JP2003525499A

JP2003525499A - 医療検査結果の登録におけるインターネットサイトの使用

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Publication number: JP2003525499A
Application number: JP2001564063A
Authority: JP
Inventors: グレゴリー、デモピュロス
Original assignee: グレゴリー、デモピュロス
Priority date: 2000-02-28
Filing date: 2001-02-23
Publication date: 2003-08-26
Also published as: CA2439396A1; EP1266322A1; WO2001065443A1; CN1426567A; EP1266322A4; KR20020081348A; AU4322101A; AU2001243221B2; KR100811706B1

Abstract

(57)【要約】性感染病（ＳＴＤ）または薬剤使用等の他の医学的な状態に関する医療検査の結果は、契約者および契約者が許可するゲスト（１２０）によってレジストリサイトに書き込まれる（１１２）。医療検査の結果は、レジストリサイトと契約する検査ラボによって検査サンプルが引き出される（１０４）時に記録される運転免許証番号や他の識別印であっても良い契約者の身分の確認に関連付けられる（１０８）。検査ラボによって行なわれる検査の結果は、予め割り当てられた契約者のカスタマーＩＤ（１００）および契約者の身分の確認（１０４）と共に、自動的にレジストリサイトに書き込まれる（１１２）。その後、契約者および許可されたゲストは、所定のパスワードまたは他のアクセスコードを入力することにより、契約者の検査結果および契約者の身分の確認にアクセスすることができる（１２０）。これにより、予期される性交渉の相手であっても良いゲストは、契約者によって主張される医学的な状態を確認することができる（１２２）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（関連特許出願）この出願は、２０００年２月２８日に提出された先の同時係属の米国仮特許出
願第６０／１８５，５６２号に基づいている。この出願日の利益は、３５Ｕ．Ｓ
．Ｃ．§１１９（ｅ）に基づいて、ここで主張される。

【０００２】（発明の分野）この発明は、一般に、ネットワークを通じて医療検査結果を報告するための方
法およびシステムに関し、特に、公衆通信回線を通じて契約者が自分の医療検査
結果にアクセスできる登録場所を提供することに関する。

【０００３】（発明の背景）ヒト免疫不全ウイルス（ＨＩＶすなわち後天性免疫不全症候群（ＡＩＤＳ））
等の生命を脅かす病気すなわち現在治療不可能な病気に感染する可能性は、我々
の社会において、行きずりでセックスをするという考え方を実質的に変えてしま
った。特定の測定により、性感染病が一人の相手から他の相手に感染する危険性
を最小限に抑えることができるが、多くの人々は、他の相手との性的関係を正当
化することが非常に危険であると考えるようになってきている。予期される性交
渉の相手が危険を最小限に抑えることができ且つそのような病気に他の相手から
感染する心配を緩和することができる１つの方法は、まず、各相手が最近におい
て生命を脅かす性病または治療不可能な性病に関する検査で陰性の結果を得たと
いうことを保証することである。

【０００４】多くの場合、ＨＩＶ、陰部ヘルペス、Ｂ型肝炎、Ｃ型肝炎等の病気に関する検
査を最近受けたという予期される性交渉の相手による口頭での確約は、セックス
を行なう他の相手に確信させるには不十分である。なぜなら、確約を与える人が
検査を受けていなかったり、あるいは、そのような病気に関して陽性の結果を得
ている場合があるからである。特に、偶然の出会いによって予期される性的な結
合が起きる場合、または、医療検査結果の資料等の証拠を容易に利用できない環
境下においては、検査の証拠を提供することは、いささか困難である。各相手に
関する性感染病（ＳＴＤ）の最近の陰性の検査結果を示す容易にアクセス可能な
登録場所（レジストリ）は、性交渉によってそのような病気に感染する危険性を
大きく減少させる。また、他の予期される相手がこの証拠にアクセスできること
によって与えられる確信は、予期される相手の両方がそのような危険を被る心配
を確かに減少させる。

【０００５】インターネットは、あらゆるタイプの情報に関するサイトに自由且つ広域にア
クセスすることができるようになってきた。また、インターネットは、検査を受
け且つアクセス可能なレジストリに記録された検査結果を認定した当事者が医療
検査結果に容易にアクセスできる理想的な媒体を与える。そのような検査結果が
記憶されるレジストリは、世界中のほぼ任意の場所から、インターネットに接続
される任意のコンピュータまたは他の演算装置を通じてアクセスすることができ
る。また、レジストリは、電話によってアクセスすることができる。そのような
レジストリにおける意図された機能を果たすための唯一の他の要件は、個人の検
査結果へのアクセスが、検査した人およびその人によってアクセスが与えられた
他人のみに安全に限定され、また、検査結果を削除すること以外、検査した当事
者が書き込まれた検査結果を変更することができないということである。検査が
特定の検査機関によって適切に行われたという程度まで、他の予期される性交渉
の相手が、そのような医療検査の結果を信用できることは非常に重要である。

【０００６】アクセス可能なレジストリにあるＳＴＤに関する検査結果にアクセスすること
ができることは、セックスを交わす相手が例えばコンドームを使用するなどの他
の保護手段を講じることなくセックスをすべきであることを意味しない。実際に
、ＳＴＤに対応する際の危険性、責任、安全性に対する個々の認識を促すため、
検査結果が記憶され且つアクセスされる同じサイトで、安全なセックスの方法に
関する教育を行なうことが望ましい。したがって、レジストリサイトは、社会意
識型性質の情報を含み、あるいは、安全なセックスの方法に関する情報へのリン
クを与えても良く、また、他の相手が検査を受け且つ少なくとも生命を脅かすタ
イプすなわち治療不可能なタイプのＳＴＤが無いことを、予期される性交渉の相
手に確信させるために検査結果を提供する。

【０００７】また、他のタイプの医療検査に関する検査結果を記憶し且つ検査された人およ
び／または許可された医療関係者によってアクセスできる、インターネット（ま
たは、公衆電話網を含む他の公衆通信回線）を通じてアクセス可能なレジストリ
を使用することが望ましい。そのようなサイト上で多くの他のタイプの検査結果
にアクセスできるが、そのような検査の例は、血糖（糖尿病に関する）を測定し
、または、ｐｒｏｔｉｍｅｓ（血液凝固因子）、トロポニン（心臓機能）、ミオ
グロビン（心臓機能）、クレアチニン（腎臓機能）を測定するために実行される
検査である。これらの結果を記憶するレジストリを使用すると、ペーパーワーク
を最小限に抑えることができ、また、結果を報告する際の誤りを減らすことがで
きる。

【０００８】また、検査される個人およびその個人の医師が検査結果にアクセスできるよう
に、家庭での医療検査の結果をインターネットレジストリサイトに記憶すること
が望ましい。家庭検査に関連し、検査結果を処理してそれをレジストリサイトに
送って記憶するために、検査を行なうように設計された自動検査装置と個人のコ
ンピュータとの間にインタフェースを設けることが好ましい。例えば、検査装置
は、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）ポートまたはシリアルポートやパラレ
ルポートを介して個人のコンピュータに接続されても良い。幾つかの検査では、
人の血液や、他の体液、または、生体サンプル（たとえば、血清、血漿、尿、唾
液、髪など）中の物質のレベルを測定するために、比較的複雑な分析を行なうこ
とが必要であり、そのような検査は、パーソナルコンピュータによって非常に簡
単に行なわれる。この場合、検査結果は、レジストリサイトに自動的に送られて
記憶され、また、人の医師によってアクセスされるとともに、適切な薬剤の処方
、治療、性病予防の手段に使用される。また、レジストリサイトまたはレジスト
リサイトと契約するラボによって検査データを分析することができ、その結果は
、契約者または契約者によって許可された他の個人によるアクセスのため、レジ
ストリサイト上で利用できる。

【０００９】この発明の他の可能な用途は、娯楽用の違法な薬剤（例えば、マリファナ、コ
カイン、アヘン剤、フェンシクリジン、アンフェタミン、バルビツレート、ベン
ゾジアゼピン、メタドン、プロポキシフェン、アルコール）に関する検査結果を
安全に記憶するようになっているレジストリサイトである。そのようなサイトは
、そのような検査が仕事に必要である場合、すなわち警察、裁判、薬剤リハビリ
環境、スポーツ選手に必要な検査において、例えば、雇用者および従業者または
予期される従業者によって使用できる。

【００１０】したがって、ネットワーク（インターネット等）を通じてアクセス可能な医療
検査結果を記憶する安全なサイトを提供すると、多くの望ましい用途が生まれる
ことは明らかである。現在、検査された個人の身分の証拠を提供し且つ検査結果
への安全なアクセスを可能にするそのようなサイトを利用できない。

【００１１】（発明の概要）本発明においては、契約者に関して行なわれた医療検査の結果を登録するため
の方法であって、許可された当事者のみが通信ネットワークを通じて検査結果に
アクセスでき、また、契約者の医学的な状態の証拠として検査結果を役立てるこ
とができる方法が規定されている。この方法は、医療検査を行なう検査機関から
、契約者の身分の印と共に契約者の医療検査の結果を受けるステップを有してい
る。なお、この明細書および以下のクレームの目的のため、用語「検査機関」、
「検査ラボ」とは、血液、他の体液、または、生体のサンプルを採取する施設、
および、実際の検査／分析が行なわれる施設のことを示している。採取施設およ
び検査／分析施設は、同じ場所（サイト）に位置していても良く、あるいは、異
なる場所（サイト）に位置していても良い。契約者の医療検査の結果は、契約者
サービスによって提供されるレジストリサイトに記憶される。医療検査の結果に
基づいて、契約者の医学的な状態の証拠を他の当事者に提供するために、契約者
は、通信ネットワークを通じて、レジストリサイトにある医療検査の結果および
契約者の身分の印に対して簡単にアクセスすることができる。

【００１２】本発明の好ましい１つの適用において、医療検査は、ＳＴＤに関する検査であ
ることが好ましく、生命を脅かす可能性があるＳＴＤすなわち現在治療できない
ＳＴＤに関する検査であることが更に好ましい。また、この好ましい適用におい
て、他の当事者は、契約者の予期される性交渉の相手であると考えられる。医療
検査結果の安全性を確保するため、レジストリサイトに記憶された医療検査の結
果にアクセスするために供給されなければならないユーザ名およびパスワードを
含むアクセスコードを契約者に与えることが好ましい。

【００１３】また、その方法は、検査機関から検査結果を受ける受け取りステップの前に、
受け取りステップの条件として、医療検査の結果を検査機関からレジストリサイ
トに送ることを許可するように契約者に要求するステップを有していることが好
ましい。検査機関がそのようにすることを許可されると、検査機関は、医療検査
の結果をレジストリサイトに電子的に送る。

【００１４】また、異なる時期に契約者に関して行なわれた医療検査の結果の履歴が、レジ
ストリサイトに保存される。この検査履歴には、各医療検査が行なわれた日付を
含むことが考えられる。また、検査結果の履歴には、契約者などの許可された当
事者のみがアクセスできる。

【００１５】契約者サービスは、レジストリサイトにある医療検査の結果に対して契約者が
アクセスするための料金を、契約者に対して選択的に請求したり、医療検査の結
果を受け取って記憶するための料金を請求したりする。

【００１６】契約者が興味を持つ可能性がある情報を提供する異なるサイト（他の当事者に
よって維持される）へのリンクを、レジストリサイト上に設けることができる。
この場合、契約者サービスのレジストリサイト上のリンクを介して契約者が異な
るサイトにアクセスすることに関し、他の当事者に料金を請求することができる
。

【００１７】また、契約者サービスによって提供されるレジストリサイトが広告を表示し且
つ広告の表示料金を請求することも考えられる。

【００１８】契約者は、選択的に、レジストリサイトにリンクする電子データ通信リンクを
介して、医療検査の結果にアクセスすることができる。ここで使用され、また、
以下のクレームで使用されるように、用語「電子データ通信」、「通信ネットワ
ーク」、「通信チャンネル」は、ローカルエリアネットワークおよび広域ネット
ワークを通じたコンピュータ装置間の通信、全てのタイプのネットワークアクセ
ス装置、電話、ファクシミリ機械を使用した通信に限定されないが、これらの通
信を含む全ての形式の有線・無線通信、および、他の形式の異なるサイト間の電
気的および電子的な通信を含むことを意図している。

【００１９】一実施例において、契約者サービスは、契約者の医療検査を提供する検査機関
を指定するとともに、検査機関によって契約者に請求される医療検査料の一部を
受ける。選択的に、契約検査機関は、契約者サービスによって指定された契約検
査機関の使用に関して、契約者に割り引きを提供する。

【００２０】契約者は、自分の医療検査の結果の全履歴をレジストリサイトから削除できる
。また、契約者は、レジストリサイトに記憶された医療検査の結果にアクセスす
る人を決定できる。また、契約者は、レジストリサイトに記憶された契約者のデ
ータの特定の一部にゲストがアクセスすることを制限することができる。

【００２１】本発明の他の解決手段は、契約者に関して行なわれた医療検査の結果に対する
限られたアクセスを可能にするシステムであって、契約者の医学的な状態の証拠
として役立つように、許可された当事者だけが通信ネットワークを通じて医療検
査の結果にアクセスできるようにするシステムに関する。このシステムは、前述
した方法のステップとほぼ一致した形態で、医療検査の結果を記憶し且つ許可さ
れた当事者に検査結果を利用できるようにするサーバを有している。

【００２２】前述した解決手段および本発明の付随する利点は、添付図面を参照しながら、
以下の詳細な説明を参照することにより、容易に理解できるようになると共に、
更に理解できるようになる。

【００２３】（好ましい実施例の説明）本発明は、クリアリングハウスまたはＳＴＤ検査結果のための登録として役立
つインターネットウェブサイトを使用する。そのようなサイトにおけるドメイン
名の登録は、既に確保されており、ＩｎｆｏｒｍｅｄＰａｒｔｎｅｒ．ｃｏｍで
ある。このウェブサイトは、非常に機密性がある個人情報に契約者が安全にアク
セスできるようにし、したがって、許可されていない当事者が情報にアクセスで
きないようにし且つ契約者に関して行なわれる医療検査の結果を変更するような
情報の変化がなされないようにする極めて高い基準を実施する。サービスは、ウ
ェブサイトに登録した契約者にのみ利用可能であるため、以下の説明および以下
のクレームでは、このウェブサイトを「レジストリサイト」と称する。

【００２４】このレジストリサイトによって提供されるサービスに登録する契約者は、以下
のクレームで「契約者の身分の印」と称される契約者の身分の独自の確認と共に
、自分のＳＴＤ検査の結果がレジストリサイトに書き込まれるオプションを有し
ている。また、契約者は、契約者の身分の確認に関連しない検査結果を書き込む
ことができる。この場合、レジストリサイトは、そのようなデータのための置き
場所を提供して、契約者にとって利益となるかもしれない医療検査結果の履歴的
なデータベースを形成するにすぎず、そのようなデータに関連して、検査された
個人の身分が確認されなかったことを示す。しかしながら、レジストリサイトに
よって契約者に提供されるサービスの主な目的は、レジストリサイトと契約した
検査ラボによって契約者に関して行なわれた１または複数の医療検査結果に基づ
いて、予期される性交渉の相手に対して、医学的な状態の証を提供できるように
することである。契約者の個人情報は、インターネットまたは他の電子通信接続
を介して、許可された当事者のみにより安全にアクセスすることができる。医療
検査の結果および契約者の他の個人データは、契約者により、また、正確なユー
ザ名（および／または、契約者に割り当てられたカスタマーＩＤ番号（ＩＤ））
および正確なパスワードを入力することによって契約者のデータにアクセスする
ことが契約者によって予め許可された任意の他の当事者によりアクセス可能であ
り、また、表示可能である。契約者は、固有のパスワードを選択し、あるいは、
このパスワードが割り当てられるとともに、契約者によって許可された特定の他
の各当事者が契約者の個人データの特定の一部にアクセスするための固有のゲス
トパスワードおよび／またはゲストＩＤ番号を選択し、あるいは、これが割り当
てられる。この場合、契約者は、契約者が他の当事者に提供し且つ他の当事者に
よって入力されるパスワードおよび／またはゲストＩＤ番号に基づいて、他の当
事者によりアクセス可能な契約者の特定のデータを制限するアクセス権を設定す
ることができる。ゲストに対する許可は、選択的に、１回の使用だけに有効であ
っても良い。契約者のデータにアクセスするたけにゲストが資格認定子（ゲスト
ＩＤ番号および／またはゲストパスワード）を使用すると、これらの資格認定子
が失効し、ゲストや任意の他の者がウェブサイト上の情報にアクセスすることが
できなくなる。

【００２５】レジストリサイトに保存されたデータは、各契約者に関する個人的なＩＤ情報
、契約者に関して行なわれた医療検査のタイプの記録、検査の日付、検査結果を
含んでおり、これらの全ては、当初から需要者に割り当てられたカスタマーＩＤ
に関連付けられている。この情報は、様々な異なるタイプのインターネットまた
は電子通信アクセスの機器での表示に適した形式で配信される。

【００２６】図１において、システム図は、レジストリサイトにおけるデータのメンテナン
スと、そのデータの契約者（受信契約者）による（または、契約者によって認可
された他の当事者）アクセス提供とを含む、本発明を実施するための好ましいシ
ステムの様々な構成要素を示している。現在、大抵の場合、契約者は、ブラウザ
プログラムが実行されるパーソナルコンピュータ（ＰＣ）２０を使用して、レジ
ストリサイトに接続すると考えられる。ＰＣ２０上で実行するための適したブラ
ウザプログラムの例は、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ（Ｉ
ＮＴＥＲＮＥＴＥＸＰＬＯＲＥＲ）^ＴＭブラウザプログラムおよびネットスケ
ープ社のナビゲータ（ＮＡＶＩＧＡＴＯＲ）^ＴＭブラウザプログラムである。し
かしながら、インターネットアクセスが可能なパーソナル・デジタル・アシスタ
ント（ＰＤＡ）２２や携帯電話２４等の他の装置を使用して、レジストリサイト
に保存される医療検査結果および契約者の他の個人情報にアクセスできることも
考えられる。レジストリサイトに保存されるデータに適したフォーマットが、特
定のインターネットまたはデータへのアクセスに使用される電子通信装置のため
に与えられる。したがって、ＰＣ２０は、フル・ブラウザ・グラフィック・ユー
ザインタフェースを使用して表示されるデータにアクセスすることができ、また
、一方で、データのテキスト画面のみが携帯電話２４上に表示される。契約者に
よって使用されるインターネットアクセス、例えばモデム、ケーブルモデム、高
速デジタル契約者回線を使用した従来の電話回線によるアクセスや、インターネ
ット２８のサテライトアクセスのタイプの詳細については図１に示されていない
。なぜなら、これらの詳細は、本発明に関するものではないからである。しかし
ながら、ＰＤＡ２２や携帯電話２４が含まれていることから明らかなように、イ
ンターネット２８との様々なタイプの有線接続および無線接続を使用して、契約
者の検査結果が保存されたレジストリサイトと電子データ通信を行なうことがで
きる。

【００２７】レジストリサイト３０によって提供されるサービスを受けたいと考える需要者
は、最初に、ＰＣ２０、ＰＤＡ２２、または携帯電話２４を使用して、インター
ネット２８を通じてレジストリサイトと連絡を取る（契約者としてサービスに登
録するために）ことができ、あるいは、電話、郵便、電子メール、ファクシミリ
送信によってレジストリサイトと連絡を取っても良い。また、サービスを受けた
いと考える需要者は、情報キオスク２６に関連する宣伝を受けた時またはＳＴＤ
に関して検査が行なわれる検査ラボを訪れる時に、それに初めて気付いても良い
。レジストリサイトに契約する各検査ラボは、インターネット２８を通じてレジ
ストリサイトに接続される１または複数の検査ラボキオスク３２を有している。
レジストリサイトによって提供されるサービスへの契約者になることに関心を持
っている需要者が頻繁に訪れ且つそこで予期される性交渉の相手と出会う可能性
があると思われる独身者向けバー等の場所に情報キオスク２６を設けることも考
えられる。すなわち、情報キオスクまたは検査ラボキオスクは、需要者がサービ
スの契約者になることができるレジストリサイトへの接続を提供することができ
る。また、これらのキオスクを使用して、レジストリサイトに接続し、契約者の
検査結果にアクセスすることができる。すなわち、独身者向けバーおよび性的な
交渉を持ちたいと考える相手に出会う可能性があるその他の場所では、情報キオ
スクを使用して、契約者の医学的状態の証拠を提供することができ、それにより
、契約者は、ＳＴＤに関する最新の検査結果が自分の主張通りであることを証明
することができる。殆どの場合、予期される性交渉の相手同士が契約者であり、
各人が相手の好む医学的状態の証拠を提供できることが好ましいことは明らかで
ある。

【００２８】レジストリサイトに関する収益モデル図１に示されるように、インターネット２８は、大抵の場合、契約者（または
、契約者として登録したいと考えている需要者）がレジストリサイト３０にアク
セスするためのチャンネルである。レジストリサイト３０によって提供されるサ
ービスを利用する前に、需要者は、登録を行なって、契約者にならなければなら
ない。以下、登録プロセスの詳細について説明する。ここで説明するサービスを
提供するために、契約者に対して月会費または年会費を請求することが考えられ
る。定期的な会費の他、契約者に対して成された医療検査の検査結果がレジスト
リサイトに送信されて記憶される度に、各契約者に支払を課すことも考えられ、
また、インターネット２８を通じて契約者の個人データおよび検査結果にアクセ
スする度に、僅かな手数料を請求することも考えられる。また、契約者が興味を
持つ可能性がある情報を提供する他のウェブサイトへのリンクを、レジストリサ
イトが表示することも考えられる。例えば、避妊に関する製品を販売するウェブ
サイトへのリンクが提供されても良く、あるいは、最近開発されたＳＴＤに関す
る治療を論じるサイトへのリンクが提供されても良い。レジストリサイトは、他
のウェブサイトへのリンクが起動される度に、他のサイトに対して使用料を課し
ても良く、あるいは、単にリンクを含むだけで固定料金を課しても良い。また、
他者によって実行されるウェブサイトに関するバナー広告および他の広告要素を
レジストリサイトが表示することも考えられる。そのような広告をレジストリサ
イトで表示するための一般的な料金は、このような形態で宣伝を行なう者に対し
て請求される。

【００２９】レジストリサイトのための他の収益源は、このレジストリサイトに契約する検
査ラボを指定するレジストリサイトから得られる。この場合、そのような検査ラ
ボによって請求される医療検査費の一部が、レジストリサイトのオペレータによ
って受けられる。レジストリサイトのサービスは、少なくとも国内、ひいては、
国外に及ぶ可能性もあるため、レジストリサイトの契約者全員のサービスに必要
な検査ラボは、国内中に、また、世界の主要国中に分布される。レジストリサイ
トによって提供される紹介量が増大して、その紹介量が、レジストリサイトに戻
る料金の一部に関する検査ラボへの補償を超えたと認められる場合、また、レジ
ストサイトの契約者に提供される任意の割引を超えたと認められる場合、検査ラ
ボは、随意的に、契約者に対して割り引きを行なっても良い。

【００３０】契約者データの安全なアクセスレジストリサイト３０によって提供されるサービスの重要な点は、各契約者の
個人情報を保存する際のセキュリティである。この個人情報および検査結果デー
タのセキュリティは、契約者のデータへのアクセスを許容する前に、各契約者が
ユーザ名及び固有のパスワードを入力することを条件とすることにより、保護さ
れる。また、各契約者は、ゲストＩＤ番号またはパートナーＩＤ番号および／ま
たはパスワードが与えられ、あるいは、これらを指定することができる。これら
のゲストＩＤ番号またはパートナーＩＤ番号やパスワードを入力しなければ、ゲ
ストは、契約者がそのアクセスを承認する自分の個人情報および検査結果の一部
にアクセスすることができない。契約者は、特定の固有のゲストＩＤ番号または
パートナーＩＤ番号のための承認を設定することによって、このデータおよび情
報へのアクセスを制御する。そのような承認によって、契約者は、ゲストに表示
される情報および提供される保護レベルを決定することができる。例えば、契約
者は、（１）ゲストがゲストＩＤ番号および二次的なパスワードを必要としてい
るか否か、（２）ゲストが特定の検査結果のみを見ることを認可されているか否
か（たとえば、ＳＴＤの検査であって薬剤ではない）、（３）ゲストＩＤ番号お
よび／またはパスワードが、１回のみの使用に対して有効か、あるいは、契約者
の情報および検査結果に対して複数回のアクセスに対して有効か否か、を指定す
ることができる。以前のゲストＩＤに基づいて誰かが現在のゲストＩＤを「推測
する」ことができないように、ゲストＩＤ番号は、連続的ではなく、ランダムに
形成される。

【００３１】ウェブサイトは、アクセスされるウェブサイトが実際に本当のレジストリサイ
トであるということ、すなわち、ウェブサイトがレジストリサイトとしてのその
信頼性を証明する他の手段を提供できるということを確認できる立証可能な確認
フォームを与えるデジタル認証を選択的に含んでいても良い。例えば、レジスト
リサイトによれば、レジストリサイトの契約者でもある予期される相手は、自分
の需要者ＩＤおよび／またはパスワードを使用して、契約者の表示された情報か
ら直接に、自分の検査データにアクセスすることができ、これにより、不正サイ
ト上に書き込まれた不正確または不正な検査結果が、予期される知らない相手に
表示される危険性を減らすことができるようになっていても良い。契約者の許可
無く、契約者の表示された検査結果に第三者がアクセスする可能性を減らすため
、ブラウザは、短時間後に設定をリフレッシュし、その後、自動的にレジストリ
サイト内に秘密性が無いページ（例えば、ゲストログインページ）を表示しても
良い。レジストリサイト３０に保存される契約者の個人情報やデータにアクセス
するウェブ系の全ての通信は、セキュア・ソケット・レイヤー（ＳＳＬ）によっ
て暗号化されたレジストリサイト３０へのインターネット接続によって成される
とともに、ファイアウォール３４を通じて成される。ファイアウォール３４は、
契約者の機密情報を隔離し、第三者による未認可のアクセスを防止する。ファイ
アウォール３４を通じたインターネット２８からの通信は、ロードバランサ３６
に接続される。ロードバランサ３６は、インターネットのトラフィックを複数の
ウェブサーバ３８ａ〜３８ｄ間でほぼ均等に配分し、これにより、個人情報およ
び検査結果データへのアクセスにおける契約者および認可されたゲストによる遅
れを最小限に抑える。また、ファイアウォール３４は、これらの各ウェブサーバ
のウェブサービスに対するアクセスを規制して、外部のトラフィックがウェブサ
ーバに直接に達することができないようにする。

【００３２】アプリケーションサーバ４０ａ，４０ｂは、レジストリサーバのアーキテクチ
ャ内に中間層を形成するとともに、ファイアウォール３４およびロードバランサ
３６によってインターネットから隔離される。アプリケーションサーバ上で実行
するアプリケーションのみによって、認可された当事者は、データベースサーバ
４２上に保存された契約者のデータにアクセスすることができる。契約者が個人
の検査結果および他の個人情報にアクセスできるウェブ系のアプリケーションの
ためのビジネスロジックは、アプリケーションサーバによって受け入れられる。
また、アプリケーションサーバは、データベースサーバ４２によって保存された
データベースから引き出されたデータに基づいて、ダイナミックコンテンツを形
成する。ウェブサーバ３８ａ〜３８ｄから入ってくる任意の問い合わせは、デー
タの適切な問い合わせを行なうアプリケーションサーバに送り出され、これによ
り、安全なアクセスのための全ての要件が満たされると、要求された情報が引き
出される。また、アプリケーションサーバは、戻されたデータを、問い合わされ
たレジストリサイト３０を有するクライアントインターネットアクセス装置に適
した形式にフォーマットする。これにより、形式は、適切となり、ＰＣ，ＰＤＡ
，携帯電話、あるいは、契約者によって使用される他のインターネットや電子ア
クセス装置上で簡単に表示することができる。データベースサーバ４２から生じ
た出力は、アプリケーションサーバのうちの１つで実行されるアプリケーション
の制御下で、その出力を要求するウェブサーバに戻される。

【００３３】検査結果データの完全性および安全性の維持における他の重要な点は、契約し
た検査ラボワークステーション５８に接続された仮想プライベートネットワーク
（ＶＰＮ）６０の使用である。検査結果をデータベースサーバ４２に登録するた
めの複数の異なる手法が考えられる。１つの好ましい手法は、契約者に成された
医療検査によって得られた検査結果を読み取るプロセスを完全に自動化して、Ｖ
ＰＮ６０を通じて検査結果をレジストリサイト３０のデータに一括ロードし、人
間の介入を行なうことなく検査結果を書き込めるようにすることである。このプ
ロセスを自動化すると、任意の契約者のために報告されて記憶された検査結果に
誤りを不注意に導入してしまう危険を最小限に抑えることができる。また、契約
者の医療検査による検査結果は、検査ラボの訓練された職員により、適切な形式
で、検査ラボワークステーション５８に入力することができる。レジストリサイ
ト３０の職員は、検査結果の処理や、データベースサーバ４２に保存されたデー
タへの検査結果の入力に関与していないことが非常に好ましい。人間による処理
のやりとりを、検査ラボの職員のみに制限することにより、医療検査の結果や性
能あるいは検査結果のデータへの入力における誤りに関するレジストリサイトの
責任は、レジストリサイトによって回避される。ＶＰＮ６０を通じて暗号形式で
（自動一括ロードとして、あるいは、所定のフォームへの手動書き込み入力とし
て）検査結果を送信することにより、第三者が検査結果を盗むことができなくな
る。また、アプリケーションサーバ４０ａ，４０ｂは、検査ラボワークステーシ
ョン５８と交信して、データベースサーバ４２に保存されたデータベースに対す
る検査結果の入力および送信を行なうため、アプリケーションサーバ４０ａ，４
０ｂは、検査結果を提出した検査ラボに対して、レジストリサイトによる検査結
果の受領の自動確認を与える。

【００３４】契約者データへのアクセスを許容する、アプリケーションおよびアプリケーシ
ョンを受け入れるアプリケーションサーバのセキュリティに関して、厳格な管理
制御が実行される。機密性を有するデータベースサーバ４２内の全ての契約者デ
ータは、暗号化され、レジストリサイトの管理者レベルの職員によってのみアク
セスが可能である。管理者レベルの前記職員は、データが暗号形式を成している
ため、データ内に収容された契約者の機密情報を直接に表示したり読み取ったり
することができない。

【００３５】レジストリサイト３０の運営・管理を容易にするため、他のサポートシステム
４４を設けることも考えられる。これらのサポートシステムの例は、レポートサ
ーバ４６と、電子メールサーバ４８と、広告サーバ５０と、管理サーバ５２と、
請求サーバ５４と、システムモニタ５６とを有している。契約者のニーズに合っ
たサービスを行ない且つデータベースサーバ４２に保存された機密データへのア
クセスを制御するレジストリサイトのビジネス操作を管理・運営するため、必要
に応じて、他のサポートシステムが設けられる。

【００３６】ラボが契約者の検査結果をレジストリサイトに書き込んで、この検査結果をレ
ジストリサイトに保存されたデータに含めると、契約者は、検査結果がレジスト
リサイトに自動または手動でアップロードされ且つ契約者によるアクセスが可能
であることを、電子メール、ファクシミリ送信、または、携帯電話によって知る
ことができる（自動的にシステムにより行なわれる）。その後、契約者は、これ
らの検査結果をチェックすることができる。契約者のレジストリへの契約が終了
しないうちに検査結果がレジストリに送られた場合、契約者は、同様の検査結果
グループからの検査結果の表示を選択的に保留することによって、契約者の検査
結果の履歴を消去して、契約者の主要なユーザ名およびパスワードの更なる使用
を無効にすることができないことが好ましい。薬剤の使用に関する検査結果およ
びＳＴＤに関する検査結果を契約者がレジストリサイトに記憶する手続きを行な
う場合、ゲストまたは予期される契約者の相手がラボ検査の結果に基づいて契約
者の医学的な状態を確認するためにアクセスできるデータ間に含まれる検査結果
のタイプ（すなわち、この例では、薬剤使用の検査結果またはＳＴＤの検査結果
）を、契約者が選択できることが考えられる。レジストリサイト上で検査結果を
利用できることを契約者に知らせる、電子メールまたはファクシミリ送信による
契約者への自動通知は、検査ラボの特定の商標設定ニーズに従って、特定の検査
ラボによって作成することができるが、そのようなメッセージは、安全性が無い
チャンネルを通じて送信され、また、第三者によってアクセスされる場合がある
ため、任意の個人情報すなわち実際の検査結果を含んでいないと考えられる。レ
ジストリサイトが検査ラボから検査結果を受けると、レジストリサイトが検査ラ
ボから検査結果を受け取ったことを証明する自動確認の電子メールメッセージが
、レジストリサイトから検査ラボに送信される。また、レジストリサイトは、検
査結果をレジストリサイト上で見ることができることを契約者へ知らせる自動通
知を形成しても良い。

【００３７】検査結果をレジストリサイトに自動的にアップロードするための選択肢として
、契約者は、非常に伝統的な方法で、例えば個人宛ての郵便物や電話により検査
結果が契約者に送られてくることを選択することができる。契約者が検査結果を
受け取ってそれを見た時点で、契約者は、検査ラボが検査結果をレジストリサイ
トに書き込むことを要求することができる。契約者からの認可を受けた後におい
てのみ、検査ラボは、ゲストまたは予期される相手によって検査結果がアクセス
される時に契約者の身元の証として役立つ契約者に関する有効な識別情報と共に
、検査結果を送る。

【００３８】また、医療検査を家庭で行なうためのキットを使用することを契約者が選択で
き、あるいは、契約していない検査ラボで医療検査を行なうことを契約者が選択
できることも考えられる。また、検査結果を判断するために、検査ラボに郵送し
なければならない家庭検査キットもある。契約者は、そのような検査をレジスト
リサイトに手動で書き込む選択肢を有する。しかしながら、手動で書き込まれた
検査結果であって、身分が確認された契約者から試験サンプルを引き出さなかっ
た契約している検査ラボによって提供されない検査結果は、契約者の身分の確認
を利用できず、したがって、契約者の医学的状態の証として役立つことができな
い。契約者の身分の確認の利益を伴うことなく書き込まれた検査結果にアクセス
する任意のゲストまたは予期される性交渉の相手は、契約者へのサービスとして
レジストリサイトが結果を書き込んでいるけれども契約者の身分の証が無い、と
いう結果の表示をもって警告を受ける。すなわち、ゲストは、検査結果が偽りで
あるかもしれず或いは実際の契約者以外の人の検査結果であるかもしれないため
、検査結果が契約者の医学適状態の証拠として役立たない旨の警告を受ける。

【００３９】契約している検査ラボ以外のソースから身分の証無く契約者が医学的な検査結
果を書き込むことができる利点の１つは、契約者によって容易にアクセスできる
検査の履歴を保存することである。また、そのような検査結果の書き込みは、契
約者と契約者の医師との間のディスカッションを容易にするのに有益であるかも
しれない。なぜなら、契約者と医師の両者が同時に検査結果にアクセスすること
ができるからである（契約者が、検査結果にアクセスする医師に対して、認可お
よびゲストパスワードおよび／またはゲストＩＤ番号を与えた場合）。

【００４０】本発明で使用される処理手順の概要図２は、契約者を登録するとともに、契約者の医学的な状態の証として役立つ
検査結果を受けて、書き込んで、アクセスすることができる全体的な使用に関与
するステップを示している。開始ブロックに続き、ブロック１００は、レジスト
リサイト（例えばＩｎｆｏｒｍｅｄＰａｒｔｎｅｒ．ｃｏｍ）を用いて需要者が
契約者として登録することを示している。登録プロセスの一部として、身分証明
の印（例えば、パスポート写真または有効な運転免許証のデジタルコピー）の提
供を契約者に選択的に要求しても良い。しかしながら、クレジットカードやデビ
ットカードまたは他の現金以外他の手段による支払の目的で契約者の身分を確認
するためだけに、身分証明の印を要求することも十分に考えられる。前述したよ
うに、登録は、インターネットを通じてレジストリサイトにアクセスできる情報
キオスク２６および検査ラボキオスク３２を含む様々な異なるタイプの装置によ
って行なうことができる。契約者は、レジストリサイトに登録することにより、
会費および契約者によるレジストリサイトの使用に関連する他の任意の料金を支
払う経済的な義務があることを承諾する。前述したように、このような料金は、
契約者の個人情報およびデータがアクセスされる度に課される料金、および、医
療検査結果がレジストリサイトに書き込まれる度に課される料金を含んでいても
良い。ブロック１０２において、契約者は、サンプルを引き出して要求する検査
を実行する検査ラボの手配をするために、契約している検査ラボを訪れる。検査
ラボを訪れる予約をレジストリサイトで行なうことができるが、電話で或いは前
回の検査ラボへの訪問中に予約を入れることもできる。本発明のこの典型的な適
用の目的のため、医療検査は、ＳＴＤに関するものであると考えられ、また、生
命を脅かす可能性があるＳＴＤすなわち不治のＳＴＤに限定されることも十分考
えられる。

【００４１】生命を脅かす可能性があるＳＴＤすなわち現在治すことができないＳＴＤのた
めに行なわれる検査のタイプの例は、エリサ免疫検査（ＥＩＡ）、ＨＩＶのため
のウェスタンブロット法または他の確認検査、ＨＢｓ抗原およびＣ型肝炎抗体検
査、単純ヘルペス・ウイルス・タイプ２（ＨＳＶ２）−特定血清検査を含んでい
る。クラミジア・トラコマチスおよび淋菌のためのポリメラーゼ連鎖反応（ＰＣ
Ｒ）検査、培養検査、リガーゼ連鎖反応（ＬＣＲ）検査；急速血漿レアギン検査
（ＲＰＲ）、性病研究室（ＶＤＲＬ）検査、または、梅毒のための他の確認検査
；イプシュタイン・バーウイルス（ＥＢＶ）、サイトメガロ・ウイルス（ＣＭＶ
）、水疱瘡ウイルス（ＶＺＶ）のための検査といった治療可能な性感染症の他の
検査が含まれても良い。無論、性感染しない他のタイプの医学的状態のための検
査や、治療できない即ち生命の危険を脅かす可能性がある病気や医学的状態のた
めの検査を含む他の多くのタイプの検査が、本発明の範囲内で行なわれても良い
。

【００４２】ブロック１０４において、ラボは、契約者からサンプルを引き出し、その時、
契約の身分を確認する。契約者の身分の確認は、運転免許証、パスポート、法的
に許容される他の一般的な身分証明の印（識別印）といった法的に許容できる写
真付きの身分証明書による提示に基づくことができる。しかしながら、大抵の場
合、契約者は、自分の身分の証として、写真付きの運転免許証を提示すると考え
られる。また、契約者の識別（身分証明）情報が契約者によって予めレジストリ
サイトに提供されている場合、検査ラボは、レジストリサイトにある契約者の識
別情報にアクセス（例えば、医療検査ラボのプロバイダとの交信に必要なアクセ
スレベルでのみ）して、提示された識別印をレジストリサイトにあるそれと照合
しても良い。ブロック１０６は、レジストリサイトから得られたカスタマーＩＤ
を検査ラボに与えることを示している。これにより、カスタマーＩＤを検査結果
および契約者の識別データに関連付けることができる。レジストリサイトにアク
セスする検査ラボによって、そのようなカスタマーＩＤを確認する選択肢もあり
得る。様々なタイプの識別データが考えられるが、契約者を識別できる最も単純
な確認データは、契約者の運転免許証番号である。

【００４３】ブロック１０８において、検査ラボは、カスタマーＩＤおよびラボ検査に関連
するＩＤ確認を、依頼書式上に記録する。ブロック１１０において、ラボは、契
約者によって依頼された医療検査を完了し、その後、ブロック１１２に示される
ように、カスタマーＩＤおよび識別確認データと共にレジストリサイトに（自動
または手動で）書き込まれる結果を得る。前述したように、検査ラボが検査結果
をレジストリサイトに書き込むことを契約者が要求する前に、契約者が検査結果
を受け取って確認することを選択できることも考えられる。

【００４４】ブロック１１４は、検査結果がレジストリサイトに書き込まれたことを検査ラ
ボまたはレジストリサイトが契約者に知らせることを示している。前述したよう
に、このような通知は、自動で行なうことができる。契約者は、一般に、情報に
アクセスするためのブラウザを使用して、ラボ結果および個人情報をレジストリ
サイトで確認する。無論、予め契約者に割り当てられたユーザ名およびパスワー
ドを契約者が入力した後においてのみ、契約者による検査結果へのアクセスが可
能となる。また、ブロック１１６は、契約者がゲストアクセス権を設定するため
、特に、ゲストまたは予期される性交渉相手にアクセス可能な契約者のデータを
規定するために設けられている。前述したように、契約者は、検査結果のタイプ
以外の、契約者の検査履歴に含まれる所定の検査結果に対してゲストまたは予期
される相手がアクセスすることを拒否できないことが好ましい。したがって、例
えば、契約者は、契約者のＳＴＤの検査結果の一部にアクセスすることだけを許
可することは認められないが、契約者の薬物使用の検査結果に対するゲストのア
クセスを排除する一方で、契約者のＳＴＤの検査結果の全てにゲストがアクセス
することだけを許可することは認められる。

【００４５】一般に、契約者は、その後のある時点で、予期される性交渉の相手と交流を図
る。ブロック１１８に示されるように、予期される性交渉の相手を満足させる医
学的な状態の証を示すために、契約者は、予期される相手にゲストパスワードお
よび／またはゲストＩＤ番号および契約者用のカスタマーＩＤを与える。ブロッ
ク１２０に示されるように、予期される性交渉の相手は、その後、ゲストパスワ
ードおよび／またはゲストＩＤ番号および契約者用のカスタマーＩＤを使用して
、レジストリサイト上の契約者の許可されたデータにアクセスすることができる
。ブロック１２２は、ゲストまたは予期される相手が、契約者の検査結果を見る
とともに、契約者の検査結果データと共にレジストリサイトに含まれる識別確認
データによって人（契約者）の身分を確認することを示している。検査を受けた
契約者の身分が医学的状態を主張しているその人自身であることが識別確認デー
タから分かると、予期される相手は、医療検査の時点で、レジストリサイトに示
される結果が正当であったことを少なくとも確信する。無論、そのような検査結
果をもはや利用することができないかもしれない。現在の日付と医療検査の日付
との間の期間が長ければ長いほど、予期される相手は、契約者の検査結果を見る
ことによる確信度を少なくしていく。そのため、契約者による検査頻度よりも多
い頻度で契約者を検査することが考えられる。これは、何らかのＳＴＤに感染し
た契約者を現状よりも早期に検出することに（統計的に）役立つ。また、レジス
トリサイトは、疫学、臨床的な症状、診断、治療、契約者の興味を引く可能性が
ある話題への言及またはその話題に関する最近の科学的文献のコピーを含むＳＴ
Ｄに関連する教育的内容を提供するとともに、契約者およびゲストが安全な性交
渉を行なって任意のタイプのＳＴＤの感染を最小限に抑えることができるように
する。

【００４６】本発明の他の実施例は、電話でアクセスできるようになっているレジストリサ
イトに関する。契約者は、電話アクセス番号により、レジストリサイトにアクセ
スするとともに、アルファベット数字のキーパッドによって自分のカスタマーＩ
Ｄおよびパスワードを入力する。また、契約者は、アルファベット数字のキーパ
ッドの同様な使用によってレジストリにある契約者の情報にアクセスすることを
許容する契約者のカスタマーＩＤおよびゲストパスワードおよび／またはＩＤ番
号を、ゲストまたは予期される相手に与えることができる。その後、ゲストまた
は予期される相手は、契約者の検査履歴の自動化されたリスニングを聞くことが
できる。自動応答は、契約者の運転免許証番号または契約者に要求している当事
者によって提示され且つ当事者を識別する対応する情報と照合できる他の識別情
報を含んでいる。レジストリが電話でアクセスされている時に２人の当事者が同
時に存在し、ゲストまたは予期される相手もレジストリサイトの契約者（すなわ
ち、「相手契約者」）である場合、相手契約者は、電話を切って電話をかけ直す
ことなく、自分のカスタマーＩＤおよびパスワードを入力し、これによって、相
手契約者の検査履歴にアクセスして、先に聞いた自動応答が実際にレジストリサ
イトによって形成されたものであって他の幾つかのソースからの不正なレコーデ
ィングではなかったことを確認する。その後、相手契約者によって、契約者は、
相手契約者の検査履歴および識別情報の自動リスニングを聞くことができる。

【００４７】契約者としての登録の詳細契約者としてレジストリサイトに登録するために需要者が取るステップの更に
詳細な内容が図３乃至図５に示されている。これらの図は、使用可能な３つの異
なる手法を示している。図３は、インターネットを通じたレジストリサイトへの
登録に含まれる複数のステップであって、ブロック１５０から始まるステップを
示している。ブロック１５２において、レジストリサイトによって提供されるサ
ービスへの契約者になりたいと考えている需要者は、ウェブ・ブラウザを使用し
て、レジストリサイトにアクセスする。ブロック１５４において、需要者は、サ
ービスに契約するために、ウェブページ上に設けられる登録オプションを選択す
る。このオプションを選択すると、ブロック１５６で、需要者は、例えば需要者
のブラウザに登録フォームが表示されることにより、個人情報を提供するように
問い合わせされる。そのような情報は、誕生日、性別、郵便の宛先となる住所、
電話番号、電子メールアドレス等を含んでいても良い。その後、契約者は、ブロ
ック１５８に示されるように、主たるユーザ名およびパスワードを選択する。ま
た、ブロック１６０に示されるように、契約者は、ゲストパスワードおよび／ま
たはゲストＩＤを選択するとともに、対応するゲストアクセス権を設定する。大
抵の場合、契約者は、全ての検査結果をゲストに開示することを選択しなくて良
いが、ゲストがアクセスできるデータを、ＳＴＤに関する最近の検査結果に制限
しても良い。契約者は、ゲストまたは予期される相手が契約者の特定のタイプの
検査に関する検査履歴から所定の検査結果にアクセスすること、例えばＳＴＤ検
査結果の一部のみへのアクセスを拒否できないことが好ましい。

【００４８】ブロック１６２において、契約者は、契約オプションを選択するとともに、一
般にクレジットカードとなる支払方法を提供する。一般に、クレジットカードの
種類、カード番号、カードの有効期限、請求書送付先等を含む、クレジットカー
ドによる支払を承認するために必要な情報は、この時に、契約者によって提供さ
れる。また、デビットカードによる支払い、個人小切手を含む他の金融証書を含
む他の支払形態を提供できることも考えられる。この情報がＳＳＬ接続を通じて
レジストリサイトに入力されると、ブロック１６４において、固有のカスタマー
ＩＤが契約者に割り当てられる。このカスタマーＩＤは、契約者の個人情報およ
び検査結果のレジストリサイト上での参照に使用するために、契約者に与えられ
る。

【００４９】また、ブロック１７０に示されるように、需要者は、電話を通じてレジストリ
サイトに登録することを選択しても良い。そのような場合、ブロック１７２にお
いて、需要者は、レジストリサイトのためのカスタマーサービス部に電話をかけ
る。ブロック１７４において、この通話に答えるカスタマーサービスの代表者は
、カスタマーから個人情報を集めるとともに、契約によって提供される事項につ
いて需要者に説明し、需要者からの他の任意の質問に答える。ブロック１７６に
おいて、需要者は、契約オプションを選択するとともに、支払方法を選択する。
この場合も、提供されるサービスに関してレジストリサイトに支払う様々な従来
の方法は、クレジットカードやデビットカードまたは他の金融証書を含む。ブロ
ック１７８において、契約者は、主たるユーザ名およびパスワードを選択する。
一方、ブロック１８０において、契約者は、ゲストパスワードおよび／またはゲ
ストＩＤ番号を選択するとともに、ゲストのための対応するアクセス権を設定す
る。最後に、ブロック１８２では、固有のカスタマーＩＤが契約者に割り当てら
れる。カスタマーＩＤは、電話を通じて需要者に与えられる。

【００５０】図５は、ブロック１９０に示されるように、需要者が検査ラボキオスク（また
は、レジストリサイトによって提供されるサービスに興味を持つ人が頻繁に訪れ
ると考えられる場所で見出される情報キオスク）から登録を開始する点を除き、
図３のそれと同様なステップを示している。この場合、ブロック１９２において
、需要者は、レジストリサイトに関する知識やレジストリサイトからの支持無く
、１または複数のＳＴＤに関して行なわれる検査の手続きをおそらく既に取った
検査ラボを訪れる。需要者は、訪問中に、レジストリサイトによって提供される
サービスが利用可能であることを知っても良く、その後、キオスクを使用してレ
ジストリサイトにアクセスする。ブロック１９４において、需要者は、提供され
るサービスに契約するため、レジストリサイトのホームページに与えられた登録
オプションを選択する。図５の残りのブロック１９６〜２０４はそれぞれ図３の
ブロック１５６〜１６４に対応している。

【００５１】契約者の識別確認図６および図７は、「検査される」検査ラボに契約者が現われる時、および、
その後にゲストまたは予期される性交渉の相手によりレジストリサイト上の検査
結果がアクセスされる時に、契約者の識別（身分）を確認するために採り得る２
つの方法を示している。図６において、手続きは、ブロック２１０から始まる。
ブロック２１０では、身分を確認するための基準として、契約者の運転免許証（
または、他の識別印）が使用される。したがって、ブロック２１２において、検
査ラボは、契約者の運転免許証を見て、運転免許証に示されている写真と、検査
サンプルが引き出される人の容姿とが一致していることを確認する。また、検査
ラボは、レジストリサイトにある契約者の識別情報にアクセスして（しかし、好
ましくは、医療検査のプロバイダと交信するために必要なアクセスレベルでのみ
）、契約者のＩＤが検査を受けた個人のそれと一致していることを確認しても良
い。その人が運転免許証によって特定された個人であるらしい（また、アクセス
時に、レジストリサイト上の識別印と一致している）という判断に基づいて、ブ
ロック２１４において、検査ラボは、ＳＴＤに関して契約者により注文された検
査（または、他のタイプの検査）に関連して、運転免許証番号を記録する。サン
プルの検査プロセスの全体にわたって、記録された識別印を電子的に検査サンプ
ルに伴わせることが好ましい。ブロック２１６において、検査ラボは、その後、
ＩＤが確かめられた契約者からサンプルを引き出し、標準的な検査手続きを使用
して検査を完了する。ブロック２１８においては、前述したように、契約者は、
検査結果と関連付けるために、契約者が登録した時にレジストリサイトから得た
カスタマーＩＤを検査ラボに提供する。ブロック２２０において、検査ラボは、
検査または分析の終了時に得られる検査結果と共に、契約者のカスタマーＩＤお
よび運転免許証番号を記録する。

【００５２】ブロック２２２においては、従来のスキャナを使用して運転免許証上に表示さ
れた契約者の画像（写真）を走査することにより、ＩＤの確認の選択的な更なる
承認を得ることができる。走査された画像は、検査結果と共にレジストリサイト
に書き込むことができるとともに、検査結果に関連する契約者の身分を確認する
更なる証として、契約者の許可をもって検査結果にアクセスするゲストによって
見ることができる。ブロック２２４において、レジストリサイトでアクセス可能
な検査結果は、運転免許証番号に関連付けられる（また、利用できる場合には、
契約者によって提出された運転免許証の走査画像に関連付けられる）。

【００５３】ブロック２３０から始まる、契約者のＩＤを確認するための変形例が図７に示
されている。ブロック２３２において、検査ラボは、簡単に利用できる任意のデ
ジタルカメラを使用して、契約者のデジタル写真を撮る。ブロック２３４におい
て、カメラによって撮られたデジタル写真は、検査ラボによって検査依頼書に添
付され、サンプルの検査プロセスの全体にわたって電子的にサンプルに伴わされ
ることが好ましい。検査ラボは、ブロック２３６で契約者からサンプルを引き出
し、また、ブロック２３８で契約者によって依頼された検査を完了する。ブロッ
ク２４０に示されるように、検査結果がレジストリサイトに書き込まれると、デ
ジタル写真が含まれて、検査結果が検査結果と関連付けられる。したがって、ブ
ロック２４２に示されるように、デジタル写真と組合された検査結果をレジスト
リサイト上で見ることができる。すなわち、契約者の画像は、契約者の身分の証
として、検査結果と共に、レジストリサイト上に表示され、これにより、検査結
果およびデジタル写真にアクセスするために契約者から許可を受けたゲストに対
して、検査結果によって確認されるような契約者により主張される医学的状態の
証拠を与えることができる。

【００５４】また、運転免許証番号、運転免許証の走査画像、契約者のデジタル写真に代わ
るものとして、他のタイプの識別子（ＩＤ）を使用できることも考えられる。例
えば、検査サンプルが契約者から引き出される時に、契約者のバイオメトリック
データを採取し、これをレジストリサイトに書き込まれる検査結果に含めても良
い。この場合、契約者であると主張する当事者が対応するバイオメトリックデー
タをレジストリサイトに既に提出していた場合には、検査結果にアクセスするゲ
ストにより、契約者の身分の確認を行なうことができる。また、この場合、レジ
ストリサイトは、契約者がサイトに登録した時に提出したバイオメトリックデー
タが、契約者が検査ラボで検査された時に記録されたバイオメトリックデータと
一致しているか否かを示すことができ、これにより、検査された契約者が、実際
に、検査結果によって確かめられる医学的状態を主張する当事者であることを確
認できる。また、検査結果に添付されたバイオメトリックデータと比較されるバ
イオメトリックデータがゲストの立会いの下で提出されても良く、これにより、
検査された契約者の身分が、検査結果によって確かめられる医学的状態を主張す
る当事者のそれと一致していることを更に確信することができる。バイオメトリ
ックデータは、網膜走査、デジタル指紋走査、顔走査、声紋等であっても良い。
これらの様々なタイプのバイオメトリックデータを走査する入力装置は、最終的
には広く利用できる可能性があり、この選択肢を更に現実的なものにする。

【００５５】場合によっては、契約者がＳＴＤに関して陽性であるとの検査結果が得られた
にもかかわらず、契約者が医学的結果の書き込みを望み、また、その書き込まれ
た検査結果に対してゲストまたは予期される相手がアクセスすることを契約者が
許可する場合も考えられる。例えば、予期される相手がＨＳＶ−２に関して陽性
であるとの検査結果が得られた場合、予期される相手は、契約者に感染させる心
配があるため、契約者との性的な交渉を拒絶する場合もあり得る。この場合、契
約者もＨＳＶ−２に関して陽性であることを予期される相手が確かめたいと考え
、これにより、一方が他方を感染させるという心配を、ある程度軽減しようとす
る場合もある。

【００５６】契約者は、レジストリサイトに書き込まれた検査結果を変更することができな
い。また、契約者は、ゲストまたは予期される相手が契約者の検査履歴から所定
の検査にアクセスすることを拒否できないことが好ましい。しかしながら、契約
者は、いつでも、自分の医学的結果の全履歴をレジストリサイトのデータベース
から削除もしくは消去することができ、これにより、サイトとの自分の契約を終
了して、自分のカスタマーＩＤ番号を無効にすることができる。

【００５７】プロセスの更なる詳細図２に開示されたプロセス全体の更に詳細な内容が図８〜図１０に示されてい
る。例えば、図８はブロック２５０から始まる。このブロック２５０では、検査
結果を自動で書き込むことを含むステップが検査ラボによって実行される。ブロ
ック２５２では、検査が終了して、その結果が判断される。ブロック２５４にお
いて、検査ラボは、ＳＳＬ暗号化リンクにより、ＶＰＮを通じて、レジストリサ
イトに検査結果を書き込み、検査結果が任意の第三者によって盗まれないように
する。レジストリサイトの職員の介入が全く無く、これらの検査結果がレジスト
リサイトに書き込まれる場合、検査結果の書き込みエラーを招く可能性が最小限
に抑えられる。レジストリサイトは、検査ラボによって行なわれる検査の精度を
立証することができないが、検査結果をレジストリサイトに自動的に書き込むた
めに使用されるプロセスによれば、エラーが更に導入されることはない。ブロッ
ク２５６に示されるように、検査結果は、検査結果を特定の契約者に関連付ける
需要者のアカウントＩＤと、運転免許証番号、契約者の運転免許証の走査画像、
契約者のデジタル写真等の契約者の身分の証とを含んでいる。

【００５８】図９に示されるように、ブロック２６０は、検査結果がレジストリサイトに書
き込まれる前に契約者が検査結果を見ることができる他のプロセスを開始する。
ブロック２６２において、検査結果は、契約者によって依頼された検査ラボによ
って形成される。ブロック２６４において、検査ラボは、電話、郵便、または、
他の比較的安全な形態で、契約者に検査結果を知らせる。契約者は、検査結果を
見た後、ブロック２６６に示されるように、検査ラボによるレジストリサイトへ
の検査結果の書き込みを依頼する選択肢を有する。契約者がそのような依頼を行
なった場合、ブロック２６８において、検査ラボは、契約者および契約者により
許可された任意のゲストがアクセスできるように、検査結果をレジストリサイト
に書き込む。また、ブロック２７０に示されるように、検査結果は、レジストリ
サイトによって契約者に与えられた需要者のアカウントＩＤに関連付けられると
ともに、運転免許証番号、運転免許証の走査画像、契約者のデジタル写真等の契
約者の身分を確認する確認証に関連付けられる。

【００５９】図１０は、検査結果をレジストリサイトに手動で書き込むために採られるステ
ップを示している。この場合、これらの検査結果は、医学的な状態の証、すなわ
ち、契約者が検査を受け且つ主張する医学的状態が契約者の検査によって判断さ
れたものであることを予期される性交渉の相手に確信させるための証として役立
たないことが分かる。ブロック２８０では、検査結果を手動で書き込むステップ
が始まる。ブロック２８２において、検査結果は、検査ラボによって形成される
が、家庭用の検査キットを使用して契約者により提出されたサンプル、または、
レジストリサイトに契約していない検査ラボに提出された契約者からのサンプル
を基本としている。ブロック２８４において、検査ラボは、契約者に検査結果を
知らせる。その後、ブロック２８６に示されるように、契約者は、手動で、例え
ば、レジストリサイト上に設けられたブラウザ表示フォーム内に入力することに
より、検査結果をレジストリサイトに入力する。しかしながら、ブロック２８８
に示されるように、そのように入力された検査結果は、契約者の身分の証に全く
関連付けられず、したがって、検査結果を見ることが契約者により許可されたゲ
ストに提示されても、医学的な状態の証として役に立ち得ない。

【００６０】図１１は、インターネットを通じてレジストリサイトに接続するために現在最
も一般的に使用されている装置と考えられるＰＣ２０の基本的な構成要素を示し
ている。これらの構成要素は、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）およびランダムア
クセスメモリ（ＲＡＭ）の両者を含むメモリ３０２と通信可能に接続する中央演
算処理ユニット（ＣＰＵ）３００を有している。メモリ３０２は、一般にハード
装置３０４に記憶される機械命令を用いてロードされる。プログラムモジュール
およびブラウザ等の他のアプリケーションソフトウエア成分を備えた機械命令は
、ＣＰＵ３００によって実行される。したがって、ＣＰＵは、レジストリサイト
にアクセスし且つ検査結果および契約者の身分の確認を含む契約者の情報を見る
ために使用されるブラウジングプログラムを実行することができる。ＣＰＵ３０
０は、ディスプレイ３０８を駆動するディスプレイ・インタフェース３０６に接
続されている。ブラウザは、レジストリサイトへのアクセスによって得られた情
報をディスプレイ３０８上に表示する。レジストリサイトに接続するために、Ｃ
ＰＵ３００は、キーボードおよび／またはポインタ制御装置（すなわちマウス）
を含んでいても良いユーザ入力装置３１０を介してユーザにより入力されるコマ
ンドに応答して、ネットワークインタフェース３１２を通じて双方向でデータを
送受信する。ネットワークインタフェース３１２は、モデム、あるいは、図１に
概略的に示されるようにレジストリサイトがインタネーットを通じてアクセスさ
れるネットワーク上のデータ通信ポートに接続するネットワーク・インタフェー
スカードを含んでいても良い。

【００６１】本発明を実行する好ましい形態に関して本発明を説明してきたが、当業者であ
れば分かるように、以下のクレームの範囲内で本発明に多くの修正を施すことが
できる。したがって、先の説明によって本発明の範囲を制限することを意図して
いるものでは決してなく、以下のクレームを参照することによって本発明の範囲
が判断されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成要素の概略図である。

【図２】本発明で実施される複数のステップを示す概略的なフローチャートである。

【図３】本発明に係る契約者のオンライン登録で実施される複数のステップを示すフロ
ーチャートである。

【図４】本発明に係る契約者の郵便または電話登録で実施される複数のステップを示す
フローチャートである。

【図５】契約者がキオスクで登録する時に実施される複数のステップを示すフローチャ
ートである。

【図６】運転免許証を用いて契約者の身分を確認するための複数のステップを示すフロ
ーチャートである。

【図７】身分を証明するために契約者のデジタル写真を撮ることに含まれる複数のステ
ップを示すフローチャートである。

【図８】ラボによる検査結果の自動書き込みのための複数のステップを示すフローチャ
ートである。

【図９】契約者が検査結果を見て、その後、それをサイト上に書き込むことを決定する
時に含まれる複数のステップを示すフローチャートである。

【図１０】ウェブサイト上への検査結果の手動書き込みに採用される複数のステップを示
すフローチャートである。

【図１１】本発明の実施に適するパーソナルコンピュータの原理機能要素を示すブロック
図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】契約者の医学的状態の証拠として、契約者に関する医療検査の結果を登録する
ための方法であって、許可された当事者だけが通信ネットワークを通じて医療検
査の結果にアクセスできるようにし、（ａ）契約者の医療検査の結果を、契約者の身分の印または契約者の身分の確
認と共に、医療検査を行なった検査機関から受ける受け取りステップと、（ｂ）契約者の医療検査の結果を、契約者サービスによって提供されるレジス
トリサイトに記憶する記憶ステップと、（ｃ）契約者および契約者によって許可された任意の当事者が、通信ネットワ
ークを通じて、レジストリサイトにある契約者の身分の印および医療検査の結果
にアクセスできることを可能にし、これにより、医療検査の結果に基づく契約者
の医学的な状態の証拠を前記当事者に提供できるようにする可能ステップと、を備えている方法。
【請求項２】医療検査は、性的に感染する病気に関する検査であり、契約者によって許可さ
れた当事者は、契約者の予期される性交渉の相手である請求項１に記載された方
法。
【請求項３】医療検査は、薬剤の使用に関する検査である請求項１に記載の方法。
【請求項４】契約者の身分の印は、契約者の画像を備えている請求項１に記載の方法。
【請求項５】契約者の身分の印は、契約者の運転免許証番号を備えている請求項１に記載の
方法。
【請求項６】前記可能ステップは、レジストリサイトに記憶された医療検査の結果および契
約者の身分の印へのアクセスのために提供されなければならないアクセスコード
を契約者に与えるステップを備えている請求項１に記載の方法。
【請求項７】検査機関から検査結果を受ける受け取りステップの前に、受け取りステップの
条件として、医療検査の結果を検査機関からレジストリサイトに送ることを許可
するように契約者に要求するステップを更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項８】前記受け取りステップは、検査機関が医療検査の結果をレジストリサイトに送
るステップを備えている請求項１に記載の方法。
【請求項９】異なる時期に契約者に関して行なわれた医療検査の結果の履歴を保存するステ
ップを更に備え、許可された当事者によるアクセスのため、前記履歴は、各医療
検査が行なわれた日付を含んでいる請求項１に記載の方法。
【請求項１０】レジストリサイトにある医療検査の結果に対して契約者がアクセスするための
料金を、契約者サービスが契約者に請求するステップを更に備えている請求項１
に記載の方法。
【請求項１１】医療検査の結果を受け取って記憶するための料金を契約者サービスが請求する
ステップを更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１２】（ａ）契約者が興味を持つ可能性がある情報を有する異なるサイトへのリンク
をレジストリサイトに含めるステップであって、前記異なるサイトが異なる当事
者によって提供されるステップと、（ｂ）契約者サービスのレジストリサイト上のリンクを介して契約者が異なる
サイトにアクセスすることに関して、異なる当事者に料金を請求するステップと
、を更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１３】（ａ）契約者サービスによって与えられるレジストリサイト上に広告を表示す
るステップと、（ｂ）広告を表示するための料金を契約者サービスが請求するステップと、を更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１４】レジストリサイトに対する電子データ通信リンクを介して、契約者が医療検査
の結果にアクセスできるようにするステップを更に備えている請求項１に記載の
方法。
【請求項１５】（ａ）契約者の医療検査を行なう契約検査機関を契約者サービスが識別するス
テップと、（ｂ）契約検査機関が契約者に請求する医療検査料の一部を契約者サービスが
受けるステップと、を更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１６】契約者サービスによって指定された契約検査機関の使用に関して、契約検査機
関が契約者に割り引きを提供するステップを更に備えている請求項１５に記載の
方法。
【請求項１７】契約者が医療検査の結果をレジストリサイトから削除できるようにすることに
より、契約者とレジストリサイトとの間の契約関係を終了できるようにするステ
ップを更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１８】レジストリサイトに記憶された医療検査の結果にアクセスする人を契約者が決
定できるようにするステップを更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項１９】レジストリサイトに記憶された契約者の特定のデータに当事者がアクセスする
ことを契約者が制限できるようにするステップを更に備えている請求項１に記載
の方法。
【請求項２０】契約者によって当事者に与えられる少なくとも１つのゲストパスワードおよび
ゲスト識別番号に関連付けられたアクセス権を契約者が指定できるようにするス
テップを更に備えている請求項１に記載の方法。
【請求項２１】契約者および契約者によって許可された当事者は、レジストリサイトとの電話
リンクを通じて、医療検査の結果および契約者の身分の印にアクセスする請求項
１に記載の方法。
【請求項２２】第１の人に関して予め行なわれた医療検査の結果に基づいて、第１の人が自分
の医学的状態の証拠を第２の人に提供できるようにするための方法であって、（ａ）第１の人の身分を確かめることに関して、第１の人の識別印を得るステ
ップと、（ｂ）医療検査が行なわれる時に、第１の人の身分および第１の人の識別印を
医療検査の結果に関連付けるステップと、（ｃ）第１の人の身分および識別印と共に検査結果が記憶されるレジストリサ
イトに検査結果を送るステップと、（ｄ）第１の人および第１の人によって許可された任意の当事者が、レジスト
リサイトにリンクする通信チャンネルを通じて、レジストリサイトにある検査結
果および識別印にアクセスできるようにするが、第三者が検査結果にアクセスす
ることを実質的に不可能にするステップであって、第１の人の医学的な状態の証
拠を前記第２の人に提供するために、前記第２の人が検査結果へのアクセスを第
１の人によって許可されるステップと、を備えている方法。
【請求項２３】識別印は、第１の人の画像を備えている請求項２２に記載の方法。
【請求項２４】医学的な状態が薬剤の使用に関するものである請求項２２に記載の方法。
【請求項２５】第１の人および第２の人が予期される性交渉の相手であり、医学的な状態が性
感染病に関するものである請求項２２に記載の方法。
【請求項２６】検査結果は、医療検査が行なわれた時に第１の人が性感染病に関して陽性でな
かったという証拠を与える請求項２５に記載の方法。
【請求項２７】検査結果は、医療検査が行なわれた時に第１の人が性感染病を有していること
が分かったという証拠を与える請求項２５に記載の方法。
【請求項２８】通信チャンネルを通じて検査結果にアクセスするために使用しなければならな
いアクセスコードを第１の人に与えるステップを更に備えている請求項２２に記
載の方法。
【請求項２９】検査結果を送るステップは、検査結果をレジストリサイトに送る許可を第１の
人から得るステップを備えている請求項２２に記載の方法。
【請求項３０】検査結果をレジストリサイトに送るステップを更に備えている請求項２２に記
載の方法。
【請求項３１】通信チャンネルは、少なくともインターネットと、無線通信リンクと、電話通
信リンクと、有線通信リンクのうちの１つを備え、レジストリサイトは、通信チ
ャンネルを通じて第１の人によりアクセスされる契約者サイトを備えている請求
項２２に記載の方法。
【請求項３２】通信チャンネルは、少なくともインターネットと、無線通信リンクと、電話通
信リンクと、有線通信リンクのうちの１つを備え、レジストリサイトは、通信チ
ャンネルを通じて第２の人によりアクセスされる契約者サイトを備えている請求
項２２に記載の方法。
【請求項３３】レジストリサイトにある医療検査の結果にアクセスするための料金を第１の人
に請求するステップを更に備えている請求項２２に記載の方法。
【請求項３４】検査結果をレジストリサイトに記憶することができるようにする契約料金を第
１の人に請求するステップを更に備えている請求項２２に記載の方法。
【請求項３５】異なる時期に第１の人に関して行なわれた医療検査の結果の履歴を保存するス
テップを更に備え、第１の人によって許可された任意の当事者によるアクセスの
ため、前記履歴は、各医療検査が行なわれた日付を含んでいる請求項２２に記載
の方法。
【請求項３６】レジストリサイトと契約して第１の人に医療検査を行なう検査機関を第１の人
が使用する場合に、第１の人によって支払われる医療検査費用を割り引くステッ
プを更に備えている請求項２２に記載の方法。
【請求項３７】第１の人に割り当てられたアクセスコードを入力した後、レジストリサイトと
リンクする電話リンクによって、識別印および医療検査の結果にアクセスできる
請求項２２に記載の方法。
【請求項３８】ステップ（ａ）〜（ｄ）を実行して、第２の人の医療検査を行なうステップで
あって、第２の人の識別印および第２の人に関する医療検査の結果に対するアク
セスは、実質的に第２の人および第２の人によって許可された任意の当事者に制
限され、前記第２の人は、第２の人の医学的な状態の証拠を第１の人に与えるた
めに、レジストリサイトにある第２の人の識別印および第２の人に関する医療検
査の結果に対して第１の人がアクセスすることを許容するステップを更に備えて
いる請求項２２に記載の方法。
【請求項３９】契約者に関して行なわれた医療検査の結果に対する限られたアクセスを可能に
するシステムであって、契約者の医学的な状態の証拠として役立つように、許可
された当事者だけが通信ネットワークを通じて医療検査の結果にアクセスできる
ようにし、（ａ）サーバであって、（i）複数の機械命令が記憶されるメモリと、（ii）メモリに接続され且つ機械命令を実行するプロセッサであって、前記
プロセッサが前記機械命令を実行することによって、プロセッサに（１）医療検査を行なった検査機関から受ける契約者の医療検査の結果お
よび契約者の身分の印をメモリに記憶させ、（２）メモリ内に記憶された契約者の医療検査の結果および契約者の身分
の印に対するアクセスを、契約者および契約者によって許可された任意の当事者
に制限して、契約者の医学的な状態の証拠を前記当事者に与える、プロセッサと、を有するサーバと、（ｂ）契約者の医療検査の結果および契約者の身分の印に対して契約者がアク
セスするための通信ネットワークへのインタフェースと、を備えるシステム。
【請求項４０】機械命令によって、プロセッサは、契約者および契約者によって許可された任
意の当事者が通信ネットワークを通じて検査結果にアクセスする時に、契約者の
身分の印と共に検査結果をウェブページ上に表示する請求項３９に記載のシステ
ム。
【請求項４１】所定のアクセスコードが入力されなければ、契約者の身分の印および契約者の
医療検査の結果にアクセスすることができない請求項３９に記載のシステム。
【請求項４２】医学的な状態が性感染病に関するものであり、契約者によって許可された当事
者は、契約者の予期される性交渉の相手である請求項３９に記載のシステム。
【請求項４３】医学的な状態が薬剤の使用に関するものである請求項３９に記載のシステム。
【請求項４４】契約者による許可が与えられた後に、検査結果が通信ネットワークを通じて検
査機関からサーバに送られる請求項３９に記載のシステム。
【請求項４５】医学的な状態に関する情報にアクセス可能な通信ネットワーク上の異なるサイ
トへのリンクを有するウェブページ上で、検査結果が契約者に表示される請求項
３９に記載のシステム。
【請求項４６】医療検査の結果は、電子データ通信リンクを通じて、契約者および契約者によ
り許可された当事者によってアクセスされる請求項３９に記載のシステム。
【請求項４７】第１の人に関して予め行なわれた医療検査の結果に基づいて、第１の人の医学
的な状態の証拠を第１の人が第２の人に与えることができるようにするシステム
であって、（ａ）第１の人の身分の印を記憶するとともに、第１の人の身分の印と関連さ
せて医療検査の結果を記憶するメモリと、（ｂ）メモリと通信するプロセッサであって、プロセッサにリンクする通信チ
ャンネルを通じて第１の人が自分の検査結果および身分の印にアクセスできるよ
うにする機械命令を実行し、第１の人の医学的な状態の証拠を第２の人に与える
ために、第１の人の身分の印および検査結果に第２の人がアクセスすることを第
１の人が許可するプロセッサと、を備えているシステム。
【請求項４８】医療検査の結果へのアクセスが第１の人によって許可されている場合、プロセ
ッサは、ブラウザ上で第１および第２の人に表示されるようになっているウェブ
ページに、通信チャンネルを通じて医療検査の結果を送る請求項４７に記載のシ
ステム。
【請求項４９】前記ウェブページは、第１の人が興味を持つ可能性がある情報が提供されるレ
ジストリサイトへのリンクを有している請求項４７に記載のシステム。
【請求項５０】ウェブページが広告を含んでいる請求項４７に記載のシステム。
【請求項５１】医学的な状態が性感染病に関するものであり、検査の結果は、第１の人に関し
て医療検査が行なわれた時に第１の人が性感染病に関して陽性でなかったことを
確かにする請求項４７に記載のシステム。
【請求項５２】医学的な状態が性感染病に関するものであり、検査の結果は、第１の人に関し
て医療検査が行なわれた時に第１の人が性感染病を有していたことを確かにする
請求項４７に記載のシステム。
【請求項５３】第１の人は、電子データ通信リンクを使用して、通信ネットワークを通じて検
査結果にアクセスする請求項４７に記載のシステム。
【請求項５４】第１の人の身分の印は、第１の人の画像を備えている請求項４７に記載のシス
テム。
【請求項５５】第１の人の身分の印は、第１の人の運転免許証番号を備えている請求項４７に
記載のシステム。