JP2003524188A - ともにプレスされる第1および第2の組の基板を用いてicチップのテストを行なうための電気機械的装置 - Google Patents

ともにプレスされる第1および第2の組の基板を用いてicチップのテストを行なうための電気機械的装置

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    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals
    • G01R1/0408Test fixtures or contact fields; Connectors or connecting adaptors; Test clips; Test sockets

Abstract

(57)【要約】 集積チップ(12c)をテストするための電気機械的装置(図2)は、チップ保持サブアセンブリ(12a−12d)、パワーコンバータサブアセンブリ(13a−13c)、および温度調節サブアセンブリ(14a−14d)を含み、これらはそれぞれのプレス機構(15a−15g)によって、圧搾されて多数の組にともに併せられる。この電気機械的装置によって達成される1つの利点は、温度調節サブアセンブリ(14a−14d)をチップ保持サブアセンブリ(12a−12d)に押し付けることにより、熱が伝導によりチップ(12c)に加えられる/チップ(12c)から除去されることである。こうして、チップの温度は正確に調節される。この電気機械的装置によって達成される別の利点は、パワーコンバータサブアセンブリ(13a−13c)をチップ保持サブアセンブリ(12a−12d)に押し付けることにより、テストされるチップ(12c)と、これらのチップのための電源(13c)との間の距離が小さくなることである。したがって、チップがテストされる場合にチップ電力散逸が急速に変化する一方で、容易にチップ電圧を一定に保つことができる。この電気機械的装置の別の利点は、3つのサブアセンブリ(12a−12d,13a−13c,14a−14d)の間の物理的接触が、プレス機構(15a−15g)によって迅速に行なわれ迅速に切断されることである。この迅速な接続/迅速な切断特徴は、チップテスト環境において非常に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
この発明は集積回路チップをテストするための電気機械的装置に関する。より
特定的には、この発明は、チップ保持サブアセンブリ、パワーコンバータサブア
センブリ、および温度調節サブアセンブリが、それぞれのプレス機構によって多
数の組にともに圧搾されるチップテスト装置に関し、このプレス機構は装置内の
いくつものダイメンションのばらつきにも関わらず実質的に一定の力を作用させ
るものである。
【0002】 典型的には、単一のICチップは100,000個以上のトランジスタを含む
。よって、ICチップ製造者は顧客に販売する前に、チップをテストして適切な
動作を確実なものにしなければならない。このテストは通常、以下のように行な
われる。
【0003】 最初に、テストされるべき1群のチップが、いくつかのプリント回路基板に搭
載されたそれぞれのソケットに配置される。各プリント回路基板はボードの一方
端にエッジコネクタを有する。これらのコネクタは、ソケット内のチップのため
にテスト信号とDC電力とを搬送する。
【0004】 チップがソケット内に配置された後で、プリント回路基板は電気機械的装置の
固定ソケットに挿入され、ここでチップテストが行なわれる。各プリント回路基
板がスロットに差込まれると、ボード上のエッジコネクタはスロット内に設けら
れる嵌め合いコネクタに差込まれる。
【0005】 通常、いくつかのプリント回路基板は、互いから離れて水平方向の行でスロッ
ト内に保持される。これに代えて、いくつかのプリント回路基板は、互いから離
れて垂直方向の列でスロット内に保持されてもよい。
【0006】 チップテスト装置内に、スロット内のコネクタからテスト信号コントローラに
延在する多数の信号ラインが設けられる。このコントローラはチップに信号を送
り、チップから応答を受けることによりチップをテストする。また、スロット内
のコネクタから1つ以上の電源に延在する電気ラインが、チップテスト装置内に
設けられる。
【0007】 たいていは、「バーンイン」テストをチップに行なうことが望ましいが、これ
はチップがテストの間に高温に保持されるものである。先行技術においては、こ
れはチップテスト装置を炉に入れ、その内部にファンを設けてチップのテストの
間にこれらの間に熱気が流れるよう循環させることにより行なわれた。
【0008】 しかしながら、上述の先行技術のチップテスト装置における1つの欠点は、チ
ップをテストする温度を正確に調節できないことである。この不正確さの一部は
、各チップに流れる空気の温度および速度のばらつきによって引き起こされる。
また、この不正確さはチップがテストされている間に生じる、チップ電力散逸の
ばらつきによっても引き起こされるが、この問題は電力のばらつきの大きさが増
大するにつれ悪化する。
【0009】 チップが永久的に保持されている製品、たとえばコンピュータなどにおけるI
Cチップの温度を正確に調節するための1つの先行技術の機構は、トゥスタニウ
スキー(Tustaniwskyj)他の、「低応力液体冷却アセンブリ(Low Stress Liqui
d Cooling Assembly)」と題する米国特許第4,809,134号に記載される
。このアセンブリは、液体冷却剤を担持する中空ジャケットを含み、ジャケット
は各ICチップに接触する。こうして、チップの温度は伝導によって正確に調節
される。
【0010】 しかしながら、上述の‘134アセンブリにおいては、ジャケットは梁によっ
てチップの定位置に保持される。すなわち、いくつかのボルトを除去しなければ
ジャケットをチップからはずすことができない。そのようなアセンブリをチップ
テスト環境で用いるのは、ジャケットを1組のチップからはずし別の組のチップ
に装着することを繰り返さなければならないので、実際的ではない。
【0011】 また上述の先行技術のチップテスト装置の別の欠点は、プリント回路板の行列
配列のために、テストするチップと、チップへの電源との間に元来大きな距離が
あることである。これらの大きな距離により、寄生抵抗、寄生インダクタンス、
寄生容量が元来大きい。よって、チップのテストの間にチップ電力散逸が急速に
変化する間、チップ電圧を一定に保つことがより困難になる。
【0012】 したがって、この発明の第1の目的は、上述の欠点をなくす、ICチップテス
トのための向上した電気機械的装置を提供することである。
【0013】
【発明の簡約】
クレームされるこの発明は、チップ保持サブアセンブリ、パワーコンバータサ
ブアセンブリ、および温度調節サブアセンブリがそれぞれのプレス機構によって
多数の組にともに圧搾される、集積回路チップをテストするための電気機械的装
置の構造を含む。この電気機械的装置によって得られる主な利点は、温度調節サ
ブアセンブリをチップ保持サブアセンブリに押しつけることにより、熱が伝導に
よってチップに加えられるか、またはチップから除去されることであり、よって
チップの温度を正確に調節できることである。この電気機械的装置によって得ら
れる別の主な利点は、パワーコンバータサブアセンブリをチップ保持サブアセン
ブリに押しつけることにより、テストされるチップとこれらのチップへの電源と
の間の距離が短くなることである。したがって、チップがテストされる場合にチ
ップ電力散逸が急速に変化する一方、チップ電圧を容易に一定に保持することが
できる。
【0014】 一実施例においては、チップ保持サブアセンブリおよびパワーコンバータサブ
アセンブリおよび温度調節サブアセンブリは、垂直方向の積層状でフレーム内に
保持される。各チップ保持サブアセンブリの上には、そのパワーコンバータサブ
アセンブリが位置し、各チップ保持サブアセンブリの下にはその温度調節サブア
センブリが位置する。サブアセンブリをともにプレスするために、プレス機構が
温度調節サブアセンブリを上方向に移動させ、ここで最初にそれらのチップ保持
サブアセンブリに接触し、次いでプレス機構はチップ保持サブアセンブリと温度
調節サブアセンブリとの両方をさらに上方向の「閉鎖」位置に移動させ、ここで
これらはパワーコンバータサブアセンブリと接触する。
【0015】 閉鎖位置においてサブアセンブリがともにプレスされている間に、すべてのチ
ップがテストされる。その後、テストが完了した後で、プレス機構は温度調節サ
ブアセンブリとチップ保持サブアセンブリとを下方向の「開放」位置に移動させ
る。ここで、チップ保持サブアセンブリは簡単にフレームから滑り出て、テスト
されるべき新しいチップの組を装着され、フレーム内に滑るように戻される。
【0016】 プレス機構のすべては、単一のアクチュエータに応答して同時に動作する。し
たがって、温度調節サブアセンブリとチップ保持サブアセンブリとパワーコンバ
ータサブアセンブリとの間の物理的接触は迅速に行なわれ、迅速に解除される。
この迅速な接続/切断特徴はチップテスト環境において非常に有用なものである
【0017】
【詳細な説明】
図1A、図1B、図1Cおよび図2を参照して、この発明の好ましい一実施例
を説明する。この実施例は、多数のプリント回路基板上のICチップをテストす
るための電気機械的装置10であって、これは垂直方向の積層状に保持され、チ
ップへの/チップからのすべての電力および信号を搬送するプレスされた電気的
コンタクトを備えた面を有する。
【0018】 装置10は異なった6種類のサブアセンブリ11−16からなり、各サブアセ
ンブリはいくつかの構成要素を含む。ある特定のサブアセンブリの構成要素はす
べて、同じ参照番号に異なった文字を付与して識別する。たとえば、構成要素1
1a−11gは、サブアセンブリ11に存在する。各アセンブリ11−16およ
びそれぞれの構成要素を説明する。
【0019】 サブアセンブリ11は、構成要素11a−11gを含むフレームである。構成
要素11aはフレームの水平方向の基部であり、基部11aに剛性を持って接続
されるいくつかの脚11bを有する。構成要素11c−11fは、基部11aに
剛性を持って接続される4つの垂直柱である。構成要素11gは、柱11c−1
1fに剛性を持って接続されるフレームの頂部である。
【0020】 サブアセンブリ12は、構成要素12а−12dを含むチップ保持サブアセン
ブリである。これらのチップ保持サブアセンブリ12の1から14は、フレーム
11によって保持される。構成要素12aは、一方の面12a−1と反対側の面
12a−2とを有するプリント回路基板である。面12a−1は図2にしか示さ
れず、これにはN個のソケット12bが装着され、その各々がテストされるべき
ICチップ12cを1つ保持する。ここで、Nはどのような所望の数字であって
もよく、たとえば16または30であってもよい。面12a−2に装着されるの
は、N組の電気的コンタクト12dであって、各組がチップ12cの1つへのす
べての電力およびすべての信号を搬送する。各ソケット12bは、プリント回路
基板12aを通る微細な導体(microscopic conductor)(図示せず)によって
1組のコンタクト12dに接続される。
【0021】 サブアセンブリ13は、構成要素13a−13cを含むパワーコンバータサブ
アセンブリである。各チップ保持サブアセンブリ12上に、別々のパワーコンバ
ータサブアセンブリ13がフレーム11によって保持される。構成要素13aは
、一方の面13a−1と反対側の面13a−2とを有するプリント回路基板であ
る。面13a−1は図2にしか示されず、これにはN組のソケット13bが装着
され、その各々がチップ保持サブアセンブリ12上の1組のコンタクト12dと
嵌め合う。面13a−2に装着されるのは、N個のDC−DCパワーコンバータ
13cである。各パワーコンバータ13cが1組のコンタクト13bへ電力を供
給するが、これはプリント回路基板13aを通る微細な導体(図示せず)によっ
てこれらのコンタクトに接続される。
【0022】 サブアセンブリ14は、構成要素14a−1を含む温度調節サブアセンブリで
ある。各チップ保持サブアセンブリ12下に、別々の温度調節サブアセンブリ1
4が、フレーム11によって保持される。構成要素14aは、一方の面14a−
1と反対側の面14b−2とを有する平坦な剛性プレートである。面14a−1
にはN個の弾性的構成要素14bが装着され、各弾性的構成要素14bが、1つ
の温度調節構成要素14cを、チップ保持サブアセンブリ12における1つのチ
ップ12cと位置合わせされるよう保持する。
【0023】 各温度調節構成要素14cはヒートシンクなどの、伝導によりチップ12cか
ら熱を除去する種類のものであり得る。または、電気抵抗などの、伝導によりチ
ップ12cに熱を加える種類のものであり得る。または、これは両者の組み合わ
せであっても良い。いくつかのストップ14dが面14a−2に装着されるが、
これらはチップ保持サブアセンブリ12におけるソケット12bの間の空間に位
置合わせされる。
【0024】 これらのストップ14dは、温度調節構成要素14cがチップ12cに押しつ
けられる力を制限する。これは、サブアセンブリ12−14がともに圧搾される
場合に、弾性的構成要素14bが圧縮される量を制限することにより達成される
。好ましくはストップ14dは、温度調節構成要素14cが上または下に調節で
きる力でチップ12cに押しつけられるよう、予め定められた範囲で選択可能な
長さを有する。
【0025】 サブアセンブリ15は、サブアセンブリ12、13、14をともにプレスする
プレス機構である。これらのサブアセンブリ12−14をともにプレスするため
に、パワーコンバータサブアセンブリ13はフレーム内で静止して保持され、プ
レス機構15は温度調節サブアセンブリ14を上に移動させる。この上方向の移
動により、チップ保持サブアセンブリ12が温度調節サブアセンブリ14とパワ
ーコンバータサブアセンブリ13との間で圧搾される。
【0026】 フレーム11内に保持される各チップ保持サブアセンブリ12ごとに、2つの
プレス機構15が設けられる。1つは柱11cおよび11dによってフレーム内
に保持されるのに対し、他方は柱11eおよび11fによってフレーム内に保持
される。図2から図19と関連付けて、ここでプレス機構15のいくつもの異な
った実施例を説明する。
【0027】 サブアセンブリ16はフレーム11内のすべてのプレス機構15に対するアク
チュエータであって、構成要素16a−16fを含む。構成要素16aは、柱1
1cと11dとの間でフレーム内で上下に移動するプレートである。構成要素1
6bはプレート16aと同様のものであり、柱11eと11fとの間でフレーム
内で上下に移動する。プレート16aはフレーム柱11cおよび11dによって
保持されるプレス機構15ごとに別々のスロット対16a−1を有し、プレート
16bはフレーム柱11cおよび11fによって保持されるプレス機構15ごと
に別々のスロット対16b−1を有する。
【0028】 プレート16aおよび16bが移動するにつれて、スロット16a−1および
16b−1がすべてのプレス機構15を移動させるトラックとして作用する。プ
レート16aおよび16bが下に移動すると、プレス機構15は開放位置に移動
し、ここでサブアセンブリ12、13、および14は離される。反対に、プレー
ト16aおよび16bが上に移動すると、プレス機構15は閉鎖位置に移動し、
ここでサブアセンブリ12、13、および14はともにプレスされる。
【0029】 構成要素16cは電気モータである。構成要素16dはモータ16cとプレー
ト16aとの間のリンク仕掛けであり、構成要素16eはモータ16cとプレー
ト16bとの間のリンク仕掛けである。これらの構成要素16c−16eは、相
互に動作する制御スイッチ(図示せず)からの導体16fからモータ16cへ送
られる制御信号に応答して、プレート16aと16bとを上下に移動させる。
【0030】 図2に、チップ保持サブアセンブリ12、パワーコンバータサブアセンブリ1
3、温度調節サブアセンブリ14、およびプレス機構15が、フレーム11によ
って互いに対してどのように保持されているかを概略的に示す。さらに、図2に
はどのようにプレス機構15がチップ保持サブアセンブリ12をパワーコンバー
タサブアセンブリ13と温度調節サブアセンブリ14との間に圧搾するかを示す
【0031】 図2のプレス機構15に含まれるのは構成要素15a−15gである。構成要
素15aは、フレーム柱11eおよび11fに剛性を持って装着されるレールで
ある。このレール15aは、温度調節サブアセンブリ14の下に位置し、プレー
ト14aの面14a−1と平行である。構成要素15bと15cとは、プレート
14aの面14a−1に押しつけられる回動ジョイント15dでともに結合され
る一対のアームである。これらのアーム15bおよび15cは、レール15a上
で滑動する滑動可能ジョイント15eおよび15fをも有する。構成要素15g
は、滑動可能ジョイント15fとフレーム11との間で結合されるばねである。
構成要素15b−15gのすべてが、図2に示すようにプレス機構15内に繰り
返して設けられている。
【0032】 滑動可能ジョイント15eの両方が、プレート16b内の1対のスロット16
b−1内に嵌まる。各対のスロット16b−1は頂部で接近しており、下部で離
れている。こうして、プレート16bが下に移動するにつれて、ジョイント15
eは互いに近づいて「開放」位置に滑動する。ここで、各アーム対15bおよび
15cの間の角度「A」は大きい。よって回動ジョイント15dは下に移動して
いる。したがって、3つのサブアセンブリ12、13、および14は互いから離
れている。
【0033】 反対に、プレート16dが上に移動するにしたがって、ジョイント15eは互
いから遠ざかって「開放」位置へ滑動する。ここで、各アーム対の間の角度「A
」は小さい。よって回動ジョイント15dは上に移動している。したがって、3
つのサブアセンブリ12、13、および14はともに圧搾されている。
【0034】 アーム15bが閉鎖位置にある場合、各アーム対15bおよび15cの間の角
度「A」は単一の値を有さない。そのかわりに、閉鎖位置の角度「A」はA1か
らA2の範囲の変数である。この理由を図3に示す。
【0035】 図3において、ダイメンションY1はプレス機構15におけるレール15aの
頂部から構成要素13aの面13a−1までの距離である。構成要素11eおよ
び11fにおけるさまざまな製造許容差により、ダイメンションY1は最小のY
1MINから最大のY1MAXにわたり得る。
【0036】 また図3において、ダイメンションY2は、構成要素13b、12d、12a
および14aの厚さを組合せたものに構成要素14dの長さを加えたものである
。製造許容差により、構成要素13b、12d、12aおよび14aの厚さは変
動し得る。構成要素14dの長さは、温度調節構成要素14cがチップcに押し
つけられる力を調節するよう選択可能である。こうしてダイメンションY2は、
最小のY2MINから最大のY2MAXまで変動し得る。
【0037】 Y1が最大値を有し、Y2が最小値を有する場合、閉鎖位置にあるアーム15
bと15cとの間の角度Aは、最小値である角度A1を有する。反対に、Y1が
最小値を有し、Y2が最大値を有する場合、閉鎖位置にあるアーム15bと15
cとの間の角度Aは、最大値である角度A2を有する。
【0038】 アーム15bと15cとの間の角度Aが、角度A1から角度A2に増大するに
つれて、ばね15gの圧縮される量は増大する。こうして、角度Aが、角度A1
から角度A2に増大するにつれて、ばね15gは滑動ジョイント15fに単調に
変化する力を作用させる。
【0039】 しかしながら、プレス機構15の1つの特徴にしたがうと、回動ジョイント1
5dがサブアセンブリ12−14をともに圧搾する力は、アーム15bと15c
との間の角度Aが角度A1から角度A2に増大する場合に、単調に増大しない。
そうではなく、この力は最初に増大し、次いで減少する。この理由を図4から図
8に関連して説明する。
【0040】 図4において、アーム15bと15cとはここでも図3と同じ状態で示される
。しかしながら、図4においては、滑動ジョイント15fに抗して押圧する力ベ
クトルFxが示されており、この力ベクトルはばね15gによって引き起こされ
る。同様に、図4においては、回動ジョイント15dに抗して押圧する力ベクト
ルFyが示されており、この力ベクトルは回動ジョイント15dによってサブア
センブリ12−14が圧縮されることにより生じるものである。こうして、アー
ム15bと15cとの両方が圧縮される。
【0041】 また図4においては、2つの角度B1およびB2が示される。これらはそれぞ
れ、図3に示される角度A1およびA2の2分の1に等しい。全部の角度A1お
よびA2ではなく、これらの半分の角度B1およびB2が図4に示されているの
は、図5に示されるいくつかの方程式によって行なわれた解析においてより有用
であったからである。
【0042】 方程式1においては、ばね15gのばね定数Kに対する数式が与えられる。方
程式1は、ばね定数Kが、ばね15gによって角度B2において作用する力から
、ばね15gによって角度B1において作用する力を減算し、距離Δxで除算し
たものに等しいことを示す。図4に示されるこの距離Δxは、角度BがB1から
B2に増大するにしたがってばね15gが圧縮される距離である。
【0043】 方程式2によって、距離Δxに対する数式が与えられる。ここで、パラメータ
Lはアーム15bおよび15cの各々の長さである。方程式2は、図4のジオメ
トリから求められる。次いで、方程式3は方程式2を方程式1に代入することに
より求められる。
【0044】 方程式3を見ると、分子がばね15gによって作用する力Fxを表す2つの項
を含むことがわかる。次いで、方程式4から方程式10によって、2つの力項F
xは、回動ジョイント15dによってサブアセンブリ12−14に作用する対応
の直交力Fyに変換される。
【0045】 上述の変換を開始するにあたって、方程式4は回動ジョイント15dに対して
作用する力Fyが、アーム15bまたは15cの各々によって作用される力Fa
に、角度Bのコサインを乗算し、「2」を乗算したものに等しいことを示す。方
程式4は、回動ジョイント15d上の垂直方向「y」における力を合計すること
により求められる。力Faは各アームの長手方向の軸に平行に作用し、このy方
向における成分はコサイン項によって与えられる。また、「2」の因数(factor
)は方程式4において生じるが、これはアーム15bおよび15cの各々が回動
ジョイント15dを同じ力Faで押し上げるからである。
【0046】 次に、方程式5はアーム15bおよび15cによって作用される力Faを、ば
ね15gによって作用される力Fxに関連付ける。方程式5にしたがうと、ばね
力Fxは、力Faに角度Bのサインを乗算したものに等しい。方程式5は、滑動
可能ジョイント15fに水平方向「x」で生じる力を合計して求められる。
【0047】 方程式4を方程式5によって除算することにより、方程式6が求められる。こ
の除算において、分子の力Faは分母の力Faで約される。次いで、方程式6は
、方程式7に書き換えられ得るが、これは力Fxが、角度Bのタンジェントの2
分の1に力Fyを乗算したものに等しいことを示す。
【0048】 角度Bが特定の角度B1に等しい場合、方程式7は方程式8に書き換えられ得
る。同様に、角度Bが特定の値B2を有する場合、方程式7は方程式9に書き換
えられ得る。次いで、方程式8および方程式9は方程式3の分子に代入すること
ができ、その結果、方程式10によって与えられるばね定数Kに対する新しい数
式が求められる。
【0049】 方程式10を見ると、分母がアーム15bおよび15cの各々の長さであるパ
ラメータLを含むことがわかる。しかしながら、方程式11および12を用いる
と、パラメータLは方程式10から除去することができ、別のパラメータΔyに
よって置換される。
【0050】 方程式11において、Δyは回動ジョイント15dが角度BのB1からB2へ
の変化につれて移動する垂直方向の距離である。方程式11は、図4に示される
ジオメトリから求められる。方程式11の項を並べ替えることにより、方程式1
2に示されるようにLに対する数式が求められる。次いで、方程式12を方程式
10に代入することにより、方程式13が求められる。
【0051】 方程式13はばね15gのばね定数Kに対する複素数式(complex expression
)である。この数式はFy(B1)とFy(B2)との2つの力項を含む。方程
式14において、これらの力項の両方が同じ力Fy(MIN)に等しいと設定さ
れる。次いで、方程式14を方程式13に代入することにより、方程式15が求
められる。方程式15にしたがってばね定数Kを選択することにより、Fy(B
1)がFy(B2)と等しいという結果が求められる。
【0052】 これは、図4に示されるようにアーム15bとアーム15cとの間の角度がB
1またはB2のいずれかである場合に、回動ジョイント15dがサブアセンブリ
12−14を同じ力Fy(MIN)でともにプレスすることを意味する。ばね1
5gが角度B1およびB2において2つの異なった量で圧縮される場合において
さえも、この結果が生じる。
【0053】 方程式15を満たすようにプレス機構15を構築するために、図6に挙げられ
るステップS1−S5が行なわれ得る。最初に、ステップS1において、方程式
15における力Fy(MIN)が1つの設計制約として選択され、方程式15に
おける距離Δyが別の設計制約として選択される。
【0054】 ここで、力Fy(MIN)は嵌め合いコンタクト12dおよび13bがともに
プレスされるのに必要である最小の力に基づいて選択される。たとえば、コンタ
クト12dの総数が110であり、各コンタクト12dが対応のコンタクト13
bに2ポンドの最小力によって押し付けられることが必要であると仮定する。ま
た、サブアセンブリ12および14は各々10ポンドの重量であると仮定する。
すると4つのジョイント15dの各々によって作用されなければならない力Fy
(MIN)は、110×2+20を4で除算したもの、または60ポンドに等し
く設定される。
【0055】 同様に、距離Δyは、図3に関連して説明された、製造許容差と選択可能長さ
変動とに基づいて選択される。たとえば、もしストップ14dが0.17インチ
変動する選択可能長さを有し、構成要素11f,13b,12d,12aおよび
14aが組合された許容差である0.03インチを有していれば、距離Δyは0
.20インチに等しく設定される。
【0056】 次に、方程式15に対して角度B1およびB2が選択される。図6のステップ
S2において、角度B1およびB2は、ばね15gによって角度B1およびB2
の各々で回動ジョイント15fに作用する力Fxが、回動ジョイント15dによ
ってサブアセンブリ12−14に対して作用する力Fyよりも小さいように選択
される。この制約を満たすために、方程式8および9が角度B1およびB2の各
々で力Fxを力Fyに関連付けるので用いられる。
【0057】 ステップS2を行なうことにより、プレス機構15のすべての滑動可能ジョイ
ント15eを開放位置から閉鎖位置に移動するためにアクチュエータ16によっ
て与える必要のある合計の力を減じる機械的拡大率が得られる。この機械的拡大
率の大きさは、FyをFxで除算したものに等しい。ここでFxは滑動可能ジョ
イント15に対してばね15gにより作用する力であり、この力Fxはその大き
さが、アクチュエータスロット16a−1によって滑動可能ジョイント15eに
対して作用しなければならない力に等しい。
【0058】 方程式8および方程式9において、角度B1およびB2のタンジェントは、こ
れらの角度が小さくなるにつれて減じられる。これは、角度B1およびB2が機
械的拡大率を最大化するために可能な限り小さいべきことを示唆する。しかしな
がら、角度B1およびB2が小さくなるにつれて、ジョイント15dが角度B1
およびB2の変化する度(degree)ごとに垂直方向に移動する量は小さくなる。
こうして、Δyの設計制約を満たすために、角度B1およびB2は小さすぎては
ならない。好ましくは角度B1およびB2は10°から40°になるよう選択さ
れる。
【0059】 たとえば、角度B1が20°で、角度B2が29°になるよう選択されたと仮
定する。すると、角度B1=20°に対し、機械的拡大率はFy(20°)をF
x(29°)で除算したものであり、これは方程式8によって5.49に等しい
と計算され得る。同様に、角度B2=29°における機械的拡大率は、Fy(2
9°)をFx(29°)で除算したものであり、これは方程式9によって3.6
1に等しいと計算され得る。
【0060】 次に、図6のステップS3にしたがって、ばね定数kは、ステップS1および
S2において選択されたパラメータであるFy(MIN)、Δy、B1およびB
2を用いることにより方程式15から計算される。また、これらの同じパラメー
タを、アーム15bおよび15cの各々の長さLを計算するために方程式12で
用いることができるが、これは図6のステップS4において行なわれる。
【0061】 ステップS4の後に行われなければならないのは、角度BがB1に等しい場合
にばね15gが圧縮されなければならない量を求めることであり、これは図6の
ステップS5において行なわれる。ここで、角度Bが角度B1に等しい場合にば
ね15gによって作用される力は方程式8から求められる。この力は、ばね定数
kに距離Δx0を乗算したものに等しく設定され、これはばね15gが角度B1
において圧縮される距離である。この距離Δx0はステップS5において生じる
唯一の未知の項である。よって、これは他のすべての項によって計算することが
できる。
【0062】 上述のステップS1−S5の数値例を図7に示す。ここで、ステップS1にお
いて、最小力Fy(MIN)は60ポンドに等しく設定され、パラメータΔyは
0.20インチに等しく設定される。また、ステップS2において、角度B1お
よびB2はそれぞれ20°および29°に等しく設定される。
【0063】 上の選択を用いて、ステップS3およびS4が行なわれ、それによりばね定数
kはインチごとに6.45ポンドであり、かつアーム15bおよび15cの各々
の長さLは3.1インチであると計算される。次いで、ステップS5によって、
ばね15gが角度B1において圧縮される距離Δx0は1.693インチである
と求められる。
【0064】 プレス機構15が図7に示されるパラメータで構築されている場合、さまざま
な角度Bに対して生じる力FxおよびFyを図8に示す。ここで角度Bに対する
単位は度(degree)であり、力FxおよびFyに対する単位はポンドである。図
8の考察は、B1=20°およびB2=29°の各角度で、回動ジョイント15
bによって作用される力Fyは所望の最小力である60ポンドに等しいことが示
される。これは、角度B1=20°でばね15gによって作用される力Fxが、
角度B2=29°でばね15gによって作用される力Fxと全く異なっている場
合であっても、生じるものである。
【0065】 図8を見るとまた、角度Bが角度B2から角度B1に減じるにつれて、力Fx
は単調に減少する一方、力Fyは最初に増大して減少することがわかる。この、
力Fyが最初に増大した後に減少することは、サブアセンブリ12−14がプレ
スして併される最大力を減じるので重要であり、これはいずれかのサブアセンブ
リ構成要素に過大応力が加えられ永久的に損傷を与えることを回避する。たとえ
ば、もし力Fyが大きくなりすぎると、プリント回路基板12aおよび14aは
曲がってしまうおそれがある。
【0066】 図8を見るとさらに、角度Bが角度B1から角度B2に減少するにつれ、アク
チュエータ16が滑動可能ジョイント15eを移動させる機械的拡大率が単調に
増大することがわかる。この機械的拡大率は、上述のようにFy/Fxに等しい
。しかしながら、角度BがB1からB2に減じるにつれ、ばね15gがアームを
ともにプレスする力Fxは単調に減じる。この力Fxの減少は、機械的拡大率の
増大を妨げ、よって力Fyを最初の増大の後で減少させる。
【0067】 次に図9を参照して、プレス機構15の第2の実施例を説明する。このプレス
機構15の第2の実施例は、図2から図8を参照して説明した第1の実施例に類
似する。類似点は図2と図9とを比較することにより理解されるであろう。
【0068】 図9のプレス機構においては、図2からの構成要素15a−15gのすべてが
繰り返されるが、ばね15gへの結合が変化している。より特定的には、図9の
プレス機構において、レール15aに剛性を持って結合される別の部材15hが
含まれており、ばね15gはこの部材15hと、アーム15cの滑動可能ジョイ
ント15fとの間に結合されている。
【0069】 動作においては、ばね15gはアーム15bが開放位置から閉鎖位置に移動す
るにつれて増大する量で伸長される。比較すると、図2の実施例においてはばね
15gはアーム15bが開放位置から閉鎖位置に移動するにつれて増大する量で
圧縮される。
【0070】 図5の方程式1−15によって得られた解析のすべては、図9のプレス機構に
ついても適用される。したがって、(ばね15gによって作用される)力Fxが
単調に増大するのに対し、(サブアセンブリ12−14をともに圧搾する)力F
yが最初に増大し次いで減少するように図9のプレス機構を構築するために、図
6のステップS1−S5のすべてが行なわれるべきである。
【0071】 次に、図10Aと図10Bとを参照して、プレス機構15の第3および第4の
実施例を説明する。これら両方の実施例において、図2からの構成要素15a−
15gのすべてが再び繰り返されるが、ばね15gへの結合と、両方のジョイン
ト15e,15fへの結合とが変更されている。
【0072】 特定的には、図10Aおよび図10Bの実施例は各々レール15aに剛性を持
って装着される部材15iを含み、ジョイント15fは回動可能であるが滑動不
能であるようにこの部材15iに押し付けられる。さらに、図10Aおよび図1
0Bの実施例においては、ばね15gはアーム15bのジョイント15eとアク
チュエータ16のスロット16a−1のうちの1つとの間に結合される。図10
Aの実施例においては、ばね15gはアクチュエータがばねを開放位置から閉鎖
位置に移動させるにつれて増大する量で圧縮される一方、図10Bの実施例にお
いては、ばね15gはアクチュエータがばねを開放位置から閉鎖位置に移動させ
るにつれて増大する量で伸長される。
【0073】 図5の方程式1−15によって行なわれる解析のすべては、図10Aおよび図
10Bの実施例にも適用される。したがって、(ばね15gによって作用される
)力Fxが単調に増大するのに対し、(サブアセンブリ12−14をともに圧搾
する)力Fyが最初に増大し次いで減少するよう、図10Aおよび図10Bの実
施例を構築するために、図6のステップS1−S5のすべてが行なわれるべきで
ある。
【0074】 次に、図11を参照して、プレス機構15の第5の実施例を説明する。この図
11の第5の実施例は、図9の第2の実施例に類似し、類似点は図9と図11と
を比較することにより理解されるであろう。
【0075】 図9の実施例と図11の実施例との間の1つの違いは、図11の実施例におい
ては単一のばね15gが、2つの異なったアーム対15bおよび15cの、1つ
のアーム15cと、別のアーム15cとの間で伸長する。図9の実施例と比較す
ると、単一のばね15gが各アーム対ごとにアーム15cと部材15hとの間で
伸長する。こうして、図11の実施例は、図9の実施例の半分の数のばね15g
を有する。
【0076】 また、図11の実施例はアーム15bおよび15cが異なった長さL1および
L2を有する別の変形例を示す。この変形例は、図11の実施例に対してだけで
はなく、図2、図9、図10Aおよび図10Bの各実施例に対しても援用可能で
ある。
【0077】 アーム15bおよび15cが異なった長さL1およびL2を有する場合、図5
の方程式15によって与えられるばね定数kに対する数式は修正されなければな
らない。この変形例は図11Aの方程式15’によって得られる。方程式15’
は、異なったアーム長さを反映するように長さL1およびL2を用いて、図5の
方程式1−14を生成した同じプロセスにしたがうことにより、導出される。
【0078】 図11Aの方程式15’は4つの新しい変数であるB1a、B1b、B2aお
よびB2bを含む。これらすべての角度は図11Bに示されるように定義される
。たとえば、角度B1aは、閉鎖位置におけるアーム15bと15cとの間の全
角度が最小値A1を有する場合の、アーム15cの垂直軸Yに対する角度である
。同様に、角度B2aは、閉鎖位置におけるアーム15bと15cとの間の全角
度が最大値A2を有する場合の、アーム15cの垂直軸Yに対する角度である。
【0079】 次に図12を参照して、プレス機構の第6の実施例を説明する。この実施例は
構成要素17a−17hを含み、図2から図11の実施例とは実質的に異なる。
図12に示される残りの構成要素のすべては、図2に関連して示され説明された
ものと同様であり、上述の参照番号によって識別される。
【0080】 構成要素17a,17bは、回動ジョイント17cによってともに結合される
1対のアームである。ばね17dが、回動ジョイント17cと、上述のアクチュ
エータ16のスロット16−aの1つとの間に結合される。アクチュエータが開
放位置から閉鎖位置に移動するにつれて、ばね17dは単調に増大する量で伸長
する。
【0081】 アーム17aは、フレーム柱11fに結合される回動ジョイント17eを有し
、アーム17bは垂直方向に可動である基部部材17gに結合される回動ジョイ
ント17fを有する。アクチュエータ16が開放位置にある場合、基部部材17
gは、フレーム柱11eとフレーム柱11fとの間に剛性を持って結合されるレ
ール17h上に位置する。
【0082】 フレーム11の4つのコラム11c−11fごとに、すべての構成要素17a
−17fが繰り返される。図12は、2セットの構成要素17a−17fがフレ
ーム柱11eおよび11fにどのように結合されるかを示す。他方の2セットの
構成要素17a−17fは、同様の態様でフレーム柱11cおよび11dに結合
される。
【0083】 図12のプレス機構17を図2から図11の上述のプレス機構と比較すると、
4つの主な違いが見出される。第1に、図12のプレス機構17においては、各
アームジョイント17c、17eおよび17fが回動するが、これらのジョイン
トはいずれも滑動しない。第2に、図12のプレス機構17においては、ばね1
7dは、単一のアームの滑動ジョイントに結合されるのではなく、アーム17a
と17bとの間で回動ジョイント17cに結合される。第3に、図12のプレス
機構17においては、サブアセンブリ12−14は基部部材17gを垂直に持ち
上げる単一のアーム17bによってともに圧搾される。第4に、サブアセンブリ
が圧搾される場合に、両方のアームが圧縮されるのではなく、アーム17bには
張力がかかりアーム17aは圧縮される。
【0084】 図12においては、プレス機構17は、サブアセンブリ12−14が互いから
離れている開放位置で示される。アクチュエータスロット16a−1がプレス機
構17を開放位置から閉鎖位置に移動させるにつれ、ばね17dが伸長される量
は単調に増大する。これにより、ばね17dによって回動ジョイント17cに作
用する力Fxは単調に増大し、こうして基部17gは上に移動してサブアセンブ
リ12−14をともに圧搾する。
【0085】 ここで、基部17gが開放位置から閉鎖位置に移動する距離は固定されていな
い。そのかわりに、距離は図13に示すように変数である。ここで、回動ジョイ
ント17fは開放位置から閉鎖位置まで最小の距離であるYoだけ移動し、開放
位置から閉鎖位置まで最大距離であるYo+Δyだけ移動する。距離Δyはスト
ップ14dの長さにおける選択可能な変動値と、構成要素11e、11f、13
b、12d、12aおよび14aの製造許容差とによって生じる。
【0086】 上述の変動値Δyのために、ジョイント17cは閉鎖位置において図13に示
すように1つのポイント「a」から別のポイント「b」の範囲にわたる可変位置
を有する。ジョイント17cがポイント「a」に位置する場合、アーム17aと
17bとの間に生じる角度Cは値Caを有するのに対し、ジョイント17cがポ
イント「b」に位置する場合、角度Cは値Cbを有する。
【0087】 同様に、回動ジョイント17cがポイント「a」に位置する場合、アーム17
aと垂直軸Yとの間に生じる角度Dは値Daを有し、アーム17bと垂直軸との
間に生じる角度Eは値Eaを有する。比較すると、回動ジョイント17cがポイ
ント「b」に位置する場合、アーム17aと垂直軸との間に生じる角度Dは値D
bを有し、アーム17bと垂直軸との間に生じる角度Eは値Ebを有する。
【0088】 ジョイント17cがポイント「b」からポイント「a」にに移動するにつれて
、ばね17dは増大する量で伸長する。こうして、ジョイント17cがポイント
「b」からポイント「a」に移動するにつれて、ばね17dは単調に増大する力
をジョイント17cに作用させる。しかしながら、プレス機構17の1つの特徴
にしたがうと、サブアセンブリ12−14をともに圧搾する力はジョイント17
cがポイント「b」からポイント「a」に移動するにつれて単調に増大しない。
その代わりに、力は最初に増大し、次いで減少する。この理由を、図14Aおよ
び図14Bの方程式と併せて説明する。
【0089】 図14Aの方程式21は、ばね17dのばね定数kに対する数式を与える。こ
の数式は、ばね定数kが、1つの力Fxaから別の力Fxbを減算し、距離Δx
によって除算したものに等しいことを意味する。ここで、Fxaは、ジョイント
17cがポイント「a」にある場合に、ばね17dによってジョイント17cに
作用する力である。Fxbは、ジョイント17cがポイント「b」にある場合に
、ばね17dによってジョイント17cに作用する力である。距離Δxは、水平
方向におけるポイント「b」とポイント「a」との間の距離であり、これはばね
17dがポイント「b」からポイント「a」に移動するときに伸長される付加的
な量である。
【0090】 距離Δxに対する数式は、方程式22によって与えられる。ここで、項L1、
Da、およびDbは上に説明され、図13に示された項である。方程式22は、
図13のジオメトリから求められる。次いで、方程式23は、方程式22を方程
式21に代入することにより求められる。
【0091】 次に、方程式24から方程式38によって、方程式23における2つの力項F
xaおよびFxbが、対応の直交力F2yaおよびF2ybに変換される。その
結果は方程式39によって与えられる。力F2はアーム17bによって、その長
手軸に沿ってジョイント17cおよび17bに対して作用する。アーム17bに
は張力がかかり、こうして力F2は図13に示される方向に生じる。
【0092】 力F2yaは、ジョイント17cがポイント「a」にある場合の力F2の垂直
成分であり、力F2ybは、ジョイント17cがポイント「b」にある場合の力
F2の垂直成分である。これらの垂直力F2yaおよびF2ybは、ジョイント
17fによって基部部材17gに作用し、これはサブアセンブリ12−14をと
もに圧搾する。
【0093】 上述の変換を開始するにあたって、力F2は2つの成分、F2xおよびF2y
に区切られ、これらはそれぞれX軸とY軸とに対して平行である。方程式24は
、力F2xは力F2に角度Eのサインを乗算したものに等しいことを意味する。
同様に、方程式25は力F2yが、力F2に角度Eのコサインを乗算したものに
等しいことを意味する。これらの方程式24および25は、図13のアーム17
bのジオメトリから求められる。
【0094】 方程式24を方程式25で除算することにより、方程式26が求められる。こ
の除算において、分子における力F2は、分母における力F2によって約される
。すると、方程式26は方程式27に書き換えることができ、これは力F2xが
、力F2yに角度Eのタンジェントを乗算したものに等しいことを意味し、この
方程式27は続いて方程式35において用いられる。
【0095】 次に、方程式28により、回動ジョイント17cに作用する力は垂直方向Yに
おいて合計される。アーム17aは、長手軸に沿って生じ垂直成分F1yを有す
る力F1をジョイント17cに作用させる。アーム17aは圧縮され、こうして
力F1は図13に示される方向において生じる。同様に、アーム17bは垂直成
分F2yを有する力F2をジョイント17cに作用させる。項F1yとF2yと
を方程式28に代入することにより、方程式29が得られ、方程式29は続いて
方程式33において用いられる。
【0096】 次に、力F1は2つの成分、F1xおよびF1yに区切られ、これらはそれぞ
れX軸とY軸とに対して平行である。方程式30は、力F1xが力F1に角度D
のサインを乗算したものに等しいことを意味する。同様に、方程式31は、力F
1yが力F1に角度Dのコサインを乗算したものに等しいことを意味する。これ
らの方程式30および31は、図13のアーム17aのジオメトリから求められ
る。
【0097】 方程式30を方程式31で除算することにより、方程式32が求められる。こ
の除算において、分子の力F1は分母の力F1で約される。すると、方程式32
は方程式33に書き換えることができる。
【0098】 しかしながら、方程式33における力F1yは、方程式29によって力F2y
に関連付けられる。こうして、方程式29が方程式33に代入される場合、方程
式34の結果が求められ、方程式34は続いて方程式35において用いられる。
【0099】 次に方程式35によって、回動ジョイント17cに作用する力は水平方向Xに
おいて合計される。方程式35は、力Fxが、力F1xから力F2xを除算した
ものに等しいことを意味する。ここで、Fxはばね17dによってジョイント1
7cに作用する力であり、F1xはアーム17aの長手軸に沿って生じる力の水
平成分であり、F2xはアーム17bの長手軸に沿って生じる力の水平成分であ
る。
【0100】 力F1xに対する数式は方程式34によって与えられ、力F2xに対する数式
は方程式27によって与えられる。こうして、方程式34と27とを方程式35
に代入することにより、方程式36が求められる。
【0101】 方程式36を用いて、2つの別の方程式37および38が求められる。方程式
37は、回動ジョイント17cがポイント「a」にある特定の場合にのみ当ては
まるという点を除いては、方程式36と同様である。同様に、方程式38は、回
動ジョイント17cがポイント「b」にある特定の場合にのみ当てはまるという
点を除いては、方程式36と同様である。
【0102】 次に、2つの方程式37と38とを方程式23に代入することにより方程式3
9が求められる。方程式39において、ばね17dのばね定数Kに対する数式が
与えられる。この数式において、力F2yaおよびF2ybのみが力項として生
じる。力F2yaは、ジョイント17cがポイント「a」にある場合に、ジョイ
ント17fによってサブアセンブリ12−14に作用し、力F2ybは、ジョイ
ント17cがポイント「b」にある場合に、ジョイント17fによってサブアセ
ンブリ12−14に作用する。
【0103】 次に、方程式40によって、両方の力F2yaとF2ybとが、予め定められ
た力であるF2y(MIN)に等しいと設定される。この力F2y(MIN)は
、嵌め合いコンタクト12dと13bとの間の適切な電気的接続を確実にするた
めに、各ジョイント17fによってサブアセンブリ12−14が圧搾されるべき
最小の力である。こうして、方程式40を方程式39に代入することにより、方
程式41が得られる。
【0104】 方程式41にしたがってばね17dに対するばね定数Kを選択することにより
、F2yaとF2ybとがF2y(MIN)に等しいという結果が得られる。こ
れは、アーム17aと17bとの間の角度が図13に示されるようにCaまたは
Cbのいずれかである場合、図12のプレス機構17で、各ジョイント17fが
同じ力F2y(MIN)でサブアセンブリ12−14をともにプレスすることを
意味する。この結果は、ばね17dが角度CaとCbとにおいて2つの異なった
量で伸長される場合においてさえも生じるものである。
【0105】 方程式41は、図15に示される一連のステップS11−S17を行なうこと
により、プレス機構17を構築するために用い得る。最初に、ステップS11に
おいて、方程式41における力F2y(MIN)は1つの設計制約として選択さ
れ、図13に示される距離Δyが別の設計制約として選択される。
【0106】 ここで、力F2y(MIN)は嵌め合い電気的コンタクト12dおよび13b
がプレスして併されるのに必要である最小の力に基づいて選択される。このステ
ップの、力Fy(MIN)が60ポンドに等しく設定される例は、図6に関連し
てすでに説明した。
【0107】 同様に、距離Δyはストップ14dの長さにおいて生じ得る選択可能変数と、
構成要素11e、11f、13b、12d、12a、および14aの製造許容差
とに基づいて選択される。このステップの例も、Δyが0.20インチに等しく
設定されるものを、図6に関連してすでに説明した。
【0108】 次に、図15のステップS12が行なわれる。ここで、角度EaおよびDaは
、ばね17dによってジョイント17cにポイント「a」で作用する力Fxaが
、ジョイント17fによってサブアセンブリ12−14に作用する力F2yaよ
りも小さくなるよう、選択される。Fxaが力F2yaよりも小さいという制約
を満たすことにより、サブアセンブリ12−14はポイント「a」で、F2ya
をFxaで除算したものに等しい機械的拡大率によってともに圧搾される。力F
xaが力F2yaよりも小さくなるよう角度EaとDaとを選択するために、方
程式37が用いられる。この方程式は、角度Eaのタンジェントから角度Daの
タンジェントを減算したものが1未満である限り、力Fxaが力F2yaよりも
小さいことを示す。
【0109】 次に、図15のステップS13が行なわれ、これによりアーム17aの長さL
1およびアーム17bの長さL2が選択される。これらの長さの選択において満
たされるべき1つの制約とは、アーム17aはジョイント17eをフレーム柱1
1c−11fの1つに結合するのに十分な長さを有し、アーム17bはジョイン
ト17fを垂直方向可動基部部材17gに結合するのに十分な長さを有すべきこ
とである。
【0110】 上述のステップS11、S12、およびS13を行なうことにより、図13に
おける以下のパラメータが確立される:1)ポイント「a」の場所、2)ポイン
ト「a」から延在するアーム17aおよび17bの長さ、3)これらのアームが
ポイント「a」から延在するそれぞれの角度DaおよびEa。こうして、ジョイ
ント17fを距離Δy分だけ上に移動させるために、アーム17aがジョイント
17eにおいて反時計回りに回動しなければならない角度が計算される。図13
に示されるその角度は、角度Daから角度Dbを減算したものである。これは図
13のジオメトリからステップS14において計算される。
【0111】 もし長さL1がステップS13において極度に短く選択されると、ジョイント
17cを距離Δy分だけ移動させることができないおそれがある。同様に、もし
角度DaがステップS12において極度に小さく選択されると、ジョイント17
cを距離Δy分だけ移動させることができないおそれがある。しかしながら、こ
れらの問題は、異なったアーム長さL1およびL2および異なった角度Daにつ
いて相互作用的な態様で、ジョイント12fが距離Δyだけ移動するまで、ステ
ップS11−S13の1つ以上を繰り返すことにより簡単に克服される。
【0112】 次に、ステップS15によって、図13における角度DbおよびEbが計算さ
れる。角度Dbは単純に、角度DaからステップS14で計算された角度を減算
したものである。ついで、角度Dbが求められると、角度Ebは、ジョイント1
7cがポイント「b」にある場合に生じるアーム17aおよび17bのジオメト
リから求められる。
【0113】 上述のステップにしたがって、値がばね17dのばね定数Kに対して計算され
るステップS16が行なわれる。この計算は、図14bの方程式41を用いて行
なわれる。方程式41の右側はすべてのパラメータF2y(min)、Da、Db
、Ea、Eb、およびL1を含む。これらのパラメータに対する値は、上述のス
テップS11−S16によって与えられる。
【0114】 最後に、ジョイント17cがポイント「b」にある場合にばね17dが伸長さ
れるべき量を求めるための計算が行なわれる。この計算は、図15のステップS
17において行なわれる。ここで、Δx0は、ばね17dが伸長されるべき量を
示す。これは、Fxb=KΔx0の方程式によって求められる。この方程式にお
いて、未知のものはΔx0のみであるが、これは力Fxbに対する値は方程式3
8から求められ、ばね定数Kに対する値はステップS16において計算されてい
るからである。
【0115】 上述のステップS11−S17の数値例を図16に示す。ここで、ステップS
11によって、最小力F2y(min)は60ポンドに等しく設定され、距離Δ
yは0.20インチに等しく設定される。次に、ステップS12において、角度
DaおよびEaはそれぞれ29°および2.722°に等しく設定される。次い
で、ステップS13によって、アーム長さL1およびL2は、それぞれ3インチ
と4インチとに選択される。これらの選択により、ジョイント17eとジョイン
ト17fとの間の水平方向オフセットは1.268インチである。
【0116】 次に、ステップS14によって、DaからDbを除算した角度が計算される。
この角度は、ジョイント17fを距離Δy分だけ上に移動させるために、アーム
17aが反時計回りに回動しなければならない角度である。ステップS14にお
いて、DaからDbを除算した角度は9.077°であると計算される。次いで
、ステップS15によって、角度DaおよびEbががそれぞれ20°と−3.4
68°とに計算される。ここで、負の角度は図13のポイント「b」がジョイン
ト17fの左に位置することを示す。
【0117】 次に、ばね17dに対するばね定数Kが計算されるステップS16が行なわれ
る。この計算は、パラメータF2y(min)、Da、Db、Ea、Eb、およ
びL1に対する上述の値を方程式41に代入することにより行なわれる。この計
算により、ばね定数Kはインチごとに11.66ポンドに等しく設定される。次
いで、ステップS17でジョイント17cがポイント「b」にある場合にばね1
7dが伸長するべき量が計算される。ステップS17によって、Δx0は2.1
84インチと計算される。
【0118】 プレス機構17が図16で与えられるパラメータを有する場合、さまざまなア
ーム位置に対して生じ得る力FxおよびF2yが図17に示される。角度Dおよ
びEに対する単位は度であり、力FxおよびF2yに対する単位はポンドである
。図17を見ると、角度DaおよびDbの各々で、ジョイント17fによって作
用する力F2yは所望の最小力である60ポンドに等しいことが示される。これ
は、角度Daでばね17dによって作用する力Fxが、角度Dbでばねによって
作用する力Fxと全く異なっていたとしても、生じるものである。
【0119】 図17を見るとまた、角度Dが角度Daから角度Dbに減じるにつれ、力Fx
が単調に減少するのに対し、力F2yは最初に増大し次いで減少することが示さ
れる。この力F2yが最初に増大した後に減少することは重要であるが、これは
サブアセンブリ12−14がプレスして併される最大力を減じるからである。
【0120】 図17を見るとさらに、角度Dが角度Daから角度Dbに減少するにつれ、ア
クチュエータ16が回動ジョイント17eを移動させる機械的拡大率が単調に増
大することが示される。この機械的拡大率は、力F2yをFxで除算したものに
等しい。しかしながら、角度Dが角度Daから角度Dbに減じるにつれ、ばね1
7dがアームを引いて併せる力Fxは単調に減じる。この力Fxの減少は、機械
的拡大率の増大に反作用し、力F2yを最初の増大の後で減少させる。
【0121】 次に図18を参照して、プレス機構の第7の実施例を説明する。この第7の実
施例は構成要素17a−17jを含み、図12の実施例を修正することにより得
られる。
【0122】 図18のプレス機構における1つの変更は、2つのアーム17aおよび17b
が上向きではなく、それぞれのジョイント17eおよび17fから下向きに延在
していることである。したがって、図18においては、2つのアームを接続する
ジョイント17cは、他の2つのジョイント17eおよび17fの両方より下に
あるのに対し、図12においては、ジョイント17cは、他の2つのジョイント
17eおよび17fの両方より上にある。
【0123】 図18のプレス機構における別の変更は、プレス機構がジョイント17cとア
クチュエータスロット16a−1との間のカップリングで生じることである。こ
れは図18において見出されるが、図18においてはa)各ジョイント17cは
滑車17iに接続され、b)単一のばね17dが滑車17i対の各々の間に場所
決めされ、c)ばね17gは、ケーブル17jによって伸長されるが、これは滑
車のまわりに約半分巻きついて、アクチュエータスロット16a−1によって引
かれる。
【0124】 図12の実施例に対して図13、図14Aおよび図14Bで提供された解析は
すべて、図18の実施例に適用できるよう簡単に修正できる。これを行なうため
に、図13においてばねによりジョイント17cに作用するのが示される力Fx
aおよびFxbは、滑車17iによってジョイント17cに作用する力Fxaお
よびFxbに修正される。
【0125】 ケーブル17jは滑車17iの上から下まで延在し、こうしてケーブル17i
は滑車17iに対して2つの等しい大きさの力を作用させる。こうして、ジョイ
ント17cに作用する力FxaおよびFxbの約半分がケーブル17j内で生じ
る。ばね17dはケーブル17jによって伸長され、よって力FxaおよびFx
bの約半分がばね17dによって作用する。またジョイント17cは、ケーブル
17iがアクチュエータスロット16a−1によって移動する距離の半分だけ移
動する。そのほかのすべての点について、図13、図14Aおよび図14Bの解
析が図18のプレス機構に直接適用される。こうして、図14Bの方程式41は
ばね17dのばね定数kを求めるために用い得る。同様にステップS1−S17
はF2y(MIN)、ΔY、Da、Ea、L1、L2、Db、Eb、およびΔx
oの、他のすべてのパラメータを選択するために用い得る。
【0126】 次いで、図19を参照して、プレス機構の第8の実施例を説明する。図19の
本実施例は、ばね17dがなくされ、代わりに異なった場所に異なったばね17
kが設けられている点以外では、図12の実施例について説明されたものと同様
である。
【0127】 より特定的には、図19の実施例においては、ばね17kはねじりばね(tors
ion spring)であり、示されるようにジョイント17eとアクチュエータのスロ
ット16−aとの間に結合される。アクチュエータが開放位置から閉鎖位置に移
動するにつれ、ばね17kによりジョイント17eに作用するトルクは単調に増
大する。増大したトルクは、基部17gを上に移動させ、サブアセンブリ12−
14をともに圧搾する。
【0128】 この発明のいくつもの好ましい実施例を細部にわたって説明してきた。しかし
ながら、この発明の性質および精神から逸脱することなく、さらに以下の変更お
よび修正をこれらの細部に対して行なうことが可能である。
【0129】 1つの修正例の説明を助けるために、再び図7および図8を参照する。これら
の図は、嵌め合い電気的コンタクト12dおよび13bが、アームの間の角度B
が閉鎖位置に対する2つの限界B1およびB2にある場合に、最小の力であるF
y(min)によってプレスされて合わされる、プレス機構15の実施例を示す
。閉鎖位置限界B1およびB2において最小力が生じることが所望であるのは、
これが力の最大値であるFyを、B1とB2との中間点に近接して生じさせるか
らであり、かつ、これはサブアセンブリ12−14がプレスして合わされる最小
力と最大力との間の差を最小化する傾向があるからである。
【0130】 しかしながらこれに代えて、最大Fy力が生じる角度Bは角度B1または角度
B2のいずれかに向かってシフトすることができる。事実、最大Fy力が生じる
角度Bは角度B1または角度B2を超えてシフトしてもよい。そのようなシフト
は、ばね15gが角度B1で圧縮される量Δxoを変更し、かつ/または、図6
のステップ33および35において求められた好ましい値から、ばね定数Kを変
えることにより、簡単に達成される。
【0131】 上述のシフトが行なわれる場合、Fy/Fxの機械的拡大率は、アームの間の
角度BがB2からB1に減少しても、増大する。この機械的拡大率における増大
は、それでも、角度BがB2からB1に変化するにつれた力Fxの減少により反
作用される。したがって、FyがB2からB1に変化する合計量は、それでも減
少する。
【0132】 図8の実施例に対する上述の修正は、示された他のすべての実施例に対して援
用可能である。たとえば図16および図17においては、閉鎖位置における角度
DはDaからDbに変動し、これらの角度限界(angular limits)の各々におい
て、力F2yは最小力のF2y(min)に等しい。こうして、力F2yの最大
値は角度DaとDbとの中間に近接して生じる。しかしながら、修正例として、
最大値力F2yが生じる角度Dは、角度Dbに向かって、または角度Daに向か
って、またはこれらの角度を超えてシフトしてもよい。このシフトは、ばね17
dが位置Dbで伸長される量Δxoを変更し、かつ/または、図15のS16お
よびS17において求められた好ましい値からばね定数Kを変えることにより、
簡単に達成される。
【0133】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図2を参照する。ここで、プレス機
構15においてジョイント15dは温度調節サブアセンブリ14に押し付けられ
、サブアセンブリ12−14をともにプレスする。しかしながら、ある種のチッ
プ12cがテストされる場合、それらの温度は調節される必要がない可能性があ
る。よってその場合、温度調節サブアセンブリ14をなくしてもよい。すると、
プレス機構15のジョイント15dが直接、チップ担持サブアセンブリ12に押
し付けられて、嵌め合い電気的コンタクト12dと13bとをともにプレスする
。この修正は、示されるほかのすべての実施例に対して行なうことが可能である
【0134】 次に、別の修正例の説明を助けるために、再び図2を参照する。ここで、ばね
15gが滑動可能ジョイント15fに直接装着されるのが示されている。しかし
ながら、修正例として、ばね15gは他のどのポイントでアーム15cに結合さ
れてもよい。この修正はまた、図9から図11のすべての実施例に適用可能であ
る。同様に、図12の実施例において、ばね17dは直接ジョイント17cに装
着されるのが示されている。しかしながら、修正例として、ばね17dは他のど
のポイントでアーム17aに結合されてもよい。この修正はまた、図18の実施
例にも適用可能である。
【0135】 次に、別の修正例の説明を助けるために、再び図2を参照する。ここで、スト
ップ14dが、温度調節サブアセンブリ14内の部材14aに装着されるのが示
されている。しかしながら、修正例として、ストップ14dはチップ保持サブア
センブリ12の部材12aに装着されてもよい。この修正はまた、図18の実施
例にも適用可能である。
【0136】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図1Aを参照する。ここでアクチュ
エータ16が、導体16fに送られる制御信号に応答して動作する電気モータ1
6cを含むのが示されている。これらの制御信号は、手動で動作される制御スイ
ッチ(図示せず)によって生成されるものとして説明した。しかしながら、修正
例として、モータ16cに対する制御信号は他のどのようなソースから生成され
てもよい。たとえば、制御プログラムを備えたデジタルコンピュータが自動的に
導体16f上の制御信号を生成し得る。
【0137】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図2を参照する。ここで、サブアセ
ンブリ12内で保持されるチップ12cごとに別々のDC−DCパワーコンバー
タ13cが、サブアセンブリ12内に示されている。しかしながら、もしチップ
12cが比較的小さな量の電力を用いるのであれば、各DC−DCパワーコンバ
ータ12cは1つ以上のチップに電力を供給し得る。逆に、もしチップ12cが
比較的大きな量の電力を用いるのであれば、2つ以上のDC−DCパワーコンバ
ータが各チップに電力を供給し得る。さらに、パワーコンバータ13cはDC−
DCパワーコンバータに限定されるものではなく、これに代えて、AC電力をD
C電力に変換するどのような回路であってもよい。
【0138】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図1Bを参照する。この図は、上下
に移動するプレート16aおよび16bと、プレス機構15内のジョイント15
eを滑動させるプレート内のスロット16a−1とを示す。図1Bにおいて、ス
ロット16a−1はジョイント15eが滑動する方向に対して約45°の位置に
あるように示される。しかしながら、修正例として、スロット16a−1の角度
は増大されても減少されてもよい。スロット16a−1の角度がジョイント15
eが滑動する方向に対して小さくなると、モータ16cがプレート16bを移動
させるために作用させなくてはならない力が小さくなる。しかしながら、スロッ
ト16a−1の角度が小さくなると、モータ16cがコンタクト12dおよび1
3bを開放するためにプレート16aおよび16bを移動させなければならない
距離が増大する。
【0139】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図11Aおよび図11Bを参照する
。図11Bは、脚15bおよび15cがそれぞれ異なった長さL1およびL2を
有するプレス機構15の実施例を示し、図11Aは図11Bにおいて示されるさ
まざまなパラメータの意味でばね定数kを表す方程式15’を提供する。図11
Bを見ると、2つの滑動可能ジョイント15eおよび15fが単一の軸15xで
滑動することが示される。しかしながら修正例として、ジョイント15eと15
fとは離れていて互いに対し平行である別々の軸上で滑動し得る。この修正例に
対し、ばね15gに対するばね定数kを計算するために、図6のステップS1−
S5と関連して、図11Aの方程式15’をやはり用いることができる。
【0140】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図1Cおよび図2を参照する。これ
らの図は、図2から図19におけるプレス機構のいずれか1つによってプレスさ
れて合わされる嵌め合い電気的コンタクト12dおよび13bを示す。コンタク
ト12dおよび13bは商業的に入手可能なプレスされた電気的コンタクトのど
のようなタイプのものであってもよい。たとえば各コンタクト13bは「ファズ
ボタン(fuzz-button)」のような弾性的コンタクトであってもよく、各コンタ
クト12dは対応のファズボタンに対する非弾性的金属パッドであってもよい。
これに代えて、各コンタクト12dが弾性的コンタクトであって、各コンタクト
13bが非弾性的金属パッドであってもよい。
【0141】 また、嵌め合い電気的コンタクト12dおよび13bが搭載される平面部材1
2aおよび13aは、プリント回路基板に限定されない。そうではなく、平面部
材12aおよび13aは、セラミックまたはプラスチックまたはエポキシガラス
などのどのような電気的絶縁体から作られていてもよい。コンタクト12dおよ
び13bに信号を搬送する電気的導体は、平面部材12aおよび13aに一体化
される印刷導体(printed conductors)か、または平面部材に装着される別々の
ワイヤであってもよい。
【0142】 好ましくは、各電気的コンタクト12dおよび13bは、コンタクトをわたっ
て無視できるほどの抵抗降下しか起こさない非常に小さなコンタクト抵抗を有す
る。そのような低いコンタクト抵抗を有することは、チップに電力を搬送するコ
ンタクトには特に重要である。これは、ある高パワーチップはたとえば50アン
ペアほどの大電流を引く可能性があるためである。コンタクト12dまたは13
bの抵抗を減じるためには、コンタクトが基板12aおよび13aの面に占める
面積を増大させるべきである。所望のようにコンタクト面積を増大させるために
、多くの余地が基板12aおよび13aにあるが、これを図1Cおよび図2に見
ることができる。
【0143】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図6を参照する。ここで、ステップ
S5において、ばね15gが角度B1で圧縮される(または伸長される)量Δx
oは、方程式Fx(B1)=kΔxoから求められる。しかしながら、修正例と
して、ばね15gはFoの初期力がばねに必ず作用して、ばねの圧縮(または伸
長)を開始させるように「余荷重(preload)」で構築されてもよい。この場合
、ステップS5は、ΔxoがFx(B1)−Fo=kΔxoから求められるよう
に修正される。同様に、この同じ修正が図5のステップS17に対しても援用さ
れる。
【0144】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図1Aおよび図1Bを参照する。こ
こで、サブアセンブリ12−15はフレーム11によって垂直積層状に保持され
ているのが示される。しかしながら、修正例として、図1Aおよび図1Bのフレ
ーム11は90°倒されてもよい。この修正により、サブアセンブリ12−15
はフレーム11によって水平方向の列に保持される。
【0145】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図2を参照する。ここで、パワーコ
ンバータサブアセンブリ13がフレーム11内に静止して保持され、チップ保持
サブアセンブリ12および温度調節サブアセンブリ14はプレス機構15によっ
て移動されるのが示される。しかしながら、修正例として、図2におけるすべて
のサブアセンブリ12−14は図の平面上で180°回転されてもよい。この修
正により、プレス機構15はパワーコンバータサブアセンブリ13を押圧して移
動させ、温度調節サブアセンブリ14はフレーム11によって静止して保持され
る。この修正は、温度調節サブアセンブリ14をなくした上述の修正例と組合せ
ても行なうことができる。この場合、プレス機構15はパワーコンバータサブア
センブリ13をプレスして移動させ、チップ保持サブアセンブリ12がフレーム
11によって静止して保持される。
【0146】 次に、別の修正例の説明を助けるために、図2を参照する。ここで、プレス機
構15のジョイント15dはサブアセンブリ12−14をともにプレスするため
に温度調節サブアセンブリ14をプレスする。しかしながら、従来の態様でチッ
プ保持基板12a上のエッジコネクタを介してチップに電力が供給されていたと
しても、温度調節サブアセンブリ14をチップ保持サブアセンブリ12に押し付
けるためにプレス機構15を用い得る。この場合、パワーコンバータサブアセン
ブリはなくされる。この修正は、示されるほかのすべての実施例に対して行ない
得る。
【0147】 したがって、上述の修正例を鑑みて、この発明は示される好ましい実施例のい
ずれの細部にも限定されるものではなく、前掲の特許請求の範囲によって定義さ
れることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 この発明の1つの好ましい実施例を構成する、ICチップのテス
トのための電気機械的装置の上部の図である。
【図1B】 図1Aの電気機械的装置の下部の図である。
【図1C】 図1Aおよび図1Bの電気機械的装置内に垂直積層状で多数保持
される、チップ保持サブアセンブリ、パワーコンバータサブアセンブリ、および
温度調節サブアセンブリの図である。
【図2】 図1Aおよび図1Bの電気機械的装置内の図1Cの3つのサブアセ
ンブリおよび、3つのサブアセンブリをともに圧搾するプレス機構の概略図であ
る。
【図3】 図2のプレス機構が、その2つのアームの間の角度がA1からA2
の範囲に及び得る閉鎖位置にあるのを示す、プレス機構の図である。
【図4】 図2のプレス機構のアームが図3に示される2つの異なった閉鎖位
置にある場合に、プレス機構に生じるさまざまな力を示す図である。
【図5】 図4から導出され、図2のプレス機構におけるあるパラメータを関
連付ける1組の方程式を示す図である。
【図6】 図5の方程式を用いて図2のプレス機構のためのパラメータを選択
する1組のステップを示す図である。
【図7】 図6のステップによって選択されるパラメータの数値例を示す図で
ある。
【図8】 図2のプレス機構が図7におけるパラメータを有する場合、この機
構における角度範囲をわたって、2つの力FxおよびFyがどのように変化する
かを示す図である。
【図9】 図2のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第2の実施例を
示す図である。
【図10A】 図2のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第3の実施
例を示す図である。
【図10B】 図2のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第4の実施
例を示す図である。
【図11】 図2のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第5の実施例
を示す図である。
【図11A】 図11のプレス機構におけるあるパラメータを関連付ける方程
式を示す図である。
【図11B】 図11Aの方程式におけるさまざまなパラメータを示す図であ
る。
【図12】 図2、図9、図10A、図10B、および図11のプレス機構と
は実質的に異なるプレス機構の第6の実施例を示す図である。
【図13】 図12のプレス機構のアームが2つの異なった閉鎖位置にある場
合にプレス機構に生じるさまざまな力を示す図である。
【図14A】 図13から導出され、図12のプレス機構のあるパラメータを
関連付ける1組の方程式を示す図である。
【図14B】 図13から導出され、図12のプレス機構のあるパラメータに
関連する1組の方程式を示す図である。
【図15】 図14Aおよび図14Bの方程式を用いて図12のプレス機構の
ためのパラメータを選択する1組のステップを示す図である。
【図16】 図15におけるステップで選択されるパラメータの数値例を示す
図である。
【図17】 図12のプレス機構が図16のパラメータを有する場合、プレス
機構の角度範囲に対してどのように2つの力FxおよびF2yが変化するかを示
す図である。
【図18】 図12のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第7の実施
例を示す図である。
【図19】 図12のプレス機構にいくらか類似するプレス機構の第8の実施
例を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年5月13日(2002.5.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 先行技術において、米国特許第4,779,047号は、「キャリアテープに
搭載された集積回路のためのバーンイン装置(Burn-In Apparatus for Integrat
ed Circuits Mounted on A Carrier Tape)」を開示し、米国特許第5,148
,003号は、「モジュラーテストオーブン(Modular Test Oven)」を開示し
、欧州特許出願EPO841571A2は、「水準バーンインベースユニット基
板およびアセンブリ(Water Level Burn-In Base Unit Substrate and Assembly
)」を開示する。しかしながら、これらの文書はいずれも、ここに開示されクレ
ームされる特定の構造特徴を有する集積回路チップをテストするための電気機械
的装置を示唆しない。 したがって、この発明の第1の目的は、上述の欠点をなくす、ICチップテス
トのための向上した電気機械的装置を提供することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トゥスタニウスキー,ジェリー・イホー アメリカ合衆国、92691 カリフォルニア 州、ミッション・ビエホ、アベニダ・ドミ ンゴ、26822 (72)発明者 ブラフォード,ジェイムス・メイソン アメリカ合衆国、92691 カリフォルニア 州、ミッション・ビエホ、ダルダニア、 24622 (72)発明者 バブコック,ジェイムス・ウィットマン アメリカ合衆国、92029 カリフォルニア 州、エスコンディード、ビア・センデロ・ ビスタ、1248 Fターム(参考) 2G003 AA07 AC01 AD01 AD02 AD09 AE01 AF06 AG01 AG08 AH01 AH04 AH09 2G132 AA00 AB03 AB14 AE22 AE27 AF07 AJ07 AL09 AL18 AL21 【要約の続き】 圧を一定に保つことができる。この電気機械的装置の別 の利点は、3つのサブアセンブリ(12a−12d,1 3a−13c,14a−14d)の間の物理的接触が、 プレス機構(15a−15g)によって迅速に行なわれ 迅速に切断されることである。この迅速な接続/迅速な 切断特徴は、チップテスト環境において非常に有用であ る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路チップをテストするための電気機械的装置(図2)
    であって、 フレーム(11e,11f)と、前記フレームによってそれぞれ離れた互いに
    対して平行な場所に保持される平坦な基板(12a)の第1の組と、 前記フレームによって、前記第1の組と交互に配置されるそれぞれの場所に保
    持される平坦な基板(13a)の第2の組とを含み、 前記第1の組の各基板(12a)は、テストされるべき前記チップ(12c)
    を保持する一方の面(12a−1)と、それらのチップのためのすべての電力お
    よびすべての信号を搬送する第1の電気的コンタクト(12d)を備えた反対の
    面(12a−2)とを有し、 前記第2の組の各基板(13a)は、前記第1の電気的コンタクト(12d)
    と整列される嵌め合い電気的コンタクト(13b)を備えた一方の面(13a−
    1)を有し、さらに 前記組のうちの1つの前記基板のすべてを、それらの面に対して直交する方向
    に同時に移動させ、前記第1の電気的コンタクトを前記嵌め合い電気的コンタク
    トと係合または係合解除させるための手段(15a−15g)を含む、電気機械
    的装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の組の各基板はまた、前記第1の電気的コンタクト
    および前記嵌め合い電気的コンタクトを介して前記チップに電力を供給する複数
    の電子的装置を保持する反対の面を有する、請求項1に記載の電気機械的装置。
  3. 【請求項3】 前記電子的装置は、前記第2の組の基板の前記反対の面上の
    、前記チップに近接して整列した場所に保持される、請求項2に記載の電気機械
    的装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の組の各基板に隣接して前記フレーム内に保持され
    、前記第1の電気的コンタクトが前記嵌め合いコンタクトと係合する間に、前記
    移動するための手段によって前記チップに抗して移動される温度調節モジュール
    の組をさらに含む、請求項1に記載の電気機械的装置。
  5. 【請求項5】 前記移動するための手段は、各温度調節モジュールと直接接
    触して移動させ、各温度調節モジュールは、前記第1の組のそれぞれの基板に直
    接接触して移動させる、請求項4に記載の電気機械的装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の組の基板は、固定された場所で前記フレーム内に
    保持され、前記第1の組の基板は前記移動するための手段によって移動され、前
    記第1の電気的コンタクトを前記嵌め合い電気的コンタクトと係合および係合解
    除させる、請求項1に記載の電気機械的装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の組の基板は、固定された場所で前記フレーム内に
    保持され、前記第2の組の基板は前記移動するための手段によって移動され、前
    記第1の電気的コンタクトを前記嵌め合い電気的コンタクトと係合および係合解
    除させる、請求項1に記載の電気機械的装置。
  8. 【請求項8】 前記移動するための手段は、前記第1の組の各基板ごとにト
    ラックを備えた1つの可動部材と、前記トラックによって移動されて前記少なく
    とも1つの組の前記基板のすべてを同時に移動させるそれぞれのアームとを含む
    、請求項1に記載の電気機械的装置。
  9. 【請求項9】 前記移動するための手段は、機械的拡大率で前記基板のすべ
    てを同時に移動させる、請求項1に記載の電気機械的装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の組の各基板および前記第2の組の各基板は、プ
    リント回路基板である、請求項1に記載の電気機械的装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の組の各基板および前記第2の組の各基板は、前
    記フレームによって水平面に保持される、請求項1に記載の電気機械的装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の組の各基板および前記第2の組の各基板は、前
    記フレームによって垂直面に保持される、請求項1に記載の電気機械的装置。
  13. 【請求項13】 各組の基板の総数は5から25である、請求項1に記載の
    電気機械的装置。
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