JP2003521223A - コレステロール認識配列 - Google Patents
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Abstract
Description
C27コレステロール側鎖分裂チトクロームP-450酵素(P-450scc)と、ミトコ
ンドリア膜内(IMM)に局在する補助電子移動タンパク質によってコレステロ
ールをプレグネノロンに転化する、この生合成経路における第1段階を伴う(シ
ンプソン・イー・アールおよびウォーターマン・エム・アール著、1983年、カナ
ディアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー・アンド・セル・バイオロジ
ー61:第692頁〜第717頁;ヨフコテ・シー・アールら著1992年、ジャーナル・オ
ブ・ステロイド・バイオケミストリー・モレキュラー・バイオロジー(Molec. Bi
ol.)43:第751頁〜第767頁)。より詳細な研究は、P-450sccで触媒活性され
た反応が、ステロイドホルモンの合成における律速段階ではないといことを示し
ている。むしろ、律速段階は、前駆体であるコレステロールの細胞内の源からI
MMへの輸送である。このホルモン依存輸送メカニズムは、ミトコンドリア内に
制限されていることが分かった(シンプソンおよびウォーターマン著、1983年、
上記文献;ヨフコテ・シー・アールら著1992年、上記文献)。本明細書において
、上述および以降に引用される文献はいずれも、それらの内容を参照としてここ
に挿入する。
パムを比較的高いアフィニティで固定することから発見された(ラパドポーラス
・ヴイ、1993年、エンドクライン・レヴュー、14:第222頁〜第240頁)。ベンゾ
ジアゼピンは、中枢神経系でのγ-アミノ酪酸受容体の活性を調整することによ
り投薬される、救助の不安におけるその薬理活性のために最も高い頻度で処方さ
れる薬である(コスタ・イーおよびグアドッチ・エイ著1979年、アニューアル・
レヴュー・イン・ファーマコロジカル・トキシコロジー19:第531頁〜第545頁)
。PBRは、上記神経伝達物質受容体からの、明らかにベンゾジアゼピンのため
の結合部位のもう一つのクラスである。別の研究は、ベンゾジアゼピンに加えて
、PBRが、非常に高いアフィニティで有機化合物の別のクラスと結合している
ことを示していた(パパドポーラス著1993年、上記文献)。PBRは、評価され
る組織中に含まれているが、ステロイド産生組織に非常に高いことが分かってお
り、主にミトコンドリア膜外(OMM)に局在していた(アンホルト・アール・
ア−ル・エイチら著1996年、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
261:第576号〜第583号)。18kDaのイソキノリン結合タンパクは、クローン
化および発現されたPBRとして同定された(パラドポーラス・ヴイ著1998年、
プロシーディングズ・オブ・ソサイエティ・フォア・エクスペリメンタル・バイ
オロジー・アンド・メディスン217:第130頁〜第142頁)。次いで、PBRが、
ミトコンドリア膜内からミトコンドリア膜外へのコレステロールの運搬を媒介す
る(クルーガー・ケイ・イーおよびパラドポーラス・ヴイら著1990年、ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー265:第15015頁〜第15022頁)、ステ
ロイド産生機構の官能性成分であることも示された(パパドポーラス著、1998年
、上記文献;パラドポーラス・ヴイら著1990年、ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー265:第3772頁〜第3779頁)。更なる研究により、副腎PB
Rレベルの薬理学的に誘発された還元が、生体内では低い循環糖質コルチコイド
レベルとなることが示された(パラドポーラス・ヴイ著1998年、上記文献)。更
には、ライディヒ細胞内でのPBR遺伝子の標的にされる分裂が、ミトコンドリ
ア中へのコレステロール輸送およびステロイド形成を停止し;PBR cDNA
によるミュータント細胞の形質移入が、ステロイド産生を解放した(パラドポー
ラス・ヴイら著1997年、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー272
:第32129頁〜第32135頁)。PBRがコレステロール輸送にどのような影響を及
ぼすのか、およびPBRがコレステロールと直接相互作用をするかどうかは分か
らなかった。
て、この受容体タンパク質の立体モデルを分子力学シミュレーションを用いて展
開した(バーナソー・ジェイ・エムら著1993年、ジャーナル・オブ・モレキュラ
ー・グラフィックス11:第236頁〜第245頁;パパドポーラス・ブイ著1996年、I
n:パイン・エイ・エイチ、ハーディ・エム・ピー、ラッセル・エル・ディ(編
)ライディヒ細胞、カーシュ・リヴァー・プレス、ウィーン、IL、第598頁〜
第628頁)。立体構造の分析により、ヒトとマウスのPBRがいずれもコレステ
ロールを出きる限り適応させて、チャンネルとして機能し得ることが示された。
本発明には、この仮説の試験と立証が記載されている。
ク質に共通の、PBRに対するコレステロール認識アミノ酸配列が示されており
、PBRが、膜を横切るコレステロール輸送を媒介する、コレステロールチャン
ネル様の構造として機能することも示されている。
M)中のPBRのカルボキシ末端に存在するコレステロール認識/相互作用アミ
ノ酸コンセンサスパターンによって認識される。コレステロールのこの貯蔵は、
他の膜成分と混合することなく保持されるPBR部位で(OMM)中に入る。受
容体と結合するリガンドは、このコレステロールの放出を誘発する。放出される
と、コレステロールは、P-450sccに接近されて、全ステロイドの前駆体であ
るプレグネノロンへ分裂する。
表し、Yは、中性で極性のアミノ酸を(例えば、チロシン)表し、Qは、塩基性
アミノ酸(例えば、アルギニンまたはリジン)を表し、およびXは、どのような
アミノ酸も表す。) を含む、コレステロールの認識/相互作用に関するコンセンサス配列を提供する
ことである。タンパク質中のコンセンサス配列の存在は、コレステロールとの相
互作用の可能性を推断する。
チドの産生に使用される前記コンセンサス配列をコード化するヌクレオチド配列
、およびこの配列の全部または一部を組み込んだベクター、およびこのベクター
を用いて形質転換または形質移入された細胞、原核生物、真核生物を提供するこ
とである。形質転換または形質移入された細胞は、コレステロール相互作用/認
識を変化させる試薬または薬をスクリーニングするのに有用である。
作用するかどうかを確認する方法を提供することであり、この方法は、前記コレ
ステロール認識/相互作用コンセンサス配列の存在または不存在を確認すること
を含む。ここで、この配列の存在は、タンパク質がコレステロールを認識するお
よび/またはコレステロールと相互作用する可能性の示唆である。
ステロールを認識し得るおよび/またはコレステロールと相互作用し得るように
、天然または合成の分子またはポリペプチド中にコレステロール認識/相互作用
配列を導入することによって、コレステロールと相互作用する可能性を分子に与
える方法を提供することである。
合成の分子を提供することでもある。
ロール認識/相互作用能力をブロックするかまたはその能力と競争する分子を提
供することでもある。この分子は、抗体、ペプチド、コレステロール認識/相互
作用コンセンサス配列を含むペプチド、または薬で有り得る。
加するように結合部位を変化させることを含む、前記コレステロール認識/相互
作用コンセンサスを含有する分子のコレステロール結合能力を変化させる方法を
提供することでもある。コレステロール認識は、完全なコレステロールポケット
を提供することにより、あるいはタンパク質もしくは分子中に1以上のコンセン
サス配列を提供することにより、増加させることができる。
することにより(例えば、チロシンからセリンまでのアミノ酸153を変えること
により、またはアルギニンからロイシンまでのアミノ酸155をかえることにより
)、コレステロールを認識しかつコレステロールと相互作用する能力が低減した
PBRを提供することでもある。このような変更またはこれと同様の変更は、コ
レステロール認識/相互作用を低減するか、または前記コレステロール認識/相
互作用コンセンサス配列を含む他のタンパク質もしくは試薬と結合するのに使用
されてよい。
ンドを導入することによって細胞内のコレステロールの存在を増加させる方法を
提供することでもある。
BRからのコレステロールの放出を抑制する、試薬を導入することによって細胞
内のコレステロールの存在を低減させる方法を提供することでもある。この試薬
は、分子、ペプチドまたは薬で有り得る。
のコレステロールの存在を増加させるか、または遺伝子治療によってコレステロ
ール相互作用/認識配列を含むペプチド中で増加させる方法、または細胞内の特
定の細胞小器官にコレステロール相互作用/認識配列を標的とさせることによっ
て(すなわち、N−末端での核挿入に特効のある信号配列を添加することによっ
て)コレステロールの分布および区画化を変化させる方法を提供することでもあ
る。
ールを放出するようにPBRリガンドをステロイド産生細胞に提供することを含
む、ステロイド産生細胞中でプレグネロン産生を高める方法を提供することであ
る。あるいは、コレステロール相互作用/認識配列を含むペプチドは、ステロイ
ド産生細胞に提供でき(すなわち、遺伝子療法によって)、それによって、ステ
ロイド産生細胞中のコレステロールの存在を増やすことができ、結果として、プ
レグネロン産生を高める。
、それによってコレステロールのプレグネロンへの分解が抑制されるように、P
BRリガンド阻害剤をステロイド産生細胞に提供することを含む、ステロイド産
生細胞中でのプレグネロン産生を低減させる方法を提供することである。あるい
は、コレステロール相互作用/認識配列を含むペプチドを使用して、細胞内で成
長するPBR受容体上の結合部位からのコレステロールを競争させることができ
る。この方法は、ステロイドの高い産生からもたらされる病気の症状(例えば、
ストレスやコウシング病(Coushing's disease))を低減するのに有用である。
ステロイドの前駆体として使用されるコレステロールを放出するようにPBRリ
ガンドをステロイド産生細胞に提供することを含む、ステロイド産生細胞中での
ステロイド産生を高める方法を提供することでもある。
ロールが全ステロイドの前駆体であるプレグネロンに分解されないように、PB
Rと結合するPBRリガンドを抑制する試薬を提供することを含む、ステロイド
産生細胞中でのステロイド産生を低減する方法を提供することでもある。
付したクレームおよび添付の図面を参照してより十分に理解できるであろう。
おけるPBRリガンドの効果を示す。MA-10ライディヒ細胞からのミトコンドリ
アを、同定された化合物の存在または不存在下、3H−コレステロールと共にイ
ンキュベートした。形成される3H−プレグネロンを、マテリアルズ・アンド・
メソッドの記載通りに測定した。図に示したデータ(平均±SD)は、2〜4個
の独立した実験の代表例であり、各3通りのアッセイを有している。目に見える
効果は、どの時間においても統計学上顕著であった(P<0.001)。
mPBR発現ベクターを発生させ、マテリアルズ・アンド・メソッドに記載の通
り、BL21(DE3)大腸菌株に形質変換するのに使用した。組換えmPBRタン
パク質の発現は、1mM IPTGによって誘発した。 A)PBRタンパク発現は、SDS−PAGEの後、クーマシーブルー染色
またはイムノブロット分析でモニターした。1、対照;2および3、IPTG処
理したバクテリアの2つの異なる標本。 B)大腸菌中でのIPTG誘発PBRの結合特異性。[3H]PH11195(1.0
M)の特異性結合は、種々のリガンドの図示された濃度の存在下で測定した。 C)[3H]PH11195のIPTG誘発バクテリアへの特異性結合のスキャッチ
ャード表現。
mM(50.0 Ci/ミリモル)の存在下、37℃で60分間インキュベートした対照
またはIPTG処理した形質変換したバクテリアの増加する濃度を用いて試験し
た。特異性コレステロール摂取を、IPTG誘発マイナス基底値としてあらわし
ている。 B)バクテリア性タンパク質100μgを用い、図示した温度で試験した3H−
コレステロール特異性摂取。 C)IPTG誘発変質携帯バクテリアによる3H−コレステロール摂取にお
けるエネルギー弊害の影響。 D)PBR発現は、コレステロールのみの摂取を誘発する。バクテリアは、
図示した放射標識されたステロイドの存在下、上記と同じ条件でインキュベート
した。 E)増加する3H−コレステロール濃度の元で決定された3H−コレステロー
ル特異性摂取。 F)バクテリア性膜によって摂取されたコレステロールのリガンド誘発放出
。IPTG誘発された形質変換バクテリアの3H−コレステロール標識された膜
を、高濃度のPK11195またはクロナゼパムと共にインキュベートし、放出された3 H−コレステロールを定量した。示された結果は、3回行なわれた実験からの平
均±SDを意味する。他の独立した3つの実験においても同様の結果が得られた
。
入されたバクテリアによる3H−コレステロール摂取の欠失突然変異分析。タン
パク質の発現は、IPTGによって誘発した。左側には、PBRの5つの膜貫通
領域と、試みられた欠失の配置が示されている。右側には、PK11195リガンド結
合およびコレステロール摂取に対する各欠失効果が示されている。示された結果
は、3値平均である。PK11195リガンド結合100%は、タンパク質1mg当たり28
0±22フェムトモルに相当する。特異性コレステロール摂取100%は、タンパク質
1mg当たり1.35±0.15ピコモルに相当する。
たPBRで形質移入したバクテリアによる3H−コレステロール摂取(下図)。
タンパク質の発現は、IPTGで誘発した。特異性コレステロール摂取100%は
、タンパク質1mg当たりコレステロール1.2±0.1ピコモルに相当する。3H−
コレステロール摂取を実験したバクテリアによって発現したイムノブロット分析
(上図)。示した結果は、3値平均である。
最小アミノ酸配列、いわゆるアミノ酸配列 −Z−(X) 0-5−Y−(X)0-5−Q に関する。 [ここで、Zは、中性で疎水性のアミノ酸(例えば、ロイシン、バリン、アラニ
ン、イソロイシン、メチオニン、フェニルアラニンおよびトリプトファン)を表
し、Yは、中性で極性のアミノ酸(例えば、チロシン、トレオニン、セリン、グ
リシン、グルタミン、システイン、アスパラギン)を表し、Qは、塩基性アミノ
酸(例えば、アルギニン、リジンまたはアルギニン(arginine))を表し、および
Xは、アラニン(Ala、A)、アルギニン(Arg、R)、アスパラギン(Asn、N
)、アスパルチン酸(Asp、D)、システイン(Cys、c)、グルタミン(Gln、Q
)、グルタミン酸(Glu、E)、グリシン(Gly、G)、ヒスチジン(His、H)
、イソロイシン(Ile、I)、ロイシン(Leu、L)、リジン(Lys、K)、メチ
オニン(Met、M)、フェニルアラニン(Phe、F)、プロリン(Pro、P)、セ
リン(Ser、S)、トレオニン(Thr、T)、トリプトファン(Trp、W)、チロ
シン(Tyr、Y)およびバリン(Val、V)から成る郡より選択されるいずれのア
ミノ酸も表す。]
5、そして最も好ましくは3〜5であり得る。このアミノ酸は、コンセンサス配
列の適正な折りたたみを提供して、認識/相互作用部位を生成するように作用す
る。ここにおいて、全ペプチドは、NH2...COOHで書かれ、アミノ酸は、天
然起源のL異性体である。
コレステロールの疎水性側鎖と相互作用し、Y部のチロシンが、コレステロール
の極性3'OH基と相互作用するが、Q部のアルギニンまたはロイシンは、ポケッ
トを形成するのに役立つということを示している。
レステロールと相互作用することが分かったまたは示された分子[例えば、下表
1に示すようなアポリポタンパク質A−1(ボイル・ティ・ピーおよびマロッテ
ィ・ケイ・アール著、1992年、遺伝子(Gene)117、第243頁〜第247頁)、カベオ
リン(ムラタ・アムら著1995年、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンスUSA92、第10339頁〜第10343頁)、DBI(パパド
ポーラス・ヴイ1993年、エンドクライン・レヴュー14、第222頁〜第240頁;パパ
ドポーラス・ヴイ1998年、プロシーディングズ・オブ・ソサイエティ・フォア・
エキスペリメンタル・バイオロジー・アンド・メディスン217、第130頁〜第142
頁)、ステロイド産生急性調節タンパク質(StAR)(ストッコ・ディ・エム
およびクラーク・ビー・ジェイ著1996年、エンドクライン・レヴュー17、第221
頁〜第244頁)、ヘッジホッグタンパク質(ポーター・ジェイ・エイら著1996年
、サイエンス274、第255頁〜第259頁)、チトクロムP450 C26/25(スー・ピー
ら著1990年、DNAセル・バイオロジー9-657-667)、アネキシンII(ハーダー
・ティら1997年、モレキュラー・バイオロ.・セル8、第533頁〜第545頁)、ステ
ロールキャリアータンパク質−2(コールズ・エス・エムら著1995年、リピッズ
30、第795頁〜第803頁)、コレステロール7α-モノオキシゲナーゼ(カイ・エ
ムら著1995年、リピッド・レス.36、第367頁〜第374頁)、コレステロールオキ
シダーゼ(イシザキ・ティら著1991年、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー17
1、第596頁〜第601頁)、コレステロールデヒドロゲナーゼ(ホリノウチ・エス
ら著1991年、アプライド・アンド・エンヴァロンメンタル・マイクロバイオロジ
ー57、第1386頁〜第1393頁)、胆汁酸塩活性化リパーゼ前駆体(コレステロール
エステラーゼ)(ニルソン・ジェイら著1990年、ヨーロピアン・ジャーナル・オ
ブ・バイオケミストリー192、第543頁〜第550頁)、およびアシル-CoAコレス
テロールアシルトランスフェラーゼ(ペペ・エム・イーら著1995年、ジャーナル
・オブ・リピッド・レス.36、第823頁〜第838頁)]中に見出された。
の存在は、タンパク質が、コレステロールと相互作用して、どのようにしてこの
タンパク質がコレステロールと協力して機能を発揮するか、およびこの機能をど
のように変化させるかを見抜く洞察力を提供する可能性を示している。例えば、
アネキシンの場合、様々な細胞に重要なカルシウム−リン酸脂質/コレステロー
ルアクチン結合タンパクが機能する(すなわち、細胞膜形状やプラズマ膜成分の
内部移行を促進する安定性を維持することから、アネキシンのコレステロール認
識/相互作用部位の変更が、細胞骨格の不安定化および崩壊をもたらし得る)。
このことは、腫瘍細胞成長を標的として破壊するのに有用な方法であることがあ
った。
ンパク質の能力が低減、向上または完全に無くなるようにコレステロール認識/
相互作用コンセンサス配列が変更された変異体タンパク質をデザインすることは
、当該分野における通常の知識を有する者の技術範囲内であろう。この変異体に
関する実験は、このタンパク質の変更、低減および向上された機能と関連する病
気の治療、あるいは所望の目的に対し、コレステロール認識/相互作用機能を変
更するための、コレステロールと相互作用する能力により特異性タンパク質を標
的とする方法も提供する。
かあるいはコレステロールを認識するか否かを決定できることが、当該分野にお
ける通常の知識を有する者には明白であろう。この知識は、特異性タンパク質が
どのように機能するかまたは調整されるかを見ぬく洞察力(分かるか見出すかは
どちらでもよい)を提供するであろう。
るヌクレオチド配列を提供する。上記コンセンサス配列のアミノ酸を特異化する
コドンに相当するヌクレオチドは当業者に既知である。この配列は、例えば、以
下のものが挙げられる。 Leu Asn Thr Cys Val Trp Arg(配列ID番号:7)
核酸分子の発現は、当該分野における通常の知識を有する者には、ごく普通のこ
とである。本発明の核酸分子は、RNA(例えば、mRNA)の形態またはDN
A(例えば、クローン化によって得られるかまたは合成上生成されるcDNAお
よびゲノムのDNAを含む)の形態であってよい。DNAは、二本鎖でも一本鎖
であってもよい。一本鎖DNAまたはRNAは、有意鎖(sense strand)としても
知られる有意鎖(coding strand)であってよく、または反意鎖とも呼ばれる非翻
訳鎖であってもよい。化学変性されかつ置換された核酸(例えば、変性ヌクレオ
チド塩基を組み込むか、または標識群を組み込んだもの)も包含される。
た核酸分子DNAまたはRNAを意味する。例えば、ベクター中に含まれる組換
え型DNA分子は、本発明の目的のために単位されると考えられる。単離された
RNA分子は、本発明のDNA分子の生体内または生体外のRNA転写物を包含
する。本発明の単離された核酸分子は、合成上産生される分子も包含する。 この単離された核酸分子は、生体試料中でこのコンセンサス配列を含む遺伝子
を、例えば、PCR、サザンブロット、ノーザンブロット、またはモレキュラー ・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル 、第二編、サンブロック・ジェ
イ・フリッシュ・イー・エフおよびマニアチス・ティ編;コールド・スプリング
・ハーバー・ラボラトリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニュー
ヨーク(1989年)、またはDNAクローニング、第IおよびII巻(ディ・エヌ・
グローヴァー編、1985年)または一般的なクローン化法としてのカレント・プロ トコルズ・イン・モレキュラー・バイオロジー アウスベル・エフ・エムら(編集
)ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッドに記載のハイブリ
ッド形成分析の他の形態で検出するためのプローブに有用である。本明細書で引
用する文献の開示全てを、参照としてここに挿入する。典型的な核酸プローブは
、コンセンサスアミノ酸配列から調製され得る。特に、プローブは、比較的低レ
ベルの縮重(すなわち、そのためにコード化するのが可能な核酸配列数個または
1個)を有するアミノ酸配列のセグメントに基づいて調製され得る。このプロー
ブは、相補的な配列の同定および配置を容易にする検出可能な集団を含んでいて
よい。
新規対立遺伝子または相対配列についてスクリーニングされ得る。ファージまた
はプラスミドのライブラリーも使用してよい。
他に、本発明の核酸は、遺伝子が発現して融合タンパク質として2個のタンパク
質を産生するように、異種タンパク質をコード化するセグメントも含んでいてよ
い。
でコンセンサスのアミノ酸配列をコード化するもの;および別のアミノ酸につい
てコード化する別のコード配列(例えば、別の機能性を提供するもの)を包含す
るが、これらに限定されない。従って、このコンセンサス配列をコード化する配
列は、融合ポリペプチドの精製を促進するペプチドをコード化する配列のような
マーカー・ソーエンス(a marker seuence)と融合されてもよい。
アミノ酸配列を有するペプチドの調製にも使用できる。
、通常、生体外細胞培養への導入および生体外細胞培養での発現が可能なDNA
作成物中に組み込まれるであろう。本発明の核酸は、好適な組換え型ホスト細胞
を産生するのに使用されることもある。具体的には、DNA作成物は、バクテリ
ア(例えば、大腸菌)のような単細胞ホスト中での複製に適しているが、培養さ
れる哺乳類、植物、昆虫または真核生物株化細胞中への導入も意図され得る。バ
クテリアまたはイースト菌への導入のために調製されるDNA作成物は、通常、
ホストで認識される複製系、所望のポリペプチドをコード化する意図されるDN
Aセグメント、セグメントをコード化するポリペプチドと操作できるように結合
された転写および翻訳開始および停止制御性配列を包含する。DNAセグメント
は、別のDNAセグメントと機能的な関係に置かれると、操作できるように結合
される。例えば、プロモーターまたはエンハンサー(転写促進因子)が、配列の
転写を刺激すると、コード配列と操作できるように結合される。信号配列に関す
るDNAが、ポリペプチドの分泌に関与するタンパク質前駆体として発現される
と、ポリペプチドをコード化するDNAと操作できるように結合される。一般に
、操作できるように結合されるDNA配列は、隣接しており、信号配列の場合に
は、隣接しかつ読み相中にある。しかし、エンハンサーは、転写を制御するコー
ド配列と隣接している必要はない。結合は、便利な限定部位での核酸連結、また
はその場所に挿入されるアダプターもしくはリンカーによって達成される。好適
なプロモーター配列の選択は、一般には、DNAセグメントの発現のために選択
されるホスト細胞に依存している。好適なプロモーター配列の例としては、当該
分野で既知の原核生物および真核生物プロモーターが挙げられ、trp、lacおよび
ファージプロモーターのようなプロモーターも包含され、tRNAプロモーター
および糖分解酵素プロモーター、T7プロモーター、T3プロモーター、SP6
プロモーター、SV40プロモーター、CMVプロモーターおよびMoMLVLTRが既知
でかつ入手可能である。サンブロックら著1989年、上記文献を参照せよ。転写性
制御配列は、通常、ホストによって認識される異種エンハンサーまたはプロモー
ターを包含する。
ス−由来のベクター(例えば、バクテリア性プラスミド、バクテリオファージ、
イーストエピソーム、イースト染色体要素、バキュロウィルス、パポーバウィル
ス、ワクシニアウィルス、アデノウィルス、伝染性上皮種ウィルス、オーエスキ
ー病ウィルスおよびレトロウィルスのようなウィルス由来のベクター、およコス
ミドおよびファージミドのようなそれらの組み合わせに由来するベクター)が挙
げられる。
セグメントのための挿入部と共に包含する従来より入手可能な発現ベクターを使
用してよい。ベクターのうち、バクテリアに使用するのに好ましいものは、市販
のpBSベクター、ファージスクリプトベクター、ブルースクリプトベクターで
ある。好ましい真核生物ベクターは、シュトラタゲーンから入手可能なpSV2CAT
、pWLNEO、およびファーマシアから収入可能なpSVK2、pMSGである。pETベクター
、およびpWT15nb、pZeoSV2、pCMV等のような他の好適なベクターは、当業者には
容易に理解できるであろう。株化細胞および発現ベクターの作業可能な組み合わ
せの例は、サンブロックら著およびメッツガーら著、ネイチャー334、第31頁〜
第36頁に記載されている。例えば、昆虫ホスト細胞が、ポリペプチドを発現する
選び抜かれたホスト細胞として選択される場合、本発明のポリペプチドをコード
化するcDNAは、バキュロウィルス発現ベクター(pV-IKS)へクローン化され
得る。次に、組換え型バキュロウィルスを使用して、好適な昆虫ホスト細胞(例
えば、その後、ポリペプチドを発現し得るSF9細胞)を形質移入してよい。ディ
・ディ・モリソンら著、セル58、第649頁〜第657頁、1989年、エム・エヒ・サマ
ーおよびジー・イー・スミス著、ア・マニュアル・オブ・メソッズ・フォア・バ キュロウィルス・ヴェクターズ・アンド・インセクト・セル・カルチャー・プロ セデュアー 、テキサス・アグリカルチュラル・ステイション、カレッジ・ステー
ション、テキサス州、1987年を参照せよ。
配列を含むペプチドをコード化するもの)は、周知の方法でホスト細胞に形質移
入でき、その方法は、使用されるホストの種類に依存して変えてよい。例えば、
塩化カルシウム形質移入は、通常、原核生物細胞に使用され、リンSナンカルシ
ウム処理は、他のホストに使用され得る。ホスト細胞中への作成物の導入は、D
EAE−デキストラン媒介形質移入、カチオン脂質媒介形質移入、電気穿孔法、
伝達、感染または他の方法によってもたらされ得る。ディビスら著、ベイシック ・メソッズ・イン・モレキュラー・バイオロジー 、1986年を参照せよ。ここで、
「形質転換された細胞」は、元々形質転換された細胞の子孫を包含する。
コンセンサス配列を含むベクターによって安定に形質移入された細胞を提供する
。ここで使用される「形質移入された」とい用語は、核酸または核酸ベクターを
細胞へ導入するプロセスを行なった細胞をいう。微量注入、CaPO4沈降、リ
ポフェクション(リポソーム融合)、電気穿孔法、およびジーンガン(gene gun)
の使用を包含する、細胞を形質移入する様々な方法が可能である。ここで、「安
定な」とい用語は、統合して、細胞中の遺伝子物質の恒久成分となる、標的とさ
れる細胞の染色体への遺伝子の導入をいう。前記コンセンサス配列を含むペプチ
ドを有するベクターを含有する形質移入された細胞だけが、過渡的に形質移入で
き、ペプチドの過渡的な発現となる。ここで、「過渡的」という用語は、ペプチ
ドを含有するコレステロールコンセンサスを発現する細胞への遺伝子の導入をい
い、導入されるDNAは、ホスト細胞ゲノムへ統合されず、そのため、時間とと
もにホスト細胞から除去される。過渡的な発現は、過渡的な形質移入の間の生成
物の発現に関する。エピソーム形質移入は、導入される遺伝子が、ホスト細胞染
色体に組み込まれないが、むしろ、染色体外の要素として複製される、安定な形
質移入の変態である。これは、細胞の特徴の見掛け上安定な形質移入を導くこと
がある。
選択可能なマーカーを含有する別のベクターで同時形質移入されてもよい。この
選択可能なマーカーは、形質移入された細胞を選択するのに使用される。使用で
きる選択可能なマーカーの種類は、当業者には周知である。
ドが細胞面ペプチドとして発現される、形質移入された細胞が提供される。「細
胞面」ペプチドは、細胞膜全体または部分的に広がって、細胞の表面上に露出さ
れたペプチドを意味する。本発明のコレステロールコンセンサス配列を含むペプ
チドは、分泌ペプチドとして発現され得る。「分泌ペプチド」は、細胞膜と関連し
ないが、むしろ、細胞外環境または他の細胞区分への分泌において細胞内で生じ
るペプチドを意味する。
細胞培養から周知の方法で精製でき、例えば、硫酸アンモニウムまたはエタノー
ル沈殿、酸抽出、アニオンまたはカチオン交換クロマトグラフィー、リン酸セル
ロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティ
クロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、レクチンク
ロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)が、精製
のために使用される。本発明のポリペプチドは、自然に精製された生成物、化学
合成手順の生成物、および原核生物または真核生物ホストから組換え技術により
産生される生成物(例えば、バクテリア、イースト、高級植物、昆虫および哺乳
類の細胞)を包含する。
を含有する遺伝子組換え動物を提供する。コンセンサス配列は、ベクター単独で
、または遺伝子の一部として表され得る。「遺伝子組換え動物」とは、上述およ
び当該分野において既知の通り、そのゲノムが、別のコピー、または遺伝子操作
またはクローン化技術によって導入される同一種または別の種からの所望の遺伝
子のコピーを含有する動物を意味する。遺伝子組換え動物は、ベクターが、発達
した動物またはその動物の子孫から胚に挿入されて得られる動物を包含し得る。
ここで、「子孫」は、遺伝子組換え動物の直接的な子孫と同様に、後続の子孫の
子孫を包含する。すなわち、当業者は、2つの異なる遺伝子組換え動物が異なる
遺伝子をそれぞれ用いて作られて掛け合わされた場合、得られる子孫の幾つかは
2以上の導入された遺伝子を含むという可能性が存在することを容易に認識でき
るであろう。当業者は、交配を制御することにより、多数の導入された遺伝子を
含む遺伝子組換え動物が作成できることを容易に認識するであろう。この遺伝子
組換え動物は、遺伝子組換え動物中でのコレステロール相互作用、認識、摂取お
よび代謝における薬理学的効果における化合物のスクリーニングに有用である。
に見出され、かつ哺乳類のPBRと異種同形であることは、研究により示されて
いる。そのため、当該分野に既知の方法を用いて、コレステロールを認識するか
またはコレステロールと相互作用するPBRの能力が、無くなるまたは低減され
る、あるいは別のコレステロール相互作用/認識配列を導入することによってス
テロイド産生を高めるように、前記ゲノムPBR配列中に突然変異を導入するこ
とができる。PBRを介してのコレステロールの摂取を制御することによる昆虫
内でのステロイドの産生を制御する能力は、昆虫の複製を制御する有力な方法を
表す。
列または変更されたコレステロール相互作用/認識配列をコード化する核酸を含
む遺伝子組換え植物であって、コレステロール相互作用が低減されるか、無くな
るか、または向上される、遺伝子組換え植物が提供される。コレステロール相互
作用/認識配列は、単独でまたは遺伝子の一部として、あるいはベクター単独で
、または遺伝子の一部として搬送され得る。証拠は、植物中のPBR受容体が、
哺乳類のPBRと同様に機能し、配列内で異種同形であることを示している。従
って、本発明のもう一つの観点は、ゲノム内に、変更されたコレステロール認識
/相互作用配列でPBRをコード化する核酸を遺伝子作成物を含む遺伝子組換え
植物を提供することであり、その場合、コレステロールと相互作用し、かつおよ
びそれを細胞中に運搬するPBRの能力が、低減されるか、無くなるかまたは向
上し、それによって細胞内でのコレステロールの摂取が低減されるか、無くなる
かまたは向上し、および/または遺伝子組換え植物内でのステロイドの産生が低
減されるか、無くなるかまたは向上する。この方法は、植物内でのコレステロー
ルレベルを調製する機会、並びに栄養物摂取または他の目的に必要なカルデノイ
ド等のような特異性植物ステロイドを与え得る。調査により、遺伝子組換え植物
が、通常のメンデル遺伝によって挿入された遺伝子がその子孫に変化し得ること
が示されている(クリストーら著1990年、トレンズ・イン・バイオテクノロジー
8、第145頁〜151頁)。挿入された遺伝子作成物を受け継ぐ子孫植物はいずれも
、ここで使用する用語の通り、遺伝子組換え植物でもある。
発効の米国特許第5,869,720号(ジョン・エム・イー)および1999年2月12日発行
の米国特許第5,859,347号(ブラウンら)を参照せよ。両方の特許の開示内容を
、参照としてここに挿入する。
クターに挿入され得る。好適な植物形質転換ベクターは、アグロバクテリウム属
腫大物のTiプラスミド由来のものを包含する。植物形質転換ベクターは、好ま
しくは、植物または植物細胞の形質転換に要する必要な要素を全て包含する。特
異性植物組織は、果実、繊維、根などの中での発現に特異的なプロモーターを用
いて標的にされ得る。使用されるプロモーターは、エクダイソンのような植物ホ
ルモンによって、テトラサイクリンのような構成物質によって、ヒートショック
要素のような温度変化によって誘発され得る。典型的な植物転換ベクターは、選
択可能なマーカー遺伝子、T-DNA境界の一方または両方、クローン化部位、接
合体の同定を促進する適切なバクテリア遺伝子、広いホスト領域複製および可動
化機能、および上述の他の要素を含む。
内に塗布された高粘度微粒子を含む粒状ガンの使用による遊離DNAの搬送によ
って作用され得る。形質変換される植物細胞の選択、および植物全体への再生は
、通常の手順を用いて行なわれてよい。例えば、電気穿孔法、または遊離核酸摂
取を向上する化学のような、所望の遺伝子または核酸を植物細胞中に挿入できる
他の形質変換技術も使用してよい。遺伝子組換え植物を再生するのに好適な方法
の例証となる例としては、トウモロコシ(フロムら著1990年、バイオ/テクノロ
ジー8:第833頁〜第839頁;およびゴードン-カムら著1990年、ザ・プラント・セ
ル2:第603頁〜第618頁);米(ワングら著1988年、プラント・モレキュラー・
バイオロジー11:第433頁〜第439頁)および小麦(ヴェイシルら、バイオ/テク
ノロジー8:第743頁〜第747頁)。
列およびコレステロールまたはその誘導体と相互作用、認識または結合するこの
配列の変異体を含むポリペプチドの能力を変えるスクリーニング剤または薬に有
用である。化合物、薬または試薬が、本発明のコンセンサス配列を含むポリペプ
チドの、コレステロールと相互作用する能力の作用物質または拮抗剤であるかど
うかを決定する生体外系をデザインすることができる。本発明のコンセンサス配
列を含むポリペプチドは、コレステロールと共に、コレステロールとコンセンサ
ス配列を含むペプチド間の相互作用が生じる条件下(すなわち、塩pH、脂質、
イオン)でインキュベートすることができる。次いで、複合体を試験化合物と共
にインキュベートしてよい。その後、ポリペプチドとコレステロール間の相互作
用を測定することができる。特定の化合物に対応する、ポリペプチドとコレステ
ロール間の相互作用レベルの向上または低下は、化合物がそれぞれその結合の作
用物質または拮抗剤であることを示す。
プチドを発現する細胞に投与することができる。コレステロール相互作用に最も
効果的なpHと温度が好ましく使用されるが、病気に対して提案される治療に関
する特定の薬の効果を試験するために、病気にかかった細胞内に見出される条件
を複製することもできる。
生物学的物質(例えば、バクテリア、植物、菌、または動物細胞もしくは組織)
からの抽出物であってよい。
グおよび検出を促進するために、検出可能な集団と共有的に付着または結合して
いてよい。有用な検出可能な集団または標識は、一般に、当該分野で周知である
。例えば、検出可能な集団は、放射標識(例えば、125I、32Pまたは35S、あ
るいは蛍光または化学ルミネッセンス群)されていてよい。または、検出可能な
集団は、基質、補助因子、阻害剤、アフィニティリガンド、抗体結合エピトープ
タグ、またはアッセイできる酵素であってよい。好適な酵素としては、例えば、
セイヨウワサビのペルオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、または別の容易にアッセ
イ可能な酵素が挙げられる。この酵素群は、化学手段によって前記コンセンサス
配列を含むポリペプチドと付着していても、既に記載したような融合タンパク質
として発現されてもよい。
ステロールの誘導体の存在、不存在、増加または低下を検出方法を提供する。こ
れは、数通りで行なうことができ、例えば、ある場合には、コンセンサス配列を
含むポリペプチドを固体支持体(例えば、マイクロタイター穴、またはニトロセ
ルロース膜)上に固定化することが有用であることがある。アッセイされる試料
は、固定化ポリペプチドに曝露して、コレステロール結合したポリペプチドの数
を測定する。
ペプチドと相互作用し得るコレステロールまたはコレステロール誘導体を塗布し
、コレステロールまたはその誘導体を、本発明のコンセンサス配列を含むポリペ
プチドを含有する試料に曝露して、コレステロール結合したポリペプチドを検出
することにより、本発明のコンセンサス配列を含むポリペプチドの存在を検出す
る方法も提供する。コレステロールまたはコレステロール誘導体のレベルの、適
切な対照に比べた増加または低下の検出が必要であることがある。
(Sephadex)、セファロース(Sepharose)、カルボキシメチルセルロース、ポリス
チレン、濾紙、ニトロセルロース、イオン交換樹脂、プラスチックフィルム、ガ
ラスビーズ、ポリアミンメチルビニルエーテル−マレイン酸コポリマー、アミノ
酸コポリマー、エチレン−マレイン酸コポリマー、ナイロン絹などが挙げられる
。支持体は、例えば、試験管、マイクロタイタープレート、ビーズ、試験片等の
形状であってよい。コレステロールまたはポリペプチドを含む固体支持体の反応
は、当該分野において周知の方法で行なってよい。
ステロールまたはその誘導体あるいはコレステロール相互作用/認識ポリペプチ
ドmRNAまたはDNAを含んでいてよい他の源から得られる生物学的試料をい
ずれも意図する。生物学的試料としては、体液(例えば、唾液、血液、血漿、尿
、粘液、関節液等)、組織(例えば、筋肉、皮膚および軟骨)、およびコレステ
ロールまたはコレステロール誘導体、あるいはコレステロール結合ポリペプチド
または核酸を含有し得る他の生物学上の源が挙げられる。組織のような生物学的
試料を得る方法は、当該分野では周知である。
ール誘導体を認識するかまたはそれと相互作用するか否かを確認する方法を提供
し、この方法は、以下のじっしれに記載する通り、道のタンパク質のコレステロ
ール認識/相互作用アミノ酸配列を分析することによって上記コレステロール認
識/相互作用コンセンサスの存在または不存在を確認することを含む。本発明の
アミノ酸配列の存在は、タンパク質がコレステロールまたはコレステロール誘導
体を認識/相互作用する見込みの示唆である。
配列によって認識されるコレステロールまたはコレステロール誘導体と相互作用
する能力を与える方法を提供する。コレステロールの相互作用/認識に関するコ
ンセンサス配列が解明されたことから、分子またはポリペプチドに、天然または
合成のコレステロール認識/相互作用配列を、天然または合成のタンパク質また
はポリペプチドが、コレステロールまたはコレステロール誘導体とコレステロー
ルを認識/相互作用できるように導入することが可能である。コンセンサス配列
は、コンセンサス配列をコード化するヌクレオチド配列を、分子における遺伝子
の一部に挿入することによってDNAまたはRNAレベルで導入できるので、コ
ンセンサス配列が、分子に添って翻訳され、それが合わさって融合タンパク質が
形成される。好ましくは、コンセンサス配列は、遺伝子生成物の第2および第3
の折り畳みがコレステロールとコンセンサス配列との相互作用を抑制しないよう
に、遺伝子のアミノまたはカルボキシ末端に挿入される。融合タンパク質は、そ
の相互作用/認識能力、またはコレステロールもしくはコレステロール誘導体を
結合する能力を試験することができる。この融合タンパク質は、治療または診断
に使用され得る。コレステロール相互作用/認識配列がその中に望まれる分子は
、天然であっても、合成であってもよい。
レステロール認識/相互作用コンセンサスを含むペプチドのコレステロール相互
作用/認識能力をブロックする分子を提供する。この分子は、抗体、ペプチドま
たは薬で有り得る。ペプチドを用いた抗体産生は当該分野では周知である(例え
ば、サトシッフェら著、サイエンス219、第660頁〜第666頁、1983年;ウィルソ
ンら著、セル37、第767頁〜第778頁、1984年、およびビットルら著、ジャーナル
・オブ・ゼネラル・ヴィロロジー66、第2357頁〜第2354頁、1985年)。ここで使
用するように、「抗体(AB)」または「単クローン性抗体(MaB)」という
用語は、完全な分子、単鎖全抗体および抗体フラグメントを包含することを意味
する。本発明の抗体フラグメントは、FabとF(ab’)2、および単鎖Fv
s(scFv)とジスルフィド結合Fvs(sdFv)を含む他のフラグメント
を包含する。本発明において、キメラおよびヒト化単クローン性抗体、および本
発明のポリペプチドに特異性のポリクローナル抗体である。本発明の抗体は、種
々の方法で調製され得る。例えば、本発明のポリペプチドを発現する細胞または
その抗体フラグメントを、多官能抗体を含有する血清の産生を誘発させるために
動物に投与することができる。単クローナル抗体は、当該分野で既知のハイブリ
ドーマ技術を用いて調製できる(例えば、ハーローら著、アンチボディーズ:ア ・ラボラトリー・マニュアル (コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー
・プレス第二篇、1988年を参照せよ)。また、本発明のポリペプチド抗原と結合
し得る抗体は、抗イディオ型の抗体の使用により産生されてよい。この方法は、
抗体は、抗原自体であること、およびそのため、別の抗体と結合する抗体を得る
ことができることという事実の使用に役立つ。
テロールと相互作用する小さな分子を作成するのに有用であることがある。特に
、当該分野で既知のX線結晶法によって決定され得る、既知のアミノ酸配列から
のコレステロール相互作用/認識ドメインの構造およびその立体構造は、合成類
似物、コレステロール誘導体、および特別なコレステロール相互作用/認識ドメ
インの擬態を生じさせるときに適用され得る。合成要素は合わせて、その類似に
基づいて、コレステロール相互作用/認識ドメインの構造上観点および化学的観
点と結び付けられてよい。そのような擬態、類似物および誘導体は、ペプチドま
たは遺伝子産生物と結合するコレステロールからもたらされる特異性機能をブロ
ックするかまたは抑制するのに使用され得る。この機能は、コレステロールにつ
いての役割が、ほんの少し例を挙げれば、細胞情報伝達、細胞増殖、遺伝子制御
、細胞骨格の固着と安定、中性伝達、繁殖性、ストレス、糖尿病、脳卒中に影響
を及ぼしていることため、変更でき、また本明細書中で説明した方法により治療
処置としても有用で有り得る。
素子およびバイオセンサーの両者、およびその使用の方法を包含する。本発明の
ポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体を含むバイオ素子は、生物学的また
は環境上の試料中でその存在を検出して、ヒトを含む動物を診断するのに使用さ
れ得る。バイオ素子技術を用いてそれを検出する、本発明のポリヌクレオチドの
方法および特定の使用は、当該分野で既知のもの、および米国特許第5510270号
、同第5677195号、同第5607646号、および国際特許出願国際公開第WO97/10365号
、同第WO97/43447号に記載のものを包含し、これら公報に記載の各内容を全てこ
こに挿入する。
、検出、モニターおよび診断するのに使用されてよい。バイオセンサーを用いた
方法および本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体の特定の使用と
しては、当該分野で既知のもの、および米国特許第5721102号、同第5658732号お
よび国際特許出願国際公開第WO97/35011号、同第WO97/20203号に記載のものを包
含し、これら公報に記載の各内容を全てここに挿入する。
eraction)コンセンサスを含有する分子のコレステロール結合能を変換する方法
であって、コレステロール認識を減少し、除去しまたは増大するように上記サイ
トを変更することからなる。コレステロール認識の増大は、コレステロールポケ
ットが完全に形成され、または分子中に新しいまたは別のコレステロール認識/
相互作用配列を導入する時に、起こる。我々は、コレステロールを認識あるいは
相互作用する能力のないあるいは少ないPBRを、PBRのコレステロール認識
/相互作用部位を変性すること、例えばアミノ酸153をチロシンからセリンに
変更したり、アミノ酸155をアルジニンからルイシンに変更することによって
製造することを可能にした。これらの変性は、PBRを表わす群およびPBR以
外のコンセンサス配列を含有するタンパク質において同様の結果をもたらす。従
って、本発明のペプチドコンセンサス配列を有するポリペプチドのコレステロー
ル認識/相互作用能をコンセンサス配列中のチロシンをセリンに変え、他の部分
は変えない、例えばコンセンサス配列のアルジニンをルイシンに変えて、他の部
分は変えないことにより変更することが可能であろう。
ス配列は本発明中に記載した。ミトコンドリア部位におけるPBRの存在に加え
て、PBRはプラズマ膜(オーク(Oke)、O. B. et al.1992、Mol. Cell.
Endocr. 87;R1−R6;ガーニア(Garnier)、M. ら、1993、Endocri
nology 132;444)および核膜部分(ハードウィック(Hardwick)、M.ら
、1999、キャンサー・リサーチ59;831−842)に存在する。この出
願においてリポートされた結果は、受容体のカルボキシ末端がコレステロールの
相互作用およびその後の摂取に関連することを示す。コレステロールはリガンド
が受容体のアミの末端部分に一旦結合したら、受容体から離れる。ミトコンドリ
アの場合には、コレステロールは内部ミトコンドリア膜に放出され、そこでp4
50sccと相互作用に用いられ、解離して、ステロイド産生細胞中にプレグネノ
ロンを製造する。プレグネノロンはステロイドの前駆体である。
でのコレステロールを増大する方法を提供する。また、PBRに結合するPBR
リガンドを抑制する薬剤を導入することにより、PBRからのコレステロールの
放出を抑制し、細胞内のコレステロールの存在を減少する方法も提供する。
BRから放出することにより細胞内部でのコレステロールの存在を増大する方法
も提供する。
ロール放出の増大は、プレグネノロン生成の増大をもたらす。従って、PBRリ
ガンドをステロイド産生細胞中に導入することにより、PBRがコレステロール
を放出し、それがプレグネノロン中への解離のために有効に利用されることから
なるプレグネノロン生成を増大する方法を提供する。ペプチドを特定のステロイ
ド生成細胞にターゲットすることが、それを生成をターゲットとするロイシン化
ホルモン、卵巣をターゲットとするファリカル刺激ホルモン(follicle stimula
ting hormone)および副腎をターゲットとするACFHに結合することにより成
しうる。逆に言えば、PBRリガンド阻害剤を前記ステロイド産生細胞に提供し
て、PBR結合コレステロールの放出を抑制し、それによりコレステロールのプ
レグネノロンへの分解を抑制することからなる、ステロイド産生細胞中でのプレ
グネノロン生成を減少する方法を提供する。
おけるステロイド生成の増加方法は、PBRリガンドをステロイド細胞に提供し
て、PBRがコレステロールを放出し、そのコレステロールがプレグネノロンへ
の分解に用いられ、かつすべてのステロイドの前駆体として用いられることを特
徴とする。同様に、PBRにPBRリガンドを抑制する薬剤を提供して、PBR
結合コレステロールを放出せず、コレステロールをプレグネノロンおよびすべて
のステロイド前駆体に分解しないことを特徴とするステロイド形成細胞における
ステロイド生成を減少する方法をも提供する。この方法はステロイドの生成増加
からの病的兆候、例えばストレスおよびコウシング病に有用である。
非人間動物患者のための治療用途に用いることもできる。
酸をコレステロール受容体として用いて、コレステロール、またはコレステロー
ル誘導体の筋肉および血液中での量を制限する。核酸は単独またはそれが翻訳さ
れるベクターの一部として投与され、得られたポリペプチドはコレステロールと
相互作用あるいはコレステロールに結合し得る。コレステロール相互作用/認識
コンセンサス配列を含有するペプチドをコードした核酸配列を予防的にまたは結
晶コレステロール値の高いことによる疾患または状況にある患者に投与すること
もできる。「高レベル」とは血漿中で通常見られる値に比較して高い値を意味す
る。投与は裸のDNAとして、特定のキャリアを有するDNAまたは適当な分配
ビヒクルによる所望の組織への核酸表示ベクターの形で、例えばリポソーム、イ
オン導入法、エレクトロポレーションおよび他の薬剤学的に認められた分配方法
を用いることによって外部から分配することができる。他の分配方法、例えばリ
ポソーム中へのカプセル化、レトロウィルスによる形質転換、多くの核酸タンパ
ク質上に見られる各ターゲット部位を用いる各コンパートメントに対する局在化
、体外での細胞のトランスフェクションとその後の移入された細胞の再移入また
は投与、DNAトランスポータシステムを含む。コレステロール相互作用/認識
配列をコードした核酸の循環半減期を増大するようにデザインするようにドラッ
グキャリアによる静脈投与も用いてもよい。また、病気の治療は、コレステロー
ル相互作用/認識ドメイン配列を含む配列またはコレステロール相互作用/認識
ドメイン配列の変異または変化を含む遺伝子治療技術を含む。遺伝子治療に関す
る対策はフリードマン、サイエンス244、1275、1989に見られる。
リザーバーまたはターゲット細胞に直接内容物を分配するようにデザインされ得
る。直接分配薬剤ビヒクルを用いる利点は、複数の分子が吸収力に応じてデリバ
ーされることである。そのようなビヒクルは他の方法では血液流中から急速に除
去される薬剤の循環半減期を増加することが示されている。そのような特殊な薬
剤分配ビヒクルのいくつかの例は、リポソーム、ヒドロゲル、シクロデキストリ
ン、生物分解性ナノカプセルおよび生接着性マイクロスフェアーが挙げられる。
てもよい。全身吸収とは血流への薬剤の蓄積とそれ以降の身体全体への分配を意
味する。全身吸収へ導く投与ルートは、静脈、筋肉、皮下、腹膜、鼻腔、外皮内
および眼球内が挙げられる。ジーンガン(gene gun)も用いることができる。投
与量は病気の徴候および投与ルートに応じて変化し得るが、通常1〜1000ug
/体重1kg/1日である。処置期間は病気の兆候に応じて拡大、または継続的に
なし得る。投与回数は分配ビヒクルおよび臨床実験からのデータに基づく。
チを用いて投与してもよく、それにより核酸は静脈注射または筋肉注射により動
物に直接または、筋肉特異プロモータを用いて目的の組織に直接核酸の投与を行
ってもよい。
ロールの吸収を抑制またはブロックするのに用いてもよい。これらの方法は細胞
またはプラズマ中でのコレステロールの増加からもたらされる各種病気の治療ま
たはそのような治療に効果的な化合物のスクリーニングに用いられる。コレステ
ロールは通常の細胞成長および適当な膜構造および機能のために要求される。コ
レステロールの蓄積の不均一性は細胞毒性であり、コレステロールホメオスタシ
ス(homeostasis)を維持する欠点は多くの病的状態をもたらす(サブセルラー
・バイオケミストリー(Subcellular Biochemistry)、第28冊、コレステロー
ル;その機能およびメタポリズム・イン・バイオロジー・アンド・メデスン、ビ
ットマン(Bittman)、ロバート(Robert)(Ed)、プレナムプレス(Plenum Pres
s)、ニューヨーク)。特定の疾患としては、胆石、アテローム性動脈硬化、ニー
マン−ピックC、ヒトステロール症、栄養失調、増殖性腫瘍、シュナイダー性角
膜結晶症が挙げられる。脳疾患の例としては、コレステロールメタポリズムおよ
びアルツハイマー症、テルル毒症、スミス−レムリー−オピツシンドローム、ミ
エリンゼーション、異常形成およびデミエリゼーション;シャルコット−マリー
−ツゥース症、ぺリジーアス−メルツバッカー疾患、マルチプルスクレロシス(
Multiple sclerosis)、SLAが挙げられる。また、上記方法および組成物は予
防的治療あるいは予防治療における化合物の有効性のためのスクリーニングに有
用である。
配列を含むペプチドを必要に応じてコレステロールまたは本発明のコレステロー
ル認識/相互作用を配列を結合する誘導体を分配するのに用いることができる。
ペプチドは投与前にコレステロールと複合して、それによりコレステロールの他
の要素、例えばアルブミンに非特異性結合することを避ける。
療に必要な薬剤の量であって、異なる要因、例えば投与手段、ターゲット部位、
患者または他の投与される動物の肉体的状態に基づく。従って、処置投与量は有
効性および安全性を最適にするのに必要なものである。典型的には、体外で用い
る量がこれらの薬剤の体内投与に有用な量のガイダンスとして有効である。特定
の疾患のための処置の効果的な投与量の動物テストは人間の投与量の予測的値を
与える。一般的に、本発明のコレステロール相互作用/認識ドメインを含有する
ポリペプチドの治療に効果的な量は0.0001〜約100mg/kg、より一般的
には約0.001〜約0.1mg/kg(対象物体重)であり得る。種々の考慮が例え
ばジルマン(Gillman)ら(Eds.)、グッドマン(Goodman)・アンド・ジルマンズ
;ザ・ファーマコロジカル・べーシス・オブ・セラピューテックス(8th ed、
1990)、パァーガモンプレス(Pergamon Press)、およびレミントンズ(Rem
ington's)・ファーマシューティカル・サイエンス(第7巻、1985)マック(
Mack)パプリッシング社、イートン(Eaton)、PA)に記載されている。投与方
法もまた上記文献に記載されおり、治療および/または予防的投与として、例え
ば経口投与、静脈内投与、筋肉投与および局所投与、局部投与、経皮投与、アエ
ロゾル投与が挙げられる。活性剤は一般的に他の薬学的に受け入れられるキャリ
アを含む組成物の形態で投与してもよい。薬剤学的に許容し得るキャリアは水、
食塩水、緩衝剤および他の化合物(メルクインデックス、メルク・アンド・コ(
Merk and Co.)、ローウェイ(Rahway)、ニュージャージ)に記載されているもの
が挙げられる。
)、ネコ、イヌ、鳥、牛、豚、ネズミ、馬、ウサギおよび人間を含む。
に公知のものを含む。例えば、経口投与には粉末、錠剤、ピル、カプセル、薬用
ドロップおよび液体が含まれる。同様に、静脈、動脈および筋肉投与には薬剤学
的に許容し得るキャリア、例えば水、緩衝水、生理食塩水等中に溶解または分散
される。また、これらの組成物は他の構成物であって、ほぼ生理学的状境に応じ
て要求されるもの、例えばpH調節または緩衝剤、毒性調整剤、湿潤剤等が挙げ
られる。固体状組成物には一般的な非毒性固体状キャリア、例えばマンニトール
、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マンガン、サッカリンナトリウム、タルカム
(talcum)、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウム等の薬剤
上のグレードを含む。
々に放出されることが可能になり、長期間連続投与が行われる。
瘍細胞が以前我々が記載したまま維持される(パパドパウルス(Papadopoulos)
、V.らが1990、J. Biol. Chem. 265;3772−3779)。コレステ
ロール吸収アッセイには、ミトコンドリアをパパドパウルスら1990、スープ
ラ;クルーガ(Krueger)・アンド・パパドパウルス、1990、スープラに記
載したように単離し、緩衝剤A(250mMスクロース、20mM KCl、15m
Mトリエトールアミンハイドロクロリド(pH7.0)、10mM K3PO4およ
び10mM MgCl2)中でトータルタンパク濃度1mg/mlで再分散した(リーバ
ー(Leaver)、H. A. およびボイド(Boyd). G. S. 1981、J. Endocrinol.
91;123−133)。ミトコンドリアは次いで[1,2−3H]−コレステ
ロール(0.127uCi/100nmol)と0.3ml/緩衝剤A中で37℃(また
は所定温度)で所定時間インキュベートした。インキュベーションの終わりに、
ステロイドを抽出し、形成された3H−プレグネノロンを薄層クロマトグラフィ
ーで単離し、量を測った(Amri、H. ら1996、Endocrinology 137.57
07−5718)。
の組換えPBRの出現−pETシステム(ノバーゲン(Novagen)、マジソン(Ma
dison)、ワイオミング州)をMA−10マウスPBR(mpBR)組換えタンパ
ク質を表わすのに用いた。フルレングスのコード配列を含むインサート、および
5'および3'末端のNdeIおよびXhoI部位の延長は、以下のプライマー:AT
ATATACATATGCCTGAATCCTGGGTG(配列ID番号:24
)およびATACTCGAGTGGGTGCCTTCACTCTG(配列ID番
号:25)を用いてPCRによって得られた。MA−10フルレングスPBRc
DNA(ガーニア(Garnier)、M.ら1994、Mol.Pharm.45:201−2
11)をテンプレートとして用いた。このmPBRフラグメントをpET15bベ
クターに導入し、NT71acプロモータのNdeIおよびXhoI下流でリニア化し
た。組換mPBR発現ベクターを用いて、BL21(DE3)大腸菌ストレイン
(ノバーゲン)をトランスホームし、ここで組換え型mPBRタンパク質の出現
を1mmイソプロピル−1−チオール−β−D−ガラクトピラノーシド(IPDG
)により誘導した。PBRタンパク質出現はSDS−PAGEによりモニターし
、次いでanti−PBRアンチセリウム(Amri et al.1996, supra)を用いてクー
マッシブルースティーニング(Coomassie Blue staining)またはイムノブロッ
ト分析(immunoblot analysis)を行った。大腸菌(E.coli)中におけるIPTG
−誘導PBRの結合特異性は3H−PK11195(1.0mM)の特異結合を示
唆リガンドの示唆濃度の存在において測定する結合研究において決定した。
−処理トランスフォームドバクテリアの所定濃度を用いて、6.7nM 3H−コ
レステロール(50.0Ci/mmol)の存在下に60分間37℃でインキュベート
して試験した。特定のコレステロール吸収をIPTG−誘導マイナスベイセルバ
リューとして定義した。大腸菌プロトプラスツをLB中で37℃でセル成長から
成長のロガリズム相まで調整し、10,000gで5分間遠心分離した。細胞を
10mMトリス−HCl緩衝液(pH8.0)で2回洗浄し、ペレットを20%(w
/w)スクロースおよび0.1Mトリス−HCl(pH8.0)を含む溶液中で再
縣濁した。細胞を10 D450につき1mlの緩衝液中で縣濁し、混合した。1分
以内にリゾチームを2ml/MLストック溶液から蒸留水中に加え、最終濃度を1
0ug/mlで37℃にした。撹拌を約12分間続けた。細胞縣濁液をあらかじめ3
7℃に温めた0.1M Na2EDTAで1:10に希釈した。連続的な撹拌およ
びゆっくりとした希釈がセルリシス(cell lysis)を防止した。細胞の99%以
上が10分以内に球状になった(ワイス(Weiss)、R.L.1978、Metd.Cell
Biol.20:141−147)。プロトプラスト(0.3ml最終容量中100ug
)を次いで6.7nM3H−コレステロールの存在下に60分間37℃でコレステ
ロール吸収アッセイのためにインキュベートした。30nM 3Hコレステロール
でインキュベートした、IPTG誘導トランスフォームドバクテリアの3H−コ
レステロール−ラベル膜をPK11195またはクロナゼパムで処置し、H−コ
レステロール(放出)を液体閃光スペクトロメトリーによって測定した。
ルニア州ラジョラ)からクィックチェンジ部位特異的突然変異誘発キット(Quik
Change Site-Directed Mutagenesis kit)を用いて行った。他にはミニプレップ
pET−PBRプラスミドdsDNAをテンプレートとして用いた。A147T、
Y153S、R155Lポイント変異およびPBR除去、△5−20、△41−
51、△108−119、△120−133、△141−152、△153−1
69を含有するオリゴヌクレオチドプライマーぺアー、各々はベクターの反対ス
トランドに相補的であるものを、pfuDNAポリメラーゼによって温度サイクリ
ングで伸ばした。オリゴヌクレオチドプライマーの導入について、スタッガーニ
ック(Staggered nick)を有する変異プラスミドを得た。温度サイクルの後、生
成物をDbnIで処理し、所望の変異を有するニックベクターDNAを次いで大腸
菌中にトランスフォームした。変異プラスミドはABIプリズムミニプレップキ
ッドにより調製した。得られた変異およびABIプリズム・ダイ・ターミネータ
・サイクル・シークエンシング反応キッド(Prism Dye Terminator Cycle Seque
ncing ready reaction kit)(カリホルニア州フォスターシティ、パーキンエル
マーアプライドバイオシステムズ)を用いて塩基配列決定法で確認した。DNA
シークエンシングはジョジタウンユニバーシティのランバルディ・キャンサー・
センター・シークェンシング・コア・ホシリティで行った。
ル−N−(1−メチル−プロピル)−3−イソキノリンカルボキシアミド(PK
11195)結合研究を以前(パパドウポーラス、V.ら1990、J.Biol.Chem
.265:3772−3779;ガルニア(Garnier)、M.ら1994、Mol.Bh
arm.45:201−211)で行った。解離定数(Kd)および結合部位の数(
Bmax)はリガンドプログラム(マンソン(Manson)、P.J.アンド・ロードボ
ード(Rodbard)、D.1980、Anal.Biochem.107;220−239)を用い
てデータのスカッチャードプロット分析により決定した。
ンドフォード(M.M.1976、Anal.Biochem.72;248−254))によ
り、標準として牛の血清アルブミンを用いて測定した。
M.を示す。統計的分析をANOVEによって行い、次いでInstatを用いてシチ
ューデント−ニューマン−ケールス(Student-Newman-Keuls')テストまたはデ
ュナット(Dunnet)複合比較テスト(v.2.04)パッケージ(グラフパッド
(GraphPad)インク)(カリホルニア州サンディエゴ)を用いて行った。
ステロール分子をその5ヘリックス範囲内に調節することが示された(Bernassa
u, J.M.ら、1993年、J. Mol. Graph. 11:236-245)。ヒト及びマウスPBR
間の一次アミノ酸配列における相違にもかかわらず、マウス18kDaPBRタ
ンパク質を同じ分析にかけると同様のデータが得られ(Papadopoulos, V.、19
96年、前出)、PBRがコレステロールのためのチャンネルとして機能しうる
ことを示している。この仮定のモデルを試験するために我々は2種の細胞モデル
系を用いた:(i)MA−10ライディヒ細胞、高レベルのPBR(〜40ピコモ
ル/mgタンパク質;Papadopoulos, V.ら、1990年、J. Biol. Chem. 265:3
772-3779)を発現するステロイド産生細胞モデル、及びその結果、全ての真核細
胞は内因性コレステロールを含む;及び(ii)E.coli DE3 細胞、これはP
BRを発現せず(本研究)、内因性コレステロールを有さず(Moat, A.G.、及び
Foster, J.W.、1995年、Microbial Physiology、Wiley-Liss、ニューヨーク
)、ステロイドを形成しない。従って、我々は、これらの細胞モデルを用いてP
BR発現とコレステロール輸送機能とを相関させることを試みた。更に、我々は
放射標識されたコレステロールによる方法を用いて(Leaver, H.A.及びBoyd G.S
.、1981年、J. Endocrinol. 91:123-133)コレステロールの運動を定量化し
た。コレステロールがIMMに輸送されたステロイド産生細胞がP450scc
により開裂されてプレグネノロンを産生する場合に、この方法は外因的に供給さ
れたコレステロールと内因性コレステロールとの間の区別を可能にし、形成され
たプレグネノロンの容易な定量化及び直接的な測定を可能にする。図1に示され
るデータはこの方法の使用が有効であることを示す。図1は、ステロイド産生ラ
イディヒ細胞において、ミトコンドリアよる3H−コレステロール取り込み、O
MMからIMMへの輸送が、特定PBRリガンドによりシミュレートされ、その
結果、増大された3H−プレグネノロン形成が得られたことを示す。これらのデ
ータは全てのステロイド合成細胞型のボディ(body)におけるこれまでの知見と
整合する(Papadopoulos, V.、1993年、Endocr. Rev. 14:222-240;Papadop
oulos, V.、1998年、Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 217:130-142)。更に、
OMMからIMMへの同様なPBR−依存性コレステロール輸送機構が、近年肝
臓ミトコンドリアにおいて同定された(Tsankova, V.ら、1995年、Eur. J.
Pharm. 294:601-607)。コレステロールの肝臓IMMへの輸送は、IMMステロ
ール−27−ヒドロキシラーゼによる抹消からのコレステロール解毒のために要
求されうる(Tsankovaら、1995年、前出)。興味深いことに、PBRリガン
ド活性化に応答する、コレステロール取り込み及びIMMへのミトコンドリア間
輸送の速度は、副腎(Krueger, K.E.及びPapadopoulos, V.、1990年、J. Bi
ol. Chem. 265:15015-15022)及び肝臓(Tsankovaら、1995年、前出)ミト
コンドリアについて同一であり(毎分0.9ナノモル/mgタンパク質)、両ステ
ロイド産生及び非ステロイド産生組織において同様のPBR−媒介コレステロー
ル輸送機構が作用していることが示唆される。
(Moat及びFoster、1995年、前出)。更に、ロドバクターカプスラツス(Rh
odobacter capsulatus)及びロドバクタースファエロイデス(Rhodobacter spha
eroides)光合成バクテリアにおけるカロチノイドバイオ合成に含まれる、PB
R相同性タンパク質、トリプトファン−リッチ−センソリー−タンパク質tsp
O(crtKとも呼ばれる。)が存在するにもかかわらず、バクテリアはPBR
タンパク質(図2A)及びリガンド結合(非表示)を発現しないことが報告され
ている(Yeliseev, A.A.及びKaplan S.、1995年、J. Biol. Chem. 270:2116
7-21175)。エスチェリチアコリ(Escherichia coli)はマウスPBRcDNA
と共にpETベクター中に形質移入される。形質移入されたバクテリアにIPT
Gを添加することにより、PBRについて既に説明した(Papadopoulos、199
3年、前出;Papadopulos, V.ら、1990年、前出)(図2C)と同様の薬理
学的な特徴と共に、18kDaPBRタンパク質(図2A)、及びリガンド結合
(図2B;Kd=1.1nM、及びBmax=0.23ピコモル/mgタンパク質)が発現する
。IPTG−誘起PBR発現は、放射標識されたコレステロールの、タンパク質
(図3A)、時間(図3B)及び温度依存性の取り込みとなる(図3B)。この
コレステロール取り込みは、プロトプラストが調製された場合に維持され、PB
Rが内部バクテリアプラズマ膜に存在することを示す(データには非表示)。コ
レステロールの取り込みはエネルギー毒によってブロックされ得ない(DeGrella
, R.F.及びSimoni, R.d.、1982年、J. Biol. Chem. 257:14256-14262)(図
3C)。更に、他の放射標識されたステロイドの取り込みは見られず(図3D)
、使用した放射標識されたコレステロールの濃度で飽和され得ない(図3E)こ
とから、これはコレステロールに特有であって、PBRはコレステロール結合タ
ンパク質としてよりは、むしろコレステロールのためのチャンネルとして機能す
ることを示唆しており、このことはモデリング研究と整合する(Bernassauら、
1993年、前出;Papadopoulos, V.、1996年、前出)。IPTG−誘起さ
れ、コレステロール充填され、PK11195で処理されたバクテリア膜、コレ
ステロールが膜から離生される場合は(図3F)、PBRに捕捉されたコレステ
ロールがリガンド結合により放出されたことを示している。従って、PBRはチ
ャンネル様又はポート機能を奏し、コレステロールはリピッド2層のリピッド又
はタンパク質成分と相互作用することなく膜の内部に侵入及び存在蓄積されうる
。これは、膜のコレステロール成分からコレステロールのステロイド産生プール
の間に分類されるミトコンドリアによる方法でありうる。従って、PBRリガン
ドは、チャンネルの開口/解放状態を制御し、膜を横切るコレステロールの移動
を調節する。PBRドラッグリガンドに加えて、ポリペプチドジアゼパム結合阻
害剤(DBI)及びポルフィリン(Papadopoulos, V.、1993年、前出)が自
然発生内因性リガンドとして同定されてきた。現時点では、PBRがフリッパー
ゼ(flippase)又はトランスポーターとして機能する可能性は排除できないこと
に注意すべきである。
のターゲットされた分布は、IMMへのコレステロール輸送の禁止及びステロイ
ドバイオ合成の停止となる(Papadopulos, V.ら、1997年、J. Biol. Chem.
272:32129-32135)。PBRcDNAレスキューされたステロイド産生と共にP
BRミュータントライディヒ細胞を形質移入し、コレステロール輸送におけるP
BRの必須の役割が実証された(Papadopoulos, V.、1996年、前出)。
の疎水性タンパク質である。上記薬剤リガンドおよびコレステロールの相互作用
に含まれる受容体領域を限定する第1ステップとして、図4の左枠に示した欠失
(deletion)に伴なう突然変異PBRを図に示した。受容体(I〜V)の5つの
経膜的領域の位置も図4に示す。ミトコンドリア膜タンパク質のアミノ末端は、
カルボキシ末端が細胞質側であるのに対して、細胞小器官の内側に向いているこ
とは注目すべきである。図4の右枠は、特定アミノ酸配列の欠失の前述のバクテ
リア系で試験されたPBRリガンド結合およびコレステロール摂取量への作用を
示す。受容体のアミノ末端中のアミノ酸配列5〜20および41〜51の欠失は
PBRのリガンドPK11195を結合する能力を30〜45%だけ減少した。
われわれの結果は、酵母中で発現されたヒトPBRにおける以前の研究(ファー
ゲス(Farges) R.等のMol. Pharm.、1994年、第46巻、第1160〜116
7頁)と一致する。但し、それらの研究においてはヒトPBRのアミノ末端の欠
失が上記受容体のPK11195を結合する能力を完全に破壊した。第4の経膜
的ドメインにおけるアミノ酸120−133の欠失もPBRリガンド結合を45
%だけ減少した。領域141−152および153−169を欠失した場合に、
PK11195結合のより小さい減少(25%)も見られた。これらの結果は、
上記受容体のアミノ末端は薬剤リガンド、例えばイソキノリンPK11195を
結合する能力を提供することができるが、第4の経膜的ドメイン中のアミノ酸配
列が上記リガンド結合位置の形成に関係することができることを提案する。PK
11195リガンド結合に悪影響を与える欠失は、バクテリア膜中に発現される
組み換え型受容体の放射性同位元素を用いて識別したコレステロールを取り上げ
る能力に大きな影響を有さないことは注目すべきである。
が上記分子のバクテリア中に発現される場合(70%減少)に3H−コレステロ
ールを取り上げる能力に非常に大きな作用を及ぼすことも示している。この結果
は、上記受容体の細胞質カルボキシ末端ドメインがコレステロールの相互作用お
よび後の摂取の原因となることを提案する。コレステロールとの相互作用の原因
となるPBR中の特定アミノ酸を識別しようとする努力により、上記カルボキシ
末端領域における位置を指示した(site-directed)突然変異誘発の研究に取りか
かった。
たピクレバ(Pikuleva)等の最近の研究(1995年、Arch. Biochem. Biophys.
、第322巻、第189〜197頁)は、P450sccの活性位置におけるチ
ロシンがコレステロールの側鎖と相互に作用することを示す。PBRのカルボキ
シ末端を用いて上記P450scc活性位置アミノ酸配列を整列することは、コ
レステロールを認識するこれら2つの分子内に共通のアミノ酸コンセンサスパタ
ーンがあるかもしれないことを示す(表1)。このコンセンサスパターンは、中
性で疎水性のアミノ酸(Z)、例えばロイシンまたはバリン、中性および極性ア
ミノ酸(Y)、例えばチロシン、および塩基性アミノ酸(Q)、例えばアルギニ
ンまたはリジンから構成される。5つの異なるアミノ酸の内の1つは、これら3
つの暗号化アミノ酸の間に配置されてもよい。従って、上記提案されたコンセン
サスパターンは、 ‐Z‐(X)0-5‐Y‐(X)0-5‐Q‐ である。上記アルギニンまたはリジンがポケットをつくるのを援助するのに対し
て、ロイシンまたはバリンはコレステロールの疎水性側鎖と相互に作用し、チロ
シンはコレステロールの極性3’OH基と相互に作用する。この仮説を試験した
(図5)。Y153のセリンによる置き換えまたはR156のロイシンによる置
き換えにより、PBRの放射性同位元素を用いて識別したコレステロールを取り
上げる能力を完全に破壊した。トレオニンを用いるA147の突然変異および置
き換えは、上記突然変異した受容体を発現するバクテリアによって、コレステロ
ール摂取には影響しなかった。図5はまた、IPTG誘発により野生型および突
然変異した組み換え型受容体タンパク質を同量発現したことを示す。
レステロールと相互に作用することが示されまたは提案された他の分子、例えば
アポリポタンパク質A−1(ボイル(Boyle) T.P.およびマロッテイ(Marotti) K.
R.、1992年、Gene、第117巻、第243〜247頁)、カベオリン(ムラ
タ(Murata) M.等、1995年、Proc. Natl. Aca. Aci. USA、第92巻、第10
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3年、Endocr.Rev.、第14巻、第222〜240頁;パパドポーラス V.、19
98年、Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 第217巻、第130〜142頁)、ス
テロイド合成急性調節タンパク質StAR(ストッコ(Stocco) D.M.およびクラ
ーク(Clark) B.J.、1996年、Endocr.Rev.、第17巻、第221〜244頁
)、ヘッジホッグ(Hedgehog)タンパク質(ポーター(Porter) J.A.等、1996
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450 C26/25(スー(Su) P.等、1990年、DNA Cell Biol.、9−
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ンパク質−2(コールズ(Colles) S.M.等、1995年、リピッズ(Lipids)、第3
0巻、第795〜803頁)、コレステロール7α−モノオキシゲナーゼ(カイ
(Kai) M.等、1995年、Lipid Res.、第36巻、第367〜374頁)、コレ
ステロールオキシダーゼ(イシザキ(Ishizaki) T.等、1991年、J. Bacterio
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リノウチ(Horinouchi) S.等、1991年、Appl. Environ. Microbiol.、第57
巻、第1386〜1393頁)、胆汁塩活性リパーゼ前駆物質(コレステロール
エステラーゼ)(ニルソン(Nilsson) J.、Lipid Res.、第36巻、第823〜8
38頁)の中に存在するかどうかを調べようとする努力により、われわれはこれ
らのタンパク質中にコレステロール認識/相互作用アミノ酸コンセンサスパター
ン: ‐Z‐(X)0-5‐Y‐(X)0-5‐Q‐ の存在を探した。表Iは、ステロールキャリアタンパク質−2を除いて、これら
すべてのタンパク質が、このアミノ酸コンセンサスパターンを含むことを示す。
ラットの骨格筋肉α−アクチン、非筋肉および平滑筋ミオシン軽鎖等のタンパク
質はこのコレステロール認識/相互作用アミノ酸コンセンサスパターンを含まな
かった。しかしながら、どんなチロシンによっても、このコンセンサスアミノ酸
配列が多くのタンパク質中に発見されることは合理的に高い確率であることを示
す。更に、様々な遺伝子データバンクによるモチーフ調査によって、このアミノ
酸配列パターンが種々のタンパク質に存在することを示した。上記コレステロー
ル/タンパク質の相互作用が、コレステロールの輸送および/または貯蔵だけでな
く、タンパク質の安定性、折りたたみおよび/または局在化に役割を果たしてい
ることが知られているため驚くべきことではない。従って、いくつかのタンパク
質についてのみ、このコンセンサス配列が機能的になり得る。このアミノ酸配列
を含むタンパク質のコレステロールとの相互作用の強さおよび特異性は、ある微
小環境の存在、上記タンパク質内の上記コンセンサス配列の位置、またはこのア
ミノ酸配列の使用を可能とする上記タンパク質の特異コンホメーション(conform
ation)のいずれかによるかもしれない。最後の場合、識別された上記コンセンサ
ス配列が識別されるべきより大きなモチーフの、コアかもしれない、一部分だけ
を表すことも可能である。
作用アミノ酸コンセンサスパターンが、のポリペプチドDBI(前述のパパドポ
ーラス (Papadopoulos) V.著、1993年;前述のパパドポーラス (Papadopoul
os) V.著、1998年)および前駆物質StARタンパク質(ストッコ(Stocco)
D.M.およびクラーク(Clark) B.J.著、1996年、Endocr.Rev.、第17巻、第
221〜244頁)中に発見されたという観察である。シトソルのステロイド合
成−刺激ファクターの調査により、あるタンパク質が精製され、DBI(前述の
パパドポーラス V.著、1993年)と同一であることが示された。DBIは最
初は、シナプトソーム中の認識位置からジアゼパムを置換する能力をモニターす
ることによって、脳から精製された。DBIは、アシル‐CoA‐結合タンパク
質(ナドセン(Knudsen) J.等、1993年、Mol. Cell. Biochem.、第123巻
、第129〜138頁)とも同一である。精製DBIはミトコンドリア内のコレ
ステロール輸送を刺激し、隔離ミトコンドリア(前述のパパドポーラス V.著、
1998年)によるプレグネノロン生成を増加することが示された。その後、D
BIのこの作用はPBR(前述のパパドポーラス V.著、1993年;前述のパ
パドポーラス V.著、1998年)によって媒介されることが示された。加えて
、DBIは隔離p450scc(ブラウン(Brown) A.S.およびホール(Hall) P.F
.、Biochem. Biophys. Res. Commun.、第180巻、第609〜614頁)に荷
重をかけるコレステロールを増加することが示された。従って、DBI中のコレ
ステロール識別/相互作用アミノ酸一致パターンの認定により、ステロイド合成
におけるその役割およびp450sccへのその直接的作用を理解するのに役立
つ。興味深いことに、われわれは以前、DBIの自然発生プロセシング産生物、
オクタデカニューロペプチドODN(DBI33-50)ではなく、トリアコンタテ
トラペプチドTTN(DBI17-50)が、DBIのミトコンドリアのステロイド
合成への作用(パパドポーラス (Papadopoulos) V.等、1991年、エンドクリ
ノロジー(Endocrinology)、第129巻、第1481〜1488頁)を模倣する
ことができることを示した。DBIにおいて上記コレステロール認識/相互作用
アミノ酸コンセンサスパターンがアミノ酸配列25〜32(表I)に配置される
発見は、ここでこの結果を説明する。上記コレステロール認識/相互作用アミノ
酸コンセンサスパターンが、アシル‐CoA‐結合位置(前述のナドセン(Knuds
en) J.等著、1993年)を形成するのに重要なアシル‐CoA‐結合タンパク
質の典型的ドメイン(アミノ酸19〜37)の途中で発見されたことも注目すべ
きである。
述のストッコ(Stocco) およびクラーク(Clark)著、1996年)として、それが
栄養ホルモンに応じて新しく合成される生殖腺および副腎細胞の中で発見された
。ライディヒ細胞中のStARの合成は、上記ホルモンを添加した後60分で開
始され、次いで上記細胞の栄養ホルモンに応じてステロイドを産生する能力を平
行させる(前述のストッコおよびクラーク著、1996年;クラーク(Clark) B.
J.等、1995年、Mol. Endocr.、第9巻、第1346〜1355頁)。上記3
7kDaのStAR前駆物質は更に分裂して30kDaミトコンドリアの「熟成
した」StAR前駆物質およびそのリン酸化対照物を産生する(前述のストッコ
およびクラーク著、1996年)。このタンパク質のプロセスは、外側/内側ミ
トコンドリア膜接触位置のレベルで起こると考えられており、外側ミトコンドリ
ア膜から内側ミトコンドリア膜へのコレステロール輸送の原因であることが提案
されている(前述のストッコおよびクラーク著、1996年)。上記コレステロ
ール識別/相互作用アミノ酸コンセンサスパターンが上記熟成したタンパク質か
ら除去されるStAR前駆物質タンパク質のアミノ末端で発見されたことを考慮
すると、上記前駆物質StARタンパク質の機能は、コレステロールを細胞内貯
蔵所から外側ミトコンドリア膜への往復輸送することであると言える。
ロール用のチャンネルのような機能を有していることを示している。種々の細胞
内源からのコレステロールのステロイド合成プールが、上記OMM中のPBRの
カルボキシ末端に存在するコレステロール認識/相互作用アミノ酸コンセンサス
パターン: ‐Z‐(X)0-5‐Y‐(X)0-5‐Q‐ によって識別される。このコレステロールのプールは、他の膜成分と混合しない
PBR位置でOMM内に入る。上記受容体に結合するリガンドは、このコレステ
ロールの解放を誘導する。PBRが上記外側/内側ミトコンドリア膜接触位置で
発見された電圧依存アニオンチャンネル(前述のパパドポーラス V.著、199
8年)と関連することが示されたことを考慮すると、解放されたコレステロール
は、プレグネノロン、すべてのステロイドの前駆物質に分裂するIMM中のP4
50sccに直接アクセスすることができる。ステロイドホルモン合成用の前駆
物質であることに加えて、コレステロールは細胞膜の必須の構造要素並びに胆汁
酸およびリポタンパク質の合成用の前駆物質である。哺乳類の細胞は、低密度リ
ポタンパク質の内面化、または細胞質網状構造における新たな合成によってコレ
ステロールを得る。上記コレステロールの亜細胞分布は、コレステロールが通過
し、すぐにターゲットの膜の獲得(acquisition)コンホメーションから組みこま
れることを提案している(リスカム(Liscum) L.およびアンダーウッド(Underwoo
d) K.W.、1995年、J. Biol. Chem.、第270巻、第15433〜1544
6頁)。従って、組織および細胞特異性コレステロールホメオスタシスが達成さ
れる。PBRの広範囲な生成とその組織および細胞特異性亜細胞の局在化とを考
慮すると、これらの結果は細胞内コレステロール輸送および区画化におけるPB
Rのより一般的な役割を提案している。
成におけるPBRリガンドの効果を示す。
で形質移入されたバクテリアによる3H−コレステロール摂取の欠失突然変異分
析を示す。
点変異したPBRで形質移入したバクテリアによる3H−コレステロール摂取お
よび3H−コレステロール摂取を実験したバクテリアによって発現したイムノブ
ロット分析を示す。
Claims (37)
- 【請求項1】 −Z−(X)0-5−Y−(X)0-5−Q (ここで、Zは、中性で疎水性のアミノ酸を表し、Yは、中性で極性のアミノ酸
を表し、Qは、塩基性アミノ酸を表し、およびXは、どのようなアミノ酸も表す
。) を含む、コレステロールの認識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項2】 Zがロイシンまたはバリンである請求項1記載のコレステロ
ールの認識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項3】 Yがチロシンである請求項1記載のコレステロールの認識/
相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項4】 Qがアルギニンまたはリジンである請求項1記載のコレステ
ロールの認識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項5】 (i)Zがロイシンまたはバリンであり、 (ii)Qがアルギニンまたはリジンであり、および (iii)Yがチロシンである 請求項1記載のコレステロールの認識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。
- 【請求項6】 Xがアミノ酸1個である請求項1記載のコレステロールの認
識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項7】 Xがアミノ酸2個である請求項1記載のコレステロールの認
識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項8】 Xがアミノ酸1〜3個である請求項1記載のコレステロール
の認識/相互作用アミノ酸コンセンサス配列。 - 【請求項9】 請求項1記載のコンセンサス配列をコード化する核酸分子。
- 【請求項10】 (i)ベクター、および (ii)請求項9記載のコレステロール相互作用/認識アミノ
酸コンセンサス配列を含む核酸分子 を含む核酸分子。 - 【請求項11】 ベクターが原核生物ベクターである請求項10記載の核酸
分子。 - 【請求項12】 ベクターが発現ベクターである請求項11記載の核酸分子
。 - 【請求項13】 ベクターが真核生物ベクターである請求項10記載の核酸
分子。 - 【請求項14】 ベクターが発現ベクターである請求項13記載の核酸分子
。 - 【請求項15】 ベクターが植物における発現に有用である請求項13記載
の核酸分子。 - 【請求項16】 請求項10記載の核酸分子で形質転換したホスト細胞。
- 【請求項17】 ホスト細胞が原核生物である請求項16記載のホスト細胞
。 - 【請求項18】 ホスト細胞が真核生物である請求項16記載のホスト細胞
。 - 【請求項19】 ホスト細胞が植物細胞である請求項16記載のホスト細胞
。 - 【請求項20】 請求項1記載のコレステロールの認識/相互作用アミノ酸
コンセンサス配列を含むペプチド。 - 【請求項21】 タンパク質がコレステロールを認識するか否かを検出する
方法であって、タンパク質のアミノ酸配列または核酸配列中で請求項1記載のコ
レステロール認識/相互作用コンセンサス配列の存在または不存在を確認するこ
とを含み、前記コンセンサス配列の存在が、コレステロールとタンパク質との相
互作用/認識可能性を示す、タンパク質がコレステロールを認識するか否かを検
出する方法。 - 【請求項22】 請求項1記載のコレステロール認識/相互作用コンセンサ
ス配列が発現されて、分子がコレステロールと相互作用するように前記コンセン
サス配列を分子中に導入することを含む、分子にコレステロール認識/相互作用
を与える方法。 - 【請求項23】 対象中の血清コレステロールを減少させる方法であって、
請求項1記載のコレステロール認識/相互作用コンセンサス配列が発現されて、
コレステロールと相互作用するように、前記コンセンサス配列を含む核酸を対象
に導入することを含む、対象中の血清コレステロールを減少させる方法。 - 【請求項24】 コレステロールと複合化した請求項1記載のコレステロー
ル認識/相互作用コンセンサス配列を含むペプチドを、医薬品上容認できる希釈
剤中、医薬品上容認できる量で投与することを含む、コレステロールを搬送する
方法。 - 【請求項25】 生物学的試料中のコレステロールの増加または減少を検出
する方法であって、 請求項1記載のコレステロール認識/相互作用コンセンサス配列を含むポリ
ペプチドを固体支持体に固定化して固定化ポリペプチドを提供すること、 固定化ポリペプチドに試料を曝露すること、および コレステロール結合ポリペプチドの量を測定することであって、標準と比較
したときに、標準を超える増加または減少が決定できること を含む、生物学的試料中のコレステロールの増加または減少を検出する方法。 - 【請求項26】 請求項1記載のコレステロール認識/相互作用コンセンサ
ス配列を含むポリペプチドとコレステロールの間の相互作用の作用薬または拮抗
剤である試薬または薬をスクリーニングする方法であって、 本発明の前記コンセンサス配列を含むポリペプチドを、コレステロールと前
記ペプチドの間に相互作用が生じて、ペプチド/コレステロール複合体を形成す
る条件下でコレステロールに曝露すること、 前記複合体を試験化合物と共にインキュベートすること、 試験化合物に応答するポリペプチドとコレステロール間の相互作用の増加ま
たは減少を測定すること(ここで、相互作用の増加は、試験化合物が作用薬であ
ることを示し、および相互作用の減少は、ペプチド/コレステロール結合の拮抗
剤であることを示す。) を含む、試薬または薬をスクリーニングする方法。 - 【請求項27】 コレステロールと請求項1記載のコレステロール認識/相
互作用コンセンサス配列を含むポリペプチドとの相互作用をブロックする分子。 - 【請求項28】 前記分子が、ペプチド、薬および抗体から成る群より選択
される請求項27記載の分子。 - 【請求項29】 請求項1記載のコレステロール認識/相互作用コンセンサ
ス配列を含むペプチドのコレステロール結合能力を低減する方法であって、 Yを、チロシンからセリンに変更すること、または Qを、アルギニンからロイシンに変更すること を含む、ペプチドのコレステロール結合能力を低減する方法。 - 【請求項30】 請求項29記載の方法により、受容体のコレステロール認
識/相互作用機能性を低減する、周辺型ベンゾジアゼピン受容体。 - 【請求項31】 コレステロールと認識/相互作用できない周辺型ベンゾジ
アゼピン受容体であって、該受容体のコレステロール相互作用/認識配列を含む
欠失を含む周辺型ベンゾジアゼピン受容体。 - 【請求項32】 コレステロールの増加からもたらされる対象の病気症状を
低減する方法であって、コレステロール認識/相互作用コンセンサス配列を含む
ペプチドをコード化する核酸が発現されて、前記ペプチドが治療上有効な量で産
生されるように、対象に、前記核酸を投与することを含む、コレステロールの増
加からもたらされる対象の病気症状を低減する方法。 - 【請求項33】 投与が微粒子によって成される請求項31記載の方法。
- 【請求項34】 請求項30記載の周辺型ベンゾジアゼピン受容体をコード
化する核酸を含む遺伝子組換え植物。 - 【請求項35】 請求項31記載の周辺型ベンゾジアゼピン受容体をコード
化する核酸を含む遺伝子組換え植物。 - 【請求項36】 誘導可能なプロモーターと操作できるように結合した周辺
型ベンゾジアゼピン受容体をコード化する核酸を含む遺伝子組換え植物。 - 【請求項37】 プロモーターが、熱、構成物質の投与、植物ホルモンの投
与のどの条件も誘導できる、請求項35記載の遺伝子組換え植物
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