JP2003508553A - サーモクロミックリレン染料 - Google Patents

サーモクロミックリレン染料

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JP2003508553A JP2001519678A JP2001519678A JP2003508553A JP 2003508553 A JP2003508553 A JP 2003508553A JP 2001519678 A JP2001519678 A JP 2001519678A JP 2001519678 A JP2001519678 A JP 2001519678A JP 2003508553 A JP2003508553 A JP 2003508553A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I)のリレン染料に関する。また本発明は、前記染料の製造および高分子の有機および無機材料を色付けするための使用ならびにこれらの中間生成物としての9−アミノ−ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド(Va)の製造にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、一般式I
【0002】
【化14】
【0003】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−
O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断され
ていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基
はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていて
もよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式
基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ
置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリ
ールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基はそれぞれC〜C10−アルキル、C 〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモノ置
換またはポリ置換されていてもよく、 R’は、C〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−O−およ
び/または−CO−により中断されていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C −アルコキシ、C〜C−シクロアルキル(この炭素骨格は1種以上の基−
O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれ
はC〜C−アルキル置換されていてもよい)により、アリール(前記基はC 〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていてもよ
い)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式基(
前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ置換
またはポリ置換されていてもよく、 メチルであり、これはそれぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アル
コキシにより置換されていてもよいアリール、ヘタリールおよび/またはC
−シクロアルキルにより、モノ置換またはジ置換されており、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素、C〜C18−アルキル、アリールまたはヘタリールであり、そ
れぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換
されていてもよく、 nは0または1である] の新規のリレン(rylene)染料およびこれらの染料の製造ならびに高分子の有機
および無機材料を色付けするためのその使用に関する。
【0004】 本発明は、さらに一般式IIIaの9−ブロモペリレン−3,4−ジカルボン
酸イミドおよび一般式Vのアミノリレンジカルボン酸イミドの製造、ならびにリ
レン染料(I)の中間体としての一般式Va
【0005】
【化15】
【0006】 の新規の9−アミノペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドに関する。
【0007】 イミドの窒素原子上で置換されているペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド
、非置換のペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドおよびペリレン骨格上で置換
されているペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドは、顔料の前駆体としてだけ
ではなく、それ自体が顔料および蛍光染料としても有利に使用される。従来開示
されてきたペリレン骨格上で置換されたペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド
は、1,6−、1,7−、1,6,9−、1,7,9−および1,6,7,12
位で置換されており、かつ9位のみでも置換される。この場合、ペリレン骨格は
それぞれハロゲン原子、特に臭素原子を9位に有している(WO-A-96/22331、EP-
A-596292およびWO-A-97/22607およびこの中に記載されている参考文献、ならび
にDyes and Pigments 16、19〜25ページ(1991))。EP-A-657 436ならびにLieb
igs Annalen 1995、1229〜1244ページには、さらに相応するN−置換されたペリ
レン−3,4−ジカルボン酸イミドを四酸化二窒素でニトロ化し、続いて塩酸の
存在下に金属鉄で還元することにより製造されたN−(1−ヘキシルヘプチル)
−9−アミノペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドが開示されている。しかし
、この方法はイミドの窒素原子上に非置換のアルキル基を有するペリレン−3,
4−ジカルボン酸イミドに限定されてしまい、かつ専ら精製が困難である異性体
混合物(1−異性体〜9−異性体)が低い収率でしか得られない。相応するN−
置換された4−アミノナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミドは、Yuki Gosei
Kagaku Kyokaishi 12、504〜508ページ(1956)から公知である(Ch
emical Abstracts 51: 8052a(1957)参照のこと)。
【0008】 EP-A-648817には、可逆的に可溶化するためにそのイミドの窒素原子がカルバ
メート官能基に変換されたイミド基含有の蛍光染料が記載されており、このこと
は、染料を適用媒体中で溶解させ、かつ熱的に再びクリーブさせることができる
。特に、そのNH官能基が相応して反応する非置換のペリレン−3,4−ジカル
ボン酸イミドも本明細書中で蛍光染料として挙げられている。可溶化は、イミド
の窒素原子により行われるため、窒素原子上での特定の置換により染料が変性す
る可能性はない。さらに、染料の色相はアルコキシカルボニル保護基の熱による
脱離の際に変化せず、従ってこの染料はサーモクロミックではない。
【0009】 本発明の課題は、特にそれぞれの適用媒体中に容易に組み込まれ、かつこの媒
体に適合するだけではなく、サーモクロミックである有利な適用特性を有する染
料を提供することに根底をなす。
【0010】 前記の課題は、冒頭に定義した式Iのリレン染料により達成されることが見い
だされた。
【0011】 有利なリレン染料は、従属請求項に挙げられている。
【0012】 また、a)一般式IIa
【0013】
【化16】
【0014】 のペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを、脂肪族モノカルボン酸の存在下で
元素の臭素でレジオ選択的にモノブロム化し、 b1)工程a)で形成された一般式IIIa
【0015】
【化17】
【0016】 の9−ブロモペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドまたは公知の方法で、4−
ブロモナフタレン−1,8−無水ジカルボン酸をイミド化することにより製造さ
れた一般式IIIb
【0017】
【化18】
【0018】 の4−ブロモナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミドを、アリール−N−カッ
プリング反応において、非プロトン性有機溶剤、遷移金属触媒系および塩基の存
在で一般式IV
【0019】
【化19】
【0020】 のベンゾフェノンイミン (式中、R’’、R’’’は相互に独立に水素、C〜C−アルキルまたはC 〜C−アルコキシであり、かつx、yは相互に独立に1〜3の整数である)
と反応させ、かつ b2)形成されたケチミンを酸および極性の非プロトン性溶剤の存在下で加水分
解し、一般式V
【0021】
【化20】
【0022】 のアミノリレンジカルボン酸イミドにし、かつ c)引き続きこれを、極性の非プロトン性溶剤および塩基の存在下で一般式VI
【0023】
【化21】
【0024】 のジカルボネートと反応させてリレン染料Iにする、請求項1に記載の式Iのリ
レン染料の製法も見いだされた。
【0025】 さらに、ブロモリレンジカルボン酸イミドIIIを非プロトン性有機溶剤、遷
移金属触媒系およびアリール−Nカップリング反応中の塩基の存在下で、ベンゾ
フェノンイミンIVと反応させて相応するケチミンにし、引き続きこれを酸の存
在および極性の非プロトン性溶剤の存在で加水分解することを特徴とするアミノ
リレンジカルボン酸イミドVの製法が見出された。
【0026】 さらに、リレン染料Iのための中間体として冒頭に定義された式Vaの9−ア
ミノペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドが見いだされた。
【0027】 さらにペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドIIaと、元素の臭素とを非プ
ロトン性モノカルボン酸と反応させることを含む、一般式IIIaの9−ブロモ
ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製法が見いだされた。
【0028】 とりわけ、高分子量の有機および無機材料を色付けするための一般式Iのリレ
ン染料の使用が見いだされた。
【0029】 式I〜VI中に表される全てのアルキル基は、直鎖または分枝鎖のどちらであ
ってもよい。アルキル基が置換されている場合には、これらは一般的に1個また
は2個の置換基を有する。置換された芳香族基は、一般的に前記の置換基を3個
まで、有利には1または2個有することができる。有利なアリール基は、ナフチ
ルであり、特にフェニルである。
【0030】 好適な基R、R’、R’’、R’’’、R、RおよびR(およびそれら
の置換基)の例を以下に詳説する: メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、2−メチル
ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、2−メチルペンチル、ヘプチル、1−エチ
ルペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノニル、イソノニ
ル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル
、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、
ノナデシルおよびエイコシル(上記のイソオクチル、イソノニル、イソデシルお
よびイソトリデシルは慣用名であり、かつオキソ合成の際に得られるアルコール
から生じる); 2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2ーイソ
プロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−および3−メトキシプロピル、2
−および3−エトキシプロピル、2−および3−プロポキシプロピル、2−およ
び3−ブトキシプロピル、2−および4−メトキシブチル、2−および4−エト
キシブチル、2−および4−プロポキシブチル、3,6−ジオキサヘプチル、3
,6−ジオキサオクチル、4,8−ジオキサノニル、3,7−ジオキサオクチル
、3,7−ジオキサノニル、4,7−ジオキサオクチル、4,7−ジオキサノニ
ル、2−および4−ブトキシブチル、4,8−ジオキサデシル、3,6,9−ト
リオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9−トリオキサ
ドデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシルおよび3,6,9,12
−テトラオキサテトラデシル; 2−メチルチオエチル、2−エチルチオエチル、2−プロピルチオエチル、2−
イソプロピルチオエチル、2−ブチルチオエチル、2−および3−メチルチオプ
ロピル、2−および3−エチルチオプロピル、2−および3−プロピルチオプロ
ピル、2−および3−ブチルチオプロピル、2−および4−メチルチオブチル、
2−および4−エチルチオブチル、2−および4−プロピルチオブチル、3,6
−ジチアヘプチル、3,6−ジチアオクチル、4,8−ジチアノニル、3,7−
ジチアオクチル、3,7−ジチアノニル、4,7−ジチアオクチル、4,7−ジ
チアノニル、2−および4−ブチルチオブチル、4,8−ジチアデシル、3,6
,9−トリチアデシル、3,6,9−トリチアウンデシル、3,6,9−トリチ
アドデシル、3,6,9,12−テトラチアトリデシルおよび3,6,9,12
−テトラチアテトラデシル; 2−モノメチル−および2−モノエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチ
ル、2−および3−ジメチルアミノプロピル、3−モノイソプロピルアミノプロ
ピル、2−および4−モノプロピルアミノブチル、2−および4−ジメチルアミ
ノブチル、6−メチル−3,6−ジアザヘプチル、3,6−ジメチル−3,6−
ジアザヘプチル、3,6−ジアザオクチル、3,6−ジメチル−3,6−ジアザ
オクチル、9−メチル−3,6,9−トリアザデシル、3,6,9−トリメチル
−3,6,9−トリアザウンデシル、12−メチル−3,6,9,12−テトラ
アザトリデシルおよび3,6,9,12−テトラメチル−3,6,9,12−テ
トラアザトリデシル; プロパン−2−オン−1−イル、ブタン−3−オン1−イル、ブタン−3−オン
−2−イルおよび2−エチルペンタン−3−オン−1−イル; 2−メチルスルホニルエチル、2−エチルスルホニルエチル、2−プロピルスル
ホニルエチル、2−イソプロピルスルホニルエチル、2−ブチルスルホニルエチ
ル、2−および3−メチルスルホニルプロピル、2−および3−エチルスルホニ
ルプロピル、2−および3−プロピルスルホニルプロピル、2−および3−ブチ
ルスルホニルプロピル、2−および4−メチルスルホニルブチル、2−および4
−エチルスルホニルブチル、2−および4−プロピルスルホニルブチルおよび4
−ブチルスルホニルブチル; 2−シアノエチル、3−シアノプロピル、2−メチル−3−エチル−3−シアノ
プロピル、7−シアノ−7−エチルヘプチルおよび4−メチル−7−メチル−7
−シアノヘプチル; メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、
s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、
t−ペントキシおよびヘキソキシ; カルバモイル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルア
ミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキシ
ルアミノカルボニル、ヘプチルアミノカルボニル、オクチルアミノカルボニル、
ノニルアミノカルボニル、デシルアミノカルボニルおよびフェニルアミノカルボ
ニル; ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノおよびベンゾイルアミノ
; フェニルアゾ、2−ナフチルアゾ、2−ピリジルアゾおよび2−ピリミジルアゾ
; シクロペンチル、2−および3−メチルシクロペンチル、2−および3−エチル
シクロペンチル、シクロヘキシル、2−、3−および4−メチルシクロヘキシル
、2−、3−および4−エチルシクロヘキシル、3−および4−プロピルシクロ
ヘキシル、3−および4−イソプロピルシクロヘキシル、3−および4−ブチル
シクロヘキシル、3−および4−s−ブチルシクロヘキシル、3−および4−t
−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、2−、3−および4−メチルシクロ
ヘプチル、2−、3−および4−エチルシクロヘプチル、3−および4−プロピ
ルシクロヘプチル、3−および4−イソプロピルシクロヘプチル、3−および4
−ブチルシクロヘプチル、3−および4−s−ブチルシクロヘプチル、3−およ
び4−t−ブチルシクロヘプチル、シクロオクチル、2−、3−、4−および5
−メチルシクロオクチル、2−、3−、4−および5−エチルシクロオクチル、
3−、4−および5−プロピルシクロオクチル、2−ジオキサニル、4−モルホ
リニル、2−および3−テトラヒドロフリル、1−、2−および3−ピロリジニ
ルおよび1−、2−、3−および4−ピペリジル; フェニル、2−ナフチル、2−および3−ピリル、2−、3−および4−ピリ
ジル、2−、4−および5−ピリミジル、3−、4−および5−ピラゾリル、2
−、4−および5−イミダゾリル、2−、4−および5−チアゾリル、3−(1
,2,4−トリアジル)、2−(1,3,5−トリアジル)、6−キナルジル、
3−、5−、6−および8−キノリニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾ
チアゾリル、5−ベンゾチアジアゾリル、2−および5−ベンズイミダゾリルお
よび1−および5−イソキノリル; 2−、3−および4−メチルフェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジ
メチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−、3−および4−エチ
ルフェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジエチルフェニル、2,4,6
−トリエチルフェニル、2−、3−および4−プロピルフェニル、2,4−、3
,5−および2,6−ジプロピルフェニル、2,4,6−トリプロピルフェニル
、2−、3−および4−イソプロピルフェニル、2,4−、3,5−および2,
6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、2−、
3−および4−ブチルフェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジブチルフ
ェニル、2,4,6−トリブチルフェニル、2−、3−および4−イソブチルフ
ェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジイソブチルフェニル、2,4,6
−トリイソブチルフェニル、2−、3−および4−s−ブチルフェニル、2,4
−、3,5−および2,6−ジ−s−ブチルフェニルおよび2,4,6−トリ−
s−ブチルフェニル;2−、3−および4−メトキシフェニル、2,4−、3,
5−および2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、
2,3−および4−エトキシフェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジエ
トキシフェニル、2,4,6−トリエトキシフェニル、2,3−および4−プロ
ポキシフェニル、2,4−、3,5−および2,6−ジプロポキシフェニル、2
,3−および4−イソプロポキシフェニル、2,4−、3,5−および2,6−
ジイソプロポキシフェニルおよび2,3−および4−ブトキシフェニル;2−、
3−および4−シアノフェニル;3−および4−カルボキシアミドフェニル、3
−および4−N−メチルカルボキサミドフェニル;3−および4−アセチルアミ
ノフェニル、3−および4−プロピオニルアミノフェニルおよび3−および4−
ブチリルアミノフェニル;3−および4−N−フェニルアミノフェニル、3−お
よび4−N−(o−トリル)アミノフェニル、3−および4−N−(m−トリル
)アミノフェニルおよび3−および4−N−(p−トリル)アミノフェニル; 3−および4−(2−ピリジル)アミノフェニル、3−および4−(3−ピリジ
ル)アミノフェニル、3−および4−(4−ピリジル)アミノフェニル、3−お
よび4−(2−ピリミジル)アミノフェニルおよび4−(4−ピリミジル)アミ
ノフェニル; 4−フェニルアゾフェニル、4−(1−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ナ
フチルアゾ)フェニル、4−(4−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ピリジ
ルアゾ)フェニル、4−(3−ピリジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリジルア
ゾ)フェニル、4−(4−ピリミジルアゾ)フェニルおよび4−(5−ピリミジ
ルアゾ)フェニル; リレン染料Iの製造は、工程a)でペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドI
Iaをレジオ選択的にモノブロムにし、工程b1)で形成された9−ブロモペリ
レン−3,4−ジカルボキサミドIIIa、または公知の方法で4−ブロモナフ
タレン−1,8−無水ジカルボン酸をイミド化することにより得られる相応する
4−ブロモナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミドIIIbをベンゾフェノン
イミンIVと反応させてケチミンにし、工程b2)で、ケチミンを酸性条件下で
加水分解し、アミノリレンジカルボン酸イミドVにし、これを引き続き工程c)
でジカルボネートVIと反応させ、リレン染料Iにする本発明による多工程法に
より有利に行われる。
【0031】 元素の臭素を用いて9位でペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドIIaをブ
ロム化する本発明による方法の工程a)は、溶剤としての脂肪族モノカルボン酸
の存在で、場合により触媒としてのヨウ素の存在で行われる。
【0032】 特に、この場合に好適なのはC〜C−カルボン酸、例えば、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸およびこれらの混合物である。
【0033】 一般的に(IIa)1kgあたりカルボン酸5〜30kg、有利には15〜2
5kgが使用される。
【0034】 一般的に、ハロゲン化触媒の存在は必ずしも必要ではない。しかし、ブロム化
反応を促進する場合(約1.5〜2倍だけ)には、元素のヨウ素を有利には、(
IIa)に対して1〜5mol%の量で添加するのがよい。
【0035】 臭素対(IIa)のモル比は、一般的には約1:1〜5:1、有利には3:1
〜4:1である。
【0036】 反応温度は、一般的には0〜50℃、有利には15〜40℃である。
【0037】 ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドIIaの反応性に応じて、かつヨウ素
の存在または不在に応じて、ブロム化は一般的には2〜12時間で完了する。
【0038】 工程a)での有利な工業的方法は以下のように進行する: ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド(IIa)およびモノカルボン酸を予
め装入し、この混合物を15〜30分間撹拌しながら所望の反応温度に調整し、
場合により触媒、引き続き5〜10分間で所望の臭素量を添加し、かつ該混合物
を光の遮断下に反応温度で2〜12時間撹拌する。過剰の臭素を強力な窒素流で
除去した後に、反応混合物をほぼ同量の脂肪族アルコール、例えば、メタノール
中に移し、1晩撹拌し、この析出生成物を濾別し、有利には同じアルコールで洗
浄し、かつこれを真空下で約120℃で乾燥させる。
【0039】 通常は、工程a)で得られる9−ブロモペリレン−3,4−ジカルボン酸イミ
ドIIIaは、すでに高い含有量(>98%)であるので、直接に次の反応に使
用することができる。
【0040】 本発明による方法の工程b1)では、9−ブロモ−ペリレン−3,4−ジカル
ボン酸イミドまたはDyes and Pigmens 22, 191−198ページ(1993)に記載され
ている方法と同様に得られる相応する4−ブロモ−ナフタレン−を、アリール−
N−カップリング反応において非プロトン性有機溶剤、遷移金属触媒系および塩
基の存在で、ベンゾフェノンイミンIVと反応させてケチミンにし、これを引き続
き工程b2)で極性の非プロトン性溶剤の存在および酸の存在で加水分解してア
ミノリレンジカルボン酸イミドVにする。
【0041】 工程b1)中でのケチミン形成のためのベンゾフェノンイミンIVとしては、
特に、ベンゾフェノンイミン、4,4’−ジメチル−および4,4’−ジエチル
ベンゾフェノンイミン、2,2’、4,4’−テトラメチルベンゾフェノンイミ
ンおよび4,4’−ジメトキシ−および4,4’−ジエトキシベンゾフェノンイ
ミンが好適であり、その際、ベンゾフェノンイミン自体が有利である。
【0042】 一般的には、(IIIa)または(IIIb)1モル当たり(IV)1〜4モ
ル、有利には1.5〜2,5モルが使用される。
【0043】 非プロトン性有機溶剤としては、無水で不活性の芳香族溶剤、例えば、ベンゼ
ンおよびそのアルキル化生成物、例えば、トルエンおよびo−、m−、およびp
−キシレン、およびこれらの化合物の混合物が工程b1)で特に好適である。
【0044】 溶剤の量は、一般的には(IIIa)または(IIIb)1kgあたり30〜
200kg、有利には80〜150kgである。
【0045】 遷移金属触媒としては、特に、パラジウム化合物が好適であり、その際、パラ
ジウム(0)−およびパラジウム(II)−複合体、例えば、トリス(ジベンジ
リデンアセトン)ジパラジウム(0)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)およびジクロロ(1,5−シクロ
−オクタジエン)パラジウム(II)、および酢酸パラジウム(II)を有利な
例として挙げることができる。
【0046】 通常は、遷移金属触媒は(IIIa)または(IIIb)に対して0.5〜5
mol%、有利には1〜3mol%の量で使用される。
【0047】 有利には、付加的に助触媒をホスフィンベースに使用することができる。これ
らの助触媒に有利な例は、二座のホスフィンリガンド、例えば、ラセミ体の2,
2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、1,1’−ビス
(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジ−o−トリルホスフ
ィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジ−p−メトキシ−フェニルホスフィノ)
フェロセンおよび2,2’−ビス(ジ−o−トリルホスフィノ)ジフェニルエー
テルであり、1座のホスフィンリガンドとしてはたらくホスフィン、例えば、ト
リ−o−トリルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィンおよびトリフェニルホ
スフィンである。
【0048】 好適な助触媒の量は、遷移金属触媒に対して通常は1〜5mol%、有利には
1〜3mol%である。
【0049】 塩基としては、特にアルカリ金属アミド、とりわけアルカリ金属ジ(C〜C −アルキル)アミド、およびアルカリ金属アルコラート、特に二価および三価
の脂肪族(C〜C−)アルコールのアルカリ金属塩が好適である。これらの
塩基に有利な例は、次のものである:リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウ
ムジイソプロピルアミドおよびカリウムジイソプロピルアミドならびにリチウム
イソプロパノラート、ナトリムイソプロパノラート、カリウムイソプロパノラー
ト、リチウムーt−ブタノラート、ナトリウム−t−ブタノラートおよびカリウ
ム−t−ブタノラートであり、その際、ナトリウム−t−ブタノラートおよびカ
リウム−t−ブタノラートは特に有利である。
【0050】 一般的には、ベンゾフェノンイミンIVに等モル量の塩基が使用される。
【0051】 反応温度は通常50〜120℃、有利には70〜100℃である。
【0052】 反応時間は、ブロム化されたリレンジカルボン酸イミドIIIaまたはIII
bの反応性および使用された触媒量に応じて、一般的には6〜20時間である。
【0053】 工程b1)での有利な工業的方法は以下のように進行する: 溶剤、触媒および助触媒を保護ガス雰囲気中に予め装入し、撹拌しながら連続
的にブロモリレンカルボン酸イミドIIIaまたはIIIb、ベンゾフェノンイ
ミンIVおよび塩基を添加し、かつ保護ガス下に所望の反応温度まで6〜20時
間加熱する。室温まで冷却した後、反応混合物から固体成分を濾別し、かつ溶剤
を減圧下に留去する。
【0054】 このように製造されたケチミンの純度は、加工するために一般的には十分であ
る。場合により、この粗生成物をクロロホルムまたは塩化メチレンおよび石油エ
ーテルから成る混合物から析出させるか、または溶離液としてクロロホルムを用
いてシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーにより精製される。
【0055】 工程b2)中のケチミンの加水分解は、極性の非プロトン性溶剤の存在で行う
。有利な溶剤は、脂肪族エーテルであり、非環式エーテル、例えば、特にジ(C 〜C−アルキル)エーテルおよびC〜C−アルキレングリコール−ジ−
〜C−アルキルエーテル、および環式エーテルが好適である。次に特に有
利なエーテルの例を挙げる:ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ブチルエ
ーテル、エチレングリコールジメチル−およびエチレングリコールジエチルエー
テル、テトラヒドロフランおよびジオキサン。
【0056】 通常、ケチミン1kgあたり溶剤50〜300kg、有利には70〜200k
gが使用される。
【0057】 加水分解のために、無機酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸および硝酸を使用す
るのが有利である。
【0058】 通常、ケチミン1kgあたり2〜4N水溶液3〜6kgが使用される。
【0059】 反応温度は一般的には10〜50℃、有利には20〜35℃である。
【0060】 加水分解は通常は0.5〜2時間で完了する。
【0061】 工程b2)での有利な工業的方法は以下のように進行する: ケチミンを撹拌しながら溶剤中に溶解し、この混合物を所望の温度にし、水性
酸を得て、かつこの温度で0.5〜2時間撹拌する。引き続き残存する酸を濃水
性アンモニアを用いて中和し、かつ溶剤を真空中で留去する。
【0062】 反応生成物をさらに加工するために次のような方法が可能である: 残留物を過剰の希釈水性塩基(例えば、アンモニア水)中に懸濁させ、かつ濾
別し、濾過材料を場合により30〜50倍量の高温水性塩基(水性アンモニアの
ほぼ半分の濃度)中で数回撹拌し、新たに濾過し、水で中和されるまで洗浄し、
かつ真空中、100℃で乾燥させる。ベンゾフェノンと有機不純物を除去するた
めに、乾燥させた粗生成物を引き続き石油エーテルで抽出する。
【0063】 本発明による方法の工程c)でのリレン染料Iにするアミノリレンカルボン酸
イミドVとジカルボネートVIとの反応は、極性の非プロトン性溶剤の存在で塩
基性触媒を用いて実施される。
【0064】 特に有利なジカルボネートVIは、ジアルキルカーボネート、特にジ−(C 〜C−アルキル)ジカルボネート、例えば、ジエチル−、ジプロピル−、ジイ
ソプロピル−、ジ−n−ブチル−、ジ−s−ブチル−、ジ−t−ブチル−、ジ−
t−ペンチル−およびビス(2−エチルヘキシル)ジカルボネート、ジシクロア
ルキルジカルボネート、特にジ−(C〜C−シクロアルキル)ジカルボネー
ト、例えば、ジシクロペンチル−、ジシクロヘキシル−およびジシクロヘプチル
ジカルボネート、ジシクロアルキルアルキルジカルボネート、例えば、ビス(1
−および2−シクロヘキシルエチル)−およびビス(1−、2−および3−シク
ロヘキシルプロピル)ジカルボネート、ジアラキルジカルボネート、特にジフェ
ニル−C〜C−アルキルジカルボネート、例えば、ジベンジル−、ビス(1
−および2−フェニルエチル)−およびビス(1−、2−および3−フェニルプ
ロピル)ジカルボネート、およびジフェニルジシクロアルキル−C〜C−ア
ルキルジカルボネート、例えばビス(1−および2−シクロヘキシル−2−フェ
ニル)−、ビス(1−、2−および3−シクロヘキシル−2−フェニル)−およ
びビス(1−、2−および3−シクロヘキシル−3−フェニル)ジカルボネート
である。
【0065】 通常、(V)1molモルあたり2〜5mol、有利には3〜4molが使用
される。
【0066】 極性の非プロトン性溶剤としては、工程b2)で挙げられたエーテルが好適で
あり、これは有利には無水(乾燥)された形で使用される。
【0067】 溶剤の量は一般的には(V)1kgあたり50〜300kg、有利には80〜
200kgである。
【0068】 塩基としては、窒素ベースが特に有利であり、特に第3脂肪族アミン、有利に
はトリ−(C〜C−アルキル)アミンが好適であり、そのアルキル基は同一
または異なっていてもよく、かつこれは有利にはジアルキルアミノ置換ピリジン
と組合わされて使用される。4:1〜1:1、特に約2:1のモル比でのトリ−
(C〜C−アルキル)アミン、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミンおよびトリブチルアミンと、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリ
ジンとの組合せが特に有利である。
【0069】 一般的には、(VI)に対して塩基5〜20mol%、有利には約10mol
%使用される。反応温度は、一般的には20〜70℃、有利には35〜50℃で
ある。
【0070】 反応時間は、一般的には2〜12時間である。
【0071】 有利な工程c)の工業的方法は次のように進行する: 溶剤、アミノリレンカルボン酸イミドVと塩基を保護ガス下に予め装入し、ジ
カルボネートVIを添加し、かつ該混合物を保護ガス下に所望の反応温度で2〜
12時間撹拌する。リレン染料Iを後処理するために、引き続き溶剤約70〜8
0体積%を真空中で留去し、2〜4倍量の脂肪族アルコール、例えばエタノール
をゆっくり添加し、かつリレン染料Iの析出を3〜6℃に冷却することにより完
全にし、かつ染料Iを濾別しかつ真空中、100℃で乾燥させる。
【0072】 得られたリレン染料Iの純度は、一般的には>97%であり、かつ使用するた
めには一般的に十分である。特定の要求のために、ハロゲン化炭化水素、例えば
、塩化メチレンまたはクロロホルム、または芳香族溶剤、例えば、ベンゼン、ト
ルエンまたはキシレンからの再結晶により、またはクロロホルムを溶離液として
使用するシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーにより、純度を高めるこ
ともできる。
【0073】 本発明の方法は、リレン染料Iおよび経済的に有利な方法でそれらの中間体の
製造が可能となる。
【0074】 個々の方法工程中で得られる生成物の純度は、さらなる精製をせずに一般的に
>95%であり、かつ全ての方法工程の収率は、使用されたペリレンジカルボン
酸イミド誘導体に対して一般的に>60%であり、ナフタレンジカルボン酸イミ
ド誘導体に対して>40%である。
【0075】 本発明によるリレン染料Iは、高分子量の有機および無機材料、例えばプラス
チック、特に熱可塑性樹脂、塗料および印刷インクならびに酸化層系の均質な色
付けに好適である。
【0076】 本発明によるリレン染料Iの特に有利な特性は、そのサーモクロミズム、すな
わち、原色(primary color)Aを有する分子種から第二色(secondary color)
Bを有する構造的に異なる種類への染料の不可逆変換である。サーモクロミズム
の効果は、色付け材料をリレン染料Iの熱変換温度よりも上の温度まで加熱する
ことにより導かれる。色付け材料の原色および/または第二色は、さらに簡単な
方法で本発明のリレン染料Iを、相互におよび/または通常の顔料および染料と
の混合物の形で使用することにより変化させることができる。
【0077】 本発明によるリレン染料Iのサーモクロミズムは、さらにレーザーマーキング
可能かつレーザー書込み可能な色付けの形成において有利に利用できる。置換基
R’の適切な選択により、リレン染料Iの変換温度を特にこの使用目的に調節で
きるが、このことは期待できないものであった。従って、本発明によるリレン染
料I(式中、R’は第1または第2アルキルまたはアラルキルである)の変換温
度は、一般的に280℃を上回る。これらのリレン染料Iは、原色を変化させる
ことなく、通常の方法(例えば、押出成形または射出成形による)で従来の熱可
塑性樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリカルボネートまたはポリメチ
ルメタクリレート)に組み込むことができ、かつ工業的レーザーマーキングまた
は工業的レーザー書込みに使用できる。
【0078】 レーザーマーキング可能またはレーザー書込み可能な色付けを形成するために
、本発明によるリレン染料I(または相互の混合物および他の着色剤との混合物
)と、特に、サーモクロミック変換に必要な熱エネルギーを入射(N)IRレー
ザーエネルギーに変換する可視領域で中程度または弱い固有色を有する1種以上
の透明または半透明の有機または無機(N)IR吸収体とを組合わせて使用され
る。
【0079】 このために、通常の市販のN(IR)吸収体、例えば、メチン、アザメチン、
遷移金属ジチオレン、スクエア酸誘導体、フタロシアニン、ナフタロシアニン、
アミジニウム塩およびイミニウム塩ならびに特にクオーターリレン(quater ryl
ene)誘導体クラスからのものを使用できる。半導体レーザーと一緒に使用する
ために、特に有利には780〜850nmで吸収極大を有する吸収体を挙げるこ
とができ、かつ常用のNd-YAGレーザーと一緒に使用するために、特に有利
には約1064nmで吸収極大を有する吸収体を挙げることができ、それぞれの
場合、吸収極大で少なくとも50のグラム吸収率を有する。
【0080】 実施例 A)本発明による式Iのリレン染料の製造 a)式IIIaの9−ブロモペリレン−3,4−カルボン酸イミドの製造 例1〜4 ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドIIa xグラム(0.1 mol
)を氷酢酸aリットル中に懸濁させた。ヨウ素1g(4mol)と臭素64g
(0.4mol)を添加した後に、混合物をT℃でt時間、光の排除下に撹
拌した。
【0081】 引き続きこの反応混合物を強力な窒素流を通すことにより、過剰の臭素から取
り除き、次にメタノール1リットルで希釈し、かつ室温で一晩撹拌した。
【0082】 析出した生成物を濾別し、中和状態まではじめにメタノール1.5リットルで
、次に水で洗浄し、かつ真空中120℃で乾燥させた。
【0083】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表1にまとめられてい
る。
【0084】
【表1】
【0085】 例1の分析データ: 9−ブロモ−N−ドデシルペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 71.8/71.6; H: 6.0/6.0; N: 2.5/2.4; O: 5.6/5.7; Br: 14.0/14.2; Mass (FD, 8kV): m/e = 569.2 (M, 100%); H-NMR (500 MHz, CDCl, 135℃): δ = 8.5-8.6 (m, 2H), 8.3-8.5 (m,
4H), 8.15 (d, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.71 (t, 1H), 4.23 (t, 2H), 1.84 (m, 2H
), 1.48 (m, 2H), 1.35 (bs, 16H), 0.94 (t, 3H) ppm; IR (KBr): n = 1694 (s, C=O), 1651 (s, C=O) cm- ; UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 480 (34689), 504 (32084) nm。
【0086】 例2の分析データ: 9−ブロモ−N−シクロヘキシルペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 69.7/69.6; H: 4.2/4.2; N: 2.9/2.9; O: 6.6/6.6; Br: 16.6/16.7; Mass (FD, 8kV): m/e = 483.1 (M, 100%); IR (KBr): n = 1692 (s, C=O), 1652 (s, C=O) cm- ; UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 482 (35807), 505 (33991) nm。
【0087】 例3の分析データ: 9−ブロモ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4−ジカ
ルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 72.9/73.0; H: 4.7/4.7; N: 2.5/2.5; O: 5.7/5.8; Br: 14.3/14.1; Mass (FD, 8kV): m/e = 561.1 (M, 100%); H-NMR (300 MHz, CDCl): δ = 8.64 (d, 1H), 8.62 (d, 1H), 8.45 (d, 1H)
, 8.42 (d, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.27 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.87 (d, 1H),
7.69 (t, 1H), 7.47 (dd, 1H), 7.33 (d, 2H), 2.77 (m, 2H), 1.18 (d, 12H) p
pm; IR (KBr): n = 1695 (s, C=O), 1653 (s, C=O) cm- ; UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 484 (34762), 509 (35319) nm。
【0088】 例4の分析データ: 9−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イ
ミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 68.8/68.9; H: 3.2/3.2; N: 2.8/2.8; O: 9.5/9.6; Br: 15.8/15.6; Mass (FD, 8kV): m/e = 507 (M, 100%); IR (KBr): n = 1698 (s, C=O), 1651 (s, C=O) cm- ; UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 486 (36103), 510 (36888) nm。
【0089】 b)式Vのアミノリレンジカルボン酸イミドの製造 例5〜20 部分工程I:ケチミンの製造 例5〜12: 保護ガス下に撹拌された無水トルエンaリットル中の遷移金属触媒であるト
リス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)K mmolおよび助触媒である
2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(Racemat)
c μmolの溶液を、モノブロモリレンジカルボン酸イミドIII xグラ
ム(18mmol)、ベンゾフェノンイミン6.52グラム(36mmol)およびナト
リウム−t−ブタノラート3.46グラムを添加した後に、T℃までt時間
加熱した。
【0090】 室温に冷却した後に、不溶性の成分を濾別し、かつ溶剤を減圧力下に留去し、
できるだけ僅かなクロロホルム中に粗生成物をゆるやかに加熱しながら溶解した
。濾過後、生成物に10倍量の石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)を注意し
て添加することにより再結晶させ、濾別し、かつ真空中100℃で乾燥させた。
【0091】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表2にまとめられてい
る。
【0092】
【表2】
【0093】 例5の分析データ: 4−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−ドデシルナフタレン−1,8−ジカル
ボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 81.6/81.8; H: 7.4/7.3; N: 5.1/5.1; O: 5.9/5.8; Mass (FD, 8kV): m/e = 544.2 (M, 100 %)。
【0094】 例6の分析データ: 4−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−シクロヘキシルナフタレン−1,8−
ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 81.2/81.1; H: 5.7/5.7; N: 6.1/6.1; O: 7.0/7.1; Mass (FD, 8kV): m/e = 458.2 (M, 100 %)。
【0095】 例7の分析データ: 4−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)
−ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 82.8/82.6; H: 6.0/6.1; N: 5.2/5.2; O: 6.0/6.1;Mass (FD, 8kV): m/e = 5
36.2 (M, 100 %);H-NMR (300 MHz, CDCl, 120℃): δ = 8.57 (d, 1H
), 8.40 (d, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.50 (m, 4H), 7.36 (m, 7H)
, 7.23 (d, 2H), 6.75 (d, 1H), 2.70 (m, 2H), 1.11 (d, 12H) ppm;IR (KBr):
n = 1774 (s, C=O), 1735 (s, C=O) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 389
(19640) nm。
【0096】 例8の分析データ: 4−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−(4−メトキシフェニル)ナフタレン
−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 79.65/79.8; H: 4.6/4.6; N: 5.8/5.
7; O: 9.95/9.9;Mass (FD, 8kV): m/e= 482.2 (M, 100 %)。
【0097】 例9の分析データ: 9−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−ドデシルペリレン−3,4−ジカルボ
ン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値): C: 84.4/84.2; H: 6.6/6.7; N: 4.2/4.2; O: 4.8/4.9; Mass (FD, 8kV): m/e = 668,3 (M, 100 %)。
【0098】 例10の分析データ: 9−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−シクロヘキシルペリレン−3,4−ジ
カルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 84.5/84.1; H: 5.2/5.3; N: 4.8/4.9
; O: 5.5/5.7;Mass (FD, 8kV): m/e = 582.2 (M, 100 %)。
【0099】 例11の分析データ: 9−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)
ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 85.4/85.1; H: 5.5/5.6; N: 4.25/4.
2; O: 4.85/5.0;Mass (FD, 8kV): m/e = 660.3 (M, 100 %);H-NMR (500 MHz
, CDCl, 140℃): δ = 8.63 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.4
4 (d, 1H), 8.26 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.66 (dd, 1H), 7.59
(m, 4H), 7.46 (t, 1H), 7.43 (m, 6H), 7.32 (d, 2H), 6.72 (d, 1H), 2.81 (
m, 2H), 1.22 (d, 12H) ppm;IR (KBr): n = 1696 (s, C=O), 1657 (s, C=O) cm- ; UV/VIS (NMP): λmax (ε) = 535 (40480) nm。
【0100】 例12の分析データ: 9−(ジフェニルメチレンイミノ)−N−(4−メトキシフェニル)ペリレン−
3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 83.15/83.0; H: 4.3/4.3; N: 4.2/4.
2; O: 4.8/4.9;Mass (FD, 8kV): m/e = 606.2 (M, 100 %)。
【0101】 部分工程II:アミノリレンジカルボン酸イミドVへのケチミンの加水分解 例13〜20 テトラヒドロフランaリットル中の例5〜12からのケチミン10g(x mmol)の溶液を2モル塩酸溶液50mlを添加した後にT℃でt時間撹拌
した。
【0102】 反応混合物を濃アンモニアを使用して中和し、かつ溶剤を真空中で留去した後
に、無機不純物を除去するために残留物を水1リットルと濃アンモニア50ml
から成る混合物中で懸濁させた、濾別し、中間的な濾過を用いてそれぞれ新たに
2回、20%濃度の高温水性アンモニア1リットル中に懸濁させ、次に濾過した
。石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)で加熱抽出した後に、引き続き粗生成
物をベンゾフェノンおよび他の有機不純物から取り除き、次に真空中100℃で
乾燥させた。
【0103】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表3にまとめられて
いる。
【0104】
【表3】
【0105】 例13の分析データ: 4-アミノ−N−ドデシルナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 75.75/75.4; H: 8.5/8.6; N: 7.35/7
.5; O: 8.4/8.5;Mass (FD, 8kV): m/e = 380.2 (M, 100 %)。
【0106】 例14の分析データ: 4−アミノ−N−シクロヘキシルナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 73.45/73.1; H: 6.15/6.2; N: 9.5/9
.6; O: 10.9/11.1;Mass (FD, 8kV): m/e = 294.1 (M, 100 %)。
【0107】 例15の分析データ: 4−アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ナフタレン−1,8−ジ
カルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 77.4/77.1; H: 6.5/6.6; N: 7.5/7.5
; O: 8.6/8.8;Mass (FD, 8kV): m/e = 372.2 (M, 100 %);H-NMR (300 MHz,
DMSO-d, 25℃): δ = 8.69 (d, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 7.68 (dd
, 1H), 7.58 (s, 2H), 7.39 (t, 1H), 7.26 (d, 2H), 6.89 (d, 1H), 2.57 (m,
2H), 1.02 (d, 12H) ppm;IR (KBr): ν = 1678 (m, C=O), 1635 (m, C=O) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 407 (11140) nm。
【0108】 例16の分析データ: 4−アミノ−N−(4−メトキシフェニル)ナフタレン−1,8−ジカルボン酸
イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 71.7/71.4; H: 4.4/4.5; N: 8.8/8.8
; O: 15.1/15.3;Mass (FD, 8kV): m/e = 318.1 (M, 100 %)。
【0109】 例17の分析データ: 9−アミノ−N−ドデシルペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 80.9/81.2; H: 7.2/7.1; N: 5.55/5.
5; O: 6.35/6.2;Mass (FD, 8kV): m/e = 504.3 (M, 100 %)。
【0110】 例18の分析データ: 9−アミノ−N−シクロヘキシルペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 80.35/80.6; H: 5.3/5.3; N: 6.7/6.
6; O: 7.65/7.5;Mass (FD, 8kV): m/e = 418.2 (M, 100 %)。
【0111】 例19の分析データ: 9−アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4−ジカ
ルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 82.2/81.9; H: 5.7/5.8; N: 5.65/5.
55; O: 6.45/6.75;Mass (FD, 8kV): m/e = 496.2 (M, 100 %);H-NMR (500 M
Hz, DMSO-d, 25℃): δ = 8.75 (d, 1H), 8.59 (d, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.43
(d, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.42
(t, 1H), 7.31 (d, 2H), 7.14 (s, 2H), 6.91 (d, 1H), 2.62 (m, 2H), 1.08 (d
, 12H) ppm;IR (KBr): ν = 1686 (s, C=O), 1641 (s, C=O) cm- ;UV/VIS (CHC
l): λmax (ε) = 561 (29070) nm。
【0112】 例20の分析データ: 9−アミノ−N−(4−メトキシフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イ
ミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 78.7/78.5; H: 4.1/4.1; N: 6.35/6.
4; O: 10.85/11.0;Mass (FD, 8kV): m/e = 442.1 (M, 100 %)。
【0113】 c)式Iのリレン染料の製造 例21〜32 保護ガス下で撹拌された4−(N,N-ジメチルアミノ)ピリジン49mg(
0.4mmol)、トリエチルアミン408mg(0.8mmol)および無水
テトラヒドロフラン(例21〜31)またはジオキサン(例32)100ml中
の例13〜20からのアミノリレンジカルボン酸イミド xグラム(2.02
mmol)の溶液を、ジカルボネートVI yグラム(8mmol)を添加した
後に、T℃までt時間加熱した。
【0114】 真空下で溶剤80体積%を留去した後に、ゆっくりメタノール50mlを添加
し、かつ3〜6℃まで冷却することにより、生成物の析出を完全にした。析出し
た生成物を濾別し、メタノールで洗浄しかつ真空中100℃で乾燥させた。 得られた全てのリレン染料Iの融点は、熱変換温度を上回っていた(CO
よびアルケンまたはアラアルケンの分離)。
【0115】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表4にまとめられてい
る。
【0116】
【表4】
【0117】 例21の分析データ: 4−(ジエトキシカルボニル)アミノ−N−ドデシルナフタレン−1,8−ジカ
ルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 68.7/68.4; H: 7.7/7.7; N: 5.35/5.
4; O: 18.3/18.5;Mass (MALDI-TOF): m/e = 524.5 (M, 100 %);IR (KBr): ν
= 1627 (s), 1564 (s), 1543 (s), 1508 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (
ε) = 345 (16 541), 360 (14001) nm。
【0118】 例22の分析データ: 4−(ジエトキシカルボニル)アミノ−N−シクロヘキシルナフタレン−1,8
−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 65.75/65.5; H: 6.0/6.0; N: 6.4/6.
5; O: 21.9/22.1;Mass (MALDI-TOF): m/e = 438.4 (M, 100 %);IR (KBr): n =
1628 (s), 1564 (s), 1542 (s), 1507 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε
) = 346 (16 900), 358 (14807) nm。
【0119】 例23の分析データ: 4−(ジエトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル
)ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 69.75/69.5; H: 6.25/6.3; N: 5.4/5
.4; O: 18.6/18.8;Mass (MALDI-TOF): m/e = 516.5 (M, 100 %);H-NMR (300
MHz, CDCl, 25℃): δ = 8.59 (d, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.17 (d, 1H),
7.79 (dd, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 7.26 (d, 2H), 4.14 (q, 4H), 2
.60 (m, 2H), 1.07 (m, 18H) ppm;IR (KBr): n = 1624 (s), 1562 (s), 1544 (s
), 1510 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 342 (15760), 358 (13411)
nm。
【0120】 例24の分析データ: 4−(ジ−s−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド(異性体混合物): 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 71.3/70.9; H: 7.05/7.15; N: 4.9/5
.0; O: 16.75/16.95;Mass (MALDI-TOF): m/e = 572.6 (M, 100 %);H-NMR (3
00 MHz, CDCl, 25℃C): δ = 8.58 (d, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.15 (d, 1H
), 7.80 (dd, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.40 (t, 1H), 7.24 (d, 2H), 4.76 (m, 2H)
, 2.63 (m, 2H), 1.40 (m, 2H), 1.33 (m, 2H), 1.12 (d, 3H), 1.09 (d, 12H),
1.05 (d, 3H) ppm;IR (KBr): n = 1623 (s), 1561 (s), 1544 (s), 1508 (s) c
m- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 340 (15511), 354 (13300) nm。
【0121】 例25の分析データ: 4−(ジ−t−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 71.3/71.1; H: 7.05/7.1; N: 4.9/4.
9; O: 16.75/16.9;Mass (MALDI-TOF): m/e = 572.7 (M, 100 %);H-NMR (300
MHz, CDCl, 25℃): δ = 8.58 (d, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.15 (d, 1H),
7.79 (dd, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 7.24 (d, 2H), 2.62 (m, 2H), 1
.39 (s, 18H), 1.05 (d, 12H) ppm;IR (KBr): n = 1623 (s), 1560 (s), 1542 (
s), 1509 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 340 (15420), 352 (13260
) nm。
【0122】 例26の分析データ: 4−(ジ−t−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(4−メトキシフェニル)ナ
フタレン−1,8−ジカルボン酸イミド 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 67.2/66.9; H: 5.8/5.9; N: 5.4/5.4
; O: 21.6/21.8;Mass (MALDI-TOF): m/e = 518.5 (M, 100 %);IR (KBr): n =
1625 (s), 1558 (s), 1540 (s), 1511 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε)
= 341 (16005), 355 (13360) nm。
【0123】 例27の分析データ: 9−(ジエトキシカルボニル)アミノ−N−ドデシルペリレン−3,4−ジカル
ボン酸イミド 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 74.05/73.8; H: 6.85/6.9; N: 4.3/4
.3; O: 14.8/15.0;Mass (MALDI-TOF): m/e = 648.5 (M, 100 %);IR (KBr): n
= 1700 (s, C=O), 1666 (s, C=O), 1501 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (
ε) = 484 (35940), 510 (37010) nm。例28の分析データ: 9−(ジ−s−ブトキシカルボニル)アミノ−N−シクロヘキシルペリレン−3
,4−ジカルボン酸イミド 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 73.8/73.5; H: 6.2/6.3; N: 4.5/4.5
5; O: 15.5/15.65;Mass (MALDI-TOF): m/e = 618.4 (M, 100 %);IR (KBr): n
= 1698 (s, C=O), 1667 (s, C=O) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 485 (
36170), 511 (37030) nm。
【0124】 例29の分析データ: 9−(ジエトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル
)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 75.0/74.8; H: 5.65/5.65; N: 4.35/
4.25; O: 15.0/15.3;Mass (MALDI-TOF): m/e = 640.3 (M, 100 %);H-NMR (5
00 MHz, CDCl, 25℃): δ = 8.52 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.39 (m, 3H)
, 8.35 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.39 (t, 1H),
7.25 (d, 2H), 4.16 (q, 4H), 2.65 (m, 2H), 1.09 (m, 18H) ppm;IR (KBr): n
= 1702 (s, C=O), 1664 (s, C=O), 1502 (s) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (
ε) = 481 (36780), 507 (37620) nm。
【0125】 例30の分析データ: 9−(ジ−s−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 75.85/75.5; H: 6.35/6.4; N: 4.0/4
.0; O: 13.8/14.1;Mass (MALDI-TOF): m/e = 696.3 (M, 100 %);H-NMR (500
MHz, CDCl, 25℃: δ = 8.55 (d, 1H), 8.54 (d, 1H), 8.40 (m, 4H), 7
.80 (d, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 7.25 (d, 2H), 4.
78 (m, 2H), 2.65 (m, 2H), 1.38 (m, 2H), 1.31 (m, 2H), 1.13 (d, 3H), 1.09
(d, 12H), 1.04 (d, 3H), 0.70 (t, 3H), 0.52 (t, 3H) ppm;IR (KBr): n = 17
02 (s, C=O), 1665 (s, C=O) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 483 (3650
0), 509 (36780) nm。
【0126】 例31の分析データ: 9−(ジ−t−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 75.85/75.6; H: 6.35/6.4; N: 4.0/3
.95; O: 13.8/14.05;Mass (MALDI-TOF): m/e = 696.3 (M, 100 %);H-NMR (5
00 MHz, CDCl, 25℃): δ = 8.54 (m, 2H), 8.41 (m, 4H), 7.81 (d, 1H)
, 7.65 (dd, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.24 (d, 2H), 2.64 (m, 2H), 1.29 (s, 18H)
, 1.08 (d, 12H) ppm;IR (KBr): n = 1750 (s, C=O), 1703 (s, C=O), 1665 (s,
C=O), 1592 (s, C=O) cm- ;UV/VIS (CHCl): λmax (ε) = 485 (37500), 50
7 (37430) nm。
【0127】 例32の分析データ: 9−(ジ−t−ブトキシカルボニル)アミノ−N−(4−メトキシフェニル)ペ
リレン−3,4−ジカルボン酸イミド: 元素分析(質量% 計算値/実測値):C: 72.9/72.6; H: 5.3/5.4; N: 4.35/4.
4; O: 17.45/17.6;Mass (MALDI-TOF): m/e = 642.3 (M, 100 %);IR (KBr): n
= 1747 (s, C=O), 1701 (s, C=O), 1666 (s, C=O), 1590 (s, C=O) cm- ;UV/VI
S (CHCl): λmax (ε) = 483 (37950), 506 (37330) nm。
【0128】 B)本発明によるリレン染料Iの使用 a)サーモクロミックにより色付けされた高分子材料の製造 例33〜47 サーモクロミックにより色付けされた熱可塑性樹脂を製造するために、それぞ
れの場合に式Iの染料xグラム、場合により透明顔料P zグラムをマトリック
スポリマー PS:ポリスチレン144Cクリスタルクリア(Polystyrene 144C crystal cle
ar) (BASF社) PMMA:ポリメチルメタクリレート成形材料7Nクリスタルクリア(Polymeth
ylmethacrylat Formmasse 7N glasklar) (Roehm社)または PC:Polycarbonate Makrolon(R) 2858 (Bayer社) の1種100グラムと混合し、かつ常用の方法で押出および射出成形により半仕
上げの生成物に変換する。
【0129】 サーモクロミック塗料を製造するために、それぞれ、染料I xグラムと溶剤
ベースのアルキド−メラミン−焼付エナメル(固体含有量45質量%)100グ
ラムの混合物を、ガラスビーズ(直径 3mm)150グラムと一緒にスカンデ
ックス(Skandex)装置を用いて30分間振盪させ、次にドクターナイフを用い
て金属シート上に載せ、130℃で30分間焼いた(乾燥状態でのフィルム厚5
5±5μm)。
【0130】 色付けされたポリマー系のサーモクロミック色変化(原色→第二色)は、転移
温度T℃まで15分間加熱することにより導かれた。
【0131】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表5にまとめられて
いる。
【0132】
【表5】
【0133】 b)レーザーマーキング可能またはレーザー書込み可能な色付けの形成 例48〜51 レーザーマーキング可能またはレーザー書込み可能な色付けを形成するために
、例34または40からの染料を、a)で記載したようにPMMA中に組み込ん
だが、しかし(近)赤外吸収体A yグラムを添加した。
【0134】 引き続き、色付けされた半仕上げの生成物をNd-YAGレーザー(放出波長
1064nm、レーザー出力40ワット、走査速度1000mm/s、例48お
よび50)を使用するか、または半導体レーザーダイオード(放出波長780n
m、レーザー出力1ワット、走査速度100mm/s、例49および51)を用
いて、マークした。
【0135】 この実験ならびにそれらの結果に対するその他の詳細は、表6にまとめられて
いる。
【0136】
【表6】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月26日(2001.6.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化1】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−
O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断され
ていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基
はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていて
もよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式
基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ
置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリ
ールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基はそれぞれC〜C10−アルキル、C 〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモノ置
換またはポリ置換されていてもよく、 R’は、C〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−O−およ
び/または−CO−により中断されていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C −アルコキシ、C〜C−シクロアルキル(この炭素骨格は1種以上の基−
O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれ
はC〜C−アルキル置換されていてもよい)により、アリール(前記基はC 〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていてもよ
い)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式基(
前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ置換
またはポリ置換されていてもよく、 メチルであり、これはそれぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アル
コキシにより置換されていてもよいアリール、ヘタリールおよび/またはC
−シクロアルキルにより、モノ置換またはジ置換されており、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素、C〜C18−アルキル、アリールまたはヘタリールであり、そ
れぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換
されていてもよく、 nは0または1である] のサーモクロミックリレン染料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 9/02 C09K 9/02 C (72)発明者 アルノ ベーム ドイツ連邦共和国 マンハイム シュタウ デンヴェーク 63 (72)発明者 ハインリヒ シュマイサー ドイツ連邦共和国 ケッチュ カールスル ーアー シュトラーセ 15 (72)発明者 シュテファン ベッカー ドイツ連邦共和国 マインツ アム アル テン ヴェーク 33 (72)発明者 クラウス ミュレン ドイツ連邦共和国 ケルン ガイスベルガ ーシュトラーセ 139 Fターム(参考) 4C034 CG02 CG03 CG05 CG17 CJ07 4J038 EA011 JB28 KA08 4J039 BC50 BC69 BC74 BC77 BE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−
    O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断され
    ていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基
    はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていて
    もよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式
    基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ
    置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
    −および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリ
    ールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基はそれぞれC〜C10−アルキル、C 〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモノ置
    換またはポリ置換されていてもよく、 R’は、C〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−O−およ
    び/または−CO−により中断されていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C −アルコキシ、C〜C−シクロアルキル(その炭素骨格は1種以上の基−
    O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれ
    はC〜C−アルキル置換されていてもよい)により、アリール(前記基はC 〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていてもよ
    い)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式基(
    前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ置換
    またはポリ置換されていてもよく、 メチルであり、これはそれぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アル
    コキシにより置換されていてもよいアリール、ヘタリールおよび/またはC
    −シクロアルキルにより、モノ置換またはジ置換されており、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
    −および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素、C〜C18−アルキル、アリールまたはヘタリールであり、そ
    れぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換
    されていてもよく、 nは0または1である] のリレン染料。
  2. 【請求項2】 式中、Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、そ
    の炭素鎖は、1種以上の基−O−および/または−CO−により中断されていて
    もよく、かつこれは、シアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基はC 〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていてもよ
    い)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式基(
    前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ置換
    またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−および
    /または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C−アル
    キルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHRまたは−NHCORによりモノ置換
    またはポリ置換されていてもよく、 R’は、C〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−O−およ
    び/または−CO−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C−アル
    コキシ、C〜C−シクロアルキル(その炭素骨格は1種以上の基−O−およ
    び/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C−ア
    ルキル置換されていてもよい)により、またはアリール(前記基はC〜C18 −アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていてもよい)により
    モノ置換またはポリ置換されていてもよく、 メチルであり、これはそれぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アル
    コキシにより置換されていてもよいアリール、ヘタリールおよび/またはC
    −シクロアルキルにより、モノ置換またはジ置換されており、 C〜C−シクロアルキルであり、この炭素骨格は1種以上の基−O−および
    /または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C−アル
    キルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよい、請求項1に記載の式Iの
    リレン染料。
  3. 【請求項3】 式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は、1種以上の基
    −O−および/または−CO−により中断されていてもよく、かつこれはC
    −アルコキシまたはアリール(前記基はC〜C18−アルキルまたはC 〜C−アルコキシにより置換されていてもよい)によりモノ置換またはジ置換
    されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、これはC〜C−アルキルによりモノ置
    換またはポリ置換されていてもよく、 アリールであり、これはC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシまた
    はシアノによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 R’は、C〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1個以上の基−O−によ
    り中断されていてもよく、かつこれはC〜C−アルコキシ、C〜C−シ
    クロアルキル(前記基はC〜C−アルキル置換されていてもよい)、または
    アリール(前記基はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシによ
    り置換されていてもい)によりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 メチルであり、これはそれぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アル
    コキシにより置換されていてもよいアリールおよび/またはC〜C−シクロ
    アルキルにより、モノ置換またはジ置換されており、 C〜C−シクロアルキルであり、これはC〜C−アルキルによりモノ置
    換またはポリ置換されていてもよい、請求項1に記載の式Iのリレン染料。
  4. 【請求項4】 a)一般式IIa 【化2】 のペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを、脂肪族モノカルボン酸の存在下で
    元素の臭素でレジオ選択的にモノブロム化し、 b1)工程a)で形成された一般式IIIa 【化3】 の9−ブロモペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドまたは公知の方法で、4−
    ブロモナフタレン−1,8−無水ジカルボン酸をイミド化することにより製造さ
    れた一般式IIIb 【化4】 の4−ブロモナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミドを、アリール−N−カッ
    プリング反応において、非プロトン性有機溶剤、遷移金属触媒系および塩基の存
    在下で一般式IV 【化5】 のベンゾフェノンイミン (式中、R’’、R’’’は相互に独立に水素、C〜C−アルキルまたはC 〜C−アルコキシであり、かつx、yは相互に独立に1〜3の整数である)
    と反応させ、かつ b2)形成されたケチミンを酸および極性の非プロトン性溶剤の存在下で加水分
    解し、一般式V 【化6】 のアミノリレンジカルボン酸イミドにし、かつ c)引き続きこれを、極性の非プロトン性溶剤および塩基の存在下で一般式VI 【化7】 のジカルボネートと反応させてリレン染料Iにする、請求項1に記載の式Iのリ
    レン染料の製法。
  5. 【請求項5】 一般式V 【化8】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−
    O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断され
    ていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基
    はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていて
    もよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式
    基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ
    置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
    −および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリ
    ールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基はそれぞれC〜C10−アルキル、C 〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモノ置
    換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素、C〜C18−アルキル、アリールまたはヘタリールであり、そ
    れぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換
    されていてもよく、 nは0または1である] のアミノリレンジカルボン酸イミドの製法において、一般式III 【化9】 のブロモリレンジカルボン酸イミドを、アリール−N−カップリング反応におい
    て非プロトン性有機溶剤、遷移金属触媒系および塩基の存在下で一般式IV 【化10】 のベンゾフェノンイミンと反応させ、かつ形成されたケチミンを酸および極性の
    非プロトン性溶剤の存在下で加水分解することを含む、アミノリレンジカルボン
    酸イミドVの製法。
  6. 【請求項6】 一般式Va 【化11】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は、1種以上の
    基−O−、−S−、NR−、−CO−および/または−SO−により中断さ
    れていてもよく、および/またはこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリ
    ール(前記基はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置
    換されていてもよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員
    環の複素環式基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい
    )によりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
    −および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリ
    ールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基は、それぞれC〜C10−アルキル、
    〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモノ
    置換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素、C〜C18−アルキル、アリールまたはヘタリールであり、そ
    れぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換
    されていてもよい] の9−アミノペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド。
  7. 【請求項7】 一般式IIIa 【化12】 [式中、 Rは、水素またはC〜C30−アルキルであり、その炭素鎖は1種以上の基−
    O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断され
    ていてもよく、かつこれはシアノ、C〜C−アルコキシ、アリール(前記基
    はC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシにより置換されていて
    もよい)により、または1つの窒素原子を介して結合した5〜7員環の複素環式
    基(前記基は他のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族であってもよい)によりモノ
    置換またはポリ置換されていてもよく、 C〜C−シクロアルキルであり、この炭素骨格は1種以上の基−O−、−S
    −および/または−NR−により中断されていてもよく、かつこれはC〜C −アルキルによりモノ置換またはポリ置換されていてもよく、 アリールまたはヘタリールであり、それぞれC〜C18−アルキル、C〜C −アルコキシ、シアノ、−CONHRまたは−NHCORおよび/または
    アリールアゾまたはヘタリールアゾ(前記基はそれぞれC〜C10−アルキル
    、C〜C−アルコキシまたはシアノにより置換されていてもよい)によりモ
    ノ置換またはポリ置換されていてもよく、 Rは、水素またはC〜C−アルキルであり、 Rは、水素であり、C〜C18−アルキルであり、アリールまたはヘタリー
    ルであり、それぞれC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはシア
    ノにより置換されていてもよい] の9−ブロモペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製法において、一般式I
    Ia 【化13】 のペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを、脂肪族モノカルボン酸の存在下で
    、元素の臭素と反応をさせることを含む、一般式IIIaの9−ブロモペリレン
    −3,4−ジカルボン酸イミドの製法。
  8. 【請求項8】 高分子量の有機および無機材料を色付けするための、請求項
    1に記載の式Iのリレン染料の使用。
  9. 【請求項9】 プラスチック、塗料、印刷インキおよび酸化層系が色付けさ
    れている、請求項8に記載の使用。
  10. 【請求項10】 レーザーマーキング可能かつレーザー書込み可能な色付け
    が形成される、請求項8または9に記載の使用。
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