JP2003512409A - べとつきのないメーキャップ除去剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （ｉ）鉱油及び／またはワックスと（ｉｉ）イソパラフィンの２つのメーキャップ除去成分の組合せを含む高い効果を有するがべとつきの少ないメーキャップ除去剤であって、第２成分（ｉｉ）は第１成分のメーキャップ除去性能を高めて、組成物中の鉱油及び／またはワックスの量を低減させることができ、その結果該組成物のべとつきが低下している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、効果的なメーキャップ除去特性を有するべとつきのない化粧品組成
物に関する。

【０００２】 顔からマスカラ、口紅や他のメーキャップを落とすことは多くの女性が毎日行
っていることである。現在のトレンドは、落ちにくく、水に強いマスカラ及び口
紅を作ることであり、そのためメーキャップがますます落としにくくなっている
。油ベースのマスカラは最も落としにくいメーキャップタイプの１つである。

【０００３】 現在、メーキャップを落とすための最も一般的な化粧品の１つは所謂「コール
ドクリーム」である。コールドクリームは一般のクリームのように皮膚に適用さ
れている。適用中軽くマッサージすると、メーキャップ及び他の不純物は皮膚か
らクリームに可溶化され、その後コットンボールまたはティッシュを用いて拭き
取られる。コールドクリームは多量の油（すなわち、５０％ほど大量の鉱油）を
含有している。油はメーキャップ除去のために非常に有効である。なぜならば、
多くのメーキャップ用品は油ベースであり、よって油を溶解したり油に結合する
からである。しかしながら、多量の油により、製品からかなりのべとつき／油っ
ぽさが付与されるために消費者には受け入れがたいものとなっている。

【０００４】 高い効果を有するがべとつきの少ないメーキャップ除去剤を得ることが非常に
望まれている。

【０００５】 本発明は、（ｉ）約５０％未満のワックス、鉱油及びその混合物から選択され
る第１のメーキャップ除去成分、（ｉｉ）第２のメーキャップ除去成分としての
イソパラフィン、及び（ｉｉｉ）化粧品上許容され得る賦形剤を含むメーキャッ
プ除去化粧品組成物に関する。

【０００６】 本発明の組成物は２つのメーキャップ除去成分の組合せを含み、第２成分（ｉ
ｉ）は第１成分のメーキャップ除去性能を高めて、組成物中の鉱油及び／または
ワックスの量を低下させることができ、その結果組成物のべとつきが低下してい
る。

【０００７】 実施例及び比較例を除き、また特記している場合を除き、本明細書中の材料の
量、反応条件、材料の物理的特性及び／または使用を示す数にはすべて用語「約
」が付くと理解されたい。すべての量は、特記しない限り水中油型エマルション
の重量に基づく。

【０００８】 本明細書中、用語「皮膚」は顔、首、胸、背中、腕、手、足及び頭皮を含む。

【０００９】 誤解を避けるために、用語「含む(comprising)」は含有していることを意味し
、必ずしも他の成分の配合を排除するものではない。換言すると、必要なステッ
プ及びオプションが網羅されているとは限らない。

【００１０】 本発明の組成物は、第１のメーキャップ除去成分として鉱油を単独で、または
ワックス（例えば、セレシンワックス及びパラフィンワックス）と組み合わせて
含む。鉱油及び／またはワックスは脂肪性の材料である。本発明では、イソパラ
フィンを配合することにより、鉱油及び／またはワックスの量を５０％以下に抑
える。好ましくは、効果を維持しながらもべとつきを最小限とするために、鉱油
及び／またはワックスを１０〜４９重量％、より好ましくは１０〜４０重量％、
最も好ましくは１０〜３０重量％、最適には１５〜２５重量％の量で使用する。

【００１１】 本発明の組成物に配合される第２のメーキャップ除去成分はイソパラフィンで
ある。本発明によれば、イソパラフィンは最終製品のべとつきに関与することな
く鉱油及び／またはワックスのメーキャップ除去性能を高める。イソパラフィン
は分枝状脂肪族飽和炭化水素分子である。本発明のイソパラフィンは好ましくは
７〜２０個、より好ましくは１０〜２０個、最も好ましくは１１〜１６個の炭素
原子を含む。イソパラフィンは本発明の組成物中に通常少なくとも５重量％、好
ましくは５〜４０重量％、より好ましくは５〜２０重量％、最も好ましくは７〜
１５重量％の量配合される。

【００１２】 本発明の組成物は該組成物中のメーキャップ除去成分に対する希釈剤、分散剤
または担体として作用して、当該組成物を皮膚に適用したときに前記成分の分布
を促進する化粧品上許容され得る賦形剤をも含む。

【００１３】 賦形剤は水性、無水またはエマルションであり得る。好ましくは、組成物は水
性またはエマルション、特に油中水型または水中油型エマルション、有利には水
中油型エマルションである。水分が存在する場合、水分量は５〜９９重量％、好
ましくは２０〜７０重量％、最適には４０〜７０重量％であり得る。

【００１４】 水分以外に、比較的に揮発性の溶媒も本発明の組成物において担体として機能
し得る。最も好ましくは、一価Ｃ_１−３アルカノールである。これには、エチル
アルコール、メチルアルコール及びイソプロピルアルコールが含まれる。一価ア
ルコールの量は１〜７０重量％、好ましくは１０〜５０重量％、最適には１５〜
４０重量％であり得る。

【００１５】 皮膚柔軟剤も化粧品上許容され得る担体として機能し得る。皮膚柔軟剤はシリ
コーン油及び合成エステルの形態であり得る。皮膚柔軟剤の量は０．１〜５０重
量％、好ましくは１〜２０重量％であり得る。

【００１６】 シリコーン油は揮発性シリコーン油及び非揮発性シリコーン油に大別され得る
。本明細書中、用語「揮発性」は周囲温度で測定できる蒸気圧を有する物質を指
す。好ましくは、揮発性シリコーン油は３〜９個、好ましくは４〜５個のケイ素
原子を含む環状または線状ポリジメチルシロキサンから選択される。線状揮発性
シリコーン物質は通常２５℃で約５センチストークス未満の粘度を有し、環状物
質は通常約１０センチストークス未満の粘度を有する。皮膚柔軟剤として有用な
非揮発性シリコーン油には、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシ
ロキサン及びポリエーテルシロキサンコポリマーが含まれる。本発明で有用な本
質的に非揮発性のポリアルキルシロキサンには、例えば２５℃で約５〜約２５×
１０^６センチストークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンが含まれる。本
発明組成物において有用な好ましい非揮発性皮膚柔軟剤には、２５℃で約１０〜
約４００センチストークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンが含まれる。

【００１７】 好適なエステル皮膚柔軟剤には、 （１）炭素数１０〜２０の脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル。その例
には、イソアラキジルネンペンタノエート、イソノニルイソノナノエート、オレ
イルミリステート、オレイルステアレート及びオレイルオレエートが含まれる； （２）エーテル−エステル。その例はエトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エス
テルである； （３）多価アルコールエステル。エチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エス
テル、ジエチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリ
コール（２００〜６０００）モノ−及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール２０００モノオ
レエート、ポリプロピレングリコール２０００モノステアレート、エトキシル化
プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ−及びジ−脂肪酸エス
テル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステ
アレート、１，３−ブチレングリコールモノステアレート、１，３−ブチレング
リコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが満足
な多価アルコールエステルである； （４）ワックスエステル。例えば密蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、ステア
リン酸ステアリル及びベヘン酸アラキジルである； （５）ステロールエステル。例えば、コレステロール脂肪酸エステルである； が含まれる。

【００１８】 炭素数１０〜３０の脂肪酸も本発明の組成物に対する化粧品上許容され得る担
体として配合され得る。このカテゴリーの例は、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステ
アリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキド酸、ベヘン酸及び
エルカ酸である。

【００１９】 上記した皮膚柔軟剤はＭＵＲ性能を有し、よって成分のＭＵＲ組合せの一部と
して配合され得る。

【００２０】 多価アルコールタイプの皮膚柔軟剤は、本発明の組成物における化粧品上許容
され得る担体としても使用され得る。皮膚柔軟剤は、皮膚柔軟剤の有効性を高め
るのを助け、スケーリングを低下させ、蓄積したスケールの除去を刺激し、皮膚
感触を改善する。典型的な多価アルコールには、グリセロール、ポリアルキレン
グリコール、より好ましくはアルキレンポリオール及びその誘導体（例えば、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール及びその誘導体）、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソ
ルビトール、ヘキシレングリコール、１，３−ブチレングリコール、１，２，６
−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロー
ル及びその混合物が含まれる。最良の結果を得るためには、皮膚柔軟剤は好まし
くはプロピレングリコールまたはヒアルロン酸ナトリウムである。皮膚柔軟剤の
量は組成物の０．５〜３０重量％、好ましくは１〜１５重量％であり得る。

【００２１】 増粘剤も、本発明の組成物の化粧品上許容され得る担体の一部として使用され
得る。典型的な増粘剤には、架橋アクリレート（例えば、カルボポール９８２）
、疎水性改質スクリレート（例えば、カルボポール１３８２）、セルロース誘導
体及び天然ガムが含まれる。有用なセルロース誘導体には、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース及びヒドロキシ
メチルセルロースが含まれる。本発明で好適な天然ガムには、グアー、キサンタ
ン、スクレロチウム（ｓｃｌｅｒｏｔｉｕｍ）、カラギーナン、ペクチン及びそ
の混合物が含まれる。増粘剤の量は０．０００１〜５重量％、通常０．００１〜
１重量％、最適には０．０１〜０．５重量％であり得る。

【００２２】 水、溶媒、シリコーン、エステル、脂肪酸、皮膚柔軟剤及び／または増粘剤が
一緒になって、１〜９９．９重量％、好ましくは８０〜９９重量％の量で化粧品
上許容され得る担体を構成する。

【００２３】 例えば油または油性物質のような任意の美容成分及び化粧品助剤を乳化剤と共
に用いると、主として使用する乳化剤の平均親水性−親油性バランス（ＨＬＢ）
に依存した油中水型エマルションまたは水中油型エマルションが提供され得る。

【００２４】 本発明の化粧品組成物中に界面活性剤を存在させてもよい。界面活性剤の総濃
度は組成物の０．１〜４０重量％、好ましくは１〜２０重量％、最適には１〜５
重量％である。界面活性剤はアニオン性、ノニオン性、カチオン性及び両性界面
活性剤の中から選択され得る。

【００２５】 特に好ましいノニオン性界面活性剤は、Ｃ_{１０−２０}脂肪アルコールまたは脂
肪酸疎水性部分と該疎水性部分１モルあたり２〜１００モルのエチレンオキシド
またはプロピレンオキシドの縮合物、Ｃ_２−１０アルキルフェノールと２〜２０
モルのアルキレンオキシドの縮合物、エチレングリコールのモノ−またはジ−脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン、モノ−及びジ−Ｃ_６−２０ 脂肪酸、ブロックコポリマー（エチレンオキシド／プロピレンオキシド）、ポリ
オキシエチレンソルビタン、及びその組合せである。アルキルポリグリコシド及
びサッカライド脂肪アミド（例えば、メチルグルコナミド）も好適なノニオン性
界面活性剤である。

【００２６】 好ましいアニオン性界面活性剤には、セッケン、アルキルエーテルスルフェー
ト、アルキルエーテルスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネ
ート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキル及びジアルキルスルホスクシネ
ート、Ｃ_６−２０アシルイセチオネート、アシルグルタメート、Ｃ_８−２０アル
キルエーテルホスフェート及びその組合せが含まれる。

【００２７】 各種の追加活性成分を本発明の化粧品組成物として用いてもよい。活性成分と
は、皮膚柔軟剤以外の美容成分及び組成物の物理的特性を単に改善するだけの成
分以外の成分として定義される。このカテゴリーに限定されないが、一般例には
さらに酸化防止剤、老化防止成分及び日焼け止めが含まれる。

【００２８】 日焼け止めには、紫外線を遮断するために通常使用されている物質が含まれる
。その具体的な化合物としてはＰＡＢＡ、シンナメート及びサリチレートの誘導
体がある。例えば、アボベンゾフェノン（Ｐａｒｓｏｌ １７８９（登録商標）
）、オクチルメトキシシンナメート及び２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフ
ェノン（オキシベンゾンとしても公知である）を使用することができる。オクチ
ルメトキシシンナメート及び２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノンはそ
れぞれＰａｒｓｏｌ ＭＣＸ及びＢｅｎｚｏｐｈｅｎｏｎｅ−３の商標で市販さ
れている。本発明の組成物中に使用される日焼け止めの正確な量は日光のＵＶ放
射線からの所望の防御の程度に応じて変更し得る。

【００２９】 多くの化粧品組成物、特に水を含有する化粧品組成物は、潜在的に有害な微生
物の増殖から保護されなければならない。そのために、保存剤が必要である。好
適な保存剤には、ｐ−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、ヒダントイン誘
導体、プロピオネート塩、及び各種の第４級アンモニウム化合物が含まれる。本
発明の特に好ましい保存剤はメチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエ
タノール及びベンジルアルコールである。保存剤は通常組成物の約０．１〜２重
量％の量で使用される。

【００３０】 粉末を本発明の化粧品組成物に配合してもよい。この粉末には、チョーク、タ
ルク、フラー土、カオリン、スターチ、スメクタイト粘土、化学的改質ケイ酸ア
ルミニウムマグネシウム、有機的改質モンモリロナイト粘土、水和ケイ酸アルミ
ニウム、ヒュームドシリカ、アルミニウムスターチオクテニルスクシネート及び
その混合物が含まれる。

【００３１】 本発明の組成物は、主にヒト皮膚に外局所使用するための製品として、特にメ
ーキャップ除去剤として意図されている。

【００３２】 使用時には、ある量（例えば、１〜１０ｍｌ）の組成物を、適当な容器または
アプリケーターから皮膚の露出域に適用し、その後所要により手、指または適当
な道具を用いて皮膚に広げたり及び／または皮膚に擦りこむ。

【００３３】 本発明の組成物は、口紅、ファンデーション、アイライナー、マスカラ等のあ
らゆる種類のメーキャップを落とすために特に有用である。

【００３４】 本発明の皮膚化粧品組成物は任意の形態を取り得、例えばジェル、ローション
、流体クリームまたはクリームとして製品化され得る。前記組成物はその粘度及
び消費者が意図する用途に適合した容器中に収容され得る。例えば、ローション
または流体クリームはビン、ロールボールアプリケーター、噴射剤作動式エアゾ
ールデバイス、または指で操作するのに適したポンプを備えた容器中に収容され
得る。組成物がクリームのときには、非変形ボトルまたは小型容器（例えば、チ
ューブまたは蓋付きジャー）に保存するだけでよい。従って、本発明は本明細書
に記載の化粧品上許容され得る組成物を収容している密閉容器をも提供する。

【００３５】 以下の実施例は単に例として本発明を説明するものであり、本発明はこれらの
実施例に限定されない。

【００３６】 （実施例） 下記実施例においてメーキャップ除去性能及びべとつきを評価するために使用
した方法は以下の通りである。

【００３７】 メーキャップ除去性能（“ＭＵＲ”）試験 被験者：男女１０人； 被験材料：レブロンのカラーステイマスカラ（０１ Ｂｌａｃｋｅｓｔ Ｂｌ
ａｃｋ）； 測定方法：ミノルタ製ＣＲ−１０色度計をＬ^＊、ａ^＊、ｂ^＊カラーシステムに
設定する。色度計はＬ^＊、ａ^＊、ｂ^＊の３軸で皮膚の色を測定する。皮膚におけ
るカラー化粧品の量を以下の基準を用いて肉眼でランク付けする。 ０＝なし、 １／２＝疑わしい、むらのある付着量で微量、 １＝均一付着量で微量、 ２＝均一付着量で僅か、 ３＝均一付着量で中程度、 ４＝均一付着量で厚い。

【００３８】 製品：最高６種の製品を試験することができる。内前腕の６部位（３．５×２
．５ｃｍ）を選択する。第１の測定値を得る（ＣＬＥＡＮ）。

【００３９】 マスカラを前記前腕に適用する。

【００４０】 適用は肉眼で４（均一付着量で厚い）とランク付けられる。マスカラを一定付
着のためにへらを用いて均一に延ばす。

【００４１】 マスカラをへらまたはブラシを用いて前腕上に広げ、１２分間自然乾燥させる
。試験品（約０．５ｇ）を精密ピペットを用いて塗布する。

【００４２】 塗布後１２分後、第２の測定値を得る（ＭＡＫＥ−ＵＰ）。

【００４３】 マスカラを別の試験品を用いて各部位から除去する。試験品を、マスカラを除
去するために同一量の試験品を各部位に確実に塗布できるように精密ピペットを
用いて塗布する。

【００４４】 メーキャップを同一人物が２０秒間円を描くようにして除去し、ティッシュで
除去する。

【００４５】 最終測定値を得る（ＲＥＭＯＶＥ）。

【００４６】 製品性能の計算：

【００４７】

【数１】

【００４８】 以下の実施例においては製品の性能を計算するために色度計値を使用した。

【００４９】 色度計値を使用したが、肉眼グレードは色度計値とかなり十分に相関している
。

【００５０】 べとつきの評価 有意差レベル：α０．０５＝９５％信頼限界； 被験者：女性熟練パネリスト３０人。

【００５１】 すべての被験者が製品を評価した。提示の順番はパネリスト間で変えた。被験
者は「最終べとつき」を評価した。

【００５２】 最終べとつきは、製品による皮膚のてかり及び適用から２分後の手のべとつき
感を考慮して評価した。

【００５３】 最終べとつきを０〜１０のスコアで評価する。０は「べとつきなし」及び１０
は「非常にべとつく」を意味する。

【００５４】 ＭＵＲ判定基準：組成物は、マスカラに対するＭＵＲが少なくとも７０％のと
き良好なメーキャップ除去剤と見做され、８５％を越えるＭＵＲは顕著と見做さ
れた。

【００５５】 べとつき判定基準：６．５以下のときべとつきが少ないと見做され、好ましく
は６以下であった。

【００５６】 以下の実施例において、イソパラフィン、鉱油及びワックスは下記製造業者か
ら入手した。

【００５７】

【表１】

【００５８】

【表２】

【００５９】 実施例１ 本実施例では、異なる量の鉱油を含有するメーキャップ除去組成物のメーキャ
ップ除去性能（ＭＵＲ）及びべとつきを評価した。組成物はいずれもイソパラフ
ィンを含有せず、本発明の範囲外であった。

【００６０】 表１Ａの成分に加えて表１Ｂに示す成分を含有する組成物Ａ〜Ｅを製造した。

【００６１】

【表３】

【００６２】

【表４】

【００６３】 表１Ｂの結果から、鉱油を５０％未満しか含有しない組成物Ａ〜Ｃは許容でき
ないほど低いＭＵＲを有しており、鉱油を５０％以上含有する組成物Ｄ及びＥは
かなりべとつくことが分かる。

【００６４】 実施例２ 本実施例では、各種成分のＭＵＲ及びべとつきに対する影響を調べた。

【００６５】 表２Ａの成分に加えて表２Ｂに示す成分を含有する組成物Ａ〜Ｅを製造した。

【００６６】

【表５】

【００６７】 表２Ｂの結果から、イソパラフィンを含有する本発明の組成物Ｆのみが許容さ
れ得るＭＵＲ及びべとつきを有することが分かる。イソパラフィン以外の成分を
使用した本発明の範囲外の組成物Ｇ〜Ｋは許容できないほど低いＭＵＲを有して
いた。鉱油２０％を含有している実施例１の組成物Ａと比較して、鉱油２０％に
加えてイソパラフィンを含有している組成物Ｆは実質的に改善されたＭＵＲを有
していた。

【００６８】 実施例３ 本実施例では、ＭＵＲ及びべとつきに対するイソパラフイン鎖長の違いに対す
る影響を調べた。

【００６９】 表２Ａ及び３に示す成分を含有する組成物を製造した。これらの組成物はいず
れも本発明の範囲内であった。

【００７０】

【表６】

【００７１】

【表７】

【００７２】 表３の結果から、各種鎖長のイソパラフィンが有効であり、Ｃ_{１１−１６}イソ
パラフィンがべとつきを低く維持しながら最良のＭＵＲを達成した。

【００７３】 実施例４ 本実施例では、ＭＵＲ及びべとつきに対するイソパラフイン分子量の違いに対
する影響を調べた。

【００７４】 表４Ａの成分に加えて表４Ｂに示す成分を含有する組成物を製造した。

【００７５】

【表８】

【００７６】

【表９】

【００７７】

【表１０】

【００７８】 表４Ｂの結果から、試験した量はいずれも有効であり、３％を越える量で効果
が高まることが分かる。

【００７９】 実施例５ 本実施例では、同一イソパラフィンを含有する各種組成物の効果及びべとつき
を調べた。

【００８０】 表５Ｃに示す成分を含有する組成物を製造した。これらの組成物はいずれも本
発明の範囲内であり、表５Ｃの組成物は表５Ａまたは５Ｂの成分を含有していた
。

【００８１】

【表１１】

【００８２】 表５Ｃの結果から、同一イソパラフィンは組成物５Ａ及び５Ｂのいずれにおい
ても有効であることが分かる。

【００８３】 実施例６ 本発明の範囲内である別の組成物を製造した。

【００８４】

【表１２】

【００８５】 本明細書に記載乃至例示した説明は例示であり、代表的なものにすぎないと解
される。変更は本明細書の明確な教示を逸脱することなく本明細書に例示されて
いる実施態様に変更を加えることは可能であり、これらの変更は本明細書に示唆
されているものを含まれるが、これらに限定されない。従って、本発明の範囲を
決定する際には添付の請求の範囲を参照すべきである。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年１１月２２日（２００１．１１．２２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ガルシア・ルイス，ウンベルト メキシコ国、クエルナバカ・62500、ヒウ テペク・モレロス、シバツク、カジエ・21 −エ・ヌメロ・１、クエルナバカ・プラン ト、ポンズ・デ・メヒコ・エセ・アー (72)発明者 カレーラ・チヤベス，ルイサ・アルヘリア メキシコ国、クエルナバカ・62020、モレ ロス、テラサス・デ・サン・アントニオ、 エデイフ・ヘ・イ−１−１ (72)発明者 ロペス−ガジヨ・ゴメス，ホセ・マヌエル メキシコ国、クエルナバカ・62500、ヒウ テペク・モレロス、シバツク、カジエ・21 −エ・ヌメロ・１、クエルナバカ・プラン ト、ユニリーバー・デ・メヒコ・エセ・ア ー（アチエ・ペ・セ) Ｆターム(参考） 4C083 AA082 AA112 AA162 AB152 AC011 AC012 AC072 AC172 AC242 AC352 AC422 AC482 AC542 AD092 CC23 DD23 EE06 EE07

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ｉ）５０％未満のワックス、鉱油及びその混合物から選択
   される第１のメーキャップ除去成分、（ｉｉ）第２のメーキャップ除去成分とし
   てのイソパラフィン、及び（ｉｉｉ）化粧品上許容され得る賦形剤を含むメーキ
   ャップ除去化粧品組成物。
2. 【請求項２】 鉱油が組成物の１０〜４０重量％の量存在する請求の範囲第
   １項に記載の組成物。
3. 【請求項３】 イソパラフィンがＣ_７〜Ｃ_２０イソパラフィンから選択され
   る請求の範囲第１項または第２項に記載の組成物。
4. 【請求項４】 イソパラフィンが少なくとも３％の量存在する請求の範囲第
   １項〜第３項のいずれかに記載の組成物。
5. 【請求項５】 イソパラフィンが５〜４０％の量存在する請求の範囲第１項
   〜第４項のいずれかに記載の組成物。
6. 【請求項６】 皮膚に対して請求の範囲第１項〜第５項のいずれかに記載の
   組成物を適用することを含むメーキャップ除去方法。