JP2003535439A - 共振器及び増幅器の統合システム - Google Patents

共振器及び増幅器の統合システム

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Abstract

(57)【要約】 イオン加速器に使用するためのRF増幅器(120)と共振器(100)の集積回路が設けられる。この増幅器(120)は、共振コイル(L)に直接的に結合された出力を有する。この増幅器出力は、容量結合または誘導結合される。更に、イオン注入装置においてイオンを加速するための装置が設けられる。この装置は、RF出力(122)を有する増幅器と、コイル(L)を有するタンク回路(100)を含み、コイル(L)は、増幅器(120)のRF出力(122)に直接結合されている。また、イオン加速器において、RF増幅器(120)を共振器(100)に結合するための方法が提供される。この方法は、増幅器(120)のRF出力(122)をカプラーに接続し(502)、そして、カプラーをコイル(L)に近接させて配置し(504)、これにより、増幅器(120)のRF出力(122)を共振コイル(L)に直接的に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にイオン注入装置に関し、より詳細には、改良されたイオン
注入装置のリニア加速器の作動装置及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の製造において、イオン注入は、半導体に不純物を添加するのに使
用される。高エネルギー(HE)イオン注入装置は、本発明の譲受人であるイー
トンコーポレーションに譲渡された米国特許第4,667,111号明細書に記載されて
おり、その内容は、本明細書において、十分に説明する参考文献として包含され
る。
【0003】 このような高エネルギーイオン注入装置は、基板内に深く注入するために用い
られ、例えば、レトログレード・ウエル(retrograde wells)を形成するために用
いられる。この深い注入のためには、一般的に、1.5MeV(100万電子ボル
ト)の注入エネルギーが必要である。より低いエネルギーを用いることもできる
が、このイオン注入装置は、300KeVから700KeVの間のエネルギーで注入を実
行しなければならない。イートン社のGSD/HE,GSD/VHEイオン注入
装置は、イオンビームを5MeVまでエネルギーレベルを高めることができる。
【0004】 図1aにおいて、一般的な高エネルギーイオン注入装置10が図示されており
、この注入装置は、ターミナル12と、ビームラインアセンブリ14と、端部ス
テーション16とを有している。ターミナル12は、高電圧電源22によって電
力供給されるイオン源20を有している。イオン源20は、ビームラインアセン
ブリ14に与えられるイオンビーム24を発生する。
【0005】 イオンビーム24は、次に、端部ステーション16のターゲットウエハ30に
向けて導かれる。イオンビーム24は、質量分析磁石26及び無線周波(RF)
リニア加速器(linac)28を含むビームラインアセンブリ14によって調整さ
れる。ライナック28は、一連の共振モジュール28a〜28nを含み、各共振モ
ジュールは、更に、前のモジュールから到達したエネルギーを越えるようにイオ
ンを加速する。この加速モジュールは、一般的に共振方法により発生する高RF
電圧により個々に励起され、必要とされる適切な平均電力を維持する。質量分析
磁石26は、適切な電荷対質量比のイオンのみをライナック28に通過させる。
【0006】 高エネルギーイオン注入装置10におけるリニア加速器モジュール28a〜2
8nは、それぞれ、図1bに概略的に図示するように、RF増幅器50、共振器5
2、及び電極54を含んでいる。共振器は、たとえば、米国特許第4,667,111号
明細書に記載のように、約0〜150KVの電圧を用いて約3〜30MHzの範
囲内の周波数で作動し、イオンビーム24のイオンを電荷状態ごとに1MeVを越
えるエネルギーに加速する。
【0007】 RF増幅器50と共振器52との間の通常の電力結合は、増幅器50内に第1
インピーダンスマッチング回路網56を含み、ソリッドステート又は真空管の機
器からなるアクティブデバイス(出力装置)51を、インピーダンスが一般的に
50Ωの伝送ライン58に適合させる。共振器52に供給される第2マッチング
回路網60は、伝送ラインのインピーダンスを共振器の負荷インピーダンスに適
合させる。このマッチング回路網56,60による電力損失は、ケーブル58と
同様に、一般的に、全RF電力の2〜5%である。更に、このようなマッチング
回路網と伝送ラインまたはケーブルは、費用がかかる。更に、ケーブル58の長
さは、重要であり、マッチングのための最適なケーブル長さは、数mのケーブル
となるので、高エネルギーイオン注入装置における貴重な空間を占めることにな
る。
【0008】 (発明の開示)
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術に関連する種々の問題を取り除くまたは最小化する共振器
及び無線周波(RF)増幅器の統合システム及びイオン加速器に用いるための装
置を提供する。特に、本発明は、従来のマルチプルマッチング回路網を単一の回
路網に結合し、これにより、共振器及びRF増幅器の統合システムとして、単純
化しかつコストを低下させる。本発明は、さらに、RF増幅器を共振器に結合す
る方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの構成によれば、増幅器に関連するRF出力が共振器に直接的に
結合される共振器及び増幅器の統合システムが提供される。これにより、従来の
システム及び装置に関連した、1つまたはそれ以上のマッチング回路網及びケー
ブルにおけるコストが削減される。
【0010】 このシステムは、RF出力を有する増幅器と、この増幅器のRF出力に直接的
に結合されるタンク回路と、このタンク回路に接続された加速電極とを含んでい
る。本発明は、コスト的な利点の他に、加速器モジュールのために必要とされる
空間を減少させる。本発明は、さらに、削減された回路網およびケーブルに関連
する電力損失を削除または減少させる。これにより、システム全体の効率を改善
する。本発明に従ってRF構成部品の数を減少させることにより、システムの信
頼性を改善する利点が生じる。
【0011】 本発明の他の構成によれば、イオン注入装置においてイオンを加速するための
装置が提供される。この装置は、RF出力を有する増幅器と、この増幅器のRF
出力に直接的に結合されるコイルを有するタンク回路と、前記コイルに接続され
て、イオンを加速するための電極とを含んでいる。
【0012】 また、本発明の他の構成によれば、イオン加速器においてRF増幅器を共振器
に結合するための方法が提供される。この方法は、増幅器のRF出力をカプラー
に結合し、そして、前記カプラーを前記コイルの近くに配置し、これにより、前
記増幅器のRF出力を前記共振器のコイルに結合する、各ステップを有する。更
に、本発明は、RF増幅器をイオン加速器の共振器に容量結合または誘導結合す
ることを提供する。
【0013】 上述した及び関連する目的を達成するために、本発明は、以下に完全に説明さ
れかつ特許請求の範囲において特別に指摘された特徴を含んでいる。以下の説明
と添付図面とは、本発明の或る詳細な例示的構成を示している。しかし、これら
の形態は、本発明の原理が採用され得るような種々の方式における幾つかを示し
ているだけである。本発明の他の目的、長所及び新規な特徴は、図面との関連で
考えると本発明の次の詳細な説明から明らかになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1aは、本発明におけるRF増幅器及び共振器の統合システム及び方法に使
用されるリニア加速器を有する一般的な高エネルギーのイオン注入装置を示す概
略ブロック図である。図1bは、従来のリニア加速器モジュールを示す概略ブロ
ック図である。図1cは、通常のリニア加速器モジュールを示す概略図である。
図1dは、従来のリニア加速器モジュールを示す概略ブロック図である。
【0015】 図2aは、本発明の構成に従う容量結合を有するRF増幅器及び共振器の統合
システムを示す概略図である。図2bは、本発明の他の構成に従うRF増幅器及
び共振器の統合システムを示す概略ブロック図である。図2cは、本発明の他の
構成に従う誘導結合を有するRF増幅器及び共振器の統合システムを示す概略ブ
ロック図である。図2dは、本発明の他の構成に従う誘導結合を有する別のRF
増幅器及び共振器の統合システムを示す概略ブロック図である。
【0016】 図3は、本発明に従うRF増幅器及び共振器の統合システムを示す部分平面図
である。図4は、図3の4−4線に沿う本発明に従うRF増幅器及び共振器の統
合システムの側断面図である。図5は、本発明に従うRF増幅器及び共振器の統
合システムを示す部分平面図である。図6aは、本発明の他の構成に従う別のR
F増幅器及び共振器の統合システムを示す部分平面図である。図6bは、本発明
の他の構成に従う別のRF増幅器及び共振器の統合システムを示す部分平面図で
ある。図6cは、図6bのRF増幅器及び共振器の統合システムを示す立面図で
ある。図7は、RF増幅器の出力を共振器またはタンク回路に連結する方法を示
す流れ図である。
【0017】 本発明では、同一の参照番号は、全体にわたり同一の要素を言及するのに用い
た図面を参照して説明する。本発明は、共振器及RF増幅器の統合システム及び
イオン加速器に用いられる装置、さらに、イオン加速器において、RF増幅器を
共振器に結合する方法を含んでいる。
【0018】 本発明は、高エネルギーイオン注入装置におけるリニア加速器内の個々の加速
器モジュールに用いることができる。本発明の1つの構成は、RF出力を直接共
振器回路に結合することを含む。この実質的な直接結合としては、たとえば、容
量結合、誘導結合、及び変成器結合(電磁結合)等が含まれ、従来のマッチング
回路網を単純化し、従来システムに関連する50Ωケーブルを削減する。この結
果、効率、スペース利用率、コスト、及び信頼性を改善する。
【0019】 本発明の種々の面において、以後、高エネルギーイオン注入装置における構成
部品を形成するリニア加速器モジュールを含む特定の応用に関して論じられる。
しかし、他の応用における本発明の利点についてもその有効性を認めることがで
きる。本発明の特徴に対する内容を提示するために、RF増幅器及び共振器に対
する従来の相互接続についての簡単な解説をここで行う。
【0020】 図1cにおいて、抵抗RL及びキャパシタンスCsに並列接続した誘導コイル
Lを有する通常の共振回路100が図示されている。加速電極108は、インダ
クターLに接続され、イオンビーム110に関連するイオンを加速するのに役立
つ。電極108は、2つの接地された電極112,114間に取り付けられ、そ
して、加速電極108と接地電極112,114は、イオンビームを加速するた
めに「プッシュプル」動作で作用する。
【0021】 キャパシタンスCsは、共振回路の等価キャパシタンスを表しており、加速電
極108、この電極用支柱、コイル、及び付加された調整キャパシタンスからの
影響を受ける。抵抗RLは、インダクターLとキャパシタンスCsからなる共振
回路に関連する損失を表す。このキャパシタンスCsと誘導コイルLの値は、低
損失(Q値が高い)共振器又はタンク回路100を形成するために選択され、そ
こで、図1aで示す形式のリニア加速器システムにおける各加速器モジュールが
、同一の周波数で共振する。無線周波(RF)信号は、ポイント116でのRF
システム(図示略)から供給され、キャパシタCcを介してコイルLの高電圧端に
容量結合される。
【0022】 図1dにおいて、加速器モジュール28は、RF出力122を有するRF増幅
器120を含み、この増幅器は、第1、第2のマッチング回路網124,126
及びケーブル128を介して、図1cの共振回路100に接続されている。ケー
ブルは、一般的に従来の50Ω同軸ケーブルである。このケーブル128は、共
振回路100のインピーダンスに対して増幅器出力122のインピーダンスに適
切にマッチングさせるために、一般的に数mの長さを有する。
【0023】 マッチング回路網126は、共振回路100に連結され、結合キャパシタCc
および/または他の要素を含んでいる。この結合キャパシタCcは、誘導コイル
Lから離間したプレートを有しており、共振回路のインピーダンスRL(一般的
に1MΩ)が、RF増幅器120、マッチング回路網124、及びケーブル12
8(一般的に50Ω)を含むRF源のインピーダンスにマッチングするように調
整可能である。同様に、共振器のキャパシタンスCsもコイルLから離間したプ
レートを有しており、共振回路100の共振周波数にチューニングするように調
整することができる。このコイルLは、高電圧ブッシュ130を介して加速電極
108に接続される。
【0024】 マッチング回路網124は、一般的に、ケーブル128に対して増幅器120
の出力インピーダンスをマッチングさせるように形作られている。このマッチン
グ回路網126は、ケーブル128、回路網124、及び増幅器120からなる
インピーダンスを負荷のインピーダンス、即ち、図1dでは共振器100のイン
ピーダンスにマッチングさせるように動作する。
【0025】 結合キャパシタCcは、共振回路100のインピーダンスに寄与し、そしてほ
ぼ固定される。マッチング回路網124,126は、ケーブル128と同様に高
価であり、メンテナンスが必要であり、また、ライナック28における貴重な空
間を占有することになる。本発明は、これらの構成要素の単純化とケーブル12
8を削除することで、システムの費用、信頼性、空間利用率、及び性能を改善す
る。
【0026】 図2a及び図2bにおいて、本発明の1つの構成が図示され、それは、共振器
とRF増幅器の統合システムからなり、イオン加速器において使用される。図示
されたシステムは、低損失を達成するために、RF増幅器120と、Qの高い共
振回路100とを直接的に結合することにより、従来のシステムのマッチング回
路網を単純化しかつケーブルを削除する。
【0027】 本発明は、高エネルギー(HE)イオン注入装置用のライナック段階を形成す
るリニア加速器モジュールにおいて、有効に使用することができる。このシステ
ムは、RF出力122を有する増幅器120を有し、この増幅器は、結合キャパ
シタ150を介して共振回路100に直接的に結合され、この結合キャパシタは
、共振回路の誘導コイルLの高電圧端に接続されている。
【0028】 実質的に直接的な結合は、一連のキャパシタンス(たとえば、図2bにおける
キャパシタ150)を介するような容量結合、また、誘導ループまたはコイル(
たとえば、図2c及びそれ以下の図面に示すような結合コイル170)を介する
ような誘導結合、或いは同様の結合から構成される。ここで用いられる直接的な
結合は、マルチプルマッチング回路網及び従来のシステムに関連するケーブルを
含まないが、その代わり増幅器のRF出力のインピーダンスと共振回路のインピ
ーダンスとをマッチングさせることができる単一の結合回路網を意図している。
【0029】 コイルLは、キャパシタンスCsを有する共振器、即ちタンク回路を形成し、
このキャパシタンスは、タンク回路の共振周波数の同調をとるために調整可能で
ある。図2a及び図2bに示すように、本発明では、付加的なマッチング回路網
又は50Ωのケーブルを必要としない。出力122でのRF増幅器120のイン
ピーダンスは、キャパシタンス150によって共振器のインピーダンスとマッチ
ングされる。このキャパシタンスの値は、調整可能である。しかし、キャパシタ
ンスの調整は、一般的に、共振回路100のインピーダンスにしたがって決まる
。さらなる調整は、共振回路100の負荷が動作中に大きく変化しないので、一
般的に必要としない。本発明のシステムの効率、信頼性、及び費用は、インピー
ダンスマッチング用の構成部品の削減、及びそれに関連する電力損失をなくすこ
とにより、従来のシステムにおけるものよりも向上している。
【0030】 図2cにおいて、共振器及びRF増幅器の統合システムは、従来技術の付加的
なマッチング回路網及びケーブルをなくして、RF増幅器120とQの高い共振
回路260との間の直接的結合を与えることが示されている。この統合システム
は、結合コイル170を介して共振回路260に直接的に結合されるRF出力1
22を有する増幅器120を有する。コイル170は、共振回路の誘導コイルL
を用いるRF出力122の誘導結合を与える。この誘導結合は、増幅器120の
出力122と共振回路260の間のインピーダンスマッチングを構成する。図2
aの共振回路と同様に、共振回路260は、コイルLとキャパシタンスCsを含
み、これらの素子は、タンク回路の共振周波数の同調を調整可能にする。結合コ
イル170と共振コイルLとの間の誘導結合は、調整可能であり、出力122で
のRF増幅器120のインピーダンスと共振回路260のインピーダンスをマッ
チングさせることができる。
【0031】 図2dは、RF増幅器120とQが高い共振回路260との間の直流電流結合
(direct galvanic coupling)の別の応用を示す。結合キャパシタンスCBの一端
が共振回路260の可変インダクターLのタップ点180に接続され、電力FE
T(Q1)からインダクターLに増幅されたRF信号(図示略)を与える。RFチ
ョーク182は、Q1の電源と正の供給電圧源(+Vs)との間に接続され、ま
た、RFゲート信号184は、Q1のゲートに供給される。適当なタップ点18
0を選択することにより、必要なインピーダンスレベルを達成することができ、
数オームの程度のインピーダンスに下がる。
【0032】 これは、非常に低い出力インピーダンス(たとえば、FET Q1)を有する
高電力ソリッドステート増幅器に接続する場合、特に有益である。この結合キャ
パシタンスCBは、図2dの増幅器/共振器の統合システムにおいて、インピー
ダンス変換機能を有しておらず、その代わりインダクターLによってQ1の直流
トランジスタ電圧が短絡しないように、十分高いキャパシタンスを有する。付加
的なインピーダンスマッチング構成部品が共振回路260以外に必要としないこ
とがわかる。インダクターLの値は、フィールド変位チューナ186を用いて調
整され、このチューナは、インダクターコイルLに関して方向190に移動可能
なプランジャー188を有している。
【0033】 図3は、本発明の一実施形態を示す詳細な上面図であり、この実施形態におい
て、共振器とRF増幅器の統合システム200は、共振インダクターコイル20
2を備え、イオンビーム210を加速するための円筒加速電極208を有する。
この加速電極は、接地電極212,214の間に配置されている。加速電極20
8と接地電極212,214は、プッシュプル形式で作動し、イオンビーム21
0内の荷電粒子がシステム200内を通過するとき、この荷電粒子の束を加速す
る。
【0034】 コイル202の高電圧端は、ブッシュ230を介して外側ハウジング壁228
を貫通している。コイル202は二股に別れており、冷却水236が入口240
から出口242に排出するようにコイル内を循環して流れる。入口240と出口
242は、コイル202の低電圧端側に配置され、コイル202に対して出力2
22の調整可能な容量結合を与える。また、システム200には、図3では省略
したが、図4で図示されかつ以下で説明される調整可能な同調キャパシタンス2
70が共に設けられている。システム200は、図2bに示されたライナックモ
ジュール28を実装している。たとえば、インダクターコイルLは、コイル20
2に相当し、結合キャパシタ250は、キャパシタ150等に相当する。
【0035】 調整可能なキャパシタ250は、システムハウジング232の内壁256に設
けた高電圧ブッシュ254に摺動可能に係合するロッド252を含み、このロッ
ドはコイル202と関係して矢印258で示す方向に直線往復運動する。ロッド
252は、アルミニウムで作ることができ、かつRF増幅器220の出力222
に電気的に接続される。キャパシタ250は、更にコイル202から離間した導
電プレート260を含んでいる。このプレート260と、プレート260とコイ
ル202間のギャップ261は、RF出力222をコイル202に容量結合する
キャパシタ250を形成する。RF出力を調整可能なキャパシタを介してコイル
202に直接的に結合することにより、従来システムに関連するマッチング回路
網の1つとケーブルとを削除することを可能にする。
【0036】 図3において、キャパシタ250は、更にモータまたはソレノイド等のリニア
アクチュエータ262を含み、ロッド252と、ここではプレート260とを矢
印の方向に往復運動させる。調整可能なキャパシタ250は、プレート260及
びコイル202の間の調整可能なギャップ261を有することが示されているが
、調整キャパシタの多くの異なる形式では、RF出力222をコイル202に結
合するために使用することができ、これは、本発明の範囲内にあると考える。
【0037】 リニアアクチュエータ262は、コイル202と増幅器出力222の間の容量
結合を調整するために設けられている。キャパシタ250の調整は、制御システ
ムまたは他の計装(図示略)との組合せで手動または自動とすることができる。し
かし、このシステムは、増幅器出力222と共振回路インピーダンスとの間の最
適なマッチングを選択するための値を有する固定のキャパシタンス250を設け
ることもでき、この場合、リニアアクチュエータ262は不要であり、また、ア
ルミニウムロッド252即ちプレート260を設けて往復運動させることも不要
である。
【0038】 図4は、図3のシステムの側方立面図を示し、更に、キャパシタ270とイン
ダクターコイル202によって形成される共振回路の共振周波数の制御可能な調
整、即ち、同調用の同調キャパシタ270を有する。このキャパシタ270は、
ブッシュ276を介してハウジング壁274を貫通する導電ロッド272を含み
、このロッドは、ブッシュに摺動可能に係合し、リニアアクチュエータ280を
介して矢印278で示される方向に往復直線運動する。さらに、同調キャパシタ
270は、インダクターコイル202から離間し、このコイルの高電圧端の近く
に導電プレート282を含んでいる。ギャップ263は、プレート282及びコ
イル202の間に形成され、これによって、インダクターコイル202に平行に
接地されたキャパシタを形成する。タンク回路の共振周波数は、望ましいリニア
アクチュエータ280を介して自動的、または手動的に調整可能である。図3お
よび図4の実施形態では、同調キャパシタ270とともに結合キャパシタ250
は、インダクターコイル202と、このコイルの高電圧端の近くで容量結合する
【0039】 図3及び図4のシステム200は、本発明のいくつかの利点を示している。増
幅器のRF出力222をキャパシタ250に接続する直接的な結合は、従来のシ
ステムにおいて必要とされた付加的な高価なマッチング回路網及びケーブルの入
用をなくす。本システムの信頼性が向上し、かつRF構成部品が少なくなるので
、そのためのコストが低下する。本システムは、また、過去において用いられた
付加的なマッチング回路網および数mのケーブルを取り除くので、システムをコ
ンパクトに構成できる。さらに、本発明のシステムは、マッチング回路網及びケ
ーブルに関連した電力損失を避けるので、より効率的になる。
【0040】 図5を参照すると、共振器と増幅器の統合システム300を構成する本発明の
他の実施形態が示されている。このシステムは、出力端322a、322bを有
するRF増幅器320を備え、また、円筒加速電極308を有する共振器のイン
ダクターコイル302を備えている。コイル302の高電圧端は、ブッシュ33
0を介してハウジング332の端部壁328を貫通している。これにより、加速
電極308は、接地電極312,314と共にプッシュプル形式で動作し、ビー
ム310を形成するイオンを加速する。この実施形態では、第2のインダクター
コイルすなわちループ390が、コイル302の低電圧端を有する増幅器320
の出力322に誘導結合されている。
【0041】 図3及び図4に示した容量結合と同様に、図5におけるループ390を介する
直接的な誘導結合は、従来システムに関連する付加的なマッチング回路網及びケ
ーブルをなくす。ループ390は、好ましくはコイル302と同軸配置され、か
つ矢印391の方向に移動でき、これにより、コイル302に対するRF増幅器
出力322の誘導結合を調整する。これは、またシステム300における調整可
能なインピーダンスマッチングを与える。
【0042】 同調キャパシタ370は、導電端部プレート380を有する導電ロッド372
を有し、このロッドは、内部のハウジング壁356を貫通するブッシュ376に
摺動可能に係合している。矢印378によって示された方向におけるロッド37
2の往復直線運動は、リニアアクチュエータ380により与えられる。ロッド3
72とプレート382は、電気的に接地されており、プレート382は、コイル
302の高電圧端から離間し、その間にギャップ373を形成するように配置さ
れている。キャパシタ370の値は、タンク回路の共振周波数に同調するために
リニアアクチュエータ380を介して手動または自動的に調整することができる
【0043】 誘導ループ390を介してRF出力322をインダクターコイル302に直接
的に結合することにより、従来のシステムにおいて必要とされた付加的なマッチ
ング回路網及びケーブルを除去することによってコスト、信頼性、空間の節減、
及び効率における多くの利点を備える。
【0044】 図6aにおいて、共振器及び増幅器の統合システム400を含む本発明の別の
構成が示されている。このシステムは、出力422を有するRF増幅器420と
、円筒加速電極408を有する共振器インダクターコイル402とを有する。コ
イル402の高電圧端は、ブッシュ430を介してハウジング432の端部壁4
28を貫通し、これにより、加速電極408は、ビーム410を形成するイオン
を加速するために、接地された電極412,414と共にプッシュプル形式で動
作する。増幅器420の出力422は、コネクタパッド424を介してコイル4
02の低電圧端に接続される。
【0045】 増幅器420からのRF電源と共振器コイル402との直流電流結合は、増幅
器出力のインピーダンスと共振回路のインピーダンスとのインピーダンスマッチ
ングを与える。パッド424は、種々の位置においてコイル402上に配置する
ことができ、この位置の1つが、図6aに想像線で示されている。コイル402
上のパッド424の位置は、共振回路と増幅器420とのインピーダンスをマッ
チングさせるために調整することができる。再配置可能なコネクタパッド424
を用いて、付加的なマッチング構成部品を必要とすることなく、インピーダンス
のマッチングを行える。
【0046】 プランジャー188を有するフィールド変位チューナ186が設けられ、この
プランジャーは、ブッシュ476を介して壁456を貫通し、かつ誘導コイル4
02に対して方向190の方に移動可能である。プランジャー472の直線往復
運動は、リニアアクチュエータ480により容易に容易に行うことができる。誘
導コイル402の値は、リニアアクチュエータ480によって手動または自動的
に調整することができ、コイル402を貫通するフラックスの量を変更すること
により、タンク回路の共振周波数を同調させることができる。
【0047】 図6bおよび図6cは、本発明における別の構成からなる共振器及び増幅器の
統合システム400を示しており、このシステムは、ハウジング432の壁45
6の外側に取り付けたハイブリッド形式の統合電力ステージ490と、誘導コイ
ル402に関して方向190の方に移動可能なプランジャー188を有するフィ
ールド変位チューナとを備えている。電力ステージ490は、コネクターパッド
42を介して共振コイル402に接続されるRF出力を有し、システム400に
関連したRF増幅器と他の制御回路を含むこともできる。
【0048】 コイル402上のコネクタパッド424の位置は、電力ステージ490の増幅
器とコイル402との間のインピーダンスマッチングを与える。さらに、コイル
402に対するプランジャー188の位置は、共振回路の同調を与える。それゆ
え、図6b及び図6cに示すシステムは、付加的なマッチング構成部品または回
路を必要としないでRF出力を共振器に直接的に結合させることができる。
【0049】 図7を参照すると、イオン加速器においてRF増幅器を共振器に連結するため
の方法500が図示されている。この方法500は、ほぼ直接RF出力を共振器
またはタンク回路に接続することを含んでいる。ステップ502において、増幅
器のRF出力は、カプラー(たとえば、キャパシタまたはインダクタ)に接続さ
れる。ステップ504において、カプラーは、共振回路のコイルに近接して配置
され、これにより、増幅器のRF出力が共振器またはタンク回路に接続される。
電力伝送は、ステップ506において、テストされ、そして、インピーダンスマ
ッチングが増幅器から負荷への電力伝送を十分可能にするならば、その結合は、
ステップ508で完了する。さもなければ、この結合は、電力伝送を改善するた
めに、ステップ510で変更される。
【0050】 ステップ510において、調整は、たとえば、図3、図4における結合キャパ
シタ250の調整、または図5における結合インダクタ390の調整を介して遂
行される。この調整は、受入可能な電力伝送が達成されるまでステップ506及
び510を介して行われ、この方法は、ステップ508で終了する。十分な電力
伝送は、ステップ506でテストされ、たとえば、RF増幅器によって発生した
電力によって負荷に伝達される電力量を分割し、この一部分が最少の受入可能な
閾値を越えるかどうかを決定する。
【0051】 ここに図示された方法は、通常の方法を越える利益をもたらす。この方法は、
マッチング回路網とケーブルを設け、かつこれらを連結し、さらに、増幅器出力
と共振器コイルとの間のインピーダンスをマッチングさせるためにマッチング回
路網を調整するステップを含んでいる。
【0052】 本発明は、特定の実施形態に関して開示しかつ記載してきたが、本発明は、等
価な変更及び修正は、本明細書及び図面を読みかつ理解した者である他の当業者
であれば考えられるものである。特に、上述した構成部品(アセンブリ、装置、
回路、システム等)によって実行される種々の機能に関して、このような構成部
品を記載するために用いる用語(参考として「手段」を含む)は、たとえ、本発
明の例示された実施形態における機能を実行する開示された構成と構造的に等価
でなくても、対応するものと考えられ、さもなければ、記載された構成部品(た
とえば、機能的に等価である)の特定された機能を実行する構成部品を示してい
る。
【0053】 この点において、本発明は、コンピュータを用いる読取媒体を含み、本発明の
種々の方法のステップを実行するためのコンピュータの典型的な命令を有してい
ることがわかるであろう。さらに、本発明の特定の特徴は、いくつかの具体例の
1つについて説明してきたが、このような特徴は、所定のまたは特定の利用に対
して望ましくかつ利点を有する他の実施形態の1つまたはそれ以上の特徴を組み
合わせることもできる。さらに、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有
している」等の言葉、及びその変形例は、特許請求の範囲または発明の詳細な記
載のいずれかにおいて使用される。これらの言葉は、「構成される」という言葉
と同一内容を意図するものである。
【0054】 (産業上の利用可能性) 本装置及びこれに関連する方法は、イオン注入装置においてイオンを加速させ
るために半導体製造の分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 図1aは、本発明におけるRF増幅器及び共振器の統合システム及び方法に使
用されるリニア加速器を有する一般的な高エネルギーのイオン注入装置を示す概
略ブロック図である。
【図1b】 図1bは、従来のリニア加速器モジュールを示す概略ブロック図である。
【図1c】 図1cは、通常のリニア加速器モジュールを示す概略図である。
【図1d】 図1dは、従来のリニア加速器モジュールを示す概略ブロック図である。
【図2a】 図2aは、本発明の構成に従う容量結合を有するRF増幅器及び共振器の統合
システムを示す概略図である。
【図2b】 図2bは、本発明の他の構成に従うRF増幅器及び共振器の統合システムを示
す概略ブロック図である。
【図2c】 図2cは、本発明の他の構成に従う誘導結合を有するRF増幅器及び共振器の
統合システムを示す概略ブロック図である。
【図2d】 図2dは、本発明の他の構成に従う誘導結合を有する別のRF増幅器及び共振器
の統合システムを示す概略ブロック図である。
【図3】 図3は、本発明に従うRF増幅器及び共振器の統合システムを示す部分平面図
である。
【図4】 図4は、図3の4−4線に沿う本発明に従うRF増幅器及び共振器の統合シス
テムの断面における側部立面図である。
【図5】 図5は、本発明の構成に従うRF増幅器及び共振器の統合システムを示す部分
平面図である。
【図6a】 図6aは、本発明の他の構成に従う別のRF増幅器及び共振器の統合システム
を示す部分平面図である。
【図6b】 図6bは、本発明の他の構成に従う別のRF増幅器及び共振器の統合システム
を示す部分平面図である。
【図6c】 図6cは、図6bのRF増幅器及び共振器の統合システムを示す立面図である
【図7】 図7は、RF増幅器の出力を共振器またはタンク回路に連結するための方法を示
す流れ図である。
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月6日(2003.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
請求項12】 イオン加速器においてRF増幅器を共振器に結合するための方法であって、 RF出力(122)を有する増幅器(120)を設け、 イオンを加速するための電極(108)を有するコイル(L)と、キャパシタン
ス(Cs)とを有する共振器(100)を設け、 前記増幅器(120)のRF出力(122)を調整可能なカプラーに結合し、 この調整可能なカプラーを前記コイル(L)の近くに配置し、これにより、前
記増幅器(120)のRF出力(122)を前記共振器のコイル(L)に結合する、各
ステップを有することを特徴とする方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】 調整可能なキャパシタ250は、システムハウジング232の内壁256に設
けた高電圧ブッシュ254に摺動可能に係合するロッド252を含み、このロッ
ドはコイル202と関係して矢印258で示す方向に直線往復運動する。ロッド
252は、アルミニウムで作ることができ、かつRF増幅器220の出力222
に電気的に接続される。キャパシタ250は、更にコイル202から離間した導
電プレート260(たとえば、アルミニウム)を含んでいる。このプレート26
0と、プレート260とコイル202間のギャップ261は、RF出力222を
コイル202に容量結合するキャパシタ250を形成する。RF出力を調整可能
なキャパシタを介してコイル202に直接的に結合することにより、従来システ
ムに関連するマッチング回路網の1つとケーブルとを削除することを可能にする

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 サダトマンド、 コーロシュ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01860 エセックス メリマック ウイロ ーデイル ドライブ 6 (72)発明者 シエラー、 エルンスト フレデリック アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01982 エセックス ハミルトン オール ド カート ロード 6 Fターム(参考) 5C030 BB09 5C034 CC01 CD02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン加速器に使用するための共振器及びRF増幅器の統合システムであって
    、 RF出力(122)を有する増幅器(120)と、 この増幅器(120)の前記RF出力(122)に直接的に結合されるタンク回路(
    100)と、 このタンク回路(100)に接続された加速電極(108)と、 を含んでいることを特徴とする統合システム。
  2. 【請求項2】 前記タンク回路(100)は、コイル(L)とキャパシタンス(Cs)を含んで
    いることを特徴とする請求項1記載の統合システム。
  3. 【請求項3】 前記タンク回路(100)のキャパシタンス(Cs)は、可変であることを特徴
    とする請求項2記載の統合システム。
  4. 【請求項4】 増幅器(120)のRF出力(122)が、コイルに容量結合(150)されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の統合システム。
  5. 【請求項5】 前記容量結合は、前記コイル(202)の高電圧端部の近くに前記コイル(202)
    から離間配置されたアルミニウム板(260)を含み、このアルミニウム板(260)
    は、前記増幅器(220)のRF出力に電気的に接続され、これにより、前記増幅
    器(220)のRF出力が前記コイル(202)に容量結合されていることを特徴とす
    る請求項4記載の統合システム。
  6. 【請求項6】 前記増幅器(120)のRF出力(122)が、コイル(L)に誘導結合(170)さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の統合システム。
  7. 【請求項7】 前記誘導結合は、前記コイル(302)の低電圧端部の近くに前記コイル(302)
    から離間配置されたインダクター(390)を含み、このインダクター(390)は、
    前記増幅器(320)のRF出力に電気的に接続(322a,322b)され、これにより、
    前記増幅器(320)のRF出力が前記コイル(302)に誘導結合されていることを
    特徴とする請求項6記載の統合システム。
  8. 【請求項8】 イオン注入装置においてイオンを加速するための装置であって、 RF出力(122)を有する増幅器(120)と、 この増幅器(120)のRF出力(122)に直接的に結合されるコイル(L)を有
    するタンク回路(100)と、 前記コイル(L)に接続されて、イオンを加速するための電極(108)と、 を含むことを特徴とするイオン加速装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記コイル(202)から離れたアルミニウム板(260)を含み、このア
    ルミニウム板(260)は、前記増幅器(220)のRF出力に連結され、これにより
    、前記増幅器(220)のRF出力が前記コイル(202)に容量結合されることを特
    徴とする請求項8記載のイオン加速装置。
  10. 【請求項10】 前記アルミニウム板(260)は、前記コイル(302)の高電圧端部の近くに前記
    コイル(302)から離間配置されていることを特徴とする請求項9記載のイオン
    加速装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記コイル(302)から離間したインダクター(390)を含み、このイ
    ンダクター(390)は、前記増幅器(320)のRF出力に電気接続(322a,322b)さ
    れ、これにより、前記増幅器(320)のRF出力が前記コイル(302)に誘導結合
    されることを特徴とする請求項8記載のイオン加速装置。
  12. 【請求項12】 前記インダクター(390)は、前記コイル(302)から離間配置され、前記コイ
    ル(302)の低電圧端部の近くに配置されていることを特徴とする請求項11記
    載のイオン加速装置。
  13. 【請求項13】 前記インダクター(390)と前記コイル(302)は、同軸配置されていることを
    特徴とする請求項11記載のイオン加速装置。
  14. 【請求項14】 前記タンク回路(100)は、可変キャパシタ(370)であることを特徴とする請
    求項8記載のイオン加速装置。
  15. 【請求項15】 イオン加速器においてRF増幅器を共振器に結合するための方法であって、 RF出力(122)を有する増幅器(120)を設け、 イオンを加速するための電極(108)を有するコイル(L)とキャパシタンス
    (Cs)を有する共振器(100)を設け、 前記増幅器(120)のRF出力(122)をカプラーに結合し、そして、前記カプ
    ラーを前記コイル(L)の近くに配置し、これにより、前記増幅器(120)のR
    F出力(122)を前記共振器のコイル(L)に結合する、各ステップを有するこ
    とを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 前記カプラーは、プレート(260)を有し、更に、このプレートを前記コイル
    (202)の高電圧端部の近くに配置し、これにより、前記増幅器(220)のRF出
    力が前記コイル(202)に容量結合されることを特徴とする請求項15記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記カプラーは、インダクター(390)を有し、更に、このインダクターが、
    前記コイル(302)の低電圧端部の近くに配置されかつ前記コイルと同軸配置さ
    れ、これにより、前記増幅器(320)のRF出力が前記コイル(302)に誘導結合
    されることを特徴とする請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 さらに、前記カプラーの位置を変更するステップを有し、これにより、前記増
    幅器のRF出力を共振器コイルへの結合を、これらの間の電力移送に従って調整
    するステップを有することを特徴とする請求項15記載の方法。
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