JP2003523720A - チーズ及びチーズ製品の製造法 - Google Patents

チーズ及びチーズ製品の製造法

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JP2003523720A JP2000580462A JP2000580462A JP2003523720A JP 2003523720 A JP2003523720 A JP 2003523720A JP 2000580462 A JP2000580462 A JP 2000580462A JP 2000580462 A JP2000580462 A JP 2000580462A JP 2003523720 A JP2003523720 A JP 2003523720A
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ティー. ダイビング,スティーブン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ナチュラルチーズおよびプロセスドチーズを含む各種チーズおよびチーズ製品を、共通の装置を有する単一設備中で製造するのに適した単純化された、迅速な方法に係する。特に本発明は、(a)限外濾過およびダイア濾過によりpH を約5.0〜6.8に調整した濃縮ミルクあるいは還元ミルクを限外濾過あるいはダイア濾過によりリタンテートを生じさせ、(b)蛋白濃縮物あるいは単離あるいは任意の脂肪分および/あるいは香料をリタンテートに補充し、および(c)得られた混合物を加熱して滑らかな粘稠性を形成する工程からなるチーズの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 技術分野 本発明は、ナチュラルチーズおよびプロセスドチーズを含む各種チーズおよび
チーズ製品を、共通の装置を有する単一設備中で製造するのに適した単純化され
た、迅速な方法に係する。より具体的には、本発明は、濃縮ミルク、および乾燥
カゼイン塩、ミルク蛋白単離物、および/あるいはミルク蛋白濃縮物およびミル
ク、動物あるいは植物源からの脂肪分を含む他の乳製品由来の原料から直接に各
種チーズおよびチーズ製品を製造する高能率で色々に適用できる方法に関する。
【0002】従来の技術 伝統的アプローチによるナチュラルチーズおよびプロセスドチーズの製造の方
法、原料および処方、および関連した分析、栄養および調整の情報は、F.V. Kos
ikowskiおよびV.V. Mistryにより、“チーズおよび発酵ミルク食品”(Cheese an
d Fermented Milk Foods) I, II(1999)に開示されている。V.L. Zehrenおよ
びD.D. Nusbaumにより著された“プロセスドチーズ”(Processed Cheese)(19
92)というタイトルの本は原料、調整、処方、プロセッシング、包装および試
験を含むプロセスドチーズの製造について記載している。これら二冊の教科書の
全開示を参考文献として明白に挙げておく。
【0003】 伝統的には、ナチュラルチーズおよびプロセスドチーズ、およびこれらのカテ
ゴリー内の異なるスタイルのチーズは、はっきり異なる物質特性のチーズを生産
するために、カードをプロセッシングするための異なる型の装置を使用して、か
なり異なるプロセスにより製造される。最小の調整を加えた製造技術と装置で色
々なチーズおよびチーズ製品を製造するのに適した方法を提供するのが本発明の
目的の一つである。
【0004】 最も通常のチーズ製造プロセスにおいては、ミルクの乳清蛋白は高栄養で有る
が、乳清抜き工程において、チーズカードから除かれる。これらの乳清蛋白の回
収は、チーズ生産の効率を改善し、チーズの収率を増大させるであろう。プロセ
スドチーズおよび他の低温殺菌チーズ製品は通常の方法により製造されるチーズ
を使用し、大部分は、最初のミルクから乳清蛋白の成分を欠く。本発明のもう一
つの目的は、チーズの収率を増加させ、すべての形式のチーズ生産から副生品を
減少させるために、乳清蛋白をチーズ中に保持することにある。
【0005】 副生品の流れを減らし、チーズの収率を改善するために、チーズおよびチーズ
製品は、ミルクおよびミルクから得られた原料からすべてのあるいは大部分の脂
肪分、カゼイン、ミネラル、乳清蛋白および出来るだけ多くのラクト―スを保持
すべきである。従来のチーズ製造プロセスにおいては、乳清蛋白を回収するため
の三つの通常方法がある。
【0006】 乳清蛋白をチーズに加える一つの方法は、従来の工程で、チーズカードから除
かれた可溶性乳清蛋白を集めて、制御した仕方で、熱処理を適用し、これらの蛋
白を凝集させることであった。これらの凝集体は次いで次のバッチのチーズ原料
に加えられ、チーズマトリックス中に捕捉されているためチーズ中に組み込まれ
る。この一つの例は、米国特許No.4,721,201(Steinne,1991)に記載されてい
る。ここでは、別々に処理された乳清蛋白凝集体をチーズ中に組み入れるために
、バクテリアカルチャーと凝析酵素を用い、チーズを製造するプロセスが記載さ
れている。本発明のさらなる目的は、乳清蛋白のそれぞれの単離を含まず、バク
テリアカルチャーおよび凝析酵素を含まない方法により乳清蛋白を組み入れるこ
とである。この結果、副生物ストリーム中での乳清蛋白の連続サイクルをもたら
す。
【0007】 乳清蛋白をチーズに組み入れる第二の方法は、膜濾過プロセスを使い、ミルク
の蛋白、あるいは蛋白と脂肪分成分を濃縮させ、この濃縮物からチーズを製造す
ることであった。副生物中には蛋白が少ない。なんとなれば、チーズから抜かれ
る乳清の体積は小さく、また結果として生じるチーズの水相中では、可溶性の乳
清蛋白が高濃度だからである。このタイプのアプローチの例を以下に示す。米国
特許No. 3,914,435 (Mauboisら, 1975)、米国特許No. 4,205,090 (Mauboisら, 1
980)、米国特許No. 4,355,048 (Shaap ら、1982), 米国特許No. 4,379,170 (Het
tinga ら, 1983), 米国特許No. 4,965,078 (VanLeeuwenら, 1990)、および米国
特許No. 5,356,639 (Jamesonおよび Southerland, 1994)。これらの特許のすべ
ては、バクテリアカルチャーを利用し、濃縮物のpHを下げるプロセス、あるいは
酵素凝析物を利用して、チーズ製造に必要な組織を生じさせるプロセスを記載し
ている。しかし、本発明のもう一つの目的は、ミルクの蛋白および脂肪分を濃縮
するのに膜プロセシングを利用してチーズを製造し、しかしその時、チーズの望
ましい組織および機能を生じさせるのに、バクテリアカルチャーあるいはレネッ
トあるいは他の酵素凝析体を利用する必要がない。
【0008】 乳清蛋白をチーズに組み入れる第三の方法は、乳清蛋白とカゼイン蛋白を会合
させるために、ミルクベースの原料に熱処理あるいは、アルカリと熱処理を適用
することであった。次のチーズ製造プロセスにおいて、乳清蛋白はチーズマトリ
ックス中に組み入れられる。このマトリックスは、従来のチーズ製造ではカゼイ
ン蛋白マトリックスである。このアプローチの例は、米国特許No. 4,713,254 (C
hilds および Rajagoplan, 1987)に記載されている。
【0009】 堅いあるいは硬いチーズを製造する従来のチーズ製造法は、微生物カルチャー
を利用して、ラクト―スを乳酸に換え、ミルクのpHに対してチーズのpHを低下さ
せる。カルチャーの成長速度は十分に遅くて、均一に分布する水素イオン濃度を
生じ、局在化したpHレベルを避ける。局在化があると、逆にミルク蛋白を沈殿さ
せ、非相互作用性凝集体を形成する。この凝集体は、従来チーズとして知られる
蛋白、脂肪分、水、ミネラル等の連続マトリックスを生じない。本発明の目的は
、迅速かつ効果的に直接酸性化を使用することである。すなわち、直接酸性化と
は、貯蔵中の酵素活性の変化、固形分および基質濃度の変化による微生物成長速
度の変化、pHの変化、およびバクテリアファージのような微生物抑制剤のレベル
の変化のような微生物起源の変動がないような仕方でミルクおよびチーズ原料に
酸を添加することである。
【0010】 有機酸および無機酸でミルクあるいはミルク濃縮物のpHを調整するのは、高湿
分チーズ(カテージチーズ、リコッタ、クリームチーズ等)の製造およびケソブラ
ンコ等の比較的高湿分フレッシュあるいは未成熟チーズの製造に共通している。
以下を参照されたい。KosikowskiおよびMistry著によるI巻、140‐141ペ
ージ、カテージチーズ、II巻、64‐69ページ、モッツアレッラ、56‐58
ページ、ケソブランコ、および72‐73、79ページ、これらのタイプのチー
ズを製造するためのプロセッシングについての一般的記述のためのリコッタ。米
国特許No. 4,689,234 (ErnstromおよびBrown, 1987)は、限外濾過およびダイア
濾過を用い、リタンテートを酸、酸前駆体、あるいは乳酸生成のスターターカル
チャーで処理し、発酵させ、凝析酵素(レネット)を添加してカードを生成させる
ことによるチーズ製造のプロセスと装置を記載している。カードを処理して湿分
を除き、水抜きをし、食塩を添加し、プレスして最終製品を得る。直接酸性化に
よるカテージチーズの製造プロセスが米国特許No. 4,066,791 (Corbin, 1978)に
記載されている。限外濾過したミルクからのチーズの製造にも直接酸性化が利用
されている。米国特許No. 4,018,752 (Buhler, 1977). 米国特許No. 4,959,229
(Reddyら, 1990)は、ミルクのpHを6ないし6.6に下げてミルクの予備調整を
行ない、熱処理し、冷却し、直接酸性化によりpHを5〜6の間に下げ、従来のチ
ーズ製造のバクテリアカルチャーで混合物を接種し、凝析剤で処理してカードを
形成し、これは次いで通常のチーズ製造の処理をして、チーズと乳清副生物を生
じさせることによるチーズ製造について記載している。米国特許No. 5,006,349
(Dahlstrom, 1991)は、乳酸とレネット酵素を限外濾過により作られたミルク濃
縮物に添加することによるソフトチェダ-あるいはアメリカン型チーズ製品の生
産について記載している。直接酸性化はまた、米国特許No. 5,130,148 (Brownお
よびHunt, 1992)にも記載されている。
【0011】 チーズベース製造のためのリタンテートの直接酸性化は、S.T. Dybingの19
94年の博士論文(限外濾過を用いた乳清蛋白のチェダーチーズへの組み入れの
生産収率、きめおよび組織に及ぼす影響(Effect of Whey Protein Incorporatio
n Into Cheddar Cheese Using Ultrafiltraton Techniques on Product Yield,
Body, and Texture.) I, 127ページ, University Microfilms International, 1
994)にも記載されている。
【0012】 堅くて硬いチーズを製造するのに使用された直接酸性化についてのこれらの先
行技術開示は、カードを形成するのに凝析酵素を用い、乳清抜きを行ない、長い
従来のプロセシング工程でカードを処理し、風味を出すための熟成を必要とし、
一タイプのチーズの製造にのみ適用される。本発明のさらなる目的は、膜プロセ
シングと結合したpH調整の迅速なプロセスとしての直接酸性化、ドライミルク原
料添加、および単一で、簡単なプロセス技術の利用により、基本的には選択した
原料の選択とレベルにより与えられる種種の機能的、物質的および風味の属性を
有する種種のチーズタイプを製造することにある。
【0013】 米国特許No. 5,554,397 (TanakaおよびSueyasu, 1996)はプロセスドチーズの
製造プロセスについて記載している。ここでは、限外濾過とダイア濾過によりミ
ルクを濃縮して、最終チーズ中の固形物と同じ割合の固形物を有する組成物を生
成させている。リタンテートは、バクテリア発酵あるいは乳酸による直接酸性化
により酸性化され、乾燥前に凝析酵素で処理される。乾燥ミルク製品は燐酸ナト
リュ―ム(乳化用塩)と合わせ、十分な水中で再調整して、望ましいチーズ製品の
湿分を与える。混合物は、成形し包装する前に、加熱して溶解し、風味、色およ
び食塩を加えられる。代わりのプロセスは、凝析酵素処理を行なう代わりに、ガ
ルガムとキサンタンガムを使用して、プロセスドチーズのゲル化組織を生じさせ
る。本発明の目的は、半硬質および硬質チーズおよびこれらのプロセスドチーズ
由来物質の望ましい組織を生じさせることであり、その際、全てのミルク由来の
原料を凝析酵素で処理する必要がなく、最終チーズの固形物と同じ割合の固形物
を有するミルク濃縮物を作る必要がなく、種種のチーズおよびチーズ製品の構造
的性質および機能的性質を生じさせるために乳化用塩あるいは非乳製品の増粘剤
を使う必要がない。
【0014】 多くのタイプのチーズ(モッツアレッラおよびチェダーが二つの例である)の
構造と物質的性質は、レネットあるいは他の凝析酵素を使用してミルク蛋白を凝
析させることにより得られる。ミルクを酵素で処理すると、カッパカゼインが改
質され、カルシュームイオンの存在下で、凝析体を生じさせる。凝析体は切断さ
れ、種種の方法で加工されてチーズ中に望ましい構造と機能を生じさせる。P.F.
Foxは、乳製品化学における開発(Developments in Dairy Chemistry),4巻27
ページ、1989中で、典型的なチーズ中では、平均85%のカッパ―カゼイン
は凝析酵素により加水分解されるであろうと報告している。本発明の予期しなか
った利点は、凝集あるいは凝析を起こさせるカッパ―カゼインの主要な部分を改
質させる凝析酵素の作用を必要としないということである。チーズ製造における
酵素による凝析工程を減らすか除くかして、時間を節約し、pH、カルシュームイ
オン濃度および酵素活動度の変化により生じる変動を最小にすることが本発明の
一つの目的である。本発明の実施において、低レベルの酵素レネットが使われた
場合は、約1/3未満のチーズカゼインが酵素に曝され、凝析は観察されなかった
。また、チーズ製品を包装する前に、酵素が変性していて、チーズ貯蔵中は不活
性であった。TanakaおよびSueyasu(上記米国特許No. 5,554,397)は、レネット
凝析なしのチーズ製造について述べているが、ガルガムとキサンタンガムを使っ
て望ましい構造を得た。本発明のさらなる目的は、ガム、澱粉、増粘剤あるいは
他の構造形成添加物を組成物に組み入れる必要無しにチーズの観を呈しチーズの
ように機能する製品を製造することである。
【0015】発明の概要 本発明はチーズおよびチーズ製品の新規で改良された製造方法である。 より具体的には、本発明は、(a)限外濾過およびダイア濾過によりpH を約5.
0〜6.8に調整した濃縮ミルクあるいは還元ミルクを限外濾過あるいはダイア
濾過によりリタンテートを生じさせ、(b)蛋白濃縮物あるいは単離あるいは任
意の脂肪分および/あるいは香料をリタンテートに補充し、および(c)得られた混
合物を加熱して滑らかな粘稠性を形成する工程からなるチーズの製造方法に関す
る。 特定の実施態様においては、凝析酵母を使用せずに本方法を行なう。 別の実施態様においては、乳化用塩あるいは非乳製品増粘剤を使用せずに本方
法を行なう。 さらなる実施態様においては、ミルク発酵バクテリアを使用せずに本方法を行
なう。 本発明の好ましい実施態様においては、リタンテートの少なくとも一部は流体
として保持する。 別の好ましい実施態様においては、前記ミルク蛋白の組成および量を選定して
望ましいチーズあるいはチーズ製品を供給する。 別の好ましい実施態様においては、リタンテートに添加するミルク蛋白の量を
選定して10部のチーズ当たり約1.5ないし4.0部の蛋白を有するチーズ組
成物を供給する。 本発明の方法は、リタンテートへのカゼイン塩の添加を含んでも良い。好まし
くは、カゼイン塩の補充により得られるチーズ蛋白の割合を調整して、望ましい
チーズ最終製品に最適な値とする。 ここに開示する方法は、ミルク脂肪分のリタンテートへの添加を含んでもよい
。このミルク脂肪分は、例えば、クリーム、プラスチッククリーム、バター、無
水ミルク脂肪分あるいは蛋白補充により得られる脂肪分で良い。 本発明の方法は、酵母で改質されたチーズの望ましい最終製品のクラスと性質
に依存して、さらなる工程を含んでも良い。
【0016】好ましい実施態様の詳細な説明 定義 F. V. KosikowskiおよびV.V. Mistry による著書“チーズおよび発酵ミルク食
品” (Cheese and Fermented Milk Foods) I, II (1999)にはチーズおよびプロ
セスチーズ製造の原料、処方およびプロセス技術が記載され、また、それらの組
成、分析、栄養分、副生物および適用可能な調節が記載されている。V. L. Zehr
en およびD.D. Nusbaumによる著書“プロセスドチーズ” (Processed Cheese) (
1992)には、原料、調節、処方、プロセッシング、包装および試験を含むプロセ
スチーズ製造が記載されている。これら二つの教科書には、従来のチーズおよび
プロセスドチーズ製造の技術および技法について記載されている。他に言及がな
ければ、チーズ製造技術なる術語は、例えばここで参照した教科書に記載されて
いるような従来の意味で用いられている。
【0017】 チーズは熟成あるいは非熟成で、柔かな、中間の硬さの、硬い、あるいは殊に
硬い製品で、少なくとも部分的にミルクあるいはミルク由来の原料から製造され
、以下のような湿分と堅さ特性を有する。
【0018】
【表1】 チーズのコーデックス標準、コーデックス標準A-6 (1999)から引用した。
【0019】 ミルクは哺乳動物、好ましくは、ウシ、より好ましくは、ボバイン種から得ら
れた乳状の分泌液である。この語は、脂肪分等の成分を除去するか、あるいは蛋
白、脂肪分、炭水化物等の成分を添加して成分を調整した乳状の分泌液を含む。
さらに、この語は、酸性化ミルク、カルチャードミルク、濃縮ミルク、コンデン
スミルク、エバミルクおよび再調整ドライミルク製品を含む。
【0020】 ミルク由来の原料とは、物理的あるいは化学的分離技術により得られるミルク
の成分で、当業者に知られた加工技術によりさらに改質し得た成分である。この
術語は、クリーム、バター、無水ミルク脂肪分、ラクト―ス、乳清、ミルクミネ
ラル、酵素改質チーズ風味およびカゼイン、カゼイン塩、ミルク蛋白単離物、ミ
ルク蛋白濃縮物、乳清蛋白濃縮物およびミルク蛋白加水分解生成物(これらに限
定されないが)を含むミルク蛋白を含む(これらに限定されないが)。
【0021】 ミルク蛋白濃縮物はミルクから得られた乾燥組成物で、ミルク中の蛋白から得
られた固形分の割合に対して、蛋白から得られた固形分の割合が増加している。
市販製品は膜濾過技術を用い、あるいはカゼインのような沈殿した蛋白を乾燥前
あるいは後のミルクあるいは乳清と合わせて製造される。この組成物の脂肪含量
は、脂質から固形分のいかなる部分を得ても良いという点で制限的ではない。
【0022】 チーズ製品は低温殺菌プロセスチーズ、低温殺菌プロセスドチーズ食品および
低温殺菌プロセスドチーズスプレッドを含み、これらの各々は果物、野菜あるい
は肉を含み得る。これらの製品は米国コードオブフェデラルレギュレーションズ
21 CFR133.167から133.180にさらに記載されているが、この記載を提示するの
は、本明細書に記載のプロセスにより製造される製品を制限するためではない。
【0023】 膜濾過は、半透性の膜を使用して、物理的寸法あるいは、分子の寸法に基づき
混合物の成分を分離するプロセスを意味する。この術語は、異なる多孔性特性を
有する反透膜を利用する限外濾過、ミクロ濾過およびナノ濾過を包含する。この
術語はまたダイア濾過を包含する。これは膜プロセスで、膜に保持された物質を
洗うのに水あるいは他の媒体を使用し、膜に保持された物質中の膜透過性成分の
量をさらに減らす。
【0024】 凝析酵素とは、チーズおよびチーズ製品を製造する工程の一つとしてミルクお
よびミルク由来の原料から凝析物を生じさせるチーズ製造の当業者により使われ
るプロティナーゼ酵素のクラスを意味する。キモシン(EC3.4.24.4)は通常レネ
ットと呼ばれ、この目的に使用される酵素の一例である。
【0025】発明実施の態様 本発明の方法においては、出発物質は低温殺菌ホール牛乳あるいは低温殺菌ス
キムミルク、あるいは好ましくは、pHを5.0〜6.8、好ましくは5.0〜6
.5、より好ましくは5.5〜6.5に調整した低温殺菌ミルクである。このミ
ルクを限外濾過およびダイア濾過により4ないし8倍濃縮して蛋白、脂肪分、ミ
ネラル等をリタンテートとして回復する。限外濾過およびダイア濾過は半透膜フ
ィルター、好ましくは10,000ないし100,000分子量カットオフ、よ
り好ましくは10,000ないし30,000分子量カットオフ膜の半透膜フィ
ルターを使用する。最終チーズあるいはチーズ製品の組成物中の好ましい脂肪分
は出発ミルクから保持された脂肪分、プラス、もし必要ならば、リタンテートに
添加する脂肪分である。この添加脂肪分は、クリーム、プラスチッククリーム、
バター、無水ミルク脂肪分、および/あるいはミルク蛋白脂肪分原料から得られ
る脂肪分を含む。これらの脂肪分は、チーズ10部当たり約1部を越える脂肪分
と成るように添加される。若干の低脂肪チーズおよびチーズ製品は余分の脂肪の
添加を必要としない。別の好ましい実施態様においては、ミルク脂肪分をミルク
蛋白およびミルク脂肪分の低湿分濃縮物としてのリタンテートに添加する。リタ
ンテートに添加すべき蛋白は、低湿分の、好ましくは乾燥した蛋白濃縮物あるい
は蛋白単離物(動物あるいは植物源からの)で、添加してチーズ組成物を形成す
るが、チーズ10部当たり約1.5〜4.0部の蛋白、より好ましくは、チーズ
10部当たり総量で2.5〜3.0部の蛋白の量である。添加する好ましい蛋白
の選択は最終製品において得られる特性に依存する。ドライミルク蛋白濃縮物は
チェダ-型チーズの製造に好ましい。カゼインのカルシューム塩あるいはミルク
蛋白単離物はモッツアレッラ型チーズの製造に好ましい。植物由来の蛋白添加物
として、例えば、ソーイ蛋白が使用できる。他の好ましい原料には、組成物のpH
調整用の有機酸および無機酸、殊にクエン酸あるいは乳酸が含まれ、これらは蛋
白を析出させ、凝集させ、凝析させ、あるいはゲル化させることがない。また、
プロセスチーズ製造に使用する塩化ナトリュ―ムおよび必要ならば乳化用の塩、
殊にクエン酸ナトリュ―ムあるいは燐酸ナトリュ―ムが他の好ましい原料に含ま
れる。
【0026】 現行技術に対する本技術の主たる利点は以下のように要約できる。1)望まし
いチーズあるいはチーズ製品の最上のpHあるいは粘稠性を得るのにバクテリア発
酵は必要でない。2)レネットのようなミルク凝析酵素はマイナー部分のミルク
蛋白の処理に必要ないか、任意成分として用いる。3)プロセスは迅速であり、
濃縮ミルクリタンテートとの第一ブレンドの製造から溶融チーズの包装の時点ま
でに要する時間は約30分未満である。4)原料あるいは最終製品の生物学的性
質の変化によって起こされる変更無しにプロセスと製品の両方の変更が最小化さ
れる。5)共通の装置を有する単一の設備中で多種類のチーズを製造できる。6
)低温殺菌チーズ製品は、組織、風味、あるいは他の物質特性の経時変化が殆ど
ないという貯蔵寿命の利点を有する。7)プロセスドチーズを、別個の製造設備
を必要とし、貯蔵とプロセスドチーズへの再加工を必要とするチーズ原料の事前
の製造なしに、製造できる。および8)チーズおよびチーズ製品はバッチプロセ
スあるいは連続プロセスによりミルクから製造できる。
【0027】 本発明の方法は、熟成させたあるいはよくねかせたチーズの特性をもつナチュ
ラルチーズおよびプロセスドチーズ、およびチーズ製品のような各種のチーズお
よびチーズ製品の製造に適している。得られた低温殺菌チーズおよびチーズ製品
は、長期の貯蔵期間中に物質、組織および風味の特性を大きく変化させることが
ない。例えば、ナチュラルモッツアレッラは製造直後には望ましい特性すべてを
持っているわけではない。溶解とストレッチの特性は3〜6週間にわたり発達し
、モッツアレッラを製造して3〜4ヶ月経過すると、チーズが熟成するに従って
この特性は減少する。ナチュラルチェダ-チーズもまた3ないし18ヶ月の熟成
中にゆっくりした生物学的ならびに化学的変化により風味を増す。本発明のプロ
セスは熱処理工程を利用して、変性により酵素の活動を停止し、貯蔵中の微生物
の成長を停止する。その結果、製造したチーズおよびチーズ製品の安定性を改良
する。
【0028】 モッツアレッラおよびチェダ-のような異なるチーズタイプでは、明瞭に異な
る物質特性のチーズを製造するためにかなり違うプロセスが使われ、カードを加
工処理するための異なる型の装置が使われる。チェダ-製造では、チーズカード
を水抜きし、スライスし、積み重ねる(チェダ-する)。チーズスラブを粉砕し
、加塩し、たがをはめ、プレスしてブロックを形成する。モッツアレッラカード
はチェダ-カードとは異なる組成を持ち、乳清抜きをすると、カードを洗い、冷
却し、ブロックにし、熱水処理工程の前に、しばらくの間熟成させる。熱水処理
中にモッツアレッラブロックは、部分的に溶解させ、ストレッチしてモッツアレ
ッラの組織特性を与える。
【0029】 本発明においては、簡単で、コンパクトで、容易に得られる装置が使用され、
本発明のプロセスにより各種チーズが生産される。水ジャケットを付け、混合装
置を備えた容器、あるいは直接水蒸気吹き込みを伴う、二軸スクリューとジャケ
ットを付けたプロセスチーズクッカ-を使用して下記の実施例でチーズを製造し
た。ここに述べる各種チーズの製造には、プロセスドチーズを製作するのに適し
た他の装置も同様に使用できることは当業者であるなら認識するであろう。記載
する装置も、各種チーズも本発明の範囲を制限するものではない。
【0030】 一般に、プロセスドチーズは選択し、若くかつ熟成したチーズのブレンドで、
溶解して均一な混合物を作り、これをさらに加工してブロックあるいは個々のス
ライスを形成するか、あるいはソースやスプレッドを製造するために使うタブに
満たす。プロセスドチーズおよび他のチーズ製品は一般に原料としてのチーズか
ら製造される。本発明の方法は、チーズ製造用のここに記載した同じ簡単な装置
を使って、プロセスドチーズおよび他のチーズ製品を製造するのに同じく適して
いる。本プロセスは溶解チーズマスを生産し、かつ溶解チーズマスはプロセスド
チーズおよびチーズ製品を製造する第一ステップの一つなので、溶解マスに他の
原料を添加しあるいは付加的なプロセシングシーケンスを加えることにより、本
発明のプロセスは用意に改変でき、ブロック、スプレッドおよびプリフォームし
たスライスを生産できることは明らかである。
【0031】 本発明のさらなる詳細は、非制限的な以下の実施例により説明される。 実施例1 60ガロンの低温殺菌ミルクのpHを5℃において乳酸(40%溶液)で6.0
に調整した時にチェダーチーズの製造を始めた。酸性化したミルクを45分間静
置し、板状熱交換器で50℃に加熱し、分子量カットオフが10,000の膜を含
む装置で体積濃縮比4xまで限外濾過により処理した。次いで、1部のリタンテ
ートに対して約0.9部の水を加えて、連続ダイア濾過を始めた。リタンテート
を体積濃縮比5xに濃縮されるまで限外濾過を続けた。約2%のラクト―ス含量
の仕上げチーズを製造するように、結合した膜処理を設計した。仕上げたリタン
テートを集め、5℃まで冷却し、チーズが出来上がるまで保持した。
【0032】 22gの5xリタンテートを34gのクリーム(36%ミルク脂肪分)と合わせ
た時にチェダーチーズの製造を続けた。1mlの乳酸(40%溶液)を添加して
混合物のpHを5.0に調節した。処理したリタンテートに1.7gの食塩(NaCl)
と2.5μlの単一ストレングスのサーカード(商標)(Gist-brocades Interna
tional B.V., ウイスコンシン、メノモニーフォールズ)を補充した。混合物の
温度を21℃に上昇させながら2.5時間静置した。この処理の際、凝析物は生成
しなかった。混合物に0.1gのスターターカルチャー(スキムミルクの媒体中
で製作した)を補充した。次いで、処理したリタンテートに21gの食塩未添加
のバターを添加し、溶解し、ブレンドして混合物とした。チーズ混合物を42℃に
加熱して、0.5gの乾燥バターミルクを添加した。混合物の温度が50℃に到達
した時、19gのドライミルク蛋白濃縮物(アラプロ(商標)4850、NZMP(
北米)Inc.、カリフォルニア、サンタローザ)を添加した。チーズブレンドを66
℃に熱し、6.5gの酵素改質チーズのブレンド(商品名:アラコ(商標)955
0、NZMP(北米),Key Ingredients, Inc., ペンシルベニア、ハンメルスタウン)
を混合物に添加し、0.4mlの乳酸(40%溶液)の添加によりpHを5.2に調
整した。温度を80℃に上昇させ、チーズブレンドを2分間混合させ、溶解したプ
ラスチックマスを冷却貯蔵用のプラスチックオーバーラップに包装した。製品の
風味、きめおよび組織はチェダーチーズについての代表的なコマーシャル規格に
対応するか上回った。バクテリアのスターターカルチャーとカゼイン凝析酵素の
添加は、本製品をチェダーチーズとラベルを貼るための通常のかつ法的な要求を
満足させるために行なった。これらの成分の量および製品製造時の温度は、認め
得る混合物のバクテリア発酵あるいは酵素触媒による混合物の凝析を起こさなか
った。
【0033】 実施例2 実施例1で製造したチェダーチーズを使ってプロセスアメリカンチーズを製造
した。最初に、実施例1で製造した96gのチェダーチーズを挽いてプロセスチ
ーズ製造に適した粒子にした。16gの挽いたチーズを40℃に加熱し、他の40
gの挽いたチェダーチーズと合わせた。この処理で、半溶解のマスを生じた。こ
のマスに、残りの40gのチェダーチーズ、1.5gの食塩未添加のバター、お
よび1gのクエン酸三ナトリュ―ムを添加した。混合物を64℃に加熱し、0.5
mlのクエン酸(1 M)とさらに1gのクエン酸三ナトリュ―ムの添加により、pH
を5.70に調整した。混合物を70℃に加熱し、クエン酸でpHを5.6に調整し
た。混合物を74℃に加熱し、0.5gの食塩(NaCl)を添加した。このプロセスチ
ーズを80℃に加熱し、二分間混合し、次いで溶解マスはプラスチックのオーバー
ラップで包装した。経験豊富な等級決定員が、ZehrenとNusbaumが述べた規格に
準拠して、仕上げたチーズの風味、きめおよび組織が、コマーシャルで製造され
、個々にラップされたプロセスアメリカンチーズと同等かこれより優れていると
決定した。
【0034】 実施例3 実施例1で述べたように、60ガロンの低温殺菌ミルクを加工して体積濃縮比
5xのリタンテートを生じさせた時、プロセスアメリカンチーズを得た。仕上げ
たリタンテートを集め、5℃に冷却し、チーズが出来るまでこの温度に保持した
【0035】 21gの5xリタンテートを36gのクリーム(36%ミルク脂肪分)と合わせ
た時にチェダーチーズの製造を続けた。1mlのクエン酸(1M)を添加して、混
合物のpHを4.2に調整した。処理したリタンテートに0.1gのチーズスター
ターカルチャー(スキムミルクの媒体中で準備した)および2.5マイクロリット
ルの単一ストレングスのサーカード(商標)(Gist-brocades International B.
V., ウイスコンシン、メノモニーフォールズ)を補充した。この処理で凝析物を
生じなかった。混合物の温度を21℃に上昇させながら2.5時間静置した。混合
物を66℃に加熱し、21gの乾燥高脂肪分ミルク蛋白濃縮物、41%のミルク脂
肪分を含有する粉末および50%蛋白(Dairy Research Institute, ニュージー
ランドのパルマ―ストンノース)で強化した。その直後に、6.5gの酵素改質
チーズ(アラコ(商標)9550、NZMP(北米),Key Ingredients, Inc., ペンシ
ルベニア、ハンメルスタウン)、1.7gの食塩および2gの燐酸ナトリュ―ム乳
化塩を混合物に添加した。乳酸(40%強度)で混合物のpHを5.8に調整して、
混合物を80℃に昇温させた。チーズブレンドを2分間混合させ、製品を冷却貯蔵
用のプラスチックオーバーラップに包装した。経験豊富な等級決定員が、Zehren
とNusbaumが述べた規格に準拠して、仕上げたチーズの風味、きめおよび組織が
、コマーシャルで製造され、個々にラップされたプロセスアメリカンチーズと同
等かこれより優れていると決定した。バクテリアのスターターカルチャーとカゼ
イン凝析酵素の添加は、本製品をチェダーチーズとラベルを貼るための通常のか
つ法的な要求を満足させるために行なった。これらの添加成分の量および製品製
造時の温度は、混合物の認め得るバクテリア発酵あるいは酵素触媒による凝析を
起こさなかった。燐酸ナトリュ―ム添加直前の混合物がチーズであり、燐酸塩添
加直後の混合物がプロセスドチーズであるとチーズ製造の当業者は認識するであ
ろう。本実施例は、従来の方法でチーズを製造し、貯蔵し、熟成すること無しに
、プロセスチーズを製造する簡単で迅速なプロセスの利用をさらに示している。
【0036】 実施例4 プロセスアメリカンチーズは、例1について記述したように5倍の体積濃縮比
で濃縮液を製造するべく60ガロンの低温殺菌乳を加工した時点で生産された。
仕上った濃縮液を収集し、5℃に冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0037】 22gの5倍濃縮物を34gのチーズ(乳脂肪分36%)と組合わせた時点で
、チェダーチーズ製造が続行された。混合物のpHを、1mLのクエン酸(1M
)の添加により4.6に調整した。処理された濃縮液に、0.1gのチーズスター
タ培養(脱脂乳の培地内で調製したもの)及び3.5マイクロリットルの単一強
度Sur-curd(商標)(Gist-brocades International B.V., Menomonee Falls, W
I)を補足した。温度を21℃まで上昇させながら混合物を2.5時間穏やかに保
持した。混合物を41℃まで加熱し、21gの無塩バターを添加し、溶融させ、
混合物中に配合させた。チーズミックスを46℃まで加熱し、0.5gの乾燥バ
ターミルクを添加した。次に、混合物の温度が50℃に達した時点で、混合物に
19gの乾燥乳タンパク質濃縮物〔ALAPRO(商標)4850,NZMP(
北米)Inc., Santa Rosa, CA〕を添加した。さらに加熱することによって、66
℃まで温度を上昇させ、6.5gの酵素改質チーズブレンド〔ALACO(商標
)9550,NZMP(北米),Key Ingredients, Inc. Hummelstown, PA〕及
び1.7gの塩(NaCl)をミックスに添加した。次にミックスに2.0gのク
エン酸三ナトリウムを添加し、pHを0.5mLのクエン酸(1M)で5.9に調
整した。温度を80℃まで上昇させ、チーズブレンドを2分間混合し、製品を冷
蔵用のプラスチック製上包の中に包装した。経験豊かな格付け検査官が、仕上っ
たチーズの香り、ボディ及びきめが、商業向けに調製された個包プロセスアメリ
カンチーズについてZehren及びNusbaumにより概略の示された仕様に等しいか又
はそれを上回るものであることを確認した。細菌スタータ培養及びカゼイン凝乳
酵素の添加は、この製品にチェダーチーズのレッテルを貼るための慣例的及び法
律上の規定要件を満たすことを目的としたものである。添加されたこれらの成分
の量及び、製品製造において直ちに達成される温度は、評価できるほどの細菌発
酵又は酵素を触媒としたミックスの凝固を可能にするものではない。
【0038】 実施例5 プロセスアメリカンチーズは、例1について記述したように5倍の体積濃縮比
で濃縮液を製造するべく60ガロンの低温殺菌乳を加工した時点で生産された。
仕上った濃縮液を収集し、5℃に冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0039】 22gの5倍濃縮物を34gのチーズ(乳脂肪分36%)と組合わせた時点で
、チェダーチーズ製造が続行された。混合物のpHを、1mLの乳酸(40%溶
液)の添加により4.5に調整した。処理された濃縮液に、0.1gのチーズスタ
ータ培養(脱脂乳の培地内で調製したもの)及び3.5マイクロリットルの単一
強度Sur-curd(商標)(Gist-brocades International B.V., Menomonee Falls,
WI)を補足した。処理が凝塊を生成することはなかった。混合物を41℃まで
加熱し、21gの無塩バターを添加し、溶融させ、混合物中に配合させた。次に
、40℃でチーズミックスに0.5gの乾燥バターミルクを添加した。加熱処理
により温度を57℃まで上昇させた時点で、1.0gのリン酸ナトリウム塩をミ
ックスに添加した。その後19gの乾燥したアルカリ処理済みの乳タンパク質単
離物〔NZMP(北米)Inc., Santa Rosa, CA〕を混合物に添加した。
【0040】 この例の乳タンパク質単離物は、NaOH(2N)で脱脂乳のpHを7.5に
調製し、ミックスを85℃に加熱し、この温度を約5分間維持して可溶性乳清タ
ンパク質と牛乳中のカゼインの会合を作り上げることによって調製した。次に、
牛乳を25℃まで冷却し、硫酸(0.5M)でpHを6.8に調整した。その後、
例1に記述されたものと類似した手順により限外ろ過及びダイアフィルトレーシ
ョンを実施し、2%未満のラクトースを用いて濃縮液を生成した。濃縮液を従来
の噴霧乾燥機の中で、約4%の含水率になるまで乾燥させた。
【0041】 ミックスに対しさらに1.0gのリン酸ナトリウム塩を添加し、ミックスを5
9℃まで加熱した。6.5gの酵素改質されたチーズ〔ALACO(商標)95
50,NZMP(北米),Key Ingredients, Inc. Hummelstown, PA〕及び1.7
gの塩(NaCl)でチーズに着香する一方で、ミックスのpHを、1mLの乳
酸(40%溶液)を用いて5.6まで調整した。温度を80℃まで上昇させ、チ
ーズブレンドを2分間混合し、製品を冷蔵用のプラスチック製上包の中に包装し
た。経験ある格付け検査官は、仕上ったチーズの香り、ボディ及びきめが、商業
向けに調製された個包プロセスについてZehren及びNusbaumにより概略の示され
た仕様に等しいか又はそれを上回るものであることを確認した。細菌スタータ培
養及びカゼイン凝乳酵素の添加は、この製品にチェダーチーズのレッテルを貼る
ための慣例的及び法律上の規定要件を満たすことを目的としたものである。添加
されたこれらの成分の量及び、製品製造において直ちに達成される温度は、評価
できるほどの細菌発酵又は酵素を触媒としたミックスの凝固を可能にするもので
はない。
【0042】 実施例6 プロセスアメリカンタイプのチーズの製造は、生の全乳を分離し、3.7%の
脂肪含有率及び1.2の脂肪−タンパク質比に標準化し、次に16秒間73℃で
低温殺菌した時点で始まった。低温殺菌乳を5℃に冷却し、pHを6.0に調整
するのに充分な乳酸(20%溶液)を添加した。酸性化した牛乳を45分間穏や
かに保持し、平板熱交換器で50℃まで加熱し、10,000の分子量カットオ
フをもつ膜を収納したユニット内で4倍の体積濃度まで限外ろ過により処理した
。ダイアフィルトレーションを伴う限外ろ過は、5倍の体積濃縮比で濃縮液を生
成するべく、実施例1で記述されたとおりに進められた。仕上った濃縮液を収集
し、5℃に冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0043】 60kgの5倍限外ろ過濃縮液及び9.75kgの酵素改質チーズ〔ALACO(
商標)9550,NZMP(北米),Key Ingredients, Inc. Hummelstown, PA
〕を適当なサイズの2軸プロセスチーズ調理機(Rietz, 容量226kg)の中で
配合させた時点で、チーズ製造が続行された。撹拌しながら3.15Lの乳酸(
44%溶液)を添加することにより、6.0から4.6までブレンドのpHを調整
した。その後、チーズミックスを、3kgのリン酸ナトリウム塩の添加により補足
した。チーズミックスを、直接蒸気噴射により55℃まで加熱し、43kgの加塩
バターを添加した。調理機内の配合剤の温度は、バターを溶融させるのに充分な
ものであり、撹拌によって液体乳脂はチーズ混合物の中に取込まれた。その後、
85%のタンパク質(乾量基準)を伴う25kgの乾燥乳タンパク質濃縮物〔AL
APRO(商標)4850,NZMP(北米),Santa Rosa, CA〕をチーズミッ
クス内に配合させ、ミックスのpHを5.9に増大させた。ミックスのpHを、
1.2Lの乳酸(44%溶液)を添加することによって5.4まで調整し、ミック
スを75℃まで加熱した。最終的には、2.4kgの塩(NaCl)を添加し、温
度を86℃まで上昇させ、チーズブレンドを2分間混合して滑らかな製品を生成
した。製品は、個包スライスとして包装、冷蔵温度で貯蔵した。チーズ及びさま
ざまな配合剤の組成は、表1に示されている。
【0044】
【表2】
【0045】 経験豊かな格付け検査官達が、仕上ったチーズの香り、ボディ及びきめが、商
業向けに調製された個包プロセスアメリカンチーズについてZehren及びNusbaum
により概略の示された仕様に等しいか又はそれを上回るものであることを確認し
た。
【0046】 実施例7 プロセスアメリカンチーズは、実施例6に記述されている通りに、ただし44
%の含水率をもつ完成品を製造するのに充分な付加的水を用いて製造された。こ
の製品は同様に、個包スライスとして包装され冷蔵温度で貯蔵された。チーズの
組成は表2に示されている。
【0047】
【表3】
【0048】 経験豊かな格付け検査官達が、仕上ったチーズの香り、ボディ及びきめが、商
業向けに調製された個包プロセスアメリカンチーズ食品についてZehren及びNusb
aumにより概略の示された仕様に等しいか又はそれを上回るものであることを確
認した。
【0049】 実施例8 部分スキムモッツァレラの製造は、60ガロンの低温殺菌された全乳の5℃に
おけるpHを乳酸(40%溶液)で6.7〜5.2に調整した時点で開始された。
酸性化された牛乳を45分間穏やかに保持した。その後、牛乳のpHを2NのN
aOHで5.8に調整し、牛乳を50℃まで加熱した。処理済み牛乳を、10,
000の分子量カットオフをもつ膜を収納した限外ろ過ユニットを用いて加工し
た。ダイアフィルトレーションを伴う限外ろ過は、5倍の体積濃度比をもつ濃縮
液を生成するべく例1に記述されているとおりに進められた。仕上った濃縮液を
収集し、5℃に冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0050】 モッツァレラ製造は、5℃の5倍限外ろ過濃縮液2.3kgを15mLの乳酸(
40%溶液)の添加によりpH5.3に調整した時点で続行された。その後、水
で5mLに希釈した0.26mLの単一強度Sur-curd(商標)(Gist-brocades I
nternational B.V., Menomonee Falls, WI)及び66gの塩(NaCl)を濃縮
液に添加し、凝塊を製造することなく3時間混合物を穏やかに保持した。処理さ
れた濃縮液の温度を、3時間の保持期間中に21℃(室温)まで上昇させた。添
加した凝乳酵素量は、この処理中に濃縮液内にカゼイン凝塊を生成するのに充分
なものではなかった。濃縮液を適切な2軸調理機(Blentech, 5.5kg容量)に
移し、最低スクリュー速度で撹拌を開始した。次に調理機内の濃縮液に対し、3
00gの無塩バター及び850gの乾燥乳タンパク質単離物を逐次添加した。乳
タンパク質単離物は、ナトリウム単離物とカルシウム単離物の50:50のブレ
ンドであった〔それぞれNZMP(北米)Inc. Santa Rosa CAからのTMP(商
標)1100及びTMP(商標)1380〕。調理機スクリューの速度を中設定
値まで上昇させ、ミックスのpHを16mLの乳酸(40%溶液)の添加によっ
て約5.4まで調整した。50gの水を氷として添加することにより調理機内の
チーズミックスの温度を32℃に維持し、ミックスのpHを、16mLの乳酸(
40%溶液)の添加により約5.2に調整した。調理機スクリューの速度を最大
設定値まで上昇させ、ミックスの温度を直接蒸気噴射により60℃まで上昇させ
、ALACO(商標)9550〔NZMP(北米),Key Ingredients, Inc., H
ummelstown, PA〕と酵素改質チーズのブレンド75gを着香料として添加した。
温度を80℃まで上昇させ、チーズブレンドを2分間混合した。溶融した塑性ブ
ロックを、単一の塊として包装した。製品の香り、ボディ、及びきめそしてすり
おろし性、溶融性及び溶融時ののびは、モッシァレラチーズについての標準的な
商業仕様に一致するか又はそれを上回るものであった。
【0051】 実施例9 部分スキムモッツァレラの製造は、5倍の体積濃度比をもつ濃縮液を生成する
べく60ガロンの低温殺菌された全乳を例1に記述されたとおりに処理した時点
で開始された。仕上った濃縮液を収集し、5℃まで冷却し、チーズ製造まで保持
した。
【0052】 例8に記述されたものと類似のプロセスが、モッツァレラを製造するのに使用
された。手順上の唯一の差異は、凝乳酵素の添加が省略されかくして濃縮液内の
カゼインのわずかな部分の酵素処理が削除されるという点にあった。モッツァレ
ラ製造は、5℃の5倍限外ろ過濃縮液50gを0.4mLの乳酸(40%溶液)
の添加によりpH4.5に調整した時点で続行された。その後、濃縮液に対し2
6.1gの水と1.2gの塩(NaCl)を添加し、混合物を2時間穏やかに保持
した。処理された濃縮液の温度を、2時間の保持期間中に21℃(室温)まで上
昇させた。濃縮液の温度を、中位の撹拌を伴って30℃まで上昇させ、9.1g
の無塩バターを濃縮液内に混合させた。バターが溶融され濃縮液内に乳濁液とし
て取込まれた後、19.3gの乾燥乳タンパク質単離物を濃縮液に添加した。乳
タンパク質単離物は、それぞれナトリウム単離物とカルシウム単離物TMPTM
100及びTMP(商標)1380〔NZMP(北米)Inc., Santa Rosa, CA〕
の50:50のブレンドであった。ミックスのpHを、0.5mLの乳酸(40
%溶液)の添加により約5.4に調製し、チーズミックスの温度を65℃まで上
昇させた。その後、チーズミックスに対しALACO(商標)9550〔NZM
P(北米),Key Ingredients, Inc., Hummelstown, PA〕と酵素改質チーズのブ
レンド1.6gを添加し、1mLの乳酸(40%溶液)の添加によりpHを5.0
に調整し、調理温度を80℃まで上昇させた。溶融した塑性ブロックを、冷却及
び貯蔵のためプラスチック製上包内に包装した。製品の香り、ボディ、及びきめ
そしてすりおろし性、溶融性及び溶融時ののびは、モッツァレラチーズについて
の標準的な商業仕様に一致するか又はそれを上回るものであった。
【0053】 実施例10 実施例9に記述されたものと類似のプロセスが、モッツァレラを製造するのに
使用された。手順上の唯一の差異は、チーズミックスに添加される乾燥タンパク
質が乳タンパク質単離物ブレンドに代ってカゼインカルシウムであるという点に
あった。
【0054】 部分スキムモッツァレラの製造は、60ガロンの低温殺菌されたホモ牛乳の5
℃におけるpHが乳酸(40%溶液)で5.4に調整された時点で開始された。
酸性化された牛乳を45分間穏やかに保持した。その後、牛乳のpHを2NのN
aOHで5.8に調整し、牛乳を50℃まで加熱した。処理済み牛乳を、100
00の分子量カットオフをもつ膜を収納した限外ろ過ユニットを用いて加工した
。ダイアフィルトレーションを伴う限外ろ過は5倍の体積濃度比をもつ濃縮液を
生成するべく例1に記述されているとおりに進められた。仕上った濃縮液を収集
し、5℃まで冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0055】 モッツァレラ製造は、5℃の5倍限外ろ過濃縮液2.3kgを、クエン酸(1M
)の添加によりpH5.1に調整した時点で続行された。処理された濃縮液を、
温度を21℃まで上昇させながら2.5時間穏やかに保持した。TRを適切な2
軸調理機(Blentech, 5.5kg容量)に移した。調理機内の濃縮液の撹拌は低ス
クリュー速度に設定し、直接蒸気噴射により温度を33℃まで上昇させた。その
後、調理機内の混合物に対して300gの無塩バターを添加し、溶融させ、混合
物内に配合させた。チーズミックスの温度を、440gの脱イオン水及び240
gの氷の添加により28℃に調整した。その後、850gの乾燥カゼインカルシ
ウム〔ALANATE(商標)380,NZMP(北米)Inc., Santa Rosa, CA
〕を調理機内のミックスに添加した。調理機スクリュー速度を中設定値まで上昇
させ、調理機内のチーズミックスの温度を直接蒸気噴射により68℃まで上昇さ
せた。次に54gの塩及びALACO(商標)9550〔NZMP(北米),Ke
y Ingredients, Inc. Hummelstown, PA〕と酵素改質チーズのブレンド75gを
チーズミックスに添加した。温度を80℃まで上昇させ、チーズブレンドを2分
間混合し、製品を単一塊として包装した。製品の香り、ボディ、及びきめそして
すりおろし性、溶融性及び溶融時ののびは、モッツァレラチーズについての標準
的な商業仕様に一致するか又はそれを上回るものであった。
【0056】 実施例11 部分スキムモッツァレラの製造は、例8に記述されているように、5倍の体積
濃縮比をもつ濃縮液を生成するべく、60ガロンの低温殺菌乳を処理した時点で
開始された。仕上った濃縮液を収集し、5℃まで冷却し、チーズ製造まで保持し
た。
【0057】 モッツァレラ製造は、5℃の5倍限外ろ過濃縮液2.3kgのpHを15mLの
乳酸(40%溶液)の添加により5.3に調整した時点で続行された。その後、
水で5mLに希釈した0.26mLの単一強度Sur-curd(商標)(Gist-brocades
International B.V., Menomonee Falls, WI)及び66gの塩(NaCl)を濃
縮液に添加し、3時間混合物を穏やかに保持した。この処理が凝塊を発生させる
ことはなかった。処理された濃縮液の温度を、21℃(室温)まで上昇させた。
濃縮液を適切な2軸調理機(Blentech, 5.5kg容量)に移した。最低スクリュ
ー速度を用いて調理機内の濃縮液の撹拌を開始した。次に濃縮液に対し、300
gの無塩バター及び850gの乾燥カゼインカルシウム〔ALANATE(商標
)380,NZMP(北米)Inc., Santa Rosa, CA〕を逐次添加した。調理機ス
クリューの速度を中設定値まで上昇させ、50gの水(氷として)を調理機に添
加して調理機温度を33℃に維持した。 ミックスのpHを37mLの乳酸(4
0%溶液)の添加によって約5.0まで調整した。調理機スクリューの速度を最
大設定値まで上昇させ、ミックスの温度を直接蒸気噴射により66℃まで上昇さ
せ、ALACO(商標)9550〔NZMP(北米),Key Ingredients, Inc.
Hummelstown, PA〕と酵素改質チーズのブレンド75gを着香料として添加した
。温度を80℃まで上昇させ、チーズブレンドを2分間混合し、溶融したチーズ
ブロックを、単一の塊として包装した。製品の香り、ボディ、及びきめそしてす
りおろし性、溶融性及び溶融時ののびは、モッツァレラチーズについての標準的
な商業仕様に一致するか又はそれを上回るものであった。
【0058】 実施例12 リコッタチーズの製造は、実施例1に記述されているように、正確に5倍の体
積濃縮比をもつ濃縮液を生成するべく、60ガロンの低温殺菌乳を処理した時点
で開始された。仕上った濃縮液を収集し、5℃まで冷却し、チーズ製造まで保持
した。
【0059】 リコッタの製造は、35gの濃縮液(5℃)を21℃の58gの水と組合せ、
混合物のpHを0.5mlの酢酸(5%溶液)で5.8に調整した時点で続行された
。混合物を50℃まで加熱し、80%のタンパク質を含有する5.8gの乳清タ
ンパク質濃縮物〔ALACEN(商標)840,NZMP(北米)Santa Rosa,
CA〕と組合わせた。混合物を撹拌しながら10分間約85℃まで加熱し、次に1
.2gの塩(NaCl)と組合わせた。混合物を、撹拌しながらさらに5分間8
5℃で保持し、次に冷蔵のためプラスチック製上包の中に包装した。経験豊かな
格付け検査官が、製品の香り、ボディ、及びきめが商業向けのリコッタについて
の仕様を満たすものであることを確認した。
【0060】 実施例13 クリームチーズの製造は、例1に記述されているとおり、5倍の体積濃縮比を
もつ濃縮液を製造するべく60ガロンの低温殺菌乳を処理した時点で開始された
。仕上った濃縮液を収集し、5℃まで冷却し、チーズ製造まで保持した。
【0061】 クリームチーズの製造は、15gの濃縮液(5℃)を21℃で38gの水と組
み合わせた時点で続行された。濃縮液及び水を合わせて混合し、混合物を38℃
まで加熱した。次に40gの無塩バターを撹拌しながら混合物に添加した。バタ
ーが溶融するのに必要なだけ熱を加え、溶融した乳脂を安定した乳濁液として濃
縮液内に完全に取込ませるのに必要なだけ撹拌を維持した。次に5.5gの乳タ
ンパク質濃縮物〔ALAPRO(商標)4850,NZMP(北米)Santa Rosa
, CA〕を混合物に取込ませ、混合物のpHを乳酸(40%溶液)で4.5に調整
した。混合物を1gの塩(NaCl)で富化させ、40℃で撹拌しながらさらに
5分間保持し、その後冷蔵のためプラスチックの広口びんの中に包装した。経験
豊かな格付け検査官が、製品の香り、ボディ及びきめが、商業向けのクリームチ
ーズについての仕様を満たすものであることを確認した。
【0062】 チーズ及びチーズ製品の製造分野の当業者であれば、本発明の範囲が、例中の
組成、特定的使用配合剤又は加工条件によって制限されるものではないというこ
とを認識するだろう。本発明によって作られるさまざまなチーズには、Food Che
mical Codex の中に提供されている定義によるソフト、ファーム及びハードチー
ズが含まれている。さまざまな乳タンパク質、又は乳タンパク質と植物タンパク
質の組合せを、ここで使用されている乾燥タンパク質の代りに使用することもで
きる。当業者にとって既知の処理及び配合剤を用いて、高水分及び低水分チーズ
製品及び高脂肪及び低脂肪チーズ製品を製造することもできる。酵素改質チーズ
着香料の代わりに多数の着香剤を用いることができ、着香剤は、本発明の製品の
望ましい属性に基づいて当業者により選択される。本発明の実施は、ここで記述
された混合用器具の型式の使用に制限されず、チーズ製造分野の当業者にとって
は、バッチ式及び連続式の両方の加工スキームが明白となるだろう。
【0063】 本明細書全体を通して引用されている全ての参考文献は、本書に参考として明
示的に内含されるものである。本書で開示した段階、配合剤及びパラメータの変
形形態及び修正は、該方法の成果を具体的に変えることなく可能であるというこ
とは、当業者には明らかであろう。このような修正及び変形実施形態は全て、本
発明の範囲内に入るものとして意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ファン,イー−ロー アメリカ合衆国,カリフォルニア 95403, サンタ ローザ,サンリット アン ドラ イブ 2241 (72)発明者 ナイツ,ラルフ ジェイ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 95404, サンタ ローザ,ヒドゥン バリー ドラ イブ 2327 Fターム(参考) 4B001 AC05 AC15 AC40 AC43 AC45 BC04 BC08 BC13

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)濃縮液を生成するべく限外ろ過及びダイアフィルトレ
    ーションにより、pHが約5.0〜6.8に調整された牛乳又は再構成粉乳濃縮物
    を濃縮する段階;(b)前記濃縮液をタンパク質濃縮物又は単離物で補足する段
    階;及び(c)平滑なコンシステンシーを作り出すべく、得られた混合物を加熱
    する段階;を含んで成るチーズ製造方法。
  2. 【請求項2】 凝乳酵素を使用することなく実施される、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 乳化用塩又は非乳製品増粘剤を使用することなく実施される
    、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 発酵用細菌を使用することなく実施される、請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記牛乳が、規格化された低温殺菌全乳又は脱脂乳である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記pHが約5.5〜6.5に調整されている、請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記pHが、有機酸又は無機酸での直接的酸性化によって調
    整されている、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 pHが乳酸又はクエン酸を用いて調整される、請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記限外ろ過が、約10,000の分子量カットオフをもつ
    膜を用いて実施される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記限外ろ過は、濃縮液が牛乳の体積に比べ約4倍に濃縮
    されるまで続行される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記濃縮された濃縮液が水で補足され、ダイアフィルトレ
    ーションに付され、透過水が除去される請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 透過水のラクトース含有量を望ましいレベルに制限するの
    に前記ダイアフィルトレーションが使用される、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ダイアフィルトレーションの後には、牛乳又は再構成
    された牛乳の出発材料の体積に比べ約5倍に濃縮された濃縮液を提供するべく限
    外ろ過が続いている、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記濃縮液の少なくとも一部分が流体として保持される、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記タンパク質濃縮物又は単離物の組成及び量が望ましい
    チーズ又はチーズ製品を提供するように選択される、請求項1〜14のいずれか
    1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記タンパク質濃縮物又は単離物が動物又は植物供給源か
    らのものである、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記タンパク質濃縮物又は単離物の量が、チーズ10部分
    あたり約1.5〜4.0部分のタンパク質を伴うチーズ組成を提供するように選択
    されている、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記タンパク質濃縮物又は単離物の量が、チーズ10部分
    あたり約2.5〜3.0部分のタンパク質を伴うチーズ組成を提供するように選択
    されている、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記濃縮液に対するカゼイン塩の添加をさらに含む、請求
    項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記カゼイン塩がカゼインカルシウムである、請求項19
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記カゼイン塩対前記乳タンパク質濃縮物又は単離物の比
    率は、望ましいチーズ最終製品にとって最適な値に調整される、請求項19に記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 前記濃縮液に対する乳脂の添加をさらに含んで成る、請求
    項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記乳脂が、クリーム、塑性クリーム、バター、無水乳脂
    及び乳タンパク質又は全脂肪濃縮物から成るグループの中から選択されている、
    請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記乳脂が、最終製品中でチーズ10部分あたり約1部分
    以上の脂肪分を提供するような量で添加される、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 着香料を添加する段階をさらに含んで成る、請求項1〜2
    4のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記着香料が、酵素で改質されたチーズである、請求項2
    5に記載の方法。
  27. 【請求項27】 乳化剤又は塩の添加をさらに含んで成る、請求項1〜26
    のいずれか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 濃縮液を補足することにより得られた混合物を調理する段
    階をさらに含んで成る、請求項1〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 【請求項29】 スライス又は包装する段階をさらに含んで成る、請求項2
    8に記載の方法。
  30. 【請求項30】 請求項1〜29のいずれか1項に記載の方法によって調製
    された場合のチーズ。
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