JP2003518518A - 変性アルキルベンゼンスルホネートを含んでなる水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物 - Google Patents

変性アルキルベンゼンスルホネートを含んでなる水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物

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JP2003518518A JP2000594882A JP2000594882A JP2003518518A JP 2003518518 A JP2003518518 A JP 2003518518A JP 2000594882 A JP2000594882 A JP 2000594882A JP 2000594882 A JP2000594882 A JP 2000594882A JP 2003518518 A JP2003518518 A JP 2003518518A
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ランダル、アラン、ワトソン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を包含する硬質表面洗浄組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、本来水性であり、組成上のパラメータ、特に2/3−フェニルイン
デックスおよび2−メチル−2−フェニルインデックス、を調整することにより
、用途に合わせた特定の種類の改良されたアルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物を包含する、ヘビーデューティー液体洗濯用洗剤製品に関する。
【0002】 発明の背景 歴史的には、高度に分岐したアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤、例え
ばテトラプロピレンを基剤とする、「ABS」または「TPBS」と呼ばれる界
面活性剤、が洗剤に使用された。しかし、これらの材料は生物分解性が非常に乏
しいことが分かった。アルキルベンゼンスルホネートの製造方法は、できるだけ
直線状になる様に長年にわたって改良されており、そのために頭字語「LAS」
が付いている。アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤製造技術の大部分はこ
の目的に向けられている。今日使用されている、関連するすべての大規模な、商
業的なアルキルベンゼンスルホネート製法は直線状アルキルベンゼンスルホネー
トに向けられている。しかし、直線状アルキルベンゼンスルホネートにも制限が
無い訳ではなく、例えば硬水および/または冷水洗浄特性に関して改良されれば
、より好ましいであろう。硬水地域で使用する場合、直線状アルキルベンゼンス
ルホネートでは良好な洗浄結果が得られないことが多い。
【0003】 アルキルベンゼンスルホネートに制限がある結果、日用の洗浄処方物は、優れ
たアルキルベンゼンスルホネートに必要とされるよりも、より大量の共界面活性
剤、ビルダー、および他の添加剤を包含しなければならない場合が多い。
【0004】 アルキルベンゼンスルホネート洗剤の技術では、これらの組成物のほとんどす
べての態様に対して有利なこと、および不利なことの両方を開示する文献が著し
く大量に存在する。その上、使用条件下、特に硬度寛容度の分野におけるLAS
の作用の機構に関して、多くの間違った開示や技術的な誤認があると考えられる
。その様な文献の量のために、この技術全体の価値が下がっており、反復実験を
行なわずに、使い物にならない開示から有用な開示を選択することが困難になっ
ている。現状技術をさらに理解するためには、直線状LASの未解決の問題を解
決するにはどちらの道を行けば良いのかが不明であるのみならず、生物分解の理
解だけではなく、硬度の存在下におけるLASの作用の基本的な機構においても
、ある程度の誤認が存在することを認識すべきである。
【0005】 また、現在市販されている、実質的に線状のアルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤は、確認および分析するのに比較的簡単な組成物であるのに対し、分岐
した、および線状のアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤の両方を含む組成
物は複雑である。一般的に、その様な組成物は非常に多種多様であり、脂肪族鎖
上の多くの位置のどこでも1種以上の異なった種類の分岐を含むことがある。そ
の様な混合物中では、非常に多くの、例えば数百種類の異なった化学物質が可能
である。従って、洗剤組成物中でより効果的に洗浄し、同時に生物分解性のまま
である様に、その様な組成物を改良しようとしても、膨大な量の面倒な実験を行
なわなければならない。この努力を成し遂げるには、処方者の知識が最も重要で
ある。
【0006】 アルキルベンゼンスルホネート製造で現在解決されていないさらに別の問題は
、現在のLAB原料をより効率的に使用することである。性能の観点および経済
的な観点の両方から、特定の望ましい種類の分岐した炭化水素をより効果的に利
用することが非常に好ましい。
【0007】 特に、優れた洗浄、硬度寛容度、十分な生物分解性、およびコストの一つ以上
の優位性を与える界面活性剤混合物に関して、アルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤混合物をさらに改良することが依然として必要とされている。
【0008】 背景技術 米国特許第5,659,099号、第5,393,718号、第5,256,
392号、第5,227,558号、第5,139,759号、第5,164,
169号、第5,116,794号、第4,840,929号、第5,744,
673号、第5,522,984号、第5,811,623号、第5,777,
187号、国際特許第WO9,729,064号、第WO9,747573号、
第WO9,729,063号、米国特許第5,026,933号、第4,990
,718号、第4,301,316号、第4,301,317号、第4,855
,527号、第4,870,038号、第2,477,382号、ヨーロッパ特
許第466,558号、1/15/92、第469,940,号、2/5/92
、FR2,697,246号、4/29/94、SU793,972号、1/7
/81、米国特許第2,564,072号、第3,196,174号、第3,2
38,249号、第3,355,484明細書、第3,442,964明細書、
第3,492,364明細書、第4,959,491明細書、国際特許第WO8
8/07030号、9/25/90、米国特許第4,962,256号、第5,
196,624号、第5,196,625号、ヨーロッパ特許第364,012
B号、2/15/90、米国特許第3,312,745号、第3,341,61
4号、第3,442,965号、第3,674,885号、第4,447,66
4号、第4,533,651号、第4,587,374号、第4,996,38
6号、第5,210,060号、第5,510,306号、国際特許第WO95
/17961号、7/6/95、第WO95/18084号、米国特許第5,5
10,306号、第5,087,788号、第4,301,316号、第4,3
01,317号、第4,855,527号、第4,870,038号、第5,0
26,933号、第5,625,105号および第4,973,788号の各明
細書。「Surfactant Science」シリーズ、Marcel Dekker, New York, 1996 の56
巻、特に第2章、題名「Alkylarylsulfonates: History, Manufacture, Analysis and Environmental Properties」、39〜108頁、「Surfactant Science」シリ
ーズ、Marcel Dekker, New York, 1998 の73巻、および「Surfactant Science」
シリーズ、Marcel Dekker, New York, 1992 の40巻参照。審査中の米国特許出
願第60/053,319号、代理人書類番号6766P、1997年7月21
日提出、第60/053,318号、代理人書類番号6767P、1997年7
月21日提出、第60/053,321号、代理人書類番号6768P、199
7年7月21日提出、第60/053,209号、代理人書類番号6769P、
1997年7月21日提出、第60/053,328号、代理人書類番号677
0P、1997年7月21日提出、第60/053,186号、代理人書類番号
6771P、1997年7月21日提出、およびその中に引用されている技術も
参照。ここに参照する文献全体を参考として含める。
【0009】 発明の概要 本発明は、変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を含んでなる
水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物を提供する。
【0010】 特に、本発明は水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物を含んでなる。
【0011】 本発明の水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、非イオン系洗浄界面活
性剤、陰イオン系洗浄界面活性剤、双生イオン系洗浄界面活性剤、アミンオキシ
ド洗浄界面活性剤、およびそれらの混合物から選択された界面活性剤を含んでな
る界面活性剤系を含むのが好ましい。
【0012】 詳しくは、本発明の第一実施態様は、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成
物を含んでなり、該水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、 (i)組成物の約5〜約70重量%の変性アルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤混合物{該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、 (a)界面活性剤混合物の約60〜約95重量%、好ましくは約65〜約9
0重量%、より好ましくは約70〜約85重量%の、下記の式(I)を有する分
岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化7】 [式中、Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、該Lは2個の
メチル末端基を有し、該LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、該分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、好ましくは少な
くとも3種類の、所望によりそれより多くの、該式(I)の陰イオンの分子量が
異なった該分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み、該分岐したアルキル
ベンゼンスルホネートの混合物は、 − R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14
であり、 − 平均脂肪族炭素含有量(すなわちR、LおよびRに関してであり、Aは
除外する)が約10.0〜約14.0、好ましくは約11.0〜約13.0、よ
り好ましくは約11.5〜約12.5炭素原子であり、Mは陽イオンまたは陽イ
オン混合物であり、好ましくはMはH、Na、K、Ca、Mgおよびそれらの混
合物から選択され、より好ましくはMはH、Na、K、およびそれらの混合物か
ら選択され、さらに好ましくはMはH、Na、およびそれらの混合物から選択さ
れ、Mは原子価がqであり、典型的には1〜2、好ましくは1であり、aおよび
bは、該分岐したアルキルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択
された整数であり(aは典型的には1〜2、好ましくは1であり、bは1である
)、RはC〜Cアルキル、好ましくはC〜Cアルキル、より好ましく
はメチルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択され(好ましくは
HおよびC〜Cアルキル、より好ましくはHおよびメチルから選択されるが
、ただし、該分岐したアルキルベンゼンスルホネートの少なくとも約0.5、よ
り好ましくは0.7、より好ましくは0.9〜1.0モル画分で、RはHであ
る)、Aはベンゼン部分であり(典型的には、Aは−C部分であり、式(
I)のSO部分はL部分に対してパラ位置にあるが、ある比率で、通常は約5
重量%以下、好ましくは0〜5重量%の比率で、SO部分はLに対してオルト
位置にある)]、および (b)界面活性剤混合物の約5〜約40重量%、好ましくは約10〜約35
重量%、より好ましくは約15〜約30重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化8】 [式中、a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および
水素からなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分
であり、該Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、該Y
は平均脂肪族炭素含有量が約10.0〜約14.0、好ましくは約11.0〜約
13.0、より好ましくは約11.5〜約12.5炭素原子である] を含んでなり、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに
、2/3−フェニルインデックスが約275〜約10,000、好ましくは約3
50〜約1200、より好ましくは約500〜約700であり、やはり好ましく
は、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、2−メチル−2
−フェニルインデックスが約0.3未満、好ましくは約0.2未満、より好まし
くは約0.1未満、さらに好ましくは0〜0.05であることを特徴とする}、 (ii)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、 (iii)約30%〜約95%の水性液体キャリヤー を含んでなり、該組成物はさらに、2/3−フェニルインデックスが約275〜
約10,000であることを特徴とする。
【0013】 本発明の第二の実施態様では、多くの別の態様、例えば本発明の新規な変性ア
ルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物と1種以上の他のアルキルベンゼ
ンスルホネート界面活性剤のブレンド処理である態様、を意図している。実際に
は、その様なブレンド処理は、通常、スルホン化および洗剤処方の前に行なわれ
るが、その結果得られるのは、新規な変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤と他の公知のアルキルベンゼンスルホネートのブレンドを含む水性ヘビーデ
ューティー洗濯用洗剤組成物である。本発明のその様な別の実施態様は、ここで
「中程度の2/3−フェニル界面活性剤系」と呼ばれる材料を包含するが、これ
らに限定するものではない。その様な界面活性剤系は実質的に、効果的な量の変
性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を、他の公知のアルキルベンゼンス
ルホネートと共に含むが、組成物全体の特殊な2/3−フェニルインデックスを
前提とする。その様な水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、 (i)組成物の約0.1〜約95重量%の中程度の2/3−フェニル界面活性剤
系{該中程度の2/3−フェニル界面活性剤系は、実質的に、 (1)界面活性剤系の1重量%(好ましくは少なくとも約5重量%、より好ま
しくは少なくとも約10重量%)〜約60重量%(好ましくは約50重量%未満
、より好ましくは約40重量%未満)の第一アルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤[該第一アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は変性アルキルベンゼ
ンスルホネート界面活性剤混合物であり、該界面活性剤混合物は、 (a)界面活性剤混合物の約60〜約95重量%の、下記の式(I)を有す
る分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化9】 (式中、Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、該Lは2個の
メチル末端基を有し、該LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、該分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、該式(I)の陰
イオンの分子量が異なった該分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み、該
分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 − R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 − 平均脂肪族炭素含有量が約10.0〜約14.0炭素原子であり、Mは原子
価がqである陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、該分岐した
アルキルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり
、RはC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選
択され、Aはベンゼン部分である)、および (b)界面活性剤混合物の約5〜約40重量%の、下記の式(II)を有する分
岐していないアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化10】 (式中、a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および
水素からなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分
であり、該Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、該Y
は平均脂肪族炭素含有量が約10.0〜約14.0である) を含んでなり、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに
、2/3−フェニルインデックスが約275〜約10,000であることを特徴
とする]、および (2)界面活性剤系の40重量%(好ましくは少なくとも約50重量%、より
好ましくは少なくとも約60重量%)〜約99重量%(好ましくは約95重量%
未満、より好ましくは約90重量%未満)の第二アルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤[該第二アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は、該変性アルキ
ルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物(1)以外のアルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤混合物であり(典型的には、該第二アルキルベンゼンスルホネ
ート界面活性剤は、市販のC10〜C14線状アルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤、例えばDETAL(商品名)製法LASまたはHF製法LASであるが、
一般的に、市販のすべての線状(LAS)または分岐した(ABS、TPBS)
型を使用できる)、該第二アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は2/3−
フェニルインデックスが約75〜約160である] からなるが、ただし、該中程度の2/3−フェニル界面活性剤系は2/3−フェ
ニルインデックスが約160〜約275(好ましくは約170〜約265、より
好ましくは約180〜約255)である}、 (ii)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、および (iii)約30%〜約95%の水性液体キャリヤー を包含する。
【0014】 特に、本発明の第三の実施態様は、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物
を含んでなり、該水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、 (i)(I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程、 (II)(I)の生成物をスルホン化する工程、および (III)(II)の生成物を中和させる工程 を含んでなる製法の生成物を含んでなる変性アルキルベンゼンスルホネ
ート界面活性剤混合物{該アルキル化剤混合物は、 (a)アルキル化剤混合物の約1〜約99.9重量%の分岐したC
20モノオレフィン[該分岐したモノオレフィンは、式RLR(式中、L
は、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、2個の末端メチルを含み
、RはC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選
択される)の分岐したパラフィンを脱水素化することにより形成される分岐した
モノオレフィンの構造と同等の構造を有する]、および (b)アルキル化剤混合物の約0.1〜約85重量%のC〜C20
状脂肪族オレフィン を含んでなり、該アルキル化剤混合物は、該C〜C20範囲内で少なくとも2
種類の異なった炭素数を有する該分岐したC〜C20モノオレフィンを含み、
平均炭素含有量が約9.0〜約15.0炭素原子であり、該成分(a)と(b)
の重量比が少なくとも約15:85である}、 (ii)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、 (iii)約30%〜約95%の水性液体キャリヤー を含んでなり、該組成物はさらに、2/3−フェニルインデックスが約275〜
約10,000であることを特徴とする。
【0015】 特に、本発明の第四の実施態様は、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物
を含んでなり、該水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、 (i)実質的に、順に (I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程、 (II)(I)の生成物をスルホン化する工程、および (III)(II)の生成物を中和させる工程 を含んでなる製法の生成物からなる変性アルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤混合物{該アルキル化剤混合物は、 (a)アルキル化剤混合物の約1〜約99.9重量%の、 (A)C〜C20内部モノオレフィンRLR(式中、Lは、炭
素および水素からなり、2個の末端メチルを含む非環式オレフィン系部分である
)、 (B)C〜C20アルファモノオレフィンRAR(式中、
Aは、炭素および水素からなり、1個の末端メチルおよび1個の末端オレフィン
系メチレンを含む非環式アルファオレフィン系部分である)、 (C)C〜C20ビニリデンモノオレフィンRBR(式中、B
は、炭素および水素からなり、2個の末端メチルおよび1個の内部オレフィン系
メチレンを含む非環式ビニリデン部分である)、 (D)C〜C20第1級アルコールRQR(式中、Qは、炭素
、水素および酸素からなり、1個の末端メチルを含む非環式脂肪族第1級末端ア
ルコール部分である)、 (E)C〜C20第1級アルコールRZR(式中、Zは、炭素
、水素および酸素からなり、2個の末端メチルを含む非環式脂肪族第1級非末端
アルコール部分である)、および (F)それらの混合物 からなる群から選択された分岐したアルキル化剤(その際、(A)〜(F)のい
ずれかで、該RはC〜Cアルキルであり、該RはHおよびC〜C
ルキルから選択される)、および (b)アルキル化剤混合物の約0.1〜約85重量%の、C〜C20 線状脂肪族オレフィン、C〜C20線状脂肪族アルコールおよびそれらの混合
物から選択されたC〜C20線状アルキル化剤 を含んでなり、該アルキル化剤混合物は、該C〜C20範囲内で少なくとも2
種類の異なった炭素数を有する該分岐したアルキル化剤を含み、平均炭素含有量
が約9.0〜約15.0炭素原子であり、該成分(a)と(b)の重量比が少な
くとも約15:85である}、 (ii)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、および (iii)約30%〜約95%の水性液体キャリヤー を含んでなり、該組成物はさらに、2/3−フェニルインデックスが約275〜
約10,000であることを特徴とする。
【0016】 特に、本発明の第五の実施態様は、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物
を含んでなり、該水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物は、 (i)組成物の約0.01〜約95重量%の変性アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤混合物[該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は
、 (a)界面活性剤混合物の約60〜約95重量%の、下記の式(I)を有
する分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化11】 (式中、Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、該Lは2個の
メチル末端基を有し、該LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、該分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、該式(I)の陰
イオンの分子量が異なった該分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み、該
分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 − R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 − 平均脂肪族炭素含有量が約10.0〜約14.0炭素原子であり、Mは原子
価がqである陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、該分岐した
アルキルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり
、RはC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選
択され、Aはベンゼン部分である)、および (b)界面活性剤混合物の約5〜約40重量%の、下記の式(II)を有する分
岐していないアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化12】 (式中、a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および
水素からなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分
であり、該Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、該Y
は平均脂肪族炭素含有量が約10.0〜約14.0である) を含んでなり、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに
、2/3−フェニルインデックスが約275〜約10,000であることを特徴
とし、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は2−メチル−2
−フェニルインデックスが約0.3未満である]、 (ii)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、 (iii)約30%〜約95%の水性液体キャリヤー、および (iv)組成物の約0.00001%〜約99.9%の、(i)の陰イオン系界面
活性剤以外の陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、双生イオン系界面
活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤およびそれらの混
合物からなる群から選択された界面活性剤 を含んでなり、該組成物はさらに2/3−フェニルインデックスが約275〜約
10,000であることを特徴とするが、ただし、該組成物が、該変性アルキル
ベンゼンスルホネート界面活性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスル
ホネート界面活性剤を含んでなる場合、該組成物はさらに、全体的な2/3−フ
ェニルインデックスが少なくとも約200であることを特徴とし、該全体的な2
/3−フェニルインデックスは、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性
剤混合物および該組成物に加えるべき該いずれかの他のアルキルベンゼンスルホ
ネートのブレンドに対して、ここに規定する2/3−フェニルインデックスを測
定することにより決定し、該ブレンドは、測定の目的には、該組成物の成分の他
のいずれにも露出していない該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混
合物および該他のアルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製すること
を条件とし、さらに、該組成物が、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホンゼンスルホネート界面活
性剤を含んでなる場合、該組成物はさらに、全体的な2−メチル−2−フェニル
インデックスが約0.3未満であることを特徴とし、該全体的な2−メチル−2
−フェニルインデックスは、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混
合物および該組成物に加えるべき該いずれかの他のアルキルベンゼンスルホネー
トのブレンドに対して、ここに規定する2−メチル−2−フェニルインデックス
を測定することにより決定し、該ブレンドは、測定の目的には、該組成物の成分
の他のいずれにも露出していない該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性
剤混合物および該他のアルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製する
ことを条件とする。
【0017】 ここに規定する洗剤組成物は、組成物の約1〜約80重量%の他の洗剤成分、
例えばビルダー、酵素、着色剤、漂白剤、漂白活性剤、着色スペックル、有機洗
剤ビルダー、無機アルカリ度供給源およびそれらの混合物、も含んでなる。
【0018】 本発明の上記の実施態様および他の態様は、下記の詳細な説明に、より詳しく
説明し、例示する。
【0019】 他に指示がない限り、百分率、比率および割合はすべて重量で表示する。他に
指示がない限り、温度はすべて摂氏度(℃)で表示する。ここに引用する文献は
すべて、その関連する部分で、ここに参考として含める。
【0020】 発明の詳細な説明 本発明の水性液体洗剤組成物は変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤
混合物を含んでなる。変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物の必
須成分および所望により使用する成分、および本水性液体洗剤組成物の他の所望
により使用する材料、並びに組成物の形態、製造および使用は、以下に詳細に説
明する(他に指示がない限り、濃度および比はすべて重量で表示する)。ところ
で、本発明は、完全に従来の液体洗剤組成物、例えばいずれかの製法により製造
された線状アルキルベンゼンスルホネートだけを基剤とする、あるいは公知の許
容できない位に分岐したアルキルベンゼンスルホネート、例えばABSまたはT
PBS、だけを基剤とする液体洗剤組成物、は包含しない。
【0021】 本発明の洗剤組成物が該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物
以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を含んでなる場合(
例えば、1種以上の市販の、特に線状の、典型的にはC10〜C14の、アルキ
ルベンゼンスルホネート界面活性剤を洗剤組成物中に混合する結果)、該組成物
はさらに、全体的な2/3−フェニルインデックスが少なくとも約200、好ま
しくは少なくとも約250、より好ましくは少なくとも約350、さらに好まし
くは少なくとも約500であることを特徴とするのが好ましく、該全体的な2/
3−フェニルインデックスは、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤
混合物および該組成物に加えるべき該いずれかの他のアルキルベンゼンスルホネ
ートのブレンドに対して、ここに規定する2/3−フェニルインデックスを測定
することにより決定し、該ブレンドは、測定の目的には、該組成物の成分の他の
いずれにも露出していない該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
物および該他のアルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製し、さらに
、該組成物が、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物以外のい
ずれかのアルキルベンゼンスルホンゼンスルホネート界面活性剤を含んでなる場
合(例えば、1種以上の市販の、特に線状の、典型的にはC10〜C14の、ア
ルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を組成物中に混合する結果)、該組成物
はさらに、全体的な2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.3未満、好
ましくは0〜0.2、より好ましくは約0.1以下、さらに好ましくは約0.0
5以下であることを特徴し、該全体的な2−メチル−2−フェニルインデックス
は、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物および該組成物に加
えるべき該いずれかの他のアルキルベンゼンスルホネートのブレンドに対して、
ここに規定する2−メチル−2−フェニルインデックスを測定することにより決
定し、該ブレンドは、測定の目的には、該組成物の成分の他のいずれにも露出し
ていない該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物および該他のア
ルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製することを条件とする。これ
らの条件はやや異例である様にも思われるが、全体的な洗浄性能に関して、経済
的であるが、あまり好ましくない多くの方法、例えば変性アルキルベンゼンスル
ホネート界面活性剤を従来の線状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤と、
合成の際または洗剤組成物に処方する際に混合すること、を包含する本発明の精
神および範囲には一致している。その上、洗剤分析の専門家には良く知られてい
る様に、多くの洗剤補助成分(常磁性材料および場合により水も)は、以下に記
載するアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物のパラメータを測定する
方法を妨害することがある。そのため、分析は、材料を組成物に混合する前に、
乾燥材料に対して行なうべきである。
【0022】 さらに、本発明は、有用なヒドロトロピー剤前駆物質および/またはヒドロト
ロピー剤、例えばC〜Cアルキルベンゼン、より典型的にはトルエン、クメ
ン、キシレン、ナフタレン、またはその様な材料のいずれかのスルホン化された
誘導体、少量の他の材料、例えば三分岐したアルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤、ジアルキルベンゼンおよびそれらの誘導体、ジアルキルテトラリン、湿
潤剤、処理助剤、等の添加を包含する。無論、ヒドロトロピー剤を除いて、本発
明では、その様な材料のいずれかを包含することは一般的ではない。無論、同様
に、その様な材料(分析方法を妨害する場合)は、分析目的に使用する組成物の
試料には包含しない。
【0023】 本発明の第一の実施態様による好ましい変性アルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤混合物は、H、Na、Kおよびそれらの混合物から選択されたMを有し
、該a=1、該b=1、該q=1であり、該変性アルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤混合物は2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.3未満、好
ましくは約0.2未満、より好ましくは0〜約0.1である。
【0024】 その様な変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、触媒として
、少なくとも部分的に酸性形態にあるモルデナイト、オフレタイトおよびH-ZSM-
12から選択されたゼオライト、好ましくは酸性モルデナイト(一般的に、特定形
態のゼオライトベータを代用できるが、好ましくはない)、を使用する製法の生
成物として製造することができる。それらの製造、並びに好適な触媒に関する実
施態様は、すべて以下に詳細に説明する。
【0025】 本発明の第一の実施態様による別の好ましい洗剤組成物では、該変性アルキル
ベンゼンスルホネート界面活性剤混合物が、実質的に該(a)と(b)の混合物
からなり、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物の該2−メチ
ル−2−フェニルインデックスが約0.1未満であり、該平均脂肪族炭素含有量
が約11.5〜約12.5炭素原子であり、該Rがメチルであり、該RがH
およびメチルから選択されるが、ただし、該分岐したアルキルベンゼンスルホネ
ートの少なくとも約0.7モル画分でRはHであり、R、LおよびRにお
ける炭素原子の該総数は10〜14であり、さらに、分岐していないアルキルベ
ンゼンスルホネートの該混合物中で、該Yは炭素原子の総数が10〜14であり
、該分岐していないアルキルベンゼンスルホネートの該平均脂肪族炭素含有量が
約11.5〜約12.5炭素原子であり、該MはH、Naおよびそれらの混合物
から選択された1価の陽イオンまたは陽イオン混合物である。
【0026】 定義 メチル末端基 用語「メチル末端」および/または「末端メチル」は、アルキ
ル部分における末端炭素原子である炭素原子を意味する、すなわちそれぞれ式(
I)および式(II)のLおよび/またはYは、常に3個の水素原子と結合している
。すなわち、これらの原子はCH基を形成する。これを分かり易く説明するた
めに、下記の構造は、アルキルベンゼンスルホネートにおける2個の末端メチル
基を示す。
【0027】
【化13】 ここで用語「AB」は、他の条件なしに使用する場合、いわゆる「硬質」また
は非生物分解性の、スルホン化により「ABS」を形成する「アルキルベンゼン
」に対する略号である。ここで用語「LAB」は、生物分解性がより高く、スル
ホン化により線状アルキルベンゼンスルホネート、つまり「LAS」を形成する
、現在市販されている「線状アルキルベンゼン」に対する略号である。ここで用
語「MLAS」は本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート混合物の略号であ
る。
【0028】 不純物 本界面活性剤混合物は、好ましくは、三分岐した不純物、ジアルキルテトラリ
ン不純物およびそれらの混合物から選択された不純物を実質的に含まない。「実
質的に含まない」は、その様な不純物の量が、組成物の洗浄効果に好ましい、ま
たは好ましくない影響を及ぼすには不十分であることを意味する。典型的には、
不純物は約5%未満、好ましくは約1%未満、より好ましくは約0.1%以下で
ある、すなわち典型的にはどの不純物も実質的に検出されない。
【0029】 構造例 本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物および
得られる洗剤組成物の考えられる複雑さを分かり易く説明するために、下記の構
造(a)〜(v)により、式(I)の多くの好ましい化合物の幾つかを例示する
。これらの例は、組成物全体を構成する数百の可能な好ましい構造のほんの一部
であり、本発明を限定するものではない。
【0030】
【化14】 構造(w)および(x)は、本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤混合物およびそこから得られる洗剤組成物中に、上記の好ましい種類の構
造より低いレベルで存在し得る、式(I)のあまり好ましくない化合物を示すが
、これらに限定するものではない。
【0031】
【化15】 構造(y)、(z)および(aa)は、好ましくはないが、本発明の変性アル
キルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物およびそこから得られる洗剤組成物
中に存在し得る、おおまかに言って式(I)に入る化合物を示すが、これらに限
定するものではない。
【0032】
【化16】 構造(bb)は、式(I)には入らないが、不純物として存在し得る、三分岐
した構造を示す。
【0033】 好ましくは、本変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、変性
アルキルベンゼン(良く知られているテトラプロピレンまたはAB型以外)のス
ルホン化生成物であり、その際、変性アルキルベンゼンは、酸性モルデナイト型
触媒またはここに規定する他の好適な触媒の上で、テトラプロピレン以外の分岐
したオレフィン、特に、以下により詳細に説明する軽度に分岐した型のオレフィ
ンでベンゼンをアルキル化することにより製造される。
【0034】 場合により、本発明の該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物
は、ブレンドによって製造することもできる。例えば、本発明は、第一実施態様
による変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を使用する洗剤組成
物を包含するが、その際、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
物は、(i)2/3−フェニルインデックスが500〜700である、分岐した
、および線状のアルキルベンゼンスルホネートの混合物を、2/3−フェニルイ
ンデックスが75〜160であるアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
物とブレンドする工程、および(ii)2/3−フェニルインデックスが500〜7
00である、分岐した、および線状のアルキルベンゼンの混合物を、2/3−フ
ェニルインデックスが75〜160であるアルキルベンゼン混合物とブレンド処
理し、該ブレンドをスルホン化する工程、から選択された工程を含んでなる製法
により製造する。しかし、変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物
をこの様式で製造すると、得られる界面活性剤混合物は2/3−フェニルインデ
ックスが約275〜約10,000になる。
【0035】 概要を述べると、本変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、 (I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程、 (II)(I)の生成物をスルホン化する工程、および(所望により、ただし非常に
好ましくは) (III)(II)の生成物を中和させる工程 により製造することができる。
【0036】 ここに開示する好適なアルキル化触媒および処理条件を使用するとして、工程
(I)の生成物は、本発明の変性アルキルベンゼン混合物である。スルホン化を
、一般的に公知であり、LAS製造から転用できる条件(例えばここに引用する
文献参照)下で行なうとして、工程(II)の生成物は本発明の変性アルキルベンゼ
ンスルホン酸混合物である。中和工程(III)をここに一般的に開示する様に行な
うとして、工程(III)の生成物は本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤混合物である。中和は不完全でもよいので、本変性アルキルベンゼンス
ルホネート系の酸と中和形態の、あらゆる比率における、例えば約1000:1
〜1:1000の、混合物も本発明の一部である。全体的に、最大の重点は工程
(I)にある。
【0037】 本発明の好ましい変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、(I
)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程、(II)(I)の生成物をスル
ホン化する工程、および(所望により、ただし非常に好ましくは)(III)(II)の
生成物を中和させる工程を含んでなる製法の生成物を含んでなり、該アルキル化
剤混合物は、(a)約1〜約99.9重量%の分岐した、C〜C20(好まし
くはC〜C15、より好ましくはC10〜C14)モノオレフィン[該分岐し
たモノオレフィンは、式RLR(式中、Lは、炭素および水素からなる非環
式脂肪族部分であり、2個の末端メチルを含み、RはC〜Cアルキルであ
り、RはHおよびC〜Cアルキルから選択される)の分岐したパラフィン
を脱水素化することにより形成される分岐したモノオレフィンの構造と同等の構
造を有する]、および(b)約0.1〜約85重量%のC〜C20(好ましく
はC〜C15、より好ましくはC10〜C14)線状脂肪族オレフィンを含ん
でなり、該アルキル化剤混合物は、該C〜C20範囲内で少なくとも2種類の
異なった炭素数を有する該分岐したC〜C20モノオレフィンを含み、平均炭
素含有量が約9.0〜約15.0(好ましくは約10.0〜約14.0、より好
ましくは約11.0〜約13.0、さらに好ましくは約11.5〜約12.5)
炭素原子であり、該成分(a)と(b)の重量比は少なくとも約15:85(好
ましくは分岐した成分(a)は線状成分(b)より多い、例えば(a)が51重
量%以上で(b)が49重量%以下、より好ましくは(a)が60〜95重量%
で(b)が5〜40重量%、さらに好ましくは(a)が65〜90重量%で(b
)が10〜35重量%、さらに好ましくは(a)が70〜85重量%で(b)が
15〜30重量%であるが、ここでこれらの重量百分率は、他の材料、例えば製
法中に存在し得る希釈剤の炭化水素、をすべて除外する)である。
【0038】 また、ここでは、実質的に、順に、(I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアル
キル化する工程、(II)(I)の生成物をスルホン化する工程、および(III)(II)の生
成物を中和させる工程を含んでなる製法の生成物からなる変性アルキルベンゼン
スルホネート界面活性剤混合物も包含するが、その際、該アルキル化剤混合物は
、(a)約1〜約99.9重量%の、(A)C〜C20(好ましくはC〜C 15 、より好ましくはC10〜C14)内部モノオレフィンRLR(式中、
Lは、炭素および水素からなり、2個の末端メチルを含む非環式オレフィン系部
分である)、(B)C〜C20(好ましくはC〜C15、より好ましくはC 10 〜C14)アルファモノオレフィンRAR(式中、Aは、炭素および水
素からなり、1個の末端メチルおよび1個の末端オレフィン系メチレンを含む非
環式アルファ−オレフィン系部分である)、(C)C〜C20(好ましくはC 〜C15、より好ましくはC10〜C14)ビニリデンモノオレフィンR
(式中、Bは、炭素および水素からなり、2個の末端メチルおよび1個の内
部オレフィン系メチレンを含む非環式ビニリデンオレフィン部分である)、(D
)C〜C20(好ましくはC〜C15、より好ましくはC10〜C14)第
1級アルコールRQR(式中、Qは、炭素、水素および酸素からなり、1個
の末端メチルを含む非環式脂肪族第1級末端アルコール部分である)、(E)C 〜C20(好ましくはC〜C15、より好ましくはC10〜C14)第1級
アルコールRZR(式中、Zは、炭素、水素および酸素からなり、2個の末
端メチルを含む非環式脂肪族第1級非末端アルコール部分である)、および(F
)それらの混合物、からなる群から選択された分岐したアルキル化剤(その際、
(A)〜(F)のいずれかで、該RはC〜Cアルキルであり、該RはH
およびC〜Cアルキルから選択される)、および(b)約0.1〜約85重
量%の、C〜C20(好ましくはC〜C15、より好ましくはC10〜C )線状脂肪族オレフィン、C〜C20(好ましくはC〜C15、より好ま
しくはC10〜C14)線状脂肪族アルコールおよびそれらの混合物から選択さ
れたC〜C20(好ましくはC〜C15、より好ましくはC10〜C14
線状アルキル化剤、を含んでなり、該アルキル化剤混合物は、該C〜C20
好ましくはC〜C15、より好ましくはC10〜C14)範囲内で少なくとも
2種類の異なった炭素数を有する該分岐したアルキル化剤を含み、平均炭素含有
量が約9.0〜約15.0(好ましくは約10.0〜約14.0、より好ましく
は約11.0〜約13.0、さらに好ましくは約11.5〜約12.5)炭素原
子であり、該成分(a)と(b)の重量比は少なくとも約15:85(好ましく
は分岐した成分(a)は線状成分(b)より多い、例えば(a)が51重量%以
上で(b)が49重量%以下、より好ましくは(a)が60〜95重量%で(b
)が5〜40重量%、さらに好ましくは(a)が65〜90重量%で(b)が1
0〜35重量%、さらに好ましくは(a)が70〜85重量%で(b)が15〜
30重量%であるが、ここでこれらの重量百分率は、他の材料、例えば製法中に
存在し得る希釈剤の炭化水素、をすべて除外する)である。
【0039】 さらに好ましい実施態様では、本発明は、上記の工程により製造された変性ア
ルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を包含するが、その際、該アルキ
ル化剤混合物は、実質的に(a)約0.5〜約47.5重量%の、(G)C
14内部モノオレフィンRLR(式中、Lは、炭素および水素からなり、
2個の末端メチルを含む非環式オレフィン系部分である)、(H)C〜C14 アルファモノオレフィンRAR(式中、Aは、炭素および水素からなり、1
個の末端メチルおよび1個の末端オレフィン系メチレンを含む非環式アルファ−
オレフィン系部分である)、および(J)それらの混合物、から選択された該分
岐したアルキル化剤(その際、(G)〜(H)のいずれかで、該Rはメチルで
あり、該RはHまたはメチルであるが、ただし、該モノオレフィン全体の少な
くとも約0.7モル画分では、RはHである)、および(b)約0.1〜約2
5重量%の、C〜C14線状脂肪族オレフィン、および(c)約50〜約98
.9重量%の、パラフィンおよび不活性非パラフィン系溶剤から選択されたキャ
リヤー材料からなり、該アルキル化剤混合物は、該C〜C14範囲内で少なく
とも2種類の異なった炭素数を有する該分岐したアルキル化剤を含み、平均炭素
含有量が約11.5〜約12.5炭素原子であり、該成分(a)と(b)の重量
比は約51:49〜約90:10である。
【0040】 他の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、上記の製法によ
り製造され、工程(I)で、該アルキル化をアルキル化触媒の存在下で行ない、
該アルキル化触媒は、中間酸性度の固体の多孔質アルキル化触媒であり、工程(I
I)は、工程(I)の生成物をスルホン化剤と接触させる前に、モノアルキルベン
ゼン以外の成分を除去することを含んでなる。
【0041】 また、該アルキル化触媒が、HF、AlCl、硫酸およびそれらの混合物か
らなる群から選択された触媒以外の触媒である上記の製法により製造される変性
アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物も包含する。これは、アルキル
化触媒が、フッ素処理していない酸性モルデナイト型触媒、フッ素処理した酸性
モルデナイト型触媒およびそれらの混合物からなる群から選択される場合である
。触媒は以下により詳細に説明する。
【0042】 これらの製法は変形することができ、例えば、従来の工程を上記の工程(I)、(
II)および(III)の前、後、またはこれらの工程と平行して行なうことができる。
これは特に、ヒドロトロピー剤またはそれらの前駆物質を使用する場合に当ては
まる。例えば、本発明は、ヒドロトロピー剤、ヒドロトロピー剤前駆物質、また
はそれらの混合物を工程(I)の後に加えるか、またはヒドロトロピー剤、ヒドロ
トロピー剤前駆物質、またはそれらの混合物を工程(II)の最中または後で、工程
(III)の前に加えるか、またはヒドロトロピー剤を工程(III)の最中または後に加
えることができる、上記の製法による変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物を包含する。
【0043】 スルホン化および調整処理または中和(工程II/III) 一般的に、本製法における変性アルキルベンゼンのスルホン化は、「Detergent
Manufacture Including Zeolite Builders and other New Materials」, Ed. Si
ttig., Noyes Data Corp., 1979、並びに「Surfactant Science」シリーズ、Marce
l Dekker, New York, 1996 の56巻、特に297件の文献を包含する第2章、
題名「Alkylarylsulfonates: History, Manufacture, Analysis and Environment
al Properties」、39〜108頁、に記載されている方法を包含する、良く知ら
れているスルホン化方式のいずれかを使用することにより達成できる。この研究
により、スルホン化のみならず、脱水素化、アルキル化、アルキルベンゼン蒸留
、等の様々な製法および処理工程を開示している非常に多くの文献を探すことが
できる。ここで有用な一般的なスルホン化方式には、硫酸、クロロスルホン酸、
発煙硫酸、三酸化硫黄、等が挙げられる。三酸化硫黄/空気が特に好ましい。好
適な空気/三酸化硫黄混合物を使用するスルホン化の詳細は、米国特許第3,4
27,342号明細書、Chemithon、に記載されている。スルホン化製法はさら
に、「Sulfonation Technology in the Detergent Industry」, W.H. de Groot, K
luwer Academic Publishers, Boston, 1991 に広範囲に記載されている。
【0044】 本製法では、都合の良いすべての処理工程を使用できる。一般的に行なわれて
いる方法では、スルホン化の後で好適なアルカリで中和する。例えば、中和工程
は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムおよび置換アンモニウ
ムアルカリおよびそれらの混合物から選択されたアルカリを使用して行なうこと
ができる。カリウムは溶解性を支援することができ、マグネシウムは軟水性能を
強化することができ、置換アンモニウムは、本界面活性剤の特殊な変形を処方す
るのに役立つ。本発明は、本製法により製造された変性アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤のこれらの誘導体形態のすべて、およびそれらの日用製品組成
物における使用を包含する。
【0045】 あるいは、本界面活性剤の酸形態を酸性洗浄製品に直接加えるか、または洗浄
成分と混合し、次いで中和することもできる。
【0046】 ここで有用なヒドロトロピー剤またはヒドロトロピー剤前駆物質は、一般的に
、低級アルキル(C〜C)芳香族化合物およびそれらのスルホン酸およびス
ルホン酸塩を包含するすべての好適なヒドロトロピー剤またはヒドロトロピー剤
前駆物質から選択することができるが、より典型的には、スルホン酸またはトル
エン、クメン、キシレン、ナフタレンまたはそれらの混合物のナトリウムスルホ
ン酸塩を基剤とする。ヒドロトロピー剤前駆物質は、すべての好適なヒドロトロ
ピー剤前駆物質、典型的にはトルエン、クメン、キシレン、ナフタレンまたはそ
れらの混合物、から選択される。ヒドロトロピー剤前駆物質は、工程(III)、す
なわちスルホン化工程、の際にヒドロトロピー剤に転化される化合物である。
【0047】 アルキル化のための処理条件に関して、本発明は、工程(I)で該アルキル化
を温度約125℃〜約230℃(好ましくは約175℃〜約215℃)、圧力約
50psig〜約1000psig(好ましくは約100psig〜約250psig)で行なう
変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を包含する。好ましくは、
工程(I)で、該アルキル化を温度約175℃〜約215℃、圧力約100psig
〜約250psigで、約0.01時間〜約18時間(好ましくは、できるだけ迅速
に、より典型的には約0.1時間〜約5時間)行なう。所望により、その様なア
ルキル化を1段階以上で行なうことができる。この処理の各段階は、それぞれ異
なった製造施設で行なうことができる。実際、典型的には、LAB製造業者が工
程(I)を行ない、洗剤製造業者が工程(III)を行なう。工程(II)は、典型的に
はどちらかが行なうか、あるいは第三の製造業者が行なうこともできる。
【0048】 一般的に、工程(I)で、比較的低い温度(例えば175℃〜約215℃)を
、上記の範囲の中間程度の反応持続時間(1時間〜約8時間)と組み合わせるの
が好ましいことが分かる。
【0049】 比較的低い反応温度、例えば約190℃、を選択することにより、本発明の組
成物中で所望の低い2−メチル−2−フェニルインデックスを「標的」とし、い
ずれかの都合の良い手段(例えば試料採取およびNMR分析)により反応の進行
を監視し、2−メチル−2−フェニルインデックスを最少に抑えながら確実に完
了させることさえできる。
【0050】 その上、ここでアルキル化「工程」(I)を「段階化」し、規定された範囲内
で異なった条件下で操作する2基以上の反応器を効果的に使用することができる
。複数のその様な反応器を操作することにより、あまり好ましくない2−メチル
−2−フェニルインデックスを有する材料を最初に形成し、驚くべきことに、そ
の様な材料を、好ましい2−メチル−2−フェニルインデックスを有する材料に
転化することができる。
【0051】 スルホン化剤の選択に関して、本発明は、三酸化硫黄、三酸化硫黄/空気混合
物、および硫酸(発煙硫酸を包含する)からなる群から選択されたスルホン化剤
を使用して工程(II)を行なう変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
物を包含する。クロロスルホン酸または他の公知のスルホン化剤も、商業的には
あまり適切ではないが、有用であり、本発明における使用に包含する。
【0052】 一般的に、中和工程(III)は好適なすべてのアルカリで行なうことができるが
、本発明は、塩基性塩を使用して該工程(III)を行なう変性アルキルベンゼンス
ルホネート界面活性剤混合物を包含し、該塩基性塩は、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム、置換されたアンモニウム、およびそれらの混合物から
なる群から選択された陽イオン、および水酸化物、酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、
リン酸塩、およびそれらの混合物から選択された陰イオンを有する。好ましい塩
基性塩は、水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸カリ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、およびそれらの混合物からな
る群から選択される。
【0053】アルキル化触媒 本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を確保するため
に、本発明は特に限定されたアルキル化触媒を使用する。該アルキル化触媒は、
以下に詳細に規定する中間酸性度固体多孔質アルキル化触媒である。特に好まし
いアルキル化触媒は、少なくとも部分的に脱アルミニウム処理された、酸性の、
フッ素処理されたモルデナイト、少なくとも部分的に脱アルミニウム処理された
、酸性の、フッ素処理されていないモルデナイト、およびそれらの混合物を含ん
でなる。
【0054】 多くのアルキル化触媒は、本発明の変性アルキルベンゼン混合物および変性ア
ルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物の製造には不適当である。不適当
なアルキル化触媒には、硫酸、塩化アルミニウム、およびHFが挙げられる。非
酸性カルシウムモルデナイト、その他多くも不適当である。他の触媒、例えばU
OPのDETAL(商品名)製法触媒も、少なくとも現在の商業的実施態様において
は不適当である。洗濯用製品に使用する洗剤用C10〜C14線状アルキルベンゼン
スルホネートの商業的製造におけるアルキル化に現在使用されているアルキル化
触媒のどれも不適当である。
【0055】 対照的に、ここで好適なアルキル化触媒は、形状選択性の適度に酸性の、好ま
しくはゼオライト系の、アルキル化触媒である。アルキル化工程(I)に使用す
るゼオライト触媒は、好ましくはモルデナイト、HZSM-12、およびオフレタイト
からなる群から選択され、これらのどれも、少なくとも部分的に酸性形態である
。混合物を使用することができ、触媒は、以下に記載する様に、結合剤、等と組
み合わせることができる。より好ましくは、ゼオライトは、実質的に酸性形態に
あり、通常の結合剤を含んでなる触媒ペレットに含まれており、該触媒ペレット
は、少なくとも約1%、より好ましくは少なくとも5%、より典型的には50%
〜約90%の該ゼオライトをさらに含んでなる。
【0056】 より一般的には、好適なアルキル化触媒は、典型的には少なくとも部分的に結
晶性であり、より好ましくは実質的に結晶性であり、結合剤または他の、触媒ペ
レットの形成に使用する材料、凝集物または複合材料を含まない。さらに、触媒
は、典型的には少なくとも部分的に酸性である。例えば、完全に交換したCa形
態のモルデナイトは不適当であるのに対し、H−形態のモルデナイトは好適であ
る。
【0057】 本アルキル化製法に有用なゼオライトを特徴付ける細孔は、実質的に円形の、
約6.2オングストロームの均一な細孔でよいか、または好ましくはモルデナイ
トにおける様にやや長円形でよい。無論、いずれの場合も、本製法のアルキル化
工程で触媒として使用するゼオライトは、大細孔ゼオライト、例えばXおよびY
ゼオライト、および比較的小さな細孔径のゼオライトZSM-5およびZSM-11の中間
の主細孔寸法、好ましくは約6オングストローム〜約7オングストロームを有す
る。実際にZSM-5を試験したが、本発明に使用できないことが分かった。特定の
ゼオライトの細孔寸法および結晶構造は、W.M. MeierおよびD.H. OlsonによるAT
LAS OF ZEOLITE STRUCTURE TYPES、Structure Commission of the Internationa
l Zeolite Association から出版(1978年以降の版)、Polycrystal Book S
ervice, Pittsburgh, Paにより配給、に記載されている。
【0058】 本製法のアルキル化工程に有用なゼオライトは、一般的に、少なくとも10%
の、アルカリまたはアルカリ土類金属以外のイオンにより占有された陽イオン性
箇所を有する。典型的な置換イオンには、アンモニウム、水素、希土類元素、亜
鉛、銅およびアルミニウムが挙げられるが、これらに限定するものではない。こ
の群の中で、アンモニウム、水素、希土類元素またはそれらの組合せが特に好ま
しい。好ましい実施態様では、ゼオライトを主として水素形態に転化するが、こ
れには、一般的に本来存在するアルカリ金属または他のイオンを水素イオン前駆
物質、例えばアンモニウムイオン、で置き換え、これをか焼して水素形態にする
。この交換は、良く知られているイオン交換技術を利用し、ゼオライトをアンモ
ニウム塩、例えば塩化アンモニウム、の溶液と接触させることにより都合良く行
なう。好ましい実施態様では、交換程度は、陽イオン性箇所の少なくとも50%
が水素イオンで占められる様にする。
【0059】 ゼオライトは、アルミナ抽出(脱アルミニウム処理)を包含する様々な化学処
理にかけ、1種以上の金属成分、特にIIB、III、IV、VI、VIIおよびVIII族の金
属、と組み合わせることができる。場合により、ゼオライトを、空気、水素また
は不活性ガス、例えば窒素またはヘリウム、中での蒸気処理またはか焼を包含す
る熱処理にかけるのも好ましい。
【0060】 好適な変性処理には、約5〜約100%スチームを含む雰囲気と温度約250
〜1000℃で接触させる、ゼオライトのスチーム処理がある。スチーム処理は
、大気圧未満〜数百気圧の圧力で、約0.25〜約100時間行なうことができ
る。
【0061】 本製法の好ましいアルキル化工程を行なう際、上記の中間細孔径の結晶性ゼオ
ライトを別の材料、例えばこの製法で使用する温度、その他の条件に耐えられる
結合剤またはマトリックス、の中に配合するのが有利である場合がある。その様
なマトリックス材料には、合成または天然産の物質、並びに無機材料、例えばク
レー、シリカ、および/または金属酸化物、が挙げられる。マトリックス材料は
、シリカおよび金属酸化物の混合物を包含するゲルの形態でよい。シリカと金属
酸化物の混合物は、天然産でも、ゲルまたはゼラチン状沈殿物の形態でもよい。
ゼオライトと複合材料を形成し得る天然産のクレーは、モンモリロン石およびカ
オリン族のクレーを包含し、これらの族は、亜ベントナイトおよび一般的にDixi
e、McNamee-GergiaおよびFlorida クレーとよばれるカオリンまたは他の、主要
鉱物成分がハロイサイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライトまたはアナ
ウキサイトである材料である。その様なクレーは、採鉱されたばかりの未処理状
態で使用するか、または最初にか焼、酸処理または化学的変性にかけることがで
きる。
【0062】 上記の材料に加えて、ここで使用する中間細孔径ゼオライトは、多孔質マトリ
ックス材料、例えばアルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ
−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、およびシリカ−チタニア、
並びに三元組合せ、例えばシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジル
コニア、シリカ−アルミナ−マグネシアおよびシリカ−マグネシア−ジルコニア
、と組み合わせることができる。マトリックスは共ゲルの形態でよい。細かく分
割したゼオライトおよび無機酸化物ゲルマトリックスの相対的比率は広く変化し
てよく、ゼオライト含有量は複合材料の約1〜約99重量%、より一般的には約
5〜約80重量%である。
【0063】 本発明のアルキル化に有用な材料を包含するゼオライト群は、シリカ:アルミ
ナの比が少なくとも2:1、好ましくは10:1、より好ましくは少なくとも2
0:1である。本明細書に記載するシリカ:アルミナの比は、構造または骨格比
、すなわちSiOとAlO四面体の比である。実際には、各種の物理的およ
び化学的方法により測定されるシリカ:アルミナ比がここで使用することができ
る。無論、その様な方法はある程度の許容できる変動を与えることがある。例え
ば、総化学分析は、ゼオライト上の酸性箇所に関連する陽イオンの形態で存在す
るアルミナを包含することができ、そのため、幾分低い実験的に測定されたシリ
カ:アルミナ比を与えることがある。同様に、その比をアンモニア脱着の熱重量
分析(TGA)により決定する場合、陽イオン性アルミニウムがアンモニアイオ
ンの酸性箇所への交換を阻止する場合、アンモニア滴定が幾分低くなることがあ
る。これらの不一致はこの分野で良く知られている。これらの不一致は、特定の
処理、例えば下記の、ゼオライト構造を含まないイオン性アルミニウムの存在を
もたらす脱アルミニウム処理方法、を採用する場合に特に面倒である。従って、
十分な注意を払い、構造のシリカ:アルミナ比を、この分野における専門家に受
け入れられる程度に、正確に決定する必要がある。
【0064】 ゼオライトが有機陽イオンの存在下で製造されている場合、それらのゼオライ
トは典型的には不活性であるが、これは恐らく結晶内自由空間が、形成溶液から
来る有機陽イオンにより占有されているためである。これらのゼオライトは、例
えば不活性雰囲気中で540℃で1時間加熱し、続いてアンモニア塩で塩基交換
し、続いて空気中、540℃でか焼することにより活性化することができる。形
成溶液中に有機陽イオンが存在することは、ゼオライトの形成に絶対不可欠では
ないが、この特殊な型のゼオライトの形成に有利であると思われる。ある種の天
然ゼオライトは、場合により、様々な活性化手順および他の処理、例えば塩基交
換、スチーム処理、アルミナ抽出およびか焼、により、望ましい型のゼオライト
に転化することができる。ゼオライトは、乾燥水素形態で、結晶構造密度が約1
.6g.cm-3より大幅に低くないのが好ましい。公知の構造に対する乾燥密度は、
例えば「Proceedings of the Conference on Molecular Sieves, London, April
1967」 、Society of Chemical Industry, Londonにより1968年に出版、に包
含される、W.M. Meierによるゼオライト構造に関する論文の19頁に記載されて
いる様に、1000立法オングストロームあたりのケイ素+アルミニウム原子の
数から計算することができる。結晶構造密度の考察に関して、この論文を参照す
る。結晶構造密度は、幾つかの典型的なゼオライトに関する値と共に、ここに参
考として含める米国特許第4,016,218号明細書にさらに考察されている
。アルカリ金属形態で合成する場合、ゼオライトを水素(酸性)形態に転化する
のが有利であるが、その際、一般的にアンモニウムイオン交換によりアンモニウ
ム形態を中間的に形成し、そのアンモニウム形態をか焼して水素形態を得る。ゼ
オライトの水素形態は反応に効果的に触媒作用するが、ゼオライトは部分的にア
ルカリ金属形態および/または他の金属塩の形態でもよいことが分かっている。
【0065】 ヨーロッパ特許第466,558号明細書は、ここでも使用できる酸性モルデ
ナイト型アルキル化触媒を記載しているが、これは、全体のSi/Al原子比が
15〜85(15〜60)であり、Na重量含有量が1000 ppm未満(好まし
くは250 ppm未満)であり、網目構造外のAl物質の含有量が低いか、または
ゼロであり、ヨーロッパ特許第466,558号明細書に規定されている元素メ
ッシュ容積が2,760nm3未満である。
【0066】 米国特許第5,057,472号明細書も同様に本発明のアルキル化触媒の製
造に有用であり、酸に対して安定したNaイオン含有ゼオライト、好ましくはモ
ルデナイト、の同時脱アルミニウム処理およびイオン交換に関するが、これは、
NaイオンをNH およびHイオンに完全に交換するのに十分なNH
を含む0.5〜3(好ましくは1〜2.5)MのHNO溶液とゼオライト
を接触させることにより行なう。得られたゼオライトは、SiO:Al 比15:1〜26:1、好ましくは17:1〜23:1、を有することができ、
好ましくはか焼し、少なくとも部分的にNH /H形態をH形態に転化す
る。所望により、必ずしも本発明に特に好ましい訳ではないが、触媒は、VIII族
金属(および所望により無機酸化物も)を第5,057,472号明細書のか焼
したゼオライトと共に含むことができる。
【0067】 本アルキル化工程に好適な別の酸性モルデナイト触媒は米国特許第4,861
,935号明細書に記載されているが、これはアルミナを配合した水素型のモル
デナイトであり、この組成物の表面積は少なくとも580m/gである。本発明
のアルキル化工程に有用な他の酸性モルデナイト触媒は、米国特許第5,243
,116号明細書および米国特許第5,198,595号明細書に記載されてい
る触媒を包含する。ここで有用なさらに他のアルキル化触媒は米国特許第5,1
75,135号明細書に記載されている酸性モルデナイトゼオライトであるが、
これは、シリカ/アルミナモル比が少なくとも50:1であり、対称指数がX線
回折分析により測定して少なくとも1.0であり、総細孔容積が約0.18cc/g
〜約0.45cc/gになる様な気孔率を有し、中間〜大細孔容積の合計と総細孔容
積の比が約0.25〜約0.75である。
【0068】 ここで特に好ましいアルキル化触媒には、Zeochemから市販の酸性モルデナイ
ト触媒Zeocat(商品名)FM-8/25H、Zeolyst Internationalから市販のCBV 90A、
およびUOP Chemical Catalystsから市販のLZM-8 、並びに上記の市販触媒のフッ
素処理した製品が挙げられる。フッ素処理したモルデナイトは、様々な方法によ
り製造することができる。特に有用なフッ素処理したモルデナイトの製造方法は
、米国特許第5,777,187号明細書に開示されている。本発明は、モルデ
ナイトをフッ素処理する好ましい実施態様を包含するが、モルデナイトをフッ素
処理しない他の好ましい実施態様もある。
【0069】 最も一般的には、アルキル化触媒が、(a)本明細書の他の所に記載する分岐
したオレフィンを該触媒の最小細孔径の中に受け入れることができ、(b)ベン
ゼンを該分岐したオレフィンおよび所望により該分岐したオレフィンと分岐して
いないオレフィンの混合物で選択的にアルキル化することができれば、どの様な
アルキル化触媒でもここで使用できる。受け入れられる選択性は、ここに規定す
る約275〜約10,000の2/3−フェニルインデックスに従う。
【0070】 他の条件では、触媒は、内部アルキルベンゼンの形成(例えば4−フェニル、
5−フェニル、等)を最少に抑える様に選択する。本発明に貢献する処方者は、
予期せぬことに、限られたメチル分岐の導入と連携して、本発明の界面活性剤混
合物における内部アルキルベンゼンスルホネート異性体を抑制することは、界面
活性剤混合物の性能を改良する上で非常に効果的であることを発見した。本発明
は、この発見を、処方者の処方による変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物におけるメチル分岐を制限しながら、内部異性体含有量を調整する方
法を決定した、本発明における合成化学者の発見と結び付けている。
【0071】 内部異性体含有量をどの程度に調整しなければならないかは、日用製品の用途
に応じて、および完全に最良の性能が必要なのか、または性能とコストのバラン
スが必要なのか、に応じて異なる。絶対的な条件では、内部異性体、例えば内部
アルキルベンゼン異性体、の量は、常に25重量%未満に抑えるのが好ましいが
、最良の結果を得るには、0〜10重量%、好ましくは約5重量%未満に抑える
。ここに規定する「内部アルキルベンゼン」異性体は、フェニルが脂肪族鎖に4
、5、6または7位置で付加しているアルキルベンゼンを包含する。
【0072】 理論に制限されたくはないが、好ましいアルキル化触媒が上記の形状選択性ゼ
オライト型触媒、特にモルデナイト、であると考えられることには、2つの理由
がある。第一の理由は、好ましい化合物、例えば分岐した、および分岐していな
い2−フェニルおよび3−フェニルアルキルベンゼン、を選択的に形成すること
である。この選択性は2/3−フェニルインデックスにより測定される。第二の
理由は、第4級アルキルベンゼン、従って、第4級アルキルベンゼンスルホネー
ト、の量を制御することである。
【0073】 HFの様なアルキル化触媒により、文献(J. Org. Chem. Vol 37, No. 25, 19
72参照)に示されている様に、かなり高レベルの第4級アルキルベンゼンを与え
ることができる。これは、ベンゼンと分岐したオレフィンの触媒作用による反応
で、2−メチル−2−フェニルインデックスにより特徴付けられる様な低レベル
の第4級アルキルベンゼンを得ることができる、という本発明の一部としての驚
くべき発見と対照的である。使用するオレフィンが、ここに例示する様に実質的
に二分岐していても、驚くべきことに、0.1未満の低い2−メチル−2−フェ
ニルインデックスを得ることができる。
【0074】 本洗剤組成物の多くの変形が有用である。その様な変形には、 ・該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物以外のアルキルベンゼ
ンスルホネート界面活性剤を実質的に含まない洗剤組成物、 ・組成物の少なくとも約0.1重量%、好ましくは約10重量%以下、より好ま
しくは約5重量%以下、さらに好ましくは約1重量%以下、の市販のC10〜C 14 線状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を含んでなる洗剤組成物、 ・組成物の少なくとも約0.1重量%、好ましくは約10重量%以下、より好ま
しくは約5重量%以下、さらに好ましくは約1重量%以下、の市販の高度に分岐
したアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤(例えばTPBSまたはテトラプ
ロピルベンゼンスルホネート)を含んでなる洗剤組成物、 ・非イオン系界面活性剤を組成物の約0.5〜約25重量%の量で含んでなる洗
剤組成物[該非イオン系界面活性剤はキャップされた、またはキャップされてい
ない形態にあるポリアルコキシル化アルコールであり、線状C10〜C16アル
キル、中鎖C〜C分岐したC10〜C16アルキル、ゲルベ分岐したC10 〜C16アルキル、およびそれらの混合物から選択された疎水性基、およびキャ
ップされた、またはキャップされていない形態にある、1−15エトキシレート
、1−15プロポキシレート、1−15ブトキシレート、およびそれらの混合物
から選択された親水性基を有する(キャップされていない場合、末端第1級OH
も存在し、キャップされている場合、−OR(RはC〜Cヒドロカルビル部
分である)の形態の末端部分も存在し、所望により第1級または、好ましくは、
存在する場合、第2級アルコールを含んでなる)]、 ・アルキルサルフェート界面活性剤を組成物の約0.5〜約25重量%の量で含
んでなる洗剤組成物(該アルキルサルフェート界面活性剤は、線状C10〜C アルキル、中鎖C〜C分岐したC10〜C18アルキル、ゲルベ分岐した
10〜C18アルキル、およびそれらの混合物から選択された疎水性基、およ
びNa、Kおよびそれらの混合物から選択された陽イオンを有する)、 ・アルキル(ポリアルコキシ)サルフェート界面活性剤を組成物の約0.5〜約
25重量%の量で含んでなる洗剤組成物[該アルキル(ポリアルコキシ)サルフ
ェート界面活性剤は、線状C10〜C16アルキル、中鎖C〜C分岐したC 10 〜C16アルキル、ゲルベ分岐したC10〜C16アルキル、およびそれら
の混合物から選択された疎水性基、およびキャップされた、またはキャップされ
ていない形態にある、1−15ポリエトキシサルフェート、1−15ポリプロポ
キシサルフェート、1−15ポリブトキシサルフェート、1−15混合ポリ(エ
トキシ/プロポキシ/ブトキシ)サルフェート、およびそれらの混合物から選択
された(ポリアルコキシ)サルフェート親水性基、およびNa、Kおよびそれら
の混合物から選択された陽イオンを有する]。
【0075】 さらに、本発明は、(i)組成物の約0.01〜約95重量%(好ましくは約0
.5〜約50重量%まで、より好ましくは約1重量%以上、好ましくは少なくと
も2重量%、より好ましくは少なくとも4重量%、より好ましくは少なくとも6
重量%、さらに好ましくは少なくとも8重量%〜約35重量%まで)の本発明の
変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物、(ii)組成物の約0.00
001〜約99.9重量%(好ましくは約5〜約98重量%、より好ましくは約
50〜約95重量%)の通常の手作業食器洗浄補助成分、および(iii)組成物の
約0.00001〜約99.9重量%(好ましくは約0.1〜約50重量%、よ
り好ましくは約0.2〜約40重量%、さらに好ましくは約0.5〜約30重量
%)の、該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物以外の陰イオン
系界面活性剤、非イオン系、陽イオン系、両性(amphoteric)、双生イオン系界面
活性剤およびそれらの混合物からなる群から選択された界面活性剤を含んでなる
(好ましくは実質的に(i)〜(iii)からなる)が、ただし、該洗剤組成物が、該変
性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物のアルキルベンゼンスルホネ
ート以外の、他のいずれかのアルキルベンゼンスルホネートを含んでなる場合、
該変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物および該他のアルキルベ
ンゼンスルホネートは、混合物として、全体的な2/3−フェニルインデックス
が約275〜約10,000(好ましくは約350〜約1200、より好ましく
は約500〜約700)である。
【0076】 例えば、本発明は、実質的に、界面活性剤系の1重量%(好ましくは少なくと
も約5重量%、より好ましくは少なくとも約10重量%)〜約60重量%(一態
様では好ましくは約50重量%未満、より好ましくは約40重量%未満)の第一
アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤(該第一アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤は、第一実施態様による変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物である)、および界面活性剤系の40重量%(一態様では好ましくは
少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約60重量%)〜約99重
量%(好ましくは約95重量%未満、より好ましくは約90重量%未満)の第二
アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤(該第二アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤は、第一実施態様による変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤混合物以外のアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物である)から
なる2/3フェニル界面活性剤混合物を包含し、該第二アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤は、2/3−フェニルインデックスが約75〜約160である
(典型的には、該第二アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は、市販のC 〜C14線状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤、例えばDETAL(商品
名)製法LASまたはHF製法LASであるが、一般的に、市販のすべての線状
(LAS)または分岐した(ABS、TPBS)型を使用できる)が、ただし、
該中程度の2/3−フェニル界面活性剤混合物は2/3−フェニルインデックス
が約160〜約275(好ましくは約170〜約265、より好ましくは約18
0〜約255)である。無論、本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤混合物と公知の市販の線状または分岐したアルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤の混合物を製造することも、本発明の精神および範囲内で同様に可能
である。
【0077】 中程度2/3−フェニル界面活性剤混合物の製法は、(i)該第一アルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤および該第二アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤を混合する工程、および(ii)該第一アルキルベンゼンスルホネート界面活性
剤のスルホン化されていない前駆物質および該第二アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤のスルホン化されていない前駆物質を混合し、該混合物をスルホン
化する工程、から選択された工程を含んでなる製法を包含する。
【0078】 製造例 例1 4−メチル−4−ノナノール、5−メチル−5−デカノール、 6−メチル−6−ウンデカノールおよび6−メチル−6−ドデカノールの混合物 (分岐したオレフィンを得るための出発材料) 2−ペンタノン4.65g、2−ヘキサノン20.7g、2−ヘプタノン51
.0g、2−オクタノン36.7gおよびジエチルエーテル72.6gを滴下漏
斗に加える。次いで、ジエチルエーテル中2.0Mのn−ペンチルマグネシウム
ブロマイド600mlおよび追加のジエチルエーテル400mlを含み、還流冷却器
を取り付け、窒素雰囲気中で攪拌している、2リットルの三口丸底フラスコに、
このケトン混合物を2.25時間かけて滴下して加える。滴下が完了した後、反
応混合物を20℃でさらに2.5時間攪拌する。次いで、反応混合物を、砕いた
氷1kgに攪拌しながら加える。この混合物に、30%硫酸溶液393.3gを加
える。水性酸層を廃棄し、残ったエーテル層を水750mlで2回洗浄する。次い
で、エーテル層を減圧下で蒸発させ、4−メチル−4−ノナノール、5−メチル
−5−デカノール、6−メチル−6−ウンデカノールおよび6−メチル−6−ド
デカノールの混合物176.1gを得る。
【0079】 例2 不規則な分岐を有する、実質的にモノメチル分岐したオレフィン混合物 (本発明の変性アルキルベンゼンを製造するためのアルキル化剤である分岐した
オレフィン混合物) a)例1のモノメチル分岐したアルコール混合物の試料174.9gを、Dean S
tarkトラップおよび還流冷却器を取り付け、窒素雰囲気中で攪拌している三口丸
底フラスコに、形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(商品
名)FM-8/25H)35.8gと共に加える。次いで、混合しながら、混合物を約1
10〜155℃に加熱し、水および幾らかのオレフィンを4〜5時間かけてDean
Starkトラップ中に集める。これで、例1のアルコール混合物の、実質的に不規
則ではないメチル分岐したオレフィン混合物への転化が完了する。フラスコ中に
残っている実質的に不規則ではないメチル分岐したオレフィン混合物、およびDe
an Starkトラップ中に集めた実質的に不規則ではないメチル分岐したオレフィン
混合物を再び一つに合わせ、触媒を濾別する。固体のフィルターケーキをヘキサ
ン100mlずつで2回洗浄する。ヘキサン濾液を減圧下で蒸発させ、得られた生
成物を最初の濾液と合わせ、実質的に不規則ではないメチル分岐したオレフィン
混合物148.2gを得る。
【0080】 b)例2aのオレフィン混合物を形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト
触媒Zeocat(商品名)FM-8/25H)36gと合わせ、例2aに準じ、下記の点を変
えて反応させる。反応温度を190〜200℃に約1〜2時間上昇させ、オレフ
ィン混合物中の特定の分岐位置を不規則にする。フラスコ中に残っている、不規
則分岐を含む実質的にモノメチル分岐したオレフィン混合物、およびDean Stark
トラップ中に集めた、不規則分岐を含む実質的にモノメチル分岐したオレフィン
混合物を再び一つに合わせ、触媒を濾別する。固体のフィルターケーキをヘキサ
ン100mlずつで2回洗浄する。ヘキサン濾液を減圧下で蒸発させ、得られた生
成物を最初の濾液と合わせ、不規則分岐を含む実質的にモノメチル分岐したオレ
フィン混合物147.5gを得る。
【0081】 例3 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、実質的にモノメチル分岐したアルキルベンゼン
混合物(本発明の変性アルキルベンゼン混合物) 例2の実質的にモノメチル分岐したオレフィン混合物147gおよび形状選択
性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(商品名)FM-8/25H)36gを
、2ガロンのステンレス鋼製の攪拌しているオートクレーブ中に入れる。容器中
の残留オレフィンおよび触媒をn−ヘキサン300mlで洗い、オートクレーブ中
に流し込み、オートクレーブを密閉する。オートクレーブセルの外側から、ベン
ゼン2000gをオートクレーブに加える(ベンゼンは隔離した容器中に収容し
てあり、隔離されたオートクレーブセルの内側にある隔離されたポンプ機構を使
用して加える)。オートクレーブを250psigのNで2回掃気し、次いで60
psigNを装填する。混合物を攪拌し、約200℃に約4〜5時間加熱する。オ
ートクレーブを一晩かけて約20℃に冷却する。バルブを開き、オートクレーブ
からベンゼンコンデンサーおよび採集タンクに導く。ベンゼンを連続的に採集し
ながら、オートクレーブを約120℃に加熱する。反応器が120℃に達するま
でに、最早ベンゼンは採集されなくなる。次いで反応器を40℃に冷却し、n−
ヘキサン750gをオートクレーブ中に混合しながらポンプで送り込む。次いで
オートクレーブを排出し、反応混合物を除去する。反応混合物を濾過して触媒を
除去し、n−ヘキサンを減圧下で除去する。生成物を減圧蒸留する(1〜5mmH
g)。2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェ
ニルインデックスが約0.02である、実質的にモノメチル分岐したアルキルベ
ンゼン混合物を76℃〜130℃で集める(167g)。
【0082】 例4 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、実質的にモノメチル分岐したアルキルベンゼン
スルホン酸混合物(本発明の変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物) 例3の生成物を、溶剤として塩化メチレンを使用し、モル当量のクロロスルホ
ン酸でスルホン化する。塩化メチレンを除去し、2/3−フェニルインデックス
が約550であり、2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.02である
、実質的にモノメチル分岐したアルキルベンゼンスルホン酸混合物210gを得
る。
【0083】 例5 2/3−フェニルインデックスが約550である、実質的にモノメチル分岐した
アルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム塩混合物(本発明の変性アルキルベ
ンゼンスルホネート界面活性剤混合物) 例4の生成物を、メタノール中、モル当量のナトリウムメトキシドで中和させ
、メタノールを蒸発させ、2/3−フェニルインデックスが約550であり、2
−メチル−2−フェニルインデックスが約0.02である、実質的にモノメチル
分岐したアルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム塩混合物225gを得る。
【0084】 例6 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、実質的に線状のアルキルベンゼン混合物(変性
アルキルベンゼンの成分として使用するアルキルベンゼン混合物) 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニル
インデックスが約0.02である、実質的に線状のアルキルベンゼンの鎖長混合
物を、形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(商品名)FM-8
/25H)を使用して製造する。Neodene(商品名)10 15.1g、Neodene(商品
名)1112 136.6g、Neodene(商品名)12 89.5gおよび1−トリデセ
ン109.1gを、形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(
商品名)FM-8/25H)70gと共に、2ガロンのステンレス鋼製の攪拌しているオ
ートクレーブ中に入れる。NeodeneはShell Chemical Companyから市販のオレフ
ィンの商品名である。容器中の残留オレフィンおよび触媒をn−ヘキサン200
mlで洗い、オートクレーブ中に流し込み、オートクレーブを密閉する。オートク
レーブセルの外側から、ベンゼン2500gをオートクレーブに加える(ベンゼ
ンは隔離した容器中に収容してあり、隔離されたオートクレーブセルの内側にあ
る隔離されたポンプ機構を使用して加える)。オートクレーブを250psigのN で2回掃気し、次いで60psigNを装填する。混合物を攪拌し、約200〜
205℃に約4〜5時間加熱し、次いで70〜80℃に冷却する。バルブを開き
、オートクレーブからベンゼンコンデンサーおよび採集タンクに導く。ベンゼン
を連続的に採集しながら、オートクレーブを約120℃に加熱する。反応器が1
20℃に達するまでに、最早ベンゼンは採集されなくなる。次いで反応器を40
℃に冷却し、n−ヘキサン1kgをオートクレーブ中に混合しながらポンプで送り
込む。次いでオートクレーブを排出し、反応混合物を除去する。反応混合物を濾
過して触媒を除去し、n−ヘキサンを減圧下で除去する。次いで生成物を減圧蒸
留する(1〜5mmHg)。2/3−フェニルインデックスが約550であり、2
−メチル−2−フェニルインデックスが約0.02である、実質的に線状のアル
キルベンゼン混合物を85℃〜150℃で集める(426.2g)。
【0085】 例7 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、実質的に線状のアルキルベンゼンスルホン酸混
合物(本発明の変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物の成分として使用するア
ルキルベンゼンスルホン酸混合物) 例6の生成物422.45gを、溶剤として塩化メチレンを使用し、モル当量
のクロロスルホン酸でスルホン化する。塩化メチレンを除去し、2/3−フェニ
ルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルインデックスが約
0.02である、実質的に線状のアルキルベンゼンスルホン酸混合物574gを
得る。
【0086】 例8 2/3−フェニルインデックスが約550である、実質的に線状のアルキルベン
ゼンスルホネート、ナトリウム塩混合物(本発明の変性アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤混合物の成分として使用するアルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤混合物) 例7の実質的に線状のアルキルベンゼンスルホン酸混合物を、メタノール中、
モル当量のナトリウムメトキシドで中和させ、メタノールを蒸発させ、2/3−
フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルインデック
スが約0.02である、実質的に線状のアルキルベンゼンスルホネート、ナトリ
ウム塩混合物613gを得る。
【0087】 例9 6,10−ジメチル−2−ウンデカノール (分岐したオレフィンを得るための出発材料) ガラス製オートクレーブライナーにゲラニルアセトン299g、炭素上5%ル
テニウム3.8gおよびメタノール150mlを加える。ガラス製ライナーをステ
ンレス鋼製の3リットル揺転式オートクレーブの内側で密閉し、オートクレーブ
を250psigNで1回、250psigHで1回掃気し、次いで1000psigH を装填する。混合しながら、反応混合物を加熱する。約75℃で反応が開始し
、Hを消費し始め、170〜180℃に発熱する。10〜15分間で、温度が
100〜110℃に低下し、圧力が500psigに低下した。オートクレーブをH で1000psigに増強し、100〜110℃でさらに1時間40分混合し、こ
の間に反応はさらに160psigのHを消費したが、その後はH消費は観察さ
れなかった。オートクレーブを40℃に冷却し、反応混合物を除去し、触媒を濾
別し、メタノールを減圧下で蒸発させて濃縮し、6,10−ジメチル−2−ウン
デカノール297.75gを得る。
【0088】 例10 5,7−ジメチル−2−デカノール (分岐したオレフィンを得るための出発材料) ガラス製オートクレーブライナーに5,7−ジメチル−3,5,9−デカトリ
エン−2−オン249g、炭素上5%ルテニウム2.2gおよびメタノール20
0mlを加える。ガラス製ライナーをステンレス鋼製の3リットル揺転式オートク
レーブの内側で密閉し、オートクレーブを250psigNで1回、250psigH で1回掃気し、次いで500psigHを装填する。混合しながら、反応混合物
を加熱する。約75℃で反応が開始し、Hを消費し始め、170℃に発熱する
。10分間で、温度が115〜120℃に低下し、圧力が270psigに低下した
。オートクレーブをHで1000psigに増強し、110〜115℃でさらに7
時間15分混合し、次いで30℃に冷却する。反応混合物をオートクレーブから
除去し、触媒を濾別し、メタノールを減圧下で蒸発させて濃縮し、5,7−ジメ
チル−2−デカノール225.8gを得る。
【0089】 例11 4,8−ジメチル−2−ノナノール (分岐したオレフィンを得るための出発材料) シトラール671.2gおよびジエチルエーテル185.6gを滴下漏斗に加
える。次いで、還流冷却器を取り付け、窒素雰囲気中で攪拌している、3.0M
のメチルマグネシウムブロマイド溶液1.6リットルおよび追加のジエチルエー
テル740mlを含む5リットルの三口丸底フラスコに、このシトラール混合物を
5時間かけて滴下して加える。反応フラスコは氷水浴中に入れ、発熱およびその
後のエーテル還流を制御する。滴下が完了した後、氷浴を取り外し、反応混合物
を20〜25℃でさらに2時間混合し、次いで反応混合物を、砕いた氷3.5kg
に良く攪拌しながら加える。この混合物に、30%硫酸溶液1570gを加える
。水性酸層を廃棄し、残ったエーテル層を水2リットルで2回洗浄する。エーテ
ル層を減圧下で蒸発させて濃縮し、4,8−ジメチル−3,7−ノナジエン−2
−オール720.6gを得る。ガラス製オートクレーブライナーに4,8−ジメ
チル−3,7−ノナジエン−2−オール249.8g、活性炭上5%パラジウム
5.8gおよびn−ヘキサン200mlを加える。ガラス製ライナーをステンレス
鋼製の3リットル揺転式オートクレーブの内側で密閉し、オートクレーブを25
0psigNで2回、250psigHで1回掃気し、次いで100psigHを装填
する。混合により、反応が開始し、Hを消費し始め、75℃に発熱する。オー
トクレーブを80℃に加熱し、Hで500psigに増強し、さらに3時間混合し
、次いで30℃に冷却する。反応混合物をオートクレーブから除去し、触媒を濾
別し、n−ヘキサンを減圧下で蒸発させて濃縮し、4,8−ジメチル−2−ノナ
ノール242gを得る。
【0090】 例12 不規則な分岐を有する、実質的にジメチル分岐したオレフィン混合物 (本発明の変性アルキルベンゼンを製造するためのアルキル化剤である分岐した
オレフィン混合物) 温度計、機械的攪拌機および還流冷却器を備えたDean-Starkトラップを取り付
け、窒素雰囲気で満たした2リットルの三口丸底フラスコに、4,8−ジメチル
−2−ノナノール(例11)225g、5,7−ジメチル−2−デカノール(例
10)450g、6,10−ジメチル−2−ウンデカノール(例9)225gお
よび形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(商品名)FM-8/2
5H)180gと共に加える。混合しながら、混合物を、水および幾らかのオレフ
ィンが追い出され、Dean Starkトラップ中に穏やかな速度で集められる温度(1
35〜160℃)に加熱する。数時間後、水の採集速度が低下し、温度が180
〜195℃に上昇し、その後、反応混合物をさらに2〜4時間混合する。
【0091】 フラスコ中に残っているジメチル分岐したオレフィン混合物および蒸留された
ジメチル分岐したオレフィン混合物を再び一つに合わせ、触媒を濾別する。触媒
フィルターケーキをヘキサン500mlでスラリー化し、真空濾過する。得られた
生成物を最初の濾液と合わせ、不規則な分岐を有するジメチル分岐したオレフィ
ン混合物820gを得る。
【0092】 例13 2/3−フェニルインデックスが約600であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.04である、不規則な分岐を有する、実質的にジメチル分岐
したアルキルベンゼン混合物(本発明の変性アルキルベンゼン混合物) 例12の実質的にジメチル分岐したオレフィン混合物820gおよび形状選択
性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒Zeocat(商品名)FM-8/25H)160g
を、2ガロンのステンレス鋼製の攪拌しているオートクレーブ中に入れ、オート
クレーブを密閉する。オートクレーブを80psigのNで2回掃気し、次いで6
0psigNを装填する。オートクレーブセルの外側から、ベンゼン3000gを
オートクレーブに加える(ベンゼンは隔離した容器中に収容してあり、隔離され
たオートクレーブセルの内側にある隔離されたポンプ機構を使用して加える)。
混合物を攪拌し、205℃〜約210℃に加熱する。反応を約10分間続行し、
次いで生成物の混合物を試料採取する。10分間の試料を濾過して触媒を除去し
、混合物に真空を作用させ、残留している微量のベンゼンを除去する。試料を減
圧蒸留(1〜5mmHg)する。2/3−フェニルインデックスが約600であり
、2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.26である、不規則な分岐を
有する、ジメチル分岐したアルキルベンゼン混合物が90℃〜140℃で集めら
れる。反応を205℃〜約210℃で約8時間続行する。オートクレーブを一晩
かけて約30℃に冷却する。バルブを開き、オートクレーブからベンゼンコンデ
ンサーおよび採集タンクに導く。ベンゼンを連続的に採集しながら、オートクレ
ーブを約120℃に加熱する。反応器が120℃に達するまでに、最早ベンゼン
は採集されなくなり、次いで反応器を40℃に冷却する。次いでオートクレーブ
を排出し、反応混合物を除去する。反応混合物を濾過して触媒を除去し、混合物
に真空を作用させ、残留している微量のベンゼンを除去する。生成物を減圧蒸留
する(1〜5mmHg)。2/3−フェニルインデックスが約600であり、2−
メチル−2−フェニルインデックスが約0.04である、不規則な分岐を有する
、ジメチル分岐したアルキルベンゼン混合物を90℃〜140℃で集める。
【0093】 例14 2/3−フェニルインデックスが約600であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.04である、不規則な分岐を有する、実質的にジメチル分岐
したアルキルベンゼンスルホン酸混合物(本発明の変性アルキルベンゼンスルホ
ン酸混合物) 例13のジメチル分岐したアルキルベンゼン生成物を、溶剤として塩化メチレ
ンを使用し、モル当量のクロロスルホン酸でスルホン化し、副反応としてHCl
が放出される。塩化メチレンを減圧下で蒸発させることにより、得られたスルホ
ン酸生成物を濃縮する。実質的にジメチル分岐したアルキルベンゼンスルホン酸
混合物は、2/3−フェニルインデックスが約600であり、2−メチル−2−
フェニルインデックスが約0.04である。
【0094】 例15 2/3−フェニルインデックスが約600であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.04である、実質的にジメチル分岐したアルキルベンゼンス
ルホン酸、ナトリウム塩混合物(本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤混合物) 例14のジメチル分岐したアルキルベンゼンスルホン酸混合物を、メタノール
中、モル当量のナトリウムメトキシドで中和させ、メタノールを蒸発させ、2/
3−フェニルインデックスが約600であり、2−メチル−2−フェニルインデ
ックスが約0.04である、固体のジメチル分岐したアルキルベンゼンスルホネ
ート、ナトリウム塩混合物を得る。
【0095】 例16 本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤混合物(例5による) II)2/3−フェニルインデックスが約100である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤(HF型)ナトリウム塩 のブレンドを製造する。
【0096】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0097】 A B C I 25% 15% 38% II 75% 85% 62% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0098】 例17 本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤混合物(例5による) II)2/3−フェニルインデックスが約150である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤(DETAL(商品名)型)ナトリウ
ム塩 のブレンドを製造する。
【0099】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0100】 A B C I 25% 15% 10% II 75% 85% 90% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0101】 例18 本発明の変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼンスルホン酸界面活性剤混合物(例4による) II)2/3−フェニルインデックスが約100である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼンスルホン酸(HF型) のブレンドを製造する。
【0102】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0103】 A B C I 25% 15% 38% II 75% 85% 62% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0104】 例19 本発明の変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼンスルホン酸混合物(例4による) II)2/3−フェニルインデックスが約150である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼンスルホン酸(DETAL(商品名)型) のブレンドを製造する。
【0105】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0106】 A B C I 25% 15% 10% II 75% 85% 90% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0107】 例20 本発明の変性アルキルベンゼン混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼン混合物(例3による) II)2/3−フェニルインデックスが約100である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼン(HF型) のブレンドを製造する。
【0108】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0109】 A B C I 25% 15% 38% II 75% 85% 62% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0110】 例21 本発明の変性アルキルベンゼン混合物 (中程度の2/3−フェニル型) I)2/3−フェニルインデックスが約550である本発明の変性アルキルベン
ゼン混合物(例3による) II)2/3−フェニルインデックスが約150である市販のC11.7(平均)
線状アルキルベンゼンスルホン酸(DETAL(商品名)型) のブレンドを製造する。
【0111】 下記の表で、百分率は重量で表示する。
【0112】 A B C I 25% 15% 10% II 75% 85% 90% 上記ブレンドのそれぞれは2/3−フェニルインデックスが約160〜約27
5である。
【0113】 例22 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、本発明の変性アルキルベンゼン混合物 例2の実質的にモノメチル分岐したオレフィン混合物110.25g、分岐し
ていないオレフィン混合物(デセン:ウンデセン:ドデセン:トリデセンの比2
:9:20:18)36.75gおよび形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデ
ナイト触媒Zeocat(商品名)FM-8/25H)36gを、2ガロンのステンレス鋼製の
攪拌しているオートクレーブ中に入れる。容器中の残留オレフィンおよび触媒を
n−ヘキサン300mlで洗い、オートクレーブ中に流し込み、オートクレーブを
密閉する。オートクレーブセルの外側から、ベンゼン2000gをオートクレー
ブに加える(ベンゼンは隔離した容器中に収容してあり、隔離されたオートクレ
ーブセルの内側にある隔離されたポンプ機構を使用して加える)。オートクレー
ブを250psigのNで2回掃気し、次いで60psigNを装填する。混合物を
攪拌し、約200℃に約4〜5時間加熱する。オートクレーブを一晩かけて約2
0℃に冷却する。バルブを開き、オートクレーブからベンゼンコンデンサーおよ
び採集タンクに導く。ベンゼンを連続的に採集しながら、オートクレーブを約1
20℃に加熱する。反応器が120℃に達するまでに、最早ベンゼンは採集され
なくなる。次いで反応器を40℃に冷却し、n−ヘキサン750gをオートクレ
ーブ中に混合しながらポンプで送り込む。次いでオートクレーブを排出し、反応
混合物を除去する。反応混合物を濾過して触媒を除去し、n−ヘキサンを減圧下
で除去する。生成物を減圧蒸留する(1〜5mmHg)。2/3−フェニルインデ
ックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.02
である、変性アルキルベンゼン混合物を76℃〜130℃で集める(167g)
【0114】 例23 2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが約0.02である、変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物(分岐
した、および分岐していないアルキルベンゼンスルホン酸混合物) 例22の変性アルキルベンゼン混合物を、溶剤として塩化メチレンを使用し、
モル当量のクロロスルホン酸でスルホン化する。塩化メチレンを除去し、2/3
−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルインデッ
クスが約0.02である、変性アルキルベンゼンスルホン酸混合物210gを得
る。
【0115】 例24 本発明の、2/3−フェニルインデックスが約550であり、2−メチル−2−
フェニルインデックスが約0.02である、変性アルキルベンゼンスルホネート
、ナトリウム塩混合物(分岐した、および分岐していないアルキルベンゼンスル
ホネート、ナトリウム塩混合物) 例23の変性アルキルベンゼンスルホン酸を、メタノール中、モル当量のナト
リウムメトキシドで中和させ、メタノールを蒸発させ、2/3−フェニルインデ
ックスが約550であり、2−メチル−2−フェニルインデックスが約0.02
である、変性アルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム塩混合物225gを得
る。
【0116】混合アルキルベンゼン/アルキルベンゼンスルホネート/アルキルベンゼンスル ホン酸系の組成物パラメータ(2/3−フェニルインデックス、2−メチル−2 −フェニルインデックス)の測定方法 従来の線状アルキルベンゼンスルホネートおよび/または高度に分岐したアル
キルベンゼンスルホネート(TPBS、ABS)の組成物パラメータを測定する
方法はこの分野で良く知られている。例えば、Surfactant Science Series, Vol
ume 40, Chapter7およびSurfactant Science Series, Volume 73, Chapter7参照
。典型的には、これは、アルキルベンゼンに対するGCおよび/またはGC−質
量分光法、およびアルキルベンゼンスルホネートまたはスルホン酸に対するHP
LCにより行ない、13NMRも一般的に使用する。別の一般的に行なわれてい
る方法は脱スルホン化である。これによって、GCおよび/またはGC−質量分
光法を使用することができるが、これは、脱スルホン化により、スルホネートま
たはスルホン酸がその様な方法により扱うことができるアルキルベンゼンに転化
されるためである。
【0117】 一般的に、本発明は独特で、比較的複雑なアルキルベンゼンの混合物、および
アルキルベンゼンスルホネートおよび/またはアルキルベンゼンスルホン酸の同
様に複雑な界面活性剤混合物を提供する。その様な組成物の組成物パラメータは
、この分野で公知の方法の変形および組合せを使用して測定することができる。
【0118】 使用する方法の順序は、下記の様に、解析すべき組成物により異なる。
【0119】
【表1】 典型的には、材料が約10%を超える不純物、例えばジアルキルベンゼン、
オレフィン、パラフィン、ヒドロトロピー剤、ジアルキルベンゼンスルホネート
、等を含む場合に好ましい。
【0120】GC 装置 ・Hewlett Packard Gas Chromatograph HP5890 Series II、スプリット/スプリ
ットレスインジェクターおよびFIDを装備 ・J & W Scientific毛管カラムDB-1HT、30メートル、0.25mm直径、0.1
μmフィルム厚cat# 1221131 ・Restek Red lite Septa 11mm cat# 22306 ・Restek 4mm Gooseneck入口スリーブ、カーボフリット付き、cat# 20799-209.
5 ・入口ライナー用OリングHewlett Packard cat# 5180-4182 ・J.T.Baker HPLCグレード塩化メチレンcat# 9315-33、または同等品 ・2mlGCオートサンプラーバイアル、波形最上部、または同等品 試料調製 ・試料4〜5mgを秤量し、2mlGCオートサンプラーバイアル中に入れる。
【0121】 ・1mlのJ.T.Baker HPLCグレード塩化メチレンcat# 9315-33をGCバイアル
に加え、波形工具、部品#HP8710-0979を使用し、11mmの波形バイアルテフロン
(登録商標)ライニングした閉鎖部(キャップ)、部品#HP5181-1210で密封し、
十分に混合する。
【0122】 ・これで試料を即GCに注入することができる。
【0123】 GCパラメータ キャリヤーガス:水素 カラムヘッド圧:9 psi フロー:カラムフロー@1ml/分 Split Vent@〜3ml/分 Septum Purge@1ml/分 注入:HP 7673 Autosampler、10ul注射器、1ul注入 注入装置温度350℃ 検出器温度400℃ オーブン温度プログラム:初期70℃、1分間保持 速度1℃/分 最終180℃、10分間保持 この方法に必要な標準は2−フェニルオクタンおよび2−フェニルペンタデカ
ンであり、それぞれ純度98%を超える様に新たに蒸留する。上に規定する条件
を使用して両方の標準を通し、各標準に対する保持時間を求める。これによって
、本発明におけるアルキルベンゼンまたはアルキルベンゼン混合物(例えば試験
試料)の分析に使用する保持時間範囲である保持時間範囲を決定する。ここで、
組成物パラメータを測定すべき試験試料を通す。試験試料は、総GC面積百分率
の90%を超える部分が、2種類の標準により決定された保持時間範囲内にある
ことを条件として、GC試験に合格する。GC試験に合格した試験試料は、NM
R1およびNMR2試験方法に直接使用することができる。GC試験に不合格の
試料は、試験試料がGC試験に合格するまでさらに精製しなければならない。
【0124】 脱スルホン化(DE) 脱スルホン化方法は、G.F. Longmanによる「The Analysis of Detergents and
Detergent Products」、197〜199頁に記載されている標準的な方法である
。この標準的な方法の他の2件の有用な説明は、T.M. Schmitt編集のthe Surfac
tant Science Seriesの40巻、230〜231頁、「Analysis of Surfactants」
およびJohn Cross編集のthe Surfactant Science Seriesの73巻、272頁、「
Anionic Surfactants」に記載されている。これは、分岐した、および分岐してい
ないアルキルベンゼンスルホン酸および/または塩混合物(変性アルキルベンゼ
ンスルホン酸および/または塩混合物)を評価するための、ここに記載するHP
LC方法に代わる方法である。この方法は、スルホン酸および/または塩混合物
を分岐した、および分岐していないアルキルベンゼン混合物に転化する手段を与
え、次いでこれらの混合物をGCおよびここに記載するNMR法であるNMR1
およびNMR2を使用して分析することができる。
【0125】 HPLC L.R. SnyderおよびJ.J. Kirkland、「Introduction to Modern Liquid Chromat
ography」, 2nd. Ed., Wiley, NY, 1979参照。
【0126】 装置 好適なHPLC機構 Waters Division of Milliporeまたは同等品 HPLCポンプ、He散布 Waters, model 600または同等品 および温度制御 オートサンプラー/注入装置 Waters 717、または同等品 オートサンプラー48箇所トレー Watersまたは同等品 UV検出器 Waters PDA 996または同等品 蛍光検出器 Waters 740または同等品 データシステム/積分装置 Waters 860または同等品 オートサンプラーバイアルおよび 4ml容量、Millipore #78514および#78515 キャップ HPLCカラム、X2 Supelcosil LC18, 5μm、4.6mmx25cm、 Supelcosil #58298 カラム入口フィルター Rheodyne 0.5μmx3mm Rheodyne #7335 LC溶離剤メンブラン Millipore SJHV M47 10、使い捨てフィルター フィルター 0.45μmメンブラン付き漏斗 天秤 Sartoriusまたは同等品、精度±0.0001g
真空 試料浄化キット、ポンプおよびフィルター付き、 Waters #WAT085113試薬 C8LAS標準材料 ナトリウム−p−2−オクチルベンゼンスルホネ
ート C15LAS標準材料 ナトリウム−p−2−ペンタデシルベンゼンスル
ホネート手順 A.HPLC移動相の調製 1.移動相A a)塩化ナトリウム11.690gを秤量し、2000mlメスフラスコに
移す。HPLCグレード水200ml中に溶解させる。
【0127】 b)アセトニトリル800mlを加え、混合する。溶液が室温になった後、
所定の体積に希釈する。これによって100mMNaCl/40%ACNの溶液が
調製される。
【0128】 c)使用前に、LC溶離剤メンブランフィルターを通して濾過し、脱気す
る。
【0129】 2.移動相B−HPLCグレード水中60%アセトニトリル2000mlを調製
する。使用前に、LC溶離剤メンブランフィルターを通して濾過し、脱気する。
B.C8およびC15内部標準溶液 1.2−フェニルオクチルベンゼンスルホネート0.050gおよび2−フェ
ニルペンタデカンスルホネート0.050g標準を秤量し、100mlメスフラス
コに定量的に移す。
【0130】 2.ACN30mlで溶解させ、HPLCグレード水で所定の体積に希釈する。
これによって、混合標準の約1500 ppm溶液が調製される。
【0131】 C.試料溶液 1.洗浄溶液−標準溶液250μlを1mlオートサンプラーバイアルに移し、
洗浄溶液750μlを加える。キャップし、オートサンプラートレー中に置く。
【0132】 2.アルキルベンゼンスルホン酸またはアルキルベンゼンスルホネート−アル
キルベンゼンスルホン酸または塩0.10gを秤量し、100mlメスフラスコに
定量的に移す。ACN30mlで溶解させ、HPLCグレード水で所定の体積に希
釈する。標準溶液250μlを1mlオートサンプラーバイアルに移し、試料溶液
750μlを加える。キャップし、オートサンプラートレー中に置く。溶液が過
度に濁っている場合、オートサンプラーバイアルに移す前に、0.45μmメン
ブランを通して濾過する。キャップし、オートサンプラートレー中に置く。
【0133】 D.HPLC 1.HPLCポンプに移動相を詰める。カラムおよびカラム入口フィルターを
設置し、溶離剤で平衡化する(0.3ml/分で少なくとも1時間)。
【0134】 2.下記のHPLC条件を使用して試料を流す。
【0135】 移動相A 100mMNaCl/40%ACN 移動相B 40%HO/60%ACN 時間0分 100%移動相A 0%移動相B 時間75分 5%移動相A 95%移動相B 時間98分 5%移動相A 95%移動相B 時間110分 100%移動相A 0%移動相B 時間120分 100%移動相A 0%移動相B 注:HPLC機構のデッドボリュームに応じて、5〜10分間の傾斜遅延時間
が必要となることがある。
【0136】 流量 1.2ml/分 温度 25℃ He散布速度 50ml/時間 UV検出器 225nm 蛍光検出器 λ=225nm、10x感度でλ=295nm 通し時間 120分間 注入体積 10μl 繰返し注入 2 データ速度 0.45MB/時間 解像度 4.8nm 3.カラムは、100%水で、続いて100%アセトニトリルで洗浄し、80
/20ACN/水中に保存すべきである。
【0137】 2−フェニルオクチルベンゼンスルホネートのHPLC溶離時間は、本発明の
アルキルベンゼンスルホン酸/塩混合物に関連するHPLC分析の下限を限定し
、2−フェニルペンタデカンスルホネートの溶離時間は、上限を限定する。アル
キルベンゼンスルホン酸/塩混合物成分の90%が上記標準の範囲内にある保持
時間を有する場合、その試料はNMR3およびNMR4によりさらに限定するこ
とができる。
【0138】 アルキルベンゼンスルホン酸/塩混合物が、標準により規定される保持限界外
にある成分を10%以上含む場合、その混合物はHPLC−P法により、または
DE、DIS法によりさらに精製すべきである。
【0139】 調製用HPLC(HPLC−P) 大量(10%以上)の不純物を含むアルキルベンゼンスルホン酸および/また
は塩は、調製用HPLCにより精製する。L.R. SnyderおよびJ.J. Kirkland、「I
ntroduction to Modern Liquid Chromatography」, 2nd. Ed., Wiley, NY, 1979
参照。これは、専門家の常套手段である。NMR3およびNMR4の必要条件に
適合するには、十分な量を精製すべきである。
【0140】 Mega Bond Elut Sep Pak(商品名)(HPLC−P)を使用する調製用LC法 大量(10%以上)の不純物を含むアルキルベンゼンスルホン酸および/また
は塩は、LC法(ここではHPLC−Pとも呼ぶ)によっても精製することがで
きる。この方法は、実際、HPLCカラム調製精製よりも好ましい。500mgま
で大量の未精製MLAS塩を10g(60ml)のMega Bond Elut Sep Pak(商品
名)上に載せることができ、最適化されたクロマトグラフィーにより、精製され
たMLAS塩を単離することができ、2時間以内に凍結乾燥させることができる
。変性アルキルベンゼンスルホネート塩の試料100mgを5g(20ml)のBond
Elut Sep Pak上に載せ、同じ時間内に即使用できる。
【0141】 A.計器 HPLC:Waters Model 600E勾配ポンプ、Model 717 Autosampler, Water's Mi
llennium PDA, Millennium Data Manager(v.2.15) Mega Bond Elut:C18結合相、Varian5gまたは10g、PN:1225−60
23、1225−6031、付属品付き HPLCカラム:Supelcosil LC-18(X2)、250x4.6mm、5mm、#58298 分析用天秤:Mettler Model AE240、試料を±0.01mgまで秤量可能 B.付属品 容積測定:ガラス、10ml 目盛り付きシリンダー:1リットル HPLCオートサンプラーバイアル:4mlガラスバイアル、テフロンキャップお
よびガラス製低容積挿入物および1、2および5ml体積を正確に供給できるピペ
ット付き C.試薬および薬品 水(DI−HO):蒸留、脱イオン水、Millipore, Milli-Qシステムから供給
、または同等品 アセトニトリル(CHCN):HPLCグレード、Bakerから、または同等品
塩化ナトリウム結晶Baker Analyzedまたは同等品 D.HPLC条件 水相調製: A.1リットルの目盛り付きシリンダー中に含まれる600mlのDI−H
に塩化ナトリウム5.845を加える。良く混合し、ACN400mlを加える。
良く混合する。
【0142】 B.1リットルの目盛り付きシリンダー中に含まれる400mlのDI−H
にACN600mlを加え、良く混合する。
【0143】 貯蔵部A:60/40、HO/CANと塩および貯蔵部B:40/60、H O/ACN 通し条件:勾配:100%Aを75分間。5%A/95%Bを98分間。5%A
/95%Bを110分間。100%Aを125分間。
【0144】 カラム温度 サーモスタット処理せず(すなわち室温) HPLC流量 1.2ml/分 注入体積 10ml UV検出 225nm 濃度 >4mg/ml SEP PAK平衡化(BOND ELUT、5G) 1.10cc注射器で正の圧力を加え、25/75HO/ACNを含む溶液10
mlをsep pak上に約40滴/分の速度で通す。sep pakを乾燥させてはならない。
【0145】 2.直ちに、70/30HO/ACNを含む溶液10ml(x3)を#1と同じ
様式で通す。sep pakを乾燥させてはならない。sep pakの頭部に溶液のレベル(
約1mm)を維持する。
【0146】 3.これで、sep pakは試料を即装填することができる。
【0147】 MLAS試料装填/分離および単離 4.1ドラムバイアル中に試料<200mgを秤量し、70/30HO/ACN
2mlを加える。音波処理し、良く混合する。
【0148】 5.Bond Elut上に試料を装填し、10cc注射器から正の圧力をかけることによ
り、分離が開始する。バイアルを70/30溶液1ml(x2)で濯ぎ、sep pak
上に載せる。sep pakの頭部に約1mmの溶液を維持する。
【0149】 6.10cc注射器から正の圧力をかけ、Bond Elut上に10mlの70/30を約
40滴/分の速度で通す。
【0150】 7.4.不純物が重要である場合、これを3mlおよび4mlで繰り返し、流出液を
集める。
【0151】 MLAS単離および採集 1.10cc注射器で正の圧力を加え、25/75HO/ACNを含む溶液10
mlを通し、流出液を集める。これを別の10mlで、および再度5mlで繰り返す。
単離されたMLASは即凍結乾燥させ、その後の分析を行なうことができる。
【0152】 2.ACNが除去されるまでRotovapし、残っているHOを凍結乾燥させる。
これで、試料はクロマトグラフィーに即かけることができる。
【0153】 注:Mega Bond Elut Sep Pak(10g型)を使用する場合、500mgまでの試
料をsep pak上に装填することができ、溶液の体積を調節することにより、流出
液を2時間以内に凍結乾燥させることができる。
【0154】 SEP PAK平衡化(BOND ELUT、10G) 1.実験室空気または調節シリンダー空気を使用し、約40滴/分が可能な速度
で、25/75HO/ACNを含む溶液20mlをsep pak上に通す。sep pakを
通して溶液を移動させるには不十分なので、注射器から得られる正の圧力を使用
することはできない。sep pakを乾燥させてはならない。
【0155】 2.直ちに、70/30HO/ACNを含む溶液20ml(x2)およびさらに
10mlを#1と同じ様式で通す。sep pakを乾燥させてはならない。sep pakの頭
部に溶液のレベル(約1mm)を維持する。
【0156】 3.これで、sep pakは試料を即載せることができる。
【0157】 MLAS試料装填/分離および単離 1.2ドラムバイアル中に試料<500mgを秤量し、70/30HO/ACN
5mlを加える。音波処理し、良く混合する。
【0158】 2.Bond Elut上に試料を装填し、空気供給源から正の圧力をかけることにより
、分離が開始する。バイアルを70/30溶液2ml(x2)で濯ぎ、sep pak上
に載せる。sep pakの頭部に約1mmの溶液を維持する。
【0159】 3.空気供給源から正の圧力をかけ、Bond Elut上に20mlの70/30を約4
0滴/分の速度で通す。不純物が重要である場合、これを3mlおよび4mlで繰り
返し、流出液を集める。
【0160】 MLAS単離および採集 1.空気供給源から正の圧力を加え、25/75HO/ACNを含む溶液20
mlを通し、流出液を集める。
【0161】 2.これを別の20mlで、および再度10mlで繰り返す。単離された画分は純粋
なMLASを含む。
【0162】 3.単離されたMLASは即凍結乾燥させ、その後の分析を行なうことができる
。4.ACNが除去されるまでRotovapし、残っているHOを凍結乾燥させる
。これで、試料はクロマトグラフィーに即かけることができる。
【0163】 注:最適な分離および単離を行なうには、有機変性剤濃度の調節が必要になる
ことがある。
【0164】 蒸留(DIS) 24/40接続部を有する5リットルの三口丸底フラスコに磁気攪拌棒を取り
付ける。数個の沸騰石(Hengar Granules, カタログ#136-C)をフラスコに加える
。24/40接続部を有する長さ91/2インチのvigreuxコンデンサーをフラ
スコの中央口に配置する。校正した温度計を備えたvigreuxコンデンサーの上に
水冷コンデンサーを取り付ける。コンデンサーの末端に真空受けフラスコを取り
付ける。5リットルフラスコの片側のアームにガラス栓を取り付け、他方に校正
した温度計を取り付ける。フラスコおよびvigreuxコンデンサーをアルミニウム
ホイルで包む。5リットルフラスコに、GC法で測定して10%以上の不純物を
含むアルキルベンゼン混合物2270gを加える。受けフラスコに真空ポンプに
接続した真空ラインを取り付ける。5リットルフラスコ中のアルキルベンゼン混
合物を攪拌し、系に真空を作用させる。最大真空(ゲージで少なくとも1インチ
Hg圧以下)に達した後、電気加熱マントルを使用してアルキルベンゼン混合物
を加熱する。蒸留物を2つの画分に集める。画分Aは、vigreuxカラムの最上部
にある校正した温度計で測定して約25℃〜約90℃で集められる。画分Bは、
vigreuxカラムの最上部にある校正した温度計で測定して約90℃〜約155℃
で集められる。画分Aおよびポット残留物(高沸点)を廃棄する。画分B(18
81g)は問題とするアルキルベンゼン混合物を含む。この方法は、専門家の必
要に応じて規模を増減することができるが、ただし、NMR法のNMR1および
NMR2により評価するのに十分な量のアルキルベンゼン混合物が蒸留後に残っ
ている必要がある。
【0165】 酸性化(AC) アルキルベンゼンスルホン酸の塩を一般的な手段、例えばHClまたは硫酸を
含む溶剤中での反応、または酸性樹脂、例えばAmberlyst 15、の使用により、酸
性化する。酸性化は、この分野の専門家には常套手段である。酸性化した後、試
料が無水または無溶剤になる様に、すべての溶剤、特に水分、を除去する。
【0166】 注:下記のNMR試験方法のすべてに関して、NMRスペクトルの化学的シフト
は、CDCl、すなわちクロロホルム、を基準とする。
【0167】 NMR1 アルキルベンゼン混合物に対する13C−NMR 2/3−フェニルインデッ
クス アルキルベンゼン混合物の試料400mgを、基準としてTMS1% v/vを
含む無水ジューテロ化クロロホルム1mlに溶解させ、標準NMR管に入れる。 C−NMRは、試料に対して、300MHzNMR分光計で、20秒間リサイク
ル時間、40°13Cパルス幅およびゲーテッドヘテロニュークリアデカップリ
ングを使用して行なう。少なくとも2000走査を記録する。約145.00 p
pm〜約150.00 ppmの13C−NMRスペクトル領域を積分する。アルキル
ベンゼン混合物の2/3−フェニルインデックスは、下記の式により決定される
【0168】 2/3−フェニルインデックス=(約147.65 ppm〜約148.05 ppmの
積分)/(約145.70 ppm〜約146.15 ppmの積分)x100 NMR2 13C−NMR 2−メチル−2−フェニルインデックス 無水アルキルベンゼン混合物の試料400mgを、基準としてTMS1% v/vを
含む無水ジューテロ化クロロホルム1mlに溶解させ、標準NMR管に入れる。 C−NMRは、試料に対して、300MHzNMR分光計で、20秒間リサイク
ル時間、40°13Cパルス幅およびゲーテッドヘテロニュークリアデカップリ
ングを使用して行なう。少なくとも2000走査を記録する。約145.00 p
pm〜約150.00 ppmの13C−NMRスペクトル領域を積分する。アルキル
ベンゼン混合物の2−メチル−2−フェニルインデックスは、下記の式により決
定される。
【0169】 2−メチル−2−フェニルインデックス=(約149.35 ppm〜約149.8
0 ppmの積分)/(約145.00 ppm〜約150.00 ppmの積分) NMR3 アルキルベンゼンスルホン酸混合物に対する13C−NMR 2/3−フェニ
ルインデックス 無水アルキルベンゼンスルホン酸混合物の試料400mgを、基準としてTMS
1% v/vを含む無水ジューテロ化クロロホルム1mlに溶解させ、標準NMR管に
入れる。13C−NMRは、試料に対して、300MHzNMR分光計で、20秒
間リサイクル時間、40°13Cパルス幅およびゲーテッドヘテロニュークリア
デカップリングを使用して行なう。少なくとも2000走査を記録する。約15
2.50 ppm〜約156.90 ppmの13C−NMRスペクトル領域を積分する
。アルキルベンゼンスルホン酸混合物の2/3−フェニルインデックスは、下記
の式により決定される。
【0170】 2/3−フェニルインデックス=(約154.40 ppm〜約154.80 ppmの
積分)/(約152.70 ppm〜約153.15 ppmの積分)x100 NMR4 アルキルベンゼンスルホン酸混合物に対する13C−NMR 2−メチル−2
−フェニルインデックス 無水アルキルベンゼンスルホン酸混合物の試料400mgを、基準としてTMS
1% v/vを含む無水ジューテロ化クロロホルム1mlに溶解させ、標準NMR管に
入れる。13C−NMRは、試料に対して、300MHzNMR分光計で、20秒
間リサイクル時間、40°13Cパルス幅およびゲーテッドヘテロニュークリア
デカップリングを使用して行なう。少なくとも2000走査を記録する。約15
2.50 ppm〜約156.90 ppmの13C−NMRスペクトル領域を積分する
。アルキルベンゼンスルホン酸混合物の2−メチル−2−フェニルインデックス
は、下記の式により決定される。
【0171】 2−メチル−2−フェニルインデックス=(約156.40 ppm〜約156.6
5 ppmの積分)/(約152.50 ppm〜約156.90 ppmの積分) 水性ヘビーデューティー液体洗剤 界面活性剤 本発明は、水性液体洗剤組成物も含んでなる。水性液体洗剤組成物は、好まし
くは約10〜約98重量%、好ましくは約30〜約95重量%、の水性液体キャ
リヤー(好ましくは水である)を含んでなる。さらに、本発明の水性液体洗剤組
成物は、上記の分岐した界面活性剤に加えて、好ましくは1種以上の洗浄用共界
面活性剤を含む界面活性剤系を含んでなる。追加の共界面活性剤は、非イオン系
洗浄界面活性剤、陰イオン系洗浄界面活性剤、双生イオン系洗浄界面活性剤、ア
ミンオキシド洗浄界面活性剤、およびそれらの混合物から選択される。界面活性
剤系は、典型的には洗剤組成物の約5〜約70重量%、好ましくは約15〜約3
0重量%を構成する。
【0172】 陰イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤には、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(
LAS)および第1級分岐鎖およびランダムC10〜C20アルキルサルフェー
ト(AS)、式CH(CH(CHOSO )CHおよびCH (CH(CHOSO )CHCH[式中、xおよび(y+1)
は少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶性を付与
する陽イオン、特にナトリウム、である]のC10〜C18第2級(2,3)ア
ルキルサルフェート、不飽和化されたサルフェート、例えばオレイルサルフェー
ト、C10〜C18アルキルアルコキシサルフェート(「AES」、特にEO 1〜7エトキシサルフェート)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキ
シレート(特にEO 1〜5エトキシカルボキシレート)、C10〜C18グリ
セロールエーテル、C10〜C18アルキルポリグリコシドおよびそれらの対応
する硫酸化ポリグリコシド、およびC12〜C18アルファ−スルホン化脂肪酸
エステルが挙げられる。
【0173】 一般的に、ここで有用な陰イオン系界面活性剤は、米国特許第4,285,8
41号明細書、Barrat et al.、1981年8月25日公布、および米国特許第
3,919,678号明細書、Laughlin et al.、1975年12月30日公布
に記載されている。
【0174】 有用な陰イオン系界面活性剤は、炭素数が約10〜約20であるアルキル基お
よびスルホン酸または硫酸エステル基を分子構造中に有する有機硫酸反応生成物
の水溶性塩、特にアルカリ金属、アンモニウムおよびアルキロールアンモニウム
(例えばモノエタノールアンモニウムまたはトリエタノールアンモニウム)塩を
包含する(用語「アルキル」には、アリール基のアルキル部分も含む)。この群
の合成界面活性剤の例はアルキルサルフェート、特にタロウまたはココナッツ油
のグリセリドを還元して得られる様な高級アルコール(C〜C18炭素原子)
の硫酸化により得られる物質である。
【0175】 他の陰イオン系界面活性剤は、分子1個あたり約1〜約4単位のエチレンオキ
シドおよびアルキル基の炭素数が約8〜約12であるアルキルフェノールエチレ
ンオキシドエーテルサルフェートの水溶性塩である。
【0176】 ここで有用な他の陰イオン系界面活性剤には、脂肪酸基の炭素数が約6〜20
であり、エステル基の炭素数が約1〜10であるa−スルホン化脂肪酸のエステ
ルの水溶性塩、アシル基の炭素数が約2〜9であり、アルカン部分の炭素数が約
9〜約23である2−アシルオキシ−アルカン−1−スルホン酸の水溶性塩、炭
素数が約12〜24であるオレフィンスルホネートの水溶性塩、およびアルキル
基の炭素数が約1〜3であり、アルカン部分の炭素数が約8〜20であるb−ア
ルキルオキシアルカンスルホネートが挙げられる。
【0177】 ここで特に好ましい陰イオン系界面活性剤は、下記の式を有するアルキルポリ
エトキシレートサルフェートである。
【0178】 RO(CO)SO 式中、Rは炭素数が約10〜約22である、飽和化された、または不飽和化され
たアルキル鎖であり、Mは化合物に水溶性を付与する陽イオン、特にアルカリ金
属、アンモニウムまたは置換されたアンモニウム陽イオン、であり、xは平均約
1〜約15である。
【0179】 好ましいアルキルサルフェート界面活性剤は、非エトキシル化C12−15
1級および第2級アルキルサルフェートである。冷水洗濯条件下、すなわち約6
5°F(18.3℃)未満では、その様なエトキシル化および非エトキシル化ア
ルキルサルフェートの混合物が存在するのが好ましい。脂肪酸の例には、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、
およびベヘン酸が挙げられる。他の脂肪酸には、パルミトレイン酸、オレイン酸
、リノール酸、リノレン酸、およびリシノール酸が挙げられる。
【0180】 非イオン系界面活性剤 通常の非イオン系および両性(amphoteric)界面活性剤は、いわゆる狭いピーク
のアルキルエトキシレートおよびC〜C12アルキルフェノールアルコキシレ
ート(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)を含むC12〜C 18 アルキルエトキシレート(AE)を包含する。C10〜C18N−アルキル
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドも使用できる。典型的な例はC12〜C18N−メ
チルグルカミドを包含する。国際特許第WO9,206,154号明細書参照。
他の糖に由来する界面活性剤は、N−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド、
例えばC10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミド、を包含する。
N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドは低発泡性用に使用でき
る。通常のC10〜C20セッケンも使用できる。高発泡性が望ましい場合、分
岐鎖C10〜C16セッケンも使用できる。非イオン系界面活性剤の例は、米国
特許第4,285,841号明細書、Barrat et al.、1981年8月25日公
布、に記載されている。
【0181】 これらの界面活性剤の好ましい例は、式R(OCOHのエトキシル
化アルコールおよびエトキシル化アルキルフェノールがあるが、式中、Rは、炭
素数が約8〜約15である脂肪族炭化水素基、およびアルキル基の炭素数が約8
〜約12であるアルキルフェニル基からなる群から選択され、nの平均値は約5
〜約15である。これらの界面活性剤は米国特許第4,284,532号明細書
、Leikhim et al.、1981年8月18日公布、により詳細に記載されている。
特に好ましい材料は、アルコール中の炭素数が平均約10〜約15であり、アル
コール1モルあたりエチレンオキシド約6〜約12モルの平均エトキシル化度を
有するエトキシル化アルコールである。陰イオン系および非イオン系界面活性剤
の混合物が特に有用である。
【0182】 他の一般的に有用な界面活性剤は標準的な教科書に載っており、C12〜C ベタインおよびスルホベタイン(スルタイン)を包含する。
【0183】 アミンオキシド界面活性剤 本発明の組成物は、下記の式を有するアミンオキシド界面活性剤も含む。
【0184】 R(EO)(PO)(BO)N(O)(CHR’).qHO (I) 一般的に、構造(I)は1個の長鎖部分R(EO)(PO)(BO)および
2個の短鎖部分CHR’を与えるのが分かる。R’は好ましくは水素、メチル
および−CHOHから選択する。一般的にRは、飽和化または不飽和化され
ていてよい第1級または分岐鎖ヒドロカルビル部分であり、好ましくは、R
第1級アルキル部分である。x+y+z=0である場合、Rは鎖長約8〜約1
8を有するヒドロカルビル部分である。x+y+zが0でない場合、Rはやや
長く、C12〜C24の鎖長を有することができる。この一般式は、x+y+z
=0、R=C〜C18、R’がHであり、qが0〜2、好ましくは2である
アミンオキシドも含む。これらのアミンオキシドの例は、C12−14アルキル
ジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシル
アミンオキシドおよびそれらの水和物、特にここに参考として含める米国特許第
5,075,501号明細書および第5,071,594号明細書に記載されて
いる様な二水和物である。
【0185】 本発明は、x+y+zが0ではなく、特にx+y+zが約1〜約10であり、
が、炭素数が8〜約24、好ましくは約12〜約16である第1級アルキル
基であるアミンオキシドも含むが、これらの実施態様では、y+zが好ましくは
0であり、xが好ましくは約1〜約6、より好ましくは約2〜約4であり、EO
はエチレンオキシを表し、POはプロピレンオキシを表し、BOはブチレンオキ
シを表す。その様なアミンオキシドは、通常の合成方法により、例えばアルキル
エトキシサルフェートをジメチルアミンと反応させ、続いてエトキシル化アミン
を過酸化水素で酸化することにより、製造することができる。
【0186】 ここで非常に好ましいアミンオキシドは、常温で固体であり、より好ましくは
融点が30℃〜90℃である。ここで使用するのに好適なアミンオキシドは、Ak
zo Chemie、Ethyl Corp.およびProcter & Gambleを包含する多くの供給者により
商業的に製造されている。各種のアミンオキシド製造業者に関しては、McCutche
onの編集物およびKirk-Othmer の概説参照。好ましいアミンオキシドは、Ethyl
Corp. から市販の固体二水和物ADMOX 16およびADMOX 18、ADMOX 12および特にAD
MOX 14である。
【0187】 好ましい実施態様は、ドデシルジメチルアミンオキシド二水和物、ヘキサデシ
ルジメチルアミンオキシド二水和物、オクタデシルジメチルアミンオキシド二水
和物、ヘキサデシルトリス(エチレンオキシ)ジメチル−アミンオキシド、テト
ラデシルジメチルアミンオキシド二水和物、およびそれらの混合物を含む。
【0188】 好ましい実施態様には、R’がHであるものもあるが、Hより僅かに大きいR
’を有することに関して、ある程度の寛容度がある。特に本発明は、R’がCH OHである実施態様、例えばヘキサデシルビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ンオキシド、タロウビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ステアリル
ビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドおよびオレイルビス(2−ヒドロ
キシエチル)アミンオキシド、をさらに包含する。
【0189】 ビルダー 本発明の組成物は所望により、ただし好ましくは、50重量%までの、より好
ましくは約1〜約40重量%、さらに好ましくは約5〜約30重量%の洗剤ビル
ダー材料を含む。しかし、より少ない、またはより多い量のビルダーも排除する
ものではない。洗剤ビルダーは本発明の組成物に所望により配合し、鉱物硬度を
調整するのに役立つ。無機ならびに有機ビルダーを使用することができる。ビル
ダーは一般的に布地洗濯組成物に使用し、粒子状汚れを除去し易くする。洗剤ビ
ルダーは米国特許第4,321,165号明細書、Smith et al.、1982年3
月23日公布、に記載されている。液体洗剤用に好ましいビルダーは米国特許第
4,284,532号明細書、Leikhim et al.、1981年8月18日公布、に
記載されている。
【0190】 ケイ酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO:NaO比
が1.6:1〜3.2:1を有するアルカリ金属ケイ酸塩、および層状ケイ酸塩
、例えば米国特許第4,664,839号明細書、1987年5月12日にH.P.
Rieckに公布、に記載されている様な層状ケイ酸ナトリウム、である。NaSK
S−6(一般的に略して「SKS−6」)は、Hoechst から市販されている結晶
性層状ケイ酸塩の商品名である。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6
ケイ酸塩ビルダーは、アルミニウムを含まない。NaSKS−6は、層状ケイ酸
塩のデルタ−NaSiO形態を有する。この製品は、独国特許第DE−A−
3,417,649号明細書および第DE−A−3,742,043号明細書に
記載されている様な方法により製造される。SKS−6は、ここで使用するのに
非常に好ましい層状ケイ酸塩であるが、他のその様な層状ケイ酸塩、例えば一般
式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナトリウムまたは水素であり
、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜20の数、好ましくは0
である)を有するケイ酸塩もここで使用できる。Hoechst から市販の他の各種層
状ケイ酸塩には、アルファ、ベータおよびガンマ形態の、NaSKS−5、Na
SKS−7およびNaSKS−11が挙げられる。上記の様に、ここで使用する
には、デルタ−NaSiO(NaSKS−6形態)が最も好ましい。他のケ
イ酸塩、例えばケイ酸マグネシウム、も有用であり、酸素漂白剤用の安定剤とし
て、および発泡調整系の成分として役立つ。
【0191】 炭酸塩ビルダーの例は、独国特許出願第2,321,001号明細書、197
3年11月15日公開、に記載されている様に、アルカリ土類およびアルカリ金
属炭酸塩である。
【0192】 アルミノケイ酸塩ビルダーは本発明で有用である。アルミノケイ酸塩は、液体
洗剤処方で重要なビルダー成分である。アルミノケイ酸塩ビルダーは、下記の実
験式を有する物質を包含する。
【0193】 M(zAlO]・xHO 式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約0
.5であり、xは約15〜約264の整数である。
【0194】 有用なアルミノケイ酸塩イオン交換材料は市販されている。これらのアルミノ
ケイ酸塩は構造が結晶性または無定形であり、天然のアルミノケイ酸塩または合
成品でよい。アルミノケイ酸塩イオン交換材料の製造方法は、米国特許第3,9
85,669号明細書、Krummel et al.、1976年10月12日公布、に記載
されている。ここで有用な好ましい合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料
は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトX
の名称で市販されている。特に好ましい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸塩
イオン交換材料は下記の式を有する。
【0195】 Na12[(AlO12(SiO12]・xHO 式中、xは約20〜約30、特に約27である。この材料はゼオライトAと呼ば
れている。ここでは脱水されたゼオライト(x=0〜10)も使用できる。好ま
しくは、アルミノケイ酸塩は粒子直径が約0.1〜10ミクロンである。
【0196】 本発明の目的に有用な有機洗剤ビルダーには、非常に様々なポリカルボキシレ
ート化合物があるが、これらに限定するものではない。ここで使用する「ポリカ
ルボキシレート」とは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個
のカルボキシレートを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダー
は、一般的に酸の形態で組成物に加えるが、中和された塩の形態で加えることも
できる。塩の形態で使用する場合、アルカリ金属、例えばナトリウム、カリウム
、およびリチウム、またはアルカノールアンモニウムの塩が好ましい。
【0197】 ポリカルボキシレートビルダーには、様々な種類の有用な材料がある。ポリカ
ルボキシレートビルダーの重要な一種類には、Berg、米国特許第3,128,2
87号明細書、1964年4月7日公布、およびLambertiら、米国特許第3,6
35,830号明細書、1972年1月18日公布、に記載されている様なオキ
シジコハク酸塩がある。米国特許第4,663,071号明細書、1987年5
月5日Bushらに公布、の「TMS/TDS」ビルダーも参照。好適なエーテルポ
リカルボキシレートには、環状化合物、特に脂環式化合物、例えば米国特許第3
,923,679号、第3,835,163号、第4,158,635号、第4
,120,874号、および第4,102,903号の各明細書に記載されてい
る化合物がある。
【0198】 他の有用な洗剤ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無
水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルの共重合体、1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボキシメチ
ルオキシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸およびニトリ
ロトリ酢酸、の各種アルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウム
塩、ならびにポリカルボキシレート、例えばメリト酸、コハク酸、オキシジコハ
ク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチ
ルオキシコハク酸、およびそれらの可溶性塩が挙げられる。
【0199】 クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)が、再生可能な資源から入手できること、および生物分解性であることから、
ヘビーデューティー液体洗剤処方に特に重要なポリカルボキシレートビルダーで
ある。オキシジコハク酸塩もその様な組成物および組合せで特に有用である。
【0200】 本発明の洗剤組成物には、米国特許第4,566,984号明細書、Bush、1
986年1月28日公布、に記載されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ
−1,6−ヘキサンジオエートおよび関連する化合物も適当である。有用なコハ
ク酸ビルダーには、C〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれ
らの塩がある。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。コ
ハク酸エステルビルダーの具体例には、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチル
、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2−ペ
ンタデセニル、等がある。コハク酸ラウリルは、この種の好ましいビルダーであ
り、ヨーロッパ特許出願第86200690.5/0,200263号明細書、
1986年11月5日公開、に記載されている。
【0201】 他の好適なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号明細書
、Crutchfield ら、1979年3月13日公布、および米国特許第3,308,
067号明細書、Diehl、1967年3月7日公布、に記載されている。Diehlの
米国特許第3,723,322号明細書も参照。
【0202】 脂肪酸、例えばC12〜C18モノカルボン酸、も組成物に単独で、または上
記のビルダー、特にクエン酸塩および/またはコハク酸塩ビルダー、と組み合わ
せて配合し、ビルダー活性をさらに強化することができる。その様な脂肪酸の使
用は、一般的に発泡性が低下するので、処方者はこのことを考慮すべきである。
【0203】 リン系のビルダーを使用できる場合、各種のアルカリ金属リン酸塩、例えば良
く知られているトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびオルト
リン酸ナトリウム、を使用することができる。ホスホン酸塩ビルダー、例えばエ
タン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネートおよび他の公知のホスホネート
(例えば米国特許第3,159,581号、第3,213,030号、第3,4
22,021号、第3,400,148号および第3,422,137号の各明
細書参照)も使用できる。
【0204】 他の所望により使用する組成物成分 上記の液相およひせ固相成分に加えて、水性洗剤組成物は、各種の他の所望に
より使用する成分を含むことができ、含むのが好ましい。その様な所望により使
用する成分は液体または固体の形態でよい。所望により使用する成分は、液相中
に溶解し得るか、または液相中に細かい粒子または滴の形態で分散剤させること
ができる。他の材料の中の、本組成物に所望により使用することができるものの
幾つかを以下に詳細に説明する。
【0205】 所望により使用する無機洗剤ビルダー 本発明の洗剤組成物は、所望により、上に挙げた材料に加えて、アルカリ度供
給源としても機能する、1種以上の無機洗剤ビルダーを含むことができる。その
様な所望により使用する無機ビルダーは、例えばアルミノケイ酸塩、例えばゼオ
ライト、を包含することができる。アルミノケイ酸塩ゼオライト、およびそれら
の洗剤ビルダーとしての使用は、ここにその開示を参考として含める、Corkill
et al.の米国特許第4,605,509号明細書、1986年8月12日公布、
により詳しく説明されている。また、結晶性層状ケイ酸塩、例えばこの第4,6
05,509号明細書に記載されている結晶性層状ケイ酸塩、も本洗剤組成物に
使用するのに好適である。使用する場合、所望により使用する無機洗剤ビルダー
は、本組成物の約2〜約15重量%を構成することができる。
【0206】 所望により使用する酵素 本発明の洗剤組成物は、所望により、1種以上の洗剤酵素も含むことができる
。その様な酵素は、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼおよびリパーゼを包
含することができる。その様な材料はこの分野で公知であり、市販されている。
酵素は、本水性液体洗剤組成物に、分散物、「マルメス」または「プリル」の形
態で配合することができる。別の好適な種類の酵素は、非イオン系界面活性剤中
の酵素のスラリーの形態にある酵素、例えばNovo Nordiskから「SL」の商品名で市
販されている酵素、またはNovo Nordiskから「LDP」の商品名で市販されている、
マイクロカプセル収容された酵素を含んでなる。
【0207】 本組成物に従来の酵素プリルの形態で加える酵素は、ここで使用するのに特に
好ましい。その様なプリルは、一般的にサイズが約100〜約1,000ミクロ
ン、より好ましくは約200〜約800ミクロンであり、組成物の非水性液相全
体にわたって分散される。本発明の組成物中のプリルは、他の酵素形態と比較し
て、長時間にわたる酵素活性の持続に関して、特に好ましい酵素安定性を示す。
そのため、酵素プリルを使用する組成物は、酵素を水性液体洗剤中に配合する場
合に頻繁に使用しなければならない様な、通常の酵素安定化剤を含む必要がない
【0208】 使用する場合、酵素は一般的に重量で組成物1グラムあたり約10mgまで、よ
り典型的には約0.01mg〜約5mgの活性酵素を与えるのに十分な量で、非水性
液体組成物中に配合する。つまり、本発明の非水性液体洗剤組成物は、典型的に
は約0.001〜5重量%、好ましくは約0.01〜1重量%の市販の酵素製剤
を含むことになる。例えば、プロテアーゼ酵素は通常、その様な市販の製剤中に
、組成物1グラムあたり0.005〜0.1Anson 単位(AU)の活性を与える
のに十分な量で存在する。
【0209】 所望により使用するキレート化剤 本発明の洗剤組成物は、所望により本発明の非水性洗剤組成物中で、金属イオ
ン、例えば鉄および/またはマンガンをキレート化するキレート化剤を含むこと
ができる。その様なキレート化剤は、組成物成分、例えば過酸素漂白剤、を不活
性化する傾向がある組成物中の金属不純物と錯体形成することができる。有用な
キレート化剤には、アミノカルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネー
ト、多官能置換された芳香族キレート化剤およびそれらの混合物が挙げられる。
【0210】 所望により使用するキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、
エチレンジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン
トリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレン−ジアミンテトラプロピオ
ネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペ
ンタアセテート、エチレンジアミンジスクシネート、およびエタノールジグリシ
ンが挙げられる。これらの材料のアルカリ金属塩が好ましい。
【0211】 アミノホスホネートも、洗剤組成物中に少なくとも低レベルの総リン成分が許
容される場合、キレート化剤として有用であり、エチレンジアミンテトラキス(
メチレンホスホネート)、例えばDEQUEST、を包含する。これらのアミノホスホ
ネートは、炭素数が約6を超えるアルキルおよびアルケニル基を含まないのが好
ましい。
【0212】 好ましいキレート化剤には、ヒドロキシ−エチルジホスホン酸(HEDP)、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、エチレンジアミンジコハク酸(
EDDS)およびジピコリン酸(DPA)およびそれらの塩が挙げられる。キレ
ート化剤は、無論、本発明の組成物を布地洗濯/漂白に使用する際に洗剤ビルダ
ーとしても作用する。使用する場合、これらのキレート化剤は、一般的に本発明
の組成物の約0.1〜4重量%を占める。より好ましくは、キレート化剤は、本
発明の洗剤組成物の約0.2〜2重量%を占める。
【0213】 所望により使用する増粘、粘度調整および/または分散剤 本発明の洗剤組成物は、所望により、組成物の、その固体粒子状成分を懸濁液
中に維持する能力を強化するのに役立つ重合体状材料も含むことができる。その
ため、その様な材料は増粘剤、粘度調整剤および/または分散剤として作用する
ことができる。その様な材料は、重合体状ポリカルボキシレートであることが多
いが、他の重合体状材料、例えばポリビニルピロリドン(PVP)またはポリア
ミド樹脂、も包含することができる。
【0214】 重合体ポリカルボキシレート材料は、適当な不飽和化されたモノマーを、好ま
しくはそれらの酸形態で、重合または共重合させることにより製造することがで
きる。重合により好適な重合体状ポリカルボキシレートを形成できる不飽和化さ
れたモノマー酸には、アクリル酸、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマ
ル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマ
ロン酸が挙げられる。重合体ポリカルボキシレート中に、カルボキシレート基を
含まないモノマー状部分、例えばビニルメチルエーテル、スチレン、エチレン、
等が存在することは、その様な部分が重合体の約40重量%を超える部分を占め
ない限り、好ましいことである。
【0215】 特に好適な重合体状ポリカルボキシレートはアクリル酸から誘導することがで
きる。ここで有用な、その様なアクリル酸系重合体は、重合したアクリル酸の水
溶性塩である。その様な酸形態の重合体の平均分子量は、好ましくは約2,00
0〜100,000、より好ましくは約2,000〜10,000、さらに好ま
しくは約4,000〜7,000、最最も好ましくは約4,000〜5,000
である。その様なアクリル酸重合体の水溶性塩は、例えばアルカリ金属の塩を包
含することができる。この種の可溶性重合体は、公知の材料である。洗剤組成物
におけるこの種のポリアクリレートの使用は、例えばDiehl、米国特許第3,3
08,067号明細書、1967年3月7日公布、に記載されている。その様な
材料はビルダー機能も果たすことができる。
【0216】 所望により使用する増粘剤、粘度調整剤および/または分散剤は、使用する場
合、本組成物中に、約0.1〜4重量%の量で存在すべきである。より好ましく
は、その様な材料は本洗剤組成物の約0.5〜2重量%を含んでなることができ
る。
【0217】 所望により使用する粘土汚れ除去/再付着防止剤 本発明の組成物は、所望により、粘土汚れ除去および再付着防止特性を有する
水溶性エトキシル化アミンも含むことができる。使用する場合、汚れ材料は本組
成物の約0.01〜約5重量%を含むことができる。
【0218】 最も好ましい汚れ遊離および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペン
タアミンである。代表的なエトキシル化アミンはさらに米国特許第4,597,
898号明細書、VanderMeer、1986年7月1日公布、に記載されている。別
の群の好ましい粘土汚れ除去−再付着防止剤は、ヨーロッパ特許出願第111,
965号明細書、OhおよびGosselink 、1984年6月27日公開、に記載され
ている陽イオン系化合物である。使用できる他の粘土汚れ除去/再付着防止剤に
は、ヨーロッパ特許出願第111,984号明細書、Gosselink 、1984年6
月27日公開、に記載されているエトキシル化アミン重合体、ヨーロッパ特許出
願第112,592号明細書、Gosselink 、1984年7月4日公開、に記載さ
れている双生イオン系重合体、および米国特許第4,548,744号明細書、
Connor、1985年10月22日公布、に記載されているアミンオキシドである
。この分野で公知の他の粘土汚れ除去および/または再付着防止剤も本発明の組
成物に使用できる。別の種類の好ましい再付着防止剤は、カルボキシメチルセル
ロース(CMC)材料を包含する。これらの材料はこの分野では良く知られてい
る。
【0219】 所望により使用する漂白活性剤を含む過酸素漂白剤 過酸素漂白剤は、有機または無機化合物でよい。無機過酸素漂白剤は、漂白活
性剤との組合せで使用されることが多い。
【0220】 有用な有機過酸素漂白剤は、過カルボン酸漂白剤およびそれらの塩を包含する
。この種の漂白剤の好適な例には、モノペルオキシフタル酸マグネシウム六水和
物、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルアミノ−4−オキソペ
ルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸がある。その様な漂白剤は、
米国特許第4,483,781号、Hartman 、1984年11月20日公布、ヨ
ーロッパ特許出願第EP−A−133,354号、Banks et al.、1985年2
月20日公開、および米国特許第4,412,934号、Chung et al.、198
3年11月1日公布、の各明細書に記載されている。米国特許第4,634,5
51号明細書、1987年1月6日にBurns et al.に公布、に記載されている6
−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸(NAPAA)も非常に好ま
しい漂白剤である。
【0221】 無機過酸素漂白剤も本発明の洗剤組成物に使用できる。無機漂白剤が実際に好
ましい。その様な無機過酸素化合物は、アルカリ金属の過ホウ酸塩および過炭酸
塩を包含し、過炭酸塩が最も好ましい。例えば、過ホウ酸ナトリウム(例えば一
まちは四水和物)を使用できる。好適な無機漂白剤には、ナトリウムまたはカリ
ウムの炭酸塩過酸化水素化物および同等の「過炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナト
リウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムが挙げら
れる。過硫酸塩漂白剤(例えばOXONE 、DuPontにより製造販売)も使用できる。
無機過酸素漂白剤はケイ酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩または水溶性界面活性剤で被覆
することが多い。例えば、被覆された過炭酸塩粒子は様々な商業的供給源、例え
ばFMC、Solvay Interox、Tokai DenkaおよびDegussa、から入手できる。
【0222】 無機過酸素漂白剤、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、等は、それぞれ対応する過
酸の水溶液をその場で(すなわち本組成物を布地洗濯/漂白に使用する際に)形
成する漂白活性剤と組み合わせて使用するのが好ましい。活性剤の各種の非限定
的な例が米国特許第4,915,854号明細書、1990年4月10日、Mao
et al.に公布、および米国特許第4,412,934号明細書、1983年11
月1日、Chung et al.に公布、に記載されている。ノナノイルオキシベンゼンス
ルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)活
性剤が代表的である。それらの混合物も使用できる。ここで有用な他の典型的な
漂白剤および活性剤に関しては、米国特許第4,634,551号明細書も参照
。 他の有用なアミドに由来する漂白活性剤は下記の式を有する。
【0223】 RN(R)C(O)RC(O)L または RC(O)N(R)RC(O)L
式中、Rは炭素数が約6〜約12であるアルキル基であり、Rは炭素数が1
〜約6であるアルキレンであり、RはHまたは炭素数が約1〜約10であるア
ルキル、アリール、またはアルカリールであり、Lは好適な離脱基、例えばオキ
シベンゼンスルホネート、−OOH、−OOM、である。離脱基とは、パーハイ
ドロリシス陰イオンによる漂白活性剤に対する求核攻撃の結果、漂白活性剤から
排除される基である。好ましい離脱基はフェノールスルホネートである。
【0224】 上記の式を有する漂白活性剤の好ましい例には、ここに参考として含める米国
特許第4,634,551号明細書に記載されている、(6−オクタンアミド−
カプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オ
キシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼン
スルホネート、およびそれらの混合物が挙げられる。その様な混合物は、ここで
は(6−C〜C10アルカミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネートと
して特徴付ける。
【0225】 別の種類の漂白活性剤には、ここに参考として含める米国特許第4,966,
723号明細書、1990年10月30日公布、でHodge et al.により開示され
ているベンゾキサジン型活性剤がある。ベンゾキサジン型の非常に好ましい活性
剤は、下記の化合物である。
【0226】
【化17】 さらに他の好ましい種類の漂白活性剤は、アシルラクタム活性剤、特に下記の
式を有するアシルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムを包含する。
【0227】
【化18】 式中、RはHまたは炭素数が1〜約12であるアルキル、アリール、アルコキ
シアリール、またはアルカリール基である。非常に好ましいラクタム活性剤には
、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3,5,5−トリ
メチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカ
プロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレロラクタム、オ
クタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデセノイルバレロ
ラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルバレロラクタムおよびそれらの
混合物が挙げられる。ここに参考として含める、過ホウ酸ナトリウムの中に吸着
させたベンゾイルカプロラクタムを包含するアシルカプロラクタムを開示してい
る米国特許第4,545,784号明細書、1985年10月8日Sanderson に
公布、も参照。
【0228】 過酸素漂白剤を使用する場合、過酸素漂白剤は一般的に組成物の約0.1〜3
0重量%を構成する。より好ましくは、過酸素漂白剤は組成物の約1〜20重量
%を構成する。最も好ましくは、過酸素漂白剤は組成物の約5〜20重量%の量
で存在する。使用する場合、漂白活性剤は組成物の約0.5〜20重量%、より
好ましくは約3〜10重量%、を構成する。活性剤は、漂白剤と活性剤のモル比
が約1:1〜10:1、より好ましくは約1.5:1〜5:1になる様に使用す
ることが多い。
【0229】 さらに、漂白活性剤は、ある種の酸、例えばクエン酸、と共に凝集させた場合
に、化学的安定性がより高くなることが分かっている。
【0230】 所望により使用する漂白剤触媒 所望により、漂白化合物はマンガン化合物を使用して触媒作用させることがで
きる。その様な化合物はこの分野では良く知られており、例えば米国特許第5,
246,621号、米国特許第5,244,594号、米国特許第5,194,
416号、米国特許第5,114,606号、および公開ヨーロッパ特許出願第
549,271A1号、第549,272A1号、第544,440A2号、お
よび第544,490A1号の各明細書に記載されているマンガン系触媒がある
。これらの触媒の好ましい例には、MnIV (u−O)(1,4,7−トリ
メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(PF、MnIII
u−O)(u−OAc)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザ
シクロノナン)(ClO、MnIV (u−O)(1,4,7−トリ
アザシクロノナン) (ClO、MnIIIMnIV (u−O)
u−OAc)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン
(ClO、MnIV(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリア
ザシクロノナン)−(OCH(PF)、およびそれらの混合物がある。
他の金属系漂白剤触媒には、米国特許第4,430,243号明細書および米国
特許第5,114,611号明細書に記載されている触媒がある。マンガンを各
種の錯体配位子と共に使用し、漂白性を強化する方法も、米国特許第4,728
,455号、第5,284,944号、第5,246,612号、第5,256
,779号、第5,280,117号、第5,274,147号、第5,153
,161号、および第5,227,084号の各明細書に記載されている。
【0231】 実際的な問題として、制限するものではないが、本発明の組成物および方法は
、少なくとも1千万分の1部のオーダーの活性漂白剤触媒物質を洗濯水中に与え
る、好ましくは約0.1 ppm〜約700 ppm、より好ましくは約1 ppm〜約50
0 ppmの触媒物質を洗濯液中に与える様に調節することができる。
【0232】 ここで有用なコバルト漂白剤触媒は、公知であり、例えば、M.L. Tobe、「Base
Hydrolysis of Transition-Metal Complexes」, Adv. Inorg. Bioinorg. Mech.,
(1983), 2, 1-94頁に記載されている。ここで有用な最も好ましいコバルト触媒
は、式Co[(NH)OAc]Tを有し、式中、「OAc」が酢酸塩部分を表
し、「T」が陰イオンであるコバルトペンタアミン酢酸塩、特に塩化コバルト
ペンタアミン酢酸塩[Co(NH)OAc]Cl、ならびに[Co(NH)
OAc](OAc)、[Co(NH)OAc](PF)、[Co(NH)OA
c](SO)、[Co(NH)OAc](BF)、および[Co(NH)OA
c](NO)(ここでは 「PAC」)である。
【0233】 これらのコバルト触媒は、上記Tobeの文献およびそこに記載されている関連文
献、米国特許第4,810,410号明細書、Diakun et al. 、1989年3月
7日公布、J. Chem. Ed. (1989), 66(12), 1043-45、The Synthesis and Charac
terization of Inorganic Compounds, W.L. Jolly (Prentice-Hall; 1970), pp.
461-3、Inorg. Chem., 18, 1497-1502 (1979)、Inorg. Chem., 21, 2881-2885
(1982)、Inorg. Chem., 18, 2023-2025 (1979)、Inorg. Synthesis, 173-176 (1
960)、およびJournal of Physical Chemistry, 56, 22-25 (1952) に開示されて
いる様な公知の手順により、容易に製造することができる。
【0234】 実用的な問題として、限定するものではないが、本発明の洗浄組成物および洗
浄方法は、少なくとも1億分の1部のオーダーの活性漂白剤触媒物質を水性媒体
中に与える、好ましくは約0.01 ppm〜約25 ppm、より好ましくは約0.0
5 ppm〜約10 ppm、最も好ましくは約0.1 ppm〜約5 ppmの漂白剤触媒物質
を洗浄液中に与える様に調節することができる。自動洗浄工程の洗浄液中にその
様なレベルを得るには、本発明の典型的な組成物は、洗浄組成物の約0.000
5〜約0.2重量%、より好ましくは約0.004〜約0.08重量%、の漂白
剤触媒、特にマンガンまたはコバルト触媒、を含んでなる。
【0235】 所望により使用するブライトナー、発泡抑制剤、染料および/または香料 本発明の洗剤組成物は、所望により、通常のブライトナー、発泡抑制剤、染料
および/または香料材料も含むことができる。その様なブライトナー、発泡抑制
剤、シリコーン油、染料および香料は、無論、非水性環境中で他の組成物成分と
相容性があり、非反応性である必要がある。存在する場合、ブライトナー、発泡
抑制剤、染料および/または香料材料は、典型的には本組成物の約0.0001
〜2重量%を構成する。
【0236】 重合体状汚れ遊離剤 本発明の組成物および方法には、当業者には公知のすべての重合体状汚れ遊離
剤を所望により使用することができる。重合体状汚れ遊離剤は、疎水性繊維、例
えばポリエステルやナイロン、の表面に親水性を付与するための親水性部分、お
よび洗濯および濯ぎサイクルが完了するまでの間、疎水性繊維上に付着し、そこ
に密着して止まり、親水性部分のためのアンカーとして作用する疎水性部分の両
方を有するのが特徴である。これによって、汚れ遊離剤による処理の後に生じた
汚れが、その後の洗濯でより容易に洗浄される。
【0237】 ここで有用な重合体状汚れ遊離剤の例には、米国特許第4,721,580号
、1988年1月26日、Gosselinkに公布、米国特許第4,000,093号
、1976年12月28日、Nicol et al.に公布、ヨーロッパ特許出願第021
9048号、Kud et al.、1987年4月22日公開、米国特許第4,702,
857号、1987年10月27日、Gosselink に公布、米国特許第4,968
,451号、1990年11月6日J.J. Scheibelに、公布、の各明細書が挙げ
られる。市販の汚れ遊離剤は、BASF(西独)から市販のSOKALAN 型の材料、例え
ばSOKALAN HP-22、を包含する。Haysへの米国特許第3,959,230号明細
書、1976年5月25日公布、およびBasadur への米国特許第3,893,9
29号明細書、1975年7月8日公布、も参照。この重合体の例は、市販の材
料ZELCON 5126 (Du Pont から)およびMILEASE T (ICIから)を包含する。
他の好適な重合体状汚れ遊離剤には、米国特許第4,711,730号明細書、
1987年12月8日、Gosselink に公布、のテレフタレートポリエステル、米
国特許第4,721,580号明細書、1988年1月26日、Gosselink に公
布、の陰イオン系の末端キャップしたオリゴマー状エステル、および米国特許第
4,702,857号明細書、1987年10月27日、Gosselink に公布、の
ブロックポリエステルオリゴマー状化合物がある。好ましい重合体状汚れ遊離剤
は、米国特許第4,877,896号明細書、1989年10月31日、Maldon
ado et al.に公布、の汚れ遊離剤も包含する。
【0238】 使用する場合、汚れ遊離剤は一般的に本発明の洗剤組成物の約0.01〜約1
0.0重量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3.
0重量%を占める。
【0239】 キレート化剤 本発明の洗剤組成物は、所望により1種以上の鉄および/またはマンガンキレ
ート化剤を含むことができる。その様なキレート化剤は、すべて以下に説明する
アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能的に置換された芳香族キ
レート化剤およびそれらの混合物からなる群から選択することができる。理論に
捕らわれる積もりはないが、これらの材料の特性は、一部、それらの、可溶性キ
レートを形成することにより、洗濯溶液から鉄およびマンガンイオンを除去する
非常に優れた能力によるものと考えられる。
【0240】 所望により使用するキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、
エチレンジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミント
リアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネー
ト、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタ
アセテート、およびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、アンモニウ
ム、および置換アンモニウム塩、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0241】 洗剤組成物中に少なくとも低水準の総リン成分が許容される場合、アミノホス
ホネートも本発明の組成物におけるキレート化剤として好適であり、エチレンジ
アミンテトラキス(メチレンホスホネート)をDEQUESTとして包含する。好まし
くは、これらのアミノホスホネートは炭素数が約6を超えるアルキルまたはアル
ケニル基を含まない。
【0242】 多官能的に置換された芳香族キレート化剤も本組成物で有用である。米国特許
第3,812,044号明細書、1974年5月21日、Connor et al.に公布
、参照。この種の酸形態にある好ましい化合物は、ジヒドロキシジスルホベンゼ
ン、例えば1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼン、である。
【0243】 ここで使用するのに好ましい生物分解性キレート化剤は、エチレンジアミンジ
スクシネート(「EDDS」)、特に米国特許第4,704,233号明細書、
1987年11月3日、HartmanおよびPerkinに公布、に記載されている様な [
S,S]異性体、である。
【0244】 使用する場合、これらのキレート化剤は、一般的に本洗剤組成物の約0.1〜
約10重量%を構成する。より好ましくは、使用する場合、キレート化剤は、そ
の様な組成物の約0.1〜約3.0重量%を構成する。
【0245】 粘土汚れ除去/再付着防止剤 本発明の組成物は、所望により、粘土汚れ除去および再付着防止特性を有する
水溶性エトキシル化アミンも含むことができる。液体洗剤組成物は、典型的には
約0.01〜約5重量%を含む。
【0246】 最も好ましい汚れ遊離および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペン
タアミンである。代表的なエトキシル化アミンはさらに米国特許第4,597,
898号明細書、VanderMeer、1986年7月1日公布、に記載されている。別
の群の好ましい粘土汚れ除去−再付着防止剤は、ヨーロッパ特許出願第111,
965号明細書、OhおよびGosselink 、1984年6月27日公開、に記載され
ている陽イオン系化合物である。使用できる他の粘土汚れ除去/再付着防止剤に
は、ヨーロッパ特許出願第111,984号明細書、Gosselink、1984年6
月27日公開、に記載されているエトキシル化アミン重合体、ヨーロッパ特許出
願第112,592号明細書、Gosselink 、1984年7月4日公開、に記載さ
れている双生イオン系重合体、および米国特許第4,548,744号明細書、
Connor、1985年10月22日公布、に記載されているアミンオキシドである
。この分野で公知の他の粘土汚れ除去および/または再付着防止剤も本発明の組
成物に使用できる。別の種類の好ましい再付着防止剤は、カルボキシメチルセル
ロース(CMC)材料を包含する。これらの材料はこの分野では良く知られてい
る。
【0247】 重合体状分散剤 重合体状分散剤は本発明の組成物に、特にゼオライトおよび/または層状ケイ
酸塩ビルダーの存在下で、約0.1〜約7重量%の量で効果的に使用することが
できる。好適な重合体状分散剤は、重合体状ポリカルボキシレートおよびポリエ
チレングリコールを包含するが、この分野で公知の他の分散剤も使用できる。理
論に制限される積もりは無いが、重合体状分散剤は、他のビルダー(低分子量ポ
リカルボキシレートを包含する)と組み合わせて使用した場合に、結晶成長防止
、粒子状汚れ放出ペプチゼーション、および再付着防止により、全体的なビルダ
ー性能を強化すると考えられる。
【0248】 重合体状ポリカルボキシレート材料は、好適な不飽和モノマーを、好ましくは
それらの酸形態で、重合または共重合させることにより製造することができる。
重合により適当な重合体ポリカルボキシレートを形成できる不飽和モノマー状酸
には、アクリル酸、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン
酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げら
れる。重合体ポリカルボキシレート中に、カルボキシレート基を含まないモノマ
ー状部分、例えばビニルメチルエーテル、スチレン、エチレン等、が存在するこ
とは、その様な部分が約40重量%を占めない限り、好ましいことである。
【0249】 特に好適な重合体状カルボキシレートはアクリル酸から誘導することができる
。ここで有用な、その様なアクリル酸系重合体は、重合したアクリル酸の水溶性
塩である。その様な酸形態の重合体の平均分子量は、好ましくは約2,000〜
10,000、より好ましくは約4,000〜7,000、最も好ましくは約4
,000〜5,000である。その様なアクリル酸重合体の水溶性塩には、例え
ばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウムの塩がある。この
種の可溶性重合体は、公知の材料である。洗剤組成物におけるこの種のポリアク
リレートの使用は、例えばDiehl 、米国特許第3,308,067号明細書、1
967年3月7日公布、に記載されている。
【0250】 アクリル酸/マレイン酸系共重合体も、分散/再付着防止剤の好ましい成分と
して使用できる。その様な材料は、アクリル酸およびマレイン酸の共重合体の水
溶性塩を包含する。その様な酸形態の共重合体の平均分子量は、好ましくは約2
,000〜100,000、より好ましくは約5,000〜75,000、最も
好ましくは約7,000〜65,000である。その様な共重合体におけるアク
リレート部分とマレエート部分の比率は一般的に約30:1〜約1:1、より好
ましくは約10:1〜2:1である。その様なアクリル酸/マレイン酸共重合体
の水溶性塩には、例えばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニ
ウムの塩がある。この種の可溶性アクリレート/マレエート共重合体は公知の材
料であり、ヨーロッパ特許出願第66915号明細書、1982年12月15日
公開、並びにアクリル酸ヒドロキシプロピルを含んでなるその様な重合体も記載
しているヨーロッパ特許第193,360号明細書、1986年9月3日公開、
に記載されている。さらに他の有用な分散剤は、マレイン酸/アクリル酸/ビニ
ルアルコールのターポリマーを包含する。その様な材料は、ヨーロッパ特許第1
93,360号明細書にも記載されており、例えばアクリル酸/マレイン酸/ビ
ニルアルコールの45/45/10ターポリマーを含む。
【0251】 配合できる別の重合体材料はポリエチレングリコール(PEG)である。PE
Gは、分散剤性能を示すと共に、粘土汚れ除去−再付着防止剤としても作用する
。これらの目的に典型的な分子量の範囲は、約500〜約100,000、好ま
しくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約10,
000である。
【0252】 ポリアスパラギン酸塩およびポリグルタミン酸塩分散剤も、特にゼオライトビ
ルダーと組み合わせて使用できる。ポリアスパラギン酸塩の様な分散剤は好まし
くは(平均)分子量が約10,000である。
【0253】 染料移動防止剤 本発明の組成物は、洗浄工程の際にある布地から他の布地への染料移動を防止
するのに効果的な1種以上の材料を含むことができる。一般的に、その様な染料
移動防止剤には、ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミンN−オキシド重合体
、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体、マンガンフタロ
シアニン、ペルオキシダーゼ、およびそれらの混合物が挙げられる。使用する場
合、これらの薬剤は典型的には組成物の約0.01〜約10重量%、好ましくは
約0.01〜約5重量%、より好ましくは約0.05〜約2重量%を構成する。
【0254】 より詳しくは、ここで使用する好ましいポリアミンN−オキシド重合体は、下
記の構造式を有する単位を含む。
【0255】 R−A−P 式中、Pは重合可能な単位であり、この単位にN−O基が付加し得るか、または
N−O基が重合可能な単位の一部を形成し得るか、またはN−O基が両方の単位
に付加することができ、Aは下記の構造、すなわち−NC(O)−、−C(O)
O−、−S−、−O−、−N=の1種であり、xは0または1であり、Rは脂肪
族、エトキシル化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれらの組合
せであり、これらの基にN−O基の窒素が付加し得る、またはN−O基がこれら
の基の一部である。好ましいポリアミンN−オキシドは、Rが複素環式基、例え
ばピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジン、およびそれら
の誘導体である物質である。
【0256】 N−O基は下記の一般構造により代表することができる。
【0257】
【化19】 式中、R、R、Rは脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれ
らの組合せであり、x、yおよびzは0または1であり、N−O基の窒素は付加
する、または上記の基のいずれかの一部を形成することができる。ポリアミンN
−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10、好ましくはpKa<7、よ
り好ましくはpKa<6を有する。
【0258】 形成されたアミンオキシド重合体が水溶性であり、染料移動防止特性を有する
限り、どの様な重合体骨格でも使用できる。好適な重合体状骨格の例は、ポリビ
ニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド
、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。これらの重合体には、モノマ
ーの1種がアミンN−オキシドであり、他のモノマー種がN−オキシドであるラ
ンダムまたはブロック共重合体が含まれる。アミンN−オキシド重合体は典型的
にはアミンとN−オキシドの比が10:1〜1:1,000,000である。し
かし、ポリアミンオキシド重合体中に存在するアミンオキシド基の数は、適当な
共重合により、または適当なN−酸化の程度により、変えることができる。ポリ
アミンオキシドは、ほとんどすべての重合度で得ることができる。典型的には、
平均分子量は500〜1,000,000、より好ましくは1,000〜500
,000、最も好ましくは5,000〜100,000である。この種の好まし
い物質は「PVNO」と呼ぶことができる。
【0259】 本発明の洗剤組成物に有用な、最も好ましいポリアミンN−オキシドはポリ(
4−ビニルピリジン−N−オキシド)であり、その平均分子量は約50,000
であり、アミンとアミンN−オキシドの比は約1:4である。
【0260】 N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾール重合体の共重合体(「PVP
VI」と呼ぶ)もここで使用するのに好ましい。PVPVIの平均分子量は好ま
しくは5,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜200,
000、最も好ましくは10,000〜20,000である(平均分子量範囲は
、ここに参考として含めるBarth et al.、Chemical Analysis, Vol 113, 「Moder
n Methods of Polymer Characterization」に記載されている光散乱により測定さ
れる)。PVPVI共重合体は、N−ビニルイミダゾールとN−ビニルピロリド
ンのモル比が一般的に1:1〜0.2:1、より好ましくは0.8:1〜0.3
:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。これらの共重合体は、線
状でも、分岐していてもよい。
【0261】 本発明の組成物は、平均分子量が約5,000〜約400,000、好ましく
は約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,0
00であるポリビニルピロリドン(「PVP」)を使用することもできる。PV
Pは当業者には公知であり、例えばここに参考として含めるヨーロッパ特許第E
P−A−262,897号明細書および第EP−A−256,696号明細書を
参照するとよい。PVPを含む組成物は、平均分子量が約500〜約100,0
00、好ましくは約1,000〜約10,000であるポリエチレングリコール
(「PEG」)も含むこともできる。好ましくは、洗濯溶液中のPEGとPVP
の ppmでの比は約2:1〜約50:1、より好ましくは約3:1〜約10:1で
ある。
【0262】 本発明の洗剤組成物は、所望により約0.005〜5重量%の、やはり染料移
動防止作用を示す、ある種の親水性光学ブライトナーも含むこともできる。使用
する場合、本発明の組成物は約0.01〜1重量%のその様な光学ブライトナー
を含んでなるのが好ましい。
【0263】 本発明で有用な親水性光学ブライトナーは、下記の構造式を有する物質である
【0264】
【化20】 が、式中、Rはアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−
ヒドロキシエチルから選択され、RはN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−
2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノ
から選択され、Mは塩形成陽イオン、例えばナトリウムまたはカリウムである。
【0265】 上記の式中、Rがアニリノであり、RがN−2−ビス−ヒドロキシエチル
であり、Mが陽イオン、例えばナトリウム、である場合、そのブライトナーは、
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−
s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸およ
び二ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、Tinopal-UNPA-GX の商品
名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。Tinopal-UNPA-GX は、本発明
の洗剤組成物に有用な、好ましい親水性光学ブライトナーである。
【0266】 上記の式中、Rがアニリノであり、RがN−2−ヒドロキシエチル−N−
メチルアミノであり、Mが陽イオン、例えばナトリウム、である場合、そのブラ
イトナーは、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチ
ル−N−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−ス
チルベンジスルホン酸の二ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、Ti
nopal 5BM-GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0267】 上記の式中、Rがアニリノであり、Rがモルフィリノであり、Mが陽イオ
ン、例えばナトリウム、である場合、そのブライトナーは、4,4’−ビス[(
4−アニリノ−6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,
2’−スチルベンジスルホン酸、ナトリウム塩である。この特別なブライトナー
は、Tinopal AMS-GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0268】 本発明用に選択されたこれらの光学ブライトナーは、上記の選択された重合体
状染料移動防止剤と組み合わせて使用した場合に、特に効果的な染料移動防止性
能を発揮する。その様な選択された重合体状材料(例えばPVNOおよび/また
はPVPVI)をその様な選択された光学ブライトナー(例えばTinopal-UNPA-G
X 、Tinopal 5BM-GXおよび/またはTinopal AMS-GX)と組み合わせることにより
、洗濯水溶液中で、これらの2種類の洗剤組成物成分を単独で使用した場合より
も、著しく優れた染料移動防止効果が得られる。理論に縛られることはないが、
その様なブライトナーは、洗濯溶液中の布地と高度の親和力を有し、したがって
これらの布地上に比較的迅速に付着するので、この様に作用するものと考えられ
る。洗濯溶液中の布地に光沢剤が付着する程度は、「消耗係数」と呼ばれるパラ
メータにより決定される。消耗係数は、一般的にa)布地上に付着した光沢剤の
、b)洗濯液中の光沢剤の初期濃度に対する比率である。比較的高い消耗係数を
有するブライトナーが、本発明において染料移動を防止するのに最も適している
【0269】 無論、他の、通常の光学ブライトナーを本発明の組成物に使用し、染料移動防
止効果ではなく、通常の布地の「光沢」という利点を得ることもできる。その様
な使用は一般的であり、洗剤の処方には良く知られている。
【0270】 組成物の形態 ここに開示する水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物は、水および他の溶剤
をキャリヤーとして含むことができる。低分子量の第1級または第2級アルコー
ル、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、およびイソプロパノール、
が好適である。1価アルコールは界面活性剤を溶解させるのに好ましいが、ポリ
オール、例えば炭素数が2〜約6であり、水酸基の数が2〜約6であるポリオー
ル(例えば1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、およ
び1,2−プロパンジオール)も使用できる。組成物は、5%〜90%、典型的
には10%〜50%のその様なキャリヤーを含むことができる。
【0271】 本発明の洗剤組成物は、水を使用して洗浄する際に洗浄水のpHが約6.5〜
約11、好ましくは約7.5〜約11、になる様に処方するのが好ましい。pH
を推奨する使用レベルに調整する技術は、緩衝剤、アルカリ、酸、等の使用を包
含し、当業者には良く知られている。
【0272】 組成物の製造および使用 本発明の水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物は、所望の成分を所望の溶剤
と混合およびブレンドすることにより、製造することができる。その様な組成物
の典型的な製法では、必須成分と特定の好ましい成分を、特定の順序および特定
の条件下で組み合わせる。
【0273】 上記の様にして製造した本発明の組成物は、布地の洗濯および漂白に使用する
ための洗浄水溶液の形成に使用することができる。一般的に、有効量のその様な
組成物を水に、好ましくは通常の布地洗濯用自動洗濯機中で加え、その様な洗濯
/漂白水溶液を形成する。次いで、その様にして形成した洗濯/漂白水溶液を、
好ましくは攪拌しながら、洗濯および漂白すべき布地と接触させる。
【0274】 水に加えて洗濯/漂白水溶液を形成する本発明の液体洗剤組成物の有効量は、
水溶液中に約500〜7,000 ppmの組成物を形成するのに十分な量を含んで
なる。より好ましくは、約800〜3,000 ppmの洗剤組成物を洗濯/漂白水
溶液中に加える。
【0275】 下記の例は、本発明の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物を
含む水性液体洗剤組成物の製造および性能の優位性を例示する。しかし、その様
な例は、本発明の範囲を制限または限定するものではない。他に指示がない限り
、ここで使用する部数、百分率および比はすべて重量%として表示する。下記の
例で、組成物に使用する各種成分の略号は、下記の意味を有する。下記の例で、
下記の略号MLASは、上記の製法例のいずれかにより製造された変性アルキル
ベンゼンスルホネートのナトリウム塩形態またはカリウム塩形態に使用する。
【0276】 LAS ナトリウム線状アルキルベンゼンスルホネート MBAS 中鎖分岐第1級アルキル(平均炭素総数=x)サルフェート、 MBAE 中鎖分岐第1級アルキル(平均炭素総数=z)エトキシレート
(平均EO=x)サルフェート、ナトリウム塩 MBAE 中鎖分岐第1級アルキル(平均炭素総数=x)エトキシレート(平
均EO=5) Endolase エンドグルカナーゼ酵素、活性3000CEVU/g、NOVO Industries A/
S から市販 MEA モノエタノールアミン PG プロパンジオール BPP ブトキシ−プロポキシ−プロパノール EtOH エタノール NaOH 水酸化ナトリウム溶液 NaTS トルエンスルホン酸ナトリウム クエン酸 無水クエン酸 CxyFA C1x−C1y脂肪酸 CxyEz 平均zモルのエチレンオキシドと縮合したC1x−1y分岐鎖状第
1級アルコール 炭酸塩 無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm クエン酸塩 クエン酸三ナトリウム二水和物、活性86.4%、粒子径分布42
5μm〜850μm TFAA C16-18アルキルN−メチルグルカミド LMFAA C12-14アルキルN−メチルグルカミド APA C8〜C10アミドプロピルジメチルアミン 脂肪酸(C12/14) C12〜C14脂肪酸 脂肪酸(TPK) Toppedパーム核脂肪酸 脂肪酸(RPS) 菜種脂肪酸 ホウ砂 四ホウ酸ナトリウム十水和物 PAA ポリアクリル酸(分子量=4500) PEG ポリエチレングリコール(分子量=4600) MES アルキルメチルエステルスルホネート SAS 第2級アルキルサルフェート NaPS ナトリウムパラフィンスルホネート C45AS ナトリウムC14〜C15線状アルキルサルフェート CxyAS ナトリウムC1x〜C1yアルキルサルフェート(または指定され
ている場合には他の塩) CxyEzS エチレンオキシドzモルと縮合したナトリウムC1x〜C1y
ルキルサルフェート(または指定されている場合には他の塩) CxyEz エチレンオキシド平均zモルと縮合したC1x−1y分岐鎖状第1
級アルコール AQA R.N(CH)((CO)H)、ここでR=C
18、x+z=3、x=0〜3、z=0〜3、y=1〜15 STPP:無水トリポリリン酸ナトリウム ゼオライトA 式Na12(AlOSiO12.27HOの水和アルミノ
ケイ酸ナトリウム、一次粒子径0.1〜10マイクロメートル NaSKS−6 式δ−NaSiの結晶性層状ケイ酸塩 炭酸塩 無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm 重炭酸塩 無水重炭酸ナトリウム、粒子径分布400μm〜1200μm ケイ酸塩 無定形ケイ酸ナトリウム(SiO:NaO比2.0) 硫酸塩 無水硫酸ナトリウム PAE エトキシル化(15〜18)テトラエチレンペンタミン PIE エトキシル化ポリエチレンイミン PAEC メチル第4級化エトキシル化ジヘキシレントリアミン MA/AA マレイン酸/アクリル酸1:4の共重合体、平均分子量約70,0
00 CMC ナトリウムカルボキシメチルセルロース プロテアーゼ タンパク質分解酵素、活性4KNPU/g、Savinaseの商品名でNOVO I
ndustries A/S から販売 セルラーゼ セルロース分解酵素、活性1000CEVU/g、NOVO Industries A/S
からCarezymeの商品名で販売 アミラーゼ デンプン分解酵素、活性60 KNU/g、NOVO Industries A/S からTe
rmamyl 60Tの商品名で販売 リパーゼ 脂肪分解酵素、活性100 KLU/g、NOVO Industries A/S からLipola
seの商品名で販売 PB1 公称式NaBO.Hの無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤 過炭酸塩 公称式2NaCO.3Hの過炭酸ナトリウム NaDCC ナトリウムジクロロイソシアヌレート NOBS ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム塩 TAED テトラアセチルエチレンジアミン DTPMP ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、Monsanto
からDequest 2060の商品名で販売 光漂白剤 デキストリン可溶重合体中にカプセル収容されたスルホン化亜鉛フタ
ロシアニン ブライトナー1 二ナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニ
ル ブライトナー2 二ナトリウム4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2:2’−ジスル
ホネート HEDP 1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 SRP1 オキシエチレンオキシおよびテレフタロイル骨格を有するスルホベン
ゾイル末端キャップしたエステル SRP2 スルホン化エトキシル化テレフタレート重合体 SRP3 メチルキャップしたエトキシル化テレフタレート重合体 シリコーン消泡剤 分散剤としてシロキサン−オキシアルキレン共重合体を含む
ポリジメチルシロキサン気泡調整剤、該気泡調整剤と該分散剤の比10:1〜1
00:1 Isofol 16 C16(平均)ゲルベアルコールに対するCondeaの商品名 CaCl2 塩化カルシウム MgCl2 塩化マグネシウム DTPA ジエチレントリアミンペンタ酢酸 例25 液体洗剤組成物を下記の様に製造する。
【0277】
【表2】 上記の液体洗剤組成物(A〜D)は、様々な使用条件下で、広範囲な染および
汚れを布地から除去するのに非常に効果的であることが分かる。
【0278】 例26 下記の組成物(E〜J)は、本発明のヘビーデューティー液体洗濯用洗剤組成
物である。
【0279】
【表3】 下記の例は、本発明の水性液体洗剤組成物を例示する。
【0280】 例27 本発明の中鎖分岐界面活性剤を含んでなる水性ヘビーデューティー液体洗濯用
洗剤組成物F〜Jを以下に示す。
【0281】
【表4】 例28 下記の水性液体洗濯用洗剤組成物K〜Oを本発明により製造する。
【0282】
【表5】 例29 下記の水性液体洗濯用洗剤組成物P〜Tを本発明により製造する。
【0283】
【表6】 例30 本発明の中鎖分岐界面活性剤を含んでなる水性ヘビーデューティー液体洗濯用
洗剤組成物を以下に示す。
【0284】
【表7】
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月12日(2002.11.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み
、前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
れ、Aはベンゼン部分である] (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなるもであり、
【化2】 [上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である] 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3
−フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とするもので
あり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなり、かつ、前記組成
物がさらに、2/3−フェニルインデックスが275〜10,000であること
を特徴とする、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物。
【化3】 (上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み
、前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
れ、Aはベンゼン部分である) (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなり、
【化4】 (上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である) 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3−
フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とするものであ
り、 (2)界面活性剤系の40〜99重量%の第二アルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤とから実質的になるものであり、 ここで、前記第二アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は、前記変性アル
キルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物(1)以外のアルキルベンゼンスル
ホネート界面活性剤混合物であり、前記第二アルキルベンゼンスルホネート界面
活性剤は2/3−フェニルインデックスが75〜160であるものであるが、但
し、前記中程度の2/3−フェニル界面活性剤系は2/3−フェニルインデック
スが160〜275であるものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなる、水性ヘビーデュ
ーティー液体洗剤組成物。
【化5】 (上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含ん
でなり、 前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
れ、Aはベンゼン部分である) (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなり、
【化6】 (上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である) 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3−
フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とし、前記変性
アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は2−メチル−2−フェニルイ
ンデックスが0.3未満のものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーと、 (iv)組成物の0.00001%〜99.9%の、(i)の陰イオン系界面活性
剤以外の陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、双生イオン系界面活性
剤、陽イオン系界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤およびそれらの混合物
からなる群から選択された界面活性剤とを含んでなり、 前記組成物はさらに2/3−フェニルインデックスが275〜10,000で
あることを特徴とするが、ただし、前記組成物が、前記変性アルキルベンゼンス
ルホネート界面活性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホネート界
面活性剤を含んでなる場合、前記組成物はさらに、全体的な2/3−フェニルイ
ンデックスが少なくとも200であることを特徴とし、前記全体的な2/3−フ
ェニルインデックスは、前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
物および前記組成物に加えるべき前記いずれかの他のアルキルベンゼンスルホネ
ートのブレンドに対して、ここに規定する2/3−フェニルインデックスを測定
することにより決定し、前記ブレンドは、測定の目的には、前記組成物の成分の
他のいずれにも露出していない前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性
剤混合物および前記他のアルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製す
ることを条件とし、さらに、前記組成物が、前記変性アルキルベンゼンスルホネ
ート界面活性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホンゼンスルホネ
ート界面活性剤を含んでなる場合、前記組成物はさらに、全体的な2−メチル−
2−フェニルインデックスが0.3未満であることを特徴とし、前記全体的な2
−メチル−2−フェニルインデックスは、前記変性アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤混合物および前記組成物に加えるべき前記いずれかの他のアルキル
ベンゼンスルホネートのブレンドに対して、ここに規定する2−メチル−2−フ
ェニルインデックスを測定することにより決定し、前記ブレンドは、測定の目的
には、前記組成物の成分の他のいずれにも露出していない前記変性アルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤混合物および前記他のアルキルベンゼンスルホネー
トのアリコートから調製することを条件とすることを特徴とする、水性ヘビーデ
ューティー液体洗剤組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/34 C11D 3/34 3/39 3/39 3/395 3/395 17/08 17/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 15/107 C07C 15/107 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ケビン、リー、コット アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ベントブルック、ドライブ、2920 (72)発明者 ジェフリー、ジョン、シーベル アメリカ合衆国オハイオ州、ラブランド、 マイアミ、トレイルズ、ドライブ、6651 (72)発明者 ローランド、ジョージ、セバーソン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 アンバーウッド、コート、10184 (72)発明者 トーマス、アンソニー、クライプ アメリカ合衆国オハイオ州、ラブランド、 スリー、チムニーズ、レイン、599 (72)発明者 ジェームズ、シー.ティー.アール.バー ケット‐セント、ローレント アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ギデオン、レイン、11477 (72)発明者 ランダル、アラン、ワトソン ベルギー国ベー‐3090、オバリース、スニ ーダースドリーフ、3 (72)発明者 ラクエル、ロペス、ガルシア スペイン国イー‐36680、ア、エストラー ダ(ポンテベドラ)、サン、ペラヨ、38、 4 Fターム(参考) 4H003 AB02 AB18 AB27 AC06 AC07 AC13 AC22 AE02 BA12 DA01 EA02 EA21 EB08 EB10 EB14 EB22 EB24 EB28 EB37 EC01 EC02 EC03 ED02 ED28 EE06 FA43 4H006 AA03 AB84 AC21 BA63 BA71 DA15 4H039 CA19 CF10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)組成物の5〜70重量%の変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性
    剤混合物と、 ここで、前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、 (a)界面活性剤混合物の60〜95重量%の、下記の式(I)を有する分
    岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物と 【化1】 [上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
    ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
    したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
    陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み
    、前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
    である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
    キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
    れ、Aはベンゼン部分である] (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
    ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなるもであり、 【化2】 [上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
    らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
    、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
    平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である] 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3
    −フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とするもので
    あり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
    プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
    活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなり、かつ、前記組成
    物がさらに、2/3−フェニルインデックスが275〜10,000であること
    を特徴とする、水性ヘビーデューティー洗濯用洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記MがH、Na、Kおよびそれらの混合物から選択され、前記a=1、前記
    b=1、前記q=1であり、前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤
    混合物の2−メチル−2−フェニルインデックスが0.3未満である、請求項1
    に記載の洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記2−メチル−2−フェニルインデックスが0〜0.1である、請求項2に
    記載の洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物が、触媒として、少
    なくとも部分的に酸性形態にあるモルデナイト、オフレタイトおよびH-ZSM-12か
    ら選択されたゼオライトを使用する製法の生成物である、請求項3に記載の洗剤
    組成物。
  5. 【請求項5】 前記触媒が酸性モルデナイトである、請求項4に記載の洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 (i)組成物の0.1〜95重量%の中程度の2/3−フェニル界面活性剤系と
    、 ここで、前記中程度の2/3−フェニル界面活性剤系は、 (1)界面活性剤系の1〜60重量%の第一アルキルベンゼンスルホネート界
    面活性剤と、 ここで、前記第一アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は変性アルキルベ
    ンゼンスルホネート界面活性剤混合物であり、 前記界面活性剤混合物は、 (a)界面活性剤混合物の60〜95重量%の、下記の式(I)を有する分
    岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物と、 【化3】 (上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
    ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
    したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
    陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含み
    、前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
    である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
    キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
    れ、Aはベンゼン部分である) (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
    ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなり、 【化4】 (上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
    らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
    、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
    平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である) 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3−
    フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とするものであ
    り、 (2)界面活性剤系の40〜99重量%の第二アルキルベンゼンスルホネート
    界面活性剤とから実質的になるものであり、 ここで、前記第二アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤は、前記変性アル
    キルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物(1)以外のアルキルベンゼンスル
    ホネート界面活性剤混合物であり、前記第二アルキルベンゼンスルホネート界面
    活性剤は2/3−フェニルインデックスが75〜160であるものであるが、但
    し、前記中程度の2/3−フェニル界面活性剤系は2/3−フェニルインデック
    スが160〜275であるものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
    プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
    活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなる、水性ヘビーデュ
    ーティー液体洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物が、実質的に、前記
    (a)と(b)の混合物からなり、 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物の前記2−メチル−
    2−フェニルインデックスが0.1未満であり、前記平均脂肪族炭素含有量が1
    1.0〜12.0炭素原子であり、前記Rがメチルであり、前記RがHおよ
    びメチルから選択されるが、ただし、前記分岐したアルキルベンゼンスルホネー
    トの少なくとも0.7モル画分でRはHであり、R、LおよびRにおける
    炭素原子の総数が10〜14であり、さらに、前記分岐していないアルキルベン
    ゼンスルホネートの混合物中で、前記Yの炭素原子の総数が10〜14炭素原子
    であり、前記分岐していないアルキルベンゼンスルホネートの前記平均脂肪族炭
    素含有量が11.0〜12.0炭素原子であり、前記MがH、Naおよびそれら
    の混合物から選択された1価の陽イオンまたは陽イオン混合物である、請求項2
    に記載の洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 (i)(I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程と、 (II)(I)の生成物をスルホン化する工程と、 (III)(II)の生成物を中和させる工程とを含んでなる製法の生成物を含ん
    でなる変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物と、 ここで、前記アルキル化剤混合物は、 (a)アルキル化剤混合物の1〜99.9重量%の分岐したC〜C20 モノオレフィンと、 ここで、前記分岐したモノオレフィンは、式RLR(式中、Lは、炭素お
    よび水素からなる非環式脂肪族部分であり、2個の末端メチルを含み、RはC 〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択される)
    の分岐したパラフィンを脱水素化することにより形成される分岐したモノオレフ
    ィンの構造と同等の構造を有するものであり、 (b)アルキル化剤混合物の0.1〜85重量%のC〜C20線状脂肪
    族オレフィンとを含んでなり、 前記アルキル化剤混合物は、前記C〜C20範囲内で少なくとも2種類の異
    なった炭素数を有する前記分岐したC〜C20モノオレフィンを含み、平均炭
    素含有量が9.0〜15.0炭素原子であり、前記成分(a)と(b)の重量比
    が少なくとも15:85であるものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミドプ
    ロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面活
    性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなり、かつ、前記組成物
    がさらに、2/3−フェニルインデックスが275〜10,000であることを
    特徴とする、水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 (i)(I)ベンゼンをアルキル化剤混合物でアルキル化する工程と、 (II)(I)の生成物をスルホン化する工程と、 (III)(II)の生成物を中和させる工程とを、これらの順で、実質的に含ん
    でなる製法の生成物からなる変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
    物と、 ここで、前記アルキル化剤混合物は、 (a)アルキル化剤混合物の1〜99.9重量%の分岐したアルキル化剤
    と、 ここで、分岐したアルキル化剤は、 (A)C〜C20内部モノオレフィンRLR(式中、Lは、炭素
    および水素からなり、2個の末端メチルを含む非環式オレフィン系部分である)
    と、 (B)C〜C20アルファモノオレフィンRAR(式中、Aは、
    炭素および水素からなり、1個の末端メチルおよび1個の末端オレフィン系メチ
    レンを含む非環式アルファオレフィン系部分である)と、 (C)C〜C20ビニリデンモノオレフィンRBR(式中、Bは
    、炭素および水素からなり、2個の末端メチルおよび1個の内部オレフィン系メ
    チレンを含む非環式ビニリデン部分である)と、 (D)C〜C20第1級アルコールRQR(式中、Qは、炭素、
    水素および酸素からなり、1個の末端メチルを含む非環式脂肪族第1級末端アル
    コール部分である)と、 (E)C〜C20第1級アルコールRZR(式中、Zは、炭素、
    水素および酸素からなり、2個の末端メチルを含む非環式脂肪族第1級非末端ア
    ルコール部分である)と、および (F)それらの混合物とからなる群から選択されたものであり、 その際、(A)〜(F)のいずれかで、前記RはC〜Cアルキルであり
    、前記RはHおよびC〜Cアルキルから選択されるものであり、 (b)アルキル化剤混合物の0.1〜85重量%の、C〜C20線状脂
    肪族オレフィン、C〜C20線状脂肪族アルコールおよびそれらの混合物から
    選択されたC〜C20線状アルキル化剤とを含んでなり、 前記アルキル化剤混合物は、前記C〜C20範囲内で少なくとも2種類の異
    なった炭素数を有する前記分岐したアルキル化剤を含み、平均炭素含有量が9.
    0〜15.0炭素原子であり、前記成分(a)と(b)の重量比が少なくとも1
    5:85であるものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
    プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
    活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーとを含んでなり、 前記組成物はさらに、2/3−フェニルインデックスが275〜10,000
    であることを特徴とする、水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 前記アルキル化剤混合物が、 (a)アルキル化剤混合物の0.5〜47.5重量%の前記分岐したアルキル
    化剤と、 ここで、前記分岐したアルキル化剤が、 (G)C〜C14内部モノオレフィンRLR(式中、Lは、炭素およ
    び水素からなり、2個の末端メチルを含む非環式オレフィン系部分である)と、 (H)C〜C14アルファモノオレフィンRAR(式中、Aは、炭素
    および水素からなり、1個の末端メチルおよび1個の末端オレフィン系メチレン
    を含む非環式アルファ−オレフィン系部分である)と、 (J)それらの混合物とから選択されたものであり、 その際、(G)、(H)および(J)のいずれかで、前記Rはメチルであり
    、前記RはHまたはメチルであるが、ただし、前記モノオレフィン全体の少な
    くとも0.7モル画分では、RはHであるものであり、 (b)アルキル化剤混合物の0.1〜25重量%の、C〜C14線状脂肪族
    オレフィンと、 (c)アルキル化剤混合物の50〜98.9重量%の、パラフィンおよび不活
    性非パラフィン系溶剤から選択されたキャリヤー材料とから実質的になるもので
    あり、 前記アルキル化剤混合物が、前記C〜C14範囲内で少なくとも2種類の異
    なった炭素数を有する前記分岐したアルキル化剤を含み、平均炭素含有量が11
    .0〜12.0炭素原子であり、前記成分(a)と(b)の重量比が51:49
    〜90:10である、請求項9に記載の洗剤組成物。
  11. 【請求項11】 工程(I)で、前記アルキル化がアルキル化触媒の存在下で行なわれ、前記ア
    ルキル化触媒が、中間酸性度の固体の多孔質アルキル化触媒であり、工程(II)が
    、工程(I)の生成物をスルホン化剤と接触させる前に、モノアルキルベンゼン
    以外の成分を除去することを含んでなる、請求項10に記載の洗剤組成物。
  12. 【請求項12】 前記アルキル化触媒が、HF、AlCl、硫酸およびそれらの混合物からな
    る群から選択された触媒以外の触媒である、請求項10に記載の洗剤組成物。
  13. 【請求項13】 ヒドロトロピー剤、ヒドロトロピー剤前駆物質、またはそれらの混合物が工程
    (I)の後に加えられる、請求項10に記載の洗剤組成物。
  14. 【請求項14】 ヒドロトロピー剤、ヒドロトロピー剤前駆物質、またはそれらの混合物が工程
    (II)の最中または後で、工程(III)の前に加えられる、請求項10に記載の洗剤
    組成物。
  15. 【請求項15】 ヒドロトロピー剤が工程(III)の最中または後に加えられる、請求項10に記
    載の洗剤組成物。
  16. 【請求項16】 前記アルキル化触媒が、フッ素処理していない酸性モルデナイト型触媒、フッ
    素処理した酸性モルデナイト型触媒およびそれらの混合物からなる群から選択さ
    れる、請求項10に記載の洗剤組成物。
  17. 【請求項17】 工程(I)で、前記アルキル化が温度125℃〜230℃、圧力50psig〜1
    000psigで行なわれる、請求項10に記載の洗剤組成物。
  18. 【請求項18】 工程(I)で、前記アルキル化が温度175℃〜215℃、圧力100psig〜
    250psigで、0.01〜18時間行なわれる、請求項10に記載の洗剤組成物
    。 【請求項18】 工程(II)が、三酸化硫黄、三酸化硫黄/空気混合物、および硫酸からなる群か
    ら選択されたスルホン化剤を使用して行なわれる、請求項10に記載の洗剤組成
    物。
  19. 【請求項19】 (i)組成物の0.01〜95重量%の変性アルキルベンゼンスルホネート界
    面活性剤混合物と、 ここで、前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は、 (a)界面活性剤混合物の60〜95重量%の、下記の式(I)を有する分
    岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物と、 【化5】 (上記式中、 Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、前記Lは2個のメチ
    ル末端基を有し、前記LはA、RおよびR以外の置換基を持たず、前記分岐
    したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以上の、前記式(I)の
    陰イオンの分子量が異なった前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートを含ん
    でなり、 前記分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、 R、LおよびR中の炭素原子の総数が9〜15であり、 平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0炭素原子であり、Mは原子価がq
    である陽イオンまたは陽イオン混合物であり、aおよびbは、前記分岐したアル
    キルベンゼンスルホネートが電気的に中性になる様に選択された整数であり、R はC〜Cアルキルであり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択さ
    れ、Aはベンゼン部分である) (b)界面活性剤混合物の5〜40重量%の、下記の式(II)を有する分岐し
    ていないアルキルベンゼンスルホネートの混合物とを含んでなり、 【化6】 (上記式中、 a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および水素か
    らなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分であり
    、前記Yは炭素原子の総数が9〜15、好ましくは10〜14であり、前記Yは
    平均脂肪族炭素含有量が10.0〜14.0である) 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物はさらに、2/3−
    フェニルインデックスが275〜10,000であることを特徴とし、前記変性
    アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物は2−メチル−2−フェニルイ
    ンデックスが0.3未満のものであり、 (ii)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
    プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
    活性剤組成物と、 (iii)30%〜95%の水性液体キャリヤーと、 (iv)組成物の0.00001%〜99.9%の、(i)の陰イオン系界面活性
    剤以外の陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、双生イオン系界面活性
    剤、陽イオン系界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤およびそれらの混合物
    からなる群から選択された界面活性剤とを含んでなり、 前記組成物はさらに2/3−フェニルインデックスが275〜10,000で
    あることを特徴とするが、ただし、前記組成物が、前記変性アルキルベンゼンス
    ルホネート界面活性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホネート界
    面活性剤を含んでなる場合、前記組成物はさらに、全体的な2/3−フェニルイ
    ンデックスが少なくとも200であることを特徴とし、前記全体的な2/3−フ
    ェニルインデックスは、前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合
    物および前記組成物に加えるべき前記いずれかの他のアルキルベンゼンスルホネ
    ートのブレンドに対して、ここに規定する2/3−フェニルインデックスを測定
    することにより決定し、前記ブレンドは、測定の目的には、前記組成物の成分の
    他のいずれにも露出していない前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性
    剤混合物および前記他のアルキルベンゼンスルホネートのアリコートから調製す
    ることを条件とし、さらに、前記組成物が、前記変性アルキルベンゼンスルホネ
    ート界面活性剤混合物以外のいずれかのアルキルベンゼンスルホンゼンスルホネ
    ート界面活性剤を含んでなる場合、前記組成物はさらに、全体的な2−メチル−
    2−フェニルインデックスが0.3未満であることを特徴とし、前記全体的な2
    −メチル−2−フェニルインデックスは、前記変性アルキルベンゼンスルホネー
    ト界面活性剤混合物および前記組成物に加えるべき前記いずれかの他のアルキル
    ベンゼンスルホネートのブレンドに対して、ここに規定する2−メチル−2−フ
    ェニルインデックスを測定することにより決定し、前記ブレンドは、測定の目的
    には、前記組成物の成分の他のいずれにも露出していない前記変性アルキルベン
    ゼンスルホネート界面活性剤混合物および前記他のアルキルベンゼンスルホネー
    トのアリコートから調製することを条件とすることを特徴とする、水性ヘビーデ
    ューティー液体洗剤組成物。
  20. 【請求項20】 前記変性アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤混合物以外のアルキルベン
    ゼンスルホネート界面活性剤を実質的に含まない、請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 前記成分(iii)中に、少なくとも0.1%の、市販のC10〜C14線状アル
    キルベンゼンスルホネート界面活性剤を含んでなる、請求項19に記載の組成物
  22. 【請求項22】 前記成分(iii)中に、少なくとも0.1%の、市販の高度に分岐したアルキル
    ベンゼンスルホネート界面活性剤を含んでなる、請求項19に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 前記成分(iii)中に、非イオン系界面活性剤を前記洗剤組成物の0.5〜25
    重量%の量で含んでなり、前記非イオン系界面活性剤が、キャップされた、また
    はキャップされていない形態にあるポリアルコキシル化アルコールであり、 線状C10〜C16アルキル、中鎖C〜C分岐したC10〜C16アルキ
    ル、ゲルベ分岐したC10〜C16アルキル、およびそれらの混合物から選択さ
    れた疎水性基、および キャップされた、またはキャップされていない形態にある、1−15エトキシ
    レート、1−15プロポキシレート、1−15ブトキシレート、およびそれらの
    混合物から選択された親水性基を有する、請求項19に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記成分(iii)中に、アルキルサルフェート界面活性剤を前記洗剤組成物の0
    .5〜25重量%の量で含んでなり、前記アルキルサルフェート界面活性剤が、
    線状C10〜C18アルキル、中鎖C〜C分岐したC10〜C18アルキル
    、ゲルベ分岐したC10〜C18アルキル、およびそれらの混合物から選択され
    た疎水性基、およびNa、Kおよびそれらの混合物から選択された陽イオンを有
    する、請求項19に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 前記成分(iii)中に、アルキル(ポリアルコキシ)サルフェート界面活性剤を
    前記洗剤組成物の0.5〜25重量%の量で含んでなり、前記アルキル(ポリア
    ルコキシ)サルフェート界面活性剤が、 線状C10〜C16アルキル、中鎖C〜C分岐したC10〜C16アルキ
    ル、ゲルベ分岐したC10〜C16アルキル、およびそれらの混合物から選択さ
    れた疎水性基、および キャップされた、またはキャップされていない形態にある、1−15ポリエト
    キシサルフェート、1−15ポリプロポキシサルフェート、1−15ポリブトキ
    シサルフェート、1−15混合ポリ(エトキシ/プロポキシ/ブトキシ)サルフ
    ェート、およびそれらの混合物から選択された(ポリアルコキシ)サルフェート
    親水性基、および Na、Kおよびそれらの混合物から選択された陽イオンを有する、請求項19
    に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 ビルダー、漂白化合物、重合体状分散剤剤、再付着防止剤、重合体状汚れ遊離
    剤、酵素、追加の共界面活性剤およびそれらの混合物からなる群から選択された
    通常の洗剤添加剤をさらに含んでなる、請求項1〜25のいずれか一項に記載の
    洗剤組成物。
  27. 【請求項27】 6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸をさらに含んでなる、請
    求項1〜26のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
  28. 【請求項28】 漂白活性剤をさらに含んでなり、前記漂白活性剤が、(6−オクタンアミド−
    カプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オ
    キシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼン
    スルホネート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜2
    7のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
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