JP2004001574A - 印字ヘッドのメンテナンス機構 - Google Patents

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Abstract

 【課題】 印字ヘッドのメンテナンス機構において、温度変化によるキャップ内空間の圧力変化によって印字ヘッドのメニスカスが破壊するのを防止する。
 【解決手段】 印字ヘッドがキャッピングポジションまで移動して、印字ヘッドのノズルがキャップで被覆された後、温度検出手段によって検出された温度の履歴が保存される(S54)。被覆後、タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合(S55)、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数が3回以上あったとき、印字ヘッドをフラッシング位置に移動させてフラッシングを行わせる(S63)。該回数が1回以上3回未満であった場合、印字ヘッドをキャッピングポジションから移動させてキャップをノズルの被覆から一時的に解放(S58)する。
 【選択図】 図9

Description

 本発明は、印字装置における印字ヘッドのメンテナンス装置に関し、特に、印字ヘッドのメニスカスの破壊を防止するための技術に関するものである。
 従来から、印字ヘッドのインク噴射用ノズルの乾燥を防止するために、印字ヘッドに対してキャッピング装置によるキャッピングが行われている。このキャッピング時、印字ヘッドとキャッピング装置とで密閉された空間(以下、キャップ内空間という)の温度が、外気温変動の影響で変化すると、キャップ内空間の体積が膨張又は収縮し、キャップ内空間の圧力が変化する。ここで、印字ヘッドのメニスカスは、非常に弱い圧力で破壊されてしまうため、キャップ内空間の圧力を、メニスカスが破壊されない程度の低い圧力に保っておく必要がある。このキャップ内空間の圧力を一定に保つ技術としては、キャップ内空間と外気とを連通させて、この連通路に弁機構を設け、キャップ内空間の温度変化に応じて弁機構の開閉を制御するようにした印字ヘッドのメンテナンス機構が提案されている。
 本発明は、簡単な構成でもって、キャップ内空間の圧力変化によるメニスカス破壊を防止することができる印字ヘッドのメンテナンス機構を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために請求項1に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、インクを印字ヘッドのノズルから記録媒体上に噴射して印字を行う印字装置に用いられ、該印字ヘッドのノズルを被覆するキャップ部を有する印字ヘッドのメンテナンス機構において、前記印字装置内の温度を検出する温度検出手段と、前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルを被覆、及びその被覆の解除をする駆動手段と、前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルが被覆されている時間を計測するタイマ手段と、前記温度検出手段によって検出された温度の履歴を保存し、前記タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数にもとづいて、前記駆動手段を制御する制御手段とを備える。
 請求項2に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、請求項1に記載の構成において、前記制御手段は、前記温度変化が所定回数以上あったとき、前記印字ヘッドにフラッシング動作を行わせる。
 請求項3に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、インクを印字ヘッドのノズルから記録媒体上に噴射して印字を行う印字装置に用いられ、該印字ヘッドのノズルを被覆するキャップ部を有する印字ヘッドのメンテナンス機構において、前記印字装置内の温度を検出する温度検出手段と、前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルを被覆、及びその被覆の解除をする駆動手段と、前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルが被覆されている時間を計測するタイマ手段と、前記温度検出手段によって検出された温度の履歴を保存し、前記タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数が所定回数以上あったとき、前記印字ヘッドにフラッシング動作を行わせる。
 請求項4に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、請求項2または3に記載の構成において、前記制御手段は、前記温度変化が1回以上で上記所定回数未満であったときは、前記キャップ部が前記印字ヘッドのノズルの被覆を解除するように前記駆動手段を制御する。
 請求項5に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、請求項1から4のいずれかに記載の構成において、前記駆動手段は、前記印字ヘッドのノズルを被覆するように前記印字ヘッドと当接する方向と、前記印字ヘッドのノズルの被覆を解除するように前記印字ヘッドと離れる方向とに前記キャップ部を駆動する。
 請求項6に記載の発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構は、請求項5に記載の構成において、前記印字ヘッドは、前記記録媒体と対向する領域と前記キャップ部と対向するキャッピングポジションとに移動可能なキャリッジ上に保持され、前記駆動手段は、前記印字ヘッドの前記キャッピングポジションへの移動に伴って前記印字ヘッドと当接する方向に前記キャップ部を駆動し、前記印字ヘッドの前記キャッピングポジションから前記記録媒体と対向する領域への移動に伴って前記印字ヘッドと離れる方向に前記キャップ部を駆動する。
 上記印字ヘッドのメンテナンス機構によれば、タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数にもとづいて、キャップ部の駆動を制御するので、所定値をキャップ内空間の圧力がメニスカスを破壊させる程度よりも少なく設定し、温度変化をメニスカスが破壊される値に近い値に設定しておけば、上記キャップ内空間の圧力がメニスカスを破壊する圧力に近くなったことを正確に検出することができ、印字不良の発生を防止することができる。
 また、タイマ手段により計測された時間、又は温度検出手段により検出された温度のいずれか一方に基づいてキャップ部の駆動を制御する場合よりも、キャップ部が印字ヘッドから非当接となる回数を減らすことができ、インク及びノズルを乾燥しにくくすることができ、印字不良の発生を防止することができる。
 さらに、タイマ手段により計測された時間が所定値に達し、かつ温度変化があった回数が所定回数以上あったとき、印字ヘッドにフラッシング動作を行わせることで、インク及びノズルを乾燥しにくくすることができる。
 以下、本発明の実施の一形態に係る印字ヘッドのメンテナンス機構について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る印字ヘッドのメンテナンス機構を備えたインクジェット式のプリンタを示す斜視図である。カラーインクジェットプリンタ(以下、プリンタという)1は、4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を印刷用紙等の記録媒体P上に噴射して印字を行うインクジェット式の印字ヘッド2を備え、この印字ヘッド2は上記4色のインクの各々を噴射する4つのノズル列を備えており、印字時に直線的に往復駆動されるキャリッジ3上に保持されている。印字ヘッド2はヘッドユニット4と一体に設けられており、また、印字ヘッド2に4色のインクを供給するインクカートリッジ5a,5b,5c,5dがキャリッジ3に着脱自在に搭載される。キャリッジ3は、その前部がキャリッジ軸7に軸支され、このキャリッジ軸7に沿って移動可能とされている。キャリッジ3の後部はガイドプレート8上にスライド自在に支持されている。キャリッジ3の往復移動は、キャリッジ駆動用のモータ(駆動手段)9によりベルト10を介して駆動される。
 印字ヘッド2と対面する位置にはプラテンローラ11が設けられている。このプラテンローラ11は、ラインフィードモータ(図示なし)の駆動力がプラテンギヤ12により伝達されることで駆動される。記録媒体Pはプラテンローラ11により印字ヘッド2に対向する位置まで搬送され、印字が行われる。プラテンローラ11の側方には、パージ装置15が設けられている。印字ヘッド2は、その使用中に内部に気泡が発生したり、吐出面上にインクの液滴が付着することにより、吐出不良を起こすことがあるので、これを解消し良好な吐出状態に回復させるためにパージ装置15がある。また、このパージ装置15は、印字ヘッド2あるいはインクカートリッジ5a〜5dを変換した際にも駆動され、カートリッジ内のインクが印字ヘッド2のノズルまで円滑に供給されるように機能する。
 パージ装置15の前方には印字ヘッド保護用のキャッピング装置16が設けられ、キャッピング装置16の印字領域側の側方部には、印字ヘッド2に対してパージを行う吸引キャップ20が設けられている。このキャッピング装置16は、キャリッジ3がキャッピングポジションまで移動してきた時に印字ヘッド2のノズル方向に移動し、ノズル周囲に当接するように構成されている。これにより、ノズル部分が密閉されてノズル及びインクの乾燥が防止される。吸引キャップ20はパージ装置15の一部であって、印字ヘッド2のノズルが覆われている時、ポンプ17が発生させる負圧により、印字ヘッド2内部の気泡や不良インク等を吸引して印字ヘッド2を回復させる。吸引された不良インクは貯留部18へ送られる。吸引キャップ20の側方には、印字ヘッド2のノズルのワイピングを行うワイパ21が設けられている。
 図2はプリンタ1の制御系のブロック図である。プリンタ1には、印字データ処理等の印字動作の制御を行うG/A(ゲート・アレイ)回路18、及びその他のプリンタ1全体の制御を行うCPU(制御手段)19が備えられている。G/A回路18には、インターフェイス部20を介してホストコンピュータ21が接続され、ホストコンピュータ21から受信した印字データを格納するイメージメモリ22も接続されている。また、キャリッジ3の駆動機構、記録媒体Pの搬送機構等を制御するプログラムを格納するROM25、各機能ブロック毎の制御データを格納するRAM26が、G/A回路18及びCPU19に接続されている。CPU19には、操作スイッチ等で構成される操作パネル27、並びにキャリッジ3駆動用のモータ9及び記録媒体P搬送用のモータ等からなる駆動系28が接続されている。G/A回路18には、印字ヘッド2を駆動するためのヘッドドライバ30が接続されており、G/A回路18からヘッドドライバ30には、印字データ、転送クロック、印字クロック、及びラッチ信号が送信される。また、CPU19には、プリンタ1内部の温度を検出する温度検出センサ(温度検出手段)32、及び印字ヘッドのノズルがキャッピングされている時間を計測するためのタイマ(タイマ手段)33が接続されている。この温度検出センサ32及びタイマ33からの信号に基づいて、CPU19は、後述する印字ヘッド2とキャップ16a乃至16dとの間のキャップ内空間の圧力変化に対応するためのキャリッジ3の動作制御を行う。
 次に、上記キャッピング装置16の構成、及びキャッピング動作について図3乃至図5を参照して説明する。図3(a)乃至(c)は該キャッピング時のキャッピング装置16とキャリッジ3の位置関係を示す上面図、図4(a)はキャッピング装置16による非キャッピング時の状態を示す側面図、(b)はキャッピング装置16によるキャッピング時の状態を示す側面図、図5(a)(b)はキャッピング装置16のキャップの2つの形態を示す斜視図である。キャッピング装置16には、印字ヘッド2の4つのノズルに対してキャッピングを行うために、4つのキャップ16a,16b,16c,16dが備えられている。これらキャップ16a,16b,16c,16dは、ブチルゴム等の弾力性を有する素材からなり、キャップユニット35を介してガイトシャフト36にスライド移動及び回動が可能に支承されている。このキャップユニット35は、バネ37により印字領域方向に付勢されている。また、キャップユニット35には摺動部(駆動手段)35aが形成されており、この摺動部35aに対向する位置には、カム部材(駆動手段)38が、非印字領域側へ向かうに従って印字ヘッド2方向に立ち上がるように傾斜して形成されている。さらに、キャップユニット35には、キャリッジ3と係止する係止部35bが形成されている。
 キャップ16a乃至16dは、図5(a)に示すように、印字ヘッド2のノズル部分を覆って完全に密閉状態にできる形状のものの他に図5(b)に示すように、キャップ50のノズルに当接する部分に大気開放穴50aを形成した形状のものを用いてもよい。この場合、キャップ50はブチルゴム等の弾力性を有する素材からなるため、キャッピング時は印字ヘッド2への圧力で大気開放穴50aは閉じ、キャッピングを解除しようとして圧力が弱くなったときに開く。よって、完全にキャッピングを解放しなくても、キャップ内空間と大気とを連通させることができるので、上記圧力変化をなくすためのキャップ解放に要する時間を少なくすることができる。また、キャップ開放のためのキャリッジ3の移動量が少なくなる。
 上記構成でなるキャッピング装置16のキャッピング動作について説明する。キャリッジ3が印字領域にあるとき、キャップユニット35はバネ37に付勢されて図3(a)に示す位置にある。このキャリッジ3がキャッピングポジションに移動してくると、係止部35bとキャリッジ3が係合し、キャップユニット35はキャリッジ3の移動に追従して矢印A方向にスライド移動する(図3(b),図4(a)参照)。このスライド移動の際、摺動部35aはカム部材38に摺動して移動するため、キャップユニット35は矢印Bに示すように、キャリッジ3方向に移動し、キャップ16a乃至16dが印字ヘッド2に接近する。さらにキャリッジ3が矢印Cのように移動すると、キャップユニット35がさらにキャリッジ3に接近して、キャップ16a乃至16dによって印字ヘッド2にキャッピングがされる(図3(c),図4(b)参照)。この後、再びキャリッジ6が印字領域側に移動した場合、キャップ16a乃至16dは、バネ37の付勢力により印字領域方向に移動しながら印字ヘッド2から離れ、キャリッジ3がキャッピングポジションから脱すると、図3(a)に示す初期位置に復帰する。
 キャッピング装置16によるキャッピング時の印字ヘッド2とキャップ16a乃至16dとの間隙(キャップ内空間)部分の温度及び体積変化に対応するために行われるキャリッジ3の動作制御の第1の実施形態について図6のフローチャートを参照して説明する。キャリッジ3がキャッピングポジションまで移動してキャッピングがされると(S1)、温度検出センサ32によりプリンタ1内部の温度(機内温度)T1が検出され、その値が保存される(S2)。ここで、印字指令が出された場合は(S3でYES)、キャリッジ3を印字領域、即ち、キャップ解放位置まで移動させる(S10)。印字指令がない場合は(S3でNO)、再び機内温度T2を測定し(S4)、先に検出した温度T1と比較する(S5,S6)。この比較において、温度T1と温度T2に大幅な温度上昇又は下降がみられない場合は(S5でNO,S6でNO)、S3の処理に戻る。温度T1と温度T2に大幅な温度上昇又は下降がみられた場合は(S5でYES,S6でYES)、キャップ内空間の温度変化による圧力変化をなくすために、キャリッジ3をキャッピングポジション外(キャップ解放位置)まで移動させ(S7)、所定時間、例えば、2秒後に(S8)、再びキャリッジ3をキャッピングポジションまで移動してキャッピングを行い(S9)、その後、処理はS2に戻る。
 上記キャリッジ3の動作制御の参考例について図7のフローチャートを参照して説明する。キャリッジ3がキャッピングポジションまで移動してキャッピングがされると(S21)、現在時刻、即ち、その時点での時刻Timeが保存される(S22)。ここで、印字指令が出された場合は(S23でYES)、キャリッジ3を印字領域、即ち、キャップ解放位置まで移動させる(S28)。印字指令がなく(S23でNO)、上記時刻Timeから所定時間、例えば、6時間経過したときは(S24でYES)、キャップ内空間の温度変化による圧力変化をなくすために、キャリッジ3をキャッピングポジション外(キャップ解放位置)まで移動させてキャッピングを解除する(S25)。2秒間印字ヘッド2をキャッピングから解放した後、再びキャリッジ3をキャッピングポジションまで移動させてキャッピングし(S26,S27)、処理はS22に戻る。
 上記キャリッジ3の動作制御の参考例について図8のフローチャートを参照して説明する。キャリッジ3がキャッピングポジションまで移動してキャッピングがされると(S31)、現在時刻Time及び機内温度T1の値が保存される(S32)。ここで、印字指令が出された場合は(S33でYES)、キャリッジ3を印字領域、即ち、キャップ解放位置まで移動させる(S42)。印字指令がなく(S33でNO)、上記時刻Timeから6時間経過したとき(S34でYES)、再び機内温度T2を測定し(S35)、先に検出した機内温度T1と比較し(S36乃至S38)、機内温度T2の値に応じて以下のように処理を行う。機内温度T2が機内温度T1+10℃よりも高くなっているときは(S36でYES)、キャリッジ3をフラッシング位置まで移動させて(S43)、フラッシング動作を行わせる(S44)。その後、処理はS41へ進む。機内温度T2が機内温度T1+10℃よりも低く(S36でNO)、機内温度T1+5℃よりも高くなっているときは(S37でYES)、キャリッジ3をキャップ解放位置まで移動させてキャッピングを解除し(S39)、2秒間印字ヘッド2をキャッピングから解放した後、再びキャリッジ3をキャッピングポジションまで移動させてキャッピングし(S40,S41)、処理はS32に戻る。また、上記S36,S37での判定がNOのときは、次に、機内温度T2が機内温度T1よりも大幅に低くなったか、即ち、温度が急激に下がったか否かを調べて(S38)、温度が急激に下がったときは(S38でYES)、S39乃至S41の処理を行う。S38の判定がNOのとき、処理はS32に戻る。この第3の実施形態は、上記第1及び第2の実施形態の複合タイプである。
 上記キャリッジ3の動作制御の実施形態について図9のフローチャートを参照して説明する。キャリッジ3がキャッピングポジションまで移動してキャッピングがされると(S51)、現在時刻Timeの値が保存され、機内温度の履歴がクリアされる(S52)。ここで、印字指令が出された場合は(S53でYES)、キャリッジ3を印字領域、即ち、キャップ解放位置まで移動させる(S61)。印字指令がないときは(S53でNO)、検出された機内温度の履歴を保存する(S54)。上記時刻Timeから6時間経過したとき(S55でYES)、温度履歴を確認し(S56)、温度履歴に3回以上5℃以上の温度変化があった場合は(S56でYES)、キャリッジ3をフラッシング位置まで移動させて(S62)、フラッシング動作を行わせる(S63)。その後、処理はS60へ進む。温度履歴に5℃以上の温度変化があり、その回数が3回に満たない場合は(S56でNO,S57でYES)、キャリッジ3をキャップ解放位置まで移動させてキャッピングを解除し(S58)、2秒間印字ヘッド2をキャッピングから解放した後、再びキャリッジ3をキャッピングポジションまで移動させてキャッピングし(S59,S60)、処理はS52に戻る。また、温度履歴に5℃以上の温度変化が1度もなかった場合は(S56,S57でNO)、S52の処理に戻る。
 このように、上記いずれの実施形態の印字ヘッドのメンテナンス機構においてもキャッピング時のノズル密閉空間の温度が機内温度変化に応じて変化した場合、キャッピングが解除されて上記空間内の圧力が一定に保たれるので、上記空間内圧力は印字ヘッドのメニスカス破壊圧力よりも常に低く保たれ、印字不良の発生を防止することができる。
 なお、本発明は上記実施の形態に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態においては、圧力変化をなくすためのキャップ解放は、2秒間行うものとしているが、これは特に2秒間に限定されるものではなく、圧力変化をなくすことができる時間であれば、何秒間であってもよい。また、キャップの解放及びフラッシングを行うか否かの判断の基準となる温度は、上記実施形態において示した温度値に限定されるものではなく、プリンタ1の適性、周囲環境等によって適宜変更されるものである。
 また、上記各実施形態においては、プリンタ1内部の温度変化に基づいてキャッピングの制御を行うものとしているが、印字ヘッド2とキャップ16a乃至16dとで密閉されたキャップ内空間の温度に基づいてキャッピング制御を行うものとしてもよい。この場合、温度検出センサ32は該キャップ内空間の温度を検出することになる。
本発明の一実施形態に係る印字ヘッドのメンテナンス機構を備えたインクジェット式のプリンタを示す斜視図である。 上記プリンタの制御系のブロック図である。 (a)乃至(c)はキャッピング装置とキャリッジのキャッピング時における位置関係を示す上面図である。 (a)はキャッピング装置による非キャッピング時の状態を示す側面図、(b)はキャッピング装置によるキャッピング時の状態を示す側面図である。 (a)(b)はキャッピング装置のキャップの2つの形態を示す斜視図である。 キャップ内空間の温度及び体積変化に対応するために行われるキャリッジの動作制御の第1の実施形態による処理の流れを示すフローチャートである。 上記キャリッジ動作制御の参考例の流れを示すフローチャートである。 上記キャリッジ動作制御の参考例による処理の流れを示すフローチャートである。 上記キャリッジ動作制御の実施形態による処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(印字装置)
2 印字ヘッド
5a,5b,5c,5d インクカートリッジ
9 モータ(駆動手段)
16a,16b,16c,16d キャップ(キャップ部)
19 CPU(制御手段)
32 温度検出センサ(温度検出手段)
33 タイマ(タイマ手段)
35a 摺動部(駆動手段)
38 カム部材(駆動手段)
P 記録媒体

Claims (6)

  1.  インクを印字ヘッドのノズルから記録媒体上に噴射して印字を行う印字装置に用いられ、該印字ヘッドのノズルを被覆するキャップ部を有する印字ヘッドのメンテナンス機構において、
     前記印字装置内の温度を検出する温度検出手段と、
     前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルを被覆、及びその被覆の解除をする駆動手段と、
     前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルが被覆されている時間を計測するタイマ手段と、
     前記温度検出手段によって検出された温度の履歴を保存し、前記タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数にもとづいて、前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする印字ヘッドのメンテナンス機構。
  2.  前記制御手段は、前記温度変化が所定回数以上あったとき、前記印字ヘッドにフラッシング動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の印字ヘッドのメンテナンス機構。
  3.  インクを印字ヘッドのノズルから記録媒体上に噴射して印字を行う印字装置に用いられ、該印字ヘッドのノズルを被覆するキャップ部を有する印字ヘッドのメンテナンス機構において、
     前記印字装置内の温度を検出する温度検出手段と、
     前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルを被覆、及びその被覆の解除をする駆動手段と、
     前記キャップ部により前記印字ヘッドのノズルが被覆されている時間を計測するタイマ手段と、
     前記温度検出手段によって検出された温度の履歴を保存し、前記タイマ手段によって計測された時間が所定値に達した場合、該計測時間内の温度履歴に所定温度以上の温度変化があった回数を計測し、該回数が所定回数以上あったとき、前記印字ヘッドにフラッシング動作を行わせることを特徴とする印字ヘッドのメンテナンス機構。
  4.  前記制御手段は、前記温度変化が1回以上で上記所定回数未満であったときは、前記キャップ部が前記印字ヘッドのノズルの被覆を解除するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の印字ヘッドのメンテナンス機構。
  5.  前記駆動手段は、前記印字ヘッドのノズルを被覆するように前記印字ヘッドと当接する方向と、前記印字ヘッドのノズルの被覆を解除するように前記印字ヘッドと離れる方向とに前記キャップ部を駆動するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印字ヘッドのメンテナンス機構。
  6.  前記印字ヘッドは、前記記録媒体と対向する領域と前記キャップ部と対向するキャッピングポジションとに移動可能なキャリッジ上に保持され、
     前記駆動手段は、前記印字ヘッドの前記キャッピングポジションへの移動に伴って前記印字ヘッドと当接する方向に前記キャップ部を駆動し、前記印字ヘッドの前記キャッピングポジションから前記記録媒体と対向する領域への移動に伴って前記印字ヘッドと離れる方向に前記キャップ部を駆動するものであることを特徴とする請求項5に記載の印字ヘッドのメンテナンス機構。
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