JP2003517911A - 自由に傾斜制御可能なmri装置 - Google Patents
自由に傾斜制御可能なmri装置Info
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Abstract
(57)【要約】
撮像されるべき対象画素の位置(x,y,z)を示すため、MRI装置において傾斜磁場Gx=∂Bz/∂x等が発生される。公知のMRIシステムでは、x及びy傾斜磁場は4つの傾斜コイルの組合せによって発生され、そのうち2つはx及びy傾斜信号受信用であり、傾斜コイルの簡単な構造と容易なインピーダンス整合を可能とするよう、他の2つのコイルはx及びy傾斜信号の混合物の受信用である。本発明によれば、x、y、z傾斜信号のほかに、所望の傾斜磁場を実現するだけでなく、熱散逸や傾斜増幅器間の電力の分配の均一性といったシステムパラメータを最適化するために使用されうる自由度を達成するために、変換システム(35)に他の信号が印加される。
Description
【0001】
本発明は、装置の測定体積中にL個の傾斜磁場を発生し、夫々が信号入力及び
出力を有する傾斜増幅器と傾斜増幅器の出力に接続される傾斜コイルとを含む多
数のN個の(N>L)の相互に独立なチャネルを含む傾斜系と、 N個の傾斜増幅器のN個の信号入力に1対1の関係で接続されるN個の出力と
、発生されるべき傾斜磁場を表わすL個の傾斜信号を受信するよう配置されたL
個の入力とを有し、変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従って、入力
に印加された少なくともL個の傾斜信号をN個の傾斜増幅器を制御するためのN
個の制御信号へ変換するよう配置される変換ユニットとを含む、 磁気共鳴装置に関する。
出力を有する傾斜増幅器と傾斜増幅器の出力に接続される傾斜コイルとを含む多
数のN個の(N>L)の相互に独立なチャネルを含む傾斜系と、 N個の傾斜増幅器のN個の信号入力に1対1の関係で接続されるN個の出力と
、発生されるべき傾斜磁場を表わすL個の傾斜信号を受信するよう配置されたL
個の入力とを有し、変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従って、入力
に印加された少なくともL個の傾斜信号をN個の傾斜増幅器を制御するためのN
個の制御信号へ変換するよう配置される変換ユニットとを含む、 磁気共鳴装置に関する。
【0002】
この種類の磁気共鳴撮像(MRI)装置は、米国特許第5,554,929号
から公知である。公知のMRI装置の傾斜系は、従来技術と同様、x傾斜磁場(
Gx=∂Bz/∂x)、y傾斜磁場(Gy=∂Bz/∂y)、及び、z傾斜磁場(G z =∂Bz/∂z)を形成する3つの傾斜磁場(従ってL=3)を発生するよう配
置される。但し、Bzは測定体積中でz方向に向いた装置の磁場である。この公
知の装置では、z傾斜磁場は夫々の傾斜増幅器からなるzチャネルによって発生
され、z傾斜磁場のための傾斜コイルは増幅器の出力に接続される。発生される
べきz傾斜磁場を表わすz傾斜信号は、zチャネルの入力に印加される。
から公知である。公知のMRI装置の傾斜系は、従来技術と同様、x傾斜磁場(
Gx=∂Bz/∂x)、y傾斜磁場(Gy=∂Bz/∂y)、及び、z傾斜磁場(G z =∂Bz/∂z)を形成する3つの傾斜磁場(従ってL=3)を発生するよう配
置される。但し、Bzは測定体積中でz方向に向いた装置の磁場である。この公
知の装置では、z傾斜磁場は夫々の傾斜増幅器からなるzチャネルによって発生
され、z傾斜磁場のための傾斜コイルは増幅器の出力に接続される。発生される
べきz傾斜磁場を表わすz傾斜信号は、zチャネルの入力に印加される。
【0003】
x傾斜磁場及びy傾斜磁場は、多数の(例えば4つの)チャネルによって発生
され、各チャネルは当該のチャネルに関連付けられる夫々の傾斜増幅器を含み、
関連する傾斜コイルはその出力に接続される。公知の傾斜系の実施例では、1つ
のチャネルが発生されるべきx傾斜磁場を表わすx傾斜信号を受信し、他のチャ
ネルが発生されるべきy傾斜磁場を表わすy傾斜信号を受信することが意図され
、2つのチャネルがx傾斜信号とy傾斜信号の混合物を形成する夫々の傾斜信号
を受信することが意図される。
され、各チャネルは当該のチャネルに関連付けられる夫々の傾斜増幅器を含み、
関連する傾斜コイルはその出力に接続される。公知の傾斜系の実施例では、1つ
のチャネルが発生されるべきx傾斜磁場を表わすx傾斜信号を受信し、他のチャ
ネルが発生されるべきy傾斜磁場を表わすy傾斜信号を受信することが意図され
、2つのチャネルがx傾斜信号とy傾斜信号の混合物を形成する夫々の傾斜信号
を受信することが意図される。
【0004】
このx傾斜信号とy傾斜信号の混合物は、1対1の関係で4つの傾斜増幅器の
4つの信号入力に接続される4つの出力を含む変換ユニットから得られる。変換
ユニットは、L=3の傾斜信号、即ち、発生されるべきx傾斜磁場、y傾斜磁場
、及びz傾斜磁場を夫々表わすx傾斜信号、y傾斜信号、及びz傾斜信号を受信
する3つの入力を含む。変換ユニットに格納された変換アルゴリズムは、入来す
るx傾斜信号とy傾斜信号を4つの信号へ、即ち各チャネルに1つずつへ変換す
る。このように、この実施例では、x傾斜磁場とy傾斜磁場の組合せは4つのチ
ャネルによって発生される。この公知の構成は、より簡単な傾斜コイルの構造と
更に容易なインピーダンス整合を特に可能とすることを目的とする。
4つの信号入力に接続される4つの出力を含む変換ユニットから得られる。変換
ユニットは、L=3の傾斜信号、即ち、発生されるべきx傾斜磁場、y傾斜磁場
、及びz傾斜磁場を夫々表わすx傾斜信号、y傾斜信号、及びz傾斜信号を受信
する3つの入力を含む。変換ユニットに格納された変換アルゴリズムは、入来す
るx傾斜信号とy傾斜信号を4つの信号へ、即ち各チャネルに1つずつへ変換す
る。このように、この実施例では、x傾斜磁場とy傾斜磁場の組合せは4つのチ
ャネルによって発生される。この公知の構成は、より簡単な傾斜コイルの構造と
更に容易なインピーダンス整合を特に可能とすることを目的とする。
【0005】
本発明は、傾斜系がより自由に動作されえ、即ち、装置の動作がユーザによっ
て自由に選択されうるパラメータに関して最適化されうる磁気共鳴撮像装置を提
供することを目的とする。
て自由に選択されうるパラメータに関して最適化されうる磁気共鳴撮像装置を提
供することを目的とする。
【0006】
このため、本発明による磁気共鳴撮像装置は、変換ユニットが、上記L個の入
力以外に、傾斜信号とは独立に選択されうるN−L個の他の信号を受信するよう
配置される他のN−L個の入力を有し、 変換ユニットが、変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従って、最初
のL個の入力に印加されたL個の傾斜信号を用いて、他のN−L個の入力に印加
されたN−L個の他の信号をN個の傾斜増幅器を制御するためのN個の制御信号
へ変換するよう配置されることを特徴とする。
力以外に、傾斜信号とは独立に選択されうるN−L個の他の信号を受信するよう
配置される他のN−L個の入力を有し、 変換ユニットが、変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従って、最初
のL個の入力に印加されたL個の傾斜信号を用いて、他のN−L個の入力に印加
されたN−L個の他の信号をN個の傾斜増幅器を制御するためのN個の制御信号
へ変換するよう配置されることを特徴とする。
【0007】
変換ユニットのN個の入力の数は、発生されるべきL個の傾斜磁場の数よりも
常に大きい。これは、発生されるべき傾斜磁場を表わすL個の傾斜信号に加えて
、自由に選択されうる追加的な信号が印加されうるN−L個の入力があることを
意味する。これらの追加的な信号の選定は所望の最適化によって決められ、所望
の最適化自体は例えばユーザによって選択されるMRI装置の画像の種類に基づ
いて決められ、例えば比較的低い解像度での高速スキャン又は高い解像度での低
速スキャンである。
常に大きい。これは、発生されるべき傾斜磁場を表わすL個の傾斜信号に加えて
、自由に選択されうる追加的な信号が印加されうるN−L個の入力があることを
意味する。これらの追加的な信号の選定は所望の最適化によって決められ、所望
の最適化自体は例えばユーザによって選択されるMRI装置の画像の種類に基づ
いて決められ、例えば比較的低い解像度での高速スキャン又は高い解像度での低
速スキャンである。
【0008】
本発明の1つの実施例では、他のN−L個の入力の数は、N−L=1である。
この選定により多数の所望の最適化が既に可能である。傾斜チャネルの数は出来
るだけ小さく保つことができ、変換ユニットの構造は出来る限り簡単なものに維
持される。
この選定により多数の所望の最適化が既に可能である。傾斜チャネルの数は出来
るだけ小さく保つことができ、変換ユニットの構造は出来る限り簡単なものに維
持される。
【0009】
本発明の更なる実施例の傾斜コイルは、同様の形状である。N−L=1と組み
合わせると、この実施例は2種類のコイルのみ(即ち第1のコイル形状とその鏡
像)を製造し格納するだけでよいという利点がある。
合わせると、この実施例は2種類のコイルのみ(即ち第1のコイル形状とその鏡
像)を製造し格納するだけでよいという利点がある。
【0010】
本発明の他の実施例では、1つのコイル形状は、所与の比率Ix:Iz=1:
2αでサドル型のx傾斜コイルと円筒状のz傾斜コイルとを組み合わせることに
よって得られる。この実施例は、従来技術で周知のような円筒状のz傾斜コイル
と従来のサドル型x傾斜コイルに基づく。この1つのコイル形状は、2つの従来
のコイル形状を同じ円筒面に写像し、それらを通して同じ電流を印加することに
よって、2つの従来のコイル形状から得られる。1つのコイル形状、即ち意図さ
れるコイルは、共通円筒面の各点において、円筒状のz傾斜コイルIzの電流と
サドル型x傾斜コイルIxの電流を所与の比率Ix:Iy=1:2αで加算するこ
とによって得られる。従って、これは実際は一方の電流が係数2αでまず乗算さ
れるようなベクトル加算である。するとαの値は1/2に等しくされえ、その場
合、電流Ix:Iyは等しいとされうる。概説するに、比率の数αの値を適切に選
定することによって、所望の最適化の数が選択されうる。
2αでサドル型のx傾斜コイルと円筒状のz傾斜コイルとを組み合わせることに
よって得られる。この実施例は、従来技術で周知のような円筒状のz傾斜コイル
と従来のサドル型x傾斜コイルに基づく。この1つのコイル形状は、2つの従来
のコイル形状を同じ円筒面に写像し、それらを通して同じ電流を印加することに
よって、2つの従来のコイル形状から得られる。1つのコイル形状、即ち意図さ
れるコイルは、共通円筒面の各点において、円筒状のz傾斜コイルIzの電流と
サドル型x傾斜コイルIxの電流を所与の比率Ix:Iy=1:2αで加算するこ
とによって得られる。従って、これは実際は一方の電流が係数2αでまず乗算さ
れるようなベクトル加算である。するとαの値は1/2に等しくされえ、その場
合、電流Ix:Iyは等しいとされうる。概説するに、比率の数αの値を適切に選
定することによって、所望の最適化の数が選択されうる。
【0011】
本発明の他の実施例では、他の入力に印加される他の信号は一定の値の信号に
よって形成される。この実施例は、所望の傾斜磁場が最小のエネルギー散逸で発
生されるべきである場合に使用されうる。4つの傾斜コイルの形状は同様である
(即ち互いに鏡像でありうることを除き、形状及び寸法について同一である)た
め、同じ抵抗を有する。最小のエネルギー散逸のために、4つの電流の平方の和
は最小でなくてはならない。これは、他の信号が一定の数を有し、即ちゼロであ
るときに当てはまることが分かった。
よって形成される。この実施例は、所望の傾斜磁場が最小のエネルギー散逸で発
生されるべきである場合に使用されうる。4つの傾斜コイルの形状は同様である
(即ち互いに鏡像でありうることを除き、形状及び寸法について同一である)た
め、同じ抵抗を有する。最小のエネルギー散逸のために、4つの電流の平方の和
は最小でなくてはならない。これは、他の信号が一定の数を有し、即ちゼロであ
るときに当てはまることが分かった。
【0012】
本発明の他の実施例では、比率の数値αは、α=0.5√(2β)であり、但
し、 βは(LZ/LX)(k2 X/k2 Z)に等しく、 LZ及びLXは夫々標準x傾斜コイル及び標準z傾斜コイルのインダクタンスで
あり、 kX及びkZは、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びz傾斜磁場とx傾斜コイル及
びz傾斜コイルを夫々通る電流IXとの間の比率係数であり、従って、IX=kX
(∂BZ/∂x)及びIz=kZ(∂BZ/∂z)である。
し、 βは(LZ/LX)(k2 X/k2 Z)に等しく、 LZ及びLXは夫々標準x傾斜コイル及び標準z傾斜コイルのインダクタンスで
あり、 kX及びkZは、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びz傾斜磁場とx傾斜コイル及
びz傾斜コイルを夫々通る電流IXとの間の比率係数であり、従って、IX=kX
(∂BZ/∂x)及びIz=kZ(∂BZ/∂z)である。
【0013】
パラメータα及びβの値が上述の傾斜系の構造と組み合わせて所与であるため
、このようにして得られた自由度は傾斜コイル中に蓄積された全エネルギーを関
連する傾斜増幅器間に分配するために使用される。従来の傾斜系の場合、即ち各
傾斜磁場に対して1つのチャネルが設けられている傾斜系の場合、ただ1つの増
幅器が全エネルギーを伝えるが(即ち、純粋な直交傾斜磁場が発生されるべき場
合)、残りの増幅器はエネルギーを伝えない状況が常にある。本実施例では、以
下図3を参照して詳述するように、単一の増幅器の「最悪の場合」のローディン
グは生じない。
、このようにして得られた自由度は傾斜コイル中に蓄積された全エネルギーを関
連する傾斜増幅器間に分配するために使用される。従来の傾斜系の場合、即ち各
傾斜磁場に対して1つのチャネルが設けられている傾斜系の場合、ただ1つの増
幅器が全エネルギーを伝えるが(即ち、純粋な直交傾斜磁場が発生されるべき場
合)、残りの増幅器はエネルギーを伝えない状況が常にある。本実施例では、以
下図3を参照して詳述するように、単一の増幅器の「最悪の場合」のローディン
グは生じない。
【0014】
本発明の他の実施例では、z傾斜磁場(∂BZ/∂z)は円筒状のz傾斜コイ
ルによって発生され、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びy傾斜磁場(∂BZ/∂y
)は同様の形状の傾斜コイルを有する少なくとも3つの更なる傾斜チャネルによ
って発生される。本発明のこの実施例は、円筒状のz傾斜コイルが通常は十分に
効率的であるという事実を有利に利用する。この追加的な自由度は、同一の形状
であり互いに対して120°の角度で回転されて配置される3つの(非鏡像)傾
斜コイルにより傾斜Gx=∂Bz/∂x、Gy=∂Bz/∂yを発生させるために使
用される。この場合、傾斜Gx及びGyもまた効率的に発生されることが示されう
る。
ルによって発生され、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びy傾斜磁場(∂BZ/∂y
)は同様の形状の傾斜コイルを有する少なくとも3つの更なる傾斜チャネルによ
って発生される。本発明のこの実施例は、円筒状のz傾斜コイルが通常は十分に
効率的であるという事実を有利に利用する。この追加的な自由度は、同一の形状
であり互いに対して120°の角度で回転されて配置される3つの(非鏡像)傾
斜コイルにより傾斜Gx=∂Bz/∂x、Gy=∂Bz/∂yを発生させるために使
用される。この場合、傾斜Gx及びGyもまた効率的に発生されることが示されう
る。
【0015】
本発明の他の実施例では、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)、y傾斜磁場(∂BZ/
∂y)、及びz傾斜磁場(∂BZ/∂z)は、同様の形状の傾斜コイルを有する
6つの傾斜チャネルによって発生される。本発明のこの実施例は、この場合は最
適化のために3つの自由度が利用可能であるという事実の認識を用いる。1つの
自由度は、全ての電流の和をゼロとするために使用されえ、他の2つの自由度は
傾斜系に蓄積される全エネルギーを出来るだけ均一に増幅器間に分配するために
使用されうる。更に、この状況では、本発明による傾斜系は、傾斜増幅器を大き
く変更する必要なく従来の傾斜系に基づいて実現されうる。しかしながら、この
場合、傾斜コイルには本発明に関連する外観が与えられるべきである。
∂y)、及びz傾斜磁場(∂BZ/∂z)は、同様の形状の傾斜コイルを有する
6つの傾斜チャネルによって発生される。本発明のこの実施例は、この場合は最
適化のために3つの自由度が利用可能であるという事実の認識を用いる。1つの
自由度は、全ての電流の和をゼロとするために使用されえ、他の2つの自由度は
傾斜系に蓄積される全エネルギーを出来るだけ均一に増幅器間に分配するために
使用されうる。更に、この状況では、本発明による傾斜系は、傾斜増幅器を大き
く変更する必要なく従来の傾斜系に基づいて実現されうる。しかしながら、この
場合、傾斜コイルには本発明に関連する外観が与えられるべきである。
【0016】
本発明の他の実施例では、傾斜増幅器と傾斜コイルとの間の接続ケーブルの数
は傾斜コイルの数に等しい。本実施例は、傾斜コイルを通る電流の和がゼロであ
るよう傾斜系を最適化する可能性を利用する。この場合、傾斜増幅器と関連する
傾斜コイルの間にはただ1つの接続ケーブルを使用することで十分であり、全て
の傾斜コイルの他端は共通ノードで相互接続される。電流の和がゼロであるため
、ノードからは電流は流出しない。
は傾斜コイルの数に等しい。本実施例は、傾斜コイルを通る電流の和がゼロであ
るよう傾斜系を最適化する可能性を利用する。この場合、傾斜増幅器と関連する
傾斜コイルの間にはただ1つの接続ケーブルを使用することで十分であり、全て
の傾斜コイルの他端は共通ノードで相互接続される。電流の和がゼロであるため
、ノードからは電流は流出しない。
【0017】
本発明の他の変形例では、傾斜増幅器と傾斜コイルとの間の接続ケーブルの数
は傾斜コイルの数よりも1つ多い。この状況は、電流の和が正確にゼロではなく
僅かにゼロから逸脱する場合に生ずる。その場合、星形点から電流の僅かな放出
が生じ、小さい寸法である増幅器段へ小さい寸法のただ1つの放出ケーブルを用
いることで十分である。
は傾斜コイルの数よりも1つ多い。この状況は、電流の和が正確にゼロではなく
僅かにゼロから逸脱する場合に生ずる。その場合、星形点から電流の僅かな放出
が生じ、小さい寸法である増幅器段へ小さい寸法のただ1つの放出ケーブルを用
いることで十分である。
【0018】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳述する。図中、対応する参照番
号は対応する要素を示す。
号は対応する要素を示す。
【0019】
[実施例の一般的な背景]
MRI装置のソフトウエアは、所望の傾斜信号Gx、Gy、及びGzを発生し、
Gx=∂Bz/∂x、Gy=∂Bz/∂y、Gz=∂Bz/∂zである。従来技術に
よる従来のMRIシステムでは、これらの3つの傾斜信号は、3つの傾斜コイル
において電流Ix、Iy及びIzに直接結合され、以下の式、
Gx=∂Bz/∂x、Gy=∂Bz/∂y、Gz=∂Bz/∂zである。従来技術に
よる従来のMRIシステムでは、これらの3つの傾斜信号は、3つの傾斜コイル
において電流Ix、Iy及びIzに直接結合され、以下の式、
【0020】
【数1】
、但し、kx、ky及びkzによって表わされる。上述の式(1)を行列反転させ
ると、
ると、
【0021】
【数2】
と書ける。上述の式(1)及び(2)について、渦電流補償は行われていないと
想定されている。渦電流補償は本発明では本質的には重要でない。本発明によれ
ば、発生されるべき傾斜磁場Gx、Gy、及びGzの数よりも多くの数の傾斜チャ
ネルが設けられ、従って式(1)の代わりに以下の式、
想定されている。渦電流補償は本発明では本質的には重要でない。本発明によれ
ば、発生されるべき傾斜磁場Gx、Gy、及びGzの数よりも多くの数の傾斜チャ
ネルが設けられ、従って式(1)の代わりに以下の式、
【0022】
【数3】
が成り立つ。式(3)に従って拡張することにより、同じ所望の傾斜磁場Gx、
Gy、及びGzを形成するためのより多くの可能性が作られる。このために必要と
される式(3)の解は、一般的に、
Gy、及びGzを形成するためのより多くの可能性が作られる。このために必要と
される式(3)の解は、一般的に、
【0023】
【数4】
と表わせる。式中、λ1...λn-3は、ランダムに選択されうる(時間依存)量
であり、発生されるべき傾斜磁場に対して何らの影響も与えない。しかしながら
、電流を介して、これらの量λ1...λn-3は、n個の傾斜増幅期間の全電力の
分布に対して、傾斜系における全散逸に対して、及び、電流の和に対して影響を
与える。従って、和がゼロである場合(又は比較的小さい和である場合)、あま
り高価でない構造の傾斜増幅器及び/又はそれに接続される配線を使用すること
が可能である。
であり、発生されるべき傾斜磁場に対して何らの影響も与えない。しかしながら
、電流を介して、これらの量λ1...λn-3は、n個の傾斜増幅期間の全電力の
分布に対して、傾斜系における全散逸に対して、及び、電流の和に対して影響を
与える。従って、和がゼロである場合(又は比較的小さい和である場合)、あま
り高価でない構造の傾斜増幅器及び/又はそれに接続される配線を使用すること
が可能である。
【0024】
行列aijについて、以下の式、
【0025】
【数5】
が書ける。この行列aijについて、行列kijの一般化された反転が選択されうる
。行列bijについて、以下の関係、
。行列bijについて、以下の関係、
【0026】
【数6】
が成り立つ。
【0027】
[実施例の説明]
図1に概略的に示される磁気共鳴撮像装置は、静磁場Bを発生する第1の磁石
系1と、傾斜磁場を発生する第2の磁石系3(傾斜コイル系)と、傾斜コイル系
3用の電力増幅器7系と、第1の磁石系1用の電源とを含む。RFコイル9はR
F交番磁場を発生し、そのためにRF源11を含むRF送信器に接続される。R
Fコイル9は検査されるべき対象(図示せず)中にRF送信器の磁場によって発
生されるスピン共鳴信号を検出するためにも使用され、そのためにこのコイルは
信号増幅器13を含むRF受信器に接続される。信号増幅器13の出力は、中央
制御装置17に接続された検出回路15に接続される。中央制御装置17はまた
RF源11用の変調器19、電力増幅器7、及び画像ディスプレイ用のモニタ2
1を制御する。中央制御装置17はまた発生されるべき傾斜磁場Gx、Gy、及び
Gzの選択及び形状を制御し、これらの傾斜磁場を形成するために必要とされる
任意の更なる信号を生成する。RF発振器23は、変調器19を制御すると共に
測定信号を処理する検出器15を制御する。冷却管27を有する冷却装置は、第
1の磁石系1の磁石コイルを冷却するために設けられる。磁石系1及び3の中に
配置されているRFコイル9は、医療診断測定用の装置の場合は検査されるべき
患者又は検査されるべき患者の一部を囲むのに十分に大きい測定空間29を囲む
。従って、静磁場B、対象スライスを選択するための傾斜磁場、及び空間的に均
一なRF交番磁場は、測定空間29内に発生されうる。RFコイル9は送信器コ
イルの機能と測定コイルの機能を組合せたものでありえ、その場合、順方向信号
トラフィックと逆方向信号トラフィックを分離するための分離回路14が設けら
れる。また、2つの機能のために異なるコイルを使用することが可能であり、例
えば表面コイルの後に測定コイルとして作用しうる。コイル9は、必要であれば
RF磁場遮蔽ファラデーケージ31によって囲まれうる。このように、全体の傾
斜系は、中央制御装置17と、傾斜コイル系3と、電力増幅器7の系との組合せ
によって形成される。
系1と、傾斜磁場を発生する第2の磁石系3(傾斜コイル系)と、傾斜コイル系
3用の電力増幅器7系と、第1の磁石系1用の電源とを含む。RFコイル9はR
F交番磁場を発生し、そのためにRF源11を含むRF送信器に接続される。R
Fコイル9は検査されるべき対象(図示せず)中にRF送信器の磁場によって発
生されるスピン共鳴信号を検出するためにも使用され、そのためにこのコイルは
信号増幅器13を含むRF受信器に接続される。信号増幅器13の出力は、中央
制御装置17に接続された検出回路15に接続される。中央制御装置17はまた
RF源11用の変調器19、電力増幅器7、及び画像ディスプレイ用のモニタ2
1を制御する。中央制御装置17はまた発生されるべき傾斜磁場Gx、Gy、及び
Gzの選択及び形状を制御し、これらの傾斜磁場を形成するために必要とされる
任意の更なる信号を生成する。RF発振器23は、変調器19を制御すると共に
測定信号を処理する検出器15を制御する。冷却管27を有する冷却装置は、第
1の磁石系1の磁石コイルを冷却するために設けられる。磁石系1及び3の中に
配置されているRFコイル9は、医療診断測定用の装置の場合は検査されるべき
患者又は検査されるべき患者の一部を囲むのに十分に大きい測定空間29を囲む
。従って、静磁場B、対象スライスを選択するための傾斜磁場、及び空間的に均
一なRF交番磁場は、測定空間29内に発生されうる。RFコイル9は送信器コ
イルの機能と測定コイルの機能を組合せたものでありえ、その場合、順方向信号
トラフィックと逆方向信号トラフィックを分離するための分離回路14が設けら
れる。また、2つの機能のために異なるコイルを使用することが可能であり、例
えば表面コイルの後に測定コイルとして作用しうる。コイル9は、必要であれば
RF磁場遮蔽ファラデーケージ31によって囲まれうる。このように、全体の傾
斜系は、中央制御装置17と、傾斜コイル系3と、電力増幅器7の系との組合せ
によって形成される。
【0028】
図2は、従来技術による傾斜系(図2a)と、本発明による傾斜系(図2b)
の相違点を示す図である。図2A中、傾斜磁場Gx、Gy、及びGzは、中央制御
装置17の一部をなす走査制御ユニット33によって生成される。各傾斜磁場G x 、Gy、及びGzは、図1に示される電力増幅器7の系の一部をなす関連する電
力増幅器(傾斜増幅器)7−1、7−2、及び7−3に夫々印加される。関連す
る傾斜コイル3−1、3−2、及び3−3は各傾斜増幅器に接続され、即ち各座
標方向x、y、及びzに対して1つずつ接続される。各傾斜増幅器と傾斜コイル
の組合せは、3つの所望の傾斜磁場を発生するための3つのチャネルを構成する
。
の相違点を示す図である。図2A中、傾斜磁場Gx、Gy、及びGzは、中央制御
装置17の一部をなす走査制御ユニット33によって生成される。各傾斜磁場G x 、Gy、及びGzは、図1に示される電力増幅器7の系の一部をなす関連する電
力増幅器(傾斜増幅器)7−1、7−2、及び7−3に夫々印加される。関連す
る傾斜コイル3−1、3−2、及び3−3は各傾斜増幅器に接続され、即ち各座
標方向x、y、及びzに対して1つずつ接続される。各傾斜増幅器と傾斜コイル
の組合せは、3つの所望の傾斜磁場を発生するための3つのチャネルを構成する
。
【0029】
図2aの構成と同様、図2b中、L(L=3)の傾斜信号Gx、Gy、及びGz
は、中央制御装置17の一部をなす走査制御ユニット33によって生成される。
更に、走査制御ユニット33は、更なるN−L個の信号λ1...λn-3を生成し
、これらの外観はMRI装置の所望の適用に依存する。傾斜信号Gx、Gy、及び
Gzと、信号はλ1...λn-3は印加される信号から多数の信号I1,...In
を得る変換ユニット35へ印加される。変換ユニット35は、N個の傾斜増幅器
7−1,...,7−nを制御するためのNの制御信号I1,...,Inを形成
するよう、印加されたNの信号Gx、Gy、Gz、λ1...λn-3を変換ユニット
に格納された変換アルゴリズムに従って変換する。関連する傾斜コイル3−1,
...,3−nは各傾斜増幅器に接続されるため、各座標方向x、y、及びzに
対して傾斜磁場が発生されうる。このような夫々の傾斜増幅器と傾斜増幅器の組
合せは、3つの所望の傾斜磁場を発生するためのnのチャネルの系を構成する。
は、中央制御装置17の一部をなす走査制御ユニット33によって生成される。
更に、走査制御ユニット33は、更なるN−L個の信号λ1...λn-3を生成し
、これらの外観はMRI装置の所望の適用に依存する。傾斜信号Gx、Gy、及び
Gzと、信号はλ1...λn-3は印加される信号から多数の信号I1,...In
を得る変換ユニット35へ印加される。変換ユニット35は、N個の傾斜増幅器
7−1,...,7−nを制御するためのNの制御信号I1,...,Inを形成
するよう、印加されたNの信号Gx、Gy、Gz、λ1...λn-3を変換ユニット
に格納された変換アルゴリズムに従って変換する。関連する傾斜コイル3−1,
...,3−nは各傾斜増幅器に接続されるため、各座標方向x、y、及びzに
対して傾斜磁場が発生されうる。このような夫々の傾斜増幅器と傾斜増幅器の組
合せは、3つの所望の傾斜磁場を発生するためのnのチャネルの系を構成する。
【0030】
図3は、N=3の傾斜磁場を発生するためにN=4のチャネルを有し、同様の
形状の傾斜コイルを有する傾斜系の傾斜コイルで使用される導体パターンを示す
図である。この導体パターンの設計は、z傾斜磁場を発生するために従来使用さ
れているのと同様の円筒状の導体パターンと、x傾斜磁場又はy傾斜磁場を発生
するために従来使用されているのと同様のサドル型の導体パターンとの組合わせ
に基づく。これらの基本的なパターンから形成される導体パターンは円筒状の上
面上にある。この表面上の各点において、各基本パターンの個々の電流Ix及び
Izは所与の重み係数1:2αで加算され、従ってIx:Iz=1:2αとなる。
図3に示される導体パターンでは、電流Ix及びIzが等しくなるよう、2αの値
は1となるよう選択される。尚、上述の説明による導体パターンの構造は、2つ
の遮蔽されていない傾斜コイルに適用される。しかしながら、この考えを活性的
に遮蔽された傾斜コイル系、即ち、磁場を発生するコイルが第1の直径を有する
円筒上に配置され、コイルの外側の空間を傾斜磁場から遮蔽するコイルがより大
きい第2の直径を有する円筒状に配置される系に適用することが可能である。そ
の場合、実際の傾斜コイルは上述と同様に構築され、遮蔽コイルの組立ては、実
際の傾斜コイルと同じ比率で組み付けられねばならない(即ちこの場合は2αは
1に等しい)x遮蔽コイルとy遮蔽コイルに基づき、上述と同様に行われる。
形状の傾斜コイルを有する傾斜系の傾斜コイルで使用される導体パターンを示す
図である。この導体パターンの設計は、z傾斜磁場を発生するために従来使用さ
れているのと同様の円筒状の導体パターンと、x傾斜磁場又はy傾斜磁場を発生
するために従来使用されているのと同様のサドル型の導体パターンとの組合わせ
に基づく。これらの基本的なパターンから形成される導体パターンは円筒状の上
面上にある。この表面上の各点において、各基本パターンの個々の電流Ix及び
Izは所与の重み係数1:2αで加算され、従ってIx:Iz=1:2αとなる。
図3に示される導体パターンでは、電流Ix及びIzが等しくなるよう、2αの値
は1となるよう選択される。尚、上述の説明による導体パターンの構造は、2つ
の遮蔽されていない傾斜コイルに適用される。しかしながら、この考えを活性的
に遮蔽された傾斜コイル系、即ち、磁場を発生するコイルが第1の直径を有する
円筒上に配置され、コイルの外側の空間を傾斜磁場から遮蔽するコイルがより大
きい第2の直径を有する円筒状に配置される系に適用することが可能である。そ
の場合、実際の傾斜コイルは上述と同様に構築され、遮蔽コイルの組立ては、実
際の傾斜コイルと同じ比率で組み付けられねばならない(即ちこの場合は2αは
1に等しい)x遮蔽コイルとy遮蔽コイルに基づき、上述と同様に行われる。
【0031】
パラメータβ(上述のようにβ=(Lz/Lx)(k2 x/k2 z)に従って定義さ
れる)は、サドル型のx傾斜コイルと円筒状のz傾斜コイルに蓄積されるエネル
ギーの比率の尺度となり、この(仮想的な)コイル形状は2つの上述のx及びz
傾斜コイルを組み合わせることによって得られる上述の実際のコイルを形成する
ときの開始点として用いられる。後者のパラメータは、構成要素であるx及びz
傾斜コイルの性質に従うため、設計処理中に影響を与えるのは容易ではない。し
かしながら、組立てのときの構成要素の個々の重みを決定するパラメータαは、
所与の限界内でランダムに選択されうる。(実際の)コイルに蓄積されたエネル
ギーは、α=0.5√(2β)であれば最も高い均一性で駆動増幅期間で分配さ
れることが示されうる。すると、変換ユニットの他の入力に印加される信号は、
傾斜コイルに蓄積されたエネルギーの傾斜増幅器管での最も高い均一性での分配
の場合と同等であるよう選択されねばならない。この信号は、以下の考察に基づ
いて決定される。概説するに、一つの傾斜増幅器i当たりに伝えられるエネルギ
ーEiは、以下の式、
れる)は、サドル型のx傾斜コイルと円筒状のz傾斜コイルに蓄積されるエネル
ギーの比率の尺度となり、この(仮想的な)コイル形状は2つの上述のx及びz
傾斜コイルを組み合わせることによって得られる上述の実際のコイルを形成する
ときの開始点として用いられる。後者のパラメータは、構成要素であるx及びz
傾斜コイルの性質に従うため、設計処理中に影響を与えるのは容易ではない。し
かしながら、組立てのときの構成要素の個々の重みを決定するパラメータαは、
所与の限界内でランダムに選択されうる。(実際の)コイルに蓄積されたエネル
ギーは、α=0.5√(2β)であれば最も高い均一性で駆動増幅期間で分配さ
れることが示されうる。すると、変換ユニットの他の入力に印加される信号は、
傾斜コイルに蓄積されたエネルギーの傾斜増幅器管での最も高い均一性での分配
の場合と同等であるよう選択されねばならない。この信号は、以下の考察に基づ
いて決定される。概説するに、一つの傾斜増幅器i当たりに伝えられるエネルギ
ーEiは、以下の式、
【0032】
【数7】
で与えられ、式中、Iiはチャネルi中の電流であり、kx、ky、及びkzは従来
の傾斜コイルのコイル定数であり、kxi、kyi、及びkziはパラメータα及びβ
を用いて形成される傾斜コイルのコイル定数である。式(7)は、以下のように
、
の傾斜コイルのコイル定数であり、kxi、kyi、及びkziはパラメータα及びβ
を用いて形成される傾斜コイルのコイル定数である。式(7)は、以下のように
、
【0033】
【数8】
とも書ける。傾斜コイルの所与の形態が選択されており、従ってパラメータα及
びβの値を固定すると想定する。自由度が1であり(従って変換ユニットに1つ
の他の入力がある)、電流比がIx:Iz=1:2αである場合、傾斜Gx、Gy、
及びGzと4つのチャネルの電流I1、I2、I3、及びI4の間には、以下の式、
びβの値を固定すると想定する。自由度が1であり(従って変換ユニットに1つ
の他の入力がある)、電流比がIx:Iz=1:2αである場合、傾斜Gx、Gy、
及びGzと4つのチャネルの電流I1、I2、I3、及びI4の間には、以下の式、
【0034】
【数9】
が成り立ち、この式から、I1、I2、I3、及びI4については、
【0035】
【数10】
が成り立つ。量β、α、Gx、Gy、及びGzの関数としての増幅器i当たりのエ
ネルギーは、式(8)に、式(10)と式β=(Lz/Lx)(k2 x/k2 z)とを
代入することによって得られる。
ネルギーは、式(8)に、式(10)と式β=(Lz/Lx)(k2 x/k2 z)とを
代入することによって得られる。
【0036】
変換ユニットの他の入力上の信号λは、以下のように決定されうる。傾斜コイ
ルの形状が選択されており、即ち、傾斜コイル系のコイルのインダクタンスL及
び比例係数kのように、上述のパラメータα及びβが数値として既知であると想
定する。更に、どのx、y、及びz傾斜磁場が望まれているかが知られており、
従って量Gx、Gy、及びGzが(時間の関数として)既知である。所与の時点に
おいて量λを決定する処理は、λについて任意の初期値を、例えばλ=0のよう
に想定することから開始する。これらの値を用いて、様々な傾斜電流Iiが計算
されえ、この点については、例えば上述の量のみが生ずる式(10)を参照され
たい。これらの計算された電流Iiを用いて、平均的な当業者は、各傾斜チャネ
ルに蓄積された様々なエネルギーEiを容易に決定しうる。続いて、上述のエネ
ルギーEiの最大値が決定されねばならない。この値は、記号としてはM=ma
xi(Ei)と示される。続いて、λの値が(例えば、0.1ずつ)変化され、M
の値が再び決定される。この値はλの以前の値と同じエネルギーに属する必要は
ない。λの値の間隔に亘ってλを変化させると、Mの最小値が見つけられる。こ
の最小値は、記号としてはminλ(maxi(Ei))と示される。このMの最
小値は、λの最適値λoptと称される所与のλの値に対して生ずる。λoptを決定
する処理全体は、全ての関連する時間の値について繰り返され、従って最終的に
はλopt(t)は時間の関数として知られる。
ルの形状が選択されており、即ち、傾斜コイル系のコイルのインダクタンスL及
び比例係数kのように、上述のパラメータα及びβが数値として既知であると想
定する。更に、どのx、y、及びz傾斜磁場が望まれているかが知られており、
従って量Gx、Gy、及びGzが(時間の関数として)既知である。所与の時点に
おいて量λを決定する処理は、λについて任意の初期値を、例えばλ=0のよう
に想定することから開始する。これらの値を用いて、様々な傾斜電流Iiが計算
されえ、この点については、例えば上述の量のみが生ずる式(10)を参照され
たい。これらの計算された電流Iiを用いて、平均的な当業者は、各傾斜チャネ
ルに蓄積された様々なエネルギーEiを容易に決定しうる。続いて、上述のエネ
ルギーEiの最大値が決定されねばならない。この値は、記号としてはM=ma
xi(Ei)と示される。続いて、λの値が(例えば、0.1ずつ)変化され、M
の値が再び決定される。この値はλの以前の値と同じエネルギーに属する必要は
ない。λの値の間隔に亘ってλを変化させると、Mの最小値が見つけられる。こ
の最小値は、記号としてはminλ(maxi(Ei))と示される。このMの最
小値は、λの最適値λoptと称される所与のλの値に対して生ずる。λoptを決定
する処理全体は、全ての関連する時間の値について繰り返され、従って最終的に
はλopt(t)は時間の関数として知られる。
【0037】
上述のλを決定する方法は、他の最適化処理を実行するためにも適している。
そのときに必要とされる方法は、計算された電流Iiに依存して決定される最適
化されるべき量が異なる点でのみ、上述の方法とは異なる。概説するに、これは
常に可能であり、なぜならば、コイルの形状及びコイルの配置が固定であり、時
間の関数としての電流Iiが既知であれば、傾斜系の全ての量は一定であるため
である。
そのときに必要とされる方法は、計算された電流Iiに依存して決定される最適
化されるべき量が異なる点でのみ、上述の方法とは異なる。概説するに、これは
常に可能であり、なぜならば、コイルの形状及びコイルの配置が固定であり、時
間の関数としての電流Iiが既知であれば、傾斜系の全ての量は一定であるため
である。
【0038】
幾つかの特別な場合は、λを決定するために上述のアルゴリズムを使用する必
要はない。これは変換ユニットの他の入力に印加される他の信号が一定の値の信
号によって形成される4つの傾斜コイルで最小の散逸の場合には既に見いだされ
ている。上述の他の信号がより直接的に決定されうる他の例について、図4a及
び図4bを参照して説明する。
要はない。これは変換ユニットの他の入力に印加される他の信号が一定の値の信
号によって形成される4つの傾斜コイルで最小の散逸の場合には既に見いだされ
ている。上述の他の信号がより直接的に決定されうる他の例について、図4a及
び図4bを参照して説明する。
【0039】
図3に示される導体パターンを用いて、コイルは、図3のパターンを線φ=1
80°に対して線対称とすることによって、またこのようにして形成されたパタ
ーンを線φ=180°に平行に延びる円筒軸を有する円筒を形成するよう丸める
ことによって実現されうる。物理的なコイルは、例えば線37−1、37−2、
37−3といった領域において例えば銅(図の平面上に配置されると想定されう
る)の導体板に切れ目を入れることによって形成され、従って導体39−1、3
9−2、39−3等といった「フィンガープリント」の形状の導体を有する導体
パターンを形成する。従って、パラメータα及びβを上述のように選択すること
により、コイルの形状が同様であり、傾斜コイルに蓄積された電力が駆動傾斜増
幅器間で非常に均一に分配されるような傾斜コイル系を実現することが可能とな
る。
80°に対して線対称とすることによって、またこのようにして形成されたパタ
ーンを線φ=180°に平行に延びる円筒軸を有する円筒を形成するよう丸める
ことによって実現されうる。物理的なコイルは、例えば線37−1、37−2、
37−3といった領域において例えば銅(図の平面上に配置されると想定されう
る)の導体板に切れ目を入れることによって形成され、従って導体39−1、3
9−2、39−3等といった「フィンガープリント」の形状の導体を有する導体
パターンを形成する。従って、パラメータα及びβを上述のように選択すること
により、コイルの形状が同様であり、傾斜コイルに蓄積された電力が駆動傾斜増
幅器間で非常に均一に分配されるような傾斜コイル系を実現することが可能とな
る。
【0040】
上述の式(10)は、L=2の傾斜磁場を形成するために変換ユニット35の
入力に全部でN−4個の信号が印加され、従ってN−L=1であること、また、
傾斜コイルの形状が同様であることを想定して得られた。従って、パラメータλ
及びβの値又はそれらの間の関係については何らの想定もなされていない。この
場合に生ずる自由度λが1であるものは、最小の散逸で所望の傾斜磁場を生成す
るために使用されうる。このためには、4つの傾斜コイルが同様の形状を有し、
従って同じ電気抵抗を有するため、I1乃至I4の和は最小化されねばならない。
λがこのように選択される場合、GxはI1及びI2によって発生され、GyはI3
及びI4によって発生され、Gzを発生するために全ての電流が比率I1=−I2=
I3=−I4で使用される。
入力に全部でN−4個の信号が印加され、従ってN−L=1であること、また、
傾斜コイルの形状が同様であることを想定して得られた。従って、パラメータλ
及びβの値又はそれらの間の関係については何らの想定もなされていない。この
場合に生ずる自由度λが1であるものは、最小の散逸で所望の傾斜磁場を生成す
るために使用されうる。このためには、4つの傾斜コイルが同様の形状を有し、
従って同じ電気抵抗を有するため、I1乃至I4の和は最小化されねばならない。
λがこのように選択される場合、GxはI1及びI2によって発生され、GyはI3
及びI4によって発生され、Gzを発生するために全ての電流が比率I1=−I2=
I3=−I4で使用される。
【0041】
図4a及び図4bは、電流の和がちょうどゼロにされる場合(図4a)と、僅
かにゼロから逸脱する場合(図4b)とについて示す図である。図4a中、各傾
斜コイル3−iは、一方ではいわゆるハーフブリッジ7−iによって駆動され、
他端は傾斜コイルの共通ノード6に接続される。この状況は、傾斜コイルを通っ
て流れる電流の和がゼロであるときに使用され、従って第5の傾斜増幅器又は第
5の電力ケーブルを使用する必要がなく、かなり費用が節約されるという利点が
達成される。(傾斜電流は数百アンペア程度の強さでありえ、非常に短い切換時
間sを伴うため、傾斜増幅器と電力供給ケーブルには厳しい要件が課せられる。
)また、小さい外乱によりこの和はわずかにゼロから逸脱することがあり、その
場合はノード6と共通基準点との間に帰還線8が挿入されうる(図4b参照)。
この場合、帰還電流は傾斜コイルを通る個々の電流よりもかなり小さいためかな
りの利点がなお実現される。これらの図に示される本発明の実施例では、傾斜磁
場は、円筒状の(従って従来の)z傾斜コイルによって発生され、追加的な自由
度は3つの傾斜チャネルを同様の傾斜コイルと共に用いてGx及びGyを発生する
ことによって使用されうる。これらのコイルは、互いに対して120°の角度で
共通軸上に配置される。傾斜コイルのうちの1つが、例えば水平基準面に対して
15°の角度で傾斜磁場を形成する場合、式(9)は、
かにゼロから逸脱する場合(図4b)とについて示す図である。図4a中、各傾
斜コイル3−iは、一方ではいわゆるハーフブリッジ7−iによって駆動され、
他端は傾斜コイルの共通ノード6に接続される。この状況は、傾斜コイルを通っ
て流れる電流の和がゼロであるときに使用され、従って第5の傾斜増幅器又は第
5の電力ケーブルを使用する必要がなく、かなり費用が節約されるという利点が
達成される。(傾斜電流は数百アンペア程度の強さでありえ、非常に短い切換時
間sを伴うため、傾斜増幅器と電力供給ケーブルには厳しい要件が課せられる。
)また、小さい外乱によりこの和はわずかにゼロから逸脱することがあり、その
場合はノード6と共通基準点との間に帰還線8が挿入されうる(図4b参照)。
この場合、帰還電流は傾斜コイルを通る個々の電流よりもかなり小さいためかな
りの利点がなお実現される。これらの図に示される本発明の実施例では、傾斜磁
場は、円筒状の(従って従来の)z傾斜コイルによって発生され、追加的な自由
度は3つの傾斜チャネルを同様の傾斜コイルと共に用いてGx及びGyを発生する
ことによって使用されうる。これらのコイルは、互いに対して120°の角度で
共通軸上に配置される。傾斜コイルのうちの1つが、例えば水平基準面に対して
15°の角度で傾斜磁場を形成する場合、式(9)は、
【0042】
【数11】
となる。上述の他の信号λ(t)は、以下の考察に基づいて決定されうる。所与
の傾斜磁場の組合せGx、Gy及びGzが求められていると想定する。所与の電流
の組合せI1,...,I4はそれに続く。円筒状のz傾斜コイルと互いに120
°の角度で共通軸上にある3つのコイルとを含む場合、GxとGyを発生させるた
めには(式(11)に示す状況)、Gzは電流I4によって排他的に発生され、他
の2つの傾斜磁場は、I1,...,I3によって発生される。電流I1,...
,I3が等しい量ΔIだけ増加されるとき、3つのコイルは互いに対して120
°の角度で延び、1つのコイル当たりの等しい変化は空間内で互いに打ち消し合
うため、この場合は傾斜磁場に全く変化が生じない。式I1+Δ+I2+Δ+I3
+Δ+I4=0が成り立ち、従ってΔ=(I1+I2+I3+I4)/3である。式
(11)は、
の傾斜磁場の組合せGx、Gy及びGzが求められていると想定する。所与の電流
の組合せI1,...,I4はそれに続く。円筒状のz傾斜コイルと互いに120
°の角度で共通軸上にある3つのコイルとを含む場合、GxとGyを発生させるた
めには(式(11)に示す状況)、Gzは電流I4によって排他的に発生され、他
の2つの傾斜磁場は、I1,...,I3によって発生される。電流I1,...
,I3が等しい量ΔIだけ増加されるとき、3つのコイルは互いに対して120
°の角度で延び、1つのコイル当たりの等しい変化は空間内で互いに打ち消し合
うため、この場合は傾斜磁場に全く変化が生じない。式I1+Δ+I2+Δ+I3
+Δ+I4=0が成り立ち、従ってΔ=(I1+I2+I3+I4)/3である。式
(11)は、
【0043】
【数12】
のように拡張されうる。左辺の項は4つの要素へ拡張され、追加的な要素は電流
の和Sを表わし、コーナー値を有する行列は4つの数字1からなる追加的な行に
よって拡張される。このようにして得られた式(12)は、4つの変数を有する
4つの式の系を表わし、この系はSについて値S=0とすることによって解ける
。従って、そこから値I1,...,I4が得られる。
の和Sを表わし、コーナー値を有する行列は4つの数字1からなる追加的な行に
よって拡張される。このようにして得られた式(12)は、4つの変数を有する
4つの式の系を表わし、この系はSについて値S=0とすることによって解ける
。従って、そこから値I1,...,I4が得られる。
【0044】
図5は、夫々が傾斜増幅器7−iと関連する傾斜コイル3−iとを含むN=6
の同じ傾斜チャネルを有する本発明による傾斜系を概略的に表わす図である。図
中、L(L=3)傾斜信号Gx、Gy及びGzは、図示されておらず、この場合は
電流の和をゼロにすることと傾斜系に蓄積される全エネルギーを増幅器間で出来
るだけ均一に分布することであるMRI装置の意図される用途に依存する外観を
有するN−L=3個の更なる信号λ1、λ2、λ3も生成する走査制御ユニットに
よって生成される。ここで、傾斜コイルは、例えば図3を参照して説明したよう
な本発明に関連する外観を有するはずである。傾斜信号Gx、Gy及びGzと信号
λ1、λ2、λ3は、各座標方向x、y及びzに対して傾斜磁場が発生されうるよ
うNの傾斜磁場7−1,...,7−nを制御するために、信号I1,...,
I6を導出する変換ユニットへ印加される。
の同じ傾斜チャネルを有する本発明による傾斜系を概略的に表わす図である。図
中、L(L=3)傾斜信号Gx、Gy及びGzは、図示されておらず、この場合は
電流の和をゼロにすることと傾斜系に蓄積される全エネルギーを増幅器間で出来
るだけ均一に分布することであるMRI装置の意図される用途に依存する外観を
有するN−L=3個の更なる信号λ1、λ2、λ3も生成する走査制御ユニットに
よって生成される。ここで、傾斜コイルは、例えば図3を参照して説明したよう
な本発明に関連する外観を有するはずである。傾斜信号Gx、Gy及びGzと信号
λ1、λ2、λ3は、各座標方向x、y及びzに対して傾斜磁場が発生されうるよ
うNの傾斜磁場7−1,...,7−nを制御するために、信号I1,...,
I6を導出する変換ユニットへ印加される。
【0045】
図5中、全ての6つのコイル3−iは、この場合はいわゆるハーフブリッジか
らなる各増幅器7−iによって駆動される。従って、従来の傾斜系(即ち各座標
方向に対して1つの傾斜コイルと関連する増幅器が設けられてる傾斜系)に基づ
いて、傾斜増幅器のかなりの変更を必要とすることなく本発明による傾斜系を実
現することが可能となる。これは、従来の傾斜増幅器が慣習的に、一つが関連す
る傾斜コイルの一方の側に、もう一つが同じ傾斜コイルの他方の側に設けられる
2つのハーフブリッジを含むためである。これらの2つのハーフブリッジは夫々
、本発明によるコイルの1つに関連付けられ、従って3つの全Hブリッジの代わ
りに6つのハーフブリッジが使用される。これは、蓄積されたエネルギーがより
均一に分布され、それによりこれらの増幅器の最大負荷が低くされうるため可能
である。このように形成された形態で電流の和がゼロとされれば、接合点6−1
、6―2、及び6−3の間に電流路が存在せねばならない。和がゼロから僅かに
逸れる可能性が残されるのでかれば、電流路8は接合点と共通ゼロ電圧との間に
も存在すべきである。
らなる各増幅器7−iによって駆動される。従って、従来の傾斜系(即ち各座標
方向に対して1つの傾斜コイルと関連する増幅器が設けられてる傾斜系)に基づ
いて、傾斜増幅器のかなりの変更を必要とすることなく本発明による傾斜系を実
現することが可能となる。これは、従来の傾斜増幅器が慣習的に、一つが関連す
る傾斜コイルの一方の側に、もう一つが同じ傾斜コイルの他方の側に設けられる
2つのハーフブリッジを含むためである。これらの2つのハーフブリッジは夫々
、本発明によるコイルの1つに関連付けられ、従って3つの全Hブリッジの代わ
りに6つのハーフブリッジが使用される。これは、蓄積されたエネルギーがより
均一に分布され、それによりこれらの増幅器の最大負荷が低くされうるため可能
である。このように形成された形態で電流の和がゼロとされれば、接合点6−1
、6―2、及び6−3の間に電流路が存在せねばならない。和がゼロから僅かに
逸れる可能性が残されるのでかれば、電流路8は接合点と共通ゼロ電圧との間に
も存在すべきである。
【0046】
傾斜系に蓄積される全エネルギーが傾斜増幅器間で出来るだけ均一に分布され
ることを確実にしたとき、変換ユニットの他の入力上の2つの信号λ1(t)及
びλ2(t)は、図3を参照して1つの信号λ(t)の場合について上述した方
法を用いて決定されうる。傾斜コイル中の電流の和がゼロとなる信号λ(t)の
値は、図4a及び図4bを参照して上述した方法によって決定されうる。
ることを確実にしたとき、変換ユニットの他の入力上の2つの信号λ1(t)及
びλ2(t)は、図3を参照して1つの信号λ(t)の場合について上述した方
法を用いて決定されうる。傾斜コイル中の電流の和がゼロとなる信号λ(t)の
値は、図4a及び図4bを参照して上述した方法によって決定されうる。
【0047】
6つの互いに同じコイルは、互いに対して60°回転されたように配置される
。種々の傾斜チャネル間で蓄積された全エネルギーを最も高い均一性で分配しつ
つGx、Gy及びGzを派生させるために、3つの追加的な自由度のうちの2つが
使用される。各傾斜コイルはz方向にコイル定数kzを有し、x/y方向にコイ
ル定数kxを有すると想定する。すると、傾斜行列の外観は、
。種々の傾斜チャネル間で蓄積された全エネルギーを最も高い均一性で分配しつ
つGx、Gy及びGzを派生させるために、3つの追加的な自由度のうちの2つが
使用される。各傾斜コイルはz方向にコイル定数kzを有し、x/y方向にコイ
ル定数kxを有すると想定する。すると、傾斜行列の外観は、
【0048】
【数13】
となる。この式では、行列の第1行の数値は15°+n.60°の余弦を表わし
、第2行の数値は15°+n.60°の正弦を表わす。
、第2行の数値は15°+n.60°の正弦を表わす。
【0049】
エネルギーは6つの増幅器間で分配されえ、電流は、例えば次のように選択さ
れる。Gzのみを発生するため:I1=I2=I3=I4=I5=I6;Gxのみを発生
するため:I1=2.16*I2=−I3=−I4=−2.16*I5=I6;Gyの
みを発生するため:2.16*I1=I2=I3=−2.16*I4=−I5=−I6 ;これは、これらの係数を式(13)の右辺の項の電流に挿入することにより見
いだされ、その後、左辺の項はGxのみ、Gyのみ、又はGzのみが発生されるこ
とを示す。
れる。Gzのみを発生するため:I1=I2=I3=I4=I5=I6;Gxのみを発生
するため:I1=2.16*I2=−I3=−I4=−2.16*I5=I6;Gyの
みを発生するため:2.16*I1=I2=I3=−2.16*I4=−I5=−I6 ;これは、これらの係数を式(13)の右辺の項の電流に挿入することにより見
いだされ、その後、左辺の項はGxのみ、Gyのみ、又はGzのみが発生されるこ
とを示す。
【図1】
一般的な技術による磁気共鳴装置の一般的な構造を概略的に示す図である。
【図2a】
一般的な技術による傾斜系を概略的に示す図である。
【図2b】
本発明による傾斜系を概略的に示す図である。
【図3】
N=4のチャネルを有する傾斜系の傾斜コイルと同様の形状の傾斜コイルにお
いて使用される導体パターンを示す図である。
いて使用される導体パターンを示す図である。
【図4a】
傾斜電流の和がちょうどゼロとされる本発明の実施例を示す図である。
【図4b】
傾斜電流の和がゼロから僅かに逸れた本発明の実施例を示す図である。
【図5】
N=6の同様の傾斜チャネルを有する本発明による傾斜系を概略的に示す図で
ある。
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ピーレン,ヘラルドュス エン
オランダ国,5656 アーアー アインドー
フェン,プロフ・ホルストラーン 6
(72)発明者 ビュンク,ポウル ベー
オランダ国,5656 アーアー アインドー
フェン,プロフ・ホルストラーン 6
Fターム(参考) 4C096 AB33 AD02 AD09 AD22 CB01
CB03 CB07 CB12
Claims (10)
- 【請求項1】 装置の測定体積中にL個の傾斜磁場を発生し、夫々が信号入
力及び出力を有する傾斜増幅器と上記傾斜増幅器の出力に接続される傾斜コイル
とを含む多数のN個の(N>L)の相互に独立なチャネルを含む傾斜系と、 N個の傾斜増幅器のN個の信号入力に1対1の関係で接続されるN個の出力と
、発生されるべき傾斜磁場を表わすL個の傾斜信号を受信するよう配置されるL
個の入力とを有し、変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従って、上記
入力に印加される少なくともL個の傾斜信号を上記N個の傾斜増幅器を制御する
ためのN個の制御信号へ変換するよう配置される変換ユニットとを含む、 磁気共鳴装置であって、 上記変換ユニットは、上記L個の入力以外に、上記傾斜信号とは独立に選択さ
れうるN−L個の他の信号を受信するよう配置される他のN−L個の入力を有し
、 上記変換ユニットは、上記変換ユニットに記憶された変換アルゴリズムに従っ
て、最初のL個の入力に印加されたL個の傾斜信号を用いて、上記他のN−L個
の入力に印加された上記N−L個の他の信号を上記N個の傾斜増幅器を制御する
ためのN個の制御信号へ変換するよう配置されることを特徴とする磁気共鳴装置
。 - 【請求項2】 上記他のN−L個の入力の数は、N−L=1である、請求項
1記載の磁気共鳴装置。 - 【請求項3】 上記傾斜コイルは同様の形状である、請求項2記載の磁気共
鳴装置。 - 【請求項4】 傾斜コイルはサドル型のx傾斜コイルと円筒状のz傾斜コイ
ルの組合せから所与の比率Ix:Iz=1:2αで得られる、請求項3記載の磁
気共鳴装置。 - 【請求項5】 上記他の入力に印加される上記他の信号は一定の値の信号に
よって形成される、請求項4記載の磁気共鳴装置。 - 【請求項6】 上記比率の数値αは、α=0.5√(2β)であり、但し、 βは(LZ/LX)(k2 X/k2 Z)に等しく、 LZ及びLXは夫々標準x傾斜コイル及び標準z傾斜コイルのインダクタンスで
あり、 kX及びkZは、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びz傾斜磁場と上記x傾斜コイ
ル及び上記z傾斜コイルを夫々通る電流IXとの間の比率係数であり、従って、
IX=kX(∂BZ/∂x)及びIz=kZ(∂BZ/∂z)である、請求項4記載
の磁気共鳴装置。 - 【請求項7】 z傾斜磁場(∂BZ/∂z)は円筒状のz傾斜コイルによっ
て発生され、x傾斜磁場(∂BZ/∂x)及びy傾斜磁場(∂BZ/∂y)は同様
の形状の傾斜コイルを有する少なくとも3つの更なる傾斜チャネルによって発生
される、請求項1記載の磁気共鳴装置。 - 【請求項8】 x傾斜磁場(∂BZ/∂x)、y傾斜磁場(∂BZ/∂y)、
及びz傾斜磁場(∂BZ/∂z)は、同様の形状の傾斜コイルを有する6つの傾
斜チャネルによって発生される、請求項1記載の磁気共鳴装置。 - 【請求項9】 上記傾斜増幅器と上記傾斜コイルとの間の接続ケーブルの数
は傾斜コイルの数に等しい、請求項1記載の磁気共鳴装置。 - 【請求項10】 上記傾斜増幅器と上記傾斜コイルとの間の接続ケーブルの
数は傾斜コイルの数よりも1つ多い、請求項1記載の磁気共鳴装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP99204403.2 | 1999-12-20 | ||
EP99204403 | 1999-12-20 | ||
PCT/EP2000/012262 WO2001046709A1 (en) | 1999-12-20 | 2000-12-05 | Mri apparatus with flexible gradient control |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003517911A true JP2003517911A (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=8241030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001547565A Withdrawn JP2003517911A (ja) | 1999-12-20 | 2000-12-05 | 自由に傾斜制御可能なmri装置 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP1157281A1 (ja) |
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DE10208482B4 (de) * | 2002-02-27 | 2004-01-15 | Siemens Ag | Magnetresonanzgerät mit einem Spulensystem mit hinsichtlich der abgegebenen Wärme bestimmter Stromregelung |
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WO2013118117A1 (en) * | 2012-02-08 | 2013-08-15 | Anatech Advanced Nmr Algorithms Technologies Ltd | Method and system for inspection of composite material components |
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DE102017213026A1 (de) * | 2017-07-28 | 2019-01-31 | Siemens Healthcare Gmbh | Gradientenspule zur Erzeugung eines Magnetfeldgradienten und eines Magnetfeldes höherer Ordnung |
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---|---|---|---|---|
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US5068786A (en) * | 1984-11-08 | 1991-11-26 | Elscint Ltd. | Method for controlling radio frequency excitation and gradient pulse characteristics in a magnetic resonance imaging system |
JP2646627B2 (ja) * | 1988-03-08 | 1997-08-27 | 株式会社日立製作所 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
NL8801594A (nl) * | 1988-06-23 | 1990-01-16 | Philips Nv | Werkwijze en inrichting voor het bepalen van een spinresonantieverdeling. |
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DE3910058A1 (de) * | 1989-03-28 | 1990-10-04 | Siemens Ag | Anordnung zum herstellen von schnittbildern mit einem kernspintomographen und verfahren zum betrieb der anordnung |
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NL9100138A (nl) * | 1991-01-28 | 1992-08-17 | Philips Nv | Magnetische resonantie werkwijze en inrichting ter reductie van beeldfouten in een magnetisch resonantiebeeld. |
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EP0545465B1 (en) * | 1991-11-29 | 1998-05-20 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Magnetic resonance device |
EP0597528B1 (en) * | 1992-11-10 | 1998-02-04 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Magnetic resonance apparatus with noise cancellation |
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JP3976337B2 (ja) * | 1995-06-23 | 2007-09-19 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | ノイズ低減用画像処理 |
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DE19604519A1 (de) * | 1996-02-08 | 1997-08-14 | Philips Patentverwaltung | MR-Verfahren zur Bestimmung der Magnetfeldinhomogenität im Untersuchungsbereich und MR-Gerät zur Durchführung des Verfahrens |
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DE10004423C2 (de) * | 2000-02-02 | 2002-01-31 | Siemens Ag | Zusatzgerät für ein Steuergerät für einen Magnetresonanztomographen |
-
2000
- 2000-12-05 WO PCT/EP2000/012262 patent/WO2001046709A1/en active Application Filing
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- 2000-12-05 EP EP00985141A patent/EP1157281A1/en not_active Withdrawn
- 2000-12-18 US US09/739,510 patent/US6541972B2/en not_active Expired - Fee Related
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