JP2003534631A - 中性ビームを制御することに基づく極紫外線源 - Google Patents

中性ビームを制御することに基づく極紫外線源

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JP2003534631A JP2001586550A JP2001586550A JP2003534631A JP 2003534631 A JP2003534631 A JP 2003534631A JP 2001586550 A JP2001586550 A JP 2001586550A JP 2001586550 A JP2001586550 A JP 2001586550A JP 2003534631 A JP2003534631 A JP 2003534631A
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マクジオック,マルコム・ダブリュー
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プレックス・エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 光子源は、放電チャンバと、該放電チャンバ内にある複数のイオンビーム源と、中性化機構とを備えている。イオンビーム源の各々は作用ガスのイオンビームをプラズマ放電領域に向けて静電気的に加速する。中性化機構はイオンビームがプラズマ放電流域に入る前に、イオンビームの少なくとも一部分を中性化する。中性化されたビームはプラズマ放電領域に入り且つ光子を放射する高温プラズマを形成する。光子は柔らかいX線又は極紫外線波長範囲とすることができ、1つの実施の形態において、約10乃至15ナノメートルの範囲の波長を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】
本出願は、参考として引用し本明細書に含めた、2000年、5月22日付け
で出願された米国仮特許出願第60/206,130号の利益を主張するもので
ある。
【0002】
【発明の分野】
本発明は、イオンをプラズマ放電領域に向けて静電気的に加速し、その後に、
放電領域に近付くに伴い、空間放電反発を回避し得るようにイオンを中性化する
ことにより高パワーの光子の発生が実現される、プラズマX線源、及びより具体
的には、柔らかいX線又は極紫外線光子源に関する。
【0003】
【発明の背景】
走査リングフィールドカメラ又はその他の画像装置を使用して光リソグラフィ
法を行うためには、高パワーで明るい極紫外線又は柔らかいX線光子源が必要と
される。リングフィールドリソグラフィ法は、例えば、1994年5月24日付
けでジュウェル(Jewell)らに対して発行された米国特許第5,315,
629号に記載されている。この目的のため、12.5乃至14.5ナノメート
ルの波長範囲が特に有用であり、それは、この帯域において、ケイ素及びモリブ
デン多層に基づく比較的高反射型ミラーが利用可能であるからである。別の近波
長、11.4ナノメートルも、ケイ素及びベリリウム多層ミラーが利用可能であ
るため、興味を引く。
【0004】 パルス状レーザをキセノンクラスタ膨張部に集束させることにより形成された
プラズマを放出することを介してこれらのリソグラフィ波長を発生させるため、
10ナノメートル乃至15ナノメートルの範囲のキセノン帯域の放出が提案され
ている。例えば、1996年11月19日付けでキュビアック(Kubiak)
らに対して発行された米国特許第5,577,092号を参照するとよい。それ
により形成されるキセノンプラズマは、所望の帯域にて放射する高度にイオン化
したキセノン種を保持するため20eV(電子ボルト)以上の温度に達しなけれ
ばならない。使用可能な13.5ナノメートルの光子エネルギを可能にするため
のレーザエネルギからの変換効率は、1%以下であり、その結果、極めて高パワ
ー(数キロワット)レーザが必要とされる。かかるレーザは、高価格で且つ多額
の運転コストがかかる。レーザ発生によるプラズマアプローチ法の2つのその他
の不利益な点は、次の通りである。(a)捕集光学要素はプラズマに近く、大き
い立体角の放出された光線を集め、その結果、プラズマからのキセノンイオンが
スパッタリングにより捕集面を傷付けること、(b)クラスタ膨張を生じさせる
ノズルは、工程が機能するためには、プラズマの約2mm以内になければならな
い。これにより、ノズルは侵食され、材料が捕集光学素子上に堆積し、その結果
、捕集光学素子の極紫外線の反射率が劣化することになる。
【0005】 10乃至15ナノメートルのキセノン帯域の放射線を発生させるためのより直
接的な方法は、キセノンイオンをZピンチ放電として既知のパルス式円筒状放電
体の軸に向けて磁気的に加速することである。この技術は、例えば、1996年
4月2日付けでマックゲオ(McGeoch)に対して発行された米国特許第5
,504,795号、及び1998年、アプライド・オプティクス(Appli
ed Optics)Vol.37の1651−1658頁におけるマックゲオ
の「極紫外線リソグラフィ用の無線周波数プレイオン化したキセノンZピンチ源
(Radio Frequency Pre−ionized Xenon Z
−pinch Source for Extreme Ultraviole
t Lithography)」に開示されている。この源は、中心軸を有する
ピンチ領域を画成するチャンバと、RF電極にRFエネルギを印加することに応
答して中心軸の周りで対称であるプラズマ殻体を形成すべく、ピンチ領域内でガ
スをプレイオン化するためピンチ領域の周りに配置されたRF電極と、ピンチ領
域の両端に配置されたピンチアノード及びピンチカソードとを備えている。0.
1トル乃至10トルの範囲の典型的な圧力レベルにてX放射ガスがチャンバ内に
導入される。ピンチアノード及びピンチカソードは、プラズマ殻体を通じて電流
を軸方向に発生させ且つ高エネルギの電気パルスをピンチアノード及びピンチカ
ソードに印加することに応答してピンチ領域内で方位磁界を発生させる。方位磁
界によりプラズマ殻体は、中心軸に対して崩壊し且つX線を発生させる。
【0006】 Zピンチ源は、直接、比較的高効率的にて電気エネルギをプラズマエネルギに
変換する。供給された電気エネルギの約10%がキセノン帯域にて放射される。
しかし、放射するプラズマは、レーザを集束させることにより発生されるものよ
りも数倍大きいから、より小さい立体角の光線を捕集し且つ制限されたeten
dueを有するリソグラフィック光学素子内に導入することができる。このため
、正味効率利得は、2乃至4倍の範囲だけより小さい値まで減少する。Zピンチ
源の捕集角度がより小さいことの有利な点は、キセノンイオンによって傷付かな
いように捕集光学面がピンチ領域から十分に離れた位置にあることである。また
、捕集した光子ビームの角度がより小さいことは、フォイルトラップ又はその他
の装置をプラズマと捕集光学素子との間に挿入し、汚染物及びパーティキュレー
トを除去して、長時間の作動寿命に亙って捕集光学素子を保護することを許容す
る。
【0007】 Zピンチ源の不利益な点は、放電プラズマ内で電子に力が加わる結果として、
イオン加速が生ずることに起因する。電子は、放電カソードとアノードとの間に
て円筒状の薄板内を流れ、戻り電流は外側の導電性円筒体を通って流れる。これ
らの円筒状の電流薄板の間にて、強力な磁界はプラズマシートをZピンチ軸に向
けて加速する圧力を提供する。しかし、プラズマシートを発生させるコストのた
め、電子をZピンチ電極から抽出しなければならず、また、この方法は、放電体
からキセノンイオンが入射することにより電子材料がスパッタリングされるため
、小さいが、不可避的な率の電極の侵食を伴う。
【0008】 融合反応を生じさせ得るようにイオンが球状体の中心に向けて加速される、融
合器として既知の装置を研究した。かかる装置は、1966年6月 日付けで
ファーンズワース(Farnsworth)に対して発行された米国特許第3,
258,402号、1968年6月4日付けでファーンズワースに対して発行さ
れた米国特許第3,386,883号及び1970年9月22日付けでヒルシェ
(Hirsch)らに対して発行された米国特許第3,530,497号に開示
されている。
【0009】 既知の従来技術の装置の全てには1つ又はより多くの欠点及び不利益な点があ
る。従って、柔らかいX線又は極紫外線光子を発生させる改良された方法及び装
置が必要とされている。
【0010】
【発明の概要】
本発明の第一の面によれば、光子源は、放電チャンバと、放電チャンバ内の複
数のイオンビーム源と、中性化機構とを備えている。イオンビーム源の各々は、
作用ガスのイオンビームをプラズマの放電領域に向けて静電的に加速する。中性
化機構は、イオンビームがプラズマ放電領域に入る前にイオンビームの少なくと
も一部を中性化する。中性化されたビームは、プラズマ放電領域に入り且つ光子
を放射する高温プラズマを形成する。
【0011】 光子は、柔らかいX線又は極紫外線波長範囲内にある。1つの実施の形態にお
いて、放射する光子は、約10乃至15ナノメートルの波長を有する。 イオンビーム源は、パルス状又は連続式とすることができる。1つの実施の形
態において、プラズマ放電領域は、球状の形状であり、イオンビーム源は、球状
のプラズマ放電領域の周りで分配される。別の実施の形態において、プラズマ放
電領域は、円筒状の形状であり、イオンビーム源は、円筒状のプラズマ放電領域
の周りで分配される。
【0012】 複数のイオンビーム源は、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿って整合された
複数組みの開口を有する同心状の電極殻体と、電極殻体の間に電圧を印加する電
圧源と、作用ガスを電極殻体の複数組みの開口に供給するガス源とを備えている
。電極殻体は、カソード殻体及びアノード殻体を備えることができる。電極殻体
は、カソード殻体及びアノード殻体の間で1つ又はより多くの中間殻体を更に備
えることができる。電極殻体は、擬火花放電を発生させる形態とすることができ
、より具体的には、タンデム擬火花放電を発生させる形態とすることができる。
【0013】 1つの実施の形態において、中性化機構は、イオンビームの各々に共鳴電荷交
換(resonant charge exchange)を備えている。別の
実施の形態において、イオンビームは電子を導入することにより中性化される。
【0014】 作用ガスは、キセノン、リチウム、ヘリウム、ネオン、アルゴン及びクリプト
ンから成る群から選ぶことができるが、これらのガスにのみ限定されるものでは
ない。放電チャンバ内の作用ガスの圧力は、約1乃至100ミリトルの範囲にあ
ることが好ましい。
【0015】 本発明の別の面によれば、光子源は、作用ガスを保持する放電チャンバと、放
電チャンバ内の同心状の電極殻体と、電極殻体の間に電圧を印加する電圧源と、
中性化機構とを備えている。電極殻体は、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿っ
て整合された複数組みの開口を有している。作用ガスのイオンビームは、プラズ
マの放電領域に向けて軸に沿って向けられる。中性化機構は、イオンビームがプ
ラズマ放電領域に入る前に、イオンビームの少なくとも一部を中性化する。中性
化されたビームは、プラズマ放電領域に入り且つ光子を放射する高温プラズマを
形成する。
【0016】 本発明の更なる面によれば、光子を発生させる装置が提供される。該装置は、
放電チャンバを画成するハウジングと、放電チャンバ内に配置された同心状の電
極殻体と、電極殻体の間で電圧を印加する電圧源と、作用ガスを放電チャンバに
供給するガス源と、中性化機構と、放電チャンバ内の作用ガスの圧力を制御する
真空装置とを備えている。電極殻体は、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿って
整合された複数組みの開口を備えている。作用ガスのイオンビームは軸に沿って
プラズマ放電領域に向けられる。中性化機構はイオンビームがプラズマ放電領域
に入る前に、イオンビームの少なくとも一部を中性化し、中性化されたビームは
プラズマ放電領域に入り且つ光子を放射する高温プラズマを形成する。
【0017】 ガス源及び真空装置は、作用ガスを放電チャンバを通じて循環させ得るように
接続することができる。 該装置は、放射した光子の測定スペクトルに応答して放電チャンバ内への作用
ガスの流量を制御するフィードバック制御装置を更に備えることができる。該フ
ィードバック制御装置は、放射した光子のスペクトルを検出する光子検出器と、
放電チャンバ内への作用ガスの流れを制御すべく測定光子スペクトルに応答可能
な流れ制御装置とを備えることができる。
【0018】 該ハウジングは、放射した光子を捕集領域に通す構造体を備えることができる
。該構造体は、放射した光子の伝播方向と整合された複数の穴を有するハニカム
スクリーンを備えることができる。
【0019】 本発明の別の面によれば、光子を発生させる方法が提供される。該方法は、作
用ガスの複数のイオンビームをプラズマ放電領域に向けて静電気的に加速する工
程と、イオンビームがプラズマ放電領域に入る前に、イオンビームの少なくとも
一部を中性化する工程とを備え、中性化されたビームがプラズマ放電領域に入り
且つ光子を放射する高温プラズマを形成する。
【0020】 本発明を一層良く理解し得るようにするため、本明細書に含めた添付図面に関
して説明する。
【0021】
【詳細な説明】
本発明による光子源は、光子を放出する高温プラズマを形成するためイオンを
放電領域まで加速することを利用する。イオンは、磁力ではなくて静電気により
加速される。イオンを小さい放電容積に向けるため、イオンはその軸が放電領域
内で直交する幾何学的に精密な加速空隙内で加速される。イオンは、イオン源か
ら加速空隙に供給するか又は空隙内で直接、発生させることができる。極紫外線
光子を放射させるには、放電領域内のプラズマは20eV以上の温度に達しなけ
ればならないが、この温度での放射は極めて強力であり、プラズマを迅速に冷却
する傾向にある。必要とされる温度はパルス状イオンビームを向けることにより
最も容易に実現可能である。しかし、本発明の範囲内で連続的なイオンビームを
利用することもできる。中央プラズマに供給される粒子当たりのエネルギは、典
型的に、数キロボルトであり、再結合し、極紫外線又は柔らかいX線範囲内で放
射する高度のイオン化状態を形成する。更に、イオンは正電荷を保持しており、
この正電荷は、その中性化のための機構が設けられない限り、イオンが放電領域
に到達する前に、イオンを互いに反発させることになろう。1つの実施の形態に
おいて、加速されたイオンは、加速空隙から去るとき、共鳴電荷の交換を行い、
中性原子として中央位置に運ばれる。別の実施の形態において、イオンビームは
電子流を追加することにより中性化される。形成される中性化したビームは、偏
向されずに放電領域に入ることができる。共鳴電荷交換(resonant c
harge exchange)の場合、ガス圧力は、数センチメートルの距離
にて実質的に完全な電荷の交換を実現し得るように調節される、すなわち、ガス
圧力は約1乃至100ミリトルの範囲にあることを意味する。
【0022】 光子源に対するイオンビームは、その一例を図1Aに図示した擬火花(pse
udospark)放電装置にて発生させることができる。擬火花放電装置10
は、整合した穴20、22、24をそれぞれ有する隔たった平面状電極12、1
4、16を備えている。図1Aにおいて、擬火花放電装置10は2系統の空隙を
備えている。全体として、擬火花放電装置は、擬火花放電のアノード及びカソー
ドとして作用する端部電極の間で1つ乃至多数の空隙を備えることができる。穴
20、22、24は円形であり且つ1つの軸上で整合されている。典型的に、1
乃至100ミリトルの圧力である作用ガスが擬火花放電装置に供給される。パル
ス状電圧が電極に印加され、プラズマの形成が開始したとき、粒子ビームは双方
向に向けて空隙から去る。正のパルスが電極16に印加されたとき、電子ビーム
30はアノード電極16の穴24を介して出て、また、イオンビーム32はカソ
ード電極12の穴20を介して出る。電極14のような中間電極は中間電位にて
浮動し又は偏倚して発生された粒子ビームを集束させることを助ける。中間電極
は、また所定のパルス状電圧に対して低いガス密度を使用することも許容し、こ
のことは極紫外線の吸収量を減少させる。
【0023】 本発明による光子源の第一の実施の形態が図2A及び図2Bに図示されている
。図2A及び図2Bの実施の形態は、2空隙のイオン加速構造体100を備えて
いる。加速構造体100は、同心状の球状電極殻体112、113、114を備
えている。電極殻体112、113、114は、中央のプラズマ放電領域120
を貫通する軸に沿って整合された複数組みの穴を有している。このため、例えば
、電極殻体112、113、114の穴122、123、124はそれぞれプラ
ズマ放電領域120を貫通する軸126に沿って整合される。穴122、123
、124のような各組みの穴は加速コラム128を画成する。電極殻体112、
113、114の間の空間は、イオンビームを静電気的に加速するための加速空
隙を構成する。このように、加速コラムの各々は図2A及び図2Bの実施の形態
にて2つの空隙を有する。図2A及び図2Bの実施の形態は、1組12ずつの3
組に配置された36の加速コラム128を備えている。このように加速構造体1
00は、36のイオンビームをプラズマ放電領域120に向ける。しかし、本発
明の範囲内で異なる数のイオンビームを利用することができる。
【0024】 電極殻体112、113、114は、絶縁スペーサ130により支持すること
ができる。単に一例として、最内側電極殻体112は、直径50mmとし、電極
殻体間の間隔を5乃至10mm程度とすることができる。電極殻体内で整合され
た穴122、123、124の直径は、3mm程度とすることができる。これら
の寸法は、単に一例として掲げたものであり、本発明の範囲を限定するものでは
ないことが理解されよう。加速構造体100は、中間の電極殻体113無しの構
造とし又は2つ又はより多くの中間電極殻体を備えるものとすることもできる。
【0025】 ポート134を有するプレナム132は加速構造体100を包み込む。10乃
至15ナノメートルの放射線を発生させる場合、キセノンとすることのできる作
用ガスは、プレナム132のポート134を通じて導入し、プラズマ放電領域1
20から最も離れた端部から加速コラム128の各々に供給し得るようにするこ
とができる。該構造体の中央部分は、加速構造体100の頂部開口140及び(
又は)底部開口142を通じて真空励起により真空作用の下に置かれる。
【0026】 加速構造体100の中央部分における作用ガスの圧力は約1乃至100ミリト
ルの範囲に保つことが好ましい。上述したように、1つの適宜な作用ガスはキセ
ノンである。その他の適宜な作用ガスは、非限定的に、リチウム、ヘリウム、ネ
オン、アルゴン及びクリプトンを含む。
【0027】 作動時、作用ガスは、ポート134を通じて最外側の電極殻体114の後方の
空間144内にパルスモードにて又は連続的に導入する。作用ガスの一部は加速
コラム128に沿って下方に流れる。適宜なガス密度が加速コラム128内に存
在するとき、電極殻体112、114の間にパルス状電圧を印加することができ
、電極殻体114の極性は電極殻体112に対して正であるようにする。図2A
及び図2Bの形態において、適宜なガス密度が存在し、十分な電圧が印加される
ならば、加速コラム128の各々にて擬火花放電が連続的に発生する。擬火花放
電は反対方向を向いた電子及び極めて高強度のイオンビームを発生させることを
特徴とする。イオンビームは電極殻体112にて加速コラム128の負極性端部
から出る一方、電子ビームは電極殻体にて加速コラムの正極性端部から出る。中
間電極殻体113は、電極殻体112、114間の中間の選んだ電位に保つこと
ができる。この中間の電位を調整すれば、プラズマ放電領域120におけるイオ
ンビームの集束程度を向上させることができる。
【0028】 電極殻体112、114の間に印加された電圧はパルス状であることが好まし
い。これと代替的に、連続的電圧を利用してもよい。パルス電圧は5乃至50k
V(キロボルト)の振幅と、10乃至1000ナノ秒のパルス幅と、1Hz乃至
100kHzの反復率とを有することが好ましい。パルス振幅は、イオンビーム
を加速し、100eV(電子ボルト)から10keV(1000電子ボルト)の
エネルギーまで増大させるように選ばれる。これらのパラメータは単に一例とし
て掲げたものであり、本発明の範囲を限定するものではないことが理解されよう
。印加される電圧は、加速構造体のパラメータ、作用ガスのパラメータ及び放射
した光子のパラメータに依存する。
【0029】 加速コラム128内で発生されたイオンビームは、プラズマ放電領域120に
静電気的に加速されて、この放電領域に効果的に衝突し且つイオンビーム中の作
用ガス原子が連続的に到着することで追加される、成長しつつあるプラズマを急
速に加熱する。加速コラムの各々の出口領域146における作用ガスの密度を正
確に調整することにより、殆どのイオンは、共鳴電荷交換により中性化され、偏
向することなくプラズマ放電領域内のプラズマまで伝播する中性ビームを形成す
る。作用ガスの圧力は、共鳴電荷交換を促進させ得るように約1乃至100ミリ
トルの範囲にあることが好ましい。中性化されないこれらのイオンは各イオンビ
ームに対して過剰な正電荷を与え、擬火花放電に分解することによりカソードと
して既に励起されている電極殻体112の近傍面から電子が吸引されるようにす
る。このように、中性原子には、中性化されない残りのイオン及び電子を含む電
荷がほぼ釣り合ったプラズマビームが伴い、ビームプラズマは、プラズマ放電領
域120にて形成する高温プラズマへの追加のエネルギを提供する。プラズマ放
電領域120は、約0.001乃至0.1cm3の範囲の容積を有することがで
きる。
【0030】 プラズマが20eV以上の温度に達したとき、極紫外線の放出が形成され、中
央のプラズマの組成にて優勢となり始める電荷状態となる。極紫外線光子の放射
は、10乃至100ナノ秒続く、エネルギを追加する段階、及びビームパワーが
減少されるときに開始し且つ10乃至100ナノ秒続く、プラズマを冷却する段
階の間の双方にて生じる。最初のZピンチ源の場合と同様に、プラズマ放電領域
120におけるプラズマからの放射にて、膨張段階の間、急速に冷える電子が存
在することで供給される、再結合遷移が優勢となることができる。極紫外線光線
ビーム150は、加速構造体100の開口140、142の各々から出るが、典
型的に、一方向にのみ使用される。
【0031】 図2A及び図2Bの光子源が数10キロヘルツまでの割合にて反復的に作用す
ることは、リソグラフィ用途の走査リングフィールドカメラにて正確な露出照射
量を提供する。擬火花放電装置は、100キロヘルツ以上の周波数にて再生する
ことができる。更に、多数の擬火花放電通路を同期化することは、1996年5
月26日付けでマックゲオに対して発行された米国特許第5,502,356号
に開示されたように、光子源としてではなく、高電流の電気スイッチとして設計
された同様の電極の幾何学的形態にて実証されている。数キロヘルツ以上のよう
な、高反復周波数のとき、プラズマは、恒久的に、包み込まれた容積内に存在す
る。プラズマは、プラズマ放電領域120から全方向に向けて放射状に発する部
分的にイオン化されたガスを備えている。プラズマ流が電極殻体112の表面に
到達すると、二次電子が解放され、この電子は、電圧パルスが印加されたならば
、同期化した状態でコラム放電の各々を開始させる。
【0032】 本発明による光子源の第二の実施の形態が、図3A及び図3Bに図示されてい
る。図2A、図2B、図3A、図3Bの同様の要素は、同様の参照番号で表示し
てある。図3A及び図3Bの実施の形態において、イオンビームは、同一方向に
伝播する電子流を加えることで中性化される。イオン及び電子ビームは、タンデ
ム擬火花装置と称される背中を合わせた擬火花装置によって同時に発生される。
【0033】 タンデム擬火花放電装置200は、図1Bに概略図で示してある。タンデム擬
火花放電装置200は、整合した穴212を有する平面状電極202、204、
206、208、210を備えている。中間電極206は、装置の各端部にて電
極202、210に対して正極性でパルス状に作動させ、これにより、背中同士
を合わせた形態を形成する。電子及びイオンビームは、図1Aの装置におけるよ
うに発生される。しかし、図1Bの背中同士を合わせた形態において、電子及び
イオンビームは、互いに重ね合わされ、このためイオンビームには、低エネルギ
の電子が伴う。形成される中性のプラズマビームは、空間電荷の反発に起因する
実質的な偏向を伴わずに伝播し且つさもなければイオンを追い出すであろう正電
位を生ぜずに、光子源の放電領域に近付く。
【0034】 図3A及び図3Bを再度参照すると、加速構造体300は、同心状の球状電極
殻体312、314、316、318、320を備えている。電極殻体312、
314、316、318、320は、プラズマ放電領域120を貫通する軸33
0に沿って整合された複数組みの穴324を有している。整合された穴324は
加速コラム128を画成する。
【0035】 作動時、キセノンガス又はその他の作用ガスがポート134を通じて空間14
4及び電極殻体312、314、316、318、320の間に導入される。中
間電極殻体316は最内側電極殻体312及び最外側電極殻体320に対して正
極にてパルス化される。擬火花放電は、電極殻体316、312と、電極殻体3
16、320との間にて同時に着火し、軸330に沿って中性のビームを発生さ
せる。内方に向けられたビームはプラズマ放電領域120内で収斂して衝突し且
つ典型的に20乃至50eVの温度の高温プラズマを発生させる。プラズマの膨
張及び加熱が停止したとき、プラズマは冷却し且つ再結合して、極紫外線光子を
放射する。一例として、作用ガスは数ミリトルの圧力のキセノンとすることがで
きる。放電領域120内のプラズマは100Å乃至150Åの範囲のキセノン帯
域内で放射する。電極殻体の構造は、作用ガスのパラメータ及び印加されたパル
ス電圧のパラメータは図2A及び図2Bの実施の形態に関して説明したものと同
様のものとすることができる。
【0036】 図2A、図2B、図3A及び図3Bの実施の形態におけるプラズマ放電領域1
20は球状である。しかし、衝突する中性ビームにより形成されたプラズマ放電
領域は必ずしも球状である必要はなく、円筒状、楕円形又は任意のその他の形状
とすることができる。
【0037】 球状のプラズマ放電領域を有する、本発明による光子源の第三の実施の形態が
図4A及び図4Bに図示されている。図2A、図2B、図4A及び図4Bの同様
の要素は同一の参照番号で表示してある。図4A及び図4Bの実施の形態におい
て、加速構造体400は同心状の電極殻体412、414、416を備えている
。電極殻体412、414、416は円筒状のプラズマ放電領域430を貫通す
る軸424に沿って整合された複数組みの穴420を有している。複数組みの穴
420は加速コラム128を画成する。図4A及び図4Bの実施の形態において
、作用ガスはプレナム132のポート134を通じて加速構造体400に導入さ
れて、空間144内で及び電極殻体412、414、416の間でほぼ均一に分
配される。パルス状の電圧は電極殻体412、416の間に印加され、電極殻体
414は中間の電位に保持される。電極殻体412、414、416の幾何学的
形態は、加速コラム128内で発生されたビームが円筒状のプラズマ放電領域4
30に収斂するようなものとされている。図2A、図2B、図3A及び図3Bの
実施の形態と同様に、ビームは、共鳴電荷交換より中性化され且つ(又は)中性
化させる電子が伴うイオンを含む。ビームによって運ばれたエネルギは、放電領
域430内でプラズマ内に堆積され、柔らかいX線又は極紫外線スペクトル領域
内で放射する高度にイオン化された種(species)を形成する。この放射
線はビーム450として源から出る一方、高温プラズマは開口142を通じて源
から排出される。
【0038】 図4A及び図4Bの光子源は、中間の電極殻体414無しの構造とし、又は2
つ以上の中間殻体を備える構造とすることができる。光子源は、図1A、図3A
及び図3Bに図示し且つ上述したようにタンデム擬火花放電装置を内蔵する構造
とすることができる。
【0039】 放電領域430内の円筒状のプラズマは、半径方向よりも円筒状の放電領域の
軸方向に向けてより強力な極紫外線を放出する。細長いプラズマが再結合光線を
放出するとき、指向性の放射線を発生させることができる。放射線を狭小なビー
ムに投影することは、典型的に、ミラーである捕集光学面をプラズマから長い距
離に配置し、ミラーのプラズマ加熱を低下させるか又はミラーに対するより小さ
い放射線の入射角度を使用することを許容しなければならないとき、有益なこと
である。回転楕円体のような球状と円筒体との間のプラズマの形状は、適当な中
性ビームアレイを使用して発生させることができる。
【0040】 本発明に従って光子を発生させる装置の1つの実施の形態が図5に概略図的に
図示されている。加速構造体500は、図2A及び図2Bに図示した加速構造体
100、図3A及び図3Bに図示した加速構造体300、図4A及び図4Bに図
示した加速構造体400、又は本発明の範囲内の任意のその他の加速構造体に相
応するものとすることができる。図5の実施例において、加速構造体500は図
2A及び図2Bに図示し且つ上述した加速構造体100に相応する。図2A、図
2B及び図5の同様の要素は同一の参照番号で表示してある。加速構造体500
及びプレナム132は放電チャンバ504を画成するハウジング502内に収容
されている。加速構造体500の頂部開口140は収容物516により画成され
た捕集領域514にスクリーン510を通じて接続されている。収容物516は
光子ビーム150を遠隔の使用点まで中継する捕集光学素子518を保持してい
る。以下に説明するように、スクリーン510は、光子が放電チャンバ504か
ら捕集領域514に伝播するのを許容するが、ガスが放電チャンバ504から輪
集領域514に流れるのを妨害する。ハウジング502に接続されたガス供給源
520は、プレナム132のポート134を通じて加速構造体500に作用ガス
を供給する。加速構造体500の底部開口142は真空ポンプ524に接続され
ている。真空ポンプ524の出口526がガス源520に接続されてガスの再循
環装置を形成する。ガス源520及び真空ポンプ524は、作用ガスが放電チャ
ンバ504を通じて再循環するのを許容する閉ループの形態にてハウジング50
2に接続されている。ガス源520は、作用ガスから不純物及びパーティキュレ
ートを除去する要素を含むことができる。
【0041】 パルス電圧源530は導電体532、534を介して電極殻体114、112
にそれぞれ接続されている。パルス電圧源530は、ハウジング502の外部に
配置され、導体532、534はそれぞれ絶縁したフィードスルー536、53
8を貫通して加速構造体500に達する。電圧源530の正端子は外側電極殻体
114に接続され、電圧源530の負端子は内側電極殻体112に接続されてい
る。パルス電圧源530は固体状態スイッチ付きの磁力調節型パルス発生器とす
ることができる。
【0042】 プラズマ放電領域120を収容物512から分離するスクリーン510は、光
子ビーム150の局部的な伝播方向と整合された多数の小さいボア穴を含むハニ
カム構造体を備えることができる。スクリーン510は、光子が殆ど減衰されず
に透過するのを許容しつつ、ガスが放電チャンバ504から捕集領域514内に
流れるのを妨害する。このため、スクリーン510は、放電チャンバ504内で
の電荷の交換を許容するのに十分な高圧力と、光子ビームが捕集領域514内で
効率的に伝播するのを許容する低圧力との圧力差が放電チャンバ504と捕集領
域514との間で生じるのを許容する。スクリーン510は、プラズマの熱を除
去し且つ捕集領域514内で捕集光学素子を保護する高熱伝導性材料で形成する
ことができる。スクリーン510は、炭化ケイ素のような電気絶縁性材料又は銅
のような導電性材料で製造することができる。
【0043】 該装置は、放射された光子の測定スペクトルに応答して放電チャンバ504内
への作用ガスの流量を制御するフィードバック制御装置548を備えることがで
きる。フィードバック制御装置548は、捕集領域514内に配置された検出器
550と、制御回路552と、流れ制御装置554とを備えている。検出器55
0は、制御回路552を通じて流れ制御装置554に接続されている。流れ制御
装置554は放電チャンバ504内への作用ガスの流れを制御し得るよう配置さ
れている。一例において、検出器550は、優勢なスペクトルの特徴と一致する
2つの波長にて放射された光子の極紫外線スペクトルをサンプリングする。例え
ば、キセノンスペクトルにおいて、第一の検出器は13.4ナノメートルにおけ
る強度をサンプリングし、第二の検出器は11.4ナノメートルにおける強度を
サンプリングする。これら検出器の各々は、狭小な帯域幅の放射線を別個の二酸
化ケイ素まで反射する多層ミラーを備えることができる。13.4ナノメートル
の帯域はモリブデンケイ素多層ミラーによって反射され、11.4ナノメートル
の帯域はケイ素ベリリウム多層ミラーによって反射される。13.4ナノメート
ルにおける信号と11.4ナノメートルにおける信号との比は、制御回路552
により決定され、この比は流れ制御装置554に対する制御信号を計算するため
に使用される。この比が所望の値よりも大きいならば、プラズマは過度に冷え過
ぎであり、ガス圧力を僅かに降下させる。この比が所望の値よりも小さいならば
、ガス圧力を僅かに上昇させる。このようにして、フィードバック制御装置54
8は極紫外線放出スペクトルの安定性を保つ。
【0044】 極紫外線及び柔らかいX線波長の範囲内で光子を発生させることに関して本発
明を説明した。極紫外線波長範囲は通常、10ナノメートル乃至100ナノメー
トルの範囲を含むと考えられ、柔らかいX線波長範囲は、通常、0.1ナノメー
ル乃至10ナノメートルの範囲を含むと考えられる。本発明はこれらの波長範囲
に限定されず、その他の波長範囲の光子を発生させるために使用することができ
る。
【0045】 一例において、作用ガスとしてアルゴンを使用し、40乃至120ナノメート
ルの波長範囲の極紫外線の発生を実証した。カソード殻体、アノード殻体及び1
つの中間電極殻体は、64個の加速カラムを画成する整合した複数組みの3mm
直径の穴を保持し、これら穴は全て球の中心を貫通する軸に沿って整合させた。
球の中心に形成されたプラズマは直径3mm以下の容積から放射したが、最内側
電極殻体の内径は50mmであった。この試験において、装置に加えられたエネ
ルギは6ジュールとし、アルゴンの圧力は40ミリトルの範囲とし、分光光度計
をプラズマから150cm離れた距離に配置した。極紫外線光線は、装置の1回
のパルスにて全スペクトルを捕集するのを許容するのに十分に強力であった。高
反復率作動の可能性を実証するとき、装置は300Hzにてパルス作動した。
【0046】 本発明は、現在、本発明の好ましい実施の形態であると考えられるものについ
て示し且つ説明したが、当該技術分野の当業者には、特許請求の範囲により規定
された本発明の範囲から逸脱せずに色々な変更及び改変を為すことが可能である
ことは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1Aは、単一の擬火花放電装置の概略図である。 1Bは、タンデム擬火花放電装置の概略図である。
【図2】 2Aは、本発明による極紫外線源の第一の実施の形態を示す側面断面図である
。 2Bは、図2Aに図示した極紫外線源の頂面断面図である。
【図3】 3Aは、本発明による極紫外線源の第二の実施の形態を示す側面断面図である
。 3Bは、図3Aに図示した極紫外線源の頂面断面図である。
【図4】 4Aは、本発明による極紫外線源の第三の実施の形態を示す側面断面図である
。 4Bは、図4Aに図示した極紫外線源の頂面断面図である。
【図5】 本発明に従って極紫外線光子を発生させる装置の1つの実施の形態を示す概略
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 27/00 H05H 1/24 H05H 1/24 3/02 3/02 H05G 1/00 K (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),CN,J P,KR Fターム(参考) 2G085 BA02 DA03 EA01 EA08 4C092 AA06 AA07 AB30 AC09 4G075 AA42 BC10 CA15 CA33 CA38 CA39 CA48 CA51 CA65 EB01 EB33 EB41 EC21 EE01 EE02 EE05 FB03 FC15 5C030 DG06

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光子源において、 放電チャンバと、 該放電チャンバ内に設けられた複数のイオンビーム源であって、その各々が作
    用ガスのイオンビームをプラズマ放電領域に向けて静電気的に加速する前記複数
    のイオンビーム源と、 前記イオンビームがプラズマ放電領域に入る前に、該イオンビームの少なくと
    も一部分を中性化し、中性化されたビームがプラズマ放電領域に入り且つ光子を
    放射する高温プラズマを形成する中性化機構とを備える光子源。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光子源において、前記イオンビーム源がパ
    ルス状イオンビーム源を備える光子源。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光子源において、前記イオンビーム源が連
    続式イオンビーム源を備える光子源。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光子源において、前記プラズマ放電領域が
    球状の形状であり、前記イオンビーム源が球状のプラズマ放電領域の周りで分配
    される光子源。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光子源において、プラズマ放電領域が円筒
    状の形状であり、前記イオンビーム源が円筒状のプラズマ放電領域の周りで分配
    される光子源。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光子源において、前記複数のイオンビーム
    源が、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿って整合させた複数組みの開口を有す
    る同心状の電極殻体と、該電極殻体の間に電圧を印加する電圧源と、作用ガスを
    前記電極殻体の複数組みの開口に供給するガス供給源とを備える光子源。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光子源において、前記電極殻体がカソード
    殻体及びアノード殻体を備える光子源。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光子源において、前記電極殻体が前記カソ
    ード殻体と前記アノード殻体との間に1つ又はより多くの中間殻体を更に備える
    光子源。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の光子源において、前記電極殻体が擬火花放
    電を発生させ得る形態とされる光子源。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の光子源において、前記電極殻体がタンデ
    ム擬火花放電の形態とされる光子源。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の光子源において、前記中性化機構が前記
    イオンビームの各々に共鳴電荷交換を備える光子源。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の光子源において、前記光子が柔らかいX
    線又は極紫外線波長の範囲内にある光子源。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の光子源において、前記作用ガスがキセノ
    ンであり、放射された光子が約10乃至15ナノメートルの範囲の波長を有する
    光子源。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の光子源において、作用ガスが、リチウム
    、ヘリウム、ネオン、アルゴン及びクリプトンから成る群から選ばれる光子源。
  15. 【請求項15】 光子源において、 作用ガスを保持する放電チャンバと、 該放電チャンバ内に設けられて、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿って整合
    された複数組みの開口を有する同心状の電極殻体と、 前記電極殻体の間に電圧を印加する電圧源であって、作用ガスのイオンビーム
    がプラズマ放電領域に向けて前記軸に沿って向けられるようにする前記電圧源と
    、 前記イオンビームがプラズマ放電領域に入る前に、該イオンビームの少なくと
    も一部分を中性化し、中性化されたビームがプラズマ放電領域に入り且つ光子を
    放射する高温プラズマを形成する中性化機構とを備える光子源。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の光子源において、前記電圧源がパルス
    状である光子源。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の光子源において、前記電圧源が約10
    乃至1000ナノ秒の範囲のパルス幅を有するパルスを発生させる光子源。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の光子源において、前記電圧源が連続式
    である光子源。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の光子源において、前記電極殻体の間に
    印加された電圧が約5乃至50キロボルトの範囲にある光子源。
  20. 【請求項20】 請求項15に記載の光子源において、作用ガスがキセノン
    を備え、放射された光子が約10乃至15ナノメートルの範囲の波長を有する光
    子源。
  21. 【請求項21】 請求項15に記載の光子源において、作用ガスが、リチウ
    ム、ヘリウム、ネオン、アルゴン及びクリプトンから成る群から選ばれる光子源
  22. 【請求項22】 請求項15に記載の光子源において、作用ガスが約1乃至
    100ミリトルの範囲の圧力を有する光子源。
  23. 【請求項23】 請求項15に記載の光子源において、前記電極殻体がほぼ
    球状の形状である光子源。
  24. 【請求項24】 光子を発生させる装置において、 放電チャンバを画成するハウジングと、 該放電チャンバ内に配置されて、プラズマ放電領域を貫通する軸に沿って整合
    された複数組みの開口を有する同心状の電極殻体と、 前記電極殻体の間に電圧を印加する電圧源と、 作用ガスを放電チャンバに供給するガス源であって、作用ガスのイオンビーム
    が前記軸に沿ってプラズマ領域に向けて向けられる前記ガス源と、 前記イオンビームがプラズマ放電領域に入る前に、該イオンビームの少なくと
    も一部分を中性化し、中性化されたビームがプラズマ放電領域に入り且つ光子を
    放射する高温プラズマを形成する中性化機構と、 放電チャンバ内の作用ガスの圧力を制御する真空装置とを備える装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の装置において、プラズマ放電領域が球
    状の形状である装置。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の装置において、プラズマ放電領域が円
    筒状の形状である装置。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の装置において、前記ガス源及び前記真
    空装置が接続されて放電チャンバを通じて作用ガスを循環させる装置。
  28. 【請求項28】 請求項24に記載の装置において、放射された光子の測定
    スペクトルに応答して放電チャンバ内への作用ガスの流量を制御するフィードバ
    ック制御システムを更に備える装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の装置において、前記フィードバック制
    御装置が、放射された光子のスペクトルを検出する光子検出器と、測定された光
    子スペクトルに応答して放電チャンバ内への作用ガスの流れを制御する流れ制御
    装置とを備える装置。
  30. 【請求項30】 請求項24に記載の装置において、前記ハウジングが、放
    射された光子の伝播方向と整合された複数の穴を有するハニカムスクリーンを備
    える、放射された光子を通す構造体を備える装置。
  31. 【請求項31】 請求項24に記載の装置において、プラズマ放電領域が約
    0.001乃至0.1cm3の範囲の容積を有する装置。
  32. 【請求項32】 請求項24に記載の装置において、イオンビームが約10
    0eV乃至10keVの範囲のエネルギを有する装置。
  33. 【請求項33】 光子を発生させる方法において、 作用ガスの複数のイオンビームをプラズマ放電領域に向けて静電気的に加速す
    る工程と、 前記イオンビームがプラズマ放電領域に入る前に、該イオンビームの少なくと
    も一部分を中性化する工程とを備え、中性化されたビームがプラズマ放電領域に
    入り且つ光子を放射する高温プラズマを形成する方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の方法において、複数のイオンビームを
    静電気的に加速する工程が複数のパルスイオンビームをプラズマ放電領域に向け
    ることを備える方法。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の方法において、前記イオンビームの少
    なくとも一部分を中性化する工程が前記イオンビームと共にプラズマ放電領域に
    輸送される電子を提供する方法。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の方法において、前記イオンビームの少
    なくとも一部分を中性化する工程が前記イオンビームの各々における共鳴電荷交
    換を促進することを備える方法。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の方法において、放射された光子の測定
    スペクトルに応答してプラズマ放電領域を保持する放電チャンバ内への作用ガス
    の流量を制御する工程を更に備える方法。
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