JP2003516234A - フェノール性ウレタン鋳物用結合剤の湿潤抵抗性を改良するための方法 - Google Patents

フェノール性ウレタン鋳物用結合剤の湿潤抵抗性を改良するための方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明の実施態様は、鋳物用中子および鋳型の引っ張り強さを改良する方法を提供する。さらに詳しくは、本発明の実施態様は、無機ケイ素化合物と組合せたフルオライドを有する酸を含む鋳物用中子および鋳型に対して改良された結合剤を提供する。これとは別に、改良された結合剤は、ホウ素化合物と組合せたフルオライドを有する酸を含んでもよい。好ましい実施態様においては、改質されたパート1結合剤成分は、フッ化水素酸および無機ケイ素化合物の組合せを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、鋳物用中子と鋳型とを結合するための改良されたフェノール性ウレ
タン結合剤組成物に関する。本発明は、また、このような結合剤を使用して製造
される鋳物用中子と鋳型との強度を改良するための方法、特に、このような中子
および鋳型の湿潤抵抗性を改良するための方法に関する。本発明は、さらに、湿
潤抵抗性の改良のためのフェノール性ウレタン鋳物用結合剤組成物において有用
な酸性フルオライド化合物と二酸化ケイ素との反応生成物に関する。
【0002】 発明の背景 鋳物用中子および鋳型用のフェノール性ウレタン結合剤または結合剤システム
は公知である。鋳物分野において、金属注型品を製造するための中子または鋳型
は、通常、凝集体材料、例えば、砂と、結合量の結合剤または結合剤システムと
の混合物から製造される。典型的には、凝集体材料および結合剤を混合した後、
生成する混合物は、所望される造形または中子もしくは鋳型のパターンにラムさ
れるか、ブローされるかまたは形成され、ついで、硬化させて固体とされる。
【0003】 概して、鋳型および鋳物用中子の製造に使用される樹脂結合剤は、高温で硬化
されて、鋳物に要求される迅速な硬化サイクルを達成することができる。しかし
、低温で硬化する樹脂結合剤が開発された。これらの方法は、より高いエネルギ
ー要求量を有し、望ましくないヒュームを放出することの多い高温硬化操作に優
って好ましい。また、これらの方法は、高温硬化操作に優る有益な生産性を提供
する。
【0004】 樹脂結合剤の硬化を達成するために加熱を必要としない1群の方法は、フェノ
ール性ウレタンノーベイクプロセス(phenolic uretane no
bake processes)と称される。このようなプロセスにおいては、
結合剤成分が凝集体材料、例えば、砂上を被覆し、生成する混合物は、中子もし
くは鋳型の所望される造形またはパターンにラムされるか、ブローされるかまた
は形成される。結合剤の硬化は、加熱なしで達成される。これらのプロセスにお
いて、結合剤成分は、典型的には、パート1結合剤成分、パート2結合剤成分お
よび液体触媒を含む。
【0005】 もう1つの方法は、中子または鋳型を硬化させるために熱を加える必要がなく
、コールドボックスプロセス(cold box process)である。こ
の方法においては、鋳物用中子または鋳型は、砂を2つの成分結合剤と混合し、
その混合物をパターンに注ぎ、結合剤を気体状の触媒と接触させることによって
その混合物を硬化させることによって製造される。
【0006】 上記記載したように、ウレタンコールドボックスまたはノーベイクシステム用
の結合剤は、二液系組成物である。結合剤のパート1成分は、ポリオール(好ま
しくは、ヒドロキシ含有フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を含む)であり、パ
ート2成分は、イソシアネート(好ましくは、ポリアリールポリイソシアネート
を含む)である。両部分とも液体形であり、概して、有機溶剤との組合せにおい
て使用される。結合剤、および、かくして、鋳物用砂混合物を形成するためには
、パート1成分およびパート2成分が合わせられる。鋳物用砂とパート1および
パート2との均一な混合物が得られたら、鋳物用混合物は、所望される通りに形
成または造形される。パート1および/または2は、例えば、離型剤、可塑剤、
抑制剤等のさらなる成分を含有していてもよい。
【0007】 液体アミン触媒および金属触媒は、ウレタン分野で公知であり、ノーベイク組
成物に使用される。触媒は、結合剤のパート1成分またはパート2成分のいずれ
かに配合することができ、それは、均一混合後に、第3の部分として添加するこ
ともできる。適当な触媒を選択することにより、中子製造プロセスの条件、例え
ば、ワークタイム(worktime)およびストリップ時間(strip t
ime)を調節することができる。
【0008】 コールドボックス技術においては、硬化工程は、第3級アミン触媒を不活性ガ
ス流に懸濁させ、樹脂が硬化されるまで、成形品を貫通するのに十分な圧力下、
第3級アミンを含有するガス流を通過させることによって達成される。
【0009】 コールドボックスプロセスまたはノーベイクプロセスに従い加工することので
きる樹脂状結合剤システムにおける改良は、概して、結合剤成分、すなわち、ポ
リオール部分またはイソシアネート部分を改質することによって生ずる。例えば
、米国特許No.4.546,124はポリヒドロキシ成分としてアルコキシ改
質されたフェノール性樹脂を記載しており、この特許は、参考とすることによっ
て本明細書に組込む。改質されたフェノール性樹脂は、結合剤システムの高温強
度を改良する。米国特許No.5,189,079は、改質されたレゾール樹脂
の使用を開示し、この特許は、参考とすることによって本明細書に組込む。これ
らの樹脂は、放出されるホルムアルデヒドの量が少ないので所望される。米国特
許No.4,293,480は、非鉄(non−ferrous)注型品の振出
し特性(shake−out properties)を増強するイソシアネー
ト成分における改良に関し、参考とすることによって本明細書に組込む。
【0010】 フェノール性ウレタンコールドボックス結合剤の欠点の1つは、湿潤条件下、
このタイプの結合剤システムで製造された標品が実質的に劣化することである。
湿度は、その影響が製造される中子の引っ張り強さを低下させるので重要である
。水または水蒸気の存在は、いずれかの未反応のイソシアネートと反応すること
ができ、かくして、弱くて望ましくない化学構造を生ずる。また、過剰の水また
は水蒸気の存在は、これら条件に晒される硬化させた従来技術の中子の引っ張り
強さにおける低下を生ずる。その影響は、その他のさらに容易に測定されるパラ
メータ、例えば、硬化時間で、なお進行しうるが、影響されなくともよく、かく
して、結合剤のユーザーに虚偽の意味の安心感を与える。何百もの中子を製造し
て、湿度の悪影響が明らかとなった。したがって、湿潤抵抗性を改良する能力は
、当分野における有意な進歩である。
【0011】 樹脂結合剤システムの、フッ化水素酸を含め、フルオライド改質は公知である
。例えば、より迅速な硬化速度、湿潤抵抗性、コラプシビリティ(collap
sibility)の改良のようなさまざまな長所が報告されている。しかし、
例えば、フッ化水素酸単独の使用は、湿潤抵抗性の改良に関して非常に貴重な結
果を生じた。したがって、フッ化水素酸単独の使用は、長い間、望ましくないと
考えられていた。
【0012】 したがって、高湿度条件下で有意により強い中子および鋳型を提供するフェノ
ール性ウレタン結合剤システムを有することは有益であろう。フェノール性ウレ
タン樹脂と結合させた中子および鋳型の湿潤抵抗性を改良するための方法を有す
ることはさらになお有益であろう。フェノール性ウレタン結合剤に対する添加剤
を提供し、それによって、硬化された樹脂にさらなる湿潤抵抗性を付与すること
はなおさらに有益であろう。
【0013】 発明の概要 前述の困難性に照らして、驚くべきことに、硬化された中子および鋳型におけ
る引張り強さは、新規かつ改良されたフェノール性ウレタン結合剤、または、別
の実施態様として、新規かつ改良された添加剤を使用することによって改良する
ことができる。1つの実施態様において、新規かつ改良されたフェノール性ウレ
タン結合剤は、フェノール性レゾール、フッ水素酸および無機ケイ素化合物を含
む。もう1つの実施態様において、新規かつ改良されたフェノール性ウレタン結
合剤は、フッ化水素酸およびホウ素化合物を含む。なおその他の実施態様におい
て、新規かつ改良されたフェノール性ウレタン結合剤は、その他のケイ素を有す
る化合物およびその他のフルオライドを有する酸を含む。本発明のこれとは別の
実施態様においては、鋳物用中子および鋳型の湿潤抵抗性を改良するための添加
剤は、フッ化水素酸と無機ケイ素化合物とを含む。もう1つの実施態様において
、添加剤は、フッ化水素酸およびホウ素化合物を含む。
【0014】 本発明に従い提供される主要な利点は、従来技術のフェノール性ウレタン結合
剤システムで高湿下でこれまで得ることが可能なよりも有意により強い中子およ
び鋳型が提供される。本発明によって提供されるもう1つの利点は、フルオライ
ドを有する酸をケイ素またはホウ素化合物と組合わせることから相乗的な利点を
実現する新規な添加剤が提供される。本発明によって提供されるさらなる利点は
、湿潤抵抗性を改良させた硬化鋳物成形品が提供されることである。なおもう1
つの利点は、中子および鋳型の湿潤抵抗性をフェノール性ウレタン結合剤で改良
するための新規かつ改良された方法が提供されることである。
【0015】 本発明のその他の態様および利点は、以下の詳細な説明および実施例から明ら
かとなるであろう。 発明の詳細な説明 本発明の1つの実施態様に従えば、従来技術と比較して、鋳物用中子および鋳
型の湿潤抵抗性の増大を生ずる組成物が提供される。フェノール性ウレタン結合
剤に使用する時、フルオライドを有する酸およびケイ素化合物の組合せが、強さ
の改良を含め、予想だにしえなかった機械的性質の改良を示す造形された物品を
生ずることが見出された。フェノール性ウレタン結合剤に使用する時、フルオラ
イドを有する酸およびホウ素化合物の組合せもまた強さの改良を生ずることがさ
らに見出された。
【0016】 本発明の1つの実施態様の組成物は、鋳物用結合剤として有用である。このよ
うな鋳物用結合剤は、凝集体材料、典型的には、砂を、予め形成した造形品につ
いて相互に結合するであろう。鋳物用中子または鋳型は、典型的には、砂をパー
ト1結合剤成分、パート2結合剤成分と混合し、液体または気体状のいずれかの
触媒を適用することによって製造される。組合せ中のパート1結合剤成分および
パート2結合剤成分が結合剤を形成する。ノーベイクプロセス(nobake
process)において上記したように、パート1結合剤成分、パート2結合
剤成分および液体触媒は、鋳物用凝集体と混合される。ついで、この混合物は、
パターンに注がれ、硬化させられる。同様に、コールドボックスプロセスにおい
ては、鋳物用中子または鋳型は、砂をパート1結合剤成分およびパート2結合剤
成分と混合し、その混合物をパターンに注ぎ、砂および樹脂の混合物を介して気
体状の触媒を通すことによって混合物を硬化させることにより製造される。
【0017】 本発明の1つの実施態様において、パート1結合剤成分は、フッ化水素酸およ
びケイ素化合物ならびにその他の成分の組合せとレゾールを合わせることによっ
て改質される。本発明の別の実施態様において、パート1結合剤成分は、フッ化
水素酸およびホウ素化合物の組合せとレゾールを合わせることによって改質され
る。本発明の原理に従い改質されるパート1結合剤成分は、鋳物用中子および鋳
型用の結合剤を製造するのに、上記したように、パート2結合剤成分および触媒
との組合せにおいて有用である。このような結合剤を使用して製造される鋳物用
中子および鋳型は、高湿度に晒した時に、従来技術の結合剤を使用して製造され
る中子および鋳型に優る引っ張り強さにおける改良を立証する。別の実施態様に
おいて、フッ化水素酸と、ケイ素化合物またはホウ素化合物のいずれかとの組合
せは、凝集体材料、パート1結合剤成分またはパート2結合剤成分のいずれかに
別個に添加される。本発明の改質結合剤成分、すなわち、本明細書に開示されて
いるフルオライドを有する酸と、ケイ素化合物またはホウ素化合物のいずれかと
を含有する結合剤成分は、未改質の等価物(counterpart)とは有意
に異ならない粘度を有する液体混合物であることに注意すべきである。
【0018】 フルオライドを有する酸と、ケイ素またはホウ素化合物との組合せ フルオライドを有する酸とケイ素化合物との組合せは、フェノール性ウレタン
結合剤に使用する時、強度の改良を含め、予想だにしえなかった機械的性質の改
良を示す造形物品を生ずることが見出された。フッ化水素酸と種々のケイ素化合
物との組合せを使用すると、有益性が実現されることがさらに見出された。さら
に、組合せにより実現される有益性を高めるために、フッ化水素酸およびケイ素
の組合せでその他の化合物を使用することができる。ホウ素化合物、例えば、ホ
ウ酸は、フルオライドを有する酸、例えば、フッ化水素酸と組合せて、このよう
な組合せを組込んだ中子および鋳型の湿潤抵抗性において予想だにしえなかった
改良を生ずることもまた見出された。
【0019】 ケイ素化合物としては、シリカ粉末、シリカゲル、コロイド状シリカ、フュー
ムドシリカ、すりソーダガラス等が挙げられる。VEINGUARDは、Bor
den Chemical. Inc., Louisvile, Kentu
ckyの製品であり、ソーダライムカレットを含有する材料もまた使用すること
ができる。ケイ素化合物としては、さらに、ナトリウムシリケート、マグネシウ
ムシリケート、カルシウムシリケート、ナトリウムアルミノシリケートが挙げら
れる。特に、1つの実施態様においては、本発明のケイ素化合物は、ケイ素の無
機酸化物である。さらに、1つの実施態様においては、本発明のケイ素化合物は
、ケイ素原子に直接結合される少なくとも1個の酸素原子を有することを特徴と
することができる。しかし、ケイ素金属およびケイ素を有する材料、例えば、フ
ェロシリコン(ferrosilicon)および鉄シリシドもまた本発明にお
いて有用である。本発明のケイ素化合物は、以降、概して、無機ケイ素化合物と
称するが、かくして、シラン類から識別可能であり、シランを含むことを意図し
ない。シラン類は、少なくとも1個の有機置換基を含み、当分野では、有機シラ
ンと称されることが多い。
【0020】 フルオライドを有する酸は、典型的には、フッ化水素酸であるが;しかし、そ
の他のフルオライドを有する酸を本発明の実施態様で使用することもできる。こ
れらその他の酸としては、例えば、フルオロケイ酸およびフルオロホウ酸が挙げ
られる。フルオライドを有する酸は、概して、市販入手可能なまたは得ることの
可能な濃度で使用することができる。例えば、フッ化水素酸は、48%w/w水
溶液として使用することができるが、しかし、その他の濃度、例えば、70%w
/w水溶液を、本発明の実施態様で使用することもできる。
【0021】 無機ケイ素化合物の量およびフルオライドを有する酸の量は、広範な範囲にわ
たって変化させることができる。無機ケイ素化合物は、典型的には、ケイ素とし
て計算し、かつ、パート1結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の
範囲の量使用される。好ましくは、無機ケイ素化合物は、ケイ素として計算し、
かつ、パート1結合剤成分の重量に基づき、約0.02%−約0.5%の範囲の
量使用される。フルオライドを有する酸は、典型的には、フッ化水素として計算
し、かつ、パート1結合剤成分の重量に基づき、約0.1−約2%の範囲の量使
用される。好ましくは、フルオライドを有する酸は、フッ化水素として計算し、
かつ、パート1結合剤成分の重量に基づき、約0.1−約0.8%の範囲の量使
用される。無機ケイ素化合物およびフルオライドを有する酸は、別々に、パート
1結合剤成分に添加することができる。しかし、無機ケイ素化合物およびフルオ
ライドを有する酸は、合わせて反応させることができ、かくして形成される混合
物をパート1結合剤成分に添加することができる。好ましくは、無機ケイ素化合
物およびフッ化水素酸を含有する改質パート1結合剤成分が製造される。あるい
は、無機ケイ素化合物およびフルオライドを有する酸は、別個に、または、組合
せて、溶剤と混合し、1つまたは複数の混合物が、パート1結合剤成分、パート
2結合剤成分または凝集体に、鋳物混合物が製造されると同時に添加される。か
くして、フルオライドを有する酸対無機ケイ素化合物の重量比は、それぞれ、フ
ッ化水素およびケイ素として計算し、約20:1〜約1:20の範囲とし、好ま
しくは、約20:1〜約1:2の範囲とすることができることが理解されうる。
【0022】 本明細書で使用するフッ化水素として計算されるフルオライドを有する酸の重
量は、使用されるフルオライドを有する酸中に存在するフッ化水素等価体の重量
を意味する。同様に、ケイ素として計算される無機ケイ素化合物の重量は、使用
される無機ケイ素化合物中に存在するケイ素等価体の重量を意味する。同じく、
ホウ素として計算されるホウ素化合物の重量は、使用されるホウ素化合物中に存
在するホウ素等価体の重量を意味する。
【0023】 上記したように、ホウ素化合物との組合せにおけるフルオライドを有する酸は
、湿潤抵抗性における予想だにしえなかった改良を生ずることもまた見出された
。フルオライドを有する酸は、典型的には、フッ化水素として計算し、かつ、パ
ート1結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約2%の範囲である量使用され
る。好ましくは、フルオライドを有する酸は、フッ化水素として計算し、かつ、
パート1結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約0.8%の範囲である量使
用される。ホウ素化合物は、典型的には、ホウ素として計算し、かつ、パート1
結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲である量使用される。
好ましくは、ホウ素化合物は、ホウ素として計算し、かつ、パート1結合剤成分
の重量に基づき、約0.05%−約0.5%の範囲である量使用される。ホウ素
化合物およびフルオライドを有する酸は、パート1結合剤成分に別個に添加する
ことができる。しかし、ホウ酸およびフッ化水素酸は、合わせて反応させること
ができ、かくして形成される混合物は、パート1結合剤成分に添加される。好ま
しくは、ホウ酸およびフッ化水素酸を含有する改質されたパート1結合剤成分が
製造される。あるいは、ホウ素化合物およびフルオライドを有する酸は、別個に
または組合せて溶剤と混合され、溶剤混合物は、パート1結合剤成分、パート2
結合剤成分または凝集体に、鋳物混合物が製造される時に添加される。前述の記
載から、フルオライドを有する酸対ホウ素化合物の重量比は、それぞれ、フッ化
水素およびホウ素として計算して、約20:1〜約1:20の範囲であることが
できることが理解される。
【0024】 パート1結合剤成分 典型的には、パート1結合剤成分は、有機溶剤および/または可塑剤溶液中の
フェノール性レゾール樹脂である。1つの好ましいパート1結合剤成分は、Bo
rden Chemical, Inc., Louisville, Ken
tuckyによって製造販売されているSIGMA CURE 7121である
。この結合剤成分は、粘度約300cps;固体含量約57%;遊離フェノール
含量約5%;および、遊離ホルムアルデヒド0.1%未満を有する。SIGMA
CURE 7121は、典型的には、コールドボックスプロセスにおいて使用
される。コールドボックスプロセスで有用なもう1つの好ましいパート1結合剤
成分は、SIGMA CURE PM14であり;これもまたBorden C
hemical, Inc., Louisville, Kentuckyに
よって製造販売されている。この結合剤成分は、粘度約220cps;固体含量
約57%;遊離フェノール含量約5%;および、遊離ホルムアルデヒド含量0.
1%未満を有する。
【0025】 ノーベイクプロセスで有用な好ましいパート1結合剤成分は、SIGMA S
ET 6100であり;Borden Chemical, Inc., Lo
uisville, Kentuckyによって製造販売されている。この結合
剤成分は、粘度約110cps;固体含量約57%;遊離フェノール含量約5%
;および、遊離ホルムアルデヒド0.1%未満を有する。
【0026】 フェノール性レゾール レゾール樹脂は、熱硬化性であり、すなわち、それらは、熱を加えると、不融
性の三次元ポリマーを形成し、典型的には、縮合触媒としてのアルカリ、アルカ
リ土類またはその他の金属化合物の存在で、フェノールと1モル過剰のフェノー
ル反応性アルデヒドとの反応によって製造される。
【0027】 本発明の実施態様で使用することのできるフェノール性レゾールは、フェノー
ル、例えば、フェノールそれ自体、クレゾール、レソルシノール、3,5−キシ
レノール、ビスフェノール−A、その他の置換されたフェノール、および、これ
らの化合物のいずれかの混合物を、アルデヒド、例えば、ホルムアルデヒド、パ
ラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフルアルデヒド、および、これら
アルデヒドのいずれかの混合物と反応させることによって得ることができる。
【0028】 広範な範囲のフェノール性レゾールが、事実、本発明の種々の実施態様で使用
することができる。これらは、フェノール−ホルムアルデヒドレゾール;または
、フェノールが1個以上の反応性フェノール性化合物によって一部または完全に
置換されたフェノール−ホルムアルデヒドレゾール類であることができ、アルデ
ヒド部分は、その他のアルデヒド化合物によって一部または全て置換されていて
もよい。好ましいフェノール性レゾール樹脂は、フェノールとホルムアルデヒド
との縮合生成物である。
【0029】 慣用的なフェノール性レゾール樹脂またはアルコキシ改質されたレゾール樹脂
のいずれも本発明でフェノール樹脂として使用することができる。アルコキシ改
質されたレゾール樹脂のうち、メトキシ改質されたレゾール樹脂が好ましい。し
かし、最も好ましいフェノール性レゾール樹脂は、1分子当たり2個以上のヒド
ロキシ基を含有する脂肪族ヒドロキシ化合物の存在におけるフェノールとアルデ
ヒドとの反応によって製造される改質されたオルトベンジリックエーテル含有レ
ゾール樹脂である。プロセスの1つの好ましい改良において、反応は、また、1
価アルコールの存在においても実施される。
【0030】 改質されたオルトベンジリックエーテル含有フェノール性レゾール樹脂を製造
するのに適したフェノールは、概して、フェノール性樹脂の形成に利用されるい
ずれかのフェノールであり、例えば、置換されたフェノールおよびそれ自体未置
換のフェノールが挙げられる。置換基の性質は、広範に変化し、置換されたフェ
ノールの例としては、アルキル置換されたフェノール、アリール置換されたフェ
ノール、シクロアルキル置換されたフェノール、アルケニル置換されたフェノー
ル、アルコキシ置換されたフェノール、アリールオキシ置換されたフェノールお
よびハロゲン置換されたフェノールが挙げられる。特に適したフェノールの例と
しては、フェノールそれ自体以外に、o−クレゾール、m−クレゾール、p−ク
レゾール、3,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,4,5−トリメ
チルフェノール、3−エチルフェノール、3,5−ジエチルフェノール、p−ブ
チルフェノール、3,5−ジブチルフェノール、p−アミルフェノール、p−シ
クロヘキシルフェノール、p−オクチルフェノール、3,5−ジシクロヘキシル
フェノール、p−フェニルフェノール、p−クロチルフェノール、3,5−ジメ
トキシフェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、p−エトキシフェノ
ール、p−ブトキシフェノール、3−メチル−4−メトキシフェノールおよびp
−フェノキシフェノールが挙げられる。好ましいフェノール性化合物は、フェノ
ールそれ自体である。
【0031】 改質されたフェノール性レゾール樹脂の形成に使用されるアルデヒドもまた広
範に変化させることができる。適したアルデヒドとしては、フェノール性樹脂の
形成に先に使用したアルデヒドのいずれか、例えば、ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒドおよびベンズアルデヒドが挙げられる。概し
て、使用されるアルデヒドは、1−8個の炭素原子を含有する。最も好ましいア
ルデヒドは、ホルムアルデヒドの水溶液である。
【0032】 改質されたフェノール性樹脂の製造に有用な金属イオン触媒としては、Mn、
Zn、Cd、Mg、Co、Ni、Fe、Pb、CaおよびBaの2価イオンの塩
が挙げられる。式:Ti(OR)4〔式中、Rは、3−8個の炭素原子を含有す
るアルキル基である。〕で表されるテトラアルコキシチタン化合物もまたこの反
応のための有用な触媒である。好ましい触媒は、酢酸亜鉛である。これらの触媒
は、フェノール性核を結合する優勢なブリッジがオルト−ベンジリックエーテル
ブリッジであるフェノール性レゾール樹脂を与える。
【0033】 改質されたレゾール樹脂を製造するためには、フェノールの1モル当たり1モ
ル過剰のアルデヒドを使用する。好ましくは、フェノール対アルデヒドのモル比
は、約1:1.1〜約1:2.2の範囲内である。好ましい実施態様において、
フェノールおよびアルデヒドは、2価の金属イオン触媒の存在中、pH約7以下
で反応させる。反応を実施するための便利な方法は、還流条件下、混合物を加熱
することによる。しかし、還流は、必要としない。
【0034】 1つの実施態様において、1分子当たり2個以上のヒドロキシ基を含有する脂
肪族ヒドロキシ化合物を反応混合物に添加する。ヒドロキシ化合物は、ヒドロキ
シ化合物対フェノールのモル比約0.001:1〜約0.03:1で添加される
。ヒドロキシ化合物は、0%(すなわち、反応の開始時)からアルデヒドの約8
5%が反応した時まで、随時、フェノールとアルデヒドとの反応混合物に添加す
ることができる。アルデヒドの約50%から約80%が反応した時に、ヒドロキ
シ化合物を反応混合物に添加することが好ましい。1分子当たり2個以上のヒド
ロキシ基を含有する有用なヒドロキシ化合物は、ヒドロキシル価約200−約1
850を有するものである。適したヒドロキシ化合物としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、グリセロール、ソルビトール;および、ヒドロキ
シル価約200より大を有するポリエーテルポリオールが挙げられる。グリセロ
ールが特に適したヒドロキシ化合物である。
【0035】 反応混合物は、典型的には、アルデヒドの約80%−約98%が反応するまで
加熱される。反応は、アルデヒドの約98%が反応するまで、還流下、実施され
るが、長時間の加熱が必要とされ、アルデヒドの約80%−約90%が反応する
までのみ、加熱を継続することが好ましい。この時点で、反応混合物は、混合物
中の遊離のホルムアルデヒドが約1%未満となるまで、約50mmHgの圧力で
減圧下加熱される。好ましくは、反応は、遊離のホルムアルデヒドが混合物の約
0.1重量%未満となるまで、95℃で行われる。触媒は、所望される場合、減
圧加熱工程前に、反応混合物から沈殿させるのがよい。このためには、クエン酸
を使用することができる。改質されたフェノール性レゾールは、アルコキシ改質
されたフェノール性レゾール樹脂となるように“キャップする(capped)
”ことができる。キャッピングにおいて、ヒドロキシ基は、本開示の教示を受け
た当業者にとっては明らかであろうが、慣用的な方法によって、アルコキシ基へ
と転化される。
【0036】 パート2結合剤成分 典型的には、パート2結合剤成分は、有機溶剤および/または可塑剤溶液中の
高分子イソシアネートである。1つの好ましいパート2結合剤成分は、SIGM
A CURE 7515であり;Borden Chemical, Inc.
, Louisville, Kentuckyによって製造販売されている。
この結合剤成分は、粘度約29cps、固体含量約80%を有する。SIGMA CURE 7515は、典型的には、コールドボックスプロセスで使用される
。コールドボックスプロセスで有用なもう1つの好ましいパート2結合剤成分は
、SIGMA CURE PM25であり;これもまた、Borden Che
mical, Inc., Louisville, Kentuckyによっ
て製造販売されている。この結合剤成分は、粘度45cpsおよび固体含量約7
5%を有する。
【0037】 ノーベイクプロセスで有用な好ましいパート2結合剤成分は、SIGMA S
ET 6500であり;Borden Chemical, Inc., Lo
uisville, Kentuckyによって製造販売されている。この結合
剤成分は、粘度78cpsおよび固体含量約71%を有する。
【0038】 イソシアネート 本発明に従い結合剤において使用することのできるイソシアネート成分は、広
範に変化させることができ、ポリイソシアネート類を含む。本明細書で定義する
ように、ポリイソシアネートとしては、官能価2以上を有するようなイソシアネ
ート、例えば、ジイソシアネート、トリイソシアネート等が挙げられる。有用な
イソシアネートの例としては、有機ポリイソシアネート、例えば、トリレン−2
,4−ジイソシアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、および、これ
らの混合物、特に、市販入手可能なそれらの粗製の混合物が挙げられる。その他
の典型的なポリイソシアネートとしては、メチレン−ビス−(4−フェニルイソ
シアネート)、n−ヘキシルジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシ
アネート、シクロペンチレン−1,3−ジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、トリレン−2,4,6−トリイソシアネートおよびトリフェニル
メタン−4,4’,4’’−トリイソシアネートが挙げられる。より高級なイソ
シアネートは、(1)ジイソシアネートおよび(2)ポリオールまたはポリアミ
ン等の反応生成物によって提供される。また、イソチオシアネートおよびイソシ
アネートの混合物を使用することもできる。市販入手可能な多くの不純なまたは
粗製のポリイソシアネートも考えられる。ポリアリールポリイソシアネートが本
発明で使用するのに特に好ましい。好ましいポリイソシアネートは、結合剤が使
用される個々のシステムによって変化させうる。
【0039】 溶剤/可塑剤 上記考察したように、パート1結合剤成分およびパート2結合剤成分は、典型
的には、溶剤および/または可塑剤(以降、一般的に、溶剤と称す)に溶解させ
られる。溶剤は、望ましい粘度を有する成分溶剤混合物を生じ、鋳物凝集体のパ
ート1およびパート2結合剤成分による被覆を促進する。溶剤の合計量は、広範
に変化させることができるものの、本発明の組成物中に、パート1結合剤成分の
合計重量に基づき、概して、約5重量%−約70重量%の範囲で存在し、好まし
くは、約20重量%−約60重量%の範囲で存在する。パート2結合剤成分に関
しては、溶剤は、パート2結合剤成分の合計重量に基づき、概して、約1重量%
−約50重量%の範囲で存在し、好ましくは、約5重量%−約40重量%の範囲
で存在する。
【0040】 本発明の実施に使用される溶剤は、概して、炭化水素および極性有機溶剤、例
えば、有機エステルである。典型的には、パート1成分は、炭化水素と極性溶剤
との混合物を含有してもよいが、他方、典型的には、パート2成分は、炭化水素
溶剤を含有する。適した炭化水素溶剤の例としては、芳香族炭化水素、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン;高沸芳香族炭化水素混合物;
重質芳香族ナフサ等が挙げられる。ビフェニル化合物またはビフェニル化合物の
混合物は、使用する時、それ自体添加剤として、または、溶剤の一部または部分
についての代替物として使用される。好ましくは、ビフェニル代替物は、置換さ
れた低級アルキル(C1−C6)化合物の混合物である。好ましい組成物は、Ko
ch Chemical Company of Corpus Christ
i, Texによって、SURE−SOL 300として販売されている二−お
よび三置換を有する化合物の混合物を含み、これは、ジイソプロピルビフェニル
およびトリイソプロピルビフェニル化合物の混合物である。パラフィン系石油も
また使用することができ、多数の粘性淡色ないし黄色の慣用的な精製された鉱油
のいずれであってもよい。例えば、白色鉱油(white mineral o
ils)が本発明において使用される。パラフィン系石油は、フェノール性樹脂
成分、イソシアネート成分、または、両方の成分中にあってもよい。好ましいパ
ラフィン系石油は、SEMTOL 70であり、Witco Chemical
Co., New York, N.Y.によって製造されている。
【0041】 種々のエステル官能性溶剤が本発明の実施態様において有用である。有機モノ
エステル(長鎖エステル)、二塩基性酸エステルおよび/または脂肪酸エステル
ブレンドは、配合物の極性を高め、かくして、脂肪族パラフィン系石油をさらに
極性の配合物に配合することを促進する。長鎖エステル、例えば、グリセリルト
リオレエートは、また、本発明の実施態様において有用である。このようなエス
テルの“尾(tail)”は、非極性成分と相溶性であり、他方、エステルのエ
ステルの“頭部(head)”は、極性成分と相溶性である。長鎖エステルの使
用は、かくして、極性の均衡を可能とし、非極性成分のより極性なシステムへの
配合を促進する。
【0042】 パート1結合剤成分またはパート2結合剤成分のいずれかと組合せて溶剤が使
用されるが、パート1およびパート2の間の反応に、有意なほどには、かかわら
ないが、それらは、反応に悪影響を及ぼしかねない。かくして、ポリイソシアネ
ートとポリオールとの間の極性の差は、パート1成分およびパート2成分が相溶
性となる溶剤(およびついでに可塑剤)の選択を制限する。このような相溶性は
、結合剤組成物の完全な反応および硬化を達成するために必要である。
【0043】 カップリング剤および添加剤 砂に対する接着性および樹脂より製造される鋳型および中子の引っ張り強さを
改良するために、シランが一般的にフェノール性鋳物樹脂に添加される。パート
1またはパート2結合剤成分の重量に基づき、0.05重量%ほどの低い量が、
引っ張り強さにおける有意な改良を生ずることが見出された。シランの量を多く
すると、約0.6重量%以上の量まで強さにおけるより大きな改良を生じさせう
る。シランは、樹脂と凝集体との間の接着性を改良するのに十分な量使用される
。これらシランの典型的な使用レベルは、樹脂の重量に基づき、0.1−1.5
%である。有用なシランとしては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビス(トリ
メトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−トリメトキシシリルプロピル
−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライドおよび第2級アミノシランが
挙げられる。
【0044】 本発明の実施において、鋳物製造プロセスに通常使用される添加剤もまたサン
ドコーチング処理の間に組成物に添加することができる。このような添加剤とし
ては、例えば、酸化鉄、粘土、炭水化物、カリウムフルオロボレート、木粉等が
挙げられる。
【0045】 触 媒 先に記載したように、本発明の組成物は、コールドボックスプロセスおよびノ
ーベイクプロセスの両方によって硬化させることができる。組成物は、適当な触
媒により硬化される。パート1結合剤成分とパート2結合剤成分との間の反応を
触媒するのに適したいずれの触媒をも使用することができるが、コールドボック
スプロセスを使用する時には、使用される触媒は、概して、揮発性の触媒である
。他方、ノーベイクプロセスを使用する場合、概して、液体触媒が使用される。
さらに、使用されるプロセスにかかわらず、すなわち、コールドボックスプロセ
スまたはノーベイクプロセスにかかわらず、パート1結合剤成分とパート2結合
剤成分との反応の実質的な完了を生ずるのに少なくとも十分な触媒が使用される
【0046】 ノーベイクプロセスにおいて使用される液体アミン触媒および金属触媒は、パ
ート1および/またはパート2結合剤成分のいずれか中にあってもよいか、また
は、パート1およびパート2の混合物に添加してもよい。コールドボックスプロ
セスにおいては、第3級アミン触媒は、硬化が完了するまで、成形された物品を
通る不活性ガス流によって実施することにより使用される。
【0047】 コールドボックスプロセスにより本発明の組成物を硬化させる時に使用される
好ましい触媒の例は、揮発性塩基触媒、例えば、第3級アミンガスであり、これ
は、概して、不活性なキャリヤー、例えば、空気または二酸化炭素とともに、中
子または鋳型を通過させられる。本発明の実施に使用することのできる周囲温度
で迅速な硬化を生ずる揮発性第3級アミン触媒の例としては、トリメチルアミン
、トリエチルアミンおよびジメチルエチルアミン等が挙げられる。
【0048】 他方、ノーベイクプロセスにおいて本発明の組成物を使用する時、液体アミン
触媒が、概してかつ好ましくは、使用される。性質が塩基性である液体第3級ア
ミンの例としては、約4−約11の範囲のpKb値を有するものが挙げられる。
pKb値は、塩基の解離定数の負の対数であり、塩基性材料の塩基度の周知の尺
度である。その数が大きいほど、その塩基は弱い。この範囲内に入る塩基は、概
して、1個以上の窒素原子を含有する有機化合物である。このような材料のうち
、環構造に少なくとも1個の窒素原子を含有するヘテロ環化合物が好ましい。上
記範囲内のpKb値を有する塩基の具体的な例としては、4−アルキル−ピリジ
ン(ここで、アルキル基は、1−4個の炭素原子を有する。);イソキノリン;
アリールピリジン、例えば、フェニルピリジン、アクリジン、2−メトキシピリ
ジン、ピリダジン、3−クロロピリジンおよびキノリン;N−メチルイミダゾー
ル、N−ビニルイミダゾール;4,4’−ジピリジン、1−メチルベンズイミダ
ゾールおよび1,4−チアジンが挙げられる。適した好ましい触媒のさらなる例
としては、第3級アミン触媒、例えば、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリ
エチルアミン、トリベンジルアミン、N,N−ジメチル−、3−プロパンジアミ
ン、N,N−ジメチルエタノールアミンおよびトリエタノールアミンが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。種々の金属有機化合物もまた触媒とし
て単独で、または、先に記載した触媒との組合せにおいて使用することができる
。添加される触媒材料として使用することのできる有用な金属有機化合物の例は
、コバルトナフテネート、コバルトオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、第
1錫オクトエートおよび鉛ナフテネート等である。組合せにおいて使用する時、
このような触媒材料、すなわち、金属有機化合物およびアミン触媒は、相互にあ
らゆる量比で使用することができる。
【0049】 さらに、ノーベイクプロセスにおいて本発明の組成物を使用する時、アミン触
媒は、所望とあらば、適当な溶剤、例えば、上記のような炭化水素溶剤に溶解さ
せることができることがさらに理解されるであろう。液体アミン触媒は、概して
、本発明に従う組成物中に存在するパート1結合剤成分の重量に基づき、約0.
5重量%−約15重量%の範囲で使用される。
【0050】 ノーベイクプロセスにおいて本発明の結合剤組成物を使用する時、硬化時間は
、添加される触媒の量を変えることによって調節されうる。概して、触媒の量が
多くなると、硬化時間は短くなる。
【0051】 本発明の結合剤の硬化は、概して、組成物を熱に賦す必要なく周囲温度で生ず
る。しかし、通常の鋳物実施においては、砂の温度を上昇させて反応を加速させ
、温度を調節するために、砂の予熱が使用されることが多く、かくして、毎日基
準で実質的に均一な操作温度を生ずる。砂は、典型的には、約30°Fから12
0°Fの高さまで、好ましくは、約75°F−100°Fまで予熱される。しか
し、このような予熱は、本発明の実施を行うのに重要ではなく、また、必要でも
ない。
【0052】 凝集体 鋳物工業で一般に使用される凝集体材料としては、珪砂、建築用凝集体、石英
、クロマイトサンド(chromite sand)、ジルコンサンド(zir
con sand)、オリビンサンド(olivine sand)等が挙げら
れる。再生砂、すなわち、フェノール性ウレタン結合剤と先に結合させた砂もま
た使用することができる。
【0053】 Badger Mining Corporation, Berlin,
Wisconsinから入手可能な製品名称F−5574の下に販売されている
砂が本発明の実施態様の中子および鋳型を製造するのに有用である。同様に、W
edron Silica, a division of Fairmoun
t Minerals, Wedron, Illinoisから入手可能な製
品名称Wedron 530の下に販売されている砂もまた有用である。Nug
ent Sand Company, Muskegon, Michigan
から入手可能な製品名称Nugent 480の下に販売されている砂もまた使
用することができる。当分野で公知のように、砂のタイプは、結合された凝集体
の強度発現に悪影響を及ぼすであろう。
【0054】 鋳物用中子および鋳型 概して、本発明の実施態様に従う鋳物用中子および鋳型を製造するための方法
は、凝集体材料にパート1結合剤成分およびパート2結合剤成分の少なくとも結
合量を添加する工程を含む。フルオライドを有する酸と、ケイ素またはホウ素化
合物との混合物を、凝集体材料に添加することができる。好ましくは、本発明に
従い鋳物用中子および鋳型を製造するための方法は、凝集体材料に上記したフッ
化水素酸および無機ケイ素化合物の混合物を含有する改質パート1結合剤成分の
少なくとも結合量を添加する工程を含む。あるいは、フッ化水素酸およびホウ酸
の混合物を含有する改質パート1結合剤成分が好ましい。
【0055】 概して、本発明に従い鋳物用中子および鋳型を製造するための方法は、凝集体
材料にパート1およびパート2結合剤成分の少なくとも結合量を添加する工程を
含む。好ましくは、本発明に従う鋳物用中子および鋳型を製造するための方法は
、凝集体材料に本発明の改質パート1結合剤成分の少なくとも結合量を添加する
工程を含む。パート2結合剤成分を添加し、凝集体材料をパート1およびパート
2結合剤成分で均一に被覆するまで混合を継続する。ノーベイクプロセスにおい
ては、成分間の反応を触媒するために十分な量の触媒を添加する。添加物は、例
えば、適当な箱型またはパターン内で添加物を分配することによって手際よく処
理される。コールドボックスプロセスにおいては、成分間の反応を触媒するため
に十分な量の触媒が未硬化の中子または鋳型に加えられる。添加物は硬化させて
造形された製品を形成させる。
【0056】 気体状の触媒を使用し、この場合、造形後、添加物に触媒を通過させる以外は
、成分を凝集体材料と混合する順序は重要ではない。他方、ノーベイクプロセス
の場合には、成分間の早期反応が生じないように、組成物の最後の成分として触
媒を添加することが好ましい。成分は、適当な混合装置、例えば、マラー、連続
ミキサー、リボンブレンダー等内で、凝集体材料と、同時または逐次混合させる
ことができ、その間、凝集体材料の均一な被覆を確実にするために添加物を連続
攪拌する。実際、パート1結合剤成分のフェノール性レゾールは、別個に貯蔵す
ることができ、その使用直前に溶剤と混合することができるか、または、望まし
い場合には、溶剤と混合され、まさに使用するまで貯蔵することができる。これ
は、また、パート2結合剤成分のポリイソシアネートでも真である。実際、パー
ト1およびパート2結合剤成分は、それらの間の早期反応を防止するために、使
用直前まで相互に接触させる必要がない。
【0057】 コールドボックスプロセスに従い添加物を硬化させる時、所望どおりに造形し
た後、添加物は、上記したように気体状の触媒でガス抜きに賦される。十分な気
体状の触媒が造形された添加物を通過すると、成分間の実質的な反応の完了を生
ずる。気体状の触媒の流速は、当然のことながら、造形された添加物の寸法およ
びその中の結合剤の量に依存する。
【0058】 しかし、対照的に、ノーベイクプロセスに従い添加物を硬化させる時、触媒は
、概して、液体形で、パート1結合剤とともに、凝集体材料に添加される。つい
で、添加物は、造形され、成分間の反応が実質的に完了するまで単に硬化させ、
かくして、造形された製品、例えば、鋳物用中子または鋳型を形成する。他方、
液体触媒は、また、凝集体材料の成分による被覆前に、パート1結合剤成分に添
加してもよい。
【0059】 結合剤の量は、結合剤の硬化の際に耐火物を結合させるのに十分な広い範囲に
わたって変化させることができる。概して、このような量は、凝集体の重量に基
づき、約0.4−約6重量%の結合剤であり、好ましくは、凝集体の約0.5重
量%−3.0重量%である。本発明の結合剤組成物は、結合剤成分を多種多様な
凝集体材料に添加させることによって使用することができる。かく使用される時
、結合剤および凝集体材料の量は、広範に変化させることができ、重要ではない
。他方、結合剤組成物の少なくとも結合量は、砂粒子の全てが実質的に完全かつ
均一に被覆され、砂と結合剤の均一な添加物を生ずるだけ存在する必要がある。
かくして、添加物が所望どおりに便宜的に造形されて硬化される時、実質的に全
体的に硬化された強くて、均一な造形物品が提供され、かくして、造形された物
品、例えば、かく製造された砂型または中子を取り扱う間の破損およびそりを最
小とする。
【0060】 本発明の試験実施態様において、上記のようにして製造された中子の引っ張り
強さは、Thwing−Albert Tensile Tester(Phi
ladelphia, Pa)を使用して測定した。この装置は、“ドッグボー
ン形状の(dog−bone shaped)”試験中子の端部を収容するジョ
ーからなる。ついで、ジョーのような試験中子の各端部に負荷を加えると、相互
に遠ざかるように移動する。試験中子が破壊されるまで、加える負荷を増大させ
る。この時点での負荷は、引っ張り強さと称され、それは、psi(ポンドパー
平方インチ)の単位を有する。
【0061】 本発明およびその好ましい実施態様の長所は、本発明の実施を示す以下の実施
例によってさらに十分に立証されるであろう。これらの実施例および明細書全体
を通して、部およびパーセンテージは、特に断らない限り、重量部および重量%
であり、温度は、摂氏である。
【0062】 試験中子−コールドボックス実施例 以下の方法によって試験中子を製造した:約2.5kgの量の洗浄し、乾燥さ
せた凝集体材料にある量の本発明のパート1結合剤成分または改質されたパート
1結合剤成分を添加し、Hobart Kichen Aid Mixer内で
約1分間混合物を攪拌した。次に、混合物にパート2結合剤成分を添加し、つい
で、これをもう2分間さらに混合した。ついで、この混合物を使用して、実験室
コアブロワー(core blower)を使用する標準コアボックス内で標準
American Foundrymen Society’s 1−インチド
ッグボーン(dog bone)引っ張り標品を形成した。気体状のトリエチル
アミン触媒を使用して室温で中子を硬化させ、混合した後、種々の時間間隔で試
料を破壊した。試験するまで、周囲温度で、開放実験質環境内に中子を貯蔵する
か、または、上記したように、個々の湿度を生ずる湿潤チャンバ内に中子を貯蔵
した。上記したようにして、引っ張り強さを測定した。3つの引っ張り強さ測定
値についての平均値を典型的に記録した。対照については、5つの別個の砂試験
の平均結果を記録する。引っ張り強さ結果についての以下の表に列挙した時間は
、試験時における中子熟成を称す。
【0063】 コールドボックス結合剤の試験において、引っ張り強さの発現は、中子熟成の
関数として、および、砂混合熟成の関数として測定した。この後者の試験は、ベ
ンチ寿命試験と称す。ベンチ寿命試験において、砂/結合剤の混合物の部分は、
周囲条件下で熟成させることが可能である。混合物が製造された後周期的な感覚
で、砂/結合剤混合物の一部は、引っ張り強さ試験用の中子を製造するために使
用される。硬化させた中子の引っ張り強さの若干の低下は、砂/結合剤混合物の
熟成の関数として生ずるであろうことが典型的である。
【0064】 試験中子−ノーベイク実施例 以下の方法によって試験中子を製造した:約2.5kgの量の洗浄し、乾燥さ
せた凝集体材料にある量の本発明のパート1結合剤成分または改質されたパート
1結合剤成分のいずれか、パート2結合剤成分および液体アミン触媒を添加した
。この混合物をHobart Kichen Aid Mixer内で約1分間
攪拌し、ついで、直ちに使用し、Dietert 696箱型内で、標準Ame
rican Foundrymen Society’s 1−インチドッグボ
ーン(dog bone)引っ張り標品を形成した。液体アミン触媒を使用して
、中子を室温で硬化させ、混合した後、種々の時間間隔で試料を破壊した。試験
するまで、周囲温度で、開放実験質環境内に中子を貯蔵するか、または、上記し
たように、個々の湿度を生ずる湿潤チャンバ内に中子を貯蔵した。上記したよう
にして、引っ張り強さを測定した。3つの引っ張り強さ測定値についての平均値
を典型的に記録した。引っ張り強さ結果についての以下の表に列挙した時間は、
試験時における中子熟成を称す。
【0065】 コールドボックスおよびノーベイク試験の両方に使用した湿潤チャンバは、当
分野公知の典型的なタイプのチャンバである。ガラスチャンバ、概して、ガラス
デシケータが湿潤チャンバとして使用される。水または水とグリセロールとの溶
液がガラスチャンバ内に比較的一定な湿潤環境を生じさせるために使用される。
【0066】 実施例 1−フッ化水素酸およびシリカゲルをコールドボックス結合剤に添加 することの効果 この実施例においては、可変量のフッ化水素酸およびシリカゲルの両方を添加
することの湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびシ
リカゲルを使用しない結合剤を含んでいた。これらの試験については、Aldr
ich Chemical Company, Milwaukee, Wis
consinから入手可能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使用した。使
用したシリカゲルは、Fischer Scientific Company
, Hanover Park, Illinoisから入手可能な等級63の
シリカゲルであった。それらの使用で気をつけることは、フルオライドを有する
酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合して、対照パート1結合
剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成することである。使用した
凝集体は、Wedron 530であった。使用した結合剤の合計は、砂の重量
に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パート2結合剤成分の比は
、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA CURE 712
1であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE 7515であった。
パート1成分およびパート2成分とも少量の有機シランを含有していた。
【0067】
【表1】
【0068】 表1のデータは、107%ほどもの湿潤抵抗性における予想だにしえなかった
改良を示す。表1に記載したように、本発明の原理に従い製造した中子;および
対照は、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤チャンバ内に2時間また
は24時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ張り強さを測定した。
【0069】 実施例 2−フッ化水素酸およびシリカゲルをコールドボックス結合剤に添加 することの効果 この実施例においては、上記実施例1におけるように、種々の量のフッ化水素
酸およびシリカゲルの両方を添加することの湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した
。対照は、フッ化水素酸およびシリカゲルを全く使用せず、結合剤を含んでいた
。これらの試験に対し、Aldrich Chemical Company,
Milwaukee, Wisconsinから入手可能なフッ化水素酸の4
8%w/w水溶液を使用した。使用したシリカゲルは、Aldrich Che
mical Company, Milwaukee, Wisconsinか
ら入手可能なカタログno.28859−4であった。これらを使用する時に気
をつけることは、フルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結
合剤成分と混合して、対照パート1結合剤成分の粘度と類似した粘度を有する液
体混合物を形成することである。使用した凝集体は、Wedron 530であ
った。使用した結合剤の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パート
1結合剤成分対パート2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合
剤成分は、SIGMA CURE 7121であり、パート2結合剤成分は、S
IGMA CURE 7515であった。パート1成分およびパート2成分の両
方とも少量の有機シランを含有していた。
【0070】
【表2】
【0071】 表2のデータは、100%ほどもの湿潤抵抗性において予想だにされなかった
改良を示す。上記表1と比較することにより、表2のデータは、また、フッ化水
素酸およびシリカゲルの量が少ないほど、湿潤抵抗性における劇的な増大を生ず
るのに有効であることを示す。表1および表2のデータは、また、種々の等級の
シリカゲルが等しく湿潤抵抗性におけるこれらの改良を生ずるのに有効であるこ
とを示す。上記したように、本発明の原理に従い製造した中子;および、対照は
、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤チャンバ内に2時間または24
時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ張り強さを測定した。
【0072】 実施例 3−フッ化水素酸およびシリカゲルをコールドボックス結合剤に添加 することの効果 この実施例においては、少なくかつ種々の量のシリカゲルをフッ化水素酸と組
合せて添加することの湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素
酸およびシリカゲルを全く使用せず、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し
、Aldrich Chemical Company, Milwaukee
, Wisconsinから入手可能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使
用した。使用したシリカゲルは、Aldrich Chemical Comp
any, Milwaukee,Wisconsinから入手可能なカタログn
o.28859−4のシリカゲルであった。これらの使用で気をつけることは、
フルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合し
て、対照パート1結合剤成分の粘度と類似した粘度を有する液体混合物を形成す
ることである。使用した凝集体は、Wedron 530であった。使用した結
合剤の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パ
ート2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIG
MA CURE 7121であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CUR
E 7515であった。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機
シランを含有していた。
【0073】
【表3】
【0074】 表3のデータは、112%ほどもの大きい湿潤抵抗性における予想だにされな
かった改良を示す。上記表1および表2と比較することにより、表3のデータは
、また、非常に少量のシリカゲルを、フルオライドを有する酸とともに使用した
時、湿潤抵抗性における劇的な増大を生ずるのに有効である。
【0075】 実施例 4−種々のケイ素源の効果 この実施例においては、種々の源からのケイ素を添加することの湿潤抵抗性に
及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびシリカゲルを全く使用せず
、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、Aldrich Chemica
l Company, Milwaukee, Wisconsinから入手可
能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使用した。記載した場合には、Hic
kman, Williams and Companyから入手可能なフェロ
シリコンを使用した。記載した場合には、Aldrich Chemical
Company, Milwaukee, Wisconsinから入手可能な
鉄シリシドを使用した。記載した場合には、タルク(含水のマグネシウムシリケ
ート)およびカルシウムシリケートを使用したが、これらは、両方とも、Ald
rich Chemical Company, Milwaukee, Wi
sconsinから入手可能である。記載した場合には、Borden Che
mical Company, Louisville, Kentuckyか
ら入手可能なVEINGUARDを使用した。これらの使用で気をつけることは
、フルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合
して、対照パート1結合剤成分の粘度と類似した粘度を有する液体混合物を形成
することである。使用した凝集体は、Wedron 530であった。使用した
結合剤の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対
パート2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SI
GMA CURE 7121であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CU
RE 7515であった。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有
機シランを含有していた。
【0076】
【表4】
【0077】 表4のデータは、84%ほどもの湿潤抵抗性における予想だにしえなかった改
良を示す。上記表1、表2および表3を比較することにより、表4のデータは、
また、種々のケイ素源が、フルオライドを有する酸とともに使用した時、湿潤抵
抗性における増大を生ずるのに有効であることを示す。上記したように、中子は
、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤チャンバ内に2時間または24
時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ張り強さを測定した。
【0078】 実施例 5−種々のケイ素源の効果についてのさらなる実施例 この実施例においては、種々の源からのケイ素を添加することの湿潤抵抗性に
及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびシリカゲルを全く使用せず
、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、Aldrich Chemica
l Company, Milwaukee, Wisconsinから入手可
能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使用した。使用したシリカゲルは、F
ischer Scientific Company, Hanover P
ark, Illinoisから入手可能な等級63シリカゲル;または、Al
drich Chemical Companyから入手可能なカタログno.
28859−4シリカゲル(“シリカゲル等級60”)のいずれかであった。記
載した場合、Crosfield Corporation, Warring
ton, United Kingdomから入手可能なALUSIL(ナトリ
ウムアルミノシリケート)を使用した。記載した場合、Akzo Nobel
Marietta, Georgiaから商標名NYACOL 9950の下に
入手可能なコロイド状シリカを使用した。記載した場合には、OxyChem
Corporation, Dallas, Texasから“液体等級40”
としてのナトリウムシリケートを使用した。それらの使用で気をつけることは、
フルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合し
て、対照パート1結合剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成する
ことである。使用した凝集体は、Wedron 530であった。使用した結合
剤の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パー
ト2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGM
A CURE 7121であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE
7515であった。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シ
ランを含有していた。
【0079】
【表5】
【0080】 表5のデータは、122%ほどもの湿潤抵抗性における予想だにしえなかった
改良を示す。上記表1〜表4と比較することにより、表5のデータは、また、種
々のケイ素源が湿潤抵抗性における増大を生ずるのに有効であることを示す。上
記したように、中子は、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤チャンバ
内に2時間または24時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ張り強さ
を測定した。表1〜表3に前以てセットした結果と一致して、本発明が、また、
ベンチ寿命(bench life)の改良を生ずることが表5のデータにより
見てとることができる。
【0081】 実施例 6−種々のケイ素源の効果についてのさらなる実施例 この実施例においては、種々の源からのケイ素を添加することの湿潤抵抗性に
及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびシリカゲルを全く使用せず
、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、Aldrich Chemica
l Company, Milwaukee, Wisconsinから入手可
能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使用した。使用したシリカゲルは、A
ldrich ChemicalCompanyから入手可能なカタログno.
28859−4シリカゲル(“シリカゲル等級60”)であった。記載した場合
には、すりソーダガラスまたはフュームドシリカを使用した。これら材料は、概
して、当分野公知として入手可能である。それらの使用で気をつけることは、フ
ルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合して
、対照パート1結合剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成するこ
とである。使用した凝集体は、Wedron 530であった。使用した結合剤
の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パート
2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA
CURE PM14であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE
PM25であった。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シラ
ンを含有していた。
【0082】
【表6】
【0083】 表6のデータは、195%ほどもの大きい湿潤抵抗性における予想だにしえな
かった改良を示す。表6のデータは、また、種々のケイ素源が湿潤抵抗性におけ
る増大を生ずるのに有効であることを示す。上記したように、本発明の原理に従
い製造した中子;および対照は、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤
チャンバ内に2時間または24時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ
張り強さを測定した。
【0084】 実施例 7−フルオロケイ酸またはフルオロホウ酸を添加することの効果 この実施例においては、フッ化水素酸の代わりに、フルオロケイ酸またはフル
オロホウ酸を添加することの湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ
化水素酸および無機ケイ素化合物を全く使用せず、結合剤を含んでいた。これら
の試験に対して、フルオロケイ酸の20−25%w/w水溶液またはフルオロホ
ウ酸の48%w/w水溶液を使用したが、これらは、両方とも、Aldrich
Chemical Company, Milwaukee, Wiscon
sinから入手可能である。シリカゲルは、また、Aldrich Chemi
cal Companyからカタログno.28859−4として入手可能であ
り、それを使用した。それらの使用で気をつけることは、フルオライドを有する
酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合して、対照パート1結合
剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成することである。使用した
凝集体は、Wedron 530であった。使用した結合剤の合計は、砂の重量
に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パート2結合剤成分の比は
、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA CURE 712
1であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE 7515であった。
パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シランを含有していた。
【0085】
【表7】
【0086】 表7のデータは、驚くべきことに、フルオロケイ酸またはフルオロホウ酸がシ
リカゲルと組合わさって、79%ほどもの大きい湿潤抵抗性における予想だにし
えなかった改良を生ずることを示す。上記したように、本発明の原理に従い製造
した中子;および対照は、100%の相対湿度を有する環境を生ずる湿潤チャン
バ内に2時間または24時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子の引っ張り強
さを測定した。
【0087】 実施例 8−種々の混合方法の効果 この実施例においては、結合剤および凝集体の混合物を製造するのに使用され
る種々の成分にフッ化水素酸およびシリカゲルを添加することの湿潤抵抗性に及
ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびケイ素を有する化合物を全く
使用せず、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、Aldrich Che
mical Company, Milwaukee, Wisconsinか
ら入手可能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を使用した。使用したシリカゲ
ルは、Aldrich Chemical Companyから入手可能なカタ
ログno.28859−4であった。特に断らない限り、フルオライドを有する
酸および無機ケイ素化合物は、パート1結合剤成分と混合して、対照パート1結
合剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成した。使用した凝集体は
、Wedron 530であった。使用した結合剤の合計は、砂の重量に基づき
、1.0%であった。パート1結合剤成分対パート2結合剤成分の比は、55:
45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA CURE 7121であり
、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE 7515であった。パート1
成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シランを含有していた。
【0088】 フッ化水素酸およびシリカゲルは、以下の方法に従い添加した。これら試験の
目的は、本発明の添加剤の添加点が引っ張り強さの改良で生ずる結果として決定
することであった。
【0089】
【表8】
【0090】
【表9】
【0091】 表9のデータは、本発明の添加剤をパート1結合剤成分と組合せると、個々に
またはプレミックス中で添加剤と最初に反応させた後、湿潤抵抗性における予想
だにしえなかった改良を生ずることを示す。表1に記載したように、本発明の原
理に従い製造した中子;および対照は、100%の相対湿度を有する環境を生ず
る湿潤チャンバ内に2時間または24時間貯蔵した。これら時間の最後に、中子
の引っ張り強さを測定した。
【0092】 実施例 9−非ケイ素添加剤を添加することの効果 この実施例においては、無機ケイ素化合物の代わりにホウ酸を添加することの
湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびホウ酸を全く
使用せず、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、フッ化水素酸の48%w
/w水溶液を使用した。市販等級のホウ酸を使用した。この材料は、概して、当
分野公知として入手可能である。これらの使用で気をつけることは、フルオライ
ドを有する酸およびホウ素化合物をパート1結合剤成分と混合して、対照パート
1結合剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成することである。使
用した凝集体は、Wedron 530であった。使用した結合剤の合計は、砂
の重量に基づき、1.0%であった。パート1結合剤成分対パート2結合剤成分
の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA CURE
7121であり、パート2結合剤成分は、SIGMA CURE 7515であ
った。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シランを含有して
いた。
【0093】
【表10】
【0094】 表10のデータは、驚くべきことに、ホウ酸の使用が、84%ほどもの大きい
予想だにしえなかった湿潤抵抗性の改良を生ずることを示す。上記したように、
本発明の原理に従い製造した中子;および対照は、100%の相対湿度を有する
環境を生ずる湿潤チャンバ内に2時間または24時間貯蔵した。これら時間の最
後に、中子の引っ張り強さを測定した。
【0095】 実施例 10−シランの本発明の実施態様に及ぼす効果 この実施例においては、本発明の組合せにシランを添加することの湿潤抵抗性
に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸およびシリカゲルを全く使用せ
ず、0.4%のシランを使用し、結合剤を含んでいた。これら試験のために、フ
ッ化水素酸およびシリカゲルは、各々、上記したようにして使用した。2種の市
販入手可能な有機シランを使用した。これら有機シランは、それぞれ、商標名A
−187およびA−1160の下に、販売されており、Witco Corpo
ration, Friendly, West Virginiaから入手可
能である。列挙した試験結果は、5つの砂試験結果の平均である。これらの使用
で気をつけることは、フルオライドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート
1結合剤成分と混合して、対照パート1結合剤成分の粘度と同等の粘度を有する
液体混合物を形成することである。使用した凝集体は、Wedron 530で
あった。使用した結合剤の合計は、砂の重量に基づき、1.0%であった。パー
ト1結合剤成分対パート2結合剤成分の比は、55:45であった。パート1結
合剤成分は、SIGMA CURE 7121であり、パート2結合剤成分は、
SIGMA CURE 7515であった。特に断らない限り、パート1成分お
よびパート2成分の両方とも少量の有機シランを含有していた。
【0096】
【表11】
【0097】 表11のデータは、有機シラン、フッ化水素酸およびシリカゲルの組合せによ
る驚くべき相乗効果を示す。先の実施例の対象と比較することにより、フッ化水
素酸およびシリカゲルの組合せが有機シランと組合せて使用する時に、湿潤抵抗
性における最大の改良を生ずることが明らかである。この効果は、フッ化水素酸
/シリカゲルの組合せまたは有機シラン単独を使用する効果よりも大きい。
【0098】 実施例 11−フッ化水素酸およびシリカゲルをノーベイク結合剤に添加する ことの効果 この実施例においては、フッ化水素酸およびシリカゲルを添加することのノー
ベイク結合剤の湿潤抵抗性に及ぼす効果を測定した。対照は、フッ化水素酸を使
用せず、シリカゲルを使用し、結合剤を含んでいた。これらの試験に対し、Al
drich Chemical Company, Milwaukee, W
isconsinから入手可能なフッ化水素酸の48%w/w水溶液を0.3%
で使用した。使用したシリカゲルは、カタログno.28859−4シリカゲル
であり、これもまたAldrich Chemical Companyから入
手可能であり、0.2%であった。それらの使用で気をつけることは、フルオラ
イドを有する酸および無機ケイ素化合物をパート1結合剤成分と混合して、対照
パート1結合剤成分の粘度と同等の粘度を有する液体混合物を形成することであ
る。使用した凝集体は、Nugent 480砂であった。使用した結合剤の合
計は、砂の重量に基づき、1.5%であった。パート1結合剤成分対パート2結
合剤成分の比は、55:45であった。パート1結合剤成分は、SIGMA S
ET 6100であり、パート2結合剤成分は、SIGMA SET 6500
であった。パート1成分およびパート2成分の両方とも少量の有機シランを含有
していた。液体アミン触媒は、SIGMA SET 6720であり、これは、
芳香族溶剤中、フェニルプロピルピリジン20%w/wであり、結合剤の合計重
量に基づき、2.25%添加した。
【0099】
【表12】
【0100】 表12のデータは、フッ化水素酸およびシリカゲルをノーベイク結合剤に加え
る時、ドッグボーン(dog bones)の引っ張り強さにおいて約49%の
改良を示す。
【0101】 上記表1〜表7および表9〜表12で与えた結果を見なおすと、また、本発明
の数種のさらなる利点が立証される。本発明の結合剤中にフルオライドを有する
酸と、ケイ素またはホウ素化合物の組合せを使用しても、硬化される中子および
鋳型のその他の強さのパラメータに悪影響を及ぼさない。事実、本発明の原理に
従い製造した中子の24時間引っ張り強さは、対照中子の対応する強さよりも大
きくすることができる。また、ベンチ寿命は、同様の改良を示す。したがって、
本発明は、鋳物用中子および鋳型に対する湿潤抵抗性の改良を、このような中子
および鋳型のその他の重要な性質を犠牲にすることなく生ずる。
【0102】 本発明に従い、鋳物中子と鋳型とを結合するのに有用な改良されたフェノール
性ウレタン結合剤組成物が提供された。また、本発明に従い、このような結合剤
組成物を使用して製造されるフェノール性ウレタン樹脂と鋳物用中子と鋳型の強
さおよび湿潤抵抗性を改良するための方法が提供された。さらに、本発明に従い
、レゾール、酸フルオライドおよび二酸化ケイ素の反応生成物に係る組成物が提
供される。なおさらに、本発明に従えば、酸フルオライドおよび二酸化ケイ素の
反応生成物に係る組成物も提供される。本発明を特異な実施態様および多くの変
形例で記載したので、変更および変形は、前述の説明に照らして、当業者であれ
ば明らかであろう。したがって、特許請求の範囲の精神および範囲内に記載した
全てのこのような変形例、変更および変形を包含することを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レイター,ロバート・エイ アメリカ合衆国イリノイ州60517,ウッド リッジ,チェルシー・レーン 8401 (72)発明者 ティーター,ブライアン・ケイ アメリカ合衆国イリノイ州60402,バーウ ェイン,サウス・クラレンス・アベニュー 1916 (72)発明者 ツェ,クウォク−トュエン アメリカ合衆国イリノイ州60402,バーウ ェイン,リッジレーン・アベニュー 1531 (72)発明者 ザレツキー,レオニド・エス アメリカ合衆国イリノイ州60644,シカゴ, サウス・メイソン・アベニュー 1151 Fターム(参考) 4E092 AA04 AA18 AA34 AA46 BA04

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランとと
    もに使用されるパート1フェノール性ウレタン結合剤成分であり、そのパート1
    フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素の無機酸化物; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  2. 【請求項2】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、かつ
    、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約2
    %の範囲の量存在する、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤
    成分。
  3. 【請求項3】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、かつ
    、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約0
    .8%の範囲の量存在する、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレタン結
    合剤成分。
  4. 【請求項4】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、パート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の範
    囲の量存在する、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  5. 【請求項5】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、パート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.02%−約0.5%
    の範囲の量存在する、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成
    分。
  6. 【請求項6】 ケイ素の無機酸化物が、シリカ粉末、シリカゲル、コロイド
    状シリカ、フュームドシリカ、すりソーダガラス、ナトリウムシリケート、カリ
    ウムシリケート、カルシウムシリケート、マグネシウムシリケート、ナトリウム
    アルミノシリケートおよびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項1
    に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  7. 【請求項7】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項1に
    記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  8. 【請求項8】 フルオライドを有する酸が、フルオロケイ酸およびフルオロ
    ホウ酸からなる群より選択される、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレ
    タン結合剤成分。
  9. 【請求項9】 有機シラン化合物が、パート1フェノール性ウレタン結合剤
    成分と混合される、請求項1に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分
  10. 【請求項10】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用されるパート1フェノール性ウレタン結合剤成分であり、そのパート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  11. 【請求項11】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約
    2%の範囲の量存在する、請求項10に記載のパート1フェノール性ウレタン結
    合剤成分。
  12. 【請求項12】 ケイ素が、ケイ素として計算し、かつ、パート1フェノー
    ル性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の量存在
    する、請求項10に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  13. 【請求項13】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項1
    0に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  14. 【請求項14】 有機シラン化合物が、パート1フェノール性ウレタン結合
    剤成分と混合される、請求項10に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤
    成分。
  15. 【請求項15】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用されるパート1フェノール性ウレタン結合剤成分であり、そのパート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素を有する無機質; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  16. 【請求項16】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤の重量に基づき、約0.1%−約2%
    の範囲の量存在する、請求項15に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤
    成分。
  17. 【請求項17】 ケイ素を有する無機質が、ケイ素として計算し、かつ、パ
    ート1フェノール性ウレタン結合剤の重量に基づき、約0.01%−約1%の範
    囲の量存在する、請求項15に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分
  18. 【請求項18】 ケイ素を有する無機質が、フェロシリコン、鉄シリシドお
    よびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項15に記載のパート1フ
    ェノール性ウレタン結合剤成分。
  19. 【請求項19】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項1
    5に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  20. 【請求項20】 有機シラン化合物が、パート1フェノール性ウレタン結合
    剤成分と混合される、請求項15に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤
    成分。
  21. 【請求項21】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用されるパート1フェノール性ウレタン結合剤成分であり、そのパート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ホウ素化合物; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  22. 【請求項22】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約
    2%の範囲の量存在する、請求項21に記載のパート1フェノール性ウレタン結
    合剤成分。
  23. 【請求項23】 ホウ素化合物が、ホウ素として計算し、かつ、パート1フ
    ェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の
    量存在する、請求項21に記載のパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  24. 【請求項24】 ホウ素化合物がホウ酸である、請求項21に記載のパート
    1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  25. 【請求項25】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項2
    1に記載のフェノール性ウレタン結合剤成分。
  26. 【請求項26】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用される生成物であるプロセス製造物であり、そのプロセスが、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素の無機酸化物; を混合し、反応させる工程を含む製造物。
  27. 【請求項27】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、製造物の重量に基づき、約0.1%−約2%の範囲の量存在する、請求項2
    6に記載の製造物。
  28. 【請求項28】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、製造物の重量に基づき、約0.1%−約0.8%の範囲の量存在する、請求
    項26に記載の製造物。
  29. 【請求項29】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、製造
    物の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の量存在する、請求項26に記
    載の製造物。
  30. 【請求項30】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、パー
    ト1製造物の重量に基づき、約0.02%−約0.5%の範囲の量存在する、請
    求項26に記載の製造物。
  31. 【請求項31】 ケイ素の無機酸化物が、シリカ粉末、シリカゲル、コロイ
    ド状シリカ、フュームドシリカ、すりソーダガラス、ナトリウムシリケート、カ
    リウムシリケート、カルシウムシリケート、マグネシウムシリケート、ナトリウ
    ムアルミノシリケートおよびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項
    26に記載の製造物。
  32. 【請求項32】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項2
    6に記載の製造物。
  33. 【請求項33】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用される生成物であるプロセス製造物であり、そのプロセスが、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ホウ素化合物; を混合し、反応させる工程を含む製造物。
  34. 【請求項34】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1製造物の重量に基づき、約0.1%−約2%の範囲の量存在する、
    請求項33に記載の製造物。
  35. 【請求項35】 ホウ素化合物が、ホウ素として計算し、かつ、パート1製
    造物の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の量存在する、請求項33に
    記載の製造物。
  36. 【請求項36】 ホウ素化合物がホウ酸である、請求項33に記載の製造物
  37. 【請求項37】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項3
    3に記載の製造物。
  38. 【請求項38】 フェノール性ウレタン結合剤の湿潤抵抗性を改良するため
    の添加剤であり、その添加剤が、 フルオライドを有する酸;および、 ケイ素の無機酸化物; を混合し、反応させる工程の製造物を含む添加剤。
  39. 【請求項39】 フルオライドを有する酸とケイ素の無機酸化物とが、重量
    比約20:1〜約1:20で存在し; フルオライドを有する酸の重量が、フッ水素として計算され; ケイ素の無機酸化物の重量が、ケイ素として計算される、請求項38に記載の
    添加剤。
  40. 【請求項40】 ケイ素の無機酸化物が、シリカ粉末、シリカゲル、コロイ
    ド状シリカ、フュームドシリカ、すりソーダガラス、ナトリウムシリケート、カ
    リウムシリケート、カルシウムシリケート、マグネシウムシリケート、ナトリウ
    ムアルミノシリケートおよびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項
    38に記載の添加剤。
  41. 【請求項41】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項3
    8に記載の添加剤。
  42. 【請求項42】 フェノール性ウレタン結合剤の湿潤抵抗性を改良するため
    の添加剤であり、その添加剤が、 フルオライドを有する酸;および、 ホウ素化合物; を混合し、反応させる工程の製造物を含む添加剤。
  43. 【請求項43】 フルオライドを有する酸とホウ素化合物とが、重量比約2
    0:1〜約1:20で存在し; フルオライドを有する酸の重量が、フッ化水素として計算され; ホウ素化合物の重量が、ホウ素として計算される、請求項42に記載の添加剤
  44. 【請求項44】 ホウ素化合物がホウ酸である、請求項42に記載の添加剤
  45. 【請求項45】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項4
    2に記載の添加剤。
  46. 【請求項46】 湿潤抵抗性を改良し、かつ、パート2フェノール性ウレタ
    ン結合剤成分と有機シランとともに使用されるパート1フェノール性ウレタン結
    合剤成分であり、そのパート1フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール;および、 請求項42の添加剤の有効量; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  47. 【請求項47】 湿潤抵抗性を改良し、かつ、パート2フェノール性ウレタ
    ン結合剤成分と有機シランとともに使用されるパート1フェノール性ウレタン結
    合剤成分であり、そのパート1フェノール性ウレタン結合剤成分が、 フェノール性レゾール;および、 請求項42の添加剤の有効量; を含むパート1フェノール性ウレタン結合剤成分。
  48. 【請求項48】 パート1フェノール性結合剤成分; ケイ素の無機酸化物; フルオライドを有する酸; パート2フェノール性ウレタン結合剤成分; 凝集体;および、 有機シラン; を含む組成物。
  49. 【請求項49】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約
    2%の範囲の量存在する、請求項48に記載の組成物。
  50. 【請求項50】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約
    0.8%の範囲の量存在する、請求項48に記載の組成物。
  51. 【請求項51】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、パー
    ト1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の
    範囲の量存在する、請求項48に記載の組成物。
  52. 【請求項52】 ケイ素の無機酸化物が、ケイ素として計算し、かつ、パー
    ト1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.02%−約0.5
    %の範囲の量存在する、請求項48に記載の組成物。
  53. 【請求項53】 ケイ素の無機酸化物が、シリカ粉末、シリカゲル、コロイ
    ド状シリカ、フュームドシリカ、すりソーダガラス、ナトリウムシリケート、カ
    リウムシリケート、カルシウムシリケート、マグネシウムシリケート、ナトリウ
    ムアルミノシリケートおよびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項
    48に記載の組成物。
  54. 【請求項54】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項4
    8に記載の組成物。
  55. 【請求項55】 パート1フェノール性結合剤成分; ホウ素化合物; フルオライドを有する酸; パート2フェノール性ウレタン結合剤成分; 凝集体;および、 有機シラン; を含む組成物。
  56. 【請求項56】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、パート1フェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.1%−約
    2%の範囲の量存在する、請求項55に記載の組成物。
  57. 【請求項57】 ホウ素化合物が、ホウ素として計算し、かつ、パート1フ
    ェノール性ウレタン結合剤成分の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の
    量存在する、請求項55に記載の組成物。
  58. 【請求項58】 ホウ素化合物がホウ酸である、請求項55に記載の組成物
  59. 【請求項59】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項5
    5に記載の組成物。
  60. 【請求項60】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用される生成物であるプロセス製造物であり、そのプロセスが、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素を有する無機質; を混合し、反応させる工程を含む製造物。
  61. 【請求項61】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、製造物の重量に基づき、約0.1%−約2%の範囲の量存在する、請求項6
    0に記載の製造物。
  62. 【請求項62】 ケイ素を有する無機質が、ケイ素として計算し、かつ、製
    造物の重量に基づき、約0.01%−約1%の範囲の量存在する、請求項60に
    記載の製造物。
  63. 【請求項63】 ケイ素を有する無機質が、フェロシリコン、鉄シリシドお
    よびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項60に記載の製造物。
  64. 【請求項64】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項6
    0に記載の製造物。
  65. 【請求項65】 パート2フェノール性ウレタン結合剤成分と有機シランと
    ともに使用される生成物であるプロセス製造物であり、そのプロセスが、 フェノール性レゾール; フルオライドを有する酸;および、 ケイ素; を混合し、反応させる工程を含む製造物。
  66. 【請求項66】 フルオライドを有する酸が、フッ化水素として計算し、か
    つ、製造物の重量に基づき、約0.1%−約2%の範囲の量存在する、請求項6
    5に記載の製造物。
  67. 【請求項67】 ケイ素が、ケイ素として計算し、かつ、製造物の重量に基
    づき、約0.01%−約1%の範囲の量存在する、請求項65に記載の製造物。
  68. 【請求項68】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項6
    5に記載の製造物。
  69. 【請求項69】 フェノール性ウレタン結合剤の湿潤抵抗性を改良するため
    の添加剤であり、その添加剤が、 フルオライドを有する酸;および、 ケイ素を有する無機質; を混合し、反応させる工程の製造物を含む添加剤。
  70. 【請求項70】 フルオライドを有する酸とケイ素を有する無機質とが、重
    量比約20:1〜約1:20で存在し; フルオライドを有する酸の重量が、フッ化水素として計算され; ケイ素を有する無機質の重量が、ケイ素として計算される、請求項69に記載
    の添加剤。
  71. 【請求項71】 ケイ素を有する無機質が、フェロシリコン、鉄シリシドお
    よびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項69に記載の添加剤。
  72. 【請求項72】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項6
    9に記載の製造物。
  73. 【請求項73】 フェノール性ウレタン結合剤の湿潤抵抗性を改良するため
    の添加剤であり、その添加剤が、 フルオライドを有する酸;および、 ケイ素; を混合し、反応させる工程の製造物を含む添加剤。
  74. 【請求項74】 フルオライドを有する酸とケイ素とが、重量比約20:1
    〜約1:20で存在し; フルオライドを有する酸の重量が、フッ化水素として計算され; ケイ素の重量が、ケイ素として計算される、請求項73に記載の添加剤。
  75. 【請求項75】 フルオライドを有する酸がフッ化水素酸である、請求項7
    3に記載の添加剤。
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