JP2003535425A - Cdオーディオ上のコード化された情報 - Google Patents

Cdオーディオ上のコード化された情報

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JP2003535425A
JP2003535425A JP2002500391A JP2002500391A JP2003535425A JP 2003535425 A JP2003535425 A JP 2003535425A JP 2002500391 A JP2002500391 A JP 2002500391A JP 2002500391 A JP2002500391 A JP 2002500391A JP 2003535425 A JP2003535425 A JP 2003535425A
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Abstract

(57)【要約】 オーディオCDプレーヤーにおいて再生可能なコンパクトディスクが、非PCM符号化情報を具えている。この非PCM情報は、1つ又は複数の最上位ビット(MSB)のブロックに配される。各ブロックの少なくとも1つのMSBが、好ましくは2kHzより下の周波数帯域における低周波数信号のPCM符号化に使用される。少なくとも1つのMSBは、非PCM符号化情報としてコンパクトディスク上に書き込まれた音声を符号化するのに使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非PCM符号化情報を具えている、オーディオCDプレーヤーにお
いて再生可能なコンパクトディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなコンパクトディスクは、とりわけウェブサイトhttp://www.dtsonli
ne.com/において説明されている。前記サイトでは、サラウンドサウンドがコン
パクトディスクにディジタル方式で記憶され、且つ適切なデコーダシステムを介
して再生されるようにするために、コンパクトディスクは、予め決定された方法
で符号化された情報を具えうることが説明されている。
【0003】 更に、音声情報に加えて、ビデオ情報及び/又は他のマルチメディア情報が記
憶された、オーディオCDプレーヤーにおいて再生されうるコンパクトディスク
もまた既知である。
【0004】 一般のオブザーバ及びユーザにとって、上記の様なコンパクトディスクは、パ
ルス符号変調(PCM)を利用して記録されたオーディオ情報をもつ既存のコン
パクトディスクと表向きは異ならない。PCM符号化音声情報をもつ斯様なコン
パクトディスクは、通常のオーディオCDプレーヤーにおいてプレイバックされ
ることができ、このプレーヤーにおいて関連のコンパクトディスクに記憶された
該音声が再生される。上述されたウェブサイトに参照されるコンパクトディスク
も、オーディオCDプレーヤーにおいてプレイバックされるべきである。ディジ
タル出力端子に接続される専用のデコーダは、このディジタル出力端子を介して
ディジタル信号を受信する。この信号が、マルチチャンネルサラウンドサウンド
を得るために前記デコーダにより復号される。但し、アナログ出力端子が標準の
音声システムに接続され、前記専用デコーダが使用されない場合、上記の様なコ
ンパクトディスクはホワイトノイズ信号を引き起こす。このホワイトノイズは、
ビデオ及び/又は他のマルチメディア情報も具える上述されたコンパクトディス
クの場合においても発生する。
【0005】 ホワイトノイズは、高音域ラウドスピーカー(ツィータ)に対し危険を伴う。
これらラウドスピーカーは、通常5kHzから20kHzまでの周波数範囲を再
生する。音楽では、この周波数範囲におけるパワーは小さい。関連のツィータを
収容するラウドスピーカー筐体(エンクロージャ)に与えられうるパワー全体の
10パーセント乃至20パーセントをツィータが処理できることは通例である。
ホワイトノイズの場合、所与の帯域を超えるパワーが周波数とは無関係に実質的
に一定である。コンパクトディスクが再生されるとともに、関連のオーディオC
Dプレーヤーによりラウドスピーカーに供給される出力信号が実際のところホワ
イトノイズのみで構成されるとき、パワーの4分の1(0kHzから5kHzま
での範囲)のみが低音域及び中音域のラウドスピーカーに与えられ、該パワーの
4分の3(5kHz乃至20kHz)がツイータに与えられる。依ってツィータ
が過負荷になり故障するリスクが高くなる。この問題は、符号化された形式のサ
ラウンドサウンドを備えるCDのみならず、とりわけホワイトノイズが記録され
た専用オーディオテストCDでも起こる。
【0006】 実際には、より小さな音量でコンパクトディスクにホワイトノイズを記録する
ことによってもツィータは保護されない。ホワイトノイズは、人間の耳に対しう
るさく聞こえないので、この結果として、オーディオCDプレーヤーのユーザは
、ユーザが大音量だとは感じないホワイトノイズのパワーが、ユーザ自身のラウ
ドスピーカーシステムのツィータに極度に害を及ぼす5kHzより上の周波数を
含んでいることに気付かないだろう。人間の耳は、1kHzと2kHzとの間で
最も聴取感度が良く、この周波数範囲におけるホワイトノイズは、そのパワーの
何分の一かに過ぎない。従ってユーザは、ボリュームを上げることがホワイトノ
イズについて危険を伴うことに気付かないだろう。
【0007】 損害賠償請求を防ぐため、関連のコンパクトディスクが標準のオーディオCD
プレーヤーシステムにおいて再生されるべきではないということを警告する明確
な通達を、上記のタイプのコンパクトディスクは備えていなければならない。こ
れはあまりカスタマーフレンドリーではない方策である。
【0008】 CD−ROMが、オーディオCDプレーヤーにおいて再生されるとき、ホワイ
トノイズとして聞こえる情報(データ)を含むことは知られている。但し、この
ようなCD−ROMは、CD−ROMが再生されるプレーヤーユニットに再生中
の音声チャンネルをミュートさせる(音を弱める)情報を含んでいる。この方策
は、オーディオCDプレーヤーにおける所望の再生能力を考慮すると、既存のコ
ンパクトディスクには適用されることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、オーディオCDプレーヤーにおいて安全に再生されることが
可能な非PCM符号化情報を具えるコンパクトディスクを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のため、本発明によるコンパクトディスクは、非PCM符号化情報
が1つ又は複数の最上位ビット(MSB)のブロックに配され、各ブロックのう
ち少なくとも1つのMSBが低周波数オーディオ信号を符号化するのに使用され
ることを特徴とする。
【0011】 従って、本発明によるコンパクトディスクがオーディオCDプレーヤーにおい
て再生されるとき、人間の耳の聴取感度が最も良いスペクトルに又はその近傍に
周波数があるとともに、低音域及び/又は中音域のラウドスピーカーにより再生
されるであろうオーディオ信号が可聴になることが実現される。この結果、関連
の低周波数オーディオ信号が大音量過ぎる場合、ユーザはラウドスピーカーシス
テムに与えられるパワーを低減させるであろう。更にこれは、ラウドスピーカー
システムに与えられるホワイトノイズの量もツィータに有害でないレベルまで低
減させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明によるコンパクトディスクの好ましい実施例は、低周波数オーディオ信
号が2kHzより下の周波数範囲にあるということを特徴とする。
【0013】 2kHzより下の周波数範囲は、人間の耳の聴取感度が最も良いスペクトルに
属する。従って、コンパクトディスクに記録されるときの低周波数オーディオ信
号が比較的小さな強度である場合にさえ、ユーザは、ラウドスピーカーシステム
に与えられるパワーをツィータに対しなお「安全」である高周波数パワーに制限
するだろうということが実現される。
【0014】 本発明によるコンパクトディスクの好ましい実施例は、低周波数オーディオ信
号が約1kHzのシングルトーンであることを特徴とする。
【0015】 本発明によるコンパクトディスクの別の好ましい実施例は、少なくとも1つの
MSBが、非PCM符号化情報としてコンパクトディスクに記録される音声のP
CM符号化に使用されるということを特徴とする。
【0016】 従って低周波数におけるユーザは、非PCM符号化情報としてコンパクトディ
スクに記録された音声のうちある程度をなお認識するであろう。
【0017】 本発明によるコンパクトディスクの他の好ましい実施例は、非PCM符号化情
報が、ディジタルシアターサウンドの提案に従って記録されることを特徴とする
【0018】 本発明によるコンパクトディスクのその他の好ましい実施例は、ディジタルシ
アターサウンドの前記提案が、ブロックの長さをb0からb15までの16ビッ
トとして規定するとともに、ビットb14及びb15が低周波数信号を符号化す
るのに使用されることを特徴とする。
【0019】 オーディオCDは、素晴らしいステレオサウンドを生み出すのにも関わらず、
「わずか」2つのチャンネルしか有していない。依ってマルチチャンネルサラウ
ンドサウンドの需要が存在する。これは、符号化技術を利用すればオーディオC
Dに容易に収容されることが可能であるが、規格が存在しない。DTS(ディジ
タルシアターシステム)は、上記の規格のために提案を実施した。この提案の極
めて重要な要素は、関連のコンパクトディスクが、オーディオCDプレーヤーに
おいて再生可能であるべきなので、CD−ROMではないという点である。オー
ディオCDプレーヤーのディジタル出力端子に接続された専用デコーダは、ディ
ジタル出力端子の信号をマルチチャンネルサラウンドサウンドに変換する。標準
の音声システムの「通常の」左側及び右側チャンネルでは、符号化された信号が
ホワイトノイズのように聞こえる。最悪の場合、このノイズは、最大の正弦波出
力信号に対して−3dBという大音量になる。DTSの提案では、2つの最上位
ビットを使用せず、これら最上位ビットをゼロに設定することによって、DTS
は符号化された信号の最大レベルを−15dBまで減少させた。しかし、本発明
の実施例は、DTSの提案では使用されない2つの前記最上位ビットの使用を逆
に提案している。2つの前記ビットは、例えば「通常の」サウンドシステムにお
けるプレイバック中に、好ましくは2kHzより下の範囲である人間の耳の感度
がより高い範囲の音声信号を生成する「ベアー(bare)」トーンを記憶するために
使用されることができる。
【0020】 別の実施例では、これらビットは、非PCM符号化情報としてコンパクトディ
スクに記録された音声、すなわち、オーディオCDプレーヤーのディジタル出力
端子に接続された専用デコーダによりコンパクトディスクが再生されるときに可
聴になる音声の、最上位ビットで埋められる。従って最上位ビットのうちいくつ
かのビットだけが可聴にされるので、この再生はハイファイ品質ではないが認識
は可能である。かかる最上位ビットは、低周波数の情報、すなわち2kHzより
下の、好ましくは1kHz近傍の周波数範囲に関するものであることに注意が払
われなければならない。
【0021】 本発明は、ディジタル方式で符号化された情報が記録されるとともに、いかな
る理由であってもオーディオCDプレーヤーにおいて再生可能であり、すなわち
CD−ROMではない、いかなるコンパクトディスクにも適用されることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB10 BC02 CC06 DE44 GK08 GK19 5D045 DA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非PCM符号化情報を具えている、オーディオCDプレーヤー
    において再生可能なコンパクトディスクであって、前記非PCM符号化情報が、
    1つ又は複数の最上位ビットのブロックに配され、各ブロックのうち少なくとも
    1つの前記最上位ビットが、低周波数オーディオ信号を符号化するのに使用され
    ることを特徴とするコンパクトディスク。
  2. 【請求項2】前記低周波数オーディオ信号は、2kHzより下の周波数範囲
    にあることを特徴とする、請求項1に記載のコンパクトディスク。
  3. 【請求項3】前記低周波数オーディオ信号は、1kHz近傍の周波数範囲に
    あることを特徴とする、請求項2に記載のコンパクトディスク。
  4. 【請求項4】前記低周波数オーディオ信号は、シングルトーンであることを
    特徴とする、請求項2に記載のコンパクトディスク。
  5. 【請求項5】前記シングルトーンは、約1kHzのトーンであることを特徴
    とする、請求項4に記載のコンパクトディスク。
  6. 【請求項6】少なくとも1つの前記最上位ビットが、非PCM符号化情報と
    して前記コンパクトディスクに記録された音声を符号化するのに使用されること
    を特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項に記載のコンパクトディスク。
  7. 【請求項7】前記音声の最上位ビットの対応する数が、前記非PCM符号化
    情報のうち少なくとも1つの前記最上位ビットに記録されていることを特徴とす
    る、請求項6に記載のコンパクトディスク。
  8. 【請求項8】前記非PCM符号化情報は、ディジタルシアターサウンドに関
    する提案に従って記録されていることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1
    項に記載のコンパクトディスク。
  9. 【請求項9】前記ディジタルシアターサウンドに関する提案は、前記ブロッ
    クの長さをb0からb15までの16ビットとして規定し、ビットb14及びb
    15が前記低周波数信号を符号化するのに使用されることを特徴とする、請求項
    8に記載のコンパクトディスク。
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