JP2003511099A - 酸化セルロースの使用方法 - Google Patents

酸化セルロースの使用方法

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JP2003511099A JP2001527840A JP2001527840A JP2003511099A JP 2003511099 A JP2003511099 A JP 2003511099A JP 2001527840 A JP2001527840 A JP 2001527840A JP 2001527840 A JP2001527840 A JP 2001527840A JP 2003511099 A JP2003511099 A JP 2003511099A
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シルコック・デレック・ウォルター
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Abstract

(57)【要約】 本発明は傷の拘縮の治療または防止において使用するための薬物の調製における酸化セルロースの使用方法を提供する。好ましくは、この酸化セルロースは酸化再生セルロース(ORC)または部分的に加水分解されているORCである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は傷の拘縮(contracture)の治療または防止、特に熱傷の拘縮の防止
において使用するための薬物の調製における酸化セルロースの使用方法に関する
【0002】 傷の拘縮は全層性の開放創、特に全層性熱傷の大きさを縮小する過程である。
拘縮中に生じる張力および皮下線維組織の形成は、特にその傷が関節上の一定領
域を含む関節の固定されている屈曲部分または固定されている伸展部分に対して
奇形を生じる。このような合併症は特に熱傷の治癒過程において一般的である。
【0003】 線維芽細胞は傷の収縮(contraction)のメカニズムに関係している。
【0004】 従って、傷の拘縮の抑制のために筋線維芽細胞の可動化、移動、付着または増
殖を妨げる物質または処置の使用が提案されている。例えば、コルチゾンまたは
関連のステロイド類の高い投与量は線維芽細胞の増殖を抑制することにより、傷
の拘縮を阻害することが示されている。しかしながら、このような高い投与量で
供給されるステロイドは臨床的な実施において許容不能な副作用を生じる。
【0005】 シアニドおよびジニトロフェノール等の細胞毒も傷の収縮を抑制することが報
告されている。同様に、例えば、コルヒチン、ビンブラスチンおよびフェニルト
イン(phenyltoin)等の平滑筋の収縮を抑制する薬物も傷収縮を抑制することが
報告されている。
【0006】 また、未処理のガーゼ等の付着性の包帯は拘縮を遅延することが知られている
が、拘縮を防止しない。これに対して、活性な拘縮が開始する前に傷の表面に供
給したナイロン等の特定の合成フィルムは拘縮を抑制できる。
【0007】 さらに、傷の拘縮の開始前に開放創に対して全層性の皮膚移植片を適用するこ
とが傷の拘縮の防止に効果的であることも知られている。しかしながら、このよ
うな皮膚移植片による処理には費用、移植する皮膚の供給源、移植片の拒否反応
、二次感染、および付随的な手術の危険性を含む重要な問題が伴う。
【0008】 米国特許出願第4,957,902号はI型コラーゲンにおける特定のアミノ
酸シーケンスに対して類似または同一のアミノ酸シーケンスを有するポリペプチ
ドの傷に対する適用による傷の拘縮の抑制を記載している。
【0009】 さらに、特定の酸化セルロース誘導体が生体外における活性化を促進する性質
を示し、傷の拘縮を防止または減少する能力を示すことが今日において知られて
いる。
【0010】 従って、本発明は傷の拘縮の治療または防止において使用するための薬物の調
製における酸化セルロースの使用方法を提供する。
【0011】 用語の「酸化セルロース(oxidized cellulose)」は、例えば、四酸化二窒素
等によるセルロースの酸化により製造される任意の材料を言う。このような酸化
はサッカリド残基における第一級アルコール基をカルボン酸基に変換することに
より、セルロース鎖内にウロン酸残基を形成する。この酸化は一般に完全な選択
性を伴って進行せず、結果として、炭素2および炭素3における各水酸基が随意
的にそのケト形態に変換される。これらのケト単位はpH7以上においてラクト
ンおよび糖の閉環開裂の形成を介してそのポリマーの分解を開始するアルカリ・
ラベル連結部分を導入する。この結果、酸化セルロースは種々の生理学的条件下
において生体崩壊性(biodegradable)および生体吸収性(bioabsorbable)であ
る。
【0012】 実用的な諸用途において好ましい酸化セルロースはレーヨン等の再生セルロー
スの酸化により作成される酸化再生セルロース(ORC)である。一部の場合に
おいて、このORCは止血性を有していることが知られている。このようなOR
Cは1950年以来SURGICEL(Johnson & Johnson Medical社の登録商標)と呼
ばれる止血用の製品として入手可能である。この製品は編み状のレーヨン材料の
酸化により製造される。
【0013】 さらに、多孔性、密度およびニット・パターンの改良により、第2のORC布
製品であるINTERCEED(Johnson & Johnson Medical社の登録商標)が市場に出さ
れ、この製品は腹部の手術における術後の付着性の程度を減少することが示され
ている。
【0014】 PCT国際公開第WO98/00180号は糖尿病による潰瘍等の慢性傷の治
療におけるORCおよびその複合材料の使用方法を記載している。このような慢
性傷の治療におけるORCの作用のメカニズムは傷の流体内に存在している基質
金属結合蛋白分解酵素に結合して不活性化することを含むと考えられている。
【0015】 PCT国際公開第WO98/00446号はアルカリ溶液中におけるORCの
部分的加水分解の後に透析および精製することによるORCオリゴ糖類の調製方
法を記載している。これらのORCオリゴ糖類は同様の基質金属結合蛋白分解酵
素に対する結合特性を有することが示されており、慢性傷の治療への適応性が示
されている。
【0016】 従って、本発明による使用方法においては、上記の酸化セルロースは、好まし
くは酸化再生セルロース、さらに好ましくは部分的に加水分解されている酸化セ
ルロースを含む。さらに好ましくは、上記の部分的に加水分解されている酸化セ
ルロースは少なくとも1g/l(グラム/リットル)の程度まで25℃において
水に溶解可能である。さらに好ましくは、この部分的に加水分解されている酸化
セルロースは1,000乃至50,000の範囲内の重量平均分子量を有してい
る。
【0017】 上記のような部分的に加水分解されているORCは、以下の手順1において詳
細に説明する生体外での線維芽細胞の存在下におけるコラーゲン・ゲル収縮モデ
ルにより、コラーゲン・ゲル収縮の抑制のために予想外に効果的であることが見
出されている。この効果は新生期および胎児期の両方の線維芽細胞により観察さ
れた。さらに、上記のORCフラグメントが線維芽細胞の存在下におけるコラー
ゲン・ゲル収縮において特定の成長因子の刺激作用を抑制することも見出されて
いる。これらの結果は上記のORCフラグメントが生体内における傷の拘縮の減
少において効果的になる可能性があることを明瞭に示している。さらに、上記の
結果は、ORCが傷床内において徐々に崩壊してORCフラグメントになるので
、ORC自体が包帯として用いられる場合に生体内における傷の拘縮を減少する
可能性も示している。
【0018】 好ましくは、本発明による使用方法において、上記の薬物は傷用包帯を含む。
例えば、上記の酸化セルロースは拘縮を防止するために傷の表面に供給される織
り状または不織状の布地の形態にできる。
【0019】 本発明の好ましい実施形態において、上記の酸化セルロースはコラーゲンと複
合化されて、内容の全体が本明細書に参考文献として含まれるPCT国際公開第
WO98/00180号および同第WO98/00446号に記載されている種
類の各構造体を形成する。例えば、上記の酸化セルロースは凍結乾燥処理したコ
ラーゲン・スポンジ内に分散されているORCのミルド・ファイバーの形態にす
ることができる。この形態は傷に対する酸化セルロースの持続された放出を提供
すると共に、コラーゲンとの複合化により生じる特定の治療的および相乗作用的
な効果を提供する。
【0020】 別の好ましい実施形態において、上記の本発明による使用方法は傷に供給する
ための軟膏のゲルまたはフィルムまたはスポンジの形態の薬物を提供する。
【0021】 本発明により供給される薬物は傷または熱傷を負った直後にその傷または熱傷
に供給されることが好ましい。好ましくは、この供給は傷の上皮形成が完了する
まで継続される。好ましくは、この傷は全層性の傷または熱傷である。好ましく
は、この傷は熱傷である。好ましくは、この傷の面積は少なくとも5cm2 、さ
らに好ましくは少なくとも10cm2 、最も好ましくは少なくとも20cm2
ある。
【0022】 従って、別の態様において、本発明は傷収縮を抑制するための方法を提供し、
この方法は、(a)酸化セルロースを活性成分として含有している薬剤的に許容
可能な組成物を供給する工程と、(b)上記薬剤的に許容可能な組成物を必要と
している各個人に対して治療的に有効な量の当該薬剤的に許容可能な組成物を投
与する工程を含む。
【0023】 本発明が内部の傷の治療においても有用になり得ることが理解されると考える
。投与は上記の酸化セルロースの拘縮抑制作用を容易にする任意の手段により行
なうことができる。好ましくは、この投与は局所的である。
【0024】 次に、本発明の特定の実施形態を以下の添付図面に基づいて例示的に説明する
【0025】手順1 線維芽細胞が存在している状態のコラーゲン・ゲルの収縮において選択した各
化合物の抑制効果を米国特許出願第4,957,902号に記載されている方法
と同様の方法により決定した。
【0026】 すなわち、新生期および胎児期の各線維芽細胞(HSF 43 SKおよびFF 1475)を
成長させて10%のウシ胎児血清(FBS)/ダルベッコ(Dulbecco)の修飾イー
グル培地(DMEM)の中に交会することにより、線維芽細胞が存在しているコラー
ゲン・ゲルを調製した。上記の細胞を0.05%のトリプシン/EDTAにより
収集して、計数処理した後に、延伸分離してトリプシン溶液を除去した。その後
、これらの細胞を上記コラーゲン・ゲル中において必要とされる細胞密度の4倍
である140,000個の細胞/mlの密度で再懸濁した。
【0027】 次に、14mlの10%FBS/DMEM、7mlの上記の細胞懸濁液、およ
び7mlのラット・テール・コラーゲンI型の混合物(最終濃度:1mg/ml
)を作成した。その後、この混合物を24個ウェル・プレート中に1ml/ウェ
ルで分配して、37℃において1時間にわたり自然にゲル化させた。
【0028】 ゲルが重合化した後に、無菌のピペットの先端部により縁取りしてから、さら
に1%のFBS/DMEMの0.5ml分量を各ウェルに注意深く加えた。この
付加的な培地はORCおよび/または選択した各成長因子を含有していた。各成
長因子の濃度はTGFβ1において最終濃度が2.5ng/ml、PDGF−B
Bにおいて最終濃度が10ng/ml、およびβ−FGFにおいて最終濃度が3
ng/mlであった。また、存在している場合において、ORCは0.5mg/
mlの濃度において以下の実施例1に従って調製した可溶性のフラグメントであ
り、各ゲル中における最終濃度を0.165mg/mlにしている。全ての溶液
は無菌のフィルターにより処理した。また、各成長因子は縁取り処理したコラー
ゲン・ゲルに添加する前にその原液中で37℃において1時間にわたりインキュ
ベートした。
【0029】 上記の各コラーゲン・ゲルの収縮を15日間にわたり各ゲルの写真を撮影して
これらの写真からゲル面積を測定することにより測定した。これらの結果は各図
面に基づいて以下のようにまとめることができる。
【0030】 図1(a)において、この棒グラフは胎児期の線維芽細胞の存在下におけるコ
ラーゲン・ゲルの場合における1日目(t=1日)のコラーゲン・ゲルの面積を
示している。ORCが存在している各サンプルが線を引いた各棒として示されて
いる。また、対照の各サンプルは線を引いていない各棒として示されている。各
データは、それぞれ、成長因子を加えていない、TGF−b1を加えている、P
DGF−BBを加えている、およびb−FGFを加えている各コラーゲン・ゲル
について示されている。この結果、各ゲルの面積は45mm2 乃至70mm2
範囲内であり、各試験ゲルおよび対照ゲルの面積の間に統計学的な有意差が見ら
れないことが分かる。
【0031】 さらに、図1(b)において、この図は15日目(t=15日)における図1
(a)の各ゲル・サンプルの面積を示している。これにより、全てのゲルが各ゲ
ル中の線維芽細胞の増殖により極めて大幅に収縮していて、結果として得られた
各ゲルの面積が8mm2 乃至16mm2 の範囲内であることが分かる。しかしな
がら、ORCのオリゴ糖類を含有している各サンプルが加水分解されているOR
Cを含有していない各サンプルに比べて15日の経過後におけるゲル面積の拘縮
が有意差をもって少ないことも明らかに分かる。さらに、同様の効果がTGF−
β1、PDGF−BBおよびβ−FGFを含有している各サンプルにおいても観
察され、加水分解されているORCがこれらの成長因子の存在下においてもそれ
ぞれの対照に比べて拘縮を有意差をもって減少するために効果的であることが分
かる。
【0032】 図2は図1のデータと同一の様式で得られて表示されているデータを示してい
るが、図1における胎児期の線維芽細胞が存在しているコラーゲン・ゲルの代わ
りに新生期の線維芽細胞が存在しているコラーゲン・ゲルを用いている。これに
より、図1における胎児期の線維芽細胞が存在しているゲルの場合よりも図2に
おける新生期の線維芽細胞が存在しているゲルの場合において測定されるコラー
ゲン・ゲルの拘縮が一般的に多いことが分かる。このことは胎児期における傷の
瘢痕を形成する傾向が本質的に比較的に低いことを反映している。しかしながら
、図2の新生期の線維芽細胞が存在しているゲルの場合においてもORCの存在
下におけるゲル拘縮の有意差のある減少が明らかである。
【0033】実施例1 可溶性の加水分解されているORCをPCT国際公開第WO98/00446
号において記載されているように作成した。すなわち、SURGICELのORC布地を
20mg/mlの濃度で6モル(6M)の水酸化ナトリウム中に溶解した。この
溶液を37℃で45分間インキュベートした後に、この反応を沈殿が生じてpH
値がアルカリ側からpH7以下に変化するまで5モルの塩酸を添加することによ
り停止した。この沈殿物を一晩放置して安定させた後に、過剰の液体を除去した
。その後、この沈殿物を1000分子量カット・オフ機能を有するチューブの中
において水に対して透析してから、凍結乾燥してパウダーを作成した。
【0034】 ゲル電気泳動および高性能液体クロマトグラフィにより決定した上記のオリゴ
糖の分子量は約1000ダルトン乃至15000ダルトンの範囲内であることが
分かった。このオリゴ糖はpH7以上で水に溶解可能である。
【0035】実施例2 拘縮を減少するために一定の大面積の熱傷に適用することに適しているコラー
ゲン/ORCのスポンジ状包帯をPCT国際公開第WO98/00180号にお
いて記載されているように作成した。すなわち、米国特許出願第4,614,7
94号または同第4,320,201号において記載されているように作成した
凍結乾燥処理したコラーゲンを10ミリモルの濃度で0.05モルの酢酸中に再
懸濁した。次に、1:3のORC:コラーゲンの比率でORCのミルド・パウダ
ー(微粉砕処理したSURGICEL布地)をこの懸濁液に加えて、30秒間で3回、低
速においてWaringブレンダーにより均質化した。この複合的な懸濁液を10分間
、真空オーブン中でガス抜きした後に、トレー中に3mmの深さまで注いで噴射
凍結処理した。その後、この凍結処理した懸濁液を温度上昇設備を備えているプ
ログラム可能なフリーズ・ドライヤーにより凍結乾燥して熱脱水的に架橋するか
、米国特許出願第2,157,524号において記載されているような溶媒乾燥
処理により乾燥した。
【0036】実施例3 拘縮を防止するために傷に適用することに適しているゲル状の軟膏を以下の配
合により作成した。 カルボキシメチルセルロース 2.4% ヒドロキシエチルセルロース 0.3% 塩化ナトリウム 0.24% プロピレン・グリコール 20.2% 加水分解したORC(実施例1より) 2% 水 残りの量
【0037】 無菌の薬剤用ゲルを無菌の条件下において配合した。
【0038】 上記の各実施形態は例示のみを目的として説明した。当該技術分野において熟
練している読者においては、本明細書において記載する特許請求の範囲に該当す
る多くの別の実施形態が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 胎児期の線維芽細胞の存在下におけるコラーゲン・ゲル−線維芽細胞の収縮に
おける部分的に加水分解されている酸化セルロースの効果を示しており、(a)
T=0日および(b)T=15日の各時間における、選択された各成長因子の存
在下に行なった測定におけるデータを含む。
【図2】 図1におけるデータと同様のデータ示しており、唯一の違いは試験を新生期の
線維芽細胞が存在しているコラーゲン・ゲルについて行なったことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 カレン・ブレダ・メアリー イギリス国、ビーディー23・1エイチアー ル ノース・ヨークシャー、スキップト ン、コンソート・ストリート 7 (72)発明者 シルコック・デレック・ウォルター イギリス国、ビーディー23・1キューピー ノース・ヨークシャー、スキップトン、 アッシュ・グローブ 2 Fターム(参考) 4C081 AA02 AA07 AA12 BA12 BA13 BB06 CD022 CD121 DA02 DA05 DA12 DA14 DC14 4L047 AA12 CC03 4L048 AA07 AA46 AA47 DA22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傷の拘縮の治療または防止において使用するための薬物の調
    製における酸化セルロースの使用方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化セルロースが酸化再生セルロースを含む請求項1に
    記載の使用方法。
  3. 【請求項3】 前記酸化セルロースが部分的に加水分解されている請求項1
    または請求項2に記載の使用方法。
  4. 【請求項4】 前記部分的に加水分解されている酸化セルロースが1,00
    0乃至50,000の範囲内の分子量を有している請求項3に記載の使用方法。
  5. 【請求項5】 前記薬物が傷用包帯を含む請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の使用方法。
  6. 【請求項6】 前記酸化セルロースが織り状または不織状の布地の形態であ
    る請求項5に記載の使用方法。
  7. 【請求項7】 前記薬物がコラーゲンと複合化されている前記酸化セルロー
    スを含む請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の使用方法。
  8. 【請求項8】 前記傷の拘縮が熱傷の拘縮を含む請求項1乃至請求項7のい
    ずれかに記載の使用方法。
  9. 【請求項9】 前記薬物が傷に対して適用するための軟膏を含む請求項1乃
    至請求項8のいずれかに記載の使用方法。
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