JP2003520730A - 自動車ホイール用タイヤのカーカス構造体およびそのカーカス構造体を有するタイヤ - Google Patents
自動車ホイール用タイヤのカーカス構造体およびそのカーカス構造体を有するタイヤInfo
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Abstract
Description
よび第2のシリーズのストリップ状部分を有する少なくとも1つのカーカスプラ
イであって、前記ストリップ状部分の各々が実質的に「U」字形状に従って延在
し、かつ長手方向であって互いに平行に配置されると共に未加硫のエラストマー
材料(raw elastomeric material)の少なくとも1つの層によって少なくとも部
分的に被覆された少なくとも2つの糸状要素を備える、少なくとも1つのカーカ
スプライと、カーカスプライのそれぞれの内周縁(interior circumferential e
dge)の近くで各々が係合された一対の環状補強構造体と、を具備する自動車ホ
イール用タイヤのカーカス構造体に関する。
に構成されるカーカス構造体を形成することを伴い、前記カーカスプライは、実
質的に円環状形状に従って形成され、それらの軸方向に両側の側縁は、周方向に
延伸不能な、通常「ビードリング」と呼ばれるそれぞれの環状の補強要素に係合
される。
上のベルトストリップを備えるベルト構造体が加えられ、このベルトストリップ
は、互いに関してかつ隣接カーカスプライに属するコードに関して適切に配向さ
れた織り糸または金属製コードから本質的に構成される。
のストリップによって通常構成されるトレッドバンドが加えられる。
合物、すなわち、補強フィラおよび/または種々のプロセス添加剤と適切に混合
された少なくとも1つのポリマベースによって形成された集合体を意味する。
々は、トレッドバンドの対応する側縁の近くに位置するいわゆるショルダ領域と
、対応するビードリングに従って配置されたいわゆるビードとの間に位置するタ
イヤの側部分を覆う。
次に、タイヤの製造段階で組み立てることを提供する。
たは複数のカーカスプライを製造するには、最初に、押出および/またはカレン
ダリング工程によって、長手方向に配置された連続的な織り糸または金属コード
から成るゴム被覆織地を製造する必要がある。このゴム被覆織地は横断方向切断
工程を受けて、所定の寸法の部分が製造され、次に、この部分は一体化されて、
横断方向に配置された平行コードを有する、連続的なベルト状の半製品を生成す
る。
される長さの部分に切断しなければならない。
製造する製造方法も提案されている。
コードから開始してカーカスプライを形成する方法と装置を開示している。
、モータ駆動のローラによってリールから引き出されて、空圧張力システムによ
って張力状態に保たれたコードは、所定の長さの部分を獲得するために所定の寸
法に切断される。
れた把持要素によって引かれて、円環状支持体の外面上に横断方向に配置される
。
段が係合されて、前記コード部分の側部分に沿って指のように作用するカーソル
要素(cursor elements)によって、コード部分を円環状支持体それ自体に半径
方向に付与する。
体が含まれるまで、周方向に並んだ関係で多くのコード部分が配置される。
ム層は、固定位置決めに従ってコードを適切に保持するために円環状支持体上に
配置されたコードに接着する機能と、完成タイヤ内の空気を通さない内部コーテ
ィングを形成する機能の2つの機能を有する。
単一コードによって形成されているカーカス構造体を備える。各カーカスプライ
は、互いに軸方向に離間されると共にタイヤの回転軸線に対して半径方向に配向
される2つの側部分と、側部分の間の半径方向外側位置に延在するクラウン部分
とを備える。
できるように、カーカス構造体の製造の範囲内では、各タイヤビードに近接した
位置で、カーカスプライを構成する単一コードの両端を、前述のビードリングを
構成する環状係留要素に関して軸方向に両側に、交互の順序に配置することも公
知である。かかる環状係留要素は、半径方向に重なり合ったワイヤ巻きによって
構成される環状部の形態で形成される。
ードの曲げ抵抗の中立軸に従って(according to the neutral axis of bending
resistance of the respective bead)実質的に配置される。この状況では、ビ
ードの構造強度は、ビード構造体に組み込まれた極めて硬いエラストマー材料製
の充填インサートの剛性に不可避的に負わせられ、前記ビード構造体の挙動は、
環境的要因、および通常の操作中に誘発される応力の両方による温度変化によっ
て影響される。
ドラムそれ自体の幾何学的軸線に関して半径方向面に従って配置されたゴム被覆
織地製のシリーズの長方形のバンドを、円環状支持体の上に置くことによって、
カーカス構造体を製造することが提案されている。バンドの配置は、不連続の2
つのバンドの終端縁が、その間に間挿されたバンドの終端縁によって部分的に覆
われるように行われる。
ドの終端縁に付与される台形インサートによって占められる。バンドの配置は重
なり合った複数の層内で行われ、この層の数はカーカス構造体に付与される厚さ
と相関する。前述の台形インサートの存在によって、ビード領域におけるカーカ
ス構造体の厚さが決定され、リムで測定可能な厚さの2倍となる。
されており、この方法によれば、半径方向ストリップ(radial strips)によっ
て各々が形成される複数の層を円環状ドラムの上に配置する。かかる半径方向ス
トリップは、ゴム被覆したワイヤから構成され、かつ互いに関して周方向に並ん
で配置される。この配置が完了したとき、2つのビードリングがビード領域に付
与され、次にこのビードリングの周囲で、半径方向ストリップによって形成され
たカーカス層の終端部が折り返される。
ーズのストリップ状部分を置くことによって、かつビードを補強する環状構造体
の各々の中に、前記シリーズの1つの部分にそれぞれ属する終端縁を把持する2
つの環状インサートを設けることによって、1つまたは複数のカーカスプライを
製造するならば、驚くべき利点を獲得できることが確認された。
構造体の各々が、第1のシリーズに属する部分の終端縁に向かって配向された軸
方向内側部と、第2のシリーズに属する部分の終端縁に向かって配向された軸方
向外側部を備える少なくとも1つの主要部分と、前記環状構造体自体の前記主要
部分と向かい合う位置で、第2のシリーズに属するストリップ状部分の終端縁に
対して配置された少なくとも1つの付加部分と、を備え、前記主要部分が、カー
カス構造体に共軸に配置されかつカーカスプライの内周縁に隣接して配置された
環状部の形態で実質的に形づくられ、同心の巻きに従って延在する少なくとも1
つの細長要素によって形成される、周方向に延伸不能な第1の環状インサートと
、第1の環状係留インサートに一体化された側面を有するエラストマー材料製の
充填体と、環状部の形態で実質的に形づくられ、同心の巻きに従って延在する少
なくとも1つの細長要素によって形成され、充填体に対して軸方向に並んでおり
かつ第1の環状インサートに関して側方に向かい合う位置においてカーカス構造
体と共軸に配置される、周方向に延伸不能な第2の環状インサートと、を備え、
付加部分が、周方向に延伸不能な少なくとも1つの第3の環状インサートを備え
ており、かかる第3の環状インサートが、円形のクラウンの形態で実質的に形づ
くられ、同心の巻きに従って延在する少なくとも1つの細長要素によって形成さ
れ、カーカス構造体に共軸に配置されかつカーカスプライの内周縁に隣接して配
置されていることを特徴とするカーカス構造体に関する。
向展開部全体に沿って交互の順序で配置することが好ましい。
て前記カーカス構造体の幾何学的軸線に実質的に向かって展開する2つの側部と
、該側部の間の半径方向外側位置に延在するクラウン部分とを備え、前記第1お
よび第2のシリーズの部分にそれぞれ属するクラウン部分は、カーカス構造体の
周方向展開部に沿って互いに並んで配置するように配慮することが好ましい。
伸長よりも小さな半径方向伸長を呈することが好ましい。より詳しくは、周方向
に延伸不能な第3の環状インサートは、周方向に延伸不能な第1の環状インサー
トの半径方向伸長の1/3〜2/3の範囲のより小さな半径方向伸長を呈する。
の環状インサートの半径方向伸長の1/3〜2/3の範囲のより小さな半径方向
伸長を呈するように配慮することも可能である。
なくとも1つのカーカスプライに対して軸方向外側位置に配置され、前記第3の
環状インサートから離れて半径方向に延在することが好ましい。
呈することが好ましい。
。
イール用タイヤのカーカス構造体の実施形態の詳細な説明からより明白になるで
あろう。非限定的な表示によって単に提供される添付図面を参照して、以下に説
明する。
2を有する自動車ホイール用タイヤを全体として示している。
の第1のカーカスプライ3を有し、このカーカスプライは、その両側の周縁を介
して一対の延伸不能な環状構造体4と係合し、環状構造体の各々は、タイヤが完
成されたとき、「ビード」の名称で通常区別される領域に配置される。
6b、7を具備するベルト構造体5が付与されている。ベルト構造体5の上には
トレッドバンド8が周方向に重なり合い、次に、タイヤの加硫と同時に実行され
るモールド成形工程が続き、所望の「トレッドデザイン」を画定するように配置
された長手方向および/または横断方向凹部8aが形成される。
ウォール」9を更に具備する。
保証し得る空気を通さないエラストマー材料層から本質的に構成される、シール
層10またはいわゆる「ライナ」によって被覆することが可能である。
とは、製造されるタイヤのインナウォールの形状に従って形成される図1の破線
で概略的に示した円環状支持体11を用いて行われる。
ing to a linear measurement preferably ranging between 2% and 5%)、これ
は、例えば、支持体それ自体の赤道面(タイヤそれ自体の赤道面と一致する)に
おける周方向展開部に沿って測定したものであるが、かかる範囲で、完成タイヤ
の寸法よりも小さな寸法を取り得る。
示も行わないが、例えば、折り畳み可能なドラムによって、あるいは膨張した状
態において所望の円環形状を取りかつ維持するために適切に補強された膨張可能
なチューブによって形成することができる。
、かかるカーカス構造体2の形成は、シール層10の可能な形成から開始する。
/またはカレンダによって製造される空気を通さないエラストマー材料製の少な
くとも1つのリボン状バンド12を、円環状支持体11のまわりに周方向に巻回
することによって好適に得ることができる。図1から理解できるように、リボン
状バンド12の巻回は、円環状支持体11の外面の断面プロフィルに従う連続的
に並んで配置される周方向巻き(circumferential turns)に実質的に従って行
われる。
自体の幾何学的回転軸線に対して半径方向の面に基づき切断した場合の、円環状
支持体の半断面によって示される形状を意味する。かかる幾何学的回転軸線は、
図示していないが、タイヤ、したがって製造されるカーカス構造体2の幾何学的
回転軸線と一致する。
のストリップ状部分13、14を配置することによって、円環状支持体11の上
に直接形成される。かかるストリップ状部分は、好ましくは3mm〜15mmの
範囲の幅を有する少なくとも1つの連続的なストリップ状要素2aから得られる
。
リール15aから供給される1つ以上の糸状要素15、好ましくは3本〜10本
の糸状要素15を本質的に備える。かかる糸状要素15は、延伸機それ自体を通
して未加硫のエラストマー材料を供給する押出装置17に結合された第1の延伸
機16を通して案内される。
とも特定される押出装置の部分を意味することが規定される。これには、製品に
よって通過されるいわゆる「ダイ」が設けられており、製品は、製品それ自体に
付与される幾何学的および寸法上の特性に従って形成かつ寸法決めされた出口ポ
ートに従って加工される。
て、延伸機の出口において連続的なストリップ状要素2aを生じさせる。かかる
ストリップ状要素2aは、その厚みに糸状要素自体が組み込まれる少なくとも1
つのエラストマー材料18の層によって形成されている。
れず、その表面の一方または両方から現れるように、糸状要素15を延伸機16
内に案内することができる。
直径の織り糸コード、または好ましくは0.3mm〜2.1mmの直径の金属コ
ードによって製造することができる。
3に提供するように、糸状要素15を連続的なストリップ状要素2a内に配置す
ることが有利である。
スプライ3の上で周方向に測定して、1cm当たり6本を越える糸状要素の密度
に従って配置することができる。いずれの場合も、隣接したワイヤの間に適切な
ゴム被覆を可能にし得るために、糸状要素それ自体の直径の1.5倍以上の中心
間の距離に従って、ストリップ状要素2a内に糸状要素15を配置するように配
慮することが好ましい。
装置17aを通して配置装置上に好適に案内することができ、この配置装置の構
造および作動特性は、本出願人と同一の名前でなされた欧州特許第928680
A号により詳細に記載され、その内容は本出願に含まれると考慮される。
長さのストリップ状部分13、14を得ることができる。
を円環状支持体11の上に置き、円環状支持体それ自体の断面プロフィルの周囲
の「U字」形状に従ってストリップ状部分を形成する。その結果、ストリップ状
部分13、14内に、互いに軸方向に隔たった位置において円環状支持体11の
軸線に向かって半径方向に展開する2つの側部分19、20と、この側部分の間
の半径方向外側位置に延在するクラウン部分21、22とが識別できるようにな
る。
によって、円環状支持体11それ自体の上にシール層10が存在しない場合にも
、円環状支持体の表面におけるストリップ状要素13、14の確実な接着が保証
される。より詳しくは、ストリップ状部分13、14が、円環状支持体の断面プ
ロフィルの半径方向外側領域において円環状支持体11と接触するや否や、上述
の接着が現れる。
、円環状支持体それ自体に設けられた1つ以上の適切な穴を通して生成される吸
引作用によって、1つ以上のストリップ状部分13、14を円環状支持体11の
上に保持することができる。
転駆動することができる。その結果、各ストリップ状部分13、14は各切断動
作に続いて、先に配置されたストリップ状部分に関して周方向に離れた位置に配
置される。
倍に等しい周方向変位に対応する角度ピッチに従って、円環状支持体11の回転
が行われる。
面にありかつ円環状支持体11の外面の近くに位置する円周を指すことを指摘し
たい。
持体11それ自体の軸線を中心とするその最初の完全な一回転によって、第1の
シリーズのストリップ状部分13がその各々の幅の2倍に等しい周方向ピッチに
従って周方向に分布するように、その配置が決定される。したがって、図4が明
白に示しているように、第1のシリーズに属するストリップ状部分の一方と他方
との間に隙間「S」が残され、かかる隙間「S」は、少なくとも前記ストリップ
状部分それ自体のクラウン部分21において、前記ストリップ状部分と等しい幅
を有している。
に特に設計された「ビード」として知られているカーカス領域を形成することを
目的として、製造されるカーカスプライ3の内周縁の各々の近くに、前記延伸不
能な環状構造体4、より詳しくはその主要部分4aが付与される段階に続く。
環状インサート23を備える。かかる第1の環状インサート23は、円環状支持
体11の幾何学的回転軸線と同心の実質的に円形クラウンの形態で形成され、第
1のシリーズに属するストリップ状部分13によって提供される終端縁19aに
対して周方向内側位置に配置される。
された少なくとも1つの細長金属要素によって構成される。巻き23は、連続的
な螺旋、またはそれぞれが細長要素によって形成された同心のリングによって画
定することができる。
に組み合わされている。かかる第2の環状インサート24は、第1の環状インサ
ート23から適切な距離に並んでいる、同心に配置された環状部に実質的に従っ
て延在する。
て巻回された少なくとも1つの細長金属要素によって構成されることが好ましく
、巻き24は、連続的な螺旋、またはそれぞれが細長要素によって形成された同
心のループによって画定することができる。
ートそれ自体の最小の内半径と最大の外半径との差によって決定される)は、好
ましくは第1の環状インサート23の半径方向伸長よりも短く、より詳しくはそ
の1/3〜2/3の範囲にある。
て、48°〜55°のショア硬さDの硬さを有する、好ましくは熱可塑性のエラ
ストマー材料から製造される少なくとも1つの充填体25が間挿される。
5を形成することと、第1の充填体それ自体と、円環状支持体11の上に置かれ
たストリップ状部分13の終端縁19aに対して以前に付与された第1の環状イ
ンサートとを引き続き一体化することとを含む。
タイヤの回転軸線に対応する前記第1の環状インサートの幾何学的巻回軸線を中
心にして漸進的に増大する直径の円周に従って、並んだ関係で配置された同心の
巻き23aに従って少なくとも1つの細長要素を置くことによって、ストリップ
状部分13の終端縁19aに対して直接製造される。
の便利な手段の可能な補助によって行うことができる。
およびドラムそれ自体に以前に置かれた可能なシール層10の粘着性は、形成さ
れる個々の巻き23aの確実な位置決めを保証する。
材料から製造される連続的なストリップを付与することによって、充填体25を
環状係留インサート23に対して直接形成することができる。連続的なストリッ
プは、既にそれぞれの延伸機から出るときに、充填体25の最終的な断面形状を
提供することができる。もしくは、連続的なストリップは、充填体の断面よりも
小さな断面を提供し、充填体は、充填体25の最終的な形状を画定するために、
並んだ関係で配置されたおよび/または重なり合った多数の巻きに従ってストリ
ップそれ自体を付与することで得られる。
と同様の方法で、同心の巻き24aに従って細長要素を置くことによって、以前
に形成された充填体25の上に直接製造することができる。
ストリップ状部分14を置くことによって、カーカスプライ3の形成が完了する
。かかる第2のシリーズのストリップ状部分14は、連続的なストリップ状要素
2aを寸法を測って切断することによって得られ、第1のシリーズに属するスト
リップ状部分13について説明したのと同様の方法で円環状支持体11上に付与
される。
な部分13の間に、円環状支持体11の断面プロフィルの周囲の「U字」形態で
配置される。より詳しくは、第2のシリーズに属する各部分14は、第1のシリ
ーズに属する部分13のクラウン部分21の間に存在する隙間「S」を充填する
ように、その間に周方向に間挿されたそれぞれのクラウン部分22と、第1のシ
リーズに属する部分13の終端縁19aに関して軸方向に向かい合う位置におい
て、部分それ自体の終端縁20aを環状補強構造体4のそれぞれの主要部分4a
に重ね合うようにしている一対の側部分20とを具備する。
る方へ配向された頂点を有する実質的に三角形の形態に形成された断面プロフィ
ルを有し、第1のシリーズに属するストリップ状部分13の終端縁19aに向か
って配向された軸方向内側部と、第2のシリーズに属する部分14の終端縁20
aに向かって配向された軸方向外側部とを有する。
4aの半径方向外側のかど25aと、側部分それ自体とクラウン部分21との間
の移行領域との間に位置する長さにおいて、第1のシリーズに属する連続的な2
つの部分13の側部分19を部分的に覆うこともできる。
3aとして示されている。
分19、20の間の相互の収束のため、第1のシリーズに属する部分13の側部
分19の重なり合いまたは覆い、すなわち、重なり合い領域13aの周方向幅は
、各環状補強構造体4の主要部分4aの半径方向外側のかど25a近くにおける
最大幅から、側部分19、20とクラウン部分21、22との間の移行領域にお
ける零値まで漸進的に小さくなる。
をそれぞれ構成する糸状要素15のより均一な分布が望まれるならば、切断動作
の後に得られるストリップ状部分13、14の末端部に対応するその長手方向展
開部領域において、連続的なストリップ状要素2a上に偏向工程(deflection s
tep)を順次実施することができる。このようにして、各ストリップ状部分13
、14の展開部に拡大幅の領域が画定され、形成されたカーカスプライ3の内周
縁に対応して配置される。
2aの幅の増大がもたらされ、結果として、糸状要素15が互いに分離される。
このようにすることにより、各部分13、14の終端縁19a、20aは、周方
向内側末端部においてクラウン部分21、22の幅の2倍の幅を示すまで、その
幅を拡大することができ、その結果、各環状補強構造体4の主要部分4aのそれ
ぞれの内側部および外側部を完全に覆うようになる。
状ビード補強構造体4の形成が完了する。
に関して並んで共軸に配置されたそれぞれの環状部に実質的に従って延在する、
第3の周方向に延伸不能な環状インサートが形成される。
された少なくとも1つの細長金属要素によって構成され、巻き26aは、連続的
な螺旋またはそれぞれが細長要素によって形成された同心のループによって画定
することができる。さらに、第3の環状インサートはまた、その半径方向伸長(
環状インサートそれ自体の最小の内半径と最大の外半径との差によって決定され
る)が、第1の環状インサート23の半径方向伸長よりも短く、好ましくはその
1/3〜2/3の範囲にあることが好ましい。
かる第3のインサート26は、第2のシリーズに属するストリップ状部分14の
終端縁20aに対して、例えば各細長要素の巻回を終端縁それ自体に対し直接行
うことによって、付与される。
第2の環状インサート24と第3の環状インサートとの間に好適に包み込まれる
。
ート26から半径方向に離れる方へ延在するエラストマー材料製の補助充填体2
7の付加も提供される。
。
た実施形態では、それぞれ交差する配向を有するコードを提供する第1および第
2のベルトストリップ6a、6bを本質的に具備する。これらのベルトストリッ
プには、補助ベルトストリップ7が重ね合わせられる。かかる補助ベルトストリ
ップ7は、例えば、第1および第2のベルトストリップ6a、6bの上に並んで
軸方向に配置された巻きに従って、少なくとも1本の連続的なコードを巻回する
ことによって形成される。
る。これらは、同様に、当業者に好便な任意の方法で得ることができる。
ベルト構造体、サイドウォールおよびトレッドバンドの実施形態は、本出願人と
同一名義人による欧州特許第919406Aに記述されている。
の好便な方法で実施し得る加硫段階を受けさせることができる。
と比較して処理時間を著しく短縮しつつ、タイヤ全体を好適に形成し得る円環状
支持体の上に直接形成することができる。
において、構造的強度(特に、より大きな構造上の強度が通常必要とされる、サ
イドウォールとビードの近くにおける構造的強度)、ならびに挙動(特にカーブ
走行時に生じるスリップスラスト力(the drift thrusts)の影響に関連する挙
動)の面で、著しい改良の達成を可能にし、他方で、単一プライのカーカス構造
体に典型的に関連したすべての利点が得られる。
ライに一体化される方法によって、ビードおよびサイドウォールの領域における
タイヤ1の優れた構造的強度がさらに増大される。
、24、26が存在することは、異なったシリーズのストリップ状部分13、1
4に属する糸状要素15に優れた「結合」を提供する。これによって、カーカス
構造体2は、この目的のために、むしろ従来技術で用いられている、環状補強構
造体4の周囲にループとして巻回される通常「フリッパ」と呼ばれる追加のスト
リップ状インサートの使用を必要とすることなく、タイヤ1のビードに対応する
領域においてさらに補強される。
び第3の環状インサートが存在することは、環状インサートそれら自体について
第1の環状インサートと比較して過度の半径方向展開部を必要とすることなく、
ビードの特別な強さをもたらす。かくして、第2および第3のインサート24、
26の半径方向展開部の低減によって、例えば、補助充填体27の挿入を可能に
するためのスペースを獲得できる。かかる補助充填体27は、強度および自立性
能(self-support capacity)の増大をタイヤ全体に与えるために設けることが
できる。
造体の過度の剛性を伴うことなく好適に達成されている。クラウン部分では、単
一プライ3の部分が相互の重なり合いなく周方向に並んで配置されているからで
ある。この観点は、高性能のロープロファイルタイヤに関して特に有利である。
高性能のロープロファイルタイヤでは、タイヤが伝達しなければならないトルク
値が高いこともあり、サイドウォールの構造的強度が極めて重大な事項であるか
らである。
部分分割斜視図である。
続的なストリップ状要素の製造を示す図面である。
のストリップ状部分の配置順序の概略部分斜視図である。
ら付与された延伸不能な環状補強構造体の主要部分の部分斜視図である。
る補助充填体とを付与した後のカーカス構造体の部分斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 自動車ホイールのタイヤ用のカーカス構造体であって、 カーカス構造体(2)の周方向展開部に沿って連続的に配置された第1および
第2のシリーズのストリップ状部分(13、14)を備える少なくとも1つのカ
ーカスプライ(3)であって、前記ストリップ状部分の各々が実質的に「U」字
形状に従って延在し、長手方向にかつ互いに平行に配置されると共に未加硫のエ
ラストマー材料の少なくとも1つの層(18)によって少なくとも部分的に被覆
された少なくとも2つの糸状要素(15)を備える、少なくとも1つのカーカス
プライ(3)と、 カーカスプライ(3)のそれぞれの内周縁の近くで各々が係合された一対の環
状補強構造体(4)と、を具備するカーカス構造体において、 前記環状補強構造体(4)の各々が、 第1のシリーズに属する部分(13)の終端縁(19a)に向かって配向され
た軸方向内側部と、第2のシリーズに属する部分(14)の終端縁(20a)に
向かって配向された軸方向外側部を備える少なくとも1つの主要部分(4a)と
、 前記環状構造体自体の前記主要部分(4a)と向かい合う位置で、第2のシリ
ーズに属するストリップ状部分(14)の終端縁(20a)に対して配置された
少なくとも1つの付加部分(24)と、を備え、 前記主要部分が、 カーカス構造体(2)に共軸に配置されかつカーカスプライ(3)の内周縁に
隣接して配置された環状部の形態で実質的に形づくられ、同心の巻き(23a)
に従って延在する少なくとも1つの細長要素によって形成される、周方向に延伸
不能な第1の環状インサート(23)と、 第1の環状係留インサート(23)に一体化された側面を有するエラストマー
材料製の充填体(25)と、 環状部の形態で実質的に形づくられ、同心の巻き(23a)に従って延在する
少なくとも1つの細長要素によって形成され、充填体(25)に対して軸方向に
並んでおりかつ第1の環状インサート(23)に関して側方に向かい合う位置に
おいてカーカス構造体(2)と共軸に配置される、周方向に延伸不能な第2の環
状インサート(24)と、を備え、 付加部分(24)が、周方向に延伸不能な少なくとも1つの第3の環状インサ
ート(26)を備えており、かかる第3の環状インサート(26)が、円形のク
ラウンの形態で実質的に形づくられ、同心の巻きに従って延在する少なくとも1
つの細長要素によって形成され、カーカス構造体(2)に共軸に配置されかつカ
ーカスプライ(3)の内周縁に隣接して配置されていることを特徴とするカーカ
ス構造体。 - 【請求項2】 前記第1および第2のシリーズのストリップ状部分(13、
14)が、カーカス構造体の周方向展開部全体に沿って交互の順序で配置される
、請求項1に記載のカーカス構造体。 - 【請求項3】 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、軸方向に相
互に離間された位置において前記カーカス構造体の幾何学的軸線に実質的に向か
って展開する2つの側部(19、20)と、該側部(19、20)の間の半径方
向外側位置に延在するクラウン部分(21、22)とを備え、 前記第1および第2のシリーズの部分(13、14)にそれぞれ属するクラウ
ン部分(21、22)が、カーカス構造体(2)の周方向展開部に沿って互いに
並んで配置される、請求項2に記載のカーカス構造体。 - 【請求項4】 前記第3および第2の環状インサート(24、26)の各々
が、第1の環状インサート(23)の半径方向伸長よりも小さな半径方向伸長を
呈することを特徴とする、請求項1に記載のカーカス構造体。 - 【請求項5】 周方向に延伸不能な第3の環状インサート(26)が、周方
向に延伸不能な第1の環状インサート(23)の半径方向伸長の1/3〜2/3
の範囲のより小さな半径方向伸長を呈する、請求項4に記載のカーカス構造体。 - 【請求項6】 周方向に延伸不能な第2の環状インサート(24)が、周方
向に延伸不能な第1の環状インサート(23)の半径方向伸長の1/3〜2/3
の範囲のより小さな半径方向伸長を呈する、請求項4に記載のカーカス構造体。 - 【請求項7】 更にエラストマー材料製の補助充填体(27)を具備し、か
かる補助充填体(27)は、前記少なくとも1つのカーカスプライに対して軸方
向外側位置に配置され、前記第3の環状インサート(26)から離れて半径方向
に延在する、請求項1に記載のカーカス構造体。 - 【請求項8】 前記補助充填体(27)の硬度値が、充填体(25)の硬度
に実質的に等しい、請求項6に記載のカーカス構造体。
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