JP2003534826A - 耳用装置の製造方法及び耳用装置 - Google Patents

耳用装置の製造方法及び耳用装置

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Abstract

(57)【要約】 個々の耳道の形状に正しく適合する耳内補聴器の殻を製造するために、個々の耳道の形状をとり、これにより形状データを得る。この形状データによる制御により、例えばレーザ焼結、ステレオリソグラフィ又はサーモジェットプロセスによる多重層形成プロセスを用いて補聴器殻を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特許請求の範囲における請求項1の導入部に記載された耳用装置の
製造方法並びに請求項7に記載された耳用装置に関する。
【0002】 本発明は、耳内補聴器の製造において生じる問題をベースとしているものの、
ここに記載された問題解決方法は以下に述べる種々の耳用装置に広く適用するこ
とができる。
【0003】 今日、耳内補聴器の殻を製造する場合は、通常、音響専門家が補聴器を装着す
る人の外耳及び耳道を含む適用領域の形状モデルを作り、それによって通常はシ
リコーン材の鋳型を作る。
【0004】 次いで、この鋳型を補聴器製造者に送り、補聴器製造者はこれをベースとして
プラスチック材を用いて補聴器殻を鋳造する。
【0005】 この製造方法には、次のような種々の点で不具合がある: ・上記の鋳型を用いてプラスチック材により殻を作る場合に、殻は比較的固く、
形状安定性の良いものとする必要があるが、これは結果として耳内補聴器の完成
品を人の耳内に挿入した場合に、残留する圧力集中点があるため、補聴器殻を実
際上いつも仕上げ再調整する必要がある。 ・上記の方法により、鋳型に合致した外形を有する比較的固い殻を製造できる一
方、これが例えば補聴器の機能部品の取付形態に最適に合致する複合的な内形及
び/又は外形の形成を可能としないことがある。ここにいう「機能部品」とは、
音声信号の受信、処理及び再生のために設けられたすべての装置をいい、マイク
ロホン、ディジタル式処理装置、スピーカ、その他の遠隔制御装置、両耳信号伝
達装置、バッテリー、等の付属品を含む。更に留意すべきことは、このような機
能部品を利用可能なスペース内に最適に収納することは、適用領域の形状が実質
的に個々の人によって大きく相異するため、各人毎に実施しなければならないこ
とである。
【0006】 上記の方法は、高度に手間を要する一方、結果としての補聴器は多くの場合、
装着具合やスペース活用の面で最適さに欠けることとなる。また、この従来の製
造方法において使用される材料においては、耳内補聴器における殻壁の厚みが比
較的大きくなり、そのため機能部品の取付のために利用できるスペースが増々狭
められる。
【0007】 本発明は、上述の不具合を解消することを課題とする。
【0008】 この課題を達成するため、本発明による製造方法は、装置を適用する耳の適用
領域の少くとも1つの形状を3次元的にディジタル化し、これによりセットとし
てのデータを取得すること、次いでこのセットとしてのデータによって制御され
る多重層形成プロセスによって耳用装置又はその殻を実現することを特徴とする
。この製造方法は特に耳内補聴器に適しているが、この方法はまた耳外補聴器、
その他の耳用装置、例えばあらゆる種類のイヤホン、防水挿入具、防音挿入具、
等にも有利に使用することができる。本発明の方法に関わる好ましい実施の形態
においては、人の耳に装着される装置、特に耳内取付装置、の適用領域が日常生
活における実質的な動き、例えば咀嚼中の耳道の動き、に曝されることを考慮し
ている。装置の適用領域の1つの形状を、いわゆるスナップショットとして登録
するだけでは、このような動きを耳用装置の製造に考慮することはできない。従
って、本発明の方法に関わる1つの好ましい実施の形態においては、人の自然の
動きにおける又はこの自然の動きにおける特定の位置における装置の適用領域に
ついて、2以上の形状を取得するか、又は映画に類似した手法により適用領域の
動態を登録し、次いでこのようにして得られたデータセットの関数として多重層
形成プロセスを制御する。
【0009】 本発明による製造方法並びにこの方法によって実現される耳用装置を添付の図
を参照し例示的に説明する。
【0010】 以下に説明する本発明の方法に関わる耳用装置の実施の形態はすべて、以下に
概要を説明する製造方法によって実現される好ましい実施の形態である。 (定義) ここにおいて使用される「耳用装置」なる語は、人の外耳の外側、及び/又は
外耳内、及び/又は耳道内及びそれらに隣接する近辺に適用される装置をいう。
これらの装置には耳外補聴器、耳内補聴器、イヤホン、防音挿入具、防水挿入具
、等が含まれる。
【0011】 1.製造方法 以下にそれぞれ説明する耳用装置の好ましい製造方法は、耳用装置を適用する
人の特定の適用領域の形状を3次元ディジタル化する工程と、それに次いで多重
層形成プロセスによって耳用装置又はその殻を実現する工程を有する。多重層形
成プロセスはまた「急速プロトタイプ形成プロセス」として知られる。急速プロ
トタイプ形成プロセスにおいて従来実施されているこのような多重層形成プロセ
スについては、以下が引用される: ・http://1tk.hut.fi/〜koukka/RP/rptree.html (1) 及び ・ボーラー(Wohler)レポート2000「急速プロトタイプ形成プロセス
及び産業における実施状況」 (2)
【0012】 急速プロトタイプ形成プロセスにおいて現在知られている一連の多重層形成プ
ロセスのうち、レーザ焼結、レーザないしはステレオリソグラフィ又はサーモジ
ェットプロセスが、特に耳用装置又はその殻の形成に適しており、以下に説明す
る実施の形態にもこれらが適用される。これらの多重層形成プロセスについて以
下に概略を説明する。
【0013】 レーザ焼結:粉体用ベッド上に、例えばローラを用いて、ホットメルト粉の薄
層を形成する。この粉体層を、耳用装置又はその殻の断面層の形状に応じて制御
されるレーザビームにより凝固させる。この時、個々の適用領域に関わる3次元
形状データを活用する。これにより、耳用装置又はその殻の凝固した断面層が、
残留する遊動粉体内に形成される。次いでこの層は粉体の面から下降させられ、
その上に新しい粉体層が形成され、この新しい層が耳用装置の次の断面層に応じ
たレーザ凝固を実施される。
【0014】 レーザないしはステレオリソグラフィ:耳用装置又はその殻の第一の断面層が
、液体光重合性ポリマーの表面にUV(紫外線)レーザによって凝固させられる
。凝固した層は下降させられ、液体ポリマーによって再び覆われる。UVレーザ
を用いて、耳用装置又はその殻の第二の断面層が、既に凝固した第一の層の頂面
において凝固させられる。同様に、レーザ位置制御が、レーザ制御用データの中
から、既に記録済の個々の適用領域に関わる3次元データ又は情報を用いて実施
される。
【0015】 サーモジェットプロセス:耳用装置又はその殻の断面層に応じた形状形成が、
特に人の適用領域に関わるディジタル化された3次元形状データに基づいて、イ
ンクジェットプリンターに類似した方法で液体を適用することにより実施される
。次いで、適用された断面の形状が凝固させられる。再び、多重層形成の原理に
従って、層から層への適用が行われ、最終的に耳用装置又はその殻が形成される
【0016】 上述の製造プロセス及びその他の多重層形成プロセスについては、更に次のも
のが引用される: ・http://www.padtinc.com/srv rpm sls.html (3) ・マスケシュ・アガルワラ(Muskesh Agarwala) 等の論文「セラミックスの選択
的レーザ焼結(SLS)」、1999年8月テキサス州オースチン市に於ける「
固体自由形状形成シンポジウム」で発表。 (4) ・http://www.caip.rutgers.edu/RP Library/process.html (5) ・http://www.biba.uni-bremen.de/groups/rp/lom.html、又は ・http://www.biba.uni-bremen.de/groups/rp/rp intro.html (6) ・ドナルド・クロスターマン(Donald Klosterman)等の論文「曲線LOMを有す
るポリマー複合体構造の直接形成」、1999年8月テキサス州オースチン市テ
キサス大学に於ける「固体自由形状形成シンポジウム」 (7) ・http://lff.me.utexas.edu/sls.html (8) ・http://www.padtinc.com/srv rpm sla.html (9) ・http://www.cs.hut.fi/〜ado/rp/rp.html (10)
【0017】 主として、このような多重層形成プロセスでは、レーザ焼結やステレオリソグ
ラフィプロセスにおける場合のように面全体に適用する場合であれ、サーモジェ
ットプロセスにおける場合のように形成中の耳用装置又はその殻の断面層の形状
に適用する場合であれ、常に表面に薄い材料層を適用することが行われる。これ
によって、所望の断面形状が安定し、ないしは、凝固する。
【0018】 1つの層が凝固すると、上述のように、その上に新しい層が適用され、次いで
この新しい層が凝固し、既に完成したその下の層に結合される。こうして、耳用
装置又はその殻が、多重層の適用によって層毎に形成される。
【0019】 産業上の製造においては、好ましくは、個人の1つの耳用装置又はその殻の断
面層のみではなく、いくつかの複数の個人用装置又は殻を同時に適用し又は凝固
させる。レーザ焼結において、例えば1つのレーザ装置を鏡像のように共通して
制御することにより、複数の耳用装置又はその殻の断面層が連続的に凝固させら
れ、次いでこれらの凝固したすべての断面層が一斉に下降させられる。次いで、
既に凝固し下降させられたすべての断面層の上に新しい粉体層を適用することに
より、更なる複数の断面層が実現される。このように併行的な製造を行う場合で
も、それぞれの耳用装置又はその殻は個々に製造され、また、個々にディジタル
制御される。
【0020】 この場合、1つのレーザビームを複数の断面層の凝固に使用し、及び/又は2
以上のビームを併行的に操作して併行的制御を実施する。
【0021】 上記の製造方法に関わる別のプロセスとしては、1つのレーザが1つの断面層
を凝固させる一方、これと同時に別の耳用装置又は殻の形成のための粉体層が適
用される。次いで、同じレーザがこの別の耳用装置のための断面層に応じて準備
された粉体層を凝固させる間に、既に凝固した層は下降させられ、その上に新し
い粉体層が適用される。かくして、レーザは、形成中の2つ又はそれ以上の耳用
装置又はその殻の間において間欠的に操作され、殻の1つを形成するための粉体
適用のために生じるレーザ休止時間は、形成中の別の耳用装置の断面層を凝固さ
せるために活用される。
【0022】 図1は、複数の耳用装置又はその殻がレーザ焼結又はレーザないしはステレオ
グラフィにより併行プロセスを用いて、1つの実施の形態として産業的に製造さ
れる様子を略式に示している。制御装置を有し、ビーム3を発するレーザ装置5
が、粉体又は液体媒体用のベッド1の上方に設けられている。位置1において、
レーザ装置5は、第一の個人データセットD1 によって制御されながら、第一の
耳用装置又はその殻の層S1 を凝固させる。次いで、レーザ装置5は搬送装置7
により第2の位置、即ち位置2に移動され、ここにおいて第2の個人データセッ
トD2 により、第2の個人の形状に対応した層S2 を生じさせる。明らかではあ
るが、複数のレーザ装置を1つのユニットとして一体に移動させることが可能で
あり、これに応じて2以上の個人の耳用装置を同時に製造することができる。複
数のレーザ装置5がそれぞれの位置において個々の特定の層を製造した後におい
て、レーザ焼結の場合には、新しい粉体層が一般的手法による粉体供給手段9に
より形成される。また、図示は省略するが、レーザないしはステレオグラフィに
よる場合は、凝固した層Sが液体のベッド内に下降させられる。
【0023】 図2に示すものにおいては、個々の耳用装置又はその殻の断面層は、同時にか
つ個々に制御される複数のレーザ装置5を用いて1つ又はそれ以上の液体又は粉
体ベッド1上において同時に凝固させられる。この凝固に続いてレーザ装置5を
閉止した後、粉体供給手段9は再び新しい粉体層を形成する。ここにおいて、レ
ーザないしはステレオリソグラフィによる場合は、この時凝固した断面層又は既
に凝固形成された複数層は液体ベッド中に下降させられる。
【0024】 図3に示すものにおいては、レーザ装置5は、1つの粉体又は液体ベッド1a
において層S1 を凝固させ、次いで破線で示すように、ベッド1bに切換え搬送
される。ベッド1bにおいては、ベッド1aにおける凝固サイクル中に、粉体供
給手段9bが先に凝固した層S1-上に粉体を適用し、又はレーザないしはステレ
オグラフィによる場合は、層S1-は下降させられる。レーザ装置5がベッド1b
上で付勢されている間に、粉体供給手段9aがベッド1aにおいて先に凝固した
層S1 上に新しい粉体層を適用するか又は層S1 がベッド1aの液体中に下降さ
せられる。
【0025】 サーモジェットプロセスを用いる場合も、同様に生産性を高めるために、2以
上の耳用装置又はその殻の断面層が、1つの適用ヘッドによる、又は併行実施の
場合は複数のヘッドによる1工程において、同時に適用される。
【0026】 上述の方法により、耳用装置又はその殻に関して、その外形においても、また
、殻の場合はその内形においても、個々の適用領域に適合する高度に複合的な形
状を実現することができる。張出し部分、凹部分及び凸部分も容易に形成するこ
とができる。
【0027】 更に、多重層形成プロセスに適した材料として、ゴムのように弾力性があり、
しかも形状安定性のある殻を形成することができる材料が知られており、これら
の材料によれば必要に応じて部分的に形状を変化させ、かつ、壁の厚みを極めて
薄くしながら、必要な破断抵抗を実現することができる。
【0028】 1つの実施の形態において、特に補聴器における、更に特定的には耳内補聴器
における個々の適用領域のディジタル化は、補聴器を扱う特別施設において音響
専門家により実施される。特に補聴器の場合において、このようにディジタル化
された3次元情報の形態で表わされた個々の形状は、この特別施設に記録され、
これがデータ記憶媒体による伝達であれ、又はインターネット接続等によってで
あれ、これらを介して製造センターに伝達される。こうして上述のプロセスを使
用することにより、耳用装置又はその殻、特に耳内補聴器殻は、製造センターに
おいて個々に形状化される。好ましくは、機能部品の補聴器内への最終的組立も
このセンターにおいて実施される。
【0029】 一般に使用される熱可塑性材料は、上述のような比較的弾力性があり、かつ、
密着する外形を形成するので、耳用装置又はその殻において従来経験されたよう
な圧力集中点に関して大巾に問題が解消する。この特徴は、耳内取付装置には特
に重要である。耳内取付装置の例としては、ゴム状弾力栓に類似の形態で使用さ
れ、適用領域、即ち耳道の形状に適合する防音具、イヤホン、防水挿入具、そし
て特に耳内補聴器等である。1つ又はそれ以上の通気導管又は通気路を耳内取付
装置内に容易に形成することができるので、これらの装置を耳道内にぴったりと
取付けることができる一方、鼓膜通気は損われずに保持される。また、装置の内
部スペースを最適に確保するために、かつ、特に補聴器の場合は装置内に収納す
る個々の装置の配置に対応するために、適用領域の個々の3次元データを用いて
、この内部スペースを最適に活用することができる。
【0030】 特に耳用装置が補聴器である場合には、それらの殻をセンター化して製造する
ことにより、適用領域の形状に関わる個々のデータ及び機能部品とそれらの調整
に関わる個々のデータを中央において記憶し管理することができる。何らかの理
由で殻の取替を行う場合には、これらの個々のデータセットを検索することによ
り、それまでに必要とされた手間のかかるマッチング手続を要することなく、容
易に再製造を行うことができる。
【0031】 上述の耳用装置の製造プロセスは、少くとも急速プロトタイプ形成プロセスに
ついては既知であり、文献にも述べられているので、これらの詳細についての説
明は省略する。
【0032】 しかしながら、この既知の急速プロトタイプ形成技術を耳用装置の産業的かつ
商業的に受入れ可能な製造に適用することによって、急速プロトタイプ形成プロ
セスにおいてはそれ自体は主要でない点、例えば熱可塑性材料の弾性、部分的に
極薄壁を個々に形成する可能性、等に関して実質的に驚く程の利点が達成される
【0033】 まとめとして、耳用装置又はその殻の製造に上述の多重層形成プロセスを使用
することにより、耳用装置の計画時にコンピュータ周辺に配され、かつ、耳用装
置又はその殻に合わせて作られる種々の機能部品を耳用装置に一体化することが
可能となる。従来はこれらの機能部品は完成した耳用装置又はその殻に組付けら
れ又は結合されていたため、これらの部品の結合部分には材料境界面や材料不均
一が生じていた。
【0034】 上述の耳用装置、特に耳内補聴器のように補聴器としてエレクトロニクス部品
を内蔵したものにおいて、この提案された技術により耳用装置又はその殻に直接
的に一体化できる部材は、例えば、部品座及び留め部、耳垢防止システム、耳内
取付装置における通気路又は溝、耳内取付装置を耳道内に取付けるための爪又は
通路抑えのような支持部である。
【0035】 図4は、例えば耳内補聴器のような従来の耳内取付装置11を示す略式図で、
ここにおいて鼓膜に対する音響出力部13が耳垢防止キャップ15により保護さ
れている。この耳垢防止キャップ15は、別部品として製造され、接着又は溶接
により耳内取付装置11の殻16に取付けられている。図5は本発明のものに関
わる図4と同様の図で、上述の多重層形成プロセスを用いることにより、耳垢防
止キャップ15aは、別部分は従来のものと同じ耳内取付装置11aの殻16a
に直接的に一体化されている。図4において符号Pにより示された結合領域にお
いて、従来の技術では必然的に材料の不均一部又は材料の境界部が生じるが、図
5のものにおいてはこの問題は生じない。即ち、殻16aの材料は耳垢防止キャ
ップ15aの材料に均質につながっている。
【0036】 上記の説明は、既知の耳垢防止システム及びその他の機能要素が、上述の製造
技術により一体化される状態を示す図示によるほんの一例である。
【0037】 以下において耳用装置の特定的かつ本発明による新規な数例を説明する。
【0038】 2.耳内取付装置における通気 耳内取付装置、特に耳内補聴器においては、図6に示すような外部との通気溝
を設けることが、知られている。このような今日使用されている通気溝は、次の
ようないくつかの点で不具合がある: −音響挙動に関して:現在知られている通気溝は、特定の音響要件には合致して
いない。アクティブな耳用装置、例えば耳内補聴器において、通気溝は、電気/
機械出力トランスデューサから音響/電気入力トランスデューサへのフィードバ
ックにおける問題を解消することには貢献できない。防音装置のようなパッシブ
な耳内取付装置における場合も、これらの通気溝は所望の効果を支持し、かつ、
同時に所望の通気性を維持することはできない。 −耳垢に対する感度:現在使用されている耳内取付装置の外面にある通気溝は、
耳垢の影響を極めて受け易い。耳垢の付着の度合により、通気溝は完全に阻害さ
れないまでも、急速に通気能力を弱めてしまう。
【0039】 耳内取付装置、特に耳内補聴器又は防音装置並びに部分的に耳道内に挿入する
だけのイヤホンのような耳用装置に関して、以下に提案される通気システムは、
既知のシステムの不具合の少くとも一部を矯正するものである。
【0040】 この場合、通気システムの相異による区別が行われる。即ち、 −耳道壁に向かって少くとも部分的に開口する溝のような場合。 −耳道壁に向かって完全に閉じている場合。
【0041】 2a)耳道壁に向かって開口する通気システム 図7(a)〜図7(f)は、本発明による新規な通気溝プロファイルを有する
耳内取付装置の耳道内挿入部分の外壁面18の断面を示す略式斜視図である。図
7(a)において、通気溝20aの断面形状は長方形又は正方形であり、これら
の形状は正確に維持された所定の寸法比により定義される。図7(b)では、通
気溝20bの断面形状は円又は楕円による扇形状であり、同様に正確に決められ
た断面縁の曲線21bによって定義される。通気溝20の断面形状を正確に決定
することにより、この通気溝を耳道の内壁に当接させた時の通気溝に沿った音響
伝達挙動の状態と影響をある程度予見することができる。明らかに、音響挙動は
また、耳用装置の外壁18に沿う通気溝20に対応する長さによっても変化する
【0042】 図7(c)〜図7(f)は、同様に耳垢を防止する別の通気溝の断面形状を示
す。図7(c)における溝20cは断面がT字形に形成されている。広巾に作ら
れた溝底面27cに対向して、内側に向かう突出部23c及びこの突出部23c
の先端において、耳道壁に向かって伸びる先端面25cが設けられ、これらの部
分が耳垢の影響を実質的に防いでいる。耳垢が先端面25cに沿って侵入し固ま
った場合でも、通気溝は決定的に閉塞されたり、目詰まりすることはなく、溝が
閉止された通気路になるのみである。
【0043】 図7(d)〜図7(f)は図7(c)に示した例の変形であり、広巾に作られ
た溝底面27d〜27fの断面形状が種々の形状になっている。即ち、図7(d
)では弧状又は楕円の部分形状であり、図7(e)では三角形状であり、また図
7(f)では円又は楕円形状である。
【0044】 図7(a)〜図7(f)に例示的に示された溝表面の断面形状を適正に設計す
ることにより、従来技術による不規則に形成された通気溝に比較して、音響特性
及び耳垢防止の双方に関して実質的な改善が達成される。これによって、溝の形
状は、耳垢からの保護及び音響効果を考慮したコンピュータモデルを適用するこ
とができ、かつ、製造される耳用装置への正確な一体化を実施することができる
。上述の多重層形成プロセスは、このような目的に特に適している。通気溝の音
響効果を更に最適化するために、例えば図8に示すように、変化に富んだ音響イ
ンピーダンスを本発明の通気溝に沿って実現することができる。即ち、図8に示
された例においては、溝29は図7に示した種々の形状の溝を所望により組合わ
せて長手方向に配列したものである。
【0045】 パッシブな電気回路の形成の場合にも同様に、耳道に当接する溝により生じる
音響伝達挙動は、コンピュータモデル化され、検索され、そして耳内取付装置ま
たはその殻との一体化に活用される。
【0046】 特に耳垢に曝される装置の部分において、耳垢防止を強化する必要のある場合
は、図8において符号Aで示すような溝を設けておく。
【0047】 更に、特に音響挙動を最適化する目的で、特定の耳内取付装置の実際の長さに
比べてより長い通気溝を設けることが望まれる場合がある。この目的は、図9に
示すように、例えば図7に示す形状の溝31を、耳用装置の表面に沿った所定の
曲線に沿って設ける、即ち、図9の例では溝を耳用装置の周囲に沿って螺旋状に
設けることにより達成される。更に、図10に示すように、耳用装置の表面に沿
って2以上の溝を設けることにより、更なる最適化の自由度が得られる。通気溝
に関して高度に高い設計の自由度が実現されるので、このような溝は、耳垢防止
及び音響挙動に関して、耳道内の適用領域に応じた適正な寸法設定を行うことが
でき、かくして耳用装置の表面に沿って最適化された溝を実現することができる
【0048】 2b)内部に一体化された通路を有する通気システム 本発明によるこの新規な通気システムの実施の形態は、耳用装置の内部に少く
ともその一部において完全に一体化して設けられ、耳道壁に向かっては閉じられ
た通気路を構成している。本システムを耳用装置の殻内に設けることについて以
下に説明する。なお、別の追加的装置を耳用装置に一体化する必要がなく、かつ
このような耳用装置を一体材料の装置として製造する場合には、以下の説明はこ
のような一体材料装置を貫通して設けられる通路に対しても適用される。
【0049】 図11は、殻35a〜35e内に設けられた通気路又はダクト33a〜33e
の互いに異なる断面形状又は断面領域に関わる図7と類似の略式斜視図である。
図11(a)では耳用装置の殻内に設けられた通気路33aの断面形状は長方形
又は正方形である。図11(b)の実施の形態では、通気路33bの断面形状は
円又は楕円による扇形状である。図11(c)の実施の形態では、通気路33c
の断面は円又は楕円形状であり、図11(d)では、通気路33dの断面は三角
形状である。
【0050】 図11(e)の実施の形態では、耳用装置の殻は、複合的な、例えば一体化さ
れた支持部37を含むような、内部形状を有する。この場合に利用可能なスペー
スを最適に活用するため、通気路33eは、耳用装置の殻の複雑形状に倣う断面
形状をもって設計される。結果として、この断面形状は、殻35eに一体形成さ
れた帯状の支持部37内に部分的に入り込むような複合的な形態となる。
【0051】 2a)項に記載した実施の形態に戻って付記すると、このように利用可能なス
ペースを最適に活用する複合的な断面形状はまた耳道に向かって開放される通気
溝によっても実現することができ、また逆に図9及び図10に示したような曲線
による開放溝を、閉止された通気路による通路レイアウトとして実現することも
可能である。
【0052】 図12は、殻41内に完全に一体形成された通気路39の実施の形態を示す。
この通気路39は、例えば耳用装置内にその長さ方向に沿って種々の断面形状及
び断面領域を有し、これにより、音響伝達挙動を最適化するように種々の音響イ
ンピーダンスを実現することができる。以上の点に関して、かつ、以下の5項の
説明に関して付記すると、このような形態は複合的な音響インピーダンスを実現
することができるので、通気路又は通気溝、特に本項で説明するような閉止型通
気路は、同時にかつ少くともその部分に沿って、例えば耳内補聴器のマイクロホ
ンの出力側におけるような、アクティブな電気/機械出力トランスデューサにお
ける音響導体部分として容易に活用することができる。
【0053】 図9及び図10に類似して、図13及び図14は、一方では本項に述べられた
一体化された通気路がそれぞれの耳用装置43に沿って適切な通路を選択するこ
とによって延伸させられる様子を、及び他方では必要に応じて図12に類似して
種々の断面の通路を有する2以上の通路が耳用装置内に一体化される様子を示し
ている。
【0054】 それぞれのニーズに応じて組合せて用いることのできる 2a)項及び 2b
)項に示された構成によって、専門家には、本発明の方法による通気システムの
実に多数の実施の形態の変形、特に寸法を自由に選定できる種々のパラメータの
故に、個々の耳用装置に対する最適な耳垢防止及び最適な音響伝達挙動を創生す
る多くの自由度が与えられる。好ましくは、すべての実施の形態において、それ
ぞれの要件に合うように特定の個々のシステム形態が計算され、コンピュータモ
デル化される。これにより、耳用装置は個々に製造される。ここで再び、急速プ
ロトタイプ形成プロセスとして知られる上述の多重層形成プロセスが最適化され
たモデル化の結果により制御され、実施されるので、このプロセスが特に適して
いる。
【0055】 3.形状安定性に関する耳用装置の最適化 本項は、耳の適用領域の動力学又は動態に最適に合致する本発明による耳用装
置を開示する。例えば従来の耳内取付装置は、例えば咀嚼中の耳道の比較的大き
な動きに対応することができない。これは従来の装置における形状安定性がこの
装置全体において実質的に同じであるからである。同様に、例えば耳外補聴器と
耳道との間の音響導体は適用領域の動態に自由に追随することができない。同じ
問題は、部分的にさほど顕著ではないにしても、防音装置、イヤホン、防水挿入
具、等についても存在する。
【0056】 特にこれらの装置の本来的機能、例えば保護機能は、適用領域の動態が大きい
時には、部分的に低下する。例えば、適用領域の動態の考慮のもとに弾力的に形
状変化するプラスチックで作られた従来の防音装置では、その機能は、音響伝達
挙動との交換条件となっている。
【0057】 図15は耳内取付装置の長手方向切取り部を示し、また、図16はこの耳用装
置の部分の断面図を示す。この耳用装置は、例えば電子部品を収納する装置であ
り、弾性材で作られた密着する薄壁を形成する殻45を有する。本実施の形態で
は外面が滑らかに形成された殻皮は、必要に応じて殻の内面に殻皮と同じ材料で
一体形成されたリブ47を有するので、その形状安定性が確保される。
【0058】 一方では、例えば耳道の動きに対応するために耳内取付装置に必要とされる動
力学に応じて、かつ他方では例えば耳内補聴器における組込部品の支持と保護に
関する要件に応じて、殻45の壁厚の分布及びリブ47の密度と形状が、先ず計
算され、この計算データに基づいて耳用装置が実現される。再び上述の多重層形
成プロセスによる製造方法が、この目的に特に適している。明らかではあるが、
上述の耳内取付装置の設計に、図7ないし図14に関して説明された通気システ
ムを組合わせることができる。特に、耳用装置において、例えば特定の領域にお
ける形状安定性や屈曲性を制御するリブは、種々の断面形状において設けること
ができ、かつ必要に応じてリブの長手方向に沿って1つの形状から別の形状に変
化させることができる。
【0059】 図17は、長手方向に沿って種々の断面形状を有するリブパターン47が設け
られた殻45の外皮の設計を示す略式斜視図である。
【0060】 耳内取付装置の所望の壁補強とたわみ又はねじり挙動、即ち形状挙動の設計に
代わって、又は、これに加えて、内部のリブパターンの他に、図17及び図18
に示すように、外部のリブパターンを設けることができる。この目的のために、
図18及び図19に示すように、リブ51のパターンは、領域毎の必要に応じて
種々の密度、方向及び断面形状を有して耳用装置49の外面に形成される。
【0061】 このようなリブの形態は、図19に示すように、空所を有する耳用装置におい
て実現することができるが、一方、例えば電子部品を有せず、従って空所を有し
ない耳用装置、例えば防音装置や防水挿入具においても実現することができる。
このような耳用装置は、例えば図20における断面図により示されるように、内
部スペース53が、極度に圧縮力吸収性の高い材料で作られ、かつ、リブパター
ン57が形成された形状対応型の殻皮55により覆われている。殻皮55とリブ
パターン57は一緒にかつ一体に形成される。この目的のために再び多重層形成
技術による上述の製造方法が好適である。このような多重層形成プロセスが将来
において層形成材料を変化させながら1つの加工品を実現できるようになるか否
かは未定であるが、これがもし可能となれば、例えば図20の実施の形態におい
て、殻皮55とリブ57を個別の断面層として同時に有する充填部53を形成す
ることも可能となろう。
【0062】 図18及び図19は、特に矢印Rによって示される通気溝又は自由通気スペー
スを、外部のリブパターンによって同時に形成できることを示している。
【0063】 図20に戻って、必要に応じかつ破線で示す部分57iのように、耳内取付装
置が内部に更なる部品、例えば電子部品を収納しない時に内部を材料で充填する
場合においても、内部のリブパターン57iを殻皮55に設けることが容易に可
能である。
【0064】 更に図20において破線で示す部分59のように、耳用装置を電子部品のよう
な装置を収納する空所を残したまま形成することも可能である。但しこの場合は
、一体化されるべき追加的部品の必要な容積と形状に合わせて特に設計された空
所59と殻皮55との間の中間スペースは、例えば弾力性のある又は音響を減衰
させる材料で充填するか、又はこのような材料をもって、搭載されるべき部品を
殻皮55に達するように鋳込んでおく。
【0065】 図15〜図17における殻55又は45は、導電性材料で作ることもでき、こ
れによって内部の電子部品は電気的に遮蔽される。これは、図20における充填
材53についても適用される。
【0066】 図15〜図20により、耳用装置は耳内取付装置の例で示され、その殻は内部
及び/又は外部リブによって形状安定性を与えられ、これによって極度に軽量で
形状制御された構成が達成される。明白であるが、このような構成は、必要に応
じて耳外取付装置にも適用することができる。
【0067】 図21は、所定の領域が可撓的に又は圧縮可能に作られた耳内取付装置の別の
実施の形態を示す。この耳用装置、特に耳内補聴器、の殻61には、曲げ又は伸
縮が要求される1つ又はそれ以上の所定の領域において、波状又はひだ状のベロ
ーズ構造63が設けられている。この加工部分は、図21において耳内取付装置
の殻として示されているものの、このような構造はまた耳外取付装置においても
容易に実現することができる。再び上述の製造方法がこの目的のために有利に用
いられる。
【0068】 この実施の形態においても、図20に関して説明したように、耳用装置の内部
容積を特定の要件に対応する材料で充填するか、又はその内部に設けられる部品
をその充填材の内部に埋込むことができる。これにより、装置はより安定し、そ
の音響挙動がより改善される。
【0069】 4.ハウジング及び部品のモジュール化 耳内補聴器においては特に、適用領域、特に耳道、の形状が個々の場合で異な
るという問題がある。これは特に成長期の人にあてはまる。しかしながら、大人
の場合でも耳道は、部分によって、特にくびれ(例えば、いわゆるダイバーの耳
)を形成する傾向に関して、大きく変化する。
【0070】 従って、従来の耳内補聴器においては、搭載された部品が多年に亘って変化せ
ず、例えば補聴器の伝達機能のみを特定の補聴条件に合わせて再調整すべきであ
る場合でも、以前の形状が耳道に正しくフィットしないというだけの理由で新し
い補聴器を設計しなければならないという問題が生じる。
【0071】 3項において述べられた説明によれば、適用領域において変化する形状に合わ
せて耳用装置の自動的な形状マッチングを可能とするので、上記の不具合を改善
する可能性が提供される。本項においては、特に耳内取付装置に関して、更なる
解決手段を説明する。しかしながら、本項における解決手段は、耳外補聴器を含
む耳外取付装置において、装着の快適さのためのみならず、必要に応じて、例え
ば耳外補聴器の美的外観を変えるためにも、そのハウジングを交換することを可
能にする。
【0072】 図22は、耳内取付装置65の長手方向断面を示す。ここにおいて、内部スペ
ース67の形状は、ここに収納される図23に示す電子品モジュール69の形状
に対応している。耳用装置65はゴム状弾性材で作られ、図23に示すように、
電子品モジュール69をその内部に押込むことができる。内部スペース67は、
収納されるべき1つ又はそれ以上のモジュールが耳用装置65内に形状一致によ
り組込まれることにより、直接的に位置決めされ固定されるような形状に作られ
ている。このような手段により、同じ1つの電子品モジュール69を成長する子
供の耳道を考慮した種々の耳用装置65に容易に適合させることができる。耳内
補聴器の場合は、使用中の耳内挿入部分を、容易に変換可能、かつ処分可能な付
属部品とすることができる。耳用装置65は適用領域における変化した条件に適
合するためのみならず、単に汚染した場合にも容易に変換することができる。こ
の特徴は、例えば、外耳炎の場合や、耳用装置の外表面に医薬をつけたり、又は
少くとも消毒済の耳用装置を定期的に交換する等の医療的応用の場合に、用いる
ことができる。
【0073】 図22及び図23に示した概念は、勿論ながら、2項及び3項で開示された概
念との組合せが可能であり、好ましくは、耳用装置65は、1項で説明された方
法により製造され、これによって、モジュール69を遊びがなくかつ振動が生じ
ないように取付ける最も複合的な形状を形成することが可能となる。
【0074】 図22及び図23において、モジュール押さえとして従来の耳内補聴器に存在
する位相板71は、耳用装置と一体化されて形成される。この同じ特徴は、補聴
器の電子部品支持部及び受座にも適用される。1項において説明された層から層
への形成プロセスは、図22において、一点鎖線で示された層の各々を矢印AB
によって示す形成方向に沿って形成するものであり、これによって、上記の形成
方向ABにおいて、異なる材料により、かつ特定の領域におけるニーズに応じて
層を形成し、耳用装置を容易に製造することが可能である。この特徴は、同じく
2項及び3項において説明された耳用装置及び5項ないし7項において説明され
る耳用装置にも適用される。かくして、図22に示した例において領域65aを
ゴム状弾性材で形成し、一方、出口側の領域65bを形状安定性の良い材料で形
成することは容易である。
【0075】 図24は、例として耳内補聴器の形態における耳用装置の更なる実施の形態を
示し、この耳用装置は搭載された部品の簡単かつ素早い交換を可能とする。基本
的にこの形態では、耳用装置の殻は、例えば図24に示すように組立られるいく
つかの部分に分割できるように製造される。ラッチ式、爪式、バヨネット式、等
の急速結合方式を用いることにより、耳内取付装置のハウジング又は殻による外
被部分73a、73bは、互いに素早く分離することができ、搭載された電子部
品モジュール等の部品を取はずし、これらの部品を、必要に応じて、異なる外形
を有する別の殻に、又は、例えば洗浄や殺菌等のために新しい殻内に挿入して用
いることができる。使用済の殻を廃棄する規制によっては、例えば外部からは手
を加えられないラッチのようなロック部材を設け、部品を除去するために殻を切
り開くような結合構成を容易に形成することができる。
【0076】 本実施の形態においても、既に説明した形態及び以下に説明する形態との組合
せが明白に可能である。
【0077】 5.耳用装置又はその殻における音響導管の一体化 耳外補聴器及び耳内補聴器の双方に関して、補聴器の入力側又は出力側にそれ
ぞれ設けられる音響/電気入力トランスデューサ又は電気/音響出力トランスデ
ューサを、管状構造体の独立部品として組立られる音響導管により補聴器の周辺
環境に連絡させること、又は、特に音響/電気入力トランスデューサの場合には
、トランスデューサの受信面を補聴器の表面の部分に直接的に設け、但し、必要
の場合には外部の環境からわずかな空所と保護部分により分離するだけでこれら
を設けることが通常である。
【0078】 このような補聴器を計画する場合は、補聴器の内部についてはトランスデュー
サの位置に関して、また補聴器の表面については外部環境に対する連絡開口の位
置に関して比較的大きな従属関係が生じる。外部に対する連絡開口の位置及び補
聴器におけるトランスデューサの位置に関して、可能な限り大きな設計上の自由
度を有することが望まれる。
【0079】 この目的は基本的に、音響/電気入力トランスデューサ又は電気/音響出力ト
ランスデューサにおいて、上述の音響導管を耳用装置内に又はその殻壁内に一体
化することにより達成される。
【0080】 この特徴は、図25の略式図により説明される。トランスデューサモジュール
75は、音響入力又は出力77を有する。耳内又は耳外補聴器又はイヤホンのよ
うな耳用装置の殻79は、その一体化された部分として音響導管81を有する。
この音響導管81は、図示のように、かつ、少くとも部分的に耳用装置の殻79
の壁内に設けられている。好ましくは鈍端音響導管又は導管部分83により、音
響導管81のそれぞれの音響インピーダンスが調整される。耳外補聴器に適用す
る場合は、図26に見るように、補聴器に沿って所望の位置に分布された音響進
入穴85を設け、これらの穴85を耳用装置又はその殻87内に一体化された音
響導管89を介して、これらとは実質的に独立した補聴器内の位置に設けられた
音響/電気トランスデューサ91に連絡させることにより実施される。かくして
、図26は2つのトランスデューサが1つのモジュールとして中央に配置され、
それらの入力が個々のニーズに合わせて作られた音響導管89により所望の音響
進入穴85に接続される様子を例として示している。
【0081】 図25及び図26の考慮から並びに本発明の通気システムに関わる2項におけ
る説明から明らかなように、通気路に関して、特に図25に示すような音響調整
用導管部分83により、音響インピーダンス条件を正しく計画してある場合は、
通気路を音響導管路としても活用することが可能である。
【0082】 6.耳用装置の識別 耳用装置、特に耳内取付装置を製造する場合、各装置についてその個々の装着
者のニーズに対する適合が実施される。
【0083】 従って、完成した各装置について、即ち耳用装置及び特に耳内補聴器のそれぞ
れについて、識別を行うことが特に望まれる。それ故、各耳用装置又はその殻内
に、個々の購入者に加えて、例えば、製造者、製造番号、左耳用か右耳用かの区
別、等を示す表面の凹凸形成による識別を設けておくことが提案される。この識
別は、最も好ましくは、1項で説明された多重層形成プロセスにより耳用装置を
製造する間に実施される。このような識別により、製造時以降の装置の混同の回
避が確保される。この事は、例えば耳内補聴器の組立工程において、種々のモジ
ュールを自動化により組付けを行う場合に特に重要である。
【0084】 以上の手順は、明らかに、2項〜5項に説明された手順及び内容の1つ又はそ
れ以上のものと組合せることが可能である。
【0085】 7.装着した耳用装置の適用領域の動態に関わる最適化 例えば、耳内補聴器のような耳用装置を形成する場合には、例えばシリコーン
材により耳道の型をとることが今日一般に行われている。咀嚼時のように、比較
的大きな耳道の動きを考えた場合、耳用装置の形成を一時の状態に基づいた型取
りにより実施すれば、装置を装着した時に必ずしも満足の行く結果が得られない
ことは明らかである。従って、図27の機能ブロック/信号フロー略式線図に示
すように、実際の動態におけるいくつかの位置における型をブロック93で示し
た動態適用領域から入手し、又は、映画フィルムのようにして、適用領域の動態
を登録する。結果として得られるデータセットが、記憶装置95に記憶される。
また、型取りによる従来のプロセスを用いる場合でも、対象とする動態に関して
適用領域における2以上の位置についていくつかの型を入手することができる。
【0086】 次いで、これらの型の走査を実施することにより、ディジタル化されたそれぞ
れのデータセットを得て、これらを記憶装置95に記憶する。別の方法としては
例えば、X線を用いて適用領域の動態を登録することができる。
【0087】 達成すべき精度に従属して、それぞれの適用領域の動きのパターンについてい
くつかの「絵」又は「映画」が登録される。記憶装置95に登録されたデータは
、次いでコンピュータ装置97に送られる。コンピュータ装置97の出力は、耳
用装置の製造プロセス99の制御を行う。例えば、今日通常行われるように、耳
内取付装置を比較的固い殻で製造する場合は、コンピュータ装置97は、記憶装
置95に記憶された動態のデータと必要に応じて符号Kにより示される更なる製
造パラメータとを用いて、耳用装置の最善の取付形状を計算する。これにより、
装置を日常的に装着した時の最善の快適性が得られると共に機能達成が維持され
る。耳用装置を3項において説明したように製造する場合は、コンピュータ装置
97は、耳用装置の種々の領域について、可撓性、たわみ挙動、圧縮可能性、等
の特性を計算する。上述のように、コンピュータ装置97は、その出力により、
製造プロセス99を制御するが、この場合、好ましくは、1項に記載された製造
プロセスが実施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法により作動され、耳用装置の産業上の製造を最適化することので
きる製造プラントの一例に関わる実施の形態の略式図。
【図2】 図1の製造プラントに類似した別の装置の実施の形態に関わる略式図。
【図3】 図1及び図2の製造プラントに類似した更に別の装置の実施の形態に関わる略
式図。
【図4】 従来の耳垢防止キャップ付耳内補聴器の略式図。
【図5】 本発明の方法により製造された耳垢防止キャップ付耳内補聴器の略式図。
【図6】 従来の通気溝付耳内補聴器の略式図。
【図7】 図7(a)〜図7(f)により、本発明の方法により製造された通気溝付耳用
装置の外表面の切取り部を示す略式斜視図。
【図8】 本発明の方法により製造され、長手方向に沿って種々の断面形状を有する1つ
の通気溝を含む耳用装置表面の切取り部を示す略式斜視図。
【図9】 本発明の方法により製造され、増大した長さを有する1つの通気溝を含む耳用
装置の略式斜視図。
【図10】 本発明の方法により製造され、増大した長さを有する複数の通気溝を含む耳用
装置に関わる図9と類似の略式斜視図。
【図11】 図11(a)〜図11(e)により、本発明の方法により製造され、内部に種
々の断面形状を有する通気路が設けられた耳用装置殻の切取り部を示す略式斜視
図。
【図12】 本発明の方法により製造され、長手方向に沿って種々の断面形状又は領域を有
する各1つの通気路に関わる図8と類似の略式斜視図。
【図13】 本発明の方法により製造され、その長さを増大された通気路を有する耳用装置
に関わる図9と類似の略式斜視図。
【図14】 本発明の方法により製造された複数の通気路を有する耳用装置に関わる図10
と類似の略式斜視図。
【図15】 内面にリブを有する耳用装置の長手方向に沿った切取り部を示す略式斜視図。
【図16】 リブが種々の断面形状に作られている図15の耳用装置の断面図。
【図17】 図15又は図16に示した内面のリブがその長さに沿って種々の断面形状及び
寸法比を有する耳用装置の切取り部を示す略式斜視図。
【図18】 本発明により製造され、外面にリブを有する耳用装置に関わる図15と類似の
斜視図。
【図19】 種々の断面形状のリブを有する耳用装置の略式断面図。
【図20】 外面のリブと場合により内面のリブを有し、内部スペースを充填材料により少
くとも部分的に満たされた耳用装置の略式断面図。
【図21】 本発明の方法により製造され、曲げ及び圧縮に関して可撓な部分を有する耳用
装置殻を示す長手方向略式断面図。
【図22】 本発明の方法により製造され、電子部品モジュールの収納スペースを有する耳
用装置殻の長手方向断面図。
【図23】 図22の耳用装置殻に電子部品モジュールを押込み挿入している状態を示す図
【図24】 本発明の方法により製造され、互いに着脱自在の2つの部分を有する耳内取付
装置、特に耳内補聴器の略式斜視図。
【図25】 本発明の方法により製造され、耳用装置内において音響/電気又は電気/音響
トランスデューサに一体化された音響導管と調整管を示す略式断面図。
【図26】 本発明の方法により製造され、耳用装置の殻内に2以上の音響導管を有する構
成に関わる図25と類似の断面図。
【図27】 耳用装置の形成においてその適用領域における動態を考慮する本発明の方法及
びこの方法を実施する本発明の装置に関わる信号フロー/機能ブロック略式線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4F213 WL10 WL23 WL26 WL43 WL67 WL72 WL73 WL74 WL76 WL85 WL87 WL92 5B046 AA05 FA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耳用装置を適用する装着者の適用領域について少くとも1つ
    の形状を取得し、かつ、前記少くとも1つの形状に応じて前記耳用装置を製造す
    る耳用装置の製造方法において、前記少くとも1つの形状を3次元的にディジタ
    ル化してデータセットを取得し、かつ、前記データセットに基づく制御により多
    重層形成プロセスを用いて前記耳用装置を製造してなることを特徴とする耳用装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記装着者の適用領域について、前記装着者の自然の動きか
    ら又は自然の動きにおける位置から2以上の形状を取得し、かつ、ディジタル化
    された前記2以上の形状の計算により前記データセットを取得してなることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記形状の取得は、前記適用領域について少くとも1つの型
    をとることにより実施し、前記型を走査し、かつ、これによって得られる走査信
    号をディジタル化してなることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記形状の取得及び必要に応じて前記ディジタル化を前記装
    着者の現場で実施し、かつ、前記データセットを前記耳用装置を製造する製造セ
    ンターに送るようにしてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記多重層形成プロセスとして、レーザ焼結、ステレオリソ
    グラフィプロセス又はサーモジェットプロセスを使用してなることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 互いに相異する複数の耳用装置を併行的に製造してなること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 少くとも外被部分を、凝固された熱可塑性材料の層により形
    成してなることを特徴とする耳用装置。
  8. 【請求項8】 前記耳用装置は、耳内補聴器又は耳外補聴器又はイヤホン部
    分又は防音もしくは防水挿入具でなることを特徴とする請求項7記載の耳用装置
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法を、耳内補聴器、
    耳外補聴器、イヤホン又は防音もしくは防水挿入具の製造に適用すること。
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