JP2003516627A - 切替が可能な永久磁性装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第１磁石（１０）および第２磁石（１１）を含んだ切替可能磁性装置であり、両磁石は原則として円柱形である。磁石（１０、１１）は極片（１２、１３）から成る筐体に収納されている。下方の磁石（１０）は固定的に筐体に設置され、一方上方の磁石（１１）は筐体内部で回転可能である。上方の磁石（１１）がそのＮ極を下方の磁石（１０）のＳ極の上に十分に横たわらせ、上方の磁石（１１）のＳ極が下方の磁石（１０）のＮ極の上に十分に横たわらせるとき、第１および第２磁石は内部動的磁性シャントとして働き、結果として装置からの外部磁場強度はかなり低い。上方の磁石（１１）をその回転軸に関して１８０°回転させて磁石が上方の磁石（１１）のＮ極およびＳ極それぞれが下方の磁石（１０）のＮ極およびＳ極のそれぞれの上に十分に横たわるような配列になる。この配列では、装置からの外部磁場はかなり強力で装置は表面または物体に貼りつくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は磁性装置に関するものである。特に、本発明は切替が可能な永久磁性
装置に関するものである。

【０００２】 （背景技術） 永久磁石は適当に磁化された強磁性材料からなる。永久磁石は電流を要求する
ことなく磁場を与える。永久磁石は強磁性材料に引付けられしっかりと付着する
ことができる。しかしながら、永久磁石のエネルギ出力は固定されており、もし
磁場強度に変化が求められるならば永久磁石を使用することはできないという欠
点を永久磁石は抱えている。

【０００３】 永久磁石に関する上述の欠点のために、通例、磁場の制御は電流または電磁石
を用いて行われている。電磁石のつくる電場の強度と方向性は電流の大きさと方
向を制御することによってうまく制御されている。しかしながら、このことは常
に利用可能な電源とそれに関する配線を与える必要性を導入するものである。こ
れは複雑さと潜在的な危険性を招く。

【０００４】 永久磁石の磁場強度を変化可能にするための多くの試みがなされてきている。
現実的な解決法を見つけるため、多くの異なったアプローチがなされてきた。し
かしながら、これらのアプローチでは、結果としてかさばった構造、複雑な構造
または製造費用が高額な装置をもたらすことになった。先行技術による装置はま
た、不完全な外部磁性回路が存在する条件の下で、例えば磁石と保持具との間に
隙間がある条件または保持具または基板が鉄類の薄板のように低い透磁率を有す
る条件の下で、装置と基板との間に十分な拘束力を実現させることをほとんど留
意していない。先行技術による装置において十分な拘束力を実現するためには磁
石と基板との間が完全に密着していることおよび十分な磁束を確立させることが
可能となる十分な容積をもった基板が必要であった。勿論、これは実現が困難な
事柄であった。

【０００５】 米国特許第３１２１１９３号（エンゲルステッド）は、永久磁石型工作物拘束
装置について、特に回転操作における使用に適したチャックについて記述してい
る。エンゲルステッドによるその装置は永久磁石の列から成り、その磁石は一般
的に長方的な構成をしている。場の強度を調整するために、磁極片の１列が移動
させられ、その他の磁極片の列とのずれをつくる。

【０００６】 米国特許第４２５１７９１号（ヤナギサワ）は、とりわけ磁性回路ブロックに
配置された単一の回転永久磁石の操作によって束縛位置と物質から解放可能な位
置との切替が可能な磁性基部について記述している。ヤナギサワの回転磁石は励
起状態と非励起状態とを切り替えるために９０°回転させられる。この装置は内
部に回転可能な磁石（２０）を有する実質的質量体（ヤナギサワの図１の１２お
よび１４）の受動的外部磁場構成部分を使用することに依っている。

【０００７】 英国特許出願第２１３０７９７号は、固定永久磁石と可動永久磁石の相対的位
置関係を変化させることで励起状態と非励起状態を切り替えることができる永久
磁石のチャックについて記述している。可動永久磁石は磁場を変化させるために
固定磁石に対して横方向に移動する。

【０００８】 （発明の開示） 改善された特性を備えた切替が可能な磁性装置を提供することが本発明の目的
である。

【０００９】 第１の態様において、本発明は筐体、第１永久磁石、第２永久磁石、ならびに
第１永久磁石および第２永久磁石に相対的な回転をさせるための作動手段を含ん
でおり、前記第１および第２永久磁石は原則として円柱形であり、前記第１およ
び第２永久磁石は直径方向に分極し、前記第１および第２永久磁石は筐体内に設
置され、第１および第２永久磁石は互いに関して相対的な回転が可能であり、上
記装置は上記第１および第２永久磁石が互いの相対的位置関係に関して第１永久
磁石のＮ極およびＳ極が第２永久磁石のＮおよびＳ極それぞれと実質的に整列し
て位置するときに相対的に強い外部磁場を発生させ、第１および第２磁石が互い
の相対的な位置関係に関して第１磁石のＮ極が第２磁石のＳ極とそしてその逆も
同様に実質的に整列して位置するときに相対的に弱い外部磁場を発生させるよう
な切替が可能な磁性装置を提供する。

【００１０】 好ましくは、第１および第２磁石が実質的に円盤形をしている。

【００１１】 好ましくは、第１磁石および第２磁石が、第１磁石の面と第２磁石の面が相対
するように筐体に設置される。最も好ましくは一方の磁石が他方の磁石の上方に
設置される。

【００１２】 一方の磁石は固定的に筐体に設置され、他方の磁石は筐体内で回転可能である
ことが好ましい。

【００１３】 筐体は、例えば空隙または磁気的に高いリラクタンスを有する材料によって、
磁気的に分離された一対の受動強磁性素子を含んでいる。筐体が最も適切に第１
および第２磁石が位置するチャンバを決定する。チャンバは開放端であってよい
、また、より好ましくは密室である。チャンバを閉じる部品がうまくチャンバを
閉じるために用いられる。

【００１４】 他の実施例においては、筐体は単一的な構成としてまたは材料の単一の一片か
ら作られる。この実施例においては、筐体が２つの受動極として機能するよう、
断面積を減じられた筐体の２つの部分があることが好ましい。もう１つの方法と
して、筐体の部分が非磁性になるようにその部分が取り扱われ、その結果筐体が
２つの受動極として機能する。

【００１５】 筐体は好ましくは低磁気リラクタンスを有する材料で作られる。軟鋼、鉄また
はパーマロイが筐体に適した材料の例である。

【００１６】 筐体は最も好ましくは１対の受動極を含んでいる。外部磁場強度は、１組の受
動極を第１および第２永久磁石の周りの磁場強度を反射するように成形すること
で最大化される。

【００１７】 第１および第２磁石は好ましくは実質的に円盤形をしている。最も好ましくは
、第１および第２磁石は原則的には円柱形をして円柱の高さが円柱の直径よりも
小さい。当然のことながら、第１および第２磁石は厳密に円柱形をしている必要
はなく、円断面からの僅かな変形もまた本発明の範囲に含まれる。磁石の高さは
広い範囲で変化し、直径と高さの比もまた広い範囲で変化する。

【００１８】 第１および第２磁石もまた直径方向に磁化されている。それによって、Ｎ極の
領域は磁石の円柱形の表面の直径によってＳ極の領域と分けられることを意味す
る。Ｎ極の領域およびＳ極の領域の両者が磁石の上下にある実質的に円形をした
表面に存在し、磁石の全長または全高に渡って伸びている。

【００１９】 先立って述べたように、一方の磁石は筐体に固定され他方の磁石が筐体内で回
転できることが好ましい。回転可能な磁石はその原則として円形である面の中心
に関して回転できることが特に好ましい。この方法により、筐体内壁と回転可能
磁石との間の大きなクリアランスが要求されることを避けられる。この実施例に
おいては、回転が可能な磁石の回転体の形状は磁石それ自体と同一であり（換言
すれば、上面または平面図において実質的には円形である）、このように磁石は
回転してもまだ筐体壁との相対位置を保持することが可能である。

【００２０】 磁石の相対的回転を行わせるための作動手段は好ましくは、一方の磁石と接続
されているハンドルまたはノブを含んでいる。ハンドルまたはノブは１つのまた
はそれより多い中間部品によって一方の磁石に接続されている。

【００２１】 ハンドルまたはノブは手動、電気、圧縮空気、水圧、バイメタル片の伸張作用
または実にその他のあらゆる適当な方法で回転させられる。

【００２２】 ハンドルは一方の磁石に適用されるべき所定の量を超過したトルクを許さない
トルクに敏感なレバーを含んでいる。この点で、装置に適用される外部負荷がな
いとき、装置の活性化状態と不活性化状態を切り替えることは困難である。トル
クに敏感なレバーを作動手段の一部として使用することによって、十分な外部磁
気回路が存在しなければ活性化状態と不活性化状態を切り替えることは不可能で
あるという結果が得られる。

【００２３】 上記のように、筐体は好ましくは２つの受動極を含み、一方の磁石は好ましく
は筐体に固定されている。この特に好ましい実施例においては、一方の磁石は所
定の位置で固定されて磁極片は永久に励磁される。

【００２４】 本発明において永久磁石は適合するいかなる種類のものでもよい。現在最も好
ましいのは希土類磁石である。なぜならば希土類磁石は強い磁場を有するからで
ある。そのような磁石は高保磁力を有し、そのことは消磁に対して耐えることを
意味する。永久磁石技術が発達を続けることで本発明に利用するのに適したより
強力な磁石が将来利用可能になると考えられる。

【００２５】 第１および第２磁石は原則的に互いに同一であってよい。あるいは第１および
第２磁石が異なる磁気特性を持っていてもよい。磁石は互いに同じかまたは異な
る物理的寸法をしていてよい。第１および第２磁石の磁気特性または物理的寸法
を変化させることはいくつかの本発明の実施例において磁性の切替の特性を変化
させるために用いられる。

【００２６】 本発明は切替が可能な磁気による拘束装置として使用されてもよい。例えば、
装置は表面に、特に金属表面に、留めるために使用される。いくつかの実施例に
おいては、装置が付けられている表面は下方の磁石の下方表面に隣接またはその
下に位置する。他の実施例においては、装置が付けられている表面は磁石の側面
に隣接またはその近くに位置する。

【００２７】 あるいは、装置は主として磁場の使用が要求または望まれるような用途におい
て使用される。例えば、磁場センサをトリガすること、例えば、鉱山において、
粒子の偏向、等。

【００２８】 本発明をより全面的に理解するために、本発明の好適な実施例を添付の図面を
参照して記述する。

【００２９】 （発明を実施するための最良の形態） 図１に示されている磁石１は円柱形磁石として記述されている。磁石は直径方向
に磁化されている。これにより磁石のＮ極およびＳ極の間の概念的な区分は円盤
磁石１の上面３の直径２を通る鉛直平面によって達成されることを意味する。

【００３０】 図１に示される円盤磁石１は好ましくは希土類系磁石であり、例えば磁石１は
ネオジム−鉄−ボロン磁石である。本発明は他のあらゆる永久磁石材料の使用も
考慮している。

【００３１】 次に図２に移って、装置は第１磁石１０および第２磁石１１を含んでいる。両
磁石１０、１１は原則的に円盤形の磁石であり、図１に示されている磁石１と類
似している。磁石１０、１１は極片１２、１３からなる筐体に収容される。極片
１２、１３は好ましくは低磁気リラクタンスの強磁性体材料から作られる。極片
１２、１３は下方磁石１０を固定位置において固定的に保持するように配される
。しかし、上方磁石１１は極片１２、１３からなる筐体内で回転することができ
る。

【００３２】 上方磁石１１の回転を容易にするため、磁石１１はその鉛直側壁に沿って切り
欠きまたは溝１４、１５が形成される。これらの切り欠きまたは溝１４、１５は
バー１８から下方にぶら下がったアーム１６、１７を受ける。バー１８はボス２
０に形成された溝１９の内に受けられる。ボス２０はショート・バー２１に接続
され、今度もやはり固定的にハンドルまたはレバー２２に接続されている。この
ようにして、ハンドルまたはレバー２２の回転が第２磁石１１の回転を引き起こ
す。当然のことながら、第２磁石１１は原則的にその中点に関して回転する。

【００３３】 さらに装置は上部カバー２３を含み、それは極片１２および１３が形成する筐
体を固定的に保護する。カバー２３は極片１２、１３が形成する筐体の上部を密
封する。ボス２０は上部カバー２３の開放部を通って伸びていることおよび密封
部品２４が開放部周囲の水密および防塵シールを形成する助けとなっていること
に注目すべきである。

【００３４】 図２に示されている本装置実施例においては、下方磁石１０の下部表面は本装
置の下部表面の一部を形成する。この実施例において、下方磁石１０の最下面は
原則的に極片１２、１３の下部表面それぞれと隣接するように配置させられてい
る。

【００３５】 他の実施例においては、本装置の下部表面は下部カバー（図示されていない）
によって与えられる。

【００３６】 どちらの実施例においても、装置は実質的に防水および防塵であるように、原
則として密封されていることが好ましい。これにより装置は粉塵環境、湿潤環境
または完全に水中に沈んだような苛酷な環境においてさえ使用することが可能と
なる。

【００３７】 本発明による装置の操作原理は図３および図４に示されている。図３および図
４において、第１磁石１０および第２磁石１１は第１磁石１０が第２磁石１１の
下になるように設置されている。第１および第２磁石１０、１１は差し向かいの
並置状態で設置されている。第１磁石１０は固定的に設置され、一方で第２磁石
１１は回転軸２４に関する回転をするように設置される。

【００３８】 図３において、第２磁石１１のＮ極は十分に第１磁石１０のＳ極の上に横たわ
っている。その結果として同様に第２磁石１１のＳ極は十分に第１磁石１０のＮ
極の上に横たわる。この配置においては、第１および第２磁石は内部動的磁性シ
ャントとして働き、その結果として装置による外部磁場強度はかなり低い。

【００３９】 上方磁石１１の回転軸に関する１８０°回転によって磁石は図４に示される配
列になる。この配列においては、上方磁石１１のＮ極およびＳ極のそれぞれが十
分に下方磁石１０のＮ極およびＳ極のそれぞれの上に横たわる。この配列におい
て、装置による外部磁場はかなり強く、装置はしっかりと強磁性体の表面にくっ
つく。受動極は図３および図４に示された磁気的機能性を支援する上で重要であ
る。

【００４０】 図５に示されているのは回転角と外部磁場の変化との間の類似関係である。そ
の曲線の厳密な特性は、極（１２、１３）の形状と同様に円盤磁石がその物理的
形状において磁化されている状況に依存する。磁性円盤１０、１１の磁気エネル
ギー積の比の変動が図５に示された曲線に、特定用途に適するためのさらなる修
正をもたらす。

【００４１】 外部磁場強度のさらなる増加は、永久磁化円盤１０、１１の周まわりの磁場強
度の変動を極片１２、１３が跳ね返すように極片１２、１３の肉厚を形成するこ
とで達成される。

【００４２】 図６に示すのは、磁性円盤１０、１１の周まわりの場の強度Ｈの変動に基づい
て形成された極片１２、１３のデザインである。磁場の逆二乗則の適用が、最適
な形状に影響を与えるような特定の材料および用途の無い、良い結果もたらして
いる。特に、極の肉厚は以下のように変化させられる。（ａ）長円極、その肉厚
は磁石の周の場の強度の数学的関数である。（ｂ）長円極、その肉厚は磁石１０
および１１の磁気質量の分布の数学的関数である。（ｃ）円極、その肉厚は一定
で磁場強度は低いが、周に沿って均一である。

【００４３】 筐体の外側の覆いの形状が図６に示されており、それは長円形で、外部磁場を
最大にし、不完全磁気回路内の適所に装置を拘束する助けとなる。装置の底とく
っつけられるべき表面との間に空隙があるとき、または非磁性材料が装置がくっ
つけられるように意図された表面と装置の底の間に挿入されているときに、不完
全磁気回路と実際に遭遇する。

【００４４】 本発明の好ましい実施例における他の特徴に、極は最短可能長さであるという
ことがある。極は（磁石と共に）磁気回路の部分を形成する。極には固有の磁気
抵抗（“リラクタンス”）があり、それによって磁気エネルギーの損失が起こる
。こうして、本発明は、極の長さを最小にすることによって、磁気エネルギーの
損失を最小にし、それ故、外部の場の強度を最大にしている。

【００４５】 上方磁石１１を“オン”の位置に移すために要求されるトルクは外部回路を通
る磁束の増加につれて著しく減少することが見出されている。それ故、付加的な
特徴として、もし適当な外部磁気回路が存在するならば装置を“オン”の位置に
切替えることのみを可能にするトルクに敏感なレバーがある。

【００４６】 本発明は“動的”シャント技術を利用していて、それにおいて磁気回路は磁石
自体を用いた磁気短絡回路の実施によって強い外部の場から弱い外部の場へと切
替えられる。受動極は最小質量まで減少され得るが、これはまた最高可能磁力を
保持するための必要条件である。このことは前で引用したヤナギサワの引用文献
で開示された、受動強磁性体外部極が永久磁石の極との間に磁気短絡回路を確立
するような“受動”シャントとは対照されるべきである。強力な永久磁石は相対
的に大量の受動材料をこのシャントを実施するために要求する。

【００４７】 本発明は、その好ましい実施例において、磁石と磁石の周囲との間および磁石
と極との間でとても低い摩擦を有するという利点も備えている。これは円柱形磁
石、極および筐体壁間の対称性を有する引力の結果であり、正味の引力はゼロと
なる。

【００４８】 本発明の好ましい実施例は、Ｂ−Ｈ曲線の下方領域のより良い利用もしている
。より短い極長さの使用で極のリラクタンスは減少し、それによって極における
磁気損失は最小化されている。

【００４９】 場の線の大多数が極片を通って部品または表面に方向付けられていることも本
発明の好ましい実施例のさらなる利点である。

【００５０】 本発明による切替え可能磁性装置は多くの用途で利用可能な小型で厳格な装置
を提供する。直径方向に分極した原則的に円柱形をした磁石の使用によって装置
の小型化が可能になり、また磁石は、磁石が運動する内部チャンバの内に大きな
無用の空所を備える必要なしに互いの磁石に関して回転することが可能になる。
外部極片の形状が外部磁場を最大化させることを可能にする。装置は簡単に使用
でき、適所にしっかりと物体を拘束する強力な拘束力を与える。

【００５１】 本発明は特に記述した以外の変形例および修正例に対しても可能であることは
、当業者にとっては理解するところである。本発明はその思想と範囲に含まれる
ような全ての変形例および修正例を包含すると理解されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明において使用する原則的に円柱形をした磁石の斜視図であ
る。

【図２】 分解されて組み立てのために１列に並べられた本発明による装置
の図である。

【図３】 本発明の原理を明らかにするための本発明による装置の模式的側
面断面図である。

【図４】 本発明の原理を明らかにするための本発明による装置の模式的側
面断面図である。

【図５】 本発明による装置における回転角と外部磁場の関係の図である。

【図６】 特に可能性のある極片として適切な１形状を示している本発明に
よる装置の端面図である。

【符号の説明】

１：磁石、１０：第１磁石、１１：第２磁石、１２、１３：極片、１４、１５：
ノッチまたは溝。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 フランツ・コシジャン オーストラリア2446ニュー・サウス・ウェ ールズ州パッピンバラ、レモン・ガム・ド ライブ247番

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１および第２永久磁石は原則として円柱形であり、前記第
   １および第２永久磁石は直径方向に分極し、前記第１および第２永久磁石は筐体
   内に設置され、第１および第２永久磁石は互いに関して相対的な回転が可能であ
   り、装置は上記第１および第２永久磁石が互いの相対的位置関係に関して第１永
   久磁石のＮ極およびＳ極が第２永久磁石のＮおよびＳ極それぞれと実質的に整列
   して位置するときに相対的に強い外部磁場を発生させ、第１および第２磁石が互
   いの相対的位置関係に関して第１磁石のＮ極が第２磁石のＳ極とそしてその逆も
   同様に実質的に整列して位置するときに相対的に弱い外部磁場を発生させる、筐
   体、第１永久磁石、第２永久磁石、ならびに第１永久磁石および第２永久磁石に
   相対的な回転をさせるための作動手段を含んでいる切替可能磁性装置。
2. 【請求項２】 第１および第２磁石が実質円盤形をしている請求項１に記載
   の装置。
3. 【請求項３】 第１および第２磁石が筐体内に設置され第１磁石の面が第２
   磁石の面と向き合っている請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 一方の磁石が他方の磁石の上方に位置している請求項３に記
   載の装置。
5. 【請求項５】 一方の磁石が固定的に筐体内に設置され、他方の磁石が筐体
   内で回転可能である請求項１から４のいずれか１つに記載の装置。
6. 【請求項６】 装置を相対的に強い外部磁場を有する状態から相対的に弱い
   外部磁場を有する状態へ変化させるために上記他方の磁石が１８０°回転を行う
   請求項５に記載の装置。
7. 【請求項７】 筐体が２つの極片を含んでいる上記請求項のいずれか１つに
   記載の装置。
8. 【請求項８】 筐体が単一の構造または１つの材料片から作られている請求
   項１から６のいずれか１つに記載の装置。
9. 【請求項９】 筐体が２つの受動極として働くように筐体の２つの部分の断
   面積が減じられている請求項８に記載の装置。
10. 【請求項１０】 筐体の部分が非磁性になるようにその部分が取り扱われて
    その結果筐体が２つの受動極になる請求項８に記載の装置。
11. 【請求項１１】 筐体が第１および第２磁石が設置されるチャンバを規定す
    る上記請求項のいずれか１つに記載の装置。
12. 【請求項１２】 チャンバが開放端を有する請求項１１に記載の装置。
13. 【請求項１３】 １つのまたはそれより多いチャンバを閉じる手段が１つの
    またはそれより多いチャンバの開放端を閉じる請求項１２に記載の装置。
14. 【請求項１４】 最下の磁石と第２磁石がチャンバの下端を閉じる請求項１
    ２または１３に記載の装置。
15. 【請求項１５】 チャンバが閉じられた先端を有する請求項１１に記載の装
    置。
16. 【請求項１６】 筐体が低磁気リラクタンスを有する材料からできている前
    期請求項のいずれか１つに記載の装置。
17. 【請求項１７】 筐体が軟鋼、鉄またはパーマロイからできている請求項１
    ６に記載の装置。
18. 【請求項１８】 極片が外部磁場を最大化する形状をしている請求項７から
    請求項１７のいずれか１つに記載の装置。
19. 【請求項１９】 極片が最小の長さである請求項１７から請求項１８に記載
    の装置。
20. 【請求項２０】 作動手段が磁石の１つに接続されたハンドルまたはノブを
    含んでいる前記請求項のいずれか１つに記載の装置。
21. 【請求項２１】 ハンドルまたはノブが１つのまたはそれより多い中間部品
    を経由して磁石の１つに接続されている請求項２０に記載の装置。
22. 【請求項２２】 ハンドルが１つの磁石に適用されるべき所定の量を超える
    トルクを含んでいる請求項２０または２１に記載の装置。
23. 【請求項２３】 ハンドルまたはノブが手動、電気、圧縮空気、水圧または
    バイメタル片の伸張作用で作動させられる請求項２０から２２のいずれか１つに
    記載の装置。
24. 【請求項２４】 第１および第２磁石が希土類系磁石を含んでいる前記請求
    項のいずれか１つに記載の装置。