JP2003514229A - 二機能nmrプローブ - Google Patents

二機能nmrプローブ

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JP2003514229A JP2001536593A JP2001536593A JP2003514229A JP 2003514229 A JP2003514229 A JP 2003514229A JP 2001536593 A JP2001536593 A JP 2001536593A JP 2001536593 A JP2001536593 A JP 2001536593A JP 2003514229 A JP2003514229 A JP 2003514229A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フローセルと静止試料容器(試験管)とを、同一の二機能核磁気共鳴(NMR)プローブ内で連続的に使用する。使用者が、前記プローブをフロー用形状と静止試料用形状との間で容易に変換できるようにする。 【解決手段】静止試料容器(25)を上方から、フローセル(24)を下方からそれぞれの測定位置に案内するためのテーパ状ガイド面(224,75)が設けられている。フロー測定中に使用される試料フロー連結チューブは、静止試料測定中にはプローブ内に収容される。二機能核磁気共鳴プローブは、高圧液体クロマトグラフィ(HPCL)と核磁気共鳴分光法とを結合した測定および少量の有機試料を分析する測定を含む、連続的なフロースルー、ストップフロー、静止試料分析の適用において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願】
この出願は、1999年7月27日に提出された、米国出願第09/361,6
85号、「置換できるフローセルを有するフロースルーNMRプローブ」に関連す
る。
【0002】
【発明の技術分野】
本発明は、概して化学分析に関し、詳細には核磁気共鳴分光法(NMR)および
高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)に関し、さらに詳細には、静止試料容器
(試験管)またはフローセルのいずれかを用いた二つのモードで機能できる二機
能NMRプローブに関する。
【0003】
【発明の背景】
NMR装置は、非常にしばしば、全体としてシリンダー対称であることを特徴
とする。典型的なNMR磁石は多様な超伝導体であり、デュワーびん内に収容さ
れている。デュワーびんは、室温の円筒状内腔を有しており、この内部には、デ
ュワーびん内の超伝導磁石を操作することにより非常に注意深く管理された均一
な磁界が保たれている。NMRプローブは、均一な磁界に配置された試料を保持
している。プローブのハウジングは、磁石の内腔に嵌入できるように、典型的に
は円筒状であり、試料は一般にプローブの中心軸(縦軸)に沿って配置される。
プローブ内の試料の近くにコイルが設けられていて、試料に無線周波(RF)パ
ルスを照射する。それによって生じる試料の共鳴信号は、コイルによってピック
アップされ、電子工学測定器に送られる。電子工学測定器は出力信号を発し、こ
の信号をフーリエ変換して、NMRスペクトルを得る。
【0004】 NMR分光法は、フロースルー試料と静止試料との両方に使用されてきた。 フロースルーNMRにおいては、試料が試料セルを流れている間に測定が行なわ
れる。フロースルーNMRは、高圧液体クロマトグラフィなどの分離法と結合さ
れると、特に有用である。静止試料NMRにおいては、試料は通常、閉じられた
試験管内に入れられており、試料が試験管内に残っている間に測定が行なわれる
【0005】 典型的なNMRプローブは、フローセルかまたは試験管かのいずれかに対応し
ている。典型的な末端のユーザーは、同一NMRプローブをフローセルと試験管
との両方と共に使用できない。試験管は従来のシステムにおいて容易に置換でき
るが、NMR試料セルとHPLCに接続するための種々のコネクタや付属チュー
ブとを含む従来のNMRフローセルアセンブリは、デリケートで扱い難く、磁界
から取り出したり磁界に挿入したりするのに充分に適していない。
【0006】 このようなアセンブリをNMRプローブから取り出したりNMRプローブに挿
入したりすることは、少なくとも部分的に危険でありコストがかかる。なぜなら
ば、フローセルと付属コネクタは、コイル、デュワーびんおよび支持構造からな
る入れ子状アセンブリの内部のNMRプローブに配置し固定されるからである。
現在使用されている多くの設計は、これらの密接に組み合わされたサブアセンブ
リに重大な機械的影響を与える。フローセルの交換には、RFやパルス磁界勾配
コイルの半田を除いたり、再度半田づけをしたりするなどの電気的操作がしばし
ば必要である。いくつかの設計においてはRF回路がフローセルに直接取り付け
られて固定されている。RF回路が直接固定されているために、これらの設計で
は、フローセルの交換にコストがいっそうかかり、危険が増加する。さらに、も
し末端ユーザーがNMRプローブハウジングを除去するなら、システムの保証を
しなくなる製造業者がでてくる。その結果、静止試料測定と流体測定との両方を
実施しなければならない末端ユーザーは、通常、それぞれの測定のために別々の
プローブを使用する。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、単一のNMRプローブを、フローセルと静止試料容器との両方と共
に使用できる、NMRプローブ、システム、キット及び方法を提供する。本発明
によって、この技術分野の末端ユーザーは、プローブのハウジングやRFコイル
や電気的接続部やその他の破損しやすい部品を取り外すことなしに、一つのプロ
ーブを流体試料と静止試料とに合わせて簡便、迅速に形状を変えることができる
【0008】 本発明の二機能核磁気共鳴(NMR)プローブは、無線周波(RF)コイルと
、このコイルの上方に固定状態に保持された上部絶縁体と、コイルの下方に固定
状態に保持された下部絶縁体と、下部絶縁体の下方に固定状態に保持されたガイ
ドチューブとからなる。上部絶縁体は、静止試料容器とフローセルとを連続的に
無線周波コイルの中心に配置するための上部縦方向試料保持開口部を有している
。上部試料保持開口部は、静止試料容器を上方から上部絶縁体を通して案内する
テーパ状ガイド部を有している。下部絶縁体は、静止試料容器とフローセルとを
順次無線周波コイルの中心に配置するための下部縦方向試料保持開口部を有して
おり、この下部長手試料保持開口部は、前記上部試料保持開口部と一直線に並ん
でいる。ガイドチューブは、フローセルを下方から下部試料保持開口部に通して
案内する。静止試料容器とフローセルとは、順次(交互に)プローブ内に存在す
る。
【0009】 好ましい実施例において、上部絶縁体は、縦方向の内孔を有する外側部と、前
記内孔に装着されたガイド/プレスリングとからなる。ガイドリングは、上記試
料保持開口部のテーパ状ガイド部を規定する。テーパ状ガイド部は、一般にガイ
ド/プレスリングの内部に配置されてもよいが、好ましくはガイドリングの上縁
の斜角面からなる。ガイド/プレスリングはさらに、RFコイルに連結されたイ
ンサートを縦方向に可撓的に押圧して、インサートとRFコイルとの振動または
その他の望ましくない運動を低減する役割を果す。ガイド/プレスリングは、上
部絶縁体の外側部と係合する外側接触部と、プローブのインサートと係合する内
側接触部と、リングの外側部と内側部とを可撓的に連結する縦方向に可撓性を有
する中間部とから成る。
【0010】 上部絶縁体の外側部に形成された少なくとも二個の縦方向のフロー連結チュー
ブ開口部が、上部絶縁体を通るフロー連結チューブを収容する機能を有する。プ
ローブがフロー用形状のときは、フロー連結チューブはフロー連結チューブ開口
部の一つを貫通する。一方、プローブが静止試料用形状のときは、フロー連結チ
ューブはフロー連結チューブ開口部の両方を貫通する。プローブが静止試料用形
状のとき、フロー連結チューブは、フロー連結チューブ開口部の一つから伸びて
絶縁体外側の他方のフロー連結チューブ開口部内に入る。
【0011】 他の実施形態において、プローブを異なる横方向寸法のフローセルおよび静止
試料容器と共に使用できるように、静止試料用形状とフロー用形状との場合に上
部絶縁体に挿入するための、異なるセンタリングリングが設けられている。静止
試料用形状の場合、上部絶縁体は、縦方向の内孔を有する外側部と、前記内孔に
配置された静止試料容器センタリングリングとからなる。静止試料容器センタリ
ングリングは、静止試料容器をRFコイルの中心に配置する。フロー用形状の場
合には、上部絶縁体は、外側部と、前記内孔に配置されたフローセルセンタリン
グリングとからなる。フローセルセンタリングリングは、フローセルをRFコイ
ルの中心に配置する。前記二個のリングは、NMRプローブを静止試料用形状と
フロー用形状とに簡便に変換するためのキットの部分として用意されている。
【0012】 本発明の上記の特徴および利点は、添付図面を参照して述べられる下記の詳細
な説明から、さらに明らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
下記の説明において、「縦方向の」という語は、磁界Z軸を意味している。「横
方向の」という語は、磁界によって限定されるX−Y軸を意味している。好まし
い実施形態において、「上部の」「下部の」という語は、特に説明を加えない限り
、ほぼ重力の方向を意味するが、「上部の」「下部の」という語は、相対的な語で、
必ずしも重力の方向を意味しない。「リング」「孔」「チューブ」という語は、
好ましくは円形横断面を有する構造または開口部を意味するが、一般に、これら
は横断面が円形でない構造または開口部を含む。「静止試料容器」という語は、試
料がこれらの容器中を、通常、流れない容器を意味する。
【0014】 下記に説明する本発明の実施形態は、例示であり、発明を限定するものではな
い。 図1は、本発明の核磁気共鳴(NMR)分光計12の線図である。分光計12
は、磁石16と、磁石16の孔に挿入されたNMRプローブ20と、磁石16お
よびプローブ20に電気的に連結されておりプローブ20に流体連結されている
制御/知覚システム18とを含む。プローブ20は、分析すべきNMR試料を保
持している。磁石16は、プローブ20に所望の磁界を照射する。制御/知覚シ
ステム18は、プローブ20に所望の無線周波パルスを照射してプローブ20の
温度を調節し、プローブ内の試料の核磁気共鳴特性を示すデータを得る。磁石1
6と制御/知覚システム18は公知のものであり、ここではこれ以上説明しない
【0015】 図2−Aは、フロースルー形状のプローブ20の縦断面図である。図2−Bは
、フロースルー形状のプローブ20の試料保持部分を示している。 プローブ20は、コイル、シールド、デュワーびん 、図2−Aには示されてい
ない支持構造を組み合わせたアセンブリを含むプローブサブアセンブリを内蔵し
ている。プローブ20は、典型的には垂直方向に直立した状態で超伝導磁石の孔
内に挿入されており、プローブ20の縦軸(垂直軸)は、磁石の垂直軸と一致し
ている。プローブ20は、磁石の円筒孔の内部に嵌合するほぼ円筒形のプローブ
ハウジング22からなる。分析すべき試料を有するNMRフローセル24は、ス
ペクトル測定できるように、プローブ20の縦軸にほぼ沿って磁石の磁界中心内
に存在する状態で、プローブ20内に配置されている。磁石の磁界中心は、最も
均一な磁界領域である。
【0016】 フローセル24は、プローブ20の縦軸に沿って、ガイドチューブ62と下部
絶縁体26と上部絶縁体34とを貫通して延びている。フローセル24は、コネ
クタ68a-bを介して試料流入、流出連結チューブ72,74にそれぞれ流体
工学的に連結されている。クォーツチューブインサート44が、上部絶縁体34
と下部絶縁体26との間で、プローブ20の縦軸に沿って中心に配置されている
。インサート44は、好ましくは無線周波コイル45に結合されている。
【0017】 下部絶縁体26は、プローブハウジング22内に支持されている。下部絶縁体
26は、円筒状ハウジング22内に嵌合できるように、ほぼ円形であるのが好ま
しい。下部絶縁体26は、縦方向の試料保持下部開口部28を有しており、この
開口部28は、プローブ20の縦軸上にほぼ位置している。下部開口部28は、
NMRフローセル24が抵抗なしに容易に通過できるような寸法、すなわち3〜
5mmのオーダの円形穴であることが好ましい。フローセル24は下部開口部2
8を貫通して滑動する。下部絶縁体26は、プローブサブアセンブリのために、
さらに開口部や、チャンネルや支持体や連結部を有してもよい。
【0018】 図2−Bに示されているとおり、下部絶縁体26は、ハウジング22に固定さ
れた外側部27と、外側部27上に載置された下部絶縁リング54からなるのが
好ましい。外側部27は、プローブハウジング内に嵌るように、ほぼリング状で
ある。縦方向内孔29は、リング54を保持できるように、外側部27を貫通し
て延びている。 試料アウトフローチューブ74を通すために、試料フロー連結チューブ開口部
78が外側部27に形成されている。
【0019】 リング54は、下部開口部28を限定しており、フローセル24をプローブ2
0の縦軸に4合わせて配置するためのスペーサとして機能している。下部絶縁体
リング54はさらに下部限定部(縁部、横方向凸部)120を有している。 下部限定部120は、フローセル24の位置調節を助け、リング54を定位置
に保持するために、外側部27に設けた段の頂面30に当接している。リング5
4は組ねじのような従来の固着具で外側部27に固着されていてもよく、圧力ま
たは摩擦での嵌合により定位置に保持されていてもよい。または、リング54と
外側部27とを一体形成してもよい。
【0020】 図3−A〜図3−Cは、下部絶縁体リング54の好ましい設計を示している。
リング54は、外側部27の内側に位置し外側部27と係合するための、横に突
出した円筒部124を有している (図3−B参照)。円筒部124の下方およ
び上方の側面に別の円筒部121,122が配置されている。下部限定部120
は、外側部27の頂面30に当接している(図2−A、図2−B参照)。図3−
Cは、下部絶縁体リング54の横断面図であり、NMRフローセル24を横断し
、フローセル24を中心に配置するための縦方向内孔を含んでいる。下部絶縁体
リングは54は、空気流をNMRフローセル24に通すためのチャンネル125
またはほかの穴と、フローセル24と係合しフローセル24を中心に配置するた
めの内側横方向凸部123とを備えていてもよい。下部絶縁体リング54の頂部
にある上部限定部または隆起部119もまた図3−Cに示されている。図3−C
の隆起部119は、インサート44の下部と適合する。隆起部すなわち限定部1
19は、インサート44の底部に当接し、インサート44をプローブ軸に合わせ
て位置決めしインサート44をプローブ20内の定位置に配置する。
【0021】 図2−Aに戻ると、ガイドチューブ62は、プローブ20の縦軸に沿って下部
絶縁体26内を通るように構成されている。ガイドチューブ62は、頂端部64
において下部絶縁体26の底部に取り付けられている。この取り付け方法は、摩
擦による嵌合、永久的接着であってよく、またねじによる連結が好ましい。ガイ
ドチューブ62は、好ましくは、ハウジング22のベース80まで延びている。 ガイドチューブ62は、ほぼ円筒状であり、平滑な内面を有する。ガイドチュ
ーブ62は、フローセル24を下方から下部開口部28内に送り下部絶縁体26
に通すための、平滑なテーパ面を持つ円錐形ガイド部75を有するのが好ましい
。ガイドチューブ62の頂端部64の内径は、下部開口部28の内径とほぼ等し
い。ガイドチューブ62の下端部65の内径は、頂端部64の内径よりも大きい
。ガイドチューブ62の下端部65の内径は、9mm〜15mmであることが望ま
しい。
【0022】 ガイドチューブ62は全体として一体形成することができる。しかしながら、
製造しやすくするためにガイドチューブ62は、二個以上の部分から構成しても
よい。第一部分は、図2−Aの下端部65に示したような大きい内径を有する真
直ぐな円筒形であってよい。第二部分はガイド部75を限定する、テーパ状、好
ましくは円錐状の内面を有する、比較的短いチューブであってよい。」これらの
2個の部分が結合されて一体的なガイドチューブ62を形成する。
【0023】 図2―A、図2−Bに示されているように、プローブ20はさらに、下部絶縁
体26から距離をおいて上方に支持されている上部絶縁体34を有する。下部絶
縁体26と同様に、上部絶縁体34は好ましくはプローブハウジング22に嵌合
できるようにほぼ円形であり、また典型的には上部絶縁体34と下部絶縁体26
との間に収容されるプローブアセンブリのための種々の開口部、チャンネル、支
持体および連結部を含んでいてもよい。
【0024】 上部絶縁体34は、頂部から底部まで延びる縦方向の試料保持上部開口部38
を有している。上部開口部38は、プローブ20の縦(垂直)軸にほぼ沿って下
部開口部28と一直線に並んでおり、フローセル24を通すのに充分な直径を有
している。フローセル24は、上部開口部38を通って上部絶縁体34を滑動自
在に横断する。上部開口部38は、好ましくは円形横断面を有しており、その最
小直径は、好ましくは下部開口部28の最小直径と等しい。
【0025】 上部絶縁体34は、さらに、試料アウトフロー連結チューブ74と適合する縦
方向試料フロー連結チューブ開口部76aを有する。チューブ74は、流体工学
的にフローセル24と連結されている。上部絶縁体34は、さらに上部絶縁体3
4の頂面に沿って開口部76aと横に隣接する、第二の試料フロー連結チューブ
開口部(図2−Bには図示せず)を有する。 少なくとも1個の無線周波(RF)コイル45が、上部絶縁体34と下部絶縁
体26との間で、フローセル24とハウジング22との間の空隙にプローブ20
の縦軸に沿って配置されている。コイル45は、ハウジング22と絶縁体34,
26に対し固定された状態で保持されている。図2−Bのように、コイル45は
、インサート44と合体している。インサート44は、フローセル24とハウジ
ング22との間の空隙に配置されており、フローセル24に隣接している。上部
絶縁体34は、インサート44を定位置に保持し、インサート44とそれに取り
付けられたコイル45との振動を減らすために、インサート44を可撓的に押し
下げている。下記にさらに詳細に説明するように、上部絶縁体34は、インサー
ト44と係合し、インサート44を可撓的に押し下げるための可撓押圧構造を有
する。RFコイル45は、また、自立していてインサート44に連結されていな
くてもよい。
【0026】 一般に、そして好ましくは、上部絶縁体34と下部絶縁体26とは、パルス磁
界勾配コイルのそれぞれハウジングの頂部と底部とのキャップを形成している。
このようなパルス磁界勾配コイルは、RFコイルやRFコイルと共働するインサ
ートや、それらの用途および構造と同じく、NMR分光法の熟練者には公知であ
る。 NMRフローセル24は、連続的なフロースルー操作に適した種々の設計が可
能である。試料汚染や他の化学的適合問題を避けるために、化学接着材を使用し
ないで製造する不活性の構造のフローセルが好まれる。化学接着材を使用しない
で製造した好ましい設計、構造が、本発明の譲受人に譲渡された米国特許No.
5,867,026、「NMR用フローセル」に開示されている。もちろん、本
技術の熟練者にとって、多くの他の適切なNMRフローセルを使用できることは
明らかである。適切なフローセルは、典型的には長さが15cm、外径が3〜5
mmである。
【0027】 フローセル24は、図2−Bに示したように、入口端31と出口端33と、入
口端31、出口端33の間に位置する分析チャンバ41とを有する。入口端31
は、分析チャンバ41に通じており、分析チャンバ41は出口端33に通じてい
る。米国特許No.5,867,026に記載のとおり、フローセル24は、入
口端31、出口端33、分析チャンバ41にわたって、内径が小―大―小に変化
する形状を有するのが好ましい。この小―大―小に変化する形状は、分析チャン
バ41を満たすのに必要な試料(被分析物質プラス溶媒)を減らすことができ、
分析チャンバ41内に全試料体積の大きい割合の試料を入れることができる。こ
の形状は、使用できる量が限られている試料の場合に有用である。そのような試
料の液体クロマトグラフィ分離は、一例である。フローセル24が液体クロマト
グラフィ分離に使用されたとき、このような形状は、クロマトグラフィ分離を維
持するのに役立つ。
【0028】 入口端31と出口端33は、壁厚の毛管で形成されているのが望ましい。壁
厚は、機械的に強く、デードスペースを小さく(例えば0.010″i.d.)する
ことができる。壁厚の毛管は、フローセル24がインフローおよびアウトフロー
に接触する場合に、さらに強度を加える。入口端31と出口端33の内径は、溶
離剤のインフローチューブ72とアウトフローチューブ74とのそれぞれの毛管
径にほぼ等しいように選択することができる。入口端31と出口端33の内径は
、好ましくは.25〜1mmで、さらに好ましくは.5mm〜.75mmである。
【0029】 図2−Aに示したように、入口端31と出口端33はそれぞれコネクタ68a
−bにより可撓性のインフロー及びアウトフロー連結チューブ72、74に取り
付けられている。適切なコネクタ68a−bは、好ましくはLC測定で使用され
る圧縮型の取り付け具である。そのようなコネクタは、NMRフローセルの外側
表面端に配置された口輪および取り付け具を使用している。 その結果、フローセルアセンブリは、フローセル24それ自体の外径よりも大
きい外径の部分を有する。
【0030】 好ましいコネクタ68aは、図4に示されており、このコネクタ68aは、大
きい六角ナット130と、短いフェルール132と、ユニオン134と、長いフ
ェルール135と、小さい六角ナット137とを含む。六角ナットとフェルール
132とユニオンとは、好ましくはPEEK、PTFE、Kel−F、Tefz
el、またはHPLCの分野の熟練者には公知の他の材料からなる。コネクタ6
8bは、コネクタ68aと同じである。
【0031】 コネクタ68aを可撓性のインフローチューブ72に取り付けるために、適切
な直径のインフローチューブ72が、小さい六角ナット137と長いフェルール
135とに通される。小さい六角ナット137はユニオン134にねじ込まれ、
アセンブリは適切な機械的手段(トルクレンチ、固定具など)で締められ、イン
フローチューブ72との間を圧縮シールする。次にフローセル24の入口端31
が大きい六角ナット130と、短いフェルール132とに挿入される。インフロ
ーチューブ72とコネクタ68aが注意深く締められると同時に、大きい六角ナ
ット130はユニオン134の対向する端部にねじ込まれ、フローセル24に対
し圧縮シールが行われる。コネクタ68bをフローセル24の出口端33に取り
付け、および次にアウトフロー連結チューブ74に取り付けるには、同様の手順
を逆の順序で行う。上記の手順を逆の順序で行うことによりコネクタ68a−b
は、容易に取り外せる。
【0032】 圧縮型取り付け具の寸法によってプローブ20とフローセル24の取り付け法
および取り外し法に機械的な制限が生じる。圧縮型取り付け具の外径が大きいの
で、インフローチューブを入口端31に取り付け(図2−A参照)、次にフロー
セル24をプローブ20内に配置し、続いてアウトフローチューブ74を出口端
33に取り付けることが望ましい。ガイドチューブ62は、コネクタ68に適合
するためには充分大きい内径を有していなければならないが、RFコイル45の
内径とプローブ20内の組み合わされたサブアセンブリとは比較的小さく保つこ
とができる。これは、下部絶縁体26と上部絶縁体34との間では、フローセル
24だけがこの部分を通るからである。RFコイル45の直径はフローセル24
の外径よりもさほど大きくする必要がないので、このことは、NMR充填率を改
善する。
【0033】 図4に示された適切な圧縮型取り付け具はアルテック(Altech)とアッ
プチャーチ(Upchurch)から購入できる。ユニオン134と六角ナット
130、137は、切削して外径を小さくし、ガイドチューブ62に通しやすく
してもよい。コネクタの外径は、好ましくは8mm〜15mmである。種々の変
形デザインに適合できるように、フェルールや寸法、コネクタナットやユニオン
の寸法や傾斜などを変更しできることは、熟練者には理解されるであろう。別の
実施形態において、NMRフローセルの入口端および出口端はプローブハウジン
グを超えて延びるように長くして、コネクタ68aをガイドチューブ62に通す
必要をまったくなくしてしまってもよい。
【0034】 適切なインフローおよびアウトフローチューブは、HPLCアプリケーション
において一般に使用されているタイプのものである。インフローチューブ72は
流体をフローセル24に供給し、他方、アウトフローチューブ74は流体をフロ
ーセル24から除去する。プローブ20をマグネット内に挿入するとき、アウト
フローチューブ74をプローブ20の頂部からねじを緩めて取り外し、次にマグ
ネットの孔から取り外してもよい。好ましくは、アウトフローチューブ74を取
り外し、それぞれ上部絶縁体34と下部絶縁体26とに形成された試料フロー連
結チューブ開口部76a、78を通って下方に移動させ、最後にプローブ20の
ベース80から取り外す。
【0035】 フローセル24は、RFコイルや、上部絶縁体34と下部絶縁体26との間に
装着されたプローブアセンブリの他の部分に直接取り付けられることはない。そ
のようにせずに、フローセル24は上部絶縁体34と下部絶縁体26とを通って
上下移動し、プローブサブアセンブリを構成するいずれかのシールドまたはコイ
ルを通過することができる。このようにして、プローブサブアセンブリ内でコイ
ルと他の構造を組み合わせたアセンブリの半田を取り除いたり再度半田付けを行
ったりすることの従来の不便さや危険性が除去される。さらに、フローセル24
に適合させるためにプローブサブアセンブリにさらに改変を加えたりする必要は
ない。取り外せないコネクタ68a−bではなく、フローセル24自体だけがプ
ローブサブアセンブリを通って挿入されるので、RFコイルの所望の充填率を維
持することができる。
【0036】 フローセル24、上部絶縁体34と下部絶縁体26、ガイドチューブ62およ
びプローブの他の部品は、NMR測定を邪魔しない非磁性材料から作られている
。これらの非磁性材料は、通常の技術を有する者にはよく知られており、たとえ
ばKel−F、PTFEおよびセラミック材料を含む。 図5−Aは、静止資料用形状のプローブ20の縦断面図を示している。図5−
Bは、静止資料用形状のプローブ20の試料保持部分を示している。静止試料容
器(試験管)25がプローブ20内に固着され、上部開口部を通って延びている
。上部絶縁体34が、容器25の横方向位置を制限し、容器25をプローブ20
のRFコイル内の中心に位置するように保持している。容器25の縦方向位置は
、プローブ20の外の上部絶縁体34上方に配置された従来の固定具(図示せず
)により固定状態に保持されている。フローセル24と静止試料容器25とが順
次、上部開口部38にぴったりと嵌るように、静止試料容器25は、フローセル
24(図2−Aに示す。)とほぼ同じ横方向の寸法すなわち直径を有しているこ
とが望ましい。
【0037】 図5−A、図5−Bに戻ると、静止試料容器25は、分析すべき試料を保持し
ており、この試料は、プローブ20を作動させる間は流されない。容器25をプ
ローブ20内に配置する前に、試料が容器に入れられる。そして、容器25がプ
ローブ20内にある間、試料は容器25から取り出されない。 静止試料容器25がプローブ20内に配置されている間、アウトフロー連結チ
ューブ74はフロー連結開口部76a−b、78を通っている。特に開口部78
を上方に通過した後、アウトフローチューブ74は、Uターンして開口部76a
−bの1つから外に延びて、Uターンして上部絶縁体34の外(頂部)側で開口部
76a−bの別の開口部に入る。静止試料容器25を上部絶縁体34に通して容
易に配置するために、上部絶縁体34は上部開口部38の長さに沿ってテーパ状
ガイド部224を形成している。このことを、下記に図6−Cを参照してさらに
詳細に説明する。
【0038】 図6−Aおよび図6−Bは、上部絶縁体34のそれぞれ頂部と底部からの等測
図を示しており、他方図6−Cは、上部絶縁体34の縦断面図を示している。図
6−Aに示すように、上部絶縁体34は頂面に沿ってキー・イン構造92を有す
る。キ−・イン構造92は上部開口部38の上部絶縁体34の頂面に沿った部分
の側壁を形成している。キー・イン構造92は、コネクタ68b(図2−Aに示
す)を受け止めて部分的に包囲するように、コネクタ68bの底部の形を補完す
る形状を有している。キー・イン構造92の横断面は、円形ではない(例えば六
角形)。これは、コネクタ68bとフローセル24との横方向の回転を防ぎ、コ
ネクタ68bを締めたり緩めたりできるようにするためである。コネクタ68b
がキー・イン構造92内にあるときでも、温度調節ガスが上部開口部を通過でき
るように、複数個のチャンネル(開口部)94がキー・イン構造92の側壁に形
成されている。チャンネル94はキー・イン構造の下方で延びており、これによ
って、温度調節ガスが下部コネクタ68bから出て行くことができる。
【0039】 図6−Aは、さらに、上部絶縁体34に形成された2個のフロー連結チューブ
開口部76a−bを示している。開口部76a−bは、横に隣接しており、上部
絶縁体34をほぼ縦に通過して延びている。プローブ20が静止試料用形状のと
き、アウトフロー連結チューブ74は、両開口部76a−bを通っている。特に
、上記のように、アウトフロー連結チューブ74は、両開口部76a−bの一方
から延びて、Uターンし、上部絶縁体34の外(頂部)で開口部76a−bの他
方に入っている。
【0040】 開口部76a−bは、プローブ20が静止試料用形状のとき、プローブ20内
でチューブ74をコンパクトに保持できる。チューブ74は、上部絶縁体34の
外側で固いループを形成し、チューブ74の長さのほとんどが、上部絶縁体34
の下に保持されている。アウトフローチューブ74の連結されていない端部(フ
ローセル24に連結できる端部)は、上部絶縁体34の頂部の下に保持されてい
る。同様に、アウトフローチューブ74の長さのほとんどが、上部絶縁体34の
内側、すなわち上部絶縁体34の下部に保持されている。その結果、プローブ2
0が静止試料用形状のとき、末端ユーザーがプローブ20を操作するのに不便を
与えない。
【0041】 次に図6−Bおよび図6−Cを参照する。上部絶縁体34は、好ましくはプロ
ーブハウジング22に取り付けられた外側部210と、外側部210上に装着さ
れたガイド/プレスリング214とを含む。外側部210は、プローブハウジン
グ22に適合できるように、ほぼリング状である。縦方向の内孔212がリング
214を保持できるように外側部210を通って延びている。ガイド/プレスリ
ング214は、内孔内に装着されており、固い摩擦嵌合で定位置に保持されてい
る。フロー連結チューブ開口部76a−b(図6−Aに図示)が、外側部210
に形成されている。
【0042】 図6−Cに示されているように、ガイド/プレスリング214は、外側部21
0と係合する外側接触部216と、インサート44と係合しインサート44を押
し下げ、静止試料容器25を上部絶縁体34に通過して案内する内側接触部21
8と、外側接触部216と内側接触部218とを可撓的に連結する中間部220
とを含む。部分216、218、220は、リング形状を有し、同心円である。
外側部216と内側部218は、剛性の縦方向壁からなる。他方、中間部220
は、縦方向に可撓性を有する横連結シートからなる。リング214は、縦方向ス
プリングとして効果的に作用し、また上部開口部38の一部を形成する。
【0043】 内側接触部218は、上部開口部38の縁に沿ってテーパ状ガイド部224を
有している。ガイド部224はテーパ状であるために、上部開口部38は、ガイ
ド部224に沿って頂部から底部にかけて狭くなっている。ガイド部224は、
リング214の縁に沿った斜角面(沈み孔)であることが望ましい。内側接触部
218はさらに、低部の対向するガイド部224に沿ってインサート押圧面22
2を有する。面222は、インサート44と係合し(図2−B参照)インサート
44を可撓的に押し下げプローブ20のRFコイルの機械的安定性を確実にする
【0044】 図2−Aを参照すると、プローブ20内にフローセル24を配置するために入
口端31はコネクタ68aを用いてインフローチューブ72に取り付けられてい
る。フローセル24は、次にガイドチューブ62を介して上部絶縁体34と下部
絶縁体26とを通り、滑らせて配置される。フローセル24の出口端33は、次
にコネクタ68によりアウトフローチューブ74に取り付けられる。次にフロー
セル24に取り付けられたコネクタ68bは、上部絶縁体34の頂部のキーすな
わちノッチ内に据えられる。次に、分析すべき試料のフローNMRスペクトル測
定が実施される。次の分析すべき試料に対してフローNMRスペクトル測定が実
施される前に、フローセル24をプローブ20から取り外すには、上記の手順を
逆に行う。静止試料容器25は、上部から上部絶縁体34を通して簡単に滑下す
ることができ、プローブ20の外側の従来の固定具により縦方向に固定できる。
静止試料容器がいったん固着されると、容器25内の試料に対しNMRスペクト
ル測定が実施される。
【0045】 好ましい実施形態において、フローセル24と静止試料容器25とは、同一の
外側横方向寸法(直径)を有しており、プローブ20が静止試料用形状とフロー
用形状との間で変わっても、上部絶縁体34は変わらない。別の実施形態におい
て、フローセル24と静止試料容器25とは、異なる外側寸法を有していてもよ
い。その場合には、プローブ20内のフローセル24と静止試料容器25とを中
心に配置するために、異なるセンタリングリングを設けることができる。
【0046】 図8−Aは、本発明による別のフロー用形状のNMRプローブ320を示して
いる。プローブ320は、ガイドチューブ362と上部絶縁体334とのデザイ
ンが、プローブ20とは異なっている。ガイドチューブ362はテーパ状ではな
い。フロー用形状の上部絶縁体334が、図8−Aに示されている。フロー用形
状において、上部絶縁体334は2個の明らかな部分からなる。すなわち、それ
らはプローブハウジング22に固定された固定外側部310と、この固定外側部
310上の縦方向内孔内に着脱自在に装着されたフローセルセンタリングリング
340とである。プローブ320の上部絶縁体334以外の部材はプローブ32
0の部材と同様であってよい。好ましくは、リング340は、外側部310の上
面上に載置される。またリング340は、組ねじなどの従来の固定具により外側
部に固着されてもよく、プレスまたは摩擦嵌合により定置することができる。
【0047】 リング340は、縦方向の内側試料保持開口部338を有する。この開口部3
38は、フローセル24を滑動通過させるのに充分な寸法である。フローセルセ
ンタリングリング340の頂部には、キー、すなわちノッチが形成されており、
これによってコネクタリング340は68bの下端と適合でき、取り付けられた
フローセル24をプローブ320内の定位置に保持できる。リング340は、フ
ローセル24をプローブ20の縦軸に沿って中心に配置するスペーサとして作用
する。
【0048】 フローセルセンタリングリング340の好ましい構成が、図9−Aないし図9
−Cに示されている。リング340は、円筒部113と、上部絶縁体34内に配
置するための上部限定部110とを有する。上部限定部110は上部絶縁体33
4の上面に当接している(図8−A)。 フローセルセンタリングリング340の底部に設けられた内部開口部内の下部
限定部、すなわち隆起部109は、インサート44の上端と適合している(図8
−A参照)。限定部109は、インサート44の頂部に当接しており、それによ
りインサート44をプローブ軸に沿って配置しプローブ内に固着することができ
る。リング340は、好ましくはインサート44とそれに取り付けられたRFコ
イルとを押し下げる。
【0049】 フローセルセンタリングリング340は、空気流を回流させてNMRフローセ
ルの外側に導くチャンネル114または他の孔を有してもよい。スペクトル測定
実施中にフローセル24と試料の温度を調節するためにこのようなチャンネルま
たは孔を利用することは、当技術の熟練者には公知である。 図9−Aに示されているように、フローセルセンタリングリング340は、コ
ネクタをフローセルセンタリングリング内に据え、フローセル24をスペクトル
測定のために配置するために、六角ナット130の六角形の頭部に適合できるノ
ッチまたはキー部112が頂部に形成されているのが好ましい。ノッチまたはキ
ー部112は、NMRフローセルの出口端の圧縮型取り付け具を閉めたり緩めた
りするのにも利用できる。フローセルセンタリングリング304は、好ましくは
切削加工される。これは、図9−Aおよび図9−Bに示されているように、2つ
の平行な外面111がフローセルセンタリングリング340を回転させることな
く上部絶縁体34上に据え、リング340を定位置に簡単に固着するために実施
するものである。
【0050】 図8−Bは、静止試料用形状のプローブ320を示す。上部絶縁体334は静
止試料用形状で示されている。静止試料用形状において、上部絶縁体334は、
固定された外側部310と、外側部310の内孔312内に着脱自在に装着され
た静止試料容器センタリングリング344とから形成される。 静止試料用形状において、試料保持開口部338はリング344内に設けられ
ている。開口部338は静止試料容器25を通過させて横に滑動させるのに充分
な寸法を有している。静止試料容器25は、開口部338を通って延びており、
リング344によりプローブ320の中心に配置されている。アウトフローチュ
ーブ74は、近くの外側部310に形成された縦方向フロー連結チューブ開口部
(図8−Bにおいて一個の開口部376aとしてのみ示されている。)を通って
延び、上部絶縁体334の上方で堅固なループを形成している。
【0051】 図10−Aは、リング344の等測図であり、他方図10−Bは外側部310
内に配置されたリングの平面図である。図10−Aに示されているように、リン
グ344は、頂部カバー部302と、中間キー・イン部304と底部306とを
含む。カバー部302は、外側部310の上方に配置され、末端ユーザーが外側
部310から取り外しできるようになっている。キー・イン部304は、その長
さの少なくとも部分において非円形横断面を有する。キー・イン部の外側横平面
305は外側部310と係合し、リング344が上部絶縁体334内にあるとき
に横に回転するのを防いでいる。底部336は、静止試料容器25を横方向に安
定させて支持する働きをする。開口部338は、静止試料用形状のとき、フロー
用形状のときとは異なる寸法を有し、たとえばフロー形状の場合よりも小さい。
【0052】 静止試料容器センタリングリング344は、アウトフローチューブにより形成
されたループを収容するために、その上面の外側縁に沿って縁クリアランス開口
部308を有する。クリアランス開口部308は、プローブ内の使用できるラジ
アル空間が限られているとき、または開口部376a−bがリング344に充分
に接近して配置されているときのみ必要である。開口部部376a−bを上部絶
縁体334に沿ってラジアル方向外側に移動させることにより、クリアランス開
口部308の必要性を無くすことができる。
【0053】 図8−Aおよび図8−Bを参照して理解されるように、末端ユーザーはプロー
ブハウジングを取り外すことなしに、プローブ320を静止試料用形状とフロー
用形状との間で簡便に変換することができる。プローブ320をフロー用形状に
変換するには、プローブ320の外側で、コネクタ68aによりフローセル24
をインフローチューブ72に連結する。次にフローセル24を、下からガイドチ
ューブ62を通過させて、滑動により下部絶縁体26と上部310とを通過させ
る。この際、フローセル24の出口端は上部310の頂面を超えて延びている。
次に、フローセルセンタリングリング340をフローセル24の出口端上を滑ら
せ、上部310の試料保持開口部内に配置する。フローセル24の出口端をコネ
クタ68bによりアウトフローチューブ74に取り付け、コネクタ68bの下端
をフローセルセンタリングリング340の頂部のキーまたはノッチに配置する。
【0054】 プローブ320を静止試料用形状に変換するには、上記の手順を単に逆の順に
実施すればよい。次にフローセルセンタリングリング340を上部310におい
て、静止試料容器センタリングリングと取替え、静止試料容器25を上方からリ
ング344に挿入する。 本発明の範囲から逸脱することなく上記実施形態を種々の方法で変更できるこ
とは、本技術の熟練者には明らかであろう。NMRフローセルの入口端を充分に
長くして、ガイドチューブの全長にわたって延び、プローブの下端の外に達する
ようにしてもよい。そのような実施形態においては、ガイドチューブの内径を単
にフローセルを滑らせるだけの長さにまで短くすることもできる。それに伴いガ
イドチューブの外径を縮小できる。このことは内部空間が限られているプローブ
の場合に特に有利である。
【0055】 所望ならば、フローセルの入口端および出口端をプローブハウジングの端部を
超えて充分に長くし、インフローチューブとアウトフローチューブをプローブの
外で連結してもよい。このことは、プローブの機械的電気的に破損しやすい部分
からコネクタを遠ざけることができ、プローブの内部空間がきわめて限られてい
る場合に外径の小さいガイドチューブを使用できるという、二つの利点を有する
【0056】 本発明の精神から逸脱することなしに、上記の圧縮型取り付け具の代わりに異
なるコネクタを使用してもよい。例えば、外径が適度に小さい他のコネクタを本
発明において使用することができる。これによって、プローブに挿入する前に、
NMRフローセルの入口端と出口端に可撓製チューブを連結することができる。
さらに、フローセルをプローブ内に配置する前に、セルの入口端をインフローチ
ューブに永久的にシールする、すなわち取り付けることができる。しかしながら
このような化学接着剤を用いた永久的シールは、ある程度まで化学的相互作用問
題、試料汚染問題を生じる。したがって、フローセルの両端に用いるのは、取り
外し自在なコネクタのほうが好ましい。
【0057】 フローセルをガイドチューブに容易に通し、フローセルを下部絶縁体開口部に
合わせるために、ガイドチューブにぴったりと嵌るスペーサリングをフローセル
の下部の周りに装着してもよい。このようなスペーサリングは、テーパ状でない
ガイドチューブとともに使用できる。スペーサリングの内孔の寸法は、ぴったり
と摩擦嵌合させるとともにフローセル上の位置に残りながら、フローセルを滑ら
せて横移動させるのに充分な寸法である。スペーサリングは、NMRフローセル
がガイドチューブを介してプローブに挿入されるときのフローセル用のスペーサ
として働く。
【0058】 フローセルをプローブに挿入するために、さらに別の器具および補助具を用い
てもよい。例えば、取り付け具ハウジングをインフローコネクタの上に配置して
、押圧ロッドに取り付け、フローセルをガイドチューブに通してもよい。フロー
セルがプローブ内に配置された後は、取り付け具ハウジングおよび押圧ロッドを
除去できる。 好ましい実施形態において、上部絶縁体外側部とガイド/プレスリングは(切
削加工しやすくするために)別個の部材として形成されているが、上部絶縁体外
側部とガイド/プレスリングを単一部材として一体形成してもよい。下部絶縁体
も一体形成できる。
【0059】 フローセルと静止試料容器とを案内するテーパ状ガイド(ガイド部)は、それ
ぞれ、必ずしもガイドチューブと上部絶縁体とにより限定されなくてもよい。一
般に、反対方向にテーパ状になったガイドは、フローセルと静止試料の挿入路の
どの場所に配置してもよい。例えば、フローセルを底部から下部絶縁体開口部内
に案内するために、下部絶縁体は、その縦方向試料保持開口部に沿ってテーパ状
ガイド部を有していてもよい。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲お
よびその法的等価物により決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の核磁気共鳴(NMR)プローブを含む核磁気共鳴(NMR)分光計の
高レベル線図である。
【図2】 図2−Aおよび図2−Bは、本発明の好ましい実施形態にかかる、フロースル
ー形状のNMRプローブの縦断面図である。
【図3】 図3−A、図3−Bは、本発明の好ましい実施形態にかかる、下部絶縁体の等
測図である。図3−Cは、図3−A、図3−Bのリングの端部横断面図である。
【図4】 本発明の好ましい実施形態にかかる、NMRフローセルをインフローまたはア
ウトフローチューブに連結する圧力部品の側面図である。
【図5】 図5−A、図5−Bは、本発明の好ましい実施形態にかかる、図2−A、図2
−BのNMRプローブの縦断面図である。
【図6】 図6−A、図6−Bは、本発明の好ましい実施形態にかかる、上部絶縁体のそ
れぞれ上からと下から見た等測図である。図6−Cは、図6−A、図6−Bの上
部絶縁体の縦断面図である。
【図7】 本発明の好ましい実施形態にかかる、図4−Aないし図4−Cの上部絶縁体ガ
イド/プレスリングの等測図である。
【図8】 図8−A、図8−Bは、本発明の別の実施形態にかかる、フロースルー形状お
よび静止試料用形状のNMRプローブの縦断面図である。
【図9】 図9−A、図9−Bは、本発明の別の実施形態にかかる、フローセルセンタリ
ングリングの等測図である。図9−Cは、図9−A、図9−Bのリングの端部横
断面図である。
【図10】 図10−Aは、本発明の別の実施形態にかかる、静止試料センタリングリング
の等測図である。図10−Bは、上部絶縁体の固定外側部に配置された 図10
−Aのリングの端部横断面図である。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)試料に無線周波エネルギーを照射するための無線周波コイルと、 b)前記無線周波コイルの上方の固定位置に保持されている上部絶縁体であっ
    て、前記上部絶縁体は、静止試料容器およびフローセルを順次前記コイルの中心
    に配置する上部縦方向試料保持開口部を有しており、前記上部開口部は、前記静
    止試料容器を上方から前記上部絶縁体を通して案内するためのテーパ状ガイド部
    を有している、上部絶縁体と、 c)前記コイルの下方の固定位置に保持されている下部絶縁体であって、前記
    下部絶縁体は、前記フローセルを前記無線周波コイルの中心に配置する下部縦方
    向試料保持開口部を有しており、前記下部縦方向試料保持開口部は前記上部試料
    保持開口部と整列されている、下部絶縁体と、 d)前記下部絶縁体の下方の固定位置に保持され、前記フローセルを下方から
    前記下部絶縁体を通して案内するためのガイドチューブとを含む、 二機能核磁気共鳴プローブ。
  2. 【請求項2】 前記上部絶縁体が、縦方向内孔を有する外側部と、前記内孔内に装着さたガイ
    ドリングとを含み、前記ガイドリングは前記テーパ状ガイド部を形成している、
    請求項1に記載のプローブ。
  3. 【請求項3】 前記テーパ状ガイド部が、前記ガイドリングの上縁を面取りして形成されて
    いる、請求項2に記載のプローブ。
  4. 【請求項4】 前記上部絶縁部が、 a)縦方向内孔を有する外側部と、 b)前記内孔に装着され、前記プルーブのインサートを縦方向に可撓的に押
    圧するためのプレスリングとを含み、 前記プレスリングが、前記外側部と係合する外側接触部と、前記インサートと
    係合する内側接触部と、前記外側接触部および前記内側接触部を可撓的に連結す
    る、縦方向に可撓性を有する中間部とを含む、請求項1に記載のプローブ。
  5. 【請求項5】 前記プレスリングが前記テーパ状ガイド部を規定している、請求項4に記載の
    プローブ。
  6. 【請求項6】 前記上部絶縁体を通って延びる試料フロー連結チューブをさらに含んでお
    り、前記静止試料容器が前記上部絶縁体を通って延びている、請求項1に記載の
    プローブ。
  7. 【請求項7】 前記上部絶縁体は、その内部に形成された少なくとも二個の試料フロー連結チ
    ューブ開口部を有しており、これらの試料フロー連結チューブは、試料フロー連
    結チューブを前記上部絶縁部に通すためのものであり、前記試料フロー連結チュ
    ーブが、前記試料フロー連結チューブ開口部の一つから出て前記絶縁体の外側で
    前記試料フロー連結チューブ開口部の別の一つ内へ入り、前記静止試料容器が前
    記上部絶縁体を通って延びるようになっている、請求項1に記載のプローブ。
  8. 【請求項8】 前記上部絶縁体が、フローセルコネクタを受け止めるためのキー・イン構造を
    有している、請求項1に記載のプローブ。
  9. 【請求項9】 前記静止試料容器は前記上部絶縁体を通って延びており、前記上部絶縁体
    は、縦方向の内孔を有する外側部と、前記内孔に配置され、前記静止試料容器を
    前記無線周波コイルの中心に配置するための静止試料容器センタリングリングと
    で形成されている、請求項1に記載のプローブ。
  10. 【請求項10】 前記フローセルは、前記上部絶縁体を通って延びており、前記上部絶縁体は、
    前記外側部と、前記内孔に配置され、前記フローセルを前記無線周波コイルの中
    心に配置するためのフローセルセンタリングリングとで形成されている、請求項
    9に記載のプローブ。
  11. 【請求項11】 a)縦方向の試料保持開口部を有し、静止試料容器を前記試料保持開口部に通
    して案内するためのテーパ状ガイド部が設けられている絶縁体と、 b)前記静止試料容器が前記試料保持開口部に存在しないときに、前記試料保
    持開口部に通して配置されたフローセルとを含む、二機能核磁気共鳴プローブ。
  12. 【請求項12】 a)縦方向の試料保持開口部を有する絶縁体と、 b)前記試料保持開口部に通して配置された静止試料容器と、 c)前記絶縁体に対して相対的に固定された位置に保持され、前記静止試料容
    器が前記試料保持開口部に存在しないときにフローセルを前記試料保持開口部に
    通して案内するためのガイドチューブとを含む、二機能核磁気共鳴プローブ。
  13. 【請求項13】 前記フローセルに流体工学的に連結する試料フロー連結チューブをさらに含ん
    でおり、前記静止試料容器が前記試料保持開口部を介して配置されるときに、前
    記試料フロー連結チューブが前記絶縁体を通って延びる、請求項12に記載のプ
    ローブ。
  14. 【請求項14】 前記上部絶縁体がフローセルコネクタを受け止めるキー・イン構造を有する、
    請求項12に記載のプローブ。
  15. 【請求項15】 a)内部に縦方向の内孔が形成されている絶縁体外側部と、前記外側部に対し
    て固定位置に保持された無線周波コイルとを含む、核磁気共鳴プローブと、 b)フローセルを前記無線周波コイルの中心に配置するためのフローセルセン
    タリングリングであって、前記縦方向内孔に嵌合する寸法のフローセル外面と、
    前記フローセルを通して保持できる寸法を有し、前記フローセルを前記無線周波
    コイルの中心に配置するためのフローセル縦方向内部開口部とを有しているフロ
    ーセルセンタリングリングと、 c)前記静止試料容器を前記無線周波コイルの中心に配置するための静止試料
    容器センタリングリングであって、前記内孔に嵌合する寸法の静止試料容器外面
    と、前記静止試料容器を通して保持できる寸法を有し、前記静止試料容器を前記
    無線周波コイルの中心に配置するための静止試料容器縦方向内部開口部とを有し
    ている、静止試料容器センタリングリングとを含む二機能核磁気共鳴プローブ用
    センタリングキット。
  16. 【請求項16】 前記フローセル開口部が前記静止試料容器開口部とは異なる横方向寸法を有し
    ている、請求項15に記載のキット。
  17. 【請求項17】 前記外側部がその内部に形成された試料フロー連結チューブ開口部を有してお
    り、前記試料フロー連結チューブ開口部は、前記静止試料容器センタリングリン
    グが前記内孔に配置されているとき、前記試料フロー連結チューブを前記外側部
    に通すためのものである、請求項15に記載のキット。
  18. 【請求項18】 前記静止試料容器センタリングリングが縁クリアランス開口部を有しており、
    前記縁クリアランス開口部は、前記静止試料容器センタリングリングが前記内孔
    に配置されているとき、前記試料フロー連結チューブを収容するためのものであ
    る、請求項17に記載のキット。
  19. 【請求項19】 前記外側部がその内部に形成された少なくとも二個の試料フロー連結チューブ
    開口部を有しており、これらの試料フロー連結チューブ開口部は、前記静止試料
    容器センタリングリングが前記内孔に配置されているときに前記試料フロー連結
    チューブを前記外側部に通すためのものであり、前記試料フロー連結チューブが
    、前記試料フロー連結チューブ開口部の一つから出て前記外側部の外側で前記試
    料フロー連結チューブ開口部の別の一つ内へ入るようになっている、請求項15
    に記載のキット。
  20. 【請求項20】 a)静止試料容器を核磁気共鳴プローブの絶縁体内の縦方向開口部に通すこと
    により、静止試料容器をプローブの無線周波コイルの中心に配置するステップと
    、 b)前記静止試料容器内の試料に対し核磁気共鳴測定を実施するステップと、 c)前記静止試料容器を前記絶縁体から取り出すステップと、 d)フローセルを前記縦方向開口部に通すことにより、前記フローセルを前記
    無線周波コイルの中心に配置するステップと、 e)前記フローセル内の試料に対し核磁気共鳴測定を実施するステップとを含
    む核磁気共鳴測定方法。
  21. 【請求項21】 前記縦方向開口部が、前記静止試料容器を前記絶縁部内に案内するためのテー
    パ状ガイド部を有しており、前記静止試料容器を縦方向開口部に通すステップが
    、前記静止試料容器を前記テーパ状ガイド部で滑動させるステップを含む、請求
    項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記絶縁体を前記プローブのインサートに対し縦方向に可撓的に押圧するステ
    ップをさらに含み、前記インサートが前記無線周波数コイルに結合されている、
    請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記静止試料容器を縦方向開口部に通すステップが、前記絶縁体の外側部に形
    成された内孔内に静止試料容器を挿入するステップと、前記静止試料容器を前記
    静止試料容器センタリングリングに通して滑動させるステップとを含む、請求項
    20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記フローセルを縦方向開口部に通すステップが、フローセルセンタリングリ
    ングを前記内孔内に挿入するステップと、前記フローセルを前記フローセルセン
    タリングリングに通して滑動させるステップとを含む、請求項20に記載の方法
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