JP2003515241A - プラグコネクタを有するケーブルを試験するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 所定のプラグコネクタに割り当てられているプラグコネクタ受容部が夫々に設けられている多数のアダプタ（４）と、測定ユニット（５）と、測定ユニット（５）により検出されたデータを評価するための計算機（６）と、プラグコネクタないしはアダプタに固有のデータを受容するためのメモリ（９）と、モニタに接続されているＰＣ（１）とを有する、プラグコネクタを有するケーブルを試験するための装置が、各アダプタ（４）に、測定ユニット（５）、計算機（６）、メモリ（９）、並びに試験点電子装置（７）が割り当てられていて、これらの測定ユニット（５）、計算機（６）、メモリ（９）、並びに試験点電子装置（７）がバス（２）を介してＰＣ（１）と接続されているように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の前提部分に記載した、プラグコネクタを有するケーブル
を試験するための装置に関する。

【０００２】 この種の装置を用いて、ケーブルが導通性に関して、並びに、ケーブルに接続
されているプラグコネクタが正しくロックされているかに関して試験される。プ
ラグコネクタが備えられているこの種のケーブルは例えば自動車構成において使
用され、この場合、前記装置を用いることにより、ケーブルハーネスにまとめら
れているケーブルが特に試験される、即ち、多数のケーブルのチェックが同時に
行われる。

【０００３】 各アダプタはプラグコネクタ受容部を有し、このプラグコネクタ受容部は、そ
の構造において所定のプラグコネクタに適合するので、この１つのプラグコネク
タだけが、対応するプラグコネクタ受容部に差し込まれ得る。各ケーブル端部に
はプラグコネクタが接続されているので、各ケーブルのために対応的に２つのア
ダプタが必要とされる。

【０００４】 周知の装置では、全アダプタが共通のメモリに接続されていて、プラグコネク
タ固有のそれぞれの情報が前記メモリ内にマニュアル式で入力される必要がある
。同時に試験すべきケーブルが多数あって、これらのケーブルが対応する数量の
アダプタを必要とする場合は、そのようなマニュアル式の入力には極めて手間が
かかり多くの時間が必要とされる。例えば新しいプラグコネクタを試験するため
にアダプタを交換することも操作において手間がかかり、全試験方法の最適化に
は適さず、この場合、どの場合においてもプラグコネクタ固有の新たなデータが
入力される必要がある。特に多数のプラグコネクタの場合におけるマニュアル式
の入力においてエラー頻度が比較的大きいことは当然であり、ケーブルないしは
プラグコネクタの申し分のない試験は保証されていない。

【０００５】 同様に、全てのアダプタのために今までは１つの測定ユニットが共通で設けら
れているが、それでは、個々のアダプタに対して手間と費用のかかる電気接続部
が必要である。その電気接続部を受容するためには所謂マトリックスが使用され
、このマトリックスは、個々のアダプタが接続されている所謂ソケットを形成す
る。それにより、一方では製造手間が比較的大きく、他方では追加的なアダプタ
の更なる装着に問題があり、多大な構成的な手間を用いることによってのみ実現
可能である。

【０００６】 本発明の基本を成す課題は、構造上比較的簡単に構成され、その操作が最適化
され、その使用性が改善されるように当初に記載した形式の装置を形成すること
である。

【０００７】 前記課題は、請求項１に記載した特徴を有する装置によって解決される。

【０００８】 各アダプタに、固有の測定ユニット、計算機、並びにメモリが割り当てられて
いるという構造上の形態により、プラグコネクタ固有のデータが試験卓にて直接
的にマニュアル式で入力される必要はなく、全ての関連データが即座に呼び出し
可能である。更にこれらのデータはアダプタの製造時ないしは設備時に工場側に
て入力される。このことは、全ての３つの前記の構成要素について同様に有効で
あり、この場合、これらの構成要素は、合目的には、１つの共通の構成ユニット
に組み込まれていて、この構成ユニットとアダプタが接続される。

【０００９】 更に前記構成ユニットはバスに接続されていて、このバスはＰＣと接続されて
いて、このＰＣに接続されているモニタを介して、検出されたデータが表示され
る。

【００１０】 基本的にバスには任意に多数の構成ユニット、及びそれと共に任意に多数のア
ダプタが接続され得て、それにより全装置の使用性が本質的に改善される。

【００１１】 ケーブルを試験するために必要不可欠な構成要素をアダプタ内に所謂組み込む
ことにより、操作も簡素化され、また、誤操作により可能なエラー原因も排除、
または少なくとも最低限に抑えられる。

【００１２】 本発明の有利な構成では、メモリを直接的にアダプタ内に組み込むことが考慮
されていて、それにより、製造が更に簡素化される。

【００１３】 本発明の他の有利な構成は、従属項にて特徴付けられている。

【００１４】 次に、本発明の実施形態を添付の図面に基づいて説明する。

【００１５】 図１にはプラグコネクタを有するケーブルを試験するための装置が示されてい
て、この装置は多数のアダプタ４を有し、これらのアダプタ４には構成ユニット
３が夫々に接続されていて、構成ユニット３には、各アダプタ４に割り当てられ
ている測定ユニット５、計算機６を有するバスコントローラ、試験点電子装置７
、デジタルインタフェース８、並びにメモリ９が配設されている（図２）。

【００１６】 各構成ユニット３はバス２に接続されていて、このバス２を介して電力供給も
行われる。

【００１７】 バス２は、モニタを有するＰＣ１と接続されていて、このＰＣ１は中央インタ
フェースを形成し、このＰＣ１を介して試験結果が表示される。

【００１８】 デジタルインタフェース８は必要な場合に設けられ、この場合、このデジタル
インタフェース８は、特別な機能におけるアダプタの制御、例えば、アダプタ内
に配設されているインタロッキング装置を操作することのできる気体弁を制御す
るために用いられる。

【００１９】 周知の方式で、アダプタ４には、試験針及び／又はそれに類似したもの、即ち
、ケーブルの導通性ないしはプラグコネクタのロック試験のために必要不可欠な
構成部材が設けられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による装置を示す図である。

【図２】 前記装置の一部分を示す図である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定のプラグコネクタに割り当てられているプラグコネクタ受
   容部が夫々に設けられている多数のアダプタ（４）と、測定ユニット（５）と、
   測定ユニット（５）により検出されたデータを評価するための計算機（６）と、
   プラグコネクタないしはアダプタに固有のデータを受容するためのメモリ（９）
   と、モニタに接続されているＰＣ（１）とを有する、プラグコネクタを有するケ
   ーブルを試験するための装置において、 各アダプタ（４）に、測定ユニット（５）、計算機（６）、メモリ（９）、並
   びに試験点電子装置（７）が割り当てられていて、これらの測定ユニット（５）
   、計算機（６）、メモリ（９）、並びに試験点電子装置（７）がバス（２）を介
   してＰＣ（１）と接続されていることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】測定ユニット（５）、計算機（６）、メモリ（９）、及び試験
   点電子装置（７）が構成ユニット（３）内にまとめられていることを特徴とする
   、請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】メモリ（９）がアダプタ（４）内に組み込まれていることを特
   徴とする、請求項１に記載の装置。
4. 【請求項４】各アダプタ（４）に、特別な機能にてアダプタを制御するため
   のデジタルインタフェース（８）が割り当てられていることを特徴とする、請求
   項１に記載の装置。
5. 【請求項５】構成ユニット（３）の電力供給がバス（２）を介して行われる
   ことを特徴とする、請求項１に記載の装置。