JP2003510562A - 電子システムにおける系統ノイズの減少 - Google Patents

電子システムにおける系統ノイズの減少

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JP2003510562A JP2001525165A JP2001525165A JP2003510562A JP 2003510562 A JP2003510562 A JP 2003510562A JP 2001525165 A JP2001525165 A JP 2001525165A JP 2001525165 A JP2001525165 A JP 2001525165A JP 2003510562 A JP2003510562 A JP 2003510562A
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Abstract

(57)【要約】 アナログ及びデジタルコンポーネントを併有する電子システムにおけるノイズは、ランダムまたは系統ノイズである。系統ノイズの主要発生源の1つはシステムクロックである。超音波式のガス計量は、系統ノイズに特に敏感な混合信号ASICを使用できる。コンポーネントとしては、信号パルスを送受信する1対の超音波変換器132、134と、早い主クロック124と、遅いサブクロック122とがある。信号パルスは、サブクロックのエッジと同時に送信される。信号パルスの到着がサブクロックの別のエッジと重なると、系統的干渉が起こる。この時間的重なりを回避するため、信号パルスの送信を可変数の主クロック周期だけ遅延する。1つの実施例では、遅延量を先ず1つの主クロック周期のステップで増分し、その後、1つの主クロック周期のステップで減分する。別の実施例では、遅延量をマイクロコントローラで制御し、既知の遅延量によりサブクロックのエッジとの時間的重なりを回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子システムの系統ノイズを減少する装置及び方法に関する。
【0001】 さらに詳細には、本発明は、ノイズに対する感受性が特に高いアナログコンポ
ーネントを含む電子システムに関する。アナログコンポーネントは、温度、時間
及び気体流量を含むパラメータを測定しモニターする回路に使用される。従って
、正確な測定を行うには、ノイズ発生源の干渉を最小限に抑えることが望ましい
【0002】 ノイズは、その性質で分けると、ランダムノイズかまたは系統(非ランダム)
ノイズである。ランダムノイズは、主として、電子回路の抵抗素子の熱的効果に
よる。他の種類のランダムノイズには、ショットノイズ及び1/fノイズ(また
は「ピンクノイズ」)が含まれる。ランダムノイズは、コンポーネント及びアナ
ログ回路の設計を注意深く選択する、例えば、電源のルーティング及びデカップ
リングを注意深く行うか、または共通アースを使用することによって、最小限に
抑えることができる。加えて、ランダムノイズの影響は、対象パラメータの測定
値を幾つかとって平均し、除去することが可能である。
【0003】 デジタル回路のスイッチングのような規定の事象が干渉原因となって、系統ノ
イズが発生する。多くの回路では、かかる規定の事象を発生させる主要なものと
して、システムクロックがある。ノイズのあるデジタル信号またはシステムクロ
ックを用いて、対象パラメータを測定する場合、測定値を幾つかとって平均して
も、系統ノイズの影響をなくすことはできない。
【0004】 アナログ及びデジタルコンポーネントを共に含む回路は、混合信号回路として
知られている。多くの電子用途、特にマイクロコントローラを用いる用途では、
例えば、混合信号ASICのような混合信号回路が使用される。混合使用回路を
用いるシステムは特に、系統ノイズの干渉を受けやすい。
【0005】 混合信号ASICでは、デジタルコンポーネントの信号によりASIC基板内
に干渉電流が流れ、これが対象となる信号の処理に使用される敏感なアナログコ
ンポーネントに結合される。
【0006】 混合信号ASICは、流量測定に使用される。例えば、超音波信号のような信
号の伝播時間(TOF)を、デジタルコンポーネントのシステムクロックを用い
て測定する。受信信号がノイズにさらされると、TOFの測定値と、メータの精
度に悪い影響が及ぶ。これは、対象信号が測定管内のガスにより大きく減衰して
SN比が悪くなる超音波ガスメータでは、特にそうである。他の用途と同様に、
ガス流量を規則的にサンプリングし、平均することにより、ランダムノイズの影
響を時間に亘って相殺することができる。しかしながら、系統ノイズ、例えば、
システムクロックパルスのエッジに起因するノイズは平均化により相殺できず、
干渉の減少は特別なステップによってのみ可能である。
【0007】 混合信号ASICのアナログコンポーネントと、デジタルコンポーネントとは
分離不能である。系統的干渉が存在する場合でも、外部回路の変更によりシステ
ム性能を改善することができるが、全てのケースで可能というわけではない。シ
ステム性能の改善を外部回路の変更によって達成できない場合、ASICの再設
計を考慮しなければならないが、これは高いコストと時間がかかる作業である。
混合信号ASICは複雑であるため、ASICを再設計したら系統的干渉の問題
が解消されるという保証はない。再設計されたASICのSN比は、測定値を意
味あるものにするには、依然として低すぎる。
【0008】 理想は、混合信号計量回路の系統ノイズを減少して、ASIC設計の臨界性を
軽減し系統ノイズの問題を解消する確率を増加する装置を提供することである。
【0009】 従って、本発明の目的は、計量システムに利用する場合、対象となる信号を固
定クロックに対してシフトして、幾つかの測定値をとってその結果を平均するこ
とにより、固定クロックによる系統的干渉を軽減することにある。
【0010】 本発明のさらに別の目的は、対象となる所与の信号と、系統ノイズとの時間的
な重なりを予測し、対象となる信号を固定クロックに対してシフトして、固定ク
ロックによる系統的干渉を軽減することにある。
【0011】 本発明によると、実質的に一定の周波数を有する第1のクロックと、第1のク
ロックよりも高い周波数を有する第2のクロックと、少なくとも1つの測定信号
の伝播時間を測定する測定装置とより成り、測定装置は、少なくとも1つの測定
信号が任意の第1のクロックパルスのエッジとほぼ同時に受信される可能性を減
少するように信号の送信を遅延する遅延手段を有する電子計量システムが提供さ
れる。
【0012】 測定装置は、好ましくは、第1の測定信号を送信する第1の変換器と、第1の
測定信号を受信する第2の変換器とを有し、第1の測定信号の送信は第1のクロ
ックのパルスの所与のエッジと同時である。第2の変換器は第2の測定信号を送
信し、第1の変換器は第2の測定信号を受信する。
【0013】 第1と第2の変換器の間を、さらに第1の測定信号と、さらに第2の測定信号
とが伝送されるようにすると有利である。
【0014】 第1の変換器及び第2の変換器は共に超音波変換器であり、測定する伝播時間
は、一方の変換器から他方の変換器への媒体を介する所与の測定信号の伝播時間
であるのが好ましい。媒体は、好ましくはガスである。
【0015】 遅延手段は、少なくとも1つの測定信号の逐次的送信を所定の遅延シーケンス
で遅延させることにより、少なくとも1つの送信信号が任意の第1のクロックパ
ルスのエッジとほぼ同時に受信されるのを回避するのが有利である。
【0016】 遅延シーケンスは最小数の第2のクロック周期としての遅延量でスタートし、
送信遅延量としての第2のクロック周期の数は、測定毎に、第2のクロック周期
の第1の整数だけ増加して最大数の第2のクロック周期としての遅延量に到達し
た後、最小数の第2のクロック周期としての遅延量に到達するまで、測定毎に、
第2のクロック周期の第1の整数だけ減少する。
【0017】 第1の整数は1であり、第2の整数も1であるのが好ましい。
【0018】 第2のクロック周期の最小数は0であるのが有利である。
【0019】 第2のクロック周期の好ましい最大数は、7及び16である。
【0020】 遅延手段は、所与の測定信号が任意の第1クロックパルスのエッジと同時に受
信される時は必ず該所与の測定信号の送信を阻止することができる。
【0021】 遅延手段は、好ましくは、所与の測定信号の送信に所定数の第2のクロック周
期に等しい遅延を与えることにより、該所与の測定信号の送信を阻止する。
【0022】 電子計量システムは、遅延手段を制御するマイクロコントローラをさらに具備
するのが有利であり、このマイクロコントローラは、受信信号が第1のクロック
のエッジと同時に受信される時を計算し、それに応じて或る数の第2のクロック
周期だけその送信を遅延させて、測定信号と、第1のクロックパルスのエッジと
が時間的に重なるのを防止する。
【0023】 本発明のさらに別の局面によると、第1のクロックと、第1のクロックよりも
高い周波数の第2のクロックとを有する電子計量システムにおいて、少なくとも
1つの測定信号の送信を遅延させる方法であって、少なくとも1つの送信信号を
所定の遅延時間の後、送信し、少なくとも1つの測定信号を受信するステップよ
り成り、所定の遅延時間は、少なくとも1つの測定信号の受信を任意の第1のク
ロックパルスのエッジと時間的に重ならない時点まで遅延させる、少なくとも1
つの測定信号の送信を遅延させる方法が提供される。
【0024】 所定の遅延時間は、所定数の第2のクロック周期に等しいのが有利である。
【0025】 好ましくは、遅延時間は最小数の第2のクロック周期でスタートし、送信遅延
量としての第2のクロック周期の数は、測定毎に、第2のクロック周期の第1の
整数だけ増加して最大数の第2のクロック周期としての遅延量に到達した後、最
小数の第2のクロック周期としての遅延量に到達するまで、測定毎に、第2のク
ロック周期の第1の整数だけ減少する。
【0026】 第1の整数は1であり、第2の整数も1であるのが好ましい。
【0027】 第2のクロック周期の最小数は0であるのがゆうりである。
【0028】 第2のクロック周期の好ましい最大数は、7及び16であるのが有利である。
【0029】 有利なことに、所定の遅延時間により、所与の測定信号が任意の第1クロック
パルスのエッジと同時に受信される時は必ず該所与の測定信号の送信が阻止され
る。
【0030】 好ましいことに、所定の遅延時間により、所与の測定信号の送信に所定数の第
2のクロック周期に等しい遅延が与えられ、該所与の測定信号の送信が阻止され
る。
【0031】 さらに好ましいことに、受信信号が第1のクロックのエッジと同時に受信され
る時を計算し、その計算結果を用いて、測定信号と、第1のクロックパルスの任
意のエッジとが時間的に重なるのを防止するための送信遅延量を求める。
【0032】 有利なことに、電子計量システムはガスメータとして提供される。 本発明の超音波ガス計量システムへの利用を、以下の実施例により説明する。
【0033】 図1は、本発明が適用される超音波ガス計量システムである。超音波ガス流量
メータ100内には、各端部132、134に超音波変換器を備えた測定管13
8がある。変換器132、134は、送信と受信を交互に行う。媒体136の流
量を測定するために、第1の変換器132が送信する信号を第2の変換器134
が受信し、システムクロック124を用いて信号の伝播時間(TOF)を測定す
る。その後、第2の変換器132送信する信号を第1の変換器132が受信する
。送信パターンは継続的に繰り返す。TOFの測定値に対するランダムノイズの
影響は、時間に亘る平均化により相殺する。測定管の径路長及び断面積が正確に
知られている場合、TOF測定値から流量を計算することができる。
【0034】 TOFを正確に測定するために、32,768Hz(32kHz)の時計クリ
スタルを用いて安定なクロック(またはサブクロック)122を発生させる。し
かしながら、必要な時間精度を得るには、このサブクロックを、位相ロックルー
プ124を用いて最大2.097MHz(主クロック周波数)に逓倍する必要が
ある。
【0035】 従来のメータは、作動信号を発生し、この信号により関連の変換器を始動して
信号を送信させている。作動信号は、32kHzのサブクロックのエッジと同時
に送信する。受信信号が偶然、32kHzサブクロックの別のエッジと時間的に
重なる場合、系統的干渉が発生する。この種類の系統的干渉は、混合信号ASI
Cを用いるガスメータにとって問題であることが分かっている。
【0036】 図2は、この問題及び本発明によるその解決方法を説明するための2つの波形
図である。上部の波形202は変換器からの波形であり、下部の波形206はノ
イズとなるサブクロック信号である。サブクロックのエッジ208が、図示のよ
うに、信号パルス204と時間的に重なると、干渉により信号が損なわれる。
【0037】 サブクロック206が定常的である場合を考慮する。送信信号(作動信号)を
シフトさせて、信号パルス204を、AとBとの間で、矢印210の方向に移動
させると、サブクロックのエッジ208の影響が軽減される。
【0038】 従って、本発明のガス計量実施例では、作動信号をサブクロックに対して時間
的にシフトさせて、受信信号を系統ノイズから離れるように移動する。シフト量
の便宜的基準は、主クロック周期の1倍または2倍以上である。このため、例え
ば、作動信号を、サブクロックのエッジの後、1つの主クロック周期まで遅延す
ることができる。
【0039】 作動信号を遅延して受信信号をシフトしても依然としてノイズとなるクロック
のエッジと時間的に重なる場合は、遅延を可変にすることにはほとんど実益がな
いであろう。この問題を迂回するために、2つの選択的方法のうちの一方を採用
することができる。
【0040】 第1の方法では、作動信号のシフトをローテーションにより行う。シフト量を
可変(連続する2つの測定間でランダムあるいは増分的)にして、受信信号が、
測定を行う毎に、系統ノイズと時間的に重ならないようにする。このようにする
と、ノイズの影響が軽減される。シフト量の変化を多彩にすればするほど、影響
を少なくなるはずである。
【0041】 一例として、シフトを7つの周期をローテーションして行う方法を図3に示す
。この例では、シフト量は7ステップで増加した後、減少してゼロになる。その
後、全プロセスを繰り返す。
【0042】 もちろん、これは、多数の適当なシフトパターンのうちの一例にすぎない。信
号を多数のステップでシフトさせた後、再び元に戻るようにし、各ステップで測
定を行うと、サブクロックのエッジの影響を平均化により軽減することができる
。最大及び最小のシフト量、増分の大きさ及び増分適用パターンは全て、1ロー
テーションサイクルに亘ってある範囲の遅延が得られるように予め定められる。
測定信号に加える最小遅延量は必ずしもゼロでなくてもよいし、また最大遅延量
も7つの周期に限定されない(別の普通の値は16個の周期である)。これらの
増分は単一のクロック周期である必要はなく、増分を2または3個のクロック周
期にしてもよい。増分は測定を行う毎に適用する必要はなく、例えば、増分する
前に所与の遅延量で3回の連続測定を行うことが可能である。
【0043】 測定を行う毎に、信号の送信を主クロック(2.097MHz)周期(即ち、
477ナノ秒)の整数倍だけ遅延する。この遅延は多数の測定に亘って変化させ
、系統的干渉の影響を平均化により受け入れ可能なレベルまで減少させる。この
遅延量は、最大数の主クロック周期まで増分した後、ゼロになるまで減分させ、
その後このプロセスを繰り返す。
【0044】 このローテーションによるシフト量変化方法を用いると、ガス流量メータは、
どこにクロックエッジがあるかを知る必要はない。温度及び流量が定常状態の下
で、受信信号をサブクロックのエッジに対して移動させて、サブクロックの系統
的干渉を幾つかの測定値に亘って減少させる。シフトのステップ数及びシフトの
範囲は、系統的干渉の影響を受け入れ可能なレベルまで減少するように変化させ
る。
【0045】 第2の方法では、どこにクロックのエッジがあるかを知る必要があり、これに
よって、受信信号とクロックのエッジとが時間的に重なるのを防止する。
【0046】 計量システムは通常、種々の制御目的でマイクロコントローラを有する。マイ
クロコントローラを備えたシステムは、作動信号を遅延させるために主クロック
を使用するようにプログラム可能であり、また、TOFを測定するために、受信
信号がサブクロックのエッジのような系統的ノイズと時間的に重なる可能性のあ
る時を計算し、これに応じて信号の遅延を変化させることができる。TOFの予
測値は、最近のTOF測定値から発生することができる。この予測時間が、(ク
ロックのエッジが発生する時)サブクロックの半周期の倍数に充分に近いことが
判明すれば、それを回避するための遅延量を送信信号に与える。再び、図2を参
照して、信号を「A」または「B」の位置に効果的に移動すると、サブクロック
のエッジ208と時間的に重なるのを回避できる。従って、系統ノイズが1つの
信号源(サブクロック信号または主クロック信号の調波)に限定されれば、単一
の測定で系統的干渉を回避することが可能となる。
【0047】 このようにして、混合信号ASICにおける系統的干渉を克服するか少なくと
も軽減することができる。
【0048】 送信遅延量がマイクロコントローラの制御下にある場合、遅延量は既知である
ため、シフトローテーション方式かまたはクロックエッジ回避方法によるかとは
無関係に、TOF測定においてこの遅延を補償することができる。
【0049】 上記説明は混合信号ASICに関するものであるが、本発明は、系統ノイズの
問題を共有する他のタイプの混合信号回路にも同様に利用可能であることを理解
されたい。
【0050】 上記説明は超音波ガス計量の用途に関するものであるが、その説明の範囲は、
ガスの計量への利用だけに限定されない。図示説明した方法は、ガスであれ、あ
るいは液体であれ、一般的に流体流量の計量に同様に適用可能である。同じよう
に、変換器はただ2つの変換器に限られず、またその種類は超音波変換器だけに
限定されない。本発明は、電磁式(例えば、RF、赤外線、光学的)または超音
波式とは無関係に、任意の従来型変換器を用いる測定に関連がある。実際、種々
のタイプの変換器を選択して種々の温度範囲及び流量条件の下で流量を測定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を利用する超音波ガス計量システムを示す図である。
【図2】 図2は、本発明が回避しようとする、信号パルスとサブクロック信号のエッジ
とが時間的に重なる態様を示す
【図3】 図3は、本発明に用いる信号の送信を遅延する1つの方法を説明するための図
である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月1日(2001.10.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】 混合信号ASICのアナログコンポーネントと、デジタルコンポーネントとは
分離不能である。系統的干渉が存在する場合でも、外部回路の変更によりシステ
ム性能を改善することができるが、全てのケースで可能というわけではない。シ
ステム性能の改善を外部回路の変更によって達成できない場合、ASICの再設
計を考慮しなければならないが、これは高いコストと時間がかかる作業である。
混合信号ASICは複雑であるため、ASICを再設計したら系統的干渉の問題
が解消されるという保証はない。再設計されたASICのSN比は、測定値を意
味あるものにするには、依然として低すぎる。 英国出願第2080530A号(SMYSHLYYAEV VLADIMIR VIKTOROIC;ZALESSKY EDU
ARD ALEXANDROVICH)は、信号の送信を遅延させて、測定信号の受信と時間的に重
なる可能性を減少させる、測定パルスの伝播時間の測定システムに関する。この
システムでは、送信周波数は可変である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AE,AG,A L,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR ,BY,BZ,CA,CH,CN,CR,CU,CZ, DE,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,G D,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,M G,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヒューム,アラン,チャールズ イギリス国 チェシャー エスケイ9 6 イーピイ ウイルムスロウ ブラムリー・ クロース 26 Fターム(参考) 2F035 DA14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に一定の周波数を有する第1のクロックと、第1のク
    ロックよりも高い周波数を有する第2のクロックと、少なくとも1つの測定信号
    の伝播時間を測定する測定装置とより成り、測定装置は、少なくとも1つの測定
    信号が任意の第1のクロックパルスのエッジとほぼ同時に受信される可能性を減
    少するように信号の送信を遅延する遅延手段を有する電子計量システム。
  2. 【請求項2】 測定装置は、第1の測定信号を送信する第1の変換器と、第
    1の測定信号を受信する第2の変換器とを有し、第1の測定信号の送信は第1の
    クロックのパルスの所与のエッジと同時である請求項1の電子計量システム。
  3. 【請求項3】 第2の変換器は第2の測定信号を送信し、第1の変換器は第
    2の測定信号を受信する請求項2の電子計量システム。
  4. 【請求項4】 第1と第2の変換器の間を、さらに第1の測定信号と、さら
    に第2の測定信号とが伝送される請求項3の電子計量システム。
  5. 【請求項5】 第1の変換器及び第2の変換器は共に超音波変換器であり、
    測定する伝播時間は、一方の変換器から他方の変換器への媒体を介する所与の測
    定信号の伝播時間である請求項2、3または4の電子計量システム。
  6. 【請求項6】 媒体はガスである請求項5の電子計量システム。
  7. 【請求項7】 遅延手段は、少なくとも1つの測定信号の逐次的送信を所定
    の遅延シーケンスで遅延させることにより、少なくとも1つの送信信号が任意の
    第1のクロックパルスのエッジとほぼ同時に受信されるのを回避する前記請求項
    のうち任意の1項の電子計量システム。
  8. 【請求項8】 遅延シーケンスは最小数の第2のクロック周期としての遅延
    量でスタートし、送信遅延量としての第2のクロック周期の数は、測定毎に、第
    2のクロック周期の第1の整数だけ増加して最大数の第2のクロック周期として
    の遅延量に到達した後、最小数の第2のクロック周期としての遅延量に到達する
    まで、測定毎に、第2のクロック周期の第1の整数だけ減少する請求項7の電子
    計量システム。
  9. 【請求項9】 第1の整数は1であり、第2の整数も1である請求項8の電
    子計量システム。
  10. 【請求項10】 第2のクロック周期の最小数は0である請求項8の電子計
    量システム。
  11. 【請求項11】 第2のクロック周期の最大数は7である請求項8または9
    の電子計量システム。
  12. 【請求項12】 第2のクロック周期の最大数は16である請求項8または
    9の電子計量システム。
  13. 【請求項13】 遅延手段は、所与の測定信号が任意の第1クロックパルス
    のエッジと同時に受信される時は必ず該所与の測定信号の送信を阻止する請求項
    1乃至6のうち任意の1項の電子計量システム。
  14. 【請求項14】 遅延手段は、所与の測定信号の送信に所定数の第2のクロ
    ック周期に等しい遅延を与えることにより、該所与の測定信号の送信を阻止する
    請求項13の電子計量システム。
  15. 【請求項15】 遅延手段を制御するマイクロコントローラをさらに具備し
    、このマイクロコントローラは、受信信号が第1のクロックのエッジと同時に受
    信される時を計算し、それに応じて或る数の第2のクロック周期だけその送信を
    遅延させて、測定信号と、第1のクロックパルスのエッジとが時間的に重なるの
    を防止する前記請求項のうち任意の1項の電子計量システム。
  16. 【請求項16】 第1のクロックと、第1のクロックよりも高い周波数の第
    2のクロックとを有する電子計量システムにおいて、少なくとも1つの測定信号
    の送信を遅延させる方法であって、 少なくとも1つの送信信号を所定の遅延時間の後、送信し、少なくとも1つの
    測定信号を受信するステップより成り、 所定の遅延時間は、少なくとも1つの測定信号の受信を任意の第1のクロック
    パルスのエッジと時間的に重ならない時点まで遅延させる、少なくとも1つの測
    定信号の送信を遅延させる方法。
  17. 【請求項17】 所定の遅延時間は、所定数の第2のクロック周期に等しい
    請求項16の少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
  18. 【請求項18】 遅延時間は最小数の第2のクロック周期でスタートし、送
    信遅延量としての第2のクロック周期の数は、測定毎に、第2のクロック周期の
    第1の整数だけ増加して最大数の第2のクロック周期としての遅延量に到達した
    後、最小数の第2のクロック周期としての遅延量に到達するまで、測定毎に、第
    2のクロック周期の第1の整数だけ減少する請求項17の少なくとも1つの測定
    信号の送信を遅延させる方法。
  19. 【請求項19】 第2のクロック周期の最小数は0である請求項18の少な
    くとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
  20. 【請求項20】 第2のクロック周期の最大数は7である請求項18または
    19の少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
  21. 【請求項21】 第2のクロック周期の最大数は16である請求項18また
    は19の少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
  22. 【請求項22】 第1の整数は1であり、第2の整数も1である請求項18
    乃至21のうち任意の1項の少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法
  23. 【請求項23】 所定の遅延時間により、所与の測定信号が任意の第1クロ
    ックパルスのエッジと同時に受信される時は必ず該所与の測定信号の送信が阻止
    される請求項16乃至21のうちの任意の1項の少なくとも1つの測定信号の送
    信を遅延させる方法。
  24. 【請求項24】 所定の遅延時間により、所与の測定信号の送信に所定数の
    第2のクロック周期に等しい遅延が与えられ、該所与の測定信号の送信が阻止さ
    れる請求項23の少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
  25. 【請求項25】 受信信号が第1のクロックのエッジと同時に受信される時
    を計算し、その計算結果を用いて、測定信号と、第1のクロックパルスの任意の
    エッジとが時間的に重なるのを防止するための送信遅延量を求める請求項24の
    少なくとも1つの測定信号の送信を遅延させる方法。
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