JP2003532349A - Gcib処理によるデバイス特性の調整システム及び方法 - Google Patents

Gcib処理によるデバイス特性の調整システム及び方法

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Abstract

(57)【要約】 ガスクラスタイオンビーム(GCIB)を使用してデバイスの特性を正確に調整するシステムと方法が解説されている。本発明によれば、デバイスの性能を著しく劣化させることなく、デバイス物質から正確に少量を取り除いたり、デバイス物質に正確に少量を追加することができる。システム(300)は1体のデバイスでも複数体のデバイスでも調整でき、複数のデバイスはグループ単位で連続的に、あるいはまとめて一度に処理される。システム(300)はさらに、デバイス特性の調整のために取り除いたり追加される物質量に応じて1種類の照射でも多種類の照射でも提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 本発明は表面音波(SAW)デバイスのごときデバイス特性の調整に関し、さ
らに特定すれば、ガスクラスタイオンビーム(GCIB)照射によるデバイスの
表面処理システム及び方法に関する。
【0001】 SAWデバイスには様々な利用形態が存在する。例えば、周波振動発生オシレ
ータ用の共鳴器、遅延線、圧力トランスジューサあるいはフィルターとして利用
される。SAWデバイスの周波(振動)数を特定の共鳴器またはフィルターに対
して正確にセットすることは困難な仕事である。特に、多数のデバイスを厳格な
誤差条件(例えば100ppm以下)で特定周波数にセットしなければならない
場合は困難である。
【0002】 一般的に、SAWデバイスはトランスジューサペアを含んでいるが、時にはさ
らに多くのトランスジューサが使用されており、それぞれのトランスジューサは
導電部材を有しており、それら導電部材は、表面音波伝播現象を発生させる表面
または表面下に配置されている。SAWデバイスの新規な利用法が次々に発見さ
れるので、表面音波デバイスの周波数特性の精度を高める条件は益々厳しくなっ
ている。従って、多くの適用事例において、設計周波数の±1ppm以内でデバ
イスの中央周波数を提供することが望まれている。
【0003】 多くの要因がSAWデバイスの設計中央周波数からの偏差の原因となっている
。それらにはSAWデバイスの製造に現在利用されている製造技術も関与する。
典型的には、現在の技術で製造されたSAWデバイスは設計周波数の±100p
pm程度の範囲で実際の中央周波数を有している。従って、製造されたデバイス
の周波数特性を設計周波数に合わせるためには周波数の上方または下方への修正
が必要である。
【0004】 商用携帯電話のための典型的なSAWデバイスは従来のフォトリソグラフィ技
術によりクォーツ基板上に提供されたインターデジテートトランスジューサ(I
DT:interdigitated transducer)で提供されている。IDTは様々な金属で提
供されている。それら金属とは純アルミ材、銅ドープアルミ材、チタンドープア
ルミ材、タンタル等及びそれらの組み合わせである。
【0005】 基板間及び同一基板上のデバイス間のフォトリソグラフィ加工精度の相違は同
一バッチのSAWデバイスに大きな周波数偏差を引き起こす。いくつかの技術が
それらデバイスの周波数の調整に利用されてきた。その技術にはSAWデバイス
周波数とイオンビームによるミリング現象を低減させるための活性イオンエッチ
ング(RIE)が含まれる。非常に厳しい誤差条件に対しては、RIEの使用は
困難であり、イオンビームミリング現象はクリスタルクォーツ基板に対して重大
な損傷を与え、デバイスを意図する利用に使用できなくさせる。
【0006】 さらに、SAWデバイスは典型的には直径2インチから5インチのクォーツの
単結晶基板上に形成される。フォトマスクが使用されて、それぞれの基板上に複
数のデバイスのパターンがプリントされる。IDTを提供するためにいくつかの
基板がデポジションシステムに投入される。典型的にはデポジションは電子ビー
ム蒸着によって実行される。ラン工程間あるいは1ラン工程での蒸着プロセスに
おける非均等性は基板間またはバッチ間でのフィルム厚非均等性をもたらす。フ
ォトマスク、フォトリソグラフィ処理、デポジション処理及び他の処理での非均
等性の結果として、得られるSAWデバイスの周波数は大きく異なり、製造後の
周波数修正処理を行わずにはそれらデバイスを意図する適用形態では利用できな
い。
【0007】 SAWデバイスの周波数特性を変更するにはいくつかの技術が利用される。1
つはエアベーキング技術であり、SAWデバイスを高温の空気にしばらく曝し、
デバイスの中央周波数を増加させる。エアベーキング技術の利用は比較的に限定
されている。エアベーキング処理は再現性のある技術であることが確立されてい
ないため、エアベーキング処理で達成される周波数シフト量は、特に500MH
z以下で大きく限定される。
【0008】 別の処理法はRIE等のエッチング技術を利用するものである。活性イオンエ
ッチング技術は複雑な装置を使用する。SAWデバイスは高周波放電によって発
生するフッ素イオンに曝される。フッ素イオンは表面波伝播面を選択的にエッチ
ングする。活性イオンエッチング処理の結果、SAWデバイスの中央周波数は降
下する。活性イオンエッチングで500ppm程度の周波数調整が可能である。
しかし活性イオンエッチングは比較的に高価で複雑な装置を必要とし、大きな周
波数調整を必要とするデバイスにおいては比較的に長時間の処理が必要である。
さらに、RIEは誤差条件が厳しい場合には利用が非常に困難である。加えて、
周波数修正はイオンビームミリング処理で行われており、周波数を増加させるた
めにインターデジテートトランスジューサ(IDT)から金属を取り除く。しか
し、この技術は単結晶クォーツ基板に大きなダメージを引き起こし、デバイスを
意図する目的で使用できなくさせる虞がある。
【0009】 別の技術は米国特許第4243960号(ホワイト他)、ヘルミック他の論文
「誘電オーバーレイ技術を利用した狭バンドSAWデバイスの精密チューニング
」(1977年度超音波シンポジウム学会誌、IEEE、ページ659-663
)、及びヘルミック他の論文「誘電コーティングされたSAWデバイスにおける
劣化と温度の影響の研究」(1978年度超音波シンポジウム学会誌、IEEE
、ページ580-585)に紹介されている。
【0010】 これら特許及び論文は、誘電コーティングを表面波伝播面に提供し、インター
デジテートトランスジューサを形成する電極と接触させ、周波数シフト量をコー
ティング厚の制御で選択させる技術を紹介する。それら技術は周波数変動を提供
するが、その周波数変動はデバイスの挿入損失の比較的に大きな増加の犠牲を伴
う。その損失は一般的に1dbから2dbであり、表面音波伝播を提供する圧電
材料の所謂“ターンオーバ温度”の比較的に大きな上昇をもたらす。
【0011】 表面音波伝播を提供するのに普通に利用されるいくつかの材料、例えばクォー
ツのSTカット及び回転STカットは、温度の関数として放物状表面波速度変動
を示す。この放物状偏差の最大値が“ターンオーバ温度”と呼ばれる。多くの適
用法において、SAWデバイスはこの温度近辺で利用するように設計されている
。特に、SAWデバイスの周波数安定性が必須である場合にはそのように設計さ
れる。ターンオーバ温度の大きくて予測できない偏差はデバイスを仕様明細外の
ものとする。なぜなら、基板材料のカットはその特定温度依存特性によって決定
されるからである。従って、前記の文献で記述されているターンオーバ温度の大
きなシフトはこの技術を多くのSAWデバイス利用形態において利用できなくさ
せる。
【0012】 SAWの1形態には所定の表面音波速度特性で音波伝播させる表面を有した基
板が含まれる。音波伝播面にカップリングされたIDTペアが存在する。2つの
インターデジテートトランスジューサが基板面上に存在し、音波伝播面の領域に
よって分断されている。このようなSAWデバイスの中央周波数を調整する1従
来技術は、酸化アルミニウムまたは硫化亜鉛等の非導電性弾性物質の薄層をイン
ターデジテートトランスジューサペアを分断する領域部分に提供し、表面波デバ
イスの表面波速度特性を変質させることで表面波デバイスの表面波速度特性を調
節する。この方法は米国特許第4757283号において解説されている。この
技術の弱点は追加材料がSAWデバイスの表面波速度と周囲温度との関係を不都
合に変化させる傾向があることである。
【0013】 SAWデバイスの特性を調整するための別技術は周波数を決定する修正用の材
料の領域ペアを表面波伝播面の選択部分に提供し、その面上にオッドオーダトラ
ンスバースモード(odd order transverse mode)がエネルギー最大値を有する一
部領域を提供する。これら領域は音響特性を変質させ、その領域の表面波伝播面
の速度特性を変化させる。それによってオッドモードトランスバース波の周波数
は変動し、好適には基本的トランスバース伝播波の周波数にマッチさせられる。
これで基本周波数でのデバイスの挿入損失は減少し、共鳴器の作動周波数範囲で
オッドモードトランスバース波伝播現象が排除される。
【0014】 さらに、表面波伝播面に提供された音響的にマッチした圧電性透明カバーを含
んだSAWデバイスにおいて、トリムパッドが選択的に取り除かれて局部化され
た領域を提供し、米国特許第4933588号において記述されているように表
面音波デバイスの音響特性の局部的変質が提供される。これは効果的で精密な技
術であるが、携帯電話で使用するSAWデバイス等の大量使用に対しては費用が
嵩みすぎる。
【0015】 エッチング処理のためにガスクラスタイオンビーム(GCIB)を使用すると
、様々な物質の表面が綺麗で滑らかにエッチング処理されることは知られている
(例えば、米国特許第5814194号、出口他の「基板表面処理法」、199
8年)。そのようなGCIBの提供手段もその特許に記載されている。
【0016】 また、クラスタイオン内の原子が個々には充分にエネルギーを有さず(数電子
ボルトから数十電子ボルト)、表面に充分に浸透して表面下ダメージを引き起こ
さないことも知られている(米国特許第5459326号、山田の「超低速イオ
ンビームでの表面処理法」、1955年)。そのようなダメージはイオンミリン
グ処理等の他のタイプのイオンビーム処理では起こり得る。そのような場合の個
々のイオンは数百から数千電子ボルトである。いずれにしろ、クラスタイオン自
身には充分にエネルギーを提供することができ(数千電子ボルト)、山田と松尾
の文献(「クラスタイオンビーム処理」、半導体加工での物質科学I巻、199
8年版、ページ27-41)に記述されているように効果的にエッチング処理し
て滑らかで綺麗な表面を提供する。
【0017】 さらに、CO2、O2、N2等のごとき活性ガス源材料により提供されるGCI
Bは、GCIB物質を基板と化学反応させるためにGCIBにより基板を照射す
ることで薄膜形成に利用可能であることは知られている(日本特許公開第08-
127867号、あきずき他の「ガスクラスタイオンビームによる薄膜の形成」
)。
【0018】 よって、本発明の1目的は、デバイスの特性を効果的で正確に調整するシステ
ムと方法の提供であり、これにはデバイスの固有の周波数の調整等のSAWデバ
イス特性の調整が含まれる。
【0019】 本発明の別の目的は、SAWデバイスの特性の精密な調整システムと方法の提
供であり、デバイスの固有周波数等の特性値を増加あるいは減少させる。
【0020】 本発明のさらに別な目的は、デバイスまたはIDTの性能を大きく劣化させる
ことなくSAWデバイスの特性を調整するシステムと方法の提供である。
【0021】 発明の概要 本発明の前述の目的及び他の目的は以下にて解説する本発明の実施形態により
達成される。
【0022】 本発明はSAWデバイス等のデバイスを精密に調整するシステムと方法を含ん
でいる。これには、特定の共鳴器あるいはフィルターへの適用のための調整が含
まれる。ガスクラスタイオンビーム(GCIB)は、制御された方法によるSA
Wデバイスの表面照射や、SAWデバイスの中央周波数のごとき特性を変質させ
る表面処理のために発生され、利用される。GCIBはアルゴン等の不活性ガス
で形成でき、エッチングにより少量の表面物質を除去させるものである。
【0023】 GCIBは、例えばO2またはN2のごとき活性ガスでも形成でき、表面と反応
させて音響特性を変更することができる。ガスクラスタイオン投射量は照射中に
ビーム流をモニターすることで精密にコントロールされ、所定量が提供される。
クラスタイオンはGCIB装置で提供される。GCIB装置は選択式ガス源、ク
ラスタサイズ調整装置、加速度調整装置、及びSAWデバイスに照射される投射
量の制御装置を有している。1体のSAWデバイスまたは複数のSAWデバイス
を有した基板は本発明の利用で固有の特性を有することができる。
【0024】 本発明の理解を深めるため、以下において図面を利用した本発明の詳細な解説
を施す。 好適実施例の詳細な説明 本発明はデバイス特性の調整システムと方法を提供する。それら特性にはSA
Wデバイスの周波数が含まれており、デバイスから少量の物質を取り除くことで
特性を大きく変更することなく微調整する。例えば、そのような調整はアルゴン
GCIB照射を利用して達成できる。別実施例においては、特性は非常に少量の
物質をデバイスに加えてデバイスの表面を改質させて調整される。このことは活
性GCIBを利用した反応処理によって達成できる。
【0025】 図1は従来から知られているGCIBプロセッサ100の典型的な形態であり
、次のような特徴を備えている。真空容器102は3つの連通チャンバーである
ソースチャンバー104、イオン化/加速チャンバー106、及び処理チャンバ
ー108に分割されている。3つのチャンバーはそれぞれ真空ポンプ146a、
146b、146cで適当な真空度に減圧される。ガス保存シンリンダ111に保
存されている圧密可能ガス源112(例えばアルゴンまたはN2)はガスメータ
バルブ113とガス供給管114を介して加圧下で滞留チャンバー116へ供給
され、適当な形状のノズル110を介して実質的にさらに低圧である真空内に噴
入される。
【0026】 超音速ガスジェット118が発生され、ジェットの膨張で得られる冷却作用は
ガスジェット118の一部をクラスタ状態とする。それぞれのクラスタは数個か
ら数千個の弱く結合した原子または分子を含んでいる。ガススキマーアパーチャ
120はクラスタジェットになっていないガス分子を部分的にクラスタから分離
させ、高圧が不都合な下流領域の圧力を低下させる(例えばイオナイザー122
、高圧電極126、プロセスチャンバー108)。適当な濃縮可能なガス源11
2とはアルゴン、窒素、二酸化炭素、酸素等である。
【0027】 ガスクラスタを含んだ超音速ガスジェット118が形成された後に、クラスタ
がイオナイザー122でイオン化される。イオナイザー122は典型的には電子
衝撃式イオナイザーであり、白熱フィラメント124から高温電子を発生させ、
それら電子を加速して方向制御し、ガスジェット118内のガスクラスタとジェ
ットがイオナイザー122を通過するところで衝突させる。
【0028】 電子衝突でクラスタから電子が放出され、クラスタの一部を正イオン化する。
適当にバイアスされた高圧電極セット126はイオナイザーからクラスタイオン
を引き出してビームを形成し、加速させて望むエネルギー状態とし(典型的には
1k電子ボルトから数十k電子ボルト)、焦点させて、初期進路154を有した
GCIB128を形成させる。フィラメント電源136は電圧VFを提供し、イ
オナイザーフィラメント124を加熱する。陽極電源134は電圧VAを提供し
、フィラメント124から発生する熱電子を加速させ、ガスジェット118を含
んだクラスタを照射してイオンを発生させる。
【0029】 抽出電源138は電圧VEを提供し、高圧電極をバイアスさせてイオナイザー
122のイオン化領域からイオンを抽出し、GCIB128を形成させる。加速
器電源140は電圧VACCを提供し、イオナイザー122に関して高圧電極をバ
イアスし、VACC電子ボルトに等しい全GCIB加速エネルギーを提供する。レ
ンズ電源(例えば、142及び144)はGCIB128を焦点させるためにポ
テンシャル(例えば、VL1及びVL2)で高圧電極をバイアスさせるように提供さ
れる。
【0030】 GCIB処理対象のワークピース152(SAWデバイス等)あるいは半導体
ウェハー等はGCIB128の進路に提供されたワークピースホルダー150上
に保持される。たいていの適用形態では空間的に均一な結果を提供する大型ワー
クピースの処理が想定されているので、GCIB128を大面積で均等にスキャ
ン処理し、空間的に均質な結果をもたらすようなスキャン処理システムが望まれ
る。2ペアの直交静電スキャンプレート130と132が利用でき、望む処理領
域でラスターまたは他のスキャンパターンが創出される。ビームスキャン処理が
実行されるとき、GCIB128はスキャン処理GCIB148にコンバートさ
れ、ワークピース152の全表面をスキャン処理する。
【0031】 図2はSAWデバイスの配列を有した典型的なSAWデバイス基板202の概
略図である。SAWデバイス204は1例である。基板202は円盤状であるが
、基板形状は円盤状に限らない。基板202は典型的にはクォーツであるが、他
の材質であっても構わない。SAWデバイス204の形状とサイズは例示的なも
のであり、SAWデバイスは多様な形状とサイズで提供できる。実際のSAWデ
バイスは図示のSAWデバイスよりもずっと小型である。
【0032】 図3を解説する。図3は本発明のGCIB処理システム300の概略図である
。GCIB処理システム300は基板202のSAWデバイスの特性を調整する
。特には、GCIB処理システム300はGCIBプロセッサーを提供し、GC
IB128とスキャン処理されたGCIB148を提供する。スキャン処理され
たGCIBはプロセスチャンバー108で利用され、基板202のSAWデバイ
スの特性を調整する。濃縮性ガス源112はガス保存シリンダー111で保存さ
れる。第2の異なる濃縮性ガス源308は第2のガス保存シリンダー306に保
存される。濃縮性ガス源112は、例えば、不活性ガスであり、例えば、アルゴ
ンであり、濃縮性ガス源308は、例えばO2等の活性ガスである。
【0033】 第1及び第2ガス停止バルブ302及び304は選択的にガス源112または
308を加圧下でガス計測バルブ113とガス供給管114を介してノズル11
0で滞留チャンバー116に供給する。従来技術を利用してスキャン処理された
GCIB148はGCIB処理システムに形成される。電気的に絶縁されたサポ
ート324はワークピースホルダー150をスキャン処理されたGCIB140
の進路に提供する。処理用の基板202はワークピースホルダー150によって
保持され、基板202をスキャン処理されたGCIB148の進路に提供する。
スキャン処理されたビーム定義アパーチャプレート316は所定の面積のスキャ
ン処理されたビーム定義アパーチャ318を有しており、基板202の表面の平
面部内にスキャン処理されたGCIB148の入射の領域で所定の投射されるス
キャン処理された面積Aを定義する。
【0034】 ワークピースホルダー150を含んだ電流収集デバイス310はワークピース
ホルダー150と基板202に照射されるスキャン処理されたGCIB148の
電流部分を収集する。この電流収集デバイスは典型的には図示のごときファラデ
ーカップあるいは他形態の電流収集電極である。電流収集デバイス310は導電
リード線314を有しており、収集電流を従来の照射プロセッサー312に通電
する。
【0035】 ビームゲート320はGCIB128の進路に提供される。ビームゲート32
0は開閉両状態を有する。ビームゲート320が開放状態であるとき、GCIB
128はビームゲート320を通過し、スキャン処理されたGCIB148は基
板202を照射する。ビームゲート320が閉鎖状態であるとき、GCIB12
8は妨害され、ビームゲート320を通過できず、基板202は照射されない。
コントロールケーブル322はコントロール信号を従来型照射プロセッサー31
2からビームゲート320に伝達する。そのコントロール信号はビームゲート3
20をコントロールしてスイッチ操作し、開放状態または閉鎖状態として基板2
02のGCIB処理を実行あるいは非実行形態とする。
【0036】 照射プロセッサー312は多くの従来型照射コントロール回路の1つで構わず
、そのコントロールシステムの一部としてプログラム可能コンピュータシステム
の全て、または一部を含むことができる。使用時に、照射プロセッサー312は
ビームゲート320の開放信号を発信し、スキャン処理されたGCIB148で
基板を照射する。照射プロセッサー312は電流収集デバイス310で収集され
るビーム電流Ibを測定し、所定の投射されるスキャン処理面積Aを使用して照
射率r(イオン数/面積/秒)を従来方法で計算する。照射プロセッサーは経時的
に照射率rを集積し、基板202が受ける総照射量dを計算する。総照射量dが
所定の必要照射量Dに達すると、照射プロセッサーはビームゲートを閉鎖し、処
理は完了する。この処理は異なる基板と異なる望む照射量で反復できる。
【0037】 図4は本発明の方法のステップのフロー図350であり、図3に示すGCIB
処理システムを使用した基板上のSAWデバイスの特性を調整する方法ステップ
を示す。この方法はステップ352で開始する。ステップ354でSAWデバイ
ス特性の望む変更を提供するのに必要なGCIBパラメータと照射量Dが特定S
AWデバイス用の特徴データあるいは製造ロットから決定される。例えば、もし
SAWデバイスの変更すべき特徴が中央周波数であれば、最初に基板のSAWデ
バイスの平均中央周波数が測定される。測定平均からの中央周波数の望む変更は
製造されているSAWデバイスの利用条件によって決定され、例えば、図9Aの
グラフの特徴データを使用して、望むシフト量に見合うGCIB照射量が選択さ
れ、照射量Dとして記録される。
【0038】 GCIB照射の効果を特徴付ける方法を図面を利用して以下において解説する
。ステップ356で、必要なGCIB処理条件をGCIB処理システムで設定す
る。これにはビームの設定、適当なエネルギーの設定、ビーム電流及びクラスタ
サイズ分布の決定、並びに本方法で使用されるビームパラメータの一部を成す他
の条件の設定が関与する。ステップ358で修正対象のSAWデバイスを含んだ
基板がGCIB処理システムのワークピースホルダーに搭載される。これは手動
あるいは真空搭載手段を利用した自動装置で行うことができる。
【0039】 搭載後に、GCIB処理システムの照射プロセッサーは前に決定された値Dに
セットされ、GCIB処理が開始されると基板は照射量Dを受ける。ステップ3
62で照射プロセッサーはビームゲートを開放し、基板のGCIB照射を開始す
る。ステップ364と366で、基板は全照射量dがセット値Dとなるまで照射
される。そこで、ステップ368において、照射プロセッサーはビームゲートを
閉鎖し、基板のGCIB処理を終了する。ステップ370で、処理された基板は
ワークピースホルダーから取り外される。これは手動でも自動システムでも可能
である。ワークピースが取り外された後にプロセスは終了する(ステップ372
)。
【0040】 図5は本発明の第2実施例で使用されるアパーチャとポジション操作装置40
0を図示している。図3に示すGCIB処理システムでは、SAWデバイスを有
した基板は、全てのデバイスが同一照射量を受領する状態で処理される。1体の
基板上の複数のSAWデバイスが相互に大きく異なり、デバイス群または個々の
デバイスの特徴を仕様書に合わせる必要があるなら、アパーチャとポジション操
作装置400は有効である。
【0041】 スキャン処理されたGCIB404は平均方向406を有しており、X-Yポ
ジション操作台402に方向付けられている。このポジション操作台はワークピ
ースホルダーとしても利用される。X-Yポジション操作台402は矢印のよう
に直交X-Y方向(X-Y軸モーション418)で移動できる。X-Yポジション
操作台402は基板202を保持する。スキャン処理されたGCIB404の進
路のビームを定義するアパーチャプレート410はビーム定義アパーチャプレー
ト410上のスキャン処理された領域408に入射する。ビーム定義アパーチャ
プレート410のビーム定義アパーチャ412はスキャン処理された領域408
の内側に存在し、所定のサイズと形状を有しており、スキャン処理されたGCI
B404の一部の伝達を許し、基板202の平面へと投射させる。
【0042】 基板202に到達するスキャン処理されたGCIB404の部分は基板202
の投射されたスキャンエリア414に照射される。投射されたスキャンエリア4
14はビーム定義アパーチャ412とスキャン処理されたビーム404を発生さ
せるGCIB装置のスキャンシステム形状で決定される所定のサイズと形状及び
知られた面積A1を有している。ビーム定義アパーチャのサイズと形状の選択で
、投射されるスキャン処理エリア414は基板のサイズが決定された面積範囲を
カバーするように作成できる。この場合、1体のSAWデバイス416をカバー
する面積であり、隣接SAWデバイスとは接触しない。X-Yポジション操作台
418は連続モーション移動または段階モーション移動を行い、投射されるスキ
ャン処理エリア414内で基板202の異なる領域にポジション処理する。
【0043】 好適実施例においては、X-Yポジション操作台418はプログラム操作が可
能であり、それぞれのSAWデバイスを順番にポジション操作し、スキャン処理
されたビーム404でGCIB処理させる。本発明は固定サイズと形状のビーム
定義アパーチャ412を利用しているが、調整式アパーチャを使用しても投射さ
れるスキャン処理面積A1に応じた照射量の調整に利用できる。
【0044】 図6は本発明のGCIB処理システムの第2実施例の概略図500である。概
略図500で示される段階的GCIB処理システムは図3のGCIB処理システ
ムに類似しているが、図5に詳細に示されているアパーチャとポジション操作装
置の概念の改良を含んでいる。この段階的GCIB処理システムはX-Yポジシ
ョン操作機構502で方向付けられたスキャン処理されたGCIB404を提供
する。これはワークピースホルダーとしても作用する。
【0045】 ビーム定義プレートサポート508によってスキャン処理されたGCIB40
4の進路に設置されたビーム定義アパーチャプレート410はビーム定義アパー
チャ412を有している。スキャン処理されたGCIB404はビーム定義アパ
ーチャプレート410上のスキャン処理された領域408に入射する。ビーム定
義アパーチャプレート410のビーム定義アパーチャ412はスキャン処理され
た領域408の内側であり、スキャン処理されたGCIB404の部分520の
伝達を行わせ、基板202の平面に投射させる。その部分520は基板202の
投射されるスキャン処理エリア414に入射する。投射されるスキャン処理エリ
ア414は所定の面積A1とGCIB装置のスキャンシステム形状によって決定
される。
【0046】 ビーム定義アパーチャ412は所定のアパーチャ面積A2を有している。ビー
ム定義アパーチャプレート410は照射アパーチャ510を有しており、アパー
チャ面積kA2を有している。これは照射GCIBサンプル512をGCIB電
流収集デバイス514に伝達する。これは、ファラデーカップ等である。GCI
B電流収集デバイス514は導電リード線516で従来の照射プロセッサー51
8に通電されている。ビームゲート320はGCIB128の進路に提供されて
いる。ビームゲート320は開放状態と閉鎖状態とを有している。
【0047】 コントロールケーブル322はコントロール信号を従来の照射プロセッサー5
18からビームゲート320に送信する。コントロール信号はスイッチビームゲ
ート320を開放または閉鎖状態に切替え、基板202のGCIBを作動または
非作動状態とする。X-Yポジション操作機構502はケーブル524によって
段階コントローラ506に電気的に接続されている。段階コントローラ506の
制御下で、X-Yポジション操作機構502は直交X-Y方向に移動でき、従来の
X-Y台ポジション操作技術に従って投射されるスキャン処理エリア414内で
基板202の異なる領域にポジション操作されるように段階的に移動させること
ができる。
【0048】 好適実施例においては、スキャン処理されたビーム404によるGCIB処理
のために、X-Yポジション操作台418は投射されるスキャン処理面積414
に基板の各SAWデバイス(または他の選択領域)を順番にポジション操作する
ようにプログラムできる。照射プロセッサー518は従来型照射量コントロール
回路でもよく、そのコントロールシステムの一部としてプログラム式コンピュー
タシステムの全部または一部を含むことができる。ステップコントローラ506
はそのコントロールシステムの一部としてプログラム式コンピュータシステムの
全部または一部を含むことができる。ステップコントローラ506の全部または
一部及び照射プロセッサー518のロジックは、GCIB処理システムの他の部
分を同時にコントロールする小型汎用コンピュータで実行できる。
【0049】 照射プロセッサー518はビームゲート320に開放信号を送信し、基板の露
出部分をスキャン処理されたGCIBビーム部分520で照射させる。照射プロ
セッサー518はGCIB電流収集デバイス514で収集されたビーム電流Ib
を測定し、所定の投射されるスキャン処理面積A1並びにアパーチャ面積A2とk
A2の比を使用し、照射量r1(イオン数/面積/秒)を計算する。照射プロセッサ
ーは照射量r1を時間に関して集積し、投射されたスキャン処理エリア414の
基板202が受領した集積照射量dを計算する。投射されたスキャン処理エリア
414が受領した照射量dは露出領域に対する所定の照射量Diに到達すると、
照射プロセッサーはビームゲートを閉鎖し、露出領域の処理は完了する。基板2
02の領域の処理の完了は照射プロセッサー518によってステップ信号ケーブ
ル522を介した電気信号でステップコントローラ506に伝達される。照射プ
ロセッサー518からの信号に対応して、ステップコントローラ506はX-Y
ポジション操作機構をビーム定義アパーチャ412の次の領域のポジション操作
のために移動させる。照射/ステップ処理は基板の全ての領域が処理されるまで
反復される。処理は異なる基板で反復される。
【0050】 図7は本発明の方法のステップを示すフロー図600であり、図6のGCIB
処理システムを使用した基板上の複数の領域のSAWデバイスの特徴を個別に調
整する。プロセスはステップ602で開始する。ステップ604では、必要なG
CIBパラメータが決定される。また照射量Di(i=1…………n;nは調整用のS
AWデバイスを有した領域数)は前述のごとく特定のSAWデバイスデザインま
たは製造ロットの特徴データから決定される。ステップ606では、必要なGC
IB処理条件はGCIB処理システムで確立される。これにはビーム、適正エネ
ルギー設定、ビーム電流、クラスタサイズ分布、及びそのプロセスのために使用
されるビームパラメータの部分を形成する他の条件を必要とする。
【0051】 ステップ608ではSAWデバイスを含んだ基板はGCIB処理システムのワ
ークピースホルダーに搭載される。このことは手動でも自動処理装置で行っても
よい。搭載後に、ステップ610でGCIB処理システムの照射プロセッサーは
基板202の第1領域の処理のために決定済みの値Diにセットされ(当初i=1)
、GCIB処理が開始すると、第1基板領域は照射量D1を受領する。ステップ
612で照射プロセッサーはビームゲートを開放し、基板のGCIB照射を開始
する。ステップ614と616で基板領域は照射プロセッサーにより測定された
全照射量dがセット値D1に到達するまでGCIBで照射される。そこで、ステ
ップ618において照射プロセッサーはビームゲートを閉鎖し、基板202のi
番目領域のGCIB処理を終了する。
【0052】 ステップ620はステップ622で基板を次の領域に移し、ステップ610か
ら620を、基板の全領域が個別に処理されるまで繰り返す。ステップ624で
基板202の全領域の処理は完了する。ステップ626で、処理済み基板はワー
クピースホルダーから外される。これは手動でも自動でもよい。ワークピースが
外された後、このプロセスがステップ628で終了する。
【0053】 図8は本発明のGCIB処理システムの第3実施例の概略図である。概略図7
00に示されるステップ式GCIB処理システムは図6のシステムと類似してい
るが、ビームスキャン処理が不要である。このGCIB処理システムはX-Yポ
ジション操作機構502で方向付けられたスキャン処理されていないGCIB7
04を提供する。ビーム定義アパーチャプレート410のスキャン処理された領
域にビームを分散させるかわりに、スキャン処理されていないビームはレンズ電
源142と144の調整によって脱焦点処理され、シャープな焦点処理されたも
のではなくて拡散したビームをビーム定義アパーチャプレート410に入射させ
る。あるいは、ビーム径を拡大するスペース電荷効果が利用され、拡散ビームが
提供される。どちらの場合も、ビーム定義アパーチャ412の面積でビーム密度
が均等である限り(ビーム流密度で数%以内の偏差)、この実施例は効果的に採
用できる。
【0054】 ビーム定義アパーチャプレート410のビーム定義アパーチャ412はスキャ
ン処理された領域408の内側であり、スキャン処理されていないGCIB70
4の部分706を伝達させ、基板202の平面に投射させる。部分706は基板
202の投射エリア708に入射する。ビーム定義アパーチャ412は所定のア
パーチャ面積A3を有している。投射エリア708はビーム定義アパーチャ41
2とGCIBアパーチャの形状で決定され知られた面積A4を有している。
【0055】 GCIB電流収集デバイス514はこの場合、X-Yポジション操作機構50
2の導電性正面であり、電気絶縁領域702によって他の部分のポジション操作
機構から電気的に絶縁されている。収集電流は電流リード線516によって照射
プロセッサー518に通電される。照射プロセッサー518はGCIB電流収集
デバイス514によって収集されたビーム電流Ibを測定し、所定の投射面積A4
を使用して照射量r2(イオン数/面積/秒)を計算する。照射プロセッサーは時
間に関して照射量r2を集積し、投射エリア708の基板202によって受領さ
れた集積照射量dを計算する。他の点に関しては図6のシステム同様に行う。
【0056】 図3のGCIB処理装置で、複数のSAWデバイスを備えた基板または1つの
SAWデバイスを備えた基板はSAWデバイスの特性の調節の目的に処理できる
。図6のGCIB処理装置または図8のGCIB処理装置で、基板または基板上
の個々のSAWデバイスは異なる照射量で順番に処理でき、基板上のそれぞれの
領域またはSAWデバイスの個々の所定調整が提供される。処理及び方法の詳細
な特徴は次の通りである。
【0057】 アルゴン等の不活性ガスはSAWデバイスの特性を変質させるように表面材料
部分をスパッタリング処理するのに利用できる。IDTの表面とIDTを分離す
る基板の表面は両方ともGCIBでエッチング処理される。特定のSAWデバイ
スでは、2表面の相対的なエッチング率はSAWデバイスの材質によって相違す
る。SAWデバイスによっては、金属膜IDTは比較的に薄く、厚みの小さな減
少は金属膜内の音波伝播速度の比較的に大きな増加をもたらす。またSAWデバ
イスによっては金属膜IDTは比較的に厚く、厚みの小さな変動は金属膜内での
音波伝播速度にほとんど影響を及ぼさない。厚いIDTまたは薄いIDTを有し
たSAWデバイスでは、スパッタリングまたはIDTが分離された基板は基板の
音波伝播速度を変化させる。IDTの材質または厚みによって、SAWデバイス
特性の不活性GCIB照射の全体的効果はデバイスの特徴的周波数を増加あるい
は減少させる。
【0058】 活性GCIB照射が実行されると、結果は浅い表面層をガスクラスタで改質さ
せ、浅い表面層の音波特性を改質する。特に音波伝播速度に影響を及ぼす弾性率
を変化させる。例えば、酸化アルミニウムでの音速は純粋アルミニウムの場合よ
りも速い。酸素クラスタビームを利用して、酸素クラスタイオンを照射すること
で薄いアルミ膜IDTを有したSAWデバイスのIDT上で天然酸化物の厚みを
増加させ、反応によってアルミを消費させ、追加的酸化アルミニウムを創出する
と、IDT内の音速は増加してデバイスの特徴的周波数も増加する。O2、N2
NH3、CO2または他の反応ガス源は多彩な表面反応効果の達成に使用できる。
【0059】 従って、異なるSAWデバイスデザイン及び材質の多様性と、デバイスの特徴
的周波数を増加あるいは減少させるための特性シフトが望まれているか否かによ
って、不活性または活性GCIBの使用が選択される。
【0060】 ガス源(活性、不活性)の選択に加えて、他のパラメータ(主としてイオン照
射量、イオンエネルギー、クラスタサイズ分布)はSAWデバイス表面特性の改
質率に影響を及ぼす。
【0061】 一般的に、3k電子ボルトから50k電子ボルトのイオンエネルギーが好適で
あり、高エッチング率や高反応率を提供する。多量の残留表面下ダメージも高エ
ネルギーの使用によって発生する。従って、5k電子ボルトから30k電子ボル
トが最も効果的である。イオンサイズ分布は特に重要ではない。但し、最小サイ
ズクラスタ(2原子または分子/クラスタ)は回避すべきである。なぜなら、そ
れらは表面下ダメージを発生させるからである。小型クラスタの量を最小とする
技術には、数バールの滞留圧力の使用が含まれ、静電または磁力ビームフィルタ
ーを使用することは知られている。SAWデバイスの特性の変化量はGCIB照
射量と強力に関係する。
【0062】 1x1011から1x1016イオン/cm2までのGCIBイオン照射量はSAW
デバイス特性調整に利用できる。例えば、特定デザインのSAWデバイスの中央
周波数に対する20k電子ボルトのアルゴンGCIBの影響の特徴的測定値を考
えてみる。そのGCIBは平均クラスタサイズ2000原子までを有していた。
SAWデバイスは測定可能中央周波数と挿入損失を有した共鳴デバイスであった
。名目上の中央周波数は約730MHzであり、デバイスは回転-Y状カットク
ォーツ基板上に構築され、Cu/AlIDTを有していた。デバイスのサンプルは
、他のビームパラメータを固定した状態で異なるイオン照射量のマトリックスに
曝された。当初中央周波数と挿入損失は記録され、特性のシフトは処理後に記録
された。図9Aは中央周波数の得られたシフトをイオン照射量の関数として示す
。図9BはGCIB処理で得られた挿入損失の変化を示す。
【0063】 本発明は種々な実施例を基にして解説されているが、本発明はそのスコープ内
での多彩な他の実施形態でも可能である。例えば、本発明はMEMSデバイス等
の特性の調整にも利用できる。これらは性能に大きな影響を及ぼさずに少量の物
質の正確な削減または追加を必要とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のGCIB処理システムの概略図である。
【図2】複数のSAWデバイスを有した従来のSAW基板の概略図である。
【図3】本発明のGCIB処理システムの1実施例の概略図であり、基板のS
AWデバイスの特性を修正させるものである。
【図4】GCIBのSAW処理装置を利用した本発明の方法ステップのフロー
図である。
【図5】基板の個々の領域を処理するための本発明の1実施例によるアパーチ
ャ/ポジション操作装置を図示する。
【図6】SAWデバイス基板の個々の領域を順番に修正するための本発明のG
CIB処理システムの別実施例である。
【図7】SAWデバイス基板の個々の領域を順番に修正するための本発明の方
法を利用したステップのフロー図である。
【図8】非スキャン処理GCIBを利用したSAWデバイス基板の個々の領域
を順番に修正するための本発明のGCIB処理システムの別実施例である。
【図9A】はアルゴンGCIB照射量と所定SAWデバイスの中央周波数シフ
トとの関係を示すグラフである。
【図9B】アルゴンGCIB照射量と所定SAWデバイスの挿入損失の変化と
の関係を示すグラフである。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスクラスタイオンビーム(GCIB)を利用してSAWデバイ
    スの特性を調整する方法であって、 a.少なくとも1体のSAWデバイスを有した基板を提供するステップと、 b.ビームゲートを開放し、ガスクラスタイオンビームを前記SAWデバイスに
    向けて通過させるステップと、 c.該SAWデバイス上の所定面積に対して該ガスクラスタビームからの所定量
    イオンを照射させるステップと、 d.該所定量イオン照射が終了したときに前記ビームゲートを閉鎖するステップ
    と、 を含んでいることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】所定面積はSAWデバイス全体であることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】所定面積は複数のSAWデバイスを包含していることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】ステップbからdを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】それぞれの照射ステップcの最中に照射量を変動させることを特
    徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】それぞれの照射ステップcの最中に所定面積を変動させることを
    特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】ステップbからステップdを繰り返す前に基板を移動させるステ
    ップをさらに含んでいることを特徴とする請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】基板移動ステップはプログラムに従って実行されることを特徴と
    する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】基板移動ステップは段階的に実行されることを特徴とする請求項
    7記載の方法。
  10. 【請求項10】照射ステップcはガスクラスタイオンビームの一部を利用する
    ステップを含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】所定面積はSAWデバイス全体であることを特徴とする請求項
    10記載の方法。
  12. 【請求項12】所定面積は複数のSAWデバイスを包含していることを特徴と
    する請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】ステップbからdを繰り返すことを特徴とする請求項10記載
    の方法。
  14. 【請求項14】それぞれの照射ステップcの最中に照射量を変動させることを
    特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】それぞれの照射ステップcの最中に所定面積を変動させること
    を特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】ステップbからステップdを繰り返す前に基板を移動させるス
    テップをさらに含んでいることを特徴とする請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】基板移動ステップはプログラムに従って実行されることを特徴
    とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】基板移動ステップは段階的に実行されることを特徴とする請求
    項16記載の方法。
  19. 【請求項19】ガスクラスタイオンビームはスキャン処理されていないことを
    特徴とする請求項16記載の方法。
  20. 【請求項20】調整対象特性とはSAWデバイスの特徴的周波数であることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  21. 【請求項21】調整対象特性は少なくとも1体のSAWデバイスから物質を取
    り出すことで調整されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  22. 【請求項22】調整対象特性は少なくとも1体のSAWデバイスに物質を追加
    することで調整されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  23. 【請求項23】ガスクラスタイオンビーム処理システムであって、 ガスクラスタイオンビーム(GCIB)の発生源と、 該ガスクラスタイオンビームの進路に提供されたビームゲートであって、開放
    状態と閉鎖状態とを有しており、該開放状態のときには前記ガスクラスタイオン
    ビームを通過させて基板に照射させ、該閉鎖状態のときには該ガスクラスタイオ
    ンビームの通過を阻止するビームゲートと、 該ビームゲートの開放状態と閉鎖状態との操作を制御するゲートコントローラ
    と、 前記ガスクラスタイオンビームの進路に提供されたアパーチャを有しているビ
    ーム定義手段であって、基板上に該ガスクラスタイオンビームを照射させる所定
    の面積を定義するビーム定義手段と、 を含んで構成されていることを特徴とするシステム。
  24. 【請求項24】基板の移動手段をさらに含んでいることを特徴とする請求項2
    3記載のシステム。
  25. 【請求項25】移動手段はプログラムに沿って操作されることを特徴とする請
    求項24記載のシステム。
  26. 【請求項26】移動手段の一部は電流収集デバイスとして利用されることを特
    徴とする請求項24記載のシステム。
  27. 【請求項27】移動手段は台と段階コントローラとを含んでいることを特徴と
    する請求項24記載のシステム。
  28. 【請求項28】ビーム定義アパーチャは調整式であることを特徴とする請求項
    23記載のシステム。
  29. 【請求項29】複数種のガスをビーム発生源に選択的に供給する手段をさらに
    含んでいることを特徴とする請求項23記載のシステム。
  30. 【請求項30】ビーム定義手段はアパーチャに隣接して提供された照射量測定
    装置アパーチャをさらに含んでおり、電流収集デバイスに照射量測定サンプルを
    送ることを特徴とする請求項23記載のシステム。
  31. 【請求項31】ゲートコントローラはプログラムに沿って操作されることを特
    徴とする請求項23記載のシステム。
  32. 【請求項32】プログラム操作は搬送されるイオンの照射量に基いていること
    を特徴とする請求項31記載のシステム。
  33. 【請求項33】搬送される照射量は調整式であることを特徴とする請求項32
    記載のシステム。
  34. 【請求項34】基板は少なくとも1体のSAWデバイスを含んでいることを特
    徴とする請求項23記載のシステム。
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