JP2003514572A - アミノアシル化活性を有した触媒RNAs - Google Patents
アミノアシル化活性を有した触媒RNAsInfo
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Abstract
Description
31および2000年6月28日提出の米国特許仮出願番号60/214,38
2(その開示が本明細書中で参考として援用される)の優先権を主張する。
子のシスまたはトランスでのアミノアシル化能力を有する触媒RNA分子に関す
るものである。
ている。このようなアミノ酸は、特に、たんぱく質の構造および機能の探索、コ
ンビナトリアルケミストリー用のペプチドライブラリーの構築、およびプロテオ
ミクスに有用であり得る。しかし、このようなタンパク質の合成は、これまでの
ところ容易ではなかった。現在自然に起こることが公知の翻訳系では、アミノア
シルtRNA合成酵素(ARS)によって遺伝子暗号化が行われている。これは
20の異なる形態で存在し、それぞれ1つのアミノ酸のその同族tRNAイソ受
容体へのエステル化を特異的に触媒し、それによりアミノ酸をその対応するアン
チコドントリプレットに直接接触する。非同族アミノ酸のtRNAへの誤アシル
化によりその細胞内活性に重要であり得る細胞タンパク質へのアミノ酸の誤組み
込みが生じるので、ARSによるアミノアシル化反応の忠実度が非常に高くなけ
ればならない。この重要な課題を達成するために、ARSは同族アミノ酸および
tRNAを選択的に認識する非常に精巧な機構を使用する。tRNAの認識決定
要因は、アンチコドンループから受容体−Ti〜Cステムおよびリン酸−リボー
ス骨格まで多種多様な範囲に及ぶ。これらの複雑さのために、非天然tRNAお
よびアミノ酸に対して所望の特異性を有するARSの操作は行われていなかった
。結果として、核酸が注目されている。
働者(Cech、1987、Science、236、1532〜1539;M
cCorkleら、1987、Concepts Biochem.、64、2
21〜226)の先駆的研究により、触媒として作用することができる天然に存
在するRNA(リボザイム)の存在が示された。しかし、これらの天然のRNA
触媒が切断およびスプライシングのためのリボ核酸基質に対して作用することの
みが示されているにもかかわらず、最近のリボザイムの人工的な進化の発展によ
り種々の化学反応に対する触媒のレパートリーが広がっている。例えば、RNA
は、DNAのリン酸ジエステル切断(Beaudryら、1992、Scien
ce、257、635)、アミノアシルエステルの加水分解(Picciril
liら、1992、Science、256、1420〜1424)、自己分解
(Panら、1992、Biochemistry、31、3887)、3’O
Hを有するオリゴヌクレオチドと触媒の5’三リン酸塩末端とのライゲーション
(Bartelら、1993、Science、261、1411〜1418)
、ビフェニルイソメラーゼ活性(Schultzら、1994、Science
、264、1924〜1927)、およびポリヌクレオチドキナーゼ活性(Lo
rsch et al.、1994、Nature、371、31〜36)を触
媒することが報告されている。
l.Acad.Sci.USA、89、5381〜5383)は高分子の異種遺
伝子プールを構築し、所望の反応を触媒する分子を単離するためにインビトロ選
択処理過程を使用した。このアプローチの変形形態がGold.et al.(
米国特許第5,475,096号)によって使用されている。指数関数的富化に
よるリガンドの系統的進化(SELEX)として公知のこの方法により、種々の
標的分子との特異的非共有結合相互作用を形成する能力を有する核酸を同定する
。関連特許(米国特許第5,990,142号)は、SELEX法に基づいてい
るが、標的との共有結合の形成を触媒することができる改変および非改変RNA
分子を潜在的に同定することができる。最近、ホスホジエステラーゼ、アミダー
ゼ活性を有する触媒RNA分子を同定することができる類似のアプローチが使用
された(Joyceに付与された米国特許第6,063,566号)。
であるRNA分子(Illangakekareら、1995、Science
、267、643〜647)もしくは、RNA分子があるRNA分子から別のR
NA分子にアミノ酸を転移することができる(Lohseら、1996、Nat
ure、381、442〜444)ことが研究により同定されている。
アミノアシル化することができる触媒tRNA様分子はこれまでのところ証明さ
れていない。
NAは、tRNA様ドメインおよびリボザイムドメインを含む。リボザイムドメ
インは触媒活性を有するが、アミノアシル化のためのアミノ酸特異性も付与する
。したがって、この触媒RNAは、特定のアミノ酸を有する3’末端を選択的に
アミノアシル化する能力を有する(以後、シスアミノアシル化RNA分子と呼ぶ
)。これらの触媒RNAを使用して、天然にアミノアシル化されないtRNA様
配列をアミノアシル化することができる。
子を提供する(以後、トランスアミノアシル化RNA分子と呼ぶ)。トランスア
ミノアシル化RNAは、シスアミノアシル化RNAのリボザイムドメインに対応
する。これらの触媒RNA分子を使用して所望の天然または非天然アミノ酸を有
するtRNA様分子をトランスでアミノアシル化することができる。
、配列をtRNA様分子の5’末端に結合させる工程を包含し、この配列はリボ
ザイム配列を含む。この方法を使用して、その3’末端のアミノアシル化を触媒
することができる触媒RNAを作成することができる。これらの触媒分子をRN
アーゼPで切断して、tRNA様分子をトランスでアミノアシル化する能力を有
する異なる種の触媒RNA分子を生成することができる。
の方法は、tRNA様ドメインおよびリボザイムドメインを有するRNA配列の
プールを提供する工程と、前記プールのRNA配列と所望の天然または非天然ア
ミノ酸とを接触させる工程と、非アミノアシル化分子からアミノアシル化RNA
分子を分離する工程と、前記アミノアシル化RNA分子を増幅して配列決定する
工程とを包含する。
化法を提供する。この方法は、自己アミノアシル化触媒活性を有するRNA分子
を提供する工程と、RNA分子と所望の天然または非天然アミノ酸とを接触させ
る工程と、アミノアシル化RNA分子を単離する工程とを包含する。
ランスアミノアシル化活性を有する触媒RNA分子を提供する工程と、RNA分
子とtRNA様分子および所望のアミノ酸とを接触させる工程と、アミノアシル
化RNA分子を単離する工程とを包含する。
分子」または「tRNA様ドメイン」または「tRNA様配列」は、tRNAに
典型的に関連するクローバー型構造の形成に一致する配列を有するRNA分子を
意味する。tRNA様分子の具体例は、otRNA(配列番号18)である。他
のtRNA様分子は、配列番号5〜15のtRNAドメイン(すなわち、配列番
号5のヌクレオチド86〜146、配列番号6のヌクレオチド90〜151、配
列番号7のヌクレオチド90〜150、配列番号8のヌクレオチド89〜150
、配列番号9のヌクレオチド90〜150、配列番号10のヌクレオチド89〜
149、配列番号11のヌクレオチド89〜149、配列番号12のヌクレオチ
ド89〜149、配列番号13のヌクレオチド89〜149、配列番号14のヌ
クレオチド90〜150、および配列番号15のヌクレオチド89〜148)で
ある。さらに他のtRNA様分子は、配列番号20〜22である。
は、化学反応を触媒することができるRNA分子を意味する。
アミノ酸のうちの任意のアミノ酸をいう。このようなアミノ酸は、アラニン、バ
リン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン
、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、グルタ
ミン、アスパラギン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、およ
びグルタミン酸である。したがって、語「非天然のアミノ酸」は、天然のアミノ
酸または天然のアミノ酸の改変以外の任意のアミノ酸を意味する。
たはそれに対することを意味する。
ボザイム」は、シスアミノアシル化活性を有する触媒分子の5’領域を意味する
。このような5’リーダードメインの例は、配列番号5のヌクレオチド1〜85
、配列番号6のヌクレオチド1〜89、配列番号7のヌクレオチド1〜89、配
列番号8のヌクレオチド1〜88、配列番号9のヌクレオチド89、配列番号1
0のヌクレオチド1〜88、配列番号11のヌクレオチド1〜88、配列番号1
2のヌクレオチド1〜88、配列番号13のヌクレオチド1〜88、配列番号1
4のヌクレオチド1〜89、および配列番号15のヌクレオチド1〜88である
。
。自己アミノアシル化活性を有する触媒RNA分子は2つのドメイン、触媒ドメ
インおよびアミノアシル受容体ドメインを有する。触媒ドメインは、リボザイム
活性を有する配列を含む。このドメインはまた、アミノ酸特性を付与する。
成されたRNAプールを選択する。このプールのRNA分子をtRNA様分子の
5’末端へ付着させ、複合体を基質分子(天然または非天然アミノ酸)を接触さ
せることにより、自己アミノアシル化RNA分子を同定する。次いで、これらの
分子を選択的に増幅することができる。これらの分子の自己アミノアシル化の性
質を、移動度ゲルシフトアッセイなどの標準的なアッセイによって確認すること
ができる。活性アミノアシル化RNA種の単離を容易にするために、ビオチンタ
グを標的分子に付着させることができる。あるいは、水溶性形態のビオチンを使
用してアミノアシル化RNAを標識し、アミノアシル化RNA種を作成すること
ができる。これらのビオチン標識種を、ストレプトアビジン被覆アガロースを使
用して単離することができる。選択的増幅ラウンドの反復により、自己アミノア
シル化活性を有する触媒RNAの純粋な種が得られる。選択ラウンドは、cDN
Aを作成するために反応のSAv結合部分から回収された逆転写RNAを一部含
む。cDNAをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に供し、次いでPCR産物を転
写して、次の選択ラウンドで使用されるRNAを作成する。最終選択ラウンドか
ら得たRNAを移動度ゲルシフトアッセイに供して自己アミノアシル化およびト
ランスアミノアシル化活性を証明する。
る。このような触媒分子を作成するために、アミノアシル受容体ドメイン(tR
NA様ドメイン)を細菌RNアーゼP消化によって触媒ドメインから切断するこ
とができる。触媒ドメインは、アミノアシル受容体ドメインまたはtRNA様分
子をトランスでアミノアシル化することができる。また、当業者に周知の方法に
よって、対応するDNAテンプレートから適切なRNAポリメラーゼで触媒化し
たインビトロ流出転写により触媒分子を合成することもできる。
な例は、人工オーソゴナルサプレッサーtRNA(otRNA、図IBを参照の
こと)である。あるいは、異なる種(ヒトなど)に由来するか単離されたアンバ
ーサプレッサーtRNAをこの目的で使用することができる。このtRNA配列
は、アンバーサプレッサーtRNAGln2に由来するが、細菌ARSによって認識
されない。otRNAを、アミノアシル化活性およびアミノ酸特異性を付与する
固有の触媒ドメインに結合させることができる。
さらなるアミノアシル化配列の単離に対する足場ベースのアプローチに使用する
ことができる。各塩基が非野生型となる一定の割合を有するように、DNA形態
のpre−24phe 配列領域(5’プライマー配列を除く)を無作為に変異誘発
させる。次いで、このDNAプールをotRNAのアンチセンスDNAにアニー
リングし、アニーリングプールを全長二重鎖DNAに伸長する。PCRによって
新規のテンプレートのコピーを作成し、これを転写して先に記載した選択に供す
る。
二次またはさらに三次構造を維持することができる集中した配列空間のスクリー
ニングが可能である。この狭い焦点にかかわらず、足場プールは基質のアミノ酸
成分であるように選択したアミノ酸に依存するアミノ酸特異性の望ましい変化に
十分な無作為変異を有する。したがって、活性配列に出会う可能性は、完全に無
作為なプールを使用した選択よりも高くなり得る。少数のヌクレオチドが無作為
化されるので、足場プールのために非常に複雑なプールを扱う必要はない(変異
速度に依存し、その複雑さは2から3桁低い)。したがって、選択はあまり骨が
折れず、より迅速に結果を得ることができる。
示であり限定と解釈すべきでない。
の構築を記載する。この実施形態の例示では、無作為化配列を作成し、tRNA
様分子に結合した。したがって、70ヌクレオチドのランダムプールを、以下の
tRNA様分子(otRNA)の5’末端に結合した。
ムプールDNAテンプレート(5’−GGATCGTCAGTGCATTGAG
A−N70−GGTGGTATCCCCAAGGGGTA−3’)(配列番号1
)、オーソゴナルtRNAに相補的なDNAテンプレート(otRNA)(配列
番号2)、T7プロモーター配列を含む5’プライマー(配列番号3)、および
3’プライマー(配列番号4)。熱サイクル条件下(95℃で10分、55℃で
10分、および72℃で10分)で、DNAテンプレートの大規模Taq DN
Aポリメラーゼ伸長を行った。次いで、全長産物を5’および3’プライマーの
存在下での7サイクルの大規模PCRによって増幅した。約1015の複雑度のプ
ールDNAの4つの等価物をa−[32P]−UTPの存在下でのT7 RNAポ
リメラーゼによって転写し、6%ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)
によって精製した。
る。例として、以下の基質を使用してRNAのアミノ鎖アクリル化種を選択した
。
ニル−L−アミノアシル−シアノメチルエステル(Biotin−aa−CME
)をアミノアシルドナー基質として選択した。さらに、CMEは水素結合官能基
を有していないので、基質のアミノ酸側鎖によるRNAとの一次相互作用の確認
の助けとなる。
ルアラニルチオエステル(Phe−TE)を含んでいた。また、これらの基質を
、上記の理由のためおよび他の基質成分よりもむしろアミノ酸への特異性を示す
ために選択した。ビオチンタグにより、固定ストレプトアビジン(SAv)アガ
ロース上のビオチン部分とSAvとの間の相互作用を介した活性(すなわち、ア
ミノアシル化)配列の単離を容易にする。N−ビオチニル−L−フェニルアラニ
ル−シアノメチルエステル(Biotin−Phe−CME)およびBoc−P
he−CME(Bocはtert−ブトキシカルボニル)を以前に記載の方法に
よって本質的に合成した(Sugaら、J.Am.Chem.Soc.、120
、1151〜1156、1998)。Phe−CMEの合成を以下のように行っ
た:9:1 TFA/アニソール溶液(500mL)をアルゴン雰囲気下でBo
c−Phe−CME(385mg、1.26mmol)に添加し、混合物を室温
で30分間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、約4Mの塩酸のジオキサン溶液(
4mL)を残渣に添加した。溶液を真空濃縮し、残渣への無水エーテルの添加に
よって沈殿を得た。沈殿を最少量のMeOHに溶解し、この溶液(無水エーテル
)を添加して生成物を再沈殿させた。生成物の純度を、核磁気共鳴(NMR)を
使用して測定した。
1、1958)フェニルアラニルアデニレート(Phe−AMP)の合成を行っ
た。生成物の32P NMR分析により、Phe−AMPの純度は約50%であり
、残りの副産物は未反応のAMPであることが示された。生成物を水中に溶解し
、さらに精製することなくアミノアシル化に使用した。
ビス[2−オキソ−3−オキソゾリジイルホスホロジアミンクロリド](238
mg、0.94mmol)を、Boc−Phe(307mg、1.16mmol
)およびトリエチルアミン(175mL、2.26mmol)のCH2Cl2(
10mL)溶液に添加した。この混合物に、エチル2−メルカプトアセテート(
100mL、0.91mmol)をゆっくり添加し、反応混合物を室温で5時間
激しく撹拌した。20%NaHCO3 水溶液の添加によって反応を停止させた。
標準的な水溶液の操作後、Boc−Phe−TEをカラムクロマトグラフィーで
単離した。9:1 TFA/アニソール溶液(500mL)をアルゴン雰囲気下
でBoc−Phe−TE(200mg、0.30mmol)に添加し、混合物を
室温で30分間撹拌した。真空下で溶媒を除去し、約4M塩酸のジオキサン溶液
(4mL)を添加して、塩酸塩を形成した。溶液を真空濃縮し、残渣をエーテル
に溶解した。この溶液に石油エーテルを添加することにより沈殿物が形成され、
これをエーテルでリンスし、濾過してPhe−TEを得た。
NAプール、1mMビオチン−Phe−CMEのEK緩衝液(50mM EPP
S、500mM KCl、pH7.5)、100MM MgCl2 、およびエタ
ノール(全体積の25%)の混合物。プールRNAをEK緩衝液中でプレインキ
ュベートし、95℃で5分間加熱し、25℃で5分間冷却した。次いで、MgC
l2 を添加後、5分間平衡化した。基質のエタノール溶液の添加によって反応を
開始し、25℃で3時間インキュベートした(15〜17ラウンドは30分間)
。2体積の冷エタノールの添加によって反応を停止させ、RNAを2回エタノー
ル沈殿した。RNAペレットをEKE緩衝液(50mM EPPS、500mM
KCl、5mM EDTA、pH7.5)に溶解し、200μL(第1ラウン
ドは1mL)のストレプトアビジンアガロースと室温で30分間インキュベート
した。未結合のRNAを20樹脂体積のEKE緩衝液、40樹脂体積の4M尿素
、その後10樹脂体積の水で溶出した。樹脂結合RNAを10mMビオチン(p
H7)の存在下での95℃で10分間の加熱によって溶出した。回収したRNA
を1μM 3’プライマー(配列番号4)、125μM dNTP、50mM
Tris−HCl、75mM KCl、3MM MgCl2 、10mM DTT
(pH8.3)の存在下、42℃で1時間(1〜14ラウンド)または10分間
(15〜17ラウンド)100単位のM−MLV逆転写酵素(Promga(商
標))を使用して逆転写した。cDNAをPCRに供し、その後標準的な条件下
で転写した。
SAv依存性移動度ゲルシフトアッセイ(図2、レーン1〜3)で確認したとこ
ろ、活性配列が富化した。ラウンド15由来の全投入RNA分子の約10%で3
時間後にアミノアシル化が認められた(レーン3)。より短いインキュベーショ
ン時間での2ラウンドの選択を使用して、プール中の活性をさらに増加させた(
レーン4〜6)。SAvまたは基質の欠損により遅延するバンドが消失すること
から、これはビオチン−Phe基を有する活性RNAの自己アシル化が起こって
いることが示される。3’末端ジオールの過ヨウ素酸酸化または3’アデノシン
の欠失により、アミノアシル化がほぼ完全に阻害され(レーン9、10)、これ
は、3’末端ヒドロキシル基がアミノアシル化部位であることが強く示唆される
。
Bに記載の自己アミノアシル化アッセイ)についてスクリーニングし、11個の
クローン(配列番号5〜15)が明らかな活性を示した。これらの配列のアライ
ンメントにより、5’リーダードメイン中約95%が同一であることが明らかと
なった(図3の上)。pre−24またはrtRNA(配列番号9)と呼ばれる
クローンの代表を自己アミノアシル化活性の確認のために選択した。
を、12.5mM KClおよび5%エタノールを使用する以外は選択に使用し
たものと類似の条件下でアッセイした。各測定点で、反応アリコートを2回エタ
ノール沈殿させ、ペレットを7μLのMEUS緩衝液(25mM MOPS、5
mM EDTA、8M尿素、10μMストレプトアビジン、pH6.5)に溶解
した。1μM RNAおよび1mMビオチン−Phe−CME(図4、レーン1
、2、4、および5)または1mMビオチン−aa−CME(レーン6〜10)
の存在下または基質の非存在下で反応を行った(レーン3)。過ヨウ素酸酸化の
ため(レーン4)に、pre−24を10mM NaOHで0℃で1時間処理し
、アミノアシル化反応前にエタノール沈殿した。反応物を30分間(レーン1〜
4)または2時間(レーン5〜10)インキュベートした。得られた溶液を、ゲ
ルの温度を20℃未満に維持するために低温室で10%PAGEによって分析し
た。基質濃度に対する初期速度のプロットにより、kcat =0.10+0.01
/min-1およびKm=6.3±1.2mMの速度パラメータのミカエリス−メ
ンテン挙動が明らかとなる一方で、基質の溶解限度により5mM未満までに実際
の作用濃度が制限される。バックグラウンド速度を、上記と同一の反応緩衝液中
で1mMビオチン−Phe−CMEとotRNAを3時間インキュベーションす
ることによって測定し、0.01%のアミノアシル−otRNAが得られた(レ
ーン11)。したがって、バックグラウンド速度は、約5.5×10-7/min -1 と評価される。認められたリボザイムの加速は、バックグラウンドよりも約1
05 倍高い。
認された(図4A、レーン1〜3)。過ヨウ素酸酸化により活性が完全に消失し
、これにより、アミノアシル化部位が3’末端であることが強く示唆される(レ
ーン4)。炭酸カリウムでのアミノアシル−pre−24の穏やかな塩基の加水
分解により、遅延するバンドが消失した(すなわち、pre−24からビオチン
−Pheが加水分解された)。アミノアシル基質に再暴露した場合、この脱アシ
ル化pre−24は依然として自己アミノアシル化活性を示した(図6を参照の
こと)。これにより、3’または2’エステル結合はアミノアシル−pre−2
4の唯一可能性のある結合であることが示唆される。
を使用して調査した(図4、レーン6〜10)。Phe−CME、Phe−AM
P、およびPhe−TEの基質について、アミノアシル−RNAペレットを酸性
EPPS緩衝液(0.3M、pH5.5)に再懸濁する以外は上記と同一の手順
を使用して自己アミノアシル化反応を行った。次いで、0.3M EPPS−K
OHをこの溶液に添加してpH8.0とした。これらのアミノ酸の反応速度はフ
ェニルアラニンと比較すると劇的に減少し、これは、リボザイムドメインがビオ
チン−Phe−CMEに対して顕著な特異性を有することを示す。
アラニンエステル(図1C)を活性について試験した(図4B)(16)。0.
5μM pre24触媒RNAおよび5mM Phe−CME(レーン1)、5
mM Phe−AMP(レーン2)、または10mM Phe−TE(レーン3
)の存在下、25℃(レーン1及び3)または0℃(レーン2)で30分間反応
を行った。ビオチン化(レーン4)またはPhe−CMEの基質(レーン5)の
非存在により遅延バンドが消失し、これは、アミノアシル化は遅延バンドに必要
であることを示す。バックグラウンドアミノアシル化を、5mM Phe−CM
Eの存在下でotRNAを使用してモニターした(レーン6)。Phe−AMP
およびPhe−TEについて同一対照実験も行った(図7を参照のこと)。a−
アミノ基からのビオチンの省略(すなわち、Phe−CME)により、Phe−
CME濃度が5倍に増加した場合にビオチン−Phe−CME(図4B、レーン
1)で認められたものとほとんど同一の触媒速度が得られた。これは、ビオチニ
ル基(おそらく、a−アミノ基に対するアミド官能基)はリボザイムと相互作用
するが、必須の基質認識エレメントではないことを例示している。リボザイムは
また、CME遊離基の代わりにアデニレート(Phe−AMP)およびチオエス
テル(Phe−TE)に適応した(レーン2および3)。これは、基質の重要な
認識エレメントはフェニルアラニル側鎖であり、遊離基ではないことを示してい
た。
示す。実施例1および2由来のpre−24触媒RNAを本実施例で使用した。
最初に、pre−24otRNAをRNアーゼP切断(図5A)に供し、3’t
RNAドメインから5’触媒ドメインを遊離させた。[32P]−ボディ標識pr
e−24otRNA をRNアーゼP RNAで2時間処理して約23%のpre−2
4otRNA を切断した(レーン1)。RNアーゼPが存在しないと切断生成物は得
られなかった(レーン2)。マーカーRNA(レーン3の5’リーダーセグメン
ト及びレーン4のotRNA)を、対応するDNAセグメントを使用したインビ
トロ転写によって調製した。以前に記載のようにpDW27プラスミドのM1遺
伝子由来のPCR増幅DNAテンプレートを使用して大腸菌RNアーゼP RN
Aをインビトロで転写し(Ziehlerら、1996、Biotechniq
ues、20、622〜624)、6%PAGEで精製した。37℃の1M N
H4 OAc、50mM MgCl2 および0.1%SDS中でRNアーゼP R
NA(1μM)によるpre−24otRNA (1μM)の切断を行った。反応後、
溶液を2回エタノール沈殿し、得られた溶液を10%PAGEで分析した。
ーセグメントおよびotRNAに対応する長さの2つのフラグメントが作成され
た(図5A、レーン3および4の各フラグメントのインビトロ転写と比較したレ
ーン1および2)。これは、pre−24otRNA がRNアーゼP RNA加水分
解に影響されやすいことを示す。従って、触媒活性pre−tRNAをtRNA
様分子および5’リーダーセグメントに断片化することができる。
アシル化することができるかどうかを試験した(図1A右)。トランスアミノア
シル化活性の分析のために(図5B)、非標識pre−24otRNA を切断し、o
tRNAおよび5’リーダードメインの各セグメントを10%PAGEで精製し
た。tRNAセグメントをウシ腸アルカリホスファターゼで処理し、[32P]−
a−ATPの存在下でT4ポリヌクレオチドキナーゼを使用してリン酸化した。
pre−24otRNA に対するRNアーゼP RNA作用によって作成した5’リ
ーダーおよびotRNAフラグメントを、ビオチン−Phe−CMEで処理した
(図5B)。5’リーダーフラグメントは、pre−24otRNA のシス反応と類
似の速度でotRNAをトランスアミノアシル化した。インビトロ転写5’リー
ダーフラグメントはまた、上記と類似のトランス活性を示した。したがって、R
NアーゼP RNA消化5’リーダーフラグメントを、その機能的構造に独立し
て折りたたんで、トランス活性化アミノアシル化酵素として作用することができ
る。
C)の基質特性も試験した。5’リーダーリボザイムおよびミニヘリックスRN
Aをインビトロ転写し、その後PAGEで精製した。反応前に、各RNA(4μ
Mの5’リーダーリボザイムおよび3μMのミニヘリックスRNA)を、それぞ
れ折りたたんだ。残りの手順は、方法の節に記載のものと同一であった。ミニヘ
リックスRNAは依然として5’リーダーリボザイムによってアミノアシル化さ
れることから、アンチコドンループは活性に必須ではないことが示される。しか
し、otRNAと比較して認められた速度の約4倍が減少していることにより、
5’リーダーリボザイムが全長otRNA中に存在するさらなるエレメントと相
互作用することが示唆される。
速度でotRNAをアミノアシル化した。インビトロ転写5’リーダーフラグメ
ントはまた、上記と類似のトランス活性を示した。さらに、このフラグメントは
、それぞれのシス反応に類似の速度でrtRNAおよびその変異型に対する活性
を示した(図8)。
改変tRNAを提供する。5’リーダー配列は、独立して3’tRNAドメイン
に存在し、その触媒特性を依然として保持することができる。
ラテジーを使用した。15%変異誘発足場RNAプールを以下のように合成した
:tRNAの5’プライマー領域および5’重複領域以外のリボザイムの各ヌク
レオチドの位置を、自動化DNA合成機の使用によって対応するDNAテンプレ
ートを変異誘発する。合成前に、各ホスホラミダイトを他の3つの塩基と85:
5:5:5の反応比で混合した。リボザイム配列にしたがってDNAテンプレー
トを合成した。標準的な方法としてオリゴヌクレチドの脱保護および精製を使用
した。200μLスケールでPCRを行う以外は実施例1と同一の方法によって
DNAを増幅した。このDNAテンプレートのインビトロ転写およびその後のP
AGEによる精製によって、足場RNAプールが15%変異誘発された。5ラウ
ンドのみの選択後にプール中に活性配列が認められた(一方、完全に無作為のプ
ール由来のpre−24Phe の選択には15ラウンドを必要とする)。なお、オ
ーソゴナルtRNA(otRNA)に対して認められた活性は、本来のpre−
24Phe のものよりも高く、このストラテジーは特異性を切り換えるだけでなく
、otRNAに対する活性を最適にする。
られた。2つの具体例は、配列番号17と配列番号18として示される。
ような好ましい実施形態に制限されない。本発明の精神を逸脱することなく、種
々の変更形態を得ることができることが当業者に認識される。
化活性を有する触媒RNA(右)を示す略図である。アミノ酸基質(アミノ酸側
鎖および遊離基をそれぞれaaおよびXで示す)は、5’リーダーリボザイムド
メインに結合し、tRNA3’−ヒドロキシルの求核攻撃(曲がった矢印で示す
)を促進する。RNアーゼP RNAの切断部位をまっすぐな矢印で示す。
レート)、およびチオエステル(TE)のそれぞれの化学構造を示す図である。
示す図である。a.SAvと複合化したビオチン−Phe−RNA、b.RNA
プール。
である。tRNAドメインのアラインメントのために、野生型otRNAを、選
択したrtRNA配列と共に示す。tRNAドメインに認められるコンセンサス
欠失および変異をボックスで強調している。tRNAループの略称を以下に示す
:AC、アンチコドン;V、可変;T、TC。
図である。a.SAvと複合化したビオチン−アミノアシル−pre−24;b
.pre−24;c.SAvと複合化したビオチン−Phe−otRNA;d.
otRNA。 図4Bは、3つの異なるエステルを使用したpre−24の自己アミノアシル化
活性の比較を示す図である。a.SAvと複合化したビオチン−Phe−pre
−24;b.pre−24;c.SAvと複合化したビオチン−Phe−otR
NA;d.otRNA。0.5μM pre24および5mM Phe−CME
(レーン1)、5mM Phe−AMP(レーン2)、または10mMPhe−
TE(レーン3)の存在下、25℃(レーン1および3)または0℃(レーン2
)で30分間反応を行った。 図4Cは、pre−24およびtRNAドメインに異なる程度の変異および欠失
を有するその変異体の自己アミノアシル化活性の比較を示す図である。野生型p
re−24(レーン1)およびpre−24otRNA (レーン5)は、それぞれt
RNAドメインのrtRNAおよびotRNAを含む。
る。RNアーゼP RNAによるpre−24 otRNAの切断。a.pre
−24 otRNA;b.5’リーダーセグメント;c.otRNA。 図5Bは、otRNAの5’リーダーリボザイム触媒アミノアシル化の経過時間
を示すオートラジオグラムを示す図である。a.SAvで複合化されたビオチン
−Phe−otRNA;b.otRNA、pre−24otRNA のRNアーゼP消
化RNAフラグメントをアミノアシル化に使用した(k.b.=1.0×10-3 min-1)。 図5Cは、ミニヘリックスRNAの5’リーダーリボザイム触媒アミノアシル化
の経過時間を示す図である。a.SAvで複合化されたビオチン−Phe−ミニ
ヘリックスRNA;b.ミニヘリックスRNA(配列番号19)(otRNAの
受容体−Tステム−ループ領域からなる)。
アミノアシル化状態を示す図である。レーン1〜3:図4Aのレーン1〜3と同
じ、レーン4:ビオチン−Phe−pre−24 RNA(レーン1のRNAと
同じ)を50mM K2 CO3 と37℃で15分間処理した。レーン5:レーン
4から回収したRNAをレーン1と同一の条件下でのアミノアシル化に使用した
。
のアミノアシル化を示す図である。レーン1:5mM Phe−AMPの存在下
でのpre−24のアミノアシル化およびその後のビオチン処理。レーン2:ア
ミノアシル化のみ。レーン3:5mM Phe−AMPでのotRNAのアミノ
アシル化およびその後のビオチン処理。レーン4:10mM Phe−TEの存
在下でのpre−24のアミノアシル化およびその後のビオチン処理。レーン5
:アミノアシル化のみ。レーン6:ビオチン処理のみ。レーン7:10mM O
he−TEでのotRNAのアミノアシル化およびその後のビオチン処理。
ある。3時間反応を行った。v1およびv3(レーン2および3)は、図4Cに
記載のtRNAドメインのフラグメントである。
供する工程と、 b.tRNA様分子を提供する工程と、 c.前記触媒RNA分子およびtRNA様分子と所望の天然または非天然アミノ
酸とを接触させる工程と、 d.アミノアシル化tRNA様分子を単離する工程とを包含することを特徴とす
るtRNA様分子のトランスアミノアシル化方法。
Claims (11)
- 【請求項1】 a.配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号7、配列番
号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13
、配列番号14、および配列番号15の配列ならびにその相補配列を有するRN
Aと、 b.tがuに置換されているa)の配列を有するDNAからなる群から選択され
るポリヌクレオチドを含むことを特徴とする核酸分子。 - 【請求項2】 前記RNA配列が配列番号9の配列を有することを特徴とする請
求項1に記載の核酸分子。 - 【請求項3】 a)配列番号5のヌクレオチド1〜85、配列番号6のヌクレオ
チド1〜89、配列番号7のヌクレオチド1〜89、配列番号8のヌクレオチド
1〜88、配列番号9のヌクレオチド89、配列番号10のヌクレオチド1〜8
8、配列番号11のヌクレオチド1〜88、配列番号12のヌクレオチド1〜8
8、配列番号13のヌクレオチド1〜88、配列番号14のヌクレオチド1〜8
9、および配列番号15のヌクレオチド1〜88の配列ならびにその相補配列を
有するRNAと、 b)tがuに置換されているa)の配列を有するDNAからなる群から選択され
るポリヌクレオチドを含むことを特徴とする核酸分子。 【請求項3】 a)配列番号5のヌクレオチド86〜146、配列番号6のヌク
レオチド90〜151、配列番号7のヌクレオチド90〜150、配列番号8の
ヌクレオチド89〜150、配列番号9のヌクレオチド90〜150、配列番号
10のヌクレオチド89〜149、配列番号11のヌクレオチド89〜149、
配列番号12のヌクレオチド89〜149、配列番号13のヌクレオチド89〜
149、配列番号14のヌクレオチド90〜150、および配列番号15のヌク
レオチド89〜148、配列番号20、配列番号21、配列番号22の配列およ
びその相補配列を有するRNAと、 b)tがuに置換されているa)の配列を有するDNAからなる群から選択され
るポリヌクレオチドを含むことを特徴とする核酸分子。 - 【請求項4】 前記RNA配列が配列番号9のヌクレオチド90〜150の配列
を有することを特徴とする請求項3に記載の核酸分子。 - 【請求項5】 tRNA様分子を提供する工程と、リボザイム配列を前記tRN
A様分子の5’末端に結合させる工程を包含し、前記リボザイム配列が配列番号
5のヌクレオチド1〜85、配列番号6のヌクレオチド1〜89、配列番号7の
ヌクレオチド1〜89、配列番号8のヌクレオチド1〜88、配列番号9のヌク
レオチド89、配列番号10のヌクレオチド1〜88、配列番号11のヌクレオ
チド1〜88、配列番号12のヌクレオチド1〜88、配列番号13のヌクレオ
チド1〜88、配列番号14のヌクレオチド1〜89、および配列番号15のヌ
クレオチド1〜88からなる群から選択されることを特徴とするシス−アミノア
シル化触媒RNA分子の構築方法。 - 【請求項6】 a.tRNA様分子を提供する工程と、 b.リボザイムドメイン分子を提供する工程と、 c.前記リボザイムドメイン分子を前記tRNA様分子の5’末端に結合してリ
ボザイム−tRNA分子のプールを得る工程と、 d.前記リボザイム−tRNA分子とアミノ酸基質とを接触させる工程と、 e.前記リボザイム−tRNA分子の残存物からアミノアシル化リボザイム−t
RNA分子を分離してシス−アミノアシル化触媒RNA分子を得る工程とを包含
することを特徴とするシス−アミノアシル化触媒RNA分子の同定方法。 - 【請求項7】 前記tRNA様分子が、配列番号5のヌクレオチド86〜146
、配列番号6のヌクレオチド90〜151、配列番号7のヌクレオチド90〜1
50、配列番号8のヌクレオチド89〜150、配列番号9のヌクレオチド90
〜150、配列番号10のヌクレオチド89〜149、配列番号11のヌクレオ
チド89〜149、配列番号12のヌクレオチド89〜149、配列番号13の
ヌクレオチド89〜149、配列番号14のヌクレオチド90〜150、および
配列番号15のヌクレオチド89〜148、配列番号20、配列番号21、配列
番号22からなる群から選択される配列およびその相補配列を有することを特徴
とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 前記リボザイムドメイン分子が、配列番号5のヌクレオチド1〜
85、配列番号6のヌクレオチド1〜89、配列番号7のヌクレオチド1〜89
、配列番号8のヌクレオチド1〜88、配列番号9のヌクレオチド89、配列番
号10のヌクレオチド1〜88、配列番号11のヌクレオチド1〜88、配列番
号12のヌクレオチド1〜88、配列番号13のヌクレオチド1〜88、配列番
号14のヌクレオチド1〜89、および配列番号15のヌクレオチド1〜88か
らなる群から選択される配列を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項9】 a.配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番
号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号1
4、および配列番号15からなる群から選択される配列を有するRNA分子を提
供する工程と、 b.前記RNA分子をRNアーゼPで切断して、トランス−アミノアシル化触媒
RNA分子およびアミノアシル受容体ドメインを得る工程とを包含することを特
徴とするトランスアミノアシル化触媒RNA分子の獲得方法。 - 【請求項10】 a.シスアミノアシル化活性を有する触媒RNA分子を提供す
る工程と、 b.前記RNA分子と所望の天然又は非天然アミノ酸とを接触させる工程と、 c.アミノアシル化RNA分子を単離する工程とを包含することを特徴とする触
媒RNA分子のシスアミノアシル化方法。 - 【請求項11】 a.トランスアミノアシル化活性を有する触媒RNA分子を提
供する工程と、 b.tRNA様分子を提供する工程と、 c.前記触媒RNA分子およびtRNA様分子と所望の天然または非天然アミノ
酸とを接触させる工程と、 d.アミノアシル化tRNA様分子を単離する工程とを包含することを特徴とす
るtRNA様分子のトランスアミノアシル化方法。
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