JP4001484B2 - 交換可能nmrフローチューブを有する貫流nmrプローブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に化学分析の分野に関し、具体的には高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と核磁気共鳴分光分析(NMR)の分野に関し、より詳しくは前記2つの分析方法をオンラインで組み合わせるために使用される貫流NMRフローチューブに関する。具体的には、本発明は交換可能なNMRフローチューブアセンブリを有する貫流NMRプローブと、貫流NMRプローブ内にNMRフローチューブを挿入しまた取り外す効率的な方法に関する。本発明によれば、貫通構造の中でのNMRフローチューブの交換を容易に行うことができ、プローブ構造を大きく変更せずにHPLC−NMR分析方法を組み合わせる時の性能を最適化し、また中断時間を最小に抑えることができる。
【0002】
【従来の技術】
NMR装置はほとんどの場合、円筒状の対称性によって概略特徴づけられる。典型的なNMR磁石は超電導タイプであり、室温の円筒状の穴を含むジュワー瓶の中に取り付けられ、この穴の中にはジュワー瓶内の超電導磁石の作用によって、非常に高度に制御された一様な磁場が維持される。NMRプローブはこの一様な磁場内におかれたサンプルを保持する。プローブのハウジングは典型的には磁石の穴の中に嵌合するように円筒形をしており、サンプルは一般にプローブの中心軸に沿って置かれる。プローブ内でサンプルに近接してコイルが配置され、励起するための高周波(RF)磁界をサンプルに印加する。これにより生じるサンプルの共鳴信号がコイルによって検知され、受信回路に送られる。受信回路は出力信号を発生する。コンピュータがこの信号のフーリエ変換を行って、NMRスペクトルを得る。
【0003】
HPLCは、有機混合物を分析のために分離する目的で広く利用されている。HPLC溶離剤の定性分析には紫外線、赤外線および質量分光分析が利用されてきたが、一般にNMR分光分析は他では得られない構造情報を提供し、HPLCにより適合したサンプル要件を有している。しかしこれら2つの分析方法を組み合わせる努力は、NMR検出器の感度が低いという障害に妨げられてきた。貫流NMRプローブ内で使用されるNMR検出セルに関する最近の改良により、高解像度、高感度、およびHPLC−NMRを組み合わせた分析における使いやすさの向上が可能になった。例えば、「NMRプローブ用フローチューブ」という表題を有する米国特許第5,867,026号には、改良された貫流NMR検出セルとその製造方法が開示されている。かかる改良されたフローチューブの設計により、流体注入方法を利用してNMR分光分析装置のためのサンプルを装填する方式の受容と採用が増加し、更に流体を利用した自動サンプル測定への関心は強まった。これらの技術が日常的に採用され、かつ受け入れられるにつれて、NMRの動作停止時間を最小にしてシステムの性能を最適化し、また測定全体を効率よくすることがますます有利となっている。
【0004】
現在のNMRフローチューブアセンブリは、HPLCに取り付けるための様々なコネクタと付属配管を取り付けたNMRサンプルフローチューブを含むものであり、微妙で取り扱いが困難なため現場での交換に適していない。NMRプローブ内のこのアセンブリの脱着は危険で費用がかかるが、これは少なくとも部分的には、コイル、ジュワー瓶および支持構造の入り組んだアセンブリ内のNMRプローブに対して、フローチューブ(および取り付けられたコネクタ)が位置決めされて固定されるからである。現在の多くの設計は、これらの密着して組み合わされたサブアセンブリとのかなりの程度の機械的な相互作用を必要とする。フローチューブの交換には、RFコイルやパルス駆動の磁場勾配コイルの半田付けを外したり再度半田付けをしたりするような電気的な作業が必要となることが多い。設計によっては、RF回路がフローチューブに直接取り付けられ、固定されている。この様な設計では直接固定されたRF回路のために、フローチューブの交換には余分のコストと危険が付きまとう。
【0005】
NMRフローチューブの交換を可能にする別のフローチューブアセンブリの設計では、取り外し可能なフローチューブを収容するためにNMRプローブ又はサブアセンブリを大幅に変更する必要がある。この様な設計は一般に、化学接着剤で恒久的に結合された部品と付属配管を有する、完全に一体化されたフローチューブアセンブリを採用している。例えばBarjat他「市販の500MHzプローブのLCNMRへの適合」、Journal of Magnetic Resonance、シリーズA 119、115-119(1996)を参照のこと。これらのNMRフローチューブは、細い構造と一定した外径のために充填率が高いという利点があるが、この様に完全に組み立てられて恒久的に結合された構造では、洗浄や個別の用途のための最適化などの目的のためにフローチューブあるいは付属配管を迅速に交換することはできない。これらはまた接着剤による組立プロセスを管理することが困難なために、機械的な再現性が不十分である。更にまた、このように完全に一体化されたアセンブリの部品の接着に使用される接着剤と分析溶液が接触する可能性があるため、化学的な適合性の問題やサンプルの汚染が生じる可能性がある。
【0006】
NMRフローチューブの交換しやすさは重要である。フローチューブと付属配管は時間が経つと詰まり、洗浄手順だけでは不十分な状態になるので、ユーザーがフローチューブアセンブリを変えるかあるいは交換したいと考える場合がよくある。フローチューブや配管は破損して交換が必要となることがあり、あるいはユーザーがプローブ後段サンプル回収器を組み込みたいと思うことがある。更に、ユーザーが様々な用途のために、例えば研究が限定された量のサンプルに移行する場合、フローチューブのサンプル室を最適化したいと思うことがある。必要なのは、高い充填率を維持しながらプローブの変更は最小限に止めて、貫流NMRプローブ内のNMRフローチューブの簡単で効率の良い取り外しや挿入を可能にする、不活性な材料でできたNMRフローチューブアセンブリである。
【0007】
【発明の概要】
ここに述べる発明は、良好なNMR感度を維持しながら貫流NMRプローブ内のNMRフローチューブを簡単に交換できるようにする、コスト効果比が高くて信頼性が高く堅固なNMRフローチューブアセンブリを提供する。本発明によれば、NMRプローブアセンブリの変更はわずかしか必要とせず、またアセンブリは化学接着剤を使わずに組み立てられる。本発明は更に、動作停止時間を最小にしてHPLC−NMR環境でのサンプルの測定性能を最適化するのに役立つ、貫流NMRプローブ内でのNMRフローチューブの挿入および取り外し方法を提供する。
【0008】
本発明の1つの態様によれば、プローブ内で互いに距離を置いて支持された上部絶縁体および下部絶縁体からなる貫流NMRプローブが提供される。サンプルの分光分析測定に必要な、コイル、ジュワー瓶および支持構造を含むプローブの種々のサブアセンブリは、典型的にはプローブ内の上部絶縁体と下部絶縁体の間に配置される。各絶縁体はプローブの中心軸に沿って配置された開口を有している。上部および下部絶縁リングがそれぞれ上部および下部絶縁体内に配置されて、NMRフローチューブのプローブ内での向きを合わせるのを助ける。下部絶縁体の底部への最初の端部にガイドチューブが取り付けられており、プローブの中心軸に沿って、下部絶縁体内の開口を通って上部絶縁体内の開口に向かって連通する。ガイドチューブはプローブの基部に向かって下に伸びる。流入端にある流入管に脱着可能なコネクタで取り付けられて、下部スペーサリングが備えられたNMRフローチューブを、ガイドチューブを通ってプローブ内に挿入できる。
【0009】
ガイドチューブを使用して、下部および上部開口と種々のプローブサブアセンブリを通ってフローチューブを適切な位置に滑り込ませる。上部絶縁体リングはフローチューブの出口端の上方に取り付けられる。フローチューブの出口端は脱着可能なコネクタで流出管に取り付けられる。その後コネクタは上部絶縁体リングの上部にあるキー溝又は切り込みの中に納められて、NMRフローチューブを分光分析測定を行う位置にセットする。
【0010】
本発明の第二の態様によれば、下部絶縁リングの内径と等しくてNMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な大きさの内径を、ガイドチューブの第一の端部に持たせることができる。ガイドチューブの第二の端部の内径は、第一の端部よりも大きい。ガイドチューブの内面は、第二の端部の内径から第一の端部の内径まで、十分に滑らかなテーパー形状をなす。下部絶縁リングは下部開口の内部に配置され、ガイドチューブはその第一の端部が下部絶縁リングに接続されて、プローブの中心軸に沿ってリングと下部開口を連通している。流入管を取り付けると、NMRフローチューブは次ぎにガイドチューブの第二の端部からプローブ内に挿入できる。ガイドの滑らかな内面により、フローチューブの出口端が下部開口、プローブサブアセンブリおよび上部開口を通って案内され、一方下部絶縁リングがフローチューブの入口端をプローブの中心軸に沿って合わせられる。上部絶縁リングはフローチューブの出口端を通って滑り込ませて上部開口内に配置され、フローチューブの出口端がプローブの中心軸に沿って合わせられる。すると脱着可能なコネクタと上部絶縁リングの上面のキー溝内に嵌合されたコネクタを使用して、フローチューブの出口端を流出管に取り付けて、NMRフローチューブを分光分析測定を行う位置にすることができる。
【0011】
本発明の別の態様では、付属の流入管および流出管とコネクタと上部および下部絶縁リングを備えたNMRフローチューブと、円錐形にテーパーを付けた内面を有するガイドチューブで構成され、貫流NMRプローブ内で使用されるNMRフローチューブアセンブリが提供される。フローチューブアセンブリは化学接着剤を使用せずに不活性材料の部品で構成できる。
本発明の更に別の態様では、交換可能なNMRフローチューブを貫流NMRプローブ内に挿入する方法が提供される。この方法によれば、プローブのサブアセンブリを乱したり変更したりせずに、NMRフローチューブのプローブ内への単純で効率の良い挿入が可能になる。この方法はプローブのわずかな変更しか必要としない。プローブは下部開口を有する下部絶縁体と、下部絶縁体の上方にある距離をおいて支持された上部絶縁体を有する。上部絶縁体はほぼ鉛直な軸上で下部開口に合わせて配置された上部開口を有する。フローチューブをプローブ内に挿入する方法は、ガイドチューブを第一の端部で下部絶縁体に取り付けて、軸に沿って下部開口を通って上部開口に向かって連通することからなる。ガイドチューブの第一の端部は、NMRフローチューブを滑動自在に移動してチューブを軸に沿って合わせるのに十分な内径を有している。ガイドチューブの第二の端部の内径は、第一の端部の内径よりも大きい。ガイドチューブの内面は、第一の端部の内径から第二の端部の内径まで、十分に滑らかなテーパーとなっている。
【0012】
流入管に接続された入口端を有するNMRフローチューブが、ガイドチューブの第二の端部からガイドチューブの第一の端部、下部開口、上部開口および上部絶縁リングを通って滑動自在に配置され、フローチューブの出口端から上部絶縁体の上方まで延びている。上部絶縁リングは第一の開口内に滑動自在に配置され、フローチューブの出口端が軸に沿って合わせられる。NMRフローチューブの出口端は上部絶縁体の上方で流出管に取り外し可能に接続され、コネクタは上部絶縁リングの上面のキー溝又は切り込みの中に納められてNMRチューブをプローブ内で位置決めする。
【0013】
本発明の別の態様では、上記の貫流NMRプローブからNMRフローチューブを取り外す方法が提供される。この方法はフローチューブの出口端からコネクタを外して流出管を切り離し、次ぎに上部絶縁リングを上部開口から滑らせてフローチューブから取り出すことを必要とする。次ぎにフローチューブがガイドチューブを通って上部開口および下部開口から取り出され、プローブの基部から取り出される。
【0014】
ここに述べる発明は、連続貫流分析、ストップ・フロー分析、流通サンプリング分析、その他の用途に応用できる。本発明は液体クロマトグラフィー(LC)に特に有用であるが、それに限定されない。本発明は貫流NMR試料導入一般に応用可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1および1Aに示した本発明の貫流NMRプローブアセンブリを先ず詳しく説明する。次ぎに図2および2Aに示した本発明の別の実施形態について説明する。次ぎに図7に示したNMRフローチューブの貫流NMRプローブ内への挿入および取り外しに関わる本発明の方法を詳細に説明する。
図1および1Aを参照して、本発明の貫流NMRプローブの第一の実施形態は超電導磁石の円筒形の穴に嵌合する一般に円筒形のプローブハウジング31を有する。プローブには、図1に図示しないコイル、シールド、ジュワー瓶および支持構造の互いに組み合わさったアセンブリを含むプローブサブアセンブリが収納される。プローブは典型的には超電導磁石の穴の中に鉛直に立った位置で挿入され、プローブの中心すなわち鉛直の軸を磁石の鉛直軸に合わせられる。サンプルを中に装填したNMRチューブがプローブサブアセンブリ内に、プローブの中心軸にほぼ沿って、また分光分析測定を行うための磁石の磁界中心、すなわち「スウィートスポット」内に配置される。
【0016】
下部絶縁体10が、下部開口12と上面11を有するプローブハウジング31内に支持される。下部絶縁体は円筒形のハウジング31内にはまるように円形をなすことが好ましく、また更に開口、チャンネル、支持部、およびプローブサブアセンブリとの接続部を有していても良い。下部開口12はほぼプローブの中心軸上に配置され、そして制約なしにNMRフローチューブを容易に通過させるのに十分な直径、すなわち3〜5mm以上の円形の穴であることが好ましい。下部開口12は図1Aに示すように、下部絶縁リング19の形状と制約を許容できるように、図1Aで43と表記するような段又は切り込みをつけても良い。
【0017】
図1および1Aに示したように、プローブは更に上部絶縁体13を有し、上部絶縁体13は下部絶縁体10の上方に距離を置いて支持され、上面14と上部開口15を有する。上部開口15は好ましくは、下部開口12とともにプローブの鉛直軸にほぼ沿って配置されて、更にNMRフローチューブを容易に通過させるのに十分な直径を有する円形の穴である。上部開口もまた、上部絶縁リング16を収納できるように、図1Aで40と表記するような段又は切り込みをつけても良い。下部絶縁体10と同様に、上部絶縁体13もプローブハウジング内に嵌合するように円形であることが好ましく、また様々な付加的な開口、チャンネル、支持部、および通常は上部および下部絶縁体10および13の間に収納されるプローブサブアセンブリとの接続部を有していてもよい。特に、プローブのRFコイル(図1では図示せず)は、通常は、上部および下部絶縁体10、13の間でプローブの軸に沿って配置される。RFコイルは自立しても良く、あるいは図1Aに示すように上部および下部絶縁体10、13の間で軸に沿って取り付けられる石英チューブの挿入子42の中に組み込まれていても良い。一般には、また好適には、上部絶縁体13と下部絶縁体10は図7に示される207のようなパルス駆動の磁界勾配コイルのハウジングの上部および底部キャップを有する。かかるパルス駆動の磁界勾配コイル、RFコイル、およびRFコイルを組み込んだ挿入子、それらの使用および構造は、NMR分光分析の分野に習熟した者には周知のものである。
【0018】
上部および下部絶縁体は、NMR測定に対して干渉を起こさない適切な非磁性材料で作られる。かかる非磁性材料は通常の技術を有する者には周知のものであり、例えばKel−F、PTFEおよびセラミック材料を含む。
再度図1および1Aを参照して、プローブは更に上部拘束部17を有する上部絶縁リング16を有する。上部絶縁リング16の内径18は、NMRフローチューブ25を滑動自在に移動するのに十分な寸法である。上部絶縁リングの上部にはキー溝又は切り込みが形成されて、コネクタ28の下端を受け入れ、また図1に示されまた図1Aで41に示されたようにプローブ内の適切な位置に付属フローチューブ25を保持するように構成される。リング16は上部開口15の内部に配置される。リング16は開口15内でスペーサーとして作用して、プローブの軸に沿ってフローチューブ25の軸対称の配置を達成する。上部拘束部17は上部絶縁体13の上面14に当接し、プローブサブアセンブリ内でのフローチューブ25の位置を調節し、かつリング16を適切な位置に維持することができる。あるいはまた、リング16を止めネジなどでその位置に固定するか、又はリング16と上部絶縁体13を一体構造に作っても良い。上部絶縁リング16の適切な設計を図4Aおよび4Bに示すが、ここでは図1における上部開口15内に配置されるリングの円筒形部分113と上部拘束部110を示す。上部拘束部110は図1および1Aに示すように上部絶縁体13の上面14に当接することができる。
【0019】
図4Bにはまた、上部絶縁リングの底部での内径内の下部拘束部又は突起109が示されており、プローブに対してRFコイルを組み込んだ挿入子の上端を収容する。図1Aに示すように、拘束部109は挿入子42の上面に当接してこれをプローブの軸に沿って合わせ、またプローブ内の適切な位置に固定する。図1および1Aの上部開口15内でNMRフローチューブを移動してチューブを適切な位置に合わせるための上部絶縁リングの内径の横断面を、図4Cに示す。上部絶縁リングは好ましくはKel−F、PTFEその他のNMRに適した材料で作られる。上部絶縁リングはまた、チャンネル115又はその他の穴を有し、NMRフローチューブの周囲に空気を流すようにしても良い。かかるチャンネル又は穴の使用は、分光分析測定中のフローチューブおよびサンプルの温度調節の分野では周知のものである。
【0020】
図1および1Aは更に、下部拘束部20を有する下部絶縁リング19を示す。下部絶縁リング20は内径21を有する。内径21はNMRフローチューブ25を滑動自在に移動するのに十分な寸法であり、上部絶縁体リングの内径とほぼ同じ寸法である。下部絶縁リング19は下部開口12の内部に配置される。リング19は、フローチューブ25をプローブの中心軸に沿って軸対称の位置に合わせるためのスペーサーとして作用する。下部拘束部20は下部絶縁体10内の段の上面11に当接して、NMRフローチューブ25の位置を調節するのを補助すると同時にリング19を適切な位置に維持する。あるいはまた、リング16を止めネジその他の手段でその位置に固定するか、又はリング19と下部絶縁体10を一体構造に作っても良い。
【0021】
下部絶縁リング19の適切な設計を図5Aおよび5Bに示すが、ここでは図1Aにおける下部開口12内に配置される円筒形部分124を示す。図5Aおよび5Bには、図1および1Aの下部絶縁体10の上面11への当接に使用できる下部拘束部120が示されている。図5Cは、NMRフローチューブを移動して図1に示した下部開口12内での位置を合わせるための下部絶縁リングの内径の横断面である。下部絶縁体リングは好ましくはKel−F、PTFEその他のNMRに適合した材料で作られる。下部絶縁リングはまた、NMRフローチューブを通って空気を流すためのチャンネル125又はその他の穴を有していても良い。図5Bにはまた下部絶縁リングの内径の上部に納まる上部拘束部又は突起119が示されているが、これはRFコイルを組み込んだ挿入子の下端を受け入れる。図1Aに示すように、拘束部119は挿入子42の底面に当接してこれをプローブの軸に沿って合わせ、またプローブ内の適切な位置に固定する。
【0022】
再度図1および1Aを参照して、プローブは更にスペーサリング34を有する。スペーサリング34の内径は、NMRフローチューブ25を滑動自在に移動するのに十分であるが、ぴったりした摩擦嵌合を形成する寸法であり、フローチューブ上の適切な位置に止まる。スペーサリング34は、フローチューブがガイドチューブ22を通してプローブ内に挿入されたときに、NMRフローチューブ25に対するスペーサとして作用する。スペーサリングの適切な設計を図3Aおよび3Bに示す。図3BはNMRフローチューブをきつくはまった状態で移動するための内径131の横断面図である。スペーサリングの外径130は、リングをNMRフローチューブに嵌合した後にガイドチューブ22を通過できるような寸法である。スペーサリングは好ましくはKel−F、PTFEその他のNMRに適合した材料で作られる。スペーサリングはまた、NMRフローチューブを通って空気を流すためのエアチャンネル132又はその他の穴を有していてもよい。
【0023】
ガイドチューブ22は、プローブの中心軸に沿って下部開口リング12を通って連通するために備えられる。図1および1Aに示すように、ガイドチューブはその第一の端面24が下部絶縁体10の底部に取り付けられるか、あるいは下部絶縁体の下に突出する下部絶縁リング19の下部に取り付けられる。ガイドチューブ22の内径23はスペーサリング34の外径を収納するのに十分な大きさを有し、その中を通ってきつく取り付けられたフローチューブ25を有するリング34をガイドチューブに沿って出口端から上に向かって滑らせて、フローチューブを下部開口12を通って滑動自在に案内できるようにする。ガイドチューブの内径は好適には9mmから15mmである。フローチューブ25の入口端に取り付けられたコネクタ28の外径は、スペーサリング34の外径以下として、NMRフローチューブをプローブ内に取り付けたときにコネクタをガイドチューブに沿って上方に移動できるようにする。ガイドチューブ22は好適にはプローブ31の基部まで延設され、また好適には滑らかな内面を有する円筒形である。ガイドチューブは好ましくはKel−F、PTFEその他のNMRに適合した材料で作られる。
【0024】
別の実施形態では、NMRチューブ25の入口端を延長して、ガイドチューブを完全に貫通してプローブの底面から出るほど長くしても良い。かかる実施形態では、ガイドチューブの内径を大幅に減少させて、NMRフローチューブだけがその中を滑動するのに十分な寸法として、スペーサリング34を不要とすることができる。サンプルの温度制御のために、かかる設計にはフローチューブを通過する空気の流れを可能にするような輪形の隙間を含めて良い。ガイドチューブ22の外径を小さくして、内部空間が限られたプローブに本発明を適用できるようにしても良い。
【0025】
図1に示すように、NMRフローチューブ25はガイドチューブ22と上部および下部絶縁体10、13を通って延設され、上部および下部絶縁リング16、19を通ってプローブの中心軸に沿って取り付けられる。NMRフローチューブ25はコネクタ28で流入管29と流出管30に取り付けられた入口端26と出口端27を有する。流出管30はプローブの上部を通って配管し、次ぎにプローブが磁石の中に挿入された時に磁石の穴の上部を通って配管できるが、好適には上部絶縁体13と下部絶縁体10内の付加的な開口36および35を通って流出管を再度下向きに配管し、最後にプローブの基部33から出るように配管される。
【0026】
本発明によればNMRフローチューブ25は、上部および下部絶縁体の間に取り付けられたRFコイル又はプローブサブアセンブリのその他のいかなる部分にも直接取り付けられない。フローチューブは上部および下部絶縁体を通って自由に上下に移動することができ、プローブサブアセンブリ(図1には図示せず)を構成する任意のシールド又はコイルを通過する。これにより、プローブサブアセンブリ内でのコイルその他の構造の互いに嵌合したサブアセンブリの半田付けを外したり再度半田付けしたりという従来の不便や危険が回避される。更に、NMRフローチューブを収納するのにプローブサブアセンブリの追加的な変更は必要なく、また取り外し可能なコネクタでなく、フローチューブ自体のみがプローブサブアセンブリを通って挿入されるので、RFコイルの充填率が良好に維持される。
【0027】
NMRフローチューブ25をプローブ内の位置に納めるには、コネクタ28を使って入口端26を流入管29に取り付ける。フローチューブ25をプローブ内に挿入する前に、スペーサリング34をフローチューブ25の上に滑らせてはめる。フローチューブのこの部分アセンブリは、スペーサリング34を使ってガイドチューブ22を介してプローブ内に挿入され、それによりフローチューブがプローブの中心軸に沿って合わせられる。フローチューブが上部および下部絶縁体10、13および上部絶縁リング16を通って挿入されると、上部絶縁リング16が上部開口15内の位置に納められ、フローチューブ25が中心軸に沿って合わせられる。上部絶縁リング16はまた、挿入子42がある場合はその上端を固定する。次ぎにフローチューブ27の出口端をコネクタ28を使って流出管30に取り付けることができる。そしてフローチューブがNMRプローブの内部に納められた状態で、フローチューブ25の出口端27に残りのコネクタ28が取り付けられる。するとフローチューブに取り付けられたコネクタ28は上部絶縁リング16の上面のキー溝又は切り込みの中に収まり、フローチューブが分光測定の位置にセットされる。フローチューブをプローブから取り外すときは、この手順を逆に行う。
【0028】
NMRフローチューブ25は、連続貫流測定での使用に適した様々な設計にすることができる。サンプルの汚染その他の化学的な適合性の問題を避けるために、化学接着剤を使わずに製造される挿入子構造のフローチューブが好ましい。化学接着剤を使わない好適な設計および構造が、米国特許第5,867,026号「NMRプローブ用フローチューブ」に開示されているが、この分野に習熟したものであれば、その他の多くの適切なNMRフローチューブが使用可能であることが理解されるであろう。適切なフローチューブは通常、長さが15cmで外径が3mmから5mmである。フローチューブは出口端につながる分析チューブとつながった入口端を有する。米国特許第5,867,026号に開示されたように、フローチューブの入口端および出口端は肉厚の毛細管である。厚い管壁は機械的に強く、また死容積を小さくできる(例えば内径0.010インチ)。フローチューブの入口端を流入管に接続して、溶離剤をフローチューブに供給し、また出口端を流出管に接続するためには、肉厚の毛細管が好適である。肉厚の毛細管は、流入管と流出管を取り付けるためのフローチューブの強度を追加する。
【0029】
必要であれば、NMRフローチューブの入口端と出口端をプローブハウジングの両端を超えて十分に延ばし、プローブの外部で流入管と流出管に接続することができる。かかる延長されたフローチューブを使用することにより、流入管および流出管へのコネクタをプローブハウジング内に挿入する必要が無くなる。これは、プローブの機械的および電気的に敏感な部分からコネクタを離しておけることと、プローブの内部空間が非常に制限されているときに外径の小さなガイドチューブを使用できるという、2つの利点がある。
【0030】
フローチューブの入口端と出口端の内径は、溶離剤用流入管と流出管のそれぞれの毛細管内径に対応するように選択できる。好適には、入口端と出口端の内径は0.01インチから0.04インチであり、より好適には0.02インチから0.03インチである。米国特許第5,867,026号で更に詳しく説明されているように、NMRフローチューブは分析チューブの入口端から出口端にかけて小−大−小と変化する内径を有することが好ましい。この小−大−小形状は、分析チューブ内を満たすのに必要なサンプル(検体+溶媒)の量を減らし、また分析チューブ内に注入されるサンプルの総体積の比率を増加する。この特徴は限られた量のサンプルしか使用できない場合に有利であるが、液体クロマトグラフィーの機能はその一例である。これはまた、フローチューブをクロマトグラフ測定に使用しているときに、クロマトグラフ分離を維持するためにも役立つ。
【0031】
分析チューブの内径と長さは、具体的な目的に応じて選択し、最適化できる。例えば、総分析量と使用するNMR磁石の最適な磁界の長さが様々なHPLC測定目的に適合するように、内径を選ぶことができる。磁界中心の長さまたはNMR磁石の穴の有感容積を基準として、分析チューブの長さを選ぶのが好ましい場合が多い。これにより、LCの完全性(これは微量サンプルの場合に最大の関心事となる可能性がある)とNMRの感度(これは大量サンプルの場合に最大の関心事となる可能性がある)のバランスが取られる妥協点に、内径を調節できる。分析チューブの内径は好適には1mmから5mmであり、より好適には2mmから4mmである。
【0032】
NMRフローチューブの入口端と出口端は、溶離剤をフローチューブに、また溶離剤を取り出す流出管に送液するために、様々なコネクタを使用して流入管に取り付けることができる。適切な流入管および流出管はHPLCの応用で一般的に使用されるタイプのものであり、この分野で通常の技術を有するものには周知のものである。好適には、チューブはPEEK又はPTFE、あるいはLCの分野で知られているその他の材料である。
【0033】
図1に示すように、NMRフローチューブ25は好適には入口端26と出口端27の両方でコネクタ28によって流入管と流出管に取り付けられる。適切なコネクタ28はLCの応用で一般に使用される圧縮タイプの接続具である。かかるコネクタは、NMRフローチューブの外面の端に位置するフェルールと接続部分を使用する。これにより、NMRフローチューブ自体の外径よりも大きな外径の領域を有するフローチューブアセンブリが得られる。適切なコネクタ28を更に図6に図示するが、これは大きな6角ナット130、短いフェルール132、ユニオン133、長いフェルール135および小さな6角ナット137からなる。各6角ナット、フェルールおよびユニオンは好適には、PEEK又はPTFE、Kel−F、TefzelあるいはHPLCの分野で知られているその他の材料で作られる。
【0034】
コネクタ28をフレキシブルな流入管に取り付けるには、適切な直径の流入管を小さな6角ナット137と長いフェルール135に通す。小さな6角ナットをユニオン134に通して、適切な機械的手段(トルクレンチ、治具など)を使ってアセンブリを締め付けて、配管との圧縮シールを形成する。NMRフローチューブの入口端を次ぎに大きな6角ナット130と短いフェルール132に挿入する。大きな6角ナットを流入管としてのユニオン134の反対側の端に通し、接続を注意深く締め付けてNMRフローチューブの圧縮シールを形成する。コネクタ28をフローチューブの出口端、そして次ぎに流出管に取り付けるには、同様の手順を逆の順序で行う。各コネクタは全手順を逆の順序で行うことにより、簡単に取り外せる。
【0035】
圧縮タイプの接続具の寸法は、プローブに対して、またフローチューブの挿入および取り外し手順に対して多少の機械的な制約を加える。圧縮タイプの接続具の外径が大きいために、NMRフローチューブの入口端に流入管を取り付け、次ぎにフローチューブをプローブ内に配置してから流出管をフローチューブの出口端に取り付けるのが好ましい。フローチューブの入口端に取り付けられたコネクタを収納するのに十分な内径をガイドチューブが持たなければならないが、NMRフローチューブだけがプローブのその領域を通過するので、RFコイルその他のプローブ内で組み合わされたサブアセンブリの内径は小さく保つことができる。これにより、RFコイルの直径をNMRフローチューブの外径よりも大幅に大きくする必要がないので、NMR充填率を良好にすることがきでる。更にプローブサブアセンブリに更なる変更が必要とされるので、プローブの変更は少ししか必要とされない。
【0036】
図6に示す適切な圧縮タイプの接続具はAlltechとUpchurchから市販されている。ユニオン134と6角ナット130および136は、それぞれの外径を小さくするように加工して、ガイドチューブをもっと通りやすくすることができる。コネクタの外径は好適には0.25インチから0.5インチの間である。フェルールのタイプと寸法、またコネクタナットおよびユニオンの寸法と傾斜のその他の変更を行って、様々な設計変更を可能にできることは、この技術に習熟したものであれば理解できるであろう。別の実施形態では、プローブハウジング33を超えてNMRフローチューブの入口端と出口端を延長して、コネクタ28をガイドチューブに通す必要を全く無くしてしまうことができる。
【0037】
図4Aに示すように、上部絶縁リングの上面に切り込み又はキー溝112を形成して6角ナット130の6角頭131がはまるようにして、コネクタが上部絶縁リングにおさまり、フローチューブが分光測定の位置になるようにすることが好ましい。切り込み又はキー溝112はまた、NMRフローチューブの出口端に圧縮タイプの接続具を締め付けたり緩めたりするための補助としても利用できる。上部絶縁リングは好適には図4Aおよび4Cに示すように2つの平行な外面111を形成するように加工し、それによって上部絶縁リングが回転せずに上部絶縁体内におさまり、上部絶縁リングをその位置に固定することをより簡単にできるようにする。
【0038】
この技術に習熟したものであれば、発明の趣旨から逸脱することなく図6の圧縮タイプの接続具の代わりに異なるコネクタを使用できることが理解できるであろう。例えば、適切に小さい外径を有する他のコネクタを本発明において使用でき、それによりフレキシブルチューブをNMRフローチューブの入口端と出口端に接続してからプローブ内に挿入できるようになる。更にそれを本発明において使用して、フローチューブをプローブ内に配置する前にNMRフローチューブの入口端26を流入管29に恒久的にシール又は取り付けて、次ぎにフローチューブの出口端のみにおいて脱着可能コネクタ28を使用することもできるであろう。しかしかかる恒久的なシールに化学接着剤を使用すれば、化学的な適合性やサンプルの汚染の問題が生じる可能性がある。そのため、フローチューブの入口端と出口端で脱着可能コネクタを使用するのが好ましい。
【0039】
本発明の第二の実施形態を図2および2Aに示す。この実施形態は、貫流NMRプローブ内で使用されるガイドチューブの設計が図1および1Aのものと異なる。図2および2Aを参照して、下部絶縁体60がほぼ円筒形のプローブハウジング81内に支持されている。プローブハウジングは、プローブ基部83の上部からほぼ鉛直に延びる中心軸を有する。下部絶縁体は好適にはプローブハウジング81内におさまるように円形をなしており、上面61と、NMRフローチューブ77を容易に移動するのに十分な大きさを有する下部開口62を有する。下部開口62は好適には円形の穴であり、プローブの中心軸に合わせられる。下部絶縁体60もまた開口、チャンネル、支持部およびプローブサブアセンブリとの接続部を有していても良い。下部開口62は更に、下部絶縁リング69の形状と拘束部を収容するための、図2Aに示す段又は切り込みを有していても良い。
【0040】
図2のプローブは更に、下部絶縁体60の上方に距離をおいて支持されて上面64を有する上部絶縁体63を有する。上部絶縁体63もまた好適にはプローブハウジング81内に嵌合するように円形をなし、中心軸に沿って下部開口62と整列させられた上部開口65を有する。上部開口65は好適にはNMRフローチューブ77を容易に移動するのに十分に大きな直径の円形の穴である。上部絶縁体63は付加的な開口、チャンネル、支持部およびプローブサブアセンブリとの接続部を有していてもよい。図1Aと同様に、RFコイル挿入子90又は自立したRFコイル(図示せず)を、図2Aに示したように上部および下部絶縁体の間に配置できる。一般にまた好適には、上部絶縁体63と下部絶縁体60はパルス駆動の磁界勾配のためのハウジングの上面および底面を有する。
【0041】
上部絶縁リング66は、NMRフローチューブ77をプローブの中心軸に沿って合わせるために、上部開口65内でスペーサーリングとして作用する。上部絶縁リング66の内径68はNMRフローチューブ77を滑動自在に移動するのに十分な寸法である。リング66は上部開口65の内部に配置される。上部拘束部67は上面64に当接して、リング66を適切な位置に配置すると同時にNMRフローチューブ77のプローブ内での位置を維持するか、あるいはリング66は別の方法で固定できる。図1の実施形態について前に説明したように、上部および下部絶縁リング66、69の適切な設計を図4および5にそれぞれ示す。更に図2Aに示し、また図1Aの実施形態について前に説明したように、上部および下部絶縁リング66、69に切り込み又はキー溝を形成して、RFコイル90を収容するようにできる。
【0042】
図2および2Aの実施形態は更に、プローブの中心軸に沿って下部絶縁リング69を通り上部絶縁体63に向かって連通するガイドチューブ72を有する。ガイドチューブ72は内径73を有する第一の端部を有し、内径73は下部絶縁リング69の内径とほぼ同じ寸法である。ガイドチューブ72の第二の端部74の内径は第一の端部の内径よりも大きく、ガイドチューブの内面は第一の端部73の内径と第二の端部74の内径の間で滑らかなテーパー形状75をなしている。好適には、ガイドチューブ72の内面は第一の端部73の小さな内径から第二の端部74の大きな内径まで円錐状に形成される。
【0043】
ガイドチューブ72は好適には外側が円筒形で、一体の部品として構成される。ただし構成を容易にするために、2つ又はそれ以上の部分で構成しても良い。第一の部分は図2の74で示すように大きな内径を有する真っ直ぐなチューブである。第二の部分は比較的短いチューブで、大きな直径74から小さな直径73に変化する好適には円錐形の、75と同等のテーパー形状の内面を有する。これら2つの部分を結合して、図2に示す一体のガイドチューブ72を形成する。ガイドチューブ72はその第一の端部76が下部絶縁体60の底部に取り付けられ、あるいは図2Aに示すように下部絶縁リング69に取り付けられる。ガイドチューブ72は下部絶縁体60又は下部絶縁リング69にきつい摩擦嵌合、恒久的な接着、あるいは好適にはねじによる接続で取り付けることができる。下部絶縁体60と下部絶縁リング69はほぼ一体のものとすることができる。
【0044】
図2に示すように、NMRフローチューブ77はガイドチューブ77と上部および下部絶縁体63、60を通って延設され、上部および下部絶縁リング66、69を使用してプローブの中心軸に沿って配置される。コネクタに関する前記の説明が図2のコネクタ79に当てはまるように、図1のNMRフローチューブ25に関する前記の説明も、図2および2Aのフローチューブ77に同じく当てはまる。NMRフローチューブ77の入口端はまた、図1の実施形態で説明したように、フレキシブル流入管78に恒久的にシールしてもよい。あるいはまた前に説明したように、NMRフローチューブを十分に延ばして、プローブ内へのいかなるコネクタの挿入も不要にすることができる。
【0045】
NMRフローチューブ77を図2のプローブ内の位置に置くには、フレキシブル流入管78を取り付けたフローチューブ77はプローブ83の基部からガイドチューブ72を通して挿入される。ガイドチューブ72の滑らかなテーパー形状をした内面は、プローブの中心軸に沿ってフローチューブを合わせるスペーサとして作用する下部絶縁リング69を通ってフローチューブ77を案内し、かつプローブサブアセンブリを通ってそれを案内する。フローチューブが下部絶縁リング69、下部絶縁体60および上部絶縁体63を通って延長されると、上部絶縁リング66はフローチューブの上に置かれて上部開口65内の適切な位置に滑り込ませてフローチューブを適切に合わせるか、あるいは必要であれば、RFコイル挿入子90を動かないように固定する。次ぎにフローチューブ77の出口端がコネクタ79を使用して流出管80に接続される。この実施形態の更に別の利点は、図1に示した第一の実施形態の下部スペーサリングを不要にすることである。
【0046】
本発明の別の形態は、図7に示した方法である。図7に示すように、プローブは好適には円筒形のハウジング200を有し、その中心軸はハウジングを通ってほぼ鉛直に延びる。上部絶縁体202は軸に沿って配置された上面203と上部開口204を有するハウジング内に支持されている。上部絶縁リング208は上部開口204内でNMRフローチューブ213をプローブの中心軸に沿って合わせるためのスペーサとして作用し、かつ切り込み又はキー溝が形成されてコネクタ214の下端を収容しNMRフローチューブ213をプローブ内の適切な位置に維持する。
【0047】
下部絶縁体205はプローブの軸に沿って、上部絶縁体202からある距離を離して支持される。下部絶縁体205は中心軸に沿って上部開口204と位置合わせされた下部開口206を有する。下部開口の内径はNMRフローチューブ213を滑動自在に移動するのに十分な寸法である。上部絶縁体202と下部絶縁体205は好適にはパルス駆動の磁界勾配コイル207の上端と下端を有する。 本発明の方法では、下部開口206を通り中心軸に沿って上部開口204への連通のために、ガイドチューブ210は、その第一の端部209が下部絶縁体205の底部に取り付けられる。ガイドチューブは第一の端部の内径よりも大きな第二の端部の内径を有し、ほぼ滑らかなテーパー211を形成した、好適には第一の端部の内径から第二の端部の内径まで円錐形となった内面を有する。
【0048】
更に本発明の方法では、NMRフローチューブ213はコネクタ214によって流入管215に接続される。次ぎにNMRフローチューブ213を第二の端部212からガイドチューブ上に滑らせて、下部開口206と上部開口204を通ってガイドチューブの第一の端部の中にフローチューブを滑動自在に配置するが、ここでフローチューブ213の出口端は上部絶縁体202の上面203を超えて延びる。次ぎに上部絶縁リング208をフローチューブ213の出口端の上から滑らせて、上部開口204の中に配置する。フローチューブ213の出口端はコネクタ214を使用して流出管216に取り付けられ、コネクタ214の下端は上部絶縁リング200の上面のキー溝又は切り込みの中に納められる。
【0049】
コネクタ214は好適には図6に示したように圧縮タイプの接続具である。上部絶縁リング208にはキー溝又は切り込みが形成され、コネクタ214をフローチューブの出口端に取り付けるために図4Aおよび4Bに示すように外周が加工される。コネクタの取付には様々な工具(トルクレンチなど)が使用できる。図7に示すようにフローチューブ213をプローブ内に挿入するには更に別の工具および補助が使用できる。例えば、取り付けハウジング217をコネクタ214の上にかぶせてからプッシュロッド218に取り付けて、フローチューブ213をガイドチューブ210に通すことができる。NMRフローチューブ213がプローブ内に取り付けられたら、取り付けハウジング217とプッシュロッド218は取り外される。
【0050】
本発明による貫流NMRプローブ内に挿入されるNMRフローチューブは、挿入の手順を逆に行うことにより、交換又は変更のために簡単に取り外せる。再度図7を参照して、プローブ内に挿入されて流出管に接続されたフローチューブ213を取り外すには、先ず最初に流出管216をNMRフローチューブ213の出口端から外して、コネクタ214をフローチューブの出口端から外す。次ぎに上部絶縁リング208を上に向かって滑らせてフローチューブ213から外す。そしてフローチューブと付属の流入管213をガイドチューブ210に沿って滑らせて第二の端部212から離すことにより、フローチューブ213をプローブから取り出す。
【0051】
本発明をその好適な実施形態について詳細に説明した。しかし上記の構成および方法は本発明の応用を例示するものに過ぎず、請求項の範囲内で本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく他の多くの実施形態および変更を実施することができる。したがって、添付の請求範囲は本発明の例示のためにここに述べた好適な実施形態、材料又は方法の説明内容に限定すべきではない。
【図面の簡単な説明】
上に述べた本発明の形態および利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより、より明らかに理解されるであろう。
【図1】 図1および1Aは、本発明による連続貫流NMRプローブの構成におけるNMRフローチューブの横断面図である。
【図2】 図2および2Aは、本発明による連続貫流NMRプローブの構成におけるNMRフローチューブの第二の実施形態の横断面図である。
【図3】 図3Aは、スペーサリングの部分的側面図である。図3Bは、スペーサリングの横断面図である。
【図4】 図4Aおよび4Bは上部絶縁リングの部分的側面図である。図4Cは、 上部絶縁リングの横断面図である。
【図5】 図5Aおよび5Bは、下部絶縁リングの部分的側面図である。図5Cは、下部絶縁リングの横断面図である。
【図6】 NMRフローチューブを流入又は流出管に接続するための圧縮接続具の側面図である。
【図7】
貫流NMRプローブの横断面図であり、本発明によるNMRフローチューブのプローブ内への挿入を模式的に示す。
【符号の説明】
10 下部絶縁体
12 下部開口
13 上部絶縁体
15 上部開口
16 リング
28 コネクタ
31 プローブハウジング31

Claims (23)

  1. 下部開口を有する下部絶縁体と、
    前記下部絶縁体の上方に距離をおいて支持されており上部開口を有する上部絶縁体において、前記上部開口はほぼ鉛直の軸上で前記下部開口と整列させられている上部絶縁体と、
    前記上部開口内に配置された上部絶縁リングであって、NMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有し上面にキー溝が形成されて取り外し可能なコネクタの下端が嵌合するようにされた上部絶縁リングと、
    前記下部開口内に配置されてNMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有する下部絶縁リングと、
    第一の端部と第二の端部と、スペーサリングを滑動自在に移動するのに十分な内径とを有するガイドチューブであって、前記第一の端部において前記下部絶縁体に取り付けられて、ほぼ鉛直な軸に沿って前記下部開口を通って前記上部開口に向かって連通するガイドチューブと、
    前記下部絶縁体の下方で前記ガイドチューブ内に滑動自在に配置されたスペーサリングであって、NMRフローチューブの周囲にきつく嵌合するのに十分な内径を有するスペーサリングと、
    入口端と出口端を有するNMRフローチューブであって、フローチューブは前記スペーサリング、前記ガイドチューブの前記第一の端部、前記下部開口、前記下部絶縁リング、前記上部開口および前記上部絶縁リングを通って滑動自在に配置されてほぼ鉛直な軸に沿って合わされ、フローチューブの入口端が流入管に接続されているNMRフローチューブと、
    前記出口端を流出管に接続する取り外し可能なコネクタであって、前記上部絶縁リングの上面に形成されたキー溝に下端が嵌合した取り外し可能なコネクタとを含んでなる、貫流NMRプローブ。
  2. 前記NMRフローチューブの前記入口端を前記流入管に接続する取り外し可能なコネクタを更に有する、請求項1に記載の貫流NMRプローブ。
  3. 前記取り外し可能なコネクタが圧縮タイプの接続具である、請求項2に記載の貫流NMRプローブ。
  4. 前記下部絶縁リング、前記上部絶縁リングおよび前記スペーサリングが更に各リングを通って前記NMRフローチューブに空気を流すチャンネルを有する、請求項3に記載の貫流NMRプローブ。
  5. 前記下部絶縁リングが前記下部絶縁体の一体の部分である、請求項3に記載の貫流NMRプローブ。
  6. 前記上部絶縁体と前記下部絶縁体が更にパルス駆動の磁界勾配コイルのハウジングを有する、請求項5に記載の貫流NMRプローブ。
  7. 前記NMRフローチューブの前記入口端が前記ガイドチューブの前記第二の端部を超えて延長されている、請求項3に記載の貫流NMRプローブ。
  8. 前記ガイドチューブの前記第一の端部が前記下部絶縁体でなく前記下部絶縁リングに取り付けられている、請求項3に記載の貫流NMRプローブ。
  9. 下部開口を有する下部絶縁体と、
    前記下部絶縁体の上方に距離をおいて支持されており上面と上部開口を有する上部絶縁体であって、前記上部開口がほぼ鉛直の軸上で前記下部開口と整列させられている上部絶縁体と、
    前記上部開口内に配置された上部絶縁リングであって、NMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有し、上面にキー溝が形成されて取り外し可能なコネクタの下端を収容するようにされた上部絶縁リングと、
    前記下部開口内に配置されてNMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有する下部絶縁リングと、
    前記下部絶縁リングの内径とほぼ等しい内径を有する第一の端部と、前記第一の端部の内径よりも大きな内径を有する第二の端部と、前記第一の端部の内径から前記第二の端部の内径までほぼ滑らかなテーパーを形成した内面とを有するガイドチューブであって、前記第一の端部において前記下部絶縁リングに取り付けられて、前記下部絶縁リングを通り鉛直軸に沿って前記上部開口に向かって連通するガイドチューブと、
    流入管に接続された入口端と出口端を有するNMRフローチューブであって、前記ガイドチューブの前記第一の端部、前記下部絶縁リング、前記下部開口、前記上部開口および前記上部絶縁リングを通って滑動自在に配置されているNMRフローチューブと、
    前記出口端を流出管に接続する取り外し可能なコネクタであって、前記上部絶縁リングの上面に形成されたキー溝に下端が嵌合した取り外し可能なコネクタとを含んでなる、貫流NMRプローブ。
  10. 前記NMRフローチューブの前記入口端を前記流入管に接続する取り外し可能なコネクタを更に有する、請求項9に記載の貫流NMRプローブ。
  11. 前記取り外し可能なコネクタが圧縮タイプの接続具である、請求項10に記載の貫流NMRプローブ。
  12. 前記上部絶縁リングおよび前記下部絶縁リングが更に各リングを通って前記NMRフローチューブに空気を流すチャンネルを有する、請求項11に記載の貫流NMRプローブ。
  13. 前記下部絶縁体と前記下部絶縁リングがほぼ一体である、請求項10に記載の貫流NMRプローブ。
  14. 前記上部絶縁体と前記下部絶縁体が更にパルス駆動の磁界勾配コイルのハウジングを有する、請求項10に記載の貫流NMRプローブ。
  15. 前記NMRフローチューブの前記入口端が前記ガイドチューブの前記第二の端部を超えて延長されている、請求項10に記載の貫流NMRプローブ。
  16. 貫流NMRプローブ内で使用される交換可能なNMRフローチューブアセンブリであり、プローブは下部開口を有する下部絶縁体と前記下部絶縁体の上方で距離をおいて支持されて上部開口を有する上部絶縁体とを有し、前記上部開口はほぼ鉛直な軸上で前記下部開口と整列させられているNMRフローチューブアセンブリにおいて、
    前記上部開口内に配置されて、NMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有し、上面にキー溝が形成されて取り外し可能なコネクタの下端を収容する上部絶縁リングと、
    前記下部開口内に配置されてNMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を有する下部絶縁リングと、
    前記下部絶縁リングの内径とほぼ等しい内径を有する第一の端部と、前記第一の端部の内径よりも大きな内径を有する第二の端部と、前記第一の端部の内径から前記第二の端部の内径までほぼ滑らかなテーパーを形成した内面とを有してなるガイドチューブであって、前記下部絶縁リングに取り付けられて前記下部開口を通りほぼ軸に沿って前記上部開口に向かって連通するガイドチューブと、
    入口端と出口端を有し、前記ガイドチューブの前記第一の端部、前記下部絶縁リング、前記下部開口、前記上部開口および前記上部絶縁リングを通って滑動自在に配置されており、前記入口端が流入管に接続されているNMRフローチューブとを含んでなり、
    前記コネクタは、前記出口端を流出管に接続し、前記コネクタの下端前記キー溝が形成された前記上部絶縁リングの上面に嵌合する、貫流NMRプローブ。
  17. 前記NMRフローチューブの前記入口端を前記流入管に接続する取り外し可能なコネクタを更に有する、請求項16に記載の貫流NMRプローブ。
  18. 前記取り外し可能なコネクタが圧縮タイプの接続具である、請求項17に記載の貫流NMRプローブ。
  19. 前記下部絶縁リングおよび前記上部絶縁リングが更に前記リングを通ってNMRフローチューブに空気を流すチャンネルを有する、請求項18に記載の貫流NMRプローブ。
  20. 下部開口を有する下部絶縁体と、前記下部絶縁体の上方に距離をおいて支持されて上部開口を有する上部絶縁体とを有してなるプローブで、前記上部開口はほぼ鉛直な軸の上で前記下部開口と整列させられている貫流NMRプローブ内にNMRフローチューブを挿入する方法において、
    NMRフローチューブを滑動自在に移動するのに十分な内径を第一の端部に有し、第二の端部は前記第一の端部の内径よりも大きな内径を有し、内面は前記第一の端部の内径から前記第二の端部の内径までほぼ滑らかなテーパーを形成した内面とを有するガイドチューブの前記第一の端部を前記下部絶縁体に取り付けて、軸に沿って前記下部開口から前記上部開口に向かって連通し、チューブを軸に沿って合わせること、
    入口端と出口端を有するNMRフローチューブを前記ガイドチューブ、前記下部開口、前記上部開口および前記上部絶縁リングを通って滑動自在に配置し、前記入口端は流入管に接続され、前記上部絶縁体にはコネクタの下端が嵌合するようにキー溝が形成されていること、
    前記上部絶縁リングを前記上部開口内に滑動自在に延長して前記フローチューブの前記出口端を軸に沿って合わせること、および
    下端を有するコネクタで前記出口端を流出管に接続し、前記下端を前記上部絶縁リングの上面の前記キー溝内に嵌合させることを含んでなる、方法。
  21. 前記NMRフローチューブの前記出口端が圧縮タイプの接続具を使用して前記流出管に接続される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記NMRフローチューブの前記入口端が圧縮タイプの接続具を使用して前記流入管に取り外し可能に接続される、請求項21に記載の方法。
  23. 下部開口を有する下部絶縁体と、前記下部絶縁体の上方に距離をおいて支持されており上部開口を有する上部絶縁体であり、前記上部開口は中心軸上で前記下部開口と整列させられている前記上部絶縁体と、第一の端部が前記下部絶縁体に取り付けられて前記下部開口を通り軸に沿って前記上部開口に向かって連通するガイドチューブであり、前記第一の端部がNMRフローチューブを滑動自在に移動して軸に沿ってチューブを合わせるのに十分な内径を有し、前記第一の端部の内径よりも大きな内径を有する第二の端部と、前記第一の端部の内径から前記第二の端部の内径までほぼ滑らかに傾斜した内面とを有するガイドチューブと、前記ガイドチューブの前記第一の端部、前記下部開口、前記上部開口および上部絶縁リングの内部に滑動自在に配置されているNMRフローチューブと、前記上部開口内に配置されて上面に取り外し可能なコネクタを収容するためのキー溝が形成された前記リングと、流入管に接続された入口端と取り外し可能なコネクタで流出管に接続された出口端を有するフローチューブと、前記上部絶縁リングの上面に形成された前記キー溝に納まる前記取り外し可能なコネクタとを含んでなる貫流NMRプローブからNMRフローチューブを取り外す方法であって、
    前記フローチューブの前記出口端から前記コネクタを取り外すこと、
    前記上部開口と前記フローチューブから前記上部絶縁リングを滑動させて引き抜くこと、および
    前記上部開口と前記下部開口から前記ガイドチューブを通して前記フローチューブを滑動させて引き抜くことを含んでなる、方法。
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