JP2003532733A - パーキンソン病の治療に使用するためのベンゾオキサジン - Google Patents

パーキンソン病の治療に使用するためのベンゾオキサジン

Info

Publication number
JP2003532733A
JP2003532733A JP2001582334A JP2001582334A JP2003532733A JP 2003532733 A JP2003532733 A JP 2003532733A JP 2001582334 A JP2001582334 A JP 2001582334A JP 2001582334 A JP2001582334 A JP 2001582334A JP 2003532733 A JP2003532733 A JP 2003532733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dihydro
carboxylic acid
ethyl ester
compound
cyclopenta
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001582334A
Other languages
English (en)
Inventor
コリーン・エリザベス・オージェリ−ソフラン
トーマス・ベーメ
ロイ・ドゥーヴィル・シュウォーツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Warner Lambert Co LLC
Original Assignee
Warner Lambert Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Warner Lambert Co LLC filed Critical Warner Lambert Co LLC
Publication of JP2003532733A publication Critical patent/JP2003532733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D498/14Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P21/00Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P21/00Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system
    • A61P21/02Muscle relaxants, e.g. for tetanus or cramps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P21/00Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system
    • A61P21/04Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system for myasthenia gravis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/08Antiepileptics; Anticonvulsants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • A61P25/16Anti-Parkinson drugs

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式(I) 【化1】 (式中、R1は、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル又は(CH2)nフェニルであり、R2は、C3〜C6アルキルであり、R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ又はアルキルチオであり、R4は、水素又はアルキルである)のベンゾオキサジン又はその医薬上許容しうる塩、パーキンソン病のような運動障害の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、ある種のベンゾオキサジン化合物を用いた運動障害パーキンソン病
の治療に関する。
【0002】
【発明の背景】
運動障害は、運動低下、震え及び筋硬直を特徴とする進行性の神経変性疾患で
ある。最も一般的な運動障害の一つは、パーキンソン病(PD)である。それは
、随意運動の緩慢化、加速歩行、特異な姿勢及び筋肉の全般的な衰弱を生じる。
錐体外路系の核質量内で進行性の退行変性が起こり、黒質からのメラニン含有細
胞の特性が失われ、線条体中のドーパミンレベルが対応して減少する。PDの原
因は知られていないが、多くの要素からなる遺伝的及び環境の因子が誘因である
と広く考えられている。疾患は、いずれの年齢でも発病しうるが、成人が最も一
般的であり、典型的には60歳位かそれ以上の人々がかかりやすい。パーキンソ
ン病は加齢集団にとって特に深刻な疾患になっている。
【0003】 PDのような運動障害については、知られている療法がない。最も一般的な治
療は、レボドパ、すなわちドーパミン前駆体の投与であり、黒質中のその濃度は
、疾患が進行するにつれ減少することが知られている。レボドパはしばしば不快
な合併症を生じ、治療不能なより深刻な健康問題を引き起こす。
【0004】 ヒトを含めた動物の身体全体に見いだされるムスカリン受容体と称するモノマ
ータンパク質の一群がある。これらのムスカリン受容体は、中枢神経系、末梢神
経系及び末梢器官に存在する。今のところ確認された5つのムスカリン受容体サ
ブタイプがあり、それらはM1、M2、M3、M4及びM5受容体と称される。これ
らの多様な受容体は身体全体に存在し、個々のサブタイプは種々の作用を担って
いると考えられる。例えば、末梢組織では、M1受容体が、神経節の神経伝達を
増幅する。M2受容体が収縮性及び心拍数を減らすと同時に、M3受容体は平滑筋
を収縮させる。脳組織中のムスカリン受容体については、M1受容体が記憶及び
学習を担っており、M2受容体は、自律機能の制御を担っており、そしてM4受容
体は、運動性の行動を制御している。
【0005】 ムスカリン受容体と拮抗する化合物は、神経変性疾患及び運動障害、例えばP
Dの治療のために開発されている。多様なムスカリン受容体サブタイプが多くの
身体組織で発現され、各々のサブタイプは種々の身体機能を制御し又は影響を与
えていると考えられるため、一つのサブタイプについての選択的な化合物を見い
だすことは有用である。M4サブタイプは、脳の線条体中で高レベルで見られ、
運動機能を担っている。従って、M4受容体を選択的に拮抗する化合物は、他の
ムスカリン受容体サブタイプによって制御された他の身体機能に悪影響を与える
ことなくPDのような運動障害の治療薬として有用である。
【0006】 Augelli-Szafram等は、M4選択的なムスカリン拮抗薬(Bioorg. Med Chem. Let
t. 8,1998; 1991-1996)と言われている一連のベンゾオキサジンを記載している
。化合物は、2−位で水素及びメチルのみが可能である。
【0007】 さて、本発明者らは、M4受容体で驚くほど強力で選択的な拮抗薬である、2
−位により長鎖のアルキル基を有するベンゾオキサジン化合物の一群を見出した
。本発明の目的は、新たな化学物質としての化合物及びこのような化合物を利用
する運動障害の治療方法を提供することである。
【0008】
【発明の概要】
本発明は、ある種のベンゾオキサジン化合物、それを含む医薬組成物及びそれ
を投与することによって運動障害を治療する方法を提供する。より詳しくは、本
発明は式I
【化2】 (式中、R1は、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル又は(CH2)nフェニル
であり; R2は、C3〜C6アルキルであり; R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、O−C1〜C6アルキル又はS−C1〜C6アル
キルであり; R4は、水素、C1〜C6アルキル又は(CH2)nフェニルであり;そして nは、0〜3の整数である) のベンゾオキサジン又はその医薬上許容しうる塩である。
【0009】 好ましい化合物は、R2がn−プロピルである式Iを有する。 また、R1がエチルである式Iの化合物は、好ましい。 最も好ましい化合物は、R1がエチルであり、R2がn−プロピルであり、R4
が水素又はメチルであり、そしてR3がOCH3又はSCH3である式Iを有する
【0010】 本発明の別の実施態様は、式Iの化合物と共に医薬組成物のための医薬上許容
しうる希釈剤、賦形剤又は担体を含んでなる医薬組成物である。 別の実施態様は、治療が必要な患者に式Iの化合物を投与することからなるパ
ーキンソン病のような運動障害の治療方法である。
【0011】
【発明の詳述】
本明細書で用いられているように、用語C1〜C6アルキルは、1〜6個の炭素
原子を有する直鎖状及び分枝状炭化水素鎖のことである。例としては、メチル、
エチル、イソプロピル、n−ブチル、1,1−ジメチルブチル、イソヘキシル及
びネオペンチルが含まれる。「C3〜C6アルキル」は、3〜6個の炭素原子を有
する直鎖状及び分枝状炭化水素鎖、例えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル及びn−ヘキシルのような基のことである。
【0012】 用語「O−C1〜C6アルキル」は、酸素原子を通して結合された前述のC1
6アルキル基のことである。典型的な基は、メトキシ、エトキシ、イソプロポ
キシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ及びn−ヘキシルオキシである。同
様に、「S−C1〜C6アルキル」は硫黄原子を通して結合されたC1〜C6アルキ
ル基のことである。例としては、チオメチル、チオエチル、チオ−n−ブチル及
びチオ−n−ヘキシルが含まれる。
【0013】 「C2〜C6アルケニル」は、鎖中に二重結合を有する直鎖状又は分枝状アルキ
ル基のことである。例としては、エテニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3
−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル及び3−ヘキセニルが含まれる。 基「(CH2)n−フェニル」には、ベンジル、2−フェニルエチル及び3−フ
ェニルプロピルが含まれる。
【0014】 アルキル、アルケニル及びフェニル基は、3個までの基、例えばヒドロキシ、
アルコキシ、ハロ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノで置換されて
いてもよい。例としては、クロロメチル、メトキシメチル、2−ヒドロキシエチ
ル、4−アミノ−2−ブテニル、3,4−ジブロモベンジル、3,4,5−トリメ
トキシベンジル等が含まれる。
【0015】 本明細書で用いられる用語「運動障害」は、制御できない身体運動が現れる神
経性疾患のことである。典型的な運動障害には、運動失調症、遅発性ジスキネジ
ー、ツレット症候群、ウィルソン疾患、ジストニー、書痙、本態性振戦、ハンチ
ントン病、多系統萎縮症、筋間代、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、不安下
肢症候群、レット症候群、発作による痙縮、脳性麻痺、多発性硬化症、脊髄又は
脳損傷が含まれる。
【0016】 「患者」は、哺乳動物のことであり、ヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ及びヒツ
ジが含まれる。 「有効量」とは、運動障害にかかっている患者を治療するのに必要な式Iの化
合物の量のことである。 「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードのことである。
【0017】 式Iの化合物は、医薬上許容しうる塩として存在することができる。本明細書
に用いられる用語「医薬上許容しうる塩」は、安全な医学的判断内にあり、過度
の毒性、刺激、アレルギー反応等なしに患者の組織と接触使用するのに適してお
り、妥当な利益/リスク比率に見合った、そしてその意図した使用に有効な本発
明の化合物の付加塩、及び可能ならば本発明の化合物の双極性形態のことである
【0018】 用語「塩」は、本発明の化合物の比較的非毒性の無機及び有機酸付加塩のこと
である。これらの塩は、化合物の最終的な単離及び精製の際にその場で又はそれ
とは別に精製された遊離塩基形態の化合物を適切な有機もしくは無機酸と反応さ
せて、形成された塩を単離することによって製造することができる。代表的な塩
には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸
塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩
、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシレート、クエン酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチレート、メシレート、グル
コヘプトネート、ラクトビオネート及びラウリルスルホネート塩等が含まれる。
発明の塩には、アルカリ及びアルカリ土類金属、例えばナトリウム、リチウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム等に基づくカチオン、並びに非毒性アンモ
ニウム、第四級アンモニウム及びアミンカチオン、例えばアンモニウム、テトラ
メチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン等が含まれるが、これ
らに限定されない(例えば、Berge S.M.等, Pharmaceutical Salts, J Pharm. S
ci., 1977; 66:1-19を参照。これは参照により本明細書に組み込まれる)。
【0019】 さらに、本発明の化合物は、溶媒和されてない形態と同様に医薬上許容しうる
溶媒、例えば水、エタノール等で溶媒和された形態で存在することができる。一
般に、溶媒和された形態は、本発明の目的では非溶媒和形態と同等と考えられる
。いくつかの化合物は、キラル中心を有することができ、本発明は、全てのラセ
ミ体及び個々の鏡像異性体、並びに全ての幾何異性体を包含する。
【0020】 式Iの化合物は、標準的な有機化学反応を利用する方法によって容易に製造さ
れる。出発物質は、市販の供給源から入手可能であるか又は標準的な方法論を用
いて一般的な反応体から製造することができる。 式Iの発明化合物の典型的な合成は、スキーム1に説明した通りであり、 こ
こでは5−ヒドロキシ−4−ジメチルアミノインドールをジヒドロイソキノリン
とカップリングさせる。これらの反応体をディールス‐アルダー縮合させて所望
の式Iのベンゾオキサジンを製造する。
【0021】
【化3】
【0022】 インドールマンニヒ塩基及びジヒドロイソキノリンを、一般にジオキサンのよ
うな中性溶媒中で混合し、溶液を通常約80℃〜約150℃の高められた温度で
約2〜6時間撹拌する。生成物のベンゾオキサジンは、反応溶媒を除去して容易
に単離され、必要に応じて、結晶化、クロマトグラフィ、塩形成等によってさら
に精製することができる。
【0023】 スキーム1によるベンゾオキサジンの製造に必要な反応体は、商業的に入手可
能であるか又は標準的な方法によって容易に製造される。イソキノリンはスキー
ム2及び3に従って製造され、そしてインドールマンニヒ塩基はスキーム4に従
って製造される。
【0024】 スキーム2は、6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(III)の合成を
説明している。N−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−ホルムアミド
(I)とギ酸との縮合反応は、Bischler-Napieralski閉環の前に行う。
【0025】 スキーム3は、6−メチルスルファニル−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(X
II)の合成を説明している。3−アミノ安息香酸(IV)をジアゾ化し、ナトリウム
エチルキサンテートと反応させ、続いてけん化し、そして硫酸ジメチルでアルキ
ル化して3−メチルスルファニル−安息香酸(V)を得る。この酸をRed-Al(R)
トルエン中のナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド,
Aldrich, Milwaukee, Wisconsin, USA)で還元してアルコール(VI)を得、塩化チ
オニルを用いてそれを塩化ベンジル(VII)に転化する。ベンジルニトリル化合物(
VIII)は、18−クラウン−6の存在下で(VII)をシアン化カリウムで処理して
合成する。標準還元条件(例えばラネーニッケル)によりフェネチルカルバメー
ト(IX)を得、脱保護してフェネチルアミン(X)を得る。(XI) は、(X)をギ酸エ
チルで処理すると得られ、続いてオキシ塩化リンを用いて閉環すると所望のジヒ
ドロイソキノリン(XII)が得られる。
【0026】 スキーム4は、ケトエステル(XIII)と置換アミン(R3NH2)の縮合条件を
説明しており、エンアミノエステル(XIV)を得、次にこれをNenitzescu反応に用
いて置換された5−ヒドロキシインドール(XV)を得る。標準マンニヒ反応条件で
はマンニヒ塩基(XVI)が得られる。
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】 中間体及び発明化合物の合成の際に、露出した官能基については保護基を用い
ることが望ましい。特定の化学変換の際に望ましくない副反応を回避するため、
ヒドロキシ、アミノ及びカルボン酸の官能基における保護基の使用は、有機合成
方法論では一般的である。保護基の使用は、Greene 及びWutsによってProtectin
g Groups in Organic Synthesis, (John Wiley & Sons Press, 第2版)において
十分に説明されており、それは参照により本明細書に組み込まれる。典型的なヒ
ドロキシ保護基には、エステル形成基、例えばホルミル及びアセチルが含まれる
。アミンは、一般にアシル基、例えばアセチル、ベンゾイル又はtert−ブトキシ
カルボニル(BOC)を用いて、及びトリメチルシリル又はベンジルのような基
で保護される。カルボン酸は、一般に例えば2,2,2−トリクロロエチル及びベ
ンジルといった基でエステル化して保護される。全てのこのような保護基は、標
準方法によって容易に除去される。
【0031】 以下の詳細な実施例により、式Iの具体的な発明化合物の合成を説明する。実
施例は具体例としてのみ提供するのであって、いかなる点においても本発明を限
定するものとして解釈されることはない。化合物は以下の式:
【化7】 に示した番号付けを参照して、置換されたジアザベンゾ[a]シクロペンタ[h]ア
ントラセンと称される。
【0032】 実施例1 9−メトキシ−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6αH,13H−6
−オキサ−3,12α−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−1
−カルボン酸エチルエステル N−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−ホルムアミドの製造(工程A
、スキーム2) ギ酸(60mL)中の2−(3−メトキシ−フェニル)−エチルアミン(50.
0g,0.33mol)の溶液を一夜還流させた。水(250mL)を加え、乳濁液を
酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥(Na2SO4
、濃縮して、N−[ 2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−ホルムアミド
(43.1g,73%)を得た。MS:180.1(M+1+
【0033】 6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−イソキノリンの製造(工程B、スキーム2) オキシ塩化リン(80mL,0.85mol)を、N−[2−(3−メトキシ−フェ
ニル)−エチル]−ホルムアミド(41.1g,0.24mol)に滴加して1時間還
流させた。反応混合物を室温に冷まし、ヘキサン(3×500mL)を加えて3回
デカントした。撹拌しながら黒ずんだ油性の溶液にゆっくりと水(200mL)を
加えた。NaOHを用いて混合物をpH>13の塩基性にし、酢酸エチルで抽出
し、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、所望の生成物(26.1g,67%)を得
た。MS:162.1(M+1+
【0034】 5−ヒドロキシ−2−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸エチルエス
テル(工程A、B、スキーム4)の製造 メタノール(200mL)中のエチルブチリルアセテート(23g,0.145m
ol)の溶液中を5℃で15分間アンモニアをバブリングさせてから室温で24時
間撹拌した。反応混合物を約20mLに濃縮した。酢酸(150mL)及び1,4−
ベンゾキノン(15.7g,0.145mol)を加え、反応混合物を室温で3時間
撹拌した。形成された懸濁液を濾過し、CH2Cl2(2×50mL)で洗浄し、固
形残留物を真空オーブン中5℃で24時間乾燥させて所望の生成物(2.2g,
6%)を得た。MS:248.1(M+1+
【0035】 4−(ジメチル−アミノメチル)−5−ヒドロキシ−2−プロピル−1H−イン
ドール−3−カルボン酸エチルエステル(工程C、スキーム4)の製造 エタノール(20mL)中5−ヒドロキシ−2−プロピル−1H−インドール−
3−カルボン酸エチルエステル(2.2g,8.9mmol)の溶液に、37%ホルム
アルデヒド(0.85mL,10.7mmol)及び40%ジメチルアミン(2.2mL,
19.6mmol)を加えた。反応混合物を50℃で一夜貯蔵し、水(200mL)で
希釈し、CH2Cl2(3×50mL)で抽出した。7%HClを加える固体物質が
沈殿した。水層を濾過し、10%K2CO3を用いて固形残留物を塩基性にし、C
2Cl2(3×50mL)で抽出し、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、所望の生成
物(1.2g,44%)を得た。MS:305.1(M+1+
【0036】 9−メトキシ−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6αH,13H−6
−オキサ−3,12α−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−1
−カルボン酸エチルエステル(スキーム1)の製造 4−(ジメチル−アミノメチル)−5−ヒドロキシ−2−プロピル−1H−イ
ンドール−3−カルボン酸エチルエステル(1.4g,4.6mmol)及び6−メト
キシ−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(0.74g,4.6mmol)を、窒素流下
に、ジオキサン(20mL)中で4時間還流させた。溶液を濃縮し、CH2Cl2
メタノールを用いてクロマトグラフィー処理して所望の生成物(0.05g,5
%)を得た。融点191〜193℃、MS:421.2(M+1+) C252824 0.11H2Oについての分析: 計算値:C, 71.07; H, 6.73; N, 6.63 実測値:C, 70.69; H, 6.73; N, 6.50
【0037】 実施例2 3−メチル−9−メチルスルファニル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−
3H,6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペン
タ[h]アントラセン−1−カルボン酸エチルエステル 3−メチルスルファニル−安息香酸の製造(工程A、スキーム3) アミノ安息香酸(54.8g,0.4mol)を、亜硝酸ナトリウム(27.6g,
0.4mol)及び塩酸(40mL)により通常の方法でジアゾ化し、得られたジアゾ
ニウム塩溶液を、炭酸ナトリウム(55.2g,0.4mol)を含むカリウムエチ
ルキサンテート(64.2g,0.4mol)の新たに調製された熱い(70℃)溶
液中に注ぎ、ジアゾニウム塩溶液中の酸を中和した。ガス発生が停止することで
示される反応終了後、混合物を冷却した。次に、これを水酸化カリウム(24.
7g,0.44mol)及び硫酸ジメチル(50.4g,0.4mol)で処理した。混
合物を5時間還流させた。塩酸により酸性化し、所望の生成物を得た(38.2
g,57%)。MS:167.8(M+1+
【0038】 (3−メチルスルファニル−フェニル)−メタノールの製造(工程B、スキーム
3) トルエン(500mL)中3−メチルスルファニル−安息香酸(38g,0.2
26mol)の懸濁液にRed-Al(R)200mLを50℃で30分かけて滴加した。室温
で3時間撹拌した後、氷浴で冷やしながら10%NaOH(250mL)を加え、
それから一夜撹拌した。有機層を分離し、水層をトルエン(2×100mL)で2
回抽出した。合わせた有機層を乾燥(K2CO3)、濃縮し、減圧下で蒸留して所
望の生成物(23.8g,68%)を得た。MS:152,7(M+1-
【0039】 1−クロロメチル−3−メチルスルファニル−ベンゼンの製造(工程C、スキー
ム3) ベンゼン(250mL)中の(3−メチルスルファニル−フェニル)−メタノー
ル(23.8g,0.156mol)の溶液に、氷浴で冷やしながら塩化チオニル(
26.9g,0.234mol)を加えた。氷浴を取りはずし、反応混合物を室温で
48時間撹拌した。溶液を濃縮し、さらに処理することなく用いた(26.9g
)。
【0040】 (3−メチルスルファニル−フェニル)−アセトニトリル(工程D、スキーム3
)の製造 乾燥アセトニトリル(100mL)中の1−クロロメチル−3−メチルスルファ
ニル−ベンゼン(26.9g,0.156mol)及び18−クラウン−6(2g,
7.8mmol)の溶液にシアン化カリウムを加え、室温で48時間撹拌した。ジク
ロロメタン(400mL)を加えると沈澱が形成された。懸濁液を濾過し、水(2
×150mL)で洗浄し、濃縮し、乾燥(Na2SO4)させて減圧下で蒸留し、無
色の油状物(22.9g,91%)を得た。MS:161.9(M+-
【0041】 (3−メチルスルファニル−フェニル)−エチルカルバミン酸tert−ブチルエス
テル(工程E、スキーム3)の製造 メタノール(200mL)中の(3−メチルスルファニル−フェニル)−アセト
ニトリル(22.9g,0.14mol)及びBOC無水物(47g,0.25mol)
の溶液に、ラネーニッケル(18g)を加えた。混合物を室温で48時間振盪し
た。混合物を濾過して濃縮した。ヘキサン/酢酸エチルを用いたクロマトグラフ
ィ処理により、所望の生成物(12g,33%)を得た。MS:268.0(M+-
【0042】 2−(3−メチルスルファニル−フェニル)−エチルアミン(工程F、スキーム
3)の製造 CH2Cl2(60mL)中の(3−メチルスルファニル−フェニル)−エチル]
カルバミン酸tert−ブチルエステル(12g,45mmol)の溶液にトリフルオロ
酢酸(40mL)を加え、室温で10分間撹拌した。反応終了(これはガス発生の
停止によってわかる)後、水酸化ナトリウムを少しずつ加えてpH>13にした
。乳濁液をCH2Cl2(3×100mL)で抽出し、乾燥(MgSO4)、濃縮し
て、オレンジ油状物(7.4g,99%)を得た。MS:167.9(M+-
【0043】 N−[2−(3−メチルスルファニル−フェニル)−エチル]−ホルムアミド(工
程G、スキーム3)の製造 2−(3−メチルスルファニル−フェニル)−エチルアミン(7.4g,44m
mol)及びギ酸エチルエステル(3.6g,48mmol)を用いて、実施例1におけ
るN−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−ホルムアミドの製造につい
て記載したのと同じ方法に従って所望の生成物(6.7g,78%)を得た。M
S:168.9(M++
【0044】 6−メチルスルファニル−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(工程H、スキーム
3)の製造 N−[2−(3−メチルスルファニル−フェニル)−エチル)−ホルムアミド
(6.7g,34mmol)を用いて、実施例1におけるN−[2−(3−メトキシ−
フェニル)−エチル]−ホルムアミドの製造について記載したのと同じ方法に従
って所望の生成物(0.8g,13%)を得た。MS:178.1(M++
【0045】 5−ヒドロキシ−1−メチル−2−プロピル−1H−インドール−3−カルボン
酸エチルエステル(工程A、B、スキーム4)の製造 メチルアミンを用いて実施例1における5−ヒドロキシ−2−プロピル−1H
−インドール−3−カルボン酸エチルエステルの製造について記載したのと同じ
方法に従って所望の生成物(6.1g,39%)を得た。MS:262(M++
【0046】 3−メチル−9−メチルスルファニル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−
3H,6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペン
タ[h]アントラセン−1−カルボン酸エチルエステル(スキーム1)の製造 実施例1における9−メトキシ−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,
6αH,13H−6−オキサ−3,12α−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]
アントラセン−1−カルボン酸エチルエステルの製造について記載したのと同じ
方法に従って、4−(ジメチルアミノメチル)−5−ヒドロキシ−2−プロピル
−1H−インドール−3−カルボン酸エチルエステルを6−メチルスルファニル
−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(0.8g,4.5mmol)と反応させて所望の
生成物(0.035g、2%)を得た。融点139〜143℃、MS:451.1
(M++) C26H30N2O3S 0.27H2Oについての分析: 計算値:C, 68.56; H, 6.76; N, 6.15 実測値:C, 68.19; H, 6.67; N, 6.02
【0047】 実施例3 9−メトキシ−3−メチル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH
,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
ラセン−1−カルボン酸エチルエステル 9−メトキシ−3−メチル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH
,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
ラセン−1−カルボン酸エチルエステル(スキーム1)の製造 実施例2の9−メトキシ−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH
,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラ
セン−1−カルボン酸エチルエステルの製造について記載した一般的な方法に従
って、4−(ジメチルアミノ−メチル)−5−ヒドロキシ−1−メチル−2−プ
ロピル−1H−インドール−3−カルボン酸エチルエステル(2.1g,6.6mm
ol)を6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−イソキノリン(1.005g,6.6mmo
l)と反応させて所望の生成物(0.22g,8%)を得た。融点150〜151
℃、MS:435.2(M++) C26H30N2O4について分析: 計算値:C, 71.87; H, 6.96; N, 6.45 実測値:C, 71.49; H, 6.89; N, 6.29
【0048】 実施例4〜8 以下の発明化合物は、実施例1〜3に上に記載した一般的な方法に従って製造
した。 9−メチルスルファニル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH
,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
ラセン−1−カルボン酸エチルエステル、融点185〜186℃; 2−ブチル−9−メトキシ−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−6
−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−1
−カルボン酸エチルエステル、融点180〜182℃; 2−ブチル−9−メチルスルファニル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,
13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
ラセン−1−カルボン酸エチルエステル、融点159〜161℃; 9−メトキシ−2−ペンチル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−
6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−
1−カルボン酸エチルエステル、融点170〜172℃;及び 2−ヘキシル−9−メトキシ−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−
6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−
1−カルボン酸エチルエステル、融点157〜160℃
【0049】 式Iの化合物は、ムスカリン受容体に対して強い結合親和性を示しており、こ
のためムスカリン拮抗薬として有用である。化合物は、驚くべきことに、ムスカ
リンM4受容体拮抗薬として選択的である。ムスカリン受容体の結合測定に用い
られる標準アッセイにおいて化合物を評価し、それをBioorganic & Medicinal C
hemistiy Letters 8, 1998:1991-1996(これは、参照により本明細書に組み込ま
れている)に記載された他のベンゾオキサジンと比較した。具体的には、化合物
を、Dorje等, J. Pharm. Exp. Ther. 1991; 256:727-733(これは、参照により
本明細書に組み込まれている)の方法によって5つのヒトムスカリン受容体サブ
タイプ(M1−M5)に対するそれらの結合親和性について評価した。結合は、ト
ランスフェクションされたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の膜を用い
て[3H]−NMS(N−メチルスコポラミン)結合の置換を測定することによっ
て決定した。全ての化合物は、デュプリケート管(duplicate tube)で2〜4回
試験した(SEMは、すべての場合≦10%である)。表1は、発明化合物と比
較したいくつかの先行技術の化合物の結合活性(IC50nm)を示している。
【0050】
【表1】
【0051】 表1のデータによれば、式Iの本発明化合物が驚くべきことに、M4受容体へ
の結合について強力で、選択的であることがわかる。本明細書で用いる「M4
択的な」とは、化合物が他のいずれかの受容体サブタイプよりも少なくとも約2
0倍以上M4ムスカリン受容体サブタイプに結合することを意味する。例えば、
実施例2の本発明化合物は、M3よりも約52倍、そしてM1、M2及びM5よりも
約1000倍M4受容体に結合する。実施例4及び5の化合物は、M3よりも約3
0倍、そして他のいくつかのサブタイプよりも約800もM4に結合する。先行
技術の化合物は、M4において他いずれかの受容体よりも約2〜約15倍の結合
親和性しか示さないためM4選択的ではない。本発明化合物は、その効力及びM4 選択性のため、特にパーキンソン病のような運動障害の治療に有用である。
【0052】 運動障害の治療に使用する際、本発明化合物は、典型的には医薬組成物の一部
であり、当業者によく知られた方法によって患者に投与される。本発明化合物は
、組成物の約5%〜約95重量%の量で存在する。
【0053】 本発明の方法において、化合物は、経口的に、直腸に、非経口的に(静脈内に
、筋内に又は皮下に)槽内に、膣内に、腹膜内に、膀胱内に、局所的に(粉末、
軟膏、貼付剤又は滴剤)又はバッカル剤又は鼻用スプレーとしていずれかで投与
することができる。
【0054】 非経口注射に適切な組成物は、生理学上許容しうる滅菌された水性又は非水性
の溶液、分散液、懸濁液又は乳濁液、及び滅菌注射溶液又は分散液を再構成する
ための滅菌粉末を含むことができる。適切な水性及び非水性の担体、希釈剤、溶
媒又はビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリオール、グリセロール、等)、それらの適切な混合物、
植物油(例えばオリーブ油)、及びオレイン酸エチルのような注射可能な有機エ
ステルが含まれる。適当な流動性は、例えばコーティング、例えばレシチンの使
用によって、分散液の場合は必要な粒径の維持によって及び界面活性剤の使用に
よって維持することができる。
【0055】 また、これらの組成物は、補助剤、例えば保存剤、展着剤、乳化剤及び分配剤
を含むことができる。微生物の作用は、種々の殺菌剤及び抗真菌剤、例えばパラ
ベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、等によって確実に予防する
ことができる。また、等張剤、例えば糖、塩化ナトリウム、等を含むことは望ま
しいといえる。注射可能な剤型の持続性吸収は、吸収を遅らせる剤、例えばモノ
ステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを使用することによって実施することが
できる。
【0056】 経口投与のための固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が
含まれる。このような固体剤形では、活性化合物を少なくとも1つの不活性な慣
用の賦形剤(又は担体)、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム又
は(a)充填剤又は増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコー
ス、マンニトール及びケイ酸;(b) 結合剤、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、アルギネート(alignates)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース
及びアカシア;(c) 湿潤剤、例えばグリセロール;(d) 崩壊剤、例えば寒天、
炭酸カルシウム、ジャガイモ又はタピオカデンプン、アルギン酸、特定の複合シ
リケート及び炭酸ナトリウム;(e) 溶液凝固遅延剤、例えばパラフィン;(f)
吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物;(g) 展着剤、例えばセチルア
ルコール及びモノステアリン酸グリセロール;(h) 吸着剤、例えばカオリン及
びベントナイト;及び(i) 潤滑剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリ
ウム又はそれらの混合物と混合する。また、カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、
剤形は緩衝剤を含むことができる。
【0057】 また、同様のタイプの固体組成物は、高分子量ポリエチレングリオール等と同
様にラクトース又は乳糖のような賦形剤を用いて軟質及び硬質充填されたゼラチ
ンカプセル中の充填剤として使用することができる。
【0058】 固体剤形、例えば錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤は、コーチング
及び殻、例えば腸溶コーチング及び当分野でよく知られた他のものを用いて製造
することができる。固体剤形は、不透明剤を含むことができ、そしてまた、遅延
された方法で腸管の特定の部分で活性化合物又は化合物を放出するような組成物
であることができる。使用しうる包埋組成物の例は、ポリマー物質及びロウであ
る。また、必要に応じて、先に記載された賦形剤の一つ又は以上を用いて、活性
化合物がマイクロカプセルに入った形態をとることもできる。
【0059】 経口投与のための液体剤形には、医薬上許容しうる乳剤、溶剤、懸濁剤、シロ
ップ剤及びエリキシル剤が含まれる。液体剤形は、活性化合物に加えて当分野で
一般に用いられる不活性希釈剤、例えば水又は他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、
例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、
ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、ジメチルホルムアミド、油、特に綿実油、ラッカセイ油、トウ
モロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油、グリセロール、テトラヒ
ドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリオール、及びソルビタンの脂肪酸
エステル又はこれらの物質の混合物、等を含むことができる。
【0060】 また、このような不活性希釈剤の他に、組成物は、補助剤、例えば展着剤、乳
化剤及び懸濁化剤、甘味剤、着香剤及び芳香剤を含むことができる。 懸濁液は、活性化合物に加えて、懸濁剤、例えばエトキシル化イソステアリル
アルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶
性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天及びトラガ
カンタ又はこれらの物質の混合物等を含むことができる。
【0061】 直腸投与のための組成物は、好ましくは坐剤であり、これは、本発明の化合物
を、適切な非刺激性の賦形剤又は担体、例えばカカオ脂、ポリエチレングリオー
ル又は坐剤用ロウ(これらは常温では固体であるが、体温では液体であるため直
腸又は膣腔内で溶解して活性成分を放出する)と混合することによって製造する
ことができる。
【0062】 本発明化合物の局所投与剤形には、軟膏、散剤、スプレー剤及び吸入剤が含まれ
る。活性成分を、滅菌条件下で必要に応じて生理学上許容しうる担体及び何らか
の保存剤、緩衝剤又は噴射剤と混合させる。また、眼用処方物、眼軟膏剤、散剤
及び液剤も、本発明の範囲内であるものとする。また、皮膚貼付剤の形態の徐放
組成物等も提供される。
【0063】 発明化合物の典型的な用量は、約0.1〜約1000mg/kg及び一般に約5〜約
250mg/kgである。このような用量を、1日に1〜約4回、又は主治医が指示
する頻度で投与することができる。 以下の実施例は、本発明によって提供される典型的な組成物を説明している。
【0064】 実施例9:錠剤処方物 成 分 実施例1の化合物 50mg ラクトース 80mg コーンスターチ(混合用) 10mg コーンスターチ(ペースト用) 8mg ステアリン酸マグネシウム(1%) 2mg 150mg
【0065】 実施例1の化合物を、ラクトース及びコーンスターチ(配合用)と混合し、均
一に混合して粉末にした。コーンスターチ(ペースト用)を、水6mL中に懸濁し
、撹拌しながら加熱してペーストを形成した。ペーストを混合粉末に加え、混合
物を造粒した。湿った顆粒を8番の硬いスクリーンに通過させて50℃で乾燥さ
せた。混合物を1%ステアリン酸マグネシウムでなめらかにして錠剤に圧縮した
。パーキンソン病及び他の運動障害の治療では、錠剤を1日1〜4回の割合で患
者に投与する。
【0066】 実施例10:非経口溶液 プロピレングリコール700mLの及び注射用水200mLの溶液中に、実施例2
の化合物20.0gを加えた。混合物を撹拌し、pHを塩酸により5.5に調節し
た。体積を注射用の水で1000mLに調節した。溶液を滅菌し、5.0mLアンプ
ルに各2.0mL(実施例2、40mg)充填し、窒素下で密封した。パーキンソ
ン病又は他の運動障害にかかっており、治療が必要な患者に溶液を注射によって
投与する。
【0067】 実施例11:貼付剤処方物 9−メトキシ−3−メチル−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH
,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
ラセン−1−カルボン酸 エチルエステル10ミリグラムを、プロピレングリコール1mL及び樹脂性架橋
剤を含むアクリル樹脂に基づくポリマー接着剤2mgと混合する。混合物を不浸
透性の裏張り(30cm2)に塗布し、パーキンソン病又は他の運動障害の徐放性
治療では患者の上背部に貼る。
【0068】 本発明のさらなる実施態様は、運動障害にかかっており治療が必要な患者に式
Iの化合物の有効量を投与することからなる運動障害の治療方法である。「有効
量」は、運動障害にかかっている患者にプラスの臨床反応を生じる発明化合物の
量である。有効量は、一般に約0.1〜約1000mg/kgである。好ましい投与量
は、約1.0〜約500mg/kg、そしてより好ましくは約5〜約250mg/kgであ
る。好ましい実施態様において、本発明は、患者に式Iの化合物の有効量を投与
することからなるパーキンソン病の治療方法を提供する。
【0069】 さて、本発明並びにそれを製造し使用する態様及び方法を関係する当業者が同
様のものを製造し使用できるよう十分に、明瞭、簡潔、的確な用語で説明した。
前述は、本発明の好ましい実施態様を記載したものであって特許請求の範囲に記
載した本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、その中で改良を実施できる
ことは理解すべきである。発明に関する主題を特に示し明確に請求する際には、
特許請求の範囲が本明細書の結論となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/00 25/08 25/08 25/14 25/14 25/16 25/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AU, BA,BB,BG,BR,BZ,CA,CN,CO,C R,CU,CZ,DM,DZ,EE,GD,GE,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR, LC,LK,LR,LT,LV,MA,MG,MK,M N,MX,MZ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI ,SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ,VN, YU,ZA (72)発明者 コリーン・エリザベス・オージェリ−ソフ ラン アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ (72)発明者 トーマス・ベーメ ドイツ国リューセルハイム.ヘーンゲンシ ュトラーセ49 (72)発明者 ロイ・ドゥーヴィル・シュウォーツ アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ Fターム(参考) 4C072 AA01 AA07 BB03 CC02 CC11 EE06 FF03 GG09 HH02 UU01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB22 MA01 NA14 ZA02 ZA06 ZA22 ZA94

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 (式中、R1は、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル又は(CH2)nフェニル
    であり; R2は、C3〜C6アルキルであり; R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、O−C1〜C6アルキル又はS−C1〜C6
    ルキルであり; R4は、水素、C1〜C6アルキル又は(CH2)nフェニルであり;そして nは0〜3の整数である) の化合物又はその医薬上許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R1がエチルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2がn−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル又はn−ヘ
    キシルである請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R4が水素又はメチルである請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 3−メチル−9−メチルスルファニル−2−プロピル−11
    ,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベン
    ゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−1−カルボン酸エチルエステルである化
    合物。
  6. 【請求項6】 9−メトキシ−2−プロピル−11,12−ジヒドロ−3H,
    6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]
    アントラセン−1−カルボン酸エチルエステルである化合物。
  7. 【請求項7】 9−メトキシ−3−メチル−2−プロピル−11,12−ジ
    ヒドロ−3H,6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シ
    クロペンタ[h]アントラセン−1−カルボン酸エチルエステルである化合物。
  8. 【請求項8】 9−メチルスルファニル−2−プロピル−11,12−ジヒ
    ドロ−3H,6aH,13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シク
    ロペンタ[h]アントラセン−1−カルボン酸エチルエステル; 2−ブチル−9−メトキシ−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−6
    −オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−1
    −カルボン酸エチルエステル; 2−ブチル−9−メチルスルファニル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,
    13H−6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アント
    ラセン−1−カルボン酸エチルエステル; 9−メトキシ−2−ペンチル−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−
    6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−
    1−カルボン酸エチルエステル;及び 2−ヘキシル−9−メトキシ−11,12−ジヒドロ−3H,6aH,13H−
    6−オキサ−3,12a−ジアザ−ベンゾ[a]シクロペンタ[h]アントラセン−
    1−カルボン酸エチルエステル からなる群から選ばれる化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1の化合物と共に医薬上許容しうる希釈剤、賦形剤又
    は担体を含んでなる医薬組成物。
  10. 【請求項10】 運動障害にかかっており、治療の必要な患者に請求項1の
    化合物の有効量を投与することからなる運動障害の治療方法。
  11. 【請求項11】 運動障害がパーキンソン病である請求項10記載の方法。
JP2001582334A 2000-05-09 2001-04-17 パーキンソン病の治療に使用するためのベンゾオキサジン Pending JP2003532733A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20278700P 2000-05-09 2000-05-09
US60/202,787 2000-05-09
PCT/US2001/012528 WO2001085734A1 (en) 2000-05-09 2001-04-17 Benzoxazines for use in the treatment of parkinson's disease

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003532733A true JP2003532733A (ja) 2003-11-05

Family

ID=22751255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001582334A Pending JP2003532733A (ja) 2000-05-09 2001-04-17 パーキンソン病の治療に使用するためのベンゾオキサジン

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6812228B2 (ja)
EP (1) EP1282625B1 (ja)
JP (1) JP2003532733A (ja)
AT (1) ATE270295T1 (ja)
AU (1) AU2001251662A1 (ja)
BR (1) BR0110643A (ja)
CA (1) CA2407789A1 (ja)
DE (1) DE60104110T2 (ja)
DK (1) DK1282625T3 (ja)
ES (1) ES2223824T3 (ja)
MX (1) MXPA02010270A (ja)
PT (1) PT1282625E (ja)
WO (1) WO2001085734A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104159697B (zh) 2011-07-05 2017-02-15 伊雷克托科学工业股份有限公司 在使用过程中为声光射束偏转器和声光调制器提供温度稳定性的系统和方法
WO2014172372A1 (en) 2013-04-15 2014-10-23 Northwestern University Treatment for dopaminergic disorders

Also Published As

Publication number Publication date
ATE270295T1 (de) 2004-07-15
AU2001251662A1 (en) 2001-11-20
CA2407789A1 (en) 2001-11-15
ES2223824T3 (es) 2005-03-01
WO2001085734A1 (en) 2001-11-15
PT1282625E (pt) 2004-10-29
EP1282625B1 (en) 2004-06-30
DK1282625T3 (da) 2004-11-15
US6812228B2 (en) 2004-11-02
EP1282625A1 (en) 2003-02-12
US20030220335A1 (en) 2003-11-27
MXPA02010270A (es) 2003-04-25
BR0110643A (pt) 2003-03-18
DE60104110D1 (de) 2004-08-05
DE60104110T2 (de) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2656702B2 (ja) ペプチド性キヌクリジン
US5466689A (en) Morpholine derivatives and their use
JPH07119213B2 (ja) ムスカリンリセプターアンタゴニスト
JPH0570463A (ja) N−アシル−2,3−ベンゾジアゼピン誘導体、その製造法、それを含有する製剤組成物、およびその製造法
US5739145A (en) Antitussive agents
JP2002523395A (ja) 新規なアリールスルホンアミド及び類似体
FR2676055A1 (fr) Composes polycycliques amines et leurs enantiomeres, procede pour leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant.
JP2002543218A (ja) 麻酔活性を有する、3α−ヒドロキシ−3βメトキシメチル−21−複素環式置換ステロイド
US5639751A (en) N-acyl-2,3-benzodiazepine derivatives for treating acute and chronic neurodegenerative disorders
EP1567150B1 (fr) Derives d indole-3-carboxamide, leur preparation et leur application en therapeutique
EP0589038A1 (en) Tricyclic compound
US5488151A (en) {(7S)-7-[(2R)-2-(3-chlorophenyl)-2-hydroxyethylamino)-2-hydroxyethylamino]5,} acetic acid and its pharmaceutically acceptable salts
JP2002540098A (ja) 三環性インドール−2−カルボン酸化合物
WO1998033763A1 (en) Substituted hydroxy-anilino derivatives of cyclobutene-3,4-diones
US5834478A (en) Morphinan hydroxamic acid compounds
JP4110579B2 (ja) インドロモルヒナン誘導体および脳障害治療・予防剤
JPH08503229A (ja) Gaba−bアンタゴニストとしての2−置換モルホリンおよびチオモルホリン誘導体
JP2003532733A (ja) パーキンソン病の治療に使用するためのベンゾオキサジン
AU633931B2 (en) 2-amino-1,2,3,4-tetrahydronaphthalene derivatives with cardiovascular activity, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them.
JP2007509094A (ja) Mao−b阻害物質としてのベンズアゼピン誘導体
WO2000063210A1 (en) Morphinoid compounds
JP2002522497A (ja) C3a受容体リガンド
US6376505B1 (en) 5-HT1A and 5-HT1Dαdalpha antagonists
CA2090170A1 (en) Tetrahydropyrimidine derivatives
EP1501793A1 (en) Tamsulosin derivative