JP2003522201A - 安定剤としての電子吸引性置換基を有する新規3−アリールベンゾフラノン - Google Patents

安定剤としての電子吸引性置換基を有する新規3−アリールベンゾフラノン

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JP2003522201A JP2001558143A JP2001558143A JP2003522201A JP 2003522201 A JP2003522201 A JP 2003522201A JP 2001558143 A JP2001558143 A JP 2001558143A JP 2001558143 A JP2001558143 A JP 2001558143A JP 2003522201 A JP2003522201 A JP 2003522201A
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ドーゼンバッハ,オリヴァー
ネスヴァドバ,ペーテル
ヴォルフ,マルチン
ロッツィンガー,ブルノ
メダー,ディートマー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定剤としての電子吸引性置換基を有する新規3−アリールベンゾフラノンを提供する。 【解決手段】 本発明は、酸化的,熱的又は光により誘起される分解に対して有機材料、特にポリマー及び潤滑剤を保護するための安定剤としての、並びにカラー写真材料中の酸化された現像剤用の掃去剤としての、次式I: 【化1】 (式中、一般記号は請求項1で定義されたものと同じ意味を表わし、そしてR1は電子吸引性置換基を有する芳香族基を表わす)で表わされる新規化合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規3−アリールベンゾフラノン、有機材料、好ましくはポリマー
又は潤滑剤を含む組成物、及び新規安定剤、並びに酸化的、熱的又は光により誘
起される分解に対して有機材料を安定化するためのその使用、及びカラー写真材
料中の酸化された現像剤用の掃去剤〔また、以下の本文中で、ドックス(Dox) 掃
去剤とも呼ばれる〕としての前記新規安定剤の使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー写真に関する問題の一つが、望ましくない場所に好ましくない染料の形
成を生じさせ得る、酸化されたカラー現像剤の、それが形成されている感光性銀
ハロゲン化物乳化剤層から出て別の銀ハロゲン化物乳化剤層内に入る拡散である
ことは良く知られている。例えば、緑色感光層中に生じ、そして混和されたマゼ
ンタカップラーとのカップリング反応を通してマゼンタ染料を形成するけれども
、酸化された現像剤はまた、赤色感光層中にも拡散し、それにより、好ましくな
いシアン染料を生成し得、或いは、青色感光層中にも拡散し、それにより、好ま
しくない黄色染料を生成し得る。間違った層中のこの種の色形成は、写真画像の
カラーバランスを崩し、それ故、色の再現性が悪くなる。この問題を克服する方
法の一つは、感光性銀ハロゲン化物乳剤層の間の中間層に酸化された現像剤の掃
去剤を混和することである。これらの掃去剤は、低い移行傾向、空気酸化に対す
る良好な安定性及び写真オイルへの高い溶解度のような更なる特性を有するべき
である。
【0003】 酸化された現像剤用の掃去剤として有用なヒドロキノン誘導体は、例えば、ア
メリカ合衆国特許第4345016号に記載されている。
【0004】 有機ポリマー用の安定剤としての幾つかの3−フェニル−3H−ベンゾフラン
−2−オンの使用は、なかんずく、WO−A−80/01566及びアメリカ合
衆国特許第5516920号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電子吸引性置換基を有する3−アリールベンゾフラン−2−オン類の選択され
た群は、酸化的、熱的又は光により誘起される分解を受け易い有機材料用の安定
剤として使用するために特に適することが今や見出された。これらの新規化合物
は、カラー写真におけるドックス(Dox) 掃去剤としても特に適している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は、次式I:
【化56】 〔式中、 nが1を表わす場合、 R1 は次式II,III 又はIV:
【化57】 で表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化58】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は互いに独立して水素原子、塩素原子、ヒドロキシ
ル基、炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニル
アルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ
ル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5
ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原
子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基
、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし25の
アルカノイルオキシ基、炭素原子数1ないし25のアルカノイルアミノ基、炭素
原子数3ないし25のアルケノイルオキシ基;酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化59】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルカノイルオキシ
基;炭素原子数6ないし9のシクロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基又は炭素原子数1ないし12のアルキル基で置換されたベンゾイルオキシ
基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4 又はR4 とR5 の各組は結
合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し;或いはR4 は更に−(
CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を表わし、或いはR3 ,R 5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に次式V:
【化60】 (式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わ
す)で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は次式VI:
【化61】 (式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そしてR1 は、n=1に対して
上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、
7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は互いに独立して水
素原子、弗素原子、弗素置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、−C
N基、次式:
【化62】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15の少なくと
も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は互いに独立して、弗素原子,弗素原子で置換された炭素原子数
1ないし12のアルキル基,−CN基,次式:
【化63】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基により置換
されたフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R18は水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 R19はヒドロキシル基、次式:
【化64】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式:
【化65】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ないし1
2のアルキル基又はフェニル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭
素原子と一緒になって、非置換又は1個ないし3個の炭素原子数1ないし4のア
ルキル基により置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキリデン環を形成
し、 R22は水素原子、ヒドロキシル基、次式:
【化66】 で表わされる基、炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9
のフェニルアルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換さ
れたフェニル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし8のシクロアルキル基;或いは酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化67】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を表わし
、 R23は炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
ルアルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェ
ニル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
5ないし8のシクロアルキル基;或いは酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化68】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を表わし
、 R24及びR25は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキル
基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし24のアルキル基;酸
素原子,硫黄原子又は次式:
【化69】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基;非置換
又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし24のアルケニル
基を表わし;或いはR24及びR25は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
って、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは
酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化70】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R26は水素原子又は炭素原子数1ないし25のアルキル基を表わし、 R27及びR28は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキル
基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし24のアルキル基;酸
素原子,硫黄原子又は次式:
【化71】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基;非置換
又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし24のアルケニル
基を表わし;或いはR27及びR28は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
って、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは
酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化72】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル
基又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、或いはR29及びR 30 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は炭素原子数1
ないし4のアルキル基により置換された、或いは酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化73】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、酸素原子,硫黄原
子又は次式:
【化74】 で表わされる基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;炭素
原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数2ないし20のアルキリデン
基、炭素原子数7ないし20のフェニルアルキリデン基、炭素原子数5ないし8
のシクロアルキレン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式:
【化75】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
【化76】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし18のアルキレン基;炭素
原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
ン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又は炭素原子数1な
いし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式:
【化77】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
【化78】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし18のアルキレン基;炭素
原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
ン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又は炭素原子数1な
いし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式:
【化79】 で表わされる基を表わし、 Mはr価の金属カチオンを表わし、 nは1又は2を表わし、 pは0,1又は2を表わし、 qは1,2,3,4,5又は6を表わし、そして rは1,2又は3を表わす〕で表わされる化合物に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
25個までの炭素原子を有するアルカノイルオキシ基は分岐又は非分岐基、例
えば、ホルミルオキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブタノイルオ
キシ基、ペンタノイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、ヘプタノイルオキシ基
、オクタノイルオキシ基、ノナノイルオキシ基、デカノイルオキシ基、ウンデカ
ノイルオキシ基、ドデカノイルオキシ基、トリデカノイルオキシ基、テトラデカ
ノイルオキシ基、ペンタデカノイルオキシ基、ヘキサデカノイルオキシ基、ヘプ
タデカノイルオキシ基、オクタデカノイルオキシ基、イコサノイルオキシ基又は
ドコサノイルオキシ基である。好ましいのは、2個ないし18個、とりわけ2個
ないし12個、例えば2個ないし6個の炭素原子を有するアルカノイルオキシ基
である。特別に好ましいのは、アセトキシ基である。
【0008】 酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化80】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルカノイルオキシ
基は、例えば、CH3 −O−CH2 COO−基、CH3 −S−CH2 COO−基
、CH3 −N(CH3 )−CH2 COO−基、CH3 −O−CH2 CH2 −O−
CH2 COO−基、CH3 −(O−CH2 CH2 2 O−CH2 COO−基、C
3 −(O−CH2 CH2 3 O−CH2 COO−基又はCH3 −(O−CH2 CH2 4 O−CH2 COO−基である。
【0009】 炭素原子数6ないし9のシクロアルキルカルボニルオキシ基は、例えば、シク
ロペンチルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、シクロヘ
プチルカルボニルオキシ基又はシクロオクチルカルボニルオキシ基である。好ま
しいのは、シクロヘキシルカルボニルオキシ基である。
【0010】 酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化81】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルケノイルオキシ
基は、例えば、CH3 OCH2 CH2 CH=CHCOO−基又はCH3 OCH2 CH2 OCH=CHCOO−基である。
【0011】 好ましくは1個ないし3個、とりわけ1個又は2個のアルキル基を持つ、炭素
原子数1ないし12のアルキル基により置換されたベンゾイルオキシ基は、例え
ば、o−,m−又はp−メチルベンゾイルオキシ基、2,3−ジメチルベンゾイ
ルオキシ基、2,4−ジメチルベンゾイルオキシ基、2,5−ジメチルベンゾイ
ルオキシ基、2,6−ジメチルベンゾイルオキシ基、3,4−ジメチルベンゾイ
ルオキシ基、3,5−ジメチルベンゾイルオキシ基、2−メチル−6−エチルベ
ンゾイルオキシ基、4−第三ブチルベンゾイルオキシ基、2−エチルベンゾイル
オキシ基、2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシ基、2,6−ジメチル−4
−第三ブチルベンゾイルオキシ基又は3,5−ジ第三ブチルベンゾイルオキシ基
である。好ましい置換基は炭素原子数1ないし8のアルキル基、とりわけ炭素原
子数1ないし4のアルキル基である。
【0012】 25個までの炭素原子を有するアルキル基は分岐又は非分岐基、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、
イソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペン
チル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、
1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テ
トラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オク
チル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,
3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メ
チルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシ
ル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプ
タデシル基、オクタデシル基、イコシル基又はドコシル基である。R2 及びR4 に対する好ましい定義の一つは、例えば、炭素原子数1ないし18のアルキル基
である。R4 に対するとりわけ好ましい定義は、炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基である。
【0013】 酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化82】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基は、例え
ば、CH3 −O−CH2 CH2 −基、CH3 −S−CH2 CH2 −基、CH3
N(CH3 )−CH2 CH2 −基、CH3 −O−CH2 CH2 −O−CH2 CH 2 −基、CH3 −(O−CH2 CH2 2 O−CH2 CH2 −基、CH3 −(O
−CH2 CH2 3 O−CH2 CH2 −基又はCH3 −(O−CH2 CH2 4 O−CH2 CH2 −基である。
【0014】 弗素原子により置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基は分岐又は非
分岐基、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基又はペンタフルオロエチル基である。フルオロメチル基が好ましい。
【0015】 炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、例えば、ベンジル基、α−メ
チルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基又は2−フェニルエチル基である
。好ましいのは、ベンジル基又はα,α−ジメチルベンジル基である。
【0016】 非置換又は1個ないし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニ
ル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、例えば、ベン
ジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、2−フェニルエ
チル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基
、2,4−ジメチルベンジル基、2,6−ジメチルベンジル基又は4−第三ブチ
ルベンジル基である。好ましいのは、ベンジル基である。
【0017】 好ましくは1個ないし3個、とりわけ1個又は2個のアルキル基を含む、炭素
原子数1ないし4のアルキル基により置換されたフェニル基は、例えば、o−,
m−又はp−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチ
ルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3
,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2−メチル−6−エ
チルフェニル基、4−第三ブチルフェニル基、2−エチルフェニル基又は2,6
−ジエチルフェニル基である。
【0018】 非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された炭素原子数5
ないし8のシクロアルキル基は、例えば、シクロペンチル基、メチルシクロペン
チル基、ジメチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル
基、ジメチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、第三ブチルシク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基又はシクロオクチル基である。好ましいのは、
シクロヘキシル基及び第三ブチルシクロヘキシル基である。
【0019】 18個までの炭素原子を有するアルコキシ基は分岐又は非分岐基、例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、
ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、テトラデシルオキシ基
、ヘキサデシルオキシ基又はオクタデシルオキシ基である。好ましいのは、1個
ないし12個、とりわけ1個ないし8個、例えば1個ないし6個の炭素原子を有
するアルコキシ基である。
【0020】 18個までの炭素原子を有するアルキルチオ基は分岐又は非分岐基、例えば、
メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチ
ルチオ基、イソブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ヘキシル
チオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基、テトラデシルチオ基
、ヘキサデシルチオ基又はオクタデシルチオ基である。好ましいのは、1個ない
し12個、とりわけ1個ないし8個、例えば1個ないし6個の炭素原子を有する
アルキルチオ基である。
【0021】 4個までの炭素原子を有するアルキルアミノ基は分岐又は非分岐基、例えば、
メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、
n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基又は第三ブチルアミノ基である。
【0022】 ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基は更に、二つの基が互いに独
立して分岐又は非分岐の、例えば、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、メチル−n−プロピルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ
基、メチル−n−ブチルアミノ基、メチルイソブチルアミノ基、エチルイソプロ
ピルアミノ基、エチル−n−ブチルアミノ基、エチルイソブチルアミノ基、エチ
ル第三ブチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、イソプロ
ピル−n−ブチルアミノ基、イソプロピルイソブチルアミノ基、ジ−n−ブチル
アミノ基又はジ−イソブチルアミノ基であることを意味する。
【0023】 25個までの炭素原子を有するアルカノイルアミノ基は分岐又は非分岐基、例
えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブタノイ
ルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、ヘキサノイルアミノ基、ヘプタノイルアミ
ノ基、オクタノイルアミノ基、ノナノイルアミノ基、デカノイルアミノ基、ウン
デカノイルアミノ基、ドデカノイルアミノ基、トリデカノイルアミノ基、テトラ
デカノイルアミノ基、ペンタデカノイルアミノ基、ヘキサデカノイルアミノ基、
ヘプタデカノイルアミノ基、オクタデカノイルアミノ基、イコサノイルアミノ基
又はドコサノイルアミノ基である。好ましいのは、2個ないし18個、とりわけ
2個ないし12個、例えば2個ないし6個の炭素原子を有するアルカノイルアミ
ノ基である。
【0024】 炭素原子数1ないし18のアルキレン基は、分岐又は非分岐基、例えば、メチ
レン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカ
メチレン基、ドデカメチレン基又はオクタデカメチレン基である。X1 に対する
好ましい定義は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、とりわけ炭素原子数
1ないし8のアルキレン基、例えば炭素原子数1ないし8のアルキレン基である
。X2 に対する好ましい定義は、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、とり
わけ炭素原子数2ないし8のアルキレン基である。X3 に対する好ましい定義は
、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、とりわけ炭素原子数2ないし12の
アルキレン基、例えば炭素原子数4ないし12のアルキレン基である。
【0025】 酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化83】 で表わされる基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基は、例
えば、−CH2 −O−CH2 −基、−CH2 −S−CH2 −基、−CH2 −N(
CH3 )−CH2 −基、−CH2 −O−CH2 CH2 −基、−CH2 CH2 −O
−CH2 CH2 −基、−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2
基、−CH2 CH2 −(O−CH2 CH2 −)2 O−CH2 CH2 −基、−CH 2 CH2 −(O−CH2 CH2 −)3 O−CH2 CH2 −基、−CH2 CH2
(O−CH2 CH2 −)4 O−CH2 CH2 −基又は−CH2 CH2 −S−CH 2 CH2 −基である。
【0026】 2個ないし20個の炭素原子を有するアルキリデン基は、例えば、エチリデン
基、プロピリデン基、ブチリデン基、ペンチリデン基、4−メチルペンチリデン
基、ヘプチリデン基、ノニリデン基、トリデシリデン基、ノナデシリデン基、1
−メチルエチリデン基、1−エチルプロピリデン基又は1−エチルペンチリデン
基である。好ましいのは、炭素原子数2ないし8のアルキリデン基である。
【0027】 7個ないし20個の炭素原子を有するフェニルアルキリデン基は、例えば、ベ
ンジリデン基、2−フェニルエチリデン基又は1−フェニル−2−ヘキシリデン
基である。好ましいのは、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキリデン基であ
る。
【0028】 炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基は、二つの遊離原子価及び少なく
とも一つの環ユニットを有する飽和炭化水素基であり、そして例えば、シクロペ
ンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基又はシクロオクチレン基
である。好ましいのは、シクロヘキシレン基である。
【0029】 炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基は、例えば、ビシクロヘプチレン
基又はビシクロオクチレン基である。
【0030】 各々、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、弗素原子、トリフルオ
ロメチル基又は−CN基により置換されたフェニレン基又はナフチレン基は、例
えば、1,2−,1,3−又は1,4−フェニレン基;1,2−,1,3−,1
,4−,1,6−,1,7−,2,6−又は2,7−ナフチレン基;1,4−(
2−トリフルオロメチル)フェニレン基、1,4−(2−トリフルオロメチル)
ナフチレン基又は1,4−(2−シアノ)フェニレン基である。
【0031】 好ましくは1個ないし3個、とりわけ1個又は2個の、分岐又は非分岐アルキ
ル類の基を含む、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された炭素原子
数5ないし8のシクロアルキリデン環の基は、例えば、シクロペンチリデン基、
メチルシクロペンチリデン基、ジメチルシクロペンチリデン基、シクロヘキシリ
デン基、メチルシクロヘキシリデン基、ジメチルシクロヘキシリデン基、トリメ
チルシクロヘキシリデン基、第三ブチルシクロヘキシリデン基、シクロヘプチリ
デン基又はシクロオクチリデン基である。好ましいのは、シクロヘキシリデン基
及び第三ブチルシクロヘキシリデン基である。
【0032】 単−,二−又は三−価金属カチオンは、好ましくは、アルカリ金属カチオン、
アルカリ土類金属カチオン又はアルミニウムカチオン、例えば、Na+ ,K+
Mg++,Ca++又はAl+++ である。
【0033】 ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし24のアルキル基は、例
えば、ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチ
ル基、5−ヒドロキシペンチル基、4−ヒドロキシペンチル基、3−ヒドロキシ
ペンチル基、2−ヒドロキシペンチル基、6−ヒドロキシヘキシル基、5−ヒド
ロキシヘキシル基、4−ヒドロキシヘキシル基、3−ヒドロキシヘキシル基、2
−ヒドロキシヘキシル基、7−ヒドロキシヘプチル基、6−ヒドロキシヘプチル
基、5−ヒドロキシヘプチル基、4−ヒドロキシヘプチル基、3−ヒドロキシヘ
プチル基、2−ヒドロキシヘプチル基、8−ヒドロキシオクチル基、7−ヒドロ
キシオクチル基、6−ヒドロキシオクチル基、5−ヒドロキシオクチル基、4−
ヒドロキシオクチル基、3−ヒドロキシオクチル基、2−ヒドロキシオクチル基
、9−ヒドロキシノニル基、10−ヒドロキシデシル基、11−ヒドロキシウン
デシル基、12−ヒドロキシドデシル基、13−ヒドロキシトリデシル基、14
−ヒドロキシテトラデシル基、15−ヒドロキシペンタデシル基、16−ヒドロ
キシヘキサデシル基、17−ヒドロキシヘプタデシル基、18−ヒドロキシオク
タデシル基、20−ヒドロキシエイコシル基又は22−ヒドロキシドコシル基の
ような、好ましくは1個ないし3個、特に1個又は2個のヒドロキシル基を含む
分岐又は非分岐基である。R24,R25,R27及びR28の好ましい定義は、ヒドロ
キシル基により置換された炭素原子数4ないし12のアルキル基、とりわけヒド
ロキシル基により置換された炭素原子数5ないし12のアルキル基、例えば、ヒ
ドロキシル基により置換された炭素原子数5ないし11のアルキル基である。R 24 ,R25,R27及びR28の好ましい定義の一つは、ヒドロキシル基により置換さ
れた炭素原子数2ないし20のアルキル基、とりわけヒドロキシル基により置換
された炭素原子数2ないし18のアルキル基、例えば、ヒドロキシル基により置
換された炭素原子数2ないし14のアルキル基である。R24,R25,R27及びR 28 の特に好ましい定義は、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし
12のアルキル基、とりわけヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ない
し8のアルキル基、例えば、2−ヒドロキシエチル基のような、ヒドロキシル基
により置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基である。
【0034】 3個ないし24個の炭素原子を有するアルケニル基は、例えば、プロペニル基
、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−2,4−ペンタジエ
ニル基、3−メチル−2−ブテニル基、n−2−オクテニル基、n−2−ドデセ
ニル基、イソ−ドデセニル基、オレイル基、n−2−オクタデセニル基又はn−
4−オクタデセニル基のような分岐又は非分岐基である。好ましいのは、3個な
いし18個、とりわけ3個ないし12個、例えば3個ないし6個、とりわけ3個
又は4個の炭素原子を有するアルケニル基である。
【0035】 R24とR25又はR27とR28は、それらが結合している窒素原子と一緒になって
、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは酸素
原子,硫黄原子又は次式:
【化84】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、こ
れは、例えば、下記の基:
【化85】 を示す。R24とR25又はR27とR28は、好ましくは、それらが結合している窒素
原子と一緒になって、例えば、次式:
【化86】 で表わされるような、酸素原子により中断された6−員複素環式環を表わす。
【0036】 R29及びR30は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は
炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは酸素原子,硫黄原
子又は次式:
【化87】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成すると
き、これは、例えば、下記の基:
【化88】 を示す。
【0037】 炭素原子数2ないし18のアルケニレン基は、例えば、ビニレン基、メチルビ
ニレン基、オクテニルエチレン基又はドデセニルエチレン基である。炭素原子数
2ないし8のアルケニレン基が好ましい。
【0038】 好ましい式Iで表わされる化合物は、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は次式II,III 又はIV:
【化89】 で表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化90】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は各々各々互いに独立して水素原子、塩素原子、ヒ
ドロキシル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9の
フェニルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、
炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキルチ
オ基、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ基、炭素原子数1ないし1
8のアルカノイルアミノ基、炭素原子数3ないし18のアルケノイルオキシ基;
酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし18のアルカノイル
オキシ基;炭素原子数6ないし9のシクロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾ
イルオキシ基又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたベンゾイルオ
キシ基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4 又はR4 とR5 の各組
は結合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し;或いはR4 は更に
−(CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を表わし、或いはR3 ,R5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に次式V:
【化91】 (式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わ
す)で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は次式VI:
【化92】 (式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そしてR1 は、n=1に対して
上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、
7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は各々互いに独立し
て水素原子、弗素原子、弗素置換された炭素原子数1ないし8のアルキル基、−
CN基、次式:
【化93】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14又はR15の少なくと
も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立して、弗素原子,トリフルオロメチル基,−C
N基,次式:
【化94】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基により各々
置換されたフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R18は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R19はヒドロキシル基、次式:
【化95】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式:
【化96】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ない
し8のアルキル基又はフェニル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している
炭素原子と一緒になって、炭素原子数5ないし8のシクロアルキリデン環を形成
し、 R22は水素原子、ヒドロキシル基、次式:
【化97】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9
のフェニルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基
;或いは酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし25のアル
キル基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
ルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、或いは
酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を
表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基
;酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化98】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし18のアルキル基;炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし18のアルケニ
ル基を表わし;或いはR24及びR25は、それらが結合している窒素原子と一緒に
なって、5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R26は水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わし、 R27及びR28は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基
;酸素原子,硫黄原子又は次式:
【化99】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし18のアルキル基;炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし18のアルケニ
ル基を表わし;或いはR27及びR28は、それらが結合している窒素原子と一緒に
なって、5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、或いはR29
びR30は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5−,6−又は7−
員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、酸素原子又は硫黄
原子により中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;炭素原子数2な
いし12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリデン基、炭素原
子数7ないし12のフェニルアルキリデン基、炭素原子数5ないし8のシクロア
ルキレン基、フェニレン基、次式:
【化100】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし12のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
【化101】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素
原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
ン基、フェニレン基、次式:
【化102】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、酸素原子,硫黄原子又は次式
【化103】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素
原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
ン基、フェニレン基、次式:
【化104】 で表わされる基を表わし、 Mはr価の金属カチオンを表わし、 nは1又は2を表わし、 pは0,1又は2を表わし、 qは1,2,3,4,5又は6を表わし、そして rは1,2又は3を表わす化合物である。
【0039】 別の式Iで表わされる好ましい化合物は、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式II,III 又はIVで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化105】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ない
し18のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、フェニル基
、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1な
いし12のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし12のアルカノイルオキシ基、
炭素原子数3ないし12のアルケノイルオキシ基;酸素原子により中断された炭
素原子数3ないし12のアルカノイルオキシ基;シクロヘキシルカルボニルオキ
シ基、ベンゾイルオキシ基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4
はR4 とR5 の各組は結合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し
;或いはR4 は更に−(CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を
表わし、或いはR3 ,R5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に式V(
式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす
)で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は各々互いに独立
して水素原子、弗素原子、弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、−CN基、次式:
【化106】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14又はR15の少なくと
も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R19はヒドロキシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式:
【化107】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ない
し4のアルキル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒
になってシクロヘキシリデン環を形成し、 R22はヒドロキシル基、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基、
シクロヘキシル基;或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12の
アルキル基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
ロヘキシル基、或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアル
キル基を表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし12のアルキル基
;酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル基;ベンジル基
又は炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし;或いはR24及びR25は、
それらが結合している窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 R26は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、 R27及びR28は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし12のアルキル基
;酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル基;ベンジル基
又は炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし;或いはR27及びR28は、
それらが結合している窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
キル基又はベンジル基を表わし、或いはR29及びR30は、それらが結合している
窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、酸素原子により中断
された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;フェニレン基、次式:
【化108】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし8のアルキレン基、酸素原子により中断された炭素
原子数4ないし12のアルキレン基;シクロヘキシレン基、フェニレン基、次式
【化109】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、酸素原子により中断された炭
素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン
基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、次式:
【化110】 で表わされる基を表わし、 nは1又は2を表わし、 pは1又は2を表わし、そして qは2又は3を表わす化合物である。
【0040】 式Iで表わされる化合物であって、更に好ましいものは、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化111】 で表わされる基を表わし、 R2 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし
8のアルカノイルオキシ基又はベンゾイルオキシ基を表わし、 R3 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし
8のアルカノイルオキシ基、−(CH2 p −COR19基又は−(CH2 q
OH基を表わし、或いはR3 ,R5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更
に式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味
を表わす)で表わされる基を表わし、 R5 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基、−CN基、次式
【化112】 で表わされる基、−SOR26基又は−SO2 26基を表わすが、但し、R7 ,R 8 ,R9 ,R10又はR11の少なくとも一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R19は炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基又は炭素原子数1な
いし4のアルキル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一
緒になってシクロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
ロヘキシル基、或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアル
キル基を表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基;酸
素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル基;ベンジル基又は
炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし、 R26は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキ
ル基又はベンジル基を表わし、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、次式:
【化113】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし8のアルキレン基、又は酸素原子により中断された
炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、又は酸素原子により中断され
た炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、 nは1又は2を表わし、 pは1又は2を表わし、そして qは2又は3を表わす、式Iで表わされる化合物である。
【0041】 式Iで表わされる特に興味深い化合物は、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化114】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
ルアルキル基、フェニル基又はシクロヘキシル基を表わし、 R3 は水素原子又はメチル基を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基又は式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わさ
れる基を表わし、 R5 は水素原子又はメチル基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基、−CN基、次式
【化115】 で表わされる基、−SOR26基又は−SO2 26基を表わすが、但し、R7 ,R 8 ,R9 ,R10又はR11の少なくとも一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアル
キル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒になってシ
クロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
ロヘキシル基又は酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル
基を表わし、 R26は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基又は−O−X3 −O−
基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基又は酸素原子により中断された
炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物である。
【0042】 式Iで表わされる非常に特別に興味深い化合物は、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化116】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし8のアルキル基又はシクロヘキシル基を表わし、 R3 は水素原子を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、シクロヘキシル基又は
式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を
表わす)で表わされる基を表わし、 R5 は水素原子を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
トリフルオロメチル基、−CN基又は次式:
【化117】 で表わされる基を表わすが、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10又はR11の少なくと
も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアル
キル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒になってシ
クロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基又はシクロヘキシル
基を表わし、 X1 は炭素原子数1ないし8のアルキレン基又は−O−X3 −O−基を表わし
、 X3 は炭素原子数2ないし14のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物である。
【0043】 式Iで表わされる非常に特別に好ましい化合物は、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式:
【化118】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R3 は水素原子を表わし、 R4 は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R5 は水素原子を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義
されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、 R7 は水素原子又はトリフルオロメチル基を表わし、 R8 は水素原子、トリフルオロメチル基又は−CN基を表わし、 R9 は水素原子又はトリフルオロメチル基を表わし、 R10は水素原子、トリフルオロメチル基又は−CN基を表わし、 R11は水素原子、弗素原子、トリフルオロメチル基、−CN基又は次式:
【化119】 で表わされる基を表わすが、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10又はR11の少なくと
も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17はフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基を表わし、 X1 は−O−X3 −O−基を表わし、 X3 は炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物である。
【0044】 式Iで表わされる化合物は公知方法にて製造することができる。式Iで表わさ
れる化合物の好ましい製造方法は、WO−A−99/67232に開示されてい
る。
【0045】 式Iで表わされる化合物は、酸化的、熱的又は光により誘起される分解に対し
て有機材料を安定化するために適している。有機材料の安定化における酸化防止
剤としてのそれらの優れた作用に対して、特別な注意が向けられている。
【0046】 この様な物質の具体的な例を以下に示す。 1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリ
イソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリ
ビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレ
フィンのポリマー、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエ
チレン(所望により架橋されていてよい)、例えば高密度ポリエチレン(HDP
E)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高
分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)
、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
,(VLDPE)及び(ULDPE)。
【0047】 ポリオレフィン、すなわち先の段落で例示したモノオレフィン、好ましくはポ
リエチレン及びポリプロピレンのポリマーは、異なる方法、そしてとりわけ、下
記の方法により製造することができる。
【0048】 a)ラジカル重合(通常、高圧及び高められた温度の下で行われる)。 b)通常、周期律表の族IVb,Vb,VIb又はVIIIの1種又は1種よりも多くの
金属を含む触媒を使用する触媒重合。前記金属は、通常1種又はそれより多くの
配位子を有しており、代表的にはπ−又はσ−配位されていてよい酸化物,ハロ
ゲン化物,アルコレート,エステル,エーテル,アミン,アルキル,アルケニル
及び/又はアリールである。前記金属錯体は、遊離の形態にあってもよいし又は
基材上に、代表的には活性化塩化マグネシウム、三塩化チタン、アルミナ又は酸
化珪素上に担持されていてもよい。前記触媒は、重合媒体に可溶性であってもよ
いし又は非可溶性であってもよい。前記触媒は重合の際に単独で使用してもよく
、又は別の活性剤、代表的には金属アルキル、金属ハイドライド、金属アルキル
ハライド、金属アルキルオキシド若しくは金属アルキルオキサンを使用してもよ
く、前記金属は、周期律表の族Ia,IIa及び/又はIIIaの元素である。活性剤
は、別のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル類を用いて都合良く変
性されていてよい。前記触媒系は、通常、フィリップス(Phillips)触媒,スタ
ンダードオイルインディアナ(Standard Oil Indiana)触媒,チーグラー(−ナ
ッタ)〔Ziegler(-Natta) 〕触媒,TNZ〔デュポン(DuPont)〕触媒,メタロ
セン触媒又はシングルサイト触媒(SSC)と呼ばれる。
【0049】 2.1.で記述したポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレ
ンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/HDP
E、PP/LDPE)及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE
/HDPE)。
【0050】 3.モノオレフィンとジオレフィンとの互いの又はその他のビニルモノマーとの
コポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)及びそれらの低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プ
ロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、
エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレ
ン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オ
クテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シ
クロオレフィンコポリマー(例えば、COCの様なエチレン/ノルボルネン)、
エチレン/1−オレフィンコポリマー(1−オレフィンは現場で発生する)、プ
ロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチ
レン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポ
リマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニル
コポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)
、並びにエチレンとプロピレン及びジエン例えばヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン又はエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー;並びに前記コポリマー
同士及び上記1.に記載されたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エ
チレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(
EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE
/EVA、LLDPE/EAA及び交互又はランダムポリアルキレン/一酸化炭
素コポリマー並びにそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
【0051】 4.水素化変性体(例えば粘着付与剤)を包含する炭化水素樹脂(例えば炭素原
子数5ないし9)及びポリアルキレンと澱粉との混合物。
【0052】 1.ないし4.からのホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、
アイソタクチック、ヘミアイソタクチック又はアタクチックを包含するどのよう
な立体構造を有していてもよい;なかでもアタクチックポリマーが好ましい。ス
テレオブロックポリマーもまた包含される。
【0053】 5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)
【0054】 6.スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全ての異性体、とりわけ
p−ビニルトルエン、エチルスチレンの全ての異性体、プロピルスチレン、ビニ
ルビフェニル、ビニルナフタレン、及びビニルアントラセン、及びそれらの混合
物を包含するビニル芳香族モノマーから誘導される芳香族ホモポリマー及びコポ
リマー。ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチッ
ク、ヘミアイソタクチック又はアタクチックを包含するどのような立体構造を有
していてもよい;なかでもアタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロック
ポリマーも包含される。
【0055】 6a.エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイ
ミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はそれらのアクリル誘導体及びその混合物か
ら選択される前述のビニル芳香族モノマー及びコモノマーを包含するコポリマー
、例えばスチレン/ブタジエンコポリマー、スチレン/アクリロニトリルコポリ
マー、スチレン/エチレンコポリマー(インターポリマー)、スチレン/アルキ
ルメタクリレートコポリマー、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレートコ
ポリマー、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレートコポリマー、スチレ
ン/無水マレイン酸コポリマー、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレ
ートコポリマー;スチレンコポリマーとその他のポリマー、例えばポリアクリレ
ート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとから製
造された耐衝撃性を有する混合物;及びスチレンのブロックコポリマー、例えば
スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー、スチレン/イソプレン/
スチレンブロックコポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロッ
クコポリマー又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンブロックコポリマ
ー。
【0056】 6b.とりわけ、しばしば、ポリビニルシクロヘキサン(PVCH)として記載
される、アタクチックポリスチレンの水素化により製造されるポリシクロヘキシ
ルエチレン(PCHE)を包含する、6.に記載されたポリマーの水素化から誘
導される水素化された芳香族ポリマー。
【0057】 6c.6a.に記載されたポリマーの水素化から誘導される水素化された芳香族
ポリマー。
【0058】 ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘ
ミアイソタクチック又はアタクチックを包含するどのような立体構造を有してい
てもよい;なかでもアタクチック・ポリマーが好ましい。ステレオブロックポリ
マーも包含される。
【0059】 7.スチレン又はα−メチルスチレンのようなビニル芳香族モノマーのグラフト
コポリマー、例えばポリブタジエンに対するスチレンのグラフトコポリマー、ポ
リブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーに対
するスチレンのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及びアク
リロニトリル(又はメタクリロニトリル)のグラフトコポリマー;ポリブタジエ
ンに対するスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレートのグラフトコ
ポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及び無水マレイン酸のグラフトコポ
リマー;ポリブタジエンに対するスチレン、アクリロニトリル及び無水マレイン
酸又はマレイミドのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及び
マレイミドのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及びアルキ
ルアクリレート又はメタクリレートのグラフトコポリマー;エチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポ
リマー;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートに対するス
チレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー;アクリレート/ブタジエン
コポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー、並び
にそれらの6.において記載したコポリマーとの混合物、例えばABSポリマー
、MBSポリマー、ASAポリマー又はAESポリマーとして知られるコポリマ
ー混合物。
【0060】 8.ハロゲン含有ポリマー例えばポリクロロプレン、塩化ゴム、塩化及び臭化イ
ソブチレン−イソプレンコポリマー(ハロブチルゴム)、塩化又はスルホクロル
化ポリエチレン、エチレンと塩化エチレンとのコポリマー、エピクロロヒドリン
ホモ−及びコポリマー、とりわけハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、
並びにそれらのコポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニルデンコポリマー、塩
化ビニル/酢酸ビニルコポリマー又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー。
【0061】 9.α,β−不飽和酸及びその誘導体から誘導されたポリマー例えばポリアクリ
レート及びポリメタクリレート;ブチルアクリレートを用いて耐衝撃性を改良し
たポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
【0062】 10.9.において記載したモノマーの互いの又はその他の不飽和モノマーとの
コポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリ
ル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキル
アクリレート又はアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマー又はアクリロ
ニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
【0063】 11.不飽和アルコール及びアミン又はそのアシル誘導体又はそのアセタールか
ら誘導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビ
ニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニ
ルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;並びに上記1.
において記載したオレフィンとのそれらのコポリマー。
【0064】 12.環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、例えばポリアルキレングリ
コール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はビスグリシジルエ
ーテルとのそれらのコポリマー。
【0065】 13.ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレ
ンオキシドを含むそれらのポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリ
レート又はMBSを用いて変性されたポリアセタール。
【0066】 14.ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、並びにポリフェニレンオキシド
とポリスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
【0067】 15.一成分としての末端ヒドロキシル基を有するポリエーテル、ポリエステル
又はポリブタジエンと、他成分としての脂肪族又は芳香族ポリイソシアネートと
から誘導されたポリウレタン、並びにその先駆物質。
【0068】 16.ジアミン及びジカルボン酸から、及び/又はアミノカルボン酸又は相当す
るラクタムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、
ポリアミド6、ポリアミド6/6,6/10,6/9,6/12,4/6,12
/12,ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミンとアジピン酸
とから出発した芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及
び/又はテレフタル酸及び変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いないで
製造されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテ
レフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;及び更に、前記ポ
リアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結
合された若しくはグラフトされたエラストマーとのコポリマー;又はポリエーテ
ル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラ
メチレングリコールとのコポリマー;並びにEPDM又はABSを用いて変性さ
れたポリアミド又はコポリアミド;及び加工中に縮合したポリアミド(RIM−
ポリアミド系)。
【0069】 17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリ
エステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンズイミダゾール。
【0070】 18.ジカルボン酸及びジオールから、及び/又はヒドロキシカルボン酸又は相
当するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサン
テレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベ
ンゾエート、並びにヒドロキシ末端基を有するポリエーテルから誘導されたブロ
ックコポリエーテルエステル;及び更にポリカーボネート又はMBSを用いて変
性されたポリエステル。
【0071】 19.ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
【0072】 20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
【0073】 21.一成分としてのアルデヒド及び他成分としてのフェノール、尿素及びメラ
ミンから誘導された架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、
尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
【0074】 22.乾性及び非乾性アルキド樹脂。
【0075】 23.飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールと架橋剤としてのビニル化
合物とから誘導された不飽和ポリエステル樹脂、及び更に低燃性のそのハロゲン
含有変性体。
【0076】 24.置換アクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート
又はポリエステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂。
【0077】 25.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソ
シアネート又はエポキシ樹脂を用いて架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹
脂及びアクリレート樹脂。
【0078】 26.脂肪族,脂環式,複素環式又は芳香族グリシジル化合物、例えば、ビスフ
ェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテル生成物から誘導される
架橋エポキシ樹脂で、これらは、慣用の硬化剤、例えば、酸無水物又はアミンを
用いて、促進剤の存在下又は非存在下で架橋されるもの。
【0079】 27.天然ポリマー、例えばセルロース、ゴム、ゼラチン及び化学的に変性され
た同種の誘導体、例えばセルロースアセテート、セルロースプロピオネート及び
セルロースブチレート、又はセルロースエーテル、例えばメチルセルロース;並
びにロジン及びそれらの誘導体。
【0080】 28.上述のポリマーの配合物(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリ
アミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MB
S、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/
CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PU
R、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA
6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/
PC/ABS又はPBT/PET/PC。
【0081】 29.純粋なモノマー状化合物又は前記化合物の混合物である天然及び合成有機
材料、例えば鉱油、動物及び植物脂肪、油及びワックス、又は合成エステル(例
えばフタレート、アジペート、ホスフェート又はトリメリテート)をベースとす
る油、脂肪及びワックス、及び更にどのような重量比でもよい合成エステルと鉱
油との混合物、代表的には紡糸組成物として使用される混合物、並びに前記材料
の水性乳剤。
【0082】 30.天然又は合成ゴムの水性乳剤、例えば天然ラテックス又はカルボキシル化
スチレン/ブタジエンコポリマーのラテックス。
【0083】 本発明の別の対象は、それ故、 a)酸化的、熱的又は光により誘起される分解を受け易い有機材料、及び b)少なくとも1種の式Iで表わされる化合物 を含む組成物である。
【0084】 好ましい有機材料は、天然,半合成又は、好ましくは、合成ポリマーである。
【0085】 特に言及すべき有機材料は、合成ポリマー、最も好ましくは、熱可塑性ポリマ
ーである。とりわけ好ましい有機材料は、ポリアセタール、ポリオレフィン例え
ばポリプロピレン又はポリエチレン、ポリエーテル/ポリウレタン、ポリエステ
ル例えばポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート又は加硫ゴムである。
【0086】 特に述べるために取り上げるべきことは、とりわけ、熱可塑性樹脂の加工中の
熱作用下での酸化又は熱分解に対する式Iで表わされる新規化合物の有用性であ
る。本発明の式Iで表わされる化合物は、それ故、加工安定剤として使用するた
めに非常に適している。
【0087】 前記式Iで表わされる化合物は、好ましくは、安定化すべき有機材料に、前記
材料の質量に基づいて、0.0005ないし10%、好ましくは0.001ない
し2%、代表的には0.01ないし2%の濃度で添加される。
【0088】 前記式Iで表わされる化合物を含むことに加えて、本発明の組成物は、別の補
助安定剤、代表的には下記のものを含んでもよい。
【0089】1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノール 例えば、2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4
,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−エチルフェノール、2
,6−ジ第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−
イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノ−ル、2
−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノー
ル、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、側鎖が直鎖状又は
分岐鎖状であるノニルフェノール、例えば、2,6−ジノニル−4−メチルフェ
ノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノ
ール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノ
ール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノー
ル及びそれらの混合物。
【0090】1.2.アルキルチオメチルフェノール 例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4
−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチ
ル−6−エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノ
ール。
【0091】1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン 例えば、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ第三ブ
チルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−
4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレ
ート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0092】1.4.トコフェロール 例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ
−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
【0093】1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2
,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三
ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−
メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ第二アミルフェノール)
、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド
【0094】1.6.アルキリデンビスフェノール 例えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)
、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2
’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール
]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブ
チル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチ
ルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,
α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(
2,6−ジ第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル
−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2
−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−
第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカ
プトブタン、エチレングリコール−ビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4
’ーヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4ーヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチル
フェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5
−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0095】1.7.O−,N−及びS−ベンジル化合物 例えば、3,5,3’,5’−テトラ第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジ
ベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
メルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベ
ンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルメルカプトアセテート。
【0096】1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート 例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−2−ヒドロ
キシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,
2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス
[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3
,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0097】1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物 例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4
,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0098】1.10.トリアジン化合物 例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプ
ト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3
,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−ト
リス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリ
アジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−
2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1
,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−
ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0099】1.11.ベンジルホスホネート 例えば、ジメチル2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、ジエチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジ
オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジ
オクタデシル5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネー
ト、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエ
ステルのカルシウム塩。
【0100】1.12.アシルアミノフェノール 例えば、4−ヒドロキシラウリン酸アニリド、4−ヒドロキシステアリン酸ア
ニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カ
ルバメート。
【0101】1.13.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン 酸と以下の一価又は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チ
オジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペ
ンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’
−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペ
ンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−
ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.
2]オクタン。
【0102】1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロ ピオン酸と以下の一価又は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チ
オジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペ
ンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’
−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペ
ンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−
ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.
2]オクタン、3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン。
【0103】1.15.β−(3,5−ジシクロシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル) プロピオン酸と以下の一価又は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1
,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、ト
リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチ
ル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメ
チルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−
ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0104】1.16.3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と以下の一価又 は多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1
,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、ト
リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチ
ル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメ
チルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−
ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0105】1.17.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン 酸のアミド 例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド
、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド〔ユニロイヤル(Uniroyal)社から
提供される商標名ナウガード(Naugard) XL−1〕。
【0106】1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
【0107】1.19.アミン系酸化防止剤 例えば、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ
第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペン
チル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペ
ンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−
p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナ
フチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェ
ニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチ
ル−N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N
−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニ
ル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルア
ミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例え
ばp,p’−ジ第三オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノー
ル、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ド
デカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(
4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ第三ブチル−4−ジメチルアミノメ
チルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2
−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(
1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル
−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフ
ェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合
物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジ
アルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及び
ジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3
−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジア
ルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアル
キル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,
N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N,
−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)ヘキサメチレンジ
アミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート
、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−オール。
【0108】 2.紫外線吸収剤及び光安定剤 2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾール 例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−
ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル
)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベン
ジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブ
チル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2
−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロ
キシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メト
キシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチル
ヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2
−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2
’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾ
トリアゾール−2−イルフェノール];2−[3’−第三ブチル−5’−(2−
メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;次式:[R
−CH2 CH2 −COO−CH2 CH2 −]2 (式中、Rは3’−第三ブチル−
4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル基を表
わす)で表わされる化合物、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチ
ルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベン
ゾトリアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメ
チルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾ
ール。
【0109】2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン 例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオ
キシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロ
キシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
【0110】2.3.置換及び非置換安息香酸エステル 例えば、4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オク
チルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチ
ルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ第三ブ
チルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシ
ル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ第三ブチ
ルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0111】2.4.アクリレート 例えば、エチルα−シアノ−β, β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル
α−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレート、メチルα−カルボメトキシシ
ンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチ
ルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメト
キシ−p−メトキシシンナメート及びN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビ
ニル) −2−メチルインドリン。
【0112】2.5.ニッケル化合物 例えば、2,2’−チオビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1又は1:2錯体であって、n−ブチ
ルアミン、トリエタノールアミン若しくはN−シクロヘキシルジエタノールアミ
ンのような付加的な配位子を伴うもの又は伴わないもの、ニッケルジブチルジチ
オカルバメート;モノアルキルエステル、例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ第
三ブチルベンジルホスホン酸のメチル若しくはエチルエステルのニッケル塩;ケ
トキシム、例えば2−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルウンデシルケトキシム
のニッケル錯体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールの
ニッケル錯体であって、他の配位子を伴うもの又は伴わないもの。
【0113】2.6.立体障害性アミン 例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロ
キシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコ
ハク酸との縮合生成物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジク
ロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合生成物、トリス(2,2
,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,
3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n
−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジル)マロネート
、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザス
ピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2
,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モ
ルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合
生成物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミ
ノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−
ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−
トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物
、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−
トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピヘリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3
−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロ
リジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−と4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペラジンとの混合物、N,N’−ビス(2,2
,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シク
ロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物
、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタン及び2,4,6−トリクロ
ロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンの縮合生成物〔CAS Reg.No[136504-96-6 ]〕;1
,6−ヘキサンジアミン及び2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン
並びにN,N−ジブチルアミン及び4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンの縮合生成物〔CAS Reg.No[192268-64-7 ]〕;N
−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシン
イミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ド
デシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−
オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン、7,7,9,
9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−
オキソ−スピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1
−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル
)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビスホルミル−N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジア
ミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−
4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、無水マ
レイン酸−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−ア
ミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジン
との反応生成物。
【0114】2.7.オキサミド 例えば、4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオ
キサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、
2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ第三ブチルオキサニリド、2−エト
キシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピ
ル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド及び該
化合物と2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ第三ブトキサニリドとの混
合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物及びo−及びp−エ
トキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0115】2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン 例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル
) −1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン
、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロ
ピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス
(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4
−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1
,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル
)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2
−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フ
ェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−
[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ
)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)
−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1
,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ド
デシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)
フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキ
シ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、
2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン
、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2
−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0116】3.金属奪活剤 例えば、N,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロ
イルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、
3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オ
キサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイ
ルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N
,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリ
チロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0117】4.ホスフィット及びホスホナイト 例えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェ
ニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラ
ウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリ
トリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィ
ット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第
三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジク
ミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ第三ブ
チル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシ
ルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−
6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6
−トリス第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステ
アリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェ
ニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2
,4,8,10−テトラ第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2
−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)メ
チルホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)エチル
ホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ第三ブチル−12−メ
チル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2”
−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,
1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(
3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジ
イル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ第三ブ
チルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
【0118】5.ヒドロキシルアミン 例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキ
シルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒド
ロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキ
サデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N
−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N
−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素添加された牛脂アミンから誘導された
N,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0119】6.ニトロン 例えば、N−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニト
ロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニ
トロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−
ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘ
キサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル
ニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−
α−ヘキサデシルニトロン、水素添加された牛脂アミンから誘導されたN,N−
ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
【0120】7.チオ相乗剤 例えば、ジラウリルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネ
ート。
【0121】8.過酸化物掃去剤 例えば、β−チオジプロピオン酸エステル、例えばラウリル、ステアリル、ミ
リスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾール又は2−メル
カプトベンズイミダゾール亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタ
デシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプ
ト)プロピオネート。
【0122】9.ポリアミド安定剤 例えば、沃化物及び/又は燐化合物及び二価マンガン塩と組み合わせた銅塩。
【0123】10.塩基性補助安定剤 例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシ
アヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタ
ン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムス
テアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステア
レート、ナトリウムリシノレート及びカリウムパルミテート、アンチモンピロカ
テコレート又は亜鉛ピロカテココレート。
【0124】11.核剤 例えば、無機物質、例えばタルク、金属酸化物、例えば、二酸化チタン又は酸
化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属の燐酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有
機化合物、例えば、モノ−又はポリカルボン酸及びその塩、例えば、4−第三ブ
チル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸
ナトリウム;ポリマー状化合物、例えばイオン性コポリマー(イオノマー)。と
りわけ好ましいものは、1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリ
デン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチル−ジベンジリデン)ソル
ビトール、及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールである。
【0125】12.充填剤及び強化剤 例えば、炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タル
ク、陶土、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、
黒鉛、木材粉末、及び他の天然物の粉末又は繊維、合成繊維。
【0126】13.その他の添加剤 例えば、可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整
剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
【0127】14.ベンゾフラノン及びインドリノン 例えば、米国出願U.S.4325863、U.S.4338244、U.S
.5175312、U.S.5216052、U.S.5252643、DE−
A−4316611、DE−A−4316622、DE−A−4316876、
EP−A−0589839又はEP−A−0591102に開示されたもの、或
いは3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ第三ブチル
ベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイ
ルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,
7−ジ第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフ
ラン−2−オン]、5,7−ジ第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベン
ゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5
,7−ジ第三ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピ
バロイルオキシフェニル)−5,7−ジ第三ブチルベンゾフラン−2−オン、3
−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチルベンゾフラン−2−オ
ン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン
−2−オン。
【0128】 補助安定剤は、典型的には、安定化すべき材料の総量に基づき0.01ないし
10%の濃度で使用される。
【0129】 式Iで表わされる新規化合物は、特に、フェノール系酸化防止剤、光安定剤及
び/又は加工安定剤と共に使用し得る。
【0130】 他の好ましい組成物は、式Iで表わされる化合物に加え、有機ホスフィット又
はホスホナイト系の化合物を含む。
【0131】 例えば、タルク、炭酸カルシウム、雲母、カオリン等の充填剤及び強化剤(リ
スト中12項)は、例えば、安定化すべきポリオレフィンの総重量に基づき、0
.01ないし40%の濃度でポリオレフィンに加えられる。
【0132】 例えば、金属水酸化物、特に水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウム、等
の充填剤及び強化剤(リスト中12項)は、例えば、安定化すべきポリオレフィ
ンの総重量に基づき、0.01ないし60%の濃度でポリオレフィンに加えられ
る。
【0133】 充填剤としてのカーボンブラックは、有利には、安定化すべきポリオレフィン
の総重量に基づき、0.01ないし5%の濃度でポリオレフィンに加えられる。
【0134】 強化剤としてのガラス繊維は、有利には、安定化すべきポリオレフィンの総重
量に基づき、0.01ないし20%の濃度でポリオレフィンに加えられる。
【0135】 本発明の組成物のまた更なる添加剤として重要なものは、高級脂肪酸のアルカ
リ土類金属、例えば、ステアリン酸カルシウム、乳酸カルシウム及び/又はカル
シウムステアロイル−2−ラクテート等である。
【0136】 有機重合体材料、例えばポリオレフィンの、対応する造型物品への加工のため
の慣用安定剤組み合わせとしては、フェノール系酸化防止剤と有機ホスフィット
又はホスホナイトに基づく二次酸化防止剤との組み合わせが勧められる。しかし
ながら、基材及び加工によっては、多くのポリオレフィン加工機は、約280℃
より高い温度範囲で工程を実施しなければならない。高温実施、特に、300℃
より高い温度におけるものには、式Iで表わされる加工安定剤を含めることが特
に適している。化学工業的材料及び造型物品、例えば、HDポリオレフィンに基
づくもの、例えば、パイプ類及びその化学工業的変形物(付属品類)が、より高
い生産量及びより少ない不良品で生産され得る。式Iで表わされる化合物の更な
る利点はまた、非常に少ない量で使用できることであり、それは結果として、慣
用の安定剤混合物に比べ、全体としての酸化防止剤濃度の減少をもたらす。例え
ば、式Iで表わされる化合物を低濃度で使用すると、例えば、ポリオレフィンに
おいて、全体としての安定剤濃度を約三分の一減少させることができ、それは同
時に、経済的利便性を表わす。
【0137】 式Iで表わされる化合物及びその他の任意の添加剤は、公知の方法により有機
重合体材料に配合する、例えば、造型物品への造型前又は造型中に配合するか、
或いは代わりに、有機重合体材料に該化合物の溶液又は分散液を塗布し続いて溶
媒を蒸発させる。式Iで表わされる化合物は、安定化すべき材料に、これらの化
合物を含むマスターバッチの形態で、典型的には、例えば2.5ないし25質量
%の濃度で添加することができる。
【0138】 式Iで表される化合物はまた、重合の前又は重合中或いは架橋の前に添加して
もよい。
【0139】 この点に関し、特に注意を喚起すべきことは、式Iで表される新規の化合物は
変色を、とりわけ例えばポリウレタンフォームの製造における所謂ピンク色化を
抑制するという驚くべき特色である。
【0140】 式Iで表される化合物は、及び適用できる場合には更なる添加剤は、純粋形で
又はワックス、油又はポリマー中にカプセル化されて、安定化すべき材料に配合
され得る。
【0141】 式Iで表わされる化合物はまた、そして適用できる場合には更なる添加剤は、
安定化すべきポリマーに噴霧されてもよい。それらは他の添加剤(例えば、上記
慣用添加剤)又はその溶融物を希釈するために使用することもでき、その結果、
それらはこれらの添加剤と共に安定化すべきポリマー上に噴霧することもできる
。重合触媒の不活性化中に噴霧により塗布することが特に有利であるが、この場
合、従来、噴霧は不活性化のために使用された気体を使用して行われる。
【0142】 そのようにして安定化された材料は、至極広範な種々の形態、例えば、フィル
ム、繊維、テープ、造型用化合物又は断面材、或いは表面塗装用結合材、特に粉
体塗料、接着剤又はセメント、の形態で使用され得る。
【0143】 そのようにして安定化された材料は、同様に、至極広範な種々の形態、特に、
抽出媒体と永続的に接触している厚層ポリオレフィン造型物品、例えば、液体又
は気体用パイプ、フィルム、繊維、土壌メンブレン、テープ、断面材又はタンク
、の形態で使用され得る。
【0144】 好ましい厚層ポリオレフィン造型物品は、1ないし50mm、特に1ないし3
0mm、例えば、2ないし10mm、の層厚を有する。
【0145】 それゆえ、本願発明の好ましい態様は、式Iで表わされる化合物の、酸化的、
熱的又は光により誘起される分解に対する有機材料の安定化のための使用である
【0146】 本発明はまた、有機材料に少なくとも一つの式Iで表わされる化合物を配合す
るか塗布することからなる、酸化的、熱的又は光により誘起される分解に対する
有機材料の安定化方法にも関する。
【0147】 本発明はまた、機能液、好ましくは潤滑剤、圧媒液及び金属加工液の系及び4
−ストローク、オットー(Otto)、2−ストローク、ディーゼル、ワンケル(Wanke
l)及び軌道型パワーエンジン用燃料からのもの、及び少なくとも一つの式Iで表
わされる化合物を含む組成物にも関する。
【0148】 式Iで表わされる化合物は、好ましくは、多機能安定剤として潤滑剤及び燃料
中で使用され得る。すなわち、それらは、それら自身において、酸化防止的、摩
擦減少的、極圧保護的及び磨耗保護的作用を、また耐腐食特性をも兼備する。
【0149】 好ましい潤滑剤及び燃料及び関連製品は、エンジンオイル、タービンオイル、
ギヤオイル、圧媒液、ディーゼル又はオットー燃料、金属加工液及び潤滑グリー
スである。
【0150】 特に好ましい潤滑剤は、鉱物油、合成油又はその混合物である。
【0151】 それ自体公知の製品が潤滑剤、圧媒液及び金属加工液の系からの機能液として
使用される。
【0152】 考慮される潤滑剤及び圧媒液は当業者によく知られた物であろうし、関連専門
文献、例えば、ディーター・クラマン(Dieter Klamann)「潤滑剤及び関連製品」
、シューワ・コベック(Schewe-Kobek)「潤滑剤ハンドブック」(アルフレッド・
ヒューセグ−ヴェルラグ博士(Dr.Alfred Huetig-Verlag) ハイデルベルグ、19
74年)及び、「ウルマン、工業化学百科事典(Ullmann's Encyclopaedia of In
dustiralChemistry)」13巻、85−94頁(ヴェルラグ・ケミー、ワインハイ
ム、1977年)に記載されている。
【0153】 潤滑剤は、特に、オイル及びグリース、例えば鉱物油をベースとするものであ
る。オイルが好ましい。
【0154】 使用され得る潤滑剤の更なるグループは、植物又は動物油、グリーズ、獣脂及
びワックス、又はそれらの互いとの混合物、又は上記の鉱物油又は合成油との混
合物である。
【0155】 植物又は動物油、グリーズ、獣脂及びワックスは、例えば、椰子の実油、椰子
油、ナタネ油、アブラナ油、亜麻仁油、塊茎油、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、
かぼちゃ種油、ココナツ油、トウモロコシ油、ヒマシ油、樹堅果油及びそれらの
混合物、魚油、牛脂、牛脚脂及び骨脂等の屠殺された動物から得られる獣脂、及
びそれらの変性された、エポキシ化された及びスルホキシ化された形態、例えば
、エポキシ化された大豆油である。
【0156】 鉱油は、特に炭化水素化合物をベースとする。
【0157】 合成油の例には、脂肪族又は芳香族カルボキシエステルをベースとする潤滑剤
、重合性エステル、ポリアルキレンオキシド、燐酸エステル、ポリ−α−オレフ
ィン又はシリコーン、二価の酸と一価のアルコールのジエステル、例えば、セバ
シン酸ジオクチル、アジピン酸ジノニル、トリメチロールプロパンと一価の酸又
はそのような酸の混合物とのトリエステル、例えば、トリメチロールプロパント
リペラゴネート、トリメチロールプロパントリカプリレート又はそれらの混合物
、ペンタエリトリトールと一価の酸又はそのような酸の混合物とのテトラエステ
ル、例えば、ペンタエリトリトールテトラカプリレート、又は、一価の酸及び二
価の酸と多価アルコールとの複合エステル、例えば、トリメチロールプロパンと
カプリル酸及びセバシン酸との複合エステル、又はその混合物等がある。鉱物油
とは別に、特に適するもの、例えば、ポリ−α−オレフィン、エステルをベース
とする潤滑剤、ホスフェート、グリコール、ポリグリコール及びポリアルキレン
グリコール、またそれらの水との混合物がある。
【0158】 金属加工液及び圧媒液は、潤滑剤のために上記したものと同様の物質をベース
に調製され得、それらの液体は、しばしばそのような物質と水あるいは他の液体
との乳液である。
【0159】 本発明の潤滑剤及び燃料組成物は、例えば、内燃エンジンにおいて、例えばオ
ットー、ディーゼル、2−ストローク、ワンケル又はロータリーエンジンを備え
た自動車において使用される。
【0160】 式Iで表わされる化合物は、潤滑剤及び燃料、及び金属加工液に容易に溶解し
、従って、潤滑剤及び燃料、金属加工液及び圧媒液のための添加剤として特に適
している。
【0161】 潤滑剤における添加剤として、式Iで表わされる化合物は、非常に少量であっ
てさえ効果的である。それらは、有利には、各場合において潤滑剤に基づき、0
.01ないし5質量%、好ましくは0.05ないし3質量%、非常に特別に0.
1ないし2質量%の量で潤滑剤と混合される。
【0162】 式Iで表わされる化合物は、それ自体公知の方法で潤滑剤及び燃料と混合され
得る。式Iで表わされる化合物は、例えば油中に容易に溶解する。所謂マスター
バッチを調製することも可能であり、該バッチは、使用の形態の一つとして適当
な潤滑剤又は燃料で、使用に適する濃度に希釈してもよい。その場合、1質量%
より高い濃度が可能である。
【0163】 潤滑剤及び燃料、金属加工液及び圧媒液は更に、その基本特性を更に改良する
ために添加される他の添加剤を含んでもよく、そのような添加剤は、他の酸化防
止剤、金属不動態化剤、錆抑制剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、分散剤、洗
剤、摩擦係数減少剤、他の極圧添加剤及び耐磨耗添加剤等を含む。そのような他
の添加剤は有利には、0.01ないし5質量%の量で加えられる。
【0164】 多数のそのような化合物を、例えば上記リスト「1.酸化防止剤」に、特に1
.1ないし1.19項に、見出し得る。加えて、更なる添加剤を例として挙げる
ことができる:
【0165】別の酸化防止剤の例 : 脂肪族又は芳香族ホスフィット、チオジプロピオン酸又はチオジ酢酸のエステ
ル或いはジチオカルバミン酸又はジチオ燐酸の塩、2,2,12,12−テトラ
メチル−5,9−ジヒドロキシ−3,7,11−トリチアトリデカン及び2,2
,15,15−テトラメチル−5,12−ジヒドロキシ−3,7,10,14−
テトラチアヘキサデカン。
【0166】金属奪活剤、例えば銅用奪活剤の例 : a)ベンゾトリアゾール及びその誘導体、例えば2−メルカプベンゾトリアゾー
ル、2,5−ジメルカプトベンゾトリアゾール、4−又は5−アルキルベンゾト
リアゾール(例えば、トルトリアゾール)及びその誘導体、4,5,6,7−テ
トラヒドロベンゾトリアゾール、5,5’−メチレンビス−ベンゾトリアゾール
;ベンゾトリアゾール又はトルトリアゾールのマンニッヒ塩基、例えば1−[ジ
(2−エチルヘキシル)アミノメチル]トルトリアゾール及び1−[ジ(2−エ
チルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール;アルコキシアルキルベンゾ
トリアゾール、例えば1−(ノニルオキシメチル)ベンゾトリアゾール、1−(
1−ブトキシエチル)ベンゾトリアゾール及び1−(1−シクロヘキシルオキシ
ブチル)トルトリアゾール。 b)1,2,4−トリアゾール及びその誘導体、例えば3−アルキル−(又は−
アリール−)1,2,4−トリアゾール、1,2,4−トリアゾールのマンニッ
ヒ塩基、例えば1−[ジ(2−エチルヘキシル)アミノメチル]−1,2,4−
トリアゾール;アルコキシアルキル−1,2,4−トリアゾール、例えば1−(
1−ブトキシエチル)−1,2,4−トリアゾール;アシレート化3−アミノ−
1,2,4−トリアゾール。 c)イミダゾール誘導体、例えば4,4’−メチレンビス(2−ウンデシル−5
−メチル)イミダゾール及びビス[(N−メチル)イミダゾール−2−イル]カ
ルビノール−オクチルエーテル。 d)硫黄含有複素環式化合物、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ジメルカプトベンゾチ
アジアゾール及びその誘導体;3,5−ビス[ジ(2−エチルヘキシル)アミノ
メチル]−1,3,4−チアジアゾリン−2−オン。 e)アミノ化合物、例えばサリチリデン−プロピレンジアミン、サリチルアミノ
グアニジン及びその塩。
【0167】防錆剤の例 : a)有機酸、そのエステル,金属塩,アミン塩及び無水物、例えば、アルキル−
及びアルケニル−コハク酸及びアルコール,ジオール又はヒドロキシカルボン酸
とのその部分エステル、アルキル−及びアルケニル−コハク酸の部分アミド、4
−ノニルフェノキシ酢酸、アルコキシ−及びアルコキシエトキシ−カルボン酸、
例えばドデシルオキシ酢酸、ドデシルオキシ(エトキシ)酢酸及びそのアミン塩
、及び更にN−オレイル−サルコシン、ソルビタンモノオレエート、ナフテン酸
鉛、アルケニルコハク酸無水物、例えば、ドデセニルコハク酸無水物、2−(2
−カルボキシエチル)−1−ドデシル−3−メチルグリセロール及びその塩、と
りわけそのナトリウム塩及びトリエタノールアミン塩。 b)窒素含有化合物、例えば、 i.第一,第二又は第三、脂肪族又は脂環式アミン並びに、有機及び無機酸のア
ミン塩、例えば、油溶性アルキルアンモニウムカルボキシレート、並びに1−[
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−(4−ノニルフェノキシ
)プロパン−2−オール。 ii. 複素環式化合物、例えば、置換されたイミダゾリン及びオキサゾリン、例え
ば、2−ヘプタデセニル−1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリン。 c)燐含有化合物、例えば、燐酸部分エステル又はホスホン酸部分エステルのア
ミン塩、ジアルキルジチオ燐酸亜鉛。 d)硫黄含有化合物、例えば、ジノニルナフタレンスルホン酸バリウム、石油ス
ルホン酸カルシウム、アルキルチオ基で置換された脂肪族カルボン酸、脂肪族2
−スルホカルボン酸のエステル及びその塩。 e)グリセロール誘導体、例えば、グリセロールモノオレエート、1−(アルキ
ルフェノキシ)−3−(2−ヒドロキシエチル)グリセロール、1−(アルキル
フェノキシ)−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)グリセロール、2−カル
ボキシアルキル−1,3−ジアルキルグリセロール。
【0168】粘度指数向上剤の例 : ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ビニルピロリジン/メタクリレート
コポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリブテン、オレフィンコポリマー、スチ
レン/アクリレートコポリマー、ポリエーテル。
【0169】流動点降下剤の例 : ポリ(メタ)アクリレート、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、アルキルポリ
スチレン、フマレートコポリマー、アルキル化ナフタレン誘導体。
【0170】分散剤/界面活性剤の例 : ポリブテニルコハク酸アミド又はイミド、ポリブテニルホスホン酸誘導体、塩
基性スルホン酸マグネシウム,カルシウム及びバリウム、並びにフェノレート。
【0171】極圧及び耐摩耗添加剤の例 : 例えば、塩化パラフィン、硫化オレフィン又は植物油(大豆/ナタネ油)、ア
ルキル−又はアリール−ジ−又はトリ−スルフィド、ジアルキルジチオ燐酸亜鉛
、ジチオカルバミン酸亜鉛、例えばジアミルジチオカルバミン酸亜鉛、ジチオン
酸モリブデン、例えばジチオカルバミン酸モリブデン、トリアリールホスフェー
ト、例えばトリトリルホスフェート、トリクレシルホスフェート、フェニルホス
フェートイソプロピルエステル、モノ−又はジ−アルキル燐酸のアミン塩、例え
ばモノ−/ジ−ヘキシルホスフェートのアミン塩、アルキルホスホン酸のアミン
塩、例えばメチルホスホン酸のアミン塩、トリアリールホスフィット、例えばト
リス[ノニルフェニル]ホスフィット、ジアルキルホスフィット、例えばジオク
チルホスフィット、トリアリールモノチオホスフェート、例えばトリフェニルチ
オホスフェート又はトリス[イソノニルフェニル]チオノホスフェート又は第三
ブチル化トリフェニルチオノホスフェート、置換されたトリアルキルモノ−又は
ジ−チオホスフェート、例えば[ジ(イソプロポキシホスフィノチオイル)チオ
]プロピオネート又はブチレン−1,3−ビス(ジイソブトキシホスフィノチオ
イル)プロピオネート、トリチオホスフェート、例えばトリチオ燐酸S,S,S
−トリス(イソオクチル−2−アセテート)、3−ヒドロキシ−1,3−チアホ
スフェタン−3−オキシドのアミン塩、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、例
えばビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル−トルトリアゾール、ジチオカル
バメート、例えばメチレン−ビス−ジブチルジチオカルバメート、2−メルカプ
トベンゾチアゾールの誘導体、例えば1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル
)アミノメチル]−2−メルカプト−1H−1,3−ベンゾチオゾール、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、例えば2,5−ビス(第三ノニ
ルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、のような硫黄−及び/又は燐−及び
/又はハロゲン−含有化合物。
【0172】摩擦係数低減剤の例 : ラード油、オレイン酸、牛脂、ナタネ油、硫化脂肪、アミン。別の例はEP−
A−0565487に与えられている。
【0173】水/油金属工作液及び圧媒液における使用のための特別な添加剤の例乳化剤 :石油スルホネート、アミン、例えばポリオキシエチル化脂肪アミン、非
イオン性表面活性化物質。緩衝剤 :アルカノールアミン。殺菌剤 :トリアジン、チアゾリノン、トリス−ニトロメタン、モルホリン、ナト
リウムピリデネトール。速度向上剤 :スルホン酸のカルシウム塩及びバリウム塩。燃料添加剤の例 :燃料添加剤は、1994年のキルク−オスマー(Kirk-Othmer)
の化学技術大辞典(Encyclopedia of Chemical Technology) ,第12巻に記載さ
れており、そしてこの場合、本質的にガソリン及びディーゼル添加剤である。ガソリン添加剤 :染料、とりわけアゾ染料。酸化防止剤 :アミン系、とりわけパラ−フェニレンジアミン、又はフェノール系
、例えば、上記の様な2,6−ジ第三ブチルフェノール。金属奪活剤 :とりわけN,N’−ジサリチリデン−1,2−プロパン、ベンゾト
リアゾール、EDTA。防錆剤 :例えば、カルボン酸、スルホネート、アミン又はアミン塩。分散剤 :例えば、エステル、高分子量アミン、マンニッヒ塩基、コハク酸イミド
、硼化コハク酸イミド。洗剤 :例えば、脂肪酸アミン、非ポリマー状アミン、ポリブテンコハク酸イミド
、ポリエーテルアミン、低分子量アミン、スルホネート、サリチル酸誘導体。解乳化剤 :例えば、ポリエチレン基又はポリブチレン基を含む長鎖アルコール類
又はフェノール類。アンチノック剤 :四アルキル鉛、マンガンメチルシクロペンタジエニルトリカル
ボニル。酸素化合物 :燃焼挙動を改良するための植物油エステル類、エーテル類、アルコ
ール類。ディーゼル添加剤 :引火向上剤(セタン向上剤)、例えばアルキルニトレート、
エーテルニトレート、アルキルジグリコールニトレート、有機過酸化物。とりわけ、クラックされたディーゼル用安定剤 :ラジカル捕捉剤として機能する
アミン及び他のN−含有化合物。
【0174】 潤滑剤におけるとりわけ好ましい別の添加剤は、アミン系酸化防止剤、とりわ
けモノ−及びジ−アルキル化第三ブチル−/第三オクチル−ジフェニルアミン混
合物である。
【0175】 本発明は有機材料を安定化するための、とりわけ潤滑剤及び燃料,圧媒液又は
金属工作液、好ましくは圧媒油及びギヤオイルにおける添加剤としての式Iで表
わされる化合物の使用にも関するものである。本発明の使用は、機械的摩耗に対
して潤滑すべき金属成分の保護(摩耗保護)並びに腐蝕保護活性及び更に、潤滑
剤及び金属成分の両方に対する酸化防止活性を包含する。
【0176】 従って本発明は、式Iで表わされる化合物が添加された有機材料、とりわけ潤
滑剤及び燃料,金属工作液及び圧媒液の使用中の特性を改良する方法にも関する
ものである。
【0177】 本発明の写真材料は、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳化剤を持つ支持
体を含む。
【0178】 本発明のカラー写真材料の例は、カラーネガフィルム,カラーリバーサルフィ
ルム,カラーポジフィルム,カラー写真紙,カラーリバーサル写真紙,染料拡散
移動プロセス又は銀染料ブリーチプロセス用のカラー感光材料である。
【0179】 とりわけ興味深いものは、基材上に、少なくとも一つの黄色染料供与化合物を
含む少なくとも一つの青感光性ハロゲン化銀乳化剤層、少なくとも一つのマゼン
タ染料供与化合物を含む少なくとも一つの緑感光性ハロゲン化銀乳化剤層、少な
くとも一つのシアン染料供与化合物を含む少なくとも一つの赤感光性ハロゲン化
銀乳化剤層、及び慣用の(非感光性)上面層(群)及び前記感光性層群を分離す
る中間層を含むカラー写真記録材料である。
【0180】 前記カラー写真材料層は、この分野で周知の種々の順序で配置することができ
る。
【0181】 式Iで表わされる化合物は、何れかの写真材料層、すなわち何れかの感光性ハ
ロゲン化銀乳化剤層又は非感光性層に含まれてよい。ドックス(Dox) 掃去剤とし
ての使用のために、式Iで表わされる化合物は好ましくは、1層又はそれより多
くの非感光性層に含まれる。この場合、前記感光性層は式Iで表わされる化合物
を低濃度で含み得るか、又は含まなくてよい。
【0182】 式Iで表わされる化合物は好ましくは、中間層、とりわけマゼンタカップラー
を含む緑感光性層に隣接する非感光性層に混和される。本発明の範囲内の好まし
いカラー写真材料は、例えば、U.S.5538840の第49欄第51行ない
し第69欄第27行、及び同明細書中で引用された刊行物に開示されたようなも
の;U.S.5538840の前記欄は、言及により本明細書中に取り込まれて
いるような前記マゼンタカップラーがピラゾロ−アゾールタイプであるものであ
る。
【0183】 更に好ましいものは、ハロゲン化銀乳化剤が少なくとも95モル%のAgCl
を含むカラー写真材料である。
【0184】 通常、式Iで表わされる化合物は、写真材料中に、10mg/m2 ないし10
00mg/m2 、とりわけ30mg/m2 ないし500mg/m2 の量含まれる
【0185】 式Iで表わされる化合物は、ポリマー(例えば、PVC,ポリエステル,ポリ
ビニルアルコール等)と共にミル加工され得、そして1層中に配置され得、それ
故、隣接層へのそれらの移行を防止することができる。また、適する官能基(例
えば、エステル基,ヒドロキシル基)を含む式Iで表わされる化合物は、ポリマ
ー例えばポリビニルアルコール又はポリエステルと、それらに化学的に結合させ
るために反応させることができる。これは、それらの移行傾向を低減する。
【0186】 写真材料用の代表的な基材は、ポリマー状フィルム及び紙(ポリマー被覆紙を
包含する)を包含する。カラー写真記録材料の支持体及び他の層に関する詳細は
、1994年9月の研究開報の項目36544中に見出すことができる。
【0187】 前記写真乳化剤層の基本構成物は、結合剤,ハロゲン化銀粒子及びカラーカッ
プラーである。感光性層並びに、上面層及びハロゲン化銀乳化剤層を分離する中
間層のような他の(非感光性)層の構成物に関する詳細は、1996年9月の研
究開報の項目38957中に見出すことができる。
【0188】 従って本発明は、式Iで表わされる化合物を含むカラー写真材料、及びカラー
写真材料中の添加剤としての式Iで表わされる化合物の使用にも関するものであ
る。
【0189】 本発明はまた、式Iで表わされる化合物をカラー写真材料に混和することによ
る、カラー写真材料中の酸化された現像剤の一つの色感光層から他の色感光層へ
の移行を防止するための方法にも関するものである。
【0190】 本発明の式Iで表わされる化合物は、ピラゾロトリアゾール族のマゼンタカッ
プラーを含む写真材料に混和されるとき、とりわけ都合が良い。
【0191】 本発明の化合物と組み合わせて使用すべきとりわけ適するイエロー,マゼンタ
及びシアンカップラーの例は、U.S.5538840の第33欄第3行ないし
第73欄第34行、及び同明細書中で引用された刊行物中に与えられているもの
である。これら一節は、言及により本明細書中に取り込まれている。
【0192】 本発明の範疇で使用することができる式Iで表わされる化合物は、高沸点有機
溶媒中にそれらを予め溶解することにより、それ自体又はカラーカップラーと一
緒にそして別の添加剤を用いて若しくは用いずに、前記カラー写真記録材料に混
和することができる。160℃より高い温度で沸騰する溶媒を使用することが好
ましい。これら溶媒の代表例は、フタル酸,燐酸,クエン酸,安息香酸又は脂肪
酸のエステル、及び更にアルキルアミド及びフェノールである。
【0193】 本発明のカラー写真材料の構造並びに、本新規材料中で用いることができる成
分及び添加剤に関する更なる詳細は、中でも、U.S.5538840の第27
欄第25行ないし第33欄第2行;及び更にU.S.5538840の第74欄
第18行ないし第106欄第16行;及びU.S.5780625の第12欄第
6行ないし第57欄第6行;並びにこれら二つの言及で引用された刊行物中に見
出すことができ、U.S.5538840及びU.S.5780625のこれら
一節は、言及により本明細書中に取り込まれている。他の有用な情報,例えば如
何に式Iで表わされるどの化合物を写真材料中で使用することができるかは、E
P−A−0871066の第10頁第10行ないし第11頁第32行、とりわけ
同明細書中に引用された言及から得ることができる。
【0194】 本発明の前記材料中の写真層はまた、紫外線を遮蔽し、それ故、光分解に対し
て染料,カップラー又は他の成分を保護する紫外線吸収剤を含んでよい。本発明
のヒドロキノン化合物は、紫外線吸収剤が存在するそれら層中に含まれてよい。
【0195】 本発明の本新規材料中で又は本発明の方法の範囲において使用することが好ま
しい紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール,2−ヒドロキシベンゾフェノン,オ
キサニリド,シアノアクリレート,サリチル酸エステル,アクリロニトリル誘導
体,チアゾリン及び2−ヒドロキシフェニルトリアジンを包含する。
【0196】 GB−A−2319523では、第49頁第21行ないし第73頁第2行に、
カラー写真材料、とりわけカップラー(第52頁第1行ないし第56頁第22行
),紫外線吸収剤(第56頁第25行ないし第68頁第1行)及びダーク(dark)
安定剤(第68頁第2行ないし第73頁第2行)が記載されている。2−ヒドロ
キシフェニルトリアジン族の好ましい紫外線吸収剤はまた、例えば、U.S.5
668200の第1欄第30行ないし第7欄第55行及び特別な例として第26
欄第31行ないし第32欄最終行に、並びにベンゾトリアゾール族の幾つかの好
都合な紫外線吸収剤に関しては、U.S.5300414の第2欄第10行ない
し第10欄第54行に詳細に記載されている。U.S.5668200及びU.
S.5300414のこれら欄は、言及により本明細書中に取り込まれている。
【0197】 式Iで表わされる化合物は、ヒドラジン;例えば下記式HQ−1又は下記式H
Q−2で表わされるヒドロキノン;例えば下記式A−3で表わされる6−ヒドロ
キシクロマン;又は、例えば下記式A−4で表わされるヒドロキシルアミンのよ
うな何らかの既知ドックス(Dox) 掃去剤と組み合わせて使用されてよい。
【化120】
【化121】
【0198】 ハロゲン化銀乳化剤として、慣用の塩化銀乳化剤,臭化銀乳化剤又は沃化銀乳
化剤、或いは塩化臭化銀乳化剤及び塩化沃化銀乳化剤のようなそれらの混合物を
使用することが可能であり、前記ハロゲン化銀は全て既知の結晶形態を有してい
てよい。塩化銀乳化剤の使用は、本新規方法の材料において調和された特別な重
要性を持つ。この様な乳化剤の製造及びその増感は、1989年11月の研究開
報の項目307105に記載されている。
【0199】 式Iで表わされる化合物は好ましくは、輸送又は貯蔵中の樹脂の早期重合又は
架橋に対するエチレン性不飽和樹脂の安定剤として使用されてもよい。
【0200】 好ましいエチレン性不飽和樹脂は、少なくとも一つのエチレン性不飽和結合を
有し、且つ紫外線により光重合し得るか又は硬化性であり、例えば、液体又は樹
脂様モノマー,オリゴマー,コオリゴマー,コポリマーのポリマー或いはその混
合物である。
【0201】
【実施例・発明の効果】
下記の実施例により、本発明を更に詳しく説明する。部及びパーセントは質量
による。実施例1 :5,7−ジ第三ブチル−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)− 3H−ベンゾフラン−2−オン〔化合物(101),表1〕の製造 a)2,4−ジ第三ブチル−6−[ピペリジン−1−イル−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)メチル]フェノール〔化合物(201),表2〕の製造 ピペリジン8.29g(97.33mmol)を室温で、トルエン50mL中の4
−トリフルオロメチルベンズアルデヒド7.74g(44.43mmol)の溶液に
添加する。僅かに黄色に着色した溶液を4時間、還流下で沸騰させる;水約1m
Lを水分離器を使用して分別し、次いでトルエン15mL中の2,4−ジ第三ブ
チルフェノール8.73g(42.32mmol)の溶液を滴下して添加する。この
反応混合物を更に17時間還流下で沸騰させ、次いで室温に冷却する;真空ロー
タリーエバポレーターを使用して溶媒を溜去する。イソプロパノール/メタノー
ル(1:1)からの残渣の結晶化は、融点150〜152℃の化合物(201)
(表2)15.04g(収率79%)を与える。 分子量C27363 NO(447.59) 分析,計算値:C72.45%;H8.11%;N3.13% 分析,測定値:C72.63%;H8.05%;N3.05% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.12(s,9H);1
.39(s,9H);1.56(m,4H);2.28(bm,6H);4.3
7(s,1H);6.65(d,1H);7.08(d,1H);7.47(m
,4H)
【0202】 化合物(202),(203)及び(204)(表2)は、4−トリフルオロ
メチルベンズアルデヒドの代わりに3−トリフルオロメチルベンズアルデヒド[
化合物(202)に対して],2−トリフルオロメチルベンズアルデヒド[化合
物(203)に対して]及び3,5−ジトリフルオロメチルベンズアルデヒド[
化合物(204)に対して]を使用して、実施例1aと同様にして得られる。
【0203】 b)5,7−ジ第三ブチル−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3H−
ベンゾフラン−2−オン〔化合物(101),表1〕の製造 乾燥トルエン150mL中の実施例1aに基づいて製造された化合物(201
)12.53g(28.0mmol)の溶液をアルゴンを使用して脱気し、次いでジ
クロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]パラジウム(II)3
3.6mg(0.057mmol)及び蟻酸4.22mL(112mmol)を添加する
。オートクレーブを一酸化炭素を用いてフラッシュし、封止し、次いで6bar の
一酸化炭素圧を適用する。この反応混合物を14時間、140℃に維持する。室
温に冷却後、反応混合物を水中に注ぎ、そして酢酸エチルを使用して3回抽出す
る。有機相を混合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空ロータリーエバポ
レーターを使用して濃縮する。酢酸エチルを使用するシリカゲル上での残渣の濾
過及びメタノールからの純粋フラクションの結晶化は、融点127〜128℃の
化合物(101)(表1)9.46g(収率87%)を与える。 分子量C23253 2 (390.45) 分析,計算値:C70.75%;H6.45% 分析,測定値:C70.96%;H6.53% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.23(s,9H);1
.37(s,9H);4.83(s,1H);6.97(m,1H);7.31
(m,3H);7.57(d,2H)
【0204】 化合物(102),(103)及び(104)(表1)は、化合物(201)
の代わりに化合物(202),化合物(203)及び化合物(204)(表2)
を使用して、実施例1bと同様にして得られる。
【0205】実施例2 :5,7−ジ第三ブチル−3−(4−フルオロフェニル)−3H−ベン
ゾフラン−2−オン〔化合物(105),表1〕の製造 a)2,4−ジ第三ブチル−6−[(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−
イル−メチル]フェノール〔化合物(205),表2〕の製造 ピペリジン8.29g(97.33mmol)を室温で、トルエン50mL中の4
−フルオロベンズアルデヒド5.52g(44.43mmol)の溶液に添加する。
僅かに黄色に着色した溶液を16時間、還流下で沸騰させる;水約1mLを水分
離器を使用して分別し、次いでトルエン15mL中の2,4−ジ第三ブチルフェ
ノール8.73g(42.32mmol)の溶液を滴下して添加する。この反応混合
物を更に16時間還流下で沸騰させ、次いで室温に冷却する;真空ロータリーエ
バポレーターを使用して溶媒を溜去する。イソプロパノール/メタノール(1:
1)からの残渣の結晶化は、融点135〜136℃の化合物(205)(表2)
15.40g(収率91%)を与える。 分子量C2636FNO(397.58) 分析,計算値:C78.55%;H9.13%;N3.52% 分析,測定値:C78.48%;H9.09%;N3.50% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.12(s,9H);1
.37(s,9H);1.57(m,4H);2.28(bm,6H);4.3
5(s,1H);6.63(d,1H);6.91(dt,2H);7.08(
d,1H);7.32(bm,4H)
【0206】 b)5,7−ジ第三ブチル−3−(4−フルオロフェニル)−3H−ベンゾフラ
ン−2−オン〔化合物(105),表1〕の製造 乾燥トルエン150mL中の実施例2aに基づいて製造された化合物(205
)11.13g(28.0mmol)の溶液をアルゴンを使用して脱気し、次いでジ
クロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]パラジウム(II)3
3.6mg(0.057mmol)及び蟻酸4.22mL(112mmol)を添加する
。オートクレーブを一酸化炭素を用いてフラッシュし、封止し、次いで6bar の
一酸化炭素圧を適用する。この反応混合物を14時間、140℃に維持する。室
温に冷却後、反応混合物を水中に注ぎ、そして酢酸エチルを使用して3回抽出す
る。有機相を混合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空ロータリーエバポ
レーターを使用して濃縮する。酢酸エチルを使用するシリカゲル上での残渣の濾
過及びメタノールからの純粋フラクションの結晶化は、融点146〜147℃の
化合物(105)(表1)8.53g(収率90%)を与える。 分子量C2225FO2 (340.44) 分析,計算値:C77.62%;H7.40% 分析,測定値:C77.66%;H7.35% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.22(s,9H);1
.36(s,9H);4.74(s,1H);6.99(m,3H);7.16
(m,2H);7.26(d,1H)
【0207】実施例3 :5,7−ジ第三ブチル−3−(4−シアノフェニル)−3H−ベンゾ
フラン−2−オン〔化合物(106),表1〕の製造 a)2,4−ジ第三ブチル−6−[(4−シアノフェニル)ピペリジン−1−イ
ル−メチル]フェノール〔化合物(206),表2〕の製造 ピペリジン8.29g(97.33mmol)を室温で、トルエン50mL中の4
−シアノベンズアルデヒド5.83g(44.43mmol)の溶液に添加する。僅
かに黄色に着色した溶液を4時間、還流下で沸騰させる;水約1mLを水分離器
を使用して分別し、次いでトルエン15mL中の2,4−ジ第三ブチルフェノー
ル8.73g(42.32mmol)の溶液を滴下して添加する。この反応混合物を
更に6時間還流下で沸騰させ、次いで室温に冷却する;真空ロータリーエバポレ
ーターを使用して溶媒を溜去する。メタノールからの残渣の結晶化は、融点16
5〜166℃の化合物(206)(表2)12.95g(収率75%)を与える
。 分子量C27362 O(404.60) 分析,計算値:C80.15%;H8.97%;N6.92% 分析,測定値:C80.01%;H9.00%;N6.78% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.12(s,9H);1
.36(s,9H);1.57(m,4H);2.28(bm,6H);4.3
4(s,1H);6.63(d,1H);7.09(d,1H);7.51(b
m,4H)
【0208】 化合物(207)及び(208)(表2)は、4−シアノベンズアルデヒドの
代わりに3−シアノベンズアルデヒド[化合物(207)に対して]及び3,5
−ジシアノベンズアルデヒド[化合物(208)に対して]を使用して、実施例
3aと同様にして得られる。
【0209】 b)5,7−ジ第三ブチル−3−(4−シアノフェニル)−3H−ベンゾフラン
−2−オン〔化合物(106),表1〕の製造 乾燥トルエン150mL中の実施例3aに基づいて製造された化合物(206
)11.33g(28.0mmol)の溶液をアルゴンを使用して脱気し、次いでジ
クロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]パラジウム(II)3
3.6mg(0.057mmol)及び蟻酸4.22mL(112mmol)を添加する
。オートクレーブを一酸化炭素を用いてフラッシュし、封止し、次いで6bar の
一酸化炭素圧を適用する。この反応混合物を14時間、140℃に維持する。室
温に冷却後、反応混合物を水中に注ぎ、そして酢酸エチルを使用して3回抽出す
る。有機相を混合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空ロータリーエバポ
レーターを使用して濃縮する。酢酸エチルを使用するシリカゲル上での残渣の濾
過及びメタノールからの純粋フラクションの結晶化は、融点136〜137℃の
化合物(106)(表1)7.72g(収率79%)を与える。 分子量C2325NO2 (347.46) 分析,計算値:C79.51%;H7.25%;N4.03% 分析,測定値:C79.36%;H6.98%;N3.82% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.23(s,9H);1
.36(s,9H);4.83(s,1H);6.95(m,1H);7.31
(m,3H);7.61(d,2H)
【0210】 化合物(107)及び(108)(表1)は、化合物(206)の代わりに化
合物(207)及び化合物(208)(表2)を使用して、実施例3bと同様に
して得られる。
【0211】実施例4 :5,7−ジ第三ブチル−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−
3H−ベンゾフラン−2−オン〔化合物(109),表1〕の製造 a)2,4−ジ第三ブチル−6−[(4−メトキシカルボニルフェニル)ピペリ
ジン−1−イル−メチル]フェノール〔化合物(209),表2〕の製造 ピペリジン18.98g(222.94mmol)を室温で、トルエン100mL
中の4−メトキシカルボニルベンズアルデヒド16.71g(101.78mmol
)の溶液に添加する。僅かに黄色に着色した溶液を15時間、還流下で沸騰させ
る;水約2mLを水分離器を使用して分別し、次いでトルエン30mL中の2,
4−ジ第三ブチルフェノール20.0g(96.93mmol)の溶液を滴下して添
加する。この反応混合物を更に1時間還流下で沸騰させ、次いで室温に冷却する
;真空ロータリーエバポレーターを使用して溶媒を溜去する。イソプロパノール
からの残渣の結晶化は、融点167〜168℃の化合物(209)(表2)32
.12g(収率75%)を与える。 分子量C2839NO3 (437.63) 分析,計算値:C76.85%;H8.98%;N3.20% 分析,測定値:C76.68%;H8.84%;N3.01% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.11(s,9H);1
.37(s,9H);1.56(m,4H);2.30(bm,6H);3.8
2(s,3H);4.40(s,1H);6.64(d,1H);7.08(d
,1H);7.45(bd,2H);7.90(dd,2H)
【0212】 b)5,7−ジ第三ブチル−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3H−
ベンゾフラン−2−オン〔化合物(109),表1〕の製造 乾燥トルエン120mL中の実施例4aに基づいて製造された化合物(209
)10.50g(24.0mmol)の溶液をアルゴンを使用して脱気し、次いでジ
クロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]パラジウム(II)2
8.8mg(0.048mmol)及び蟻酸3.62mL(96mmol)を添加する。
オートクレーブを一酸化炭素を用いてフラッシュし、封止し、次いで6bar の一
酸化炭素圧を適用する。この反応混合物を14時間、140℃に維持する。室温
に冷却後、反応混合物を水中に注ぎ、そして酢酸エチルを使用して3回抽出する
。有機相を混合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空ロータリーエバポレ
ーターを使用して濃縮する。酢酸エチルを使用するシリカゲル上での残渣の濾過
及びメタノールからの純粋フラクションの結晶化は、融点135〜136℃の化
合物(109)(表1)7.41g(収率81%)を与える。 分子量C24284 (380.49) 分析,計算値:C75.76%;H7.42% 分析,測定値:C75.67%;H7.28% 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):1.22(s,9H);1
.37(s,9H);3.85(s,3H);4.74(s,1H);6.96
(m,1H);7.26(m,3H);7.98(d,2H)
【0213】実施例5 :5,7−ジ第三ブチル−3−(4−n−オクチルオキシカルボニルフ
ェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン〔化合物(110),表1〕の製造 実施例4bに基づいて製造された化合物(109)14.0g(36.80mm
ol),1−オクタノール23.26mL(147.2mmol)及びジブチル錫オキ
シド(Bu2 SnO)92mg(0.368mmol)からなる懸濁液を2時間、1
70℃に加熱すると、橙色溶液が形成される。この反応混合物から、メタノール
を連続的に溜去する。室温に冷却後、粗反応混合物を、酢酸エチル/ヘキサン(
1:1)との1:19混合物50mLで処理し、そしてシリカゲルパッドを通し
て濾過する。真空ロータリーエバポレーターを使用する溶媒の除去は、淡黄色油
状物として、化合物(110)(表1)17.53g(収率99%)を与える。 1 HNMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):0.90(t,3H);1
.35(s,9H);1.38(bs,10H);1.46(s,9H);1.
78(q,2H);4.33(t,3H);4.92(s,1H);7.05(
s,1H);7.35(d,2H);7.36(s,1H);8.07(d,2
H)
【0214】 化合物(111),(112),(113),(114),(115),(1
16)及び(117)(表1)は、1−オクタノールの代わりに1−ドデカノー
ル,1−オクタデカノール,1−ノナデカノール,1−ドコサノール,2−エチ
ルヘキサノール,1,6−ヘキサンジオール及び1,12−ドデカンジオールを
使用して、実施例5と同様にして得られる。化合物(116)及び(117)の
製造のために、化合物(109)に比べて、1,6−ヘキサンジオール及び1,
12−ドデカンジオールの当量の半分のみを使用した。
【0215】
【表1】
【0216】
【表2】
【0217】
【表3】
【0218】
【表4】
【0219】
【表5】
【0220】
【表6】
【0221】実施例6 :カラー写真材料中の酸化された現像剤の移行の防止 本発明の化合物類を、酸化された現像剤用の層間掃去剤としてのそれらの能力
に関して評価するため、ポリエチレンコート紙支持体上に示された順序で層を設
けることにより、3種の層状写真試験要素を調製する。試験要素1 (参考試料) (1)−不感化された臭化銀乳化剤260mg・m-2(銀に基づく)、 −ゼラチン1875mg・m-2、 −マゼンタ染料形成性カップラーM−2:
【化122】 250mg・m-2、 −トリクレシルホスフェート250mg・m-2、 −2−スルホネート−4,8−ジイソブチルナフタレン,ナトリウム塩界面活性
剤、 −7−メチル−5−ヒドロキシ−1,3,8−トリアザインドリジン防曇剤、 を含む感光層。 (2)−ゼラチン1800mg・m-2、 −トリクレシルホスフェート300mg・m-2、 −2−スルホネート−4,8−ジイソブチルナフタレン,ナトリウム塩界面活性
剤、 を含む中間層。 (3)−ゼラチン1800mg・m-2、 −ジブチルフタレート180mg・m-2、 −2−スルホネート−4,8−ジイソブチルナフタレン,ナトリウム塩界面活性
剤、 −2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン,カリウム塩硬
化剤、 を含む層。
【0222】試験要素2 (対照試料) (1)試験要素1の感光層と同一組成を有する感光層。 (2)試験要素1の中間層と同一組成を有する中間層。 (3)−ゼラチン1800mg・m-2、 −シアン染料形成性カップラーC−2:
【化123】 272mg・m-2、 −ジブチルフタレート180mg・m-2、 −2−スルホネート−4,8−ジイソブチルナフタレン,ナトリウム塩界面活性
剤、 −2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン,カリウム塩硬
化剤、 を含む層。
【0223】試験要素3及び4 (1)試験要素1の感光層と同一組成を有する感光層。 (2)−ゼラチン1800mg・m-2、 −以下の表3に示す酸化された現像剤の掃去剤20mg・m-2、 −トリクレシルホスフェート300mg・m-2、 −2−スルホネート−4,8−ジイソブチルナフタレン,ナトリウム塩界面活性
剤、 を含む中間層。 (3)試験要素2の上面層と同一組成を有する層。
【0224】 前記試験要素は密度増加0.15を持つステップウェッジを通して画像化暴露
され、その後、AGFA P−94現像工程に供される。
【0225】 前記試験要素の加工において、幾つかの酸化された現像剤は、それが形成され
ている層、例えば最下部のマゼンタ染料供給層からシアン染料形成性カップラー
を含む最上部層に移行し、その結果、好ましくないシアン染料を生じさせる傾向
がある。生成されるシアン染料の量は、酸化された現像剤の拡散を防止する中間
層の能力に依存する。マゼンタ密度1.5を与える暴露量におけるシアン密度を
下記表3に記載する。試験要素2に対して観察されたシアン密度よりも低いシア
ン密度は、前記酸化された現像剤の掃去を示している。
【表7】 本発明の範囲内の化合物は、前記酸化された現像剤が違う層中を迷走しそして
染料を形成するのを防止するために大変有効であることは、表3のデータから明
らかである。
【0226】実施例7 :複数回押し出されたポリプロピレンの安定化 商標名イルガノックス(Irganox) 1076(n−オクタデシル3−[3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート)0.025%を用い
て予め安定化されたポリプロピレン粉末〔商標名プロファックス(Profax)650
1〕(230℃/2.16kgにて測定されたメルトインデックス3.2g/1
0分)1.3kgを、商標名イルガノックス(Irganox) 1010(ペンタエリト
リトールテトラキス[3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート])0.05%,ステアリン酸カルシウム0.05%,商標名D
HT 4A(共和化学工業株式会社,[Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.
5H2 O])0.03%及び下記表4の化合物0.05%とブレンドする。次い
でこのブレンドを、100rpmでシリンダー直径20mm及び長さ400mm
を有し、三つの加熱領域が下記温度:260℃,270℃及び280℃に調節さ
れている押出機にて押し出す。押出物を水浴を通して引くことにより冷却し、次
いで顆粒化する。この顆粒を繰り返し押し出す。3回押出後、そのメルトインデ
ックスを測定する(230℃/2.16kgにて)。前記メルトインデックスの
実質的な増加は、著しい分子鎖分解、すなわち乏しい安定性を示している。結果
を下記表4に要約する。
【表8】
【0227】実施例8 :加工中のポリプロピレンの安定化 ポリエチレン粉末〔商標名ルポレン(Lupolen) 5260Z〕100部を、商標
名イルガノックス(Irganox) 1010(ペンタエリトリトールテトラキス[3−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])0.0
5部及び下記表5の化合物0.05部とブレンドし、次いでこのブレンドを、2
20℃及び50rpmでブラベンダープラストグラフ中で混練する。この時間中
、混練抵抗をトルクとして連続的に記録する。混練時間の経過につれ、前記ポリ
マーは、トルクの急速な増加により予め決定することができるように長時間の不
変の後に架橋し始める。トルクの著しい増加までにかかる時間は、安定化作用の
尺度として表5に示す。より長い前記時間は、より良好な安定化作用を表わす。
【表9】
【0228】実施例9 :高温における複数回押し出されたポリプロピレンの安定化 商標名イルガノックス(Irganox) 1076(n−オクタデシル3−[3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート)0.008%を用い
て予め安定化されたポリプロピレン粉末〔商標名プロファックス(Profax)650
1〕(230℃/2.16kgにて測定されたメルトインデックス3.2g/1
0分)1.5kgを、商標名イルガノックス(Irganox) 1010(ペンタエリト
リトールテトラキス[3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート])0.05%,ステアリン酸カルシウム0.10%及び下記表
6に基づく安定剤又は安定剤混合物0.015%ないし0.100%とブレンド
する。次いでこのブレンドを、100rpmでシリンダー直径20mm及び長さ
400mmを有し、三つの加熱領域が下記温度:280℃,320℃及び340
℃に調節されている押出機にて押し出す。押出物を水浴を通して引くことにより
冷却し、次いで顆粒化する。この顆粒を繰り返し押し出す。5回押出後、そのメ
ルトインデックスを測定する(230℃/2.16kgにて)。前記メルトイン
デックスの実質的な増加は、著しい分子鎖分解、すなわち乏しい安定性を示して
いる。結果を下記表6に要約する。
【表10】 脚注a)及びb)は、後記表25の末尾を参照。
【0229】実施例10 :ポリエーテル/ポリウレタンソフトフォームの製造並びにその安定
化 本発明の安定剤混合物の正確に470mg(ポリオールに基づいて、0.3%
)を、酸化防止剤を含まないポリエーテル/ポリオール,商標名ルプラノール(L
upranol)2045(第一ヒドロキシル基を有する三官能性ポリエーテル/ポリオ
ール;ヒドロキシル価35mgKOH/g,0.1%未満の水分含有率,0.1
mgKOH/g未満の酸価)157gに溶解する。商標名テコスタブ(Tecostab)
〔ドイツ国,ゴールドシュミット(Goldschmidt) 社により供給されるポリシリコ
ーン〕1.74g,ジアザビシクロオクタン(アミン触媒)0.48g及び水0
.8gからなる溶液10.24gを添加し、そしてこの反応混合物を100rp
mで60秒間、激しく撹拌する。上記ポリオール2.9g中の錫オクトエート(
触媒)0.32gの溶液3.2gを添加し、そしてこの反応混合物を再度100
rpmで60秒間、激しく撹拌する。激しく撹拌しながら、イソシアネート〔B
ASF社により供給される商標名ルプラネート(Lupranat)T80;トルイレン−
2,4−及びトルイレン−2,6−ジイソシアネート混合物〕98gを直後に添
加し、6秒後、この混合物をラインドモールドに注入し、そしてフォームブロッ
クに形成される間、発熱温度を測定する。このフォームブロックを5℃で耐候チ
ャンバー中で24時間冷却し、そして貯蔵する。前記ブロックの中央部から2c
mスライスを切り出し、そして穿孔器具を使用して、丸い(円筒状)試験試料を
それから切断する。この試料を試験管内で空気の存在下室温で、次いで予備加熱
されたアルブロック(alu-block) サーモスタット内で200℃で30分間熟成さ
せる(動的熱試験)。これら試験試料の黄変は、ASTM D−1925−77
に基づく黄色度指数(YI)として決定される。低いYI値は前記試料の僅かな
退色を表わし、高いYI値は前記試料の激しい退色を表わす。結果を下記表7及
び表8に要約する。
【表11】
【表12】 脚注c),d),i)及びk)は、後記表25の末尾を参照。
【0230】実施例11 :300℃で加工されたポリプロピレンの安定化 DIN53735に基づいて230℃,2.16kg下で測定されたメルトイ
ンデックス12g/10分を有するポリプロピレン粉末〔フランス国,ポリシム エス.エイ.(Polychim S.A.) 製の商標名B10FB〕2.0kgを、ステア
リン酸カルシウム0.05%及び下記表9及び表10に示された安定剤類と一緒
にし、そして高速ミキサー中で2分間、均質化する。この混合物を、バレル直径
20mm及び長さ400mmを有し、三つの加熱領域が下記温度:200℃,2
20℃及び220℃に設定されている押出機にて毎分60回転で押し出す。押出
物を冷却のために水浴を通過させ、次いで顆粒化する。これら顆粒を加工してマ
ルチフィラメント繊維を得る。これは、メルトポンプ及び37孔紡糸ヘッドを持
つ単軸押出機を使用して行う。最高加工温度は300℃である。
【0231】 それにより得られた非延伸繊維の一部分を230℃で6分間プレスし、厚さ2
mmのシートを形成する。このシートのメルトインデックス(MFI,メルトフ
ローインデックス)を、DIN53735に基づいて230℃,2.16kgで
測定する。前記メルトインデックスの大きな増加は激しい分子鎖分解、及びそれ
故乏しい安定性を表わす。結果を下記表9にまとめる。
【0232】 それにより得られた非延伸繊維の他の部分を潤滑剤〔ドイツ国,ベーブリンゲ
ンのシル・ウント・ザイラッヒャー(Schill und Seilacher)社製の商標名リマノ
ール(Limanol) P25〕で処理し、そして第一延伸に供する。この第一延伸は、
416g/90mの線密度を有する繊維ストランドを与える。これは、長さ90
mの繊維ストランドが416gの質量を有することを示している。別の操作にお
いて、この繊維ストランドを延伸装置を使用して、3.2倍で120℃で再度延
伸する。これは、130g/90mの線密度を有する繊維ストランドを与える。
【0233】 この繊維ストランドの一部分を使用して編まれたチューブを製造する。この編
まれたチューブの黄色度指数(YI1 )は、ASTM D1925−77に基づ
いて決定される。低いYI1 値は前記試料の僅かな退色を表わし、高いYI1
は前記試料の激しい退色を表わす。結果を下記表9にまとめる。この編まれたチ
ューブをAATCC164に基づいて二酸化窒素(NO2 )4ないし6ppmの
存在下、40℃及び相対大気湿度87%で、48時間暴露する。この暴露された
編まれたチューブの黄色度指数(YI2 )は、ASTM D1925−77に基
づいて決定される。低いYI2 値は前記試料の僅かな退色を表わし、高いYI2 値は前記試料の激しい退色を表わす。結果を下記表9にまとめる。
【0234】 前記繊維ストランドの他の部分を、100℃でオーブン熟成試験を行うために
使用する。この試験において、前記試験条件下で前記繊維ストランドを引き裂く
ために取られる時間を日数により測定する。前記繊維ストランドの引き裂き前の
期間が長い程、その安定性はより良好である。結果を下記表10にまとめる。
【0235】 前記非延伸繊維の他の部分を230℃で6分間プレスし、厚さ0.10mmの
薄いフィルムを形成する。このフィルムをDIN53387に基づいてキセノン
試験に供する。この試験において、前記フィルムは、1760cm-1ないし16
80cm-1の波長領域で0.25のカルボニル指数が観察されるまで、キセノン
1200耐候装置中で暴露される。数がより大きい程、安定性はより良好である
。結果を下記表10にまとめる。
【表13】 脚注a),e),f),g),h),i)及びk)は、後記表25の末尾を参
照。
【表14】 脚注a),f),g),h),i)及びk)は、後記表25の末尾を参照。
【0236】実施例12 :回転成形方法によるポリオレフィン中空物品の製造 メルトフローインデックス6.5g/10分及び密度0.935g/cm3
有する、ヘキセンと共重合された低密度ポリエチレン(PE−LLD),タイプ
商標名クァンタムペトロテン(Quantum Petrothene)GA−635−661,10
0部を、商標名チマソルブ(Chimassorb)944[構造式は、後記表25の後の 脚注(b)を参照],0.170部,ステアリン酸亜鉛0.050部及び表11
及び表12に記載された安定剤と共に、毎分100回転で、24:1マドック(M
addock) タイプL/Dスクリューを備えたスーペリアー/MPM押出機中で23
2℃で混合する。次いで前記ポリマーを粉砕する。前記ポリマーの粒径は150
μmないし500μmである。粉砕により得られる粒子の表面が大きいので、熱
はより急速に吸収され得、これは一層低いエネルギー消費に両方が都合良く働く
【0237】 実際の回転成形方法又は非常に大きな3次元立体の製造を可能にする回転成形
方法は、クラムシャル(Clamshell) タイプの回転成形機FSP M20中で行わ
れる。この装置において、アームに固定され、そしてその中にプラスチック試料
が充填されるアルミニウム成形型は、加熱空気の循環を伴い、ガスバーナーで、
5分間にわたり316℃に、又は6分間にわたり329℃に加熱され、次いでこ
の温度で所定時間保持される(表11及び表12参照)。その後、オーブンを開
け、そして前記成形型を先ず循環空気で7分間、次いで水の噴霧により7分間、
そして最後に循環空気で更に2分間冷却する。全加熱及び冷却工程の間、互いに
直角で二軸に関して固定されている前記成形型は、主軸の速度を毎分6回転そし
て回転比を4.5:1に保持しながら回転される。冷却後、前記成形型の蓋を開
け、そして得られた中空物品を取り出す。成形された物品の外側の黄色度指数(
YI)は、ASTM D1925−77に基づいて決定される。低いYI値は前
記試料の僅かな退色を表わし、高いYI値は前記試料の強い退色を表わす。退色
が少なければ少ない程、前記安定剤はより一層有効である。結果を下記表11及
び表12に要約する。
【表15】
【表16】 脚注a),i),k)及びl)は、後記表25の末尾を参照。
【0238】実施例13 :水と継続的に接触する状態にあるポリエチレンの安定化 ステアリン酸カルシウム0.10質量%並びに商標名(Irganox) イルガノック
ス1010(ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])0.10質量%,商標名イルガフ
ォス(Irgafos) 168(トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット
)0.05質量%及び化合物(104)(表1)0.05質量%を含む安定剤混
合物を、反応容器から直接取り出されたポリエチレンポリマー〔商標名ホスタレ
ン(Hostalene) CRP100;PE−HD〕に乾燥添加し、そしてパッペンメイ
ヤー(Pappenmaier) ミキサー中で2分間、それに混和する。
【0239】 シュワベンタン(Schwabenthan)押出機中で、安定化されたポリエチレンを均質
化し、そして顆粒に加工する。水中での抽出試験のために、200mm×150
mm×2mmの試験板を、テーブルプレスを使用して、個々の組成の前記顆粒か
らプレスする。前記試験板の脱型を容易にするため、2枚のアルミニウム箔の間
で前記プレス工程を行う。
【0240】 安定剤抽出試験を、脱イオン水を用いて行う。先ず抽出容器の加熱を、最大温
度ずれ1.5℃で、ドイツ国,ハナウのヘラウス(Heraeus) 社製の循環空気オー
ブン中で行う。80℃のような水の沸点以下の抽出試験のために、ガラス容器を
使用する。安定剤で水が過飽和になる恐れがあるので、前記試験のために使用す
る液体の量はポリマー約70g当たり約400mLに固定し、そして規則的間隔
、すなわちサンプルが採取される間隔で、前記水を新鮮な水と取り替える。
【0241】 前記試験板を80℃で50日間、上記試験条件に供する。抽出試験の停止に対
応して、前記試験板の残部安定剤含有量及び酸化誘導時間が決定される。
【0242】 立体障害フェノール,商標名イルガノックス(Irganox) 1010の残部含有量
は、オートサンプラー及びスペクトラ(Spectra) 200タイプのUV/VIS検
出器を備えたスペクトラフィジクス(Spectra Physics) SP8800タイプのH
PLCアプライアンス中の内部標準を使用して決定される。商標名ヌクレオシル
(Nucleosil) C,185μmが充填されたハイパークローム(Hyperchrome) 12
5×4.6mmタイプのカラムを使用して、室温でクロマトグラフィーが行われ
る。1.5mL/分の流速における射出容積は14μLである。UV検出は27
0nmにて行う。
【0243】 ドイツ国,アルゼナウのテキサスインストルメンツ(TA Instruments)社製の”
デュポン−インストルメント910示差走査熱量計(DuPon-Instrument 910 Diff
erential Scanning Calorimeter)を使用し、そして5mgないし10mg量の試
料を採取して決定される前記酸化誘導時間は、前記ポリエチレン試料の完全な分
解の開始までの、一定熱負荷(190℃/O2 )における分による時間を示して
いる。前記酸化誘導時間が長ければ長い程、前記ポリエチレンは一層良好に安定
化されており、そして前記ポリエチレンは、それが継続的に接触する状態にある
抽出水に対してより安定である。この結果は、抽出媒体と継続的に接触する状態
にあるポリオレフィンの安定化は、それらが安定剤として本発明の式Iで表わさ
れる化合物を含む場合に改善されることを示している。
【0244】実施例14 :カルボキシ官能性ポリエステルをベースとし、且つ電気オーブン及
びガスオーブン中で硬化された粉体塗料の退色の測定 カルボキシ官能性ポリエステルをベースとする粉体塗料組成物を製造するため
に、成分1ないし6(添加剤を含まない組成)及び成分1ないし7(安定剤を含
む組成)を下記の手順で用いる(下記表13を参照)。
【表17】 a)ベルギー国,ドロゲンボスのUCB S.A.製の商標名クリルコート(Cry
lcoat)360 b)商標名アラルダイト(Araldit) GT7004〔チバ・スペシャルティ・ケミ
カルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社〕は、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルである。 c)スイス国,ブーフスのフルカ・アクチエンゲゼルシャフト(Fluka AG)製のオ
クタデシルトリメチルアンモニウムブロミド d)ドイツ国,ラウエンブルクのヴォルレ・ヒェミー・ゲーエムベーハー製の商
標名レシフロー(Resiflow)PV88 e)フルカ・アクチエンゲゼルシャフト(Fluka AG)製のベンゾイン f)ドイツ国,レーフェルクッセンのバイエル・アクチエンゲゼルシャフト(Bay
er AG)製の二酸化チタンタイプR−KB−5
【0245】 この様にして秤量された成分を遊星撹拌機を使用して混合する。次いでこの混
合物を300回転/分及び100℃でプリズム押出機にて押し出し、そして圧延
する。
【0246】 この粉体塗料組成物をベンチカッターを使用して粗く砕き、そして15000
回転/分で0.75mm環状貫通孔スクリーンを持つレッシュ(Retsch)ZM−1
超遠心ミル中で粉砕する。最後に、粉末を遠心スクリーニング装置の30μmス
クリーンを通過させる。
【0247】 仕上げられた粉体塗料組成物を、60kvでESB−ワーグナー(Wagner)コロ
ナキャップガンを使用して、アルミニウムパネル上に70μmの被覆厚で静電噴
霧する。何枚かの被覆されたパネルを電気オーブン中で90分間,180℃で硬
化させる。残りの被覆されたパネルを、20ppmのNO2 含有率を持つガスオ
ーブン中で45分間,180℃で硬化させる。前記試料の黄色度指数(YI)を
ASTM D−1925−70に基づいて決定する。低いYI値は前記試料の僅
かな退色を示し、高いYI値は前記試料の激しい退色を示す。退色が少なければ
少ない程、前記安定剤はより一層有効である。結果を下記表14及び表15に要
約する。
【表18】 脚注a),i),k),m)及びl)は、後記表25の末尾を参照。
【表19】 脚注a),i),k)及びm)は、後記表25の末尾を参照。
【0248】実施例15 :複数回押出の場合で且つとりわけ高温におけるポリプロピレンの安
定化 商標名イルガノックス(Irganox) 1076(n−オクタデシル3−[3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート)0.008%を用い
て初期に安定化されたポリプロピレン粉末〔商標名プロファックス(Profax)65
01〕(230℃で且つ2.16kg下で測定されたメルトインデックス3.2
を持つ)1.5kgを、ステアリン酸カルシウム0.10%及び下記表16に掲
げた安定剤類0.015%ないし0.20%と共に混合する。この混合物を、バ
レル直径20mm及び長さ400mmを有し、最高押出機温度が280℃,30
0℃,320℃及び340℃に設定されている押出機にて毎分100回転で押し
出す。冷却のために押出物を水浴を通過させ、次いで顆粒化する。これら顆粒を
繰り返し押し出す。5回押し出した後、メルトインデックスを測定する(230
℃,2.16kg下)。メルトインデックスの大きな増加は、激しい分子鎖破壊
、そしてそれ故、乏しい安定性を示している。結果を下記表16に要約する。
【表20】 脚注a),f),g),i),k)及びl)は、後記表25の末尾を参照。
【0249】実施例16 :ポリカーボネートの安定化 真空乾燥オーブン中、120℃で8時間乾燥したポリカーボネート粉末〔ゼネ
ラル・エレクトリック(General Electric)社製の商標名レキサン(Lexan) 115
〕1.0kg及び下記表17に掲げた安定剤類0.1gないし0.6g(0.0
1%ないし0.06%)を、ヘンシェル(Henschel)ミキサー中で2分間混合する
。次いでこの混合物を最高280℃で、シュワベンタン(Schwabenthan)押出機で
押し出す。次いでポリマーストリングを顆粒化する。射出成形機を使用して、2
mmの層厚を有する板を最高300℃で、そうして得られた前記顆粒から成形す
る。次いでこれら板を、135℃で2000時間、循環空気オーブン中で熟成さ
せる。次いでこれら板の黄色度指数(YI)をASTM D1925−70に基
づいて決定し、そして透過度を450nmにおけるパーセントとして決定する。
低いYI値は僅かな退色を示し、そして高いYI値は前記パターンの高い退色を
示す。退色が少なければ少ないほど、前記安定剤はより有効である。透過度が高
ければ高いほど、前記安定剤はより有効である。結果を下記表17及び表18に
まとめる。
【表21】
【表22】 脚注a),i)及びk)は、後記表25の末尾を参照。
【0250】実施例17 :ポリカーボネートの安定化 真空乾燥オーブン中、120℃で8時間乾燥したポリカーボネート粉末〔ゼネ
ラル・エレクトリック(General Electric)社製の商標名レキサン(Lexan) 145
〕1.0kgに、下記表19に掲げた安定剤類を入れ、そしてヘンシェル(Hensc
hel)ミキサー中で2分間混合する。次いでこの混合物を最高280℃で、シュワ
ベンタン(Schwabenthan)押出機で押し出す。次いでポリマーストリングを顆粒化
する。射出成形機を使用して、2mmの層厚を有する板を最高300℃で、そう
して得られた前記顆粒から成形する。次いでこれら板を135℃で循環空気オー
ブン中で熟成させ、黄色度指数(YI)がASTM D1925−77に基づい
て測定される値20に達するまでの時間数を測定する。時間が長ければ長いほど
、前記安定剤はより有効である。結果を下記表19にまとめる。
【表23】 脚注a),i),k)及びn)は、後記表25の末尾を参照。
【0251】実施例18 :ポリブチレンテレフタレート(PBT)の安定化 真空乾燥オーブン中、100℃で10時間乾燥したポリブチレンテレフタレー
ト粉末〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社(Ciba Specilty Chemicals Inc.)
製の商標名クラスチン(Crastin) S600〕1.0kgに、下記表20に掲げた
安定剤類を入れ、そしてヘンシェル(Henschel)ミキサー中で2分間混合する。次
いでこの混合物を最高250℃で、二軸押出機〔タイプベルストルフ(Berstorff
) で押し出し、次いで顆粒化する。射出成形機を使用して、そうして得られた前
記顆粒を、4×6mm厚で且つ長さ50mmの小さなロッドに最高260℃で成
形する。次いでこれら小さなロッドを、160℃で循環空気オーブン中で熟成す
る。360時間後、前記ロッドの衝撃強さをKJ/m2 単位にて測定する。結果
を下記表20にまとめる。
【表24】 脚注a),i),k)及びo)は、後記表25の末尾を参照。
【0252】実施例19 :ポリカーボネートの安定化 真空乾燥オーブン中、120℃で8時間乾燥したポリカーボネート粉末〔ゼネ
ラル・エレクトリック(General Electric)社製の商標名レキサン(Lexan) 145
〕1.0kgに、下記表21に掲げた安定剤類を入れ、そしてヘンシェル(Hensc
hel)ミキサー中で2分間混合する。次いでこの混合物を最高280℃で、シュワ
ベンタン(Schwabenthan)押出機で押し出す。次いでポリマーストリングを顆粒化
する。射出成形機を使用して、そうして得られた前記顆粒から2mmの層厚を有
する板を、最高300℃で成形する。次いでこれら板を、ブラック標準温度63
℃,102分/18分のドライ/ウェットサイクル及び340nmにおける強度
0.35W/m2 で2500時間、ウェザ−オ−メーター(WOM Cl65)
中で照射する。次いでこれら板の黄色度指数(YI)を、ASTM D1925
−70に基づいて決定する。低いYI値は前記板の僅かな退色を示し、高いYI
値は前記板の高い退色を示す。退色が少なければ少ないほど、前記安定剤混合物
はより有効である。結果を下記表21にまとめる。
【表25】 脚注a),i),k),p),q)及びr)は、後記表25の末尾を参照。
【0253】実施例20 :ポリカーボネートの安定化 真空乾燥オーブン中、120℃で8時間乾燥したポリカーボネート粉末〔ゼネ
ラル・エレクトリック(General Electric)社製の商標名レキサン(Lexan) 145
〕1.0kgに、下記表22に掲げた安定剤類を入れ、そしてヘンシェル(Hensc
hel)ミキサー中で2分間混合する。次いでこの混合物を最高280℃で、シュワ
ベンタン(Schwabenthan)押出機で押し出す。次いでポリマーストリングを顆粒化
する。そうして得られた前記顆粒を厚さ1cmのポリスチレン箱に詰め、そして
黄色度指数(YI)を、ASTM D1925−70に基づいて決定する。低い
YI値は前記試料の僅かな退色を示し、高いYI値は前記試料の高い退色を示す
。退色が少なければ少ないほど、前記安定剤又は前記安定剤混合物はより有効で
ある。結果を下記表22にまとめる。
【表26】 脚注i),k)及びs)は、後記表25の末尾を参照。
【0254】実施例21 :ポリカーボネートの安定化 真空乾燥オーブン中、120℃で12時間乾燥したポリエステル〔ヘキスト(H
oechst) 社製の商標名ポリクリヤー(Polyclear) T86〕2.5kgに、下記表
23に掲げた安定剤類を入れ、そしてヘンシェル(Henschel)ミキサー中で2時間
混合する。次いでこの混合物を最高275℃で、シュワベンタン(Schwabenthan)
押出機で押し出す。次いでポリマーストリングを顆粒化する。そうして得られた
前記顆粒を真空乾燥オーブン中で更に12時間乾燥する。二重決定のため、前記
顆粒500mgを290℃で10分間加熱し、そして290℃でランシメート中
、純酸素下で1時間貯蔵する。得られたガス状分離生成物を水性捕集溶液に連続
的に導き、そしてこの溶液の導電率(μS)を連続的に測定する。低い導電率値
は僅かな分離生成物が形成されていることを示し、高い導電率値は非常に多量の
分離生成物が形成されていることを示す。導電率値が低ければ低い程、前記安定
剤はより有効である。結果を下記表23にまとめる。
【表27】 脚注i)及びk)は、後記表25の末尾を参照。
【0255】実施例22 :光着色したSBR加硫ゴムの安定化(オゾン雰囲気で48時間) 商標名カリフレックス(Cariflex)S−1502〔シェル(Shell) 社製のスチレ
ン/ブタジエンゴム〕100質量部を60℃,混合ミル中で、商標名クロノス(K
ronos)CL220[クロノス・チタン社(Kronos Titan GmbH) 製の二酸化チタン
(顔料)]30.0質量部,商標名アクチシル(Aktisil) MM[ノイブルク/ド
ナウのホフマン・ミネラル(Hoffmann Mineral)社製のカオリン(充填剤)]30
.0質量部,商標名ナフトレン(Naftolen)N401[メタルゲゼルシャフト(Met
allgesellschaft)社製の可塑剤]5.0質量部,酸化亜鉛(加硫活性剤)10.
0質量部,ステアリン酸(加硫活性剤)2.0質量部,硫黄(加硫活性剤)2.
0質量部,商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)MOZ[バイエル(Bayer) 社製の加
硫促進剤]1.0質量部,商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)チウラム(Thiuram)
[バイエル(Bayer) 社製の加硫促進剤]0.25質量部及び下記表24に基づく
試験すべき安定剤1.0質量部と共に、混合工程の最後まで加硫系〔硫黄,商標
名ヴァルカサイト(Vulkacit)MOZ及び商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)チウラ
ム(Thiuram) を添加せずに加工して均質混合物を形成する。この混合物を150
℃で、T95がレオメーター曲線に達するまで電気加硫プレス中で加硫して、厚
さ2mm,長さ21cmそして幅8.0cmのエラストマー板を形成する。
【0256】 そうして得られたエラストマー板の数枚について、動的延伸を行いながら、A
STM標準D3395−86に基づいてオゾンの作用を試験する。この試験にお
いて、前記板を先ず標準大気中で30日間貯蔵する[23/50 SN−ISO
291]。次いで1cm×20cmの試験片をパンチで打ち出し、そして48時
間,オゾン雰囲気に暴露する(オゾン含有率:50pphm;温度:40℃;湿
度:相対湿度50%;延伸:0ないし25%;延伸速度:0.5Hz;負荷サイ
クル数:約173000)。次いで、前記試験板について、ASTM D339
5−86に基づいて亀裂の生成を評価する。等級0は亀裂がないことを示し;等
級1は狭い平らな亀裂を示し;等級2は明らかに視認し得る中程度に広く、中程
度に深い亀裂を示し;等級3は広く且つ深い亀裂を示す。等級が低ければ低い程
、前記エラストマー板の安定化はより良好である。結果を表24にまとめる。
【0257】 残りの前記エラストマー板を散乱光の下、標準実験室雰囲気中で、室温で3週
間貯蔵する。次いでこれら板のΔL−色を、0ないし100のスケールに相当す
るDIN6167に基づいて決定する。退色無しは値100により示される。結
果を表24にまとめる。
【表28】 脚注i),k),t)及びu)は、後記表25の末尾を参照。
【0258】実施例23 :光着色したSBR加硫ゴムの安定化(オゾン雰囲気で96時間) 商標名カリフレックス(Cariflex)S−1502〔シェル(Shell) 社製のスチレ
ン/ブタジエンゴム〕100質量部を60℃,混合ミル中で、商標名クロノス(K
ronos)CL220[クロノス・チタン社(Kronos Titan GmbH) 製の二酸化チタン
(顔料)]30.0質量部,商標名アクチシル(Aktisil) MM[ノイブルク/ド
ナウのホフマン・ミネラル(Hoffmann Mineral)社製のカオリン(充填剤)]30
.0質量部,商標名ナフトレン(Naftolen)N401[メタルゲゼルシャフト(Met
allgesellschaft)社製の可塑剤]5.0質量部,酸化亜鉛(加硫活性剤)10.
0質量部,ステアリン酸(加硫活性剤)2.0質量部,硫黄(加硫活性剤)2.
0質量部,商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)MOZ[バイエル(Bayer) 社製の加
硫促進剤]1.0質量部,商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)チウラム(Thiuram)
[バイエル(Bayer) 社製の加硫促進剤]0.25質量部及び下記表25に基づく
試験すべき安定剤1.0質量部と共に、混合工程の最後まで加硫系〔硫黄,商標
名ヴァルカサイト(Vulkacit)MOZ及び商標名ヴァルカサイト(Vulkacit)チウラ
ム(Thiuram) を添加せずに加工して均質混合物を形成する。この混合物を150
℃で、T95がレオメーター曲線に達するまで電気加硫プレス中で加硫して、厚
さ2mm,長さ21cmそして幅8.0cmの弾性板を形成する。
【0259】 そうして得られたエラストマー板の数枚について、動的延伸を行いながら、A
STM標準D3395−86に基づいてオゾンの作用を試験する。この試験にお
いて、前記板を先ず標準大気中で30日間貯蔵する[23/50 SN−ISO
291]。次いで1cm×20cmの試験片をパンチで打ち出し、そして96時
間,オゾン雰囲気に暴露する(オゾン含有率:50pphm;温度:40℃;湿
度:相対湿度50%;延伸:0ないし25%;延伸速度:0.5Hz;負荷サイ
クル数:約173000)。次いで、前記試験板について、ASTM D339
5−86に基づいて亀裂の生成を評価する。等級0は亀裂がないことを示し;等
級1は狭い平らな亀裂を示し;等級2は明らかに視認し得る中程度に広く、中程
度に深い亀裂を示し;等級3は広く且つ深い亀裂を示す。等級が低ければ低い程
、前記弾性板の安定化はより良好である。結果を表25にまとめる。
【0260】 残りの前記エラストマー板を散乱光の下、標準実験室雰囲気中で、室温で3週
間貯蔵する。次いでこれら板のΔL−色を、0ないし100のスケールに相当す
るDIN6167に基づいて決定する。退色無しは値100により示される。結
果を表25にまとめる。
【表29】 a)商標名イルガフォス(Irgafos) 168〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、トリス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ホスフィットである。 b)商標名サンドスタブ(Sandostab) P−EPQ〔クラリアント(Clariant)社製
〕は、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ジホスホナイトである。 c)商標名イルガノックス(Irganox) 5057〔チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は第二アミン酸化防止剤であり、
そして a’)ジフェニルアミン3%; b’)4−第三ブチルジフェニルアミン14%; c’)以下の群: i)4−第三オクチルジフェニルアミン, ii)4,4’−ジ第三ブチルジフェニルアミン, iii)2,4,4’−トリス第三ブチルジフェニルアミン; の化合物30%; d’)以下の群: i)4−第三ブチル−4’−第三オクチルジフェニルアミン, ii)o,o’−,m,m’−又はp,p’−ジ第三オクチルジフェニルアミ
ン, iii)2,4−ジ第三ブチル−4’−第三オクチルジフェニルアミン; の化合物29%; e’)以下の群: i)4,4’−ジ第三オクチルジフェニルアミン及び ii)2,4−ジ第三オクチル−4’−第三ブチルジフェニルアミン の化合物24% を含む、ジフェニルアミンをジイソブチレンと反応させることにより得られる工
業級混合物である。 d)商標名イルガノックス(Irganox) 1135〔チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式A−1:
【化124】 で表わされるフェノール性酸化防止剤である。 e)商標名チヌヴィン(Tinuvin) 622〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(C
iba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、平均分子量が約3000である、次
式H1:
【化125】 で表わされる化合物である。 f)商標名チマソルブ(Chimassorb)944〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、N,N’−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)へキサメチレンジアミンと4−第三オクチル
アミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとから製造された直鎖状又
は環状縮合生成物を表わし、そして平均分子量が約2500である、次式H2:
【化126】 で表わされる化合物である。 g)商標名チマソルブ(Chimassorb)119〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、2−クロロ−4,6−ジ(4−n
−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5
−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとから製造さ
れた縮合生成物を表わし、そして次式H3:
【化127】 で表わされる化合物である。 h)商標名イルガフォス(Irgafos) 38〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(C
iba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式P−1:
【化128】 で表わされる化合物である。 i)比較例 k)本発明の実施例 l)商標名イルガノックス(Irganox) 1010〔チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、3−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のペンタエリトリトール・エステルで
ある。 m)HALS混合物は、商標名チヌヴィン(Tinuvin) 622〔チバ・スペシャル
ティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製;脚注e)を参照〕と
商標名チマソルブ(Chimassorb)119〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Cib
a Specialty Chemicals Ins.) 社製;脚注g)を参照〕との1:1混合物である
。 n)商標名イルガノックス(Irganox) 1076〔チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式A−2:
【化129】 で表わされる化合物である。 o)商標名イルガノックス(Irganox) 245〔チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式A−3:
【化130】 で表わされる化合物である。 p)商標名チヌヴィン(Tinuvin) 234〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(C
iba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式UV−1:
【化131】 で表わされる化合物である。 q)商標名チヌヴィン(Tinuvin) 360〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(C
iba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式UV−2:
【化132】 で表わされる化合物である。 r)商標名チヌヴィン(Tinuvin) 1577〔チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(Ciba Specialty Chemicals Ins.) 社製〕は、次式UV−3:
【化133】 で表わされる化合物である。 s)商標名GSY P101〔ヨシトミ(Yoshitomi) 社製〕は、次式P−2:
【化134】 で表わされる化合物である。 t)商標名ヴァルカノックス(Vulkanox)4010〔バイエル(Bayer) 社製〕は、
次式A:
【化135】 で表わされる4−イソプロピルアミノ−ジフェニルアミンを表わす。 u)phrは、”ゴム100当たりの部(parts per hundred rubber)”を表わす
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 129/72 C10M 129/72 129/74 129/74 131/12 131/12 133/24 133/24 133/40 133/40 G03C 7/392 G03C 7/392 A // C07D 295/08 C07D 295/08 Z 295/14 295/14 Z C10N 30:10 C10N 30:10 40:04 40:04 40:08 40:08 40:12 40:12 40:20 40:20 Z 40:25 40:25 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ネスヴァドバ,ペーテル スイス国,1723 マルリー,ルート デ プラレテ 83 アー (72)発明者 ヴォルフ,マルチン ドイツ国,79639 グレンザッハ−ヴィー レン,キルヒシュトラーセ 29 (72)発明者 ロッツィンガー,ブルノ スイス国,4127 ビルスフェルデン,シュ ルシュトラーセ 22 (72)発明者 メダー,ディートマー ドイツ国,79104 フライブルク,カタリ ネンシュトラーセ 3 Fターム(参考) 2H016 BD07 4C037 QA06 4H104 BB12C LA05 4J002 AB011 AC001 AC031 AC061 AC091 AC121 AE001 AF021 BA001 BB011 BB021 BB051 BB061 BB071 BB081 BB111 BB141 BB151 BB171 BB181 BB231 BB271 BC011 BC021 BC041 BC051 BC061 BC071 BC081 BC091 BD031 BD081 BD101 BD131 BD141 BE021 BE061 BF011 BF021 BG041 BG051 BG101 BG131 BJ001 BK001 BN111 BN121 BN141 BN151 BP011 CB001 CC031 CC161 CC181 CD001 CF001 CG001 CG041 CH021 CH041 CH071 CH091 CK011 CK021 CL011 CL031 CL051 CM041 CN011 CN031 EE038 EE057 EH078 EH128 EJ017 EL076 EN007 EN008 ES008 EU178 EU187 EV068 EV077 EW068 EW118 EW127 FD010 FD036 FD048 FD077

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I: 【化1】 〔式中、 nが1を表わす場合、 R1 は次式II,III 又はIV: 【化2】 で表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化3】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は各々互いに独立して水素原子、塩素原子、ヒドロ
    キシル基、炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェ
    ニルアルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
    ェニル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子
    数5ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭
    素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミ
    ノ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし2
    5のアルカノイルオキシ基、炭素原子数1ないし25のアルカノイルアミノ基、
    炭素原子数3ないし25のアルケノイルオキシ基;酸素原子,硫黄原子又は次式
    : 【化4】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルカノイルオキシ
    基;炭素原子数6ないし9のシクロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオ
    キシ基又は炭素原子数1ないし12のアルキル基で置換されたベンゾイルオキシ
    基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4 又はR4 とR5 の各組は結
    合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し;或いはR4 は更に−(
    CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を表わし、或いはR3 ,R 5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に次式V: 【化5】 (式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わ
    す)で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は次式VI: 【化6】 (式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そしてR1 は、n=1に対して
    上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、
    7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は各々互いに独立し
    て水素原子、弗素原子、弗素置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、
    −CN基、次式: 【化7】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
    、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15の少なくと
    も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立して、弗素原子,弗素原子で置換された炭素原
    子数1ないし12のアルキル基,−CN基,次式: 【化8】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基により置換
    されたフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R18は水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 R19はヒドロキシル基、次式: 【化9】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式: 【化10】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ない
    し12のアルキル基又はフェニル基を表わし、或いはR20及びR21は結合してい
    る炭素原子と一緒になって、非置換又は1個ないし3個の炭素原子数1ないし4
    のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキリデン環を
    形成し、 R22は水素原子、ヒドロキシル基、次式: 【化11】 で表わされる基、炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9
    のフェニルアルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換さ
    れたフェニル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし8のシクロアルキル基;或いは酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化12】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を表わし
    、 R23は炭素原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
    ルアルキル基、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェ
    ニル基;非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキル基;或いは酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化13】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を表わし
    、 R24及びR25は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキル
    基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし24のアルキル基;酸
    素原子,硫黄原子又は次式: 【化14】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基;非置換
    又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし24のアルケニル
    基を表わし;或いはR24及びR25は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
    って、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは
    酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化15】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R26は水素原子又は炭素原子数1ないし25のアルキル基を表わし、 R27及びR28は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキル
    基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし24のアルキル基;酸
    素原子,硫黄原子又は次式: 【化16】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基;非置換
    又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし24のアルケニル
    基を表わし;或いはR27及びR28は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
    って、非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された、或いは
    酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化17】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル
    基又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、或いはR29及びR 30 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は炭素原子数1
    ないし4のアルキル基により置換された、或いは酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化18】 で表わされる基により中断された5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、酸素原子,硫黄原
    子又は次式: 【化19】 で表わされる基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;炭素
    原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数2ないし20のアルキリデン
    基、炭素原子数7ないし20のフェニルアルキリデン基、炭素原子数5ないし8
    のシクロアルキレン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式: 【化20】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
    : 【化21】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし18のアルキレン基;炭素
    原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
    ン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又は炭素原子数1な
    いし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式: 【化22】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
    : 【化23】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし18のアルキレン基;炭素
    原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
    ン基、炭素原子数7又は8のビシクロアルキレン基、非置換又は炭素原子数1な
    いし4のアルキル基で置換されたフェニレン基、次式: 【化24】 で表わされる基を表わし、 Mはr価の金属カチオンを表わし、 nは1又は2を表わし、 pは0,1又は2を表わし、 qは1,2,3,4,5又は6を表わし、そして rは1,2又は3を表わす〕で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は次式II,III 又はIV: 【化25】 で表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化26】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は各々互いに独立して水素原子、塩素原子、ヒドロ
    キシル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェ
    ニルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、炭素
    原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基
    、炭素原子数1ないし18のアルカノイルオキシ基、炭素原子数1ないし18の
    アルカノイルアミノ基、炭素原子数3ないし18のアルケノイルオキシ基;酸素
    原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし18のアルカノイルオキ
    シ基;炭素原子数6ないし9のシクロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイル
    オキシ基又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたベンゾイルオキシ
    基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4 又はR4 とR5 の各組は結
    合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し;或いはR4 は更に−(
    CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を表わし、或いはR3 ,R 5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に次式V: 【化27】 (式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わ
    す)で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は次式VI: 【化28】 (式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そしてR1 は、n=1に対して
    上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、
    7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は各々互いに独立し
    て水素原子、弗素原子、弗素置換された炭素原子数1ないし8のアルキル基、−
    CN基、次式: 【化29】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
    、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14又はR15の少なくと
    も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立して、弗素原子,トリフルオロメチル基,−C
    N基,次式: 【化30】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基により各々
    置換されたフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R18は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R19はヒドロキシル基、次式: 【化31】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式: 【化32】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ない
    し8のアルキル基又はフェニル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している
    炭素原子と一緒になって、炭素原子数5ないし8のシクロアルキリデン環を形成
    し、 R22は水素原子、ヒドロキシル基、次式: 【化33】 で表わされる基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9
    のフェニルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基
    ;或いは酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし25のアル
    キル基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
    ルアルキル基、フェニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、或いは
    酸素原子又は硫黄原子により中断された炭素原子数3ないし25のアルキル基を
    表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
    キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基
    ;酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化34】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし18のアルキル基;炭素原
    子数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし18のアルケニ
    ル基を表わし;或いはR24及びR25は、それらが結合している窒素原子と一緒に
    なって、5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R26は水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わし、 R27及びR28は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
    キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基
    ;酸素原子,硫黄原子又は次式: 【化35】 で表わされる基により中断された炭素原子数3ないし18のアルキル基;炭素原
    子数7ないし9のフェニルアルキル基;又は炭素原子数3ないし18のアルケニ
    ル基を表わし;或いはR27及びR28は、それらが結合している窒素原子と一緒に
    なって、5−,6−又は7−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
    キル基又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、或いはR29
    びR30は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5−,6−又は7−
    員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、酸素原子又は硫黄
    により中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;炭素原子数2ないし
    12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリデン基、炭素原子数
    7ないし12のフェニルアルキリデン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキ
    レン基、フェニレン基、次式: 【化36】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし12のアルキレン基;酸素原子,硫黄原子又は次式
    : 【化37】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素
    原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
    ン基、フェニレン基、次式: 【化38】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、酸素原子,硫黄原子又は次式
    : 【化39】 で表わされる基により中断された炭素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素
    原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレ
    ン基、フェニレン基、次式: 【化40】 で表わされる基を表わし、 Mはr価の金属カチオンを表わし、 nは1又は2を表わし、 pは0,1又は2を表わし、 qは1,2,3,4,5又は6を表わし、そして rは1,2又は3を表わす化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式II,III 又はIVで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化41】 で表わされる基を表わし、 R2 ,R3 ,R4 及びR5 は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ない
    し18のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、フェニル基
    、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1な
    いし12のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし12のアルカノイルオキシ基、
    炭素原子数3ないし12のアルケノイルオキシ基;酸素原子により中断された炭
    素原子数3ないし12のアルカノイルオキシ基;シクロヘキシルカルボニルオキ
    シ基、ベンゾイルオキシ基を表わし;或いは置換基R2 とR3 又はR3 とR4
    はR4 とR5 の各組は結合している炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し
    ;或いはR4 は更に−(CH2 p −COR19基又は−(CH2 q −OH基を
    表わし、或いはR3 ,R5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更に式V(
    式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす
    )で表わされる基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
    してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
    で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15は各々互いに独立
    して水素原子、弗素原子、弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基、−CN基、次式: 【化42】 で表わされる基、−SOR26基、−SO2 26基又は−SO3 26基を表わすが
    、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13,R14及びR15の少なくと
    も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R19はヒドロキシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基又は次式: 【化43】 で表わされる基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基、炭素原子数1ない
    し4のアルキル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒
    になってシクロヘキシリデン環を形成し、 R22はヒドロキシル基、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基、
    シクロヘキシル基;或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12の
    アルキル基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
    ロヘキシル基、或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアル
    キル基を表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
    キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし12のアルキル基
    ;酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル基;ベンジル基
    又は炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし;或いはR24及びR25は、
    それらが結合している窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 R26は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、 R27及びR28は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
    キル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし12のアルキル基
    ;酸素原子により中断された炭素原子数3ないし18のアルキル基;ベンジル基
    又は炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし;或いはR27及びR28は、
    それらが結合している窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアル
    キル基又はベンジル基を表わし、或いはR29及びR30は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって、6−員複素環式環を形成し、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、酸素原子により中断
    された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;フェニレン基、次式: 【化44】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし8のアルキレン基、酸素原子により中断された炭素
    原子数4ないし12のアルキレン基;シクロヘキシレン基、フェニレン基、次式
    : 【化45】 で表わされる基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、酸素原子により中断された炭
    素原子数4ないし12のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン
    基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、次式: 【化46】 で表わされる基を表わし、 nは1又は2を表わし、 pは1又は2を表わし、そして qは2又は3を表わす化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化47】 で表わされる基を表わし、 R2 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし
    8のアルカノイルオキシ基又はベンゾイルオキシ基を表わし、 R3 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基、炭素原子数1ないし
    8のアルカノイルオキシ基、−(CH2 p −COR19基又は−(CH2 q
    OH基を表わし、或いはR3 ,R5 及びR6 が水素原子を表わす場合、R4 は更
    に式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味
    を表わす)で表わされる基を表わし、 R5 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
    してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
    で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
    弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基、−CN基、次式
    : 【化48】 で表わされる基、−SOR26基又は−SO2 26基を表わすが、但し、R7 ,R 8 ,R9 ,R10又はR11の少なくとも一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R19は炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子、−CF3 基又は炭素原子数1な
    いし4のアルキル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一
    緒になってシクロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
    ロヘキシル基、或いは酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアル
    キル基を表わし、 R24及びR25は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数2ないし4のアルキル基;酸
    素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル基;ベンジル基又は
    炭素原子数3ないし12のアルケニル基を表わし、 R26は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 R29及びR30は各々互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキ
    ル基又はベンジル基を表わし、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、次式: 【化49】 で表わされる基を表わし、 X2 は炭素原子数2ないし8のアルキレン基、又は酸素原子により中断された
    炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、又は酸素原子により中断され
    た炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、 nは1又は2を表わし、 pは1又は2を表わし、そして qは2又は3を表わす化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化50】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニ
    ルアルキル基、フェニル基又はシクロヘキシル基を表わし、 R3 は水素原子又はメチル基を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基、フェニル基、シクロヘキシル基又は式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)で表わさ
    れる基を表わし、 R5 は水素原子又はメチル基を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
    してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
    で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
    弗素原子により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基、−CN基、次式
    : 【化51】 で表わされる基、−SOR26基又は−SO2 26基を表わすが、但し、R7 ,R 8 ,R9 ,R10又はR11の少なくとも一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアル
    キル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒になってシ
    クロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、シク
    ロヘキシル基又は酸素原子により中断された炭素原子数3ないし12のアルキル
    基を表わし、 R26は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、 X1 は直接結合、炭素原子数1ないし8のアルキレン基又は−O−X3 −O−
    基を表わし、 X3 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基又は酸素原子により中断された
    炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化52】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし8のアルキル基又はシクロヘキシル基を表わし、 R3 は水素原子を表わし、 R4 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、シクロヘキシル基又は
    式V(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を
    表わす)で表わされる基を表わし、 R5 は水素原子を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R4 は式Vで表わされる基を表わさず、そ
    してR1 は、n=1に対して上記において定義されたものと同じ意味を表わす)
    で表わされる基を表わし、 R7 ,R8 ,R9 ,R10及びR11は各々互いに独立して水素原子、弗素原子、
    トリフルオロメチル基、−CN基又は次式: 【化53】 で表わされる基を表わすが、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10又はR11の少なくと
    も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17は各々互いに独立してフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R20及びR21は各々互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアル
    キル基を表わし、或いはR20及びR21は結合している炭素原子と一緒になってシ
    クロヘキシリデン環を形成し、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基、ベンジル基又はシクロヘキシル
    基を表わし、 X1 は炭素原子数1ないし8のアルキレン基又は−O−X3 −O−基を表わし
    、 X3 は炭素原子数2ないし14のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物であって、 式中、 nが1を表わす場合、 R1 は式IIで表わされる基を表わし、そして nが2を表わす場合、 R1 は次式: 【化54】 で表わされる基を表わし、 R2 は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R3 は水素原子を表わし、 R4 は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、 R5 は水素原子を表わし、 R6 は水素原子又は式VI(式中、R1 は、n=1に対して上記において定義
    されたものと同じ意味を表わす)で表わされる基を表わし、 R7 は水素原子又はトリフルオロメチル基を表わし、 R8 は水素原子、トリフルオロメチル基又は−CN基を表わし、 R9 は水素原子又はトリフルオロメチル基を表わし、 R10は水素原子、トリフルオロメチル基又は−CN基を表わし、 R11は水素原子、弗素原子、トリフルオロメチル基、−CN基又は次式: 【化55】 で表わされる基を表わすが、但し、R7 ,R8 ,R9 ,R10又はR11の少なくと
    も一つは水素原子を表わさず、 R16及びR17はフェニレン基又はナフチレン基を表わし、 R23は炭素原子数1ないし22のアルキル基を表わし、 X1 は−O−X3 −O−基を表わし、 X3 は炭素原子数4ないし12のアルキレン基を表わし、そして nは1又は2を表わす化合物。
  8. 【請求項8】 a)酸化的、熱的又は光により誘起される分解を受け易い有
    機材料、及び b)少なくとも1種の請求項1記載の式Iで表わされる化合物 を含む組成物。
  9. 【請求項9】 成分(a)が潤滑剤、燃料、圧媒液、金属工作液及び天然,
    半合成又は合成ポリマーからなる群からから選択される請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 成分(a)としてエンジンオイル、タービンオイル、ギヤ
    オイル、ディーゼル燃料又は潤滑グリースを含む請求項8記載の組成物。
  11. 【請求項11】 成分(a)として合成ポリマーを含む請求項8記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】 成分(b)が、成分(a)の質量に基づいて、0.000
    5%ないし10%の量で存在する請求項8記載の組成物。
  13. 【請求項13】 成分(a)及び成分(b)以外に、別の添加剤を更に含む
    請求項8記載の組成物。
  14. 【請求項14】 別の添加剤として、フェノール性酸化防止剤、光安定剤及
    び/又は加工安定剤を含む請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 少なくとも1種の請求項1記載の式Iで表わされる化合物
    を混和するか又は塗布することからなる、酸化的、熱的又は光により誘起される
    分解に対して有機材料を安定化する方法。
  16. 【請求項16】 酸化的、熱的又は光により誘起される分解に対する有機材
    料用安定剤としての請求項1記載の式Iで表わされる化合物の使用。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の式Iで表わされる化合物を含むカラー写真
    材料。
  18. 【請求項18】 非感光性中間層中に式Iで表わされる化合物を含む請求項
    17記載のカラー写真材料。
  19. 【請求項19】 式Iで表わされる化合物を10mg/m2 ないし1000
    mg/m2 の量を含む請求項17記載のカラー写真材料。
  20. 【請求項20】 カラー写真材料中の酸化された現像剤用の掃去剤としての
    請求項1記載の式Iで表わされる化合物の使用。
  21. 【請求項21】 カラー写真材料において酸化された現像剤が一つのカラー
    感光層から他のカラー感光層へ移行するのを防止する方法であって、請求項1記
    載の式Iで表わされる化合物を前記材料中に混和することによる方法。
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