JP2003530684A - 圧電セラミックアクチュエーターおよびその製造方法 - Google Patents

圧電セラミックアクチュエーターおよびその製造方法

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JP2003530684A JP2001516258A JP2001516258A JP2003530684A JP 2003530684 A JP2003530684 A JP 2003530684A JP 2001516258 A JP2001516258 A JP 2001516258A JP 2001516258 A JP2001516258 A JP 2001516258A JP 2003530684 A JP2003530684 A JP 2003530684A
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グロック アルミン
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Abstract

(57)【要約】 本質的に薄い圧電セラミックフィルムの一体型スタック(2)と、このフィルムの間に配置された内部電極(3)からなる圧電セラミックアクチュエーター(1)は、スタックの外側に、電気化学的に内部電極に形成されたストリップ(4)を備えており、このストリップを介してアクチュエーター(1)の運転のための内部電極(3)の接触(5′、5′′)が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術の水準 本発明は、本質的に薄い圧電セラミックフィルムの焼結した一体型スタックと
、このフィルムの間に配置された内部電極からなり、内部電極がスタックの外側
に少なくとも2個の電気的に互いに分離した電極群を形成して少なくとも2個の
群の交互に連続する内部電極と互いに電気的に接続されている圧電セラミックア
クチュエーターに関する。
【0002】 この種のアクチュエーターは一般に知られている。
【0003】 圧電セラミック材料は、機械的力を加えた際に、すなわち特に機械的加圧また
は引張り下で充電する特性を有する。他方で圧電セラミック材料に印加された電
界は、この材料が機械的に緊張する、すなわち特に延伸または収縮する作用を引
き起こす。
【0004】 この後者の作用は、アクチュエーターに位置の移動を生じるために利用される
【0005】 相当する多くの内部電極を有する圧電セラミックフィルムのスタックからなる
アクチュエーターの構成により、限られた使用電圧で圧電セラミックフィルムの
内部に高い電気的場の強さを達成することができ、それというのも2つの電極群
の場合にそれぞれ2つの隣接する内部電極の間に使用電圧が印加するからである
【0006】 実際に内部電極の接触は困難を生じることがある。従来のアクチュエーターに
おいては、一方の被覆が一方の群の内部電極と電気的に接続され、他方の被覆が
他方の群の内部電極と電気的に接続されているように、互いに分離したスタック
の側面領域が被覆されている。
【0007】 アクチュエーターを稼働する際に、アクチュエーターがそれぞれの使用電圧に
相当して延伸または収縮する場合に、この金属被覆はかなりの機械的応力にさら
される。この場合に使用電圧を頻繁に入力するおよび中断するかまたはその極性
に関して切り替える場合に、高い交番応力が生じることがある。
【0008】 この金属被覆の機械的応力は被覆中に亀裂を生じることがあり、多かれ少なか
れ多数の内部電極がもはや使用電圧源に接続できず、隣接する圧電セラミックフ
ィルムがアクチュエーターの稼働にもはや寄与できないかまたはほとんど寄与で
きない結果を生じる。
【0009】 従ってドイツ特許出願公開第19648545号明細書では、前記金属被覆を
機械的に特に曲げやすい、導電性の他の層で被覆し、前記被覆の断片を絶えず互
いに導電性に接続して保持することが提案され、この被覆はドイツ特許出願公開
第19648545号明細書でベース金属被覆と呼ばれる。この付加的な被覆は
、例えば線材織物または線材ネットまたは金属フォームまたは波形の薄板の形を
有することができる。
【0010】 発明の利点 本発明は、内部電極がそれぞれ少なくともスタックの外側の部分で、ストリッ
プ状またはカラー状の金属素子により接続され、この素子が有利な方法で電気分
解により析出した金属により形成することができるという一般的な構想にもとづ
く。これにより内部電極は、圧電セラミックフィルムの側面の縁部から所定の距
離で、互いに導電性に接続することができ、例えば場合により波形の金属フィル
ム、金属織物等または導電性プラスチックフィルム、例えばシリコンフィルムに
より、導電性粒子に埋め込まれ、従ってこのフィルムは連続する平面状導電性帯
域を形成する。
【0011】 圧電セラミックスタックの外部の内部電極に接続するストリップまたはカラー
(Fahnen)は、従ってつながっていない、構造化された条片状ベース金属
被覆を形成し、その際このストリップまたはカラーは隣接する圧電セラミックフ
ィルムの機械的移動によりアクチュエータの稼働の際におそらく少ない負荷がか
かる。このストリップまたはカラーが機械的に曲げやすく、互いに電気的に接続
されていることにより、特に安定したアクチュエーターを生じることができる。
【0012】 図面 本発明の特に有利な実施態様を図面により説明する。
【0013】 図1は本発明のアクチュエーターの断面図を示す。
【0014】 図1により本発明の圧電セラミックアクチュエーター1は、本質的に焼結した
圧電セラミックフィルムのスタック2と、このフィルムの間に配置された金属の
内部電極3からなり、内部電極は、交互に、図示されたアクチュエーター1の右
側または左側にまで達し、すなわち外部から隣接する圧電セラミックフィルム2
の間に到達する。それぞれ向かい合っている縁部領域で、それぞれの内部電極は
隣接する圧電セラミックフィルム2により覆われ、従ってそれぞれの内部電極3
の縁部は外部から到達できない。
【0015】 以下に示される他の電気分解による金属被覆により、外部から到達可能な、図
面では内部電極3の右側または左側の縁部領域にストリップ状突出部4が形成さ
れ、この突出部は、例えばそれぞれ内部電極3に直接接続するニッケル層4′お
よび外側のこの上に存在する金層4′′からなる。
【0016】 ストリップ状突出部4の自由な縁部は導電性フィルム5′または5′′を介し
て互いに電気的に接続され、このフィルムは、例えばプラスチック、例えばシリ
コンまたはコポリマーおよびこれに埋め込まれた導電性プラスチック粒子または
金属粒子からなり、その際この粒子は所望の導電性を達成するためにきわめて密
に圧縮され、かつプラスチック材料は主に粒子の機械的結合を保証するために用
いられる。
【0017】 ストリップ状突出部4およびフィルム5′または5′′は、例えばホットプレ
スにより互いに導電性に接続されていてもよい。
【0018】 両方のフィルム5′および5′′は接続導線6′および6′′と電気的に接続
され、この導線を介してフィルム5′および5′′およびこれによりフィルムに
電気的に接続されている内部電極3を使用電圧源と接続することができ、このよ
うにしてフィルム5′と電気的に接続される内部電極3のそれぞれの群および前
記内部電極3の間にはめ込まれたくし状の、フィルム5′′と電気的に接続され
た内部電極3は電気的に反対の極性を有し、この間に存在するそれぞれの圧電セ
ラミックフィルム2は相当する電界を負荷される。
【0019】 引き続き使用電圧の極性に応じてアクチュエーター1の上側端部および下側端
部は双方向の矢印Pに相当して互いに相対的に移動する。
【0020】 フィルム5′および5′′が圧電セラミックフィルム2の縁部から空間的に分
離され、更にフィルム5′および5′′が所定の弾性コンプライアンスを有する
ので、アクチュエーター1の移動はフィルム5′および5′′でのいかなる破壊
も生じることがない。
【0021】 場合によりフィルム5′および5′′は波形構造を有することができ、このよ
うにしてフィルム5′または5′′に隣接して接続される2つの内部電極3また
はそのストリップ状突出部4の間にそれぞれ外側に凸面のパッドが延びている。
【0022】 この代わりに、導電性フィルム5′および5′′の代わりに金属織物または金
属ネットまたは金属フォームからなる層を使用することも可能である。
【0023】 ストリップ状の突出物4の電気化学的製造は以下のように行うことができる。
【0024】 焼結した圧電セラミックフィルムからなるスタック2と、その間に配置された
内部電極3を支持体に固定する。その後内部電極3を、互いに、2つの向かい合
う面に、図面では図示されたスタックの右側および左側に、互いに電気的に接触
するが、それぞれの接触はなおスタックの互いに向かい合う面のより大きな連続
する領域を自由のままであるように接触する。
【0025】 引き続き中性洗浄機中で、例えば55℃の温度および5分の処理時間でスタッ
クの洗浄を行う。
【0026】 その後完全脱塩水(VE水)中ですすぐ。
【0027】 今や電気化学的金属析出、例えばニッケル析出またはニッケルスルファメート
電解液からのニッケル合金の析出を行い、この電解液は合金の析出の場合に相当
する添加剤または合金成分を含有する。場合により相当する電解液から貴金属析
出を行うこともできる。
【0028】 析出の際に内部電極3は前記のスタックの接触を介して電気的にカソードとし
て接続され、適当なアノードを使用する。
【0029】 ニッケルスルファメート電解液は3〜4のpH値および約40℃の温度を有す
ることができる。他の電解液は同様の処理条件で作動する。
【0030】 カソードとアノードの間の電流の強さは露出するセラミック表面にもとづき1
mA/cmであってもよい。これにより約0.1μm/分の析出率が達成され
る。
【0031】 金属層4′を製造後、完全脱塩水中で再びすすぐ。
【0032】 引き続き金電解液中で硬質金の析出を行い、その際内部電極3を再びカソード
として接続し、プラチナメッキしたチタンからのアノードを使用することができ
る。金電解液のpH値を4〜5の値に調節することができる。温度は再び40℃
であってもよい。電流の強さは再び露出するセラミックフィルムスタックのセラ
ミック平面にもとづき1mA/cmであってもよい。
【0033】 選択的に均一な約0.1mmの厚さの金層を電流を通じないでスドゴルド電解
液(Sudgold−Elektrolyte)から析出することができる。こ
の処理工程の温度は80〜90℃であってもよい。
【0034】 引き続き完全脱塩水中で再びすすぐ。
【0035】 今やストリップ状突出物4は導電性フィルム5′および5′′等と接続するた
めに使用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクチュエーターの断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエーター、 2 フィルム、 3 内部電極、 4 突出物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン ハッケンベルク ドイツ連邦共和国 ザクセンハイム ツィ ンメラー プファート 99

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に薄い圧電セラミックフィルムの一体型スタック(2
    )と、このフィルムの間に配置された内部電極(3)からなり、内部電極が、ス
    タックの外側に少なくとも2個の電気的に互いに分離した電極群を形成して互い
    に電気的に接続されている圧電セラミックアクチュエーター(1)において、内
    部電極(3)がそれぞれスタックの外側の部分にストリップ状の突出部(4)を
    備えていることを特徴とする圧電セラミックアクチュエーター。
  2. 【請求項2】 突出部(4)が電気分解により析出した金属により形成され
    ている請求項1記載のアクチュエーター。
  3. 【請求項3】 それぞれのストリップ状の突出部(4)がニッケル層または
    ニッケル合金層(4′)および外側に接続する金層(4′′)からなる請求項1
    または2記載のアクチュエーター。
  4. 【請求項4】 それぞれのストリップ状の突出部(4)が銅からなる請求項
    1または2記載のアクチュエーター。
  5. 【請求項5】 それぞれのストリップ状の突出部(4)が錫−銀合金からな
    る請求項1または2記載のアクチュエーター。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧電セラミックアクチュエーターを製造する
    方法において、内部電極(3)をカソードとして接続し、一体型スタックを電気
    分解浴に入れることにより突出部(4)を電気化学的に製造することを特徴とす
    る圧電セラミックアクチュエーターを製造する方法。
  7. 【請求項7】 突出部(4)を形成するために、まずニッケルまたはニッケ
    ル合金を析出し、他の浴中で金を析出する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 突出部(4)を形成するために、銅または錫−銀合金を析出
    する請求項6記載の方法。
JP2001516258A 1999-08-06 2000-08-02 圧電セラミックアクチュエーターおよびその製造方法 Withdrawn JP2003530684A (ja)

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