JP2003512346A - アセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法 - Google Patents
アセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法Info
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- C07C67/38—Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates by addition to an unsaturated carbon-to-carbon bond
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Abstract
(57)【要約】
(a)白金源、(b)アニオン源及び(c)式(1):R1>P−R2−PR3R4 (式中、R2は共役架橋基を表し、R1はそれが結合しているリン原子と一緒になって、場合により置換されていてもよい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.1.1{3.7}]デシル基(“2−PA”基)または1個以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されているその誘導体である二価基を表し、R3及びR4は独立して最高20個の原子を有する一価基を表すかまたは一緒になって最高20個の原子を有する二価基を形成する)を有するジホスフィンを主成分とする触媒系の存在下で一酸化炭素及び共反応物質と反応させることによるアセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法。
Description
【0001】
本発明は、(a)白金源、(b)アニオン源及び(c)ジホスフィンを主成分
とする触媒系の存在下での一酸化炭素及び共反応物質との反応によるアセチレン
不飽和化合物のカルボニル化方法に関する。本発明は特に、線状カルボニル化生
成物を選択的に製造する方法に関する。
とする触媒系の存在下での一酸化炭素及び共反応物質との反応によるアセチレン
不飽和化合物のカルボニル化方法に関する。本発明は特に、線状カルボニル化生
成物を選択的に製造する方法に関する。
【0002】
多くの販路のために、洗剤組成物の成分を製造する場合のように分枝状カルボ
ニル化生成物よりも線状カルボニル化生成物の使用が望ましいという事実にてら
して、線状カルボニル化生成物の選択率を増加させる努力がなされてきた。国際
特許出願公開第9421585号パンフレットは、白金、ビスホスフィン配位子
及びアニオン源(通常、強酸)を主成分とする触媒系を使用する方法を記載して
いる。この方法の欠点は、前記触媒系の活性がやや低く、反応物質がアセチレン
のときPt1モル、1時間あたりの生成物のモル量は20〜200のオーダーで
ある。
ニル化生成物よりも線状カルボニル化生成物の使用が望ましいという事実にてら
して、線状カルボニル化生成物の選択率を増加させる努力がなされてきた。国際
特許出願公開第9421585号パンフレットは、白金、ビスホスフィン配位子
及びアニオン源(通常、強酸)を主成分とする触媒系を使用する方法を記載して
いる。この方法の欠点は、前記触媒系の活性がやや低く、反応物質がアセチレン
のときPt1モル、1時間あたりの生成物のモル量は20〜200のオーダーで
ある。
【0003】
より高い触媒活性を有する方法は、国際特許出願公開第9720803号パン
フレットから公知である。配位子としての1,2−P,P’−ビス(9−ホスフ
ァビシクロノニル)エタン、白金源としての白金(II)(アセチル−アセトネ
ート)2、アニオン源としてのメタンスルホン酸、SnCl2及び2,5,8−
トリオキサノナンから構成される触媒系を用いるエチレンの一酸化炭素及びt−
ブチルアルコールでのカルボニル化方法が記載されている。
フレットから公知である。配位子としての1,2−P,P’−ビス(9−ホスフ
ァビシクロノニル)エタン、白金源としての白金(II)(アセチル−アセトネ
ート)2、アニオン源としてのメタンスルホン酸、SnCl2及び2,5,8−
トリオキサノナンから構成される触媒系を用いるエチレンの一酸化炭素及びt−
ブチルアルコールでのカルボニル化方法が記載されている。
【0004】
前記方法の欠点は、許容可能な活性及び選択率を達成するためにSnCl2を
存在させなければならないことである。前記方法を連続的に実施するとSnCl 2 が加アルコール分解のために損失するので、SnCl2の使用は好ましくない
。SnCl2を新たに添加しなければならず、形成された錫アルコキシドは廃棄
しなければならず、このために当然環境問題が生ずるので、この方法は望ましく
ない。更に、錫アルコキシドをパージにより工程から除去すると更に触媒が損失
するであろう。従って、SnCl2のような塩化錫化合物の非存在下で前記カル
ボニル化方法を実施することが非常に望ましい。
存在させなければならないことである。前記方法を連続的に実施するとSnCl 2 が加アルコール分解のために損失するので、SnCl2の使用は好ましくない
。SnCl2を新たに添加しなければならず、形成された錫アルコキシドは廃棄
しなければならず、このために当然環境問題が生ずるので、この方法は望ましく
ない。更に、錫アルコキシドをパージにより工程から除去すると更に触媒が損失
するであろう。従って、SnCl2のような塩化錫化合物の非存在下で前記カル
ボニル化方法を実施することが非常に望ましい。
【0005】
米国特許第5,719,313号明細書は、酢酸パラジウム(II)、ビスフ
ェニル(2−ピリジル)ホスフィン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系
を用いるプロピンのCOとメタノールでのカルボニル化方法を記載する。この方
法の欠点は、配位子がアクリレート生成物により四級化されることによりその過
程でモノホスフィン配位子が消費されることである。この方法の別の欠点は形成
される生成物の大部分が分枝状であることである。
ェニル(2−ピリジル)ホスフィン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系
を用いるプロピンのCOとメタノールでのカルボニル化方法を記載する。この方
法の欠点は、配位子がアクリレート生成物により四級化されることによりその過
程でモノホスフィン配位子が消費されることである。この方法の別の欠点は形成
される生成物の大部分が分枝状であることである。
【0006】
国際特許出願公開第9842717号パンフレットは、白金(II)(アセチ
ル−アセトネート)2、1,3−P,P’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7
−テトラメチル−6,9,10−トリオキサトリシクロ[3.3.1.1{3.
7}デシル)プロパン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系の存在下での
エテンの一酸化炭素とメタノールでのカルボニル化方法を記載している。この文
献は、アセチレン不飽和化合物が前記触媒系を用いてカルボニル化され得ること
を記載していない。
ル−アセトネート)2、1,3−P,P’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7
−テトラメチル−6,9,10−トリオキサトリシクロ[3.3.1.1{3.
7}デシル)プロパン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系の存在下での
エテンの一酸化炭素とメタノールでのカルボニル化方法を記載している。この文
献は、アセチレン不飽和化合物が前記触媒系を用いてカルボニル化され得ること
を記載していない。
【0007】
本発明の目的は、SnCl2の非存在下で実施し得るアセチレンの線状生成物
へのカルボニル化方法を提供することである。その方法を以下に記載する。(a
)白金源、(b)アニオン源及び(c)式: R1>P−R2−PR3R4 (1) (式中、R2は共役架橋基を表し、R1はそれが結合しているリン原子と一緒に
なって、場合により置換されていてもよい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.
1.1{3.7}]デシル基(“2−PA”基)または1個以上の炭素原子がヘ
テロ原子で置換されているその誘導体である二価基を表し、R3及びR4は独立
して最高20個の原子を有する一価基を表すかまたは一緒になって最高20個の
原子を有する二価基を形成する) を有するジホスフィンを主成分とする触媒系の存在下で一酸化炭素及び共反応物
質と反応させることによるアセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法を開示す
る。
へのカルボニル化方法を提供することである。その方法を以下に記載する。(a
)白金源、(b)アニオン源及び(c)式: R1>P−R2−PR3R4 (1) (式中、R2は共役架橋基を表し、R1はそれが結合しているリン原子と一緒に
なって、場合により置換されていてもよい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.
1.1{3.7}]デシル基(“2−PA”基)または1個以上の炭素原子がヘ
テロ原子で置換されているその誘導体である二価基を表し、R3及びR4は独立
して最高20個の原子を有する一価基を表すかまたは一緒になって最高20個の
原子を有する二価基を形成する) を有するジホスフィンを主成分とする触媒系の存在下で一酸化炭素及び共反応物
質と反応させることによるアセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法を開示す
る。
【0008】
上記方法により、カルボニル化はSnCl2の非存在下、良好な交換回数及び
所望カルボニル化生成物への高い選択率で実施され得る。更に、前記配位子は長
時間にわたり安定であり、よって連続操作する工業用途において使用するのに非
常に適している。
所望カルボニル化生成物への高い選択率で実施され得る。更に、前記配位子は長
時間にわたり安定であり、よって連続操作する工業用途において使用するのに非
常に適している。
【0009】
トリシクロ[3.3.1.1{3.7}]デカンは、より一般的にはアダマン
タンとして公知の化合物の系統名である。従って、場合により置換されていても
よい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.1.1{3.7}]デシル基は、明細
書中“2−PA”基(2−ホスホアダマンチル基のように)と呼ぶ。
タンとして公知の化合物の系統名である。従って、場合により置換されていても
よい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.1.1{3.7}]デシル基は、明細
書中“2−PA”基(2−ホスホアダマンチル基のように)と呼ぶ。
【0010】
2−PA基は、好ましくはその骨格中に2−リン原子以外に追加のヘテロ原子
を有する。好適なヘテロ原子は酸素原子及び硫黄原子である。前記ヘテロ原子が
6、9及び10位に存在することが適当である。最も好ましい二価基は2−ホス
ファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,10−トリオキサアダマンチル
基である。好ましくは、2−PA基の1、3、5または7位の1箇所以上が最高
20個の炭素原子を有する一価基R5で置換されている。R5の典型例には、メ
チル、トリフルオロメチル、エトキシ、フェニル及び4−ドデシルフェニルが含
まれる。より好ましくは、2−PA基の1、3、5または7位のそれぞれが基R 5 で置換されており、その基R5が同一であることが適当である。
を有する。好適なヘテロ原子は酸素原子及び硫黄原子である。前記ヘテロ原子が
6、9及び10位に存在することが適当である。最も好ましい二価基は2−ホス
ファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,10−トリオキサアダマンチル
基である。好ましくは、2−PA基の1、3、5または7位の1箇所以上が最高
20個の炭素原子を有する一価基R5で置換されている。R5の典型例には、メ
チル、トリフルオロメチル、エトキシ、フェニル及び4−ドデシルフェニルが含
まれる。より好ましくは、2−PA基の1、3、5または7位のそれぞれが基R 5 で置換されており、その基R5が同一であることが適当である。
【0011】
一価基R3及びR4はそれぞれ独立して、(置換)ヒドロカルビル基(例えば
、メチル、フェニル、ピリジルまたはo,o−ジ(t−ブトキシ)フェニル)及
び(置換)ヘテロヒドロカルビル基(例えば、トリメチルシリルまたはアルコキ
シ基)から選択され得る。或いは、R3及びR4が一緒になって二価基(例えば
、1,6−ヘキシレン、1,3−シクロオクチレンまたは1,4−シクロオクチ
レン)を形成してもよい。好ましくは、R3及びR4はリン原子と一緒になって
2−PA基を形成する。最も好ましくは、R2は2つの同一の2−PA基を結合
する。
、メチル、フェニル、ピリジルまたはo,o−ジ(t−ブトキシ)フェニル)及
び(置換)ヘテロヒドロカルビル基(例えば、トリメチルシリルまたはアルコキ
シ基)から選択され得る。或いは、R3及びR4が一緒になって二価基(例えば
、1,6−ヘキシレン、1,3−シクロオクチレンまたは1,4−シクロオクチ
レン)を形成してもよい。好ましくは、R3及びR4はリン原子と一緒になって
2−PA基を形成する。最も好ましくは、R2は2つの同一の2−PA基を結合
する。
【0012】
架橋基R2は、最高20個の原子を有する有機の二価基であり得る。前記架橋
基の例はフェロセニル及びニッケロセニルである。好ましくは、R2は2個のリ
ン原子を直接連結する最短原子鎖中に2〜4個の原子を有する。2個のリン原子
を直接連結する最短原子鎖中の原子の数が3であることが最も好ましい。鎖中の
原子は好ましくは炭素原子である。好ましい架橋基の例はo−キシリル基、エチ
レン基及びトリメチレン基である。
基の例はフェロセニル及びニッケロセニルである。好ましくは、R2は2個のリ
ン原子を直接連結する最短原子鎖中に2〜4個の原子を有する。2個のリン原子
を直接連結する最短原子鎖中の原子の数が3であることが最も好ましい。鎖中の
原子は好ましくは炭素原子である。好ましい架橋基の例はo−キシリル基、エチ
レン基及びトリメチレン基である。
【0013】
前記配位子の好適な例は、下記一般式を有するものである。
【0014】
【化2】
上記式中、R5及びR2は前記と同義である。
【0015】
本発明の方法で使用され得る配位子の例は、上掲した国際特許出願公開第98
42717号パンフレットに記載されている。最も好ましくは、1,2−P,P
’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,10−トリオ
キサトリシクロ[3.3.1.1{3.7}デシル)エタン(DPA2)及び1
,3−P,P’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,
10−トリオキサトリシクロ)[3.3.1.1{3.7}デシル)プロパン(
DPA3)が使用される。
42717号パンフレットに記載されている。最も好ましくは、1,2−P,P
’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,10−トリオ
キサトリシクロ[3.3.1.1{3.7}デシル)エタン(DPA2)及び1
,3−P,P’−ジ(2−ホスファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,
10−トリオキサトリシクロ)[3.3.1.1{3.7}デシル)プロパン(
DPA3)が使用される。
【0016】
本発明の方法で使用される触媒系を製造するために、白金1モル原子あたりの
二座配位子のモルとして表す二座配位子の量は好適には白金の量に対してやや過
剰使用される。しかしながら、活性種は白金1モルあたりの二座配位子の等モル
量に基づくと考えられる。よって、白金1モルあたりの二座配位子のモル量は好
適には1〜3、好ましくは1〜2である。
二座配位子のモルとして表す二座配位子の量は好適には白金の量に対してやや過
剰使用される。しかしながら、活性種は白金1モルあたりの二座配位子の等モル
量に基づくと考えられる。よって、白金1モルあたりの二座配位子のモル量は好
適には1〜3、好ましくは1〜2である。
【0017】
白金源、すなわち触媒系の成分(a)としては、金属と二座配位子の間で錯体
形成し得る白金化合物が使用され得る。好適な化合物の例には、金属白金、0価
白金錯体[例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金]、四価白金塩
及び二価白金塩が含まれる。特に、テトラシアノ白金酸ジカリウム、テトラシア
ノ白金酸ジナトリウム、テトラクロロ白金酸ジカリウム、トリクロロ(エチレン
)白金酸カリウム、トリクロロ(エチレン)白金酸ナトリウム、白金−ビス(シ
アノベンゼン)ジスルフェート及び白金−ビス(トリフェニルホスフィン)ジス
ルフェートのような白金(II)塩が適当である。白金とカルボン酸、特に2〜
12個の炭素原子を有するカルボン酸の塩、例えばジ酢酸白金、ジプロピオン酸
白金及びジヘキサン酸白金も適当である。有機白金(II)錯体が白金源として
好ましく使用され、白金(II)アセチルアセトネートが特に好適である。
形成し得る白金化合物が使用され得る。好適な化合物の例には、金属白金、0価
白金錯体[例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金]、四価白金塩
及び二価白金塩が含まれる。特に、テトラシアノ白金酸ジカリウム、テトラシア
ノ白金酸ジナトリウム、テトラクロロ白金酸ジカリウム、トリクロロ(エチレン
)白金酸カリウム、トリクロロ(エチレン)白金酸ナトリウム、白金−ビス(シ
アノベンゼン)ジスルフェート及び白金−ビス(トリフェニルホスフィン)ジス
ルフェートのような白金(II)塩が適当である。白金とカルボン酸、特に2〜
12個の炭素原子を有するカルボン酸の塩、例えばジ酢酸白金、ジプロピオン酸
白金及びジヘキサン酸白金も適当である。有機白金(II)錯体が白金源として
好ましく使用され、白金(II)アセチルアセトネートが特に好適である。
【0018】
白金1モルあたりのアニオンのモル量を1〜12の範囲から選択することが有
利である。好ましくは、アニオンは白金1モルあたり1〜8モルの量で使用され
る。
利である。好ましくは、アニオンは白金1モルあたり1〜8モルの量で使用され
る。
【0019】
本発明の方法は、触媒量の触媒系を用いて、すなわちアセチレン不飽和化合物
1モルあたり10−8〜10−1モル、好ましくは10−7〜10−2モルの白
金を存在させて実施される。
1モルあたり10−8〜10−1モル、好ましくは10−7〜10−2モルの白
金を存在させて実施される。
【0020】
本発明の方法で使用される触媒系は更に成分(b)としてアニオン源を含む。
アニオンの大きさ及びアニオン中の電荷の分布が触媒系の安定性に大きく関与す
ると考えられる。好ましくは、(18℃、水中で測定した)pKaが4未満の酸
の共役塩基であるアニオンを使用する。適当なアニオンには、ブレンステッド酸
から誘導されるアニオン、特に2,6−ジクロロ安息香酸、2,6−ビス(トリ
フルオロメチル)安息香酸またはトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸;及びメ
タンスルホン酸やトリフルオロメタンスルホン酸のようなスルホン酸由来のアニ
オンが含まれる。
アニオンの大きさ及びアニオン中の電荷の分布が触媒系の安定性に大きく関与す
ると考えられる。好ましくは、(18℃、水中で測定した)pKaが4未満の酸
の共役塩基であるアニオンを使用する。適当なアニオンには、ブレンステッド酸
から誘導されるアニオン、特に2,6−ジクロロ安息香酸、2,6−ビス(トリ
フルオロメチル)安息香酸またはトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸;及びメ
タンスルホン酸やトリフルオロメタンスルホン酸のようなスルホン酸由来のアニ
オンが含まれる。
【0021】
本発明の方法において出発物質として好適に使用され得るアセチレン不飽和化
合物には、場合により1個以上の不活性置換基(例えば、ハロゲン原子またはヒ
ドロキシ基)を有する2〜20個の炭素原子を含む化合物が含まれる。好ましく
は、アセチレン不飽和化合物は1分子あたり2〜8個の炭素原子を有する。アセ
チレン不飽和結合は通常分子中にたった1個の炭素−炭素不飽和である。主に線
状のカルボニル化生成物の製造を意図していることから、アセチレン不飽和結合
が末端に位置することが好ましい。適当なアセチレン不飽和化合物の例はアセチ
レン(=エチン)、メチルアセチレン(=プロピン)、1−ブチン、1−ペンチ
ン、1−ヘキシン、1−オクチン、フェニルアセチレン及び3−ヒドロキシブチ
ンである。アセチレンが最も好ましい。
合物には、場合により1個以上の不活性置換基(例えば、ハロゲン原子またはヒ
ドロキシ基)を有する2〜20個の炭素原子を含む化合物が含まれる。好ましく
は、アセチレン不飽和化合物は1分子あたり2〜8個の炭素原子を有する。アセ
チレン不飽和結合は通常分子中にたった1個の炭素−炭素不飽和である。主に線
状のカルボニル化生成物の製造を意図していることから、アセチレン不飽和結合
が末端に位置することが好ましい。適当なアセチレン不飽和化合物の例はアセチ
レン(=エチン)、メチルアセチレン(=プロピン)、1−ブチン、1−ペンチ
ン、1−ヘキシン、1−オクチン、フェニルアセチレン及び3−ヒドロキシブチ
ンである。アセチレンが最も好ましい。
【0022】
本発明の方法における好適な共反応物質は水素含有化合物であり、一酸化炭素
分子と少なくとも1つのアセチレン不飽和化合物が水素原子と共反応物質の分子
の間の結合に挿入され得る。その例には、少なくとも1個の可動性水素原子を含
む求核化合物が含まれる。
分子と少なくとも1つのアセチレン不飽和化合物が水素原子と共反応物質の分子
の間の結合に挿入され得る。その例には、少なくとも1個の可動性水素原子を含
む求核化合物が含まれる。
【0023】
好ましい求核化合物には、水;アルコール、例えばメタノール,エタノール,
イソプロパノールや1−ブタノールのような1価アルコール及びエチレングリコ
ール,1,4−ブタンジオールやグリセロールのような多価アルコール;チオー
ル;第1級または第2級アミンまたはアミド;フェノール;並びにカルボン酸、
例えば酢酸、ピバル酸及びプロピオン酸が含まれる。1〜6個の炭素原子を有す
る1価アルコールが好ましく、メタノール及びブタノールが特に好ましい。
イソプロパノールや1−ブタノールのような1価アルコール及びエチレングリコ
ール,1,4−ブタンジオールやグリセロールのような多価アルコール;チオー
ル;第1級または第2級アミンまたはアミド;フェノール;並びにカルボン酸、
例えば酢酸、ピバル酸及びプロピオン酸が含まれる。1〜6個の炭素原子を有す
る1価アルコールが好ましく、メタノール及びブタノールが特に好ましい。
【0024】
別のカテゴリーの好適な共反応物質は、分子状水素及び分子状水素を発生し得
る化合物のような水素化物源からなる。特に、アセチレン不飽和化合物をヒドロ
ホルミル化する方法の実施態様では、分子状水素が好ましい共反応物質である。
る化合物のような水素化物源からなる。特に、アセチレン不飽和化合物をヒドロ
ホルミル化する方法の実施態様では、分子状水素が好ましい共反応物質である。
【0025】
また、カルボニル化−ヒドロホルミル化生成物を得るために上記した求核化合
物と水素化物源の組合せを使用してもよい。
物と水素化物源の組合せを使用してもよい。
【0026】
本発明のカルボニル化方法は、通常40〜200℃の反応温度、より好適には
50〜160℃の反応温度で実施される。
50〜160℃の反応温度で実施される。
【0027】
全反応圧は通常5〜150絶対バール(bara)である。10〜80bar
aの圧力、特に30〜60baraの圧力が好ましい。ヒドロホルミル化タイプ
のカルボニル化反応では、全圧は通常一酸化炭素の分圧と水素の分圧の合計であ
る。一酸化炭素ガスと水素ガスのモル比は変更可能であるが、1:2〜2:1の
範囲で維持することが有利である。好ましくは、実質的に等モル量の一酸化炭素
と水素を使用する。水素が関与しないかまたは水素を殆ど存在させない他のカル
ボニル化反応では、全圧は一酸化炭素の圧力とほぼ同じである。
aの圧力、特に30〜60baraの圧力が好ましい。ヒドロホルミル化タイプ
のカルボニル化反応では、全圧は通常一酸化炭素の分圧と水素の分圧の合計であ
る。一酸化炭素ガスと水素ガスのモル比は変更可能であるが、1:2〜2:1の
範囲で維持することが有利である。好ましくは、実質的に等モル量の一酸化炭素
と水素を使用する。水素が関与しないかまたは水素を殆ど存在させない他のカル
ボニル化反応では、全圧は一酸化炭素の圧力とほぼ同じである。
【0028】
本発明の方法は、所望により別の希釈剤または溶媒を存在させずにも実施し得
る。しかしながら、例えば出発物質として揮発性アセチレンを使用したり、反応
が比較的長い誘導期間を必要とし、反応物質を継続的に十分混合したいならば、
反応の始めに液体希釈剤または溶媒を存在させることがしばしば有利である。好
適な溶媒は、特に非プロトン性化合物、例えばエーテル、及び2,5,8−トリ
オキサノナン、ジエチルエーテル、アセトン、ジグリム及びメチルエチルケトン
のようなケトンである。
る。しかしながら、例えば出発物質として揮発性アセチレンを使用したり、反応
が比較的長い誘導期間を必要とし、反応物質を継続的に十分混合したいならば、
反応の始めに液体希釈剤または溶媒を存在させることがしばしば有利である。好
適な溶媒は、特に非プロトン性化合物、例えばエーテル、及び2,5,8−トリ
オキサノナン、ジエチルエーテル、アセトン、ジグリム及びメチルエチルケトン
のようなケトンである。
【0029】
本発明を下記非限定実施例により更に説明する。
【0030】
実施例1
磁気撹拌式250ml容量のハステロイ C(商標)オートクレーブに、アセ
チレン(1.4bara)、1−プロパノール(30ml)、Pt(acac)
2(0.1ミリモル)、上記DPA−3配位子(0.12ミリモル)、メチルス
ルホン酸(0.25ミリモル)及び溶媒としてのジグリム(30ml)を装入し
た。
チレン(1.4bara)、1−プロパノール(30ml)、Pt(acac)
2(0.1ミリモル)、上記DPA−3配位子(0.12ミリモル)、メチルス
ルホン酸(0.25ミリモル)及び溶媒としてのジグリム(30ml)を装入し
た。
【0031】
オートクレーブを40baraの一酸化炭素で加圧した後、密封した。混合物
の温度を115℃に上昇させた。115℃でアセチレンは30分以内に完全に変
換され、冷却し、減圧させた後のGLC分析はプロピルアクリレートに対して9
0モル%の選択率を示した。プロピルアクリレートの形成速度は約2,000交
換回数(t.o.)/hr/モル−Ptと算出された。数種の副生成物はスクシ
ネート及びマロネートジエステルである。これらは完全アセチレン変換率でアク
リレートが逐次カルボニル化されるために生成される。工業的操作では、1パス
あたりのアセチレン変換率を100%以下に維持することにより選択率はより高
くなるであろう。
の温度を115℃に上昇させた。115℃でアセチレンは30分以内に完全に変
換され、冷却し、減圧させた後のGLC分析はプロピルアクリレートに対して9
0モル%の選択率を示した。プロピルアクリレートの形成速度は約2,000交
換回数(t.o.)/hr/モル−Ptと算出された。数種の副生成物はスクシ
ネート及びマロネートジエステルである。これらは完全アセチレン変換率でアク
リレートが逐次カルボニル化されるために生成される。工業的操作では、1パス
あたりのアセチレン変換率を100%以下に維持することにより選択率はより高
くなるであろう。
【0032】
実施例2
実施例1を繰り返した。但し、共反応物質としてメタノール(30ml)を用
い、アセチレン不飽和化合物としてフェニルアセチレン(10ml)を用いた。
反応時間は1時間とした。フェニルアクリレートの形成率は1,000交換回数
/時/モル−Ptと算出された。生成物は52%の線状3−フェニルアクリレー
ト及び48%の2−フェニルアクリレートから構成されていた。
い、アセチレン不飽和化合物としてフェニルアセチレン(10ml)を用いた。
反応時間は1時間とした。フェニルアクリレートの形成率は1,000交換回数
/時/モル−Ptと算出された。生成物は52%の線状3−フェニルアクリレー
ト及び48%の2−フェニルアクリレートから構成されていた。
【0033】
実施例3
実施例2を繰り返した。但し、アセチレン不飽和化合物として1−ペンチン(
10ml)を用いた。反応時間は1時間とした。ペンチンの消費率は300交換
回数/時/モル−Ptと算出された。生成物は65%の線状メチル2−ヘキサノ
エート及び35%の2−メチルオキシカルボニル1−ペンテンから構成されてい
た。
10ml)を用いた。反応時間は1時間とした。ペンチンの消費率は300交換
回数/時/モル−Ptと算出された。生成物は65%の線状メチル2−ヘキサノ
エート及び35%の2−メチルオキシカルボニル1−ペンテンから構成されてい
た。
【0034】
実施例1を繰り返した。但し、共反応物質としてメタノール(30ml)を用
い、アセチレン不飽和化合物としてフェニルアセチレン(10ml)を用いた。
反応時間は1時間とした。フェニルアクリレートの形成率は1,000交換回数
/時/モル−Ptと算出された。生成物は52%の線状3−フェニルアクリレー
ト及び48%の2−フェニルアクリレートから構成されていた。
い、アセチレン不飽和化合物としてフェニルアセチレン(10ml)を用いた。
反応時間は1時間とした。フェニルアクリレートの形成率は1,000交換回数
/時/モル−Ptと算出された。生成物は52%の線状3−フェニルアクリレー
ト及び48%の2−フェニルアクリレートから構成されていた。
【0035】
実施例4
実施例1を繰り返した。但し、配位子として上記DPA−2を用い、共反応物
質としてメタノール(30ml)を用いた。メチルアクリレートの形成率は約2
90交換回数(t.o.)/時/モル−Ptと算出された。反応時間は1時間と
した。メチルアクリレートに対する選択率は76重量%であった。
質としてメタノール(30ml)を用いた。メチルアクリレートの形成率は約2
90交換回数(t.o.)/時/モル−Ptと算出された。反応時間は1時間と
した。メチルアクリレートに対する選択率は76重量%であった。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月22日(2001.10.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
より高い触媒活性を有する方法は、国際特許出願公開第9720803号パン
フレットから公知である。配位子としての1,2−P,P’−ビス(9−ホスフ
ァビシクロノニル)エタン、白金源としての白金(II)(アセチル−アセトネ
ート)2、アニオン源としてのメタンスルホン酸、SnCl2及び2,5,8−
トリオキサノナンから構成される触媒系を用いるアセチレンの一酸化炭素及びt
−ブチルアルコールでのカルボニル化方法が記載されている。
フレットから公知である。配位子としての1,2−P,P’−ビス(9−ホスフ
ァビシクロノニル)エタン、白金源としての白金(II)(アセチル−アセトネ
ート)2、アニオン源としてのメタンスルホン酸、SnCl2及び2,5,8−
トリオキサノナンから構成される触媒系を用いるアセチレンの一酸化炭素及びt
−ブチルアルコールでのカルボニル化方法が記載されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
米国特許第5,719,313号明細書は、酢酸パラジウム(II)、ビスフ
ェニル(2−ピリジル)ホスフィン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系
を用いるプロピンのCOとメタノールでのカルボニル化方法を記載している。こ
の方法の欠点は、配位子がアクリレート生成物により四級化されることによりそ
の過程でモノホスフィン配位子が消費されることである。この方法の別の欠点は
、形成される生成物の大部分が分枝状であることである。 欧州特許出願公開第0441446号明細書は、酢酸パラジウム(II)、ス
ルホン酸、ビスフェニル(2−ピリジル)モノホスフィン及びプロモーターとし
ての第3級アミンから構成される触媒系を用いるエテン及びプロピンのCOとヒ
ドロキシ含有化合物でのカルボニル化方法を記載している。この方法の欠点は、
第3級アミンの形態のプロモーター化合物が不可欠であることである。この方法
の別の欠点は、形成される生成物の大部分が分枝状であることである。
ェニル(2−ピリジル)ホスフィン及びメタンスルホン酸から構成される触媒系
を用いるプロピンのCOとメタノールでのカルボニル化方法を記載している。こ
の方法の欠点は、配位子がアクリレート生成物により四級化されることによりそ
の過程でモノホスフィン配位子が消費されることである。この方法の別の欠点は
、形成される生成物の大部分が分枝状であることである。 欧州特許出願公開第0441446号明細書は、酢酸パラジウム(II)、ス
ルホン酸、ビスフェニル(2−ピリジル)モノホスフィン及びプロモーターとし
ての第3級アミンから構成される触媒系を用いるエテン及びプロピンのCOとヒ
ドロキシ含有化合物でのカルボニル化方法を記載している。この方法の欠点は、
第3級アミンの形態のプロモーター化合物が不可欠であることである。この方法
の別の欠点は、形成される生成物の大部分が分枝状であることである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
前記配位子の好適な例は、下記一般式を有するものである。
【化1】
上記式中、R5及びR2は前記と同義である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】削除
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG
,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,
RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,
AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C
A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM
,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,
GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K
E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS
,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM
,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,
YU,ZA,ZW
(72)発明者 プリングル,ポール・ジエラード
イギリス国、エイボン・ビー・エス・8・
1・テイ・エス、ブリストル、カントツク
ス・クロース
(72)発明者 ピユー,ロバート・イアン
オランダ国、エヌ・エル−1031・セー・エ
ム・アムステルダム、バドハイスウエヒ・
3
Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 BA26 BA45 BA52
BA53 BB15 BC10 BC11 BC32
BC34 BJ50 KA34 KC14 KE00
4H039 CA66 CL40
Claims (10)
- 【請求項1】 触媒系の存在下での一酸化炭素及び共反応物質との反応によ
るアセチレン不飽和化合物のカルボニル化方法であって、前記触媒系が(a)白
金源、(b)アニオン源及び(c)式: R1>P−R2−PR3R4 (1) (式中、R2は共役架橋基を表し、R1はそれが結合しているリン原子と一緒に
なって、場合により置換されていてもよい2−ホスファ−トリシクロ[3.3.
1.1{3.7}]デシル基(“2−PA”基)または1個以上の炭素原子がヘ
テロ原子で置換されているその誘導体である二価基を表し、R3及びR4は独立
して最高20個の原子を有する一価基を表すかまたは一緒になって最高20個の
原子を有する二価基を形成する) を有するジホスフィンを主成分とすることを特徴とする前記方法。 - 【請求項2】 R3及びR4はそれらが結合しているリン原子と一緒になっ
て、R1が結合しているリン原子と一緒になって形成する基と同一の2−PA基
を形成することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】 2−PA基が一般式: 【化1】 (式中、R5は最高20個の原子を有する一価基である) の2−ホスファ−1,3,5,7−テトラメチル−6,9,10−トリオキサア
ダマンチル基であることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項4】 R5がメチル、トリフルオロメチル、エトキシ、フェニル及
び4−ドデシルフェニルから選択される基であることを特徴とする請求の範囲第
3項に記載の方法。 - 【請求項5】 R2が2個のリン原子を直接結合する最短原子鎖中に2〜4
個の原子を有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に
記載の方法。 - 【請求項6】 アセチレン不飽和化合物が2〜8個の炭素原子を有すること
を特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 アセチレン不飽和化合物がアセチレンであることを特徴とす
る請求の範囲第6項に記載の方法。 - 【請求項8】 共反応物質が1〜6個の炭素原子を有する1価アルコールで
あることを特徴とする請求の範囲第1項〜第7項のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 アニオン源が水中18℃で測定して4未満のpKaを有する
酸の共役塩基であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項10】 酸がメタンスルホン酸であることを特徴とする請求の範囲
第9項に記載の方法。
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EP99308353.4 | 1999-10-22 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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