JP2003530591A - 適応的整合のための光相関器及び光相関方法 - Google Patents

適応的整合のための光相関器及び光相関方法

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JP2003530591A JP2001574529A JP2001574529A JP2003530591A JP 2003530591 A JP2003530591 A JP 2003530591A JP 2001574529 A JP2001574529 A JP 2001574529A JP 2001574529 A JP2001574529 A JP 2001574529A JP 2003530591 A JP2003530591 A JP 2003530591A
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Abstract

(57)【要約】 コヒーレント光ビームを用いた改良型の光相関器が、適応的な整合方法を用いる。テスト・パターンが、入力空間光変調器を変調する。変調されたビームは、受動的変換光要素を通過して伝搬してフィルタ空間光変調器に至り、フィルタ空間光変調器は、独立に変換された周波数領域基準を用いて同時的に変調される。独立に変換された基準による光変調されたパターンの結果的な相関又は一致は、処理され、光相関器の光不整合をすべて示すフィードバック信号を生じる。このフィードバック信号は、ビーム偏向器を駆動して、コヒーレント・ビームの経路を調整することによって補償し、相関器の光学的整合を改善して維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コヒーレント光と空間光変調器とフーリエ変換光学装置とを用いて
情報を処理する又はパターンを認識する、光イメージ・プロセッサ又は相関器シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
二次元の空間フーリエ変換技術を用いてイメージの処理ができることは、従来
から知られている。例えば、パターン認識は、元のイメージではなく空間的に変
動するイメージのフーリエ変換を用いて処理することによって、容易になること
が多い。特に、光相関器は、基準イメージに対する入力イメージの二次元的な相
関を生じる。イメージ・フレームの中の局所化された領域における高レベルの相
関は、その領域における基準イメージの認識を示す。相関関数は、周波数領域に
おいてイメージのフーリエ変換を「フィルタ」と乗算することによって、最も容
易に実行される。ここで、フィルタとは、基準イメージの周波数領域表現である
。結果的に得られる(二次元の)周波数関数は、次に、変換されて空間領域に戻
される。このような処理は、デジタル的に行うことが可能であるが、イメージの
光学的なフーリエ変換によれば、はるかに高速に実行することができる。このよ
うな高速のイメージ処理は、セキュリティ、航空、生物医学的診断、人工頭脳な
ど、様々な分野にわたる多数の応用例を有している。
【0003】 二次元フーリエ変換光学装置とアクティブな電子空間光変調器(SLM)とを
用いた光相関器が、高速の二次元パターン認識を実行するのに用いられてきた。
例えば、ルーカス(Lucas)他への米国特許第5,311,359号には、コヒ
ーレント光源と、折れ曲がりジグザグの光経路に沿って配置された複数の能動及
び受動の光素子とを有する光相関器システムが記載されている。能動光素子は、
入力SLMと、フィルタSLMと、ピクセル化された光検出器(通常は、CCD
デバイス)とである。これらの能動素子は、それぞれが、典型的には、二次元マ
トリクスとして構成された電子的にアドレシングが可能な能動ピクセルのアレイ
である。受動素子は、反射性フォーカシング・ミラーと偏向器とを含む。米国特
許を受けた装置では、光経路は、温度膨張係数が極度に低く(7x10-8/℃)
透過性のセラミックのブロック内に含まれているトンネルである。
【0004】 図1には、ルーカス特許の従来技術による光相関器が示されており、この場合
には、中実(solid)の光サポート部材12の内部に固定されたコヒーレントな
電磁放射源(典型的には、レーザ)10が、放射14のコリメートされ偏向され
たコヒーレント・ビームを生じる。ビーム14は、ピクセル化された反射性入力
SLM16に衝突し、この入力SLM16上に電子的に課されている任意のパタ
ーンによって変調される。変調は、空間的に分配される。上述の米国特許におい
て論じられているように、磁気光式のSLMが用いられる場合には、SLMのピ
クセルは、それぞれが個別的かつ電子的に変調され、反射された光の偏向の回転
が、そのピクセルに向けられた入力信号の関数として生じる。また、このような
SLMは、アナライザとして機能する入力偏向器と出口偏向器とを必要とする(
図1には図示せず)。結果的には、アレイのピクセルは、加えられた電子変調パ
ターンの関数として、あるものがより有効に吸収すると、他のものはより反射す
る。変調されたビーム14は、反射され、第1のフォーカシング・ミラー18ま
で伝搬する。ビーム14は、第1のフォーカシング・ミラーから反射し、フィル
タSLM20の位置で合焦する。
【0005】 入力SLM16をフィルタSLM20の上にイメージングする正確な焦点長を
第1のフォーカシング・ミラー18が有しているのであれば、波動光学の帰結と
して広く知られているように、フィルタSLM20の面で形成されたイメージは
、空間フーリエ変換によって、入力イメージf(x,y)の入力の周波数領域表
現F(u,v)に光学的に変換される。ここで、x及びyは入力SLM16の空
間座標であり、u及びvはフィルタSLM20の空間座標である。この出願の全
体で言及されるフーリエ変換とは、位置(この場合には、入力SLM16の面に
おける位置)と共に変動する関数(変調の強度)のフーリエ変換であることに注
意してほしい。この、空間的に変動する関数のフーリエ変換は、時間変動する関
数のフーリエ変換(技術者には、こちらの方が、よりなじみが深い)と混同しな
いでほしい。SLMの平坦な表面は、実際には、二次元的に変動する関数を提供
するので、変換されたイメージは、二次元イメージの周波数成分を二次元的に表
す二次元フーリエ変換である。
【0006】 フィルタSLM20で形成されるフーリエ変換されたイメージは、更に、二次
元パターン又は「フィルタ」によって、その焦平面において変調される。このフ
ィルタは、典型的には、何らかの基準の先に得られたフーリエ変換であり、従っ
て、二次元表面上にマップされた周波数成分のパターンで構成される。先に引用
した米国特許に記載があるように、入力イメージと基準イメージとの相関は、フ
ーリエ変換された入力イメージとフーリエ変換された基準イメージとの積をとる
ことによって、得ることができる。この積F(u,v)*H(u,v)は、次に
、第2のフォーカシング・ミラー22によって光検出器24の上で合焦される。
ここで、H(u,v)はフィルタである。光検出器24において結果的に得られ
るイメージは、積のイメージのフーリエ変換であり、これは、入力イメージと基
準イメージとの相関を生じる。ただし、検出器において、座標x及びyは反転さ
れている。このように、入力関数とフィルタ関数との相関が、二次元的な相関さ
れた光強度関数として、光検出器24において生じる。
【0007】 上述した従来技術による相関器は、最適な動作を得るためには、正確な整合が
光学的に達成されていなければならない。入力SLM16と、フィルタSLM2
0と光検出器24とミラー18及び22とを含む光学素子は、ビーム14と光学
的に整合するように調整されなければならない。必要な調整には、このアセンブ
リの最適な光学的整合を行う非常な精度及び微妙さが要求される。いったん整合
されたとしても、この整合を維持するのは困難であることが多い。というのは、
熱に起因する応力が光学アセンブリとコヒーレント光源とに加わり、整合に影響
するからである。機械的実装及び振動による応力が、望ましくない不整合効果を
生じさせることもある。
【0008】 この調整は、ルーカス特許の機械的配置において重要である。ルーカス特許に
おける相関器は、入力イメージの特定の空間周波数成分を第1のフォーカシング
・ミラー18の焦平面における特定の点の上にマップしている。適切な動作のた
めには、特定の入力イメージ周波数成分が、それぞれ、特定の対応するフィルタ
によって更に変調(乗算)されなければならない。これには、入力イメージの特
定の周波数成分が、フィルタSLM20の特定のピクセルの上にマップされるこ
とが必要となる。最良の動作のためには、更なる非常に厳格な条件が満足されな
ければならない。すなわち、入力イメージの特定の周波数成分が、対応するフィ
ルタ・ピクセルの中心にマップされなければならない。このためには、フィルタ
SLM20の位置を、入力SLMに対するx、y、z方向について、典型的には
僅かに数ミクロンのオーダーの精度で調整されることが必要である。
【0009】 従来技術による光相関器では、入力及びフィルタSLMを正確に位置決めする
のは困難である。いったん位置決めがなされても、機械的及び熱的な応力を回避
することはできず、環境条件も変化するため、その相対的な位置を維持すること
は容易でない。
【0010】
【発明の概要】
本発明は、光相関器を適応的に整合する方法及び装置である。 従来の相関器のように固定された角度でコヒーレント・ビームを光学アセンブ
リの中に導くのではなく、本発明では、相関信号に応答してビーム偏向を動的に
変動させるビーム偏向器を用いる。フィードバック・システムが不整合を検出し
て、ビーム偏向器に光相関器を適切に整合させる補正信号を提供する。
【0011】 光相関器(入力SLMとフィルタSLMと光検出器とを含む)を動的に整合さ
せるために、本発明は、独立にフーリエ変換された周波数領域基準パターンがフ
ィルタSLMに与えられるのと同時に、テスト・パターンを用いて入力SLMを
変調する。入力及びフィルタSLMの重要な整合を含めて、光経路が正確に整合
されている場合には、入力SLMテスト・パターンの二次元的にフーリエ変換さ
れたイメージはフィルタSLM上に合焦され、周波数成分は独立に変換された周
波数領域基準パターンにおける対応する周波数成分に整合される。光検出器にお
いて結果的に得られるイメージは、この場合には、予測可能な位置における急峻
な強度スパイクとなる。他方で、光学的整合が僅かに誤差があったり、整合から
ドリフトが生じている場合には、変換されたテスト・パターンは、フィルタSL
Mにおける周波数領域基準パターンの対応する周波数成分との適切な整合がなさ
れない。この場合には、光検出器における結果的なイメージは、僅かに散乱を生
じる及び/又は比較的低い強度を有することになる。
【0012】 光検出器出力からの信号は、整合の誤差を示すフィードバック信号を導くのに
用いられる。次に、フィードバック信号は、処理され、適切な補正信号が電気機
械式アクチュエータ・アレイに与えられ、このアレイが、コヒーレント・ビーム
の方向を僅かに変更する。ビーム角度の僅かな変更により、フィルタSLM上の
変換されたテスト・パターン・イメージの整合が僅かに調整され、光相関器を動
的に整合状態に戻す。
【0013】 独立フィードバック・ループは、好ましくは、ビーム偏向の好ましくは直交す
る方法に二次元的に調整するために、提供される。光相関器の動作中は、適切な
整合を維持するために、時々、整合状態を確認する。時折のサンプリングを備え
たフィードバック・ループは、テスト・パターンを用いて最高の相関ピークを追
求し熱又は機械的な環境が変動した場合でも相関ピークへの固定を維持するヒル
クライミング・サーボとして機能する。
【0014】
【発明の実施の態様】
本発明は、フィードバック・システムによって動的に調整される角度でコヒー
レント・ビームを光学アセンブリの中に導くことによって、光相関器を動的に整
合する。フィードバック・システムは、典型的には最適な整合である所定の整合
特性からの相関器の偏差を検出して、適切な補正信号をビーム偏向器に提供し、
相関器を元の最適な整合に戻す。
【0015】 図2には、本発明のシステム・レベルの概要が示されている。典型的にはレー
ザ30によって提供される放射のコヒーレント・ビームが、ビーム偏向器34に
よって、光相関器32に導かれる。デジタル・コンピュータ36又はそれに相当
するデジタル・ロジック回路が、テスト・パターン38と周波数領域基準パター
ン40とを光相関器32に提供する。上述した従来技術による光相関器と同じよ
うに、光相関器32は、テスト・パターンを用いてコヒーレント・ビームを変調
し、変調されたビームをテスト・パターン38の周波数領域変換に光学的に変換
し、デジタル・コンピュータ36に独立に供給されるテスト・パターン38の周
波数領域変換を周波数領域の基準パターン40と比較する。2つのパターンの比
較は、周波数領域表現において実行され、その結果として、テスト・パターン3
8の一致(coincidence)又は相関によって、周波数領域基準パターン40を用
いて変調されたビームが得られる。相関器の整合の精度を示す相関を表すイメー
ジは、次に、空間領域表現に変換して戻され、光検出器によって検出されて出力
を生じる。
【0016】 光相関器32の出力は、インターフェース電子装置42によってデジタル形式
に変換され、デジタル・コンピュータ36に記憶される。デジタル・コンピュー
タ36は、この出力情報を処理し、所定の整合特性からの偏差を検出して適切な
デジタル補正信号44を導くヒルクライミング・サーボ・システムを実現する。
補正信号44はインターフェース電子装置42によって適切なアナログ・レベル
に変換され、結果的なフィードバック信号46がビーム偏向器34を駆動してコ
ヒーレント・ビームの角度を調整し、光相関器32を元の整合状態に戻す。
【0017】 図3は、システムの不整合を補正するビーム偏向器34を組み入れている光相
関器32を示している。従来技術による図1に示されている構成要素と類似する
構成要素には、それらの類似する従来技術における構成要素の参照番号に対応す
るプライム(’)付きの参照番号を付すことにする。示されている実施例では、
ビーム偏向器34は、光学サポート部材12’の上に取り付けられた電気機械式
のアクチュエータ・アレイである。そして、アクチュエータ・アレイは、コリメ
ーション光学装置とアポダイジング・フィルタ(apodizing filter)とを含むレ
ーザ・アセンブリ30をサポートする。コリメーション光学装置とアポダイジン
グ・フィルタとは(共に図示せず)、通常は、ほぼ一定の強度をある半径方向の
ビーム・プロファイル(これは、入力SLM16’の光学的にアクティブな表面
よりも大きいのが好ましい)の範囲で備えており適切にコリメートされたビーム
14’を得るのに用いられる。光学サポート部材12’は、ビーム14’に対す
る折り曲げられジグザグ状の光経路を画定する能動及び受動光素子をサポートす
る。示されている実施例では、光学サポート部材12’は、ビーム14’の光経
路に対するトンネル50、52、54、56及び58を含む。代わりに中実で透
過的な光学サポート部材12’を用いることもできるが、トンネルは、この部材
の中実な材料における非均一性による歪みを減少させる。
【0018】 レーザ・アセンブリ30からのビーム14’は、ある角度で、入力SLM16
’によってトンネル50の端部において反射される。そして、ビーム14’は、
トンネル52’の端部にある第1のフォーカシング・ミラー18’まで伝搬して
戻る。ビーム64’は、再び、フォーカシング・ミラー18’からある角度で反
射され、トンネル54の中の第1の偏向器60を通過し、トンネル54の端部に
あるフィルタSLM20’まで伝搬し、そこで、入力SLM16’によってビー
ム14’の上に変調された情報の変換されたイメージを形成する。ビーム14’
は、更に変調され、フィルタSLM20’から反射される。次に、この2度変調
されたビームは、トンネル56の端部における第2のフォーカシング・ミラー2
2’まで伝搬し、4度目の反射の後で、トンネル58の中の第2の偏向器61を
通過して伝搬し、トンネル58の端部における光検出器24’に到達し、そこで
、出力(相関された)信号を検出する。上述した光学的な配置の結果としてビー
ム14’がたどるジグザグ状の光経路は便宜的な幾何学的配置であり、本発明と
共に用いることができる多くの可能な幾何学的配置の中の1つに過ぎない。様々
な折り曲げられ多角形的な又はインライン状の幾何学的配置を、例えば、用いる
こともできる。
【0019】 ビーム偏向器34は、典型的には、レーザ・アセンブリ30と光学差歩0と部
材12’との間に配置された電気機械式アクチュエータ・アレイである。フィー
ドバック信号は、ビーム偏向器34に与えられると、レーザを傾斜させ、従って
、ビーム14’の光経路の角度を僅かにシフトさせる。これは、シフトされた光
経路62によって図解されており、その角度は、示されているように、ビーム1
4’の元の光経路に対して角度αだけシフトされている。入力角度における僅か
な変化は、ビームがシフトされた光経路62を通過して伝搬するにつれて拡大さ
れ、フィルタSLM20’において形成されるイメージをΔxだけシフトさせる
。図4に示されているように、ビームは、ビーム偏向器34によってy方向に偏
向させることもでき、その場合には、結果的に、フィルタSLM20’に対して
Δyのイメージ位置シフトが生じる。フィルタSLM20’におけるイメージ位
置のシフトは、変換されたイメージのフィルタSLM20’との整合に影響し、
光検出器24’における出力イメージに、それに対応する変化を生じさせる。
【0020】 ビーム入射角度の若干のシフトを許容するため、コリメートされたビームの直
径は、好ましくは、入力SLM16’よりも十分に大きくなければならず、それ
によって、入力SLM16’は、ビームがどのようにシフトしたとしても、最も
好ましくはほぼ一定の放射強度で完全に照射された状態に維持される。
【0021】 上述の光相関器の光学的整合からの偏差を検出するために、テスト・パターン
と対応する周波数領域基準パターン(すなわち、「フィルタ」)とを同時に用い
て入力SLM16’とフィルタSLM20’とをそれぞれ変調しなければならな
い。従来技術に関して既に述べたように、これらのSLMは、典型的には、能動
電子光学変調素子のピクセル化されたアドレシング可能なアレイであり、通常は
、二次元マトリクスとして構成されている。入力SLM16’の個々のピクセル
は、電子的に変調され、それによって、その反射により、図5aに示されている
環状のパターン63のようなパターン(一例である)を用いてビームを集合的に
変調する。環状のパターン63は、入射光を反射するように変調される入力SL
M16’の部分を示している。フォーカシング・ミラー18’は、入力SLM1
6’からのビームをフィルタSLM20’上にイメージ化する焦点長を有してお
り、(入力SLM16’によって変調された)入力イメージの二次元フーリエ変
換をフィルタSLM20’において生じる。
【0022】 テスト・パターンは入力SLM16’においてビームを変調するが、周波数領
域基準パターンを用いて、フィルタSLM20’を変調する。従って、フィルタ
SLM20’から反射する光は、変換された入力イメージの周波数領域基準パタ
ーンとの比較を表す。周波数領域基準パターンは、好ましくは、入力テスト・パ
ターンの独立的に得られた二次元的なフーリエ変換であるべきであって、結果的
に、空間的なテスト・パターンの周波数領域表現を与える。テスト・パターンの
フーリエ変換は、好ましくは、テスト・パターンを入力SLM16’に与える前
に、デジタル計算、光学的変換又はそれ以外の従来型の変換方法によって独立的
に得られるべきである。図5bには図5aを二次元的にフーリエ変換することに
よって得られたパターンがほぼ再現されており、従って、図5bは、(入力SL
M16’における)図5aと共に(フィルタSLM20’において)用いるため
の、おおよその周波数領域基準パターンである。
【0023】 空間テスト・パターンと対応する周波数領域基準パターンとが存在し、SLM
16’及び20’において適切に整合されているときには、光検出器24’の出
力は、そのピクセル化されたマトリクス上のある位置を中心とする光のスポット
によって示される明るいピークである。高度な自動補正を示すのは、高い強度、
非常に合焦され局所化された出力ピーク信号である。この状況は、図5cに図解
されており、スポット65は光検出器24’のマトリクスの厳密な中心における
ピーク信号を指示している。例えばビームの偏向によってSLMの完全な光学的
整合からのずれが少しでも生じると、出力は焦点及び強度を失い、より散乱され
た状態になり、相関の減少を示すようになる。ピークの位置は、また、出力光検
出器24’のマトリクスの上で僅かに移動する。従って、空間テスト・パターン
と対応する周波数領域表現(すなわち「フィルタ」)テスト・パターンとを与え
ることにより、光検出器24’から、光学的整合の精度を示す比較信号が生じる
。比較信号は、次に、適切なフィードバック又は補正信号を導くの用いられる。
このフィードバック又は補正信号は、光相関器を最適な整合に戻す。
【0024】 最適な整合を維持するのに用いられるフィードバック・信号は、好ましくは、
「ヒルクライミング」サーボ・システムとして実現される。このシステムでは、
少なくとも1つの低レベルの発信「ディザ」信号66が(これは、図6において
、時間を横軸として示されている)、ビーム偏向器34に与えられ、コヒーレン
ト・ビーム14’の発信する偏向を生じる。好ましくは2つの別個の直交するデ
ィザ信号がシーケンシャルに与えられ、x及びy方向へのビームの独立な偏向が
生じる。次に、フィードバックの調整が、独立の方向のそれぞれにおいて、独立
に実行される。単純化する目的で、一次元的な調整が図2に図解されているが、
本発明はこのように制限されることはない。
【0025】 図7を参照すると、出力曲線68は、コヒーレント・ビーム14’の偏向の関
数として(例えば、図3の偏向角αの関数として)の光検出器24’の出力(垂
直軸上)を示している。ここで、テスト・パターンは入力SLM16’を変調し
、対応する周波数領域基準はフィルタSLM20’を変調する。最大値は、最適
な整合角度である点80に存在している。
【0026】 ヒルクライミング・サーボ方法が、最適な整合点(点70)を求めるのに用い
られるのが好ましい。その動作は、まず2つの特別な場合を考察することによっ
て、全体的に理解することができる。
【0027】 第1の特別な場合では、まず、偏向角度は最適値から僅かにずれており、出力
はライン71上の点にあり、図7において中心から僅かに左側にあると考える。
図6の位相72及び74の間で発振する小さな摂動すなわち「ディザ信号」66
がビーム偏向器34に与えられ、それによって、光検出器24’上の相関ピーク
の強度が、参照番号76及び78が付された2つのレベルの間で発振することに
よって応答することになる(図6b及び7に示されている)。理解すべきことは
、相関ピークの位置は変更の間に僅かに移動する可能性があり、相関ピークの強
度は、光検出器24’のマトリクス上で最大強度を見つけることによって(例え
ば、後で説明するように、光検出器の出力をデジタル・コンピュータ36を用い
て処理することによって)選択されるということである。第1のサンプリングさ
れた強度レベル76は、ディザ・フェーズ72の間にサンプリングされた相関ピ
ークの強度を表し、他方は、ディザ・フェーズ74の間にサンプリングされた相
関ピークを表す。
【0028】 このようにして偏向を摂動する又はディザリングすることにより、光検出器2
4’において測定される相関ピーク80の強度に時間変動が生じる。この強度は
、図6bにおいて、時間を水平軸にとってプロットされている。相関ピークの強
度80は、ディザ信号66と同相に発振する。負のディザ・フェーズの間にサン
プリングされた強度80を正のディザ・フェーズの間にサンプリングされた強度
80から減算すると、正の補正信号が得られ、これは、整合角度(α又はβ)が
低すぎることを示している(例えば、αは中心の左側である)。
【0029】 第2の特別な場合では、われわれの最初の仮定を変更して、ビーム角度は、最
適値の反対側にずれており、相関ピーク強度は、図7のライン81を中心とする
と考える。ディザ信号66を与えると、相関ピークの強度が、2つのレベル82
及び84の間で、曲線68の負の勾配を有する側で発振する。結果的に得られる
相関ピークのディザリングされた強度87は、図6cに示されている。強度87
は、レベル82及び84の間で発振するが、ディザ基準66に対して位相は反転
されており、この様子は、図6cと図6aとを重畳させることによって見ること
ができる。この場合には、負のディザ・フェーズの間にサンプリングされた強度
87を正のディザ・フェーズの間にサンプリングされた強度87から減算すると
、負の補正信号が得られ、これは、偏向角度(α又はβ)が高すぎることを示し
ている。
【0030】 相関ピークの強度が厳密に出力曲線のピーク70にある(最適状態)という相
関器システムの整合状態のときにだけ、相関ピーク強度は、ディザ信号66の両
方の偏位(excursions)において同じである。その理由は、ピーク70の両側で
同じ量だけ最適値と異なっているからである(曲線68は対称であると仮定する
)。このような状況の結果として、最適な整合を示す平坦なピーク強度信号88
が得られる(図6d)。
【0031】 このようにして、摂動又はディザ信号は、コヒーレント・ビーム角度(例えば
、α又はβ)に対する出力信号の勾配又は導関数を検出する方法を与えてくれる
。導関数がゼロになる点を求めることにより、出力信号の最大値を見つけること
ができる。光学アセンブリの整合が最適値から僅かでもずれると、ディザ信号の
正及び負の偏位において異なる光検出器出力が生じる。負の偏位でサンプリング
されたピーク検出器出力を正の偏位でサンプリングされたピーク検出器出力から
減算すると、ビーム偏向器34へのフィードバックのための適切な補正信号が得
られ、光検出器32を整合状態に戻す。
【0032】 好適実施例では、本発明は、好ましくは相互に垂直な複数の軸の上の、独立な
ビーム偏向及びフィードバックシステムを用い、例えば、図3及び図4に示され
ているx及びy方向における相関器の補正を可能にしている。好ましくは、独立
の整合が個別的かつシーケンシャルに、例えば、最初にx方向のディザリングを
行い次にy方向のディザリングをというように、デジタル・コンピュータ36の
制御の下に行うべきである。
【0033】 図8は、本発明による相関器システムの全体の1つの実施例をより詳細に示し
ており、これは、コンピュータ機能ブロック100と、インターフェース電子装
置102と、相関器光学アセンブリ104とを含む。コンピュータ機能ブロック
100は、デジタル・コンピュータ100又はそれに相当するロジック回路によ
って、ソフトウェアにおいて実行することができる。
【0034】 データ転送シーケンシング・ロジック106は、全体的なタイミングを制御し
、適応的な整合のための臨時的なフレームを排除し、同時に、通常動作のための
光相関器の全体的スループットを維持する。データ転送シーケンシング・ロジッ
ク106は、また、少なくとも1つのデジタル・ディザ信号を発生する。好まし
くは、2つの別個のデジタル・ディザ信号が、2つの可逆的なカウンタに与えら
れる。すなわち、x方向のディザリングのためのカウンタ108と、y方向のデ
ィザリングのためのカウンタ110とである。カウンタ108及び110の出力
は、デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)112及び114によってアナ
ログ電圧に変換され、インターフェース電子装置102に与えられる。インター
フェース電子装置102は、インバータ及び加算増幅器回路(後で説明する)を
含んでおり、これらはビーム偏向器34を駆動する。
【0035】 ディザ信号がビーム偏向器34に与えられるのと同時に、入力テスト・パター
ンと周波数領域基準パターンとが、SLM及びCCD制御ロジック・ブロック1
115(好ましくは、デジタル・コンピュータ36によって実行される)によっ
て、入力SLM16’とフィルタ20’とにそれぞれ与えられる。光検出器24
’からの結果的な出力は、アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)116に
よって、デジタル・コンピュータ36(又は、それに相当するデジタル・ロジッ
ク)による操作を容易にするために変換される。出力レベルの全体のマトリクス
は、変換され、デジタル・コンピュータ36に入力される。
【0036】 最大振幅検出ロジック118(好ましくは、デジタル・コンピュータ36によ
って実現される)は、光検出器24’のマトリクス上のそれぞれの個別的なピク
セルと関連するデジタル化された光検出器の出力値を比較して、その光検出器マ
トリクス上で最高の値を見つける。この値は、ピーク相関点と関連付けられる。
出力ピークの位置は、従って、ピークのピクセル・アドレスは、調整の間、僅か
に変動することがありうる。ディザのそれぞれのフェーズにそれぞれが対応する
2つのピーク値が、検出され、記憶される。(それぞれの次元に対する)2つの
値は、コンパレータ機能ブロック120(x方向の補正)及び122(y方向の
補正)によって比較される。光学装置の整合が最適値からずれている場合には、
その次元に対する2つの記憶されている値は等しくなく、適切なコンパレータ機
能ブロック120又は122が、正又は負である補正信号を発生する。
【0037】 コンパレータ機能ブロック120及び122によって出力される補正信号は、
可逆的なカウンタ108(xチャネル)及び110(yチャネル)に対するカウ
ントの方向を決定する。これらの可逆的なカウンタは、この目的でデータ転送シ
ーケンシング・ロジック106によって発生されたパルスをカウントする。可逆
的カウンタ108及び110の出力は、アクチュエータ・アレイ32に対する現
在の位置情報を保持するのであるが、DAC112及び114(それぞれのチャ
ネルに対応する)によって変換され、x方向に対して1つとy方向に対して1つ
との2つのアナログ補正電圧を生じる。
【0038】 補正電圧を加える態様は、ビーム偏向器34の特定の幾何学的形状と特性とに
依存し、非常に様々な構成が可能である。図8及び9には、1つの可能性が示さ
れているに過ぎない。示されている実施例では、ビーム偏向器34は、電気機械
式アクチュエータ140、142、146、148を用いるが、これらはx及び
y座標系に対して対角線上に配置され、全体で、アクチュエータ・アレイを形成
している。反転増幅器124及び126は、アナログ補正電圧を反転させること
によって、相補的な信号を生じる。アナログ補正電圧と相補的信号とは加算増幅
器130、132、134、138の交差結合されたネットワークにおいて加算
され、フィードバック駆動電圧158、160、162、164が生じる。これ
らのフィードバック駆動電圧は、電気機械式アクチュエータの適切なx方向及び
y方向の補正移動を与える。
【0039】 図8に示されている実施例では、フィードバック駆動電圧は、反対方向に配置
された圧電セグメントを伸長及び収縮させることによって、アクチュエータ・ア
レイにおける移動に変換させる。例えば、マイナスxの方向に偏向器を移動させ
るには、セグメント140及び142が収縮し、セグメント146及び148は
伸長する。
【0040】 図9には、本発明のビーム偏向器34において用いることができるアクチュエ
ータ・アレイの更なる詳細が示されている。アレイの全体(ビーム偏向器34)
は、直交して構成されそれぞれがアーチ形の4分の1の部分の形状を有している
4つのアクチュエータで構成され、4つすべてが分断された環状になっている。
それぞれのアーチ形の4分の1の部分は、好ましくは、複数の圧電層154が薄
層状にスタックされ、全体で1つのアクチュエータを構成している。それぞれの
圧電層154は、好ましくは、圧電セラミック材料から作られている。図9に示
されている側方の断面では、2つのアクチュエータ・セグメント142及び14
6だけを見ることができる。好ましくはメタライズされている電極層156が圧
電層154のそれぞれの対の間に配置されている。アクチュエータ146の交互
の電極層156がフィードバック駆動電圧158に接続され、同様に、アクチュ
エータ142の交互の電極層がフィードバック駆動電圧160に接続されている
。アクチュエータ148及び140は、図9には示されていないが、同じように
接続されている。圧電材料を複数の層にスタックすることによって、加えられた
電圧に応答してより大きな伸長及び収縮が可能になる。
【0041】 アクチュエータにおける圧電セラミクスの使用は広く知られており、多くの文
献に記載がある。例えば、Piezoelectric Ceramics, J. van Randeraat (Public
ation Dept. Ferroxcube Corporation, Saugerties N.Y. 1974)を参照のこと。
圧電セラミクス材料又はアクチュエータは、例えば、ミネソタ州ミネアポリス所
在のAura Ceramics社、Polytec PI社、Piezosystem Jena社(ドイツ)、Philips
Electronic Components(米国では、Signetics Corp., Sunnyvale, CAを介して
入手可能)などから、広く市販されている。
【0042】 図3に示されている実施例では、図9のアクチュエータ・アレイは、レーザ・
アセンブリ30を光学サポート部材12’に対して移送させることによって、ビ
ーム偏向器として動作する。この実施例では、レーザ・アセンブリ30は、ビー
ム偏向器32の上に堅固に取り付けられており、ビーム偏向器32は、光学サポ
ート部材12’の上に可動的に取り付けられる。電圧をビーム偏向器34のアク
チュエータに加えると、アクチュエータは必要とされるように伸長又は収縮し、
レーザ30を移動させ、ビーム14’を偏向させる。
【0043】 容易に分かるように、電気機械式アクチュエータやそれ以外の装置を用いてビ
ームの偏向を可能にするには、これ以外の構成も可能である。ビームの偏向は、
以上で述べたように光源を移動させるのではなく、例えば、ミラー、レンズ、光
ファイバ・カップリング又はプリズムなどを移動させることによっても容易に達
成することができる。偏向は、例えば、フォーカシング・ミラー18’を移動さ
せることによって容易に達成することができる。ビームを偏向させる以上の方法
及びそれ以外の方法は、本発明の範囲に含まれる。ビーム偏向器が十分に精密な
制御を提供し、好ましくは、フィルタSLM20’による変換イメージの整合を
、フィルタSLMのピクセルの直径未満の範囲にすることができることだけが必
要なのである。
【0044】 ある応用例では、上述の装置及び方法を用いて、次のような態様で、動作して
いる光相関器を動的に整合させることができる。また、光相関器の通常動作中に
は、整合を時折はテストしなければならない。整合は、相関器の通常動作をほん
の僅かだけ中断して実行することができる。シーケンシャルでマルチフレームの
光相関を実行している(入力データを周波数領域の基準データと相関させ、その
相関に基づいて出力信号を生じる)間には、相関器の動作は、好ましくはデジタ
ル・コンピュータ36の制御によって、数フレーム分の適応的整合のために、時
折中断される。このような適応的な整合フレームの間の時間間隔は、装置の熱的
及び機械的な環境によって決定されるべきである。整合は、典型的には迅速に実
行され、小さなデューティ・サイクルを必要とするだけなので、結果的には、相
関器の活動を僅かに数フレームだけ失わせるだけである。整合手順が実行された
後では、相関器は、次の整合期間まで、通常の光学処理タスクに戻される。
【0045】 以上では、本発明の特定の実施例を示し説明してきたが、この技術分野の当業
者であれば、多くの変更や別の実施例を考えることができるはずである。従って
、本発明は、冒頭の特許請求の範囲の記載によってのみその範囲が画定されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による光相関器の全体図である。
【図2】 本発明のブロック図である。
【図3】 本発明を組み入れた光相関器の平面的な断面図である。
【図4】 図3の切断線3−3に沿った断面図である。
【図5】 図5a、5b及び5cは、それぞれが、空間テスト・パターン、空間テスト・
パターンの周波数領域表現及び光検出器において得られる出力(自動相関)パタ
ーンの例の拡大イメージである。
【図6】 図6a、6b、6c及び6dは、(a)ビーム偏向器に加えられたディザ信号
と、(b)最適な偏向に達しない動作点でのピーク光検出器出力と、(c)最適
な偏向を超える動作点でのピーク光検出器出力と、(d)最適な偏向におけるピ
ーク光検出器出力とのタイミング図である。
【図7】 ピーク光検出器出力とビーム偏向とを両軸にとったグラフであり、様々な動作
点を識別している。
【図8】 本発明において用いることができる適応的な整合システムのブロック図であり
、平面的に示されているビーム偏向器を含む。
【図9】 ビーム偏向器として用いるのに適している圧電アクチュエータ・アレイの断面
図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月14日(2001.12.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミッチェル,ロバート・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州91367, ウッドランド・ヒルズ,アーウィン・スト リート 21601,ナンバー 240 (72)発明者 ミルズ,スチュアート・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州91307, ウエスト・ヒルズ,キルティ・プレース 23425 (72)発明者 リャン,ジェームズ アメリカ合衆国カリフォルニア州91401, バン・ヌイズ,ビクトリー・ブールバード 13520,ナンバー 11 Fターム(参考) 2H041 AA14 AA18 AB12 AC01 AZ06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁放射のビーム(14)を受け取るように構成された光デ
    バイス(32)を動的に整合させる方法であって、 1つ又は複数の既知のパターン(63)に基づいて前記ビームを調節し、整合
    特性からの偏差の程度を示す比較信号を生じるステップと、 前記比較信号に応答して前記ビームの経路を調整し、前記整合特性からの偏差
    を補償するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記ビームを調節するステッ
    プは、 第1の既知のパターンを用いて前記ビームを空間的に変調するステップと、 光変換によって前記変調されたビームの電磁放射を再分配するステップと、 前記再分配された電磁放射を第2の既知のパターンと比較して前記比較信号を
    生じるステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法において、前記ビームの経路を調整する
    ステップは、前記ビームの方向を変動させるステップを含むことを特徴とする方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記ビームの方向を変動させ
    るステップは、 前記比較信号に応答して電気機械式アクチュエータ(140、142、146
    、148)を付勢し、運動を生じるステップと、 前記電気機械式アクチュエータの運動に応答して、前記ビームを偏向させるス
    テップと、 を含むことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 電磁放射のビーム(14)を受け取るように構成された光デ
    バイス(32)を動的に整合させる方法であって、 電磁放射のビームを前記光デバイスの中に導くステップと、 前記光デバイスの中の前記導かれたビームを空間テスト・パターンを用いて変
    調し、変調されたビームを生じるステップと、 前記変調されたビームを変換し、前記空間テスト・パターン(63)の周波数
    領域表現を取得するステップと、 前記周波数領域表現を周波数領域基準パターンと比較して、整合特性からの偏
    差の程度を示す比較信号を取得するステップと、 前記比較信号に応答して前記ビームの経路を調整し、前記整合特性からの偏差
    を補償するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、前記比較するステップは、 前記空間テスト・パターンの周波数領域表現を前記周波数領域基準パターンを
    用いて更に変調し、更に変調されたビームを取得するステップと、 前記更に変調されたビームを空間領域比較パターンに変換するステップと、 前記空間領域比較パターンを検出して前記比較信号を取得するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、前記ビームの経路を調整する
    ステップは、 前記比較信号に応答して電気機械式アクチュエータ(140、142、146
    、148)を付勢し、前記電気機械式アクチュエータの運動を生じるステップと
    、 前記電気機械式アクチュエータの前記運動に応答して、前記光デバイスの中の
    前記ビームの経路を調整し、前記整合特性からの偏差を補償するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、前記電気機械式アクチュエー
    タは圧電アクチュエータを備えていることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の方法において、 前記ビームの発振偏向を生じさせ、前記発振偏向のそれぞれの異なる位相に対
    応する比較信号の少なくとも2つのレベルを検出するステップを更に含み、 前記ビームの経路を調整するステップは、前記比較信号の少なくとも2つの検
    出されたレベルの間の差に応答して前記ビームを偏向させ前記所定の整合特性か
    らの偏差を補償するステップを含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 動的に適応的な光整合システムであって、 電磁放射のビーム(14)を受け取り、イメージを相関させ、前記相関を表す
    出力を生じるように構成された光イメージ相関器(32)と、 前記光イメージ相関器の出力に結合されており、所定の整合特性からの前記光
    イメージ相関器の偏差を前記出力から検出し、前記偏差に応答してフィードバッ
    ク信号を生じるように構成されたフィードバック・システム(36、42)と、 前記フィードバック信号に応答して前記光イメージ相関器を通過する前記ビー
    ムの経路を可変的に調整し、前記整合特性からの偏差を補償するビーム偏向器(
    34)と、 を備えていることを特徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシステムにおいて、前記光イメージ相関
    器は、 前記ビームを受け取りそれを空間テスト・パターン(63)を用いて変調する
    ように構成された入力空間光変調器(SLM)(16’)と、 前記変調されたビームを周波数領域表現に変換する変換光要素(18’)と、 前記空間テスト・パターンの周波数領域表現を受け取り、前記周波数領域表現
    を周波数領域基準パターンを用いて更に変調するように構成されたフィルタSL
    M(20’)と、 前記空間テスト・パターンの周波数領域表現と前記周波数領域基準パターンと
    の間の相関に基づいて出力を生じる光検出器(24’)と、 を備えていることを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のシステムにおいて、前記周波数領域基準
    パターンは、本質的に前記空間テスト・パターンのフーリエ変換によって得られ
    ることを特徴とするシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のシステムにおいて、前記フーリエ変換は
    、前記光相関器とは独立である装置(36)によって実行されることを特徴とす
    るシステム。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のシステムにおいて、前記ビーム偏向器は
    、ビーム源(30)に対するサポートと、前記ビーム源サポートの位置を調整し
    て前記ビームを偏向させることによって前記フィードバック信号に応答する電気
    機械式アクチュエータ(140、142、146、148)とを備えていること
    を特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のシステムにおいて、前記電気機械式アク
    チュエータは圧電アクチュエータを備えていることを特徴とするシステム。
  16. 【請求項16】 請求項10記載のシステムにおいて、前記ビーム偏向器は
    、 前記ビームを偏向させる可動ミラーと、 前記フィードバック信号に応答して前記ミラーを移動させるように構成された
    電気機械式アクチュエータ(140、142、146、148)と、 を備えていることを特徴とするシステム。
  17. 【請求項17】 請求項10記載のシステムにおいて、前記フィードバック
    システムは、 前記光検出器(24’)の出力を分析して整合特性からの前記光相関器の偏差
    を認識し、それに応答して補正信号出力を生じるようにプログラムされたコンピ
    ュータであって、前記補正信号出力は前記ビーム偏向器(34)に結合される、
    コンピュータ(36)を備えており、 前記ビーム偏向器は、ディザ信号(66)に応答するように構成され、これに
    よって、前記ビーム偏向の発振摂動を生じさせることを特徴とするシステム。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のシステムにおいて、前記コンピュータは
    前記ディザ信号を生じるようにプログラムされており、 前記ディザ信号は前記ビーム偏向器に結合されて、前記ビームの偏向を発振さ
    せ、 前記コンピュータは、前記光検出器の出力を前記ディザ信号を比較して、前記
    ディザ信号に関する前記光検出器出力の勾配を決定するようにプログラムされて
    おり、 前記相関信号出力は、前記光相関器の整合を、前記ディザ信号に関する前記光
    検出器出力の勾配が実質的にゼロである点に調整するように、計算されることを
    特徴とするシステム。
  19. 【請求項19】 光処理システムであって、 電磁放射のビームと少なくとも1組のデータとを受け取る光経路に構成された
    能動及び受動光素子を有し、前記データを基準データと光学的に相関させ、前記
    相関に基づいて出力情報を生じる光相関器(32)と、 テスト・パターン(63)が前記光相関器に入力されると、前記出力情報に応
    答してフィードバック信号を生じるように構成されたフィードバック・システム
    (36、42)と、 前記フィードバック信号に応答して前記光相関器内部の前記ビームの経路を調
    整し、所定の整合特性からの前記光相関器の偏差を補償するビーム偏向器(34
    )と、 を備えており、前記フィードバック・システムと前記ビーム偏向器とは、実質
    的に、前記テスト・パターンが前記光相関器に入力される画定された時間周期の
    間だけアクティブであって前記光相関器の整合を改善し、それ以外の場合には非
    アクティブであって前記テスト・パターン意外のイメージの相関を許容すること
    を特徴とするシステム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のシステムにおいて、前記フィードバック
    ・システムと前記ビーム偏向器とは、前記画定された時間周期の間、コンピュー
    タ(36)の制御下で付勢されることを特徴とするシステム。
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