JP2003534929A - ばね締め具の締付け、弛緩/拡開用工具 - Google Patents

ばね締め具の締付け、弛緩/拡開用工具

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ばね締め具、特に締金アーム(2,3)を有するホース締金(1)の締付けまたは弛緩/拡開を行うための工具であって、1本のボーデンケーブル(11)と前記締金アームに作用する締付け具(12)と他方に配されたロック装置(26)付き操作部(10)とを備えた工具が記載される。重要な点は、操作部(10)とロック装置(26〜32)とが互いに連携し、その都度複数回に及ぶ短い締付けストロークをその都度ロックして所要の総締付けストロークが達成されるまで実施し得るように構成されていることである。こうした構成により、前記操作部を複数回にわたって挟扼することにより前記ホース締金を容易かつ簡単に最適拡開することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明はたとえば自動車組立て分野において使用される、請求項1に記載の上
位概念に基づくばね締め具、特に互いに80°以下の角度を成して半径方向外側
に突き出た2本のアームを有するホース締金の締付けまたは弛緩/拡開を行うた
めの工具に関する。
【0002】 (背景技術) 近来、自動車組立て分野において、ねじで締め付けられる従来通例のホース締
金に代えて自動締付け式ホース用ばね締金を使用することが知られている。この
ばね締金によりたとえば冷却器またはエンジンへの冷却水ホースの連結が行われ
る。このばね締金の弛緩には、これまで大半の場合に、特殊な比較的大きい、し
たがって扱いにくいやっとこが使用されてきた。
【0003】 たとえばDE 33 43 501 C1にはばねリング締金を拡開するため
の工具が記載されており、該工具の操作部はシール・接着剤用カートリッジガン
と同様に形成されている。プッシュロッドは長手方向に歯形を有し、該歯形は送
り・ロック爪と連携する。操作部の比較的長く太いシャフトの端部には互いに1
80°以上の角度を成すばねアームを掛止するための支え面を有した2本の脚が
設けられている。さらにプッシュロッドはピストンとして形成されており、該ピ
ストンがアームに保持されたリングの中心を押すことにより該リングは拡開され
る。したがってこの工具は自由に接近することのできる場所でしか使用すること
ができず、しかも基本的に対角線状に対向したアームを有するばね締金に使用さ
れ、互いに180°以下の角度を成すアームを有するばね締金には使用すること
ができない。またプッシュロッド歯形を介した送りによって最小締付けストロー
クが定められていることから、無段でごく僅かな締付けストロークを実現するこ
とは不可能である。
【0004】 WO 98/26904、DE 296 03 425 U1ならびにパシュ
ケ[Paschke]社の製品パンフレット“PROFITEC”、27ページ
の“新製品'96”からホース締金の締付け、ロックおよび弛緩に使用されるホ
ース締金用の各種やっとこが公知である。これらはそれぞれやっとこ状の操作部
から成り、その前方の締付けアームにはボーデンケーブルの一端したがって索心
と套管が固定されており、やっとこグリップアームを挟扼すると締付けアームが
開放されてボーデンケーブル索心が相応して套管から引出される。ボーデンケー
ブルの他端は互いに相対運動し得る2つの締付けあごから成る締付け具に固定さ
れており、該あごを経てホース締金のアームが握持され、操作部を経てボーデン
ケーブル索心が引張られると締金アームが挟扼される。これにより締金の締付け
直径が拡開され、締金はホースを解放する。これらの公知のホース締金用やっと
こはさらにロック装置を有し、該装置は所要の締付けストロークが達成されると
自動的に係合し、やっとこはもはや手によって挟扼保持される必要はなくなり、
弛緩された締金は締金アームを締付けて保持している締付け具または場合により
ホースと一緒に取り外される。こうした公知のホース締金用やっとこにおいて、
締付け・弛緩ストロークは操作部アームの一回の挟扼によって実施され、またそ
の際に所定のストローク長しか所与でない。さまざまなストローク、したがって
さまざまな強さによる締金の締付け・弛緩は実現不可能である。さらに、締付け
具の基本的に互いに平行に整列している締付けあごは締金アームをそれらの互い
に外側を向いた面ないし側端でしか握持していない。したがって締金アームが強
く挟扼圧接され、該アームがほぼ平行に整列して締金が弛緩した状態になると締
付けあごが該アームから容易に外れることがあり、そのため締金アームが締付け
られた状態ないし締金が拡開された状態での操作は十分な安定性を欠くことにな
る。最後に付言すれば、締付けあごのプッシュガイドが比較的長く、剛的である
ことから、接近が比較的困難な場所での使用は不可能であるかまたは少なくとも
同所において最適な使用を実現することは不可能である。
【0005】 (発明の開示) そこで本発明の目的は、構造および取扱いが簡単で安定した、接近が比較的困
難な場所でも多様かつ最適な使用が可能であって、所定の係止段のない無段で任
意の短さの締付けストロークを実現することのできる前記タイプの工具を提供す
ることである。
【0006】 前記課題は請求項1に記載の特徴を有する工具によって実現される。好適な実
施形態は従請求項に記載する。
【0007】 前記目的に応じ、操作部と該操作部に設けられたロック装置とは互いに連携し
、その都度複数回に及ぶ任意の長さないし短さの無段の締付けストロークをその
都度ロックして所要の総締付けストロークが達成されるまで実施し得るように構
成されている。これにより、特に、片手では行えないような長い挟扼締付けスト
ロークが実施されなければならない場合に、もはや一定の前以って定められた総
締付けストロークを操作部グリップアームのたった一回だけの挟扼によって行う
ような操作は不必要であるという特別な利点が得られる。今や本発明により、操
作部での複数回に及ぶそれぞれ短い“反復式”挟扼運動、つまり、歯形等による
段付け制限のない任意長の比較的短い複数回に及ぶ連続的な締付けストロークに
よって締付けあごの総締付けストロークを達成することができる。これは特段の
力を要することなく片手で行うことができるため、同時に、空いたもう一方の手
で、締金がホースから取り外せるかまたはたとえばエンジンからホースとともに
取り外せるほど十分に弛んでいるか否かを確かめることができる。
【0008】 本発明による工具の操作部は基本的にシール・接着剤カートリッジ用のそれ自
体公知のカートリッジガンと同様に、断続的に短いストロークでプッシュディス
クとロックレバーとを介して送られる滑らかなプッシュロッドで形成されている
のが好適である。この場合、現在市販されているカートリッジガンの操作部をそ
れ自体として使用することが可能である。ただし、所定の係止装置なしにプッシ
ュロッドの連続的な送りが行われるようにするため、(係止歯列と係止レバーの
ない)滑らかなプッシュロッドが、断続的に連携するプッシュディスクおよびロ
ックレバーとともに設けられることとなり、本発明による工具の原理からして、
カートリッジを収容するためケーシング部に銃身状に突き出た受け具は取除かれ
、所要ストロークが僅かであることからプッシュロッドは短縮され、ボーデンケ
ーブルが適切に取付けられなければならない。本発明によりボーデンケーブルは
操作部のケーシング前面壁に固定されており、ボーデンケーブル套管はプッシュ
ロッドの前端部に固定され、他方、ボーデンケーブル索心はケーシング前面壁の
プッシュロッド出口近傍に取付けられている。この場合、プッシュロッドが送ら
れると套管も送られ、これによりボーデンケーブルの他端では套管から突き出て
いる索心が套管内側に向かって引張られるか短縮され、締付けあごが互いに締付
けもしくは圧接されることとなる。
【0009】 プッシュロッドの前端には締付けボディーが固定され、該締付けボディーは半
径方向偏心個所にプッシュロッド固定孔と平行に配置されたボーデンケーブル固
定孔を有しているのが好適である。この場合、締付けボディーはプッシュロッド
に、ボーデンケーブルはケーシング前面壁にそれぞれ容易に着脱し得るようにし
て固定され、同時にボーデンケーブルをたとえば半径方向から作用する締付けね
じによって締付けボディー内で締付け固定すること、つまりボーデンケーブル索
心をボーデンケーブル套管内または締付けボディー内に不動に固定することがで
きれば、操作部とボーデンケーブルとを容易かつ速やかに切り離し、該操作部を
他の同様に形成されたボーデンケーブルと連携させて別途に使用することができ
る。したがってこれから看取し得るのは、締金ばねを締付けた、すなわち締金を
拡開ないし弛緩させた状態でボーデンケーブルを締付け固定することができ、こ
うして拡開/締付けの行われたばね締金とともにボーデンケーブルを容易に切り
離し、今や自由となった操作部を用いて他の締金の締付け/弛緩を行うことがで
きるということである。それゆえ単一の操作部を複数のボーデンケーブルおよび
締付けあごと連結・連携させることにより多様に使用することのできる1つの工
具セットを形成することが可能である。
【0010】 ケーシング前面壁に固定ボディーが着脱式に配置され、該ボディーはプッシュ
ロッドによって貫通されているとともに該ボディーに索心端がたとえば容易に掛
脱し得るようにしてまたはその他の公知の方法で容易に掛止しうるようにして固
定されていれば、ケーシング側索心端はケーシングから特に容易に切離すことが
できることとなる。ただし固定ボディーはケーシング前面壁に固定されて配置さ
れているかまたはケーシングの一部とされていてもよいことは言うまでない。
【0011】 プッシュロッドに固定される締付けボディーは複式締付けボディーとして形成
されているのも好適であり、すなわちプッシュロッドに固定するための1つの締
付け固定孔に対して複数のたとえば3本のボーデンケーブル用の複数の締付け固
定孔が前記孔に対して対称的に配置されて設けられていてもよい。この場合には
同じく固定ボディーにも複数のボーデンケーブル索心用の同数の掛止・固定手段
が設けられていなければならないのは言うまでもない。これにより単一の操作部
を用いて自動車の1部品のすべての締金を1回の作業工程で拡開ないし締付ける
ことができ、したがってたとえば冷却装置接続口の3つの締金の全部つまり流入
、流出および換気接続口の締金全部の同時拡開/締付けを行うことが可能である
。拡開を行った後、3本のボーデンケーブルをすべて締付けボディー部で締付け
固定し、締付けボディーをプッシュロッドから、索心を固定ボディーから一緒に
容易に切離し、重くて場所を取る操作部を分離して、一旦そのままにしておくこ
とができる。当該修理が実施され、ホースが再び接続されて締金を締付ける必要
が生じれば、再び索心を掛止し、プッシュロッドに締付けボディーを取付けて操
作部を弛めればよい。操作部の弛めはカートリッジガンの場合と基本的に同様に
ロックレバーを押すことによって行われ、これによってプッシュロッドが解放さ
れる。前記ガンの場合には解放後にプッシュロッドは手で引戻されなければなら
ないが、他方、本発明による工具ではプッシュロッドの復帰はホース締金の弾力
の作用下でいわば自動的に行われることとなる。
【0012】 本発明により、2つの締付けあごはそれぞれ独立してボーデンケーブルと連携
する基本的に独立した要素片として形成されているのも特に好適である。この場
合、第一のあご片の縦通固定孔の前端にボーデンケーブル套管が固定され、他方
、第一のあご片の裏面に突き出た索心の端部は第二のあご片に保定されている。
ここで双方のあごはサイドストッパを有した横行外嵌溝を有し、双方のあごは該
溝を介して外挿シュー状に半径方向からばね締金アームに外嵌めされる。したが
ってボーデンケーブルが弛められていれば、締金ないし締金アームがいかなるポ
ジションにあろうとも、該あごを問題なく半径方向から該アームに外嵌し、その
後にアームの締付け圧接を行うことができる。これらのあごは締金アームが締付
けられてほぼ平行に整列する場合にも該アームから外れることはない。横行外嵌
溝は引張り方向すなわちボーデンケーブルの延び方向に対して垂直に配向されて
いるが、ばね締金アームの端部が締金円周と平行に配向されている場合には該ア
ーム端と平行に配置することも可能である。
【0013】 また、ボーデンケーブル端を第二のあごに固定取付けせず、あごの上面に引張
り方向に向けて設けられた溝を経て容易かつ簡単に該あごに掛止できるようにす
ることにより、独立した2つのあごの組み付けを特に容易に行うことができる。
あごからの外れを防止するため、索心端にはフックまたは円筒状ないし円錐状に
肥大した掛止具を設けることができる。掛止具が圧接される側のあご面にはさら
に適切な収容部、たとえば掛止溝と同心的に形成されて掛止具を収容して軸方向
に支保する孔を設けることができる。また、ボーデンケーブル索心を第一のあご
に掛合させて該あごを通すことも可能である。そのためには、ボーデンケーブル
套管の端部に押圧具を設け、該押圧具がボーデンケーブル操作中第一のあごの前
面に圧接されているのが有益である。これにより双方のあご片の上面を同一に形
成することが可能であり、すなわち上面にボーデンケーブル索心を収容する受け
溝を設け、場合によりそれぞれのあごの外側端面にそれぞれ索心支保端またはボ
ーデンケーブル套管押圧具用の窪みを設けることができる。
【0014】 シュー状に半径方向から締金アームに外嵌される掴みあごに代えて、締金アー
ムに外嵌掛合される角形フレームを設けることができる。この場合、2本の締金
アーム用にそれぞれ1つの角形フレームが設けられてよい。ただし、第一の締付
けあごに代えて単に1本の締付け横けたを、第二の締付けあごに代えて1つの角
形フレームを設けることも可能であり、これらはさらに套管または索心に直接固
定されているかまたはそれぞれアングルアームを経て套管または索心と結合され
ることによりアーム付け根でフレームに作用が及ぼされ、引張り力は半径方向に
変位させられ、締付けモーメントが引き上げられるようにすることができる。
【0015】 ただし2つの締付けあごは――最も広い意味で前記公知のホース締金用やっと
この締付け具と同様に――1本のスライドアームを介して互いに可動式に連結さ
れていてよく、この場合、該スライドアームは本発明により締金円周方向に弾性
的に彎曲し得る帯状ばね鋼で形成されているのが好適である。これにより締付け
あご相互ないし締金アーム収容横行溝相互の角度を調整することができる。締付
けあごは、これにより、弛められた状態の締金アームないしホース締金が締付け
られた状態における締金アームの配向角度に合わせ半径方向から正しく締金アー
ムに外挿することができる。この場合、締付け引張り方向に延びて該方向におい
て第一の締付けあごを可動式に貫く第二の締付けあごのばね式スライドアームは
双方のあごが最も離間した位置にある場合にも第一の締付けあごから僅かに突き
出ており、この突き出た端部に掛止穴を有している。この掛止穴にはたとえば掛
止フックを経てボーデンケーブル索心を掛止することができる。ボーデンケーブ
ル套管はプッシュボディーに固定されており、該プッシュボディーは套管から突
き出た索心と第一の締付けあごから突き出たばねアーム端とを軸方向において包
容し、同時にその端面で第一の締付けあごの前面に当接する。工具が操作される
と索心が張られ、套管はプッシュボディーとともに前方へ送られ、これにより第
一の締付けあごが第二の締付けあごに向かって押圧される。あご横行溝内に嵌挿
されているばね締金アームはこれにより対向運動させられ、こうしてばね締金は
拡開ないし弛緩される。さらに、第一のあごに設けられた締付けねじにより可動
式ばねアームを締付け固定することができ、これによって締金アームを挟扼圧接
ポジションに保つことができるためボーデンケーブルを締付け具から取り外すこ
とが可能である。
【0016】 圧接ないし締付けられた締金アームに軸方向から外嵌めされる基本的にU字形
に形成された掴みフレームを設けるのも有益である。これにより締金アームをそ
れが締付けられた状態に確実に保つことができるため、締付けあごを該アームか
ら取り外し、工具全体を別途使用することが可能である。もしもたとえばホース
に再度締金を締付ける必要が生ずる場合には、掴みフレームをやっとこまたはド
ライバーをてことして利用して取外しもしくは押し出せば、締金は弾力によって
収縮し、締金アームは接線方向に互いに離間することとなる。
【0017】 掴みフレームは一体式に形成されているかまたはそれ自体公知の固定装置たと
えば締付けレバーまたは締付けねじにより所望のあご締付けポジションに固定す
ることのできる互いに可動式の2体の掴みフレームから成っていてもよい。
【0018】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、図面を参照し、複数の実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0019】 図1から判明するように、特に自動車組立て分野で使用されるホース締金1は
1本の細い締金アーム2と1本の幅広の締金アーム3とを有し、両者は締付け直
径5を有する締金リング4から基本的に半径方向に突き出ている。この場合、幅
広の締金アーム3は細い締金アーム2に向かって折り返された1つの短い突起6
を有している。
【0020】 図2は図1に示した締金の締金アームが弛緩された状態――これは同時にホー
スを締付ける状態となる――を軸方向から眺めた断面を示している。同図におい
て破線で示したのは前記の締金1の締金アームが挟扼された状態、つまり締金ア
ーム2,3が挟扼されて互いに圧接された状態を示しており、これにより締付け
直径5は拡張された弛緩直径7となり、固定されるべきホースに対して締金は弛
緩した状態となる。ホース締金1が弛緩される場合には工具の当該締付け具を介
して2本の締金アーム2,3が挟扼されて互いに圧接され、他方、圧接力が緩め
られると該アームはばね力により再び互いに離間し、締金はホースの周囲を圧縮
してホースを当該部品に締付け固定することとなる。
【0021】 図3〜5に示した第一の実施形態の工具は基本的に、操作部10、該操作部と
連結した1本のボーデンケーブル11および該ケーブルの他端に配されて締金1
に作用する締付け具12から成っている。
【0022】 操作部10はそれ自体公知のシール・接着剤用カートリッジガンの操作部とほ
ぼ同一もしくは少なくとも機能的に等しく形成されており、前方に突き出たカー
トリッジ収容部を欠き、プッシュロッドがもっと短い点でのみ該カートリッジガ
ンと相違している。この場合、操作部はケーシング13を有し、該ケーシングの
上側ヘッド部14は軸方向可動式にプッシュロッド15によって貫かれ、さらに
基本的にU形断面の、下方に延びたケーシングアーム16を有している。ケーシ
ング13には、しかも基本的にケーシングアーム16の上方ゾーンにおいて、回
旋軸18を経て操作アーム17が連結されており、該アームはまっすぐに延びて
プッシュアーム19を形成し、該ロッドの、プッシュロッド15の下側に達する
上端には横方向に延びるプッシュピン20が固定されている。操作アーム17も
、特に図5から看取されるように、U形断面を有している。
【0023】 ケーシングヘッド部14の内部ではプッシュディスク21が可動式にプッシュ
ロッド15に担持され、該ディスクの下側セグメントに操作アーム17のプッシ
ュピン20が当接され、該ピンにプッシュロッド15に担持されて前面壁23と
プッシュディスク21との間に配置された圧縮コイルばね22の圧力が作用する
。この場合、プッシュディスク21の内孔24は該内孔を貫くプッシュロッド1
5の直径に比較して多少大き目に設計されており、これにより工具操作時、した
がって操作アーム16と17とが握持挟扼される際に回旋運動を実施する操作ア
ーム17はプッシュアーム19ないしプッシュピン20を介してプッシュディス
ク21に偏心的に作用して該ディスクを前方へ押し、これにより該ディスクは前
記内孔を経てプッシュロッド15に対して傾倒して自らの前進運動に該プッシュ
ロッドを同伴することとなる。この同伴運動をさらに確実としまたは該ディスク
と該プッシュロッドとの係合を確実とし得るように、プッシュロッド15の長手
方向上側面に切込み25を設けることができるが、これは因みに前記カートリッ
ジガンのプッシュロッドから同じく公知に属している。続いて操作アーム17が
弛められると圧縮コイルばね22はプッシュディスク21を再び後方へ押し戻し
、アーム17を当初ポジションに復帰させる。
【0024】 ケーシングヘッド部14の背面にはロック装置としてロックレバー26が配さ
れ、該レバーはプッシュロッド15によって貫かれたロック穴27を有している
。ロックレバー26は下方に延びた弛めアームを有し、他方で、上方に向かって
2段にクランクさせられた掛止アーム28を有している。この掛止アーム28は
ケーシングヘッド部14の後面壁に設けられた挿し込み穴を通して挿し込まれて
前方の掛止クランク突起によって掛止されているため、ロックレバー26はケー
シング内でのこうした掛止によって回旋式に支持されている。ロックレバー26
とケーシングヘッド部14の後面壁との間には圧縮コイルばね31が配置され、
該コイルばねはロックレバー26を常に後方に圧迫された姿勢、したがってロッ
ク穴27を経てプッシュロッド15の外周に傾倒した姿勢で圧接されたポジショ
ンに保持している。プッシュロッド15が操作アーム17、プッシュピン20お
よびプッシュディスク21を介して軸方向前方に前進させられると前記ロックレ
バーも共に容易に前方へ回旋され、これによって穴27は該プッシュロッドを解
放し、該ロッドは該穴を通って前方へ摺動することができる。ただし圧縮コイル
ばね31はロックレバー26をロック穴27を経てプッシュロッド15に圧接さ
れて常に後方に圧迫されたポジションに保っており、これによりロックレバーが
後方に圧迫された傾斜姿勢にあればプッシュロッド15の後退運動は不可能であ
る。続いて手を開いて操作レバー17が弛められると圧縮コイルばね22がプッ
シュディスク21を再び後方へ押し戻し、これによって操作レバー17は相応し
て弾性的に同伴され、当初ポジションに回旋復帰させられる。プッシュロッド1
5はプッシュディスク21の後退運動に際して不動もしくはロックレバー26に
よって保持されたままであるが、これはプッシュディスク21が滑らかに、した
がって傾倒されずに、ばね22の同心圧力下で後方へ戻されるからである。した
がってプッシュロッド15は操作アーム17が握持挟扼されるとプッシュディス
ク21を介して前方へ運動させられ、その際、ロックレバー26は常にロックし
得る態勢でプッシュロッドに接している。それゆえ操作レバー17が弛められる
と、ばね圧力によってプッシュディスクは後方へ滑動するが、他方、ロックレバ
ー26は即座にプッシュロッドを保持して該ロッドの後方運動を阻止することと
なる。操作アーム17の握持挟扼によりプッシュロッドの僅かな送り運動が行わ
れても、その都度該送り運動の最後にプッシュロッド15は確実に保持されるこ
ととなる。ロックレバーの下方弛めアームがケーシングの方向に押されると、ロ
ックレバー26は傾斜したロック姿勢からプッシュロッドを解放する垂直姿勢に
回旋され、こうしてプッシュロッドを後方の解除ポジションに復帰させることが
できる。この復帰は締付け具12が引張り応力下にある場合にはばね締金1の力
の作用によって行われる。該締付け部が前記応力下にない場合にはプッシュロッ
ド15の前記弾性復帰運動は行われず、後端に設けられたグリップ――この場合
には下方に屈曲された引張りアーム33――によってプッシュロッド15が後方
へ引戻されなければならない。
【0025】 プッシュロッド15の前端には締付けボディー35が固定され、該ボディーは
図示した実施例において偏心的に張出しており、該ボディーをプッシュロッド1
5に嵌挿固定するための嵌挿孔と平行に設けられた固定孔36を有している。該
孔を通してボーデンケーブル11はプッシュロッド15の軸と平行にガイドされ
、その際、ボーデンケーブル套管37の端部は該孔に不動に固定される一方で後
方に突き出たボーデンケーブル索心38はプッシュロッド15と平行にケーブル
ヘッド部14の前面壁23まで引き寄せられ同所にボーデンケーブル索心固定端
39が強固に固着される。
【0026】 特に図3から看取されるように、ボーデンケーブル11の他端には2つの独立
した掴みあご40と41から成る締付け具12が取付けられており、図中におい
てこれらの掴みあごはそれぞれ横行溝42を経て締金アームに外嵌された状態で
表わされている。ボーデンケーブル11は第一の掴みあご40を貫通し、ボーデ
ンケーブル套管の末端は同所に固定されている。掴みあご40を貫いてその内側
端面からさらに延びるボーデンケーブル索心38の端部は掴みあご41に固定さ
れている。操作時したがってプッシュロッド15の送り運動が行われるとプッシ
ュロッドに固定された締付けボディーが共に前方へ押され、それと共に該締付け
ボディーに固定されているボーデンケーブルの套管も前方へ押される。ボーデン
ケーブル索心38はその固定端39でケーシングに固定されていることにより、
ボーデンケーブル套管37の送りによって索心は套管からケーシング方向に引張
られ、これにより締付け具12において2つのあご40と41との間に張られた
索心部分38も相応してボーデンケーブル套管の内部に引込まれ、それと同時に
2つのあご40と41との間の間隔が縮小される。2つのあご40と41とが引
張りによって互いに引き寄せられることによりこれらのあごが外嵌されている締
金アーム2と3も相応して互いに接近すなわち圧接され、こうして図2に破線で
示したばね締金1の弛緩された状態が実現される。
【0027】 図6〜8は第一の実施形態の締付け具12を表わしたものであり、図3から看
取されるものと基本的に同じである。2つのあご40、41は同じく独立したあ
ご片として形成されており、第一のあご40はそれを貫通するボーデンケーブル
11の套管37と固定結合されているが、他方、この実施形態において第二のあ
ご41は索心38の末端と固定結合されてはいない。この場合、索心38はその
末端に設けられた掛止ブロック43によりあご41に掛脱式に、詳細に言えば、
あご41の上面に引張り方向に向けて設けられた掛止溝44を経て掛止すること
ができる。掛止を確実にするため、あごの背面には掛止ブロック43の形状に合
わされた掛止孔45が設けられており、掛止に際して該ブロックは引張り方向に
引張られて該孔に嵌合して索心の外れが防止される。索心が第二のあご41に対
して掛脱式に形成されていることにより、非常に接近しにくい個所でも個々に独
立したあごをそれぞれ別々に容易に締金アームに外嵌することができる。この場
合、両者の機能的連結を行うには、索心を第二のあご41の後方まで引張ってあ
ごに掛けさえすればよい。
【0028】 図6に示したあご41の背面を示した図7から掛止ブロック43によって索心
38を掛止するための掛止溝44と掛止孔45とを備えた前記の実施形態を看取
することができる。さらに同図から、細い締金アーム2――理解を容易にするた
め図中に破線で表わされている――に対するあご41の外嵌を確実にするため、
横行溝42の側方限界を形成するガイドピン46が設けられている点も看取する
ことができる。このガイドピン46に代えて適切な側壁を設けるかまたは横行溝
とガイドピンに代えて、細い締金アームを嵌挿するための下方にのみ開口した嵌
挿孔をあご41に直接設けることもできることは言うまでもない。
【0029】 図8に背面を示した第一のあご40には、ボーデンケーブル11が貫通し、該
ケーブルの套管端が同所に固定されている孔47が上部に設けられているのが認
められる。下部には、下方に開口した、横行溝にまで達する長方形の切欠き48
が設けられており、あご40が幅広の締金アーム3に外嵌された状態で締金アー
ム3の折返し突起6は該切欠きから突き出ることとなる。突起6を側方から取り
囲む切欠き48によってあご40の側方変位が制限される結果、このあごについ
てはたとえば横行溝42の側方限界を形成する側壁によるさらなる変位制限は不
要である。
【0030】 図9に示したさらに別の実施形態の締付け具12では第一のあごに代えて、基
本的にL形またはほぼZ形の断面形状を有した締付け帯板49が設けられ、第二
のあごに代えて、1本のフレーム枠片に索心38が固定結合された角形フレーム
50が設けられている。この角形フレーム50はその長方形の穴51を経て締金
アームに外嵌掛止することができる。
【0031】 図10に示したさらに別の実施形態の締付け具12では2本の締金アームの各
々のためにそれぞれ1つの角形フレーム50が設けられている。ただしこの場合
、それぞれのフレームは索心ないしボーデンケーブル套管と直接には結合されて
いず、L形ないしZ形に曲げられた引張りアーム52、53を経て結合されてい
る。この場合、双方の引張りアームは角形フレーム50と関節式に連結されてい
てよく、これにより高さが非常に制限された場所での使用に関して一定の柔軟性
が得られ、したがってそうした場所では比較的薄いフレームを締金アームに嵌め
て問題なく操作することが可能であるとともに引張りアームを側方に向けること
により高さに関する当該個所のスペース要件を実際に不問とすることができ、垂
直方向からの外嵌スペースを必要とするあご40、41を有した締付け具が使用
不可能ないかなる場所にも使用することが可能である。また、前記の閉じた角形
フレームに代えて、圧力(第一のフレーム)ないし引張り(第二のフレーム)を
顧慮して設計されたフォーク状ないしフック状のフレームも使用し得ることは言
うまでもない。
【0032】 図11に示した実施例の締付け具12もあご54、55を有しており、これら
のあごもそれらの外嵌状態に関して図3ないし図6〜8に示したあごと基本的に
同様に形成されている。ただしこの場合、双方のあご54、55は掛脱式に単に
ボーデンケーブルによって互いに連結されているのではなく、後方のあご55は
引張り方向に長く延びた帯状のばねアーム56を有し、該アームは第一のあご5
4を可動式に貫き、該あご内において固定ねじ57によって位置固定されるよう
に形成されている。あご54から突き出たばねアーム56の端部には掛止穴58
が設けられており、ボーデンケーブル索心の先端に設けられた掛止フック59が
該穴に掛止される。さらにボーデンケーブル套管が固定されたプッシュボディー
60が設けられており、該ボディーはその下側長手溝61により掛止フック59
を有した索心端――図示したように該索心端はボディーから突き出ることもでき
る――を長手方向に包容し、ばねアーム端を経て作用を及ぼすことができる。索
心端のフックが掛止穴58に掛止された後、言うまでもなく固定ねじ57が弛め
られ、工具操作つまりプッシュロッドとともにボーデンケーブル套管の送りが行
われるとプッシュボディー60の端面はあご54の前端面に、あご55の押圧方
向に圧接されることとなり、この場合同時にばねアーム56はフック59を経て
ボーデンケーブル索心に結合されている。この実施例の締付け具12においてあ
ご54、55を介してばねアームの引張りが実施され、それによってホース締金
の拡開が行われた後、固定ねじ57の締付けとそれによるあご54内におけるば
ねアーム56の固定とによって双方のあご54、55は互いに位置固定されるこ
とが看取される。これにより工具を弛め、固定されたあご54、55からボーデ
ンケーブルをプッシュボディー60および掛止フック59とともに取り外すこと
ができる。こうして該ケーブルを別のあご54、55に使用してさらに別のホー
ス締金の拡開に使用することができ、あるいは工具を脇に置き、それがホースな
いしホース締金に関するその他の作業の邪魔にならないようにすることができる
。さらに、あご外嵌方向への彎曲を許容するばねアーム56を介して2つのあご
54、55が連結されていることにより、破線で示した然るべく彎曲された図か
ら看取し得るように、ばね締金の2本のアームにあご54、55を最適に外嵌す
ることが可能である。
【0033】 図12に示した本発明による工具の第二の実施例において、付属の締付け具は
図中に表わされていない。ただし、図3〜11に図解した締付け具12のうちの
いずれかを必要に応じて使用し得ることは言うまでもない。この実施形態の操作
部10は図3に示した操作部と基本的に同じ要素を有している。この場合にもケ
ーシングヘッド部14とケーシングアーム16とが設けられ、該アームに回旋軸
18を経て操作アーム17が回旋式に取付けられている。該アームは図示されて
いないプッシュアーム、プッシュピンおよびプッシュディスクを経てプッシュロ
ッド15に作用して該ロッドを前進させる。ただしこの実施例において、アーム
17は直接手で挟扼されるのではなく、ケーシングアーム16の下端に軸63を
経て回旋支持された引金式レバーが設けられており、アーム17は該レバーの短
冊穴66にピン65を介して連結されている。引金式レバー64が挟扼されると
ピン65を経てアーム17が押され、これにより当該のその他の要素を経てプッ
シュロッド15が前進させられる。操作ストロークは、当該のカートリッジガン
の場合と同様に、引金式レバー64に設けられた調節ねじ67によって制限する
ことができる。したがってその具体的な実施形態を詳細に述べることはしない。
【0034】 この実施形態においてもケーシングの背面には圧縮コイルばね31によってプ
レストレスされた弛めアーム32を備えたロックレバー26が設けられている。
ただしこの場合、弛めアーム32はもはや単に後方への単純な滑動ガイドを行う
だけでなく、前方に向かってU字形に形成されてケーシングを部分的に取り囲ん
でいる。またプッシュロッド15の後端にはフック状の引張りアームに代えてデ
ィスクが取付けられている。最後にケーシングヘッド部の上部には懸架穴68が
設けられるかもしくはケーシングと一体成形されている。ケーシングはここで看
取されるようにプラスチック射出成形品であり、他方、図3に示した実施例のケ
ーシングと操作アームとは簡単な薄板部品として製造されていてもよい。
【0035】 図12に示した実施形態において、ケーシング前端面には固定ボディー70が
取付けられ、該ボディーを貫いてプッシュロッド15は同じく同心可動式に案内
されており、今や固定ボディー70の前端面71が図3に示した実施例の前端壁
23の役割を果たしている。したがって該端面にボーデンケーブル索心38が固
定されており、この実施形態では3本のボーデンケーブル11が設けられている
ことから、固定ボディー70にも相応して3本の索心38が取付けられている。
固定ボディー70はケーシングに固定取付けされ、同じく索心38も該ボディー
に固定取付けされていてよい。ただし索心38はそれ自体公知の適切な方法によ
り固定ボディー70に容易に掛止・掛脱し得るようにして配置することも可能で
ある。このボーデンケーブル3本式タイプにあっては締付けボディー35にもボ
ーデンケーブル用の3つの通し孔が設けられていることは言うまでもない。さら
に同図に示したように、ボーデンケーブルは締付けねじ72によってそれぞれ締
付けることができることから、索心を套管内に不動固定することが可能である。
これにより、締付け具を締付けた状態で、締付けボディー35でボーデンケーブ
ルの係止を行うことができるため、締付けボディー35と索心38をプッシュロ
ッド15ないし固定ボディー70から連結外しないし掛脱することができ、こう
して締付け具をボーデンケーブルとともに独立したユニットとして扱うことがで
きることとなる。これにより操作部を自由に別途使用することが可能である。
【0036】 図13はケーシングから取り外された固定ボディー70を表わしたものであり
、ここでは該ボディーに1本のボーデンケーブルのみが、締付けねじ72によっ
て締付けボディー35内で固定されるようにして、取付けられている。
【0037】 図14は掴みフレーム73を示したものであり、該フレームは基本的にU字形
に形成されており、ホース締金を締金アームを介して締金アーム圧接状態したが
ってホース締金が拡開された状態に保持するために使用される。この場合、掴み
フレーム73の嵌め込み用切欠き74の幅は締金アームが然るべく圧接された状
態で該アームに軸方向から外嵌されてアームを確実に囲むように形成されている
。工具が弛められた後、締金アームは該アームのばね圧下でフレームアームに支
保されている。本発明により締付けストロークはそれぞれ所望の最大ストローク
に達するまで比較的短い個々のストロークによって実施することができるため、
締付け具の締付けあごを締金アームに装着した後、締付け操作を片手で実施する
ことができ、こうして圧接された締金アームに他方の手で掴みフレームを確実に
外嵌することができる。その後――同じく片手で――ロックレバーの弛めアーム
を経て締付け具を弛めることができることから、弾性締金アームは掴みフレーム
アームに当接するまで戻り、同所でポジションロックされることとなる。
【0038】 最後に図15に示したさらに別の実施形態の掴みフレーム73は二体式の実施
形態として形成されている。この場合、掴みフレームは互いに可動式のフレーム
あご75と76から成り、これらのあごは締付けレバー77により相互のポジシ
ョンを固定することができる。これにより保持用切欠き74の幅をそれぞれの必
要に合わせることが可能であり、あるいは該フレームの外嵌ないし取り外しをよ
り迅速かつ確実に行うことができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、それ自体公知のばね締金の全体像を示した図である。
【図2】 図2は、図1に示したばね締金の締金アームが締付けられた状態(破線で図示
)と弛められた状態におけるばね締金を軸方向から眺めた図である。
【図3】 図3は、第一の実施形態の工具の長手軸方向断面図である。
【図4】 図4は、図3の切断線IV−IVで切断した軸方向断面を示した図である。
【図5】 図5は、操作アームを通る図3の切断線V−Vで切断した断面を示した図であ
る。
【図6】 図6は、個々のあご片と掛止式の索心とを有した第一の実施形態の締付け具の
全体像を示した頭である。
【図7】 図7は、第二のあご片の背面を示した図である。
【図8】 図8は、図6に示した第一のあご片の背面を示した図である
【図9】 図9は、締付けけたと締付け用角形フレームとを有した第二の実施形態の締付
け具の全体像を示した図である。
【図10】 図10は、屈曲アームの取付けられた2つの角形フレームを有した第三の実施
形態の締付け具の全体像を示した図である。
【図11】 図11は、可動式ばねアームで連結された締付けあごを有した第四の実施形態
の締付け具の全体像を示した図である。
【図12】 図12は、引金式操作レバーを備え、3つの締付け装置と連結された第二の実
施形態の工具の側面図である。
【図13】 図13は、図12に示した工具用の、単一の締付け装置と連結された固定ボデ
ィーを示した図である。
【図14】 図14は、一体式掴みフレームの全体像を示した図である。
【図15】 図15は、二体式の調節式掴みフレームの全体像を示した図である。
【符号の説明】
1.ホース締金 2.締金アーム、細身 3.締金アーム、幅広 4.締金リング 5.締付け直径 6.突起 7.締付け直径、拡開状態 8.― 9.後端壁 10.操作部 11.ボーデンケーブル 12締付け具 13.ケーシング 14.ヘッド部 15.プッシュロッド 16.ケーシングアーム 17.操作アーム 18.回旋軸 19.プッシュアーム 20.プッシュピン 21.プッシュディスク 22.圧縮コイルばね 23.前端壁 24.内孔 25.切込み 26.ロックレバー 27.ロック穴 28.掛止アーム 29.掛止クランク突起 30.挿し込み穴 31.圧縮コイルばね 32.弛めアーム 33.引張りアーム 34.― 35.締付けボディー 36.固定孔 37.ボーデンケーブル套管 38.ボーデンケーブル索心 39.固定端 40.あご 41.あご 42.横行溝 43.掛止ブロック 44.掛止溝 45.掛止孔 46.ガイドピン 47.孔 48.切欠き 49.締付け帯板 50.角形フレーム 51.穴 52.L形引張りアーム 53.Z形引張りアーム 54.あご 55.あご 56.ばねアーム 57.固定ねじ 58.掛止穴 59.掛止フック 60.プッシュボディー 61.長手溝 62.― 63.軸 64.引金式レバー 65.ピン 66.短冊穴 67.調節ねじ 68.懸架穴 69.― 70.固定ボディー 71.前端面 72.締付けねじ 73.掴みフレーム 74.嵌め込み用切欠き 75.フレームあご 76.フレームあご 77.締付けレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AT,AU, BA,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,D K,EE,ES,FI,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,LC,LK, LT,LU,LV,MA,MD,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TR,TZ,UA,US, VN,YU,ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね締め具、特に半径方向外側に突き出た2本のアームを有
    するホース締金の締付けまたは弛緩/拡開を行うための工具であって、 ―該アームの対向締付け運動を実施するために手動操作部にまで達するボーデン
    ケーブルの索心または套管と連結されて互いに相対運動し得るそれぞれ該アーム
    の一方に作用する2つの締付けあごを有した締付け具と、 ―該操作部に設けられた締付けストローク自動ロック装置とを備えた工具におい
    て、 操作部(10)の送り装置(20〜22)とロック装置(26〜32)とは互
    いに連携し、その都度複数回に及ぶ任意長の短い締付けストロークを、所与の係
    止段なしに、その都度ロックして所要の総締付けストロークが達成されるまで実
    施し得るように構成されていることを特徴とする工具。
  2. 【請求項2】 操作部(10)は基本的にシール・接着剤カートリッジ用の
    それ自体公知のカートリッジガンと同様に、断続的に短いストロークでプッシュ
    ディスク(21)とロックレバー(26)とを介して送られる、操作部本体(1
    3,14)の前後壁(23)から両側に突き出た滑らかなプッシュロッド(15
    )で形成され、ボーデンケーブル套管(37)はプッシュロッド(15)の前端
    に固定される一方でボーデンケーブル索心(38)は該プッシュロッド出口近傍
    の操作部前面壁(23)に固定され、シャフトなし操作部(10)のヘッド部(
    14)の長さはもっぱらプッシュディスク(21)と該ディスクの戻しばね(2
    2)とを収容してプッシュロッド(15)の長手方向ガイドを実現するように寸
    法設計されていることを特徴とする請求項1に記載の工具。
  3. 【請求項3】 プッシュロッド(15)の前端に締付けボディー(35)が
    固定され、該ボディーは半径方向偏心個所に、締付けボディー(35)に該プッ
    シュロッドを嵌挿固定するための孔と平行に配置されたボーデンケーブル套管(
    37)用固定孔(36)を有することを特徴とする請求項2に記載の工具。
  4. 【請求項4】 締付けボディー(35)はプッシュロッド(15)に、ボー
    デンケーブル索心(38)は本体前面壁(23)にそれぞれ容易に着脱し得るよ
    うにして固定され、ボーデンケーブル(11)はたとえば半径方向から作用する
    締付けねじ(72)を介して締付けボディー(35)内に固定することができる
    ため、ボーデンケーブル索心(38)はボーデンケーブル套管(37)内に不動
    に保定されることができることを特徴とする請求項3に記載の工具。
  5. 【請求項5】 ケーシング前面壁(23)に固定ボディー(70)が着脱式
    に配置され、プッシュロッド(15)が該ボディーを貫通し、索心(38)の端
    部が該ボディーに固定されていることを特徴とする請求項2に記載の工具。
  6. 【請求項6】 締付けボディー(35)は複数の、好ましくは3本のボーデ
    ンケーブル(11)を固定し得るように形成され、複数の収容孔(36)はプッ
    シュロッド収容孔に対して対称的に配置されていることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の工具。
  7. 【請求項7】 締付け具(12)のあご(40,41)は個々に独立した要
    素片を成し、該あごはそれに設けられた横行溝(42)を経て2本の締金アーム
    (2,3)を基本的にU字形に包容することを特徴とする請求項1に記載の工具
  8. 【請求項8】 第一のあご片(40)はボーデンケーブル索心(11,38
    )によって貫通されて引張り方向に容易に可動し、他方、套管(37)は該あご
    片に固定され、該あご片から突出した索心(38)は第二のあご片(41)に固
    定されていることを特徴とする請求項7に記載の工具。
  9. 【請求項9】 索心(38)は少なくとも第二のあご(41)に掛脱式に固
    定され、該あごの上面に外嵌溝(42)に対して横方向に走る掛止溝(44)が
    設けられていることを特徴とする請求項8に記載の工具。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのあごはあご枠によって締金アームに外嵌
    掛止される角形フレーム(50)状に形成されていることを特徴とする請求項7
    に記載の工具。
  11. 【請求項11】 片側締付け方向に突き出た1枚の帯状のばねアーム(56
    )は第二の締付けあご(41)に固定され、該アームは第一の締付けあご(40
    )を可動式に貫いて該あごから突き出た端部にボーデンケーブル索心(38)用
    の掛止穴(58)を有し、他方、ボーデンケーブル套管(37)はプッシュボデ
    ィー(60)に固定され、該ボディーは索心(38)と該ばねアーム端とを経て
    作用して該ボディー端面を、引張り締付けが行われる間、第一のあご(40)の
    前端面に圧接することを特徴とする請求項1に記載の工具。
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