JP2003533744A - 磁気キャリア粒子 - Google Patents

磁気キャリア粒子

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Abstract

(57)【要約】 単相六方結晶構造に導入されたときに、nが4、5または6であるという式Mn+で表される多価イオンを生成する少なくとも1種類の金属によってドープされた単相六方結晶構造を有する導電性硬質磁気キャリア粒子を開示する。これらのキャリア粒子は、エレクトログラフ処理において静電潜像パターンを現像するための現像剤を調製するのに有用である。さらに、このようなキャリア粒子をエレクトログラフ処理において用いるための方法も開示する。このようなキャリアは、エレクトログラフ処理の現像効率、すなわち速度、が向上するぐらいに電気伝導度を表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願との相互参照 「磁気キャリア粒子」というタイトルの、2000年5月17日に出願された
米国特許第09/572,989号(代理人事件整理番号:10034−2)お
よび「エレクトログラフ処理において硬質磁気キャリアを用いるための方法」と
いうタイトルの、2000年5月17日に出願された米国特許第60/204,
941号(代理人事件整理番号:10034−3P)が留意される。これらの開
示内容のすべてが本明細書に引用される。
【0002】 発明の背景 本発明はエレクトログラフィーに関するものであり、さらに詳しくは、磁気キ
ャリア粒子および静電荷像を乾式現像するための現像剤に関するものである。
【0003】 エレクトログラフィーにおいて、静電荷像は、誘電体の表面、一般には光導電
性の記録部品の表面上に形成される。一般に、この像の現像は、この像と、トナ
ーとして知られる着色された樹脂粒子とキャリアとして知られる磁気的に引き寄
せることができる粒子との混合物からなる2成分現像剤を接触させることによっ
て行われる。キャリア粒子は、非磁性トナー粒子が衝突することによって静電像
の電荷とは逆の摩擦電荷を得ることができる部位として作用する。静電像と現像
剤混合物が接触している間に、前記帯電像に伴うかなり強い静電力によって(摩
擦電気力によって)元々くっ付いていたキャリア粒子からトナー粒子が引き剥が
される。このようにしてトナー粒子が静電像に付着することによって静電像が見
えるようになる。
【0004】 内部に磁気コアが設置された非磁性材料製の円筒形スリーブからなる磁気アプ
リケータによって前記類の現像剤組成物を静電画像に印加することが一般に知ら
れている。前記コアは、通常、N極向きとS極向きの磁場が交互にあるようにコ
ア表面の周りに配置される、複数の平行な磁気ストリップからなる。これらの磁
場は、前記スリーブを通じて、放射状に広がっており、前記現像剤組成物をスリ
ーブの外面に引き付けることによって、当該技術分野において一般に「ブラシ状
ナップ(brushed nap)」と呼ばれるものを形成する役割を果たす。
前記円筒形スリーブおよび前記磁気コアの片方または両方が互いを基準にして回
転することによって、前記現像剤が供給タンクから現像される静電像と接触する
位置まで送られる。現像後、トナーが離れたキャリア粒子は上記タンクへと戻り
、トナーを補給する。
【0005】 これまでは、トナー粒子を静電像まで運ぶために軟質磁気材料製のキャリア粒
子が用いられていた。米国特許第4,546,060号、4,473,029号
および5,376,492号には、キャリア粒子としての硬質磁気材料の使用お
よびそのような硬質磁気キャリア粒子を用いて静電像を現像するための装置が教
示されている。前記特許の教示は、すべて本願明細書に引用される。これらの特
許では、キャリア粒子が、磁気的に飽和したときに少なくとも300エルステッ
ドの飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加磁気フィールドにおいて少な
くとも20EMU/gmの誘導磁気モーメントとを示す硬質磁気材料からなるこ
とが必要とされる。磁気材料を指す場合の「硬質」および「軟質」という用語は
、1972年にアディソン−ウェスレイ出版社によって出版されたビー・ディー
・クリティによる「磁気材料への入門」の18ページに示されているような一般
に受け入れられている意味を有する。これらの硬質磁気キャリア材料は、画像の
現像状態が良好なままで現像速度が著しく速くなるという点で、軟質磁気キャリ
ア粒子を使用するよりもずっと進歩している。軟質磁気キャリア粒子を用いた場
合の最高速度の4倍の速度まで実証されている。
【0006】 前述の特許で教示されている方法において、前記現像剤が前記スリーブの外面
上に存在する状態で前記スリーブ内の多重極磁気コアが高速回転することによっ
て、前記現像剤は現像される静電像と基本的に同じ速度で同じ方向に移動する。
前記スリーブ上の急速な極遷移は、キャリアの高い飽和保磁力のために、キャリ
アによって機械的に抵抗される。(トナー粒子がキャリア粒子の表面上に存在す
る状態の)キャリアのブラッシュドナップがスリーブ上で急速に「反転」するこ
とによって、回転する磁気コアによって課される磁場の反転に合わさるようにな
り、その結果、光導電体上の静電像に接触または近接している現像領域内をスリ
ーブ上のトナーと一緒に移動することになる。そのような工程をさらに説明する
ために米国特許第4,531,832号を参照されたい。前記特許の教示も、す
べて本願明細書に引用される。
【0007】 前記急速な極遷移は、例えば2,000回転/分(rpm)の速度で前記磁気
コアが回転するときに前記スリーブ表面上で最大で毎秒600回起こり、現像剤
が前記現像領域を通過するときに現像剤に非常に活発で激しい動きをさせる。こ
の激しい動作は、絶えずトナーをスリーブの表面からナップの外側へと再循環さ
せて現像のためのトナーを供給する。また、この反転動作によって真新しいトナ
ー粒子が前記像に絶えず供給されることになる。前述の特許に記載されているよ
うに、この方法は、比較的速い現像速度で高密度で高品質の像を提供する。
【0008】 前述の米国特許は、その中に記載される性質を有するすべての硬質磁気材料を
包括するが、米国特許第3,716,630号に記載されているような、BaF
1219、SrFe1219およびMがバリウム、ストロンチウムまたは鉛である
という式MO.6Fe23で表される磁気フェライトの如きバリウムおよび/ま
たはストロンチウムの化合物である硬質磁気フェライトを好ましいとする。これ
らの硬質フェライトキャリア材料によって静電複写装置で行われる現像の速度は
実質的に上がるが、このような装置のユーザーの多くはそれ以上の現像速度を求
めており、そのため、キャリアと現像処理のさらなる改善が期待されている。
【0009】 米国特許第4,764,445号には、約1〜約5重量%のランタンを含有す
る、電子写真現像用途のための硬質磁気フェライトキャリア粒子が開示されてい
る。この特許で述べられているように、慣用の硬質磁気フェライト材料を用いた
エレクトログラフ処理における現像の速度は、軟質磁気キャリアを用いる方法の
如き他の手法を用いた方法よりは速いが、このようなフェライト材料の固有抵抗
によって制限されている。前記特許には、硬質磁気フェライト結晶構造にランタ
ンを開示されている量で添加すると、より導電性の高い磁気フェライト粒子が得
られ、現像効率および/または現像速度が高まることが開示されている。
【0010】 さらに、導電性のキャリア粒子を製造するための方法も提案されている。例え
ば、米国特許第4,855,206号には、ネオジム、プラセオジム、サマリウ
ム、ユウロピウム若しくはこれらの混合物またはこれらの元素の1つ以上とラン
タンとの混合物を硬質磁気フェライト材料に添加することによって導電性を高め
ることが開示されている。米国特許第5,795,692号には、亜鉛蒸気と磁
気酸化物との反応生成物である亜鉛金属の層で被覆されていると言われている磁
気酸化物コアを有する導電性キャリア組成物が開示されている。
【0011】 エレクトログラフ処理での使用が提案されている他のキャリアとして、米国特
許第4,855,205号、5,061,586号、5,104,761号、5
,106,714号、5,190,841号および5,190,842号に教示
されている多相フェライト組成物が挙げられる。
【0012】 米国特許第5,268,249号には、Mがストロンチウムまたはバリウムで
あり、Meがニッケル、コバルト、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウムまたは鉄
から選択される二価の遷移金属であるという式MFe16Me227で表される単
相のW型六方結晶構造を有する磁気キャリア粒子が開示されている。
【0013】 上記キャリアの一部は、これまで静電像の現像に用いられてきた慣用の硬質磁
気材料に比べて導電性を高めたかもしれないが、多くの場合、キャリアの導電性
が非常に高いので、結像に関する問題は像に付着するキャリアが原因となる。明
らかではないが、キャリアの導電性があるレベルにあるときにナップ上のキャリ
アとシェルの間の電荷の流れが促進され、これにより、キャリアの電荷の反転が
誘発されると共に、キャリア粒子を像に静電気的に付着させること、以下「イメ
ージキャリアピックアップ」または「I−CPU」と呼ぶ、ができると信じられ
ている。I−CPUの存在は演色(color rendition)と画質に
影響を与えることがある。
【0014】 理解されるように、静電潜像を現像するためのエレクトログラフ処理において
用いることのできる新規なキャリアを開発することが望まれる。さらに、これま
でそのような処理に用いられてきた慣用の磁気材料よりも高い導電性を示すこと
ができ、現像効率を高めるだけでなく、好ましくはI−CPUも低減されたキャ
リアが開発されることも望まれる。
【0015】 発明の開示 上記目的および利点は本発明によって達成される。本発明は、ある態様では、
単相六方結晶構造を有する硬質磁気材料からなる、静電潜像を現像するのに用い
られるキャリア粒子に関する。前記硬質磁気材料は、前記結晶構造に導入された
ときに、nが少なくとも4の整数である式Mn+で表される多価イオンを生成する
少なくとも1種類の金属によってドープされる。
【0016】 別の態様では、本発明は、単相六方結晶構造を有し、かつ、下記式 PFe12-xx19 ここで、Pは、ストロンチウム、バリウムまたは鉛から選択され、 Mは、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケ
イ素、タンタル、テルル、スズ、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニ
ウムおよびこれらの混合物から選択される少なくとも1種類の金属であり、そし
て、 xは、約0.6よりも小さい、 によって表される硬質磁気フェライト材料から成る静電潜像を現像するのに用い
られるキャリア粒子に関する。
【0017】 別の態様では、本発明は、コピーの画質を失わずに高速にコピーする用途に好
適な2成分型エレクトログラフ現像剤を検討する。前記現像剤は、前述のように
、帯電したトナー粒子と、それとは逆の極性に帯電したキャリア粒子とからなる
【0018】 さらに、本発明は、前述の硬質磁気材料からなる単成分現像剤も検討する。
【0019】 さらに別の態様では、本発明は、前述の2成分または単成分現像剤を用いるこ
とによって光導電性の表面上で静電像を現像するための方法に関する。
【0020】 本発明の詳細な説明 開示内容が本願明細書に引用されている米国特許第4,546,060号およ
び4,473,029号に関連して前述したように、「硬質」磁気材料をキャリ
ア粒子として用いると、「軟質」磁気粒子から成るキャリア粒子と比べて、現像
速度が飛躍的に速くなる。これらの特許に開示されている好ましいフェライト材
料には、Mがバリウム、ストロンチウムまたは鉛であるという式MO.6Fe2
3で表されるバリウムフェライト、ストロンチウムフェライトおよび鉛フェラ
イトが包含される。これらの材料は単相の六方構造を有する。現像が行われる速
度は従来の技術よりもはるかに速くなるが、それらは、前記現像方法を実施する
のに必要な磁気特性を有する前述のフェライト材料の固有抵抗によって制限され
る。キャリア粒子の固有抵抗が、用いられ得る現像速度に対して直接影響を与え
ることは一般に知られている。
【0021】 従来技術では一般に現像速度と呼ばれているが、もっと意味のある用語とは「
現像効率」である。磁気ブラシ現像システムの場合、現像効率は、現像される画
像領域内の光レセプターの現像前と現像後の電位差を、現像前の光レセプターと
ブラシの電位差で割ったものを100倍したものであると定義される。例えば、
帯電領域現像システムの場合、光レセプターフィルムの電圧が−250ボルトで
磁気ブラシが−50ボルトである場合、現像前の電位差は−200ボルトである
。現像中に正に帯電したトナー粒子が付着することによって画像領域内のフィル
ム電圧が−150ボルトまで100ボルト減った場合、現像効率は、(−100
ボルト/−200ボルト)×100となり、50%の現像効率が得られる。現像
剤材料の効率が高くなるにつれて、静電複写法で用いられる各種パラメータが前
記効率の変化に応じて変わることがあることは容易に理解できる。例えば、前記
効率が高くなるにつれて、効率が低いときに行われていたように、現像前の電圧
差を下げることによって同じ量のトナーを画像領域に付着させることができる。
静電潜像を光レセプターフィルムに付与するのに用いられる露光エネルギーレベ
ルについても同じことが言える。前記効率が高くなるにつれて、同じ条件下にお
いてより短い時間内でより多くのトナーを付着するようになるので、前記方法の
現像工程の速度を高めることができる。このように、現像効率の向上によって前
記静電法に用いられる各種パラメータの再最適化が可能になるので、エネルギー
と時間が節約される。
【0022】 フェライトキャリアを用いたときの現像効率は、フェライト材料自身の固有抵
抗によって制限される。例えば、これらの材料の固有抵抗は約1×1011Ωcm
であるため、最高効率は約50%である。しかしながら、元の画像の高品質のコ
ピーを得るには、前記粒子の導電性も高めながら高い磁気特性、すなわち、磁気
的に飽和したときに少なくとも約300エルステッドの飽和保磁力と、1,00
0エルステッドの印加フィールドにおいて少なくとも約20EMU/gmの誘導
磁気モーメントとを維持することが必要である。さらに、最少量のI−CPUで
高品質の画像を得るには、フェライトキャリアの固有抵抗を約1×1010Ωcm
〜約1×105Ωcmの値に保つことが好ましく、約1×109Ωcm〜約1×1
7Ωcmの値に保つことがさらに好ましい。
【0023】 本発明は、nが少なくとも4の整数、すなわち4、5または6である式Mn+
対応する少なくとも1種類の有効量の多価金属イオンを、六方結晶構造を有する
硬質磁気フェライト材料の結晶格子に置換導入することによって、望ましい磁気
特性を維持しながら前記材料の固有抵抗を下げることを検討する。従って、硬質
六方フェライト材料の固有抵抗は約1×1011Ωcmから約1×105Ωcmま
で下げることができ、また、前記固有抵抗は、前記フェライト材料の高い磁気特
性に影響を与えずにI−CPUを抑制するために、前段落で指定された範囲まで
下げられることが好ましい。
【0024】 理論に縛られたくはないが、置換されるカチオンの大きさと電荷を考慮すると
、フェライト材料の固有抵抗が下がる仕組みは、副格子または六方フェライト格
子の格子間でのSr2+、Ba2+またはPb2+の置換によるというよりはむしろ、
六方フェライト結晶構造の鉄格子への上記多価金属イオンの置換導入によるもの
だと信じられている。そうする際に、Mn+多価金属イオン置換基は、3価の鉄(
Fe3+)の格子に荷電補償、すなわち、2価の鉄(Fe2+)のカチオンの形態を
強いる。このようにして生じたFe2+/Fe3+電荷対によって半導電性の電子経
路が与えられ、より導電性の高いフェライト組成物が得られる。
【0025】 好ましい実施態様において、Mn+多価金属イオンでドープされた硬質磁気フェ
ライト材料は下記式 PFe12-xx19 ここで、Pは、ストロンチウム、バリウムまたは鉛から選択され、 Mは、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケ
イ素、タンタル、テルル、スズ、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニ
ウムおよびこれらの混合物の少なくとも1種類から選択され、そして、 xは約0.6よりも小さい、 で表すことができる。特に好ましい実施態様においては、Pはストロンチウムか
バリウムのいずれかから選択され、コスト、磁気特性および環境問題の点からス
トロンチウムであることがさらに好ましい。Mは、主としてコストおよび入手の
し易さの点からケイ素、ジルコニウム、スズまたはチタンから選択されることが
好ましい。用いられる多価金属イオンの量は、I−CPUに対する懸念から、約
0.3よりも小さい値のxが得られるのに十分であることが好ましく、約0.2
よりも小さい値のxが得られるのに十分であることがさらに好ましい。多価金属
イオンが0.6よりも多い量で用いられる場合、それよりも少ない量の多価金属
イオンを含有しているフェライトと比べて、導電性が大幅に向上するわけではな
い。本発明の硬質磁気フェライトに関連するさらなる利点とは、フェライト材料
への多価金属イオンのドーピングを比較的軽くすることによって、以下の実施例
37〜40および本願明細書と同日に出願され、かつ、以前は本願明細書に引用
されていた同時係属出願中の米国特許出願番号60/204,941(代理人事
件整理番号:10034−3P)に示されるように、現像効率が大幅に向上する
ことが分かるということである。さらに、そのような硬質磁気材料の調製に関し
て、そのような金属イオンの鉄格子への置換導入は、Sr2+、Ba2+またはPb2+ 副格子への置換導入よりも処理の点で有利であると信じられている。
【0026】 硬質磁気材料に置換導入されるMn+多価金属イオンの量に関して、置換量は、
導電性を少なくとも約1桁分高める、すなわち固有抵抗を少なくとも約1×101 Ωcm低減させるのに十分であるべきである。好ましくは、前述のx値の観点
から言えば、置換される金属の量は、約0.01〜約0.6のx値が得られるの
に十分であるべきであり、約0.02〜約0.3未満のx値が得られるのに十分
である量が用いられることが好ましく、約0.03〜約0.2未満のx値が得ら
れるのに十分である量が用いられることがさらに好ましい。結晶格子に置換導入
されるMn+多価金属イオンの量は、得られる構造が実質的に単相六方結晶構造か
らなるように制限されることが好ましい。用いられるMn+多価金属イオンの量は
、フェライト粒子を調製するのに用いられるMn+多価金属イオンと焼結条件とに
ある程度依存して変動してもよいが、Mn+多価金属イオンは、最大でフェライト
材料の約10重量%の量で一般に添加することができ、その範囲内の量でも、現
像液のナップを現像剤装置のスリーブにしっかりと密着させるのに十分な高い磁
気特性を保つことができる。Mn+多価金属イオンの添加量が上記範囲を超えると
、PO/MOn/2/Fe23相図にさらなる相が形成されることがある。そのよ
うなさらなる相が少量、すなわち、好ましくはキャリアの総重量に対して50重
量%未満の量、で存在していても、前述のような置換された六方結晶構造の有益
な特性に悪影響を与えることはない。
【0027】 広義には硬質磁気材料、詳しくは硬質六方結晶構造フェライト(Ba、Srま
たはPb)、の調製は文献に詳しく記録されている。前記硬質磁気粒子を調製す
るのに、米国特許第3,716,630号、4,623,603号および4,0
42,518号(これらの教示は、すべて本願明細書に引用される);欧州特許
出願第0086445号;“スプレー乾燥” ケイ・マスターズ、レオナード
ヒル ブックス、ロンドン、502−509頁および“強磁性材料” 3巻 イ
ー・ピー・ウォルファース編集、ノース ホランド出版社、アムステルダム、ニ
ューヨーク、オックスフォード 315頁 以降(これらの教示も本願明細書に
引用される)に記載されている方法の如きあらゆる好適な方法を用いることがで
きる。
【0028】 前述のように結晶格子に置換導入された多価金属イオンを少なくとも1つ含有
している硬質磁気材料は、前記金属イオンが前記結晶構造にドープされるように
前記多価金属イオンの源を調合物に添加することによって、前段落で説明したよ
うにして調製することができる。例えば、調製される硬質磁気材料が、約1〜約
5重量%の多価金属イオンをその酸化物または酸化物前駆体の形態で含有してい
る硬質磁気ストロンチウムフェライトである場合、約8〜12部のSrCO3
約1〜5部の前記金属イオンの源および85〜90部のFe23を、分散剤ポリ
マー、アラビアゴムおよび溶媒である水と混合してスラリーを形成する。このス
ラリーを噴霧乾燥させて溶媒を取り除き、得られた未加工のビーズを酸化環境に
おいて約1,100℃〜約1,300℃で焼成することによって、前述の所望の
硬質磁気材料が形成される。その後、得られた硬質磁気材料を解凝集することに
よって、キャリア粒子として一般に必要とされる粒径、すなわち、約100μm
未満、好ましくは約3〜65μmの粒径を有する成分キャリアビーズ粒子が得ら
れる。そして、得られたキャリア粒子は、永久磁気ヒステリシス行動を誘導する
のに十分な強度の印加磁気フィールドに曝されることによって永久的に磁化され
る。
【0029】 本発明は、2種類のキャリア粒子からなる。これらのキャリアの一方は、少な
くとも1種類の多価金属イオンでドープされ、かつ、前述のような必要な飽和保
磁力と誘導磁気モーメントとを示す、バインダーを含有しない磁気粒子状硬質磁
気材料からなる。この類のキャリアが好ましい。
【0030】 もう一方は不均質であり、バインダー(マトリックスとも呼ばれる)と、必要
な飽和保磁力と誘導磁気モーメントとを示す磁気材料との複合物からなる。本願
明細書において前述の硬質磁気材料は、個別の微粒子としてバインダー中に分散
される、しかしながら、当業者らが周知なように用いられるバインダーは、例え
ば米国特許第5,256,513号に記載されているようにポリスチレンのよう
なビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂およびポリオレフィン樹脂の如
きポリマーバインダーの場合のように、本質的に抵抗が高い可能性がある。従っ
て、磁気材料の導電性の低下は、選択されたバインダーの固有抵抗によって相殺
されてしまう場合がある。これらの複合キャリアの固有抵抗は、前述の現像効率
に関連する利点を実現するには、前記バインダーを含有しないキャリアと同等で
なければならないことは理解されるべきである。導電性のカーボンブラックをバ
インダーに添加することによって、フェライト粒子間の電気伝導を促進すること
が望ましい場合がある。
【0031】 前記磁気材料の各小片の大きさは比較的均一で、生成される複合キャリア粒子
よりも直径が十分に小さいことが好ましい。一般に、前記磁気材料の平均直径は
、キャリア粒子の平均粒径の約20%を超えるべきではない。都合のよいことに
、これよりずっと低いキャリアに対する磁気成分の平均粒径比を用いることがで
きる。磁気粒子の平均粒径が約5μm〜0.05μmである場合に優れた結果が
得られる。細分化の度合が磁気特性に不要な変更を加えたりせず、また、選択さ
れたバインダーの量および性質が十分な強度を生み出すだけでなく、得られるキ
ャリア粒子にも他の望ましい機械的および電気的性質を与えるのであれば、上記
範囲よりも小さな粒子を用いることもできる。
【0032】 前記複合物中の磁気材料の濃度は一定でなくてもよい。複合キャリアの固有抵
抗が前述のような硬質磁気粒子を表す固有抵抗であるならば、前記粒子中に用い
られる細分化された磁気材料の割合は約20〜約90重量%でもよい。
【0033】 1,000エルステッドの印加フィールドにおける複合キャリアの誘導モーメ
ントは、前記粒子中の磁気材料の濃度に依存する。従って、前記磁気材料の誘導
モーメントは、そのような誘導モーメントに対する前記磁気材料のバインダー中
での希釈による影響を補償するには、約20EMU/gmよりも十分に大きくな
ければならないことは理解されるであろう。例えば、前記複合粒子中の磁気材料
の濃度が約50重量%である場合、前記磁気材料の1,000エルステッドの印
加フィールドにおける誘導磁気モーメントは、前記複合粒子にとって最低レベル
である20EMU/gmを達成するには、少なくとも約40EMU/gmでなけ
ればならないことは理解されるであろう。
【0034】 前記細分化された磁気材料と共に用いられるバインダー材料は、必要とされる
機械的および電気的特性を与えるものが選択される。前記バインダー材料は、(
1)磁気材料との接着性がよく、(2)強くて表面の平滑な粒子の形成を促進さ
せ、そして(3)好ましくは、前記バインダー材料と併用されるトナー粒子がキ
ャリアと混合されるときに前記トナーとキャリアの間の静電荷の極性と大きさが
適切となるように、前記トナー粒子とは摩擦電気特性に関して十分に異なってい
るべきである。
【0035】 マトリックスは有機でも無機でもよく、例えばガラス、金属、シリコーン樹脂
などからなるマトリックスが挙げられる。天然若しくは合成ポリマー樹脂または
適当な機械的特性を有するそのような樹脂の混合物の如き有機材料が用いられる
ことが好ましい。(このように用いられる樹脂を調製するのに用いることができ
る)適当なモノマーの例として、アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリ
レートの如きビニルモノマー、スチレンおよび置換スチレン、およびビニルピリ
ジンの如き塩基性モノマーが挙げられる。これらと、アクリル酸やメタクリル酸
のような酸性モノマーの如き他のビニルモノマーとを用いて調製されたコポリマ
ーを用いることができる。都合のよいことに、このようなコポリマーは、ジビニ
ルベンゼン、グリコールジメタクリレート、トリアリルシトラートなどの如き多
官能性モノマーを少量含有している。ポリエステル、ポリアミドまたはポリカー
ボネートの如き縮合ポリマーを用いることもできる。
【0036】 本発明による複合キャリア粒子の調製では、熱を利用して熱可塑性材料を軟ら
かくしたり、熱硬化性材料を硬化させたり、蒸発乾燥を利用して液状ビヒクルを
除去したり、成形、注入成形、押出成形、切断またはせん断において圧力または
熱と圧力の両方を用いてキャリア粒子を形成したり、例えばボールミルで粉砕す
ることによってキャリア材料の大きさを適当な粒径にまで小さくしたり、および
、シフティング作業によって前記粒子を分類することができる。
【0037】 ある調製法によれば、粉末状の磁気材料をバインダー樹脂の溶液に分散させる
。その後、溶媒を揮発させ、得られた固形の塊を粉砕および篩い分けによって細
分化することによって適当な大きさのキャリア粒子を生成することができる。別
の方法によれば、乳化重合または懸濁重合を用いることによって平滑性と耐用寿
命に優れた均一なキャリア粒子が生成される。
【0038】 磁気材料の飽和保磁力とは、誘導磁気モーメントを残留磁気(remanan
ce)値から0まで下げるのに必要な最小の外部磁力を意味する。前記飽和保磁
力は、外部フィールド内だけでなく、前記材料が磁気的に飽和された後、すなわ
ち、前記材料が永久的に磁化された後にも一定に保たれる。本発明のキャリア粒
子の飽和保磁力の測定には各種装置および方法を用いることができる。本発明の
場合、オハイオ州、ウェスタービレのレークショア・クリオトニックス社から入
手可能なレークショア モデル 7300 振動式サンプル磁力計を用いて粉末
状の粒子サンプルの飽和保磁力を測定する。磁気フェライト粉末を非磁性ポリマ
ー粉末(磁気粉末が90重量%、ポリマーが10重量%)を混合する。この混合
物を、前記ポリマーの融点よりも高い温度にまで加熱した毛細管に投入し、室温
まで冷ます。次に、前記装填された毛細管を前記磁力計のサンプルホルダー内に
設置し、外部フィールド(単位:エルステッド)対誘導磁気(単位:EMU/g
m)の磁気ヒステリシスループのグラフを作図する。この測定の間、サンプルは
0〜±8,000エルステッドの外部フィールドに曝される。
【0039】 現像剤のトナー粒子を適切に帯電させるために、キャリア粒子をコーティング
してもよい。これは、硬質磁気材料と、少量の粉末樹脂、例えば前記材料と前記
樹脂の総重量に対して約0.05〜約3.0重量%の前記樹脂との乾燥混合物を
形成し、この混合物を加熱して前記樹脂を溶融させることによって行われる。そ
のような低濃度の樹脂が、磁気粒子の表面上に、薄いまたは不連続な樹脂の層を
形成する。
【0040】 硬質磁気材料中の多価金属イオンの存在はキャリア粒子の導電性の向上を狙っ
たものであるが、キャリア粒子上の樹脂の層は、粒子の大部分が好適に導電性を
帯びたままでいられるぐらい十分に薄くなければならない。この樹脂の層は、各
粒子上の剥き出しの硬質磁気材料の箇所が導電的な接触を可能にしているという
理由から、不連続であることが好ましい。
【0041】 硬質磁気キャリア粒子をコーティングするものとして各種樹脂材料を用いるこ
とができる。その例として、米国特許第3,795,617号、3,795,6
18号および4,076,857号に記載されているものが挙げられる。これら
の特許の教示は、すべて本願明細書に引用される。樹脂の選択は、対象となるト
ナーと密接に関係する、それの摩擦電気に依存する。正に帯電することが望まれ
るトナーと共に用いられる場合、キャリアをコーティングするのに好ましい樹脂
としては、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリデン)および
ポリ(フッ化ビニリデン−共−テトラフルオロエチレン)の如きフルオロカーボ
ンポリマーが挙げられる。負に帯電することが望まれるトナーと共に用いられる
場合、キャリアをコーティングするのに好ましい樹脂としては、シリコーン樹脂
だけでなく、ポリ(フッ化ビニリデン)とポリメチルメタクリレートの混合物の
如き樹脂同士の混合物が挙げられる。このようなコーティングに好適な各種ポリ
マーは、米国特許第5,512,403号にも記載されている。前記特許の教示
は、すべて本願明細書に引用される。
【0042】 現像剤は、キャリア粒子とトナー粒子とを好適な濃度で混合することによって
形成される。本発明の現像剤には、高濃度のトナーを用いることができる。従っ
て、本発明の現像剤は、前記現像剤の総重量に対して、約70〜99重量%のキ
ャリアおよび約30〜1重量%のトナーを含有することが好ましく、約75〜9
9重量%のキャリアおよび約25〜1重量%のトナーを含有することがさらに好
ましい。
【0043】 本発明のトナー成分は、着色されていてもよい粉末状の樹脂でもよい。通常、
それは、樹脂と、着色剤すなわち染料または顔料と、当該技術分野において公知
である任意の他の所望の添加物とを、ピグメントフラッシュ(ピグメントプレス
ケーキと当該技術分野において公知の樹脂との特殊な混合物)または顔料−樹脂
マスターバッチのいずれかの形態で混合することによって調製される。不透明度
の低い現像像が所望される場合、着色剤を添加する必要は全くない。しかしなが
ら、着色剤を添加する方が一般的であり、その着色剤は、原則として、カラーイ
ンデックスIおよびII巻、第2版に記載されている材料のいずれでもよい。カー
ボンブラックが特に有用である。着色剤の量は広範囲に亘っていてもよく、例え
ばトナー成分の約3〜約20重量%である。複数の着色剤を組み合わせて用いる
こともできる。
【0044】 樹脂と着色剤の混合物を加熱および粉砕することによって着色剤と他の添加物
とを樹脂中に分散させる。この塊を冷却し、より小さな塊へと粉砕してから微粉
砕する。得られたトナー粒子の粒径は約0.5〜約25μm、平均粒径は約1〜
約16μmの範囲に亘る。キャリアのトナー粒子に対する平均粒径比は、約15
:1〜約1:1の範囲にあることが好ましい。しかしながら、50:1といった
高いキャリア対トナー平均粒径比が有用である。
【0045】 トナー樹脂は、例えば、米国特許第4,076,857号に記載されているよ
うな天然および合成樹脂並びに改質天然樹脂といった各種材料から選択すること
ができる。特に有用なのは、米国特許第3,938,992号および3,941
,898号に記載されている架橋ポリマーである。スチレンまたは低級アルキル
スチレンと、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの如きアクリ
ルモノマーとの架橋または非架橋共重合体が特に有用である。さらに、ポリエス
テルの如き縮合ポリマーも有用である。トナー樹脂として好適に用いられる多数
のポリマーが米国特許第4,833,060号で紹介されている。米国特許第3
,938,992号、3,941,898号、4,076,857号および4,
833,060号の教示は、すべて本願明細書に引用される。
【0046】 トナーの形状は、粉砕されたトナーの場合のように不揃いでもよいし、球形で
もよい。球形のトナーは、溶媒中のトナー樹脂の溶液を噴霧乾燥させることによ
って得られる。あるいは、球形粒子は、ジェイ・ウゲルスタッドに対して197
9年9月5日に発行された欧州特許第3905号に記載されているポリマービー
ズ膨張法、並びに、先に引用された米国特許第4,833,060号に記載され
ている方法の如き懸濁重合によって調製することができる。
【0047】 また、トナーには、電荷制御剤やブロッキング防止剤の如き、当該技術分野に
おいて周知であるようなその他の成分が少量含有されていてもよい。特に有用な
電荷制御剤は、米国特許第3,893,935号および4,206,064号並
びに英国特許第1,501,065号に記載されている。これらの特許の教示は
、すべて本願明細書に引用される。また、リサーチ・ディスクロージャー、No
.21030、210巻、1981年10月(インダストリー オポチュニティ
ーズ社発行、ホームウェル、ハバント、ハンプシャー、PO9 1EF、英国)
に記載されているような第4級アンモニウム塩電荷剤も有用である。
【0048】 本発明の方法の実施態様では、回転磁気コアと、外部非磁性シェルと、前述の
単成分または2成分乾式現像剤とからなる磁気ブラシ現像装置に静電像を接触さ
せる。このようにして現像される静電像は、光レセプターの像に合わせた光伝導
減衰、または、誘電記録素子の表面への像に合わせた電荷像の適用の如き様々な
方法によって形成することができる。高速電子写真式コピー装置の場合のように
光レセプターが用いられる場合、静電像を修正するためにハーフトーンスクリー
ニングを用いることができるが、スクリーニングと本発明の方法に従った現像と
の組み合わせによって、高いDmaxと優れた階調範囲を示す高品質の像が生成
される。光レセプターを一体型ハーフトーンスクリーンと共に用いる方法を含む
代表的なスクリーニング法は、米国特許第4,385,823号に記載されてい
る。
【0049】 本発明による磁気キャリア粒子からなる現像剤が米国特許第4,473,02
9号に記載されている装置の如き装置で用いられた場合、米国特許第4,473
,029号で用いられているような慣用の磁気フェライト材料が磁気ブラシと光
導電性フィルムとの電圧差が同じ条件下で操作された場合に比べて、現像効率の
飛躍的な向上を示すことがある。例えば、前述の多価金属イオンの存在以外はす
べての点においてほぼ同じである慣用のストロンチウムフェライトキャリア粒子
の性能を本発明のキャリア粒子と比較した場合、他のすべての現像条件は同じま
まで、現像効率を少なくとも約50%から好ましくは最大100%あるいは20
0%まで高めることができる。このように、本発明によるキャリア粒子を用いる
ことによって、電圧差、静電潜像を形成する際に用いられる露光エネルギーおよ
び現像速度の如き操作条件は、最適な条件および結果を得る上で、いずれも多様
であってもよい。
【0050】
【実施例】
本発明を以下の実施例によって詳しく説明する。
【0051】 好ましい実施態様の詳細な説明 以下の実施例において、特にことわりが無い限り、すべての「部」および「%
」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を意味し、温度は摂氏(℃)で示さ
れるものとする。
【0052】 実施例1〜4 Ti4+でドープされたストロンチウムフェライトキャリアの調製 ストロンチウムフェライト磁気キャリアのドープされていない前駆体混合物は
、初めに、以下の方法で調製される。Fe23とSrCO3(モル比:5.7:
1)のスラリーを、301.17gのFe23粉末(α−相−KFH−NAグレ
ード、日本の戸田工業社製)、48.83gのSrCO3粉末(ジョージア州、
カータースヴィルにあるケミカル プロダクツ社製のタイプD)および350g
のバインダー水溶液を1,250mlのガラス瓶に投入することによって調製す
る。前記バインダー溶液は、3.94重量%のアラビアゴムと0.33重量%の
アンモニウムポリメタクリレートとを含有する溶液を得るのに十分な秤量のアラ
ビアゴム(ニューヨーク州、ロチェスターにあるイーストマンコダック社製のア
カシアパウダー)とアンモニウムポリメタクリレート(マサチューセッツ州、レ
キシントンにあるダブリュ・アール・グレース社製のDAXAD32)とを添加
することによって調製される。その後、得られたスラリーのpHを濃縮NH4
Hで約8〜9の値に調整する。
【0053】 実施例1〜4の場合、上記ストロンチウムフェライト前駆体混合物を、TiO2 粉末(デグッサ社 P25−Lot PIS−13A7)を源として用いたT
4+イオンでドープするが、この場合、前記Ti4+イオンを鉄またはストロンチ
ウムの化学量論の結晶格子に意図的に置換導入させることはない。各実施例では
、表Iに示される秤量のTiO2粉末を乾燥粉末として100部の前記ストロン
チウムフェライト前駆体混合物に添加し、両者を混合する。表Iには式SrFe12-x Tix19中のxの値も示されている。
【0054】 このスラリーに大きさが1mmのケイ酸ジルコニウムメディアビーズを300
ml添加し、得られた混合物をロールミルで少なくとも24時間粉砕する。得ら
れた粉砕物を、デンマーク、コペンハーゲンにあるニロ アトマイザー社製のポ
ータブル型の、実験室用噴霧乾燥機に搭載されて少なくとも16,000回転/
分(rpm)の速度で動作する回転噴霧器に投入する。前記噴霧乾燥機によって
乾燥生成物(「未加工のビーズ」)が生成され、これはサイクロンで集塵される。
【0055】 前記未加工のビーズの焼成は、前記未加工のビーズをアルミナ製のトレーに設
置し、これを高温の箱形の炉に入れることによって行われる。前記炉の温度を5
00℃まで7℃/分の速度で上昇させ、500℃の温度で1時間保持することに
よって、前記未加工のビーズのバインダー成分を燃え尽きさせる。その後、前記
炉の温度を5℃/分の速度で最終焼成温度まで上昇させる。前記炉を1,250
℃の焼成温度で10時間保持した後、自然に任せて(すなわち、「自由降下」に
よって)室温まで冷まさせる。焼成された投入物を乳鉢と乳棒で解凝集し、20
0メッシュの篩いで篩い分けることによって、Ti4+多価金属イオンでドープさ
れたストロンチウムフェライトキャリア粒子が得られる。
【0056】 得られた各キャリアについて測定された固有抵抗を以下の表Iに示す。静電固
有抵抗は、円筒形の電気的セルを用いて測定される。用いられるセルは内部に円
筒形の室を有しており、前記室は前記電池の中心線と同軸である。前記セルは2
つの部分、すなわち、内部に電極ピストンが同心円状に設置され、かつ、前記円
筒の中心線に平行に並べられている上部と、電極基部を有する下部とで構成され
る。前記上部と前記下部とが連結されることによって前記セル全体の円筒状の形
状が形成される。前記上部内のピストンの円形の底面と、前記下部の円形の基部
とが、前記電池内の円筒形の室の両端を規定する。前記ピストンは、前記円筒か
ら外側に向かって放射状的に伸びている小さなレバーによって、前記セルの中心
線に沿って下向きに駆動および伸張させることができる。前記セルの下部の基部
の内部には、中心に小型の電極が設置されている。前記上部内のピストンはそれ
自体が電極であり、逆極の電極を形成する。前記セルを用いるには、約2.00
gの試験対象のキャリアを、前記電極と接触している円筒形の金属製基部の上に
設置する。前記セルの上部を下部の電極基部の上に載せ、位置合わせをする。前
記解除レバーを下げると、前記上部からピストン電極が下がってゆき、前記粉末
と接触する。前記粉末の深さは、0.04インチの間隔が空くように前記セルの
上部を物理的に回転させることによって調節される。平均固有抵抗(Ωcm)は
、10〜250ボルトの範囲の3つの印加電圧について、ケイスリー モデル
616電流計(オハイオ州、クリーブランドにあるケイスリー社製)を用いて、
前記セル内を流れる電流を測定することによって求められる。固有抵抗は、オー
ムの法則を用いて求められる。
【0057】 各実施例では、得られたドープされたキャリアを用いて、米国特許第4,83
3,060号に記載されているように実質的に調製されたイエローポリエステル
トナーを用いた2成分現像剤が調製される。前記特許の教示は、すべて本願明細
書に引用される。前記現像剤は、各キャリアと上記トナーとを約6重量%のトナ
ー濃度(TC)を用いて混合することによって調製される(TCの実測値を表I
に示す)。各実施例では、電荷対質量比(q/m)が測定され、得られた測定値
も表Iに示される。
【0058】 トナーq/m比を測定するには、まず、トナーとキャリア粒子を混合して現像
剤混合物を形成する。トナー電荷(q/m)は、以下に説明される「運動期間」
を経た後に、以下に説明される「MECCA」装置内でマイクロクーロン/グラ
ム(μC/g)の単位で測定される。
【0059】 第1の運動期間では、4〜7グラム分の現像剤を4ドラムのガラス製ねじ口び
んに投入し、このびんに蓋をし、そして約2ヘルツ(Hz)、最大振幅約11c
mの条件下で2分間「手首運動型」ロボットシェーカを作動させてこのびんを振
動させることによって前記現像剤を激しく振動させて、摩擦電気を帯電させる。
このとき得られる電荷は、一般に、「新生(fresh)」電荷と呼ばれる。
【0060】 実施例1〜4で引き合いに出される電荷レベルは、前記トナーが回転コア磁気
ブラシの上でさらに10分間の第2の運動期間を経ることによって得られる。前
記ロボットシェーカから回収されるようなびんが前記ブラシに固定されている間
、前記磁気コアが2,000rpmで回転することによって、エレクトログラフ
処理における前記現像剤の実際の使用状態に近づく。このように、前記現像剤は
、まるで磁気ブラシの上に直接存在しているかのように運動させられるが、びん
に入れられているので減ることは全くない。この運動の後のトナーの電荷レベル
は、以下の表では「10分BB」と示される。
【0061】 トナーq/m比は、空間を置いて平行に配置された2枚の電極板からなるME
CCA装置で測定されるが、前記2枚の電極板は、現像剤のサンプルに電界と磁
界の両方を印加することによって、電界と磁界が組み合わさった影響で前記混合
物の2つの成分、すなわちキャリア粒子とトナー粒子、とを分離させることがで
きる。0.100gの現像剤混合物のサンプルを、下の方の金属板の上に設置す
る。次に、このサンプルに、前記2枚の電極板の間で30秒間、60Hzの磁界
と2,000ボルトの電位とを受けさせて、現像剤を攪拌させる。電界と磁界が
組み合わさった影響を受けてキャリア粒子からトナー粒子が放出され、放出され
たトナー粒子は上の方の電極板に引き付けられて、その上に沈着するが、磁気キ
ャリア粒子の方は下の方の電極板に留まったままである。電位計によって、上の
方の電極板に沈着したトナーの累積電荷が測定される。マイクロクーロン/グラ
ム(μC/g)単位で表されるトナーのq/m比は、上の方の電極板から回収し
た沈着トナーの質量で前記累積電荷を割ることによって計算される。
【0062】
【表1】 表Iから分かるように、静電固有抵抗は、実施例1〜4において約2桁分下がっ
ている。トナーのq/m値もTiO2濃度と共に減少していることが示されてい
る。
【0063】 比較例A 比較例Aでは、市販のSrFe1219硬質フェライトキャリアの静電固有抵抗
と摩擦電気特性とを実施例1〜4で説明した分析方法に従って測定し、実施例1
〜4で得られた結果と比較する。市販のキャリアは、インディアナ州、Valp
araisoにあるPOWDERTECH製のSrFe1219硬質フェライトで
ある。このキャリアを用いて、実施例1〜4で説明したのと同じトナーを含む現
像剤を調製する。前記キャリアについて測定された固有抵抗は2.0×1010Ω
cmであり、トナーq/mは−71.1μC/gであり、TCは6.3重量%で
ある。これらのデータは、慣用の硬質フェライト材料の特性を示している。
【0064】 比較例B 比較例Bでは、ランタンでドープされた市販のSrFe1219硬質フェライト
キャリアの静電固有抵抗と摩擦電気特性とを実施例1〜4で説明した分析方法に
従って測定し、実施例1〜4で得られた結果と比較する。前記キャリアには約2
.8重量%のランタンが含有されており、先に教示が本願明細書に引用された米
国特許第4,764,445号に実質的に従って調製される。このキャリアを用
いて、実施例1〜4で説明したのと同じトナーを含む現像剤を調製する。前記キ
ャリアについて測定された固有抵抗は5.0×106Ωcmであり、トナーq/
m(10分BB)は−70.5μC/gであり、TCは6.4重量%である。比
較例Aと比較した結果は、慣用のストロンチウムフェライトキャリアと慣用のラ
ンタン含有ストロンチウムフェライトキャリアの間の固有抵抗の範囲を示してい
る。
【0065】 実施例5〜8 Ge4+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアの調製 実施例5〜8では、以下の点を除いて、実施例1〜4の手順を実質的に繰り返
す。実施例1〜4で説明したようにして調製されたストロンチウムフェライト前
駆体混合物を、二酸化ゲルマニウム粉末(オクラホマ州、QuapauにあるE
agle Picher Industries社製)を源として用いたGe4+ でドープする。各実施例では、表IIに示される秤量の粉末を乾燥粉末として1
00部の実施例1〜4に従って調製された前駆体混合物に添加し、両者を混合す
る。実施例1〜4と同じようにして粉砕および噴霧乾燥した後、得られた混合物
をアルミナトレーに設置し、1,250℃の高温箱型炉でか焼し、その温度で1
0時間保持した後に、前記炉を冷ますと、Ge4+でドープされたストロンチウム
フェライトキャリアが得られる。得られた各キャリアについて測定された固有抵
抗を以下の表IIに示す。表IIには式SrFe12-xGex19中のxの値も示
されている。
【0066】 各実施例では、得られたドープされたキャリアを用いて、実施例1〜4と同じ
ようにして2成分現像剤が調製される。各実施例では、電荷対質量比(q/m)
が測定され、得られた測定値も表IIに示される。
【0067】
【表2】 表IIから分かるように、静電固有抵抗は、実施例5〜8で添加されたGeO2
の範囲では約2桁分下がっている。
【0068】 実施例9〜12 Zr4+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアの調製 実施例9〜12では、以下の点を除いて、実施例1〜4の手順を実質的に繰り
返す。実施例1〜4で説明したようにして調製されたストロンチウムフェライト
前駆体混合物を、ヒュームドZrO2を源として用いてZr4+でドープする。こ
のZrO2はドイツのデグッサ社から得られる。各実施例では、表IIIに示さ
れる秤量のヒュームドZrO2粉末を乾燥粉末として100部の前記前駆体混合
物に添加し、両者を混合する。実施例1〜4と同じようにして粉砕および噴霧乾
燥した後、得られた混合物をアルミナトレーに設置し、1,250℃で10時間
焼成した後に、前記炉を冷ますと、Zr4+でドープされたキャリアが得られる。
得られた各キャリアについて測定された固有抵抗を以下の表IIIに示す。表I
IIには式SrFe12-xZrx19中のxの値も示されている。
【0069】 各実施例では、得られたドープされたキャリアを用いて、実施例1〜4と同じ
ようにして2成分現像剤が調製される。各実施例では、電荷対質量比(q/m)
が測定され、得られた測定値も表IIIに示される。
【0070】
【表3】 表IIIから分かるように、静電固有抵抗は、実施例9〜12の範囲では約3桁
分下がっている。
【0071】 実施例13〜20 Sn4+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアの調製 実施例13〜20では、以下の点を除いて、実施例1〜4の手順が実質的に繰
り返される。実施例1〜4で説明したようにして調製されたストロンチウムフェ
ライト前駆体混合物を、ニューハンプシャー州、SeabrookにあるAES
AR(Johnson Matthey、 Inc.)から入手されたSnC24 を源として用いてSn4+でドープする。各実施例では、表IVおよびVに示さ
れるような量のSnO2を得るのに十分な秤量のSnC24を乾燥粉末として1
00部の前記前駆体混合物に添加し、両者を混合する。粉砕および噴霧乾燥した
後、得られた混合物をアルミナトレーに設置し、1,250℃(実施例13〜1
6)および1,300℃(実施例17〜20)で10時間か焼した後に、前記炉
を冷ますと、Sn4+でドープされたキャリアが得られる。得られた各キャリアに
ついて測定された固有抵抗を以下の表IVおよびVに示す。表IVおよびVには
式SrFe12-xSnx19中のxの値も示されている。
【0072】 実施例13〜16では、得られたドープされたキャリアを用いて、実施例1〜
4と同じようにして2成分現像剤を調製する。実施例13〜16では、電荷対質
量比(q/m)が測定され、得られた測定値も表IVおよびVに示される。実施
例17〜20では、2成分現像剤は評価されない。
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】 表IVおよびVのデータの比較によって、焼成温度は、キャリアの固有抵抗を決
定する際の重要な要素ではないらしいことが示される。これは、添加カチオンが
格子に均一に取り込まれるというしきい値温度と一致している。
【0075】 実施例21〜32 Si4+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアの調製 実施例21〜32では、以下の点を除いて、実施例1〜4の手順が実質的に繰
り返される。実施例1〜4で説明したようにして調製されたストロンチウムフェ
ライト前駆体混合物を、アンモニウム安定化コロイドシリカ溶液(イリノイ州、
Tuscolaにあるカボット社から入手された17重量%のSiO2であるC
abospherse A−2095 級)を源として用いてSi4+でドープす
る。各実施例では、表VIに示されるような量のSiO2を得るのに十分な秤量
のシリカ溶液を100部の前記ストロンチウムフェライト前駆体混合物に添加し
、混合する。実施例1〜4と同じ様にして粉砕および噴霧乾燥した後、得られた
混合物をアルミナトレーに設置し、表VIに示されるように1,150〜1,3
00℃の高温箱型炉で焼成し、この温度で10時間保持した後、前記炉を冷ます
と、Si4+でドープされたキャリアが得られる。得られた各キャリアについて測
定された固有抵抗を以下の表VIに示す。表VIには式SrFe12-xSix19
中のxの値も示されている。
【0076】 各実施例では、得られたドープされたキャリアを用いて、トナーが約10重量
%(実際量は表VIに示される)である現像剤が得られるように前記ブレンドを
調整する以外は実施例1〜4と同じようにして2成分現像剤を調製する。各実施
例では、電荷対質量比(q/m)が測定され、得られた測定値も表VIに示され
る。
【0077】
【表6】 先に実施例13〜20で示したように、焼成温度は、得られるキャリアの固有抵
抗に影響を及ぼさないと思われる。1,150℃での焼成、1,200℃での焼
成および1,250℃での焼成は、いずれも、シリカの量に関して同様な傾向を
示している。1,300℃での焼成は、他のそれよりも低い温度での焼成と比べ
て、ある程度導電率を高めていることが示されている。前述の実施例の一部と比
較して、電荷対質量値は、添加物の量と共に増加する傾向があることが示されて
いる。
【0078】 実施例33〜36 Ta5+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアの調製 実施例33〜36では、以下の点を除いて、実施例1〜4の手順が実質的に繰
り返される。(Fe23粉末をスェーデンのMEROX社から入手する以外は)
実施例1〜4で説明したようにして調製されたストロンチウムフェライト前駆体
混合物を、Ta25粉末(光学グレード、ペンシルバニア州、Boyertow
nにあるカボット社から入手可能)を源として用いてTa5+でドープする。各実
施例では、表VIIに示されるような秤量のTa25粉末を乾燥粉末として10
0部の前記前駆体混合物に添加し、両者を混合する。実施例1〜4と同じ様にし
て粉砕および噴霧乾燥した後、得られた混合物をアルミナトレーに設置し、1,
250℃の高温箱型炉で10時間か焼した後、前記炉を冷やすと、Ta5+でドー
プされたストロンチウムフェライトキャリアが得られる。得られた各キャリアに
ついて測定された固有抵抗を以下の表VIIに示す。表VIIには式SrFe12 -x Tax19中のxの値も示されている。実施例1〜4の場合、得られたキャリ
アは2成分現像剤に混入されていない。
【0079】
【表7】
【0080】 実施例37〜40 Ge4+でドープされたストロンチウムフェライト磁気キャリアのエレクトログラ
フ処理における使用 先に教示全体を本願明細書に引用した米国特許第4,473,029号に記載
されているようなエレクトログラフ装置が本実施例では用いられる。放電面積現
像装置が用いられる。前記装置は2つの静電プローブを備えており、その1つが
磁気ブラシ現像装置の前に、もう1つが前記装置の後ろに設置されており、有機
光導電性フィルム上で静電像を現像する前と後の前記光導電性フィルムの電圧を
測定する。前記光導電体の電圧は−550ボルトに設定され、磁気ブラシは−4
90ボルトに維持されるので、総定常偏差は+60ボルトとなる。シェルと光導
電体とを0.020インチの間隔を空けて設置し、コアを時計回りに1,000
rpmの速度で回転させ、シェルを反時計回りに15rpmの速度で回転させる
。荷電装置によって、前記光導電体が2インチ/秒の速度で移動するように設定
し、現像領域では5インチ/秒の速度で移動するように設定する。ナップ密度は
0.24g/in2である。実施例37〜40で用いられるキャリア粒子および
トナーは、それぞれ、上記実施例5〜8で調製されたものである。帯電およびス
テップウェッジ密度ターゲットに露光後の前記光導電体の電圧は現像後に前記第
1のプローブによって測定され、現像領域における前記光導電体フィルムの電圧
は前記第2のプローブによって測定される。高密度領域の現像効率は、前記光導
電体の露光前と露光後の電圧を比較することによって計算される。現像後、前記
光導電性フィルムの電荷を測定し、各実施例について現像効率を計算し、表VI
IIに示す。
【0081】
【表8】
【0082】 現像効率は、現像像領域における光レセプターのトナーによる現像の前と後の
電位差を、現像前の前記光レセプターの電位差で割った比率として規定される。
例えば、負に帯電したトナーが用いられる放電面積現像構成の場合、光導電体フ
ィルムの電圧が−100Vで磁気ブラシが−500Vである場合、現像前の電位
差は400Vである。現像中に負のトナー粒子が沈着して像領域内の前記フィル
ムの電圧が−200〜−300V下がる場合、そのときの現像効率は200V/
400V、すなわち50%である。相対現像効率(Rel DE)は、任意の実
施例について測定された現像効率の、Ge4+多価金属イオンでドープされていな
い以外は同じであるキャリアを用いる(後述の)比較例Cで用いられる現像剤の
現像効率に対する比率として計算される。
【0083】 比較例C 比較例Aで説明した市販のSrFe1219硬質フェライトキャリアをキャリア
材料として用いる以外は、実施例37を繰り返す。トナー濃度および電荷を含む
他のすべての条件は同じである。現像効率は15.5%であり、相対現像効率は
、上記実施例37〜40で説明した現像効率の定義に基づくと1.00である。
【0084】 前述の多価金属イオンで置換された磁鉛鉱フェライトと一般に呼ばれるバリウ
ム含有フェライトおよび鉛含有フェライトは、エレクトログラフキャリア材料と
して用いられた場合に同じ様な結果が得られることが期待される。
【0085】 本願明細書で用いられる「エレクトログラフィー」および「エレクトログラフ
ィック」という用語は、表面に形成された静電電荷パターンを露光有りまたは無
しで現像するという像形成処理をも包含する広義な用語であるため、電子写真術
および他の同様の処理も包含される。
【0086】 好ましい実施態様を詳細に検討しながら本発明をかなり詳しく説明してきたが
、このような実施態様に、本発明の適用範囲内で、変更および修正を加えること
ができることは理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,GW,ML,MR,NE,S N,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,MW ,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW),EA( AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,T M),AE,AG,AL,AM,AU,AZ,BA,B B,BG,BR,BY,BZ,CA,CN,CR,CZ ,DM,DZ,EE,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO, NZ,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相六方結晶構造に導入されたときに、nが少なくとも4の
    整数である式Mn+で表される多価イオンを生成する少なくとも1種類の金属によ
    ってドープされた前記単相六方結晶構造を有する硬質磁気材料から成る静電潜像
    の現像に用いられるキャリア粒子。
  2. 【請求項2】 磁気的に飽和したときに少なくとも約300エルステッドの
    飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィールドにおいて少なくとも約
    20EMU/gmキャリアの誘導磁気モーメントとを示す、請求項1に記載のキ
    ャリア粒子。
  3. 【請求項3】 樹脂層で表面が覆われている、請求項1に記載のキャリア粒
    子。
  4. 【請求項4】 前記層が不連続である、請求項3に記載のキャリア粒子。
  5. 【請求項5】 前記樹脂が、ポリフッ化ビニリデンとポリメチルメタクリレ
    ートの混合物である、請求項3に記載のキャリア粒子。
  6. 【請求項6】 前記樹脂がシリコーン樹脂である、請求項3に記載のキャリ
    ア粒子。
  7. 【請求項7】 前記硬質磁気材料が、ストロンチウムフェライト、バリウム
    フェライトおよび鉛フェライトからなる群から選択される硬質磁気フェライトで
    ある、請求項1に記載のキャリア粒子。
  8. 【請求項8】 前記硬質磁気材料がストロンチウムフェライトである、請求
    項1に記載のキャリア粒子。
  9. 【請求項9】 nが4または5である、請求項1に記載のキャリア粒子。
  10. 【請求項10】 nが4である、請求項1に記載のキャリア粒子。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1種類の金属が、アンチモン、ヒ素、ゲル
    マニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケイ素、タンタル、テルル、スズ
    、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニウムおよびこれらの混合物から
    なる群から選択される、請求項1に記載のキャリア粒子。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載
    のキャリア粒子。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも1種類の金属が、前記キャリア粒子の総重
    量に対して最大で約10重量%の量で存在する、請求項1に記載のキャリア粒子
  14. 【請求項14】 帯電したトナー粒子と、それとは逆の極性に帯電した請求
    項1のキャリア粒子とからなる2成分乾式現像剤組成物を静電像に接触させてな
    る前記像を現像するための方法。
  15. 【請求項15】 単相六方結晶構造を有し、かつ、下記式 PFe12-xx19 ここで、Pは、ストロンチウム、バリウムまたは鉛から選択され、 Mは、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケ
    イ素、タンタル、テルル、スズ、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニ
    ウムおよびこれらの混合物から選択される少なくとも1種類の金属であり、そし
    て、 xは、約0.6よりも小さい、 によって表される硬質磁気フェライト材料から成る静電潜像の現像に用いられる
    キャリア粒子。
  16. 【請求項16】 磁気的に飽和したときに少なくとも約300エルステッド
    の飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィールドにおいて少なくとも
    約20EMU/gmの誘導磁気モーメントとを示す、請求項15に記載のキャリ
    ア粒子。
  17. 【請求項17】 樹脂層で表面が覆われている、請求項15に記載の粒子。
  18. 【請求項18】 前記層が不連続である、請求項17に記載のキャリア粒子
  19. 【請求項19】 前記樹脂が、ポリフッ化ビニリデンとポリメチルメタクリ
    レートの混合物である、請求項17に記載のキャリア粒子。
  20. 【請求項20】 前記樹脂がシリコーン樹脂である、請求項17に記載のキ
    ャリア粒子。
  21. 【請求項21】 Pがストロンチウムである、請求項15に記載のキャリア
    粒子。
  22. 【請求項22】 xが約0.3よりも小さい、請求項15に記載のキャリア
    粒子。
  23. 【請求項23】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項15に記
    載のキャリア粒子。
  24. 【請求項24】 帯電したトナー粒子と、それとは逆の極性に帯電した請求
    項15のキャリア粒子とからなる2成分乾式現像剤組成物を静電像に接触させて
    前記像を現像するための方法。
  25. 【請求項25】 帯電したトナー粒子および逆の極性に帯電したキャリア粒
    子との混合物からなる静電潜像の現像に用いられる静電乾式現像剤組成物であっ
    て、前記キャリア粒子は、単相六方結晶構造に導入されたときに、nが少なくと
    も4の整数である式Mn+で表される多価イオンを生成する少なくとも1種類の金
    属によってドープされた前記単相六法結晶構造を有する硬質磁気材料からなる、
    前記現像剤組成物。
  26. 【請求項26】 前記キャリア粒子が、磁気的に飽和したときに少なくとも
    約300エルステッドの飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィール
    ドにおいて少なくとも約20EMU/gmキャリアの誘導磁気モーメントとを示
    す、請求項25に記載の現像剤。
  27. 【請求項27】 前記キャリア粒子の表面が樹脂層で覆われている、請求項
    25に記載の現像剤。
  28. 【請求項28】 前記層が不連続である、請求項27に記載の現像剤。
  29. 【請求項29】 前記樹脂が、ポリフッ化ビニリデンとポリメチルメタクリ
    レートの混合物である、請求項27に記載の現像剤。
  30. 【請求項30】 前記樹脂がシリコーン樹脂である、請求項27に記載の現
    像剤。
  31. 【請求項31】 前記硬質磁気材料が、ストロンチウムフェライト、バリウ
    ムフェライトおよび鉛フェライトからなる群から選択される硬質磁気フェライト
    である、請求項25に記載の現像剤。
  32. 【請求項32】 前記硬質磁気材料がストロンチウムフェライトである、請
    求項25に記載の現像剤。
  33. 【請求項33】 nが4または5である、請求項25に記載の現像剤。
  34. 【請求項34】 nが4である、請求項25に記載の現像剤。
  35. 【請求項35】 前記少なくとも1種類の金属が、アンチモン、ヒ素、ゲル
    マニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケイ素、タンタル、テルル、スズ
    、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニウムおよびこれらの混合物から
    なる群から選択される、請求項25に記載の現像剤。
  36. 【請求項36】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項25に記
    載の現像剤。
  37. 【請求項37】 前記少なくとも1種類の金属が、前記キャリア粒子の総重
    量に対して最大で約10重量%の量で存在する、請求項25に記載の現像剤。
  38. 【請求項38】 帯電したトナー粒子と、それとは逆の極性に帯電した請求
    項25のキャリア粒子とからなる2成分乾式現像液組成物を静電像に接触させて
    なる前記像を現像するための方法。
  39. 【請求項39】 帯電したトナー粒子および逆の極性に帯電したキャリア粒
    子との混合物からなる静電潜像の現像に用いられる静電2成分型乾式現像剤組成
    物であって、前記キャリア粒子は、単相六方結晶構造を有し、かつ、下記式 PFe12-xx19 ここで、Pは、ストロンチウム、バリウムまたは鉛から選択され、 Mは、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケ
    イ素、タンタル、テルル、スズ、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニ
    ウムおよびこれらの混合物から選択される少なくとも1種類の金属であり、そし
    て、 xは、約0.6よりも小さい、 によって表される硬質磁気フェライト材料から成る、前記組成物。
  40. 【請求項40】 前記キャリア粒子が、磁気的に飽和したときに少なくとも
    約300エルステッドの飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィール
    ドにおいて少なくとも約20EMU/gmキャリアの誘導磁気モーメントとを示
    す、請求項39に記載の現像剤。
  41. 【請求項41】 樹脂層で表面が覆われている、請求項39に記載の現像剤
  42. 【請求項42】 前記層が不連続である、請求項41に記載の現像剤。
  43. 【請求項43】 前記樹脂が、ポリフッ化ビニリデンとポリメチルメタクリ
    レートの混合物である、請求項41に記載の現像剤。
  44. 【請求項44】 前記樹脂がシリコーン樹脂である、請求項41に記載の現
    像剤。
  45. 【請求項45】 Pがストロンチウムである、請求項39に記載の現像剤。
  46. 【請求項46】 xが約0.3よりも小さい、請求項39に記載の現像剤。
  47. 【請求項47】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項39に記
    載の現像剤。
  48. 【請求項48】 帯電したトナー粒子およびそれとは逆の極性に帯電した請
    求項39のキャリア粒子とからなる2成分乾式現像液組成物を静電像に接触させ
    て前記像を現像するための方法。
  49. 【請求項49】 バインダーと、単相六方結晶構造中に導入されたときに、
    nが少なくとも4の整数である式Mn+で表される多価イオンを生成する少なくと
    も1種類の金属によってドープされた前記結晶構造を有する硬質磁気材料との複
    合物から成る、静電潜像の現像に用いられる静電単成分型乾式現像剤。
  50. 【請求項50】 前記磁気材料が、磁気的に飽和したときに少なくとも約3
    00エルステッドの飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィールドに
    おいて少なくとも約20EMU/gmの誘導磁気モーメントとを示す、請求項4
    9に記載の現像剤。
  51. 【請求項51】 前記硬質磁気材料がストロンチウムフェライトである、請
    求項49に記載の現像剤。
  52. 【請求項52】 前記少なくとも1種類の金属が、アンチモン、ヒ素、ゲル
    マニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケイ素、タンタル、テルル、スズ
    、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニウムおよびこれらの混合物から
    なる群から選択される、請求項49に記載の現像剤。
  53. 【請求項53】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項49に記
    載の現像剤。
  54. 【請求項54】 nが4または5である、請求項49に記載の現像剤。
  55. 【請求項55】 nが4である、請求項49に記載の現像剤。
  56. 【請求項56】 帯電したトナー粒子と、それとは逆の極性に帯電した請求
    項49のキャリア粒子とからなる単成分乾式現像液組成物を静電像に接触させて
    前記像を現像するための方法。
  57. 【請求項57】 バインダーと、単相六方結晶構造を有し、かつ、下記式 PFe12-xx19 ここで、Pは、ストロンチウム、バリウムまたは鉛から選択され、 Mは、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウム、ハフニウム、モリブデン、ニオブ、ケ
    イ素、タンタル、テルル、スズ、チタン、タングステン、バナジウム、ジルコニ
    ウムおよびこれらの混合物から選択される少なくとも1種類の金属であり、そし
    て、 xは、約0.6よりも小さい、 によって表される硬質磁気材料との複合物から成る、静電潜像の現像に用いられ
    る静電単成分型乾式現像剤。
  58. 【請求項58】 前記磁気材料が、磁気的に飽和したときに少なくとも約3
    00エルステッドの飽和保磁力と、1,000エルステッドの印加フィールドに
    おいて少なくとも約20EMU/gmキャリアの誘導磁気モーメントとを示す、
    請求項57に記載の現像剤。
  59. 【請求項59】 前記硬質磁気材料がストロンチウムフェライトである、請
    求項57に記載の現像剤。
  60. 【請求項60】 xが約0.3よりも小さい、請求項57に記載の現像剤。
  61. 【請求項61】 前記少なくとも1種類の金属が、ケイ素、ジルコニウム、
    スズ、チタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項57に記
    載の現像剤。
  62. 【請求項62】 帯電したトナー粒子およびそれとは逆の極性に帯電した請
    求項57のキャリア粒子とからなる単成分乾式現像剤組成物を静電像に接触させ
    て前記像を現像するための方法。
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