JP2003535920A - モドアクリル共重合体組成物 - Google Patents

モドアクリル共重合体組成物

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JP2003535920A JP2000597331A JP2000597331A JP2003535920A JP 2003535920 A JP2003535920 A JP 2003535920A JP 2000597331 A JP2000597331 A JP 2000597331A JP 2000597331 A JP2000597331 A JP 2000597331A JP 2003535920 A JP2003535920 A JP 2003535920A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、および少なくとも1種のイオン性コモノマーを含むモドアクリル共重合体組成物に関する。1つの実施形態において、該モドアクリル共重合体組成物は、組成物全体の重量に対して、約45%から約60%のアクリロニトリル、約35%から約50%の塩化ビニリデン、約0.5%から約5%の酢酸ビニル、および約2%までのp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩を含む。本発明の共重合体組成物は、許容できる難燃性を有すると同時に許容できる色を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、モドアクリル共重合体組成物およびモドアクリル共重合体組成物を
製造する方法に関する。本発明はまた、モドアクリル共重合体組成物を許容でき
る着火特性を有する繊維および/または敷物にする加工にも関する。
【0002】 発明の背景 様々なポリアクリロニトリル繊維が広範に紡糸されており、それらは、高い強
度、高い湿式融点、高温における優れた収縮抵抗等、いくつかの望ましい物理的
特性を有している。ポリアクリロニトリル繊維のこれらの特性によって、多数の
商用および織物への応用分野で、それらの使用が促進されている。しかしながら
、ポリアクリロニトリル繊維の使用は、これらの繊維が十分な難燃特性をもって
いないために限定されていた。
【0003】 アクリロニトリル繊維の難燃特性を増す努力において、アクリロニトリルを塩
化ビニルおよび塩化ビニリデン等のある種のモノマーと共重合することが行われ
ている。この特性の改良の度合いは、アクリロニトリルと共重合する変性剤のタ
イプと量によって変化する。しかしながら、アクリロニトリル繊維に、許容でき
る色、高い収縮抵抗、高い強度、高い湿式融点、許容できる染色性等、許容でき
る繊維特性を与えると同時に適当な難燃特性をも与える変性剤を提供することは
困難であった。これらの困難に出会うのは、一部は塩化ビニルまたは塩化ビニリ
デンを可溶化するのが困難であるためである。
【0004】 アクリロニトリルと塩化ビニリデンを含む様々なアクリロニトリル共重合体ブ
レンドが開発されている。たとえば、引用して本明細書の一部とする米国特許第
2769793号には、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン等の様々なモ
ノマー成分を含有してよいアクリロニトリルポリマーを85パーセントまたはそ
れ以上含有するアクリロニトリル共重合体ブレンドが記載されている。そのブレ
ンドはまた、染料受容性のモノマーを含有してもよい。引用して本明細書の一部
とする米国特許第3828014号は、アクリロニトリルと1個または複数の共
重合可能なモノオレフィン系不飽和モノマーの共重合体から成る繊維に関するも
のである。しかしながら、これらの特許に記載されているアクリロニトリルのブ
レンドは、十分な繊維特性、繊維処理性、着火抵抗、染色性を同時には提供しな
い。
【0005】 繊維業界は、難燃特性をもつだけでなく、優れた繊維耐光性、繊維染色性、繊
維の色を備える繊維を提供すべく努力している。引用して本明細書の一部とする
米国特許第3824222号には、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、ホスホ
ン酸ビニルを含有する防炎性アクリル繊維が記載されている。引用して本明細書
の一部とする米国特許第3974130号は、染料に対して特別な親和性を有す
るコモノマーを含む非燃焼性アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体繊維に
関するものである。しかしながら、モドアクリルと称されるこれらの繊維組成物
は、大量の塩化ビニリデン(すなわち、重量で25%より上の濃度)を含有する
。従来技術による塩化ビニリデン入りの組成物は、繊維特性が劣ることと色が不
良であることが難点であった。難燃性を付与するために必要な量の塩化ビニリデ
ンは、繊維形成の目的に対しては、いくつかの望ましくない特性を繊維に付与す
ることがあり得る。
【0006】 塩化ビニリデン含量が共重合体組成物の25重量%を越えるときは、難燃性が
劣るか主成分共重合体の白色度が劣るために、従来技術では満足できる共重合体
は得られなかった。塩化ビニリデンはまた、繊維の耐光性並びにUV耐性等その
他の特性に悪影響する。従来技術の共重合体において塩化ビニリデンの濃度がそ
のように大きいと、塩化ビニリデンの溶解性が低いために処理上の困難が増大し
、繊維構造(たとえば、引っ張り特性)、耐光性、および染色性が不十分といっ
た許容できない特性をもつ繊維となる。
【0007】 商用に製造された1つの満足できるモドアクリルブレンドは、臭化ビニルおよ
び塩化ビニリデンとその他のコモノマーとの組み合わせであった。そのようなブ
レンドの1つは、アクリロニトリル61.45パーセント、p−スルホフェニル
メタリルエーテルナトリウム1.5パーセント、臭化ビニル12.5パーセント
、塩化ビニリデン23.9パーセント、スチレン0.65パーセントを含有する
ものであった。この共重合体組成物は、ケミカルアブストラクト番号CAS#3
1532−91−9をもつアクリロニトリル−臭化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体である。
【0008】 しかしながら、臭化ビニルの入手の可能性は、最近低下してしまった。
【0009】 したがって、繊維に望ましい繊維構造、耐光性、色、および難燃性の組合わさ
った特性を提供するモドアクリル繊維組成物への要求がある。
【0010】 さらに、他の様々な産業において、従来のモノマーおよび共重合体組成物に固
有の色の問題と出会うことなく様々な製品に形成できる、防火ポリマー材料への
要求がある。
【0011】 発明の概要 本発明は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、および少なくと
も1種のイオン性コモノマーを含むモドアクリル共重合体組成物に関する。その
モドアクリル共重合体組成物は、組成物全体の重量に対して、約45%から約6
0%のアクリロニトリル、約35%から約50%の塩化ビニリデン、約0.5%
から約5%の酢酸ビニル、および0から約2%のp−スルホフェニルメタリルエ
ーテルの塩を含む。
【0012】 本発明の共重合体組成物は、許容できる着火抵抗およびチャー抵抗を有すると
同時に強度および色の許容できる繊維特性を提供する。そのブレンドの実施例で
定義する圧縮ポリマー色は、約−7から約−11であって、前記の従来技術によ
る臭化ビニル市販品ブレンドCAS#31532−91−9とほぼ同等である。
【0013】 本発明の共重合体組成物は、成型物を含む様々な形態で利用することができ、
分子配向して、繊維、糸、毛状物、モノフィラメント、その他としたり、フィル
ム、複合体、積層品、粉末、粒子、ペレット、溶液、分散体、ゲル、ペースト、
等その他、別の形態にすることができる。
【0014】 発明の詳細な説明 本明細書で使用するモドアクリルという用語は、アクリロニトリルコモノマー
を重量で約45%より多く85%未満で組み込んでなる共重合体のことである。
【0015】 本発明は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、および少なくと
も1種のイオン性コモノマーを含むモドアクリル共重合体組成物に関する。その
モドアクリル共重合体組成物は、組成物全体の重量に対して、約45パーセント
から約60パーセントのアクリロニトリル、約35パーセントから約50パーセ
ントの塩化ビニリデン、約0.5パーセントから約5パーセントの酢酸ビニル、
および約2パーセントまでのイオン性コモノマーの塩、好ましくは、p−スルホ
フェニルメタリルエーテルナトリウムを含む。通常、少なくとも約0.1重量パ
ーセントである少量のイオン性コモノマーは、染色性のためおよびより密な繊維
構造を得る助けとなるために有利である。
【0016】 好ましい組成物は、組成物全体の重量に対して、約49パーセントから約59
パーセントのアクリロニトリル、約39パーセントから約49パーセントの塩化
ビニリデン、約0.5パーセントから約2.5パーセントの酢酸ビニル、および
約0.1パーセントと約1.5パーセントの間のp−スルホフェニルメタリルエ
ーテルの塩を含む。イオン性コモノマーであるそのp−スルホフェニルメタリル
エーテルの塩として好ましいのは、ナトリウム塩である。
【0017】 別の好ましい組成物は、組成物全体の重量に対して、約50パーセントから約
57パーセントのアクリロニトリル、約41パーセントから約48パーセントの
塩化ビニリデン、約0.5パーセントから約1.5パーセントの酢酸ビニル、お
よび約0.5〜約1.5のp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩を含有する
【0018】 さらに別の好ましい組成物は、組成物全体の重量に対して、約49パーセント
から約53パーセントのアクリロニトリル、約45パーセントから約49パーセ
ントの塩化ビニリデン、約0.8パーセントから約1.2パーセントの酢酸ビニ
ル、および約0.8から約1.2のp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩を
含有する。
【0019】 好ましい組成物の1例は、各成分の重量で、アクリロニトリル52.9パーセ
ント、p−スルホフェニルメタリルエーテルナトリウム1.0パーセント、塩化
ビニリデン45.1パーセント、酢酸ビニル1.0パーセント、プラスマイナス
約0.1パーセントである。
【0020】 別の好ましい組成物の例は、各成分の重量で、アクリロニトリル50.2パー
セント、p−スルホフェニルメタリルエーテルナトリウム1.0パーセント、塩
化ビニリデン47.8パーセント、酢酸ビニル1.0パーセント、プラスマイナ
ス約0.1パーセントである。
【0021】 本開示は、酢酸ビニルを含有する新規なモドアクリル共重合体組成物の発見と
関係している。請求項の中に含まれる多くの実施形態は、−10%の圧縮ポリマ
ー色数を示す。この値は、実施例の中で定義する標準試験の結果であって、共重
合体中の望ましくない赤の量を表している。−10%の試験結果は、良好で、前
記の従来技術によるCAS#31532−91−9と呼ばれるブレンドの圧縮ポ
リマー色と同等である。本発明の共重合体組成物によって、約−7%と約−15
%の間、より好ましくは、約−7%と約−12%の間の圧縮ポリマー色値を達成
することが期待される。
【0022】 本発明の組成物によって達成される−10%の圧縮ポリマー色の試験結果は、
アクリロニトリル59.5パーセント、p−スルホフェニルメタリルエーテルナ
トリウム1パーセント、塩化ビニリデン39パーセント、およびスチレン0.5
パーセントを含有する従来技術による市販品の共重合体(以後、このアクリロニ
トリル−塩化ビニリデン共重合体をCAS#9010−76−8と呼ぶ)の圧縮
ポリマー色よりも優れている。
【0023】 その共重合体の化学構造は、以下のように描くことができる。
【0024】
【化1】 ただし、CAS番号107−13−1のアクリロニトリル、CAS番号108
−05−4の酢酸ビニル、CAS番号1208−67−9のp−スルホフェニル
メタリルエーテルナトリウム、およびCAS番号75−34−4の塩化ビニリデ
ンは、それぞれ、v、x、y、zで与えられる重量画分で存在する。
【0025】 本発明に関わる中性の変性用ビニルコモノマー、特に酢酸ビニルによって、主
成分共重合体組成物の白色度が、25%より多い塩化ビニリデンを有する従来技
術の組成物より、難燃性およびその他の望ましい特性は維持されたまま、改良さ
れる。
【0026】 また、モドアクリル中に1%の酢酸ビニルを使用することによって、レドック
ス重合反応において必要な活性化剤および開始剤の量が30%も減少される。活
性化剤および開始剤の量が減少されれば、ポリアクリロニトリル中の発色団欠陥
減少を生む助けとなる。L.Patron、および、U.Bastianell
iの論文、Appl.Polym.Symp.,No.25,105頁(197
4年)、および、J.Kim、C.Park、Y.Park、B Min、T
Son、および、J.Ryuの論文、J.of the Koren Fibe
r Soc.,34,49頁(1997年)を参照されたい。しかしながら、ケ
テン−イミンによる発色団官能基の顕著な違いは、文献にある特定赤外吸収によ
っては見られなかった。
【0027】 さらに、本発明の共重合体組成物由来の繊維からつくられる織布は、米国防火
協会(the National Fire Protection Asso
ciation)が策定した難燃性試験法、別称NFPA 701の難燃性織物
フィルム小規模試験(Small Scale Test for Flame
−Resistant Textiles and Films)1989年版
、に合格する。本発明の共重合体組成物由来の繊維からつくられる織布はまた、
アメリカ保険業者安全規格(the Underwriters Labora
tories Inc.Standard)214の織物フィルム小火炎燃焼試
験(Small−Flame Test for Flame−Propaga
tion of Fablics and Films)、1997年版、に策
定されている難燃性試験法にも合格する。
【0028】 本明細書で使用する「難燃性織布」という語は、大多数、すなわち80%より
多くが、NFPA 701(1989年)および/またはアメリカ保険業者安全
規格214の難燃性試験(1997年)を実施して合格する織布を意味する。
【0029】 本発明のモドアクリル共重合体由来の繊維からつくられる織布は、NFPA
701(1989年)およびUL214(1997年)の小規模燃焼抵抗試験に
合格する。本発明のモドアクリル共重合体の圧縮ポリマー色試験で測定した白色
度は、酢酸ビニルなしの組成物より優れる。最後に、1%の酢酸ビニルをモドア
クリル共重合体に組み込むときは、モドアクリル共重合体に酢酸ビニルを一切組
み込まないときのレドックス重合と比較して、レドックス重合に必要な活性化剤
および開始剤は30%も少ない。
【0030】 p−スルホフェニルメタリルエーテルナトリウムのほかに、その他のイオン性
コモノマーも許容できる繊維をつくることができる。本明細書で使用する「イオ
ン性コモノマー」とは、共重合体組成物に1個または複数のイオン性官能基を付
加するイオン性コモノマーである。イオン性官能基は、染料が付く場所として作
用する。一般的なイオン性官能基としては、スルホン酸塩部分、カルボン酸塩部
分、および硫酸塩部分がある。そのイオン性コモノマーは、得られる組成物に、
望ましい塩基性染料の染色性および繊維の紡糸等の後に続く共重合体の加工を改
良する共重合体構造を提供する。スルホン酸塩含有イオン性コモノマー、別称「
スルホン酸塩イオン性コモノマー」が好ましい。
【0031】 本発明に従うスルホン酸塩イオン性コモノマーは、式(II)のスルホン酸塩
またはスルホン酸を有するビニルモノマーによって表すことができる。
【0032】
【化2】 上式中、Aは好ましくは炭素原子約1個から9個を有する芳香族または脂肪族置
換基、一般的にはメチル基であり、Bは、ビニルモノマー上の水素または好まし
くは約1個から9個の炭素原子を有する脂肪族置換基のいずれかであり、M
、スルホン酸基に対する適当な対イオン、たとえば、アルカリ金属カチオン、ア
ルカリ土類金属カチオン、アンモニウム、またはヒドロニウムカチオンである。
その脂肪族基および芳香族基は、非置換であるか、または、ハロゲン原子、有機
基その他のような様々な成分によって置換されていてもよい。好ましくは、その
脂肪族基はメチル基である。好ましくは、その芳香族基は、フェニル基またはフ
ェニルエーテル基である。
【0033】 適当なスルホン酸塩イオン性コモノマーとしては、アリルスルホン酸、メタリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、p−スルホフェニルメタリルエーテル、2
−メチル−2−アクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリルアミド第三級ブチ
ルスルホン酸、またはこれらの混合物の塩またはスルホン酸を含む。対イオンは
、通常はナトリウムであるが、その他のアルカリ金属、ヒドロニウムイオン、お
よびアンモニウムも適当である。本明細書で用いるイオン性コモノマーの「塩」
の語は酸の形態も含める。2個またはそれ以上のイオン性コモノマーの混合物も
また適している。
【0034】 本発明の共重合体は、いずれかの重合方法、たとえば、水性媒体中の乳化重合
法または水性分散重合法によって調製することができる。アニオン界面活性剤を
、少量の通常の非イオン界面活性剤と組み合わせて採用することができる。アニ
オン界面活性剤の例としては、たとえば、脂肪酸塩類、硫酸エステル類、スルホ
ン酸エステル類、リン酸エステル類がある。溶液重合法の場合は、比較的連鎖移
動定数の小さい溶媒を好ましくは使用し、たとえば、炭酸エチレン、ジメチルス
ルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、またはN,N−ジメチルホルムア
ミドが特に好ましい。重合媒体として使用するこれらの溶媒は、共重合体の均一
な溶解および重合が阻害されない限り少量の水または他の有機溶媒を含有してい
ても構わない。
【0035】 重合用触媒としては、通常のラジカル重合開始剤を使用する。重合開始剤の例
は、たとえば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、または過硫酸カリウム
等の過硫酸塩、過硫酸塩と重亜硫酸ナトリウムまたは重亜硫酸アンモニウム等の
重亜硫酸塩との組み合わせ、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジ(2−
エチルヘキシル)ペルオキシ二炭酸、t−ブチルペルオキシピバル酸、および過
酸化ラウロイル等の過酸化物、および過酸化水素等の過酸化物とL−アスコルビ
ン酸等の有機還元剤との組み合わせである。それらは、重合法によって適宜選択
する。
【0036】 本発明の一実施形態においては、アクリル繊維共重合体の前駆体を連続遊離基
レドックス水性分散重合法により製造し、そこでは水が連続相であって開始剤は
水溶性である。そのレドックス系は、過硫酸塩(酸化剤および開始剤であって、
「触媒」と呼ぶときもある)、二酸化硫黄または重亜硫酸塩(還元剤であって、
「活性化剤」と呼ぶときもある)、および鉄(真のレドックス触媒)からなる。
開始剤および活性化剤の塩を使用することができる。一般的な塩としてはアンモ
ニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩が含まれる。
【0037】 有利なことに、1重量パーセントの酢酸ビニルを組み込むときは、酢酸ビニル
がない以外は基本的に同一の組成物に必要な量と比較して30%まで少ない開始
剤および活性化剤で同等の結果が得られる。たとえば、モノマーの共重合体への
転化約75%を達成するのに、過硫酸ナトリウム開始剤をモノマーに基づいてわ
ずか0.3から0.4重量パーセントおよび重亜硫酸アンモニウム活性化剤をモ
ノマーに基づいてわずか0.6から約0.8重量パーセントを必要とするのみで
あった。これは、与えられた反応条件、すなわち、実施例10および11に示す
、鉄濃度、水含量、温度、および滞留時間、において、モノマーのキログラム当
たり約0.12から約0.17モルの開始剤と約0.6から約0.8モルの活性
化剤に相当する。
【0038】 過硫酸塩開始剤、過酸化物開始剤、またはアゾ開始剤は、上記のレドックス系
よりむしろビニル重合に対して遊離基を発生させるために利用することができる
【0039】 本発明の共重合体から繊維を調製するには通常の湿式および乾式紡糸法が採用
できるが、湿式紡糸法が特に好ましい。アクリロニトリルポリマー用の通常の溶
剤、たとえば、アセトニトリル、アセトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N
,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドを紡糸溶液調整用の溶媒と
して採用することができる。共重合体が均一に溶解するので、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、特にN
,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。紡糸溶液または溶液重合によって得ら
れ紡糸溶液として使用する反応混合物は、必要な場合には、添加剤類、たとえば
、顔料、有機化合物または有機還元剤等の安定剤、チタン化合物またはアルミニ
ウム化合物等の手触りを改良する薬剤、アンチモン化合物、スズ化合物、臭素化
合物等の難燃剤を含有する。紡糸溶液中の共重合体の濃度は、重量で15%から
40%を選択する。湿式紡糸は通常、紡糸溶液を10から80重量%の溶媒水溶
液の中に押し出してフィラメントを形成し、そのフィラメントを延伸し、水で洗
浄し乾燥することによって行う。必要な場合は、得られたフィラメントはさらに
延伸し熱処理にかける。
【0040】 本発明の実施形態において、かくして得られたモドアクリル繊維共重合体前駆
体は、以下の米国特許に公示されているような乾式および湿式紡糸を含む様々な
方法によってモドアクリル繊維を形成するために使用される。その米国特許は、
米国特許第3088188号、同第3193603号、同第3253880号、
同第3402235号、同第3426104号、同第3507823号、同第3
867499号、同第3932577号、同第4067948号、同第4294
884号、同第4447384号、同第4873142号、同第5496510
号であり、それぞれ引用して本明細書の一部とする。
【0041】 本発明のモドアクリル共重合体組成物の物理的特性は、その組成物を様々な応
用分野に利用することを可能にする。たとえば、その共重合体は、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等そ
の他の極性非プロトン性溶媒を含む様々な溶媒および塩化亜鉛(65%)、チオ
シアン酸ナトリウム(55%)等その他の水溶液中に溶解する。
【0042】 本発明のモドアクリル共重合体組成物は他にも望ましい物理的特性を持ってお
りアクリルおよびモドアクリルを含む別の繊維との混和性もある。
【0043】 本発明の一実施形態において、共重合体組成物は、紡糸浴中で行う湿式紡糸法
によって繊維にする。紡糸方法は当技術分野では知られているので、たとえば、
米国特許第4067948号および同第3867499号を参照されたい。これ
らの開示は引用して本明細書の一部とする。紡糸浴中の溶媒は、普通は紡糸前に
その共重合体を溶解していたものと同じ溶媒である。水もまたその紡糸浴中には
含まれていてもよく、通常は、紡糸浴の残りはその部分である。本発明のために
適当な紡糸用有機溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、炭酸エチレンがある。適当な無機溶
媒としては、チオシアン酸ナトリウム水がある。好ましくは、本発明の紡糸工程
で利用する溶媒は、N,N−ジメチルアセトアミドである。
【0044】 紡糸したフィラメントは、ジェットストレッチにかけることができる。ジェッ
トストレッチ、すなわち、紡糸口金を出てくるときのフィラメントと接するよう
にセットしてある第一ストレッチロールのスピードを紡糸口金を通る共重合体溶
液の速度で除したものは、0.2と1.0の間、好ましくは、0.4から0.6
に制御する。それより低いジェットストレッチにおいては、処理上の困難に会い
、ジェットストレッチがそれより高いと空隙の大きさが増加する傾向がある。
【0045】 その後で、そのフィラメントは、湿式ストレッチにかけることができる。フィ
ラメントをより高いスピードの第二のロールセットに供給して湿潤状態のフィラ
メントを引き伸ばし、約2倍から約8倍の湿式ストレッチを与える。この湿式ス
トレッチの工程で採用する温度は、共重合体のガラス転移温度付近と湿式融点温
度未満の間で変えることができる。
【0046】 共重合体の湿式融点温度は、その後の処理、すなわち、水蒸気アニーリングを
容易にするために、約120℃より高いこと、好ましくは、約130℃より高い
ことが望ましい。湿式融解温度は、示差走査熱量測定法によって測定されるが、
そこではポリマーと水を圧力容器に入れ、ある温度範囲にわたって吸熱を測定す
る。比熱の変化が湿式融解温度を示す。このことは当技術分野では知られていて
標準的な試験となっており、Bruce G.Frushourの論文「Mel
ting Behavior of Polyacrylonitrile C
opolymers」,Polymer Bulletin,11,pp.37
5〜382(1984年)に詳細に記載されている。
【0047】 上記の工程で製造した繊維は、最終使用に先だって「インライン緩和」または
バッチ式アニーリングによって処理してもよい。インライン緩和は、フィラメン
トを、熱水浴、水蒸気、または加熱した溶媒と水の浴中に、通常は80℃から沸
騰する温度で供給し、そのフィラメントをゆっくりしたスピードで引き出して浴
中で起こった収縮を補償することによって達成する。その緩和したフィラメント
は、従来公知の加熱ロールまたは加熱空気によって乾燥し、そのまままたはバッ
チ式アニーリング工程を必要としないステープルに転化した後使用に向ける。
【0048】 本発明の共重合体から形成した繊維は、その他の共重合体繊維を越えて、優れ
た、繊維構造、難燃性、白色度、染色性、耐光性、湿式融点、その他を含む望ま
しい物理的特性を組み合わせ持っている。
【0049】 本発明の共重合体組成物は、成型物を含む様々な形態で利用することができ、
分子配向した繊維、すなわち、糸、毛状物、モノフィラメント、その他になる。
その共重合体はまた、フィルム、複合体、積層品、粉末、粒子、ペレット、溶液
、分散体、ゲル、ペースト、等その他、純粋な形で、または、その他の添加剤類
と混合して別の形態にすることができる。
【0050】 本発明の共重合体組成物および繊維を、以下の説明用の例について述べること
によってさらに明確にする。
【0051】 実施例1から5 本発明のモドアクリルポリマーである実施例3および実施例4を調製した。比
較のため、アクリロニトリル(AN)、塩化ビニリデン(VCl)およびスチ
レンを含有する市販品のモドアクリルもまた使用した。それらは比較のための実
施例1および実施例5である。また比較のため、酢酸ビニル(VA)またはスチ
レンのないモドアクリル、実施例2、を調製した。これらモドアクリルポリマー
の組成を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】 ポリマー類は繊維製品とし、次いで深緑の織布とした。そしてこれらの織布を
織布の工業規格であるNFPA 701(1989年)およびUL 214(1
997年)の小規模燃焼抵抗試験に従って試験した。モドアクリル共重合体を繊
維にし、その繊維を織布にする方法は当技術分野ではよく知られている。得られ
た燃焼抵抗のデータは、以下の通りであった。実施例1は、5.1インチの平均
燃焼を有し、試験に不合格。実施例2は、4.5インチの平均燃焼を有し、試験
に不合格。実施例3は、3.6インチの平均燃焼を有し、試験に合格。実施例4
は、3.65インチの平均燃焼を有し、試験に合格。実施例5は、3.9インチ
の平均燃焼を有し、試験に合格。
【0054】 中性の変性コモノマーなしの比較例である実施例2は、試験に不合格であった
。スチレンを含有する例である実施例1および実施例5は、結果が混在した。本
発明の組成物からつくった織布である実施例3および実施例4は、難燃性試験に
合格した。
【0055】 実施例6から9 本発明のモドアクリルポリマーである実施例6および実施例7を調製した。比
較のため、塩化ビニリデンおよびスチレンを含有する市販のモドアクリルである
実施例8および塩化ビニリデンおよび臭化ビニルを有するモドアクリルである実
施例9を使用した。これら共重合体の組成を表2に示す。
【0056】 最後の縦行は、圧縮ポリマー色(PPC)の試験データを示す。それぞれが−
9.82%と−10.32%である実施例6と実施例7の圧縮ポリマー色は、比
較のための実施例9におけるアクリロニトリル−臭化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体(CAS#31532−91−9)組成物で達成された−10.43%よ
りすぐれた結果である。
【0057】 比較のための実施例8の試験結果は、−19.23%であった。これは他の試
験試料の色と比較して著しく劣る色である。
【0058】
【表2】
【0059】 圧縮ポリマー色は、当該技術分野では知られている標準試験であって、以下の
段階を含む。既知重量の共重合体を成形型に入れ、続いて40,000psiで
30秒圧縮して円板にする。次いで円板の色を測定する。圧縮ポリマー色とは、
圧縮したポリマーペレットのビックガードナー社カラースフィアー(BYK−G
ardner Colorsphere)の420nmにおける反射率%から6
00nmにおける反射率%を減じた測定値である。圧縮ポリマー色数がマイナス
なほどポリマーの色は、より望ましくない黄赤色である。
【0060】 実施例10 アンモニウム対イオンのレドックスを用いる連続水分散法の例を以下のように
して行った。7.0リットルの連続撹拌(45度6翼インペラー2個付きが60
0rpmで回転)タンク形反応器を約35℃に保持した。平均の反応器滞留時間
が150分となる速度で反応器中に仕込み流を数だけ導入した。pHを、3.5
付近に保った。仕込み全体の組成を表3に示す。
【0061】 重合は、過硫酸アンモニウム(酸化剤および開始剤、「触媒」と呼ぶときもあ
る)、重亜硫酸アンモニウム(還元剤、「活性化剤」と呼ぶときもある)、第一
鉄または第二鉄イオン(真のレドックス触媒)、および硫酸(pH制御用)の水
溶液を仕込んで開始した。これらの条件により、モノマーから共重合体への74
.9重量%の転化をもたらした。最終的な共重合体の組成は、塩化ビニリデン4
7.91%、p−スルホフェニルメタリルエーテルナトリウム1.03%、酢酸
ビニル0.98%、残りがアクリロニトリルであった。p−スルホフェニルメタ
リルエーテルの塩は、別のカチオン、すなわち、アンモニウムかもしれないと認
められるが、わかりやすくするためにナトリウム塩として報告してある。その共
重合体の圧縮ポリマー色は、−9.57%であった。
【0062】
【表3】
【0063】 実施例11 以下は、ナトリウム対イオンのレドックスを用いる連続水分散法の例である。
7.0リットルの連続撹拌(45度6翼インペラー2個付きが500rpmで回
転)タンク形反応器を約35℃に保持した。平均の反応器滞留時間が150分と
なる速度で反応器中に仕込み流を数だけ導入した。pHを、3.4付近に保った
。仕込み全体の組成を表4に示す。
【0064】 重合は、過硫酸ナトリウム(酸化剤および開始剤、「触媒」と呼ぶときもある
)、重亜硫酸ナトリウム(還元剤、「活性化剤」と呼ぶときもある)、第一鉄ま
たは第二鉄イオン(真のレドックス触媒)、および硫酸(pH制御用)の水溶液
を仕込んで開始した。これらの条件により、モノマーから共重合体への転化76
.9重量%をもたらした。最終的な共重合体の組成は、塩化ビニリデン46.8
8%、p−スルホフェニルメタリルエーテルナトリウム1.06%、酢酸ビニル
1.14%、残りがアクリロニトリルであった。その共重合体の圧縮ポリマー色
は、−9.21%であった。
【0065】
【表4】
【0066】 本発明の具体的実施形態を上で述べたのは、本発明によって可能なあらゆる実
施形態を完全なリストにすることを意図したものではない。当該分野の業者なら
、本発明の範囲内で本明細書に記載した具体的実施形態を修正できることを理解
するであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 214:10 C08F 218:08 218:08) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4J015 CA03 CA14 4J100 AC04Q AE26S AG04R AM02P BA56S BC43S CA06 FA03 FA08 JA11 4L035 BB03 BB11 BB17 BB66 BB69 CC07 EE07 EE14 MB15 MB16 MB17 MB20 4L048 AA16 AA46 AA53 AC14 CA06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モドアクリル共重合体であって、 (a)約49重量パーセントと約59重量パーセントの間のアクリロニトリル
    と、 (b)約39重量パーセントと約49重量パーセントの間の塩化ビニリデンと
    、 (c)約0.5重量パーセントと約5重量パーセントの間の酢酸ビニルと、 (d)約0.1重量パーセントと約2重量パーセントの間のイオン性コモノマ
    ーとを含むモドアクリル共重合体。
  2. 【請求項2】 該共重合体が、約50重量パーセントと約57重量パーセン
    トの間のアクリロニトリルと、約41重量パーセントと約48重量パーセントの
    間の塩化ビニリデンと、約0.5重量パーセントと約1.5重量パーセントの間
    の酢酸ビニルと、約0.5重量パーセントと約1.5重量パーセントの間のイオ
    ン性コモノマーとを含む請求項1に記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 該共重合体が、約49重量パーセントと約53重量パーセン
    トの間のアクリロニトリルと、約45重量パーセントと約49重量パーセントの
    間の塩化ビニリデンと、約0.8重量パーセントと約1.2重量パーセントの間
    の酢酸ビニルと、約0.8重量パーセントと約1.2重量パーセントの間のイオ
    ン性コモノマーとを含む請求項1に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 該共重合体が、約52.8重量パーセントと約53重量パー
    セントの間のアクリロニトリルと、約45重量パーセントと約45.2重量パー
    セントの間の塩化ビニリデンと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パーセ
    ントの間の酢酸ビニルと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パーセントの
    間のイオン性コモノマーとを含む請求項1に記載の共重合体。
  5. 【請求項5】 該共重合体が、約50.1重量パーセントと約50.3重量
    パーセントの間のアクリロニトリルと、約47.7重量パーセントと約47.9
    重量パーセントの間の塩化ビニリデンと、約0.9重量パーセントと約1.1重
    量パーセントの間の酢酸ビニルと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パー
    セントの間のイオン性コモノマーとを含む請求項1に記載の共重合体。
  6. 【請求項6】 該イオン性コモノマーが、p−スルホフェニルメタリルエー
    テルまたはアリルスルホン酸の塩、メタリルスルホン酸の塩、スチレンスルホン
    酸の塩、p−スルホフェニルメタリルエーテルの塩、2−メチル−2−アクリル
    アミドプロパンスルホン酸の塩、アクリルアミド第三級ブチルスルホン酸の塩、
    またはこれらの混合物を含む請求項1に記載の共重合体。
  7. 【請求項7】 該共重合体が、フィルム、複合体、積層品、粉末、粒子、ペ
    レット、溶液、分散体、ゲル、またはペーストの形態をしている請求項1に記載
    の共重合体。
  8. 【請求項8】 該共重合体が、約130℃より高い湿式融解温度を有する請
    求項1に記載の共重合体。
  9. 【請求項9】 モドアクリル共重合体であって、 (a)約45重量パーセントと約60重量パーセントの間のアクリロニトリル
    と、 (b)約35重量パーセントと約50重量パーセントの間の塩化ビニリデンと
    、 (c)約0.5重量パーセントと約5重量パーセントの間の酢酸ビニルと、 (d)約0重量パーセントと約2重量パーセントの間のp−スルホフェニルメ
    タリルエーテルの塩とを含むモドアクリル共重合体。
  10. 【請求項10】 該共重合体が、約49重量パーセントと約59重量パーセ
    ントの間のアクリロニトリルと、約39重量パーセントと約49重量パーセント
    の間の塩化ビニリデンと、約0.5重量パーセントと約2.5重量パーセントの
    間の酢酸ビニルと、約0.1重量パーセントと約2重量パーセントの間のp−ス
    ルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含む請求項9に記載の共重合体。
  11. 【請求項11】 該共重合体が、約50重量パーセントと約57重量パーセ
    ントの間のアクリロニトリルと、約41重量パーセントと約48重量パーセント
    の間の塩化ビニリデンと、約0.5重量パーセントと約1.5重量パーセントの
    間の酢酸ビニルと、約0.5重量パーセントと約1.5重量パーセントの間のp
    −スルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含む請求項9に記載の共重合体。
  12. 【請求項12】 該共重合体が、約49重量パーセントと約53重量パーセ
    ントの間のアクリロニトリルと、約45重量パーセントと約49重量パーセント
    の間の塩化ビニリデンと、約0.8重量パーセントと約1.2重量パーセントの
    間の酢酸ビニルと、約0.8重量パーセントと約1.2重量パーセントの間のp
    −スルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含む請求項9に記載の共重合体。
  13. 【請求項13】 該共重合体が、約52.8重量パーセントと約53重量パ
    ーセントの間のアクリロニトリルと、約45重量パーセントと約45.2重量パ
    ーセントの間の塩化ビニリデンと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パー
    セントの間の酢酸ビニルと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パーセント
    の間のp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含む請求項9に記載の共重
    合体。
  14. 【請求項14】 該共重合体が、約50.1重量パーセントと約50.3重
    量パーセントの間のアクリロニトリルと、約47.7重量パーセントと約47.
    9重量パーセントの間の塩化ビニリデンと、約0.9重量パーセントと約1.1
    重量パーセントの間の酢酸ビニルと、約0.9重量パーセントと約1.1重量パ
    ーセントの間のp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含む請求項9に記
    載の共重合体。
  15. 【請求項15】 該共重合体が、約−7%から約−15%の圧縮ポリマー色
    数を有する請求項9に記載の共重合体。
  16. 【請求項16】 該共重合体が、約−7%から約−12%の圧縮ポリマー色
    数を有する請求項9に記載の共重合体。
  17. 【請求項17】 該共重合体が、約120℃より高い湿式融解温度を有する
    請求項9に記載の共重合体。
  18. 【請求項18】 モドアクリル共重合体を含む繊維であって、該モドアクリ
    ル共重合体が、 (a)約49重量パーセントと約59重量パーセントの間のアクリロニトリル
    と、 (b)約39重量パーセントと約49重量パーセントの間の塩化ビニリデンと
    、 (c)約0.5重量パーセントと約5重量パーセントの間の酢酸ビニルと、 (d)約0.1重量パーセントと約2重量パーセントの間のイオン性コモノマ
    ーとを含むモドアクリル共重合体である繊維。
  19. 【請求項19】 該モドアクリル共重合体が、約49重量パーセントと約5
    3重量パーセントの間のアクリロニトリルと、約45重量パーセントと約49重
    量パーセントの間の塩化ビニリデンと、約0.8重量パーセントと約1.2重量
    パーセントの間の酢酸ビニルと、約0.8重量パーセントと約1.2重量パーセ
    ントの間のp−スルホフェニルメタリルエーテルの塩とを含むモドアクリル共重
    合体である請求項18に記載の繊維。
  20. 【請求項20】 該繊維が、織布の形態をしている請求項18に記載の繊維
  21. 【請求項21】 該織布が、複数タイプの繊維のブレンドである請求項20
    に記載の織布。
  22. 【請求項22】 該織布が、難燃性織布である請求項20に記載の織布。
  23. 【請求項23】 モドアクリル共重合体の製造方法であって、前記方法が、
    遊離基レドックス水性分散重合工程で、アクリロニトリル、酢酸ビニル、イオン
    性コモノマー及び塩化ビニリデンを含むモノマー類を少なくとも1種の開始剤、
    活性化剤、レドックス触媒と共に反応させて共重合体を形成することを含み、該
    共重合体組成が、約45重量パーセントと約60重量パーセントの間のアクリロ
    ニトリルと、約0.5重量パーセントと約5重量パーセントの間の酢酸ビニルと
    、約0.01重量パーセントと約2重量パーセントの間のイオン性コモノマーと
    、約35重量パーセントと約50重量パーセントの間の塩化ビニリデンとである
    方法。
  24. 【請求項24】 該開始剤が、過硫酸塩を含み、該活性化剤が、1個または
    複数の二酸化硫黄または重亜硫酸塩を含み、該触媒が鉄またはその塩を含む請求
    項23に記載の方法。
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