JP2003523366A - グルカゴン様ペプチド1化合物の可溶化方法 - Google Patents

グルカゴン様ペプチド1化合物の可溶化方法

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JP2003523366A
JP2003523366A JP2001561060A JP2001561060A JP2003523366A JP 2003523366 A JP2003523366 A JP 2003523366A JP 2001561060 A JP2001561060 A JP 2001561060A JP 2001561060 A JP2001561060 A JP 2001561060A JP 2003523366 A JP2003523366 A JP 2003523366A
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ウォルター・フランシス・プラウティ・ジュニア
ジョゼフ・ビンセント・リネラ・ジュニア
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Abstract

(57)【要約】 pH7.4において水溶液に実質的に不溶性であるGLP−1化合物から、pH7.4において水性溶液に可溶性であるGLP−1化合物を製造する方法を開示する。不溶性のGLP−1化合物を水性塩基または水性酸に溶解して、GLP−1溶液を形成する。次いで、GLP−1溶液を、実質的にGLP−1化合物のアミノ酸ラセミ化が起こらないpHまで中和し、中和溶液から可溶性GLP−1化合物を単離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 グルカゴン様ペプチド(GLP−1)は、食物の摂取に応答して腸のL−細胞
によって分泌される37アミノ酸ペプチドである。インスリン分泌を刺激して(
インスリン分泌作用)、細胞によるグルコースの取り込みを引き起こし、血清グ
ルコース量を減少させることがわかっている(例えば、Mojsov, S., Int. J. Pe
ptide Protein Research, 40:333-343 (1992) を参照のこと)。しかし、GLP
−1(1−37)は活性に乏しい。その後、第6位と第7位の間が内因性分解さ
れると、より強力な生物学的活性を有するGLP−1(7−37)OHペプチド
が生じる。本明細書中、“GLP−1化合物”と称する、非常に多くの生物活性
GLP−1類縁体および誘導体もまた公知である。たとえば、GLP−1(7−
36)NHは、C末端のグリシンが−NHで置換されている天然のGLP−
1類縁体である。Val−GLP−1(7−37)OHは、第8位のアラニン
がバリンで置換されている合成GLP−1(7−37)OH類縁体である;Th
16−Lys18−GLP−1(7−37)OHは、第16位のバリンおよび
第18位のセリンがそれぞれトレオニンおよびリシンで置換されている合成GL
P−1(7−37)OH類縁体である。それらのインスリン分泌を刺激する能力
のために、GLP化合物は、糖尿病、肥満および関連する健康状態の治療薬とし
て大いに有望である。
【0002】 GLP−1化合物は、少なくとも2つの異なる形態で存在することができる。
第1の形態は、生理的に活性があり、生理的pH(pH7.4)において水性溶
液に容易に溶解する。対照的に、第2の形態は、インスリン分泌活性がわずかし
かないか、全くなく、pH7.4において水に実質的に不溶性である。残念なが
ら、不活性型は、水性GLP−1溶液を攪拌して疎水性表面に曝すか、または該
溶液が大きな空気/水の界面をもつ場合に、容易に製造される。このことから、
市販量の活性GLP−1化合物を製造するのは相当困難になる;大量生産工程に
おいては、混合操作またはポンプによる連続的移動が通常の操作であり、これら
の操作は、攪拌、空気/水の界面および/または疎水性表面との接触を引き起こ
し、不溶型が得られる。
【0003】 GLP−1化合物の医薬的可能性の現実化は、有意量の不活性型副産物で汚染
されることなく、市販することが可能な量において活性型のGLP−1化合物が
製造できるかどうかにかかっている。したがって、不活性な不溶型GLP−1を
、高収量にて可溶性活性型に変換する方法の必要性が非常に大きい。
【0004】 現在では、不活性型を水性塩基(または水性酸)に溶解することによって、不
活性な不溶型のGLP−1化合物を生理的に活性な可溶型に変換しうることがわ
かっている。本明細書に記載するさらなる発見は、水性塩基溶液(または水性酸
溶液)を中和して適当な、塩基性度あるいは酸性度のより小さいpHにすれば、
アミノ酸ラセミ化または他の分解を引き起こすことなく、可溶性の生理的活性型
のGLP−1化合物を高収量で単離しうることである。たとえば、不溶性のVa
−GLP−1(7−37)OHを、pH12.3の水性水酸化ナトリウムに
溶解し、pH7まで中和し、次いで、濾過および凍結乾燥により可溶性生成物を
単離することによって、可溶性のVal−GLP−1(7−37)OHに、高
収量かつ検出可能なラセミ化を引き起こすことなく、変換することができた(実
施例4および6)。これらの発見に基づいて、可溶性の生理的に活性なGLP−
1化合物を、その対応する不活性な不溶型から製造する方法を開示する。
【0005】 本発明は、pH7.4において水溶液に実質的に不溶性であるGLP−1化合
物から、pH7.4において水性溶液に可溶性であるGLP−1化合物を製造す
る方法である。不溶性のGLP−1化合物を水性塩基または水性酸に溶解して、
GLP−1溶液を形成する。次いで、GLP−1溶液を、実質的にGLP−1化
合物のアミノ酸ラセミ化が起こらないpHまで中和する。次いで、中和溶液から
可溶性GLP−1化合物を単離する。
【0006】 他の態様において、本発明は、不溶性GLP−1化合物を含む組成物中の不溶
性GLP−1化合物を可溶性GLP−1化合物に変換する方法である。不溶性G
LP−1化合物を含む組成物を水性酸または水性塩基に溶解してGLP−1溶液
を形成する。次いで、GLP−1溶液を、実質的にGLP−1化合物のアミノ酸
ラセミ化が起こらないpHまで中和する。次いで、中和溶液から可溶性GLP−
1化合物を含む組成物を単離する。
【0007】 本発明方法を用いて、アミノ酸ラセミ化または他の分解を引き起こすことなく
、大量の不活性型GLP−1化合物を活性型に変換することができる。したがっ
て、本発明方法は、商業工程に用いて、高収量および高純度で、活性なGLP−
1化合物を製造することができる。
【0008】 GLP−1化合物は、約25〜約35の天然または修飾アミノ酸を有するペプ
チドであり、インスリン分泌活性を示すようにGLP−1(7−37)OHに対
して十分な相同性をもつ。“修飾アミノ酸”は、天然アミノ酸に1つまたはそれ
以上の化学的修飾を行って得られたアミノ酸である。修飾アミノ酸の例は、後記
“GLP−1誘導体”の定義にて提供する。“インスリン分泌活性”は、食物摂
取に応答してインスリン分泌を刺激することを意味し、それによって、細胞によ
るグルコースの取り込みを引き起こし、血清グルコース量が減少する。GLP類
縁体、GLP誘導体、生合成GLPおよびジペプチジル−ペプチダーゼ(DPP
)−IV保護GLPといったような広範囲の多様性をもつGLP−1化合物が当
業界で公知である。“GLP類縁体”、“GLP誘導体”、“生合成GLP”お
よび“ジペプチジル−ペプチダーゼ−IV保護GLP”の意味を以下に示す。
【0009】 GLP−1化合物の溶解度は、どのようにそれが単離されたか、およびそれが
保管されていた方法および時間の長さによって変化しうる。たとえば、結晶化ま
たは凍結乾燥によって溶液から単離されたGLP−1化合物の溶解度は、一般に
非常に大きい。対照的に、高濃度の塩を含み、疎水性表面に曝された(タンジェ
ンシャルフロー濾過によって精製された、など)か、または激しい攪拌などから
得られる大きな空気/水の界面をもつ溶液から沈殿したGLP−1化合物の溶解
度は、非常に小さいことが多い。さらに、GLP−1化合物の溶解度の大きい結
晶および凍結乾燥粉末は、典型的に、時間とともに溶解度が低下する。化合物を
低温(たとえば、0℃)で保管すると、溶解度のより小さい形態に変換される。
【0010】 GLP−1化合物が生理的pHで水に可溶性である度合いは、化合物のインス
リン分泌活性に相関しうる。特に、可溶性が低くなるにつれて、GLP−1化合
物の生物活性は増加する。実施例5に記載のインビボ実験、およびそれぞれGelf
andらのEP619322および米国特許第5120712号に記載の膵島細胞
あるいはインスリノーマ細胞を使用するインビトロアッセイの使用などの当業界
で公知の方法によって、インスリン分泌活性を評価することができる。これらは
全体を参考文献として本発明に援用される。
【0011】 GLP−1化合物が生理的pHで水に可溶性である度合いは、赤外線スペクト
ルにおける吸光度にも相関しうる。特に、GLP−1化合物の赤外線スペクトル
は、1624cm−1、1657cm−1および1696cm−1における吸光
度を特徴とする。GLP−1化合物の溶解度は、1657cm−1における吸光
度の強度とともに増大し、1624cm−1および1696cm−1における吸
光度の強度とともに減少する。したがって、これらの3つの吸光度の強度は、G
LP−1化合物が、より可溶性が大きい形態あるいはより可溶性の小さい形態に
変換するにつれて、変化することになる(実施例3を参照)。
【0012】 pH7.4にて少なくとも約1.0mg/mlという生理的pH(7.4)にお
ける水への溶解度を有するGLP−1化合物を“活性型”または“可溶型”の化
合物と呼ぶ。活性型または可溶型のGLP−1化合物を本明細書において“可溶
性GLP−1化合物”と称する。可溶性GLP−1化合物が、生理的pHの水に
おいて、少なくとも約5.0mg/mlの溶解度をもつのが好ましい。比率A
657/(A1624+A1657+A1696)は、一般に、可溶型のGLP
−1化合物では少なくとも約0.60であり、少なくとも約0.70であるのが好
ましい。Anは、cmの逆数で表す、波長nにおける吸光強度である。
【0013】 生理的pHにおいて水への溶解度が約0.5mg/ml以下であるGLP−1
化合物をその“不活性型”または“不溶型”にあると言う。その不活性または不
溶型のGLP−1化合物を“不溶性GLP−1化合物”と称する。不溶性GLP
−1化合物は、生理的pHにおいて約0.1mg/ml以下の水への溶解度であ
るのが好ましい。比率(A1624+A1696)/(A1624+A1657 +A1696)は、一般に、可溶型のGLP−1化合物では少なくとも約0.6
0であり、少なくとも約0.70であるのが好ましい。Anは、cmの逆数で表
す、波長nにおける吸光強度である。
【0014】 不溶型のGLP−1化合物は、化合物の凝集および不溶性を引き起こす分子内
および分子間βシートの形成を特徴とするのに対し、可溶型の二次構造は、αへ
リックスの存在を特徴とすることが報告されている(Senderoffら、J.Pharm.Sci
.87:183(1998)を参照;これらは全体を参考文献として本発明に援
用される)。可溶型および不溶型のGLP−1化合物の赤外線スペクトルは、こ
の解釈に一致する。特に、1624および1696cm−1における吸光バンド
は、一般に、βシートの存在を示すのに対し、1657cm−1における吸光バ
ンドは、αへリックスの存在に一致する。
【0015】 水性塩基(または水性酸)への不溶性GLP−1化合物の溶解は、βシート形
成の原因である分子内および分子間相互作用の崩壊に一致する。さらに、これら
の溶液からの可溶型のGLP−1化合物の単離は、可溶性GLP−1化合物の二
次構造の再形成に一致する。したがって、本発明方法は、αへリックス含量が高
いことを特徴とする可溶性活性型およびβシート含量が高いことを特徴とする不
活性または不溶型を有するタンパク質(GLP−1化合物など)を、不溶型から
可溶型へ転換するのに用いることができる。
【0016】 本発明方法を用いて、不溶性GLP−1化合物が唯一の成分であるか、または
不溶性GLP−1化合物が数種の成分の1つである組成物において、不溶性GL
P−1化合物を可溶性GLP−1化合物に変換することができる。したがって、
本発明方法は、不溶型を可溶型に変換することによって、可溶性および不溶型の
GLP−1化合物の両方を含む混合物を“精製”することができる。その結果、
本発明方法は、たとえば、薬物または製剤として、薬物投与剤形に投与する前に
、組成物中の少量または痕跡量の不溶型を除去するか、または不溶型の量を最小
化するのに理想的に適している。
【0017】 当業界の慣習により、GLP−1(7−37)OHのアミノ末端は残基番号7
に当たり、カルボキシ末端は残基番号37に当たる。この命名法は他のGLP化
合物にも適用される。特に記載しなければ、通常、C末端は一般的なカルボキシ
ル形態であると考える。GLP−1(7−37)OHのアミノ酸配列を以下に提
供する。7 His-Ala-Glu-l0Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-l5Asp-Val-Ser-Ser-TyR−20Leu-Glu-Gly
-Gln-Ala-25Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-30Ala-Trp-Leu-Val-Lys-35Gly-Arg-37Gly-COO
H (配列番号:1)
【0018】 “GLP−1化合物”は、化合物がインスリン分泌活性をもつように、GLP
−1(7−37)OHまたはGLP−1(7−37)OHのフラグメントに対し
て十分な相同性をもつ。GLP−1化合物は、0、1、2、3、4または5個の
アミノ酸が、GLP−1(7−37)OHまたはGLP−1(7−37)OHの
フラグメントの対応する位置のアミノ酸とは異なるように修飾されたGLP−1
(7−37)OHまたはGLP−1(7−37)OHのフラグメントのアミノ酸
配列を有するのが好ましい。第8位、第22位または第8位および第22位で修
飾されたGLP−1化合物が好ましい。
【0019】 GLP−1(7−37)OHの対応するアミノ酸とは異なるGLP化合物のア
ミノ酸が、保存的置換であるのが好ましく、高度保存的置換であるのがより好ま
しい。
【0020】 “保存的置換”とは、アミノ酸を、同じ正味電荷をもち、およそ同じ大きさお
よび形状をもつ他のアミノ酸と置き換えることである。脂肪族または置換脂肪族
アミノ酸側鎖をもつアミノ酸は、その側鎖中の炭素およびヘテロ原子の合計数の
差異が約4以下である場合、およそ同じ大きさをもつ。それらは、側鎖中の分枝
の数の差異が1以下である場合、およそ同じ形状をもつ。側鎖にフェニル基また
は置換フェニル基をもつアミノ酸は、およそ同じ大きさおよび形状をもつとみな
される。以下にアミノ酸の5つのグループを挙げる。GLP−1化合物中のアミ
ノ酸を同じグループからの他のアミノ酸と置き換えると、保存的置換が得られる
【0021】 グループI:グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン
、トレオニン、システイン、メチオニンおよびC1−C4脂肪族またはC1−C
4ヒドロキシル置換脂肪族側鎖(直鎖または分枝鎖)をもつ非天然アミノ酸。 グループII:グルタミン酸、アスパラギン酸およびカルボン酸置換C1−C
4脂肪族側鎖(直鎖または分枝鎖)をもつ非天然アミノ酸。 グループIII:リシン、オルニチン、アルギニンおよびアミンまたはグアニ
ジノ置換C1−C4脂肪族側鎖(非分枝または1分枝点)をもつ非天然アミノ酸
。 グループIV:グルタミン、アスパラギンおよびアミド置換C1−C4脂肪族
側鎖(非分枝または1分枝点)をもつ非天然アミノ酸。 グループV:フェニルアラニン、フェニルグリシン、チロシンおよびトリプト
ファン。
【0022】 “高度保存的置換”とは、アミノ酸を、側鎖に同じ官能基をもち、ほとんど同
じ大きさおよび形状をもつ他のアミノ酸と置き換えることである。脂肪族または
置換脂肪族アミノ酸側鎖をもつアミノ酸は、その側鎖中の炭素およびヘテロ原子
の合計数の差異が約2以下である場合、ほとんど同じ大きさをもつ。それらは、
側鎖中の分枝の数が同じである場合、ほとんど同じ形状をもつ。高度保存的置換
の例として、ロイシンに対するバリン、セリンに対するトレオニン、グルタミン
酸に対するアスパラギン酸およびフェニルアラニンに対するフェニルグリシンが
挙げられる。高度保存的ではない置換の例として、バリンに対するアラニン、セ
リンに対するアラニンおよびセリンに対するアスパラギン酸が挙げられる。
【0023】 “GLP−1類縁体”とは、GLP−1(7−37)OHと比較して、1つま
たはそれ以上のアミノ酸置換、欠失、逆位または付加を有するGLP−1化合物
として定義される。許容しうるアミノ酸置換として、L−アミノ酸とその対応す
るD体との置換が挙げられる。本明細書においてGLP−1類縁体を表すのに用
いた命名法では、置換アミノ酸およびその位置は、親構造の前に表示される。た
とえば、Val−GLP−1(7−37)OHは、通常Val−GLP−1
(7−37)OHの第8位に見られるアラニンがバリンで置換されているGLP
−1類縁体を表す。多数のGLP−1類縁体が当業界で公知であり、これらには
、GLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、GLP−1(7−36)
NH、Gln−GLP−1(7−37)、d−Gln−GLP−1(7−
37)、Thr16−Lys18−GLP−1(7−37)、Lys18−GL
P−1(7−37)、Gly−GLP−1(7−36)NH、Gly−G
LP−1(7−37)OH、Val−GLP−1(7−36)NH、Val −GLP−1(7−37)OH、Met−GLP−1(7−36)NH
Met−GLP−1(7−37)OH、Ile−GLP−1(7−36)N
、Ile−GLP−1(7−37)OH、Thr−GLP−1(7−3
6)NH、Thr−GLP−1(7−37)OH、Ser−GLP−1(
7−36)NH、Ser−GLP−1(7−37)OH、Asp−GLP
−1(7−36)NH、Asp−GLP−1(7−37)OH、Cys
GLP−1(7−36)NH、Cys−GLP−1(7−37)OH、Th
−GLP−1(7−37)、D−Thr−GLP−1(7−37)、As
−GLP−1(7−37)、D−Asn−GLP−1(7−37)、Se
22−Arg23−Arg24−Gln26−GLP−1(7−37)、Ar
23−GLP−1(7−37)、Arg24−GLP−1(7−37)および
Gly−Gln21−GLP−1(7−37)OHなどが含まれるが、これら
に限定されるものではない。
【0024】 “GLP−1誘導体”とは、GLP−1(7−37)またはGLP−1類縁体
のアミノ酸配列を有し、さらに1つまたはそれ以上のそのアミノ酸側鎖、α−炭
素原子、末端アミノ基または末端カルボン酸基の化学修飾を有する分子として定
義される。化学修飾には、化学基の付加、新たな結合の形成および化学基の除去
が含まれるが、これらに限定されるものではない。アミノ酸側鎖の修飾には、リ
シンε−アミノ基のアシル化、アルギニン、ヒスチジンまたはリシンのN−アル
キル化、グルタミン酸またはアスパラギン酸のカルボン酸基のアルキル化および
グルタミンまたはアスパラギンの脱アミド化が含まれるが、これらに限定される
ものではない。末端アミノの修飾には、デス−アミノ、N−低級アルキル、N−
ジ−低級アルキルおよびN−アシル修飾(−CO−低級アルキルなど)が含まれ
るが、これらに限定されるものではない。末端カルボキシ基の修飾には、アミド
、低級アルキルアミド、ジアルキルアミドおよび低級アルキルエステル修飾が含
まれるが、これらに限定されるものではない。低級アルキルは、直鎖または分枝
鎖C−Cアルキルである。さらに、タンパク質化学分野の当業者に公知の保
護基を用いて、1個またはそれ以上の側基または末端基を保護してもよい。アミ
ノ酸のα−炭素をモノ−またはジメチル化してもよい。
【0025】 他のGLP−1化合物は、米国特許第5705483号に記載されており、配
列番号:2で示されるアミノ酸配列をもつ。米国特許第5705483号は全体
を参考文献として本発明に援用される。 R1-X-Glu-l0Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-l5Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-20Leu-Y-Gly-Gln-Ala
-25Ala-Lys-Z-Phe-Ile-30Ala-Trp-Leu-Val-Lys-35Gly-Arg-R2 (配列番号:2)
【0026】 配列番号:2において、 RはL−ヒスチジン、D−ヒスチジン、デスアミノ−ヒスチジン、2−アミ
ノ−ヒスチジン、ベータ−ヒドロキシ−ヒスチジン、ホモヒスチジン、アルファ
−フルオロメチル−ヒスチジンまたはアルファ−メチル−ヒスチジン; XはAla、Gly、Val、Thr、Met、Ile、Serまたはアルフ
ァ−メチル−Ala; YはGlu、Gln、Ala、Thr、SerまたはGly; ZはGlu、Gln、Ala、Thr、SerまたはGly; RはNHまたはGly−OHである。
【0027】 他のGLP−1類縁体はまた、WO 91/11457に記載されており、こ
れは全体を参考文献として本発明に援用される。これらのGLP−1化合物には
、少なくとも1つの以下の修飾を有する、GLP−1(7−34)、GLP−1
(7−35)、GLP−1(7−36)またはGLP−1(7−37)、または
そのアミド体、およびその医薬的に許容しうる塩が含まれる: (a)第26位および/または第34位のリシンに対するグリシン、セリン、
システイン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バ
リン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、アルギニンま
たはD−リシンの置換;または 第36位のアルギニンに対するグリシン、セリン、システイン、トレオニン、ア
スパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシ
ン、メチオニン、フェニルアラニン、リシンまたはD−アルギニンの置換; (b)第31位のトリプトファンに対する酸化耐性アミノ酸の置換; (c)第16位のバリンに対するチロシン;第18位のセリンに対するリシン
;第21位のグルタミン酸に対するアスパラギン酸;第22位のグリシンに対す
るセリン;第23位のグルタミンに対するアルギニン;第24位のアラニンに対
するアルギニン;および第26位のリシンに対するグルタミンの置換のうち少な
くとも1つの置換; (d)第8位のアラニンに対するグリシン、セリンまたはシステイン;第9位
のグルタミン酸に対するアスパラギン酸、グリシン、セリン、システイン、トレ
オニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシ
ン、ロイシン、メチオニンまたはフェニルアラニン;第10位のグリシンに対す
るセリン、システイン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、ア
ラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニンまたはフェニルアラニン
;第15位のアスパラギン酸に対するグルタミン酸の置換のうち少なくとも1つ
の置換; (e)第7位のヒスチジンに対するグリシン、セリン、システイン、トレオニ
ン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、
ロイシン、メチオニンまたはフェニルアラニン、もしくはD−またはN−アシル
化またはアルキル化体のヒスチジンの置換 (ここに、置換が(a)、(b)、(d)および(e)である場合、置換された
アミノ酸は、場合により、D体であり得、第7位の置換されたアミノ酸は、場合
により、N−アシル化またはN−アルキル化体であり得る)。
【0028】 さらに他のGLP−1化合物は、米国特許第5188666号に記載されてお
り、これは全体を参考文献として本発明に援用される。例として、配列番号:3
のアミノ酸配列をもつペプチドおよびその医薬的に許容しうる塩が挙げられる。
His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-
Ala-Lys-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-X (配列番号:3) 配列番号:3において、XはLys−COOHおよびLys−Gly−COO
Hである。 該ペプチドの医薬的に許容しうる低級アルキルエステル、および該ペプチドの
低級アルキルアミドおよび低級ジアルキルアミドなどの医薬的に許容しうるアミ
ドが含まれる。一般に、低級アルキル基は、0、1またはそれ以上の不飽和ユニ
ットをもつC1−C20直鎖または分枝鎖脂肪族基である。
【0029】 さらに他のGLP−1化合物は、米国特許第5512549号に開示されてお
り、こらは全体を参考文献として本発明に援用される。これらのGLP−1化合
物は、配列番号:4のアミノ酸配列をもつ。
【化1】 Rl-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-A
la-Xaa-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-R3 (配列番号:4) | R2は4−イミダゾプロピオニル、4−イミダゾアセチルまたは4−イミダゾ
−α、α−ジメチル−アセチル; RはC−C10非分枝アシルあるいは不存在であり; RはGly−OHまたはNH; XaaはLysまたはArgである。
【0030】 さらにまた他のGLP−1化合物は、WO98/08871に開示されており
、これは全体を参考文献として本発明に援用される。これらのGLP−1化合物
は、N末端またはC末端アミノ酸残基に結合した親油性置換基を含む[ここで、
置換基は、アルキル基またはオメガカルボキシル基をもつ基である]。
【0031】 “生合成GLP−1”とは、天然のアミノ酸残基しか含まず、したがって、組
換え細胞および組換え生物を含む生存細胞によって発現可能な任意のGLP−1
類縁体またはネイティブ配列として定義される。 “DPP−IV保護GLP”とは、DPP−IVの作用に対して耐性のあるG
LP−1化合物を意味する。これらには、第8位に修飾されたアミノ酸またはD
アミノ酸残基を有する類縁体が含まれる。またこれらには、第8位にGlyまた
はLアミノ酸残基、Val、Thr、Met、Ser、CysIleまたはAs
pを有する生合成GLP−1類縁体も含まれる。他のDPP−IV保護GLP化
合物にはデスアミノHisおよび他のHis誘導体が含まれる。
【0032】 本発明方法においては、不溶性GLP−1化合物を、化合物が溶解するのに十
分塩基性(または酸性)の溶液に加える。次いで、化合物が溶解するまで溶液を
混合または別な方法で攪拌する。GLP−1化合物は、一般に、溶液の塩基性ま
たは酸性が増大するにつれて、より迅速に溶解する。しかし、ラセミ化および他
の分解の速度もまた、溶液の塩基性(または酸性)が増大するにつれて増大し、
GLP−1化合物はもはや塩基性または酸性度の高すぎる溶液には溶解しない。
したがって、本発明方法の実行において、化合物を容易に溶解するのに十分に塩
基性(または酸性)であるが、アミノ酸のラセミ化または他の副産物の形成が起
こる程度まで、塩基性(または酸性)度が大きくない溶液を使用するのが望まし
い。当業者であれば、日常的に、これらの二元的ゴールに到達する適当なpHを
同定することができよう。代表的には、本発明方法を実行するために、約10.
5〜約12.5のpHをもつ塩基性溶液および約1.5〜約2.0のpHをもつ酸
性溶液を用いる。しかし、溶解のために許容される時間が十分である場合は、塩
基性度のより低い溶液を用いることもできる。約10.0〜10.5のペプチドを
もつ溶液では、少なくとも13分間の溶解時間が用いられている。好ましいpH
は、約12.1〜約12.5である。1つの態様において、GLP−1化合物を溶
解するのに用いられている水性塩基または水性酸の量を最小化することが望まし
い。最終GLP−1化合物が凍結乾燥によって単離される場合、最小量の水性塩
基または酸が好ましい。
【0033】 GLP−1化合物の溶解に続いて、本明細書中“GLP−1溶液”と称する溶
液を、たとえば1時間当たり1%以下、好ましくは0.1%以下のGLP−1化
合物のラセミ化が起こるような、実質的にアミノ酸のラセミ化が起こらないpH
まで中和する。GLP−1化合物におけるアミノ酸ラセミ化は、HPLCクロマ
トグラフィー(たとえば、SenderoffらのJ.Pharm.Sci.、87:183(198
8)を参照)および実施例6に記載したアッセイなどの当業界で公知の方法によ
って検出することができる。したがって、中和溶液のための適当なpHは、当業
者によって容易に決定される。ほとんどの適用にとって、中和溶液のためのpH
は、約6.5〜約9.0の範囲をとることができる。pH値は、約7.0〜約8.5
の範囲が好ましい。
【0034】 アミノ酸ラセミ化を最小化するために、不溶性GLP−1化の溶解後できるだ
け早く塩基性または酸性GLP−1溶液を中和するのが望ましい。GLP−1化
合物中のアミノ酸のラセミ化または分解が実質的に起こらない(たとえば、1%
以下、好ましくは0.1%以下のGLP−1化合物がラセミ化アミノ酸を含む)
ような十分に短い期間内にGLP−1溶液を中和するのが好ましい。上述したよ
うに、アミノ酸ラセミ化および他の分解の速度は、溶液の塩基性度または酸性度
が増大するにつれて増加する。したがって、分解またはラセミ化副産物が実質的
に形成されることなく溶解と中和の間になり得る時間の長さは、GLP−1溶液
のpHに応じて変化する。GLP−1溶液のpHが、約10.5〜約12.5また
は約1.5〜約2.0の間である場合、アミノ酸ラセミ化または分解が実質的に起
こらず、GLP−1溶液が不溶性GLP−1化合物の溶解後約13分以内に中和
される。GLP−1溶液が溶解後約5分以内に中和されるのが好ましい。可溶性
GLP−1化合物の単離前に溶液から未溶解物質を除去する場合、必要に応じて
、不溶性GLP−1化合物が完全に溶解する前にGLP−1溶液を中和すること
ができる。未溶解物質は、濾過などのいずれの適当な方法によっても除去するこ
とができる。
【0035】 本発明方法においては、いずれの適当な酸または塩基でも、溶液のpHを調節
するのに用いることができる。酸または塩基が、医薬製品の製造における使用に
適しているのが好ましい。適当な酸の例として、塩酸、硫酸、酢酸、蓚酸などが
挙げられる。塩酸が好ましい。適当な塩基の例として、水酸化物塩基および炭酸
塩塩基が挙げられる。水酸化ナトリウムが好ましい。 本明細書において“ゼラチン状物質”と称する少量の固体物質が、代表的にG
LP−1溶液中に未溶解のままで残る。可溶性GLP−1化合物の単離前に、こ
の物質を除去するのが好ましい。一例においては、ゼラチン状物質を除去する前
に、GLP−1溶液のpHを約8.0に調節する。ゼラチン状物質の除去は、濾
過などのいずれの適当な方法によっても行うことができる。 本発明方法によって単離された可溶性GLP−1化合物は、II型糖尿病また
は肥満などの疾患の治療用医薬製品の有効成分として用いることができる。した
がって、GLP−1溶液および/または中和溶液から微生物物質を除去するのが
望ましい。微生物物質は、代表的に、適当な濾過膜によって溶液から除去される
が、0.22μM以下の孔をもつ濾過膜が好ましい。ゼラチン状物質および微生
物物質を除去するための濾過ステップは、組み合わせて行うことができるが、別
法として別々のステップとして行うことができる。さらに、最終GLP−1化合
物を医薬として用いる場合、優良医薬品製造基準に合致する滅菌環境中で本発明
方法を行うのが望ましい。
【0036】 可溶性GLP−1化合物は、凍結乾燥、噴霧乾燥または結晶化などの適当な方
法によって中和溶液から単離することができる。適当な結晶化方法が、Gelfand
らのEP619322およびHoffmanらのWO99/30731に記載されてい
る。これらは全体を参考文献として本発明に援用される。
【0037】 本明細書中に開示されている配列情報および固相タンパク質合成における技術
水準によれば、化学合成によってGLPを得ることができる。しかし、当業者に
周知の技術を用い、プログルカゴンを酵素によって断片化することにより、いく
つかのGLPを得ることもできる。さらに、周知の組換えDNA技術を用いて、
本発明に矛盾しないGLPを発現させてもよく、これが好ましい。
【0038】 ポリペプチドの固相化学合成の原理は当業界に周知であり、Dugas, H.およびP
enney, C., Bioorganic Chemistry (1981) Springer-Verlag, New York, pgs. 5
4-92, Merrifield, J.M., Chem. Soc., 85:2149 (1962), ならびに Stewartおよ
びYoung, Solid Phase Peptide Synthesis, pp. 24-66, Freeman (San Francisc
o, 1969) のような当業界の一般的な文献中に見出すことができる。 GLP−1化合物の製造のための特別の記載が、米国特許第5705483号
、米国特許第5188666号、米国特許第5512549号、WO91/11
457およびWO98/08871に提供されている。これらは全体を参考文献
として本発明に援用される。 以下の実施例によって本発明を詳しく説明するが、これらはいかなる限定も意
図するものではない。
【0039】 実施例1 Val−GLP−1(7−37)OHの製造 固相ペプチド合成法を用いて、アミノ酸配列:H2N-His-Val-Glu-Gly-Thr-Phe-
Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys-Glu-Phe-Ileu-Ala
-Trp-Leu-Val-Lys-Gly-Arg-Gly-COOH (配列番号:5)を有するVal−GLP
−1(7−37)OHを製造し、0.1%TFAおよびアセトニトリル溶離勾配
を用いるC8シリコンベース樹脂上のプレパラティブ逆相クロマトグラフィーに
よって最終生成物を精製する。得られる主流を凍結乾燥する。Val−GLP
−1(7−37)は、米国特許第5705483号(これは全体を参考文献とし
て本発明に援用される)にしたがって組換え技術によって製造することもできる
【0040】 実施例2 可溶性GLP−1およびGLP−1類縁体の不溶型への変換 A.水性溶液中での可溶性Val−GLP−1(7−37)OHの不溶型へ
の変換 Val−GLP−1(7−37)OH(1g)の凍結乾燥粉末を25mM重
炭酸アンモニウム(pH8.0、100ml)に溶解する。21℃(周囲温度)
にて16時間、約200rpmにてテフロン攪拌棒で溶液を攪拌する。種々の時
間において、通常、30分以内に溶液は濁りをおびるようになる。攪拌を継続す
るにつれて、濁りは明らかに濃密さを増すようになる。濁度、すなわち340n
mにおける吸光度の形成速度によって濁度の速度式を測定する。沈殿したタンパ
ク質を、濾過(ワットマン1濾過ディスク)または遠心分離のいずれかによって
集める。タンパク質含量について、Pierce(Rockford、IL)のビウレット比色
アッセイまたは280nmにおけるUV吸光度のいずれかによって上清をアッセ
イする。いずれかの方法によって、タンパク質沈殿が、出発物質の90%以上で
あること、すなわち、上清フラクションに残留するタンパク質が10%以下であ
ることがわかる。集めた沈殿を凍結乾燥器で減圧乾燥する。得られる沈殿(0.9
6g)物質をpH7.2にて、0.01mg/mlの20mMリン酸に溶解する。
緩衝液への固体の懸濁、必要であればpHの調節、および0.2ミクロンフィル
ターを通す濾過によって、溶解度をテストする。ビウレット比色アッセイ、28
0nmにおけるUV吸光度または高圧液体クロマトグラフィー分析(HPLC)
によって、濾液のタンパク質含量をテストする。C−18、5ミクロン、300
オングストロームシリカカラム(ジュピターC−18カラム、Phenomenex製、To
rrance、CA)および緩衝液A(10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ
酢酸溶液)ならびに緩衝液B(90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢
酸溶液)による20〜60%緩衝液Bの勾配30分間を用いて、HPLC分析を
行う。60℃にて流速1.0ml/分でカラムに流し、波長24nmで検出を行
い、注入体積は20μlである。
【0041】 このように製造したGLP−1化合物(GLP−1(7−37)OH、Val −GLP−1(7−37)OH)およびイソプロピルイミダゾール−アルギ
ニン26−GLP−1(8−37)OHの溶解度は、0.1mg/ml以下、通
常、0.05mg/mlより下である。塩、特に塩化ナトリウムは、25mM以
上で存在する場合、不溶性物質の形成速度を非常に加速する。
【0042】 B.時間についての、可溶性Val−GLP−1(7−37)OHの不溶型
への変換における攪拌の効果 pH7.4の20mMリン酸塩中で、3つの異なるロットのVal−GLP
−1(7−37)OH(QIY17、QIY18および361EM7)を可溶化
し、最終pHを1N水酸化ナトリウムで7.4に調節した。各溶液の2〜10m
lのサンプルを2つの異なるセットのガラスバイアルに移す。サンプルの一方の
セットは攪拌するが、他方のセットは攪拌せずに静置する。340nmにおける
吸光度を決定することによって、時間を変化させて濁度を測定する。結果を図に
示す。攪拌溶液の時間経過は“s”で表す。 図から明らかなように、溶液の濁度は、静置した溶液よりも攪拌溶液において
非常に急速に増大する。濁度はタンパク質沈殿を示すので、この結果は、攪拌に
よって引き起こされる空気への曝露の増加によって加速されている不溶型の形成
速度に一致する。
【0043】 C.タンジェンシャルフローによる可溶性Val−GLP−1(7−37)
OHの不溶型への変換 Val−GLP−1(7−37)OHをタンジェンシャルフロー濾過に付す
。濾過中、リテンテート溶液は、濃厚になり、さらに粘性になり、Val−G
LP−1(7−37)OHは濾過膜上にゼラチン状物質を形成する。ゼラチン状
物質の形成は、濾過の開始から30分以内に起こる;形成速度は塩の存在下で増
加する。濾過または遠心分離によって“不溶化された”タンパク質を集め、真空
オーブンで乾燥するか、または凍結乾燥する。塩の存在または不在下における沈
殿形成により、中性pH緩衝液への溶解度が0.1mg/ml以下の生成物が精
製される。
【0044】 D.酢酸/アセトニトリル中での可溶性Val−GLP−1(7−37)O
Hの不溶型への変換 Val−GLP−1(7−37)OHを、25%アセトニトリルを含む35
mM酢酸の基質(みかけのpH3.3)中、2〜6℃にて、インキュベートする
。攪拌なしで、調製物は、約1ヶ月にわたってゼラチン状閉塞を発達させる。攪
拌は、ゲル形成速度を増加する。遠心分離によってゲルを集め、減圧乾燥するが
、その溶解度は中性pHにおいて0.1mg/ml以下を示す。
【0045】 実施例3 可溶性および不溶性Val−GLP−1(7−37)OHの二次構造 二次構造の特徴について、調製品中のαへリックスおよびβシート含量を評価
するためにフーリエ変換赤外線分光法(FTIR)によって、精製、凍結乾燥V
al−GLP−1(7−37)OHの4つの異なる分枝を分析する。BioRad W
in-IR Proソフトウエァバージョン2.5を用いて、アミドI領域(1750〜1
600cm−1)において逆重畳積分を行う。結果を下記表1に示す。
【表1】 表中のデータは、凍結乾燥粉末は、αへリックスの含量が高く(60%以上)、
βシート含量が相対的に低い(30%以下)ことを示す。
【0046】 実施例4 塩基偏位による不溶性Val−GLP−1(7−37)OHの可
溶性Val−GLP−1(7−37)OHへの変換 Val−GLP−1(7−37)OHの5つのサンプルを下記のように調製
する: サンプル1 Val−GLP−1(7−37)OHの凍結乾燥粉末を10mMの酢酸(p
H3)に1mg/mlで溶解し、1N水酸化ナトリウムでpH5.5に調節する
ことにより等電沈殿に付す。得られる沈殿を遠心分離によって集め、減圧乾燥す
る。 サンプル2 10mMの重炭酸アンモニウム(pH8.0)にVal−GLP−1(7−
37)OHを可溶化し、次いで、1N塩酸でpHを下げることによって、アルカ
リ側からpH5.5に接近して等電沈殿を行う。 サンプル3 4℃にて3.1ヶ月間インキュベートしたVal−GLP−1(7−37)
OHの溶液(25%アセトニトリルを含む25mM酢酸中、2.7mg/ml、
pH3.3)から遠心分離によってゲル化サンプルを集める。 サンプル4および5 10mMのリン酸塩中にVal−GLP−1(7−37)OHを1mg/m
lで溶解し、沈殿が形成されるまで攪拌する。遠心分離によって分画して、可溶
性GLP−1フラクション(サンプル4)および沈殿フラクション(サンプル5
)を作製する。両フラクションを減圧乾燥する。
【0047】 フーリエ変換赤外線分光法(FTIR)によって、二次構造の特徴について、
各サンプル1〜5を測定する。さらに、各サンプル1〜5を20mMリン酸塩溶
液(pH7.2)に入れ、3分以内の1N水酸化アンモニウム添加によってpH
を12.3に上昇させる。次いで、すべてのサンプルが溶解し、溶液が透明にな
る。次いで、1Nの塩酸を加えることによって各溶液のpHを7.0に調節する
。次いで、溶液を凍結乾燥し、減圧乾燥することによって、それぞれサンプル1
〜5からサンプル1A〜5Aを得る。サンプル1A〜5Aの二次構造の特徴をF
TIRによって評価する。サンプル1〜5および1A〜5AのFTIR分析の結
果を下記表2に示す。
【表2】 実施例2で述べたように、高性能液体クロマトグラフィーによってすべてのサ
ンプルを分析すると、Val−GLP−1(7−37)OHに関して共溶出す
るシングルピークを含むことが示される。これは、サンプルがHPLC識別可能
な化学的変化を受けないことを示唆する。各ケースにおいて、塩基偏位は、測定
されたタンパク質のαへリックス含量を増加し、20mMリン酸緩衝液(pH7
.2)に>1mg/mlの溶解度が得られる。
【0048】 二次構造における塩基偏位の影響の他の例においては、逆相クロマトグラフィ
ーによって精製されたVal−GLP−1(7−37)OHの精製、凍結乾燥
サンプルを凍結乾燥(0.1g)または十分な3.0Mのリン酸二水素ナトリウム
(pH3.80)の添加によって沈殿させて、0.6Mリン酸塩溶液を得る。得ら
れる沈殿を10mMの酢酸ナトリウムでpH5.5にて洗浄し、洗浄した沈殿を
減圧乾燥する。1N水酸化ナトリウムの添加によって室温にて30分間マテリア
ルのpHを10.5に上昇させることによって洗浄した沈殿を可溶化する。 次いで、1.0Nの塩酸を添加することによって、その溶液のpHを7.0に下げ
、次いで、溶液を凍結乾燥する。3つのサンプルの二次構造をFTIRによって
決定する。結果を表3に示す。
【表3】 結果は、塩基性pH偏位が、サンプルのβシート含量を減らし、αへリックス
含量を増やすことを示す。
【0049】 実施例5 可溶性Val−GLP−1(7−37)OHは、不溶性Val −GLP−1(7−37)OHと比べて増加したバイオアベイラビリティを示す
。 リン酸緩衝液(pH7.2)中で凍結乾燥粉末を可溶化し、溶液を21℃にて
一夜攪拌することによって、βシート含量の高いVal−GLP−1(7−3
7)OHを調製する。得られる沈殿を集め、脱イオン水で洗浄し、減圧乾燥する
。 ラット3匹のグループに注射することによって、バイオアベイラビリティに
ついて、凍結乾燥粉末出発物質および乾燥した沈殿をテストする。サンプルを調
製するために、凍結乾燥粉末出発物質(可溶性)は、15mMリン酸緩衝液(p
H7.5)中、2mg/mlの溶液に製剤する。次いで、乾燥した沈殿は、10
mMのリン酸中、スラリーにする;不溶性物質を、15mMリン酸緩衝液(pH
7.5)中、16.5mg固体/mlにて懸濁液にする。製剤した物質は、80お
よび800μg/体重kgにて皮下注射するが、沈殿スラリーは、10倍、すな
わち、8000μg/kgにて注射する。ELISAによって、ラットから採取
した血清サンプル中の最大濃度を測定すると、製剤した物質では11〜15ng
/mlであり、スラリーでは0.4から0.6ng/mlである。曲線下の領域は
、製剤した物質に比べてスラリーの方が、約1%あるいはそれ以下である。
【0050】 実施例6 高いpHに短期間曝したVal−GLP−1(7−37)OHの
HPLC分析 室温にて、可溶化したVal−GLP−1(7−37)OHをpH12.3
に10分間曝す。HPLCプロフィールには、識別できるほどの変化は観察され
ない。しかし、実施例2で述べたように行った、pH12.3に数時間曝した可
溶化Val−GLP−1(7−37)OHのHPLCは、より極性の強い、す
なわち、早期に溶出する数個の新しいピークを示す。3つの新しいピークは、プ
ロフィールにおいて顕著であり、1時間当たり0.36、0.06および0.64
%にて成長する。このデータから、5分間の曝露からは0.09%の分解が起こ
ることになる。これらのピークの分画および質量分析による分析(ESI)なら
びにエドマン分解分析は、31サイクルのペプチドを通して、3つのピークが同
一の質量(3384.4±0.5amu)および配列をもつことを示す。この結果
は、LからD配座へのアミノ酸残基の異性化に一致する(たとえば、Senderoff
らのJ.Pharm.Sci.87:183(1998)を参照)。 このデータは、FTIRおよび溶解度によって測定されるように、一般に観測
されるVal−GLP−1(7−37)OHにおける塩基偏位の配座的効果は
、LからDへの異性化によるものではないという結論に一致し、これは新しいH
PLCピークにおいて明らかである。
【0051】 実施例7 酸偏位による不溶性Val−GLP−1(7−37)OHの可溶
性Val−GLP−1(7−37)OHへの変換 脱イオン水に、2mg固体/mlで、不溶性Val−GLP−1(7−37
)OHを懸濁する。12μlの85%リン酸/ml溶液の添加によって、1つの
アリコートのpHを1.74まで下げる。5.5μlの10%塩酸/ml溶液の添
加によって、第2のアリコートのペプチドをpH1.92まで下げる。各サンプ
ルを15分間静かに攪拌する。10%水酸化ナトリウムの添加によって、サンプ
ルのpHを7.4に調節し、次いで、0.2ミクロン濾過膜を通してそれぞれを濾
過する。可溶性部分を凍結乾燥し、二次構造について分析する。生成物の赤外線
分析は、1657cm−1にあるアミド領域における主要吸収が、可溶性Val −GLP−1(7−37)OHの形成に一致することを示す。実施例6で述べ
たように、HPLC分析は、検出可能なラセミ化を示さない。 塩酸処理サンプルの収率は77.5%であり、リン酸処理サンプルでは6.4%
である。
【0052】 当業者であれば、ルーチンの実験法のみを用いて、本明細書に記載した本発明
の特定の具体例に対する多くの等価物を理解あるいは確認しうるであろう。この
ような等価物は、請求の範囲に包含されることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図は、攪拌あり(“s”付)および攪拌なしの条件下、溶液(p
H7.4、無塩、20mMリン酸塩、1mg/mlタンパク質)中における、異
なる3つのロットの可溶型Val−GLP−1(7−37)OHの不溶型への
変換を示すグラフである。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョゼフ・ビンセント・リネラ・ジュニア アメリカ合衆国48197ミシガン州イプシラ ンティ、バックリー・ドライブ5064番 Fターム(参考) 4H045 AA20 BA18 BA19 CA40 DA30 EA27 FA34 GA01 GA10 GA40

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pH7.4において水溶液に実質的に不溶性である対応する
    GLP−1化合物(“不溶性GLP−1化合物”と称する)からのpH7.4に
    おいて水性溶液に可溶性であるGLP−1化合物(“可溶性GLP−1化合物”
    と称する)の製造方法であって、 a)不溶性GLP−1化合物を、水性塩基または水性酸に溶解してGLP−1
    溶液を形成し; b)GLP−1溶液を、実質的に溶解したGLP−1化合物のアミノ酸ラセミ
    化が起こらないpHまで中和し;次いで、 c)ステップb)の中和溶液から可溶性GLP−1化合物を単離する; ステップを含む方法。
  2. 【請求項2】 不溶性GLP−1化合物を水性塩基に溶解する請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 水性塩基のpHが約10.5〜約12.5であり、ステップb
    )の中和溶液のpHが約6.5〜約9.0である請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 不溶性GLP−1化合物が、不溶性GLP−1(7−37)
    OH[配列番号:1]、GLP−1(7−34)[配列番号:6]、GLP−1
    (7−35)[配列番号:7]、GLP−1(7−36)NH[配列番号:3
    6]、Gln−GLP−1(7−37)[配列番号:8]、d−Gln−G
    LP−1(7−37)[配列番号:9]、Thr16−Lys18−GLP−1
    (7−37)[配列番号:10]、Lys18−GLP−1(7−37)[配列
    番号:11]、Gly−GLP−1(7−36)NH[配列番号:12]、
    Gly−GLP−1(7−37)OH[配列番号:13]、Val−GLP
    −1(7−36)NH[配列番号:14]、Val−GLP−1(7−37
    )OH[配列番号:15]、Met−GLP−1(7−36)NH[配列番
    号:16]、Met−GLP−1(7−37)OH[配列番号:17]、Il
    −GLP−1(7−36)NH[配列番号:18]、Ile−GLP−
    1(7−37)OH[配列番号:19]、Thr−GLP−1(7−36)N
    [配列番号:20]、Thr−GLP−1(7−37)OH[配列番号:
    21]、Ser−GLP−1(7−36)NH[配列番号:22]、Ser −GLP−1(7−37)OH[配列番号:23]、Asp−GLP−1(
    7−36)NH[配列番号:24]、Asp−GLP−1(7−37)OH
    [配列番号:25]、Cys−GLP−1(7−36)NH[配列番号:2
    6]、Cys−GLP−1(7−37)OH[配列番号:27]、Thr
    GLP−1(7−37)[配列番号:28]、D−Thr−GLP−1(7−
    37)[配列番号:29]、Asn−GLP−1(7−37)[配列番号:3
    0]、D−Asn−GLP−1(7−37)[配列番号:31]、Ser22 −Arg23−Arg24−Gln26−GLP−1(7−37)[配列番号:
    32]、Arg23−GLP−1(7−37)[配列番号:33]、Arg24 −GLP−1(7−37)[配列番号:34]およびGly−Gln21−G
    LP−1(7−37)OH[配列番号:35]である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 不溶性GLP−1化合物が、不溶性GLP−1(7−37)
    OH[配列番号:1]またはVal−GLP−1(7−37)OH[配列番号
    :15]である請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 水性塩基のpHが約12.1〜約12.5であり、ステップb
    )の中和溶液のpHが約7.0〜約8.5である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶解したGLP−1化合物のラセミ化が実質的に起こらない
    ような、不溶性GLP−1化合物の溶解後、十分に短い期間内にGLP−1溶液
    を中和する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 不溶性GLP−1化合物の溶解後、約30分以内にGLP−
    1溶液を中和する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 不溶性GLP−1化合物の溶解後、約5分以内にGLP−1
    溶液を中和する請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 溶解したGLP−1化合物のラセミ化が実質的に起こらな
    いような、不溶性GLP−1化合物の溶解後、十分に短い期間内にGLP−1溶
    液を中和する請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶液からゼラチン状物質を除去するのに十分に微細な孔を
    有する濾過膜を通してGLP−1溶液を濾過する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶液からゼラチン状物質を除去するのに十分に微細な孔を
    有する濾過膜を通してGLP−1溶液を濾過する請求項7記載の方法。
  13. 【請求項13】 濾過膜が、溶液から微生物物質を除去するのに十分に微細
    な孔を有する請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 凍結乾燥、結晶化または噴霧乾燥によって、可溶性GLP
    −1化合物を単離する請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 不溶性GLP−1化合物を最小量の水性塩基に溶解する請
    求項4記載の方法。
  16. 【請求項16】 不溶性GLP−1化合物を水性酸に溶解する請求項1記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 水性酸のpHが約1.5〜約2.0であり、ステップb)の
    中和溶液のpHが約6.5〜約9.0である請求項5記載の方法。
  18. 【請求項18】 不溶性GLP−1化合物が、不溶性GLP−1(7−37
    )OH[配列番号:1]またはVal−GLP−1(7−37)OH[配列番
    号:15]である請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 ステップb)の中和溶液のpHが約7.0〜約8.5である
    請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 溶解したGLP−1化合物のラセミ化が実質的に起こらな
    いような、不溶性GLP−1化合物の溶解後、十分に短い期間内にGLP−1溶
    液を中和する請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 不溶性GLP−1化合物の溶解後、約30分以内にGLP
    −1溶液を中和する請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 溶液からプレゼラチン状物質を除去するのに十分に微細な
    孔を有する濾過膜を通してGLP−1溶液を濾過する請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 濾過膜が、溶液から微生物物質を除去するのに十分に微細
    な孔を有する請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 凍結乾燥、結晶化または噴霧乾燥によって、可溶性GLP
    −1化合物を単離する請求項20記載の方法。
  25. 【請求項25】 不溶性GLP−1化合物を最小量の水性酸に溶解する請求
    項16記載の方法。
  26. 【請求項26】 水性塩基のpHが約10.0〜約10.5であり、水性塩基
    中におけるGLP−1化合物の溶解時間が少なくとも30分である請求項1記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 生理的pHにおいて水溶液に不溶性であるVal−GL
    P−1(7−37)OH(“不溶性Val−GLP−1(7−37)OH”と
    称する)からの生理的pHにおいて水性溶液に可溶性であるVal−GLP−
    1(7−37)OH[配列番号:15](“可溶性Val−GLP−1(7−
    37)OH”と称する)の製造方法であって、 a)不溶性Val−GLP−1(7−37)OHを、pHが約12.1〜約
    12.5である水性塩基に溶解してVal−GLP−1(7−37)OH溶液
    を形成し; b)Val−GLP−1(7−37)OH溶液を、不溶性Val−GLP
    −1(7−37)OHの溶解後、約30分以内に、pH約7.0〜約8.5まで中
    和し; c)ステップb)の中和溶液を、約0.20μm〜約0.25μmの孔を有する
    濾過膜を通して濾過し;次いで d)ステップc)の濾過溶液から、可溶性Val−GLP−1(7−37)
    OHを単離する; ステップを含む方法。
  28. 【請求項28】 ステップc)の濾過溶液から、可溶性Val−GLP−
    1(7−37)OH[配列番号:15]を、噴霧乾燥、凍結乾燥または結晶化に
    よって単離する請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 不溶性Val−GLP−1(7−37)OH[配列番号
    :15]を最小量の水性塩基に溶解する請求項27記載の方法。
  30. 【請求項30】 不溶性GLP−1化合物を含む組成物中の不溶性GLP−
    1化合物を、対応する可溶性GLP−1化合物に変換する方法であって、 a)組成物を、水性塩基または水性酸に溶解してGLP−1溶液を形成し; b)GLP−1溶液を、実質的に溶解したGLP−1化合物のアミノ酸ラセミ
    化が起こらないpHまで中和し;次いで、 c)ステップb)の中和溶液から対応する可溶性GLP−1化合物を含む組成
    物を単離する; ステップを含む方法。
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