JP2003534819A - 生分解性コポリマーを含む農業用品目及び農法 - Google Patents

生分解性コポリマーを含む農業用品目及び農法

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JP2003534819A
JP2003534819A JP2002501255A JP2002501255A JP2003534819A JP 2003534819 A JP2003534819 A JP 2003534819A JP 2002501255 A JP2002501255 A JP 2002501255A JP 2002501255 A JP2002501255 A JP 2002501255A JP 2003534819 A JP2003534819 A JP 2003534819A
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alkyl
pha
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勇夫 野田
マシュー サトコウスキ マイケル
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/08Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing solids as carriers or diluents
    • A01N25/10Macromolecular compounds

Abstract

(57)【要約】 2つのランダムに反復するモノマー単位を含む生分解性ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む農業用品目。第1のランダムに反復するモノマー単位は下記構造を有し、 【化1】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である]第2のランダムに反復するモノマー単位は下記構造を有し、 【化2】 [式中、R2は、C319アルキル又はC319アルケニルである]。ランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%は、第1のランダムに反復するモノマー単位の構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、2000年6月9日に提出された米国特許仮出願番号第60/21
0,557号の利益を請求する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、農業用品目及び農法に関する。さらに詳しくは、本発明は、生分解
性ポリヒドロキシアルカノエート類を含む農業用品目、植物の少なくとも一部を
生分解性ポリヒドロキシアルカノエート類を含む組成物と接触させることを含む
植物を処理する方法、及び生分解性ポリヒドロキシアルカノエートで化学薬品を
処理することを含む化学薬品を制御して放出するための方法に関する。
【0003】 (従来技術) ポリマーはフイルム、シート、繊維、発泡体、成形物品、接着剤、及びその他
多数の専門製品を含む種々のプラスチック物品に用途を見い出している。このプ
ラスチック物質の大半は最終的に固形物のゴミの流れとなる。リサイクルの尽力
が成されている一方で、純粋なポリマーでさえ繰り返し加工することは物質の悪
化を招き、その結果乏しい機械的特性を生じることになる。回収時に混ざり合う
化学的に類似するプラスチックの等級が異なることにより、回収した物質を劣化
したり又は使用できないものにする加工問題を生じる可能性がある。 砂防カバー、根覆い、ネット、荷造り紐、ポット、及び植物の支柱のような農
業用品目は、プラスチックから形成されてもよい。生分解性であることはかかる
品目にとって有利である。例えば、農業用根覆いは、雑草増殖を抑制するため、
土壌による水分保持を高めるため、及び腐食を防止するために用いられる。
【0004】 しかしながら、根覆いが分解性でなければ、各季節の終了時に畑から根覆いを
取り除かねばならない。生分解性であり、成長期の終了時に取り除く必要がない
根覆いを用いることは効率的である。 クレンジング(Clendinning)らの、米国特許第3,932,319号は、生
分解性で熱可塑性のジアルカノイルポリマーを含む材料から製造される移植用プ
ランター容器として用いてもよいフィルム及び容器を開示している。クレンジン
グ(Clendinning)らは、生分解性で熱可塑性のジアルカノイルポリマー、並び
に大豆、ピートモス、コーンスターチ、木材チップ、小麦粉、及びデンプンのよ
うな天然の生分解性産物のブレンドから容器を形成してもよいことを教示してい
る。
【0005】 ラハリヒ(Lahalih)らの米国特許第4,686,790号は、従来の植物栄
養剤をポリビニルアルコールのような水溶性ポリマーと混合して、薄いフィルム
を形成することによって調製される農業用根覆いフィルムを開示している。ラハ
リヒ(Lahalih)らは、さらにポリビニルアセテートのような耐水性樹脂の薄層
で乾燥したフィルムを、次に被覆して複合根覆いフィルムを形成することを教示
している。 ビリングズ(Billings)の米国特許第5,165,351号は、生分解性の種
子テープを利用する種子プランター単位を開示している。ビリングズ(Billings
)は、さらに作物に隣接する化学薬品を制御して適用するために、肥料及び農薬
を種子テープ又は別々に分配されたテープに組み入れてもよいことを教示してい
る。
【0006】 アスラム(Aslam)らの米国特許第5,207,020号は、リサイクルされ
た、生分解性の、分割した又は広げた紙のシートでできた砂防用ブランケットを
開示している。アスラム(Aslam)らはさらに、ブランケットが、下の層が土壌
に水を通し、緩い土壌の粒子を捕らえながら、ブランケットを通りぬける水を捕
らえる一方、上の層が侵食を減らすために排水を促進するような複数の層をブラ
ンケットが有することを教示している。 ケル2世(Kell, Jr.)らの米国特許第5,503,883号は、紙細片の複
数層から構成され、輪の放射状に互いに積層され、生分解性の樹脂又は接着剤で
結合された輪を含む生分解性の花輪用リングを開示している。
【0007】 シンクライア(Sinclair)らの米国特許第5,760,118号は、殺生物剤
、肥料、ワナに害虫を惹きつける誘引剤、忌避剤、カビ駆除剤、静真菌剤、及び
肥料のような化学薬品を制御して放出するための製品の製造に加水分解的に分解
可能なポリマーを用いてもよいことを開示している。シンクライア(Sinclair)
らはさらに、加水分解的に分解可能なポリマーを、玩具、衣類、吸収用品目、及
び容器のような品目と同様に、根巻きカバー、地質織布の砂防、防草フィルム、
根覆い、種子マット、種子ストリップ、ポット、支柱、及び荷造り紐のような園
芸製品に用いてもよいことを開示している。
【0008】 ベヘル2世(Behel, Jr.)らの米国特許第5,837,029号は、親水性の
ポリマー送達システムへの有機ヒドロキシ酸及び硫酸鉄の配合の包含を教示して
いる。ベヘル2世(Behel, Jr.)らは送達システムが、植物の列の中又は近くの
土壌に計量しながら供給することができる粒子を形成することを教示している。 シャシャ(Shasha)らの米国特許第5,837,273号は、生物活性のある
物質を、デンプンを基剤とする粘着性顆粒に内包するための組成物を教示してい
る。シャシャ(Shasha)らは、かかる顆粒が害虫防御剤を持続放出することが可
能であることを教示している。
【0009】 ウッド(Wood)らの米国特許第5,883,104号は、非対称性4,6−ビ
ス(アリールオキシ)ピリミジン化合物を植物の群葉に適用することによって、
ダニの残留防止を改善し、ダニの侵襲からの植物の保護を延長する方法を開示し
ている。 バリンガー2世(Ballinger, Jr.)の米国特許第5,885,604号は、鳥
類の味覚に不快感を与え、300〜400mmの範囲の波長で光を吸収する非毒
性の固形状被覆物質を、植える前の又は植えた種子に重層した土の表面に適用す
ることにより、鳥類が植えた種子に損害を与えるのを阻止する方法を開示してい
る。
【0010】 キム(Kim)らの欧州特許EP0843963A1は、殺虫剤及び生分解性で
熱可塑性のポリエステル樹脂を含む殺虫剤の配合を開示している。キム(Kim)
らは、配合が有効成分の制御された放出に備えていることを教示している。 アスラー(Asrar)らのWO99/04948号は、ポリヒドロキシブチレー
ト又はポリヒドロキシブチレート−コ−バレレートのようなポリヒドロキシアル
カノートを融解すること、及び物体を押し出し被覆することを含む被覆物体の製
造方法を開示している。アスラーらは、被覆が125,000ダルトンを超える
分子量を有することを教示している。
【0011】 従って、農業分野では生分解性プラスチックから形成される品目に対して継続
しているニーズがある。好ましくは、プラスチックは、過度の厚さを伴うことな
く、卓越した柔軟性と強度を有する。さらに、プラスチック物品から漏れ出す可
能性のある可塑剤を実質的に含まないか、又は含まないことが望ましい。さらに
、農薬の放出を遅らせる又は制御する方法に対するニーズがある。 残念ながら、多数の生分解性品目は脆性であるか、または好気性条件及び嫌気
性条件の両方では分解することができない。さらに、ポリヒドロキシブチレート
及びポリ(ヒドロキシブチレート−コ−ヒドロキシバレレート)のような従来技
術のポリマーは、不満足な特性を有することが多い。ポリヒドロキシブチレート
及びポリ(ヒドロキシブチレート−コ−ヒドロキシバレレート)は、その融点付
近で熱的に不安定になる傾向があり、それによって加工するのが困難になってい
る。生分解性材料の融解温度はその分解温度よりも実質的に低いことが好ましい
【0012】 (発明の概要) 従って、本発明の目的は従来技術の種々の問題を未然に防ぐことである。 生分解性である農業用品目を提供することが本発明のもう1つの目的である。 好気性条件及び嫌気性条件の両方で分解することができる農業用品目を提供す
ることが本発明のもう1つの目的である。 植物の少なくとも一部を生分解性ポリマーを含む組成物に接触させることを含
む植物を処理する方法を提供することが、本発明のさらにもう1つの目的である
。 さらに、化学薬品、好ましくは、肥料、殺虫剤、除草剤、静真菌剤、動物に毒
性のある化合物及び益虫を誘引する化合物のような農薬を制御して放出する方法
を提供することが本発明の目的である。
【0013】 柔軟性で強く、透明であっても不透明であってもよい土覆い、根覆い及び砂防
フィルムを提供することが本発明のもう1つの目的である。 植物の葉及び花弁を介した水分の喪失を軽減する方法に備えることも本発明の
目的である。 化学薬品の時間制御した放出を提供し、取り扱い易く、適用中、活性のある化
合物を含有することにより作業者の安全性を助長する農業用化合物のための送達
ビヒクルを提供することは本発明のもう1つの目的である。 本発明の態様の1つに従って、2つのランダムに反復するモノマー単位を含む
生分解性ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む農業用品目が提供され
、その際、第1のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、
【0014】
【化9】
【0015】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、
【0016】
【化10】
【0017】 [式中、R2が、C319アルキル又はC319アルケニルである] その際、ランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%は、第1のランダ
ムに反復するモノマー単位を有する。 本発明のもう1つの態様に従って、2つのランダムに反復するモノマー単位を
含む生分解性ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む組成物を植物の少
なくとも一部に接触させる工程を含む植物を処理する方法が提供され、その際、
第1のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、
【0018】
【化11】
【0019】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、
【0020】
【化12】
【0021】 [式中、R2が、C319アルキル又はC319アルケニルである] その際、ランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%は、第1のランダ
ムに反復するモノマー単位を有する。 さらに、化学薬品を制御して放出する方法が提供される。該方法は、2つのラ
ンダムに反復するモノマー単位を含む生分解性ポリヒドロキシアルカノエートコ
ポリマーで化学薬品を処理することを含み、その際、第1のランダムに反復する
モノマー単位が下記構造を有し、
【0022】
【化13】
【0023】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、
【0024】
【化14】
【0025】 [式中、R2が、C319アルキル又はC319アルケニルである] その際、ランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%は、第1のランダ
ムに反復するモノマー単位を有する。
【0026】 (詳細な説明) 出願者らは、ポリヒドロキシアルカノエートポリマー類(PHA)を含む組成
物が有用な農業用品目を提供することを見い出した。ポリヒドロキシアルカノエ
ートポリマー類は、化学薬品の放出を遅らせる又は制御するのに特に有用なビヒ
クルである。本発明に基づいたPHAは、好気性条件及び嫌気性条件の両方で生
分解するので、PHAから形成される品目は水のもとでさえ生分解することがで
きる。
【0027】 本発明に基づいた生分解性品目は、意外なことに液体及び油脂に耐性である。
該品目は、意図する保存温度及び使用温度より高い軟化温度を有するPHAから
形成されるので、寸法の安定性を失うことなく夏の間、倉庫に保存するのに好適
である。物品は驚く程良好なセルフシール可能性及び紙製基材への粘着性を呈す
るPHAから形成される。
【0028】 さらに、ホモポリマーポリ(3−ヒドロキシブチレート)(PHB)又はコポ
リマー、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)(
PHBV)とは異なって、本発明に基づいたPHAは丈夫であり脆弱ではない。
従ってPHAを含む物品は割れたりかけたりしにくい。出願者らは、ポリヒドロ
キシブチレート及びポリヒドロキシブチレート−コ−バレレートに比べて、本発
明に基づいたポリヒドロキシアルカノエートは、さらに低い融解温度、さらに低
い結晶化度及び改善された融解レオロジーを有することを見い出してた。本発明
のPHAは低い融解温度を有するのでPHAはフィルムや被膜に加工し易い。本
発明のPHAはその分解温度よりも低い融解温度を有する。
【0029】 本明細書で使用されるとき、「農業用品目」は、未処理の土壌、未処理の植物
、並びに種子、茎、花、及び果実のような未処理の植物の一部以外の農業で用い
られるいかなる品目も包含することを意図する。農業用品目には、砂防カバー、
土覆い、根巻き覆い、ネット、ポット、花瓶、花輪用リング、根覆い、植物の支
柱、フェンスの支柱、ラベル、荷造り紐、ロープ、及び群葉スプレーが挙げられ
る。農業用品目にはまた、被覆された又は被包された植物、植物の一部又は化学
薬品、例えばポリマーで被覆された種子及び/又は化学薬品、種子及び/又は化
学薬品を含む生分解性のテープ又はマット、並びに化学薬品を制御して放出する
ための顆粒、錠剤、又はペレットも挙げられる。本明細書で使用するとき、「農
薬」は、肥料、殺虫剤、除草剤、静真菌剤、カビ駆除剤、動物に毒性のある化合
物、及び益虫を誘引する化合物のような農業で使用される化学薬品を含むことを
意図する。農薬には、尿素、ニトレート類、ホスフェート類、カリウム、マグネ
シウム、及び硫酸鉄が挙げられる。
【0030】 本明細書で使用するとき、「アルキル」は、直鎖又は分岐鎖、及び置換(モノ
−又はポリ−)又は非置換であってよい飽和した炭素を含有する鎖をいうが、一
方「アルケニル」は、モノ−不飽和(すなわち、鎖中に1つの二重結合)又はポ
リ−不飽和(すなわち、鎖中に2つ以上の二重結合)、直鎖又は分岐鎖、及び置
換(モノ−又はポリ−)又は非置換であってもよい炭素を含有する鎖を言う。 本明細書で使用するとき、「PHA」は、本発明のポリヒドロキシアルカノエ
ートを言い、「PHB」は、ホモポリマーポリ(3−ヒドロキシブチレート)を
言い、「PHBV」はコポリマーポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒ
ドロキシバレレート)を言う。
【0031】 本明細書で使用するとき、「生分解性」は微生物及び/又は天然の環境因子に
よって最終的にCH4、CO2及び水又は生物資源に完全に分解される化合物の能
力を言う。 本明細書で使用するとき、「堆肥化可能」は以下の3つの必要条件を満たす物
質を言う:(1)物質が固形廃棄物用の堆肥化施設において処理されることが可
能である;(2)そのように処理されれば物質は最終的に最終堆肥になる;及び
(3)堆肥を土壌で使用するとしたら、物質は最終的に土壌中で生分解する。
【0032】 例えば、処理のために堆肥化施設に提出された固形廃棄物に存在する高分子フ
イルム素材は、必ずしも最終堆肥になる必要はない。特定の堆肥化施設は、紙と
その他の物質を分離するためにさらなる処理に先立って固形廃棄物を空気分級す
る。高分子フイルムがかかる空気分級において固形廃棄物から分離されるのは最
もありそうなことであり、従って堆肥化施設では処理されない。それにもかかわ
らず、それは堆肥化施設で処理されることが「可能」なので、上記定義に従って
それは依然として「堆肥化可能な」物質である。 物質が最終的に堆肥になる必要条件は、通常それが堆肥化処理過程で分解の形
態を受けることを意味する。通常固形廃棄物は堆肥化処理過程の初期段階で破砕
工程を受ける。その結果、高分子フィルムはシートではなく薄片として存在する
【0033】 堆肥化処理過程の最終段階では完成した堆肥がふるい工程を受ける。通常高分
子薄片は破砕工程直後のサイズを保持していればふるいを通過することはない。 本発明の堆肥化可能な物質は、堆肥化処理過程の間にその整合性を十分に喪失
し、部分的に分解した薄片がふるいを通過することができる。しかしながら、堆
肥化施設が固体廃棄物の流れを極めて厳密な破砕とむしろ粗雑なふるいの対象と
することは考えられ、そのような場合ポリエチレンのような非分解性ポリマーは
必要条件(2)を満たす。従って必要条件(2)を満たすことは、物質が本定義
の範囲内で堆肥化可能であるには不十分である。
【0034】 本明細書で定義されるような堆肥化可能な物質をポリエチレンのような物質か
ら区別するのは必要条件(3)であり、物質が最終的に土壌中で生分解するとい
うことである。この生分解性の必要事項は、堆肥化処理過程又は堆肥化土壌の使
用に必須ではない。固形廃棄物及びそれから生じる堆肥は、例えば、砂のような
あらゆる種類の非生分解性物質を含有する可能性がある。しかしながら土壌の中
に人工の物質を増やすのを回避するために、本明細書ではかかる物質が完全に生
分解性であることが必要である。同じ理由によってこの生分解が速いということ
は全く必要ではない。物質それ自体及び中間分解生成物が土壌や作物に毒性でな
く有害でない限り、この必要事項は土壌中の人工の物質の蓄積を避けるためだけ
に存在するので、それらの生分解が数ヵ月又は数年かかることは完全に許容可能
である。発明に基づいたコポリマーは有利なことに迅速な嫌気性の生分解を受け
る。
【0035】 特に指示がない限り、本明細書で詳説するコポリマー組成物の比はすべてモル
比を言う。特に指示がない限り、すべての部及び百分率は重量による。 本発明で使用されるポリヒドロキシアルカノエートは合成的に調製されてもよ
いし、細菌又は藻類のような種々の生物から製造されてもよい。ポリヒドロキシ
アルカノエートは、ホモポリマー又はコポリマーであってもよく、好ましくはポ
リヒドロキシアルカノエートはコポリマーである。
【0036】 ポリヒドロキシアルカノエートは、アタクチックであっても、イソタクチック
であっても、シンジオタクチックであってもよい。本明細書で使用されるポリヒ
ドロキシアルカノエートは、好ましくは実質的にイソタクチック(約90重量%
〜約100重量%がイソタクチック)であり、又はすべてがイソタクチック(約
100重量%がイソタクチック)である。すべてがイソタクチックのポリヒドロ
キシアルカノエートは生物から得てもよく、好ましくは本明細書で使用されるポ
リヒドロキシアルカノエートは生物から得られる。 ポリヒドロキシアルカノエートは少なくとも約2の異なったモノマーを含むコ
ポリマーである。一部の実施形態では、ポリヒドロキシアルカノエートは少なく
とも約3の異なったモノマーを含むコポリマーである。 1つの実施形態では、ポリヒドロキシアルカノエートは少なくとも2つのラン
ダムに反復するモノマー単位(RRMU)を含む。第1のランダムに反復するモ
ノマー単位は下記構造を有する:
【0037】
【化15】
【0038】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である]。好ましい
実施形態では、第1のランダムに反復するモノマー単位は、R1が、C1アルキル
であり、nが1であるモノマー(モノマーの反復単位3−ヒドロキシブチレート
);R1がC2アルキルであり、nが1であるモノマー(モノマーの反復単位3−
ヒドロキシバレレート);R1がHであり、nが2であるモノマー(モノマーの
反復単位4−ヒドロキシブチレート);R1がHであり、nが1であるモノマー
(モノマーの反復単位3−ヒドロキシプロピオネート);及びこれらの混合物か
らなる群より選択される。
【0039】 第2のランダムに反復するモノマー単位は下記構造を有する:
【0040】
【化16】
【0041】 [式中、R2はC319アルキル又はC319アルケニルである]。好適な第2のR
RMUには、R2がC37のアルキル又はアルケニル、C5のアルキル又はアルケ
ニル、C7のアルキル又はアルケニル、C811のアルキル又はアルケニル、C8
のアルキル又はアルケニル、C9のアルキル又はアルケニル、C1219のアルキ
ル又はアルケニル、C311のアルキル又はアルケニル、又はC419のアルキル
又はアルケニルであるものが挙げられる。 本発明の1つの実施形態では、RRMUの少なくとも約50%、好ましくは少
なくとも約60%、さらに好ましくは少なくとも約70%、さらに一層好ましく
は少なくとも約80%、さらにより一層好ましくは少なくとも約85%が、第1
のRRMU構造を有する。
【0042】 本発明のポリヒドロキシアルカノエートがフィルム、シート、又は柔らかい弾
性繊維に加工される場合、PHAの混和RRMUの好ましくは約50%〜約98
%、さらに好ましくは約80%〜約97%、さらに一層好ましくは約85%〜約
96%が、第1のRRMU構造を有する。 本発明のポリヒドロキシアルカノエートが、通常の繊維又は成形物品(例えば
、射出成形又はブロー成形)に加工される場合、PHAのRRMUの好ましくは
約80%〜約99%、さらに好ましくは約90%〜約98%、さらに一層好まし
くは約95%〜約97%が、第1のRRMU構造を有する。
【0043】 本発明のポリヒドロキシアルカノエートが熱成形物品に加工される場合、PH
Aの混和RRMUの好ましくは約70%〜約98%、さらに好ましくは約75%
〜約97%、さらに一層好ましくは約80%〜約96%が、第1のRRMU構造
を有する。 本発明のポリヒドロキシアルカノエートが発泡体に加工される場合、PHAの
混和RRMUの好ましくは約70%〜約97%、さらに好ましくは−約80%〜
約96%、さらに一層好ましくは約86%〜約95%が、第1のRRMU構造を
有する。
【0044】 本発明のポリヒドロキシアルカノエートがエラストマー又は接着剤に加工され
る場合、PHAのRRMUの好ましくは少なくとも約50%、さらに好ましくは
少なくとも65%が、第1のRRMU構造を有する。 本発明のポリヒドロキシアルカノエートが不織布に加工される場合、PHAの
RRMUの好ましくは約85%〜約99%、さらに好ましくは約90%〜約98
%、さらに一層好ましくは約95%〜約97%が、第1のRRMU構造を有する
。 本発明のポリヒドロキシアルカノエートが、成形物品(例えば、射出成形又は
ブロー成形)に加工される場合、PHAのRRMUの好ましくは約80%〜約9
0%、さらに好ましくは約90%〜約98%、さらに一層好ましくは約92%〜
約97%が、第1のRRMU構造を有する。
【0045】 好ましい実施形態では、第1のランダムに反復するモノマー単位は、R1が、
1アルキルであり、nが1であるモノマー(モノマーの反復単位3−ヒドロキ
シブチレート);R1がC2アルキルであり、nが1であるモノマー(モノマーの
反復単位3−ヒドロキシバレレート);R1がHであり、nが2であるモノマー
(モノマーの反復単位4−ヒドロキシブチレート);R1がHであり、nが1で
あるモノマー(モノマーの反復単位3−ヒドロキシプロピオネート);及びこれ
らの混合物からなる群より選択される。
【0046】 もう1つの実施形態では、本発明で有用なコポリマーは、下記構造を有する第
3の又はさらに追加のRRMUを含む:
【0047】
【化17】
【0048】 [式中、R3は、H、C119アルキル又はC119アルケニルであり、mは1又
は2である];その際、追加のRRMUは、第1のRRMU又は第2のRRMU
と同一ではない。コポリマーは、少なくとも約3、さらに好ましくは約3〜約2
0の異なったRRMUを含んでもよい。
【0049】 1つの実施形態ではR3はC119アルキル又はC119アルケニルであり、m
は1であるが、もう1つの実施形態ではR3はH、C12アルキル又はC12
ルケニルであり、mは1又は2である。好ましい実施形態では第3のRRMUは
3がC1アルキルであり、mが1であるモノマー(モノマーの反復単位3−ヒド
ロキシブチレート);R3がC2アルキルであり、mが1であるモノマー(モノマ
ーの反復単位3−ヒドロキシバレレート);R3がHであり、mが2であるモノ
マー(モノマーの反復単位4−ヒドロキシブチレート);R3がHであり、mが
1であるモノマー(モノマーの反復単位3−ヒドロキシプロピオネート)、及び
これらの混合物からなる群より選択される。
【0050】 実施形態の1つでは、本発明のPHAは、第1のRRMUが下記構造を有する
2つのRRMUを含む:
【0051】
【化18】
【0052】 [式中、R1は、H又はC2アルキルであり、nは1又は2である];第2のRR
MUは下記構造を有する:
【0053】
【化19】
【0054】 好ましくはRRMUの少なくとも50%は第1のRRMU構造を有する。 実施形態の1つでは、本発明の生分解性のPHAは3つのRRMUを含み、第
1のRRMUが下記構造を有し:
【0055】
【化20】
【0056】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である];第2のR
RMUは次の構造を有し:
【0057】
【化21】
【0058】 [式中、R2は、C319アルキル又はC319アルケニル、好ましくはC419
ルキル又はC419アルケニルである];第3のRRMUは下記構造を有し:
【0059】
【化22】
【0060】 [式中、R3は、H、C119アルキル又はC119アルケニルであり、mは1又
は2である];その際、第3のRRMUは、第1のRRMU又は第2のRRMU
と同一ではない。好ましくはRRMUの少なくとも50%は第1のRRMU構造
を有する。一般に、約20%以下のRRMUが第3のRRMU構造を有する。 好ましくはポリヒドロキシアルカノエートの分子量は約50,000より大き
い。 1つの実施形態では重量平均分子量は約400,000以下である。もう1つ
の実施形態では重量平均分子量は約400,000より大きく、好ましくは50
0,000より大きい。
【0061】 半結晶性ポリマー(又はコポリマー)の容積パーセント結晶化度(Φc)は、
ポリマーがどの種類の最終用途特性を持つかを決めることが多い。例えば、高度
に(50%を超える)結晶化したポリマーは、一般に強くて堅く、支柱やポット
のような製品に好適である。結晶度の低いポリマーは一般に柔軟及び丈夫であり
、土覆いのような製品に好適である。参考として本明細書に組み入れられる米国
特許第5,618,855号(ノダ)に記載されるように、X線回折、示差走査
熱量計(DSC)、密度測定、及び赤外線吸収を含む多数の方法によって結晶化
度を測定することができる。
【0062】 一般に、本発明のPHAはX線回折で測定したとき、好ましくは約50%〜約
95%;さらに好ましくは約10%〜約80%;さらに一層好ましくは約20%
〜約60%の結晶化度を有する。 本発明のPHAがフィルムに加工される場合、かかるPHAの結晶化度の量は
X線回折で測定したとき、さらに好ましくは約5%〜約60%;さらに好ましく
は約10%〜約50%;さらに一層好ましくは約20%〜約40%である。 本発明のPHAがシートに加工される場合、かかるPHAの結晶化度の量はX
線回折で測定したとき、さらに好ましくは約5%〜約60%;さらに好ましくは
約10%〜約50%;さらに一層好ましくは約20%〜約40%である。
【0063】 本発明のPHAが通常の繊維又は不織布に加工される場合、かかるPHAの結
晶化度の量はX線回折で測定したとき、さらに好ましくは約50%〜約95%;
さらに好ましくは約60%〜約95%;さらに一層好ましくは約70%〜約95
%である。 本発明のPHAが柔らかい弾性繊維に加工される場合、かかるPHAの結晶化
度の量はX線回折で測定したとき、さらに好ましくは約20%〜約90%;さら
に好ましくは約30%〜約85%;さらに一層好ましくは約40%〜約80%で
ある。 本発明のPHAが成形物品又は熱成形物品に加工される場合、かかるPHAの
結晶化度の量はX線回折で測定したとき、さらに好ましくは約10%〜約80%
;さらに好ましくは約20%〜約70%;さらに一層好ましくは約30%〜約6
0%である。
【0064】 本発明のPHAがエラストマー又は接着剤に加工される場合、かかるPHAの
結晶化度の量はX線回折で測定したとき、さらに好ましくは約50%未満;さら
に好ましくは約30%未満;さらに一層好ましくは約20%未満である。 好ましくは、本発明の生分解性PHAは約30℃〜約160℃、さらに好まし
くは約60℃〜約140℃、さらに一層好ましくは約90℃〜約130℃の融解
温度(Tm)を有する。 好適なポリヒドロキシアルカノエートには参考として本明細書に組み入れられ
る米国特許第5,498,692号;同第5,502,116号;同第5,53
6,564号;同第5,602,227号;同第5,618,855号;同第5
,685,756号;及び同第5,747,584号(ノダ)で開示されるもの
が挙げられる。
【0065】 多数のプラスチック物品はフタル酸塩可塑剤又はジ−2エチルヘキシルアジペ
ートのようなアジピン酸誘導体のような可塑剤を含む。フタル酸塩可塑剤は可塑
剤として用いられるフタレート基を含む化合物を言う。かかる可塑剤には、ジオ
クチルフタレート(DOP)及びジ−2−エチルヘキシルフタレート(DEHP
)とも言うビス−2−エチルヘキシルフタレート、並びにジイソノニルフタレー
ト(DINP)が挙げられる。その他のフタレート可塑剤にはブチルベンジルフ
タレート、ブチルオクチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジカプリル
フタレート、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジエチル、ジヘキシルフタレ
ート、ジイソブチルフタレート、フタル酸ジイソデシル、ジイソヘクチルフタレ
ート、ジイソオクチルフタレート、フタル酸ジメチル、フタル酸ジトリデシル、
ジウンデシルフタレート、ウンデシルドデシルフタレート、及びこれらの混合物
が挙げられる。
【0066】 しかしながら、可塑剤、特にフタレート可塑剤はプラスチック物品から浸出す
る可能性があるという懸念がある。従って、農業用品目は、好ましくは可塑剤、
特にフタレート可塑剤を実質的に含まず、さらに好ましくは含まない。本明細書
で使用するとき、実質的に含まないは物品の好ましくは20重量%を超えず、さ
らに好ましくは10重量%を超えず、さらに一層好ましくは5重量%未満が可塑
剤であることを意味する。1つの実施形態では物品は可塑剤を含まない。 もう1つの実施形態では、農業用品目は、可塑剤、好ましくは非毒性で生分解
性の可塑剤を含有してもよい。好適な可塑剤にはトリカルボキシルエステル類、
シトレートエステル類、グリセリンのエステル類、及びジカルボン酸エステル類
が挙げられる。好ましい可塑剤は、グリセリルトリアセテート又は1,2,3−
プロパントリオールトリアセテートとも呼ばれるトリアセチンである。一般に、
可塑剤を含有する農業用品目は、PHA品目全体の20重量%を超えず、好まし
くは10重量%を超えず、さらに一層好ましくは5重量%未満を含む。
【0067】 農業用品目は、農薬、着色剤、又は抗菌化合物のような添加物を含有してもよ
い。好ましくは添加物は変わり易くない。本明細書で使用するとき、「変わり易
くない」は、コポリマーが生分解するよりも速い速度でポリヒドロキシアルカノ
エートコポリマーから逃げない添加物を言う。 本明細書で使用する品目は、フィルム、シート、繊維、発泡体、熱形成した品
目、及び成形物品の形態であってもよい。本明細書で使用するとき、「フイルム
」は長さ対厚さの比が大きく、幅対厚さの比が大きい極めて薄い物質の連続した
小片を意味する。厚さの正確な上限に関する必要条件はないが、好ましい上限は
、約0.25mm、さらに好ましくは約0.10mm、さらに一層好ましくは約
0.05mmである。従来のフイルム製造装置において、単層又は多層のフイル
ムを製造するために従来の手段を用いてフイルムを加工してもよい。
【0068】 本明細書で使用されるとき、「シート」は長さ対厚さの比が大きく、幅対厚さ
の比が大きい極めて薄い物質の連続した小片を意味し、その際、物質は約0.2
5mmよりも薄い。シート形成は、シート形成がより堅く、自己を支える性質を
有することを除いて、特性及び製造という点でフィルムと同じ多数の特徴を共有
する。
【0069】 本明細書で使用するとき、「繊維」は長さ対幅の比が大きく、小さな横断面を
有する柔軟な、肉眼的に均一な素地を言う。本明細書で使用するとき、「発泡体
」は、その嵩の中に分布する多数の気泡の存在によって見かけの密度が実質的に
減少している本発明のコポリマーを言う。本発明のもう1つの実施形態では、プ
ラスチック物品は成形物品である。本明細書で使用するとき、「成形物品」は、
金型により規定される形状に射出され、圧縮され、又は気体の手段によって吹き
込まれる組成物から形成する物体を言う。本明細書で使用されるとき、「熱成形
物品」は、ポリヒドロキシアルカノエートの厚板又はシートを柔軟になるまで加
熱し、次いで厚板又はシートを適切な形状に刻印する又は真空で吸引することに
よって形成される物体を言う。
【0070】 実施形態の1つでは、生分解性のポリヒドロキシアルカノエートコポリマーは
、砂防カバー、土覆い、根巻き覆い、ネット、ポット、花瓶、花輪用リング、根
覆い、植物の支柱、フェンスの支柱、ラベル、荷造り紐、及びロープのような農
業用品目を製造するのに用いられる。農業用品目にはまた、被覆された又は被包
された植物、植物の部分又は化学薬品、例えばポリマーで被覆された種子及び/
又は化学薬品、種子及び/又は化学薬品を含む生分解性のテープ又はマット、並
びに化学薬品を制御して放出するための顆粒、錠剤、又はペレットも挙げられる
。花輪用リング、支柱、及びポットのような品目は熱成形物品又は発泡体物品で
あってもよいが、防水シート、ネット、土覆い、及び根覆いのような物品はシー
ト又はフィルムであってもよく、ネット、荷造り紐及びロープのような物品は繊
維であってもよい。
【0071】 好ましい実施形態では、ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーは、フィル
ムの形態である。根覆い、又は保護用覆いとしてフィルムを用いてもよい。かか
るフィルムは生分解性であり、良好な柔軟性及び強度を有し、必要に応じて、透
明、不透明、又は色つきにしてもよい。ラップ、防水シート、ネット、又はフィ
ルムのようなポリヒドロキシアルカノエートコポリマーの保護用覆いは、樹木、
多年生植物、1年生植物、及び作物を含む植物の上に置いてもよい。かかる生分
解性の保護用覆いは、イナゴ、カブトムシ、及び鳥類のような有害小動物から植
物を保護する。 根覆いの形態でのフィルムは、水分保持を高めるが、雑草の増殖を減らす。根
覆いは、堅いフィルム、割れ目又は孔を有するフィルム、又は細長い薄片にした
フィルムの形態であってもよい。生分解性の根覆い及び保護用フィルムは、良好
な植物の生長を促進することに加えて、生分解性品目は除去又は廃棄を必要とし
ないので、時間と金の節約を提供する。フィルムや根覆いは、成長シーズンが終
わった後、単に土壌で耕される。
【0072】 さらに好ましい実施形態では、根覆いは肥料、殺虫剤、除草剤、静真菌剤、カ
ビ駆除剤、植物を破壊する動物に毒性のある化合物、又は益虫を誘引する化合物
のような農薬をさらに含む。好適な農薬には、尿素、ニトレート類、ホスフェー
ト類、カリウム、マグネシウム、及び硫酸鉄が挙げられる。根覆いが徐々に生分
解するにつれて、農薬が徐々に放出される。 実施形態の1つでは、コポリマーは、種子のテープ又は種子のマットを形成す
る。すなわち、ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含むテープ又はマッ
トがさらに種子を含む。テープ又はマットは土の中又は上に置かれ、コポリマー
は種子の支持体として役立つ。実施形態の1つでは、種子のテープ又は種子のマ
ットはさらに農薬を含む。
【0073】 農薬を含む根覆い及び種子のテープ又はマットは、ポリヒドロキシアルカノエ
ートコポリマーが農業用途で送達ビヒクルとして役立ってもよい方法である。か
かる送達システムは、種子及び/又は化学薬品を制御して放出することができて
もよく、いかなる好都合な形態を利用してもよい。例えば、送達システムは、ス
トリップ、棒、錠剤、顆粒、砂防カバー、ネット、ポット、シート形成、及び微
小カプセルの形態であることができる。かかる送達装置は多数の利点を提供する
。長時間にわたって農薬を制御して放出し、放出の位置を制御することに加えて
、かかる送達ビヒクルは、有効成分の匂いを含有する。さらにかかる送達システ
ムは作業者の安全性に備えており、適用中、活性化合物が送達機器に含有される
ので、作業者は、活性化合物にあまり暴露されずに済む。
【0074】 もう1つの実施形態では、2つの別個のテープ又はマットが地面に適用され、
テープ又はマットの1つがポリヒドロキシアルカノエートコポリマー及び種子を
含み、もう1つのテープ又はマットはポリヒドロキシアルカノエートコポリマー
及び少なくとも1つの農薬を含む。コポリマーが生分解するにつれて、それは農
業製品を放出する。従って、長時間にわたって農業製品の放出を制御することが
できる。さらに、農薬は、特別の領域に向けることができる。例えば、肥料又は
殺虫剤のような化学薬品を畑又は庭全体に広く散布するのではなく、化学薬品を
含有するテープ又はマットを植物の近くに置き、それによって化学薬品を植物の
近くに局在させることができる。
【0075】 化学薬品はポリヒドロキシアルカノエートによって被包され、それによってカ
プセル、顆粒又は錠剤を形成してもよい。別の方法としては、ポリヒドロキシア
ルカノエートを含む品目が、その品目じゅうに分散された農薬を有してもよい。 送達ビヒクルは、異なった分解速度のために設計されてもよい2つの異なった
部分を含んでもよい。例えば、テープは迅速に分解し種子を放出する種子を含む
薄層、及び化学薬品を含み時間をかけてさらにゆっくり放出する少なくとも1つ
のさらに厚い層を有してもよい。同様に、根覆い又は侵食地面カバーは異なった
速度で分解する層を含み、それによって異なった時間又は異なった速度で化学薬
品を放出してもよい。もう1つの実施形態では、顆粒状組成物が異なった厚さの
生分解性被膜を有する化学薬品を含み、例えば、組成物が少なくとも2種類の異
なった顆粒を含んでもよく、その際、1種の顆粒は、もう一方よりも厚いポリマ
ー被膜を有する。薄く被覆される化学薬品は、厚く被覆される化学薬品よりも迅
速に放出される。
【0076】 ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む組成物は、植物を処理する方
法に用いてもよい。植物を処理する方法は、少なくとも植物の一部を生分解性の
ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む組成物と接触させる工程を含む
。 植物が、キャリアに分散されたポリマー粒子を含有する組成物で噴霧されても
よく、塗られてもよく、さもなければ接触されてもよい。組成物はさらに農薬を
含んでもよい。組成物で接触されてもよい植物の部分には、根、葉、果実、芽、
茎、小枝、枝、花、及び種子が挙げられる。
【0077】 例えば、植物保護剤の中でポリアルカノエートコポリマーを用い、葉、茎、及
び小枝に噴霧してもよい。かかる被覆は、植物の生長、呼吸、浸透性、又は光合
成を妨げることなく、植物を介した水分の喪失量を減らす。実施形態の1つでは
、生長中の果実に被覆するのに組成物を用い、それによって過度の水分喪失から
果実を保護する。組成物は適用し易く、組成物は生分解性なので、取り除く必要
がない。さらに、組成物は、殺虫剤、除草剤、静真菌剤、及びカビ駆除剤のよう
な農薬を含み、有害な条件から植物をさらに保護してもよい。
【0078】 花をさらに長く新鮮に見えるように保つために、切花を組成物に浸漬する又は
組成物で噴霧して花を介した水分の喪失を減らしてもよい。植物に光沢のある外
観又はフロック加工の外観を与えることによって植物の外観を変えるのに組成物
を用いてもよい。例えば、フロック加工又は「人工雪」の外観を与えるポリアル
カノエートを含む生分解性組成物でクリスマスツリー又はリースを噴霧してもよ
い。 さらに、組成物はクリスマスツリー又はリースからの水分喪失を遅らせる。 被覆された種子又は被包された種子は、保存期間中、種子を乾燥から保護する
。さらに、組成物は、真菌、白カビ、ウイルス、及び細菌のような植物病原体か
ら種子を保護する農薬を追加的に含んでもよい。別の方法としては、組成物に、
肥料を含ませ早期過程の間の成長を促進してもよいし、又は動物に毒性のある成
分を含ませ、保存期間中又は発芽中に動物が種子を消費しないようにしてもよい
【0079】 本明細書で使用するとき、「動物に毒性のある化合物」は、哺乳類、爬虫類、
両生類、昆虫、クモ類、及び鳥類にとって毒性のある化合物を含む。 もう1つの実施形態では、植物及び/又は土壌を処理する方法が、ポリヒドロ
キシアルカノエートコポリマー及び農薬を含む組成物を植える前又は後のいずれ
かに土壌の表面に噴霧することを含む。植物の周りの土壌中への農薬の制御され
た放出は、農薬を植物の一部、特に、種子、根、及び茎に接触させる。かかる方
法は、ニンジン、ジャガイモ、及びカブのような根菜を処理する方法として特に
有用である。ポリヒドロキシアルカノエートコポリマー及びpH調整剤を含む組
成物から石灰のようなpHを調整する化学薬品を徐々に放出することによって、
農業上許容可能な土壌のpHを維持してもよい。
【0080】 好ましい農業用品目は、2つのランダムに反復するモノマー単位を含むポリヒ
ドロキシアルカノエートから形成される。第1のランダムに反復するモノマー単
位は下記構造を有し、
【0081】
【化23】
【0082】 [式中、R1はH又はC12アルキルであり、nは1又は2である]、第2のラ
ンダムに反復するモノマー単位は下記構造を有する
【0083】
【化24】
【0084】 [式中、R2はC319アルキル又はC319アルケニル、好ましくはC419アル
キル又はC419アルケニルである]。もう1つの実施形態では、ポリヒドロキ
シアルカノエートは、下記構造を有する第3のランダムに反復するモノマー単位
を含み、
【0085】
【化25】
【0086】 [式中、R3は、H、C119アルキル又はC119アルケニルであり、mは1又
は2である]、第3のRRMUは、第1のRRMU又は第2のRRMUと同一で
はない。3つのRRMUを含むポリヒドロキシアルカノエートコポリマーは、一
般に少なくとも約50重量%の第1のRRMU、及び一般に約20重量%を超え
ない第3のRRMUを含む。組成物は少なくとも約4重量%、さらに好ましくは
少なくとも約5重量%、さらに一層好ましくは少なくとも約8重量%、及び約1
5重量%以下、好ましくは約12重量%以下、さらに好ましくは約10重量%以
下の第3のRRMUを含んでもよい。モノマーの好ましい濃度は物品の所望の特
徴、すなわち物品が発泡体物品、成形物品、熱成形物品、押し出し物品であるか
どうか、又は物品がコポリマー被覆を有する木製又は紙製の基材を含むかどうか
に依存する。
【0087】 実施形態の1つでは、根覆い及び地面覆いとしての農業用品目はPHAを含む
フィルム又はシートである。好ましくは、フイルム又はシートは上記式(i)を
有する第1のRRMU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含むPH
Aを含む。PHAのRRMUの好ましくは約50%〜約98%、さらに好ましく
は約80%〜約97%、さらに一層好ましくは約85%〜約90%は第1のRR
MU構造を有する。PHAの重量平均分子量は、約400,000よりも大きい
。実施形態の1つでは、フィルム又はシートはPHA全体の20重量%を以下の
、上記式(iii)を有する第3のRRMUを含む。
【0088】 実施形態の1つでは、ポット、花瓶、及び支柱のような農業用品目は、PHA
を含む成形物品である。PHAは、好ましくは上記式(i)を有する第1のRR
MU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含む。PHAの混合RRM
Uの好ましくは約80%〜約99%、さらに好ましくは約90%〜約98%、さ
らに一層好ましくは約92%〜約97%は、第1のRRMU構造を有する。コポ
リマーの重量平均分子量は約500,000を超えない。実施形態の1つでは、
外食業務用品目は、PHA全体の約20重量%を超えない、好ましくは約15重
量%未満の、上記式(iii)を有する第3のRRMUを含む成形物品である。
【0089】 もう1つの実施形態では、ポット、花瓶、及び支柱のような農業用品目は、P
HAを含む熱成形物品である。PHAは、好ましくは上記式(i)を有する第1
のRRMU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含む。PHAの混合
RRMUの好ましくは約70%〜約98%、さらに好ましくは約75%〜約97
%、さらに一層好ましくは約80%〜約96%は、第1のRRMU構造を有する
。 コポリマーの重量平均分子量は、約500,000を超えず、好ましくは約4
00,000未満である。実施形態の1つでは、熱成形物品は、PHA全体の約
3重量%〜約15重量%の、上記式(iii)を有する第3のRRMUを含む。
【0090】 さらにもう1つの実施形態では、ポット、花瓶、花輪用リング、及び支柱のよ
うな物品は、PHA発泡体から形成される。PHAは、好ましくは上記式(i)
を有する第1のRRMU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含む。
一般にPHAは500,000を超えず、好ましくは約400,000未満の重
量平均分子量を有する。実施形態の1つでは、PHA発泡体は、PHA全体の約
70重量%を超えない、好ましくは約15重量%未満の上記式(iii)を有す
る第3のRRMUを含む。 実施形態の1つでは、紐及び棒のような品目は、PHAを含む押し出し品目で
ある。PHAは、好ましくは上記式(i)を有する第1のRRMU、及び上記式
(ii)を有する第2のRRMUを含む。好ましくはコポリマーの重量平均分子
量は400,000より大きい。実施形態の1つでは、押し出し物品は、PHA
全体の約6重量%〜約15重量%の、上記式(iii)を有する第3のRRMU
を含む。
【0091】 実施形態の1つでは、移植用ポット及び支柱のような農業用品目は、PHAを
含む被覆を有する基材を含む。PHAを含む被覆を有する木製支柱のような被覆
木製基材は、処理されていない材木よりも滑らかな表面を、木製基材に提供する
。 被覆として使用されるPHAは、好ましくは上記式(i)を有する第1のRR
MU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含む。好ましくはコポリマ
ーの重量平均分子量は100,000より大きく、好ましくは約200,000
より大きい。実施形態の1つでは、被覆として用いられるPHAは、PHA全体
の約20重量%を超えない、好ましくは約15重量%未満の、上記式(iii)
を有する第3のRRMUを含む。物品にさらに目を引く外観を提供するために、
被覆はさらに着色剤を含んでもよい。例えばスプレー、浸漬、又は押し出し被覆
のようないかなる好都合な方式においても予め成形した物品に被覆を適用しても
よい。
【0092】 実施形態の1つでは、杭のような基材を積層するのにPHAを含むフィルム又
はシートが用いられる。好ましくは、フイルム又はシートは上記式(i)を有す
る第1のRRMU、及び上記式(ii)を有する第2のRRMUを含むPHAを
含む。PHAのRRMUの好ましくは約50%〜約99%、さらに好ましくは約
80%〜約98%、さらに一層好ましくは約90%〜約97%は第1のRRMU
構造を有する。PHAの重量平均分子量は一般に、100,000より大きく、
好ましくは200,000より大きい。実施形態の1つでは、フィルム又はシー
トは、PHA全体の約20重量%を超えない、好ましくは約15重量%を超えな
い、上記式(iii)を有する第3のRRMUを含む。
【0093】 もう1つの実施形態では、農業用品目は、PHA及びキャリア、並びに任意選
択的に農薬を含む苦情又は土壌を処理するための組成物である。キャリアは、植
物に損傷を与えない化合物である。実施形態の1つでは、キャリアは、植物又は
土壌を処理した後に蒸発し、それによってPHAの薄層をあとに残す。好適なキ
ャリアには、水、アルコール類、ケトン類、及びエステル類が挙げられる。好ま
しくは、上記式(i)を有する第1のRRMU、及び上記式(ii)を有する第
2のRRMUを含むPHA。PHAのRRMUの好ましくは約50%〜約99%
、さらに好ましくは約70%〜約90%が第1のRRMU構造を有する。PHA
の重量平均分子量は、約500,000を超えない。実施形態の1つでは、組成
物は、PHA全体の約20重量%を超えない、好ましくは約15重量%未満の、
上記式(iii)を有する第3のRRMUを含む。
【0094】 PHAを含む物品は、参考として本明細書に組み入れるノダ(Noda)の米国特
許第5,618,885号及び同第5,602,227号に開示されているよう
な当該技術で認知された方法によって製造してもよい。例えば、根覆い及び地面
覆いはフィルム又はシートの形態であることができる。従来のフイルム製造装置
において、単層又は多層のフイルムを製造するために従来の手段を用いてフイル
ムを加工してもよい。本発明のPHAのペレットは、先ず、乾燥混合され、次い
でフィルム押し出し成形機にて融解混合されることができる。別の方法としては
、フィルム押し出し成形機で不十分な混合が生じるのであれば、ペレットを、先
ず乾燥ブレンドし、次いで予備混合押し出し成形機にて融解混合し、その後、フ
ィルム押し出しに先立って再ペレット化する。
【0095】 本発明のPHAは、キャスト又はブロウンフィルム押し出し法を用いてフィル
ムに融解加工することができる。キャストフィルムを線状スロット金型を介して
押し出す。一般に、大型の移動式磨いた金属ロール上で平らなウエブを冷却する
。迅速に冷却し、この第1のロールから剥がし、1つ以上の補助冷却ロールを通
し、次いで一連のゴムが被覆されたプル又は「ホールオフ」ロールを通し、最終
的に巻き取り機に達する。 ブロウンフィルム押し出しでは、薄い環状の金型開口部を介して融解物を上方
に押し出す。この工程を管状フィルム押し出しとも言う。金型の中央部を介して
空気を導入して管を膨張させ、それによって拡張させる。従って、内部空気圧を
制御することによって一定に保たれる動く気泡が形成される。フィルムの管を、
管を囲む1つ以上の冷却リングを介して吹き付けられる空気で冷却する。次いで
、一対のプルロールを介して折畳み枠の中及び巻き取り機の中にそれを引きこむ
ことによって管をつぶす。それに続いて、平坦にした管状フィルムを細長く切っ
て開き、製品での使用に適当な幅でさらに細長く切る。
【0096】 単層又は複数層のフィルム構造を製造するのに、キャストフィルム法及びブロ
ウンフィルム法の両方を用いることができる。単一の熱可塑性材料又は熱可塑性
成分の混合物から単層フィルムを製造するには、単一の押し出し成形機及び単一
の多面金型のみを必要とする。本発明の複数層のフィルムを製造するには、共押
し出し法が好ましくは用いられる。かかる加工法は、複数層のフィルム構造を達
成するのに、1つ以上の押し出し成形機、及び共押し出し用フィードブロック若
しくは多面金型システムのいずれか、又はその2つの組み合わせを必要とする。 シートはキャスト押し出し法、ロール法、又はカレンダー法によって形成され
てもよい。ロール法は、厚さが減るニップ点からフィルムを加速することによっ
て主として機械方向に配向したフィルムを生産する。ニップ点で大きな抵抗力が
見られるが、機械方向向きのその他の形態よりも全体の方向性を高めることがで
きる。
【0097】 高い生産量で方向性のないキャストフィルム又はシートを製造するのにカレン
ダー法を用いてもよく、カレンダー法が用いられる。カレンダー法は、操作中、
互いに対して所定の位置でそれらが曲がる又はゆがんでもよいような方式で支え
られた、特別に硬化された駆動ロールの束を用いる。これは、カレンダーにかけ
る物質における厚さを制御するためである。カレンダーは通常3つのニップを形
成する4つのロールからできている。これらのニップは、送り込みニップ、測定
ニップ、及び仕上げニップである。送り込みニップは、ポリマーが供給され、混
合され、加熱されるところである。測定ニップは、シートの厚さを適当な最終的
な厚さに減らす。仕上げニップは、3番目又は真ん中のロールの位置を変えるこ
とによってシートの厚みを調整する。
【0098】 本発明のネット、荷造り紐、又はロープは、PHAを含む繊維から形成される
。本発明の繊維は、融解紡糸、乾式紡糸、及び湿式紡糸を含むが、これに限定さ
れない当該技術分野において周知の種々の従来の技術を用いて加工してもよい。
これらの3つの基礎的方法の組み合わせを用いることが多い。 融解紡糸では、本発明のPHAは融点より高く加熱され、溶融PHAは強制的
に紡糸口金を通される。紡糸口金は、数、形状、及び直径が異なる多数の小さな
孔を持つ金型である。融解されたPHAの噴流が冷却帯を通り抜け、そこでPH
Aは固化し、後延伸及び引取装置に移される。
【0099】 乾式紡糸では、本発明のPHAは溶解され、PHA溶液が加圧下、紡糸口金か
ら押し出される。PHA溶液の噴流が加熱帯を通り抜け、そこで溶媒は蒸発し、
フィラメント(単繊維)は固化する。 湿式紡糸では、本発明のPHAは溶解され、PHA溶液が加圧下、凝固浴槽に
沈められた紡糸口金から押し出される。PHA溶液は、紡糸口金の開口部から凝
固浴槽の中に浮かび上がってくるので、PHAは沈殿するか、又は化学的に再生
されるかのどちらかである。通常、このような工程はすべて得られるべき有用な
特性のために、例えば、織物繊維として役立つためにさらに引き伸ばしを必要と
する。「引き伸ばし」は、不可逆性の伸長を達成し、分子配向を誘導し、繊維の
微細構造を発達させるために繊維を引っ張り、減弱することを言う。この微細構
造は、高い程度の結晶化度、並びに結晶性及び非晶性双方のPHAの鎖断片配向
性を特徴とする。
【0100】 ポット及び支柱のような物品は、発泡体、熱成形物品、又は成形物品であって
もよい。発泡体は、その嵩の中に分布する多数の気泡の存在によって見かけの密
度が実質的に低下している本発明のPHAである。本発明の発泡体は、軟質発泡
体と硬質発泡体にさらに分類してもよい。この分類は、特定のASTM試験手順
(ASTM D、第37巻、1566〜1578ページ、米国試験及び材料協会
(フィラデルフィア)(American Society of Testing and Materials)、ポリ
アリール、(1978年)を参照のこと)に基づいている。軟質な発泡体は、1
5°〜25℃にて1ラップ/5秒の定率にて20×2.5×2.5cm片が2.
5cmの心棒の周りで包まれたとき、破裂しない発泡体である。この試験のもと
で破裂する発泡体は、硬質発泡体という。
【0101】 本発明の発泡体は、当該技術分野において周知の従来の手段を用いて加工して
もよい。発泡体製造の主な方法には、流体ポリマー(又はコポリマー)相を低密
度の気泡相に膨張させ、次いでこの状態を維持することが挙げられる。その他の
方法には、予めポリマー(又はコポリマー)に分散させた物質を浸出させ、小さ
な粒子を焼結し、気泡粒子をポリマー(又はコポリマー)中に分散させることが
挙げられる。3つの工程が膨張方法を構成する。それらは、気泡の開始、気泡の
成長、及び気泡の安定化である。気泡を創り、成長させ、安定化するために多数
の方法が用いられる。
【0102】 膨張可能な処方が周囲の圧力に対して開始した気泡内での圧力を高める基とな
っている。気泡は化学的手段(例えば、架橋、重合)又は物理的手段(結晶化、
融解ガラス転移)のいずれかによって安定化される。発泡剤を加熱し、ポリマー
に浸透させることによって、又は発泡剤の存在下ポリマーを重合することによっ
て、異性体ペンタン及びヘキサン又はハロ炭素のような発泡剤が、ポリマー(又
はコポリマー)と混合される。物品の成形加工は通常複数の段階で行われ、第1
工程は蒸気、熱湯、又は熱風を用いて、低密度の事前に成形されたビーズの中に
ポリマーを膨張させる。正しい気泡サイズのために時には複数の工程において、
これらの事前に成形されたビーズを熟成し、次いで金型に詰め、加熱及びさらな
る膨張によって一緒に融合させる。ポリマーをそのガラス転移温度より低い温度
に冷却することによって安定化を達成する。
【0103】 減圧膨張方法は、方法中、外部圧を低下させることによって気泡を創り、成長
させる。発泡ポリエチレン及びポリプロピレンはこの方式で製造されることが多
い。分解発泡剤をポリマー(又はコポリマー)に事前に混合し、発泡剤が部分的
に分解するように、温度と圧力を高めて押し出し成形機を介して送りこむ。材料
が押し出し成形機を出る時、それは低圧ゾーンに入る。膨張と冷却が同時に起こ
り、ポリマーの急速な結晶化により安定した気泡構造を生じる。 分散方法は分散する固形物又は気体をポリマー(又はコポリマー)相に向け、
次いで必要に応じて混合物を安定化することによって発泡体を製造する。かかる
方法の1つ、泡立てでは、気体をポリマー相又はモノマー相に機械的に分散し、
一時的に安定性の発泡体を製造する。次いで、この発泡体を架橋又は重合によっ
て化学的に安定化する。
【0104】 成形物品は固形物又は中空であることができる。熱可塑性樹脂の射出成形は多
段方法であり、それによって本発明のPHAを融解するまで加熱し、次いで閉じ
た金型に入れ、そこで成形し、最終的には冷却することによって固化する。 射出成形に使用される種々の機械がある。3つの一般的な種類はラム、スクリ
ュー射出プラスチケータ、及び往復スクリュー機器である。ラム射出成形機はシ
リンダー、延展機、及びプランジャーから構成される。プランジャーによって融
解物を金型に入れる。第二過程射出付きスクリュープラスチケータはプラスチケ
ータ、方向バルブ、延展機のないシリンダー、及びラムから成る。スクリューに
よる可塑化の後、ラムにより溶解物を金型に入れる。往復スクリュー射出機はバ
レルとスクリューで構成される。スクリューが回転して物質を融解し、混合し、
次いで融解物を金型に入れるべく移動する。
【0105】 熱可塑性樹脂の圧縮成形は本発明のPHAの一定量を開放金型の下半分に詰め
ることから成る。金型の上半分及び下半分は一緒に圧力のもとに置かれ、次いで
融解したPHAは金型の形状に合致する。次いで、融解物を冷却してプラスチッ
クを固める。 ブロー成形はビン及びその他の中空の物体を製造するのに用いられる。この方
法では、パリソンとして知られる融解したPHAの管が閉じた中空の金型に押し
出される。次いで、気体によりパリソンを膨張させ、金型の壁にPHAを押しつ
ける。続いて冷却しプラスチックを固める。次いで金型を開け物品を取り出す。 ブロー成形は射出成形よりも多数の利点を有する。用いられる圧力は射出成形
よりもはるかに低い。ブロー成形は通常、プラスチックと金型表面の間で約25
〜約100psiの圧力にて達成することができる。比較すると、射出成形の圧
力は約10,000〜約20,000psiに達し得る。金型を貫流するには、
PHAが大きすぎる分子量を有する場合、ブロー成形が選択される技法である。
【0106】 分子量の大きいポリマー(又はコポリマー)は、分子量の小さい類似体よりも
良好な特性を有することが多く、例えば、分子量の大きい素材は、環境応力亀裂
に大きな耐性を有する。ブロー成形によって製品における極めて薄い壁を作るこ
とが可能である。このことはさらに少ないPHAが使用されることを意味し、固
化時間がさらに短く、材料の節約と高い生産能力によってコストの低下を導く。
ブロー成形のもう1つの重要な特徴は、メスの金型のみを用いるので、パリソン
のノズルでの押し出し条件の些細な変更によって壁の厚さを変えることができる
。 このことは必要な壁の厚さを前もって予測することができない構造に有利であ
る。
【0107】 ここで使用されるとき、「熱成形」は、ポリヒドロキシアルカノエートの厚板
又はシートを柔軟になるまで加熱し、次いで適当な形状に押しつける又は真空で
吸引する方法を言う。一般にオーブンを介してシートを送りこみ、加熱して熱成
形可能な温度に持って行く。軟化温度までシートを加熱し、次いで成形工程に進
む。 別の方法では、一連のロールによって押出成形機から成形工程にシートを直接
移してもよく、それによって適当な熱成形温度をシートにもたらすために、加熱
又は冷却のいずれかを行うことができる。成形工程は所望の形状の成形又は押し
付けを含む。
【0108】 本明細書で使用するとき、「不織布」は、紡糸、織ること、又は編むこと以外
の方法で製造されるウエブにおいて組み立てられる主として又は全体として繊維
からなる、通常平坦なシートの形態における多孔質の、織物様物質を意味する。
これらの物質の別名は、結合布地、形成布地、又は工学布地である。布地シート
の厚さは約25mm〜数センチメートル、及び重量は約10g/m2〜約1kg
/m2で変化してもよい。不織布は、ウエブを形成するのに用いられた材料及び
方法によって幅広い物理的特性を有する。布地は、紙のように自己支持形であっ
ても堅くてもよいし、従来の衣類のようにゆったりしていてもよい。
【0109】 従来の繊維製品とは対照的に、不織布すべての基礎的構造は、多かれ少なかれ
ランダムに配置された繊維のウエブである。従って、鍵となる要素は単一繊維で
ある。不織布における引張、引き裂き、及び触覚特性は、接着剤又はその他の化
学的及び物理的結合、絡み合いにより生まれる繊維から繊維への摩擦、並びに発
泡体及びフィルムのようなその他の物質による強化から生じる。
【0110】 本発明の不織布は、当該技術分野において既知の従来の技術によって製造して
もよい。不織布の製造には: 1)種々の長さ及び直径の繊維を製造すること; 2)これらの繊維からウエブを創製すること;及び 3)接着剤又は繊維の接触又は交絡により創製された機械的摩擦によってウエ
ブの中で繊維を結合することが関与する。これらの段階に加えて、別の物質(例
えば、毛糸、スクリム、フィルム、網目、及び結合していないウェブ)との複合
材を形成することによってウエブを強化することが好ましいこともある。これら
の段階の1つ又は数種の変形によって、多数の範囲の不織布繊維の種類ができる
。用語「短繊維」は、継ぎ目のないの単繊維(例えば絹)を除いて、織物機械で
加工するのに十分長い天然起源の繊維に本来は適用された。現状況では、本発明
のPHAに適用するとき、「短繊維」は、規則正しい捲縮、すなわち、三次元の
波様形状のある約1.3〜約10.2cmの相対的に均一な長さの、、ものであ
る。再生された及びその他の押し出された繊維は形成されるとき継ぎ目がない。
それらは、製造工程中に加工又は市場ニーズに合わせて特定の長さに切断される
。押し出される繊維も捲縮のない連続した単繊維として製造される。短繊維から
のウエブの成形方法は、連続する単繊維を用いたものとは異なる。
【0111】 ウエブの形成方法の選択は、繊維の長さによって決定される。当初、短繊維の
長さの繊維(従来の紡糸装置で取り扱うのに十分長い繊維で、通常約1.2〜約
20cmmの長さであるが、継ぎ目がないわけではない)からウエブを成形する
方法は、織物カーディング方法に基づいているが、短い繊維からのウエブの形成
は紙製造技術に基づいている。これらの技術は依然として用いられているが、引
き続いてその他の方法が開発されている。例えば、直接原体ポリマーからの長い
、事実上継ぎ目のない単繊維からウエブは形成され、ウェブと繊維の両方が同時
に製造される。
【0112】 カーティング、エアレイ、湿式形成、スパンボンド、及びメルトブロウンを含
む種々のウエブ製造法が知られている。 カーディング方法は、繊維を梳く古典的な手動方法に由来し、その際、天然の
短繊維を針の床で操作する。カーディングでは、短繊維の塊を機械的に個々の繊
維に分離し、密接な間隔を取った針の動く床の機械的作用により密着したウエブ
に成形する。 エアレイ方法では、空気流からふるい上に繊維を捕捉することによってカーデ
ィングで創製した方向性を効率的に改善する。歯又は針で繊維を分離し、空気流
の中に導入する。繊維がふるい上に集められると、完全なランダム化によってあ
らゆる優勢な方向性が除外される。
【0113】 湿式成形方法は極めて短い繊維を用いる。最初に、改変した紙製造技法によっ
て短い繊維からウエブを成形する。繊維を大量の水の中に連続的に分散し、動い
ている継ぎ目のないワイヤーふるい上で捕捉する。いったん、ウエブをふるい上
で捕捉すると、ベルト又はフェルト上に移し、加熱したドラム上で乾燥する。 スパンボンドウエブ方法では、直接原体ポリマーから繊維とウエブを同時に製
造することが関与する。原体ポリマーを融解し、単繊維に押し出し、引き伸ばし
(摩擦電気抵抗力によることが多い)、それをランダム化し、連続的なウエブと
してベルト上に沈着する。単繊維は、事実上継ぎ目がない。スパンボンド方法は
、約1.7dtex(1.5den)又はやや大きい通常の直径範囲で捲縮の少
ない単繊維のウエブを製造する。これらの単繊維の複屈折及び直径の均一性は、
標準的な織物繊維及び単繊維に類似する。
【0114】 ウエブはまた、メルトブロウン方法によって原体ポリマーから直接製造される
。溶融したPHAを特別の金型における極めて小さな孔を介して強制的に高速の
気流の中に入れ、その際、PHAが、不規則であるが非常に微細な、中程度の長
さの単繊維に成形される。単繊維は同時にウエブに成形され、融解及び再固化、
並びにおそらく静電気力がそれらを一緒にまとめる。ウエブは主として非常に微
細な直径を持つ単繊維から成る。 繊維の結合はウエブに強度を提供し、その他の特性に影響する。接着剤と機械
的手段の両方を用いる。機械的結合は、摩擦抵抗力による繊維のかみ合わせを用
いる。化学反応、すなわち、結合剤と繊維との間の共有結合の形成によって結合
を達成することができる。
【0115】 本明細書で使用するとき、「エラストマー」は、応力の適用では長い範囲の変
形性及びそれを除いた際、本質的に完全な回復の両方を示す物質を言う。好まし
くは、本発明のエラストマーは、室温で、本来の長さの少なくとも2倍に繰り返
し伸ばすことができ、引張負荷を除くと直ちに及び強制的にほぼ本来の長さに戻
る。本発明のエラストマーは、ガラス転移温度(Tg)より上であり、応力のな
い状態では非晶性であり、変形に必要な局所的に高い断片的移動性を示す。鎖は
柔軟性があり、分子間(鎖間)力は弱い。本発明のエラストマーは、十分多数の
化学的又は物理的な架橋を持ち、鎖のズレを抑えるために連続的な網状構造を形
成する。
【0116】 本発明の熱可塑性エラストマーは、硫化ゴムのような従来のエラストマーの多
数の特性を有するが、熱硬化性ではなく熱可塑性として加工される。流体溶融物
から固体への転移は可逆的である。本発明の熱可塑性エラストマーは、多相シス
テムであり、その際、少なくとも1つの相は柔らかくゴム状であり、もう1つは
硬い。熱可塑性エラストマーを用いると、加工可能な融解物から固形でゴム様の
物体への転移は、迅速及び可逆的であり、冷却の際に起きる。好ましくは、エラ
ストマーに加工される本発明のPHAは、硬質セグメントとして作用する結晶性
領域及び軟質セグメントとして作用する非晶性セグメントを有する、熱可塑性エ
ラストマーとして作用することができるように十分高い分枝含量を有する。本発
明の熱可塑性エラストマーは、射出成形機のような従来のプラスチック用装置で
加工することができる。
【0117】 熱可塑性エラストマーの重要な構造パラメータは、分子量、軟質セグメント及
び硬質セグメントの性質、並びに軟質セグメントと硬質セグメントの比である。
軟質セグメントに対する硬質セグメントの比はエラストマーの全弾性率に影響し
、硬質セグメントの比率とともに増加する。本発明のPHAを含む本発明のエラ
ストマーは、非エラストマーのPHAでさえもその他のポリマー(又はコポリマ
ー)とともに、一緒に混合した配合で使用し、さらに硬い物質における衝撃強度
及び堅牢性を高めることができる。
【0118】 本明細書で使用するとき、「接着剤」は、被着材と呼ばれるその他の2つの物
質を一緒に連結する物質を意味する。本発明の実施形態の1つでは、接着剤は、
好ましくは粘度の低い液体として適用される。液体の形態では、接着剤は、被着
材の表面を濡らし、被着材表面の裂け目の中に流れこむ。接着剤の液体の形態は
、流動が生じる点まで加熱することによって、物質を溶媒に溶解若しくは分配す
ることによって、又は適用後、重合若しくは反応する液状モノマー若しくはオリ
ゴマーとともに開始することによって得られる。剪断力に抵抗するのに必要な強
度を獲得するための連結のために、接着剤は冷却、溶媒の蒸発、又は反応のいず
れかによって固体への相変化を受ける。しかしながら、感圧型接着剤は、相変化
が起きないので例外である。
【0119】 本発明のPHAは、ホットメルト、溶液、分散液、及び感圧型接着剤を含むが
、これに限定されない種々の接着剤に加工してもよい。PHAを含む接着剤は、
例えば、種子を生分解性のテープに接着するのに、及び花輪用リングを形成する
のに使用する成分を一緒に接着するのに用いてもよい。 本明細書で使用されるとき、「ホットメルト接着剤」は、流動可能な粘度の液
体を得るのに加熱し、適用後、固体を得るのに冷却する熱可塑性ポリマー又はコ
ポリマーを言う。一般に、接着剤の分子量は、溶融物で流動可能性を提供するが
、適用で起こる剪断力に抵抗するために固体の形態で十分な強度であるように誂
えられる。その熱可塑性の特性のために、本発明のPHAは、ホットメルト接着
剤で特に有用である。ホットメルト接着剤の主要な特徴は、結合物の通常使用温
度よりも高い、特定の温度を超えると流動する熱可塑性物質の能力である。冷却
の際、成分の1つのガラス転移温度、又は結晶化温度のいずれかを通過すること
によって物質は硬化する。この硬化が結合の物理的一体化に役立つ。PHAでは
、固化の様式は結晶化である。
【0120】 本発明の接着剤は、水中又は有機溶媒中における溶液として、又は水性分散液
として適用されてもよい。いずれの形態においても、必要とされる固体形態を達
成するために溶媒は、適用後接着剤については除去されなければならない。溶液
又は分散液は通常、結合されるべき表面の1つに適用され、第2の表面が連結さ
れる前に溶媒は除かれる。しばしば、乾燥工程を促進するために加熱を必要とす
る。紙や木材のような多孔質基材とともに、連結の形成後、最終的な乾燥が生じ
る。溶液の固形物含量は、約20%〜約50%の値が最も一般的ではあるが、約
5%〜約95%で変化する。
【0121】 本明細書で使用するとき、「分散液」は、接着剤が真のエマルション重合によ
って調製される場合又はキャリア流体中に大きな粒子として分散される場合を言
う。その経済的利点に加えて、約40%〜約50%の固形物を含有する分散液は
、たとえ固形物が大きな分子量のポリマーであったとしても溶液よりも低い粘度
を提供する。本発明の接着剤は、界面活性剤の存在下、高い剪断力で調製して飲
料水媒介の配合を得てもよく、手順は当該技術分野において周知である。 本発明の接着剤のもう1つの種類は、感圧型接着剤である。他の接着剤とは異
なって、感圧型接着剤は、最初の適用から接着剤結合の最終的な破壊までその物
理的状態を変えない。それらは永続的に変形可能であり、僅かな圧力の適用下で
さえ変化する可能性がある。それらは、乾燥形態で室温にて永続的にべとつく接
着剤であり、単なる接触にてしっかり接着する接着剤である。感圧型接着剤の最
も一般的な形態は、裏材上にあり、通常、テープの形態である。
【0122】 被包された種子及び化学薬品を含む被覆された物品は、いかなる従来の被覆技
術を用いて成形されてもよい。被覆技法には押し出し被覆、ローラー被覆、ブラ
シ被覆、浸漬被覆、スプレー被覆、静電気被覆、遠心被覆、及び鋳造被覆が挙げ
られる。物品は浸漬又はスプレーのような許容可能な方法によって、溶触したP
HAによって被覆され、次いで水のような冷却剤にさらしてもよい。本明細書で
使用するとき、「被覆された物品」には、PHAを含む紙製基材及びフイルム又
はシートの積層品から成形される物品が挙げられる。
【0123】 表面被覆を基材に適用するために被覆装置を用いてもよい。好適な基材には紙
又はダンボールのような多孔性ウエブが挙げられる。被覆はバリア、装飾被覆、
又はその他の目的としての役目を果たす。被覆は、1つのウエブをもう1つに重
ねるために、又は感圧性のテープ及びラベルを製造するために接着剤を適用する
のに用いてもよい。被覆水分又は油脂の浸透に対する耐性を改善するために、又
は強度を改善するために、紙のような多孔性ウエブの飽和に用いてもよい。 適用する場合、被覆はウエブを横切って均一な薄い層に広げるために十分に流
動性でなければならない。従って、有機溶媒における溶液として、水溶液又はエ
マルションとして、ホットメルト(熱により融解された又は軟化された固形物)
として、又は熱又は照射により誘導された重合反応により固化される反応性の液
体として、被覆は適用される。押し出し被覆はホットメルト被覆に類似する。
【0124】 被覆は直接基材に適用してもよく、又はもう1つの表面に成型し、乾燥し、そ
の後基材に移してもよい。この転移被覆方法は、例えば、感圧性ラベル紙料の製
造に用いられ、先ず、シリコーン被覆された剥離ライナーに接着剤を適用し、乾
燥し、次いでラベル面の紙料に積層する。被覆は、ロールに巻かれたウエブ又は
予め切断されたシートに適用してもよい。被覆された品目は、成形金型の間で被
覆されたダンボールの白紙を圧迫することにより形成されてもよい。 押し出し被覆では、融解したポリマーのフイルムを、ゴム圧ロール及びクロム
メッキしたスチールの冷却ロールで創ったロール間隙で移動する2つのウエブの
間に沈着する。この連続操作において、材料のロールは巻き上げられず、進行中
、新しいロールが自動的に重ね継がれ、押し出し被覆に向くようにするために、
及び2つの材料の間の接着を助けるために、基材の表面を化学的下塗り又はその
他の表面処理によって調製する。
【0125】 苦情又は土壌を処理するための組成物は、PHA及びキャリア、並びに任意選
択的に農薬を含んでもよい。組成物はPHAを調製し、PHAを粉砕又は製粉し
て小さなビーズを成形し、そのビーズをキャリアに分散することによって形成さ
れてもよい。別の方法としては、ビーズは、PHAと共に農薬を被包することに
よって形成されてもよく、次いでキャリアにそのビーズを分散してもよい。 請求される発明の範囲内における追加の実施形態及び改変は当業者に明らかで
あろう。従って、本発明の範囲は、当然以下の請求項の観点から考慮すべきであ
り、明細書に記載される方法又は装置の詳細に限定されないことが理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 25/10 ZBP A01N 25/10 ZBP 4H061 25/34 25/34 A 4J029 C05G 3/00 C05G 3/00 Z 4J200 C08G 63/06 C08G 63/06 // C08L 101/16 C08L 101/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2B023 AC03 2B024 DA06 DB01 DB10 2B027 NC01 NC24 NC39 NC52 NC56 VA01 VA06 2B121 AA07 CC23 CC29 DA70 EA26 FA13 4H011 AA01 AB01 AC01 BA01 BB04 BB14 BB17 BB18 BC19 DA07 DH03 4H061 AA01 DD04 DD18 EE35 HH32 4J029 AA02 AB07 AC02 AD10 AE03 AE11 AE13 AE18 EA02 EA05 4J200 AA02 AA28 BA03 BA05 BA06 BA12 BA16 CA01 DA01 DA02 DA03 DA05 EA01 EA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのランダムに反復するモノマー単位を含む生分解性ポリ
    ヒドロキシアルカノエートコポリマーを含む農業用品目であって、 前記2つのランダムに反復するモノマー単位において、第1のランダムに反復
    するモノマー単位が下記構造を有し、 【化1】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、 【化2】 [式中、R2は、C319アルキル又はC319アルケニルである] 前記2つのランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%は、前記第1
    のランダムに反復するモノマー単位の構造を有し、 前記農業用品目が、砂防カバー、ネット、ポット、花輪用リング、根覆い、植
    物の支柱、ラベル、荷造り紐、ロープ、種子含有機器、化学薬品含有機器、被包
    種子、被包化学薬品、植物被覆物、及びこれらの組み合わせから選択される、こ
    とを特徴とする農業用品目。
  2. 【請求項2】 生分解性プラスチックが、下記構造を有する第3のランダム
    に反復するモノマー単位をさらに含み、 【化3】 [式中、R3は、H、C119アルキル又はC119アルケニルであり、mは1又
    は2である] 前記追加の第3のランダムに反復するモノマー単位は、前記第1のランダムに
    反復するモノマー単位とも前記第2のランダムに反復するモノマー単位とも同一
    ではない、ことを特徴とする請求項1に記載の農業用品目。
  3. 【請求項3】 R1がC12アルキル、好ましくはR1がC1アルキルであり
    、nが1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の農業用品目。
  4. 【請求項4】 R1がHであり、nが2であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の農業用品目。
  5. 【請求項5】 前記農業用品目が可塑剤を含まないことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の農業用品目。
  6. 【請求項6】 前記化学薬品含有機器及び前記被包化学薬品における化学薬
    品が、肥料、殺虫剤、除草剤、動物に毒性のある化合物、益虫を誘引する化合物
    、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の農業用品目。
  7. 【請求項7】 植物を処理する方法であって、 2つのランダムに反復するモノマー単位を含む生分解性ポリヒドロキシアルカ
    ノエートコポリマーを含む組成物を、植物の少なくとも一部分に接触させる工程
    を含み、 前記2つのランダムに反復するモノマー単位において、第1のランダムに反復
    するモノマー単位が下記構造を有し、 【化4】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、 【化5】 [式中、R2は、C319アルキル又はC319アルケニルである] 前記2つのランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%が、前記第1
    のランダムに反復するモノマー単位を有する、ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 生分解性プラスチックが下記構造を有する第3のランダムに
    反復するモノマー単位をさらに含み、 【化6】 [式中、R3は、H、C119アルキル又はC119アルケニルであり、mは1又
    は2である] 前記追加の第3のランダムに反復するモノマー単位は、前記第1のランダムに
    反復するモノマー単位とも前記第2のランダムに反復するモノマー単位とも同一
    ではないことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記植物を接触させる工程が、葉を組成物に接触させること
    を含み、その際、葉による水分の喪失が減少されることを特徴とする請求項7又
    は8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 送達ビヒクルであって、 (a)種子、農薬、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される成分と
    、 (b)2つのランダムに反復するモノマー単位を含む生分解性ポリヒドロキシ
    アルカノエートコポリマーと を含み、 前記2つのランダムに反復するモノマー単位において、前記第1のランダムに
    反復するモノマー単位が下記構造を有し、 【化7】 [式中、R1は、H又はC12アルキルであり、nは1又は2である] 前記第2のランダムに反復するモノマー単位が下記構造を有し、 【化8】 [R2が、C319アルキル又はC319アルケニルである] 前記2つのランダムに反復するモノマー単位の少なくとも50%が、前記第1
    のランダムに反復するモノマー単位を有する、ことを特徴とする送達ビヒクル。
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