JP2003532454A - リニアロータリベアリングを用いて歯補綴物を製造する装置と方法 - Google Patents

リニアロータリベアリングを用いて歯補綴物を製造する装置と方法

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JP2003532454A JP2001559376A JP2001559376A JP2003532454A JP 2003532454 A JP2003532454 A JP 2003532454A JP 2001559376 A JP2001559376 A JP 2001559376A JP 2001559376 A JP2001559376 A JP 2001559376A JP 2003532454 A JP2003532454 A JP 2003532454A
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ハジャー、ビクター・ジェイ
スチューダー、ジョン・アール
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ハジャー、ビクター・ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、前もって歯補綴模型から作られた歯補綴ブランクを正確にフライス加工することができる装置であって、歯医者が使い慣れた歯科ツールの手探り感をほとんど同じように模写することができる装置を用いて機械加工による歯の修復精度を高めることに関する。装置は歯補綴ブランクをフライス加工するためにリニアロータリアキシス上に支えられるツールを使用する。さらに、例示的な実施の形態は容易に機械加工することができるハイブリッド歯補綴ブランクの準備に向けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、一般に歯の修復に関し、特に、精度を改良して歯冠やブリッジのよ
うな補綴物を機械加工することによってそのような修復を実行する過程を簡素化
する方法と装置に関する。
【0002】
【背景技術】
型成型修復又は金属セラミックによる修復(すなわち、歯冠などの歯補綴物)を
形成するための人工歯材料(金や陶材など)の使用を含み、歯医者による歯の修復
のための多数の方法が存在する。人工歯冠は、元の歯の構造によって虫歯を支え
ることができないか、あるいは、元の歯の構造によって虫歯を二義的に支える場
合に、虫歯を補修するために通常使用される。
【0003】 歯冠を受けるために歯の準備をするための公知の技術は、既に許可された係属
中の米国出願第08/785316号と、PCT出願PCT/US98/00910(これらの出願の発明の
名称は共に「歯の修復方法及び装置」である)に説明されている。これらの出願
の内容は参照のためここに全体的に取り入れられる。これらの出願において説明
されるように、公知の歯の修復技術は多数の変数に影響されやすく、そのいくつ
かは歯医者がコントロールできるが、いくつかはできない。以下のこれらのすべ
ての変数が精度に悪影響を及ぼす。 (1)歯冠を受けるように歯を準備すること。 (2)歯の上に置くことができるように歯冠を準備すること。 (3)準備された歯に歯冠を嵌めて固定する方法。
【0004】 人工歯冠の品質は実際に歯冠を作り出す人(例えば、試験室技術者)の技能に基
づいて異なるだろう。特に、患者の歯が人工歯冠を受けるように形成された後に
、印象材料を患者の口内に置くことによって(すなわち、準備された歯と、それ
に隣接する歯の陰型を形成するために)、準備された歯から印象が形成される。
【0005】 歯医者が一端印象を作ると、試験室技術者は印象にダイピンをセットして、次
に、患者の歯のダイ(例えば、石膏模型)としてマスター印象を形成する。技術者
は咬合位置合わせをして、患者の歯の模型の噛み合わせを行う。その後、試験室
技術者は対象の歯を取り除くためにダイを切断し、次に、歯型のトリミングを行
い、縁仕上げ線のマーキングを行う。そして、下部構造は補綴歯冠の準備のため
にろうを引かれる。
【0006】 ろう型が形成された後に、ろう型は歯冠の下部構造(例えば、コーピング)に変
換される(すなわち、型成形、または機械加工される)。それは、印象の品質、技
術者の技能、および歯型材料の適正選択に関連する変数が与えられる場合に、許
容誤差内のコーピングを製造する挑戦である。
【0007】 例えば、Mikronaに譲渡された米国特許第5135393号は、非金属コーピングのよ
うな部分を製造するためのコーピング機構について説明する。そこに説明される
ように、3次元パターンがフィーラーピンで検出され(例えば、トレースされ)、
次に、フィーラーピンが検出したふれ又は変位がモータ駆動機械加工ツールに移
送される。パターンがトレースされるとき、モータ駆動機械加工ツールは、ブラ
ンクを加工して形の合う立体的なコーピングを作る。コーピングは後に完成歯冠
を強化するために歯科試験室によって使用される。すなわち、機械加工されたコ
ーピングがいったん作られると、それは陶材で強化処理される。強化材は、オリ
ジナルの歯のエナメルをシミュレートするために特定の陰影と色合い効果をもた
らす。そして、強化陶材は真空燃焼され、つや出しされかつ磨かれて、合わせら
れる。
【0008】 前記'316出願は、上で説明された方法で印象を作ることを必要としないで歯冠
を作り出す技術について説明する。むしろ、'316出願は、患者の準備された歯に
合わせられる歯冠の補綴模型を作ることを説明する。模型が一端準備されると、
歯の補綴模型に外側寸法において一致する歯補綴ブランクは、その内部が模型の
内部に合うように機械加工される。全体の処置は歯医者のオフィスで実行される
ので、歯の補綴歯冠を作り出すために印象を試験室技術者に送る必要がなくなる
【0009】 人工歯冠は通常陶材をその上に形成させる一組の金属コーピングから形成され
るものであった。歯の修復補綴物として他の材料もまた製造され使用された。例
えば、ニューヨーク州アマーストのIvoclar North America, Inc.は多層からな
る樹脂合成物で全体的に形成された歯の補綴複製物を生産する。総合的な修復物
に強度を与えるように内側の層は繊維構造の樹脂合成物で形成され、次に、外側
の層は、修復される実際の歯の色と形により容易に合わせることができる樹脂合
成物で形成される。樹脂合成物修復材は摩耗するため、Ivoclarは、つい最近、
完全にセラミックにより形成される歯冠を作り出した。ここで参照されるように
、「セラミック」材料は結晶構造を多く持つ材料であり、例えば、30%のオー
ダー又はそれ以上の結晶構造を持つ。対照的に、「樹脂」や「樹脂合成物」材料
は10%を超える結晶構造を持たない材料である。「陶材」は10%以上のオーダー又
はそれ以上の結晶構造を持つ材料である。これらの用語の定義は、例えばJourna
l of Dental Researchに見られる。
【0010】 本発明は、歯補綴ブランクが歯補綴模型に合うように歯補綴ブランクを機械加
工する装置の改良に関する。さらに、例示的な実施の形態は、歯補綴模型の寸法
に合うように、より簡単に、より正確に加工することができる改良された歯補綴
ブランクに関する。
【0011】
【発明の開示】
本発明は、形成された歯補綴模型から歯補綴ブランクを正確に倣いフライス加
工することができ、かつ、歯医者が使い慣れている歯科ツールの感覚を模写する
ことができる装置を使用したツールによる機械加工修復精度を高めることに関す
る。さらに、例示的な実施の形態は、容易に機械加工することができるハイブリ
ッド歯補綴ブランクの準備に関する。
【0012】 本発明の例示的な実施の形態は、歯補綴模型と、該歯補綴模型の外寸法に合っ
た外寸法を持つ歯補綴ブランクとを保持する手段と、歯補綴模型の三次元表面と
合うように歯補綴ブランクの立体的な表面を機械加工する手段とを含んでなる歯
補綴物を生産する装置であって、保持手段が単一の軸回りに回転可能であり、機
械加工手段がリニアロータリアキシス上でリニアロータリモーションを行うため
の少なくとも1つのアームを持つ装置である。
【0013】 また、本発明の例示的な実施の形態は簡単かつ正確に加工できる歯補綴ブラン
クである。例示的な実施の形態において、歯補綴ブランクは、人工歯補綴材料と
して選択され内部空洞を形成する少なくとも10%の結晶構造を持っている第1外
側材料と、加工材料として選定され前記内部空洞に接着され、第1硬度よりも小
さい第2硬度を有する第2内側樹脂材料とを有する。例えば、歯補綴ブランクは
外側セラミック材料、例えば、IvoclarのEmpress (登録商標)IかII又は陶材と
、樹脂か樹脂合成物(例えば、IvoclarのTargis(登録商標))で形成された第
2内側材料を含んでいる。例示的な実施の形態では、射出成形法を使用してブラ
ンクを形成することができる、第1外側材料が初めに形成される(例えばダイ内
にセラミック粉とバインダを注入し、その後焼結プロセスによる)。その後、樹
脂合成材料は外側材料の中で射出成形される。
【0014】
【発明の実施形態】
本発明の他の目的と利点は、添付の図面と関連して実施の形態の以下の詳細な
説明を読むことにより、より明らかになる。図において同様である要素は同様な
数字によって示されている。
【0015】 1.概観 例示的な実施の形態は、望まれるならばブリッジの準備に関連して使用される
人工歯冠(すなわち、ベニヤを含む歯冠の人工代用品)に関して説明される。しか
しながら、当業者であれば、インレーとオンレーを含み、どんなタイプの仕上げ
された歯補綴物を生産するのに本発明の例示的な実施の形態を使用することがで
きることを理解するであろう。
【0016】 人工歯冠を受けるために患者の歯を準備するために、歯は従来の方法で歯医者
によって削られる。そして、そのような一連の補綴模型から1つの補綴模型歯冠
を選択する。(最も一般的な歯のサイズ、形、および色合いをカバーするさまざ
まなサイズ、形、色合い、およびタイプで模型を構成することができる)。補綴
模型を実質的に「前仕上げ」することができて(例えば、70パーセント完成)、補
綴材模型は、プラスチック、金属、セラミック、または陶材を含む如何なる材料
から形成することができ、または、ここで説明するハイブリッド構造を使用する
ことで形成することができる。歯医者が処理する補綴模型歯冠のサイズとタイプ
の範囲は一般に、最終的な歯補綴が機械加工されるさまざまな補綴ブランクのサ
イズとタイプに対応している。
【0017】 補綴模型歯冠は、歯医者が患者の準備された歯及び/又はその複製模型に補綴
模型歯冠を正確に合わせることができるような成形可能な材料で満たされる。例
えば、歯の印象を作るために伝統的に使用される材料のような紫外線硬化材料で
補綴模型歯冠を満たすことができる。歯医者は、補綴模型歯冠の内部へ光硬化材
料を入れて、その材料の一部が補綴模型歯冠の内部からはみ出させることができ
る。光硬化材料の該一部は、補綴模型歯冠の肩と準備された歯の肩の間の接触領
域を充填するのことに使用され、光硬化材料によって肩の正確なテンプレートを
得ることができる。
【0018】 補綴模型歯冠が紫外線硬化材料でいったん満たされると、補綴模型歯冠は準備
された歯の上に押しつけられ、隣接している歯に整列される。歯医者は、準備さ
れた歯の上に補綴模型歯冠被せられたことに満足すると、紫外線硬化材料を硬化
させ(すなわち、紫外線にさらし)、そして、余分な材料を(例えば、歯科用器械
を使用して)切り取ることができる。さらに、補綴模型歯冠と隣接歯との接触を
調整するために補綴模型歯冠の外周側面を切削等加工する。また、より正確な咬
合位を獲得するために補綴模型歯冠の上面は必要に応じてスポット的に切削等加
工されるかもしれない。
【0019】 補綴模型歯冠は次に、最終的な人工歯冠を作るために補綴ブランクを切削等加
工する際にテンプレートとして使用するために準備された歯から取り外される。
例示的な実施の形態によると、最終的な人工歯冠は、補綴模型の外寸法に一致す
る外寸法を有する補綴ブランクを切削等加工することによって作り出される。
【0020】 2.倣いフライス装置 準備された歯に補綴模型歯冠が望ましくフィットするように従来補綴模型歯冠
はテンプレートとして形成されてきたので、補綴ブランクは補綴模型歯冠に合う
ようににフライス加工される。補綴ブランクを補綴模型歯冠に合わせるための例
示的な装置は補綴模型歯冠を機械加工する手段を含んでいる。補綴模型歯冠と補
綴ブランクを保持する把持手段が備えられる。
【0021】 本発明に従って構成される例示的な倣いフライス装置100の側面図を図1で示し
ており、この図は、補綴模型と、該補綴模型の外寸法に一致する外寸法を有する
補綴ブランクと保持する手段を含む。保持手段は下ベアリングビームアセンブリ
102を含んでいる。図1は側面図であるので、歯補綴模型を固定するのに使用する
保持手段の部分だけが示されている。保持固定具104は、第1軸106回りに回転可
能な第1保持固定具104として表される。歯補綴ブランクの寸法が歯補綴模型のも
のに合うようにフライス加工される歯補綴ブランクを保持する第2保持固定具は
図3において第2保持固定具304として示される。
【0022】 図1を参照すると、歯補綴模型の表面に合わせるために歯補綴ブランクの表面
を機械加工する手段は上ビームアセンブリ108を含んでいることが示される。上
ビームアセンブリは、ベアリング上を走るベアリングレールを持つリニアロータ
リベアリング110に取り付けられた上アーム120によって支持されている。上記ベ
アリングは、上ビームアセンブリ108全体が横方向(すなわち、図1の図面のペー
ジに直交する方向)に摺動すること、かつ、フライス加工ツール全体を矢印126で
示すように上向き及び下向きに回転させるために、軸112回りに回転することを
可能にする。
【0023】 例示的な実施の形態に従って使用されるロータリリニアベアリングは、共通の
軸に関して線運動及び回転を与えることができる如何なるベアリングとすること
ができる。そのようなベアリングは、日本のIko社製の回転・線運動を供給する
のに使用されるMiniature Stroke Rotary Bushingシリーズパーツを含み(但し
、これに限定されるものではない)、容易に入手可能である。歯医者に手探り感
覚を提供するために、ばね又は釣合い錘114として構成したカウンタフォースを
設けて回転軸112回りにフライス加工ツールを安定させている。
【0024】 図1は側面図であるので、トレーシングスタイラス(トレース針)118のみが見
えている。しかしながら、図2を参照すればわかるように、トレーシングスタイ
ラスマウント119に収容され歯補綴模型をトレースするのに使用されるトレーシ
ングスタイラスに加え、トレーシングスタイラスマウント119に平行する切削ツ
ールマウント202(図2の平面図に見ることができる)が切削ツールを受けるために
設けられている。切削ツールはトレーシングスタイラスの動きに倣い歯補綴ブラ
ンクをフライス加工して歯補綴模型の寸法を合わせる。当業者であれば、ツール
マウント202に合う適当なサイズの如何なる従来技術の切削ツールを使用するこ
とができ、切削刃の材料(例えばダイヤモンド刃)はフライス加工される材料に相
関して選択されることを理解できるだろう。
【0025】 図1を参照して、軸112に関して線形移動かつ回転可能であることに加え、倣い
フライス装置のトレーシングスタイラスと切削ツールは、アーム120に連結され
軸124に関して回転する別のアーム122を含むことができる。これにより、矢印12
4で示すように軸112回りにトレーシングスタイラスと切削ツールを動かすことを
可能にする。アーム120と122はそれぞれロッカープレートとサスペンション(吊
設)プレートとして構成することができる。
【0026】 図2は図1の倣いフライス加工装置100の平面図であり、第1アーム120、即ち、
上ベアリングビームアセンブリ108全体がどのようにしてリニアロータリベアリ
ング110に沿って方向202に摺動可能であり、かつ軸112回りに回転可能であるか
をよりわかり易く示すものである。第2アーム122は、図2に示す第1アーム120
に旋回可能に取り付けられている。トレーシングスタイラスマウント119を図2の
左側に見ることができ、ベアリングビーム204の右側に切削ツールマウント202を
見ることができる。ベアリングビーム204は、切削ツールがトレーシングスタイ
ラス118と同じ動きをするようにトレーシングスタイラスの動きを切削ツールの
動きにつなげるのに使用される。トレーシングスタイラスと切削ツールの相互接
続形運動は、係属中の米国特許出願 No. 09/151100で説明される方法で達成する
ことができる。該特許出願の内容は参照のためにここに取り入れられる。トレー
シングスタイラスとツールは、ビーム204を介して連結されることに加えて、リ
ンケージ206(例えば、リンクチェーン、または他のカップリング)を介して回転
可能に接続されて、軸208回りのトレーシングスタイラスの回転が切削ツールの
軸208に平行な軸210回りの回転に移送される。
【0027】 図3は図1の倣いフライス装置100の正面図を示す。この図において、図2では垂
直方向に向いた第2アーム122を見ることができる。イラストを簡素化する目的
のために、図3ではトレーシングスタイラスとツールをベアリングビーム204に取
り付けた状態では示していない。スタイラスとツールは、取り付けられると、ベ
アリングビーム204に取り付けられたスタイラスホルダとツールホルダ内に固定
され、下ビームアセンブリ302の保持固定具に対して垂直方向に整列される。ベ
アリングビーム204は、ねじ312などの取付ねじを介してアーム122に取り付けら
れる。第2アーム122を支える第1アーム120は図3の上部に示すロータリリニア
ベアリング110に関して可動である。
【0028】 図3において、トレーシングスタイラスと切削ツールがビーム204から取り外さ
れるが、それぞれ歯補綴模型とブランクを保持する第1保持固定具104と、第2
保持固定具304を下ビームアセンブリ302上に見ることができる。これらの保持固
定具はそれぞれ単一軸に関して回転可能である。すなわち、保持固定具104は軸3
06に関して回転可能であり、歯補綴ブランクの保持固定具304は軸306に平行な第
2軸308に関して回転可能である。歯補綴ブランク保持固定具104の回転を歯補綴
ブランクの保持固定具304の回転運動として移送するために、係属中の米国特許
出願No. 09/151100に記載されているリンケージと同様なリンケージを使用する
ことができる。例えば、保持固定具104の回転に対応して保持固定具304を回転駆
動するために中心線311によって代表されるリンケージを含むことができる。
【0029】 当業者が理解できるように、装置の組立の間に高度の精度を維持するのは重要
である。すなわち、トレーシングスタイラスとツールは、フライス加工の間に歯
補綴模型に対するトレーシングスタイラスの動きがツールによって第2保持固定
具304に関して正確に模写することができるように、保持固定具104と204に整合
されなければならない。従って、異なる整合から生じるような競合する熱膨張係
数を避けるために倣いフライス装置100の上下ビームアセンブリに同じ材料を使
用することができる。例示的な装置に使用される材料は鉄鋼、アルミニウム、ま
たは必要な剛性を達成することができ、かつ、所定の許容誤差内でアライメント
が可能ないかなる他の材料とすることができる。
【0030】 上下ビームのそれぞれのスピンドル間の中心距離は非常に正確に保持されるべ
きである。例示的な実施の形態は、トレーシングスタイラスと切削ツールを保持
する単一体のスピンドルビーム(すなわち、ビーム204)を使用する。同様に、第
1及び第2保持固定具をそれぞれ修理するのに単一のビーム302が使用される。
倣いフライス装置が衝撃を受けたりその他濫用されたときでさえ、アセンブリの
誤差変化によるそういった中心距離変化は取り除かれる。それぞれの上下ビーム
アセンブリのために単一の剛性ビームを使用することにより、また、総計部品点
数を減少させ、アセンブリの総過程数を簡素化することができる。アーム120と1
22などのピボット部材を使用することで、また、部品点数を減らし、アセンブリ
過程を簡素化することができる。さらに、そのような実現は、ほこりやゴミによ
る汚染をより少なくし、抗力をより少なくしてスタイラスの滑らかな運動を作り
出す。単に単一の線形軸運動のみを行う構成を使用することで、倣いフライス装
置の旋削加工側側面を封鎖して、ほこり等を取り除いて、液体冷却剤を提供する
ことをより簡単にする。
【0031】 例示的な実施の形態によると、整合の微調整のために倣いフライス装置100の
様々な位置でのオプションの調整を含むことができる。
【0032】 図4Aを参照し、図1の上ビームアセンブリと関連する例示的な調整手段を詳細
に示す。図4Aの調整手段は、アーム120からアーム122に繋がるピボット連結の一
端に提供される。同様に、アーム122の反対側をアーム120にピボット連結するこ
とができることを当業者は理解できる。この調整をよりよく図示するために、ア
ーム122の一部を部分断面図で示す。
【0033】 調整装置128は、上アーム122の両端に位置するクランプホルダ404に取り付け
られた2つのピボットピン402(アーム122の各端部に1つずつ)を含む。ピンは止
めねじ406でバックアップされている。図示のように、各ピンは、クランプホル
ダ404内に置かれる第1大径部と、ピボットベアリング408のレース内における第
2小直径部で形成される。これらの止めねじを調整するのによって、これらのピ
ボットピンは軸方向に一緒に可動であって、その結果、ピボットベアリング408
の内側レースと外側レースの間に前負荷状態を引き起こす。この前負荷がピボッ
トベアリングによって形成されたピボットシステムから軸方向及び半径方向の遊
びを取り除く。遊びが存在すると倣いフライス加工の誤差を生じさせる。適切な
前負荷が達成されるとき、ピボットピンはクランプねじ(図示省略)によって堅固
に所定位置に置かれ、上ベアリングビームアセンブリ全体が、図4Bおよび4Cに関
して説明される方法で下ベアリングビームアセンブリに対してきめ細かく整合さ
れる一体物として作動する。
【0034】 上記アセンブリを含むパーツに対する機械加工誤差が変化すると、倣いフライ
ス装置100の上ベアリングビームの下ベアリングビームアセンブリに対する心ず
れが引き起こされる場合があり、その結果、フライス加工誤差が歯補綴ブランク
に生じる。従って、上で上アーム120が摺動旋回するリニアロータリベアリング1
10のベアリングレールの一端に水平調整マウントがオプションで設けられ、垂直
調整マウントは他端に設けられる。そのような特徴は、水平及び垂直平面におけ
る精密な整合調整することを可能にし、摩耗、衝撃、または他の濫用による心ず
れを補う機会を提供する。
【0035】 図4Bは、下ベアリングビームアセンブリに関して上ベアリングビームアセンブ
リの横方向の心ずれを修正するために図1のベース構造101に取り付けられる調整
機構を示す。例えば、図4Bの調整機構をリニアロータリベアリング110の一端に
設けて、ベアリングレールを図1のベース構造に取り付けるために使用すること
ができる。取付孔413に挿入されたねじを介して図1の装置のベース構造101に図4
Bの調整機構を取り付けることができる。調整機構は孔409を備え、リニアロータ
リベアリング110のベアリングレールがこの孔を通る。ベアリングレールが固定
する圧力を調整するのにクランプねじ411を使用することができる。また、調整
機構は複数の止めねじ410と薄いビーム部分412を含んでいる。それらの止めねじ
410はこの薄いビーム部分を撓ませ、上ベアリングビーム204を下ベアリングビー
ムに対して横方向にオフセットさせることができる。横方向の調整は、止めねじ
410を必要なオフセットに調整し、次に、ベアリングレールをマウント内にロッ
クするためにクランプねじ411をマウントに締め付けることによって達成される
【0036】 図4 Cは、垂直方向において、下ベアリングビームに対して上ベアリングビー
ムの向きを合わせるのに使用することができる調整機構を示す。図4Cの調整機構
は、図4Bの調整機構が設けられる端部の反対側のリニアロータリベアリングのベ
アリングレールの端部においてベース構造101に設けることができる。図4Cの調
整機構は、複数の取付孔416を通るねじを使用することでベース構造に取り付け
られる。ここでも、リニアロータリベアリングのベアリングレールが通る孔418
が設けられる。図4Cの調整機構の中でベアリングレールを締め付ける圧力を調整
するのにクランプねじ420を使用することができる。
【0037】 図4Cの調整機構は、止めねじ422と、該止めねじによって撓まされて偏向させ
られて下ベアリングビームに対して上ベアリングビームアセンブリを垂直にオフ
セットさせる薄いビーム部分424とを含んでいる。垂直調整は、止めねじ422を調
整して孔418を通り抜けるベアリングレールを適切な高さに持っていき、次に、
クランプねじ420を締めてベアリングレールをマウントにロックして、図4の調整
機構のレールクランプ部分を止めねじに対してしっかりと下方に引くことによっ
て達成される。
【0038】 図4Bと4Cの調整機構をそれぞれ、例えば、図2のベアリングレールマウント212
と214として使用することができる。例示的な実施の形態では、リニアロータリ
ベアリング110を使用して、上アーム120をマウント212と214の中に緩く取り付け
ることができる。図4Aの調整機構は次に、下アーム122の上アーム120との接続を
微調整するために使用される。その後、下ベアリングビームアセンブリに対する
上ビームアセンブリの整合を微調整するのに図4Bと図4Cの調整機構を使用するこ
とができる。
【0039】 当業者は、必要な整列を達成するのに適当であると考えられる図1の倣いフラ
イス装置のどんな位置にもここで説明される調整機構のいずれをも置くことがで
き、いかなる他の必要な調整も加えることができることを理解できるだろう。
【0040】 当業者は、例えばチェーンとギヤのアセンブリを使用することで、様々なスピ
ンドル(すなわち、スタイラス/切削ツールスピンドル及びツール固定スピンドル
)を連結することができることを理解できるだろう。圧縮ばね(例えば、コイルば
ね) を使用して張力を与え、かつ、スピンドルの回転からバックラッシュを取り
除くことができる。当業者が理解できるように、満足できる範囲の可動を達成す
るために上ビームアセンブリでの回転は180°だけ必要とされる。望まれること
は、上ベアリングビームの重さを減少させることである。なぜなら、この部分が
第1及び第2アーム120、122を使用するキャンチレバーとなっているからである
。従って、スタイラスと切削ツールを保持するのに使用される上ビームは空洞に
される場合があり、また、重さを最小にするために180°だけのスピンドル回転
を含むことができる。対照的に、下ビームアセンブリのスピンドルは完全に360
°回転することが許されている。
【0041】 作動において、補綴模型歯冠は保持手段内に置かれる。保持固定具、またはホ
ルダは、補綴模型歯冠と補綴ブランクの直立向き又は逆さ向きのいずれか一方の
配置を許容するために対称的に構成される。例えば、補綴模型歯冠を初めに逆さ
に第1保持固定具に置いて、紫外線硬化材料によって形成された表面がトレーシ
ングスタイラスで容易にアクセスしやすいようにし、次に、外側をフライス加工
するために逆にすることができる。
【0042】 クランプを第1及び第2保持固定具にそれぞれ設けることができる。クランプ
の位置はそれぞれ補綴模型歯冠と補綴ブランクの位置合わせマークに合わせられ
る。例示的な実施の形態において、調整手段は、補綴模型歯冠が保持固定具に挿
入され、次に適所で保持されるようにするために提供される。例えば、調整ねじ
を設けてクランプを介して補綴模型歯冠の外部に圧力を加えて、補綴模型歯冠を
適所に固定することができる。
【0043】 補綴模型歯冠が第1保持固定具に置かれて左側スピンドルの軸を中心に手動で
回転され、一方、フライス加工される補綴歯ブランクは、平行な右側スピンドル
であって、その平行な回転軸に関して回転する平行な右側スピンドル上の同様な
第2保持固定具に置かれる。左右のスピンドルは、第1及び第2固定具のそれぞ
れのスピンドルに固定されたギヤに接続されて連動するチェーンやベルトなどの
駆動手段によって同期回転可能に互いに接続される。したがって、マシン運転者
によって第1保持固定具の歯補綴模型歯冠に伝えられたどんな回転運動もフライ
ス加工される歯補綴ブランクに対して第2保持固定具によってコピーされる。切
削ツールは、もちろん、従来技術の歯科ツールとして使用されるダイヤモンドバ
ーのような如何なるフライス装置とすることができる。
【0044】 当業者がわかるように、保持固定具の中で適所に補綴模型歯冠を保持するため
に補綴模型歯冠上にいろいろなレジストレーションマークを含むことができる。
補綴模型歯冠が存在するケースのように、クランプと調整スクリュを介して適所
に補綴ブランクを保持することができる。
【0045】 例示的な実施の形態によると、準備された歯と合う表面を除いて、補綴歯冠ブ
ランクは仕上げされた外表面を含むことができる。補綴模型歯冠と補綴ブランク
の同じ位置にあるレジストレーションマークとクランプを使用することで、補綴
模型歯冠をテンプレートとしてたどることを補綴ブランクの内側を準備された歯
の形に合わせるために使用することができる。
【0046】 この目的のために、スタイラスで補綴模型歯冠をトレースする(たどる)こと
ができ、スタイラスの動きは補綴ブランク表面上の切削ツールの動きを制御する
ために用いられる。レジストレーションマークが補綴模型歯冠と補綴ブランクを
まさに同じ向きに位置させるために使用されているので、補綴ブランクの内部の
正確な旋削を達成することができるように補綴模型歯冠と補綴ブランク間の外輪
郭の正確な整列を保証することができる。そのような旋削は、前記米国特許No.5
135393で説明される方法のような公知の方法で実行することができる。この米国
特許の内容は参照のためここに組み入れられる。
【0047】 トレーシングスタイラスは図3の左側に見られるように「C」ロータリアキシス
スピンドルに取り付けられ、スタイラスの形に合う形を有するモータ駆動切削ツ
ールは図3の右側の平行な「C」ロータリアキシススピンドルに取り付けられる。
左右の平行な「C」アキシススピンドルは、それぞれの「C」アキシススピンドル
に固定されたギヤに連動連結されたチェーンかベルト321のような同期駆動手段
によって回転可能に相互接続されている。したがって、機械運転者によってトレ
ーシングスタイラスに伝えられたどんな回転運動も切削ツールによってまさにコ
ピーされる。
【0048】 例示的な実施の形態によると、釣合い錘114はスタイラス、切削ツール、およ
び切削ツールモータの重量を相殺する。機械運転者がスタイラスをリリースする
とき、どんな位置でもスタイラスと切削ツールの「C」軸回りの回転をそのよう
にして維持することができる。もちろん、当業者は、上に説明した釣合い錘の特
徴を与えるどんな機構も使用することができ、例えば、適切な大きさに分けられ
た複数の金属重り、ばね偏倚手段その他のいかなるカウンタウェート手段を使用
することができる。同様に、オペレータがカッターのどんな動きも控えるとき、
スタイラスとカッターが動かないままで残っていることを保証するような望まれ
るどのような構成にも釣合い錘を提供することができる。
【0049】 補綴ブランクの内部(すなわち、歯の合わせ面)がいったん達成されると、補綴
模型歯冠の外表面はたどられて、補綴ブランク歯冠の外部フライス加工を同様に
達成するのに使用される。すなわち、補綴歯冠の周囲側部表面と上面はスポット
フライス加工される。
【0050】 例示的な実施の形態によると、歯補綴模型と補綴歯冠を保持する第1及び第2
保持固定具に対称の空洞を構成することができる。そのように、スタイラスと切
削ツールによって歯補綴模型と歯補綴ブランクの四方にアクセスすることができ
るように、歯補綴模型および歯補綴ブランクをそれぞれの固定具に直立位置又は
逆さ位置にして置くことができる。例えば、図5に関して議論するT形の舌を用い
て、歯補綴模型及び/又は歯補綴ブランクをそれらのそれぞれの保持固定具内で
逆にすることができる。
【0051】 補綴ブランクのすべての機械加工が完了した後、保持固定具から補綴模型歯冠
と補綴ブランクの両方を取り除くことができる。補綴ブランクに含まれていた位
置決めの印は次に削られ若しくは研摩され、またはそれらがくぼみとなる場合は
埋められる。補綴ブランクのすべての外表面が仕上げされた面として形成される
ので、補綴ブランクは今、どんな陶材による強化又は焼結を必要としないが、患
者の準備された歯にすぐに接着することができる完成された歯冠を構成する。
【0052】 もちろん、例示的な実施の形態は人工歯冠の準備に限定されず、歯ベニヤを含
み(これに限定されるものではない)、如何なる補綴歯にも使用できる。例えば
、ブリッジテンプレートを形成するのに使用する多重人工歯冠は、ブリッジの役
目をなすのに十分大きく形成された単一の補綴ブランクを機械加工するためにト
レースされる。この場合、全体のブリッジはただ一つの断片としてテンプレート
から機械加工される。
【0053】 当業者は、また、補綴ブランクを補綴インレーとオンレーに機械加工するのに
本発明の例示的な実施の形態を使用することができることが理解できる。例えば
、印象材料を患者の歯のインレーかオンレー部に置くことができ、そして、事前
に製作された補綴物を印象材料内に置くことができる。印象材料は次に硬化され
、インレーかオンレーのテンプレートを提供するために余剰の印象材料は取り除
かれる。その後、ブランクインレー又はオンレーの機械加工は、前に人工歯冠に
関して説明した方法により、準備されたテンプレートを使用することで実行され
る。
【0054】 もちろん、当業者は、本発明の別の実施の形態が存在することが理解できるで
あろう。例えば、図3の装置をどんなサイズの補綴模型及び/又は補綴ブランクも
収容することができ調整機構を備えるように構成できるし、あるいはそれに代え
て、異なったタイプの歯(例えば、臼歯のための1つのサイズ、小臼歯のための1
つのサイズなど)のための別の装置を構成することができる。
【0055】 4. 歯補綴ブランク 従来の人工歯冠を作り出すのに使用される材料から補綴ブランクを生産するこ
とができる。例えば、金のコーピングなどの第2内部材料の上に陶材やセラミッ
クなどの第1外部材料を組み上げることができる。そして、補綴材模型を合わせ
るために補綴ブランクの内部材料をフライス加工することができる。補綴ブラン
クの内部に金属を使用することで、仕上げられた補綴材を患者の準備された歯の
上にセメント付けすることができる。
【0056】 本発明の別の例示的な実施の形態に従い、補綴ブランクは陶材又はセラミック
のような単一材料から形成され、そして、他の実施の形態に従ってフライス加工
される。その後、準備された補綴ブランクの内部は所定量だけ(例えば、およそ0
.2mm)フライス加工され、患者の準備された歯に補綴物をセメント付けするのに
より適当な第2材料で内部がコーティングされる。例えば、電気メッキで金属な
ど(例えば、金)の第2材料を補綴物のフライス加工された内部に付けることがで
きる。また他の実施の形態によると、歯補綴物は複合物(ハイブリッド)として
形成される。ハイブリッドブランクは、外側層(例えば、耐摩耗性の強い、高強
度セラミック材料)としての第1材料、および内側層を形成する第2材料(例えば
、樹脂複合体材料を含み(但し、これに限定されない)、容易に機械加工できるよ
り軟質の材料)から形成することができる。第2材料は外側層の内部空洞に接着
される。外側材料は射出成形され (例えば、セラミックパウダとバインダをダイ
に注入した後に焼結処理する)、次に、その内部空洞に軟質の内側材料を接着(例
えば、射出成形)することができる。例えば、フッ化水素酸で外側セラミック材
料の内部をエッチングし塩水層を塗布して複合樹脂への化学的接着力を高めて内
側層の樹脂を接着することができる。代替的に、外側層をセラミックのシェルと
して作り、そして、柔らかくて機械加工可能なセラミックを内側層として焼結さ
せることによりなされる。当業者が理解できるように、セラミックにクラックが
生じるのを避けるために第1及び第2材料の熱膨張率を同じにするべきである。
【0057】 図5A-5Cは、図3のフライス装置と関連して使用することができる保持手段とと
もに、例示的な補綴ブランク及び/又は補綴模型歯冠を示す。図5Aにおいて、取
り外し可能な固定具500が設けられる。この固定具は、図3の装置のそれぞれの「
B」軸スピンドルに取り付けることができて、また、図5の実施の形態ではほぼ「
L」形を呈している。固定具500は補綴ブランク及び/又は補綴模型歯冠を位置さ
せるために使用することができる入れ子にされた開口502を含んでいる。補綴ブ
ランク及び/又は補綴模型歯冠504を図5Aに示すように構成することができる。
そこに示されるように、レジストレーションマークは、入れ子開口502に契合し
てブランク/歯冠を固定具500に位置合わせすることができる雄コネクタとしてブ
ランク及び/又は歯冠の周囲に成形される「T」形の舌として形成されている。も
ちろん、固定具500に関して舌の適当な係合が達成されるならば、どんな許容で
きる方法で舌を構成することができることを当業者は理解するだろう。
【0058】 固定具500は、第1又は第2の保持固定具の対応する保持器内で図3の装置に固
定することができる回転シャフト508を介して図3の装置に着脱自在に取り付けら
れる。もちろん、補綴ブランク及び/又は補綴模型歯冠のために、図3の装置で使
用される保持固定具のどちらか一方又は両方に同様の固定具500を関連づけるこ
とができる。
【0059】 図5Bは、位置決め固定具500を含むことができ該固定具に補綴ブランクまたは
補綴模型歯冠を固定する機構を示す。図5Bで示すように、「T」形状の舌506が入
れ子孔502に挿入された後に、クランプ機構510(これはピボット512に関して枢軸
旋回可能である)は、クランプ先端514が「T」形の舌506の上に位置されるように
変位される。次に、サムスクリュ516を用いて(例えば、時計回りに回転させて
)クランプ510を所定位置にロックすることができる(すなわち、クランプ510を
通り抜けるねじ518がクランプを閉位置にロックする)。
【0060】 図5 Cは開位置に位置するクランプ510を示す。図5 Cに示すように、サムスク
リュ516が逆方向に、すなわち、反時計回りに回転され、その結果、クランプ510
は軸512回りに回転してその先端514が「T」形の舌506に係合する場所から遠ざか
る。そのようにして、補綴ブランク及び/又は補綴模型歯冠を固定具500から垂直
方向に取り除くことができる。図5 Cで示されるように、クランプ510は固定具50
0の開口520内で軸512回りに運動する。
【0061】 例示的な実施の形態によると、「T」形の舌506はいかなる適当な材料で形成す
ることができる。例えば、「T」形の舌506を補綴ブランク及び/又は補綴模型歯
冠を作るのに使用される材料と同じ材料で構成することができる。補綴模型歯冠
が準備された後に、固定具500からそれを取り除くことができ、次に、「T」形の
舌をそこから取り除き(例えば、図2Aの要素204が取り除かれるのと同じ方法でフ
ライス加工し)、磨くことができる。
【0062】 図6A-6Eに言及すると、これらの図は、図3の装置と関連して使用することがで
きるホルダの代替実施形態を示す。ホルダは正確に歯補綴ブランクまたは補綴材
模型を位置決めして保持することができる。図示される例示的なホルダは、歯補
綴物または補綴材模型の一部として構成される舌などの反復可能かつ正確な位置
合わせ印を提供する。さらに、図示されるように、ホルダは、開かれると、舌を
自動的にエジェクトする。ホルダを締めると自動的に回転して所定位置に移動し
、ホルダが緩められると回転して経路から(例えば、90°)はずれるクランプ装置
が提供される。そのように、オペレータは空洞内に舌が置かれたことをはっきり
見ることができ、片手を使用してホルダを操作することができ、もう一方の自由
な手で舌を保持装置内に置くことができる。
【0063】 図6Aは閉位置に位置するホルダを示す。図6Aのホルダは番号600で示され、ク
ナール加工された回転可能なノブ602を含んでいる。ノブ602を反時計回りに回転
するとホルダを閉じることができ、時計回りに回転させるとホルダを開くことが
できる。図6Bに示すように、図5の「T」形の舌506は、ホルダ600に設けた「T」
形の切欠き622の上面606と、クランプ604との間に位置する。図6Bでは、クラン
プ装置は、ねじを切ったシャフト608回りにノブ602を回転させることにより舌50
6上で回転され、舌506上に引き下げられている。
【0064】 オペレータは歯補綴ブランクまたは補綴模型歯冠を空洞に位置する舌に対して
置いて、次に、クナール加工されたノブ602を反時計回りに回転させる。クナー
ル加工されたノブが回転すると、ノブ602とカラー612の間に位置するコイルばね
610は、クランプ604をノブ602と同じ方向に回転させる抗力を生じさせる。クラ
ンプの回転はシャフト608の拡張したクランプシャフト部分614を介して達成され
る。クランプ604の第1端部が図6Aで示すストップピン616に接触すると、クラン
プの回転は止まる。この時点において、クランプ上のねじ付きのシャフト608は
ノブ602のねじによって下方へ引かれ、舌は空洞内に入れられて適所に固定され
る。ノブ602が時計回りに回転すると、クランプ604はシャフト608のねじによっ
て上げられる。クランプ604が十分上昇して舌506に対する圧力を開放すると、ス
プリング610の抗力は、図6 Cに示すようにクランプ604の反対側の端部がストッ
プピン616に接触するまで、クランプ604を予定された量(例えば、90°)回転させ
る。オペレータがノブ602を時計回り回転させ続けると、クランプ604は上昇する
。クランプが予定された距離上昇すると、クランプシャフト614のカラー612はピ
ン618(図6D参照)に接触し、エジェクトピンを上昇させ始める。エジェクトピン
は舌506を押し上げて空洞の外へ出す。図6Cは、補綴ブランクまたは補綴材模型
が取り外された状態のホルダを示す。
【0065】 図6Eは、従来技術の取付手段 (例えば、ねじとナット)を用いてホルダ600を軸
620回りに図3の倣いフライス装置に取り付けることを示す。図6Eでは、歯補綴ブ
ランク又は模型の舌は切欠き622から取り除かれている。
【0066】 図7Aと7Bは本発明の例示的な実施の形態に従って歯冠として構成されるハイブ
リッド補綴ブランクを示す。レジストレーションマーク(例えば、T形の舌)は図7
Aと7Bに示されていないが、図5A-5Cに示したように使用することができる。
【0067】 概して言えば、ハイブリッド補綴ブランクは、人間のエナメル質に匹敵するか
それよりも硬い硬度を有する外側材料、例えば、ヌープ硬さが300を超えるセラ
ミック材料で構成することができる(但し、300未満のヌープ硬さを持つ外側材料
も使用することができる)。本発明はハイブリッド補綴物の外側セラミックとし
て適当な例示的な材料は、スイスのIvoclar CorporationがTargis(登録商標)、
Empress(登録商標)といった名前で市販している材料とすることができる。但し
、これらの材料に限定されるものではない。そのような材料は高い強度を与える
が、陶材などのように表面が粗くない材料であり、したがって、好ましい。但し
、陶材も使用することができる。 代替的又は追加的に、外側の材料をその弾性
率(すなわち、剛性)と関係して選定することができる。例示的な実施の形態によ
ると、外側材料の剛性は内部材料に比べての高いほうが好ましい。一方、例示的
な実施の形態では、選択された外側材料の剛性は人の象牙質の剛性(例えば、16-
18 ギガパスカル(GPa))に匹敵するか、それを超えるものであり、あるいは、よ
り小さいか大きい。既に言及された材料、すなわち、Targis(登録商標)およびEm
press(登録商標)、はそれぞれ10、39を超える剛性を有する。もちろん、より剛
性の小さい材料を使用することができる。但し、より剛性の高い支持体は より
強い歯冠を与える。
【0068】 代替的に、外側材料はその強度がメガパスカル(MPa)程度のものを基準として
選択される。一方、外側材料は人の象牙質の強度に匹敵するかそれを超える強度
を有するものとすることができる。Targis(登録商標)材料は157MPaのオーダーの
強度を有し、Empress(登録商標)は130MPaのオーダーあるいはそれより優れた強
度を持つ。もちろん、より強い材料が好まれるが、より小さい強度を持つ材料も
使用することができる。
【0069】 内側材料を樹脂合成物またはフライス加工に適したその他のいかなる材料で構
成することができる。当業者は、既に言及されたセラミック材料や陶材はフライ
ス加工することが難しいことを理解するだろう。この問題は、本発明の倣いフラ
イス装置によって容易に形成される特性を持つことで特別に選択された内部材料
を有するハイブリッド補綴ブランクとすることで避けられる。
【0070】 例示的な実施の形態において、樹脂合成物から形成された内側材料は、材料の
剛性を表す弾性率が40GPaを超えるオーダーのものであり、あるいはそれより小
さいか大きいかである。樹脂合成物は100MPaのオーダー、あるいはそれより小さ
いか大きい強度を有することができる。
【0071】 当業者は、外側及び内側のそれぞれの材料の特性を選択するとき、外側及び内
側材料の異なった厚みを考慮することができることを理解するだろう。例えば、
より厚くて、より強い樹脂が内側材料として使用されるならば、内側材料が提供
する支持が大きくなるので、外側材料の剛性を小さくすることができる。樹脂合
成物は、同じ又は異なった材料のさまざまな粒子フィラーのいずれでも形成する
ことができる。複合構造物は、剛性が15〜100GPaのオーダー、またはそれよりも
小さいか大きいもの、複合強度が100-340 MPaのオーダー、 またはそれよりも小
さいが大きいものを有する構造とすることができる。従来の結合セメントを使用
することを含み(但し、これに限定されない)、従来技術を用いて外側材料に内
側材料を接着することができる。セメントのフィルム厚は歯冠で生じる誤差に関
係し、例えば、100ミクロンメートルのオーダー、あるいは、それより小さいか
大きいものである。
【0072】 当業者は、セラミック/陶材の材料が結晶構造を備えるガラス質アモルファス
材料の合成物であることを理解するだろう。ここで言及されるように、用語「セ
ラミック」はおよそ30%の結晶構造を有する材料を構成し、10%以下の結晶構造
を有する材料をここでは「陶材」と呼ぶ。例示的な実施の形態において、例えば
臼歯のために典型的な補綴歯冠に使用される歯補綴ブランクのフライス加工され
る前の平均の全体的厚みはおよそ4ミリメートル(mm)であり、そのうち、外側材
料の平均厚みを2.5mm、フライス加工される内側材料の平均厚を1.5mmとすること
ができる。フライス加工の後に、外側材料の平均厚は補綴物の総厚みのおよそ50
%となり、内側材料の平均圧は残りの50%となるであろう。当業者は、内側材料が
その容易にフライス加工される特性により選択されるが、必要ならば、特別にフ
ィットするように外側材料をフライス加工することもできることを理解するだろ
う。
【0073】 図7A及び7Bに示す歯補綴ブランクは標準化された寸法に形成され、本発明の例
示的な実施の形態に従ってフライス加工される。図7Aに言及し、この図は歯冠の
横断面を示す。図7Bはそのハイブリッド構造を示し、このハイブリッド構造では
、外側材料702は硬質セラミック又は陶材で形成され、内側材料は容易にフライ
ス加工可能であって、より軟質の樹脂の材料で形成される。
【0074】 当業者は、図7Bで示される例示的な寸法が臼歯の補綴歯冠のために選択される
ものであるが、いかなる補綴物を適用できるようにすることが望まれるならば、
これらの寸法を変えることができることを理解するだろう。例えば、小臼歯に関
して用いられる歯冠、オンレー又はインレーは、補綴物フライス加工の量、必要
な強度、硬度、および剛性に対応するように選択された外側または内側材料の厚
みを備えるように形成される。
【0075】 本発明によると、一端歯補綴物が形成され、かつ、該歯補綴物が上に置かれる
歯が準備されると、歯補綴物を所定場所に挿入することができる。例示的な実施
の形態によると、接着に使用されるいずれの技術も使用することができる。例え
ば、光硬化セメントを使用することができる。この場合、補綴物は所定場所に挿
入され、そして、すべての調整がされた後に、比較的高強度の光にさらされて、
セメントを硬化させる。さらに、補綴物の着座を改善する多くの公知の技術を用
いることができる。例えば、その1つの技術として、補綴物の上面に複数の小さ
な孔を挿入して、準備された歯の上に補綴物が置かれた際にそこからセメントが
放出されるようにするものがある。
【0076】 本発明は、その技術的思想範囲又は必須の特性から逸脱することなく、他の特
定の態様とすることができることを当業者は理解できるだろう。ここで開示され
た実施の形態は、したがって、説明的なものであり、かつ、それらの実施の形態
に限定されるものではないと考える。本発明の範囲は、上で行った説明よりも添
付した特許請求の範囲で示されるものであり、特許請求の範囲で意味するもの及
びそれと同等なすべての変更例を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的な実施の形態に従い上下ベアリングビームアセンブリを持つ倣
いフライス装置の側面図である。
【図2】 図1の上ビームのアセンブリとその支持体の平面図である。
【図3】 図1の倣いフライス装置の部分正面図である。
【図4】 図4A−4Cは、上ベアリングビームアセンブリの2つのアーム間の半径方向
の遊びを取り除くため(図4A)、かつ、図1の倣いフライス装置(図4B/4
C)の上下ベアリングビームアセンブリ間のアライメントを調節するため(図4
B/4C)の調節手段を示す図である。
【図5】 図5A−5Cは、図1の実施の形態に従って使用することができるホルダの例
示的な実施の形態を示す図である。
【図6】 図6A−6Eは、ホルダの追加の特徴を示す図である。
【図7】 図7A及び7Bは、補綴歯ブランク及び/又は歯補綴模型として使用するため
に形成された合成歯冠の例示的な実施の形態を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月16日(2002.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C059 RR19 SS01 TT03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯補綴模型と、該歯補綴模型の外寸法に合致する外寸法を持
    つ歯補綴ブランクとを保持する保持手段と、 前記歯補綴模型の三次元表面に合うように前記歯補綴ブランクの立体的な表面
    を機械加工する機械加工手段とを、 含んでなる歯補綴物を製造する装置であって、前記保持手段は単一の軸回りに回
    転可能であり、前記機械加工手段はリニアロータリアキシス上でリニアロータリ
    モーションを行う少なくとも1つのアームを有する装置。
  2. 【請求項2】 前記機械加工手段は、リニアロータリベアリングを有する上
    ビームアセンブリであって、前記リニアロータリベアリング上を摺動しかつ前記
    リニアロータリベアリング回りに旋回する上ビームアセンブリを含んでなる請求
    項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記上ベアリングビームアセンブリは、 前記リニアロータリベアリング上を摺動しかつ前記リニアロータリベアリング
    回りに回転する第1アームと、 前記第1アーム回りに回転可能な第2アームと、 前記第2アームに取り付けられて前記歯補綴模型をトレースするスタイラスと
    、前記歯補綴ブランクを切断するツールとを支持するベアリングビームとを、 含んでなる請求項2の装置。
  4. 【請求項4】 前記上ビームアセンブリは、前記第1及び第2アームの位置
    を調整して前記スタイラスと前記ツールを前記保持手段に整合させる手段を含ん
    でなる、請求項3の装置。
  5. 【請求項5】 前記機械加工手段と前記保持手段のアライメントを垂直面と水平面のうちの少
    なくとも一方において調整する手段を含んでなる請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 前記歯補綴模型は外表面にレジストレーションマークを有し
    、該歯補鉄模型と組み合わせて用いる請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 前記歯補綴ブランクは前記歯補綴模型のレジストレーション
    マークの位置に合わせるレジストレーションマークを外表面に有し、該歯補綴ブ
    ランクと組み合わせて用いる請求項6の装置。
  8. 【請求項8】 前記両方のレジストレーションマークは、装置の前記歯補綴
    模型の位置を合わせるために用いる固定具に合う「T」型の舌として形成されて
    いる請求項6の装置。
  9. 【請求項9】 請求項7の装置であって、前記歯補綴ブランク及び前記歯補
    綴模型が「T」型の舌として形成されたレジストレーションマークを含み、装置
    は、前記歯補綴ブランク及び前記歯補綴模型の「T」型の舌と合う表面を有する
    固定具をさらに含んでなる装置。
  10. 【請求項10】 前記機械加工手段の前記歯補綴模型に対して設定された位
    置を維持する少なくとも1つのカウンタフォースを含んでなる請求項1の装置。
  11. 【請求項11】 歯補綴模型を提供し、 前記歯補綴模型の外寸法に一致する外寸法を有する歯補綴ブランクを提供し、 前記歯補綴ブランクを保持する固定具に旋削のために前記歯補綴模型と前記歯
    補綴ブランクを機械加工するために前記歯補綴ブランクを保持する固定具に前記
    歯補綴模型と前記歯補綴ブランクを置き、 前記歯補綴ブランクの前記保持固定具を単一の回転軸上で移動させ、 リニアロータリアキシス上に支持された切削ツールを移動させて前記歯補綴ブ
    ランクをフライス加工する、 ステップを含んでなる歯補綴物製造方法。
  12. 【請求項12】 内部空洞を定める少なくとも10%の結晶構造を持ち、か
    つ、人工歯の補綴材料として選択される第1硬度を有する第1外側材料と、 フライス加工材として選択され、前記第1硬度より小さい第2硬度を有し、前記
    内部空洞に接着される第2内側樹脂材料とを、 含んでなる歯補綴ブランク。
  13. 【請求項13】 前記第1外側材料はセラミックから形成されている請求項
    12の歯補綴ブランク。
  14. 【請求項14】 前記第1外側材料は陶材から形成されている請求項12の
    歯補綴ブランク。
  15. 【請求項15】 前記第2内側材料は10%未満の結晶構造を持つ樹脂合成
    物から形成されている請求項12の歯補綴ブランク。
  16. 【請求項16】 前記第2内側材料は10%未満の結晶構造を持つ樹脂合成
    物から形成されている請求項13の歯補綴ブランク。
  17. 【請求項17】 前記第1外側材料の部分として形成された「T」形の舌を
    含んでなる請求項12の歯補綴ブランク。
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