JP4641017B2 - 光スイッチおよび通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光スイッチおよびこの光スイッチを備えた通信システムに関するものである。
光スイッチを実現するための技術の一つとして、マイクロミラーを用いたものが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。マイクロミラーを用いた従来の光スイッチを図5に示す。
図5に示す光スイッチは、入力ポート1aと、出力ポート1bと、入力側マイクロミラーアレイ2aと、出力側マイクロミラーアレイ2bとを備えている。入力ポート1aと出力ポート1bは、それぞれ2次元的に配列された複数の光ファイバからなり、マイクロミラーアレイ2a,2bは、それぞれ2次元的に配列された複数のマイクロミラー装置3a,3bからなる。なお、図5における矢印は光ビームの進行方向を示している。
ある入力ポート1aから出射した光信号は、この入力ポート1aに対応する入力側マイクロミラーアレイ2aのマイクロミラー装置3aのミラーにより反射されて進行方向が変化させられる。後述するように、マイクロミラー装置3aのミラーは2軸回りに回動可能に構成されており、マイクロミラー装置3aの反射光を出力側マイクロミラーアレイ2bの任意のマイクロミラー装置3bに向けることができる。同様に、マイクロミラー装置3bのミラーも2軸回りに回動可能に構成されており、ミラーの傾斜角を適当に制御することにより、マイクロミラー装置3bの反射光を任意の出力ポート1bに向けることができる。したがって、入力側マイクロミラーアレイ2aと出力側マイクロミラーアレイ2bのミラーの傾斜角を適当に制御することにより光路の切り替えを行い、2次元的に配列された任意の入力ポート1aと出力ポート1bとの間を接続することができる。
このような光スイッチの構成要素として最も特徴的なものがミラーを有するマイクロミラー装置3a,3bである。従来より、マイクロミラー装置は、図6,図7に示すように、ミラーが形成されたミラー基板200と、電極が形成された電極基板300とが並行に配設された構造を有する(例えば、非特許文献1参照。)。
ミラー基板200は、板状の枠部210と、枠部210の開口内に配設された可動枠220と、可動枠220の開口内に配設されたミラー230とを有する。枠部210、トーションバネ211a,211b,221a,221b、可動枠220およびミラー230は例えば単結晶シリコンで一体形成されている。ミラー230の表面には例えば3層のTi/Pt/Au層が形成されている。一対のトーションバネ211a,211bは、枠部210と可動枠220とを連結している。可動枠220は、一対のトーションバネ211a,211bを通る図6の可動枠回転軸Xを軸として回動することができる。同様に、一対のトーションバネ221a,221bは、可動枠220とを連結している。ミラー230は、一対のトーションバネ221a,221bを通る図6のミラー回動軸Yを軸として回動することができる。可動枠回動軸Xとミラー回動軸Yとは、互いに直交している。結果として、ミラー230は、直交する2軸で回動する。
電極基板300は、板状の基部310と、段丘状の突出部320とを有する。基部310と突出部320は例えば単結晶シリコンからなる。突出部320は、基部310の上面に形成された角錐台の形状を有する第2テラス322と、第2テラス322の上面に形成された角錐台の形状を有する第1テラス321と、第1テラス321の上面に形成された柱状の形状を有するピボット330とから構成される。突出部320の四隅とこの四隅に続く基部310の上面には、4つの電極340a〜340dが形成されている。また、基部310の上面には、突出部320を挟むように併設された一対の凸部360a,360bが形成されている。さらに、基部310の上面には、配線370が形成されており、この配線370には、引き出し線341a〜341dを介して電極340a〜340dが接続されている。なお、基部310の表面には酸化シリコン等からなる絶縁層311が形成されており、この絶縁層311の上に電極340a〜340d、引き出し線341a〜341d、配線370が形成されている。
以上のようなミラー基板200と電極基板300とは、ミラー230と電極340a〜340dとが対向配置されるように、枠部210の下面と凸部360a,360bの上面とを接合することにより、図7に示すようなマイクロミラー装置を構成する。このようなマイクロミラー装置においては、ミラー230を接地し、電極340a〜340dに正の駆動電圧を与えて、しかも電極340a〜340d間に非対称な電位差を生じさせることにより、ミラー230を静電引力で吸引し、ミラー230を任意の方向へ回動させることができる。
T.Yamamoto, et al., 「A three-dimensional MEMS optical switching module having 100 input and 100 output ports」, Photonics Technology Letters, IEEE, Volume 15, Issue:10, pp1360-1362
上述した光スイッチにおいては、ミラー230の傾斜角を制御する制御装置(図示せず)は、マイクロミラー装置3a,3bに周期的に変化する駆動電圧を供給してミラー230に摂動(振動)を与えながら、出力ポート1bの出力端側に設けられた出力光測定装置(図示せず)によって出力光の強度を測定し、駆動電圧と出力光の強度との関係を求めて、ミラー230の最適な傾斜角が得られる最適な駆動電圧(例えば出力光の強度が最適となる駆動電圧)を求めるのが一般的である。
摂動を与えると出力光のパワーは変動するが、この変動は、1つの光スイッチでは微小である。しかしながら、上述したような光スイッチを、例えばリング型のネットワークのように直列に複数接続した場合、各光スイッチの摂動が同期すると、出力光のパワーの変動が増幅する。このようにパワーの変動が増幅すると、出力光のパワーが安定せず、最適な駆動電圧を求めることが困難となるとともに、通信品質の劣化が発生することもあった。
そこで、本願発明は上述したような課題を解消するためになされたものであり、光スイッチを直列に複数接続した通信システムにおける通信品質の劣化を防ぐことを目的とする。
上述したような課題を解消するために、本発明に係る光スイッチは、入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、回動可能に支持されたミラーにより、入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、ミラーを摂動させて出力光のパワーが最適値になるミラーの偏向角を求める制御装置とを備え、他の光スイッチに直列に接続された光スイッチにおいて、前記制御装置は、光スイッチの各々におけるミラーの摂動を制御する管理装置から送出された、他の光スイッチにおける摂動と同期しないように生成された制御信号に基づいてミラーを摂動させることを特徴とする。
上記光スイッチにおいて、制御信号は、ミラーを摂動する際のタイミング、周波数および位相の何れかを特定するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の光スイッチは、入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、回動可能に支持されたミラーにより、前記入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、前記ミラーを摂動させて前記出力光のパワーが最適値になる前記ミラーの偏向角を求める制御装置と、前記入力光のパワーを測定する入力光測定装置と、この入力光測定装置により測定された前記入力光のパワーの変化から前記他の光スイッチにおけるミラーの摂動を検出する検出手段とを備え、他の光スイッチに直列に接続された光スイッチにおいて、前記制御装置は、前記他の光スイッチにおける摂動と同期させないように、前記検出手段による検出結果に基づいて当該光スイッチの前記ミラーを摂動させることを特徴とするものである。ここで、検出手段は、他の光スイッチにおけるミラーの摂動のタイミング、周波数および位相の何れかを検出するようにしてもよい。また、制御装置は、当該光スイッチのミラーの摂動、検出手段による他の光スイッチにおけるミラーの摂動の検出、並びに、上記摂動および上記検出を行わない待機のうちの何れかを順次行うようにしてもよい。
また、本発明に係る通信システムは、入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、回動可能に支持されたミラーにより、入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、ミラーを摂動させて出力光のパワーが最適値になるミラーの偏向角を求める制御装置とを備え、直列に接続された複数の光スイッチと、光スイッチの各々におけるミラーの摂動を制御する制御信号を送出する管理装置とを備え、制御装置は、制御信号に基づいてミラー装置を摂動させ、管理装置は、制御信号により光スイッチ間におけるミラーの摂動を同期させないことを特徴とする。
本発明によれば、制御装置により他の光スイッチと同期させずに当該ミラー装置のミラーを摂動させることにより、出力光のパワーの変動が増幅されるのを防ぐこと可能となるので、最適な駆動電圧を検出することができ、また通信品質の劣化を防ぐことができる。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態において、図4〜図6を参照して背景技術の欄で説明した構成要素と同等の構成要素については同じ名称および符号を付し、その説明を適宜省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係る光スイッチを有する通信システムは、リング型のネットワーク30よりリング状に直列に接続された光スイッチ10a〜10cと、各光スイッチに接続された管理装置20とを備える。ここで、光スイッチ10a〜10cは、それぞれ同等の構成を有する。
[光スイッチの構成]
図2に示すように、光スイッチ10a〜10cを構成する光スイッチ10は、入力ポート1aと、出力ポート1bと、入力側マイクロミラー装置3aと、出力側マイクロミラー装置3bと、出力光測定装置4と、制御装置5とを備える。
出力光測定装置4は、出力ポート1bから出射された出力光のパワー、すなわち強度を検出し、電気信号に変換する。このような出力光測定装置4の構成例としては、出力光の一部を切り出して、フォトダイオードなどの受光素子で出力光のパワーを測定する構成が考えられる。
制御装置5は、マイクロミラー装置3a,3bに電圧(以下、「駆動電圧」という)を供給して、ミラー230を所定の角度に傾斜させる。また、後述する管理装置からの制御信号に基づいて、駆動電圧に微小な変動を与え、ミラー230を摂動させる。このとき、出力光測定装置4からの電気信号に基づいて、ミラー装置3a,3bの最適な駆動電圧を求める。
[管理装置の構成]
図2に示すように、管理装置20は、出力部21と、信号生成部22と、制御部23とを備える。
出力部21は、制御部23の指示に基づいて、信号生成部22により生成された制御信号を光スイッチ10a〜10cに送る。
信号生成部22は、各光スイッチ10に対してミラー230の摂動を制御する制御信号を生成する。各制御信号は、光スイッチ10a〜10cのミラー230が他の光スイッチ10のミラー230と同期せずに摂動するように生成される。ここで、同期するとは、2つ以上の光スイッチ10におけるミラー230の摂動が、発生時点、発生期間、周波数、位相などに関して一致することを意味する。したがって、もし、2以上の光スイッチ間でミラーの摂動が同期すると、1の光スイッチの摂動による出力光のパワーの変動が、他の光スイッチの摂動によって増幅されることとなる。例えば、光スイッチ10が図1に示すようなネットワーク30によりリング状に直列に接続されている場合、各光スイッチ10のミラー230の摂動が同期すると、各光スイッチ10の出力光のパワーの変動が増幅し、出力光のパワーが安定しない。そこで、本実施の形態では、信号生成部22により制御信号を生成し、この制御信号に基づいて各光スイッチ10が摂動を行うようにすることにより、各光スイッチ10の摂動が同期するのを防ぐ。
なお、本実施の形態では、管理装置20は、制御信号により、ミラー230の摂動するタイミングを特定する。すなわち、信号生成部22は、各光スイッチ10のミラー230がそれぞれ異なる時期に摂動し、他の光スイッチ10のミラー230と同時に摂動しないように、制御信号を生成する。
制御部23は、信号生成部22により生成された制御信号を出力部21を介して光スイッチ10a〜10cそれぞれに送る。
[通信システムの動作]
次に、本実施の形態に係る通信システムの動作について説明する。
まず、管理装置20は、信号生成部22により各光スイッチ10a〜10cが摂動を行うタイミングを特定する制御信号を生成し、これを出力部21により光スイッチ10a〜10cそれぞれに送る。この送出は、連続して行われたり、所定間隔で行われたりする。
各光スイッチ10a〜10cは、管理装置20から受け取った制御信号に基づいて、摂動動作を行う。具体的には、制御装置5は、まず、入力側マイクロミラー装置3aと出力側マイクロミラー装置3bのそれぞれに駆動電圧を供給し、任意のマイクロミラー装置3a,3bのミラーを所定の角度に傾け、入力ポート1aから出射した入力光を特定の出力ポート1bから出射させる。このとき、制御装置5は、出力光の強度が最適となるミラー230の回動角が得られる最適な駆動電圧を求めるため、駆動電圧に周期的に変化する微小な電圧変化を与えて、ミラー230を微小に摂動(振動)させる。この摂動は、管理装置20から受け取った制御信号により特定されるタイミングで行う。
出力光測定装置4は、出力ポート1bに入射した摂動が行われた状態の出力光のパワーを測定し、制御装置5に出力する。この測定値に基づいて、制御装置5は、出力光のパワーが最適な値となる駆動電圧を検出し、この駆動電圧をマイクロミラー装置3a,3bに供給する。これにより、マイクロミラー装置3a,3bのミラーは、出力ポート1bから出射される出力光のパワーが最適な値となる角度に制御される。
このように制御装置5は、管理装置20からの制御信号に基づいてマイクロミラー装置3a,3bのミラー230を摂動させ、駆動電圧と出力光のパワーとの関係を求めて、出力光の最適なパワーが得られる最適な駆動電圧を求める。各制御信号は、各光スイッチ10において、摂動を行う時期が他の光スイッチ10と重複しないように生成されているので、各光スイッチ10a〜10cのミラー230は、他の光スイッチ10のミラー230と同期せずに摂動を行うこととなる。したがって、ある時点において摂動を行う光スイッチ10は高々1つの光スイッチ10となる。これにより、各光スイッチ10a〜10cのミラー230の摂動が同期するのを防ぐことができるので、出力光のパワー変動が安定するため、最適な駆動電圧を検出することができ、また通信品質の劣化を防ぐことができる。
なお、最適な出力光のパワーとは、入力光との光学的損失が最小となる出力光のパワー、または、システムからの要求に基づく所望の出力光のパワーを意味する。このような出力光のパワーが得られるミラーの回動角を実現するときの駆動電圧を、最適な駆動電圧という。
また、本実施の形態において、信号生成部22は、摂動を行うタイミングに関する制御信号を生成するようにしたが、そのタイミングの代わりに摂動の周波数や位相を特定する信号を生成するようにしてもよい。
例えば、周波数を特定する制御信号が生成された場合、各光スイッチ10a〜10cの制御装置5は、制御信号により特定される周波数でミラー230を摂動させる。各制御信号は、他の制御信号とミラー230を摂動させる周波数が異なり、かつ、他の制御信号が特定する摂動の周波数の整数倍とならないように生成されている。このため、各光スイッチ10a〜10cは、それぞれ異なる周波数でミラー230を摂動させることとなる。これにより、各光スイッチ10a〜10cのミラー230の摂動が同期するのを防ぐことができるので、結果として、通信品質の劣化を防ぐことができる。
また、例えば、位相を特定する制御信号が生成された場合、各光スイッチ10a〜10cの制御装置5は、制御信号により特定される位相でミラー230を摂動させる。各制御信号は、例えば同じ周波数の信号にそれぞれ時間差を付加することにより、他の制御信号とミラー230の摂動の位相がずれるように生成されている。このため、各光スイッチ10a〜10cは、それぞれ位相がずれた状態でミラー230を摂動させることとなる。これにより、各光スイッチ10a〜10cのミラー230の摂動が位相差0で同期するのを防ぐことができるので、結果として、通信品質の劣化を防ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、管理装置20により光スイッチ10a〜10cのミラー230を他の光スイッチ10のミラー230と非同期で摂動させる制御信号を生成することより、各光スイッチ10a〜10cの摂動が同期するのを防ぐことが可能となるので、結果として、通信品質の劣化を防ぐことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態のように管理装置20を設ける代わりに、図3に示すように各光スイッチ10に入力光測定装置6および検出装置7を設け、この検出装置7による測定結果に基づいて各光スイッチ10が摂動を行うものである。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態で説明した構成要素と同等の構成要素については同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
入力光測定装置6は、入力ポート1aに入力される入力光のパワーを測定する。この入力光測定装置6の構成例としては、入力光の一部を切り出して、フォトダイオードなどの受光素子で入力光のパワーを測定する構成が考えられる。
検出装置7は、入力光測定装置6の測定結果に基づいて、他の光スイッチ10におけるミラーの摂動の有無、摂動の周波数、摂動の位相等を検出する。
[光スイッチの動作]
次に、本実施の形態にかかる光スイッチ10の動作について説明する。
光スイッチ10においてスイッチング動作を行う場合、制御装置5は、入力側マイクロミラー装置3aと出力側マイクロミラー装置3bのそれぞれに駆動電圧を供給し、任意のマイクロミラー装置3a,3bのミラーを所定の角度に傾けさせ、入力ポート1aから出射した入力光を特定の出力ポート1bから出射させる。このとき、制御装置5は、出力光の強度が最適となるミラー230の回動角が得られる駆動電圧を求めるため、検出装置7により検出された他の光スイッチ10のミラー230の摂動の検出結果に基づいて、駆動電圧に周期的に変化する微小な電圧変化を与えて、ミラー230を微小に摂動(振動)させる。以下の説明においては、光スイッチ10は、他の光スイッチ10のミラー230の摂動と同期しないよう、他の光スイッチ10とは異なるタイミングで摂動を行うため、3つの状態を順次行う。この3つの状態とは、摂動を行う「摂動」、前段の光スイッチ10の状態を測定する「測定」、および、摂動や測定を行わない「待機」である。このような3つの状態の遷移について、図4を参照して説明する。
図1のように光スイッチ10a〜10cが直列に接続されている場合、各光スイッチ10a〜10cは、図4に示すように摂動、待機および測定を、この順番で他の光スイッチ10と重複しないように行うことにより、他の光スイッチ10と摂動が同期することを防ぐことができる。
例えば、Phase1のとき、光スイッチ10aは摂動を行っているとする。このとき、光スイッチ10aの後段の光スイッチ10bは、光スイッチ10aの出力光のパワー変動を測定し、光スイッチ10aの摂動の有無を検出する。なお、光スイッチ10bの後段の光スイッチ10cは、所定の時間だけ待機しているとする。
光スイッチ10aによる摂動が終了すると、Phase2に移行する。このPhase2において、光スイッチ10aは、所定の時間だけ待機を行う。この待機する所定の時間は、例えば光スイッチ10aが摂動を行った時間など適宜自由に設定することができる。光スイッチ10bは、光スイッチ10aの出力光のパワー変動から光スイッチ10aの摂動が終了したことを検出すると、摂動を開始する。この摂動は、所定の時間だけ行われる。光スイッチ10cは、所定の時間だけ待機を行った後、前段の光スイッチ10bの出力光のパワー変動を測定し、前段の光スイッチ10bの摂動の有無を検出する。
光スイッチ10bによる摂動が終了すると、Phase3に移行する。このPhase3において、光スイッチ10aは、所定の時間だけ待機を行った後、前段の光スイッチ10cの出力光のパワー変動を測定し、前段の光スイッチ10cの摂動の有無を検出する。光スイッチ10bは、摂動を終了すると、所定の時間だけ待機を行う。光スイッチ10cは、光スイッチ10bの出力光のパワー変動から光スイッチ10bの摂動が終了したことを検出すると、摂動を開始する。
このようにして、光スイッチ10a〜10cは、「摂動」、「待機」、「測定」をPhaseごとに順次変更しながら行う。これにより、各光スイッチ10a〜10cは、摂動を他の光スイッチ10と重複せずに行うことが可能となるので、他の光スイッチ10とミラー230の摂動が同期するのを防ぐことができ、結果として、通信品質の劣化を防ぐことができる。
なお、検出装置7が前段の光スイッチ10の摂動の周波数を検出した場合、制御装置5は、その周波数と異なり、かつ、その周波数の整数倍にならない周波数でミラー230を摂動させる。これにより、各光スイッチ10がそれぞれ異なる周波数でミラー230を摂動させることとなるので、複数の光スイッチ10が直列に接続された場合であっても、各光スイッチ10の摂動が同期するのを防ぐことができる。結果として、通信品質の劣化を防ぐことができる。
また、検出装置7が前段の光スイッチ10cの摂動の位相を検出した場合、制御装置5は、その位相とずれた位相でミラー230を摂動させる。これにより、各光スイッチ10がそれぞれずれた位相でミラー230を摂動させることとなるので、複数の光スイッチ10が直列に接続された場合であっても、各光スイッチ10の摂動が同期するのを防ぐことができる。結果として、出力光のパワーが損失することを防ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、入力光測定装置6により前段の光スイッチ10の摂動に関する摂動情報を検出することにより、他の光スイッチ10と同期せずにミラー230を摂動させることが可能となるので、出力光のパワー変動が安定するため、最適な駆動電圧を検出することができ、結果として通信品質の劣化を防ぐことができる。
本発明は、光スイッチやこの光スイッチを有する通信システムに適用することができる。
本発明の通信システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態の光スイッチの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の光スイッチの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の光スイッチの動作を説明する図である。 光スイッチの構成を模式的に示す斜視図である。 ミラー装置の構成を模式的に示す斜視図である。 ミラー装置の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1a,1b…入力ポート、2a,2b…ミラーアレイ、3a,3b…マイクロミラー装置、4…出力光測定装置、5…制御装置、6…入力光測定装置、7…検出装置、10a〜10c…光スイッチ、20…管理装置、21…出力部、22…信号生成部、23…制御部、30…ネットワーク。

Claims (6)

  1. 入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、
    出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、
    回動可能に支持されたミラーにより、前記入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、
    前記ミラーを摂動させて前記出力光のパワーが最適値になる前記ミラーの偏向角を求める制御装置と
    を備え、他の光スイッチに直列に接続された光スイッチにおいて、
    前記制御装置は、光スイッチの各々におけるミラーの摂動を制御する管理装置から送出された、前記他の光スイッチにおける摂動と同期しないように生成された制御信号に基づいて前記ミラーを摂動させる
    ことを特徴とする光スイッチ。
  2. 前記制御信号は、前記ミラーを摂動する際のタイミング、周波数および位相の何れかを特定する
    ことを特徴とする請求項記載の光スイッチ。
  3. 入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、
    出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、
    回動可能に支持されたミラーにより、前記入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、
    前記ミラーを摂動させて前記出力光のパワーが最適値になる前記ミラーの偏向角を求める制御装置と、
    前記入力光のパワーを測定する入力光測定装置と、
    この入力光測定装置により測定された前記入力光のパワーの変化から前記他の光スイッチにおけるミラーの摂動を検出する検出手段と
    を備え、他の光スイッチに直列に接続された光スイッチにおいて、
    前記制御装置は、前記他の光スイッチにおける摂動と同期させないように、前記検出手段による検出結果に基づいて当該光スイッチの前記ミラーを摂動させる
    ことを特徴とする光スイッチ。
  4. 前記検出手段は、前記他の光スイッチにおけるミラーの摂動のタイミング、周波数および位相の何れかを検出する
    ことを特徴とする請求項記載の光スイッチ。
  5. 前記制御装置は、当該光スイッチのミラーの摂動、前記検出手段による前記他の光スイッチにおけるミラーの摂動の検出、並びに、前記摂動および前記検出を行わない待機のうちの何れかを順次行う
    ことを特徴とする請求項または記載の光スイッチ。
  6. 入力光を入力する少なくとも1つの入力ポートと、出力光を出力する少なくとも1つの出力ポートと、回動可能に支持されたミラーにより、前記入力ポートに入力された入力光を偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させるミラー装置と、前記ミラーを摂動させて前記出力光のパワーが最適値になる前記ミラーの偏向角を求める制御装置とを備え、直列に接続された複数の光スイッチと、
    前記光スイッチの各々におけるミラーの摂動を制御する制御信号を送出する管理装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記制御信号に基づいて前記ミラー装置を摂動させ、
    前記管理装置は、前記制御信号により前記光スイッチ間におけるミラーの摂動を同期させない
    ことを特徴とする通信システム。
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