JP4181852B2 - レセプト審査システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、診療報酬明細書(以下、「レセプト」という。)の請求内容を外部の第三者機関にて安全に審査するレセプト審査システムに関し、特にレセプトの内容を電子化したシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
病院や診療所などの保険医療機関で行われた保険診療に対する報酬は、レセプトを用いて審査支払機関を介して保険者に請求される。この際、審査支払機関は、レセプトの内容について適正な保険診療に対する適正な報酬請求か否かを審査する。この審査は、レセプトが書面であるため、全て人手による書面審査となっていた。この審査にて適正と判断されたレセプトは、担当する保険者に送付され、保険者にて再度の審査が行われる。一方、審査支払機関による審査にて不適正と判断されたレセプトは、審査請求した保険医療機関に差し戻され、保険医療機関からの再度の審査請求がなされる。そして、保険者での審査にて適正と判断されれば、保険者が審査支払機関を介して請求のあった費用を支払う。なお、レセプトの処理は、その情報が患者個人のプライバシに関する情報であること、及び、不正な改ざんを困難にするために紙ベースにて行われている。
【0003】
また、高齢化社会の到来によって患者が増加し、最近はレセプトが年間数億から十数億件ほど請求され、これらを審査する審査支払機関での処理負荷が大きくなっている。
【0004】
従来、審査機関によるレセプトの審査は、紙ベースにて行われるため、人手による審査に頼らざるを得ず、処理量の増加によって人為的なミスが生じ、処理数にもおのずと限界がある。このため、レセプトを電子情報とし、コンピュータによって自動的に審査を行うシステムが、例えば特許文献1にて提案されている。
【0005】
また、保険者に提出するレセプトを含む親展を作成し、保険者においてこの親展を開封してレセプトを点検することにより、審査支払機関による審査を省略して請求支払いの効率化を図るとともにレセプトの漏洩や改ざんを防止できるシステムが、例えば特許文献2にて提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−183381
【0007】
【特許文献2】
特開2002−149813
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来のレセプト審査システムでは、個人のプライバシ情報が電子情報となっているので、大量コピーや不正改ざんが容易になされるため、審査システムにおけるレセプトの信頼性に問題が生じ得る。この点は、上記特許文献2における親展の作成でも充分とはいえない。
【0009】
また、レセプトの保管についても、デジタルデータであるがゆえに、不正改ざんされていない原本性の保証が困難であるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、レセプトを電子化した場合に、電子化されたレセプト及びその審査結果の改ざんを不可能にし、セキュリティレベルの高い場所に保管するレセプト審査システムの実現を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために本発明は、ネットワークを経由してレセプトの審査を行うレセプト審査システムであって、電子署名されたレセプトを前記ネットワーク経由にてデータセンタ(以下、セキュアデータセンター(登録商標)という)に送信する審査要請装置と、前記レセプトをセキュアデータセンタから取得してレセプトの審査を行ない、電子署名した審査結果をセキュアデータセンタに送信する審査装置と、前記レセプト及び審査結果を受信するとともに安全に保管するセキュアデータセンタと、備えることを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、電子署名により原本性が保証されたレセプトを物理的且つ論理的に保護されたセキュアデータセンタにて保管でき、更に審査機関にて原本性の保証されたレセプトに基づいて、レセプトの審査が行える。そして、この審査結果を電子署名にて原本性を保証した上でセキュアデータセンタにて保管できる。これにより、安全且つ信頼性の高いネットワークを利用したレセプト審査システムが実現できる。
【0013】
また、好ましい態様としては、前記審査要請装置はレセプトに電子証明書を添付してセキュアデータセンタに送信し、前記審査装置は審査結果に電子証明書を添付してセキュアデータセンタに送信し、前記セキュアデータセンタは、前記電子証明書に基づいて認証された審査要請装置または審査装置にのみレセプト及び審査結果の保管を可能とすることを特徴とする。
【0014】
かかる態様によれば、有効な電子証明書にて確実に認証できたものだけが、セキュアデータセンタへのレセプト及び審査結果の保管が可能となり、レセプトの改ざん、流出、悪用などを防ぐことができる。
【0015】
また、好ましい態様としては、レセプト審査システムが前記セキュアデータセンタからレセプト及び審査結果をネットワーク経由にて取得する審査結果取得装置をさらに含むことを特徴とする。この場合、前記審査結果取得装置は審査結果取得要求に電子証明書を添付してセキュアデータセンタに送信し、前記セキュアデータセンタは、前記電子証明書に基づいて認証された審査結果取得装置からの審査結果取得要求にのみレセプト及び審査結果の取得を可能とする。
【0016】
かかる態様によれば、有効な電子証明書にて確実に認証できた審査結果取得装置からの審査結果取得要求にのみレセプト及び審査結果の取得を可能とでき、レセプトの流出、悪用などを防ぐことができる。これにより、安全且つ信頼性の高いネットワークを利用したレセプト審査システムが実現できる。
【0017】
また、好ましい態様としては、前記レセプト及び審査結果は、セキュアデータセンタにて保険者ごとに保管されることを特徴とする。
【0018】
かかる態様によれば、保険者ごとにレセプトが保管され、誤って他の保険者等がアクセスされる可能性をさらに防止できる。
【0019】
第二の発明としては、レセプト審査方法であって、デジタル情報としてのレセプトを作成するレセプト作成工程と、レセプトをセキュアデータセンタに保管するレセプト保管工程と、セキュアデータセンタに保管されているレセプトを取得しレセプトを審査し、審査結果を作成する審査工程と、前記審査結果をセキュアデータセンタに保管する審査結果保管工程と、を備えることを特徴とする。
【0020】
また、好ましい態様としては、前記レセプト及び審査結果は電子証明書が添付されており、前記セキュアデータセンタには、前記電子証明書にて認証された場合に限りレセプト及び/または審査結果を保管できることを特徴とする。
【0021】
また、好ましい態様としては、前記セキュアデータセンタからレセプト及び/または審査結果を取得する審査情報取得工程をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
また、好ましい態様としては、前記審査情報取得工程には電子証明書が添付された審査結果取得要求が用いられ、前記セキュアデータセンタからは、前記電子証明書にて認証された場合に限りレセプト及び/または審査結果を取得できることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したレセプト審査システムについて、図を参照して説明する。図1は、本発明にかかるレセプト審査システムの全体構成例を示すシステム構成図である。
【0024】
図1において、レセプト審査システムは、診療報酬の請求を行う保険医療機関10と、保険医療機関10からの診療報酬請求の内容審査の依頼、及び適正なレセプト請求の場合に診療報酬を支払う保険者が管理する審査要請装置12と、レセプトを審査するレセプト審査センタが管理する審査装置14と、レセプト及びレセプトの審査結果を安全に保管するセキュアデータセンタ16とから構成され、これらがインターネット等のネットワーク18にて接続されている。
【0025】
保険医療機関10とは、保険診療を扱う機関であって、都道府県知事から指定を受けた機関をいい、保険者に対して保険診療報酬を請求する病院や診療所である。保険医療機関10では、保険診療に基づいたレセプトをパソコン等にてデジタル情報として作成する。作成されたレセプトは、保険者が管理する審査要請装置12にネットワーク18を介して送信される。ここで、審査要請装置12は、いわゆるパーソナルコンピュータ、ワークステーション、汎用コンピュータなどの電子データの処理が可能な計算機及び周辺装置で構成される。なお、保険医療機関10がネットワーク接続できるパソコン等を有さない場合は、フレキシブルディスク等の情報伝達媒体に記憶させて保険者に郵送しても良い。或いは、パソコン等がない場合であっても、紙のレセプトを作成して保険者に郵送してもよい。また、ネットワーク18上にレセプトを保険者ごとに振り分けるサーバーを配設し、当該サーバーを介して保険者に転送するようにしても良い。さらに、保険医療機関10と保険者との間を専用回線で接続し、この専用回線を介してレセプトを保険者に転送するようにしても良い。尚、ネットワーク18を介してレセプトを送信する場合は、暗号化した上で送信することで第三者への漏洩を防止できる。
【0026】
保険者とは、市町村の国民健康保険組合、企業の健康保険組合であって、上述の通り審査要請装置12を管理している。ここで、審査要請装置12は、保険医療機関10から請求されたレセプトに電子署名及び電子証明書を添付してセキュアデータセンタ16に保管させるとともに、審査機関14に対して審査要請を行う装置である。なお、審査要請装置12には、予め所定の認定機関によって認定された装置にのみ電子証明書が発行されている。この電子証明書の発行管理については、一般的な技術を使用しているので、詳細な説明は省略する。
【0027】
保険医療機関10から審査要請装置12へのレセプト入力は、ネットワーク18または専用回線を介してデジタル情報として受信しても良いし、フレキシブルディスク等の情報伝達媒体を読込むことでも良く、更に紙のレセプトからスキャナーにて読込む、または手入力するなど種々の方法をとることができる。保険者は、入力されたレセプトを一月分まとめてレセプトファイルとし、審査要請装置12により電子証明書とともに電子署名してセキュアデータセンタ16にネットワーク18経由で送信し、保管させる。セキュアデータセンタ16にレセプトファイルの保管が完了すると、審査要請装置12から審査装置14に対して、電子メール等にて審査の要請を出す。また、審査要請装置12は、セキュアデータセンタ16から電子認証された審査結果を取得することができる。
【0028】
セキュアデータセンタ16は、電子証明書にて認証された審査要請装置12及び審査装置14から送信されたレセプトファイル及びその審査結果を記憶/保管している。セキュアデータセンタ16は、物理的に強固な建物内に配置されており、厳重な出入管理が施されるなどフィジカルプロテクションが施されている。また、データを保管するコンピュータ等はネットワーク18に接続されているが、ネットワーク18を介したサイバーテロに対してはファイアウォール・ウイルスチェックシステム・ウイルス撃退システムなどのサイバープロテクションが施されている。そして、かかるレセプトファイル及び審査結果をセキュアデータセンタ16に保管し、またはセキュアデータセンタ16から読み出すことができるのは、予め発行された電子証明書によって認証された審査要請装置12、審査装置14に限られる。
【0029】
更に、セキュアデータセンタ16に一旦保管されたレセプトファイル及び審査結果は、書き換えることを禁止されている上、電子署名がされているので、内容の改ざんを防止でき、原本性が保証される。なお、セキュアデータセンタ16に保管されるレセプトファイルは、全てタイムスタンプがなされ、全ての保管時刻が確実に履歴情報として記録される。
【0030】
レセプト審査センタには、いわゆるパーソナルコンピュータ、ワークステーション、汎用コンピュータなどの電子データの処理が可能な計算機及び周辺装置で構成される審査装置14が設置されている。審査装置14は、セキュアデータセンタ16に保管されている電子署名されたレセプトファイルをセキュアデータセンタ16から取得し、取得したレセプトファイルに含まれる各レセプトを審査プログラムによって審査する。そして、審査結果を電子署名した上でセキュアデータセンタ16に送信し、保管させる。なお、審査装置14には、予め所定の認定機関によって認定された装置にのみ電子証明書が発行されている。この電子証明書の発行管理については、一般的な技術を使用しているので、詳細な説明は省略する。
【0031】
図3は、審査要請装置12の構成例のブロック図である。審査要請装置12は、キーボード・マウス等で構成された操作部20と、ディスプレイ等で構成された表示部22と、インターネット等のネットワークと接続され通信を行う通信部24と、レセプトをスキャナー、フレキシブルディスク、CD-ROMなどから取得するためのレセプト取得部26と、電子証明書・必要なプログラム・レセプトなどを記憶するROM/RAM/ハードディスクなどからなる記憶部28と、各種の処理を行うCPU等からなる処理部30から構成される。
【0032】
処理部30では、レセプトに電子署名を施すとともに電子証明書を添付する電子署名手段32と、レセプトを一定期間例えば一月分まとめてレセプトファイルを作成するレセプトファイル作成手段34と、セキュアデータセンタ16にレセプトファイルを送信して保管させるとともに審査要請を審査装置14に行う審査要請手段36と、セキュアデータセンタ16から審査結果を取得する審査結果閲覧手段38と、インターネット等のネットワークを介した通信制御を行う通信手段40とから構成されている。
【0033】
図4は、セキュアデータセンタ16の構成例のブロック図である。図4において、セキュアデータセンタ16は、電子認証局システム42と、ドキュメントエクスチェンジサーバ44と、複数のデータラック46と、インターネットからの不正侵入等を防ぐファイアウォール48と、Webサーバ50とを厳重な出入管理がされている建物内に配置している。なお、セキュアデータセンタ16には、図示しないウイルスチェックシステム・ウイルス撃退システムも含まれている。
【0034】
電子認証局システム42とは、電子証明書の発行管理を行うシステムであって、本レセプト審査システムを利用しても良いと認定された審査結果閲覧手段38を含む審査要請装置12及び審査装置14に対して電子証明書の発行を行う。また、審査要請装置12、審査装置14及び審査結果閲覧手段38からドキュメントエクスチェンジサーバ44にアクセスがあった際に、アクセス可能な装置か否かを電子証明書にて認証する。
【0035】
ドキュメントエクスチェンジサーバ44は、データラック46に対して審査要請装置12から受信したレセプトファイル、審査装置14から受信した審査結果ファイルを保険者ごとに記憶/保管させる。また、審査要請装置12の審査結果閲覧手段38または審査装置14からレセプトファイルあるいは審査結果の取得要求があると、記憶しているレセプトファイル等を送信する。なお、ドキュメントエクスチェンジサーバ44では、電子認証局システム42にて認証された審査要請装置12、審査装置14、審査結果閲覧手段38からのレセプトファイル、審査結果及び審査結果取得要求等でないと受け付けない構成となっている。
【0036】
図5は、審査装置14の構成例のブロック図である。審査装置14は、キーボード・マウス等で構成された操作部52と、ディスプレイ等で構成された表示部54と、インターネット等のネットワーク18と接続され通信を行う通信部56と、電子証明書・必要なプログラム・レセプトなどを記憶するROM/RAM/ハードディスクなどからなる記憶部58と、各種の処理を行うCPU等からなる処理部60から構成される。
【0037】
処理部60には、レセプト審査手段62、審査結果ファイル作成手段64、及び通信手段66を少なくとも有している。
【0038】
レセプト審査手段62では、インターネット等のネットワーク18を介して受信したレセプトファイルに含まれるレセプトを、記憶部58に記憶されている図6に示されるような審査データベースに基づき、審査を行う。すなわち、レセプトファイルに含まれる各レセプトに記載されている患者名と保険者名との整合性確認、医薬品の基準容量チェック、医薬品と症状との関連性チェック等を行ない、審査結果表を作成する。なお、審査項目等は、一般的に販売されているレセプトの自動チェックプログラムを用いるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0039】
審査結果ファイル作成手段64は、レセプト審査手段62にて作成した審査結果表に対し、電子署名を行い、電子証明書を添付して審査結果ファイルを作成する。この審査結果ファイルに含まれる各審査結果が、レセプト審査の原本結果となる。
【0040】
通信手段66は、セキュアデータセンタ16及び審査要請装置12とのインターネットを介して行う通信の制御を行う。
【0041】
次に、図2を参照して、本実施形態にかかるレセプト審査システムの動作について説明する。図2において、先ず、保険医療機関10から保険者にレセプトが提出される。このレセプトの提出方法は、保健医療機関10のパソコン等からインターネット等のネットワーク18経由にて審査要請装置12が受信する場合、保健医療機関10からレセプトの内容を所定形式として記憶したフレキシブルディスク等の情報伝達媒体が郵送される場合、保健医療機関10からレセプトの内容が書類として郵送される場合などがある。
【0042】
保険者では、受信等したレセプトを審査要請装置12に入力する。すなわち、ネットワーク18にて通信部24を介して受信したレセプト及びフレキシブルディスク等の情報伝達媒体に記憶されたレセプトは、既に電子データの所定形式となっているので、そのまま審査要請装置12の記憶部28に記憶させる。この場合、フレキシブルディスク等の情報伝達媒体からの電子データの読み込みは、図3に示された審査要請装置12のレセプト取得部26に含まれるフレキシブルディスクドライブ等によって行われる。また、書類として郵送された場合は、操作部20のキーボードからレセプトの内容を入力するか、またはスキャナーにて読込むことによって記憶部28に記憶させる。このスキャナーも上記レセプト取得部26に含まれる。
【0043】
審査要請装置12では、上述したように、毎月1回、記憶されているレセプトを請求日ベースにて一月分をまとめたレセプトファイルを作成する。このときに、審査要請装置12は、図3に示されたレセプトファイル作成手段34にてレセプトファイルを作成し、作成したレセプトファイルに対し電子署名手段32にて電子署名を施すとともに電子証明書を添付する。そして、電子署名が施されたレセプトファイルを通信手段40にて、通信部24・ネットワーク18を介してセキュアデータセンタ16に送信する。また、審査要請装置12では、セキュアデータセンタ16にレセプトファイルを送信した後に、審査要請を電子メールにてレセプト審査センタの審査装置14に送信する(S1)。
【0044】
セキュアデータセンタ16では、図4に示されたファイアウォール48・Webサーバ50を介してドキュメントエクスチェンジサーバ44にてレセプトファイルを受信する。この際に、レセプトファイルに添付されている電子証明書を参照し、認証された審査要請装置12からのレセプトファイルであるか否かを電子認証局システム42に問い合わせる(S2)。ここで、添付された電子証明書に基づいて認証された審査要請装置12からのレセプトファイルでないと判断すると、受信したデータを廃棄する。他方、認証された審査要請装置12からのレセプトファイルであると判断すると、保険者ごとに設けられているデータラック46に受信したレセプトファイルを記憶/保管する(S3)。
【0045】
また、審査装置14では、審査要請装置12からの審査要請を電子メールにて受信すると、図5に示された表示部54にその旨が表示される。この表示を見た担当者は、操作部52を操作し、レセプト審査手段62を起動する。これによりレセプトの審査が開始される。なお、審査装置14が審査要請の電子メールを受信すると、自動的に審査を開始するようにしても良い。
【0046】
レセプトの審査要請があった場合には、電子メールを送信してきた審査要請装置12を管理する保険者を特定し、審査装置14の電子証明書を添付してセキュアデータセンタ16のデータラック46に記憶されている当該保険者のレセプトファイルへアクセスする。
【0047】
セキュアデータセンタ16では、ファイアウォール48・Webサーバ50を介してドキュメントエクスチェンジサーバ44にて審査装置14からのアクセス要求を受信する。この際に、アクセス要求に添付されている電子証明書を参照し、認証された審査装置14からのアクセス要求であるか否かを電子認証局システム42に問い合わせる。ここで、認証された審査装置14からのアクセス要求でないと判断すると、受信したアクセス要求を拒否する。他方、認証された審査装置14からのアクセス要求であると判断すると、当該保険者のデータラック46に記憶されているレセプトファイルを審査装置14に対して送信する(S4)。
【0048】
レセプトファイルを受信した審査装置14では、レセプト審査手段62にてレセプトファイルから個々のレセプトを取得する。次に、記憶部58の審査データベースを参照しつつ、レセプト内容の審査を実行し、審査結果を所定形式に審査結果ファイルに格納する(S5)。全てのレセプトについて審査結果がでると、審査結果ファイル作成手段64にて、審査結果ファイルに電子署名を行う。電子署名がされた審査結果ファイルに電子証明書を添付して通信手段66にて通信部56・ネットワーク18を介してセキュアデータセンタ16に送信する(S6)。なお、審査結果を医者がチェックする場合は、表示部54にレセプトと審査結果とを並べて表示することができる。この際に、操作部52から医者が審査コメントを入力し審査結果に記入することも可能である。
【0049】
セキュアデータセンタ16では、ファイアウォール48・Webサーバ50を介してドキュメントエクスチェンジサーバ44にて審査結果ファイルを受信する。この際に、審査結果ファイルに添付されている電子証明書を参照し、認証された審査装置14からの審査結果ファイルであるか否かを電子認証局システム42に問い合わせる(S7)。ここで、認証された審査装置14からの審査結果ファイルでないと判断すると、受信したデータを廃棄する。他方、認証された審査装置14からの審査結果ファイルであると判断すると、保険者ごとに設けられているデータラック46に受信した審査結果ファイルを上記レセプトファイルとともに記憶/保管する(S8)。
【0050】
その後、保険者の担当者は、審査要請装置12の操作部20を操作して審査結果閲覧手段38を動作させ、審査結果取得要求を作成する。審査結果閲覧手段38では、セキュアデータセンタ16に対する審査結果取得要求に電子証明書を添付してセキュアデータセンタ16のデータラック46に記憶されている当該保険者のレセプトファイルへアクセスする。
【0051】
セキュアデータセンタ16では、ファイアウォール48・Webサーバ50を介してドキュメントエクスチェンジサーバ44にて審査結果取得要求を受信する。この際に、審査結果取得要求に添付されている電子証明書を参照し、認証された審査結果閲覧手段38からのアクセス要求であるか否かを電子認証局システムに問い合わせる。ここで、認証された審査結果閲覧手段38からの審査結果取得要求でないと判断すると、受信した審査結果取得要求を拒否する。他方、認証された審査結果閲覧手段38からの審査結果取得要求であると判断すると、審査結果取得要求の内容に応じて、当該保険者のデータラック46に記憶されているレセプトファイル、審査結果ファイルの一方又は両方を、審査結果取得要求を出した審査結果閲覧手段38を含む審査要請装置12に対して送信する(S9)。以上に述べた審査結果取得要求からレセプトファイル、審査結果ファイルの送信までが、本発明にかかる審査情報取得工程に相当する。なお、審査結果取得要求に添付されている電子証明書としては、セキュアデータセンタ16の電子認証局システム42から審査結果閲覧手段38に発行されたもののほか、当該審査結果閲覧手段38を含む審査要請装置12に対して発行されたものを援用する構成としてもよい。ここで、上記審査結果閲覧手段38が、本発明にかかる審査結果取得装置に相当する。
【0052】
以上説明した実施形態では、レセプトファイルを1ヶ月ごとにまとめて作成し、審査するようにしているが、これに限らず、レセプトが審査要請装置12に入力されるごとにレセプトファイルを作成し、審査するようにしてもよい。これは、レセプト審査をバッチ処理とするか逐次処理とするかのシステム構築上の制約条件の違いによるものにすぎない。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子署名により原本性が保証されたレセプトを物理的且つ論理的に保護されたセキュアデータセンタにて保管でき、更に審査機関にて原本性の保証されたレセプトに基づいて、レセプトの審査が行える。そして、この審査結果を電子署名にて原本性を保証した上でセキュアデータセンタにて保管できる。これにより、安全且つ信頼性の高いネットワークを利用したレセプト審査システムが実現できる。
【0054】
また、有効な電子証明書にて確実に認証できたものだけが、セキュアデータセンタへのレセプト及び審査結果の保管または取得が可能となり、レセプトの改ざん、流出、悪用などを防ぐことができる。
【0055】
レセプト及び審査結果を、セキュアデータセンタにて保険者ごとに保管することにより、誤って他の保険者等がアクセスされる可能性をさらに防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるレセプト審査システムの全体構成例を示すシステム構成図である。
【図2】 図1に示された本実施形態にかかるレセプト審査システムの動作説明図である。
【図3】 審査要請装置の構成例のブロック図である。
【図4】 セキュアデータセンタの構成例のブロック図である。
【図5】 審査装置の構成例のブロック図である。
【図6】 審査装置で使用される審査データベースの例を示す図である。
【符号の説明】
10 保健医療機関、12 審査要請装置、14 審査装置、16 セキュアデータセンタ、18 ネットワーク、20、52 操作部、22、54 表示部、24、56 通信部、26 レセプト取得部、28、58 記憶部、
30、60 処理部、32 電子署名手段、34 レセプトファイル作成手段、
36 審査要請手段、38 審査結果閲覧手段、40、66 通信手段、
42 電子認証局システム、44 ドキュメントエクスチェンジサーバ、
46 データラック、48 ファイアウォール、50 Webサーバ、
62 レセプト審査手段、64 審査結果ファイル作成手段。

Claims (2)

  1. 医療機関から受け取ったレセプトの審査を依頼する複数の保険者がそれぞれ管理する複数の審査要請装置と、レセプトを審査するレセプト審査センタが管理する審査装置と、ネットワークを介して前記審査要請装置及び前記審査装置と接続されるデータセンタと、を含んで構成されるレセプト審査システムであって、
    前記各審査要請装置は、
    予め発行された電子証明書及びレセプトを記憶する記憶手段と、
    前記記憶されるレセプトに電子署名するとともに前記電子証明書を添付して、前記データセンタに送信する手段と、
    前記送信したレセプトに対する審査結果を取得するための審査結果取得要求に前記電子証明書を添付して、前記データセンタに送信する手段と、
    を備え、
    前記審査装置は、
    予め発行された電子証明書を記憶する記憶手段と、
    審査対象のレセプトを取得するためのアクセス要求に前記電子証明書を添付して前記データセンタへ送信し、当該アクセス要求に対して前記データセンタから送信されるレセプトを受信する手段と、
    前記受信したレセプトに対する審査結果に電子署名するとともに前記電子証明書を添付して、前記データセンタに送信する手段と、
    を備え、
    前記データセンタは、
    前記審査要請装置から送信されるレセプト及び審査結果取得要求、並びに、前記審査装置から送信されるアクセス要求及び審査結果を受信するサーバと、
    前記サーバが受信するレセプト及び審査結果を保険者ごとに保管する保管手段と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記受信したレセプトに添付されている電子証明書に基づいて、当該レセプトが予め認証された審査要求装置から送信されたか否かを判断し、認証された審査要求装置から送信されたと判断した場合は、当該レセプトを前記保管手段に保管させる手段と、
    前記受信したアクセス要求に添付されている電子証明書に基づいて、当該アクセス要求が予め認証された審査装置から送信されたか否かを判断し、認証された審査装置から送信されたと判断した場合は、当該アクセス要求に応じて、前記保管手段に保管されているレセプトを当該審査装置に送信する手段と、
    前記受信した審査結果に添付されている電子証明書に基づいて、当該審査結果が予め認証された審査装置から送信されたか否かを判断し、認証された審査装置から送信されたと判断した場合は、当該審査結果を前記保管手段に保管させる手段と、
    前記受信した審査結果取得要求に添付されている電子証明書に基づいて、当該審査結果取得要求が予め認証された審査要求装置から送信されたか否かを判断し、認証された審査要求装置から送信されたと判断した場合は、当該審査結果取得要求に応じて、前記保管手段に保管されている審査結果を当該審査要求装置に送信する手段と、
    を備えることを特徴としたレセプト審査システム。
  2. 前記審査要請装置は、前記レセプトを前記データセンタに送信するときに、前記審査装置へ審査要請を送信し、
    前記審査装置の前記レセプトを受信する手段は、前記審査要請装置から送信される審査要請を受信し、当該審査要請を送信した審査要請装置を管理する保険者を特定し、前記保管手段に保管される当該特定した保険者のレセプトに対する前記アクセス要求を前記データセンタに送信する
    ことを特徴とした請求項1に記載のレセプト審査システム。
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