JP2004001304A - 感熱プリンタ - Google Patents

感熱プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2004001304A
JP2004001304A JP2002160552A JP2002160552A JP2004001304A JP 2004001304 A JP2004001304 A JP 2004001304A JP 2002160552 A JP2002160552 A JP 2002160552A JP 2002160552 A JP2002160552 A JP 2002160552A JP 2004001304 A JP2004001304 A JP 2004001304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
recording paper
lamp
thermal
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002160552A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamakawa
山河 賢治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002160552A priority Critical patent/JP2004001304A/ja
Publication of JP2004001304A publication Critical patent/JP2004001304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】定着ランプを有効に活用し、複数枚印画時のプリント時間を短縮する。
【解決手段】カラー感熱プリンタ1には、2つのプリント系10,11で兼用される1つの定着装置23が設けられている。定着装置23は、イエロー及びマゼンタの各定着ランプ30,31と、これらを囲むランプボックス32とから構成される。ランプボックス32には、イエロー定着ランプ30の光を各搬送路133,233に照射する開口33a,33bと、マゼンタ定着ランプ31の光を各搬送路133,233に照射する開口34a,34bとが設けられている。シャッタ37,38は、各定着ランプ30,31から放射されるイエロー及びマゼンタの各定着光を各搬送路133,233の一方に照射されるように、それぞれ対面する2つの開口を選択的に塞ぐ。熱記録及び光定着は、各プリント系10,11で1色分位相をずらして行われる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの装置にて、2枚の感熱記録紙を発色記録及び定着する感熱プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙とサーマルヘッドとを相対移動させながら、3色面順次でフルカラー画像を発色記録する。このカラー感熱記録紙は、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されており、最上層となるイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、最下層となるシアン感熱発色層の熱感度が最も低い。
【0003】
各感熱発色層は、最上層から順番に記録されるが、マゼンタ感熱発色層の記録の際に、イエロー感熱発色層内の未発色成分が発色しないように、イエロー画像の記録後に光定着器から電磁線例えば紫外線を照射して光定着する。同様に、シアン感熱発色層の記録前に、マゼンタ感熱発色層に紫外線を照射して光定着する。
【0004】
本出願人による特願2001−090569号の発明では、同時に2枚の印画ができるカラー感熱プリンタが提案されている。このカラー感熱プリンタは、第1及び第2のプリント系を備えている。第1及び第2のプリント系は、それぞれカラー感熱記録紙を搬送する搬送路を備えており、各搬送路上にはそれぞれサーマルヘッドが配置されている。
【0005】
そして、各搬送路の間には、定着ランプと、この定着ランプの周囲を取り囲むランプボックスとから構成された1つの定着装置が設けられている。ランプボックスには、各搬送路へ照射するための複数の照射開口が形成されており、これら各照射開口から、各搬送路へ同時に定着光を照射することで、各搬送路を通過する2枚のカラー感熱記録紙に対して同時に光定着が行えるようにしている。このように、1つの定着装置を2つのプリント系で兼用することで、定着ランプを有効活用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のカラー感熱プリンタは、2枚の印画を行う際、定着ランプの光を2つの搬送路に向けて同時に照射しているため、1つの搬送路に照射される光量が約半分になってしまう。そこで、十分な定着光量を確保するためには、カラー感熱記録紙の搬送速度を低下させる必要があるが、そうすると、定着時間が長時間化してしまうという問題が生じる。
【0007】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、2枚のプリントを同時に行う場合に、プリント時間を長時間化させることなく、定着ランプを有効に活用することができる感熱プリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の感熱プリンタは、光定着性を有する感熱発色層が層設された感熱記録紙を用い、この記録紙が搬送される第1及び第2の搬送路と、各配送路毎に配置され前記記録紙を加熱して画像を発色記録する熱記録手段と、各搬送路の間に配置され、前記各搬送路を通過する記録紙に対して電磁線を照射して前記記録紙を光定着させる定着ランプとからなる感熱プリンタにおいて、前記定着ランプから放射される光を各搬送路に向けて照射する第1及び第2の照射開口を備えたランプボックスと、前記第1及び第2の照射開口を選択的に開閉するシャッタ機構とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の別の感熱プリンタは、光定着性を有する感熱発色層が層設された感熱記録紙を用い、この記録紙が搬送される第1及び第2の搬送路と、各配送路毎に配置され前記記録紙を加熱して画像を発色記録する熱記録手段と、各搬送路の間に配置され、前記各搬送路を通過する記録紙に対して電磁線を照射して前記記録紙を光定着させる定着ランプとからなる感熱プリンタにおいて、前記定着ランプから放射される光を照射する照射開口を備え、前記照射開口が前記第1の搬送路と対面する第1の位置と、前記照射開口が前記第2の搬送路と対面する第2の位置との間で変異自在なランプハウジングを設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示す感熱プリンタ1は、第1プリント系10と第2プリント系11との2つのプリント系を備えている。この感熱プリンタ1は、各プリント系10,11の一方のみを動作させて、1枚ずつ印画を行う1枚印画モードと、両方のプリント系をほぼ同時に動作させて、2枚ずつ印画を行う2枚印画モードとを備えている。1枚印画モードの時は、例えば、第1プリント系10が使用される。2枚印画モードの時は、第1プリント系10と第2プリント系11の位相をずらし、平行して印画が行われる。定着装置29は、各プリント系10,11の搬送路の間に配置されており、2枚印画モードの時には、前記定着装置が2つのプリント系10,11で兼用される。
【0011】
第1プリント系10には記録紙ロール110がセットされ、記録紙ロール110からカラー感熱記録紙111が引き出される。カラー感熱記録紙111は、その記録面を上向きにして給紙される。図2に示すように、カラー感熱記録紙111は、支持体20の上に、シアン感熱発色層21,マゼンタ感熱発色層22,イエロー感熱発色層23,保護送24を順に層設して構成される。各感熱発色層21〜23は、熱記録される順番に表面側から層設されており、例えば、マゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層23とマゼンタ感熱発色層22との位置が入れ換えられる。また、各層の間には、図示しない中間層が設けられている。
【0012】
イエロー感熱発色層23は、発光ピークが420nm付近の近紫外線(以下、紫外線という)が照射されたときに発色能力を消失する。また、マゼンタ感熱発色層22は、発光ピークが365nm付近の紫外線が照射されたときに発色能力を消失する。
【0013】
カラー感熱記録紙111は、ピンチローラ114aとキャプスタンローラ114bとからなる搬送ローラ対114によってニップされ、記録紙ロール110から引き出されて排紙通路115側へ向かう順方向と、排紙通路115側から記録紙ロール110へ巻き戻される逆方向とに交互に搬送される。この搬送ローラ対114及び記録紙ロール110は、駆動モータ116によって駆動されて回転する。
【0014】
搬送ローラ対114の順方向下流側には、プラテンローラ117と、この上に支持されたカラー感熱記録紙111と当接して、これを加熱することで画像を熱記録するサーマルヘッド118とが設けられている。サーマルヘッド118は、周知のように、多数の発熱素子をライン状に配列したものであり、熱記録すべき色、及びその発色濃度に応じた熱エネルギーを発生する。
【0015】
サーマルヘッド118は、カラー感熱記録紙111を順方向に搬送させながら、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各画像を面順次に熱記録する。まず、カラー感熱記録紙111を順方向へ搬送させながらY画像が熱記録される。Y画像が記録された記録済み部分は順次定着装置29へ送られてY感熱発色層23が光定着される。記録エリアの後端までY画像の熱記録及び光定着が終了すると、駆動モータ116が逆回転してカラー感熱記録紙111が巻き戻される。そして、記録エリアの前端がサーマルヘッド118に達したところで巻き戻しが停止されて、2回目の順方向への搬送が開始される。
【0016】
この搬送中にM画像の熱記録と、M画像が熱記録されたM感熱発色層22に対して光定着がなされる。M画像の熱記録及び光定着が終了すると、再びカラー感熱記録紙111が巻き戻される。3回目の順方向への搬送中にC画像が熱記録される。これにより、記録エリアにフルカラー画像が記録される。シアン感熱発色層21は、最下層にあるため光定着の必要はないので、シアン画像の熱記録が終了した記録済み部分は、そのまま排紙通路115へ送りだされる。排紙通路115に送り出された記録済み部分は図示しないカッタによってカットされて排紙される。
【0017】
第2プリント系11も第1プリント系10と同様な構成をしている。この第2プリント系11の各部材には、第1プリント系10に対応するように符号を付してある。なお、各カラー感熱記録紙111,211は、互いの記録面が対面する向きにそれぞれ給紙される。各サーマルヘッド118,218は、それぞれ、給紙された各カラー感熱記録紙111,211の記録面と対向するように配置されている。
【0018】
第1プリント系10には、サーマルヘッド118と排紙通路115との間には、搬送路133を構成するペーパーガイドが配置されている。ペーパーガイドは、例えば、断面がコ字形の1対のガイド部材からなり、これらガイド部材でカラー感熱記録紙110の両側端部を支持する。第2プリント系11の搬送路233も、同様のペーパーガイドで構成される。
【0019】
図3で示すように、定着装置29は、これら各搬送路133,233の間に配置されている。この定着装置29は、Y用定着ランプ30,Y用定着ランプ31,ランプボックス32を備えている。ランプボックス32には、上端と下端とが開口した角筒状のランプ室33,34が形成されている。各ランプ室33,34は、内面が反射面になっている。ランプ室33のほぼ中央には、Y用定着ランプ30が配置されている。同様に、ランプ室34のほぼ中央には、M用定着ランプ31が配置されている。
【0020】
Y用定着ランプ30は、カラー感熱記録紙110の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に延びており、発光ピークが420nmの波長域の近紫外線であるY定着光を放射して、Y感熱発色層23を光定着する。同様に、M用定着ランプ31も、主走査方向に延びており、発光ピークが365nmの波長域の紫外線であるマゼンタ定着光を放射して、M感熱発色層22を光定着する。
【0021】
ランプ室33の下方の開口は、Y用定着ランプ30より放射されたY定着光を、第1プリント系10に向けて照射するためのY用第1開口33aであり、上方の開口は、第2プリント系11に向けて照射するためのY用第2開口33bである。同様に、ランプ室34には、M用定着ランプ31より放射されたM定着光を、第1プリント系10に向けて照射するためのM用第1開口34aと、第2プリント系11に向けて照射するM用第2開口34bが設けられている。
【0022】
定着装置29は、第1プリント系10と第2プリント系11とで兼用される。しかし、各定着ランプ30,31から発光される光を、ランプボックス32の上下の開口から、各搬送路133,233に同時に照射すると、各搬送路133,233に照射される光量が半分になってしまう。そこで、ランプボックス32の上方と下方には、それぞれシャッタ37,38が設けられており、これらのシャッタ37,38で、各ランプ室33,34の上下の開口を選択的に開閉して、各定着ランプ30,31から放射される光が各搬送路133,233のいずれか一方に照射されるようにしている。
【0023】
シャッタ37は、Y用第1開口33aを開放して、M用第1開口34aを閉じるY定着位置と、Y用第1開口33aを閉じて、M用第1開口34aを開放するM定着位置との間をスライド自在に設けられており、Y用第1開口33aとM用第1開口34aとを選択的に開閉する。他方、シャッタ38は、Y用第2開口33bを開放して、M用第2開口34bを閉じるY定着位置と、Y用第2開口33bを閉じて、M用第2開口34bとを閉じるM定着位置との間をスライド自在に設けられており、Y用第2開口33bとM用第2開口34bとを選択的に開閉する。
【0024】
これら各シャッタ37,38は、連動しており、シャッタ37がY用第1開口33aを開放するときには、シャッタ38がY用第2開口33bを閉じ、他方、シャッタ37がM用第1開口34aを開放するときには、シャッタ38がM用第2開口34bを閉じる。
【0025】
このように、各ランプ室33,34のそれぞれ2つの各開口が選択的に開閉されるので、各定着ランプ30,31からの光が一方の搬送路に向けて照射される。さらに、各シャッタ37,38は、ランプボックス32と対向する面が反射面となっており、各定着ランプ30,31から放射された光を、開放されている各開口に向けて反射する。これにより、従来のように2つのプリント系10,11に対して同時に定着光を照射する場合に比べて、1つのプリント系に照射される光量がおおよそ2倍となるので、定着光量が不足してしまうようなことはない。
【0026】
また、各シャッタ37,38は、Y用及びM用の一方の開口を開放するときには、他方を閉じるので、各定着ランプ30,31の両方が点灯している場合でも、各搬送路133,233にY定着光とM定着光の両方が同時に照射されてしまうようなことはない。
【0027】
図4で示すように、各シャッタ37,38は、それぞれモータ370,380によって駆動される。プリンタの制御部52は、各モータ370,380を通じて各開口が開閉されるタイミングを制御する。なお、本例では、各シャッタ37,38毎にモータを設けた例で説明しているが、1つのモータと、このモータの駆動力を各シャッタに伝達する伝達機構とを設けて2つのシャッタを駆動するようにしてもよい。
【0028】
また、各ランプ室33,34のY及びMの各色用の2つの開口は選択的に開閉されるから、第1及び第2の2つのプリント系10,11で同時にイエロー又はマゼンタの光定着をすることはできない。そこで、2枚印画モードでプリントをする場合には、第1プリント系10と第2プリント系11の位相を1色分ずらしている。
【0029】
図5は、2枚印画モードのときの各プリント系10,11のプリント手順を示すチャートである。各シャッタ37,38の初期位置は、シャッタ37がY定着位置に、シャッタ38がM定着位置に設定されている。
【0030】
まず、第1プリント系10で先にプリント処理が開始されて、カラー感熱記録紙110が給紙される。サーマルヘッド118によってY画像の熱記録が開始されると同時にY用定着ランプ30が点灯する。Y用第1開口33aは開放されているから、カラー感熱記録紙110の記録済み部分から順次イエローの光定着がなされる。イエローの熱記録及び光定着が終了すると、Y用定着ランプ30がいったん消灯し、カラー感熱記録紙110がいったん巻き戻される。
【0031】
この巻き戻し中に、モータ370,380が回転して、シャッタ37をM定着位置へ移動し、シャッタ38をY定着位置へ移動する。そして、巻き戻しが終了すると、第1プリント系10でM画像の熱記録が開始されると同時に、第2プリント系11でY画像の熱記録が開始される。熱記録の開始と同時に、Y用定着ランプ30及びM用定着ランプ31の両方が点灯する。
【0032】
シャッタ37は、M定着位置にあるので、第1プリント系10では、記録済み部分が順次第1M用開口34aに送られてマゼンタの光定着がなされる。他方、シャッタ38は、Y定着位置にあるので、第2プリント系11では、記録済み部分が順次第2Y用開口33bに送られてイエローの光定着がなされる。
【0033】
第1プリント系10でマゼンタの熱記録及び光定着が終了すると、M用定着ランプ31が消灯して、カラー感熱記録紙111が巻き戻され、他方、第2プリント系11でイエローの熱記録及び光定着が終了すると、Y用定着ランプ30が消灯して、カラー感熱記録紙211が巻き戻される。この巻き戻し途中に、シャッタ37がY定着位置へ、シャッタ38がM定着位置へ戻される。そして、第1プリント系ではシアン画像の熱記録が開始され、他方、第2プリント系11では、マゼンタ画像の熱記録及び光定着が開始される。
【0034】
このとき、第1プリント系10及び第2プリント系11のいずれもイエローの定着が終了しているので、Y定着ランプ30は点灯せず、M定着ランプ31のみ点灯する。また、第1プリント系10のカラー感熱記録紙111は、第1Y用開口33aを通過するが、Y定着ランプ30は消灯しているので、Y定着光が照射されることはない。
【0035】
第1プリント系10では、シアン画像の記録が終了すると、カラー感熱記録紙111は排紙される。第2プリント系11では、マゼンタ画像の熱記録及び光定着が終了すると、カラー感熱記録紙211はいったん巻き戻された後、シアン画像の熱記録が開始される。そしてシアン画像の熱記録が終了すると排紙される。
【0036】
次に、本実施形態による作用を説明する。オペレータは、モード選択を行った後、プリント指示をする。1枚印画モードが選択された場合には、第1プリント系10だけが動作して、カラー感熱記録紙111が給紙される。給紙されたカラー感熱記録紙111に対して、イエロー画像の熱記録及び光定着、マゼンタ画像の熱記録及び光定着、シアン画像の熱記録が順次なされる。フルカラー画像が記録された記録済み部分はシートにカットされて排紙される。
【0037】
2枚印画モードが選択された場合には、カラー感熱プリンタ1は、まず、第1プリント系10のプリント処理を開始させる。そして、カラー感熱記録紙111へのイエロー画像の熱記録及び光定着が終了し、マゼンタ画像の熱記録及び光定着を開始するところで、第1プリント系10から1色分遅れて、第2プリント系11のプリント処理を開始させる。第1プリント系10ではマゼンタ画像の熱記録及び光定着が開始され、これと平行して、第2プリント系11ではイエロー画像の熱記録及び光定着が開始される。
【0038】
シャッタ37はM定着位置にあり、シャッタ38はY定着位置にあるから、Y用定着ランプ30が放射するイエロー定着光は、第1Y用開口33aから搬送路133に向けて照射され、他方、M用定着ランプ31が放射するマゼンタ定着光は、第2M用開口34bから搬送路233に向けて照射される。このように、各定着ランプ30,31からの各定着光は、各搬送路133,233の一方にのみ照射されるから、定着光量が不足することはない。
【0039】
第1プリント系10では、マゼンタの熱記録及び光定着が終了すると、カラー感熱記録紙111にシアン画像が記録されて排紙される。他方、第2プリント系11では、イエローの熱記録及び光定着が終了すると、マゼンタの熱記録及び光定着がなされ、さらにシアン画像が記録された後、排紙される。
【0040】
各プリント系10,11は、1つの記録エリアへのフルカラー画像の記録が終了したら、上述の手順によって引き続き、次の記録エリアへのプリントを開始する。プリント処理は、指定したプリント枚数分の処理が終了まで続けられる。
【0041】
上記実施形態では、1枚印画モードの際に、第1プリント系を使用したが、第2プリント系を使用してもよい。また、各プリント系を交互に使用してもよい。この場合は、前回使用したプリント系を制御部に記憶させておき、次回のプリント時には、前回使用しなかったプリント系を使用させるようにする。こうすれば、サーマルヘッドなど各プリント系を構成する部品の使用量を均一にすることができるので、部品の消耗を同じ程度にすることができる。
【0042】
また、上記実施形態では、ランプボックスの上方及び下方に1つずつシャッタを設け、下方のシャッタで、ランプボックスの下方にある第1Y用開口と第1M用開口とを選択的に開閉し、上方のシャッタで第2Y用開口と第2M用開口とを選択的に開閉する例で説明したが、各開口毎に1枚ずつシャッタを設けてもよい。
【0043】
上記実施形態では、照射開口が形成されたランプボックスと、照射開口を開閉するシャッタとを設け、これらによって定着ランプ30,31の照射方向を切り替える例で説明しているが、図6のカラー感熱プリンタ1に示すように、略U字形のランプハウジング50、51を用いて、各ランプハウジング50,51を回転させることにより、定着ランプ30,31の照射方向を切り替えてもよい。なお、図6において、上記実施形態と同一の部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0044】
各ランプハウジング50,51は、それぞれ照射開口50a,51aが形成されており、この各照射開口50a,51aを、搬送路133へ向ける第1位置と、搬送路233へ向ける第2位置との間で回動自在に設けられている。各ランプハウジング50,51の内周面は、定着光を搬送路へ向けて反射する反射面となっている。各ランプハウジング50,51はモータ500、510によって駆動される。制御部52は、各プリント系10,11のプリント処理の手順に合わせて、各ランプハウジング50,51の向きを制御する。なお、この例では、ランプハウジングのみを回転させているが、ランプハウジングとともに定着ランプを回転させてもよい。
【0045】
上記実施形態では、カラー感熱プリンタを例に説明しているが、本発明はこれに限られず、モノクロ感熱プリンタにおいても実施可能である。モノクロの場合は、1色しかないので、一方のプリント系で記録及び定着をした後、他方のプリント系で記録及び定着を行う、というように2つのプリント系で交互にプリントがなされる。また、上記実施形態では、1つのサーマルヘッドで複数の感熱発色層に対して画像を記録するカラー感熱プリンタの例で説明しているが、これに限られず、イエロー,マゼンタ,シアンの各色毎に複数のサーマルヘッドが搬送路上に並べて配置され、カラー感熱記録紙を1方向に搬送させながら、複数の記録エリアに対してほぼ同時に熱記録及び光定着を行ういわゆる3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリンタに対しても実施可能である。
【0046】
なお、上記実施形態では、記録紙ロールを用いているが、本発明はこれに限らず、予め所定の大きさのシートにカットされた記録紙を用いてもよい。この場合は、記録紙ロールの代わりに、複数枚の記録紙を収納する記録紙マガジンが用いられる。また、イエロー及びマゼンタの各色用の定着ランプを1本ずつ設けた例で説明しているが、各色毎に複数本のランプを設けてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明の感熱プリンタによれば、定着ランプを兼用する第1及び第2の各プリント系に対して定着ランプから放射される光を前記各プリント系に向けて照射する第1及び第2の照射開口を備えたランプボックスと、前記第1及び第2の照射開口を選択的に開閉するシャッタ機構とを設けたことと、前記各プリント系は位相をずらしてプリントを行うことによって、前記定着ランプから放射された紫外線を前記各搬送路の一方に集中して照射することができる。これにより、定着ランプから照射される紫外線を効率良く利用することができ、複数枚の印画を行う場合のプリント時間の短縮を図ることができる。
【0048】
また、前記定着ランプから放射される光を照射する照射開口を備え、前記照射開口が前記第1の搬送路と対面する第1の位置と、前記照射開口が前記第2の搬送路と対面する第2の位置との間で変異自在なランプボックスを設けても、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の1つであるカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図である。
【図3】ランプボックス及び搬送路の構成を示す説明図である。
【図4】ランプボックス及び反射板の構成を示す斜視図である。
【図5】図1のカラー感熱プリンタにおいての作用を表した説明図である。
【図6】ランプハウジングを回転させて照射方向を切り替えるカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10 第1プリント系
11 第2プリント系
29 定着装置
30 イエロー用定着ランプ
31 マゼンダ用定着ランプ
32 ランプボックス
33,34 ランプ室
33a イエロー用第1開口
33b イエロー用第2開口
34a マゼンダ用第1開口
34b マゼンダ用第2開口
37,38  反射板
111,211 カラー感熱記録紙
118,218 サーマルヘッド
133,233 搬送路

Claims (2)

  1. 光定着性を有する感熱発色層が層設された感熱記録紙を用い、この記録紙が搬送される第1及び第2の搬送路と、各配送路毎に配置され前記記録紙を加熱して画像を発色記録する熱記録手段と、各搬送路の間に配置され、前記各搬送路を通過する記録紙に対して電磁線を照射して前記記録紙を光定着させる定着ランプとからなる感熱プリンタにおいて、
    前記定着ランプから放射される光を各搬送路に向けて照射する第1及び第2の照射開口を備えたランプボックスと、
    前記第1及び第2の照射開口を選択的に開閉するシャッタ機構とを設けたことを特徴とする感熱プリンタ。
  2. 光定着性を有する感熱発色層が層設された感熱記録紙を用い、この記録紙が搬送される第1及び第2の搬送路と、各配送路毎に配置され前記記録紙を加熱して画像を発色記録する熱記録手段と、各搬送路の間に配置され、前記各搬送路を通過する記録紙に対して電磁線を照射して前記記録紙を光定着させる定着ランプとからなる感熱プリンタにおいて、
    前記定着ランプから放射される光を照射する照射開口を備え、前記照射開口が前記第1の搬送路と対面する第1の位置と、前記照射開口が前記第2の搬送路と対面する第2の位置との間で変異自在なランプハウジングを設けたことを特徴とする感熱プリンタ。
JP2002160552A 2002-05-31 2002-05-31 感熱プリンタ Pending JP2004001304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002160552A JP2004001304A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 感熱プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002160552A JP2004001304A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 感熱プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004001304A true JP2004001304A (ja) 2004-01-08

Family

ID=30429919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002160552A Pending JP2004001304A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 感熱プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004001304A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004001304A (ja) 感熱プリンタ
JP2889772B2 (ja) サーマルプリント方法
JP2567516B2 (ja) カラー感熱記録装置
JP2604900B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP3179945B2 (ja) サーマルプリンタ
JP2987236B2 (ja) サーマルプリンタの光定着器
JP3278210B2 (ja) オーバーヘッドプロジェクタ用感熱記録材料
JP2889771B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP3471172B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2899482B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH06155777A (ja) サーマルプリンタ
JP2002283596A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH0640058A (ja) サーマルプリンタ
JP2003320693A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2001054957A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2005028667A (ja) 感熱プリンタ
JPH04153062A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2003200600A (ja) サーマルプリンタ
JP2006188021A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH05104770A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH07125354A (ja) サーマルラインプリンタの紙送り装置
JPH08224900A (ja) カラー感熱記録装置
JPH05104753A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH08310020A (ja) サーマル記録装置
JP2002046296A (ja) カラー感熱記録方法及びカラー感熱プリンタ