JP2003524735A - スプリットメカニカル面シール - Google Patents

スプリットメカニカル面シール

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    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/34Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
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Abstract

(57)【要約】 ハウジングと回転シャフトとの間に流体封止を提供するスプリットメカニカル面シールは、それぞれが少なくとも二つのシールリング区分と、半径方向に延びるシール面とを有する第一及び第二シールリングを含む。シールリングのシールリング面は互いに対向する。シールリングの一方は回転シャフトに接続してこれと一緒に回転するが、他方のシールリングはハウジングに接続する。スプリットシールはさらに、流体を第一及び第二シールリングのシール面に導入してその間に封止を確立するために第一シールリングのシール面に形成された、連続した、周辺上の溝を含む。第一シールリングをハウジング又は回転シャフトに接続するための、少なくとも二つの支持区分を有するスプリット支持部材も提供される。本スプリット面シールは、接触式及び非接触式メカニカル面シールの両方として作動が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、概略的には、ハウジングと回転シャフトとの間に流体封止を提供す
るシールに関するものである。より具体的には、本発明は、当該シールのうちの
シール面の部分間に流体を導入する面シールに関するものである。
【0002】 従来のメカニカルシールは、回転シャフトと定置ハウジングとの間に圧力封止
及び流体封止を提供するために、幅広い機械的な装置に利用されてきた。このシ
ールは通常、定置ハウジング内に取り付けられると共にそこから突出する回転シ
ャフトの周囲に配置される。シールは多くの場合、ハウジングのシャフト出口の
位置にボルト止めされることで、加圧された処理流体がハウジングから失われな
いようにする。従来のスプリットメカニカルシールには面型メカニカルシールが
含まれるが、この面型メカニカルシールには、シャフトの周囲に同心円上に配置
されると共に軸方向で相互に間隔を置いた一対の環状のシールリングが含まれる
。このシールリングはそれぞれ、相互に物理的に接触するよう付勢された封止表
面を有する。通常、一方のシールリングは定置したままで、他方のリングがシャ
フトと接触してそれと一緒に回転する。このメカニカルシールは、加圧された処
理流体が外部環境に漏れ出すことを、シールリングの封止表面を相互に物理的に
接触するよう付勢することにより、防止する。表面間で物理的接触が繰り返され
る結果、シール面が摩耗し、そして典型的にはシールが望ましくない疲労という
特徴や漏出を呈したりする。
【0003】 これらの従来の機械的面シールの疲労特性が芳しくないことから、シール部品
、特にシールリングを頻繁に監視及び取り替えする必要がある。損傷したシール
の取り替え及び修理は、メカニカルシールの構成部品の一部を区分化又はスプリ
ット型にしたようなシールデザインにより、容易にされてきた。スプリット又は
部分的にスプリットにしたシール部品の据付は、当該機械的装置を全体的に分解
したり、そして環状シールをシャフトの端部上を通過させる必要なく、行うこと
ができる。しかしながら、スプリット型シールデザインにおいても、シール部品
を取り替えるためにはかなりの時間を要するため、シールを伴った機械的装置の
ダウンタイムを頻繁に長時間とらねばならない。
【0004】 従来技術は、上記の問題を、摩擦による疲労を減らすためにシールリング表面
同士の間に介在する流体を用いた非接触式機械的封止を利用することにより、克
服しようと試みてきた。従来の機械的非接触式面シールは、典型的には、シール
リングの硬質表面に形成された螺旋状の溝を用いることにより、シール面を分離
する流体力学的揚力を生じさせている。その結果生じる隙間により、この隙間内
に流体が位置することができ、封止表面の摩耗が防がれる。この種類のシールの
用途には限界があるが、それはなぜなら、このシールは一方向の態様のみで働く
ように設計されているからである。シールを反対方向に駆動すると、多くの場合
、シールリングは分離せず、お互いに向かって引っ張られるか又は吸引されてし
まい、疲労を増加させ、最終的にはシールが破壊されてしまう。その他の従来の
デザインは特別に設計された、両方向で働くことができる螺旋状の溝(二方向溝
)を利用するものである。しかしながら、これらの溝は多くの場合、シール面を
分離する点では効率が低い。
【0005】 機械的非接触式シールデザインにおいても、何らかの量のシール面の摩耗が、
特に起動時や、又はシャフトが比較的に低速で回転するような期間に起きる。シ
ール部品の疲労を引き起こすこのような摩耗の結果、最終的にはシール部品の交
換が必要となる。
【0006】 非接触式シール用のスプリット・シールデザインが提案されたことは、たとえ
いくつかあるとしてもほとんどない。このようなシールデザインの設計を開発す
るには、スプリットシールデザインではシール面の数が増えることと、シール面
同士の間に流体が存在することとが原因で、いくつかの困難が生じている。シー
ル部品のスプリット区分のそれぞれの間に、そして特にシールリング区分同士の
間にシール面がさらに加わることで、スプリット・シール全体の流体封止を維持
することが困難になる。さらに、シール面間に介在する流体が、スプリット・シ
ール部品に対して分離力を加えることがあり、その結果スプリット部品の分離、
さらには流体の漏出が起きる場合がある。これらの理由から、流体封止を提供で
きると同時に、従来のスプリット・シールデザインの長所をも提供するようなス
プリット型の非接触式メカニカルシールデザインが当業において求められている
【0007】 上記の、そしてその他の従来技術のシールが最適とは言えないことが判明して
いるため、本発明の目的の一つは、流体をシール面間に導入することができると
共に相対的に流体封止を維持するような優れたスプリットメカニカルシールを提
供することである。
【0008】 本発明のもう一つの目的は、幅広い用途に向けた幅広い作用条件下で作用可能
なスプリットメカニカルシールの提供である。
【0009】 本発明のさらに別の目的は、組み立て及び分解が比較的に容易なスプリットメ
カニカルシールを提供することである。
【0010】 本発明のさらに別の目的は、シール面に流体を利用することで、シール性能又
は一体性を損なうことなく、疲労を軽減すると同時に、その他の面での漏れを防
ぐ又は最小限にするスプリットメカニカルシールを提供することである。
【0011】 本発明のさらなる目的は、スプリットシール部品があらゆる作用条件にわたっ
て封止関係に一緒に保たれるスプリットメカニカルシールを提供することである
【0012】 本発明のその他の一般的及びより具体的な目的は、部分的に自明であり、また
図面及び以下の説明から部分的に明白となることであろう。
【0013】 発明の概要 これらの及びその他の目的は、シールのそれぞれの部品をスプリットとするこ
とができ、また防壁流体を定置及び回転シールリングのシール面に導入すること
ができる、本発明のスプリットメカニカル面シールにより達成可能である。本発
明のスプリットメカニカルシールは、例えばシール面の疲労の軽減などの非接触
式シールデザインの長所を提供すると共に、例えば据付及び保守が容易であるな
ど、スプリットメカニカルシールデザインの長所をも提供し、と同時にシール面
全体にわたって処理流体の漏れを防ぐ。加えて、本発明のスプリットメカニカル
シールは、シール面の部分同士の間の接触の程度の調節を可能とし、気体又は液
体といった防壁流体の用途や、複数の環境に適しているという柔軟性及び利点を
も提供するものである。
【0014】 本発明は、ハウジングと回転シャフトとの間に流体封止を提供するスプリット
メカニカル面シールを提供し、このスプリットメカニカル面シールは、それぞれ
が少なくとも二つのシールリング区分と、半径方向に延びるシール面とを有する
第一及び第二のシールリングを含む。このシールリングのシールリング面は相互
に対向する。シールリングの一方は回転シャフトに接続し、かつ回転シャフトと
一緒に回転するが、他方のシールリングはハウジングに接続されている。本スプ
リットメカニカルシールは、流体を第一及び第二のシールリングのシール面に導
入する手段をさらに含む。
【0015】 流体を第一及び第二のシールリングのシール面に導入する手段により、液体又
は気体のいずれかあるいは両方の組合せを含む冷却又は防壁流体のシール面への
導入が可能となる。液体をシール面に導入する場合、このシールは接触面シール
として作用し、このとき、このシール面の少なくとも何らかの部分が作用中に接
触したままとなる。反対に、気体をシール面に導入する場合には、このシールは
非接触式面シールとして作用し、このときこのシール面は部分的又は完全に分離
される。このように、流体をシール面に導入する手段により、本発明のスプリッ
トシールメカニカルシールは、非接触式及び接触式の作用形態の両方で都合に合
わせて作用できるのである。
【0016】 防壁流体を導入する手段は第一シール面に形成された溝であってもよい。この
溝は第一シール面の周囲に連続するものであってもよく、また第一シール面上に
二つの同心円上のシール面を形成するような位置にあることで、二重のシールを
提供するものとなっていてもよい。連続した、周辺上の溝が、この周辺上の溝の
両側に陸地を形成するよう、第一のシール面上に位置していてもよい。防壁流体
は気体でも、液体でも、又はこれらの組合せでもよい。溝内の防壁流体がおおむ
ね主に静水学的力を第一及び第二のシール面に提供することにより、第一のシー
ル面の少なくとも一部分が、第二のシール面の少なくとも一部分から分離するよ
う、防壁流体の圧力など、その他の因子と関連させて溝の寸法を決定することが
できる。
【0017】 防壁流体を第一及び第二のシール面に導入するこの手段には、第一シールリン
グを貫通して形成された流体導管を含めることができる。この流体導管は、第一
シール面に開口部を有していてもよく、また第一シールリングを貫通して概ね軸
方向に延びて、第一シールリングの外側表面で開口していてもよい。第二の流体
導管をスプリット支持部材に形成してもよい。この第二の流体導管を、第一シー
ルリングに形成された流体導管に近接した位置に、かつ流体連絡するように配置
することもできる。
【0018】 選択に応じ、本スプリットシールに、第一シールリングの外側表面に封止的に
係合すると共にこの第一シールリングをハウジングに接続する少なくとも二つの
グランド区分を有するスプリットグランドアセンブリを含めることができる。ス
プリット支持部材には、さらに、スプリットOリングなど、少なくとも一つのス
プリット弾性部材を含めて、このスプリット弾性部材をスプリットグランドアセ
ンブリと第一シールリングの外側表面との間に介在させることで、第一シールリ
ングを半径方向に弾性的に支持させてもよい。
【0019】 さらに選択に応じ、スプリットシールに、少なくとも二つのホルダ区分を有す
るスプリットホルダアセンブリを含めて、第二シールリングを回転シャフトに接
続させてもよい。例えばスプリットOリングなどの少なくとも一つのスプリット
弾性部材をこのスプリットホルダアセンブリと第二シールリングの外側表面との
間に介在させてもよい。このスプリット弾性部材は第二シールリングを半径方向
及び軸方向で弾性的に支持することができる。
【0020】 さらに、第二シールリングがスプリット弾性部材周りに揺動できるようにスプ
リット弾性部材を配置して、第一シール面及び第二シール面の相互に対する共平
面アライメントが維持されるようにしてもよい。このような態様では、シール面
の錘形、即ち、シールリングが圧力により歪んだ結果出来る、シールリングの外
側又は内側直径でのシール面の接触面、が制御されて、シール面が共平面関係で
保たれる。
【0021】 スプリットシールには、回転シャフトとスプリットホルダアセンブリとの間に
位置した、スプリットOリングなどのスプリットシャフトシール部材を含めるこ
とができる。このスプリットシャフトシール部材により、シャフトとスプリット
ホルダアセンブリとの間に流体封止が得られる。
【0022】 選択に応じ、スプリットシールに、閉鎖流体を第一シールリングの背面に導入
するシステムを含めてもよい。この閉鎖流体は、第一及び第二シール面を相互に
付勢して封止関係を持たせる第一シールリングへの閉鎖力をかけるものである。
閉鎖流体を導入するこのシステムは、スプリット支持部材に形成された流体導管
でもよい。この流体導管には、第一シールリングの背面に近接した位置に、閉鎖
流体のこの背面への導入を容易に行えるように開口部を設けてもよい。
【0023】 このスプリットシールには、さらに、第一シールリングのシールリング区分を
、負圧状態においても封止関係に流体的に維持するシステムを含めることができ
る。第一シールリングのシールリング区分を流体的に封止関係に維持するこのシ
ステムには、防壁流体を第一シールリングの外側表面に供給する、第一シールリ
ングに形成された流体導管を含めることができる。この流体導管は、防壁流体を
第一及び第二シール面に導入する手段と流体連絡する開口を有していてもよい。
さらにこのシールには、選択に応じて、第二シールリングの外側表面周囲に配置
された、Oリングなどの弾性部材を少なくとも二つ含めて、流体を流体保持シス
テムから受け取る環状のチャンバを形成させてもよい。
【0024】 シールリングの外径にかかる流体圧力が、シールリングの一方の内径にかかる
流体圧力よりも小さい場合に負圧状態が生じることがある。流体をシール面に導
入する非接触式シールデザインの場合には、シールリングの外径にかかる流体圧
力が、シール面間に導入される流体の圧力よりも小さい場合に負圧状態が起きる
可能性がある。このような状態の結果、シールリングのシールリング区分が分離
してしまうことがある。当該流体保持システムは、シールリングのシールリング
区分の分離を、半径方向で内向きの流体力をシールリングのスプリット区分に対
してかけることにより、防ぐものである。
【0025】 スプリットシールには、さらに、少なくとも二つの支持区分を有するスプリッ
ト支持部材を含めて、第一シールリングをハウジング又は回転シャフトに接続さ
せてもよい。このスプリット支持部材には、第一シールリングを半径方向で支持
すると共に第一シールリングを回転シャフトに接続する、少なくとも二つのホル
ダ区分を有するスプリットホルダアセンブリを含めることができる。このスプリ
ットシールには、さらに、第二シールリングの外側表面に封止係合すると共にこ
の第二シールリングをハウジングに接続するグランドアセンブリを含めてもよい
【0026】 スプリットシールには、さらに、シール面の共平面アライメントを維持する手
段を含めてもよい。シール面で流体圧力が変化すると、シール面に歪みが生じる
場合がある。シール面の圧力に関連した歪みの結果、シール面が共平面関係から
逸脱してしまうような態様で、シール面の一方に錘形たわみが起きることがある
。錘形の結果、ハウジングと回転シャフトとの間の流体封止が失われる可能性が
ある。シール面の共平面アライメントを維持する手段はシール面の錘形を制御す
るものである。
【0027】 シール面の共平面アライメントを維持するこの手段には、第二シールリングの
周囲に位置した弾性部材を含めることができ、こうしてこの第二シールリングを
このスプリット弾性部材の周りに揺動可能としてもよい。このように第二シール
リングを弾性部材周りに揺動可能にすることにより、第一及び第二シール面の共
平面アライメントを維持することができる。
【0028】 図示の実施例の説明 本発明に基づくスプリットメカニカル面シール10を図1及び16に示す。メ
カニカルシール10は好ましくはシャフト12の周囲の同心円上に配置されると
よく、またポンプ等のハウジング11の外壁に固定されているとよい。シャフト
12は軸13に沿って延び、少なくとも部分的にハウジング11内に取り付けら
れる。シール10は、ハウジング11とシャフト12との間に流体封止を提供す
ることで、ハウジング11から処理媒体が逃げないように構成される。流体の封
止は、定置シールリング14及び回転シールリング16により達成されるが、こ
れらのリングはそれぞれ、図4,6、及び16に示すように、半径方向に延びる
円弧状のシール面20、18と、一対の区分シール面22及び24を有する。シ
ールリング14のシール面18は、以下により詳細に説明するように、シールリ
ング16のシール面20に対して封止関係になるよう、付勢されている。加えて
、各シールリングの区分シール面22,24は相互に封止係合するよう付勢され
ている。このように、これらの個々のシール面により、以下に詳述するように、
幅広い作用条件下及び幅広い用途で作用可能な流体封止が提供される。
【0029】 ここで用いられる「処理媒体」及び「処理流体」という術語は、一般的には、
ハウジング11を通過して運ばれる媒体又は流体を言う。例えばポンプの用例で
は、処理媒体はポンプハウジングを通過してポンプ搬送される流体である。
【0030】 ここで用いられる「軸方向」及び「軸方向に」という術語は、シャフト軸13
に対して概ね平行な方向を言う。ここで用いられる「半径方向」及び「半径方向
で」という術語は、シャフト軸13に対して概ね直交する方向を言う。
【0031】 スプリットメカニカルシール10は、好ましくは、防壁流体が第一及び第二シ
ールリング14,16のそれぞれシール面18,20の間に導入されるようなス
プリットメカニカル非接触型面シールであるとよい。非接触型面シールでは、防
壁流体は、シール面18の大部分の半径方向部分と、シール面20の半径方向部
分との間の接触を最小限にする、抑制する、又は妨げることにより、シール面1
8,20の摩擦係合及びその結果の疲労を軽減する働きをする。従って、非接触
型面シールには、シール面が恒常的に完全に分離しているようなシールデザイン
、シール面が特定の条件下で、即ちシャフトの回転期間に完全に分離するような
シールデザイン、及びシール面が時折又は部分的に分離するようなシールデザイ
ンが含まれる。対照的に、接触型の面シールには、シール面の部分的又は完全な
接触が維持されるようなシールデザインが含まれる。両方のシールの種類とも、
防壁流体は、シール面から熱を移動させてシール面への熱応力の作用を軽減する
熱移動媒体として機能する。
【0032】 本発明と一緒に用いられる防壁流体は気体でも、液体でも、又は両方の組合せ
でもよい。典型的には、摩擦接触したままになるシール面面積は、防壁に気体を
用いる場合より、防壁に液体を用いた場合の方が大きくなる。従って、防壁に気
体を利用すると、防壁に液体を利用した場合に比べて、シール面18,20の摩
擦疲労を小さくすることができる。しかしながら、気体防壁流体はすべての用途
に向いている訳ではなく、その理由は、少量の防壁気体の処理媒体への漏れが起
きる場合があるからである。シールに防壁液体を利用すると、気体に比べて液体
の方が熱移動特性が良好であるため、熱応力の作用を軽減する上で高い効果が得
られる。当業者であれば、ある流体媒体の別のものに対する相対的選択は、シー
ルを用いる用途の種類に依存するであろうことを理解されよう。例えば最小限の
防壁気体の漏れなら許容できるような用途では、シール面の疲労を減らし、シー
ルの寿命を延ばすためには、防壁気体が好ましいであろう。処理媒体内に少量の
防壁気体が存在しても好ましくないような用途では、液体シールが好ましいであ
ろう。
【0033】 従って、本発明のシールは、気体又は液体(あるいはこれらの組合せ)といっ
た両方の防壁流体用途に適しているという、柔軟性及びユニークな長所を提供す
るものである。加えて、本発明のメカニカルシールの特徴の多くは、ここで説明
するように、伝統的なメカニカル(即ち接触型)面シールや、非接触型面シール
の用途にも適している。従って、本発明のシールは非接触型のシール構成(例え
ば気体シール)だけに限られるものでなく、従来のスプリットメカニカルシール
及び従来の気体シールに独自な両方の特徴を簡単だが洗練されたシールデザイン
で達成するものである。
【0034】 図1乃至3及び16を参照すると、図示のスプリットメカニカルシール10は
、定置シールリング14及び回転シールリング16に加え、シールグランドアセ
ンブリ30及び回転シールリングホルダアセンブリ100を含む。このシールグ
ランドアセンブリ30は、一方が図2に示された、一対の同一のグランド区分又
は二分の一片34a及び34bを含む。グランド区分34aは、軸方向の最も外
側の端部(図2の底側)から始まり、内側表面を有するが、この内側表面は、軸
方向に延びる第一表面36と、この第一表面36から半径方向に段を付けられた
、一体に形成されると共に軸方向に延びる第二表面38とを含む。第一表面36
及び第二表面38が互いに組み合わされて第一環状接続壁面40を形成する。軸
方向に延びる第三表面42は第二表面38から半径方向に段を付けられており、
それらの間に第二環状接続壁面44を形成する。第三表面42は、エラストマ製
受容チャンネル46及び48により、軸方向に分割されて、それぞれ第三表面4
2から軸方向に段を付けられた三つの部分42a、42b、及び42cを形成す
る。軸方向に延びる第四表面50は第三表面42から半径方向に、第三環状接続
壁面52により段を付けられている。傾斜した第四表面54はグランド区分第四
表面50から半径方向で内向きに、かつ軸方向外側に向かって、延びる。
【0035】 グランドアセンブリ30は、グランドアセンブリ30の底面58に沿って形成
されたハウジングガスケット溝56を有する。この溝56には平らな環状のエラ
ストマ製ガスケット60が据え付けられるが、このガスケット60は、好ましく
は溝56の深さよりも大きな軸方向寸法を有することで、メカニカルシール10
とハウジング11との間に密接な圧力封止及び流体封止を提供するとよい。好適
な実施例の一つでは、当該ハウジングガスケット60は各グランド区分34a,
34b内に取り付けられるよう、二つの円弧状区分に予め切断されている。この
ハウジングガスケット区分は、溝56内に取り付けられると共にそこに接着剤で
固定されることが好ましい。この構成は、一緒に取り付けられたときのメカニカ
ルシール10とハウジング11の対になった部分からの処理流体の漏れの防止の
一助となる。
【0036】 それぞれ軸方向に延びるグランドシール表面62,63には、その内部にグラ
ンドガスケット溝64が形成されている。この溝64は、グランド第二表面38
からグランドガスケット溝56に向かって延びる主軸部分66を有する。この主
溝区分66に対して垂直な溝区分68及び70は、それぞれ第二表面38及びグ
ランドガスケット溝56に向かって延び、また主溝区分66から半径方向で内向
きに間隔を置いた溝区分72は、第二シール表面38に沿って延びる。一対の内
部垂直溝区分74及び76は主溝区分66から第三グランド表面42に向かって
垂直に延び、主溝区分66から半径方向で内向きに間隔を置いた溝区分78は第
三グランド表面42に対して平行に延びて垂直な溝区分74及び76を接続する
【0037】 図1及び3を参照すると、グランド溝66に対して形状が補完的なエラストマ
製グランドガスケット80がこの溝内に据え付けられている。このガスケット8
0は、図3及び8に最もよく示されるように、溝66内に据え付けられるとスプ
リットグランドシール表面62,63を越えて延びる。ガスケット80の露出部
分は、他方のグランド区分34bのスプリットグランドシール面に形成された補
完的な溝に捕捉される。グランドシール面62,63の間でガスケット80の両
端を捕捉することにより、所定の最大圧力にさらされたときにスプリットグラン
ドシール表面間の間で形成された隙間にガスケット80が突出することが防止さ
れる。この二重捕捉という特徴により、圧力の漏れを生じたり、シール10のそ
の他の部品の機械的裕度を緩和することなく、グランド区分により大きな圧力を
耐えさせることができる。グランドガスケット80は、例えばエラストマゴムな
ど、いかなる適した弾性材料から形成してもよい。さらに、ガスケット80は好
ましくは図示の形状を有するとよいが、当業者であれば、ガスケット80及びそ
の対応する溝66がいかなる幾何学形状を有していてもよいことは認識されよう
【0038】 図2及び3を参照すると、グランドシール表面62及び63の各々の内部には
対になった緊締具受容孔84が形成されている。この孔84は雌ねじを切られた
小径部分86と、同心円的な、雌ねじを切られていない大径部分88とを有する
。好ましくは、この孔84の雌ねじを切られていない部分88が、グランドシー
ル表面62,63に最も近い位置に配置されるとよい。位置合わせピン82がグ
ランドシール表面63から延び、他方のグランド区分のシール表面に形成された
位置合わせ孔83内に受容される。位置合わせピン82は、組み立てられたとき
に、グランドシール区分34a及び34bのグランドシール表面63,64の何
らかの正確な位置合わせを確実に行えるよう働く。
【0039】 孔84には、図7A及び7Bに示された形状を有するねじ90が取り付けられ
る。このねじ90は、好ましくは主シャフト92及びねじ頭部分96を有すると
よい。ねじシャフト92は螺設された遠位部分93と、雌ねじを切られていない
近位部分94とを有する。螺設された部分93の外径は近位部分94の外径より
も大きい。図18に示すように、各ねじ90は共に、一対のグランド区分34a
及び34bを緊締する。ねじ90の螺設された遠位部分93が孔84の雌ねじを
切られた部分86にねじ込まれると、この遠位部分93は孔84内に肯定的に維
持される。ねじ90が孔84を通過してさらに移動すると、このねじの遠位端は
孔84の雌ねじを切られていない部分88又は遊び隙間に進入する。この方向で
はねじ90はぴったりと固定される訳ではないが、それでも孔84内に肯定的に
維持される(即ち離脱不能である)。好適な実施例の一つでは、遠位の螺設され
た部分93の直径が、雌ねじを切られた小径部分86の直径に対合する。
【0040】 本発明のねじ90及び孔84の図示の形状は著しい利点を有する。具体的には
、ねじ90は、組立前に、グランド区分34a,34bのいずれの側からでも緊
締具受容孔84内に取り付けることができるが、この点は据付作業が難しい場合
には特に便利であり、またねじ90はグランド区分内に肯定的に維持される。ね
じ90がグランド区分から完全に離脱することを防ぐことにより、組立及び分解
時にねじ90が不用意に失われることが防止されるため、据付時間を短縮しなが
らもシールの組立を容易にすることができる。
【0041】 グランド区分の各々には、本発明のメカニカルシール10をハウジング11に
取り付けるためのボルト(図示せず)を収容する二つの緊締具凹部98が含まれ
る。あるいはその代わりに、ボルト−タブをシール10の周辺周りに提供して、
シール10のハウジング11への接続を簡単に行えるようにしてもよい。適した
ボルト−タブの例は、両者とも本出願の譲受人に譲渡され、そしてここに参考文
献として編入された米国特許第5,209,496号及び米国特許第5,571
,268号に示されている。
【0042】 図1、3、5及び9に示すように、ホルダアセンブリ100は、図2に示され
た、グランドアセンブリ30内に形成されたチャンバ102内に配置され、また
そこから半径方向で内向きに間隔を置いている。しかしながら、このホルダアセ
ンブリ100は必ずしもグランドアセンブリ30内に配置されなくてもよいこと
は理解されたい。ホルダアセンブリ100は、その一方が図5に示された、一対
の同一の円弧状ホルダ区分104a及び104bを有する。図5及び9に示すよ
うに、各ホルダ区分には外側表面106及び内側表面108が含まれる。このホ
ルダ区分の内側表面108は、半径方向で内側に向かって傾斜した第一表面11
0を有し、この第一表面110は末端で、軸方向に延びる第二表面112となる
。一対の連続した半径方向で内向きの段を付けられた表面がそれぞれ第三表面1
14及び第四表面115を形成する。第二表面112及び第三表面114は、そ
の間に一体に形成された、半径方向で内側に向かって延びる第一壁面118を有
し、また第三表面114及び第四表面115は、その間に一体に形成された、半
径方向で内側に向かって延びる第二壁面120を有する。さらなる対の、連続し
た半径方向で内向きの段を付けられた表面がそれぞれ第五表面116及び第六表
面119を形成する。第四表面115及び第五表面116は、その間に一体に形
成された半径方向で内側に向かって延びる第三壁面121を有し、また第五表面
116及び第六表面119は、その間で一体に形成された半径方向で内側に向か
って延びる第四壁面117を有する。第六表面119の直径は、好ましくは、ホ
ルダアセンブリ100を取り付けるシャフト12の直径に等しいか、又は僅かに
大きいとよい。
【0043】 ホルダ区分の外側表面106は第一の軸方向に延びる外側表面122及び半径
方向で内向きに傾斜する第二外側表面124を有する。好適な実施例の一つでは
、ホルダ区分の第一外側表面124の外径が、グランド区分の第四表面50の直
径よりも小さい。この隙間により、ホルダアセンブリ100のグランドアセンブ
リ30内への収容が可能となり、その内部で支障のない回転運動ができる。第二
外側表面124の外径は、好ましくはグランド区分第五表面54の内径よりも小
さいとよく、またグランド区分第三表面42よりも大きいとよい。
【0044】 ホルダ区分104aの第六面119上には、スプリットシャフトガスケット1
28を取り付けるための環状のチャンネル126が形成されている。ガスケット
128をチャンネル126内に取り付けるとシャフト12と封止的に対合し、ホ
ルダ及びシャフトの境界面に沿って流体封止が提供される(図1を参照されたい
)。第二壁面120には、好ましくは位置合わせピン132の一端を受容する筒
状の位置合わせ孔130が形成されているとよい(図1)。この位置合わせピン
132の他端は回転シールリング16の対応する孔134に受容される。突起1
32は、以下に詳述するように、回転シールリング16を付勢して回転運動を行
わせることによりメカニカル回転手段として作用する。
【0045】 図示のホルダ区分104a、104bは、各スプリットホルダシール面136
,138上に形成された、図5に示される形状を有するホルダガスケット溝14
0を有する。ホルダガスケット142は溝140に対して補完的な形状をしてお
り、溝140内に据え付けられる。溝140内に据え付けたときのホルダガスケ
ット142は、図3に最もよく示されるように、ホルダシール面136,138
を越えて延びる。ガスケット142の露出部分は、反対側のホルダ区分シール面
に形成された補完的な溝内に据え付けられる。この構成により、上述したように
、所定の値を超えた圧力での流体封止が提供される。ガスケットは、例えばエラ
ストマゴムなど、いかなる適した変形可能な材料から構成されてもよい。
【0046】 ホルダ区分104a,104bの各々は、ねじ146を取り付けられる一対の
緊締具受容孔144を有する(図16)。このホルダ孔144はグランド区分3
4a,34bの緊締具受容孔84と同様であり、また同じようにねじ146もね
じ90と同様である。有利なことに、ねじ146及び孔144は上述した態様で
作用する。
【0047】 ホルダアセンブリ100、グランドアセンブリ30、及びねじ90及び146
は、例えばステンレス鋼など、適当に剛性の材料ならいかなるものから形成され
てもよい。
【0048】 図4及び10を参照すると、回転シールリングアセンブリ16には、一方が図
4に示された、一対の円弧状の回転シールリング区分150a,150bが含ま
れる。この回転シールリング区分は概ね滑らかな円弧状の内側表面152を有す
る。回転シール区分の内側表面152の内径は、シャフト12の直径よりも大き
いため、そこへの取付が可能である。
【0049】 回転シール区分の外側表面154は、それぞれが他方から半径方向で内向きに
段を付けられた、一連の軸方向に延びる外側表面を有する。軸方向に延びる第二
外側表面158は、第一の軸方向に延びる外側表面156から半径方向で内向き
に段を付けられている。この第一外側表面156及び第二外側表面158の組み
合わせで、この第一及び第二外側表面間で軸方向に延びる第一環状接続壁面16
0が形成される。第三の軸方向に延びる外側表面162は、第二及び第三外側表
面間に軸方向に延びる第二環状接続壁面164により、第二外側表面158から
半径方向で内向きに段を付けられている。第四の軸方向に延びる外側表面166
は、第三外側表面162から半径方向で内向きに段を付けられている。この第三
外側表面162と第四外側表面166との組み合わせで、この第三及び第四外側
表面間で軸方向に延びる第三環状接続壁面168が形成される。第四環状接続壁
面169が、第四外側表面166から内側表面152に向かって半径方向に延び
る。
【0050】 回転シール区分の段を付けられた外側表面154は、ホルダ区分104a,1
04bの段を付けられた内側表面108に対して補完的であるため、回転シール
区分のホルダ区分への取付が可能である。回転シール区分の第四外側表面166
の直径はホルダ区分第五表面116の直径よりも小さい。同様に、回転シール区
分の第二外側表面158及び第三外側表面162の直径は、それぞれホルダ区分
の第三表面114及び第四表面115の直径よりも小さい。
【0051】 スプリットOリング170及び172などのエラストマ製部材を、回転シール
リング16の周囲に同心円上に配置することができる。好適な実施例の一つでは
、Oリング170が、ホルダ区分の第二表面112及び回転シール区分の第二外
側表面158に沿って据え付けられ、また、図1、9、10及び15Aに示すよ
うに、第一接続壁面160、又は、ホルダ区分の第一壁面118のいずれかに選
択的に当接させることができる。Oリング172はホルダ区分の第四表面115
及び第三壁面121に沿って据え付けられると共に、回転シール区分の第四外側
表面166及び第三接続壁面168に当接する。このOリング170及び172
は、回転区分のシール表面24のそれぞれを対応するシールリング区分に封止的
に接触させることにより流体封止及び圧力封止を形成するのに、充分弾性である
。Oリング170及び172は処理流体と組合わさって、ロータ区分の軸方向シ
ール表面24を一緒に弾性的に付勢する、半径方向で内向きの力を加えることに
より、シール面を通じた漏れを防止又は最小限にする働きをする。加えて、Oリ
ング172は軸方向の支持を回転シールリング16に加えることにより、回転シ
ールリング16の軸方向の動きを妨げる。
【0052】 シール面18及び20の間や、このシール面の外径及び内径表面間での流体圧
力の違いの結果、シール面18及び20a,bの歪みが生じる可能性がある。こ
の種類の歪みにより、シール面が錘型化する場合がある。「錘型化」という術語
は、二つのシール面が共平面関係から逸脱してしまうような態様で、シール面の
一方がたわむことを言う。錘型化の結果、多くの場合、シールリングの外径又は
内径のいずれかでシール面の接触が望ましくないものになる。
【0053】 錘型化を防ぐためには、Oリング172を、図17Cに示すように、回転シー
ルリング区分150a及び150bの外側表面154に沿って、回転シールリン
グ16を通過する軸400にほぼ沿った位置に配置する。この位置では、Oリン
グ172は、その周囲を回転シールリングが揺動できるような弾性揺動部材とし
て働く。Oリング172のこのような揺動は、シール面18及び20を共平面ア
ライメントに維持するよう作用する。
【0054】 図17A及び17Bは、Oリング172を軸400上以外の位置に配置したと
きの回転シールリングのシール面20の錘型化の影響を強調した形で示す。軸4
00の、そしてひいてはOリング172の具体的な位置は、例えば回転シールリ
ングにかかる流体圧力の大きさやシールリングの特定の寸法など、数多くの因子
に依存するものである。特定のシールリング形状のための軸400の位置は、従
来の有限要素分析技術を用いることにより、当業者であれば容易に決定すること
ができる。図17Aでは、シール面18及び20a、bにおける圧力歪みの結果
、回転シール面部分20aの内径部分が定置シールリングのシール面18に向か
ってたわみ、またシール面部分20bの外径部分がシール面18から遠ざかる方
向にたわむ。図17Aでは、Oリング172は軸400から半径方向で内側に位
置している。反対に、図17Bでは、Oリング172は軸400から半径方向で
外側に位置している。このように、シール面18及び20a,bでの圧力歪みの
結果、シール面部分20bの外径部分がシール面18に向かってたわみ、シール
面部分20aの内径部分がシール面18から遠ざかる方向にたわむ。
【0055】 スプリットメカニカルシール10を完全に稼働させる際、非接触式及び接触式
の面シール態様の両方において、Oリング172の揺動によりシール面20の弾
性揺動が可能となり、と同時に対向するシール面間の共平面接触が常に維持され
るか、又はこれらの面間の所定の隙間が維持される。
【0056】 当業者であれば、Oリング170及び172はここで説明した特定の位置に限
られるものでないことは認識されよう。交互の配置が可能であり、その中には、
揺動弾性部材(Oリング172)をステータシールリング14の背面に据え付け
て同様のシール面アライメント機能を提供する配置が含まれるが、これに限られ
るものではない。
【0057】 回転シールリング区分の図示のシール面20は、図4に最も良く示されるよう
に、内部に形成された連続した円弧状の周辺上の溝180を有する。ある好適な
実施例では、この溝180は内側表面152と回転シールリング16の第一外側
表面156との間に半径方向に配置される。従って、溝180は、回転シールリ
ングのシール面20を二つの同心円上のシール面又は陸部分20a及び20bに
分割するものである。このような態様で、二重のシールが定置シールリング14
と回転シールリング16との間に形成される。
【0058】 図1、12及び13を参照すると、溝180はステータシールリング14のシ
ール面18と連絡する。以下にさらに詳述するように、特定の調節された圧力、
多くの場合処理圧力よりも大きな圧力を加えられた防壁流体が、この溝180に
、ステータシールリング14に形成された防壁流体導管228を通じて導入され
る。この防壁流体は、図12及び13でFの印を付けた矢印で示されるように
、シール面18及び20に対して分離力を加える作用をする。この分離力は主に
、シール面18の半径方向部分と、シール面20a及び20bの半径方向部分と
の間の接触を最小限にする、妨げる、又は防止することにより、シール面18、
20a、20bの摩擦係合及びその結果の疲労を軽減する役目をする流体静力学
的な力である。この分離力の大きさは、例えば溝の寸法、例えば軸方向の深さ及
び半径方向の幅、シール面の形状、導管228の大きさや、防壁流体の圧力など
、数多くの因子に依存する。防壁流体の選択もまた、分離力の大きさ及びシール
面分離の程度を選択するときの因子である。防壁流体が気体であるような用途で
は、シール面の接触が小さい方が好ましく、従って、シール面の分離の程度が大
きい方が好ましい。防壁を液体とする用途では、気体に比べて液体の熱移動特性
が高いため、シール面の分離の程度が小さいことが必要である。
【0059】 本発明のスプリットメカニカルシール10の大きな長所は、冷却又は防壁流体
をシールリング14,16のシール面18,20に導入することを可能とする点
である。本発明のシールのもう一つの長所は、シール面接触の程度を調節したり
、シール面18及び20間に形成される間隙の大きさを調節することにより、気
体又は液体のいずれでも本シールが作用できる点である。液体を用いる場合、本
シールを従来のバランス装置に戻して、従来の接触式メカニカル面シールとして
作用させることができる。反対に、気体を用いる場合には、シール面が部分的に
又は完全に分離されるような非接触型メカニカル面シールとして、本シールは作
用する。非接触式で作動する場合には、シール面接触の程度、即ちシール面間の
間隙の大きさ、は、以下に説明するように、Oリングとの組合せで作用する閉鎖
流体システムや、溝180における防壁流体圧力を調節することにより、制御及
び均衡させることができる。このように、溝180及び軸方向の孔228は、こ
れらのその他の特徴と組み合わさることにより、シールリング区分のシール面を
通じた漏れを促進させることなく、非接触式及び接触式の両方の作用形態でスプ
リットメカニカルシールの便利な作動を可能とするものである。
【0060】 溝180内の防壁流体は、図12及び13に示すように、半径方向で外向きの
力FRO及び半径方向で内向きの力FRiを回転シールリング16にかける。外
側壁面184の表面積が溝180の内側壁面186の表面積よりも大きいために
、これらの力の結果、正味で半径方向で外向きの力FROが回転シールリング1
6にかかることになる。溝180の大きさは、以下に説明するように、この溝内
の防壁流体の生じる半径方向で外向きの力FROが、Oリング170,172か
ら、及び処理媒体から回転シールリング16にかかる半径方向で内向きの力F を概して上回らず、しかも数桁小さいような寸法とされる。このように、防壁
流体による半径方向で外向きの力FROが、回転シールリング16の回転シール
リング区分150a,150bを分離又は「吹き飛ばす」ことはない。
【0061】 シールの一例を、軸方向の深さを0.068インチとし、半径方向の幅を約0
.25インチの寸法にした溝180を持たせて構成した。この例では、この溝は
回転シールリング16の内側表面152からほぼ0.375インチに配置された
。その結果、二つの回転シールリング表面20a及び20bの半径方向の幅が約
0.185インチとなった。
【0062】 本発明のシールは、説明され、かつ図示された溝形状に限られることはなく、
例えば回転シールリング16の内側表面152と外側表面156との間に半径方
向に配置された一連の螺旋状溝など、その他の溝のデザインを含めることができ
る。従って、螺旋状の溝はこの回転シールリング面20を同心円上のシール面2
0a及び20bに分割して二重のシールを形成することとなる。螺旋状の溝は一
方向でも、又は二方向の溝でもよい。溝内の防壁流体により、シール面18及び
20a,20b間に主に流体力学的な分離力が提供される。適した螺旋状の溝の
デザインの例は、すべて参考文献としてここに編入することとする米国特許第4
,889,348号、第5,143,384号及び第5,529,315号に説
かれている。
【0063】 図1,4,10、12及び15を参照すると、複数の軸方向の孔183が回転
シールリング区分を貫通して溝180から第二環状接続壁面164まで延びる。
この孔は、好ましくはシールリング16の周囲に沿って等間隔を置いているとよ
い。当業者であれば、いかなる間隔の数及び態様を利用してもよいことは認識さ
れよう。
【0064】 防壁流体は、回転シールリング区分の外側表面154に、軸方向の孔183を
通じて導入することができる。図15に最も良く示されているように、Oリング
170及び172、回転シールリング区分の外側表面154、及びホルダ区分の
内側表面108は、これらが組合わさったときに、流体封止、圧力封止を行う環
状チャンバ185を形成する。このチャンバ185に孔228、溝180、及び
軸方向の孔183を通じて導入される防壁流体は、半径方向で内向きの流体力F rr を、回転シールリング区分の外側表面154にかける(図15A)。この半
径方向で内向きの流体力Frrは、Oリング170及び172並びに処理媒体の
提供する、半径方向で内向きの力と組合わさって作用することにより、、回転区
分シール表面24のそれぞれを別の区分と封止接触させて、流体封止及び圧力封
止を維持する。
【0065】 半径方向で内向きの流体力Frrは、チャンバ185内の防壁流体の圧力を制
御及び/又は調節することにより、変更又は調節することができる。このような
態様で、回転シールリング区分にかかる半径方向で内向きの力を調節すれば、シ
ール内の作動条件の変化を補償することができる。例えば、回転シールリング区
分の外側表面154にかかる流体圧力が、回転シールリング区分の内側表面15
2にかかる流体圧力よりも下回るような負圧状態の結果、以下により詳述するよ
うに、回転シールリング区分の分離が起きる場合がある。負圧状態はさらに、外
側表面154にかかる流体圧力がシール面18及び20a,bの間に導入される
防壁流体の圧力を下回ったときにも起き得る。「負圧状態」という文言は、シー
ルリング及びホルダアセンブリの外側表面にかかる流体圧力が、シールリング及
びホルダアセンブリの内側表面にかかる流体圧力、又は、シール面に導入される
流体圧力よりも小さいようなあらゆる状態を意味するものとして、ここに定義す
る。このような状態では、半径方向で内向きの力Frrを増加させることにより
、シールリング区分の分離を防ぎ、ひいてはそれによりシールリング区分表面2
4間の封止を維持することができる。
【0066】 半径方向で内向きの流体力に加えて、チャンバ185内の防壁流体も軸方向の
流体力Fraを回転シール区分に加える(図15A)。軸方向の流体力Fra
いう成分は、Oリング170及び172をそれらの収容状態に維持すると共に、
リングのシール面を相互に向かって付勢する一助となる。軸方向の流体力成分F ra1 はOリング170を付勢することで、回転シールリング区分の外側表面1
54及びホルダ区分の内側表面108に封止係合させる。軸方向の流体力成分F ra1 には、Oリング170の反対側にある処理流体面Fpaの軸方向成分が対
抗する。Oリング170は、どちらの流体圧力がより大きいかに応じて、回転シ
ールリング16の表面160と、ホルダアセンブリ100の表面118との間を
自由に動く。この運動の自由度が提供されることで、回転シールリングのOリン
グ172周りの揺動が容易となる。軸方向の流体力成分Fra2はOリング17
2を付勢することで、回転シールリング区分の外側表面154及びホルダ区分の
内側表面108に封止係合させる。
【0067】 図示のシールの負圧制御という特徴の大きな利点は、単一のメカニカルシール
を複数の環境で作動可能にするという点である。このように、エンドユーザは、
様々な特定の作業条件で用いるのに複数の異なるシール種をストックしておく必
要がない。これにより、本発明のスプリットメカニカルシールという、単一のシ
ール種を購入してストックしておき、これを調節すれば複数の作業条件で流体封
止を提供することができるため、エンドユーザの全体的コストが削減される。
【0068】 当業者であれば、本発明の図示のスプリットメカニカルシール10に、シール
をそれに意図された態様で作動させるために回転シールリングの軸方向の孔18
3を含める必要のないことは容易に認識されよう。例えば、負圧状態が生まれる
可能性が低いような用途では、スプリットメカニカルシール10の作動及び効率
に影響を与えることなく、回転シールリング16を軸方向の孔183なしで構成
することができる。
【0069】 図6及び11に示すように、定置シールリング14には、それぞれが他方に同
一な一対の円弧状シールリング区分200a,200bが含まれる。定置シール
リングの円弧状区分200a,200bは、第一軸13及び外側表面204に対
して平行に延びる概ね滑らかな円弧状の内側表面202を有する。この定置シー
ルリング区分は、シール面18、そこから軸方向に延びる第一外側表面や、この
第一外側表面206から半径方向で内向きに段を付けられた、さらに軸方向に延
びる第二外側表面208を含む。第一外側表面206及び第二外側表面208は
、それらが組み合わさって、この第一及び第二外側表面間に半径方向に延びる第
一環状接続壁面210を形成する。軸方向に延びる第三外側表面212は、第二
外側表面208から、この第二及び第三外側表面間に半径方向に延びる第二環状
接続壁面214により半径方向の内向きに段が付けられている。定置シールリン
グ14は、シール面18に対向する概ね滑らかな円弧状底面216を有する。定
置シールリング区分200a,200bは、この底面216に沿って形成された
凹部220を有する。メカニカルばねクリップ174が、グランドアセンブリ3
0の底面55に機械的に接続されると共に、この凹部220内に収容される(図
3及び16)。この構成は、チャンバ102内に定置シールリング14を位置合
わせ及び収容する助けになると共に、定置シールリング区分14がシャフト12
及び回転シールリング16と一緒に回転するのを妨げる機械的インピーダンスを
提供する助けともなる。適した機械的クリップはエー・ダブリュー・チェスター
トン社から販売されているチェスタートン・メカニカル・シール製品番号442
番である。
【0070】 定置区分の内側表面202の内径はシャフト12の直径よりも大きく、また回
転シールリング16の内側表面152の直径よりも大きいため、シャフト12及
び回転シール16の両方の定置シールリング14に対する運動が可能である。複
数のエラストマ製部材、即ちスプリットOリング222、224、及び226が
、定置シールリング区分14の区分シール表面22を、他方の定置シールリング
区分と封止接触した状態に置くのに充分な半径方向内向きの付勢力を提供する。
加えて、Oリング222,224、及び226は、流体封止及び圧力封止を、グ
ランドアセンブリ30と定置シールリング14との間に形成する。このOリング
222,224はグランドアセンブリ30の第三表面42内に形成されたチャン
ネル48,46に収容される。Oリング226は、グランドアセンブリ30の第
二表面38及び第一環状接続壁面40に向かい合うよう据え付けられる。定置シ
ールリングは好ましくはカーボン又はセラミック材料から構成されるとよい。
【0071】 図6、11、及び15を参照すると、複数の防壁流体孔228が定置シールリ
ング区分200a及び200b内に形成されている。この孔228には、定置シ
ールリング区分の第二外側表面208から半径方向で内向きに延びる、半径方向
に延びる部分230と、この半径方向部分230と連絡すると共にそこからシー
ルリング区分のシール面18に向かって延びる軸方向部分232とが含まれる。
図示しない防壁流体レザバを出た防壁流体はシールリングのシール面18,20
及びシール面20に形成された溝180に、孔228を通じて導入される。
【0072】 防壁流体孔が、ここで説明され、かつ図示された数又は形状に限られないこと
は当業者であれば認識されよう。例えば、単一の防壁流体孔を提供してもよい。
あるいはその代わりに、防壁流体を、シールリング14及び16に形成される孔
以外の手段によりシール面18,20に提供することも可能である。例えば、防
壁流体をシール面に、シールリング区分の外径及び/又は内径から、螺旋状のポ
ンピング溝等を通じて導入することも可能である。このような態様で、防壁流体
は必ずしも別々の流体提供でなくともよく、処理媒体自体であってもよい。
【0073】 同様に、防壁流体孔の位置及び構成もここで具体的に開示されたものに限らず
、その他の位置及び構成としても同じ結果を達成し得る。例えば、防壁流体孔を
回転シールリング16や定置シールリング14に形成しても、またシールリング
のいずれかの外側表面に向かってシール面から延びさせてもよい。加えて、防壁
流体孔をシール面18,20から、シールリングの外側表面に向かって直線的に
延びさせてもよい。
【0074】 防壁流体孔の代替的な構成を図6Aに示す。防壁流体孔228に加えて、軸方
向の流体孔229がシール面18から定置シールリング14の後方、即ち第二環
状接続壁面214に向かって延びる。実施例の一つでは、流体孔228及び軸方
向の流体孔229を定置シールリング14の周囲に交互に構成する。この形状の
防壁流体孔は防壁気体又は液体で作動可能であるが、防壁液体がシール面18及
び20に導入される用途に特に適している。軸方向の流体孔229は防壁液体を
シール面18から、定置シールリング14の後方にある第二環状接続壁面214
に向かって輸送する。このような態様で、定置シールリングの後方における流体
圧力がシール面18における流体圧力のまま維持される。従って、この特定の形
状により、シール10を従来の均衡型装置に戻し、従って従来の接触式面シール
として作動させることができる。
【0075】 図15に最もよく示すように、防壁流体孔228の各半径方向部分230は、
定置シールリングの第二外側表面208で開放することで、孔228と、グラン
ドアセンブリ30内に形成された同様の軸方向の防壁流体孔234との間に流体
連絡を提供する。
【0076】 グランドアセンブリ30に形成された孔234は、このグランドアセンブリ3
0の外側表面236で一端を開放させ、グランドアセンブリ30の第三表面42
の部分42bで他端を開放させている(図1及び2)。Oリング222及び22
4は溝48及び46内に部分42bのいずれかの側で位置し、流体封止及び圧力
封止を定置シールリング区分220a,200bとグランドアセンブリ30との
間に提供する。このような態様で、流体封止、圧力封止を行う環状チャンバがO
リング222,224、グランドアセンブリの部分42b、及び定置シールリン
グ14の第二外側表面208の間に形成されて、防壁流体がこのチャンネル内に
保たれ、また流体が軸方向の孔228に導かれる。防壁流体レザバ(図示せず)
を出た防壁流体はグランド孔234及び環状チャンバを通じて定置シールリング
区分の孔228のそれぞれに供給される。
【0077】 メカニカルばねクリップ174はOリング172と組み合わさって、定置及び
回転シールリング14及び16を弾性支持する軸方向の力を提供することで、定
置及び回転シール表面18及び20が相互に付勢されるよう、シールリングを付
勢する。図1及び15に示すように、シールリング14及び16は、グランド及
びホルダアセンブリ30,100の不動の壁面及び面に対して間隔を置いた浮い
た関係で、浮いた、かつ非不動的に支持されている。この浮いた及び非不動的な
支持と、間隔を置いた関係とにより、回転シール区分150a,150b及び定
置シールリング区分200a,200bの相互に対する小さな半径方向及び軸方
向の浮き運動が可能となっており、一方で回転するシール面20を、定置シール
リング面18に追随させると共に封止関係に置くことができる。このように、回
転及び定置シール区分150a,b及び200a,bは、この浮揚作用の結果、
自己位置合わせ式になっている。
【0078】 クリップばね174が提供する機械的付勢に加え、さらなる流体付勢システム
が本発明のシール10には提供されている。図1,11及び15を参照すると、
当該流体付勢システムには半径方向に延びる閉鎖流体孔240が含まれ、この孔
240は、定置シールリング区分200a,200bの、例えば外側表面204
などの後方表面に導入される閉鎖流体を導入するために、グランドアセンブリ3
0を半径方向に貫通して形成されており、閉鎖力を定置及び回転シールリング1
4,16に提供するものである。半径方向に延びる閉鎖流体孔240は防壁流体
孔234に対して隣接して、かつ平行に配置される。閉鎖流体孔240は一端で
グランドアセンブリの外側表面236に開放し、他端でグランドアセンブリ30
の第三内側グランド表面42の部分42aと、第二環状接続壁面44とに開放す
る。流体封止及び圧力封止を行う環状閉鎖流体チャンバ242が、Oリング22
4,226、定置シールリング区分200a及び200bの外側表面204、及
びグランドアセンブリの内側表面の間に形成されている。
【0079】 図15に最もよく示されているように、調節された圧力をかけられた閉鎖流体
が閉鎖流体レザバ(図示せず)から閉鎖流体チャンバ242に閉鎖流体孔240
を通じて提供される。この閉鎖流体は液体でも、気体でも又は両者の組合せでも
よい。閉鎖流体は流体閉鎖力Ffcを定置及び回転シールリング区分にかける。
この流体閉鎖力Ffcはメカニカルばねの閉鎖力Fscと組み合わさって作用す
ることで、シール面18及び20を相互に付勢して封止関係に置く。好ましくは
、流体閉鎖力Ffc及びメカニカルばねの閉鎖力Fscの合計が、防壁流体分離
力Fに釣り合うことにより、シール面18及び20の過剰な分離、及び、封止
が失われる可能性、例えばシール面18及び20間で過剰な流体漏れが起きる可
能性が防がれる。
【0080】 流体閉鎖力Ffcの大きさは、閉鎖流体チャンバ242内の閉鎖流体の圧力を
制御することにより調節又は調整することができる。定置及び回転シールリング
区分にかかる閉鎖力を調節できるという能力は大きな利点をもたらす。例えば、
作動条件を変更する場合にシール面18及び20間の封止関係を維持するために
、閉鎖力の大きさを変更することができる。さらに、閉鎖力の大きさを調節すれ
ば、異なる公差を有するシール部品を利用したために機械的ばね力が変化した場
合も、この変化を補償することができる。結論的には、スプリットメカニカルシ
ール10と流体フィードバックシステムとを組み合わせると、シール面18,2
0間に形成された流体封止及び/又は間隙を動的に調節して、作動中の漏れ量を
制御することができる。
【0081】 この流体付勢システムの持つ大きな利点は、例えば流体導管など、シール面の
分離量をを外部から制御し、シール面間に形成された流体封止を調節するための
簡単な一体構造を提供する点である。
【0082】 従って、本システムは、シール面18,20に導入された防壁流体が提供する
分離力と組み合わさって、又は、シール10に収容された加圧流体からは独立し
て、シール面の接触の程度を調節すべく作動させることができる。よって、スプ
リットメカニカルシール10は、幅広い作動条件にわたって、シール面の分離や
、その間に形成される流体封止を調整又は調節することができる。この点により
シールの柔軟性が向上すると共に、シールを多くの環境で利用することができる
【0083】 当業者であれば、シールはここで説明したような特定の流体閉鎖システムに限
られるわけでなく、代替的な流体閉鎖システム構成も可能であることは認識され
よう。例えば、単一の流体レザバを用いて、防壁流体を溝に供給することと、閉
鎖流体を定置シールリングの外側表面に供給するという、両方を行うことができ
る。その代わりに、処理媒体を閉鎖流体として用いてもよい。さらに、メカニカ
ルばねクリップ174又は閉鎖流体システムのいずれかを軸方向の付勢力の唯一
の源として利用し、その他の軸方向の閉鎖力の必要性をなくしてもよい。
【0084】 本発明のスプリットメカニカルシール10には、閉鎖圧力と、シールに提供さ
れる防壁流体の圧力とのいずれか又は両方を調節することで、シールリング14
,16のシール面18,20における所望の状態を維持する圧力フィードバック
システム(図示せず)を含めることができる。この圧力制御システムには、作動
中の防壁流体及び閉鎖流体の圧力の変化を監視するための、シール内部又はシー
ルに取り付けられた圧力センサを含めてもよい。この圧力センサを制御器等に閉
鎖又は開放フィードバックシステムで接続して、作動状態の変化を原因とする圧
力変化に応答して防壁及び/又は閉鎖流体圧力を調節させてもよい。圧力フィー
ドバックシステムの例は、両者とも参考文献としてここに編入することとする米
国特許第2,834,619号及び米国特許第3,034,797号に開示され
ている。
【0085】 その代わりに、圧力フィードバックシステムは、例えば防壁流体、処理流体又
は閉鎖流体などのシステム流体の一つを調整子流体入力として利用し、この調整
された入力に基づいて防壁流体圧力又は閉鎖力のいずれかを調整するものでもよ
い。こうすることで、この圧力フィードバックシステムは、選択された流体圧力
間の圧力変化を検出し、不均衡を補正することができる。この圧力フィードバッ
クシステムは、この補正を、当該システムを高圧流体供給に接続して、内部の圧
力を高めるためにシステムに流体を加えたり、又は内部圧力が所定値を越えたと
きにシステムから圧力を排出することにより、達成する。
【0086】 図1、11、及び15に示すように、定置シールリング14の外側表面204
に防壁流体グランド孔234を通じて防壁流体を導入してもよい。Oリング22
2及び224、定置リング区分の外側表面204、及びグランドアセンブリの内
側表面は、組み合わさった状態で、流体封止、圧力封止チャンバ270を形成す
る。このチャンバ270にグランド孔234を通じて導入された防壁流体は、半
径方向で内向きの流体源Frbを定置シールリング区分の外側表面204に印加
する。半径方向で内向きの流体力Frbは、Oリング222,224及び226
並びに処理媒体の提供する半径方向で内向きの力や、閉鎖流体チャンバ242内
の閉鎖流体の提供する半径方向で内向きの流体力Frcと組み合わさって働き、
定置シールリング区分のシール表面22のそれぞれを他方の区分と封止接触する
状態に置き、こうして流体封止、圧力封止を維持する。
【0087】 回転シールリングと同様な態様で、半径方向で内向きの流体力Frbは、チャ
ンバ270内の防壁流体の圧力を制御及び/又は調整することにより、調節又は
変更することができる。同様に、半径方向で内向きの流体力Frcは、閉鎖流体
チャンバ242内の閉鎖流体の圧力を制御及び/又は調整することにより、調節
又は変更することができる。このような態様で、回転シールリング区分に加え、
定置シールリング区分にかかる半径方向で内向きの力を、作動状態の変化に応じ
て調節することができる。例えば、定置シールリング区分にかかる半径方向で内
向きの力を増加させると、負圧状態下での定置シールリング区分の分離を防ぐこ
とが可能である。
【0088】 図14に大まかに示すように、同一のボールソケット型緊締機構が、Oリング
128,170、172、222,224及び226の自由端に設けられている
。一端では、このOリングが先細りになっていき、概ね半球型のショルダ部25
0と、それに隣接する環状のネック部252を形成する。ネック部252のすぐ
隣には概ね球形のヘッド部254が設けられる。緊締時には、環状のカラー部2
58がネック部252を包囲かつ捕捉し、また肩部250が環状のジャケット部
260に密接に接触するよう、ヘッド部254を、Oリングの他端にある対合す
る球形ソケット部256に挿入する。加えて、シール10及びその関連する部品
は断面で描かれているが、Oリング128,170、172、222,224、
及び226は上記の形状を有する連続した、かつ完全な構造である。
【0089】 組立時には、回転シール区分150a及び150bをシャフト12の周囲に取
り付け、またこの回転シールリングの位置合わせ孔134を、ホルダアセンブリ
の位置合わせ孔130から延びた、軸方向に延びる位置合わせピン132に位置
合わせすることにより、ホルダアセンブリ100内に取り付ける。Oリング17
0を回転シール区分150a及び150bの周囲に同心円上に配置し、さらにホ
ルダ第二表面112、回転シール第二外側表面158と封止接触した状態に置く
が、ホルダ第一壁面118又は回転シール第一壁面160のいずれかに接触させ
てもよい。同様に、Oリング172を回転シール区分150a及び150bの周
囲に同心円上に配置し、さらにホルダ第四面115、ホルダ第三壁面121、回
転シール第四外側表面166、及び回転シール第三壁面168と封止接触した状
態に置く。Oリング170及び172は、シール区分150aの回転シール表面
24を、シール区分150bのシール表面24のそれぞれを封止接触した状態に
置くのに充分な半径方向で内向きの力を提供する。次にホルダ区分34a及び3
4bを、緊締具受容孔144に肯定的に維持されるねじ146を緊締することに
より、一緒に固定する。図1及び15に示すように、回転シール区分150a及
び150bはホルダアセンブリ内側表面108から間隔を置いており、Oリング
170及び172によりそこに非不動的に支持されるため、回転シールリング1
6の小規模の半径方向及び軸方向の不動が可能である。
【0090】 定置シールリング区分200a及び200bをシャフト12上に同心円上に取
り付け、Oリング222、224、及び226により一緒に固定する。Oリング
222,224、及び226は、シール区分200aのシール表面22をシール
区分200bのシール表面22に封止接触した状態に置くのに充分な半径方向で
内向きの力を定置シールリング外側表面204に提供する。
【0091】 グランド区分34a及び34bを、ホルダアセンブリ100、及び、定置及び
回転シールリング14及び16の周囲に同心円上に置き、グランド区分の緊締具
受容孔84に取り付けられると共に肯定的に維持されるねじ90により、一緒に
固定する。このねじはグランドアセンブリ30に、本発明の緊締具受容孔84及
びねじ90により固定されるため、シール10から不用意に外れることはない。
加えて、ねじ90にはグランドアセンブリ30のいずれの側からでも手が届くた
め、ねじ90の取付にシャフトを回転させる必要はない。さらに当業において公
知の代替的シール緊締手段を、本発明のシールに用いてもよい。
【0092】 グランドアセンブリ30をハウジング11に完全に固定する前に、シャフト1
2、ホルダアセンブリ100、及び定置及び回転シールリング14,16をチャ
ンバ102内の中心に配置すべきである。中心に配置する機構の適したものの例
は、本譲受人に譲渡されると共にここに参考文献として編入された米国特許第5
,571,268号に説かれている。
【0093】 グランドアセンブリ30及びホルダアセンブリ100を適宜位置合わせすると
、グランドガスケット80及びホルダガスケット142は、グランド及びホルダ
区分の対向するシール面上に形成された別々のガスケット溝64,140に捕捉
される。この二重の捕捉構造により、区分シール面に形成された圧力封止及び流
体封止を損なうことなく、より高い圧力にシール10を耐えさせることができる
。加えて、Oリング222、224、及び226はグランド内側表面と、定置シ
ールリング14の外側表面204との間で圧力封止及び流体封止を形成する。
【0094】 シール10を組み立ててポンプハウジング11に取り付けた後、図1及び15
に示すように処理媒体を処理流体チャンバ300内に封止する。処理流体チャン
バは、グランド内側第四表面50及び第五表面54、グランド第三壁面52、O
リング170及び222、ホルダアセンブリの外側表面106及び第一及び第二
内側表面110,112、回転シールリング16の第一外側表面156、及び定
置シールリング14の第一及び第二外側表面206,208及び第一接続壁面2
10により規定される。典型的には空気である周囲媒体が、定置及び回転シール
リング内側表面152,202、回転シールリング16の第四壁面169、Oリ
ング128、及びシャフト12により規定される、多くの場合処理チャンバ30
0から封止された周囲流体チャンバ310を充填する。この「周囲」及び「周囲
媒体」という術語は、処理環境又は処理媒体以外のあらゆる外部環境又は媒体を
含むものとして意図されている。
【0095】 定置及び回転区分シール表面22,24は、Oリング170、172、222
、224、及び226の半径方向の力により、この対の他方の区分と封止接触し
た状態に置かれる。処理チャンバ300内の処理媒体の圧力は、処理流体の圧力
に比例したさらなる半径方向内向きの力を回転シールリング区分第一外側表面1
56及び定置シールリング区分第一及び第二外側表面206,208に印加して
、区分シール表面22,24を一緒に付勢する。
【0096】 Oリング128は、処理流体がシャフト12に沿って、そして周囲流体チャン
バ310に浸出するのを防ぐ。平板ガスケット60はハウジング11及びシール
10の境界面に沿った処理流体の浸出を防ぐ。Oリング170,172,222
,224,及び226は処理流体が周囲流体チャンバ310に、それぞれホルダ
アセンブリ100及びグランドアセンブリ30を介して侵入するのを防ぐ。
【0097】 作動時には、防壁流体を溝180及びシール面18,20a,20bに、定置
シールリング14の防壁流体孔228を通じて導入する。防壁流体は主に静水力
学的揚力をシール面18,20a及び20bに印加するが、この力が作用して、
定置シールリング面18の少なくとも一部分が回転シールリング20a及び20
bの少なくとも一部分から分離することでその間に間隙が形成される。防壁流体
が、このシール面間に形成された間隙を充填し、シール面18及び20を分離さ
せて、処理チャンバ300内の処理流体と、周囲流体チャンバ310内の周囲流
体との間に流体封止を形成する。この間隙は所定の幅に維持されるか、又は、シ
ール面全体を通じて漏れを抑えると同時に、疲労が軽減するようシール面を分離
させるべく、調節が可能である。
【0098】 シール10の防壁流体の効果は二倍である。第一に、防壁流体はシール面の疲
労を、シール面18とシール面20a及び20bとの間の直接の摩擦接触の量を
減らすことにより軽減することができるため、シール部品の寿命が長くなる。第
二に、防壁流体は、シール面間の直接の摩擦接触の生じる熱をシール面から遠く
へ移動させるよう作用するため、シール10全体を通じて温度分布がさらに均一
となり、ひいては部品がさらされる熱応力を軽減することでシール部品の耐用寿
命も長くなる。
【0099】 加えて、本発明のスプリットメカニカルシール10は異なる種類の防壁流体、
例えば気体又は液体あるいはこれらの組合せなど、で作動可能であるという、不
可欠な柔軟性を提供するものである。この柔軟性が可能であるのは、シール面間
の直接の摩擦接触面積を、防壁流体の圧力及び閉鎖流体の圧力を調節し、ひいて
は静水力学的揚力の大きさを調節して所望の分離間隙を生むことにより、制御可
能だからである。概して、防壁に気体を利用する場合には、防壁に液体を利用す
る場合よりも分離間隙が大きい方が好ましいが、それはなぜなら、気体に比較し
て液体の熱移動特性の方が一般的にはより良好だからである。従って、防壁気体
が好ましい用途では、選択された防壁気体にとって適切な、シール面の疲労が妨
げられるような幅に分離間隙を調節してもよい。同様に、防壁液体が好ましい用
途では、選択された防壁液体にとって適切な、シール面の疲労が妨げられるよう
な、幅に分離間隙を調節することができる。
【0100】 本発明のシール10は、シール部品の各々の一部分、例えばグランドアセンブ
リ、ホルダアセンブリ、定置及び回転シールリング、及びOリングなど、がスプ
リット型であるような、完全にスプリット型のメカニカルシールや、好ましくは
スプリットメカニカル非接触式面シールであるという更なる利点をもたらすもの
である。このスプリットシールというデザインは、関連する装置、例えばポンプ
等々、といった装置を完全に分解する必要なく、またシールをシャフトの端部上
を通過させる必要なく、スプリットシール部品の据付及び取り外しを可能にした
ことで、損傷したシール部品の交換又は修理を容易にするものである。
【0101】 さらに、本発明のスプリットメカニカルシール10のスプリット形状は当該シ
ールのシール一体性を犠牲にしたものではない。シール10の本発明によるデザ
インは、シール面22,24、62及び138における、そして、それぞれ定置
及び回転シールリング、グランドアセンブリ、及びホルダアセンブリのスプリッ
ト区分150、200、34及び104のそれぞれの間における半径方向の流体
漏れが防がれるようなデザインである。同様に、定置及び回転シール面18,2
0a及び20bにわたった流体漏れは、シール面を互いに封止関係に付勢するよ
う働くと共に、シール面の適正なアライメントを維持するよう働く、シールリン
グに印加される軸方向の閉鎖力の組合せにより、防がれる。
【0102】 通常の作動時には、図1及び15に示すように、処理流体チャンバ300内の
処理流体の圧力は、周囲流体チャンバ310の修理流体の圧力よりも大きく(正
の圧力状態)、この処理流体は半径方向で内向きの力を定置及び回転シールリン
グのそれぞれ外側表面204,154と、ホルダアセンブリ100の外側表面1
06とに印加する。この処理流体が印加する半径方向で内向きの力は、シールリ
ング及びホルダアセンブリの区分を流体封止関係にあるよう一緒に保持する上で
助けとなる。
【0103】 処理流体チャンバ300内の処理流体の圧力が周囲流体チャンバ310内の修
理流体の圧力を下回った場合(負圧状態)には、この周囲流体は半径方向で外向
きの力を定置及び回転シールリングのそれぞれ内側表面202,152に印加す
る。この状態の間に生まれた差圧が、半径方向で外向きの力がOリングの印加す
る半径方向で内向きの力よりも大きくなるようなものである場合、シールリング
区分は分離して、シール面に渡って漏れが起きてしまう可能性がある。
【0104】 負圧状態にあるシール面18,20及びシール面22,24でこの種類の漏れ
を防ぐために、周囲流体圧力からシールリングへかかる半径方向で外向きの力に
対する平衡は、Oリング222,224,及び226が定置シールリング区分2
00a及び200bに提供する、そしてOリング170及び172が回転シール
リング区分150a及び150bに提供する半径方向で内向きの力に、チャンバ
185内に配置された防壁流体が回転シールリング区分の外側表面154に印加
する半径方向で内向きの力が組み合わされて、とられる。この状態の間、半径方
向で内向きの流体力Frrは、Oリング170及び172の提供する半径方向で
内向きの力と組み合わされて、回転区分シール表面24のそれぞれを他方の区分
と封止接触した状態に維持するよう働き、こうして流体封止及び圧力封止が維持
される。
【0105】 作動中、Oリング172は、その周囲に回転シールリング16が揺動する揺動
弾性部材として働くことにより、回転シールリングシール面18と、定置シール
リングシール面20との間の共平面アライメント及び封止関係を維持する。この
ようにしてシール面の錘形化が防がれ、シール面間の流体封止の消失が妨げられ
る。加えて、Oリング172の存在、及びそれがもたらす揺動可能性とにより、
シール面18及び2a,b間での流体封止が失われることなく、シール面20a
及び20bが半径方向で分離されて同心円上のシール面が形成されるといったこ
とが可能となる。従って、Oリング172の揺動作用は、スプリットメカニカル
シール10のフル稼働中、非接触式及び接触式面シール態様の両方で、回転シー
ルリング16の弾性揺動を提供すると共に、対向するシール面間での共平面接触
が確実に常に得られるようにするものである。
【0106】 本流体付勢システムは、閉鎖流体を定置シールリング区分200a,200b
の外側表面204に導入することで、閉鎖力を定置及び回転シールリング14,
16に提供する。調節された圧力を加えられた閉鎖流体は閉鎖流体チャンバ24
2に閉鎖流体孔240を通じて提供される。閉鎖流体は、流体閉鎖力Ffcを定
置及び回転シールリング区分に印加する。この流体閉鎖力Ffcは、メカニカル
ばね閉鎖力Fscと組み合わさって作用し、シール面18及び20を相互に付勢
して封止関係に置く。作動中、流体閉鎖力Ffc及びメカニカルばね閉鎖力F の合計は、防壁流体分離力Fと釣り合って、シール面18及び20の過剰な
分離、及び、例えばシール面18及び20間の過剰な流体漏れなど、封止を消失
する可能性を妨げる。
【0107】 前記の流体付勢システムは、スプリットメカニカルシール10の柔軟性を高め
、また、シール面の分離量を外部から制御し、シール面間に形成された流体封止
を調節するために、簡単な一体化された構造、即ち、流体導管、を提供すること
で、多くの環境で当該シールを利用可能とする。本システムは、シール面の接触
程度を調節する際にも、シール面18,20に防壁流体が提供する分離力と組み
合わせて、又は、シール10内に収容された加圧流体からは独立して作動するこ
とができる。このように、スプリットメカニカルシール10は、シール面分離や
、その間に形成された流体封止を幅広い作動状態にわたって調整又は調節するこ
とが可能である。
【0108】 ここに説明され、かつ図示されたのは単一のシール形状のみであるが、本発明
のシール10は、複数のシール10又はシールリングをシャフトに沿った軸方向
に整列させるような二重又は縦列あるいは複数シール構成で利用してもよいこと
は、当業者の認識するところであろう。
【0109】 従って、本発明は、上記の説明から明白となるもののなかでも、上に挙げた目
的を効率的に達成するものであることを、理解されよう。本発明の範囲から逸脱
することなく、特定の変更を上記の構成に行うことが可能であろうため、上記の
説明に含まれた、又は添付の図面に示された事項はすべて、実例として解釈され
るべきものであり、限定的な意味のものとしては意図されていない。
【0110】 さらに、以下の請求の範囲は、ここで説明した本発明のあらゆる一般的及び具
体的特徴、及び、言語上の問題としてその範疇に入る可能性のある本発明の範囲
のあらゆる記述を網羅しようとしたものであることを、理解されたい。
【0111】 以上、本発明を説明したところで、新規であると訴え、特許証による保護を求
めるところは
【図面の簡単な説明】
本発明のこれら及びその他の特徴及び長所は、添付の図面と関連させながら以
下の詳細な説明を参考にすることにより、より十二分に理解されることであろう
。前記の図面において、異なる図面を通じ、同様の参照記号は同様な要素を言及
するものである。図面は、実寸ではないが、本発明の原理の実例を挙げたもので
あり、相対的な寸法を示したものである。
【図1】 本発明の教示に基づいた、流体をシール面に導入する構造の実例を
示す、スプリットメカニカルシールの横断面の断面図である。
【図2】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールのグ
ランドアセンブリの半分を見た斜視図である。
【図3】 本発明の教示に基づいた、図1の組立済みスプリットメカニカルシ
ールの半分を見た斜視図である。
【図4】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールの回
転シールリングの半分を見た斜視図である。
【図5】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールの回
転シールリングホルダアセンブリの半分を見た斜視図である。
【図6】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールの定
置シールリングの半分を見た斜視図である。図6Aは 定置シールリングに形成
された流体孔の代替的配置を示す、図1のスプリットメカニカルシールの定置シ
ールリングの半分を見た斜視図である。
【図7】 図7Aは本発明の教示に基づいた、グランド又はホルダアセンブリ
ねじを見た斜視図である。図7Bは図7Aのねじの側面立面図である。
【図8】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットシールのグランドアセ
ンブリの上面断面図である。
【図9】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールの回
転シールリングホルダ区分の表面の側面立面図である。
【図10】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットメカニカルシールの
回転シールリング区分の表面の側面立面図である。
【図11】 本発明の教示に基づいた、図1のスプリットシールの定置シール
リング区分の側面立面図である。
【図12】 本発明の教示に基づいた、シールリング溝内に生じる分離力を示
した、図1のスプリットメカニカルシールの定置シールリング区分及び回転シー
ルリング区分の側面立面図である。
【図13】 本発明に基づいた溝内の力をさらに示した、図12に示されたス
プリットシールのシールリング面の断面側面立面図である。
【図14】 本発明に基づくエラストマ製部材の断面図である。
【図15】 本発明に基づいた、図1で示されたスプリットメカニカルシール
を横断面で見た断面図である。図15Aは本発明に基づいた、図1で示されたス
プリットメカニカルシールのホルダアセンブリ及び回転シールリングを横断面で
見た断面図である。
【図16】 本発明に基づく図3のシール部品を分解した、組立られていない
状態の図である。
【図17】 図17A−Cは回転シールリングの揺動を示した、図1のスプリ
ットメカニカルシールの静止シールリング区分及び回転シールリング区分を横断
面で見た側面立面図である。
【図18】 図1のスプリットメカニカルシールのグランドアセンブリの、本
発明に基づきそこに形成された緊締孔をさらに示した分解側面立面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/992,751 (32)優先日 平成9年12月17日(1997.12.17) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/992,753 (32)優先日 平成9年12月17日(1997.12.17) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/005,957 (32)優先日 平成10年1月9日(1998.1.9) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/013,089 (32)優先日 平成10年1月26日(1998.1.26) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/013,698 (32)優先日 平成10年1月26日(1998.1.26) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/013,635 (32)優先日 平成10年1月26日(1998.1.26) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/033,538 (32)優先日 平成10年3月2日(1998.3.2) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ルアン ボー アメリカ合衆国 02148 マサチューセッ ツ州 マルデン、ワイオミングアベニュー 75アール (72)発明者 ウー シーフェン アメリカ合衆国 01950 マサチューセッ ツ州 ニューバーリーポート、ヘイルスト リート 46 (72)発明者 クラーク マーレン エス. アメリカ合衆国 01950 マサチューセッ ツ州 ニューバリーポート、ウィルソンウ ェイ 4 Fターム(参考) 3J041 AA01 AA06 BA09 BB02 BC01 DA01 DA05 DA06 DA16

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(11)と回転シャフト(12)との間に流体封止
    を提供するスプリット非接触式メカニカル面シールであって、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第一シー
    ル面(18)とを有する第一シールリング(14)と、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第二シー
    ル面(20A,20B)とを有する第二シールリング(16)であって、前記第
    一及び第二シール面が相互に対向する、第二シールリング(16)と を含み、前記第一シールリング(14)及び前記第二シールリング(16)の一
    方は前記回転シャフト(12)に接続して一緒に回転し、前記第一シールリング
    及び前記第二シールリングの他方は前記ハウジング(11)に接続し、さらに 防壁流体を前記第一シール面及び前記第二シール面に導入すると共に、前記第
    一シール面(18)の少なくとも一部分を前記第二シール面(20A,20B)
    の少なくとも一部分から分離するための概ね主に静水力学的力を生じる手段(2
    28) を含む、スプリット非接触式メカニカル面シール。
  2. 【請求項2】 ハウジング(11)と回転シャフト(12)との間に流体封止
    を提供するスプリット面シールであって、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第一シー
    ル面(18)とを有する第一シールリング(14)と、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第二シー
    ル面(20A,20B)とを有する第二シールリング(16)であって、前記第
    一及び第二シール面が相互に対向する、第二シールリング(16)と を含み、前記第一シールリング(14)及び前記第二シールリング(16)の一
    方は前記回転シャフト(12)に接続して一緒に回転し、前記第一シールリング
    及び前記第二シールリングの他方は前記ハウジング(11)に接続し、さらに 閉鎖流体を前記第一シールリング(14)の背面(214)に導入して閉鎖力
    を前記第一シールリングに提供する手段であって、前記閉鎖力は前記第一及び第
    二シール面(18,20A,20B)を相互に向かって付勢する、手段(240
    ,242,204) を含む、スプリット面シール。
  3. 【請求項3】 ハウジング(11)と回転シャフト(12)との間に流体封止
    を提供するスプリットメカニカル面シールであって、 少なくとも二つのシールリング区分と、半径方向に延びる第一シール面(18
    )とを有する第一シールリング(14)と、 少なくとも二つのシールリング区分と、半径方向に延びる第二シール面(20
    A,20B)とを有する第二シールリング(16)であって、前記第一及び第二
    シール面が相互に対向する、第二シールリング(16)と を含み、前記第一シールリング(14)及び前記第二シールリング(16)の一
    方は前記回転シャフト(12)に接続して一緒に回転し、前記第一シールリング
    及び前記第二シールリングの他方は前記ハウジング(11)に接続し、さらに 流体を前記第一シール面(18)及び前記第二シール面(20A,20B)に
    導入する手段(228)と、 前記第一シールリング(14)を前記ハウジング(11)及び前記回転シャフ
    ト(12)の一方に接続するための、少なくとも二つの支持区分(34A,34
    B)を有するスプリット支持手段(30)と を含む、スプリットメカニカル面シール。
  4. 【請求項4】 ハウジング(12)と回転シャフト(11)との間に流体封止
    を提供するスプリットメカニカル面シールであって、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第一シー
    ル面(18)とを有する第一シールリング(14)と、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第二シー
    ル面(20A,20B)とを有する第二シールリング(16)であって、前記第
    一及び第二シール面が相互に対向する、第二シールリング(16)と を含み、前記第一シールリング(14)及び前記第二シールリング(16)の一
    方は前記回転シャフト(12)に接続して一緒に回転し、前記第一シールリング
    及び前記第二シールリングの他方は前記ハウジングに接続し、さらに 前記第二シールリング(16)の前記シールリング区分を負圧状態で封止関係
    に流体的に一緒に保持する手段(228,180,183,185) を含む、スプリットメカニカル面シール。
  5. 【請求項5】 ハウジング(11)と回転シャフト(12)との間に流体封止
    を提供するスプリットメカニカル面シールであって、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第一シー
    ル面(18)とを有する第一シールリング(14)と、 少なくとも二つのスプリットシールリング区分と、半径方向に延びる第二シー
    ル面(20A,20B)とを有する第二シールリング(16)であって、前記第
    一及び第二シール面が相互に対向する、第二シールリング(16)と を含み、前記第一シールリング(14)及び前記第二シールリング(16)の一
    方は前記回転シャフト(12)に接続して一緒に回転し、前記第一シールリング
    (14)及び前記第二シールリング(16)の他方は前記ハウジング(11)に
    接続し、さらに 流体を前記第一シール面(18)及び前記第二シール面(20A,20B)に
    導入する手段(228)と、 前記第一シール面(18)及び前記第二シール面(20A,20B)の共平面
    アライメントを維持する手段(172)と を含む、スプリットメカニカル面シール。
  6. 【請求項6】 前記第一シールリング(14)が前記ハウジング(11)に接
    続し、前記第二シールリング(16)が前記シャフト(12)と一緒に回転する
    、請求項3に記載のスプリットメカニカルシール。
  7. 【請求項7】 前記スプリット支持手段(30)が、前記第一シールリング(
    14)の外側表面(204)に封止的接続された少なくとも二つのグランド区分
    (34a、34B)を有すると共に前記第一シールリング(14)を前記ハウジ
    ング(11)に接続するスプリットグランドアセンブリ(30)を含み、さらに
    選択に応じて、前記スプリット支持手段が、前記第一シールリング(14)に弾
    性的に係合してその間で封止を形成するために、前記スプリットグランドアセン
    ブリ(30)と前記第一シールリング(14)の前記外側表面(204)との間
    に介在する少なくとも一つのスプリット弾性部材(222,224)をさらに含
    む、請求項10に記載のスプリットメカニカルシール。
  8. 【請求項8】 前記第二シールリング(16)を前記回転シャフト(12)に
    接続するための、少なくとも二つのホルダ区分(104A,104B)を有する
    スプリットホルダアセンブリ(100)をさらに含む、請求項6に記載のスプリ
    ットメカニカルシール。
  9. 【請求項9】 前記第二シールリングに弾性的に係合してその間で封止を形成
    するために、前記スプリットホルダアセンブリ(100)と前記第二シールリン
    グ(16)の前記外側表面(154)との間に介在する少なくとも一つのスプリ
    ット弾性部材(170,172)をさらに含み、前記スプリット弾性部材が、例
    えば前記第二シールリングを軸方向で弾性的に支持できる、請求項8に記載のス
    プリットメカニカルシール。
  10. 【請求項10】 前記スプリット弾性部材(172)が、前記第一シール面(
    18)及び前記第二シール面(20A,20B)のアライメントを維持するため
    に、前記第二シールリング(16)の前記スプリット弾性部材周りの揺動を可能
    とするよう配置された、請求項9に記載のスプリットメカニカルシール。
  11. 【請求項11】 前記シャフトと前記スプリットホルダアセンブリとの間に流
    体封止を提供するために、前記回転シャフト(12)と前記スプリットホルダア
    センブリ(100)との間に配置されたスプリット弾性シャフト封止手段(12
    8)をさらに含む、請求項8に記載のスプリットメカニカルシール。
  12. 【請求項12】 前記第二シールリングを前記回転シャフトに接続するために
    前記第二シールリング(16)を半径方向で支持する、少なくとも二つのホルダ
    区分(104A,104B)を有するスプリットホルダアセンブリ(100)と
    、 前記第二シールリングに弾性的に係合してその間で封止を形成するために、前
    記スプリットホルダアセンブリ(100)と、前記第二シールリング(16)の
    外側表面(154)との間に介在する第一スプリット弾性部材(170)と をさらに含み、 前記スプリット支持手段が、 前記第一シールリング(14)の外側表面(204)に封止的に接続された少
    なくとも二つのグランド区分(34A,34B)を有すると共に、前記第一シー
    ルリングを前記ハウジングに接続するスプリットグランドアセンブリ(30)と
    、 前記第一シールリング(14)に弾性的に係合してその間で封止を形成するた
    めに、前記スプリットグランドアセンブリ(30)と、前記第一シールリング(
    14)の前記外側表面(204)との間に介在する第二スプリット弾性部材(2
    22,224)と を含む、請求項6に記載のスプリットメカニカルシール。
  13. 【請求項13】 流体を導入する前記手段が、前記第一シール面(20)に形
    成された溝(180)を含み、及び/又は、選択的に 前記溝(180)が前記第一シール面の周りに連続している、及び/又は、選
    択的に 前記溝が、二つの同心円上シール面(20A,20B)を前記第一シール面上
    に形成するよう配置されたことで、前記第一シール面と前記第二シール面との間
    に二重の封止を提供する、及び/又は、選択的に 前記溝が前記第一シール面上に位置することで前記半径方向の溝(180)の
    両側に陸地(20A,20B))を形成する、請求項1、3,又は5乃至12に
    記載のスプリットメカニカルシール。
  14. 【請求項14】 前記流体が気体又は液体あるいはこれらの組合せを含む、請
    求項1乃至13のいずれかに記載のスプリットメカニカルシール。
  15. 【請求項15】 前記第一及び第二シール面に流体を導入する前記手段が、前
    記第一シールリング(14)を貫通して形成された流体導管(228)を含む、
    請求項1、3、又は5乃至14に記載のスプリットメカニカルシール。
  16. 【請求項16】 前記流体導管(228)が、前記第一シール面(18)で開
    放すると共に、前記第一シールリングを貫通して軸方向に延びる第一端部を有し
    、及び/又は、選択に応じて、前記流体導管が、前記第一シールリング(14)
    の外側表面(206)で開放する第二端部を有する、請求項15に記載のスプリ
    ットメカニカルシール。
  17. 【請求項17】 前記スプリット支持手段(30)が、内部に形成された防壁
    流体導管(234)を含み、前記防壁流体導管が、前記第一シールリングに形成
    された前記流体導管(228)に近接かつ流体連絡するよう配置された、請求項
    3乃至16に記載のスプリットメカニカルシール。
  18. 【請求項18】 前記第一(18)及び第二シール面(20)に流体を導入す
    る前記手段が、 前記第一シール面に形成された、連続した、周囲上の溝(180)と、 前記第二シールリング(16)を貫通して形成された流体導管(183)であ
    って、前記流体導管と前記溝との間に流体連絡を提供するために、前記第二シー
    ル面に開口を有する、流体導管(183)と を含む、請求項1、3、又は5に記載のスプリットメカニカルシール。
  19. 【請求項19】 閉鎖流体を前記第一シールリング(14)の背面(214)
    に導入して閉鎖力を前記第一シールリングに提供する手段(240,242)を
    さらに含み、前記閉鎖力が、前記第一及び第二シール面を相互に向かって付勢す
    る、請求項1、3、4又は5乃至18に記載のスプリットメカニカルシール。
  20. 【請求項20】 前記閉鎖流体が、前記第一シールリング(14)の周囲に配
    置された少なくとも二つの弾性部材(226,224)により形成された環状チ
    ャンバ(242)に導入される、請求項2及び19に記載のスプリットメカニカ
    ルシール。
  21. 【請求項21】 前記第一シールリング(16)の前記シールリング区分を負
    圧状態で封止関係に流体的に保持する手段(183,185)をさらに含む、請
    求項1乃至3、5乃至12、又は19乃至20に記載のスプリットメカニカルシ
    ール。
  22. 【請求項22】 前記第一シールリングの前記シールリング区分を封止関係に
    流体的に保持する前記手段が、流体を前記第一シールリングの外側表面(154
    )に供給するために前記第一シールリングに形成された流体導管(183)を含
    む、請求項4及び21に記載のスプリットメカニカルシール。
  23. 【請求項23】 前記流体導管(183)が第一及び第二端部を含み、前記第
    一端部が、前記第一シール面に開放すると共に、前記第一及び第二シール面に流
    体を導入する前記手段(228)と流体連絡した状態に配置される、請求項22
    に記載のスプリットメカニカルシール。
  24. 【請求項24】 前記流体導管の前記第二端部が、前記シールリングの前記外
    側表面(154)で開放する、請求項23に記載のスプリットメカニカルシール
  25. 【請求項25】 前記第一及び第二シール面に流体を導入する前記手段(22
    8)が、 前記第一シール面に形成された、連続した、周囲上の溝(180)と、 前記第二シールリング(16)を貫通して形成された第二流体導管(183)
    であって、前記第二流体導管と前記溝との間に流体連絡を提供するために、前記
    第二シール面に開口を有する、第二流体導管(183)と を含む、請求項24に記載のスプリットメカニカルシール。
  26. 【請求項26】 前記第一シールリング(14)に形成された前記流体導管(
    228)が、前記溝(180)及び前記第二流体導管(183)と流体連絡した
    状態に配置され、それにより、前記第一及び第二シール面(18、20)に、前
    記溝(180)及び前記第二流体導管(183)を通じて導入される流体が、前
    記第一シールリングの前記外側表面に、前記第一導管を通じて連絡され、及び選
    択に応じて、 前記シールリング区分を流体的に保持する前記流体が、前記第一シールリング
    の前記外側表面に配置された少なくとも二つの弾性部材(172,170)によ
    り形成された環状チャンバ(185)に導入される、請求項25に記載のスプリ
    ットメカニカルシール。
  27. 【請求項27】 前記負圧状態が、前記第二シールリング(16)の前記外側
    表面(154)での流体圧力が、前記第二シールリング(16)の前記内側表面
    (152)での流体圧力よりも小さい状態を含む、請求項21に記載のスプリッ
    トメカニカルシール。
  28. 【請求項28】 前記第一シール面(18)及び前記第二シール面(20A,
    20B)の共平面アライメントを維持する手段(172)をさらに含む、請求項
    1乃至4、6乃至27のいずれかに記載のスプリットメカニカルシール。
  29. 【請求項29】 前記シール面の共平面アライメントを維持する前記手段が、
    前記第二シールリングの背面(168)に隣接する、前記第二シールリング(1
    6)の周囲に配置されたスプリット弾性部材(172)を含み、それにより前記
    第二シールリングの前記スプリット弾性部材周りの揺動が可能である、請求項5
    及び28に記載のスプリットメカニカルシール。
  30. 【請求項30】 前記第一シールリングを前記ハウジング(11)に接続する
    ために、前記第一シールリング(14)の外側表面(206)に接続された少な
    くとも二つのグランド区分(34A,34B)を有するスプリットグランドアセ
    ンブリ(30)と、及び/又は選択的に、 前記第一シールリングに弾性的に係合することで、前記第一シールリングの前
    記シールリング区分の半径方向の分離を防止すると共に、その間で封止を形成す
    るために、前記スプリットグランドアセンブリ(30)と前記第一シールリング
    の前記外側表面(206)との間に介在する第一スプリット弾性部材(222,
    224)と、及び/又は選択に応じて、 前記第二シールリングを前記回転シャフトに接続するために前記第二シールリ
    ング(16)の外側表面(154)に接続した少なくとも二つのホルダ区分(1
    04A,104B)を有するスプリットホルダアセンブリ(100)と、及び/
    又は選択的に、 前記第二シールリングに弾性的に係合することで、その間で封止を形成する、
    及び/又は選択的に、例えば前記第二シールリングの前記シールリング区分の半
    径方向の分離を防止するなど、のために、前記スプリットホルダアセンブリ(1
    00)と前記第二シールリングの外側表面との間に介在する第二スプリット弾性
    部材(170,172)と を含む、請求項1乃至5のいずれかに記載のスプリットメカニカルシール。
  31. 【請求項31】 前記第二スプリット弾性部材(172)が、前記第二スプリ
    ット弾性部材周りの前記第二シールリングの揺動を可能とするよう配置された、
    請求項30に記載のスプリットメカニカルシール。
  32. 【請求項32】 前記第二シールリングに弾性的に係合することで前記第二シ
    ールリングの前記シールリング区分の半径方向の分離を防止すると共にその間で
    封止を形成するために、前記スプリットホルダアセンブリ(100)と前記第二
    シールリングの前記外側表面(154)との間に介在する第三スプリット弾性部
    材(170)をさらに含む、請求項31に記載のスプリットメカニカルシール。
  33. 【請求項33】 前記第三スプリット弾性部材(170)が、前記第二シール
    リング(16)の前記外側表面(154)、及び、前記ホルダアセンブリの内側
    表面の一方に選択的に当接する、請求項32に記載のスプリットメカニカルシー
    ル。
  34. 【請求項34】 流体を前記第一及び第二シール面に導入する前記手段が、前
    記第一及び第二シール面の間に所定の幅を有する間隙を確立し、前記シールが、
    作動中に前記間隙の幅を調節するための調節手段(240,242)をさらに含
    む、請求項1、3、5、又は30に記載のスプリットメカニカルシール。
  35. 【請求項35】 前記調節手段が、前記第一シールリング(14)の背面(2
    14)に閉鎖流体を導入することで、作動中の前記間隙の幅を調節するために前
    記第一シールリングに選択的に可変の閉鎖力を提供する流体導入手段を含む、請
    求項34に記載のスプリットメカニカルシール。
  36. 【請求項36】 閉鎖流体を導入する前記手段が、前記第一シールリング(1
    4)の背面に閉鎖流体を導入することで、前記第一シールリングに閉鎖力を提供
    する、前記スプリットグランドアセンブリ(30)に形成された流体導管(24
    0)を含み、前記流体導管が、前記閉鎖流体の前記背面への導入を容易とするた
    めに、前記第一シールリングの前記背面に近接した開口を有する、請求項30に
    記載のスプリットメカニカルシール。
  37. 【請求項37】 前記閉鎖流体が、前記第一シールリングの周囲に配置された
    、少なくとも二つの弾性部材(224,226)により形成された環状チャンバ
    (242)に導入される、請求項36に記載のスプリットメカニカルシール。
  38. 【請求項38】 前記スプリットメカニカルシールが非接触式シールである、
    請求項1乃至37のいずれかに記載のスプリットメカニカルシール。
  39. 【請求項39】 前記シールが、作用形態の一つに基づいてスプリット接触式
    メカニカルシールとして作動するよう適合されており、また別の作用形態に基づ
    いてスプリット非接触式メカニカルシールとして作動するよう適合されている、
    請求項3に記載のスプリットメカニカルシール。
  40. 【請求項40】 前記シールリング区分を流体的に一緒に保持する前記手段が
    、半径方向で内向きの力を印加することにより、前記シールリング区分の半径方
    向の分離を防止するよう適合されている、請求項4及び21に記載のスプリット
    メカニカルシール。
  41. 【請求項41】 導入する前記手段により生ずる前記概ね主に静水力学的力が
    、前記第二シール面の少なくとも一部分からの前記第一シール面の軸方向の分離
    を維持するよう適合されている、 請求項1に記載のスプリットメカニカルシー
    ル。
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