JP2003535617A - 多数の乳管に物質を同時に送達するための装置、方法、およびキット - Google Patents

多数の乳管に物質を同時に送達するための装置、方法、およびキット

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JP2003535617A JP2000602328A JP2000602328A JP2003535617A JP 2003535617 A JP2003535617 A JP 2003535617A JP 2000602328 A JP2000602328 A JP 2000602328A JP 2000602328 A JP2000602328 A JP 2000602328A JP 2003535617 A JP2003535617 A JP 2003535617A
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デイビッド ハング
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プロ ダクト ヘルス インコーポレーティッド
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Abstract

(57)【要約】 2つまたはそれ以上の乳管に流体または他の物質を同時に送達するための装置、方法、およびキットを提供する。流体は、乳管の洗浄、および治療、予防または診断目的のための薬剤を投与することを含む種々の目的のために送達されうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願の相互参照 本出願は、37CFR§1.78に準拠して、以下の仮特許出願の各々の恩典を主張す
る:1999年3月1日に提出された60/122,076号;1999年5月18日に提出された60/13
4,613号;1999年7月12日に提出された60/143,476号;1999年7月12日に提出され
た60/143,359号および1999年12月14日に提出された60/170,997号。本出願はまた
、1999年12月28日に提出された非仮特許出願第09/473,510号にも関連する。各出
願の全体の開示内容は参照として本明細書に組み入れられている。
【0002】 発明の背景発明の分野 本発明は、一般には、医学的装置および方法に関する。さらに特に、本発明は
、乳房の乳管に物質を送達するための装置と方法とに関する。
【0003】背景 乳管アクセス分野の現在の状態は、乳管がカテーテルで1つずつアクセスされ
るというものである。ヒトの乳房は6〜12の乳管を有する。この乳管ごとのアク
セス方法には、方法に時間がかかること、および1つの乳管の洗浄を終了した後
に、乳房の他の乳管のどれが洗浄済みであるかまたは未洗浄であるかを知ること
が非常に困難であることを含む多数の欠点がある。従って、一度に1つずつの乳
管を洗浄またはアクセスするシステムでは、乳管を見つけられないか、または1
つの乳管に2度アクセスしやすい。本発明は、少なくとも一部には、これらの欠
点を克服している。
【0004】 スクマー(Sukumar)に付与された米国特許第5,763,415号は、乳管カニューレ法
によって、乳管内にチミジンキナーゼを含むベクターを投与することによって、
乳腺の乳管上皮を癌から予防的に治療する方法を主張している。乳管カニューレ
による上皮破壊剤の乳房への送達は国際公開公報第97/05898号に記載されている
【0005】 ラブ(Love)およびバースキー(Barsky)、(1996)Lancet348: 997-999、並びに1
5th Annual San Antonio Breast Cancer Symposium, テキサス州サンアントニオ
、抄録197に報告されているラブ(Love),(1992)「乳管内視鏡検査:乳管内疾患の
評価に関するパイロットスタディ(Breast duct endoscopy: a pilot study of
potential technique for evaluating intraductal disease)」において報告さ
れている乳管アクセスについての発表;バースキー(Barsky)およびラブ(Love)(
1996)「内視鏡乳房切除術による乳管の病理分析(Pathological analysis of br
east duct endoscoped mastectomies)」,Laboratory Investigation, Moderan
Pathology, 抄録67;並びにルイス(Lewis)(1997)Biophotonics International,
27〜28ページ,5/6月号1997に記載されている方法を含む、乳管ごとのアクセスの
種々の方法および技法が記載されている。
【0006】 1968年に創設されたダイグノスティックス インク(Diagnistics,Inc.)と呼ば
れる会社は、細胞学的評価のための乳管液を入手するための装置を製造した。こ
の装置は、個々の乳管に流体を注入し、個々の乳管から流体を採取するための乳
管カテーテルを備えた。この装置は、細胞学的評価のための乳管液を採取する目
的のために1976年5月28日以前に販売された。
【0007】 1998年4月28日に提出された発明の名称が「乳管に由来する体液および細胞物
質を得るための方法およびキット(Methods and kits for obtaining fluid and
cellular material from breast ducts)」である米国特許出願第09/067,661号
および1999年4月28日に提出されたその一部継続出願である米国特許出願第09/30
1,058号は、カテーテルを使用して乳管内に少量の流体を注入することと、流体
を採取することを記載し、主張している。関連出願には、その全てが全体の内容
が参照として本明細書に組み入れられている、1999年7月12日に提出された米国
特許出願第60/143,476号および60/143,359号、1999年5月18日に提出された60/13
4,613号並びに1998年12月28日に提出された60/114,048号が含まれる。1999年12
月14日に提出された仮特許出願第60/170,997号および1999年12月28日に提出され
た非仮特許出願第09/473,510号は、乳管に物質を送達するための方法と装置とを
記載している。
【0008】 発明の概要 乳房の2つ以上の乳管網状組織にアクセスするための装置は、各プローブが内
腔を有し、乳管網状組織の開口部を介して挿入されるように構成されている2つ
以上の個別のアクセスプローブを含む。本発明の装置は、各々1つがプローブ内
腔の各々に流体を分布させ、および/または流体を採取するための、流体を収容
するための導入口と、2つ以上の流出口を有するマニフォールドをさらに含む。
マニフォールドは、好ましくは、2つ以上のプローブを、通常は少なくとも3つの
プローブに、さらに通常は少なくとも6つのプローブに、よりさらに通常は少な
くとも12のプローブに接続する。必要に応じて、プローブは、合計数までの任意
の数が選択的で、離脱可能であるようにマニフォールドに接続されてもよい。一
態様において、プローブの総数がマニフォールドに事前に接続され、少なくとも
いくつかのプローブは、プローブ内腔を選択的に閉鎖するための弁または他の手
段を有する。本発明の装置は、マニフォールドに流体を送達するおよび/または
マニフォールドから流体を吸引するために、マニフォールドに接続するポンプを
さらに備えてもよい。ポンプは、洗浄液または他の流体を事前に充填してあるシ
リンジを備えていてもよい。各プローブ内腔は、必要に応じて、各乳管から別個
に試料を採取するために採取内腔に接続可能である。
【0009】 本発明の装置は複数の流体採取管をさらに備えてもよく、この管はプローブ内
腔に接続されるかまたは接続可能である。従って、各プローブが内腔を有し、乳
管網状組織の開口部を介して挿入されるように構成されている複数の個々のアク
セスプローブと、流体を収容するための導入口およびプローブ内腔の各々に流体
を分布させるための複数の流出口を有するマニフォールドを備える、乳房の複数
の乳管網状組織にアクセスするための装置を提供する。
【0010】 各乳管網状組織の乳管開口部を介して乳房の2つ以上の乳管網状組織にアクセ
スを確立する段階と、その後、2つ以上の乳管網状組織に物質を送達する段階お
よび/または2つ以上の乳管網状組織から流体を採取する段階とを含む、乳房の2
つ以上の乳管網状組織に物質を送達するための方法を提供する。アクセスを確立
する段階は、アクセスされるべき各乳管開口部にアクセスプローブを挿入する段
階を含む。マニフォールドを介して接続されているプローブに同時に物質を送達
することができるように、少なくともいくつかのアクセスプローブはマニフォー
ルドによって流体的に接続される。流体を全てのプローブに同時に送達すること
ができるように、全てのアクセスプローブがマニフォールドに流体的に接続され
る。物質は、アクセスされた全ての乳管網状組織に同時に送達される。流体は、
各乳管網状組織のための別個の容器に採取することができる。乳房の乳管網状組
織の各々にアクセスすることができる。
【0011】 乳頭の2つ以上の乳管網状組織を位置づける段階と、位置づけられた乳管網状
組織の各々の開口部を介してアクセスプローブを挿入する段階と、プローブの各
々にマニフォールドを介して流体を注入する段階とを含む、乳房の乳管網状組織
の各々に流体を送達するための方法を提供する。本発明の方法は、マニフォール
ドに接続されるプローブの数が、乳管開口部内に挿入されるプローブの数と同じ
であるように、マニフォールドに個々のプローブを接続する段階をさらに含む。
【0012】 本発明の方法は、乳管開口部の数より多い数のアクセスプローブを備える集成
物を提供する段階をさらに含む。本発明のアクセスプローブはマニフォールドに
事前に導入されていてもよいが、乳管網状組織に挿入されないマニフォールドに
接続されているアクセスプローブを選択的に遮断する。本発明の方法は、アクセ
スされた各乳管網状組織から流体を採取する段階をさらに含んでもよく、流体は
、1つの乳管網状組織からの流体が別の乳管網状組織からの流体と混合しないよ
うに、別個に採取される。
【0013】 各々が内腔を有し、乳房の乳管網状組織内に導入されるように構成されている
2つ以上のプローブと、本明細書に同定されている特許請求の範囲のいずれかに
記載の方法を記載している使用説明書を含む、乳房の2つ以上の乳管網状組織に
物質を送達するためのキットを提供する。導入口および少なくとも12の流出口を
有するマニフォールドと、マニフォールドの流出口に接続可能な少なくとも12の
アクセスプローブを備えるキットも提供する。アクセスプローブは、乳房の乳管
網状組織の開口部を介して挿入されるように構成されている。キットはさらに、
各プローブのための別個の採取容器を備えてもよい。
【0014】 特定の態様の説明 以下の好ましい態様および実施例は例示のために提供されており、限定するた
めに提供されているのではない。
【0015】 ヒトの乳房の2つ以上の乳管網状組織にアクセスするための本明細書による装
置は、プローブに接続されるまたは接続可能な2つ以上の流出口を有するマニフ
ォールドと、各々が乳管にアクセスすることができ、ヒトの乳房のアクセスされ
た乳管に流体または他の注入可能な物質を注入し、必要に応じて採取するように
構成されている、内腔を有するカテーテルまたは他の同様の部材を備える。マニ
フォールドは、ポンプまたはシリンジなどの接続可能な流体源から流体を収容す
るための導入口と、プローブの各々の内腔に流体を分布させるための複数の(例
えば、2つ以上の)流出口を有する。通常、マニフォールドは合計少なくとも3つ
、さらに通常では少なくとも6つ、好ましくは少なくとも12の流出口を有し、そ
れによって、ヒトの乳房の平均9〜12の乳管の全てにアクセスして、注入するた
めに、12以上のプローブを接続することができる。必要に応じて、プローブは、
マニフォールドの流出口に離脱可能であるように取り付けることができる。従っ
て、手技中のアクセスされるべき乳管の数に応じて、同じ数のプローブ内腔をマ
ニフォールドの流出口に取り付けることができる。マニフォールドの導入口は、
例えばシリンジ、ポンプまたはマニフォールドに制御された圧力下の流入流体を
提供することができる他の流体送達装置のような流体源からの流体を収容する。
シリンジ、ポンプまたは他の流体送達装置に、マニフォールドを介して2つ以上
の乳管に送達される(事前に計測された容量の)流体または他の物質を事前に充
填してもよい。流体は、乳管内容物の採取を容易にするための(例えば、乳管か
ら細胞もしくは他の微少物質を採取するための)物質および/もしくは薬剤を含
んでもよく、または流体は、例えば、治療薬、予防薬もしくは診断薬を含む物質
および/または薬剤を含んでもよい。
【0016】 流出口は、必要に応じて、流出口内の流体の流動を制御する、および/または
乳管からの流体の逆流を阻止するために、活栓または他のこのような構成要素を
有してもよい。流体制御用構成要素はマニフォールドの流出口部またはプローブ
自体にあってもよい。従って、少なくともいくつか(例えば、2つ以上)のプロ
ーブはマニフォールドに事前に接続されていてもよく、例えば以下に記載するよ
うに、マニフォールドからの注入液を収容するため、またはこのような逆流物質
を別個の採取容器にそらすことができるように、いかなる逆流も乳管からマニフ
ォールドに流入させないために、プローブ内腔を選択的に閉鎖(または開口)す
る手段を有してもよい。例えば、乳管が充填済みになった場合、および任意の採
取可能な流体を他の乳管の他の採取可能な流体から単離することが望ましい場合
には、このような制御要素は有用である。乳管に充填した後、乳房のマッサージ
中に、乳管に流体を保持し、プローブの注入内腔に逆流させない、すなわちマニ
フォールドの流出口を介して流出しないように、プローブの内腔も選択的に閉鎖
してもよい。
【0017】 プローブは、例えば、マニフォールド装置に直接接続され、好ましくは、例え
ば、各乳管から流体を別個に採取するために、注入内腔から分岐する採取内腔も
有する注入内腔を有する。各プローブは、好ましくは、各乳管から別個に試料を
採取するために、内腔を有する別個の採取管を有する。従って、本発明の装置は
、複数の採取管を備えてもよく、この管は個々のプローブに各々個別に接続され
てもまたは接続可能であってもよい。流体制御弁は、採取した流体のマニフォー
ルドへの逆流を阻止するため、および/または採取した流体を流体採取容器へそ
らすために、注入内腔を閉鎖することができる。従って、本発明の装置は、各々
のプローブが内腔を有し、乳管網状組織の開口部を介して挿入されるように構成
される複数の個別のアクセスプローブを用いて乳房の複数の乳管網状組織にアク
セスするために使用することができる。流体を収容するための流入口と複数の流
出口を有するマニフォールドは、流体をプローブ内腔の各々に分布させ、必要に
応じて、採取された流体の単離を維持することができるようにプローブの注入内
腔から分岐する採取管を介して流体を採取することができる。
【0018】 ここで図を見ると、図1は2つのプローブ12および22に分岐するマニフォールド
構造18を有する装置10を例示している。マニフォールドの導入口20は、シリンジ
24などの流体源からの流体を収容する。プローブ12は、先端部14による乳管内へ
の過剰な浸透を防ぐ止め具16を有する。止め具はディスク、フランジ、またはプ
ローブを乳管に貫通させてある地点まで通過させないためのプローブの他の突出
部であってもよい。プローブおよびプローブの先端部の有用な寸法は、その全体
の開示内容が以前に参照として組み入れられている、例えば、同時係属出願09/4
73,510号に記載されている。プローブ12および22は、マニフォールド18および流
体源24からの導入口20を介して流体が注入される注入内腔を有する。また、乳管
網状組織にアクセスするプローブは、乳管に一旦アクセスしたら乳管から離脱し
ないように、プローブまたは内腔を乳管に固定するある種の携帯の固定部材を有
してもよい。これは、シナル(sinal)括約筋の内側に達して、その場に内腔を保
持する、例えば球形または卵形のような肥大した部分であってもよく、または接
着剤もしくは他の一時的な固定剤で保持される内腔から乳房皮膚までのワイアー
または係留具であってもよい。同じ係留または固定効果を提供する他の手段がプ
ローブ装置内に設計されてもよい。
【0019】 図2は、流体をマニフォールド30の導入口42に配置するためのシリンジ40また
は他の流体注入装置を有する多数の乳管注入および採取装置28を例示する。シリ
ンジ40または他の流体注入装置は、2つ以上の乳管に送達するための洗浄液また
は他の薬剤が事前に充填されていてもよい。個々のプローブ44は、マニフォール
ド30に形成される流出口45に離脱可能であるように取り付け可能である。以前に
記載されているように、こうすることにより、使用者は、手技中にアクセスされ
る乳管開口部の数に等しい数のプローブ44を接続することができる。使用されな
い流出口45は、例えば、流出口に配置されるカバー47を使用することによって遮
断することができる。または、弁をマニフォールドに提供してもよく、または流
出口がプローブ44に接続される予定の場合のみ開口される破壊可能なシールによ
って流出口45の各々を被覆してもよい。
【0020】 図2Bを参照すると、各プローブ44に、片方向弁などの手動的に制御可能な弁38
または他の流体制御要素が提供されてもよい。弁38により、使用者は、シリンジ
40と乳房の間の地点で個々のプローブ44を選択的に単離することができると考え
られる。最初に、1つ以上のプローブ44が使用される予定ではない場合には、そ
れらは単純に締めておくことができる。従って、ある程度、弁38は、マニフォー
ルド30に提供されうる弁または他の密封手段の代用物である。また、乳房の乳管
網状組織から注入した流体を除去することが望ましい場合には、弁38を使用する
ことができる。その場合には、弁38を閉鎖し、弁の上流、すなわち弁と乳管網状
組織の開口部に導入されているプローブ先端部32の間の地点であるプローブ44の
内腔に取り付けられている採取管36を介して流体が吸引またはそれ以外の方法で
採取される。必要に応じて、採取管38はまた、プローブ44の内腔から採取管を単
離するための弁37を備えてもよい。通常、プローブ44はまた、図1に関連して一
般的に記載されているように、ストッププレートまたはフランジ34を備える。
【0021】 本発明のプローブは、以前に記載されているように、少なくとも、ヒト乳房の
複数の乳管網状組織に流体を導入するために使用される少なくとも1つの内腔を
有する。通常、内腔は、乳管網状組織から流体を吸引および採取するためにも使
用される。後者の場合には、内腔は、図2C1に例示されるように、1つの内腔49で
あってもよい。または、内腔は、図2C2に例示されるように、注入内腔51および
吸引内腔53に分割されてもよい。1内腔装置および2内腔装置の用途は、以前に参
照として本明細書に組み入れられている同時係属出願第09/473,510号に記載され
ている。
【0022】 図3を参照すると、ヒト乳房Bに洗浄液または治療液を送達し、採取するための
上記の乳管注入および採取装置28の用途が記載されている。参照として本明細書
に組み入れられている以前の同時係属出願に一般的に記載されているように、プ
ローブ44の先端32は乳房の個々の乳管網状組織の開口部を介して導入される。2
つのプローブ44だけが乳房Bに導入されるように示されているが、通常任意の乳
房の開口部の総数までのより多数のプローブ(例えば、12)を乳房に同時におよ
び/または逐次的に導入することができる。プローブ44の先端部32が導入された
ら、それらは、例えば、接着パッドまたは他の固定具に取り付けられた係留具68
を使用して、必要に応じて、その場に固定することができる。次いで、1つのシ
リンジ40または例えば、ポンプのような他の流体注入装置を使用して、流体を多
数の乳管網状組織に同時に注入することができる。流体は、手技の目的に応じて
選択された容量および圧力で導入される。流体が導入された後、乳管網状組織内
に流体を保持し、網状組織からマニフォールド30への流体の逆流を防ぐために、
弁38を閉鎖することができる。必要に応じて、乳管網状組織内に流体を分布させ
るために、この時点において乳房Bをマッサージすることができる。流体を除去
することが望ましい場合には、乳管網状組織からシリンジ60などの採取装置に流
動させるために採取管36の個々の弁37を開口することができる。シリンジまたは
吸引能力を有する他の採取装置を使用することが好ましいが、単に流出させてお
く、および/または流出するように乳房を圧迫することによって流体の少なくと
も一部を除去することができるので必ずしも必要ではない。
【0023】 本発明の装置は、例えば、プラスチックまたは例えば、好ましくは、滅菌する
ことができる破棄可能な物質のような他の材料から製造することができる導入口
を有する。導入口は、導入口を介して物質を送達する装置を収容することができ
る限り、剛直であっても、または可撓性であってもよい。例えば、導入口は、シ
リンジ先端部を収容するために円筒形であってもよい。その場合には、導入口に
物質を送達するための装置は、例えば、物質を充填することができ、導入口にア
クセスすることができる先端部を有するシリンジであってもよい。シリンジは、
破棄可能な1回使用シリンジを記載している米国特許第5,308,331号、同第4,391,
272号、同第4,775,364号、同第4,863,427号、同第4,929,231号、同第4,932,941
号および米国特許第4,950,243号に記載されている(例えば、先端部に皮下針が
取り付けられていない)本発明の装置に使用されるように適合されたシリンジで
あってもよい。シリンジまたは送達装置は再使用可能であってもよい。シリンジ
は、米国特許第4,878,903号に記載されている事前充填型のシリンジから適合さ
れてもよい。適合は、シリンジが、乳管にアクセスすることができる2つ以上の
流出口および/またはプローブ内腔にアクセスする導入口にアクセスすることを
含んでもよい。物質を送達するための装置と導入口とのアクセスおよび接続は、
シリンジの先端部が導入口に入れ込まれた適合構造、またはシリンジの先端と導
入口が、一方を他方にねじ込むことによって互いに固定することができるように
、導入口の内側もしくは外側および/またはシリンジ先端部の内側もしくは外側
にねじ山を有する接続部を備えてもよい。例えば、スナップ接続または導入口に
送達装置を適合する任意の他の方法などの他の接続を使用してもよい。
【0024】 特に送達される物質の容量および物質の粘度に応じて、物質を導入口に送達す
るために、シリンジ以外の装置を使用してもよい。例えば、ピストンまたは物質
を導入口に押す他の方法を有する装置を使用してもよい。例えば、導入口に接続
可能またはアクセス可能な管を有するバッグから一定の容量の液体を送達するこ
とができ、重力によって液体が導入口に流動することができるように、バッグを
導入口の上方に配置し、管アクセスを開口することによって物質の送達を生じて
もよい。この場合の導入口への物質の流動は、遅い、中程度または速い速度の送
達を達成するために流速を低下および増加する可能性を含む、活栓または他のこ
のようなオン/オフ調節機構によって制御することができる。送達装置として使
用されるシリンジの利点は、物質が乳管に送達されるために導入口に流入すると
き物質に必要な圧力を提供することができること、およびある程度の速度または
ある程度の力でシリンジを押すことによって、適用される圧力を較正し、制御す
ることができるということである。
【0025】 使用される送達装置がどのようなものであっても、好ましくは送達装置は較正
され、装置から適用することができる圧力は定量化され、好ましくは、特定の送
達目的のために適宜より速い速度またはより遅い速度を作成することができるよ
うに圧力は制御可能である。例えば、以下に記載されているように、送達装置の
洗浄態様は、装置の少なくとも導入口からの流動は制御可能であり、同様に流出
内腔からの流動も制御可能であることが必要である。
【0026】 導入口は2つ以上の流入内腔またはプローブ内腔に接続される。従って、簡単
な態様では、導入口は2つの流入内腔に接続され、物質は導入口を介して、2つの
流入内腔の各々に流入する。典型的なヒト乳房は平均6〜12の乳管を有し、従っ
て6〜12の乳管開口部を有する。乳管液および細胞を分析することによる乳房の
診断分析に関係する手技では、乳房の乳管全てにアクセスすることが望ましい。
本発明のアクセスは、本発明の装置を使用して(すなわち、多数の手技と異なる
ような同じ手技を使用して)同時に、または実質的に同時に実施することができ
る。
【0027】 また、本発明の装置は、例えば、洗浄手技においてマッサージおよび圧搾段階
を乳房に適用する場合に、患者に対する組織ストレスを最小にすることができる
。本発明の装置を使用することにより、ほぼ同時にアクセスすることができ、ア
クセスされた乳管にほぼ同時に洗浄液を送達することができ、洗浄液の注入後お
よび注入中に、担当医は乳房をマッサージおよび/または圧搾することができ、
一度のマッサージおよび/または圧搾行為でアクセスされた乳管の全ての流体お
よび細胞を採取でき、それによって全手技に必要な乳房のマッサージおよび/ま
たは圧搾を削減することができる。乳管ごとの様式で乳管にアクセスする際の乳
房のマッサージおよび/または圧搾には、乳房への多数回のマッサージおよび/ま
たは圧搾の適用が必要となり、繰り返しさわることによる、患者にさけることが
できない大きな不快感および乳房組織の損傷を与える危険性がある。
【0028】 全ての患者に使用することができる一般的な装置を構成するために、各々流入
内腔またはプローブ内腔に接続することができる複数の流出口に導入口を接続す
る。必要な流入内腔の数は少なくとも3つより多く、または約6以上で、典型的に
は約12であるべきである。従って、装置は約6〜約12以上の流出口および通常よ
り多数の乳管を有するまれな個人をカバーするために、装置の使用可能な総内腔
または流出口が約12〜約16になるように、対応する接続可能な流入内腔の1対1オ
プション(およびまた、おそらく、追加の流入内腔を有する、または追加の流入
内腔を追加するためのオプション)を有してもよい。しかし、全ての流出口が(
任意の所定の手技において)乳管と連絡しなければならないことはなく、使用さ
れていない流出および/または流入内腔は蓋をされても、遮断されてもよい。従
って、本発明の装置の一態様は、アクセスすることが望ましい患者が有する乳管
と全く同じ数の操作可能な流出および流入内腔に導入口が接続されるが、未使用
の流出口は蓋をされるかまたは物質の送達またはプローブもしくは流入内腔との
接続が遮断されているが、導入口と連絡することはできる状態であるということ
である。本発明の装置の別の態様は、治療または他の目的のためのアクセスを必
要としている患者の乳管と全く同じ数の流出および/または流入内腔に導入口が
接続されるが、未使用の流出口は蓋をされるか、または治療用物質の送達が遮断
された状態になっているものである。例えば、3つの罹患した乳管を有する患者
は、導入口が3つの流出口および3つの流入またはプローブ内腔に操作可能である
ように接続され、それらの流入内腔の各々は罹患した乳管にアクセスする。
【0029】 導入口と流出口の接続は離脱可能であってもよい。離脱可能な接続は、物質の
流動を制御する部材、例えば活栓または弁を備えてもよい。離脱可能な接続はま
た、流入内腔との接続を遮断するための蓋を備えてもよい。この後者の態様は、
装置またはマニフォールドが患者の乳管より多い数の流入内腔との接続を有する
場合に有用であり、例えばマニフォールドが12の接続を有し、患者が10の乳管を
有する場合には、2つの流出接続部を、物質が通過しないように蓋をしておくこ
とができる。他の10の接続は、10の乳管の各々にアクセスする流入内腔に接続す
ることができる。
【0030】 導入口と流入内腔および/または流出口の接続は、例えば、弾性、剛性または
可撓性材料を含む、成形プラスチックまたは他のポリマー製であってもよい。多
数の内腔が一体として、1つの導入口と多数の分岐した内腔を有するマニフォー
ルドを形成してもよい。導入口と流入内腔の間は、物質が種々の流入内腔に分散
されるとき物質を保持するために非常に小容量の容積であっても、大容量の容積
であってもよい。従って、導入口と流入内腔の間の空間は、例えば円筒形、ディ
スク、バルブまたは流体が導入されることにより膨張する不定形であってもよい
。この中間部の容積およびその形状の要件は、例えば、物質の望ましい送達圧力
および物質の粘度などのパラメーター並びに例えば、取り扱い、使用および流入
内腔の取り付けを含む他のパラメーターによって規定することができる。例えば
、洗浄手技における容積の必要量は、乳管に薬剤を1回送達するものによって異
なることがある。
【0031】 導入口およびマニフォールドの流出部に操作可能であるように接続される各流
入内腔の遠位端は、乳管開口部を介して乳管にアクセスする。従って、例えば、
2つの乳管にアクセスする場合には、2つの流入内腔を流出口の各々の導入口に接
続し、所定の乳頭の全ての乳管にアクセスする場合、例えばアクセスする予定の
特定の乳房が8つの乳管を有する場合には、アクセスされた8つの乳管に物質を送
達するために、8つの流入内腔を導入口に操作可能であるように接続する。
【0032】 流入またはプローブ内腔は、乳管に物質を移動することができる任意の内腔で
あってもよい。従って、例えば、カテーテルおよびカニューレは、流入またはプ
ローブ内腔であってもよい。内腔は多数の部分、例えば、対応する流出口までの
可撓的に延在する可撓性内腔および乳管にアクセスする遠位端部の剛性内腔を有
してもよく、その剛性により、一部には開口部を介して乳管へのアクセスが容易
になる。多数の部分、例えば、可撓性部分および剛性部分は永久的に接続されて
も、または離脱可能であってもよい。送達または洗浄のためのカテーテルは、本
質的に利用可能である特徴、例えば、以下の特許:米国特許第5,279,551号、同
第4,957,484号、同第5,827,237号、同第5,810,867号、同第5,810,789号、同第5,
807,329号、同第5,797,869号、同第5,795,326号、同第4,795,424号、.同第5,70
2,365号、同第5,683,640号、同第5,649,909号、同第5,637,102号、同第5,599,32
4号、同第5,364,344号、同第5,350,358号、同第5,333,609号、同第4,682,978号
および米国特許第5,207,648号に記載されているような特徴を有することができ
る。また、1999年12月28日に提出された(本願と同時係属出願され、同時所有で
ある)特許出願第09/473,510号は、有用な効果に対して、本発明の装置に組み入
れることができる有用なカテーテルの特徴および構成要素について記載している
【0033】 乳管を拡張するために乳管に挿入される乳管プローブは、乳管にアクセスする
ことができる。過去には、乳管アクセスは、一般に、問題の内腔を許容するのに
十分な直径まで開口部を拡張するために、乳管開口部にサイズが増加する乳管針
(galactography needle)または拡張器を配置することによって実施されていた。
当技術分野の状態は、小さい乳管針または拡張器を乳管に配置し、それを取り出
し、より大きい乳管針または拡張器を乳管に配置し、それを取り出し、さらに大
きい針または拡張器を用いて反復し続けなければならなかった。最終的には開口
部に挿入されている針または拡張器は問題の内腔と同じサイズかまたはそれより
大きい。その針を取り出し、カテーテルまたはカニューレまたは管のような他の
ものの内腔を代わりに挿入し、そこから手技を継続することができる。
【0034】 サイズが増加する多数の針または拡張器を使用する代わりに、別個の1つの段
階的(graduated)装置である乳管プローブを使用してもよい。乳管が十分に拡
張されたら、乳管プローブを流入内腔と交換してもよく、または乳管プローブは
、流入内腔に接続される装置であってもよい。装置が流入内腔に接続される場合
には、乳管プローブは、本質的に米国特許第5,593,393号に記載されているよう
に構成され、涙小管ではなく乳管を探針し、拡張するように適合および調節され
たカニューレ様部材であってもよく、カニューレは、導入口に接続される流入内
腔に接続可能であってもよい。従って、本発明の装置は、1回の流入で、乳管に
アクセスし、拡張し、物質を送達することができる流入内腔を備えることができ
る。または、別個の工具、例えば連続的に大きくなる乳管針もしくは1つの段階
的乳管プローブを用いて事前に拡張してもよく、またはそれ自体物質を送達する
ための内腔を有する流入内腔を構成する工具によって事前に拡張してもよい。内
腔を乳管にアクセスする場合には、例えば、米国特許第4,543,087号に記載され
ているように、内腔の先端部はこのようなアクセスのために設計される。流入内
腔から離れていてもまたは流入内腔に取り付けられていても、乳管プローブのア
クセス数は、例えば、マサチューセッツにあるランファック コーポレーション
(Ranfac Corporation)(電話888-821-0098)、フロリダ州ゲインスビルにあるメ
ディカル デバイス テクノロジーズ インク(Medical Device Technologies,
Inc.)(電話352-338-0440)およびインディアナ州ブルーミントン(Bloomington
)にあるクック(Cook)(電話800-545-0890)のような医療用具を提供している会
社から入手可能な基本的な針設計から改良されてもよい。任意の事象において、
乳管プローブがカテーテル内腔に接続されているかどうか、または乳管プローブ
がその内腔から離脱可能または離れているかどうかにかかわらず、その寸法は、
主に開口部の拡張目標によって規定することができ、すなわち先端部は未拡張の
乳管開口部にアクセスできなければならず、その段階的部分は、プローブに取り
付けた流入内腔から快適に送達されるか、または(プローブが交換されるとき)
流入内腔によって快適で容易にアクセスされる点まで乳管を拡張する点まで膨張
されるか、または膨張性でなければならない。カテーテルの設計のいくつかの違
いに関する一般的な考察および設計が得られる機能にどのように影響することが
できるかはウォルター(Walters)ら、(1997)Int. J. Artif Organs20(4):208-12
を参照のこと。
【0035】 プローブまたは内腔は剛性材料から製造されてもよく、段階的で、最初に乳管
にアクセスする遠位端部分は狭く、カテーテルに接触することができるまたは乳
管の外側に延在することができる近位端は膨張されていてもよい。プローブが段
階的であることにより、物質を送達するためにカテーテルまたは他の流入内腔の
アクセスを可能にするための乳管開口部の開口を拡張する手段となっている。プ
ローブは中実の部材であってもよく、またはプローブは、流体を流動させる中空
部分を有する管であってもよい。プローブは、例えば二重内腔プローブのように
、2つ以上の内腔を有してもよい。
【0036】 プローブは、アクセス部材が乳管から横滑りしないように、部材を固定するた
めの手段をさらに有してもよい。固定手段は、送達中または洗浄手技中にアクセ
ス部材を乳管に固定または固着する任意のシステムを含んでもよい。従って、プ
ローブまたはアクセス部材の構成要素である(例えば、溶接されるまたは成形さ
れる)固定具が構成されてもよい。固定具は、止め具をプローブに取り付けるこ
とができるいかなるものであってもよく、例えば固定具はフック、めどまたはプ
ローブの隆起領域またはアクセス部材の固定点もしくは固定領域に止め具を保持
することができる他の手段であってもよい。次いで、乳管にアクセスする部材を
乳房、本質的には乳管に固定するために止め具を固定具に取り付ける。プローブ
を乳管にアクセスしているとき、固定具は、最適には、乳頭表面とほぼ同じ高さ
にまたは乳頭表面上部に配置される。プローブの固定具部分に取り付ける止め具
は、乳管にプローブを固定するために、その地点に取り付けることができ、乳房
の皮膚に快適かつ着実に固定することができるいかなるものであってもよい。従
って、止め具は、例えば、ひも、ライン、ワイヤーまたはテープであってもよい
。止め具は、例えば、皮膚に接着することができるテープのような好適な離脱可
能な手段によって乳房の皮膚に固定される。プローブの取り付け手段には、例え
ば、フックまたはめどが含まれてもよい(フックまたはめどは乳房または他の固
定具に固定される)。プローブはまた、乳房に部材を固定することなく、乳管内
にアクセス部材を滞在させる方法を有するように設計することもできる。従って
、例えば、プローブまたはアクセス部材には、乳管開口部の下側に隆起部が配置
されてもよく、乳管開口部の下側に貫通しない小さい戻り(barb)が配置されて
もよく、またおそらく、乳管開口部の下側に、必要に応じて、送達手技中に開口
部近傍に乳管内腔を保持し、乳管内にアクセス内腔を保持することができるいく
つかの細い縞またはざらざらした領域を有する広がった領域のアクセス内腔が配
置されてもよい。乳管括約筋を介して通過し、その位置に一旦内腔を保持するノ
ブがプローブに配置されてもよい。隆起部、丸みを帯びた戻り(barb)または縞つ
きおよび/または広がった領域は、乳房にアクセス用具を実際に固定する必要な
く、乳管の内側に内腔を保持する働きをすることができる。止め具を固定するた
めに、開口部の下側または上側の領域の内腔に隆起部を配置してもよい。ライン
または止め具を固定具に結ぶ場合には、固定具は、例えば、遠位端の約2〜3セン
チメーターまたは遠位端の約1センチメーター〜約8センチメーターの範囲内に位
置づけてもよい。プローブが乳管にアクセスしたら、止め具を保持する固定具は
、乳頭表面および乳管開口部とほぼ同じ高さになる。止め具の態様では、止め具
は、アクセスされた乳管に各プローブを固定して、手技中にプローブまたは取り
付けた任意のカテーテルが乳管から滑ってはずれないように、例えば、テープま
たは他の接着剤によって(乳房の)皮膚に固定することができる。
【0037】 乳管にアクセスするプローブまたはアクセス部材を固定する手段はまた、アク
セス内腔を含有するくぼみを有するプレートと、標的乳管の全てが一旦アクセス
されたらプレートを乳頭表面に押しつけることができる各くぼみのスライド式リ
ングまたはシールを備えてもよく、それによって、内腔は(例えば、リングまた
はシールによって)プレート内に固定され、乳頭表面に一旦配置されたプレート
はその場に滞在するので、内腔をその場に保持することができる。必要に応じて
、プレートは、例えばプレートに位置づけられた数個の止め具によって乳頭表面
に固定することができ、止め具は、乳房の皮膚のどこかにいくつかの接着手段(
例えば、テープ)によって固定することができる。プレートは、所定の乳頭表面
の種々の位置に種々の数のアクセス内腔を収容することができるように、多数の
くぼみを有してもよい。従って、アクセスされる乳管の数が患者によって、およ
び洗浄または送達手技の種々の内容によって異なることを考慮すると、1つより
多い乳管に同時にアクセスすることができる装置によって洗浄手技を受ける任意
の患者の一般的な要件を満たすようにプレートは典型的に構成される。
【0038】 乳管に物質を送達するための装置は、例えば、洗浄手技に使用するために、乳
管に送達され、乳管の流体、細胞および他の構成要素を含む他の乳管内容物と混
合された流体を採取するために、プローブ内腔から分岐した別個の採取内腔をさ
らに有してもよい。採取は、乳管から逆流する流体を採取容器にそらし、マニフ
ォールドの主要チャンバーに逆流しないように配置される。逆流を制御するため
に、採取内腔の上方のプローブ内腔に制御弁を配置してもよい。採取内腔は、そ
らされた内腔から採取内腔に流入する流体を採取するために、遠位端に採取容器
をさらに備えてもよい。例えば、洗浄手技の場合では、流入または注入内腔は内
腔に洗浄液または洗液を送達し、採取内腔は、乳管液と混合したこの流体の一部
を回収し、採取内腔の遠位端の採取容器に採取することができる。各内腔は、採
取内腔の遠位端に別個の採取容器を有してもよい。これらの容器は、内腔に対応
するように標識をつけることができる。このような採取手技により、担当医はア
クセスされた各乳管からの流体および細胞試料を入手することができ、その結果
、各乳管について別個に分析を実施することができ、検出される場合には、疾病
状態を特定の乳管に局在化する。多数の分画を所定の流出内腔から別個の採取管
に採取することができる。
【0039】 乳管を洗浄する手技のために本発明の装置を使用する場合には、他の特徴を本
発明の装置に加えることができる。例えば、各採取内腔をシリンジまたは真空を
提供することができるおよび/または流体および細胞を収容することができる他
の容器もしくは機構に接続することができる。従って、シリンジが、導入口を介
して流入内腔および内腔に洗浄液を送達する場合には、真空圧を形成することに
よって、乳管液および細胞を含有する洗液の収量を増加するために、採取内腔の
遠位端に接続された採取シリンジを引き戻すことができる。採取内腔の真空圧を
使用したこの改良された洗浄手技中、流入圧および流出圧を手技の特定の要件に
適合するために、手技を進行させながら調節することができ、調節可能である。
例えば、アクセスされた乳管にできるだけ大量の流体を確実に送達するように、
手技の開始時に流入速度を増加することができる。また、例えば、乳管が一旦充
填されたら、乳管を満たしている流体を、流出内腔を介して乳管から流出させる
ように、流出内腔に流出陰圧を適用してもよい。
【0040】 流入圧が増加し、アクセスされた種々の乳管の種々の流出圧も増加する場合に
は、これらの相互圧力が連絡することができるように、流体注入シリンジおよび
採取シリンジ(または、他の送達および/または吸引機構)を接続することがで
きる。一般に、アクセスされた乳管を破壊させると思われる限界を超えないよう
に採取シリンジの圧力をモニターする必要があり、限界は、乳管内の流体の量、
アクセスされた乳管の数および導入口から流入またはプローブ内腔への流体流入
速度などのようなパラメーターに依存する。
【0041】 乳管に送達することができる物質には、担当医が乳管に送達することが望まし
いと思う任意の物質が含まれる。このような物質は、例えば、乳管を洗浄するた
めの洗浄液、診断薬、予防薬、治療薬または乳管の空間を占める薬剤を含んでも
よい。
【0042】 洗浄液は、洗浄液が混合した乳管液を採取する目的のために乳管に送達するこ
とができる。回収された洗液と乳管液の混合物はまた、乳管の状態を分析する基
礎となることができる乳管上皮細胞並びに他の乳管および細胞成分(例えば、分
子種を含む)を含有する場合もある。洗浄液は、例えば、通常の生理食塩液また
はリン酸緩衝生理食塩液(PBS)のような生理食塩液または生体内の管を洗浄する
ことができ、好適な他の流体であってもよい。洗浄液は、一般に、生体適合性で
、患者に無毒である。洗浄液は、全体の内容が参照として組み入れられている、
1998年12月28日に提出された米国特許出願第60/144,048号に開示されている薬剤
のような乳管の洗浄を容易にする添加剤をさらに含んでもよい。
【0043】 アクセスされた乳管に送達される物質は診断薬であってもよい。このような薬
剤は、癌または異常乳管過形成(atypical ductal hyperplasia(ADH))および
低悪性度乳腺上皮癌(low grade ductal carcinoma in situ(LG-DCIS))前癌状態
を含む状態を診断することができる。薬剤はまた、線維嚢胞、嚢腫または授乳に
関する状態を含む他の乳房に関連する状態を診断する能力を有することもできる
。診断薬は、全体の内容が参照として本明細書に組み入れられている、1998年10
月2日に提出された米国特許出願第60/102,829号および1999年10月1日に提出され
た米国特許出願第09/410,336号に開示されている標的化診断および治療薬を含む
こともできる。
【0044】 本発明の装置、方法、およびキットを使用して乳管に送達可能な他の薬剤(診
断薬、治療薬および/または予防薬)についての記載は、1999年12月28日に提出
された同時所有で、同時係属出願である米国特許出願第09/473,510号および1999
年12月27日に提出されたPCT出願番号第99/31086号を参照のこと。乳管に送達さ
れる物質は、例えば細胞毒性剤、細胞静止剤、アポトーシス剤または分化剤を含
む予防剤または治療剤であってもよい。いくつかのこのような薬剤は、共にスク
マー(Sukumar)に付与された米国特許第5,763,415号および国際公開公報第97/058
98号に掲載されている。他の薬剤は、全体の内容が参照として本明細書に組み入
れられている、1999年5月17日に提出された同時所有で、同時係属出願である米
国特許出願第09/313,463号に記載されているエストロゲン活性調節剤を含む。
【0045】 乳管の空間を占めるために乳管に送達される物質は、ゲルまたは乳管内に流入
したらゲルに変換することができる液体であってもよく、または医学的手技のた
めに乳管を容易に識別可能にするような目的を実施するために乳管を充填するこ
とができる材料であってもよい。全体の内容が参照として本明細書に組み入れら
れている、1999年6月11日に提出された同時所有で、同時係属出願の米国特許出
願第60/138,693号を参照のこと。
【0046】 乳房の2つ以上の乳管網状組織に物質を送達する方法が提供される。各乳管網
状組織の乳管開口部を介して乳房の2つ以上の網状組織にアクセスされる。従っ
て、物質が送達され、および/または2つ以上の乳管網状組織から流体が採取され
る。アクセスが確立する段階は、アクセスされるべき各乳管開口部にアクセスプ
ローブを挿入する段階を含むことができる。マニフォールドを介して接続されて
いるプローブに物質を同時に送達することができるように、少なくともいくつか
のアクセスプローブは、マニフォールドによって流体的に接続されうる。従って
、流体が全てのプローブに同時に送達されうるように、アクセスプローブの全て
をマニフォールドに流体的に接続することができる。本発明の方法によって、ア
クセスされた乳管網状組織の全てに同時に物質を送達することができる。各乳管
網状組織のための別個の容器に流体を採取することができる。乳房の全ての乳管
にアクセスし、薬剤が乳管の全てに送達されるように、乳房の乳管網状組織の各
々にアクセスすることができる。
【0047】 乳房の2つ以上の乳管網状組織に流体を送達するための方法は、乳頭の2つ以上
の乳管網状組織を位置づける段階と、位置づけられた乳管網状組織の各々の開口
部を介してアクセスプローブを挿入する段階と、プローブの各々にマニフォール
ドを介して流体を注入する段階とを含む。本発明の方法は、マニフォールドに接
続されるプローブの数が乳管開口部に挿入されるプローブの数と同じであるよう
に、マニフォールドに個々のプローブを接続する段階をさらに含んでもよい。本
発明の方法は、乳管開口部の数より多い数のアクセスプローブの集成物を提供す
る段階をさらに含んでもよい。それぞれの乳管にアクセスする前または後にアク
セスプローブをマニフォールドに取り付けることができる。プローブに物質を事
前に充填して、マニフォールドに配置または取り付けてもよい。乳管網状組織に
挿入されない、マニフォールドに接続されたアクセスプローブを選択的に遮断す
ることができる。従って、望ましい少数の乳管網状組織または多数の乳管網状組
織にアクセスし、乳管に物質を充填し、および/または乳管から流体試料を回収
するためのシステムを提供することができる。本発明の方法は、アクセスされた
各乳管網状組織から流体を採取する段階をさらに含み、流体は、1つの乳管網状
組織からの流体が別の乳管網状組織からの流体と混合しないように、別個に回収
される。
【0048】 本発明はまた、物質を送達するために2つ以上の乳管にアクセスする方法を含
む。物質は、例えば、治療物質、診断物質または予防物質を含み、または乳管の
洗浄手技を実施するための洗浄液の送達を含んでもよい。洗浄手技は、乳管を洗
浄するための物質(例えば、洗浄液)を送達する段階と、乳管細胞および他の乳
管内容物を含有する乳管液と混合されていても、その洗浄液を回収または採取す
る段階を含む。洗浄手技は、洗浄液を添加剤と共に送達することまたは洗浄液を
送達する前、後もしくは送達中に他の薬剤を送達することを含んでもよい。
【0049】 2つ以上の乳管にアクセスする方法は、担当医がアクセスすることを望む全て
の乳管にアクセスし、ほぼ同時に、すなわち同じ手技中にまたは同時に物質を送
達する(および/または、洗浄手技の場合には採取する)ように、本発明の装置
を使用して実施される。このような同時のアクセスにより、本発明の利点である
、時間の節約および効率が得られる。送達および(手技に適用可能である場合に
は)その後の流体の採取は、担当医が送達することを望む全ての乳管にアクセス
されたら達成される。アクセスは、乳管プローブおよび/または内腔(例えば、
プローブ、カテーテル、カニューレ等)を使用して実施される。全ての乳管にア
クセスしたら、送達および/または採取を実施することができる。本発明の方法
の同時性に関しては、本発明の方法に使用される装置は送達される物質のための
注入導入口を提供し、同時に2つ以上の乳管にアクセスするので、乳管への物質
の送達は同時またはほぼ同時に実施されることが理解される。送達手技中は、物
質の送達がほぼ同時に全ての乳管に確実に実施されるために調節することができ
ることが理解される。従って、例えば、小さい乳管は大きい乳管より速やかに充
填されることが可能なので、その場合は流体の流動を維持することができるよう
に、特定の乳管は、それにアクセスする乳管プローブの調節を必要とすることが
あるが、全ての医療目的のための場合には、全ての乳管への送達は、少なくとも
1つより多いアクセス内腔を有し、導入口によってアクセスされた全ての乳管に
物質を送達する1つの装置を使用して同時に実施される。
【0050】 本発明の方法は、アクセスされるべき乳管に同時にアクセスすることが必要で
あるので、例えば、乳管1が乳管プローブによってアクセスされ、次に、乳管2に
続き、全ての乳管が流入内腔に接続された乳管プローブまたは流入内腔自体にア
クセスされるまでつづく。流入内腔はマニフォールドの流出口の導入口に接続さ
れる。内腔は事前に下処理されても、マニフォールドに接続されてから下処理さ
れてもよい。その時点において、物質の同時の送達を、導入口に接触するシリン
ジまたは他の送達装置に圧力を適用することによって実施することができる。物
質は、アクセスされた乳管までそれらを介して流入内腔に流入する。ヒトの乳房
の解剖学は、乳房の全ての乳管が全く同じサイズまたは同じ容量でないこと、い
くつかの乳管は他の乳管より速くまたは遅く充填することを常に規定しているこ
とが予測される。流入圧力を調節し、制御し、且つ注意深くモニターすると、担
当医は物質の流入を調節、制御およびモニターすることができ、物質の送達が実
施されているかどうかおよび乳管からの採取(洗浄の場合)が最適で十分である
かどうかについてアクセスされた乳管の各々について観察することができる。
【0051】 1つより多い乳管に物質を送達する方法には、上記の装置(1つより多いプロー
ブ内腔に個々の流出口で導入口が接続され、各々が乳管にアクセスすることがで
きる)を乳房に接続することが必要である。例えば、乳房が7つの乳管を有し、
担当医がそれらの全てにアクセスすることを望む場合には、それらの乳管にアク
セスするための装置は、それらの7つの乳管にアクセスすることができるプロー
ブ内腔を開口する7つの流出口を有する。装置の一部である使用されない内腔は
蓋をされるかまたは閉鎖することができる。内腔が乳管にアクセスしたら、シリ
ンジによって、マニフォールドの導入口を介して、流出口からプローブ内腔およ
び乳管まで物質を送達することができる。プローブまたは他の用具を用いて乳管
開口部にアクセスするための乳管開口部の同定は、例えば開口部を示す乳頭表面
の特徴的な電気信号(例えば、1-12-00に提出された同時所有の出願代理人名簿
番号00-042)、開口部から突出することができ、それによってその位置を同定す
ることができる染料または他の物質を乳頭に注射または接触させること(9-16-9
7に提出された08/931,786および9-15-98に提出された09/153,564を参照)を含む
種々の手段または他の医療もしくは好適な手段によって実施することができる。
これらの同定手段に対応して、担当医はまた、角質除去剤(例えば、酢酸、エン
ピゲン(empigen)またはセルメネックス(cerumenex);角質および他の遮断およ
び汚染する思われる物質を乳管開口部から除去するための5%〜50%の酢酸で、乳
頭を角質除去することができる)を適用することによって(最も重要なことには
、乳管開口部から角質充填物を除去することを含む)または目で検出可能な充填
物を除去するためにピンセットを使用することによって、乳頭表面を角質除去す
ることを希望する場合もある。乳頭表面の全ての乳管を同定し、アクセスするこ
とが望ましく、重要である場合には、例えば、診断手技(例えば洗浄)が実施さ
れる場合には、担当医はこのような同定が完全であることに注意し、同定した全
ての乳管にアクセスすることに注意し、おそらく乳管を見逃さないように、平行
または補足的な同定手法で二重チェックするための時間をとる。
【0052】 装置の態様について記載したように、乳管へのアクセスは、流入または注入内
腔(例えば、カテーテルまたはカニューレ)によって直接実施されてもよく、ま
たは乳管を拡張し、乳管に進入するのに十分なカテーテルまたは他の内腔の開口
を提供する針またはプローブによって最初に乳管にアクセスしてもよい。カテー
テルまたは内腔より少なくともより剛性である改良された先端部を有し、内腔を
介して流動する物質が乳管に流入することができるように、乳管を拡張するため
の段階的(graduated)直径を有するカテーテルによって開口部がアクセスされ
る場合には、剛性の先端部は、プローブが乳管から滑ってはずれないようにライ
ンを(乳房の皮膚に)固定するフックまたはめどまたはいくつかの他のこのよう
な手段を有することができる。乳管プローブをカテーテルに取り付ける場合には
、物質が、カテーテル内腔からプローブ内腔および乳管内に乳管まで送達される
ように、プローブは内腔を有することができる。乳管が物質を効率的に送達する
のに十分な直径の内腔を収容することができるように、取り付けられたプローブ
は乳管を拡張するために段階的であってもよい。カテーテルのアクセスの準備の
際に別個のプローブを乳管にアクセスし、乳管を拡張するために使用する場合に
は、プローブは、乳管を拡張するための段階的直径を有する中実の部材であって
もよい。拡張が終了したら、拡張器を除去し、カテーテルの先端または他の流入
内腔と交換する。
【0053】 本発明の方法は、各々乳管にアクセスすることができるプローブまたは内腔に
接続する2つ以上の流出口に導入口が接続している装置を乳房に接続することに
よって2つ以上の乳管を同時に洗浄する方法を含む。プローブ内腔の遠位端は、
乳管開口部を介して乳管にアクセスすることができる。本発明の装置はまた、乳
管から流動する任意の流体または乳管から回収可能な任意の流体を採取するため
の採取容器をプローブの内腔から離れた位置に含んでもよい。
【0054】 乳管の同時のアクセス並びに乳管液および細胞材料の回収を提供する本発明の
方法の利点は、マッサージおよび圧搾の追加の段階はアクセスされた全ての乳管
に対して1度だけしか実施する必要がなく、従っていかなる患者の不快感も少な
くし、または乳房組織に対するいかなる可能な組織損傷も最小にするが、マッサ
ージおよび圧搾のサイクルは乳房あたりの手技あたり1度は実施する必要がある
ことを必要とする。
【0055】 各々が内腔を有し、乳房の乳管網状組織に導入されるように構成されている2
つ以上のプローブと、本明細書に記載され、例示されているものによる方法を記
載している使用説明書を有する、乳房の乳管網状組織の2つ以上に物質を送達す
るためのキットが提供される。キットは、1つの導入口および少なくとも12の流
出口を有するマニフォールド、およびマニフォールドの流出口に接続可能な少な
くとも12のアクセスプローブを含むことができ、アクセスプローブは乳房の網状
組織の開口部を介して挿入されるように構成されている。キットは、各プローブ
のための別個の採取容器をさらに備えることができる。
【0056】 担当医または患者によって使用されるためのキットは本明細書に記載されてい
る装置と、装置の使用説明書を含むことができる。キットは、取り付け可能また
は取り付けられている流入内腔(例えば、カテーテル)、乳管プローブ(例えば
、段階的乳管プローブ)、および/または遠位端に乳管プローブが接続されてい
るカテーテルをさらに含んでもよい。カテーテルには、乳管にアクセスするため
に遠位端に段階的乳管プローブが取り付けられている。段階的乳管プローブは、
プローブ(または他のアクセス部材)および取り付けられているカテーテルを乳
管に取り付けて、滑ってはずれないように、本明細書に記載されているものなど
の固定部材を有することができる。プローブがカテーテルに取り付けられていな
くて、開口部を拡張するために使用される場合には、カテーテルは、プローブ(
または複数のプローブ)を除去したときに拡張されている乳管にアクセスするの
に適当な先端部を有する。キットはまた、適当な試薬、例えば洗浄剤、角質除去
剤および乳管開口部同定剤を含んでもよい。キットは、送達のための物質、洗浄
を実施するための洗浄液、または送達のための診断薬、予防薬もしくは治療薬、
または乳管の空間を占めるための薬剤を含有してもよい。
【0057】 キットはまた、手技のいくつかの部を容易にするために乳管に投与される予定
の流体添加剤または他の薬剤を含有することもできる。キットはまた、容器、例
えば流出内腔からの洗浄液および乳管液を採取するための採取管を備えてもよい
。これらの採取管は、採取流体の分析を予期する、例えば、管内の保存剤を含む
、物質を含有することがある。任意のキットは、キットの使用者が望む送達また
は洗浄手技を実施するためにキットに供給される項目の完全な使用説明書を含有
する。
【0058】 以下の表は、癌または前癌状態が患者の乳管のいずれかに存在するかどうかを
同定するために、診断的洗浄手技を受けた患者の右および左乳房の洗浄手技から
入手することができる結果を例示する。7つの乳管を有する右の乳房および9つの
乳管を有する左の乳房について1回の洗浄手技を実施する。
【0059】
【表1】
【0060】 表2は、表1で試験した仮定的患者の仮定的治療プロトコールを示す。各薬剤投
与中、右の乳管は同時にアクセスされ(R-2およびR-6)、左の乳管は同時に別個
の手技でアクセスされる(L-3、L-4、L-5)。
【0061】
【表2】
【0062】 実施例1. ヒト患者の乳管洗浄における細胞採取 患者の右乳房の乳管を特徴的な電気信号によって同定し、乳頭表面を電極で探
針する際に、低い電気インピーダンス領域(詳細は、同時所有で、同時係属出願
の代理人登録番号00-042提出1-12-00を参照)に乳管内腔カテーテルに取り付け
た乳管プローブでアクセスする。電極は、アクセスすることもでき、低インピー
ダンスのスポットを示す乳管を拡張することができるプローブであってもよい。
このように、プローブによる同定、アクセスおよび拡張が一旦実施されたら、プ
ローブを適当な内腔、例えば二重内腔カテーテルと交換することができる。高イ
ンピーダンスの領域は、酢酸に、ワセリン/鉱物油、アセチルアルコール、ラウ
リル硫酸ナトリウム、コレステロール、メチルパラベン、ブチルパラベンおよび
プロピルパラベンの水性混合物を含む薬学的基剤である、ベルバクロール(Velva
crol)(50%v/w)を混合したものを適用することによって角質除去する。酢酸を溶
液状態で維持するために、メチルセルロース(100mg)をベルバクロール(Velvacro
l)(5g)に事前に添加する。混合物は均一なノリのような粘度を有し、軟膏または
ペーストとして乳頭に適用される。角質除去剤は、典型的には、乳管開口部から
角質充填物を除去するために、24時間以上乳頭状に放置される。次いで、同定し
た開口部に乳管プローブをアクセスする。乳管が一旦アクセスされたら、ライン
をプローブのめど(またはループ)のところでプローブにラインを取り付けるこ
とによって、プローブを乳管に固定する。次いで、プローブに接続されているラ
インを保持する接着性包帯で乳房の皮膚にラインを固定する。ループは、乳頭付
近に位置する。全ての乳管がアクセスされたら、その乳房の全ての乳管が同定さ
れ、見逃されている乳管がないことを判定するために、乳頭表面領域を電極で詳
細に再度探針する。患者は、右の乳房に10の乳管を有する。10の流出内腔に接続
された採取管は中に保存債を有する。
【0063】 200mlの通常の生理食塩液の洗浄液を、接続されている装置の導入口に接続す
るシリンジに挿入する。シリンジの容量は250mlである。シリンジのプランジャ
ーを一定の速度で150markまで押し、乳管プローブ、二重内腔および乳管開口部
の状態を注意深く観察する。次いで、乳房を基部から乳輪までやさしくマッサー
ジおよび圧搾する。導入口のシリンジを100mlまで押し、乳房を同時に圧搾し、
マッサージする。この第2の分画を別の採取管に採取し、対応して標識をつける
。乳房を再度圧搾およびマッサージする。別の50mlをシリンジから押しだし、一
方乳房を圧搾およびマッサージして、第3の分画を採取する。第4の分量の50mlを
送達し、乳房を圧搾およびマッサージし、第4の分画を採取する。
【0064】 10の乳管の各々からの4つの分画の各々の流体の一部を別の管に移し、細胞を
遠心分離する。得られた細胞を細胞学によって分析する。
【0065】 本明細書に引用されている全ての文献および特許出願は、各個々の文献または
特許出願が参照として組み込まれていることが詳細におよび個別に示されるかの
ように、参照として本明細書に組み入れられている。上記発明は、理解を明確に
する目的のために例示および実施例によっていくぶん詳細に記載されているが、
添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなく、ある種の変更お
よび改良を加えることができることは、本発明の開示内容を考慮すると当業者に
容易に明らかになると思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基本的な多数の乳管注入装置を示す。
【図2】 基本的な多数の乳管注入および採取装置を示す。
【図2A、2B、2C1および2C2】 図2の装置の詳細な断面図である
【図3】 乳房の多数の乳管にアクセスする基本的な多数の乳管注入および
採取装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/143,476 (32)優先日 平成11年7月12日(1999.7.12) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/170,997 (32)優先日 平成11年12月14日(1999.12.14) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/743,510 (32)優先日 平成11年12月28日(1999.12.28) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C077 AA22 AA25 AA26 CC02 DD19 DD26 KK25 4C167 AA80 BB02 BB03 BB19 BB25 BB39 BB40 CC18 DD10 GG02 HH11 HH22

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳房の2つ以上の乳管網状組織にアクセスするための装置で
    あって、 2つまたはそれ以上の個々のアクセスプローブであって、各プローブが内腔を
    有し、乳管網状組織の開口部を介して挿入するように構成されているプローブ;
    および 流体を収容するための導入口と、個々のプローブに接続可能な2つまたはそれ
    以上の流出口であって、各流出口が、プローブ内腔の1つに流体を送達するよう
    に適合されている流出口とを有するマニフォールド を備える装置。
  2. 【請求項2】 マニフォールドが少なくとも3つのプローブに接続可能であ
    る、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 マニフォールドが少なくとも12のプローブに接続可能である
    、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 プローブが、離脱可能であるようにマニフォールドに接続可
    能である、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 少なくともいくつかのプローブが、プローブ内腔を選択的に
    閉鎖および解放する弁を有する、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 流体をマニフォールドに送達する、および/または流体をマ
    ニフォールドから吸引するためにマニフォールドに接続する送達装置をさらに含
    む、請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 送達が、流体を事前に充填されているシリンジを含む、請求
    項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】 少なくともいくつかのアクセスプローブに接続可能な採取内
    腔を有する採取管をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 乳房の2つまたはそれ以上の乳管網状組織に物質を送達する
    ための方法であって、 該乳管網状組織の各々の乳管開口部を介して乳房の2つまたはそれ以上の乳
    管網状組織へのアクセスを確立する段階;ならびに 2つまたはそれ以上の乳管網状組織に同時に物質を送達する、および/または
    2つまたはそれ以上の乳管網状組織から同時に流体を採取する段階 を含む方法。
  10. 【請求項10】 アクセスを確立する段階が、アクセスされるべき各乳管開
    口部にアクセスプローブを挿入する段階を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 物質をマニフォールドを介して接続されているプローブに
    同時に送達することができるように、少なくともいくつかのアクセスプローブが
    マニフォールドによって流体的に接続されている、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 全てのプローブに同時に流体を送達することができるよう
    に、全てのアクセスプローブがマニフォールドに流体的に接続されている、請求
    項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 物質が、全てのアクセスされた乳管網状組織に同時に送達
    される、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 流体が、各乳管網状組織の別個の容器内に採取される、請
    求項9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 アクセスが乳房の全ての乳管網状組織に確立される、請求
    項9に記載の方法。
  16. 【請求項16】 乳房の2つまたはそれ以上の乳管網状組織に流体を送達す
    るための方法であって、 乳頭の2つまたはそれ以上の乳管網状組織を位置づける段階; 位置づけられた乳管網状組織の各々の開口部を介してアクセスプローブを挿
    入する段階;および プローブの各々にマニフォールドを介して流体を注入する段階 を含む方法。
  17. 【請求項17】 マニフォールドに接続されているプローブの数が、乳管開
    口部に挿入されるプローブの数と同じであるように、個々のプローブをマニフォ
    ールドに接続する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 乳管開口部の数よりマニフォールドに事前に導入されてい
    るアクセスプローブをより多く備える集成物を提供する段階と、乳管網状組織に
    挿入されないマニフォールドに接続されているアクセスプローブを選択的に遮断
    する段階とをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 アクセスされた各乳管網状組織の各々から流体を採取する
    段階をさらに含み、乳管網状組織からの1つの流体が、別の乳管網状組織からの
    流体と混合しないように、流体が別個に採取される、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 乳房の2つまたはそれ以上の乳管網状組織に物質を送達す
    るためのキットであって、 各々が内腔を有し、乳房の乳管網状組織内に導入するように構成されている
    2つまたはそれ以上のプローブと、 請求項9から19のいずれか一項に記載の方法を記載している使用説明書と を含むキット。
  21. 【請求項21】 導入口と少なくとも12の流出口を有するマニフォールドと
    、 マニフォールドの流出口に接続可能な少なくとも12のアクセスプローブと を含み、 アクセスプローブが、乳房の乳管網状組織の開口部を介して挿入されるよう
    に構成されているキット。
  22. 【請求項22】 各プローブのための別個の採取容器をさらに備える、請求
    項21に記載のキット。
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