JP2003511338A - 低圧における高純度粒子状ケイ素の製造法 - Google Patents

低圧における高純度粒子状ケイ素の製造法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は100〜900ミリバールの圧力においてケイ素含有ガス、特にシランを分解することを特徴とする高純度粒子状ケイ素の製造法に関する。供給されるガスの全量に対して最高50容積%のケイ素を含まないガスを加えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はケイ素含有ガス、特にシランを減圧において分解することにより高純
度の粒子状ケイ素を製造する方法に関する。さらに本発明はこの方法で製造され
た元素状のケイ素の光起電力技術および半導体技術における使用に関する。
【0002】 ケイ素含有ガスとはケイ素の化合物またはその混合物であって、本発明による
条件下においてガス状態にあるものを意味する。本発明の意味においてケイ素を
含まないガスとはいかなるケイ素化合物も含まないガスを言う。
【0003】 光起電力技術および/または半導体技術において使用できる純度を有する元素
状のケイ素を得るために、揮発性のケイ素化合物を熱分解する方法は公知である
。例えばそのような熱分解法はSiemens反応器の中で行われる。この型の
反応器では、棒の表面で熱分解が行われる。他の適当な熱分解装置としては流動
床反応器が含まれ、この反応器の中に小さいケイ素の粒子を入れ、次いでケイ素
を含む適当なガスまたはガス混合物を流すことによりその中で流動化させる。理
想的には揮発性のケイ素化合物の熱分解は適切に配置されたケイ素粒子の表面上
でのみ起こる。
【0004】 米国特許3.012.861号は、流動床反応器の中で元素状のケイ素を製造
する方法を記載している。ケイ素化合物としては、シランおよびハロシランを使
用するが、これは他のガスで希釈されていることができる。適当な希釈用のガス
としては例えばアルゴンおよびヘリウムが含まれ、シランの場合には水素も同様
に使用できる。この反応は広い圧力範囲で行うことができる。該米国特許3.0
12.861号によれば、ケイ素化合物として希釈しないSiH4またはSiL4 を使用する場合低圧で反応を行うことが有利である。希釈しないSiH4に対し
ては、好適な圧力は約5mmHg(約6.7ミリバール)以下と規定されている
。希釈しないSiL4に対しては好適な圧力範囲は0.1マイクロバールより低
い範囲である。該特許の実施例3においては1mmHg(約1.3ミリバール)
の反応圧力でケイ素化合物として希釈しないSiH4が使用されている。使用し
たSiH4に対する得られたケイ素の収率は僅か14%に過ぎない。しかし実施
例4におけるように、反応を大気圧に近い圧力で行えばケイ素のダスト(塵状物
)の生成が多くなる。ケイ素ダストは非常に大きな比表面積を有し、従って非常
に汚染され易く、もはや光起電力技術または半導体技術で使用するには有用でな
い。従ってダストの生成は望ましくない。実施例7において行われているように
モル数で25倍も余分に水素を加えると、大気圧に近い圧力で反応を行った場合
でも、使用したSiH4に対するケイ素の収率を95%より高くし、ケイ素ダス
トの生成を1%よりも少なくすることができる。
【0005】 また米国特許4.684.513号においても、シランの熱分解の際に起こる
問題としてケイ素ダストの生成が記載されている。ダストの生成を減少させるた
めに、完全に規定された温度プロフィールを実現できる構造をもった特殊な反応
器の中でシランの熱分解が行われる。熱分解に供給されるケイ素含有ガスは他の
ガスまたはガス混合物により50容積%程度希釈することが好ましい。
【0006】 しかし希釈用のガスを加えることにはいくつかの欠点がある。他の成分を反応
室の中に導入すると、製造されるケイ素の純度を低下させる不純物を導入する危
険が生じる。その場合一定の生産量を得るためには使用する反応器を大きくしな
ければならず、また反応ガス、即ちガス状のケイ素化合物ばかりではなくケイ素
を含まない希釈用のガスをケイ素化合物の熱分解に必要とされる温度まで加熱し
なければならないから、電力消費量が増加する。さらに使用するガスは経済的な
理由で循環させなければならないが、これによって余分の装置が必要になる。
【0007】 米国特許5.798.137号には、幾つかの区域から成る特殊な流動床反応
器中でケイ素含有ガスからケイ素を分離する方法が記載されている。この方法で
はケイ素含有ガスはガス分配用調節板を介してではなく直接ノズルを通して供給
される。この方法では希釈用のガスを添加せずにダストの生成を減少させてケイ
素含有ガスの熱分解を行うことができる。しかしダストの生成を完全に防ぐこと
は不可能である。またこの方法を用いるには高価な装置が必要である。
【0008】 上記の問題の他にケイ素含有ガスの熱分解の際にはさらに他の問題が生じる。
例えば米国特許5.798.137号にはこのような問題が概説されている。
【0009】 一般的に言って、ケイ素含有ガスからケイ素を熱的に分離する方法はケイ素の
Tammann温度(ケイ素の融点の約52%の温度)より高い温度で行われる
。温度がこの温度から高くなるにつれ材料は「粘着性」をもつようになり、ベッ
ドの粒子が凝集する可能性がある。これによって流動化ができなくなり、反応器
またはガス分配器が詰まる原因となる。従ってシランの臨界濃度(ガスの全供給
量に対してシラン15〜20容積%以上)を越えると、流動床反応器の中で凝集
および床の非流動化が常に起こる。他方、シランの濃度がこの臨界濃度より低い
と、低い空時収率しか得られないという欠点が生じる。
【0010】 他の問題は高いエネルギーを必要とすること、および反応器の壁上にケイ素が
沈積することである。分解に使用する反応器の壁温度が高いと、反応器の壁上で
のケイ素の分解が増加する(米国特許4.818.495号および同4.684
.513号参照)。これは特に、反応器の壁とケイ素の沈積層との間で熱膨張係
数が異なるために熱伝達が悪くなったり反応器が損傷する原因となり(米国特許
3.963.838号)、また反応器の外殻から壁上に沈積したケイ素層へ金属
が拡散するために粒子が汚染される原因となる。
【0011】 他の問題は分離されて得られるケイ素の中の水素含量である。ケイ素の中の残
留水素含量はケイ素の分離に重要な役割を演ずる。水素含量が高いと、ケイ素を
熔融する際に困難が生じる。この問題は「ポップコーン化」として知られている
。熔融過程中粒子が破裂して開き、その結果流動過程を擾乱する多孔質の構造が
生成する。この熔融の際の問題は一般に知られており、例えば米国特許5.81
0.934号に記載されている。
【0012】 本発明の目的は、ケイ素含有ガス、好ましくはガス状のシランを流動床または
流動床反応器の中で分解し、上記の問題を出来るだけ最低限度に抑制することに
よって光起電力技術および半導体技術に使用するのに適した高純度の粒子状ケイ
素を高収率で得る方法を提供することである。
【0013】 本発明はケイ素含有ガスを100〜900ミリバールの範囲の圧力において分
解させることにより高純度の粒子状ケイ素を製造する方法に関する。
【0014】 驚くべきことには、本発明に用いられる圧力範囲は高圧で操作する場合の欠点
(ダスト生成、かなりの量の異種ガスの添加、並びに高エネルギーの必要性およ
び/または高温の反応壁)を避け、また低圧で操作する場合の欠点(使用するケ
イ素化合物の量に対する低い収率および低い空時収率)を回避することができる
。予想外にも流動床反応器を用いても、ケイ素含有ガスの濃度を供給される全ガ
ス中において最高100容積%にすることができ、流動床の非流動化を起こすこ
とはない、即ち床粒子の凝集は起こらない。さらに、水素の分圧が低いことによ
るいわゆる「ポップコーン化」も減少する。従来は、中程度の圧力範囲内では高
圧で操作した場合の欠点と低圧で操作した時の欠点とが併せて生じると考えられ
ていた。
【0015】 本発明方法によれば、例えばSiH4の変化をほぼ定量的に行うことができる
。所望の高純度粒子状ケイ素の収率は使用したSiH4に対し90%より高くす
ることができる。
【0016】 本発明方法は種々の型の反応器、好ましくは流動床反応器の中で行うことがで
きる。適当な反応器、特に流動床反応器は既に公知である。一例としては泡立ち
型または循環型流動床反応器、並びにスパウテッドベッド下向きパイプ型反応器
を挙げることができる。該方法は例えば連続的または間欠的に行うことができる
が、連続操作が好適である。
【0017】 使用した反応器から得られた高純度粒子状のケイ素を取出す操作も例えば連続
的または間欠的に行うことができる。
【0018】 ケイ素含有ガスにはシラン、ヨウ化シラン、および塩素、臭素およびヨードの
ハロゲン化シラン、並びにこれらの混合物が含まれる。室温においてケイ素化合
物がガス状態にあるかどうか、或いはケイ素化合物が先ずガス状にされなければ
ならないかどうかは重要ではない。ガス状態への移行は例えば熱的に行うことが
できる。
【0019】 シラン、例えばSiH4、Si26、Si38、Si410およびSi614
使用することが好ましく、SiH4が特に好適である。
【0020】 本発明方法は100〜900ミリバール、好ましくは200〜800ミリバー
ルの範囲の圧力で行われる。さらに好ましくは300〜700ミリバール、最も
好ましくは400〜600ミリバールの圧力範囲で行われる。上記の圧力の値は
すべて絶対圧力の値である。本発明方法を流動床反応器で行う場合には、上記の
圧力は供給ガス流の流れる方向に見て流動床の後方の圧力であると考えられたい
【0021】 本発明による高純度粒子状ケイ素を製造する特定の具体化例においては、供給
される全ガス量に対してケイ素を含まないガスは最高50容積%加えられる。好
ましくは、ケイ素を含まないガスの添加量は0〜40容積%、最も好ましくは0
〜20容積%である。ケイ素を含まないガスを加えると、ケイ素ダストの生成は
減少するが、このような添加には多くのエネルギーが必要であり、空時収率が減
少する。従ってケイ素を含まないガスを添加しない態様が好適である。
【0022】 ケイ素を含まない適当なガスには、例えば希ガス、窒素があり、ケイ素含有ガ
スとしてシランを使用する場合には水素がある。この場合ケイ素を含まないガス
は個別的に或いはそれ等を組み合わせて使用することができる。窒素および水素
が好適であり、水素が最も好適である。
【0023】 温度は300〜1,400℃の間で変えることができる。しかし温度は製造さ
れるケイ素の融点を越えずにケイ素含有ガスを分解させるのに十分な高い温度で
なければならない。SiH4を使用する場合、好適な温度範囲は500〜1,4
00℃である。好適な分解温度は600〜1,000℃であり、620〜700
℃が最も好ましい。SiH4を使用する場合、対応する範囲は850〜1,25
0℃であり、ハロシランの場合は500〜1,400℃である。
【0024】 本発明の好適具体化例においては、固体粒子(以後単に粒子と呼ぶ)を流動床
反応器の反応室の中に入れる。粒子は外側から連続的または間欠的に供給するこ
とができる。しかし反応室の中で生成する粒子自身を粒子として使用することが
できる。粒子は固体床を形成し、その中に供給ガスを通過させる。固体床が流動
化し流動層が形成されるように供給ガスの流入速度を調節する。この方法自体は
当業界の専門家には公知である。供給ガスの流入速度は解離速度(loosening vel
ocity)に少なくとも等しい速度でなければならない。解離速度という用語は、或
るガスが粒子の床を通って流れる場合、この速度以下においては固体床が保持さ
れる速度を意味する。即ち解離速度以下の速度では床の粒子はあまり動かない状
態に留まっている。この速度より大きな速度で床の流動化が始まる。即ち床の粒
子が動いて泡立ち始める。
【0025】 この好適具体化例においては、供給ガスの流入速度は解離速度の1〜10倍、
好ましくは1.5〜7倍である。
【0026】 直径が50〜5,000μmの粒子を使用することが好ましい。
【0027】 使用する粒子はケイ素の粒子であることが好適である。その利点は、これらの
ケイ素粒子が、製造されるべき高純度粒子状ケイ素に望ましい純度を有する点で
ある。しかしドーピングされた材料が望ましい場合或る濃度のドーピング剤を含
むケイ素粒子を使用することもできる。反応条件下で安定である限りケイ素を含
まない粒子も適している。
【0028】 ドーピングされた材料が望ましい場合には、例えば製造工程中に適当な物質を
加えることができる。適当な物質としては例えば燐、硼素またはアルミニウムの
化合物がある。
【0029】 本発明方法で製造されたケイ素は幾つかの分野、例えば太陽電池の製造原料の
ような光起電力の分野、或いは電子機器の機素の製造のような半導体技術の分野
で適用することができる。
【0030】 下記実施例により本発明をさらに例示する。これらの実施例は本発明を限定す
るものではない。
【0031】 (実施例) 実施例1:計算用実施例 計算モデルに基づき、シランを例にしてケイ素化合物の熱分解に対し必要な比
エネルギー、および工業用の流動床反応器の壁温度を決定した。
【0032】 従来法の観点から見て次の仮定に基づいて計算を行った:反応器の直径 1.
5m、反応器の高さ 4m、粒子の直径 800μm、反応器の入口の所のガス
の速度 1.35m/秒。計算はシランの分圧p(SH4)=200ミリバール
を基礎にしている。VDI熱図表の補正に従って熱伝達係数を計算した。
【0033】 表 シランの熱分解における常圧および負圧における操作の比較 圧力、バール 1 0.2 p(SH4)、バール 0.2 0.2 シラン流、kg/時間 720 720 H2流、kg-1 192 − 熱伝達係数α、W・m2・K-1 1,140 722 必要な電力、kW 558 98 必要な比電力、kJ・kg(Si)-1 3,000 560 壁温度 676 657 この表から明らかなように、負圧での操作では必要な比電力は流動ガスとして
水素を用いた常圧操作の場合の僅かに1/5に過ぎない。さらに反応器の壁温度
は常圧操作の壁温度よりも20℃低い。従って負圧操作では反応器の壁への沈積
が少ないことが期待される。これらの二つの点が負圧操作の利点である。
【0034】 実施例2 a)常圧におけるSiH4の分解(対照例) 直径が250〜355μmのケイ素粒子600gを流動床試験反応器(直径5
2.4mm、拡大したヘッドをもつ高さ=1.600mm)の中に入れた。実験
は反応器中に僅かに過剰の圧力(約150ミリバール)をかけて行い、ガス分配
器、流動化粒子及び弁による圧力損失を補った。流動床を起動し最高650℃ま
で加熱した後、流動化用のガス(水素)に対して濃度10容積%のシラン(Si
4)を反応器の入口に供給した。シランを供給した直後に床中のケイ素粒子は
凝集し、不可逆的な非流動化(材料の膠着)を起こした。常圧においてはシラン
の濃度が流動化用のガス(水素)に対して10容積%よりも低い場合のみ、再現
性の良い方法で安定した操作状態が長期間得られた。
【0035】 b)負圧下でシラン濃度が低い場合におけるSiH4の分解(対照例) 今回は上記の反応器の中で負圧において工程を行った(p=800ミリバール
絶対圧)。真空ポンプにより負圧を保った。この場合も直径が250〜355μ
mのケイ素粒子600gを反応器の中に入れた。シランの濃度を流動化用のガス
(水素)に対して10容積%に調節した後、30分より長い間粒子は問題なく熱
分解した。シランの転化率はほぼ100%であり、全部で81.08gのSiが
分離した。反応後、反応生成物を分析した結果、分解したシランの98.7%が
床粒子の上に沈積し、1.3%が微細なダストとして下流のサイクロンおよびフ
ィルターで回収されたことが示された。試験2bは負圧での操作により非流動化
が防止されることを示している。
【0036】 実施例3 負圧(500ミリバール絶対圧)での実験を実施例2に記載の試験反応器の中
で行ったが、この場合、シランの濃度を100容積%に保った。実験は実施例2
記載の反応器の中で行った。床(800gのSi、粒子の直径250〜355μ
m)を温度650〜670℃まで加熱した後、シランの濃度を100容積%に設
定した。流動床は40分より長い間安定に保持された。この場合293.0gの
ケイ素が床粒子に沈積し、39.9gが微細ダストとして反応器の下流に或るサ
イクロンおよびフィルターの中に捕集された。
【0037】 この実験では、反応器の中500ミリバールの絶対圧において、シランの濃度
を最高100容積%に増加しても、安定に床を流動化させて長い操作時間実験す
ることができ、その後も非流動化および凝集は観測されないことが示された。
【0038】 実施例2bおよび3によって製造されたケイ素に対し表面分析(XPS)およ
び容積分析(ICP)を行った。汚染物質の含量は両方の方法の検出限度以下で
あった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4G072 AA01 AA02 BB05 GG03 HH04 KK11 LL01 LL02 MM01 NN25 RR01 RR11 RR17 TT01 UU01 UU02 5F051 AA04 CB30 GA20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100〜900ミリバールの圧力においてケイ素含有ガスを
    分解することを特徴とする高純度粒子状ケイ素の製造法。
  2. 【請求項2】 圧力が200〜800ミリバールであることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 供給されるガスの全量に対して最高50容積%のケイ素を含
    まないガスをケイ素含有ガスに加えることを特徴とする請求項1および2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 水素および/または窒素をケイ素を含まないガスとして使用
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 分解は粒子の存在下で行い、該粒子を通って供給ガスを流し
    、該粒子が流動化し流動床が生成するようにすることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ケイ素の粒子を粒子として使用することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 粒子の直径は50〜5,000μmの範囲であることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 粒子の添加および製造されたケイ素の取出しは連続的または
    間欠的に行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 シラン、好ましくはSiH4をケイ素含有ガスとして使用す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 SiH4をケイ素含有ガスとして使用し、操作温度は50
    0〜1,400℃の範囲であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 供給ガスのガス流入速度対解離速度の比は1〜10の範囲
    にあることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 生成するケイ素をドーピングするのに適した物質を製造工
    程の間に添加することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項で製造されたケイ素の光起
    電力技術における使用。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項で製造されたケイ素の電子
    機器の機素の製造における使用。
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