JP2003534971A - プリテンショナドライブ装置 - Google Patents
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
Description
主張するものである。本願はまた、2001年2月5日に出願の米国特許出願第
09/777,388の一部継続出願である。
したモーション倍率器を組み込むことにより、アクチュエータのストローク要件
を緩和するシートベルト用プリテンショナに関する。
衝突発生時にシートベルトの緩みを除去する。火薬式ガス発生装置を使用して、
衝突時にシートベルトの緩みを巻き上げるか、または引き込む機構を起動させる
ことは知られているが、このような公知の火薬式ガス発生装置は、一般にシート
ベルトリトラクタ内に配置されている。したがって、起動後はリトラクタの劣化
が防止できないために、プリテンショナとリトラクタの全体を取り替えなくては
ならず、車両オーナにとっては大きなコスト負担となる。また高温ガスは内部金
属表面を摩減(abrade)すると共に、灰や燃滓を発生させてリトラクタ機構を動
かなくさせる。
アバッグを起動させるのに十分な「G」力が発生する、重大事故時にのみ起動す
るように設計されていることである。安全システムの設計者は、起動後に、シー
トベルト用リトラクタとプリテンショナの全アセンブリを取り替える費用が高い
ために、そのような比較的高い閾値を選んでいる。この結果、シートベルト用プ
リテンショナは、軽度の衝突においては乗員を保護しない。
ンショナが起動されるとき、衝突場面において比較的遅い段階で、起動が起こる
ことである。したがって、プリテンショナはシートベルトの緩みを迅速に除去し
なくてはならず、時には乗員に傷害を与えることがある。
テム用のプリテンショナおよび従来型リトラクタが記載されている。シートベル
ト用リトラクタと比較すると、プリテンショナは比較的複雑かつ大型であり、シ
ートベルトアセンブリの重量および空間要件を増大させる。 本願に参照として組み入れる、米国特許第5,899,399号には、最新技術のプリ
テンショナが記載されている。このプリテンショナは、比較的複雑であり、この
ために製造プロセスが複雑化する。 本願に参照として組み入れる、米国特許第5,944,350号には、最新技術のプリ
テンショナが記載されている。このプリテンショナも、比較的大型であり、この
ためにシートベルトアセンブリの重量および空間要件を増大させている。
ールのハブの回りに巻いたスチールコードを駆動するマルチピース(複数シリン
ダ)アクチェータ用の弓形パスを有し、これによって連結されたシートベルトに
予張力をかける、プリテンショナが記載されている。このプリテンショナは、マ
ルチピースアクチュエータとすること、またアクチュエータが横切るのに弓形チ
ャネルとしなくてはならないことを考えると、その製造がより複雑となる。弓形
チャネルを使用すると、チャネル幅の均一性と有効なシーリングが困難となる。
第2には、通常の車両運転中のガタガタ音を防止するために騒音低減手段を使用
するために、製造コストが増大する。さらに、スチールコードとマルチピースア
クチュエータの共用は、摩擦損失を生み、アクチュエータの最前端シリンダから
スチールコードに作用する荷重が減少する。その結果、マルチピースアクチュエ
ータを駆動することおよび、シートベルトに予張力(プリテンション)を加える
ことに、より大きな力を必要とする。記載されている1つの解決策では、弓形チ
ャネルに沿って回転要素が円滑に移動しやすくするために、中間要素「43」が
使用される。結果的に、中間要素「43」を使用しなければ、顧客の要求に応じ
たシートベルトの予張力に必要と思われる比較的大きな燃焼圧力(より多量の推
進薬によって生じる)に耐えるのに、おそらくより頑強なハウジングを必要とす
る。
タ軸をクラッチするために、比較的複雑なクラッチアセンブリが使用される。公
知のプリテンショナ駆動システムの多くも、比較的複雑である。参照として本願
に組み入れる、米国特許第6,042,041号、5,842,344号、5,794,876号、5,699,976
号では、公知のプリテンショナの複雑さが説明されている。したがって、製造要
件が簡略化されることを考えると、公知の設計の簡略化が望ましい。
れたハウジング内でモーション倍率器を使用し、これによってリトラクタが燃焼
ガスや燃滓に曝されるのを防止することにより、解決される。より具体的には、
本発明では、ギア付きハブと摺動可能に係合する駆動ギアを使用することによっ
て、クラッチを必要とすることなくシートベルトに予張力を加える。本発明はま
た、プレテンショナ内に収納された火薬成分が燃焼したときに形成されるガスや
固形物に、乗員が曝されるのを防止する。
付きハブと連動するスライド可能な一体型駆動ギアと、ギア付きハブ内に同軸で
長手方向に配置されたリトラクタシャフトと、プリテンショナの起動時に駆動ギ
アと連動するストラップと、プリテンショナの起動時にストラップと連結するピ
ストンと、ピストンを推進するガス発生剤または火薬と、例えば加速度計からの
信号を受けてガス発生剤に点火するイニシエータとを含む。ガス生成火薬に点火
時に、ピストンは略直線の経路で前方に駆動され、これによって、ストラップを
引き締め、駆動ギアを回転させ、同時に駆動ギアをスライドさせてギア付きハブ
と係合するように付勢する。こうしてウェビングリールシャフトの第1端部に固
定されたギア付きハブの回転により、リトラクタシャフトの第2端部回りに固定
されたウェビングリールに巻回されたシートベルトに、予張力が加えられる。
ラクタまたはシートベルトリトラクタ機構の他の構成部品も取り替える費用が不
要になる。一般に、リトラクタは再使用のために保存される。 プリテンショナの起動によってかかる費用が大幅に低減されるために、軽度の
事故においても、シートベルトの予張力により乗員を保護することができる。さ
らに、軽度の衝突において起動するプリテンショナはまた、重大な衝突場面にお
いて早い段階で起動する。プリテンショナが早期に起動することによって、プリ
テンショナの起動時の衝撃を低減でき、これによってシートベルトプレテンショ
ナ自体による引き起こされる障害の可能性が低下する。
来型シートベルトリトラクタ14のシートベルト12に予張力を加えるように構
成されたガス発生器16を備える。本発明のプリテンショナを応用できる、典型
的なシートベルトリトラクタは、参照として本願に組み入れる、米国特許第5,74
3,480号、5,553,803号、5,667,161号、5,451,008号、4,558,832号および4,597,5
46号に教示されている。しかし、多くの公知のリトラクタではプリテンショナ起
動時にクラッチ機構を利用しているが、本発明ではシートベルトに予張力を加え
るためのクラッチアセンブリが不要になることが強調されるべきである。したが
って本発明のプリテンショナの製造は簡略化される。
ピストン20に流体的に作動する。ピストン20は、鋼、真鍮、アルミニウム、
プラスチック、その他の十分に剛性のある材料で製作される。ガス発生器16に
は、燃焼させてプリテンショナ10を起動させるのに使用する火薬材料22が収
容されている。ガス発生混合物22は、現在プリテンショナに使用されている公
知または最新技術の、任意の推進剤でもよく、あるいはその代わりに例えばエア
バッグに使用できる公知のガス発生剤でもよい。説明のためには、参照として組
み入れる米国特許第5,035,757号を参照されたい。別法として、図5に示すよう
に、ガス発生剤22をピストン20内に収容することによって、独立したガス発
生器16を省略してもよい。
ョナ10の起動信号を出す、衝突センサ(図示せず)と接続する。イニシエータ
26は、例えば加速度計から信号を受けると、火薬式ガス発生剤22に点火する
。イニシエータ容器28は、ねじ式またはその他の方法でハウジング18内に受
け入れられると共に、イニシエータ26を収容している。換言すると、衝突発生
時にプリテンショナ10を起動させ、アクチュエータ20を駆動する手段には、
ピストン20内に収納された(または独立のガス発生器16で供給される)ガス
発生剤22、電気接点24およびイニシエータ26が含まれる。
ラップ30の平坦部分31に押し込む。ストラップ30は第1端部で、摺動式一
体型駆動ギアまたはプーリー34の回りに、巻回かつ固定されている。ストラッ
プ30の第2端部36は、ピストン20に隣接または近傍位置で、ハウジング1
8の外部に固定されている。駆動ギア34は、ピストン20の起動時に、スライ
ドしてギア付きハブ38と係合する。車両の通常運転時で、かつプリテンショナ
の起動以前には、駆動ギア34と第2ギアまたはギア付きハブ38とは、並置さ
れるが、係合はしていない。しかし、プリテンショナ10を起動させると、スト
ラップ30が及ぼす力によってせん断ピン50を折り、ギア34がスライドして
ギア付きハブ38と係合する。リトラクタ14のウェビングリールシャフト40
は、軸に沿って長手方向に配置され、シャフト40の第1端部42の回りにハブ
38が圧入、または別の方法で固定されている。リトラクタ軸40の第2の端部
44は、ハウジング18を貫通して、リトラクタ14内へとの延びている。ウェ
ビングスプールまたはリール46は、第2端部44の回りに回転して、シートベ
ルト12を巻取り、および巻出しをする。
54を貫通して延びている。言い換えると、せん断ピン50は、プーリー34を
貫通して長手方向に延びて、プーリー34を、ハウジング12とカバー56とに
固定し、これによってギア付きプーリー34がプリテンショナ起動以前に直線お
よび回転運動を起こすことを防止している。プーリー34の軸シリンダまたはシ
リンダ(円柱)部分58には、それに固定されたストラップ30が巻きつけ、す
なわち円周方向に配置されている。プリテンショナが起動し、ピストン20が起
動すると、ストラップ30がプーリー34のシリンダ58回りにトルクを発生さ
せる。アクチュエータ20の移動に応じてトルクが増大すると、せん断ピン50
は、中央部62と比較して小さな径を持つ部分60で、せん断されることによっ
て、ギア34が直線運動し、ギア38と係合する。
れた第1ガイドスロット66に接続された、第1スタブシャフト64をさらに有
する。ギア34はまた、第1スタブシャフト64と同軸方向の第2スタブシャフ
ト68を有し、シャフト68はカバー56内に形成された第2ガイドスロット7
0に接続している。ストラップ30によって生成されたねじりに応じて、各スタ
ブシャフトが受入れスロットを端から端まで直線移動することによって、駆動ギ
ア34が直線移動する。駆動ギア34を案内することに加えて、スタブとそれぞ
れのスロットは、駆動ギア34とハブ38間の中心間距離を確定すると共に、摩
擦損失を最小化する支持表面を提供する。
と第2の端部76を有して、ハウジング18の長手方向に実質的に同じ長さに形
成されている。アクチュエータ20は、推進剤22の点火と、プリテンショナ1
0の起動以前は、第1端部74内に収容されている。スプリング76を用いて、
アクチュエータ20の前端を、通路72を横断するストラップ30の平坦部分3
1に対して付勢してもよい。これによって振動による騒音を抑止できる。ストラ
ップ30の第1端部32は、部分31から延びており、プーリー34の円柱部分
58の回りに巻かれている。ストラップ30の第2端部36は、ピストン20に
隣接するハウジング18の外部に固定されている。このように構成すると、スト
ラップ34は、遊星ギアなどのギア式モーション倍率器を使用したときに匹敵す
る、モーション倍率効果を提供しながらも、コストははるかに少なくてすむ。要
約すると、アクチュエータ20の直線運動は、駆動ギア34の直線および回転運
動、ギア付きハブの回転運動、およびハブ38と同軸関係のスプールの回転運動
に変わる。このようにしてシートベルト12が引き締められる。
み込まれる。それは1)ピストン20/ストラップ30構成、2)2つの直径を
有するスライド式一体型駆動ギア(小径の円柱58の入力直径、対、大径の内壁
52および外壁54の出力直径、ここで入力直径すなわち円柱58は、それに巻
きつけたストラップ30を有し、プリテンショナ10の起動時には、出力直径す
なわちギア付き壁52および54が、ハブギア38と噛合する)、および3)大
径の駆動ギア34の直径(ギア付き壁52および54の、出力直径)、対、小径
のハブギア38の直径、である。さらに、本発明はクラッチ機構を組み込んだ公
知のモーション倍率器の設計と製造を簡略化する。本発明によると、クラッチは
まったく必要ではない。最後に、本質的に密封されたハウジング18は、比較的
大量のガス、騒音および火焔の発生を防止する。
組み入れるブラウン(Brown)らの米国特許第5,899,399号を参照されたい。「プ
リテンショニング」とは、一般にシートベルトの緩みを除去する意味と定義され
る。本発明によると、ガス発生剤により生成されたガスが、ピストン20をスト
ラップ30に推し込むことによって、ハブ38を回転前進させて、シートベルト
12の緩みを引き締める。
ータ容器28は、好ましくは、プラスチック、複合材料、および/または鋼、合
金鋼、亜鉛またはアルミニウムなどの1種または2種以上の金属から、射出成型
、ダイキャストおよび/または削り出しする。ガス発生器16、ガス発生剤22
、イニシエータ26およびストラップ30はすべて、当業者には公知の方法によ
って、製造または入手する。例えばストラップ34は、鋼またはアルミニウム板
材、鋼またはアルミニウム線材、あるいは繊維(布またはゴム)ストリップなど
から形成することができる。例えば、日本のTakata Incなどの会社がガス発生器
16を供給することができる。イニシエータ26は、前記相手先ブランド供給業
者(OEM)またはスペシャルデバイスインコーポレーテッド(Special Devices I
ncorporated)のような企業が供給することができる。上記出典は、参照として
組み入れており、例として引用した。
ば、ブラウン(Brown)らの米国特許第5,899,399号を参照されたい。また、本願
に参照として組み入れる、ベール(Behr)の米国特許第5,397,075号を参照すれ
ば、そのリトラクタ軸を起動させるのに用いられる複雑なギア駆動機構が、本発
明によって置換できることがわかる。最後に、引用した文献に記載されているガ
ス換気ポートは不要であり(望ましい場合には設けてもよい)、製造はさらに簡
略化される。
い実施例に、本発明を制限しようとするものではない。したがって、上記の教示
、および関連技術のスキルおよび/または知識に見合う変形形態や修正形態は、
本願で説明し、添付の特許請求の範囲に述べた本発明の範囲内である。
略立面図である。
略立面図である。
働を説明する、図2の実施例のB−B切断線に沿った、断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シートベルトリトラクタのウェビングリールのウェビングリ
ールシャフトと協働し、起動時にリールに巻回されたシートベルト用ウェビング
に予張力を加える、プリテンショナであって、 長手方向に延びる長方形の第1通路を内部に収容し、この通路が第1の端部と
第2の端部を有する、ハウジングと、 前記ウェビングリールシャフトに固定されて、回転連動するギア付きハブであ
り、前記シャフトが、リールからハウジング中に、軸方向に前記第1ギアを貫通
して延びる、前記ギア付きハブと、 プリテンショナ起動時には、前記ギア付きハブと摺動可能に係合可能であり、
プリテンショナ起動前には係合解除されているギア付きプーリーと、 第1の端部が前記ハウジングに固定され、中間部分が前記第1端部から前記第
1通路を横断して延びており、第2端部が前記中間部分から延びて、前記プーリ
ーに固定かつ巻回されている、ストラップと、 プリテンショナ起動時に、前記ストラップに張力を加えるために、前記通路の
第1端部内に配置された、アクチュエータと、 点火可能であって、プリテンショナを起動し、アクチュエータを前記第2通路
中に放出するのに十分な力を発生する、ガス発生混合物と、 前記ハウジング内に収容され、前記ガス発生混合物を点火させるために、前記
ガス発生混合物と点火可能に接続する、イニシエータとを備え、 前記ガス発生剤の点火、およびアクチュエータの移動によって、ストラップに
張力が加えられ、その結果ハブ、ウェビングリールシャフト、ウェビングリール
が回転前進して、リールが巻かれ、リール上のシートベルトウェビングに張力を
加える、前記プリテンショナ。 - 【請求項2】 前記アクチュエータが、点火時にアクチュエータを推進する
、ガス発生混合物を収納する、請求項1に記載のプリテンショナ。 - 【請求項3】 ガス発生混合物を収容するためのガス発生器をさらに備え、
プリテンショナ起動時に、前記ガス発生器が、前記アクチュエータに流体的に作
動する、請求項1に記載のプリテンショナ。 - 【請求項4】 シートベルトリトラクタのウェビングリールのウェビングリ
ールシャフトと協働し、起動時にリールに巻回されたシートベルト用ウェビング
に予張力を加える、プリテンショナであって、 長手方向に延びる長方形の第1通路を内部に具備し、この通路が第1の端部と
第2の端部を有する、ハウジングと、 前記ウェビングリールシャフトに固定され、かつ回転連動するギア付きハブで
あり、前記シャフトがリールからハウジング中に、軸方向に前記第1ギアを貫通
して延びる、前記ギア付きハブと、 プリテンショナ起動時には、前記ギア付きハブと摺動可能に係合可能であり、
プリテンショナ起動前には係合解除されているギア付きプーリーと、 第1の端部が前記ハウジングに固定され、中間部分が前記第1端部から前記第
1通路を横断して延びており、第2端部が前記中間部分から延びて、前記プーリ
ーに固定かつ巻回されている、ストラップと、 プリテンショナ起動時に、前記ストラップに予張力を加えるために、前記通路
の第1端部内に配置された、アクチュエータと、 プリテンショナを起動させて、アクチュエータを通路中に放出する手段とを備
え、 プリテンショナの起動時に、ストラップがアクチュエータの直線運動を、プー
リー、ハブ、およびハブと同軸に連動するスプールの回転運動に変換することに
よって、シートベルトに予張力を加える、前記プリテンショナ。
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