JP2003531229A - 極性連鎖停止剤を含むポリエステル組成物 - Google Patents

極性連鎖停止剤を含むポリエステル組成物

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Abstract

(57)【要約】 ポリエステル組成物の溶融強度を増加させ、高剪断減粘性を増加させるために、非イオン性基又は対イオンで中和されたイオン性基を含有する極性連鎖停止剤を、0.05〜20モル%のレベルで添加する。任意に、2.0モル%以下の三官能性又は四官能性以上の枝分かれ剤をこのポリエステル組成物に添加する。任意に、30モル%以下の非イオン性基又は対イオンで中和されたイオン性基を含有する極性中間鎖二官能性モノマーを添加する。このポリエステル組成物は、100モル%の二酸成分及び100モル%のグリコール成分を基準にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連特許出願に対するクロスリファレンス 本件特許出願は、2000年4月14日出願の米国仮特許出願第60/197,436号の利益
を請求する。
【0002】発明の技術分野 本発明は、高い溶融強度を有し、押出及び射出成形運転に於いて加工容易性を
可能にするための高い剪断減粘性を示すポリマー材料に関する。更に詳しくは、
本発明はこれらの特性を示すある種のポリエステル組成物に関する。
【0003】発明の背景 ポリエステルは、周知の通り、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリオレフィン、
ポリスチレン及びアクリル樹脂のような多くの他のポリマーに比較して、加工す
ることが困難である。この相対的困難性は、ポリエステルが比較的低い溶融強度
及び不十分な剪断減粘性を有し、より高い圧力で押し出した場合に、より大きい
溶融破壊傾向になるために存在する。同様に、これらのポリエステルの射出成形
は、金型を充填するために必要なより高い圧力のために困難である。溶融強度及
び剪断減粘性の両方は、フィルム、シート、繊維又は異形材押出の観点から、極
めて重要な要因である。更に、これらの同じ要因は、射出成形(例えば、ボトル
吹込成形のために使用されるプリフォームの成形)の間のサイクル時間を制御す
る際にも影響を及ぼす。他のポリマーは、一つ又は二つ以上のそれら自体の不利
な点を有しているので、ポリエステルについての加工ハードルを克服することが
できれば、ポリエステルは同様の応用に於いて理想的な代替材料である。
【0004】ゼロ剪断粘度及び溶融強度 図1に示すように、与えられたポリマーについての粘度曲線は、二つの興味の
ある領域を有する。一つの領域は、粘度が最高である非常に低い剪断速度で存在
する。これは、「ゼロ剪断粘度」、η0と呼ばれている。ポリマーは、ダイから
出た後に本質的にゼロ剪断速度を経験するので、ゼロ剪断粘度は(ポリマーの弾
性と共に)溶融強度を規定する。それで、ゼロ剪断粘度が高いほど、溶融強度が
高い。
【0005】 溶融強度は、ポリマーの「加工性」の一面を説明するポリマー特性である。溶
融強度は、溶融状態でそれ自体の重量を支持するためのポリマーの能力として定
義される。例えば、ダイから垂直に押し出されるとき、低い溶融強度を有するポ
リマーは急速に垂れ下がり、床に当たるであろう。これに反して、高い溶融強度
を有するポリマーは、遙かに長い時間その形状を維持するであろう。溶融強度は
、押出吹込成形、異形押出及びフォーム発生のような多くの加工のために重要で
ある。射出成形について、成形された部品を金型から如何に速く取り出すことが
できるかを規定する際に、溶融強度は重要である。より高い溶融強度は、より短
い冷却及びサイクル時間になる。より高い溶融強度で、また、部品をより高い温
度で金型から取り出すことができる。通常水平で運転される異形押出について、
ポリマーがダイから出るときに経験する重力誘導垂れ下がりを減少させるために
、高い溶融強度が望まれる。垂れ下がりを補償するために、異形押出は引落係数
を使用して運転される。引落しは、異形押出に於いて、ダイと引取系との間の厚
さ減少の量として定義される。引落しは、最終部品内の同じ寸法により割った、
ダイに於ける公称厚さ又は幅寸法として表される。例えば、典型的なポリエステ
ル引落しは約2である。これは、最終部品の幅が、ダイ出口に於ける幅の1/2で
あることを意味する。引取装置又は巻取機の引取力により、溶融物がダイを出る
とき引落しが起こる。垂れ下がりに対してより大きい抵抗を有する、より高い溶
融強度のポリマーについて、必要な引落しの量はより小さい。高い溶融強度のポ
リマーであるPVCは、約1.25の典型的な引落しを有する。1.0に近い引
落しを有するポリマーを使用するとき、ダイは設計することが容易であり、最終
部品寸法は一層正確に維持される。
【0006】 溶融強度を測定するための多数の定量的及び定性的手段が存在する。一つの標
準的試験は、特許文献1に開示されており、この特許では押出吹込成形工程で使
用されるポリエステルについての溶融強度は、−10%と10%との間の値で測
定された。この同じ試験が本明細書に於いて使用され、これには、0.25イン
チ(0.64cm)長さである0.1インチ(0.25cm)直径の毛管から、
ポリマーを20s-1の剪断速度で、19インチ(49cm)の全長まで垂直に押
し出すことが含まれる。次いで、押出物をダイ表面付近で切断する。得られたポ
リマーストランドを、平らな表面上に水平に置き、室温で冷却させる。次いで、
ストランドの端部から6インチ(15cm)(6インチ点)での直径を測定し、
毛管直径に対する変化%として表して、溶融強度を得る。例えば、6インチ点で
のストランド直径が0.12インチ(30cm)である場合、与えられた溶融温
度での溶融強度は20%(即ち、MS=(0.12−0.1)/0.1×100
)である。同様に、「ダイスエル」は、押出物の末端から1/2インチ(1.3c
m)での直径を測定し、ダイスエルを毛管直径に対する変化%として表すことに
よって得られる。
【0007】 ポリエステルは、6インチ点が公称直径よりも小さくなり得るので、溶融強度
について負の値を有するであろう。これは劣った溶融強度を示す。例えば、0.
76dL/gのインヘレント粘度(IV)を有する、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールで変性した線状ポリ(エチレンテレフタレート)(PETG)は、2
00℃で−4%の及び220℃で−24%の溶融強度を有すると観察された。そ
れで、6インチ点は、ダイ開口よりも4%小さかった(200℃サンプル)。標
準的加工条件(160〜200℃の加工温度)下でのPVCの典型的な溶融強度
は、20〜30%のオーダーである。線状PETGでこの溶融強度を達成するた
めには、約0.95dL/gのIVを必要とするであろう。それで、溶融強度が
重要である応用のために、ポリエステルは、しばしば、これらの競合ポリマーに
取って代わらないであろう。
【0008】 他の一般的な溶融強度試験には、押出物が、与えられた流量/剪断速度につい
てダイの下で予定の長さに達するために要する時間を測定することが含まれる。
規格化されていないが、この試験は、典型的な加工ラインでの材料比較のための
簡易な方法を提供し、本明細書に記載された実施例の幾つかで使用される。水平
異形押出ラインに於いて垂れ下がり度を測定することのような、他の規格化され
ていない溶融強度試験も適用して、溶融強度の更なる応用特異測定値を得ること
ができる。
【0009】高い剪断粘度及び剪断減粘性 図1を参照して、粘度曲線上の興味のある他の領域は、高剪断速度領域である
。ポリマーは、この領域内で、約10s-1〜1000s-1のどこかの範囲内のダ
イ/押出機内の剪断速度で「加工」される。スクリューモーター負荷を低下させ
、輸送圧力及び溶融破壊を最小にするために、この範囲内で粘度ができるだけ低
いことが望ましい。高い剪断速度での流れの容易性は、ポリマーの「加工性」の
第二の面である。高い溶融強度樹脂は、この樹脂がダイを通して押し出し、輸送
できない場合には十分ではない。幸いにも、殆どのポリマーは、より高い剪断速
度で粘度低下又は「剪断減粘性」の少なくとも幾らかの程度を示し、これはそれ
らの加工性に於いて助けになる。剪断減粘性が無いと、高い溶融粘度のポリマー
を走らせる押出機は、極めて高いモーター負荷及び非常に高い溶融温度を必要と
し、これらの両方は、ポリマー分解及び過剰のエネルギー消費に至り得る。
【0010】 高い剪断速度で(即ち、ダイ内で)低い粘度を有することは、また、押し出さ
れた部品又は物品の表面での溶融破壊又は「シャークスキン」の形成を最小にす
る機能を果たす。溶融破壊は、二次加工表面/ポリマー溶融物境界で、熱可塑性
ポリマーの押し出しの間に発生する流れ不安定性現象である。溶融破壊の発生に
よって、押出物がオリフィスから出てくるとき、押出物中に厳しい表面不規則性
が作られる。肉眼によって、きれいに見える溶融破壊のない押出物とは反対に、
霜降り状又は艶消し仕上げとして溶融破壊されたサンプル内に、この表面粗さが
検出される。
【0011】 溶融破壊は、ダイ内の壁剪断応力が、一定の値(典型的に、0.1〜0.2M
Pa)を越えたときは常に発生する。この壁剪断応力は、体積押出量又はライン
速度(これは剪断速度を決定する)及びポリマー溶融物の粘度によって制御され
る。ライン速度又は高剪断速度での粘度を低下させることによって、壁剪断応力
は減少し、溶融破壊が発生する可能性を低下させる。それで、剪断減粘性度を増
加させることによって、高剪断速度で粘度が低下し、次いで溶融破壊が発生する
前に、より高いライン速度が可能になる。
【0012】理想的ポリマー これらの所望の特性の全てを一緒に結合させると、加工性の観点からの理想的
なポリマーは、明らかに、高い剪断減粘性度と組み合わせて高いゼロ剪断粘度を
有する。これは溶融強度を最大にし、一方、同時に溶融破壊及びダイ圧力を最小
にする。射出成形について、高剪断速度での低い粘度によって、ポリマーが金型
の中に容易に流れることが可能になる。しかしながら、ひとたび流れが停止し、
剪断が除かれると、ポリマーは急速に非常に粘稠になり、そうして部品を金型か
ら迅速に取り出すことができる。類似の状況がペイントに於いて生じ、この場合
、表面上に刷毛塗りするとき容易に流れるか又は剪断減粘性化するが、適用した
後では、即ち、剪断速度がより低いときには、流れも垂れ落ちもしない流体が望
まれる。感圧性接着剤も同様の加工性を必要とし、この場合、接着剤は圧力/応
力をかけるまでは流れたり、粘着してはならない。
【0013】 理想的なポリマーとは対照的に、ポリカーボネート及びポリエステルのような
縮合ポリマーは、PVC及びポリオレフィンのような付加型ポリマーに対して、
非常に低い剪断減粘性度を有する。これは、縮合ポリマーが、典型的に、多くの
付加ポリマー中で一般的である高分子量「尾」を欠くことに加えて、より狭い分
子量分布を有するためである。この狭い分子量分布によって、ポリエステルを一
層「ニュートン様」(即ち、剪断速度にあまり依存しない平らな粘度を有する)
になり、特徴的に加工し難くなる。
【0014】 ポリエステルに関して、他のものに於ける変化に顕著な影響を与えることなく
、溶融強度を増加させるか又は溶融破壊を減少させることができる。例えば、ポ
リエステルの分子量若しくはインヘレント粘度を増加させることにより又は溶融
温度を低下させることにより、ゼロ剪断粘度は溶融強度と共に顕著に増加するが
、剪断減粘性度は僅かに変化するのみであろう。そうして、溶融強度は増加する
が、高剪断速度粘度も顕著に増加するので、溶融破壊が一層問題になる。換言す
ると、全体的な加工性は実際には改良されない。これは、幾つかの応用のために
受け入れることができる。しかしながら、剪断速度がより高くなり得る異形押出
及び射出成形のような応用のために、溶融強度及び溶融破壊耐性の両方が、同時
に改良されなくてはならない。
【0015】 鎖枝分かれは、ポリマー、特にポリエステルの溶融強度を改良するために最も
一般的に使用されている方法の一つである。ポリマー中に枝を作り、そうしてポ
リマーをもはや線状ではないようにするために、三−、四−又はそれより高級の
官能性モノマーがポリエステルに添加される。ポリエステルのための典型的な枝
分かれ剤には、トリメリト酸無水物(TMA)、ピロメリト酸二無水物(PMD
A)、グリセロール、ソルビトール、ヘキサントリオール−1,2,6、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールエタン及びトリメシン酸が含まれる。高溶融強
度ポリエステルのための一般的な応用には、押出吹込成形及び発泡が含まれる。
【0016】 しかしながら、枝分かれ剤を単独で使用すると、反応速度の増加になり、高す
ぎるレベルで添加するか又は適正にモニターしなかった場合、溶融物中の許容で
きないゲル生成に至り得る。ゲルは、多すぎる局在化した枝分かれが発生するポ
リエステル中の点以外の何物でもなく、容易に溶融することができない密接に相
互結合した鎖の網状組織を有効に作る。このゲルは、最終成形/押出部品中に、
許容できない目に見える欠陥として存在する。ゲル化を最小にするために、枝分
かれ剤は、反応器全体への均一な分散で低いレベルで添加される。それで、枝分
かれしたポリエステルは製造することが困難であり、溶融強度に於ける増加は、
ゲル生成無しに添加することができる枝分かれ剤の最大量に制限される。
【0017】 ゲル生成を改善するために、ポリエステルを製造する際に、単官能性モノマー
を反応器に添加することができる。この単官能性モノマーは、1個のみの、酸又
はアルコール官能基を含むポリエステル反応性末端基を有する。これらの単官能
性モノマーは、それらがポリマー鎖の末端で二又はより高級の官能性モノマーと
反応したとき、特別の連鎖成長が停止するので、しばしば「末端封鎖(endcapper
)」又は連鎖停止剤と呼ばれている。一般的に使用される連鎖停止剤の例には、
ステアリン酸及び安息香酸が含まれる。
【0018】 連鎖成長を停止する際に連鎖停止剤は、また、生じ得る最大重合度(又はIV
)を制限する機能を果たす。実際に、この特徴は、より高級の官能基枝分かれ剤
と結びつけて利用することができる。枝分かれ剤は重合の程度及び速度を増加さ
せる機能を果たすけれども、連鎖停止剤は、反応を管理可能なレベルまで戻して
遅くする傾向があるであろう。この速度鈍化は、枝分かれ剤誘発ゲル生成を防止
する助けになる。しかしながら、重合度を低下させる際の連鎖停止剤は、また、
ポリマーの溶融強度を減少させる。枝分かれ剤はしばしば、溶融強度を増加させ
るために添加されるので、枝分かれ剤と結びつけた連鎖停止剤の添加は、逆効果
であると思われるであろう。それで、添加される枝分かれ剤の量と連鎖停止剤の
量との間の適当なバランスを持つことが重要であり、過剰のゲル生成無しに所望
の溶融強度が達成されるようにする。
【0019】 それで、ゲル生成無しにより高い溶融強度及び剪断減粘性に於ける増加を同時
に有することにより、押出及び射出成形加工のための改良された加工性を有する
ポリエステル組成物を有するための、当該技術分野に於ける要求が存在する。従
って、本発明が主として指向しているものは、このような組成物の提供である。
【0020】
【特許文献1】 米国特許第4,398,022号明細書
【0021】発明の要約 ポリエステル組成物は、0.05〜20モル%の濃度で、構造(i)若しくは
(ii)のための二酸成分、構造(iii)若しくは(iv)のためのグリコー
ル成分又はこれらの混合物の、複数の極性連鎖停止基を含んでなる。この極性連
鎖停止基は、
【0022】
【化5】
【0023】 (式中、Xは非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であり
、Rは芳香族又は脂肪族基であり、R’は脂肪族基であり、R''は芳香族基であ
り、そしてR'''は脂肪族基である) からなる群から選択された構造を有する。このポリエステル組成物は100モル
%の二酸成分及び100モル%のグリコール成分を基準にしている。
【0024】詳細な説明 本発明は、極性連鎖停止剤の添加によって変性され、射出成形、異形押出、フ
ィルム/シート押出、カレンダリング及び押出吹込成形のような加工に於けるポ
リマーの加工性を改良する、ポリエステル又はコポリエステル(以下、総括的に
「ポリエステル」)組成物である。この極性連鎖停止剤は、他の鎖末端での他の
極性末端基と会合して、クラスターを生成させる傾向がある。これらのクラスタ
ーは、ポリマー鎖の間の熱可逆性架橋を与える。この「疑似鎖延長」は、相乗的
に作用して、ポリマーの溶融強度及び靱性を増加させ、そうしてポリマーを加工
することが容易になるようにする。この現象を図2に示す。
【0025】 本発明に於いて、ポリエステル組成物は、0.05〜20モル%、好ましくは
0.05〜10モル%の濃度で、構造(i)若しくは(ii)のための二酸成分
、構造(iii)若しくは(iv)のためのグリコール成分又はこれらの混合物
の、複数の極性連鎖停止基を含む。この極性連鎖停止基は、下記の構造:
【0026】
【化6】
【0027】 (式中、Xは、非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であ
り、Rは芳香族又は脂肪族基であり、R’は脂肪族基であり、R''は芳香族基で
あり、そしてR'''は脂肪族基である) から選択することができる。このポリエステル組成物は、100モル%の二酸成
分及び100モル%のグリコール成分を基準にしている。
【0028】 Xが非イオン性極性基であるとき、Xは、好ましくは、アルコール、ホスフィ
ンオキシド、フェノール、尿素、ウレタン、カーボネート、ポリエチレングリコ
ール又はクラウンエーテルである。
【0029】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基である場合には、イオン性極性基は
、好ましくは、スルホネート、ホスフェート、ホスフィネート、ホスホネートで
ある。イオン性極性基の例には、3−スルホ安息香酸、2−スルホ安息香酸、4
−スルホ安息香酸、3,5−ジスルホ安息香酸、2−ブロモ−5−スルホ安息香
酸、2−ヘキサデシルオキシ−5−スルホ安息香酸、2−ヘキサデシルチオ−5
−スルホ安息香酸及び4−[4−スルホフェノキシ−(4−フェノキシ)]−安
息香酸が含まれる。対イオンは、好ましくは、リチウム、ナトリウム、カリウム
、カルシウム、マグネシウム、コバルト、亜鉛、銅、マンガン、鉄、ニッケル、
スズ、チタン又はアンモニウムである。ナトリウムは比較的不活性であり、ポリ
マーを触媒的に分解しないので、ナトリウムが好ましい対イオンである。
【0030】 イオン性極性基は、また、それに結合された有機保護基を有するか又は過剰に
添加されたカルボキシレートであってもよい。このような場合に、カルボキシレ
ートはカルボン酸としてポリエステル組成物に添加される。遊離カルボン酸はそ
の極性のために鎖末端で吊下る。カルボン酸塩が対イオンで中和された場合には
、極性は高度に極性の中和されたスルホン酸塩基のものよりも低いが、クラスタ
ーが生成する。厳密な意味で、遊離吊下りカルボン酸塩基は、実際に第二の官能
基を構成する。このカルボン酸塩基は、一般的に単官能性である真の連鎖停止剤
ではない。その代わりに、カルボン酸塩基は、重合工程の注意深い操作によって
、鎖の末端で置き換えられる。例えば、過剰のテレフタル酸(又は、同様のカル
ボン酸塩基)が反応器に添加され、そうして鎖末端の大部分はグリコール末端の
代わりに酸基で構成される。次いで、これらの酸末端を、対イオンで中和するこ
とができる。
【0031】 極性連鎖停止基は、下記の極性連鎖停止剤、即ち、構造(i)のために4−ヒ
ドロキシ安息香酸、構造(ii)のために2、3又は4−ソジオスルホ安息香酸
、構造(iii)のために4−ソジオスルホ−1−ブタノール及び構造(iv)
のために2、3又は4−ソジオスルホベンジルアルコールから誘導することがで
きる。
【0032】 本発明の他の面に於いて、ポリエステルには、また、極性連鎖停止基に加えて
、2.0モル%以下の濃度で複数の枝分かれ基が含有されている。枝分かれ基は
3個又はそれ以上のポリエステル官能基を有する酸性又はアルコール性である。
酸性枝分かれ基は、ポリエステルの二酸成分の一部であり、アルコール性枝分か
れ基は、ポリエステルのグリコール成分の一部である。枝分かれ剤から誘導され
る枝分かれ基の例には、トリメリト酸無水物、トリメリト酸、ピロメリト酸二無
水物、グリセロール、ソルビトール、ヘキサントリオール−1,2,6、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールエタン、トリメシン酸又は1,3,5−トリス
−ヒドロキシメチルベンゼンが含まれる。好ましくは、枝分かれ基はトリメリト
酸無水物(TMA)である。TMAで、1モル%以下、好ましくは0.1〜0.
5モル%の濃度が、本発明で使用するために適している。
【0033】 極性連鎖停止基及び三官能性枝分かれ基を使用する場合には、停止基の枝分か
れ剤に対する比は、好ましくは3:1より小さく、更に好ましくは、この比は約
1:1である。極性連鎖停止基及び四官能性枝分かれ基を使用するとき、停止基
の枝分かれ剤に対する比は、好ましくは4:1より小さく、更に好ましくは、こ
の比は約2:1である。
【0034】 本発明の更に他の面に於いて、ポリエステル組成物には、また、極性連鎖停止
基に加えて、30モル%以下の濃度で複数の極性中間鎖二官能性基が含有されて
いてよい。この極性中間鎖二官能性基は、構造(a)若しくは(b)のための二
酸成分の一部、構造(d)若しくは(e)のためのグリコール成分の一部又は構
造(c)のための二酸若しくはグリコール成分の一部である。基の何れの混合物
も同様に使用することができる。所望により、枝分かれ基が存在してもよい。こ
の中間鎖二官能性基は、下記の構造:
【0035】
【化7】
【0036】 (式中、Xは、非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であ
り、R1は芳香族又は脂肪族基であり、R2は脂肪族基であり、R3は芳香族基で
あり、R4は脂肪族基であり、そしてR5は脂肪族基であり、R6及びR8は脂肪族
基であり、そしてR7は芳香族基である) から選択することができる。
【0037】 極性中間鎖二官能性基を与えるために使用するのに適している構造の例には、
構造(a)のために5−ソジオスルホイソフタル酸又は5(4−ソジオスルホフ
ェノキシ)イソフタル酸、構造(b)のために2−ソジオスルホ−4−ヒドロキ
シ酪酸、構造(c)のために2−ソジオスルホ−4−ヒドロキシメチル酪酸、構
造(d)のために2−ヒドロキシエチル−2−ヒドロキシブチルジソジオエチル
ホスフィネート及び構造(e)のために2−ソジオスルホヒドロキノンが含まれ
る。
【0038】 本発明の他の態様に於いて、ポリエステル組成物は、 (1)100〜48、好ましくは100〜58モル%の、テレフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、イソフタル酸、アジピン酸及びこれらの混合物からなる群
から選択された主二酸(primary diacid)の残基からなる二酸成分、 (2)100〜48、好ましくは100〜58モル%の、エチレングリコール
(EG)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、ジエチレングリ
コール(DEG)、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール(NPG
)及びこれらの混合物からなる群から選択された主グリコール(primary glycol
)の残基からなるグリコール成分、 (3)0.05〜20、好ましくは0.05〜10モル%の、
【0039】
【化8】
【0040】 又はこれらの混合物 (式中、Xは、非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であ
り、Rは芳香族又は脂肪族基であり、R’は脂肪族基であり、R''は芳香族基で
あり、そしてR'''は脂肪族基である) からなる群から選択された構造を有する極性連鎖停止剤の残基、 (4)0〜2モル%の、三官能性又はそれ以上のモノマーを有する枝分かれ剤
の残基(但し、この枝分かれ剤は酸性、アルコール性又はこれらの混合物である
)並びに (5)0〜30モル%の、
【0041】
【化9】
【0042】 又はこれらの混合物 (式中、Xは、非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であ
り、R1は芳香族又は脂肪族基であり、R2は脂肪族基であり、R3は芳香族基で
あり、R4は脂肪族基であり、R5は脂肪族基であり、R6及びR8は脂肪族基であ
り、そしてR7は芳香族基である) からなる群から選択された構造を有する極性中間鎖二官能性モノマーの残基 からなる。
【0043】 このポリエステル組成物は、100モル%の二酸成分及び100モル%のグリ
コール成分を基準にしている。成分(3)、(4)及び(5)は、特定の構造が
酸性であるか又はアルコール性であるかに依存して、二酸成分、グリコール成分
又は両者の一部を形成する。それ故、二酸成分又はグリコール成分の少なくとも
一方は、使用される極性連鎖停止剤が酸性であるか又はアルコール性であるかに
依存して100モル%よりも少ない。好ましくは、主二酸が99.95〜58モ
ル%存在し、極性連鎖停止剤は酸性であり、0.05〜10モル%存在する。好
ましくは、主グリコールが99.95〜58モル%存在し、極性連鎖停止剤はア
ルコール性であり、0.05〜10モル%存在する。
【0044】 好ましい態様に於いて、主二酸は、テレフタル酸(TPA)及び15モル%以
下のイソフタル酸を含む。更に好ましい態様は、主二酸が単独でTPAであるも
のである。主二酸成分を指すとき、直接エステル化方法の代わりにエステル交換
方法を使用する場合に、そのジメチルエステル(例えば、テレフタル酸の代わり
にテレフタル酸ジメチル)を使用することもできる。
【0045】 好ましい主グリコールは、EG、CHDM又はこれらの混合物からなる。NP
G又はDEGを使用するとき、好ましくは、EG又はCHDMが存在する。この
ような態様に於いて、NPGについての好ましい濃度は40モル%以下であり、
DEGについての好ましい濃度は40モル%以下、更に好ましくは3モル%以下
である。最も好ましい態様に於いて、EGが主アルコール(primary alcohol)で
あり、10〜35モル%のCHDM及び/又は25〜40モル%のNPGを含有
する。
【0046】 極性連鎖停止剤、枝分かれ剤及び極性中間鎖二官能性モノマーについての更に
詳細なことは、それぞれ極性連鎖停止基、枝分かれ基及び極性中間鎖二官能性基
を参照して前記に説明している。
【0047】 非極性連鎖停止剤と極性連鎖停止剤との間を区別することは、本発明の重要な
面である。これまで、ポリエステル用の連鎖停止剤は、現実に非極性であった。
例としてはステアリン酸及び安息香酸が含まれる。本発明に於いて、極性連鎖停
止基として上記に同定された極性連鎖停止剤を使用することによって、ポリエス
テル中に他の極性連鎖停止剤と共にクラスターを生成するという主な利点がもた
らされる。このクラスター生成は、共有結合のように強くはないが、特により低
い温度で、鎖長を有効に伸ばすことによってレオロジー特性(例えば、溶融強度
)を更に改良することを尚も助ける。より高い加工温度で、これらのクラスター
は可逆的に破壊分離して、ポリエステルがそれぞれの鎖の低い分子量のために、
一層容易に流れるであろう。ポリエステルを冷却するとき、クラスターが再生成
して平均鎖長を有効に増加させ、それによってポリエステルの粘度及び溶融強度
を増加させる。そうして、本発明のポリエステルは高い温度でダイを通って容易
に流れるが、ポリエステルが冷却したとき急速に「固化し」、それによって全体
的成形性/加工性を改良する。換言すると、極性連鎖停止変性されたポリエステ
ルは、より高い熱活性化エネルギーを有し、そのままで温度が上昇すると共に一
層急速に粘度が低下する。
【0048】 非極性連鎖停止剤とは反対に極性連鎖停止剤を使用することの、重要ではある
が第二の利点は、極性連鎖停止剤がしばしば揮発し難いことである。ステアリン
酸及び安息香酸のような、ポリエステルのための非極性連鎖停止剤の多くは、非
常に揮発性であり、これらは重合の間に反応器内に保持することが困難である。
枝分かれ剤と共に揮発性の非極性連鎖停止剤を使用すると、枝分かれ剤/連鎖停
止剤比の化学量論的制御が非常に困難になり、溶融強度及びゲル生成を制御する
ことが非常に困難である。反対に、本発明のイオン性極性連鎖停止剤の一種、即
ち3−ソジオスルホ安息香酸は、塩であり、そのままで反応器から容易に沸騰排
出せず、それによって枝分かれ剤/連鎖停止剤比の化学量論的制御が非常に容易
になる。
【0049】 ポリエステル中の極性連鎖停止剤の使用は、また、ポリマーの他の特性を改良
又は変性するために使用できる。例えば、変性されたポリエステルは、改良され
た耐溶媒性、向上した印刷性及び改良された難燃性を有する。
【0050】 ポリエステル組成物が、任意に、三、四又はそれより高級の官能性枝分かれ剤
を含有する場合。枝分かれ基としても前記のように同定される枝分かれ剤は、枝
分かれ剤を使用しないことと比較した場合に、より高い溶融強度及びより大きい
剪断減粘性度を与える。そうして、ポリエステルは一般的なポリマー加工装置内
で、押出/射出成形することが一層容易である。極性連鎖停止剤は、更に、熱可
逆性架橋の手段によって「加工性」を増加させる。極性連鎖停止剤の使用によっ
て、重合反応速度を制御し、暴走反応を防止することにより枝分かれしたポリエ
ステル系で一般的であるゲルの生成を相殺することである二次的利点が得られる
。それで、極性連鎖停止剤を使用することによって、ポリエステル組成物中の枝
分かれ剤のより高いレベルが可能になる。得られるポリエステル組成物は、等し
くより高い溶融強度及び等しくより大きい剪断減粘性度を有することにより、顕
著に改良された加工性を有する。更に、極性中間鎖二官能性基は、任意に、クラ
スター化を更に増強するためにポリマー主鎖に沿って添加され、そうして加工性
に於けるなお一層の改良に至る。
【0051】 枝分かれ剤、極性連鎖停止剤又は極性中間鎖二官能性モノマーのレベルは、レ
オロジー変性をどの程度望むかに依存して変化し得る。典型的に、極性基が鎖末
端で又は主鎖に沿って約1〜2モル%より多く存在する場合には、極性会合が顕
著になる。極性基が約5〜10モル%より多く存在する場合には、完全なクラス
ター生成が顕著になる。勿論、これは与えられたポリエステル組成物に依存する
【0052】 反応速度を制御し、ゲル生成を防止するために、好ましくは、極性連鎖停止剤
の枝分かれ剤に対するモル比は、TMAのような三官能性枝分かれ剤について約
1:1であるか又はPMDAのような四官能性枝分かれ剤について約2:1であ
る。この比は、系の理論的平均官能度が2又は二官能性に留まり、それによって
ゲル生成を排除することを確実にする。極性連鎖停止剤の枝分かれ剤に対するよ
り高い比を、ゲルを生成することなく、使用することができる。しかしながら、
これによって系の最終IVが低下し、次いで溶融強度が低下する。溶融相重合に
加えて固相重合に付されるポリマー(例えば、ボトルグレードのポリエチレンテ
レフタレート)について、ゲル生成の傾向は一層高い。それで、極性連鎖停止剤
の枝分かれ剤に対する比は、溶融相のみのポリマーについてのものよりも僅かに
高いことが推奨される。好ましくは、この比は、三官能性枝分かれ剤について約
1.1:1〜約1.6:1であり、四官能性枝分かれ剤について約2.1:1〜
約3:1である。
【0053】 極性連鎖停止剤及び枝分かれ剤の好ましいレベルは、特別の最終用途応用に依
存する。四つの主なカテゴリーには、下記のものが含まれる。
【0054】 I.軽度乃至中度の加工性改良を与えるために、枝分かれ剤及び極性連鎖停止
剤が約0.5モル%よりも低いレベルで存在する。典型的に、極性連鎖停止剤の
枝分かれ剤に対する比は、2:1より低い、好ましくは約1:1である。これら
のより低いレベルで、枝分かれ剤は加工性改良の大半を与え、他方、極性連鎖停
止剤は、ゲル生成を防止するための非揮発性連鎖停止剤として多く機能する。こ
の配合は、従来のポリエステルを越えた加工性に於ける僅かな乃至中度の増加の
みを必要とする殆どの応用のために適している。
【0055】 II.枝分かれ剤が0.5〜約2モル%のレベルで存在し、極性連鎖停止剤対
枝分かれ剤比が2:1より小さい、好ましくは約1:1である。これらのより高
いレベルで、極性連鎖停止剤会合(association)は顕著になる。これらの樹脂は
、カテゴリーIよりも良い加工性を有する。しかしながら、これらの樹脂は、し
ばしば、枝分かれ剤の適切な分散を維持する際の困難性のために、製造すること
が一層困難である。枝分かれ剤の一層高いレベル(2%より大きい)を使用する
ことができるが、これらの製造に伴う困難性は、しばしば利点よりも勝っている
【0056】 III.ポリエステル組成物は、極性中間鎖二官能性モノマーの使用により、
主鎖に沿って極性官能基を含有している。枝分かれ剤は、好ましくは、0.1〜
1モル%で存在する。極性連鎖停止剤は、好ましくは、四官能性枝分かれ剤と共
に使用するとき0.1〜4モル%で存在し、三官能性枝分かれ剤と共に使用する
とき0.1〜3モル%で存在する。この極性中間鎖二官能性モノマーについての
好ましい範囲は、0〜30モル%である。更に好ましい範囲は、2〜15モル%
である。鎖の全体分子量に影響を与えることなく、極性クラスター化の顕著なレ
ベルの達成のための、この極性中間鎖二官能性モノマー。
【0057】 IV.ポリエステル組成物は、顕著なレベルの極性連鎖停止剤を(極性中間鎖
二官能性モノマー有り又は無しで)含有しているが、枝分かれ剤を含有していな
い。極性連鎖停止剤の典型的な範囲は、1〜10モル%、好ましくは約5モル%
である。極性連鎖停止剤は、それ自体で又は極性中間鎖二官能性モノマーと共に
可逆性架橋を生成する。しかしながら、系の全体分子量は低く、それで粘度及び
溶融強度も低い。この粘度の低下は、射出成形応用のために極めて有用となり得
る。全体粘度は、極性クラスターの崩壊及びより低い鎖分子量のために加工温度
で顕著に低く、それによって必要な充填圧力を下げる。顕著なレベルまでの極性
クラスター化を得るために、極性中間鎖二官能性モノマーを添加することができ
る。得られるクラスターは、極性連鎖停止剤を一層固定し、加工性を増大させる
【0058】 配合に無関係に、ポリエステルを製造する場合には、酸系の枝分かれ剤は、好
ましくは、反応器に添加する前にグリコールと予備反応させる。これは枝分かれ
剤を均一に分布させ、最終生成物中の残留枝分かれ剤の量を減少させ、そして関
連する抽出可能物の量を最小にする。
【0059】 また、枝分かれ剤及び極性連鎖停止剤は、コンセントレート又はマスターバッ
チの形態で添加され、コンセントレート又はマスターバッチを、押出機又は射出
成形機に入る直前に、主二酸及び主グリコールの生ポリエステルとドライブレン
ドする。また、コンセントレートを押出機に添加するために、適切な供給機を使
用することができる。コンセントレート中の枝分かれ剤のレベルは、マスターバ
ッチ「減少」比に依存する正確なレベルでより高く(0.5モル%よりも大きく
)しなくてはならないであろう。コンセントレート中の枝分かれ剤のより高いレ
ベルのために、ゲル化を防止するために反応条件を一層注意深く制御しなくては
ならない。しかしながら、このアプローチは、押出機内で十分なエステル交換反
応が起こらない場合、反応器グレードの生成物に比較して、同じ広い分子量分布
を達成しない(それで、その有効性を下げる)。
【0060】 正確な化学量論的バランスで枝分かれ剤及び極性連鎖停止剤を導入するための
他の提案される方法は、中間体エステル(例えば、グリセロールモノソジオスル
ホベンゾエート)を生成し、これを押出機に添加することである。このエステル
は、加熱すると崩壊し、それによってグリセロール(枝分かれ剤)及びソジオス
ルホ安息香酸(極性連鎖停止剤)を放出し、そうしてこの二つが、押出機バレル
内のポリマー中に反応することができる。多数の加工助剤(例えば、ペンタエリ
スリトールテトラステアレート)は、既にこのエステル形をとっている。
【0061】 本発明を、その好ましい態様の以下の実施例によって更に示すことができるが
、これらの実施例は、単に例示の目的のために含められ、他に特に示さない限り
本発明の範囲を限定することを意図しないことはいうまでもない。
【0062】実施例 例1 この例は、イオン性連鎖停止剤及び枝分かれ剤によるPETGコポリエステル
の変性を示す。
【0063】 レオロジー特性への低レベルのイオン性変性及び枝分かれの影響を研究するた
めに、一連のコポリエステルを製造した。ベース樹脂は、PETG、即ち、10
0モル%のテレフタル酸の二酸成分並びに69モル%のエチレングリコール(E
G)及び31モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)のグリ
コール成分から製造したコポリエステルであった。サンプルは、30ポンド(1
36kg)バッチで製造した。枝分かれ剤であるトリメリト酸無水物(TMA)
を、完全な反応度を確実にするために、エチレングリコールと予備反応させたス
ラリーの形で反応器に添加した。イオン性連鎖停止剤である3−ソジオスルホ安
息香酸(SSBA)を、構成成分の残りと共に反応器に装入した。連鎖停止剤と
枝分かれ剤との1:1比を、SSBAを有さなかった#2以外の全ての樹脂につ
いて維持した。
【0064】 「対照」樹脂は、0.76dL/gのIVを有し、イオン性連鎖停止剤又は枝
分かれ剤を含有しないPETGベース樹脂であった。「枝分かれした対照」は、
0.76dL/gのIVを有し、0.15モル%のTMAを含有し、イオン性連
鎖停止剤を含有しないPETGベース樹脂であった。より高いレベルの枝分かれ
したPETGのみは、非常に高い重合速度及びゲル生成のために製造することが
困難であるので、この例では使用しなかった。樹脂(R)を、組成及び分子量(
GPC)データと共に表Iに示す。SSBA変性のそれぞれについて2個のIV
レベルが存在する。
【0065】 観察されるように、枝分かれ及びイオン性末端封鎖は、Mnを僅かに減少させ
ながら、Mw及びMzを増加させるように機能した。IVも重要な役割を演じた
。これは、分子量分布(Mw/Mn)の幅に於ける全体的増加を起こした。Mz
及び分子量分布に於ける増加は、通常、下記の樹脂例で観察されるように、ダイ
スエル、溶融強度及び剪断減粘性に於ける増加と相互関連している。
【0066】
【表1】
【0067】例2 この例は、例1の変性PETGコポリエステルについてのレオロジー及び溶融
強度データを測定する。
【0068】 表I中の樹脂#1、2、4及び6についての粘度データを、コーン・プレート
粘度計を使用して220℃で得た。データを図3に示す。観察されるように、枝
分かれ剤及びイオン性連鎖停止剤を含有する樹脂は、顕著な剪断減粘性度(即ち
、低い剪断粘度)及びより大きい溶融強度を有していた。このことは、SSBA
変性樹脂のIVが実際に対照樹脂よりも僅かに低くても真実であった。
【0069】 ダイスエル(DS)及び溶融強度(MS)データを、220℃で毛管粘度計(
本文中の前の方法の説明を参照されたい)を使用して得た。これらの値を表II
に表示する。より高いIVのSSBA変性樹脂(#5及び#6)について、ダイ
スエル及び溶融強度は、PETG対照(#1)又はPETG枝分かれした対照(
#2)よりも著しく大きかった。実際に、より高いIVのSSBA変性樹脂は、
PVCのような競合樹脂に匹敵するか又はそれよりも大きい溶融強度を有する。
【0070】
【表2】
【0071】例3 この例は、例1の変性PETGコポリエステルについての加工特性を比較する
。 樹脂#1〜#6のサンプルを、6インチ(15cm)フィルムダイを取り付け
た1インチ(2.5cm)キリオン(Killion)押出機で押し出した。全てのバレ
ルヒーターを240℃に設定し、スクリューRPMを一定に保持した。スクリュ
ーへのアンペア数及びダイ圧力を、それぞれの樹脂について記録し、表IIIに
纏めた。これらの数字は、押出機バレル及びダイ内で生じる粘度及び剪断減粘性
度の指標を与える。高いモーター負荷は、過剰のエネルギー消費を意味し、これ
はより高い加工コストに至り得る。
【0072】 表III中のデータを比較すると、より低いIVのSSBA変性樹脂(#3及
び#5)は、それらの溶融強度及びダイスエルが対照(#1)又は枝分かれした
対照(#2)樹脂のものよりも高くても(表II参照)、遙かに低いダイ圧力及
びスクリューアンペア数を有していた。それで、樹脂#3及び#5は、押出機内
で加工することがより容易であり、樹脂が押出機を出たとき溶融物形で取り扱う
ことがより容易であった。より高いIVのSSBA変性樹脂#4及び#6は、対
照#1に匹敵するスクリューアンペア数を有していたが、それらの溶融強度は著
しく高かった。同様に、樹脂#4及び#5のダイ圧力は、対照よりも高いが、樹
脂#2のものに匹敵した。一方、スクリューアンペア数は、僅かに低かった。
【0073】 また、表IIIには、垂れ下がり時間数を記載する。これは、押し出されたポ
リマーがダイから床まで落ちる時間を測定することによって得られる、溶融強度
の相対推定値である。ダイを、床から上の40インチ(100cm)の任意の距
離で設定し、ダイをゼロ時間できれいに擦った。より長い垂れ下がり時間は、よ
り大きい溶融強度を意味する。表IIとIIIとの比較によって、予想されるよ
うに、垂れ下がり時間及び真の溶融強度は類似の傾向に従うことが示される。表
III中の垂れ下がり時間は、更に、SSBA/枝分かれした樹脂のより大きい
溶融強度を示す。
【0074】
【表3】
【0075】例4 この例は、本発明の変性されたポリエステルの射出成形効果を示す。 射出成形方法でのサイクル時間へのイオン性変性の効果を求めるために、4種
のポリエチレンテレフタレート(PET)ポリエステルを製造した。全ての樹脂
は、枝分かれ剤として0.25モル%のTMAを含有し(PET対照を除く)、
変化するレベルの極性連鎖停止剤として添加された3−ソジオスルホ安息香酸を
有していた。全ての樹脂は、約0.57dL/gのIVまでの溶融相方法のため
の標準的ポリエステル条件を使用して製造した。溶融相工程に続いて、ポリマー
をペレット化し、結晶化させ、次いで215℃で固相重合させた。最終目標IV
は、約0.74〜0.76dL/gであったが、この目標は、試験したサンプル
の全てについては達成されなかった。固相重合時間を、IV形成の速度に依存し
て16時間から32時間まで変化させた。0.76dL/gのIVを有する市販
のPET(イーストマン・ケミカル社(Eastman Chemical Company)、テネシー州
キングスポート(Kingsport)から入手可能なPET9921ポリエステル)を、
対照として使用した。一層高いレベルのイオン性連鎖停止剤を含有する樹脂(例
えば、#9及び#10)は、末端封鎖効果のために目標IVに到達できなかった
。結果を表IVに記載する。
【0076】 サイクル時間を決定するために、樹脂をボーイ(Boy)22成形機で、シングル
キャビティ、20オンス(566グラム)、プリフォーム金型を使用して、射出
成形した。溶融物及びバレル温度は、公称290℃であった。射出ショットは、
高充填速度を有するが、500psi(3.45MPa)の最大圧力に限定され
る低い及び高い圧力射出段階の両方で設定した。そうして、サイクルは、樹脂加
工性差異が定量することが容易であるように限定された圧力であった。スクリュ
ーが完全に前方に突き当たり、金型を充填するための時間を、ストップウォッチ
を使用して測定し、表IVに示す。より短い金型充填時間は、より速いサイクル
を意味する。ゲルの存在も示した。
【0077】 示されるように、樹脂#7以外の全ては、対照よりも速いサイクル時間を有し
ていた。樹脂#7は、固相化でのオーバーショットのために顕著なゲル及び一層
高いIVの両方を有していた。これは、枝分かれ剤が低レベルの極性連鎖停止剤
と結合し、一層速い固相化速度になったためである。より高いサイクル時間につ
いての理由を、また図4に示す。図4に於いて、樹脂#7は、剪断速度範囲全体
に亘ってより高い粘度を有する。樹脂#7が0.76IVであった場合、対照樹
脂#11より低いサイクル時間(より低い粘度のために)が予想され、より僅か
なゲルが予想される。
【0078】 残りの樹脂の全ては対照よりも短いサイクル時間を有していた。これは、28
0℃で測定された図4の粘度曲線により支持される。射出成形には、本体に於い
て100〜1000 1/sの及びゲート領域に於いて1000 1/sを越え
る剪断速度が含まれる。より高い低剪断粘度(即ち、より大きい溶融強度)を有
する樹脂#8でも、高い剪断減粘性度のためにより速く成形できた。
【0079】 この例は、また、ゲル化を防止するための極性連鎖停止剤対枝分かれ剤比の重
要性を示す。この実験に於ける比は1.4:1〜3:1の範囲であった。ゲルを
除き、溶融強度をなお維持するために、約1.5:1の比が好ましい(例えば、
#8又は#9)。
【0080】
【表4】
【0081】例5 この例は、極性連鎖停止剤及び枝分かれ剤による脂肪族−芳香族コポリエステ
ルの変性を示す。
【0082】 生物分解性フィルム応用のために使用される市販の脂肪族−芳香族コポリエス
テル(イーストマン・ケミカル社から入手可能なイースター・バイオコポリエス
テル(Eastar BioCopolyester)14766)を、枝分かれ剤及び極性連鎖停止剤
で変性された同様の組成物と比較した。市販の樹脂は#12と指定され、1.0
5dL/gのIV及び−27°F(−33℃)のガラス転移温度(Tg)を有し
ていた。樹脂#13は、0.5モル%のTMA枝分かれ剤及び0.5モル%の3
−ソジオスルホ安息香酸を有し、1.01dL/gのペレットIVになった。
【0083】 より低いIVでも、#13は、図5に示されるように改良された加工性を有し
ていた。インフレートフィルムラインで加工した場合に、#13は、より高い溶
融強度のために始動することがより容易であり、遙かに一層安定なフィルムバブ
ルを維持した。
【0084】例6 この例は、極性連鎖停止剤、極性中間鎖二官能性モノマー及び枝分かれ剤によ
るPETGコポリエステルの変性を示す。
【0085】 極性連鎖停止剤及び極性中間鎖二官能性モノマーの両方を含有するPETGコ
ポリエステルのサンプルを製造した。ベースポリマーは例1のものと同じコポリ
エステルであった。対照は、未変性のPETGコポリエステル(樹脂#14)で
あった。枝分かれ剤は、0.5モル%のTMAであり、極性連鎖停止剤は0.5
モル%の3−ソジオスルホ安息香酸であった。5−ソジオスルホイソフタル酸(
5−SSIPA)をランダムに分布させた。樹脂#15〜17は、それぞれ1、
2及び5モル%の5−SSIPAを有していた。これらのサンプルのIVは、そ
れぞれ、反応の程度を限定する反応器内の増加した溶融粘度の結果である減少す
るIVで、0.71、0.59及び0.46dL/gであった。樹脂#18は、
0.5%のTMA及び0.5%の3−ソジオスルホ安息香酸を有していたが、5
−SSIPAを有さず、0.70dL/gのIVを有していた。
【0086】 220℃での粘度対周波数のグラフを図6に纏める。匹敵するIVについて、
5−SSIPAは、樹脂#14及び#18を比較したときに、フィルムの全体粘
度を増加させる効果を有する。ともかく、極性連鎖停止剤を含有する樹脂は全て
、5−SSIPAが存在するか又は存在しない対照樹脂よりも大きい加工性を有
する。5−SSIPAを1%含有するもの(#15)は、例の全ての最大の剪断
減粘性度を有すると思われた。
【0087】例7 この例は、テレフタル酸変性を使用するカルボキシル末端ポリエステルを製造
するための合成方法を示す。
【0088】 粉砕ガラスヘッド、攪拌軸及び窒素入口/出口を取り付けた500mLの丸底
フラスコに、96グラムのポリエチレンテレフタレート及び0.415グラム(
0.0025モル)のテレフタル酸を装入した。このフラスコを窒素でパージし
、140℃のベルモント(Belmont)金属浴中に、十分に攪拌して窒素の遅い掃引
下で浸漬させた。圧力を、2分間かけて760mmHgから0.5mmHgまで
低下させ、更に60分間維持した。次いで、真空を2分間かけて窒素雰囲気で置
き換えた。続いて温度を、20分間かけて140℃から275℃まで上昇させ、
更に30分間維持した。次いで、圧力を、10分間かけて760mmHgから0
.5mmHgまで低下させ、更に90分間維持した。真空を窒素雰囲気で置き換
え、透明なポリマーを冷却させそして結晶化させ、その後フラスコから取り出し
た。0.56dL/gのインヘレント粘度が、ASTM D3835−79に従
って回収されたポリマーについて求めた。電位差滴定によって、カルボキシル末
端基濃度が73.02当量/106ポリマーグラムであったことが示された。
【0089】例8 この例は、例7及び9に対する比較である。 例7に於ける装置に、96グラムのポリエチレンテレフタレートを装入し、例
7と同じ熱/圧力サイクルに処理した。0.735dL/gのインヘレント粘度
が、ASTM D3835−79に従って回収されたポリマーについて求めた。
電位差滴定によって、カルボキシル末端基濃度が36.11当量/106ポリマ
ーグラムであったことが示された。
【0090】例9 この例は、無水フタル酸変性を使用するカルボキシル末端ポリエステルを製造
するための合成方法を示す。
【0091】 例7に於ける装置に、40グラムのポリエチレンテレフタレート及び0.5グ
ラム(0.0034モル)の無水フタル酸を装入した。このフラスコを窒素でパ
ージし、140℃のベルモント金属浴中に、十分に攪拌して窒素の遅い掃引下で
浸漬させた。温度を、20分間かけて140℃から275℃まで上昇させ、更に
30分間維持した。次いで、圧力を、10分間かけて760mmHgから0.3
mmHgまで低下させ、更に60分間維持した。真空を窒素雰囲気で置き換え、
透明なポリマーを冷却させそして結晶化させ、その後フラスコから取り出した。
0.52dL/gのインヘレント粘度が、ASTM D3835−79に従って
回収されたポリマーについて求めた。電位差滴定によって、カルボキシル末端基
濃度が71.88当量/106ポリマーグラムであったことが示された。
【0092】例10 この例は、極性連鎖停止剤及び枝分かれ剤による、テレフタル酸、イソフタル
酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含有するコポリエステル(PCT
Aコポリエステル)の変性を示す。
【0093】 PCTAベース配合物を、73モル%のテレフタル酸、26モル%のイソフタ
ル酸、0.5モル%のトリメリト酸無水物及び0.5モル%の3−ソジオスルホ
安息香酸からなる二酸成分から製造した。この配合物のグリコール成分は、10
0モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール(TMAと共に添加された少量
のEGを除く)である。
【0094】 回分式反応器に、14.06kgのテレフタル酸ジメチル、5.0kgのイソ
フタル酸ジメチル、238.67グラムの、エチレングリコール中のトリメリト
酸無水物の39.99%予備反応した溶液、111.1グラムの3−ソジオスル
ホ安息香酸及び24.3kgの1,4−シクロヘキサンジメタノールを装入する
ことによって、60ポンドのバッチを製造した。この反応は、53.41グラム
の、ブタノール中のチタンの2.55%溶液の添加によって触媒作用させた。
【0095】 この反応混合物を270℃に約3時間かけて加熱した。この温度に到達したと
き、圧力を、13mm/分で1mmより低い圧力まで低下させた。攪拌機のトル
クをモニターして、終点を求めた。次いで、圧力を通常の大気圧まで戻し、後で
使用するために、材料を押し出し、ペレット化した。
【0096】 予想されたように、この材料は、異形押出応用に於いて向上した性能を示す。
この材料は、枝分かれ剤及びイオン性連鎖停止剤を添加しない材料に比較して、
増加した低剪断粘度及び顕著な剪断減粘性を有していた。
【0097】 本発明を、その好ましい態様を特に参照して詳細に説明したが、変形及び修正
を本発明の精神及び範囲内で実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 標準的ポリエステル及び改良された加工性を有する「理想的」樹脂についての
典型的な粘度対剪断速度曲線である。
【図2】 本発明のポリエステル組成物についてのイオン性クラスター及び枝分れ点の形
成の図である。
【図3】 例1に記載した樹脂についての粘度(eta)対剪断速度曲線である。
【図4】 例4に記載した樹脂についての粘度対剪断速度曲線である。
【図5】 例5に記載した樹脂についての粘度対剪断速度曲線である。
【図6】 例6に記載した樹脂についての粘度対剪断速度曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29K 67:00 C08L 67:00 C08L 67:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),BR,C N,JP,MX (72)発明者 ストランド,マーク アラン アメリカ合衆国,テネシー 37664,キン グスポート,ウォーターフォード ドライ ブ 5123 Fターム(参考) 4F071 AA43 AA44 BB04 BB05 BB06 BB09 BC01 BC07 4F204 AA24 AG01 FA06 FB02 FF01 4J029 AA01 AA03 AB02 AD01 AE02 AE03 BA03 BA05 BA10 BD07A BF09 CA06 CB05A CB06A CC05A FC02 FC03 FC04 FC08 FC32 FC35 FC36 HB01 HB06 KF00 4L035 GG01 HH04

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.05〜20モル%の濃度で、 【化1】 又はこれらの混合物 (式中、Xは非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であり
    、Rは芳香族又は脂肪族基であり、R’は脂肪族基であり、R''は芳香族基であ
    り、そしてR'''は脂肪族基である) からなる群から選択された構造を有する複数の極性連鎖停止基を含んでなるポリ
    エステル組成物であって、このポリエステル組成物は、100モル%の二酸成分
    及び100モル%のグリコール成分を基準にし、前記モル%の極性連鎖停止基は
    、構造(i)及び(ii)のための二酸成分の一部並びに構造(iii)及び(
    iv)のためのグリコール成分の一部であるポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】 極性連鎖停止基が0.05〜10モル%存在する請求項1に
    記載のポリエステル組成物。
  3. 【請求項3】 Xが、アルコール、ホスフィンオキシド、フェノール、尿素
    、ウレタン、カーボネート、ポリエチレングリコール及びクラウンエーテルから
    なる群から選択される非イオン性極性基である、請求項1に記載のポリエステル
    組成物。
  4. 【請求項4】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン性
    極性基が、スルホネート、ホスフェート、ホスフィネート及びホスホネートから
    なる群から選択される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  5. 【請求項5】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン性
    極性基がそれに結合された有機保護基を有するか又は過剰に添加されたカーボネ
    ートである請求項1に記載のポリエステル組成物。
  6. 【請求項6】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン性
    極性基が3−スルホ安息香酸、2−スルホ安息香酸、4−スルホ安息香酸、3,
    5−ジスルホ安息香酸、2−ブロモ−5−スルホ安息香酸、2−ヘキサデシルオ
    キシ−5−スルホ安息香酸、2−ヘキサデシルチオ−5−スルホ安息香酸及び4
    −[4−スルホフェノキシ−(4−フェノキシ)]−安息香酸からなる群から選
    択される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  7. 【請求項7】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、対イオン
    がリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、亜
    鉛、銅、マンガン、鉄、ニッケル、スズ、チタン及びアンモニウムからなる群か
    ら選択される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  8. 【請求項8】 構造(i)の極性連鎖停止基が4−ヒドロキシ安息香酸から
    誘導される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  9. 【請求項9】 構造(ii)の極性連鎖停止基が、2、3又は4−ソジオス
    ルホ安息香酸から誘導される、請求項1に記載のポリエステル組成物。
  10. 【請求項10】 構造(iii)の極性連鎖停止基が4−ソジオスルホ−1
    −ブタノールから誘導される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  11. 【請求項11】 構造(iv)の極性連鎖停止基が2、3又は4−ソジオス
    ルホベンジルアルコールから誘導される請求項1に記載のポリエステル組成物。
  12. 【請求項12】 2.0モル%以下の枝分かれ基が3個又はそれ以上の官能
    基を有する酸性であり、2.0モル%以下の枝分かれ基が3個又はそれ以上の官
    能基を有するアルコール性である、複数の枝分かれ基を更に含む請求項1に記載
    のポリエステル。
  13. 【請求項13】 枝分かれ基がトリメリト酸無水物、トリメリト酸、ピロメ
    リト酸二無水物、グリセロール、ソルビトール、ヘキサントリオール−1,2,
    6、ペンタエリスリトール、トリメチロールエタン、トリメシン酸及び1,3,
    5−トリス−ヒドロキシメチルベンゼンからなる群から選択される請求項12に
    記載のポリエステル。
  14. 【請求項14】 枝分かれ基がトリメリト酸無水物である請求項13に記載
    のポリエステル組成物。
  15. 【請求項15】 トリメリト酸無水物が1モル%以下存在する請求項14に
    記載のポリエステル組成物。
  16. 【請求項16】 トリメリト酸無水物が0.10〜0.5モル%存在する請
    求項15に記載のポリエステル組成物。
  17. 【請求項17】 枝分かれ基が三官能性であり、極性連鎖停止基及び三官能
    性枝分かれ基が3:1より小さい比で存在する請求項12に記載のポリエステル
    組成物。
  18. 【請求項18】 極性連鎖停止基及び三官能性枝分かれ基が約1:1の比で
    存在する請求項17に記載のポリエステル組成物。
  19. 【請求項19】 ポリエステルが固相重合されたものであり、極性連鎖停止
    基及び三官能性枝分かれ基が約1.1:1〜約1.6:1の比で存在する請求項
    17に記載のポリエステル組成物。
  20. 【請求項20】 枝分かれ基が四官能性であり、極性連鎖停止基及び四官能
    性枝分かれ基が4:1より小さい比で存在する請求項12に記載のポリエステル
    組成物。
  21. 【請求項21】 極性連鎖停止基及び四官能性枝分かれ基が約2:1の比で
    存在する請求項20に記載のポリエステル組成物。
  22. 【請求項22】 ポリエステルが固相重合されたものであり、極性連鎖停止
    基及び四官能性枝分かれ基が約2.1:1〜約3:1の比で存在する請求項20
    に記載のポリエステル組成物。
  23. 【請求項23】 複数の極性中間鎖二官能性基を更に含んでなり、30モル
    %以下の中間鎖二官能性基が、 【化2】 又はこれらの混合物 (式中、Xは非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であり
    、R1は芳香族又は脂肪族基であり、R2は脂肪族基であり、R3は芳香族基であ
    り、R4は脂肪族基であり、そしてR5は脂肪族基であり、R6及びR8は脂肪族基
    であり、そしてR7は芳香族基である) からなる群から選択された構造を有し、前記モル%の極性中間鎖二官能性基が構
    造(a)及び(b)のための二酸成分の一部、構造(d)及び(e)のためのグ
    リコール成分の一部並びに構造(c)のための二酸成分又はグリコール成分の一
    部である請求項1に記載のポリエステル。
  24. 【請求項24】 構造(a)の極性中間鎖二官能性基が5−ソジオスルホイ
    ソフタル酸又は5(4−ソジオスルホフェノキシ)イソフタル酸から誘導される
    請求項23に記載のポリエステル組成物。
  25. 【請求項25】 構造(b)の極性中間鎖二官能性基が2−ソジオスルホ−
    4−ヒドロキシ酪酸から誘導される請求項23に記載のポリエステル組成物。
  26. 【請求項26】 構造(c)の極性中間鎖二官能性基が2−ソジオスルホ−
    4−ヒドロキシメチル酪酸から誘導される請求項23に記載のポリエステル組成
    物。
  27. 【請求項27】 構造(d)の極性中間鎖二官能性基が2−ヒドロキシエチ
    ル−2−ヒドロキシブチルジソジオエチルホスフィネートから誘導される請求項
    23に記載のポリエステル組成物。
  28. 【請求項28】 構造(e)の極性中間鎖二官能性基が2−ソジオスルホヒ
    ドロキノンから誘導される請求項23に記載のポリエステル組成物。
  29. 【請求項29】 複数の枝分かれ基を更に含んでなり、2.0モル%以下の
    枝分かれ基が3個又はそれ以上の官能基を有する酸性であり、2.0モル%以下
    の枝分かれ基が3個又はそれ以上の官能基を有するアルコール性である請求項2
    3に記載のポリエステル。
  30. 【請求項30】 (1)100〜48.0モル%の、テレフタル酸、ナフタ
    レンジカルボン酸、イソフタル酸、アジピン酸及びこれらの混合物からなる群か
    ら選択された主二酸の残基からなる二酸成分、(2)100〜48.0モル%の
    エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコ
    ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及びこれらの混合物か
    らなる群から選択された主グリコールの残基からなるグリコール成分、(3)0
    .05〜20モル%の、 【化3】 又はこれらの混合物 (式中、Xは非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であり
    、Rは芳香族又は脂肪族基であり、R’は脂肪族基であり、R''は芳香族基であ
    り、そしてR'''は脂肪族基である) からなる群から選択された構造を有する極性連鎖停止剤の残基、(4)0〜2.
    0モル%の、三官能性又は四官能性以上のモノマーを有する枝分かれ剤の残基(
    但し、この枝分かれ剤は酸性、アルコール性又はこれらの混合物であり、酸性枝
    分かれ剤は二酸成分の一部であり、アルコール性枝分かれ剤はグリコール成分の
    一部である)並びに(5)0〜30モル%の、 【化4】 又はこれらの混合物 (式中、Xは非イオン性極性基又は対イオンで中和されたイオン性極性基であり
    、R1は芳香族又は脂肪族基であり、R2は脂肪族基であり、R3は芳香族基であ
    り、R4は脂肪族基であり、R5は脂肪族基であり、R6及びR8は脂肪族基であり
    、そしてR7は芳香族基である) からなる群から選択された構造を有する極性中間鎖二官能性モノマーの残基から
    なるポリエステル組成物であって、このポリエステル組成物は100モル%の二
    酸成分及び100モル%のグリコール成分を基準にし、このモル%の極性連鎖停
    止基が構造(I)及び(II)のための二酸成分の一部並びに構造(III)及
    び(IV)のためのグリコール成分の一部であり、前記モル%の極性中間鎖二官
    能性基が構造(A)及び(B)のための二酸成分の一部、構造(D)及び(E)
    のためのグリコール成分の一部並びに構造(C)のための二酸成分又はグリコー
    ル成分の一部であるポリエステル組成物。
  31. 【請求項31】 主二酸が99.95〜58モル%存在し、極性連鎖停止剤
    が酸性であり、0.05〜10モル%存在する請求項30に記載のポリエステル
    組成物。
  32. 【請求項32】 主グリコールが99.95〜58モル%存在し、極性連鎖
    停止剤がアルコール性であり、0.05〜10モル%存在する請求項30に記載
    のポリエステル組成物。
  33. 【請求項33】 Xがアルコール、ホスフィンオキシド、フェノール、尿素
    、ウレタン、カーボネート、ポリエチレングリコール及びクラウンエーテルから
    なる群から選択された非イオン性極性基である請求項30に記載のポリエステル
    組成物。
  34. 【請求項34】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン
    性極性基がスルホネート、ホスフェート、ホスフィネート及びホスホネートから
    なる群から選択される請求項30に記載のポリエステル組成物。
  35. 【請求項35】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン
    性極性基がそれに結合された有機保護基を有するか又は過剰に添加されたカルボ
    キシレートである請求項30に記載のポリエステル組成物。
  36. 【請求項36】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、イオン
    性極性基が3−スルホ安息香酸、2−スルホ安息香酸、4−スルホ安息香酸、3
    ,5−ジスルホ安息香酸、2−ブロモ−5−スルホ安息香酸、2−ヘキサデシル
    オキシ−5−スルホ安息香酸、2−ヘキサデシルチオ−5−スルホ安息香酸及び
    4−[4−スルホフェノキシ−(4−フェノキシ)]−安息香酸からなる群から
    選択される請求項30に記載のポリエステル組成物。
  37. 【請求項37】 Xが対イオンで中和されたイオン性極性基であり、対イオ
    ンがリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、
    亜鉛、銅、マンガン、鉄、ニッケル、スズ、チタン及びアンモニウムからなる群
    から選択される請求項30に記載のポリエステル組成物。
  38. 【請求項38】 極性連鎖停止剤がアルコールであり、枝分かれ剤が酸性で
    あり、極性連鎖停止剤及び枝分かれ剤を化学量論的に予備反応させてエステルを
    生成しこのエステルをコンセントレートとしてベースポリエステル組成物に添加
    して、エステル交換反応によりポリマー鎖を生成する請求項30に記載のポリエ
    ステル組成物。
  39. 【請求項39】 枝分かれ剤がトリメリト酸又はトリメリト酸無水物である
    請求項30に記載のポリエステル組成物。
  40. 【請求項40】 極性連鎖停止剤が酸であり、枝分かれ剤がアルコール性で
    あり、極性連鎖停止剤及び枝分かれ剤を化学量論的に予備反応させてエステルを
    生成し、このエステルをコンセントレートとしてベースポリエステル組成物に添
    加してエステル交換反応によりポリマー鎖を生成する請求項30に記載のポリエ
    ステル組成物。
  41. 【請求項41】 極性連鎖停止剤が3−ソジオスルホ安息香酸であり、枝分
    かれ剤がグリセロール又はペンタエリスリトールである請求項39に記載のポリ
    エステル組成物。
  42. 【請求項42】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造された繊
    維。
  43. 【請求項43】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造された異
    形材。
  44. 【請求項44】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造されたフ
    ィルム又はシート。
  45. 【請求項45】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造された射
    出成形物品。
  46. 【請求項46】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造されたカ
    レンダー加工したフィルム。
  47. 【請求項47】 請求項30に記載のポリエステルの押出吹込成形物品。
  48. 【請求項48】 請求項30に記載のポリエステル組成物から製造されたイ
    ンフレートフィルム。
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