JP2003517488A - ポリマーナノコンポジット組成物 - Google Patents

ポリマーナノコンポジット組成物

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JP2003517488A
JP2003517488A JP2000531489A JP2000531489A JP2003517488A JP 2003517488 A JP2003517488 A JP 2003517488A JP 2000531489 A JP2000531489 A JP 2000531489A JP 2000531489 A JP2000531489 A JP 2000531489A JP 2003517488 A JP2003517488 A JP 2003517488A
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poly
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silicate
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JP2000531489A
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ゲトラー,ロイド・エイ
ライセツク,ブルース・エイ
パウエル,クロイス・イー
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ソリユテイア・インコーポレイテツド
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ポリアミドおよび処理されたケイ酸塩のポリマーナノコンポジット組成物であて、処理されたケイ酸塩は、NRの式の少なくとも1つのアンモニウムイオンで処理されたケイ酸塩物質を含むポリマーナノコンポジット組成物:この場合、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC 〜C22の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択され、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成し、そして任意には、R、R、RおよびRの1つは水素である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、処理されたケイ酸塩がその内部に分散されているポリアミドマトリ
ックスを含むナノコンポジット材料に関する。より詳細には、本発明は、少なく
とも1つのアンモニウムイオンで処理されたケイ酸塩物質がその内部に分散され
ているナノコンポジット材料に関する。
【0002】 (発明の背景) 国際特許出願公開WO93/04118は、板状粒子がその内部に分散された
ポリマーナノコンポジットの調製プロセスを開示している。このプロセスは、ポ
リマーを、膨潤性でポリマー相容性のインターカレーションした層状物質を用い
て溶融加工し、層を解離させるのに十分な剪断速度に付すことを含む。層状物質
は、シラン官能基またはオニウムカチオン官能基を有する1つまたは複数の「効
果的な膨潤/相容化剤」によって相容化されている。
【0003】 国際特許出願公開WO93/04117は、板状粒子がその内部に分散された
ポリマーナノコンポジットの調製プロセスを開示している。この場合、ポリマー
および膨潤性でポリマー相容性のインターカレーションした層状物質が溶融加工
されている。層状物質は、一級アンモニウムイオン、二級アンモニウムイオンお
よび四級ホスホニウムイオンから選択される1つまたは複数の「効果的な膨潤/
相容化剤」によって相容化されている。選択された膨潤/相容化剤は、「その表
面を、三級および四級のアンモニウムイオン複合体によって相容化されている場
合よりも親有機性にし」、混合時のより小さな剪断およびポリマーのより少ない
分解をもたらす層剥離を容易にし、そしてコンポジットを、(四級アンモニウム
カチオンなどの)他のカチオン膨潤/相容化剤よりも熱安定性にする。
【0004】 国際特許出願公開WO94/22430は、少なくとも1つのγ相ポリアミド
を含み、ポリアミドに分散され、ナノメートルスケールの粒状物のマトリックス
であるポリマーマトリックスを有するナノコンポジット組成物を開示している。
粒状物をナイロン6に加えることによって、未充填のナイロン6と比較した場合
、曲げ弾性率および曲げ強度の改善が得られた(7%〜35%)。粒状物のナイ
ロン6,6への添加は、未充填のナイロン6,6と比較した場合、曲げ弾性率お
よび曲げ強度の改善がほとんど得られなかった(1%〜3%)。
【0005】 国際特許出願公開WO93/10098は、反応性の有機シラン種がその表面
に共有結合した層を含む膨潤性でポリマー相容性のインターカレーションした層
状物質を用いてポリマーを溶融加工するすることによって作製されたポリマーコ
ンポジットを開示している。
【0006】 国際特許出願公開WO95/14733は、ポリマーを、回廊を含有する層状
結晶性ケイ酸塩を用いて溶融加工することによって融点またはガラス転移温度を
示さないポリマーコンポジットの製造方法を開示している。その例には、インタ
ーカレーションしたケイ酸ナトリウムおよび結晶性ポリ(エチレンオキシド)、
四級アンモニウムおよびポリスチレンをインターカレーションさせたモンモリロ
ナイト、ならびに四級アンモニウムおよびナイロン6をインターカレーションさ
せたモンモリロナイトが含まれる。
【0007】 上記の参考は、単独でも組み合わせても、請求の範囲に記載されたように、本
発明を開示することはない。
【0008】 (発明の要旨) 本発明は、引張り強度、引張り弾性率および曲げ弾性率の組み合わせが必要と
される自動車、電子工学、フィルムおよび繊維での適用に好適なポリマーナノコ
ンポジット組成物に関する。さらに、請求項に記載されるポリマーナノコンポジ
ット組成物はまた、望ましい表面外見、じん性、延性および寸法安定性を有する
。この組成物は加工性がよく、そして広範囲の成型条件に耐える。
【0009】 そのようなポリマーナノコンポジット組成物は、ポリアミドおよび処理された
ケイ酸塩を含む。この場合、処理されたケイ酸塩は、下記の式の少なくとも1つ
のアンモニウムイオンで処理されたケイ酸塩物質を含む: NR ただし、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC〜C 22 の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択
され、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成する。例として、
飽和または不飽和のアルキル(アルキレンを含む);置換アルキル、例えば、ヒ
ドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アミノアルキル、酸アル
キル、ハロゲン化アルキル、スルホン酸化アルキル、ニトロ化アルキルなど;分
枝状アルキル;アリールおよび置換アリール、例えば、アルキルアリール、アル
キオキシアリール、アルキルヒドロキシアリール、アルキルアルコキシアリール
などが含まれる。任意には、R、R、RおよびRの1つは水素である。
処理されたケイ酸塩の、100グラムのケイ酸塩あたりの処理のミリグラム(M
ER)は、下記において詳しく説明されているが、未処理のケイ酸塩のカチオン
交換容量よりも10ミリ当量/100g低い値から、未処理のケイ酸塩のカチオ
ン交換容量よりも30ミリ当量/100g大きい値までである。コンポジットポ
リマーマトリックス材料は、試験されたときに、処理されたケイ酸塩を有しない
ポリマーの引張り強度と比較した場合、引張り強度の実質的な低下を伴うことな
く、引張り弾性率および曲げ弾性率の改善を示す。本明細書で用いられているよ
うに、「実質的な低下」は、統計学的に決定された偏差を越える低下を意味する
【0010】 本発明は、上記のポリマーナノコンポジット組成物の調製方法に関する。この
方法は、ポリアミドおよび処理されたケイ酸塩物質の流動性混合物を形成するこ
と、および処理されたケイ酸塩の少なくとも50%(しかし、すべてではない)
を解離(その用語は下記においてより詳しく説明される)させることを含む。処
理されたケイ酸塩は、下記の式の少なくとも1つのアンモニウムイオンで処理さ
れたケイ酸塩物質である: NR ただし、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC〜C 22 の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択
され、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成する。例として、
飽和または不飽和のアルキル(アルキレンを含む);置換アルキル、例えば、ヒ
ドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アミノアルキル、酸アル
キル、ハロゲン化アルキル、スルホン酸化アルキル、ニトロ化アルキルなど;分
枝状アルキル;アリールおよび置換アリール、例えば、アルキルアリール、アル
キオキシアリール、アルキルヒドロキシアリール、アルキルアルコキシアリール
などが含まれる。任意には、R、R、RおよびRの1つは水素である。
処理されたケイ酸塩の、100グラムのケイ酸塩あたりの処理のミリグラム(M
ER)は、下記において詳しく説明されているが、未処理のケイ酸塩のカチオン
交換容量よりも10ミリ当量/100g低い値から、未処理のケイ酸塩のカチオ
ン交換容量よりも30ミリ当量/100g大きい値までである。コンポジットポ
リマーマトリックス材料は、試験されたときに、処理されたケイ酸塩を有しない
ポリマーの引張り強度と比較した場合、引張り強度の顕著な低下を伴うことなく
、引張り弾性率および曲げ弾性率の改善を示す。
【0011】 (本発明の好適な実施形態の説明) 本発明のポリアミドは、少なくとも2個の炭素原子によって互いに隔てられて
いるポリマー鎖の一体構成部分として反復しているカーボンアミド基が存在する
ことを特徴とする合成線状ポリカーボンアミドである。このタイプのポリアミド
には、ジアミンおよび二塩基酸から得ることができる、ナイロンとしてこの分野
では一般に知られているポリマーであって、下記の一般式によって表される反復
ユニットを有するポリマーが含まれる: −NHCORCOHNR− 式中、Rは、少なくとも2個の炭素原子(好ましくは、約2個〜約11個)の
アルキレン基、または少なくとも約6個の炭素原子(好ましくは、約6個〜約1
7個の炭素原子)を有するアリーレンであり;そしてRはRおよびアリール
基から選択される。さらに含まれるものとして、既知の方法で、例えば、ヘキサ
メチレンジアミンとテレフタル酸およびアジピン酸からなる二塩基酸の混合物と
の縮合によって得られるコポリアミドおよびターポリアミドなどである。上記の
ポリアミドはこの分野ではよく知られており、例えば、ポリ(ヘキサメチレンア
ジパアミド)(ナイロン6,6)、ポリ(ヘキサメチレンセバカアミド)(ナイ
ロン6,10)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチ
レンテレフタルアミド)、ポリ(ヘプタメチレンピメルアミド)(ナイロン7,
7)、ポリ(オクタメチレンスベルアミド)(ナイロン8,8)、ポリ(ノナメ
チレンアゼルアミド)(ナイロン9,9)、ポリ(デカメチレンセバカアミド)
(ナイロン10,9)、ポリ(デカメチレンセバカアミド)(ナイロン10,1
0)、ポリ[ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン−1,10−デカンカル
ボキサミド)]、ポリ(m−キシレンアジパアミド)、ポリ(p−キシレンセバ
カアミド)、ポリ(2,2,2−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)
、ポリ(ピペラジンセバカアミド)、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)
、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)、ならびに上記ポリマーのコポリマ
ーおよびターポリマーを含む。さらなるポリアミドには、ナイロン4,6、ナイ
ロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,12、ナイロン11、ナイロン1
2、非晶質ナイロン、芳香族ナイロン、およびそれらのコポリマーが含まれる。
【0012】 他の有用なポリアミドは、アミノ酸および例えばラクタムのようなその誘導体
の重合によって形成されるポリアミドである。これらの有用なポリアミドの例示
として、ポリ(カプロラクタム)(ナイロン6)、ポリ(4−アミノ酪酸)(ナ
イロン4)、ポリ(7−アミノヘプタン酸)(ナイロン7)、ポリ(8−アミノ
オクタン酸)(ナイロン8)、ポリ(9−アミノノナン酸)(ナイロン9)、ポ
リ(10−アミノデカン酸)(ナイロン10)、ポリ(11−アミノウンデカン
酸)(ナイロン11)、ポリ(12−アミノドセカン酸)(ナイロン12)など
が含まれる。
【0013】 好ましいポリアミドは、ポリ(ヘキサメチレンアジパアミド)(ナイロン6,
6)であって、本明細書中において包含される適用に必要な引張り強度、引張り
弾性率および曲げ弾性率の所望する組み合わせを有するコンポジットをもたらす
バイダイン(Vydyne)(登録商標)ナイロンである(バイダイン(Vyd
yne)(登録商標)はSolutia,Inc.の登録商標である)。
【0014】 ポリアミドの好ましい分子量は30,000〜80,000D(重量平均)の
範囲であり、より好ましい分子量は少なくとも40,000D(重量平均)であ
る。ポリアミドの重量平均分子量を約35,000Dから55,000Dに増大
すると、切欠きアイゾット衝撃試験によって示されるようにじん性の予想外の増
大が得られる。ポリアミド自体の約35,000Dから55,000Dへの重量
平均分子量の増大は、じん性の小さな増大をもたらす一方で、ナノコンポジット
における分子量の同じ増大は、じん性における約2倍の増大が得られる。従って
、じん性の増大は、ポリアミド自体のじん性と比較した場合、ナノコンポジット
において高まっている。
【0015】 好ましい実施形態において、ポリアミドは、1よりも大きなアミン末端基/酸
末端基の比を有する。より好ましくは、アミン末端基の濃度は、カルボン酸末端
基の濃度よりも少なくとも10モル%大きい。さらにより好ましい実施形態にお
いて、ポリアミドは、カルボン酸末端基の濃度よりも少なくとも20モル%大き
いアミン末端濃度を有し、そして最も好ましい実施形態において、ポリアミドは
、カルボン酸末端基の濃度よりも少なくとも30モル%大きいアミン末端濃度を
有する。別の実施形態において、アミン末端基の濃度は、カルボン酸末端基の濃
度と本質的に等しい。
【0016】 好ましい実施形態には、ナイロン6、ナイロン6,6、それらの混合物、およ
びそれらのコポリマーが含まれる。混合物におけるナイロン6/ナイロン6,6
の割合の範囲は約1/100〜100/1である。好ましくは、その割合は約1
/10〜10/1である。コポリマーにおけるナイロン6/ナイロン6,6の割
合の範囲は約1/100〜100/1である。好ましくは、その割合は約1/1
0〜10/1である。
【0017】 任意には、ナノコンポジット組成物は、少なくとも1つのさらなるポリマーを
含む。好適なポリマーの例には、ポリエチレンオキシド、ポリカーボナート、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリ(エチレンテレフタラート)、
ポリ(ブチレンテレフタラート)、ポリ(トリメチレンテレフタラート)、ポリ
(エチレンナフタラート)、ポリ(エチレンテレフタラート−co−シクロヘキ
サンジメタノールテレフタラート)、ポリスルホン、ポリ(フェニレンオキシド
)またはポリ(フェニレンエーテル)、ポリ(ヒドロキシ安息香酸−co−エチ
レンテレフタラート)、ポリ(ヒドロキシ安息香酸−co−ヒドロキシナフテン
酸)、ポリ(エステルアミド)、ポリ(エーテルイミド)、ポリ(フェニレンス
ルフィド)、ポリ(フェニレンテレフタルアミド)が含まれる。
【0018】 混合物は、ポリマーとともに広く用いられている添加剤である様々な成分を任
意に含むことができる。そのような任意に使用される成分には、界面活性剤、核
化剤、結合剤、フィラー、衝撃緩和剤、鎖伸長剤、可塑剤、相容剤、着色剤、離
型潤滑剤、帯電防止剤、色素、難燃剤などが含まれる。
【0019】 フィラーの好適な例には、炭素繊維、ガラス繊維、カオリン粘土、ケイ灰石お
よびタルクが含まれる。相容剤の好適な例には、酸修飾炭化水素ポリマーが含ま
れ、例えば、マレイン酸無水物−グラフト化ポリエチレン、マレイン酸無水物−
グラフト化ポリプロピレン、マレイン酸無水物−グラフト化エチレンブチレン−
スチレンブロックコポリマーが含まれる。離型潤滑剤の好適な例には、アルキル
アミン、ステアルアミド、およびステアリン酸ジアルミニウムまたはステアリン
酸トリアルミニウムが含まれる。
【0020】 衝撃緩和剤の好適な例には、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレ
ンジエンゴム、メタクリラート−ブタジエン−スチレン(コアシェル形態を有す
る)、カルボキシル修飾型またはカルボキシル非修飾型のポリ(ブチルアクリラ
ート)、ポリ(エチレンアクリラート)、ポリ(エチレンメチルアクリラート)
、ポリ(エチレンアクリル酸)、ポリ(エチレンアクリラート)イオノマー類、
ポリ(エチレンメタクリラートアクリル酸)ターポリマー、ポリ(スチレン−ブ
タジエン)ブロックコポリマー、ポリ(スチレン−ブタジエン−スチレン)ブロ
ックターポリマー、ポリ(スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン)ブロック
ターポリマー、およびポリ(スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンカルボキ
シラート)ブロックターポリマーが含まれる。
【0021】 シラン結合剤はこの分野ではよく知られており、本発明において有用である。
好適な結合剤の例には、オクタデシルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルフェニルジメトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリプロポキシシ
ラン、3,3−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、γ−プロピ
オンアミドトリトキシシラン、N−トリメトキシシリルプロピル−N(β−アミ
ノエチル)アミン、トリメトキシシリルウンデシルアミン、トリメトキシシリル
−2−クロロメチルフェニルエタン、トリメトキシシリルエチルフェニルスルホ
ニルアジド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド、N−(トリメトキシシリルプロピル)−N−メチル−N,N−
ジアリルアンモニウムクロリド、トリメトキシシリルプロピルシンナマート、3
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナトプロピルトリエト
キシシランなどが含まれる。好ましいシランは、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシランである。シラン結合剤は、任意には、ポリマーコンポジットに、層状ケ
イ酸塩の約0.5重量%〜5重量%の範囲で加えられる。シラン結合剤の好まし
い濃度範囲は、コンポジットにおける層状ケイ酸塩の約1重量%〜3重量%であ
る。
【0022】 1つの実施形態において、ナノコンポジット組成物は、ポリアミドの酸末端基
を、処理された層状ケイ酸塩の表面にシラン結合剤により結合させた組成物をさ
らに含む。
【0023】 本発明のケイ酸塩物質は、層状ケイ酸塩および繊維状の鎖状ケイ酸塩からなる
群から選択され、フィロケイ酸塩を含む。繊維状の鎖状ケイ酸塩の例には、鎖状
鉱物、例えば、海泡石およびアタパルジャイトが含まれ、海泡石が好ましい。そ
のようなケイ酸塩は、例えば、日本国特許出願公告6−84435(1994年
10月26日公告)に記載されている。層状ケイ酸塩の例には、層状のスメクタ
イト粘土物質が含まれ、例えば、モンモリロナイト、ノントロナイト、バイデル
石、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、ラポナイト(Lapo
nite)(登録商標)合成ヘクトライト、天然ヘクトライト、サポナイト、ソ
ーコナイト、マガジアイト(magadiite)、およびケニヤアイト;バー
ミキュライトなどである。他の有用な物質には、層状のイライト物質が含まれ、
例えば、レジカイト(ledikite)、およびイライトと上記に列記された
粘土鉱物の1つまたは複数との混合物などである。好ましい層状ケイ酸塩は、ス
メクタイト粘土物質であり、例えば、モンモリロナイト、ノントロナイト、バイ
デル石、ボルコンスコアイト、ラポナイト(Laponite)(登録商標)合
成ヘクトライト、天然ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、マガダイト(
magadite)、およびケニヤアイトなどである。
【0024】 本発明における使用に好適な層状ケイ酸塩物質は、この分野ではよく知られて
おり、「膨潤性層状物質」と呼ばれることがある。請求項に記載される層状ケイ
酸塩、およびポリアミドとともに溶融加工されたときに形成される板状物のさら
なる説明が、国際特許出願公開WO93/04117(これは参考として本明細
書により援用される)に見出される。層状ケイ酸塩物質は、典型的には、処理さ
れたときに、物質が増大した層間間隔を示すように、層内の結合が層間の結合よ
りも強い凝集性の共平面構造に配置された平面層を有する。
【0025】 層状ケイ酸塩物質は、下記においてより詳しく記載されているように、本発明
の処理されたケイ酸塩の性能に必要とされる層間の膨潤および/または間隔を得
るために必要なアンモニウムイオンによる処理を必要とする。本明細書で使用さ
れているように、「層間間隔」は、何らかの層割れ(または層剥離)が生じる前
の処理された物質において組み立てられている層の面間距離をいう。好ましい粘
土物質は、一般に、Li、Na、Ca+2、KおよびMg+2などの層間
カチオンまたは交換可能なカチオンを含む。この状態において、このような物質
は、通常は約4Åに等しいか、またはそれよりも小さい層間間隔を有し、そして
混合に関わりなく、ホストポリマー溶融物において低い程度の層割れをもたらす
だけである。請求項に記載されている実施形態において、カチオン処理は、層状
ケイ酸塩の層割れを改善するために、Li、Na、Ca+2、KおよびM
+2などの層間カチオンと交換することができるアンモニウム種である。
【0026】 本発明の処理されるケイ酸塩は、下記の式の少なくとも1つのアンモニウムイ
オンで処理された上記のケイ酸塩物質である: NR ただし、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC〜C 22 の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択
され、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成する。例として、
飽和または不飽和のアルキル(アルキレンを含む);置換アルキル、例えば、ヒ
ドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アミノアルキル、酸アル
キル、ハロゲン化アルキル、スルホン酸化アルキル、ニトロ化アルキルなど;分
枝状アルキル;アリールおよび置換アリール、例えば、アルキルアリール、アル
キオキシアリール、アルキルヒドロキシアリール、アルキルアルコキシアリール
などが含まれる。任意には、R、R、RおよびRの1つは水素である。
2つ以上のアンモニウムイオンの混合物も本発明により包含される。
【0027】 本発明の好ましい実施形態において、Rは、水素化獣脂、不飽和獣脂、また
は少なくとも6個の炭素を有する炭化水素からなる群から選択され、そしてR 、RおよびRは独立して、1個〜18個の炭素を有する。獣脂は、少量の同
族体とともに、そして平均して1〜2の不飽和度を有するオクタデシル鎖から主
として構成されている。そのおよその組成は、70%のC18、25%のC16 、4%のC14および1%のC12である。本発明の別の好ましい実施形態にお
いて、RおよびRは独立して、水素化獣脂、不飽和獣脂、または少なくとも
6個の炭素を有する炭化水素からなる群から選択され、そしてRおよびR
独立して、1個〜12個の炭素を有する。
【0028】 好適なR基、R基、R基およびR基の例には、アルキル、例えば、メ
チル、エチル、オクチル、ノニル、tert−ブチル、エチルヘキシル、ネオペ
ンチル、イソプロピル、sec−ブチルおよびドデシルなど;アルケニル、例え
ば、1−プロペニル、1−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキセニル、1−ヘ
プテニルおよび1−オクテニルなど;シクロアルキル、例えば、シクロヘキシル
、シクロペンチル、シクロオクチルおよびシクロヘプチルなど;エトキシなどの
アルコキシ;ヒドロキシアルキル;アルコキシアルキル、例えば、メトキシメチ
ル、エトキシメチル、ブトキシメチル、プロポキシエチルおよびペントキシブチ
ルなど;アリールオキシアルキルおよびアリールオキシアリール、例えば、フェ
ノキシフェニル、フェノキシメチル、フェノキシデシルおよびフェノキシオクチ
ルなど;アリールアルキル、例えば、ベンジル、フェニルエチル、8−フェニル
オクチルおよび10−フェニルデシルなど;アルキルアリール、例えば、3−デ
シルフェニル、4−オクチルフェニルおよびノニルフェニルなどが挙げられる。
【0029】 ケイ酸塩物質を処理する際に使用される好ましいアンモニウムには、下記のよ
うなオニウムが含まれる:例えば、ジメチルジ(水素化獣脂)アンモニウム、ジ
メチルベンジル水素化獣脂アンモニウム、ジメチル(エチルヘキシル)水素化獣
脂アンモニウム、トリメチル水素化獣脂アンモニウム、メチルベンジルジ(水素
化獣脂)アンモニウム、N,N−2−シクロブトキシジ(水素化獣脂)アンモニ
ウム、トリメチル獣脂アンモニウム、メチルジヒドロキシエチル獣脂アンモニウ
ム、オクタデシルメチルジヒドロキシエチルアンモニウム、ジメチル(エチルヘ
キシル)水素化獣脂アンモニウム、およびそれらの混合物など。特に好ましいア
ンモニウムには四級アンモニウムが含まれ、例えば、ジメチルジ(水素化獣脂)
アンモニウム、ジメチルベンジル水素化獣脂アンモニウム、メチルジヒドロキシ
エチル獣脂アンモニウム、オクタデシルメチルジヒドロキシエチルアンモニウム
、ジメチル(エチルヘキシル)水素化獣脂アンモニウム、およびそれらの混合物
が含まれる。
【0030】 アンモニウムイオン(1つまたは複数)による処理は、「カチオン処理」とも
呼ばれているが、イオン交換によってイオンをケイ酸塩物質に導入することを含
むことができる。ケイ酸塩物質が層状ケイ酸塩である実施形態において、カチオ
ン処理により、得られた板状層が厚さにおいて約20個未満の粒子を含むように
層状物質のすべての層間、ほぼすべての層間、または層の大部分に空間を導入す
ることができる。この板状層は、好ましくは厚さが約8個未満の粒子であり、よ
り好ましくは厚さが約5個未満の粒子であり、最も好ましくは厚さが約1個また
は2個の粒子である。
【0031】 処理されたケイ酸塩は、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よりも約10ミ
リ当量/100g低い値から、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よりも約3
0ミリ当量/100g大きい値までのMERを有する。MERは、100gのケ
イ酸塩あたりの処理のミリ当量数である。未処理のケイ酸塩はそれぞれ、100
gのケイ酸塩あたりの交換に用いられるカチオンのミリ当量であるカチオン交換
容量を有する。例えば、層状ケイ酸塩であるモンモリロナイトのカチオン交換容
量は約95であり得るし、海泡石の交換容量は約25〜40の範囲にある。処理
されたケイ酸塩のMERがカチオン交換容量を大幅に超える場合は、ポリアミド
と反応するために利用され得る過度のカチオン処理である。このような過度は、
ポリアミドの特性の悪化をもたらし得る。
【0032】 MERが大きいほど、処理されたケイ酸塩におけるケイ酸塩濃度は低くなる。
従って、第1のナノコンポジットサンプルは、第2のナノコンポジットサンプル
よりも大きな濃度の処理されたケイ酸塩を有するが、ケイ酸塩の濃度は第2のナ
ノコンポジットサンプルよりも低い。なぜなら第1のサンプルは、第2のサンプ
ルよりも大きなMERを有するからである。
【0033】 処理されたケイ酸塩のMER値がその交換容量よりも実質的に小さい場合、例
えば、好ましいモンモリロナイトに関して約85のMERの場合、カチオン処理
は小さすぎるために、有益な効果を有し得ない。MERが約125を越える場合
、過剰なアンモニウムは、ナイロンの特性に対して有害であり得る。好ましくは
、未処理のモンモリロナイトが95の交換容量を有する場合、処理された層状ケ
イ酸塩は約85〜約125のカチオン交換容量を有する。
【0034】 組成物に含まれる処理されたケイ酸塩の量は、コンポジットの約0.1重量%
〜12重量%の範囲にある。この濃度は、試験されたときに、引張り強度の低下
を伴うことなく、引張り弾性率および曲げ弾性率の増大を示すコンポジットポリ
マーマトリックス材料が得られるように調節される。好ましくは、引張り弾性率
および曲げ弾性率の増大は少なくとも約10%である。より好ましくは、引張り
弾性率および曲げ弾性率の増大は少なくとも約20%である。処理されたケイ酸
塩が少なすぎる場合、引張り弾性率および曲げ弾性率において所望する増大は得
られない。処理されたケイ酸塩が多すぎる場合、引張り強度が低下したポリアミ
ドコンポジットが得られる。さらに、ナノコンポジット組成物におけるポリアミ
ドの結晶性領域が1.0μm未満であることは望ましい場合がある。
【0035】 処理されたケイ酸塩の粒子サイズは、ポリマーと処理されたケイ酸塩との最適
な接触が促進されるようにされる。粒子サイズの範囲は、約10ミクロンから約
100ミクロンまで変化させることができる。好ましくは、粒子サイズは約20
ミクロン〜80ミクロンの範囲にある。最も好ましくは、得られたポリマーナノ
コンポジットが改善された性能特性を有する点で、粒子サイズは約30ミクロン
未満であり、450メッシュの篩いを通り抜けるようなサイズなどである。
【0036】 任意には、ケイ酸塩は、1つまたは複数の四級アンモニウムイオンと、下記の
式の1つまたは複数のアンモニウムイオンとの混合物で処理することができる: NR 式中、R、RおよびRの少なくとも1つは水素(H)であり、そしてR は、飽和または不飽和のC〜C22の炭化水素、置換された炭化水素および分
枝状炭化水素からなる群から選択される。例として、飽和または不飽和のアルキ
ル(アルキレンを含む);置換アルキル、例えば、ヒドロキシアルキル、アルコ
キシアルキル、アルコキシ、アミノアルキル、酸アルキル、ハロゲン化アルキル
、スルホン酸化アルキル、ニトロ化アルキルなど;分枝状アルキル;アリールお
よび置換アリール、例えば、アルキルアリール、アルキオキシアリール、アルキ
ルヒドロキシアリール、アルキルアルコキシアリールなどが含まれる。上記のア
ンモニウムイオンに関するR基の定義は、この実施形態においては四級アンモ
ニウムであるアンモニウムイオンにおける、R基に関する定義と一般には同じ
であるため、R基に関して上記に示されている例もまたR基の例示である。
任意には、R基は、下記のアンモニウムイオン: NR がアミノ酸であるようなカルボン酸基をさらに含有する;例えば、12−アミノ
ラウリン酸アンモニウム。この実施形態において、ポリアミドのアミン末端基/
酸末端基の比が1よりも大きいことは特に好ましい。
【0037】 好ましい混合物は、ジメチルジ(水素化獣脂)アンモニウム、メチルジヒドロ
キシエチル獣脂アンモニウム、および/またはジメチル(エチルヘキシル)水素
化獣脂アンモニウムの少なくとも1つを、単独で、あるいは12−アミノラウリ
ン酸アンモニウムとの組み合わせで含む。
【0038】 任意には、処理されたケイ酸塩は、ニグロシン類またはアントラシン類などの
アジンカチオン性色素でさらに処理することができる。そのようなカチオン性色
素は、ポリマー分子のインターカレーションを増大させることに加えて、染色堅
ろう度および着色の均一性をもたらす。
【0039】 所望の強度および可撓性の両方をもたらし、さらに軽量であるポリマーコンポ
ジットを得ることはさらに望ましいことである。これは、処理されたケイ酸塩の
ナノコンポジット中の濃度を最小限にすることによって達成される。好ましいナ
ノコンポジットは、コンポジットの約0.1重量%〜約12.0重量%の処理さ
れたケイ酸塩の濃度を含有する。最も好ましいナノコンポジットは、コンポジッ
トの約0.5重量%〜約6.0重量%の処理されたケイ酸塩の濃度を含有する。
【0040】 本発明の1つの実施形態において、ナノコンポジット組成物は2工程のプロセ
スを使用して調製される。1つの工程は、ポリマー溶融物としてのポリアミドと
処理されたケイ酸塩物質との流動性混合物を形成することを含む。もう一方の工
程は、処理されたケイ酸塩物質の少なくとも50%(しかし、すべてではない)
を解離させることを含む。用語「解離」は、本明細書で使用されている場合、処
理されたケイ酸塩物質を、個々のユニットまたは小さな多数のユニットを含むサ
ブミクロンスケールの構造に離層または分離することを意味する。層状ケイ酸塩
が利用される実施形態の場合、この解離工程は、処理されたケイ酸塩物質を、個
々の層または小さな多数の層を含むサブミクロンスケールの板状物に離層するこ
とを含む。繊維状の鎖状ケイ酸塩が利用される実施形態の場合、この解離工程は
、処理されたケイ酸塩物質を、個々のユニットまたは小さな多数のユニットを含
むサブミクロンスケールの繊維状構造に離層することを含む。
【0041】 混合物の形成工程において示されているように、流動性混合物は、解離した処
理ケイ酸塩物質をサブミクロンスケールで分散し得る混合物である。ポリマー溶
融物は、サブミクロンスケールでの混合が生じるのに十分に低い粘度が得られる
のに十分に高い温度に加熱された溶融加工可能なポリマーまたはポリマー混合物
である。このプロセス温度は、用いられるポリアミドの融点と少なくとも同じく
らいの高さであり、ポリアミドの分解温度よりも低く、そしてケイ酸塩の有機処
理の分解温度よりも低くなければならない。実際の押出機の温度は、流動により
熱が生成されるために、用いられるポリアミドの融点よりも低い場合がある。プ
ロセス温度は、プロセスが行われているときに、ポリマーがポリマー溶融物の状
態のままであるのに十分な高さである。結晶性ポリアミドの場合、その温度はポ
リマーの融解温度よりも高い。例えば、融点が約225℃である代表的なナイロ
ン6は、約225℃と等しいか、またはそれよりも高い任意の温度、例えば、約
225℃〜約260℃の温度の押出機で溶融させることができる。ナイロン6,
6の場合、通常、好ましくは約260℃〜約320℃の温度が用いられる。
【0042】 従来の方法を用いて、流動性混合物を形成することができる。例えば、流動性
混合物は、ポリマーおよび添加剤を混合する従来の手段を使用することによって
調製することができる。この場合、ポリマーは、ポリマー溶融物が得られるのに
十分な温度に加熱され、そして例えば、押出機、バンブリ(Banbury)(
登録商標)型ミキサー、ブラベンダー(Brabender)(登録商標)型ミ
キサー、ファレル(Farrel)(登録商標)連続ミキサーなどのような適切
なミキサーにおいて、顆粒形態または粉末形態の処理されたケイ酸塩物質の所望
量と配合される。
【0043】 1つの実施形態において、流動性混合物は、ポリアミドを、処理されたケイ酸
塩を含有する予め形成された濃縮物と混合することによって形成することができ
る。濃縮物は、処理されたケイ酸塩およびポリマーキャリアを含む。処理された
ケイ酸塩物質の濃縮物における濃度は、最終的なナノコンポジット組成物に関し
て、処理されたケイ酸塩の所望する濃度が得られるように選択される。濃縮物の
キャリアポリマーに好適なポリマーの例には、ポリアミド、エチレンプロピレン
ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、エチレン−エチルアクリラート、エチレ
ン−エチルメタクリラート、またはエチレンメタクリラートが含まれる。例とし
て、イオテック(Iotek)(登録商標)イオノマーおよびエスコル(Esc
or)(登録商標)が含まれ、これらはともにExxonから入手することがで
きる。キャリアポリマーに好適なポリアミドポリマーには、ナイロン6、ナイロ
ン6,6、ナイロン4,6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,
12、ナイロン11、ナイロン12、非晶質ナイロン、芳香族ナイロンおよびそ
のコポリマーなどのナイロンが含まれる。キャリアのポリマーは、流動性混合物
のポリアミドと同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。例えば、両
方のポリマーはポリアミド(特に、ナイロン6,6)であってもよいが、同じ分
子量または異なる分子量を有し得る。濃縮物のキャリアポリマーの好ましい重量
平均分子量は、約5,000D〜約60,000Dの範囲にある。キャリアポリ
マーに関して重量平均分子量の最も好ましい範囲は、約10,000D〜約40
,000Dの範囲にある。この実施形態において、下記に記載されている本プロ
セスの解離工程は、少なくとも部分的には、解離工程が流動性混合物の形成工程
に先行され得るように、濃縮物の形成を介して生じ得る。従って、プロセス工程
(例えば、形成工程および解離工程)は、順序に関係なく連続して、あるいは同
時に、あるいはその組み合わせで行われ得ることが理解される。第2の工程にお
いて、流動性混合物は十分に混合され、ポリマー溶融物において解離したケイ酸
塩の分散したナノコンポジット構造にされ、その後、冷却される。ケイ酸塩は、
効果的な剪断速度を有する剪断に付すことによって解離させることができる。本
明細書で使用されているように、効果的な剪断速度は、ケイ酸塩の解離を助ける
のに効果的であり、そして個々のユニット(例えば、板状物または繊維状鎖)の
実質的な破壊を伴うことなく、ケイ酸塩がその内部に実質的に均一に分散された
ポリアミドマトリックスを含む組成物が得られる剪断速度である。
【0044】 流動性混合物または任意の他のポリマー溶融物に剪断を加えるために使用する
ことができる任意の方法を使用することができる。剪断作用は、任意の適切な方
法によって、例えば、機械的な手段によって、熱ショックによって、圧力変化に
よって、あるいは超音波によって得ることができる。好ましくは、流動性のポリ
マー混合物は、溶融物の一部が、攪拌装置、バンブリ(Banbury)(登録
商標)型ミキサー、ブラベンダー(Brabender)(登録商標)型ミキサ
ー、ファレル(Farrel)(登録商標)連続ミキサーおよび押出機などの機
械的な手段を使用することによって混合物の他の部分が及ばないところに流され
る機械的な方法で剪断される。最も好ましくは、混合物は多数の剪断に付される
。多数の剪断により得られる大きな剪断に加えて、改善された性能特性をもたら
す滞留時間の増大もまた得られる。別の手順として、剪断が、熱膨張を生じさせ
、その結果、剪断を生じさせる内部応力をもたらす混合物の温度を交互に上げた
り下げたりすることによって達成される熱ショックが用いられる。さらに別の手
順において、剪断は、圧力変化方法における突然の圧力変化によって;キャビテ
ーションまたは共鳴的な振動によって混合物の一部が振動させられるか、または
異なる相に励起させられ、従って剪断させられる超音波技術によって達成される
。流動性のポリマー混合物およびポリマー溶融物を剪断するこのような方法は、
有用な方法を単に示しているに過ぎず、流動性のポリマー混合物およびポリマー
溶融物を剪断することに関してこの分野で知られている任意の方法を使用するこ
とができる。
【0045】 剪断は、ポリマーペレットを押出機(単軸または二軸スクリュー)の一方の端
に入れ、そして剪断されたポリマーを押出機の反対側の端で受け取ることによっ
て達成され得る。好ましい二軸スクリュー押出機は、同時回転式完全相互かみ合
わせ型であり、例えば、Werner and Pfleiderer Com
panyによって製造されているZSKシリーズなどである。層状ケイ酸塩は、
二軸スクリュー押出機に供給口あるいは下流ベント部において入れられる。好ま
しい方法は、層状ケイ酸塩を下流ベント部に入れることである。これにより、改
善された性能特性を有するコンポジットポリマーが得られる。
【0046】 任意には、配合されたペレットがポリマーの融点未満の高い温度で数時間保た
れる固相重合などのさらなるプロセス工程を加えることができる。例えば、代表
的な固相重合条件は、固体ポリマーを約200℃〜240℃の範囲に約2時間〜
5時間の時間にわたって加熱することである。このさらなるプロセス工程により
、ナノコンポジットの分子量の増大ならびにじん性、延性および引張り強度の改
善が得られる。
【0047】 別の任意に行われるプロセス工程は、ナイロン分子のケイ酸塩構造へのインタ
ーカレーションを改善するために組成物を加熱する熱処理工程であり得る。この
さらなる熱処理工程は、組成物を約200℃〜240℃の範囲の温度で約2時間
〜5時間の時間にわたって加熱することによって行われる。
【0048】 別の好ましい連続式の配合機は、ファレル連続ミキサー(Farrel Co
ntinuous Mixer)(FCM)である。バイダイン(Vydyne
)(登録商標)21ナイロンを使用する組成物の場合、溶融物の好ましい温度は
約275℃〜315℃の範囲にあり、最も好ましい範囲は約275℃〜295℃
である。
【0049】 ナノ分散された解離ケイ酸塩物質を含有するポリマー溶融物はまた、ケイ酸塩
物質が、骨材として最初に分散されるか、あるいは液体モノマーまたは固体モノ
マーでナノスケールで最初に分散され、そしてこのモノマーが押出機などにおい
てその後重合される反応性押出によって形成され得る。あるいは、ポリマーは、
処理されたケイ酸塩物質ととも顆粒化および乾燥混合することができ、その後、
組成物は、ポリマーが溶融して流動性混合物が形成されるまでミキサーにおいて
加熱することができる。
【0050】 ナノコンポジットの形成プロセスは、好ましくは、空気の非存在下で、例えば
、アルゴン、ネオンまたは窒素などの不活性ガスの存在下で行われる。このプロ
セスは、例えば、密閉された容器でこのプロセスが行われるように、回分形式ま
たは不連続な様式で行うことができる。あるいは、このプロセスは、例えば、空
気の大部分が除かれている押出機を使用することにより、単一のプロセス域にお
いて、あるいは連続または並行した複数のそのような反応域において連続様式で
行うことができる。
【0051】 本発明の別の実施形態において、ポリマーナノコンポジット組成物の調製プロ
セスは、ポリアミド、少なくとも1つのモノマーおよび処理されたケイ酸塩の第
1の流動性混合物を形成すること;処理されたケイ酸塩物質の少なくとも50%
(しかし、すべてではない)を解離させること、およびモノマー重合することを
含む。重合工程は、この実施形態のプロセスにおいては、1つまたは複数の他の
工程と同時に、または連続して行い得ることが理解され得る。好ましくは、第3
の実施形態の少なくとも1つのモノマーには、ε−カプロラクタム、ラウリルラ
クタム、それらの対応するラクトンなどのモノマーが含まれる。
【0052】 本発明のさらに別の実施形態において、ポリマーナノコンポジット組成物の調
製プロセスは、ポリアミドおよび処理されたケイ酸塩物質の流動性混合物を形成
すること;処理されたケイ酸塩物質の少なくとも50%(しかし、すべてではな
い)を解離させること;および最も好ましくは前記解離工程の途中において、さ
らなる量の前記ポリアミドを加えることを含む。
【0053】 ポリマーナノコンポジット組成物を調製するプロセスの上記実施形態のそれぞ
れは、固相重合、あるいは縮合生成物である水を除去しながら、ミキサー内での
滞留時間を増大させることによる、組成物のさらなる溶融重合などのさらなる工
程または処理を続けることができる。
【0054】 本発明の組成物は、繊維、フィルムまたは成型品にすることができるが、これ
らに限定されない。
【0055】 (実施例) 下記実施例は、本発明をさらに例証するために示されており、まったく請求項
の範囲を制限するものではない。
【0056】 下記実施例に用いられているナイロンのすべてはナイロン6,6である。他の
指摘がなされていなければ、用いられているナイロンは、ソルティア社(Sol
utia,Inc.)によって製造され、かつ下記のナイロンの種類の表に特徴
が示されているナイロンhである。他の指摘がなされていなければ、すべてのパ
ーセントは重量パーセントである。粘土の%は、もともとのものであれ、予備処
理されているものであれ、最終コンポジットにおけるもともとの粘土の総重量で
ある。引張り強度及びヤング率は、ASTM方法D638に従って測定され、k
psi及びMPaで記録されている。曲げ弾性率は、ASTM方法D790に従
って測定され、kpsi及びMPaで記録されている。
【0057】 「−C」の番号が付けられている実験は対照実験である。
【0058】 粘土の種類の表1 下記のリストのケイ酸塩はすべて、他の記載がなければ、サザン・クレイ・プ
ロダクツ社(Southern Clay Products Inc.)によ
って製造されているモンモリロナイトであり、粘土の交換容量は約95である。
下記に挙げられている処理はアンモニウム処理である。項目A−Hは対照であり
、一方、項目I−AAは、本発明の四級アンモニウム処理されたケイ酸塩の実施
例である。
【0059】
【表1】
【0060】 粘土の種類の表2 項目GG〜NNは、他の指摘がなければ、1つ以上の四級アンモニウムのブレ
ンド又は1つの四級アンモニウムと本発明のアンモニウムとのブレンドで処理さ
れたモンモリロナイトの実施例である。項目OO〜TTは、本発明の三級アンモ
ニウムケイ酸塩の実施例である。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】 アミン末端及び酸末端は、ナイロン上の未反応アミン及び酸官能基の当量であ
る。分子量は、測定された重量平均分子量(ダルトン)である。
【0064】 表1には、4つの異なる種類の処理された粘土のコンポジットが示されている
。本発明のアンモニウムで処理されていない粘土を用いた対照実施例は、粘土を
含まない先行(すなわち比較)サンプルと比較した場合(すなわち、2−C、3
−C、及び4−Cと1−Cとを比較し、6−C、7−C、及び8−Cと5−Cと
を比較した場合)、引張り強度における一般的減少を示している。但し例外とし
て、対照実施例3−Cは、1−Cと比較した場合、引張り強度において変化を示
さない。
【0065】 実験1−C〜4−Cは、ZSK二軸スクリュー押出機で加工処理され、実験5
−C〜8−Cは、FCM混合機で加工処理された。
【0066】
【表4】
【0067】 表2において、125以上のMERを有する、四級アンモニウム処理された4
つの異なる処理された粘土のコンポジットが示されている。これらのコンポジッ
トは、ZSK混合機を用いて加工処理された。対照実施例のすべては、粘土を含
まない先行(対応)サンプルと比較した場合、引張り強度において低下を示す。
【0068】
【表5】
【0069】 表3において、FCM配合機で加工処理された、四級アンモニウム処理された
13の異なる粘土のコンポジットが示されている、35、36、及び47以外の
コンポジットのすべては、処理された粘土を含まないナイロンと比較された場合
、引張り強度の低下を伴わずに、引張り弾性率及び曲げ弾性率において増加を示
す。しかしながらサンプル35、36、及び47の標準偏差を考慮に入れると、
これらのサンプルは、これらの対照のものと等しいか又はこれよりも高い引張り
強度を与えることができよう。
【0070】
【表6】
【0071】
【表7】
【0072】 表4において、ZSK二軸スクリュー押出機で加工処理された、四級アンモニ
ウム処理された8つの異なる粘土から調製されたコンポジットが示されている。
これらのコンポジットのすべては、処理された粘土を含まないサンプルと比較さ
れた場合、引張り強度の低下を伴わずに、引張り弾性率及び曲げ弾性率において
増加を示す。
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】
【表10】
【0076】 表5において、次の4つのナイロン6,6製品を、次のコンポジットを調製す
るために用いた。すなわち、ナイロンの種類の表に示されているナイロンd、ナ
イロンc、ナイロンb、ナイロンhである。これらのナイロンは、上では大きい
平均分子量から小さい平均分子量の順に示されている。これらのコンポジットは
、ZSK二軸スクリュー押出機を用いて加工処理された。
【0077】 すべてのコンポジットは、処理された粘土を含まないサンプルと比較された場
合、引張り強度の低下を伴わずに、引張り弾性率及び曲げ弾性率において増加を
示す。
【0078】
【表11】
【0079】 表6において、ナイロンhとナイロンbとのポリマーブレンドを用いて、コン
ポジットを製造した。1つのブレンド、すなわち実施例85は、ナイロンhにお
ける粘土濃縮物、例えば対照サンプル83−Cを調製し、ついでこの濃縮物を第
二ポリマー例えばナイロンbとブレンドして製造した。第二ブレンド、すなわち
実施例86は、ナイロンbの粘土濃縮物を調製し、ナイロンhにブレンドして製
造した。これらのコンポジットは、ZSK二軸スクリュー押出機を用いて加工処
理された。
【0080】
【表12】
【0081】 表7において、処理された粘土とポリアミド以外のポリマーとの濃縮物はナイ
ロンhで薄められているか、あるいは希釈されている。これらの対照は、そのま
まのポリマーとナイロンhとの混合物である。
【0082】
【表13】
【0083】 表8における実験は、処理された粘土を含んだナイロンを加工処理するための
供給点を様々に変えている。この粘土を、スロートにおいて又はスロートの下流
においてZSK二軸スクリュー押出機の中に供給した。用いられたナイロンは、
80%ナイロン6,6と20%ナイロン6とのコポリマーであった。
【0084】
【表14】
【0085】 表9において、コンポジットは、四級アンモニウム/アンモニウムブレンド処
理された8つの異なるケイ酸塩から調製される。これらのコンポジットは、ZS
K二軸スクリュー押出機を用いて加工処理される。引張り強度の測定値の標準偏
差を考慮に入れると、サンプルのすべては、引張り強度の低下を伴わずに、引張
り弾性率及び曲げ弾性率において増加を示す。サンプル125〜135は、ナイ
ロンの種類を様々に変えた場合の効果を示している。
【0086】
【表15】
【0087】
【表16】
【0088】
【表17】
【0089】 表10において、コンポジットは、三級アンモニウム処理された6つの異なる
ケイ酸塩から調製される。これらのコンポジットは、ZSK二軸スクリュー押出
機を用いて加工処理される。引張り強度の測定値の標準偏差を考慮に入れると、
サンプルのすべては、引張り強度の低下を伴わずに、引張り弾性率及び曲げ弾性
率において増加を示す。
【0090】
【表18】
【0091】 表11において、サンプル147、150、152、154、及び156を、
固相重合に付す。引張り強度と伸びにおいて劇的な改良が見られる。
【0092】
【表19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 パウエル,クロイス・イー アメリカ合衆国、テキサス・78155、セー ギン、レイク・リツジ・ドライブ・336 Fターム(参考) 4F072 AA02 AB09 AB10 AD04 AD37 AD41 AD42 AD44 AD45 AD46 AE06 AE11 AF06 AK01 AL02 AL11 4J002 BB03X BB12X BB153 BC06X BG013 BG043 BG053 BN034 BN15X BN163 BP013 CF05X CF06X CF07X CG00X CH01X CH07X CL01W CL02W CL03W CL08X CM04X CN01X CN03X DA018 DJ006 DJ038 DJ048 DL008 EG049 EN029 EX077 FA048 FB086 FD016 FD018 FD147 FD179 FD203 FD204 GK00

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ポリアミド、および (2)処理されたケイ酸塩 を含むポリマーナノコンポジット組成物: ただし、前記ケイ酸塩物質は、下記の式の少なくとも1つのアンモニウムイオン
    で処理されたケイ酸塩物質を含む: NR 式中、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC〜C の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択さ
    れ、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成し;任意にはR
    、RおよびRの1つは水素であり; 処理されたケイ酸塩のMERが、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よりも
    約10ミリ当量/100g低い値から、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よ
    りも約30ミリ当量/100g大きい値までであり;そして 前記ナノコンポジットポリアミド物質は、試験されたときに、層状ケイ酸塩を
    有しないポリアミドの引張り強度と比較した場合、引張り強度の実質的な低下を
    伴うことなく引張り弾性率および曲げ弾性率の改善を示す。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン
    4,6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,12、ナイロン11
    、ナイロン12、非晶質ナイロン、芳香族ナイロン、およびそれらのコポリマー
    からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリアミドはナイロン6,6およびそのコポリマーであ
    る、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記の処理されたケイ酸塩は、モンモリロナイト、ノントロ
    ナイト、バイデル石、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、天然
    ヘクトライトまたは合成ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、マガダイト
    (magadite)およびケニヤアイト(kenyaite)からなる群から
    選択される層状ケイ酸塩である、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記の処理されたケイ酸塩は、鎖状鉱物、海泡石およびアタ
    パルジャイトからなる群から選択される繊維状の鎖状ケイ酸塩である、請求項1
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物は、少なくとも1つの界面活性剤、核形成剤、結
    合剤、フィラー、可塑剤、衝撃緩和剤、鎖伸長剤、相容剤、着色剤、潤滑剤、帯
    電防止剤、色素、または難燃剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記結合剤はシランである、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記シラン結合剤はγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
    である、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ポリマーコンポジット中の前記シラン結合剤の濃度が前記層
    状ケイ酸塩の約0.5重量%〜5重量%の範囲にある、請求項8に記載の組成物
  10. 【請求項10】 Rは、水素化獣脂、不飽和化獣脂、または少なくとも6
    個の炭素を有する炭化水素からなる群から選択され、そしてR、RおよびR は独立して1個〜12個の炭素を有する、請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記アンモニウムイオンは、ジメチルジ(水素化獣脂)ア
    ンモニウム、ジメチルベンジル水素化獣脂アンモニウム、ジメチル(エチルヘキ
    シル)水素化獣脂アンモニウム、トリメチル水素化獣脂アンモニウム、メチルベ
    ンジルジ(水素化獣脂)アンモニウム、N,N−2−シクロブトキシジ(水素化
    獣脂)アンモニウム、トリメチル獣脂アンモニウム、メチルジヒドロキシエチル
    獣脂アンモニウムおよびオクタデシルメチルジヒドロキシエチルアンモニウムま
    たはそれらの混合物からなる群から選択される四級アンモニウムイオンである、
    請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記アンモニウムイオンは、ジメチルジ(水素化獣脂)ア
    ンモニウム、ジメチル(エチルヘキシル)水素化獣脂アンモニウム、ジメチルベ
    ンジル水素化獣脂アンモニウム、メチルジヒドロキシエチル獣脂アンモニウム、
    またはそれらの混合物からなる群から選択される四級アンモニウムイオンである
    、請求項1に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記組成物は、処理されたケイ酸塩の濃度がコンポジット
    の約0.1重量%〜約12.0重量%である、請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記組成物は、処理された層状ケイ酸塩の濃度がコンポジ
    ットの約0.5重量%〜約6.0重量%である、請求項1に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記組成物は少なくとも1つの他のポリマーを含む、請求
    項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記の少なくとも1つの他のポリマーはポリ(フェニレン
    オキシド)またはポリ(フェニレンエーテル)を含む、請求項15に記載の組成
    物。
  17. 【請求項17】 前記ポリアミドは少なくとも40,000Dの重量平均分
    子量を有する、請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記の1つの他のポリマーは、ポリエチレンオキシド、ポ
    リカーボナート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(スチレン−アクリロニ
    トリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリ(エチレン
    テレフタラート)、ポリ(ブチレンテレフタラート)、ポリ(トリメチレンテレ
    フタラート)、ポリ(エチレンナフタラート)、ポリ(エチレンテレフタラート
    −co−シクロヘキサンジメタノールテレフタラート)、ポリスルホン、ポリ(
    フェニレンオキシド)またはポリ(フェニレンエーテル)、ポリ(ヒドロキシ安
    息香酸−co−エチレンテレフタラート)、ポリ(ヒドロキシ安息香酸−co−
    ヒドロキシナフテン酸)、ポリ(エステルアミド)、ポリ(エーテルイミド)、
    ポリ(フェニレンスルフィド)およびポリ(フェニレンテレフタルアミド)を含
    む、請求項15に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記の処理されたケイ酸塩粒子は、1つまたは複数の四級
    アンモニウムイオンと、下記の式のアンモニウムイオンとの混合物で処理されて
    いる、請求項1に記載の組成物: NR 式中、R、RおよびRの少なくとも1つは水素(H)であり、そしてR は、飽和または不飽和のC〜C22の炭化水素、置換された炭化水素および分
    枝状炭化水素からなる群から選択され、あるいはRおよびRはN,N−環状
    エーテルを形成する。
  20. 【請求項20】 Rはカルボン酸基を含む、請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 前記混合物は、ジメチルジ(水素化獣脂)アンモニウム、
    メチルヒドロキシエチル獣脂アンモニウムおよび/またはジメチル(エチルヘキ
    シル)水素化獣脂アンモニウムの少なくとも1つを12−アミノラウリン酸アン
    モニウムとの組み合わせで含む、請求項19に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 前記の層状ケイ酸塩粒子はアジンカチオン性色素で処理さ
    れている、請求項1に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 前記のカチオン性色素はニグロシン類またはアントラシン
    類を含む、請求項22に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記フィラーは、炭素繊維、ガラス繊維、カオリン粘土、
    ケイ灰石またはタルクを含む、請求項6に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 前記相容剤は少なくとも1つの酸修飾炭化水素ポリマーを
    含む、請求項6に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 前記相容剤は、マレイン酸無水物−グラフト化ポリエチレ
    ン、マレイン酸無水物−グラフト化ポリプロピレン、またはマレイン酸無水物−
    グラフト化エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマーを含む、請求項6
    に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 前記潤滑剤は、少なくとも1つのアルキルアミン、ステア
    ルアミド、あるいはステアリン酸ジアルミニウムまたはステアリン酸トリアルミ
    ニウムを含む、請求項6に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 前記衝撃緩和剤は、エチレン−プロピレンゴム、エチレン
    −プロピレンジエンゴム、メタクリラート−ブタジエン−スチレン(コアシェル
    形態を有する)、カルボキシル修飾型またはカルボキシル非修飾型のポリ(ブチ
    ルアクリラート)、ポリ(エチレンアクリラート)、ポリ(エチレンメチルアク
    リラート)、ポリ(エチレンアクリル酸)、ポリ(エチレンアクリラート)イオ
    ノマー類、ポリ(エチレンメタクリラートアクリル酸)ターポリマー、ポリ(ス
    チレン−ブタジエン)ブロックコポリマー、ポリ(スチレン−ブタジエン−スチ
    レン)ブロックターポリマー、ポリ(スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン
    )ブロックターポリマー、およびポリ(スチレン−エチレン/ブチレン−スチレ
    ンカルボキシラート)ブロックターポリマーを含む、請求項6に記載の組成物。
  29. 【請求項29】 前記組成物は、前記ポリアミドの結晶性領域が1.0μm
    未満であるコンポジットを含む、請求項1に記載の組成物。
  30. 【請求項30】 前記組成物は、繊維、フィルムまたは成型品の形態である
    、請求項1に記載の組成物。
  31. 【請求項31】 ポリアミドナノコンポジット組成物の製造プロセスであっ
    て、 (1)ポリアミドおよび処理されたケイ酸塩物質の流動性混合物を形成すること
    ; (2)前記の処理されたケイ酸塩物質の少なくとも50%(しかし、すべてでは
    ない)を解離させてナノコンポジット組成物を形成すること; を含む製造プロセス: ただし、前記の処理されたケイ酸塩は、下記の式の少なくとも1つのアンモニウ
    ムイオンで処理されたケイ酸塩物質を含む: NR 式中、R、R、RおよびRは独立して、飽和または不飽和のC〜C の炭化水素、置換された炭化水素および分枝状炭化水素からなる群から選択さ
    れ、あるいはRおよびRはN,N−環状エーテルを形成し;任意にはR
    、RおよびRの1つは水素であり; 処理されたケイ酸塩のMERが、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よりも
    約10ミリ当量/100g低い値から、未処理のケイ酸塩のカチオン交換容量よ
    りも約30ミリ当量/100g大きい値までであり;そして 前記ナノコンポジットポリアミド物質は、試験されたときに、層状ケイ酸塩を
    有しないポリアミドの引張り強度と比較した場合、引張り強度の実質的な低下を
    伴うことなく引張り弾性率および曲げ弾性率の改善を示す。
  32. 【請求項32】 前記ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
    ン4,6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,12、ナイロン1
    1、ナイロン12、非晶質ナイロン、芳香族ナイロン、およびそれらのコポリマ
    ーからなる群から選択される、請求項31に記載のプロセス。
  33. 【請求項33】 前記ケイ酸塩は、モンモリロナイト、ノントロナイト、バ
    イデル石、ボルコンスコアイト、天然ヘクトライトまたは合成ヘクトライト、サ
    ポナイト、ソーコナイト、マガダイトおよびケニヤアイトからなる群から選択さ
    れる、請求項31に記載のプロセス。
  34. 【請求項34】 前記組成物は、少なくとも1つの界面活性剤、核形成剤、
    結合剤、フィラー、可塑剤、衝撃緩和剤、鎖伸長剤、相容剤、着色剤、離型潤滑
    剤、帯電防止剤、色素、または難燃剤を含む、請求項31に記載のプロセス。
  35. 【請求項35】 前記結合剤はシランである、請求項34に記載のプロセス
  36. 【請求項36】 前記シラン結合剤はγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
    ンである、請求項35に記載のプロセス。
  37. 【請求項37】 ポリマーコンポジット中の前記シラン結合剤の濃度が前記
    層状ケイ酸塩の約0.5重量%〜5重量%の範囲にある、請求項35に記載のプ
    ロセス。
  38. 【請求項38】 Rは、水素化獣脂、不飽和化獣脂、または少なくとも6
    個の炭素を有する炭化水素からなる群から選択され、そしてR、RおよびR は独立して1個〜12個の炭素を有する、請求項31に記載のプロセス。
  39. 【請求項39】 前記アンモニウムイオンは、ジメチルジ(水素化獣脂)ア
    ンモニウム、ジメチルベンジル水素化獣脂アンモニウム、ジメチル(エチルヘキ
    シル)水素化獣脂アンモニウム、トリメチル水素化獣脂アンモニウム、メチルベ
    ンジルジ(水素化獣脂)アンモニウム、メチルヒドロキシエチル獣脂アンモニウ
    ムおよびN,N−2−シクロブトキシジ(水素化獣脂)アンモニウムからなる群
    から選択される四級アンモニウムイオンである、請求項31に記載のプロセス。
  40. 【請求項40】 前記組成物は、処理された層状ケイ酸塩の濃度がコンポジ
    ットの約0.1重量%〜約12.0重量%である、請求項31に記載のプロセス
  41. 【請求項41】 前記組成物は、処理された層状ケイ酸塩の濃度がコンポジ
    ットの約0.5重量%〜約6.0重量%である、請求項31に記載のプロセス。
  42. 【請求項42】 前記の処理されたケイ酸塩は、機械的手段、熱ショック、
    圧力変化、または超音波からなる群から選択される方法によって解離される、請
    求項31に記載のプロセス。
  43. 【請求項43】 前記機械的手段は、攪拌装置、バンブリ(Banbury
    )(登録商標)型ミキサー、ブラベンダー(Brabender)(登録商標)
    型ミキサー、ファレル(Farrel)(登録商標)連続ミキサーおよび押出機
    からなる群から選択される、請求項42に記載のプロセス。
  44. 【請求項44】 前記押出機は単軸および二軸スクリューからなる群から選
    択される、請求項43に記載のプロセス。
  45. 【請求項45】 前記二軸スクリュー押出機は同時回転式完全相互かみ合わ
    せ型である、請求項44に記載のプロセス。
  46. 【請求項46】 前記流動性混合物は多数の前記解離方法に付される、請求
    項42に記載のプロセス。
  47. 【請求項47】 前記の形成工程は、前記ポリアミドを、前記の処理された
    ケイ酸塩およびキャリアポリマーを含む濃縮物を含有する処理されたケイ酸塩と
    混合することを含む、請求項31に記載のプロセス。
  48. 【請求項48】 前記キャリアポリマーは、ポリアミド、エチレン−プロピ
    レンゴム、エチレン−プロピレンジエンゴム、エチレン−エチルアクリラート、
    エチレン−エチルメタクリラート、またはエチレンメタクリラートを含む請求項
    47に記載のプロセス。
  49. 【請求項49】 前記ポリアミドキャリアポリマーは、ナイロン6、ナイロ
    ン6,6、ナイロン4,6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイロン6,
    12、ナイロン11、ナイロン12、非晶質ナイロン、芳香族ナイロンおよびそ
    れらのコポリマーからなる群から選択される、請求項48に記載のプロセス。
  50. 【請求項50】 前記キャリアポリマーは、前記流動性混合物中の前記ポリ
    マーとは異なる重量平均分子量である、請求項47に記載のプロセス。
  51. 【請求項51】 前記キャリアポリマーはポリアミド以外のポリマーである
    、請求項47に記載のプロセス。
  52. 【請求項52】 前記キャリアポリマーは、重量平均分子量が10,000
    D〜40,000Dである、請求項47に記載のプロセス。
  53. 【請求項53】 前記流動性混合物はさらにモノマーを含む、請求項31に
    記載のプロセス。
  54. 【請求項54】 前記モノマーは、ε−カプロラクタム、ラウリルラクタム
    、またはその対応するラクトンを含む、請求項53に記載のプロセス。
  55. 【請求項55】 前記プロセスは、前記モノマーを重合することをさらに含
    む、請求項53に記載のプロセス。
  56. 【請求項56】 前記解離工程の途中において、さらなる量の前記ポリアミ
    ドを前記流動性混合物に加えることをさらに含む、請求項31に記載のプロセス
  57. 【請求項57】 前記ポリアミドの固相重合またはさらなる溶融重合をさら
    に含む、請求項31に記載のプロセス。
  58. 【請求項58】 前記固相重合は、前記ポリアミドを約200℃〜240℃
    の範囲の温度に約2時間〜5時間の時間にわたって加熱することを含む、請求項
    57に記載のプロセス。
  59. 【請求項59】 前記組成物を約200℃〜240℃の範囲の温度に約2時
    間〜5時間の時間にわたって加熱処理することをさらに含み、そのような加熱処
    理は、前記ポリアミド分子の固相重合または前記ポリアミド分子の前記ケイ酸塩
    物質へのインターカレーションをもたらし得る、請求項31に記載のプロセス。
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