JPH11271248A - Esr試料管の固定装置 - Google Patents
Esr試料管の固定装置Info
- Publication number
- JPH11271248A JPH11271248A JP10091060A JP9106098A JPH11271248A JP H11271248 A JPH11271248 A JP H11271248A JP 10091060 A JP10091060 A JP 10091060A JP 9106098 A JP9106098 A JP 9106098A JP H11271248 A JPH11271248 A JP H11271248A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample tube
- esr
- esr sample
- holder
- cavity resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】長期間ESR試料管ホルダ4を使用しても、磨
耗したりESR試料管1のセンター出しができなくなっ
たりする心配のない、ESR試料管の固定装置を提供す
る。 【解決手段】空胴共振器の上端に設けられ、底部にES
R試料管挿入口を有する凹部と、複数の押片を外側から
Oリングで連結することによって円筒状に一体化させた
構造を有し、前記凹部に取り外し可能に収容される中間
ホルダと、前記凹部と係合し、該凹部内に前記中間ホル
ダを固定する押さえリングとから成り、前記中間ホルダ
の中空部に、ESR試料管を保持したESR試料管ホル
ダを挿入するようにした。
耗したりESR試料管1のセンター出しができなくなっ
たりする心配のない、ESR試料管の固定装置を提供す
る。 【解決手段】空胴共振器の上端に設けられ、底部にES
R試料管挿入口を有する凹部と、複数の押片を外側から
Oリングで連結することによって円筒状に一体化させた
構造を有し、前記凹部に取り外し可能に収容される中間
ホルダと、前記凹部と係合し、該凹部内に前記中間ホル
ダを固定する押さえリングとから成り、前記中間ホルダ
の中空部に、ESR試料管を保持したESR試料管ホル
ダを挿入するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ESR装置に関
し、特にESR試料管を空胴共振器内に固定するための
固定装置に関する。
し、特にESR試料管を空胴共振器内に固定するための
固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ESR装置は、静磁場中に置かれた被測
定試料にマイクロ波を照射すると共に、照射したマイク
ロ波が被測定試料によって吸収される様子をスペクトル
として記録するようにした磁気共鳴装置の一種である。
被測定試料中にフリーラジカルが存在すると、静磁場の
掃引に伴ってマイクロ波の吸収が起こり、フリーラジカ
ルの分子構造を反映した吸収スペクトルが記録計に記録
される。この吸収スペクトルを解析することにより、フ
リーラジカルの分子構造に関する情報を得ることができ
る。
定試料にマイクロ波を照射すると共に、照射したマイク
ロ波が被測定試料によって吸収される様子をスペクトル
として記録するようにした磁気共鳴装置の一種である。
被測定試料中にフリーラジカルが存在すると、静磁場の
掃引に伴ってマイクロ波の吸収が起こり、フリーラジカ
ルの分子構造を反映した吸収スペクトルが記録計に記録
される。この吸収スペクトルを解析することにより、フ
リーラジカルの分子構造に関する情報を得ることができ
る。
【0003】図1は、従来のESR装置の試料部を示し
たものである。ESR試料管1に詰められた試料2は、
マイクロ波が共振している空胴共振器3の内部に挿入さ
れて、ESR測定に供される。ESR試料管1には、合
成樹脂製(通常はテフロン製)のESR試料管ホルダ4
が嵌められていて、金属製の空胴共振器3の試料挿入口
内壁に直接嵌合するようになっている。ESR試料管ホ
ルダ4が空胴共振器3の試料挿入口に嵌合することによ
り、ESR試料管1の空胴共振器3内での保持とセンタ
ー出しとが行なわれる。
たものである。ESR試料管1に詰められた試料2は、
マイクロ波が共振している空胴共振器3の内部に挿入さ
れて、ESR測定に供される。ESR試料管1には、合
成樹脂製(通常はテフロン製)のESR試料管ホルダ4
が嵌められていて、金属製の空胴共振器3の試料挿入口
内壁に直接嵌合するようになっている。ESR試料管ホ
ルダ4が空胴共振器3の試料挿入口に嵌合することによ
り、ESR試料管1の空胴共振器3内での保持とセンタ
ー出しとが行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、空胴共振器
3は金属製なので、長期間に渡ってESRの測定を行な
っていると、頻繁にESR試料管1の取り付け、取り外
しが行なわれるため、ESR試料管1を支える合成樹脂
製のESR試料管ホルダ4が金属壁と直接接しているこ
とによって磨耗し、空胴共振器3との嵌合部にガタを生
じて、図2に示すように、ESR試料管1が傾斜して空
胴共振器3に挿入され、ESR試料管1の空胴共振器3
内での保持とセンター出しとがうまく行かなくなるとい
う問題があった。このように、曲がった状態で試料2が
空胴共振器3に挿入されると、ESRを測定した際の定
量精度が低下し、測定結果に基づく定量的な議論ができ
なくなるという問題が発生する。
3は金属製なので、長期間に渡ってESRの測定を行な
っていると、頻繁にESR試料管1の取り付け、取り外
しが行なわれるため、ESR試料管1を支える合成樹脂
製のESR試料管ホルダ4が金属壁と直接接しているこ
とによって磨耗し、空胴共振器3との嵌合部にガタを生
じて、図2に示すように、ESR試料管1が傾斜して空
胴共振器3に挿入され、ESR試料管1の空胴共振器3
内での保持とセンター出しとがうまく行かなくなるとい
う問題があった。このように、曲がった状態で試料2が
空胴共振器3に挿入されると、ESRを測定した際の定
量精度が低下し、測定結果に基づく定量的な議論ができ
なくなるという問題が発生する。
【0005】本発明の目的は、上述した点に鑑み、長期
間ESR試料管ホルダ4を使用しても、磨耗したりES
R試料管1のセンター出しができなくなったりする心配
のない、ESR試料管の固定装置を提供することにあ
る。
間ESR試料管ホルダ4を使用しても、磨耗したりES
R試料管1のセンター出しができなくなったりする心配
のない、ESR試料管の固定装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかるESR試料管の固定装置は、空胴共
振器の上端に設けられ、底部にESR試料管挿入口を有
する凹部と、複数の押片を外側からOリングで連結する
ことによって円筒状に一体化させた構造を有し、前記凹
部に取り外し可能に収容される中間ホルダと、前記凹部
と係合し、該凹部内に前記中間ホルダを固定する押さえ
リングとから成り、前記中間ホルダの中空部に、ESR
試料管を保持したESR試料管ホルダを挿入するように
したことを特徴としている。
め、本発明にかかるESR試料管の固定装置は、空胴共
振器の上端に設けられ、底部にESR試料管挿入口を有
する凹部と、複数の押片を外側からOリングで連結する
ことによって円筒状に一体化させた構造を有し、前記凹
部に取り外し可能に収容される中間ホルダと、前記凹部
と係合し、該凹部内に前記中間ホルダを固定する押さえ
リングとから成り、前記中間ホルダの中空部に、ESR
試料管を保持したESR試料管ホルダを挿入するように
したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図3は、本発明にかかる中間ホ
ルダを示したものである。中間ホルダ5は4個の押片6
と1個のOリング7から構成されている。押片6は、合
成樹脂製(テフロン製)の肉厚円筒部材の上下端をテー
パ状に加工し、外周面上にOリング7用の溝を彫った上
で4分割したものであり、溝にOリング7を連通するこ
とによって4個の押片6がばらばらに分離するのを防い
でいる。
実施の形態を説明する。図3は、本発明にかかる中間ホ
ルダを示したものである。中間ホルダ5は4個の押片6
と1個のOリング7から構成されている。押片6は、合
成樹脂製(テフロン製)の肉厚円筒部材の上下端をテー
パ状に加工し、外周面上にOリング7用の溝を彫った上
で4分割したものであり、溝にOリング7を連通するこ
とによって4個の押片6がばらばらに分離するのを防い
でいる。
【0008】また、図4は、中間ホルダ5を用いたES
R試料管の固定装置を示したものである。空胴共振器3
側には、テーパ部8を含んだ凹部9を設けると共に、凹
部9の外周面上にはネジ部(雄ネジ部)10を設け、押
さえリング11が取り付けられるようにした。このテー
パ部8は、押片6の下端に設けられたテーパ部と嵌合す
るようになっている。また、押さえリング11の内側に
も、ネジ部(雌ネジ部)12及びテーパ部13を設け、
該ネジ部12を空胴共振器3のネジ部10にねじ込んで
固定できるようにすると共に、テーパ部13で押片6の
上端に設けられたテーパ部と嵌合させるようにしてい
る。
R試料管の固定装置を示したものである。空胴共振器3
側には、テーパ部8を含んだ凹部9を設けると共に、凹
部9の外周面上にはネジ部(雄ネジ部)10を設け、押
さえリング11が取り付けられるようにした。このテー
パ部8は、押片6の下端に設けられたテーパ部と嵌合す
るようになっている。また、押さえリング11の内側に
も、ネジ部(雌ネジ部)12及びテーパ部13を設け、
該ネジ部12を空胴共振器3のネジ部10にねじ込んで
固定できるようにすると共に、テーパ部13で押片6の
上端に設けられたテーパ部と嵌合させるようにしてい
る。
【0009】ESR試料管1は、ESR試料管ホルダ
4、押さえリング11、中間ホルダ5を介して、空胴共
振器3の凹部9に固定される。凹部9には、中間ホルダ
5、押さえリング11、ESR試料管ホルダ4の順に固
定用部材が挿入され、押さえリング11を締めることに
より、固定が行なわれる。押さえリング11が締まれ
ば、空胴共振器3と押さえリング11の双方に設けられ
たテーパ部8及び13で中間ホルダ5の押片6の上下端
に設けられたテーパ部が押さえられ、中間ホルダ5の孔
径がせばまる方向に押力を受けて、ESR試料管ホルダ
4が中間ホルダ5によって締め込まれ、ESR試料管ホ
ルダ4が空胴共振器3の凹部8に堅く固定される。
4、押さえリング11、中間ホルダ5を介して、空胴共
振器3の凹部9に固定される。凹部9には、中間ホルダ
5、押さえリング11、ESR試料管ホルダ4の順に固
定用部材が挿入され、押さえリング11を締めることに
より、固定が行なわれる。押さえリング11が締まれ
ば、空胴共振器3と押さえリング11の双方に設けられ
たテーパ部8及び13で中間ホルダ5の押片6の上下端
に設けられたテーパ部が押さえられ、中間ホルダ5の孔
径がせばまる方向に押力を受けて、ESR試料管ホルダ
4が中間ホルダ5によって締め込まれ、ESR試料管ホ
ルダ4が空胴共振器3の凹部8に堅く固定される。
【0010】中間ホルダ5の押片6に設けられたテーパ
部、空胴共振器3の凹部9に設けられたテーパ部8、及
び、押さえリング11に設けられたテーパ部13は、い
ずれも同芯になるように作ってあるので、押さえリング
11の締め込みによって各部材の中心軸がずれることは
ない。
部、空胴共振器3の凹部9に設けられたテーパ部8、及
び、押さえリング11に設けられたテーパ部13は、い
ずれも同芯になるように作ってあるので、押さえリング
11の締め込みによって各部材の中心軸がずれることは
ない。
【0011】また、空胴共振器3に試料を着脱させる際
には、ESR試料管ホルダ4と中間ホルダ5がこすれ合
うことになるが、お互いに合成樹脂製同士の摩擦である
ため、従来のような金属と合成樹脂との間の摩擦による
磨耗が起きることはない。従って、長期間の使用によっ
ても、ガタを生じることがなく、ESR試料管が空胴共
振器3内に傾斜して設置される心配はない。
には、ESR試料管ホルダ4と中間ホルダ5がこすれ合
うことになるが、お互いに合成樹脂製同士の摩擦である
ため、従来のような金属と合成樹脂との間の摩擦による
磨耗が起きることはない。従って、長期間の使用によっ
ても、ガタを生じることがなく、ESR試料管が空胴共
振器3内に傾斜して設置される心配はない。
【0012】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明のESR試料
管の固定装置を用いれば、長期間に渡ってESR試料管
ホルダの磨耗が起きないので、ESR試料管が空胴共振
器内で傾斜する心配がなく、常に定量性の高い測定を行
なうことができる。
管の固定装置を用いれば、長期間に渡ってESR試料管
ホルダの磨耗が起きないので、ESR試料管が空胴共振
器内で傾斜する心配がなく、常に定量性の高い測定を行
なうことができる。
【図1】 従来のESR試料管の固定方法を示す図であ
る。
る。
【図2】 従来のESR試料管の固定方法を示す図であ
る。
る。
【図3】 本発明の中間ホルダを示す図である。
【図4】 本発明の中間ホルダを用いたESR試料管の
固定装置を示す図である。
固定装置を示す図である。
1・・・ESR試料管、2・・・試料、3・・・空胴共振器、4・
・・ESR試料管ホルダ、5・・・中間ホルダ、6・・・押片、
7・・・Oリング、8・・・テーパ部、9・・・凹部、10・・・ネ
ジ部、11・・・押さえリング、12・・・ネジ部、13・・・
テーパ部。
・・ESR試料管ホルダ、5・・・中間ホルダ、6・・・押片、
7・・・Oリング、8・・・テーパ部、9・・・凹部、10・・・ネ
ジ部、11・・・押さえリング、12・・・ネジ部、13・・・
テーパ部。
Claims (1)
- 【請求項1】空胴共振器の上端に設けられ、底部にES
R試料管挿入口を有する凹部と、複数の押片を外側から
Oリングで連結することによって円筒状に一体化させた
構造を有し、前記凹部に取り外し可能に収容される中間
ホルダと、前記凹部と係合し、該凹部内に前記中間ホル
ダを固定する押さえリングとから成り、前記中間ホルダ
の中空部に、ESR試料管を保持したESR試料管ホル
ダを挿入するようにしたことを特徴とするESR試料管
の固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091060A JPH11271248A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | Esr試料管の固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091060A JPH11271248A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | Esr試料管の固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11271248A true JPH11271248A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14015968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10091060A Withdrawn JPH11271248A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | Esr試料管の固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11271248A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001035114A1 (en) * | 1999-11-05 | 2001-05-17 | Varian, Inc. | Dual-function nmr probe |
CN116539502A (zh) * | 2023-07-05 | 2023-08-04 | 北京国仪精测技术有限公司 | 样品管的插接接头和比表面积仪器 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP10091060A patent/JPH11271248A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001035114A1 (en) * | 1999-11-05 | 2001-05-17 | Varian, Inc. | Dual-function nmr probe |
CN116539502A (zh) * | 2023-07-05 | 2023-08-04 | 北京国仪精测技术有限公司 | 样品管的插接接头和比表面积仪器 |
CN116539502B (zh) * | 2023-07-05 | 2023-10-03 | 北京国仪精测技术有限公司 | 样品管的插接接头和比表面积仪器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |