JP2004000220A - 動物の排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents

動物の排泄物処理材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動物が排泄した尿等の排泄物の吸収及び保水性が良く、排泄物を包み込んで塊状化して、取り出しやすく、また焼却でき、しかも、建築現場から発生する廃物の廃木材を、紙パルプや紙製品などを使用することなく、より廉価に廃材の有効に利用できる動物の粉状の排泄物処理材を提供する。
【解決手段】芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物に比して小量の接着剤を含む混合物により形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物並びに該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材である。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関し、特に、建築現場などで既に使用済みの廃木材の有効利用を図る、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜、愛玩動物等の動物の排泄物処理材、特に屋内での排泄物処理材としては、砂、ベントナイト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジなどを小塊状に成形して使用されている。
この種の愛玩動物の排泄物処理材は、例えば室内で使用されるところから、清潔で、衛生的であることが望まれ、使用後、清潔さ及び衛生上の点から、廃棄処理され易いのが望まれる。しかし、砂、ゼオライト、ベントナイトなどの無機物の場合は、使用時、砕けて埃となり易く、また、使用後放置する間に汚臭を発生しても、非可燃物であるため焼却処理を行うことができず、また下水等に流すこともできない。そこで、消臭効果が低く、価格が高いが、吸水能に優れ、可燃物であるところから、製紙用パルプ及び紙粉の小塊状成形物が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
廃木材は、建築産業、その他木材産業などからかなりの量で発生し、その量は膨大な量に上っており、その多くが、産業廃棄物として捨てられ、その殆どは、焼却処理されており、その扱いが建築産業やその他木材産業の課題の一となっている。
従来、廃木材の粉砕物は、その侭では粒状化することが難しいために、紙粉又は紙パルプ及び高吸水性樹脂と混合して、造粒して粒状の動物用排泄物処理材を製造している。しかし紙粉及び紙パルプは、比較的高価であり、量的に少なく廃木材処理の上で問題とされている。
本発明は、従来の廃木材処理に係る問題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、廃木材を、粗粉砕して解繊することにより得られる廃木材の繊維状の粒子は、高吸水性樹脂及び水と混合して押出し造粒等の造粒手段により、紙粉及び紙パルプを混合しないでも、容易に造粒できることを発見して本発明に至った。
即ち、本発明は、製材所から発生する大量のおが屑、建築現場等から発生する廃木材を、紙粉や紙パルプを混合しないで、造粒して製造できる動物用廃木材処理材及びその製造方法を提供する。
【0005】
即ち、本発明は、芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物に比して少量の接着剤を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物並びに該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材にあり、また、本発明は、
芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少ない量の配合物質を含む混合物によりれ形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材にある。
【0006】
これらの他に、本発明は、芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、前記廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少量の配合物質を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物で形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材にあり、また、本発明は、芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mmの粒度以下の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物に比して少量の接着剤及び該接着剤より少量の配合物質を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少ない量の配合物質を含む混合物により形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の動物の排泄物処理材において、接着剤は、粒状物に対し、粒状物に対し、5重量パーセント未満の含有率の一種以上の高吸水性樹脂及び粒状物に対し10重量パーセント以下の含有率の一種以上の糊剤であるのが好ましい。しかし5重量パーセント未満の含有率の一種以上の高吸水性樹脂若しくは粒状物に対し5重量パーセント以下の含有率の一種以上の糊剤又はこれらの組み合わせとすることができる。また、接着剤を、高吸水性樹脂とする場合には、粒状物に対し、30重量パーセント以下の含有率の一種以上の高吸水性樹脂であるのが好ましいが、粒状物に対し、5重量パーセント未満の含有率の一種以上の高吸水性樹脂とすることができる。
【0008】
また、接着剤として、高吸水性樹脂を使用する場合は、高吸水性樹脂は、30μm以下の粒度を有するものであるのが好ましい。しかし、20μm以下の粒度を有するものとすることができる。本発明の動物の排泄物処理材において、糊剤としては、ポリアクリルアミド、α−澱粉、ポリビニルアルコール、コンスターチ、小麦粉若しくはカルボキシメチルセルロース又はこれら二以上のものを組み合わせたものを使用することができる。
【0009】
本発明の動物の排泄物処理材において、造粒物の吸水速度を増すために、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、中性イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤等の界面活性剤を使用することができる。廃木材が松等の水を弾く材料である場合、界面活性剤の使用は、水を弾く材料を濡れさせることができ、廃木材粉砕物の吸水性及び保水性を増加させると共に、また、本発明の動物の排泄物処理材において、使用される繊維状の廃木材粉砕物は、粒度が5mm以下、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは2mm以下とすると、吸水性能及び保水性能が大きくなり、また造粒することが容易となるので好ましい。
本発明の動物の排泄物処理材の粒状物の粒度は、2mm以上であるのが、粉状物が少なくなるので好ましいが、6mm以下とするのが使用上好ましい。
【0010】
本発明の動物の排泄物処理材は、芯部と芯部を被覆する被覆層部で形成することができる。この場合、被覆層部は、濡れた粒子相互が付着しあって塊状を形成するように付着性を有するように形成され、芯部は、吸水した尿等の排泄物を保持できるように、吸水性及び保水性を有するように形成されれる。芯部は、排泄物処理材粒子の75乃至95重量パーセントであり、被覆層部は、5乃至25重量パーセントであるのが、該排泄物処理材としての吸水及び保水性能及び排泄物処理材粒子の付着性能を達成する上で好ましい。
本発明の、芯部及び被覆層部の二層からなる動物の排泄物処理材においても、一層の造粒物からなる動物の排泄物処理材と同様に、接着剤は、一種以上の高吸水性樹脂若しくは一種以上の糊剤又はこれらの組み合わせとすることができる。本発明の動物の排泄物処理材の芯部においては、造粒が容易に行えるように、接着剤は、例えば、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂及び10重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の糊剤とすることができるが、芯部における接着剤は、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂若しくは5重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の糊剤又はこれらを組み合わせたものとすることができる。芯部における接着剤は、高吸水性樹脂を単独で接着剤とする場合には、高吸水性樹脂は、30重量パーセント以下の含有率で含有させることができる。高吸水性樹脂及び糊剤を一緒に接着剤として使用する場合は、解繊された木粉に、別個に又は予め混合して配合することができる。
【0011】
本発明の動物の排泄物処理材において、被覆層部における接着剤は、35重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂とすることができる。被覆層部において、接着剤は、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂若しくは5重量パーセント以下の含有率で含有される糊剤又はこれらを組み合わせたものとすることができる。本発明において、高吸水性樹脂は、30μm以下の粒度を有するものであるのが好ましいが、20μm以下の粒度を有するものとすると、さらに好ましい。
本発明において、芯部及び/又は被覆層部に使用される接着剤は、造粒物に使用される接着剤と同様であり、即ち、一種以上の高吸水性樹脂及び/又は糊剤とすることができる。本発明において、糊剤についても同様に、ポリアクリルアミド、α−澱粉、ポリビニルアルコール若しくはカルボキシメチルセルロース又はこれらの二以上の組み合わせたものである。
本発明において、芯部及び/又は被覆層部に使用される配合物質としては、一種以上の着色物質若しくは一種以上の殺菌作用を有する物質又はこれらの組み合わせである。本発明において、芯部若しくは被覆層部又はこれら双方に、界面活性剤を含有させると、吸水性能を増加できるので好ましい。界面活性剤は、造粒物単独の場合と同様であり、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、中性イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤等の界面活性剤を使用することができる。陽イオン界面活性剤の場合は、殺菌効果があるので、殺菌作用を有する物質として使用することができる。
【0012】
本発明において、芯部の廃木材粉砕物は、主として、2乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含有する廃木材粉砕物である。本発明において、芯部の廃木材粉砕物は、主として、5mm以下の粒度、好ましくは、3mm以下の粒度、さらに好ましくは2mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を含有するものである。被覆層部において、繊維化された廃木材粉砕物は、例えば0.5mm以下の粒度に細かくすることにより、被覆することを容易にさせることができ、例えば0.1mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する繊維化された廃木材粉砕物とするのが好ましい。細かい微粒子は、保存時において剥落し易いので、被覆層部の繊維化されたの廃木材粉砕物が、0.1乃至0.5mmの粒度、好ましくは、繊維状の廃木材粒子を含有する廃木材粉砕物とするのが好ましい。本発明において、芯部は、2mm以上の粒度、好ましくは3mm以上の粒度とすることができる。動物の排泄物処理材は、3mm以上の粒度に形成することができ、また6mm以下の粒度に形成することができる。
【0013】
本発明において、廃木材は、剪定枝、木材の樹皮、木材の建築現場からの使用済み建築資材、製材所から発生する木片及び木屑並びにおが屑などの廃木材は、例えば50乃至300mmの大きさに破砕される。破砕された廃木材片は、金属を有するものを分離するために、静電分離、磁力選別される。静電分離及び磁力選別により鉄片及び/又は金属片が分離された50乃至300mmの大きさの廃木材片は、5乃至30mmの大きさの粒子に粗粉砕される。粗粉砕された廃木材粒には、可成の量の金属粒が夾雑されるので、夾雑される金属粒を、風力選別(風簸)又は磁力選別(磁選)により分離し、金属粒が分離された廃木材粒は、解繊機により、3乃至5mmの粒度で繊維化される。本発明において、繊維化された廃木材粉砕物は、繊維状粒子を含有するものであり、繊維化されない廃木材粉砕物に比して、吸水性及び保水性に優れる。ここで繊維状の粒子は、粒子の短軸の長さ即ち粒子の幅1に対する粒子の長軸の長さ即ち粒子の長さが4以上のものであり、好ましくは、6以上である。本発明において、繊維化された廃木材粉砕物は、このような寸法比を有する繊維状粒子を50重量%以上、好ましくは70重量%以上含有するのが好ましい。
【0014】
本発明において、5mm以下の粒度、3乃至5mmの粒度及び3mm以下の粒度の廃木材の繊維状粒子は、高吸水性樹脂及び水と混合して、押出し造粒される。繊維化されない廃木材粉砕物は、高吸水性樹脂との混合物としても、粒状に造粒することが困難である。本発明において、木粉を繊維化することにより、高吸水性樹脂の使用を減少させることができる。本発明において、高吸水性樹脂の使用量は、排泄物処理材としての吸水能力、保水能力及び濡れた造粒された粒子相互の付着能力を保持するに足りればよい。造粒粒子相互の付着及び繊維状粒子の付着を容易にするためには、高吸水性樹脂に代えて糊剤を使用することができる。このような糊剤としては、ポリアクリルアミド、α−澱粉、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)などの接着剤を使用することができる。本発明においては、ポリアクリルアミド及びα−澱粉を繊維状に粒子の付着に使用するのが好ましい。
【0015】
本発明において、押出し造粒には、繊維化された廃木材粉砕物の繊維状粒子を、高吸水性樹脂及び水と混合した混合物が使用される。繊維化されないで単に3乃至5mmの粒度に粉砕された廃木材粉砕物の粒子の場合には、前記繊維状粒子の含有率が20重量%以下であり、高吸水性樹脂及び水と混合した混合物では、押出し造粒により粒状にすることが難しい。
本発明において、繊維化された廃木材粒を形成するために、粉砕された廃木材の粒子は、解繊機、例えば市販の乾式紙片解繊機により、繊維化及び粉砕される。解繊機により解繊された、粒度が3乃至5mmの廃木材粉砕物には、繊維状粒子が70重量%以上の含有率で含有される。おが屑等の木粉は、解繊機で解繊して使用するのが、紙粉等の紙材を混ぜないで造粒する場合に、造粒作業が円滑に行えるので好ましい。
本発明において、動物用の粒状の排泄物処理材は、粒度が2mm以上、例えば2mm、3mm、4mm又は5mm以上の粒子に造粒することにより製造され、例えば、水分が10%以下、好ましくは、5%以下の乾燥状態で保存される。
本発明において、粒状の動物用排泄物処理材は、水分含有率を15重量%以下、好ましくは10重量%となるように乾燥することにより、保管時の黴の発生を防止することができるので、20重量%以上の含水率で造粒するときは、最終段階で10重量%以下の含水率になるまで乾燥するのが好ましい。
【0016】
本発明において、建築現場及び製材所から発生する廃木材は、針葉樹及び広葉樹の何れの廃木材も使用することができる。
本発明において、動物の排泄物処理材に使用される廃木材は、保存時の黴の発生を避けるために、ヒノキチオールを成分として含有する廃木材が好ましい。
ヒノキチオールはヒノキ科の木材に含まれていおり、このような、ヒノキ科の木材としては、例えば、アスナロ属ではアスナロ、ヒノキアスナロ(ひば)があり、ネズミサシ属の木材としては、イブキ、ハイネズミがあり、クロベ属の木材としては、クロベ(ネズコ)、ウエスタンレッドシーダーがあり、またインセンスシーダ属では、インセンスシーダーがあり、ヒノキ属としてタイワンヒノキがある。
【0017】
本発明において、排泄物処理材は、使用時に、動物に乾燥したさらさらした感触を与えると共に、排泄物処理材の保存時の黴等の発生を防止するために、乾燥状態で保存される。
本発明において、排泄物処理材とされる廃木材粉砕物の造粒物は、乾燥状態でにされて保存される。そこで、本発明においては、着色された繊維化された廃木材粉砕物の造粒物は、好ましくは含有水分が10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下になるまで乾燥して、動物の排泄物処理材とされる。しかし、比較的多湿の雰囲気下で使用される動物用の排泄物処理材の場合、殺菌作用を有する物質を前記繊維状の木粉に配合して、廃木材粉砕物を造粒すると、長期に亙って、黴などの発生を避けて動物用排泄物処理材として保存することができるので好ましい。しかし、繊維化された廃木材粉砕物としては、ヒノキチオールを採取した採取滓を廃木材として使用する場合には、ヒノキチオールが僅かながら廃木材粉砕物中に残留するので、その残留量に応じて、前記殺菌作用を有する物質の使用を減少又は省略することができる。
【0018】
本発明において、繊維化された廃木材粉砕物の造粒物の表面は、該廃木材粉砕物の本来有する色彩を呈しており、造粒物をその侭、排泄物処理材として使用できるが、特別に着色物質により着色して、廃木材粉砕物の造粒物の本来の色彩を着色物質により隠して、各種の色彩の排泄物処理材とすることができる。本発明において、着色された木粉の造粒物は、その侭、排泄物処理材として使用することができるが、この場合、埃となるのを避けるために、例えば1mmより小さい粒径の細かい粉状部分を分離しておくのが好ましい。
【0019】
本発明において、排泄物処理材を使用雰囲気に調和させる目的で、木粉造粒物は着色物質により着色される。本発明において、着色物質は、顔料及び染料を使用することができる。このような顔料及び染料には、例えば、白色のものとして、炭酸カルシウム、酸化チタン及び合成パールがあり、青色の顔料及び染料としては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルーがあり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリーン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサイエローがある。
【0020】
本発明において、排泄物処理材粒子は、尿に触れた部分が互いに付着し合って集合体を形成して、尿に触れた部分を取り出し易くさせることができる。この場合、繊維化された廃木材の粉砕物には、混合される高吸水性樹脂の他に、ポリアクリルアミド及び/又はα−澱粉を配合することができる。しかし、これら以外にも、尿に触れて粉体粒子相互を接着させて、容易に塊状物とするような接着機能を有する材料を選択することができる。
また、本発明において、使用時の排泄物処理材の粉化を避けるために、廃木材粉砕物に、接着機能を有する物質を配合するのが好ましい。このような接着機能を有する物質としては、水溶性又は水分散性のものとして、ポリビニルアルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、カルボキシメチルセルロース(CMC)、プルラン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して配合物質として使用することができる。また、アルコール溶解性の配合物質としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或(PVP)などがあり、この場合も同様に、これらは夫々単独で使用されるか、又はこれらの2種以上を混合して使用することができる。
【0021】
また本発明の排泄物処理材において、高吸水性樹脂は、動物用の排泄物処理材の吸水機能、保水機能及び使用後の粒子相互の付着機能を高めるために配合され、その使用量は30重量パーセント以下であるのが好ましい。本発明において、動物用の排泄物処理材中の高吸水性樹脂の配合割合は、5乃至30重量%であるが、付着機能を接着剤により行うときは、高吸水性樹脂の量は5重量パーセント以下とすることができる。本発明において、高吸水性樹脂の用語は、30倍程度の水を吸収する吸水性樹脂をも意味する。本発明においては、木粉を繊維化させることしにより、このような高吸水性樹脂とはいえない吸水樹脂の使用を容易にさせる。
本発明において配合される高吸水性樹脂は、一般に、自重の数十倍から二千倍程度の水を吸収しても、形を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあり、これらは、繊維化された廃木材粉砕物に、単独で又は2種以上の混合物として配合することができる。
【0022】
本発明において、排泄物処理材を排泄物指示薬として兼用することができる。この場合には、着色物質及び配合物質の色彩を例えば白一色に揃えると、その指示薬の発色の確認が容易となり、適宜の排泄物検査用指示薬を配合して、動物の排泄物による検診を簡単に行うことができることとなり好ましい。本発明において使用される動物用の尿検査用指示薬は、従来の動物用の尿検査用指示薬と同様に、人の尿検査用指示薬、即ち尿pH指示薬、尿蛋白指示薬、尿糖指示薬、尿ヘモグロビン指示薬及びその他の人の尿検査用指示薬を使用することができる。
【0023】
本発明において、このような尿検査用の指示薬を配合するなどのために、廃木材粉砕物の造粒乾燥粒子の表面を白色に着色する場合、指示薬が添加され又は添加されない白色乃至略白色の着色物質を繊維状の廃木材粉砕物に配合することができる。この場合、白色乃至略白色を呈する物質を、上記の白色の顔料及び染料に代えて使用することができる。したがって、例えば上に列記の、例えば、ベントナイト、ゼオライト、炭酸カルシウム及び石膏等の鉱物質の白色物質、並びに小麦粉及びCMC等の白色物質を、繊維状の廃木材粉砕物粒子の表面を白色にする着色物質として、使用することができる。
尿pH指示薬の場合は、使用される着色物質はpHに影響を与えないものとされる。例えば、チタン白等を使用することができる。
【0024】
また、本発明において、繊維状の廃木材粉砕物の造粒乾燥物は、それ自体脱臭能を有していないので、動物が排泄した尿等が分解して汚臭となるのを極力避けるために、本発明の動物の排泄物処理材には、補助脱臭剤として、10重量%以下の量で、吸着能を有するコーヒー液抽出残渣、ベントナイト又はゼオライト
本発明においては、繊維状の廃木材粉砕物と共に、動物の排泄物処理材の主たる成分として、10重量%以下の量で使用することができる。
本発明において、使用時の排泄物処理材の粉化を避けるために、繊維化された廃木材粉砕物に、接着機能を有する物質を配合するのが好ましい。
【0025】
本発明において、排泄物処理材は、原料の繊維状の廃木材粉砕物及び高吸水性樹脂の微細な粉塵の存在を極力避けるために、1mm以上の粒度(例えば、1mm篩上)の造粒物に造粒されるのが好ましいが、2mm以上の粒度の粒子に造粒すると、例えば動物のトイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1mm以下の粒度の粒子の存在や、2mm以下の粒度の粒子の存在を完全に排斥するものではない。造粒物は、球状、柱状、粒状、顆粒状等各種形状に形成することができる。
【0026】
本発明において、廃木材粉砕物と高吸水性樹脂の混合物は、造粒装置により造粒される。造粒装置としては、従来周知の、押出し造粒装置を使用することができる。しかし、この他に、パン型、ドラム型、流動層型及び錠剤成形機などの各種造粒装置を使用することができる。これらの造粒装置において、造粒成形された造粒物の表面への白色粉末等の着色物質の付着は、造粒物が形成されたところで、造粒物表面に、例えば白色粉末を直接接触させて付着させたり、又は白色粉末を溶液又は懸濁液にして、噴霧等により付着させることによって行うことができる。
【0027】
本発明において、界面活性剤は、廃木材の表面を覆うプラスチック被膜の濡れを良くして、廃木材粉砕物の造粒物の水の吸水速度を大きくするために、塗布されるものであり、陽イオン界面活性剤、非イオンか界面活性剤、陰イオン界面活性剤又は両性イオン界面活性剤を使用することができる。
陰イオン界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、スルホこはく酸型陰イオン界面活性剤などがあり、非イオン界面活性剤としては、オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体などがあり、陽イオン界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ココナットアミンアセテートなどがある。
【0028】
本発明においては、繊維化された廃木材粉砕物、高吸水性樹脂及び水の混合物が造粒されるが、この造粒過程で、又は造粒後に、更に繊維状の廃木材粉砕物の造粒粒子を粒子として安定させるために、接着能、吸水能を有する高吸水性繊維、高吸水性樹脂、殺菌作用を有する物質等を、前記造粒粒子の上にまぶすなどして、造粒粒子の表面にこれら吸着機能又は殺菌作用を有する物質を付着させ、その後乾燥することにより、吸着機能及び/又は殺菌機能を有する付着物質が、造粒粒子の表面から容易に剥落しないようにするのが好ましい。このような吸着機能及び殺菌機能を有する物質としては、カテキン、パンシル及びスメルナーク(商品名)がある。本発明において、被覆用混合物に使用される廃木材粉砕物は、例えば、篩を通して、0.5mm以下の粒度、好ましくは、0.1mm以下の粒度の微細な粉砕物とされるのが好ましい。このように微細な粉砕物を被覆用混合物として使用すると、使用時に尿により一部洗い流されて流失して、芯部の色調を外部から見えるようにすることができ、使用された箇所が外から容易に知ることができる。
【0029】
【作用】
本発明において、動物の排泄物処理材は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により形成されている粒状物であるので、廃木材粉砕物を繊維化することにより得られた繊維状の廃木材粉砕物を、接着剤及び水と混合して簡単に造粒することができ、高吸水性樹脂を多量に使用しないで造粒することができる。また、繊維化された廃木材粉砕物を含む造粒物表面を着色物質で着色する場合には、廃木材粉砕物の特有の色を隠すことができ、着色物質を選ぶことにより、排泄物処理材を、例えば使用される室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じた色調に着色することが可能となり、動物の排泄物処理材を多色化させることができる。
本発明において、動物の排泄物処理材は、廃木材粉砕物を含む造粒物表面が、廃木材粉砕物及び接着剤を含む接着性混合物で被覆することができるので、排泄物処理材中に排泄された排泄物は、排泄物処理材を上から掛けるなどして簡単に包まれるので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に放散されることはない。
【0030】
しかも、本発明において、解繊された木粉は、それ自体、吸水性及び保水性を有するが、それに吸水性及び/又は脱臭性を有する物質を配合して、吸水性及び脱臭性を付与することができ、動物の排泄物処理材として使用して、動物の排泄した尿の吸収性及び消臭性が良好である。
さらに、本発明の排泄物処理材は、特に白色物質で着色できるので、尿検査用指示薬を配合しても、その発色を際立たせることができ、動物の排泄した尿の色を検査して、動物の健康状態を監視することが容易となる。
【0031】
本発明において、ポリアクリルアミド、α−澱粉、ポバール及び/又は小麦粉等の糊剤は、被覆層の10重量%以下の量で、廃木材粉砕物55重量%以上の量及び高吸水性樹脂35重量%以下の量の混合物に混合される。この場合には、動物の排泄物に付着して、排泄物処理材粒子相互が付着して、排泄物を包み込んで塊状となり、塊状の部分のみを取り出すことにより動物の排泄物の後始末ができ、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材中に補助脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。
本発明は、従来、廃物とされて、その処理が問題とされていた建築現場で使用された廃木材や製材所から発生する廃木材を、動物の排泄物処理材として有効に利用するので、廃棄処理が容易である。
【0032】
本発明の動物の排泄物処理材は、産業廃棄物の繊維化された廃木材粉砕物を主として含有し、1mm以上、好ましくは、3mm以上の粒径の造粒物に、吸水性及び/又は脱臭性の物質と共に成形されるので、動物の尿について吸収性が良く、また保水性が良く、しかも、木粉は木の香りを周囲に与えるので、消臭性が良好である。
また、本発明の排泄物処理材には、例えば、高吸水性樹脂、又は小麦粉、ポバール、α−澱粉若しくはその他接着能を有する配合物質、又は殺菌作用を有する物質或はこれら配合物質の二以上のものを混合して配合できるので、動物の排泄物に付着して、排泄物を包み込んで塊状にすることができ、後始末が簡単かつ容易である。また、脱臭剤及び/又は吸水剤が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性及び吸水性を発揮する。さらにまた、殺菌作用を有する物質が混合されている場合には、排泄物処理材は、黴などの発生がなく長期間に亙って保存することができる
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例を本例に使用される廃木材粉砕物を造粒して排泄物処理材とする装置の一例を示す概念図である。
図1において、建築現場から集められ、10cmの大きさに裁断されいる各種廃木材が使用された。本例において、廃木材は、柱、梁、貫き等の木の廃材を破砕機1で破砕して、50乃至100mmの径の塊状物に破砕する。破砕機1で破砕された廃木材の塊状物は、磁選機2に送られる。磁選機2では、比較的大きな鉄片及び該鉄片を有する廃木材の塊状物が、磁石に吸い付けられて除去され、比較的大きな鉄片及び該鉄片を有する廃木材の塊状物が除去された廃木材の塊状物は粗粉砕機3に送られる。粗粉砕機3で、50乃至100mmの大きさの廃木材の塊状物は、5乃至30mmの大きさの廃木材片に粗粉砕され、5乃至3mmの大きさに粗粉砕された廃木材片は、磁選機4に送られる。磁選機4では、比較的小さい鉄片及び小さな鉄片を有する廃木材片が、磁石に吸い付けられて除去される。小さい鉄片及び小さな鉄片を有する廃木材片が除去された廃木材片は、解繊機5に送られて、解繊されながら3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粒子に粉砕される。解繊されて3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物は、第一ホッパー6に集められる。第一ホッパー6に集められた3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物は、二分されて、一方の3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物は、押出し造粒機7に搬送する第一スクリューフィーダー8に供給される。第一スクリューフィーダー8には、押出し造粒機7に至る間に、高吸水性樹脂供給ホッパー9に接続する高吸水性樹脂供給部10及び水供給タンク11に接続する水供給部12が設けられている。高吸水性樹脂供給部10では、前記繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物に高吸水性樹脂が供給され、混合される。水供給部12では、高吸水性樹脂が供給された繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物に水が供給され混合され、造粒物用混合物が形成される。本例において、造粒物用混合物は、廃木材粒子が70乃至95重量部であり、高吸水性樹脂が5乃至30重量部である。本例において、押出し造粒機7は、3mmの孔径を有する25mm厚さのダイスを備えており、造粒物用混合物は、押出し造粒機7において、3mm以上の粒径で長さ5mm以上の円柱形状の廃木材造粒物に造粒される。押出し造粒機7のダイスの孔径は、造粒物粒子の径に対応して選択される。3mm以上の粒径で長さ5mm以上の円柱形状の廃木材造粒物は、円形の篩機13に送られて、2mmの目の開きを有する篩により、2mm以下の粒度の廃木材造粒物の粉状物が篩分けられて分離される。
【0034】
ホッパー6に集められた3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物の、二分された、もう一方の3乃至5mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物は、第二スクリューフィーダー14により一次微粉砕解繊機15に送られて0.5乃至1mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物に解繊され、続いて二次微粉砕解繊機16に送られて、0.35mmの粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物に解繊される。0.1乃至0.5mmの粒度に解繊された繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕物は、第二ホッパー17に集められる。第二ホッパー17に集められた、0.1乃至0.5mmの粒度に解繊された繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物は、被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー18及び被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー19に接続する第三スクリューフィーダー20が接続する混合機21に送られる。該混合機21において、0.1乃至0.5mmの粒度で55重量部以上の量の繊維状の廃木材粒子を含む粉砕物は、被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー18からの35重量部以下の量の被覆用高吸水性樹脂及び被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー19からの10重量部以下の被覆用ポリアクリルアミドと混合されて、被覆用混合物が形成される。本例において、被覆用混合物は、廃木材粉砕物の55重量%以上、被覆用高吸水性樹脂の35重量%以上及び被覆用アクリルアミドの10重量%以下の混合物である。円形篩機13の篩上部は、搬送路22により被覆装置23に接続し、また前記混合機21は、前記被覆装置23の上方に位置して、被覆装置23に、前記被覆用混合物を散布できるように設けられており、粒度2mm以上の粒度の廃木材造粒物は、搬送路22から被覆装置23に供給され、そこで、被覆用混合物が散布され、廃木材造粒物の上に前記被覆用混合物により被覆される。本例において、被覆された造粒物は、廃木材造粒物が80乃至95重量%であり、被覆用混合物が5乃至20重量%である。
【0035】
被覆装置23の出口は、円形篩機24に接続しており、被覆用混合物により被覆された、排泄物処理材用の造粒物は、被覆装置23から円形篩機24に供給されて粒度2mm以下の造粒物が篩分けされて分離される。円形篩機24の出口は、乾燥機25に接続するベルトコンベヤ26に接続しており、粒度2mm以上の排泄物処理材用の造粒物は、ベルトコンベヤ26により乾燥機25に送られ、水分が5重量%以下になるまで乾燥される。乾燥機25の出口は、製品ホッパー27に接続するベルトコンベヤ28に接続しており、製品ホッパー27の出口は、篩機29に接続するベルトコンベヤ30に接続する。乾燥機25で水分が5重量%以下に乾燥された排泄物処理材用の造粒物は、ベルトコンベヤ28を介して製品ホッパー27に集められ、ベルトコンベヤ30を介して篩機29に送られ、そこで、粒度2mm以下の排泄物処理材用の造粒物が篩分けされて分離される。篩機29の出口はベルトコンベヤ31を介して自動包装機32に接続している。篩機29により篩分けされた、粒度2mm以上の篩上粒子の排泄物処理材用の造粒物は、ベルトコンベヤ31から、自動包装機32に送られて、包装され出荷される。
【0036】
例1.
建築現場から集められ、破砕機で50〜100mmの粒度に破砕され、粗砕機で5〜30mm粒度に粉砕されたたヒバ系廃木材を、解繊機により、3.5mm以下の粒度に粉砕し、繊維化した。この繊維化されたヒバ系廃木材粉砕物を、第一ホッパー6に入れ、その中の8kgを第一スクリューフィーダー8に供給し、高吸水性樹脂供給部10で高吸水性樹脂2kgを混合し、水供給部12で水2リットルを混合して形成された造粒用混合物を、第一スクリューフィーダー8から、押出し造粒機7に送り、押出し造粒する。押出し造粒された繊維化された廃木材粉砕物は円形篩機13で2mm以下の粒度の造粒物が篩分けられた。円形篩機13の篩上は、少量の水が噴霧されて、被覆装置23に送られた。
他方、3.5mm以下の粒度の繊維化されたヒバ系廃木材粉砕物の中の1.5kgを第一ホッパー6から、一次微粉砕解繊機15に供給し0.5mm以下の粒度に解繊し、次いで二次微粉砕解繊機16で0.35mm以下の粒度に解繊した。0.35mm以下の粒度に解繊された廃木材粉砕物を第二ホッパー17に集め、混合機21に供給した。一方、高吸水性樹脂700gを被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー18からスクリューフィーダー20に供給すると共に、ポリアクリルアミド200gを被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー19から、前記スクリューフィーダー20に供給し、前記混合機21に供給し、繊維化された廃木材粉砕物と混合した。
繊維化された廃木材粉砕物、被覆用高吸水性樹脂及び被覆用ポリアクリルアミドの被覆用混合物は、被覆装置23に送られて、繊維化された廃木材粉砕物の造粒物の上に散布された。本例においては、この被覆作業は数段に分けて行われた。被覆工程を終えた被覆造粒物は、円形篩機24で2mm以下の粒度の被覆造粒物を除去した。円形篩機24の篩上は、乾燥機25に送られて乾燥され、篩分けられ、猫のトイレ砂として製品化された。
【0037】
室内において、このように製造された猫のトイレ用の砂100gに、38℃の温度の疑似尿30ミリリットルを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭が消臭された後、木の香りが認められた。本実施例において、疑似尿は、食塩10g、アンモニア水(NH39.5〜10.5重量%)10ミリリットルを水1リットルに溶解することにより調製した。
この猫のトイレ用の砂は、猫のトイレに厚さ10cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
本例において、建築現場から集められたヒバ系木材の廃木材粉砕物を使用しているが、これ以外の異なった種類の木材の各種木粉を使用しても同様の結果を得ることができる。
【0038】
例2.
建築現場から集められ、破砕機で50〜100mmの粒度に破砕され、粗砕機で5〜30mm粒度に粉砕されたた杉材の廃木材を、解繊機により、3.5mm以下の粒度に粉砕し、繊維化した。この解繊機により繊維化された杉材の廃木材粉砕物を、第一ホッパー6に入れ、その中の9.5kgを第一スクリューフィーダー8に供給した。高吸水性樹脂供給部10で高吸水性樹脂(アロンザップ:東亜合成株式会社製、商品名)0.5kgを混合し、この混合物に水供給部12で水1.4リットルを混合して形成された造粒用混合物(含水率12%)を、第一スクリューフィーダー8から、3mmの孔を有するダイスを備える押出し造粒機7に送り、3mm径の粒状物に押出し造粒する。押出し造粒された廃木材粉砕物の造粒物は、円形篩機13に送られて、3mm以下の粒度の造粒物を篩分けにより分離する。円形篩機13の篩上の粒子には、少量の水が噴霧されて、被覆装置23に送られた。
他方、3mm以下の粒度の繊維化された杉材の廃木材粉砕物の中の1.5kgを第一ホッパー6から、一次微粉砕解繊機15に送って、1mm以下の粒度に解繊し、次いで二次微粉砕解繊機16に送って、0.35mm以下の粒度に解繊し、被覆用廃木材粉砕物とした。一方、0.35mm以下の粒度の解繊された廃木材粉砕物を第二ホッパー17に集め、その55重量部を混合機21に供給した。一方、高吸水性樹脂としては、ハイモ株式会社製の25μm以下の粒度を有するものを使用し、その40重量部を被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー18からスクリューフィーダー20を経て混合機21に供給した。また、ポリアクリルアミドは、三菱化学株式会社製であり、25μm以下の粒度を有しており、その5重量部を、被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー19から、前記スクリューフィーダー20を経て混合機21に供給した。前記混合機21に供給された被覆用高吸水性樹脂、被覆用ポリアクリルアミド及び繊維化された被覆用廃木材粉砕物は、混合機21で混合された。
繊維化された被覆用廃木材粉砕物、被覆用高吸水性樹脂及び被覆用ポリアクリルアミドの被覆用混合物は、前記造粒物100重量部に対し16重量部の割合で、被覆装置23に送られて、廃木材粉砕物の造粒物の上に散布された。本例においては、この被覆作業は数段に分けて行われた。被覆工程を終えた被覆造粒物は、円形篩機24で、2mm以下の粒度の被覆造粒物を除去した。円形篩機24の篩上は、乾燥機25に送られて乾燥され、篩分けられ、猫のトイレ砂として製品化された。
室内において、このように製造された猫のトイレ用の砂を猫のトイレに厚さ10cmに敷いて使用した。この猫のトイレ用の砂に、38℃の温度の疑似尿30ミリリットルを注入したが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭は消臭され、ほとんど感知されなかつた。猫は従来の砂と同様に使用し、屋内での使用においても臭いの点で何の問題もなく、排尿部分は塊状を呈し、排泄物の取出しも容易である。
【0039】
例3.
建築現場から集められ、破砕機で50〜100mmの粒度に破砕され、粗砕機で5〜30mm粒度に粉砕されたた杉材の廃木材を、解繊機により、3.5mm以下の粒度に粉砕し、繊維化した。この解繊機により繊維化された杉材の廃木材粉砕物を、第一ホッパー6に入れ、その中の9.5kgを第一スクリューフィーダー8に供給した。
本例においては、接着剤として高吸水性樹脂に代えてポリアクリルアミド(三菱化学株式会社製)が使用され、ホッパー9に入れられた。
ポリアクリルアミド0.5kgが、第一スクリューフィーダ8により送られてくる繊維化された杉材の廃木材粉砕物に、ホッパー9から供給部10で混合された。この混合物に水供給部12で水1.4リットルを混合して形成された造粒用混合物(含水率12%)を、第一スクリューフィーダー8から、3mmの孔を有するダイスを備える押出し造粒機7に送り、3mm径の粒状物に押出し造粒する。押出し造粒された廃木材粉砕物の造粒物は、円形篩機13に送られて、3mm以下の粒度の造粒物を篩分けにより分離する。円形篩機13の篩上の造粒物粒子には、少量の水が噴霧されて、被覆装置23に送られた。
他方、3mm以下の粒度の繊維化された杉材の廃木材粉砕物の中の1.5kgを第一ホッパー6から、一次微粉砕解繊機15に送って、1mm以下の粒度に解繊し、次いで二次微粉砕解繊機16に送って、0.35mm以下の粒度に解繊し、被覆用廃木材粉砕物とした。一方、0.35mm以下の粒度の解繊された廃木材粉砕物を第二ホッパー17に集め、その55重量部を混合機21に供給した。一方、高吸水性樹脂としては、ハイモ株式会社製の25μm以下の平均粒度を有するものを使用し、その27重量部を被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー18からスクリューフィーダー20を経て混合機21に供給した。また、ポリアクリルアミド(三菱化学株式会社製)は、25μm以下の平均粒度を有しており、その18重量部を、被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー19から、前記スクリューフィーダー20を経て混合機21に供給した。前記混合機21に供給された被覆用高吸水性樹脂、被覆用ポリアクリルアミド及び繊維化された被覆用廃木材粉砕物を含む被覆用混合物は混合された。
繊維化された被覆用廃木材粉砕物、被覆用高吸水性樹脂及び被覆用ポリアクリルアミドの被覆用混合物は、造粒物100重量部に対し15重量部の割合で、被覆装置23に送られて、廃木材粉砕物の造粒物の上に散布された。本例においては、この被覆作業は数段階に分けて行われた。被覆工程を終えた被覆造粒物は、円形篩機24で、2mm以下の粒度の被覆造粒物を除去した。円形篩機24の篩上は、乾燥機25に送られて乾燥され、篩分けられ、猫のトイレ砂として製品化された。
室内において、このように製造された猫のトイレ用の砂を猫のトイレに厚さ10cmに敷いて使用した。この猫のトイレ用の砂に、38℃の温度の疑似尿30ミリリットルを注入したが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭は消臭され、ほとんど感知されなかつた。猫は従来の砂と同様に使用し、屋内での使用においても臭いの点で何の問題もなく、排尿部分は塊状を呈し、排泄物の取出しも容易である。
例4.
建築現場から集められ、破砕機で50〜100mmの粒度に破砕され、粗砕機で5〜30mm粒度に粉砕されたた栂材の廃木材を、解繊機により、3mm以下の粒度に粉砕し、繊維化した。この解繊機により繊維化された栂材の廃木材粉砕物の70重量部に、粒度25μmの高吸水性樹脂(商品名Hs1100:ハイモ株式会社製)5重量部と粒度150μmの高吸水性樹脂(商品名Hs1100:ハイモ株式会社製)50重量部の高吸水性樹脂混合物25重量部を混合し、この混合物に、平均粒度25μmのアクリルアミド(三菱化学株式会社製)5重量部を混合し、この混合物に、11.1重量部の水を混合して形成された造粒用混合物(含水率10%)を製造した。この造粒用混合物を、5mmの孔を有するダイスを備える押出し造粒機により押出し造粒して、直径5mm、長さ10mm以下の柱状の造粒物を製造した。
このように製造された猫のトイレ用の砂を、室内の猫のトイレに厚さ10cmに敷いて使用した。この猫のトイレ用の砂に、38℃の温度の疑似尿30ミリリットルを注入したが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭は消臭され、ほとんど感知されなかつた。猫は従来の砂と同様に使用し、屋内での使用においても臭いの点で何の問題もなく、排尿部分は塊状を呈し、排泄物の取出しも容易である。
例5.
建築現場から集められ、破砕機で50〜100mmの粒度に破砕され、粗砕機で5〜30mm粒度に粉砕されたた栂材の廃木材を、解繊機により、3mm以下の粒度に粉砕し、繊維化した。この解繊機により繊維化された栂材の廃木材粉砕物の92重量部に、平均粒度25μmの高吸水性樹脂(商品名Hs1100:ハイモ株式会社製)5重量部と平均粒度150μmの高吸水性樹脂(商品名Hs1100:ハイモ株式会社製)50重量部の高吸水性樹脂混合物4重量部を混合し、この混合物に、平均粒度25μmのアクリルアミド(三菱化学株式会社製)4重量部を混合し、この混合物に、11.1重量部の水を混合して形成された造粒用混合物(含水率10%)を製造した。この造粒用混合物を、5mmの孔を有するダイスを備える押出し造粒機により押出し造粒して、直径5mm、長さ10mm以下の柱状の造粒物を製造した。
このように製造された猫のトイレ用の砂を、室内の猫のトイレに厚さ10cmに敷いて使用した。この猫のトイレ用の砂に、38℃の温度の疑似尿30ミリリットルを注入したが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭は消臭され、ほとんど感知されなかつた。猫は従来の砂と同様に使用し、屋内での使用においても臭いの点で何の問題もなく、排尿部分は塊状を呈し、排泄物の取出しも容易である。
本例においては、ヒバ材、杉材及び栂材の廃木材の粉砕物を使用しているが、これ以外の異なった種類の木材の各種木粉を使用しても同様の結果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明において、動物の排泄物処理材は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物に比して小量の高吸水性樹脂を含む混合物により形成されている粒状物であるので、柔らかい木粉の色を呈し、またそれ以外の色に着色することが容易であるので、従来の動物の排泄物処理材に比して、使用場所の色調に合わせて、種々の色調、即ち適宜の色彩の排泄物処理材を選ぶことが可能となり、衛生的な雰囲気はもとより、室内の色彩の調和を保つことができる。
しかも廃木材粉砕物は、固有の香りを有するので、例えば室内に放置して、トイレ特有の臭いを消して、室内の環境を改善する。またそれ自体保水性を有するので、従来の動物の排泄物処理材に比して、検尿用指示薬の使用が容易となり、動物の健康状態を把握することが容易となる。
本発明は、従来、建築現場から発生し、廃物とされていた廃木材を、繊維化された粒子とするので、紙パルプや紙製品などを使用しないで高吸水性樹脂のみで、造粒物とするものであり、低廉に動物の排泄物処理材として有効に利用することができ、しかも、主として可燃物で構成するので、廃棄処理が容易である。 しかも、本発明は、繊維化された廃木材粉砕物の乾燥造粒物を適宜着色させて、動物の排泄物処理材とできるので、室内の調度に合わせた、又は好みに合わせた色調の動物排泄物処理材とすることができる。
以上のように、本発明は、従来の動物の廃棄物処理材に比して、建築現場から発生する産業廃棄物の廃木材の廃棄に係る問題点と、従来の使用済みの動物の排泄物処理材の非可燃性に係る廃棄処理に係る問題点を一挙に解決するものであり、資源の有効利用及び環境廃棄物の処理の軽減等の点で有意義なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を本例に使用される廃木材粉砕物を造粒して排泄物処理材とする装置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 破砕機
2、4 磁選機
3 粗粉砕機
5 解選機
6 第一ホッパー
7 押出し造粒機
8 第一スクリューフィーダー
9 高吸水性樹脂供給ホッパー、アクリルアミド供給ホッパー
10 高吸水性樹脂供給部、アクリルアミド供給部
11 水供給ホッパー
12 水供給部
13 円形の篩機
14 第二スクリューフイーダー
15 一次微粉砕解繊機
16 二次微粉砕解繊機
17 第二ホッパー
18 被覆用高吸水性樹脂供給ホッパー
19 被覆用ポリアクリルアミド供給ホッパー
20 第三エクリューフィーダー
21 混合機
22 搬送路
23 被覆装置
24 円形篩機
25 乾燥機
26、28、30、31 ベルトコンベヤ
27 製品ホッパー
29 篩機
32 自動包装機

Claims (16)

  1. 芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物に比して少量の接着剤を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物並びに該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  2. 芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少ない量の配合物質を含む混合物によりれ形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  3. 芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、前記廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少量の配合物質を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤を含む混合物で形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  4. 芯部及び該芯部を覆う被覆層部により形成されており、前記芯部は、5mmの粒度以下の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物に比して少量の接着剤及び該接着剤より少量の配合物質を含む混合物により粒状に形成されており、前記被覆層部は、0.5mm以下の粒度で、粒子の短軸の長さ1に対し粒子の長軸の長さが4以上の寸法比を有する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物、該廃木材粉砕物より少ない量の接着剤及び該接着剤より少ない量の配合物質を含む混合物により形成されていることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  5. 芯部が、75乃至95重量パーセントであり、芯部を被覆する被覆層部が5乃至25重量パーセントであることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  6. 芯部及び被覆層部において、接着剤は、一種以上の高吸水性樹脂若しくは一種以上の糊剤又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  7. 芯部において、接着剤が、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂及び10重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の糊剤であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  8. 芯部において、接着剤は、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂若しくは5重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の糊剤又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至4に記載の動物の排泄物処理材。
  9. 芯部において、接着剤は、30重量パーセント以下の含有率で含有される高吸水性樹脂であることを特徴とする請求項12乃至15に記載の動物の排泄物処理材。
  10. 被覆層部において、接着剤は、35重量パーセント以下の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  11. 被覆層部において、接着剤は、5重量パーセント未満の含有率で含有される一種以上の高吸水性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  12. 高吸水性樹脂が、30μm以下の平均粒度を有するものであることを特徴とする請求項6乃至11の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  13. 高吸水性樹脂が、20μm以下の平均粒度を有するものであることを特徴とする請求項6乃至11の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  14. 配合物質が、一種以上の着色物質若しくは一種以上の殺菌作用を有する物質又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  15. 芯部若しくは被覆層部又はこれら双方は、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  16. 糊剤が、ポリアクリルアミド、α−澱粉、ポリビニルアルコール及びカルボキシメチルセルロースの一以上を含有するものであることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
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