JP2003508424A - 真菌成長培地を用いる真菌感染の治療 - Google Patents
真菌成長培地を用いる真菌感染の治療Info
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-
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/70—Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
- A61K9/7007—Drug-containing films, membranes or sheets
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/10—Antimycotics
Abstract
Description
。
Clin. Expert. Dermatol. 17(supp. 1):第41頁乃至第43頁(1992年
); Reinel等, Clin. Exp. Dermatol. 17(supp 11):第44頁乃至第49頁(
1992年); および Zang等, Clin. Exp. Dermatol. 17(supp. 1):第61頁
乃至第70頁(1992年)を参照されたい。このように一定しないのは、おそ
らく成長期(例えば、菌糸)の真菌類は抗真菌薬の毒作用に対して休止期(例え
ば、胞子および分節分生子)の真菌類よりも影響を受けやすいためである。抗真
菌治療の際にこのようにすべての真菌類を根絶できないことから往々にして治療
効率は低く、治療期間は長引き、再発率が高くなる。
増殖)期に変化させることにより抗真菌治療の効率を高めることで現行の抗真菌
治療を改善する方法に関する。真菌類の休止期から成長期へ転換することは抗真
菌治療に先立ってまたはその際に真菌類の成長および増殖に必須の栄養素を局所
的に適用することにより達成される。真菌成長培地中のこれらの栄養素は真菌の
胞子を成長させ、それにより抗真菌剤の毒性の影響をより受け易くする。
る方法であって、該真菌に感染した組織(例えば、皮膚または爪)に該真菌を休
眠状態から生長状態に誘導するのに有効な量の真菌成長培地を局所的に適用する
工程、および該哺乳類に治療有効量の抗真菌剤を投与する工程とを備える方法を
特徴とする。この抗真菌剤は抗真菌培地の投与に先立ってまたはその際に投与す
ることができる。局所真菌感染例としては、限定されないが、爪真菌症、頭部白
癬、足部白癬、手白癬および頭部秕糖疹が挙げられる。一実施形態として、上記
方法は真菌感染を防止する(例えば、真菌感染を受けやすい傷部位その他の局所
領域に上記真菌成長培地および抗真菌剤を投与する)ためのものである。
生長状態に誘導するのに有効な量の真菌成長培地を含む組成物を特徴とする。 他の態様において、真菌を休眠状態から生長状態に誘導するのに有効な量の真
菌成長培地を含む包帯を特長とする。 本発明の他の特長および利点は本発明の詳細な説明および特許請求の範囲から
明らかになるであろう。
ができるものと確信する。以下の特定の実施形態は単なる例示に過ぎず本明細書
中の他の開示部分をなんら限定するものではない。 特に記さない限り、本明細書中で用いる技術用語および科学用語はすべて本発
明の属する技術分野における当業者により通常理解されるものと同じ意味を有す
る。また、本明細書中において言及される刊行物、特許出願、特許その他の引用
例は本明細書において参照されることによって本出願の一部をなす。
の治療が失敗していることおよび/または再発することが多いことをよく予言す
るものであるという発見に関する。事実、本発明者らは休止真菌細胞が現行の経
口および局所抗真菌剤の毒作用に対してほぼ完全に非感受性であることを見出し
た。しかしながら、本発明者らはまた、真菌成長培地を適用すると休眠真菌細胞
を成長する菌糸に変化させ、かつこの成長期にこれら真菌類がより容易に抗真菌
治療の影響を受けることを見出した。
生子)を刺激して成長真菌類(例えば、菌糸)に変化させることができる組成物
である。一実施形態において、この成長培地は炭化水素約0.1重量%乃至約2
0重量%(例えば、約1重量%乃至10重量%)を含む。炭化水素の例としては、
限定されないが、グルコース、フラクトース、マンノース、リボース、ガラクト
ースのような単糖類、スクロース、マルトース、ラクトースのような二糖類、デ
キストリン、デキストランのような多糖類、アミロース、アミロペクチンのよう
な澱粉類が挙げられる。
0重量%(例えば、約1重量%乃至10重量%)を含む。窒素含有化合物の例とし
ては、限定されないが、ペプチド類、ポリペプチド類、蛋白類のようなアミノ酸
類を含む化合物およびそれらの断片(例えば、ペプトン肉汁、その他の、動物お
よび植物起源の部分的または完全に加水分解された蛋白類)が挙げられる。窒素
含有化合物のその他の例としては、硝酸塩、アンモニア、尿素が挙げられる。 一実施形態において、この成長培地は約0.05重量%乃至約20重量%(例え
ば約0.1重量%乃至5重量%)の塩を含む。塩類の例としては、限定されないが
、塩化ナトリウム、塩化カリウム、および塩化リチウムが挙げられる。
は緩衝剤)をさらに含む。酸性剤の例としては、限定されないが、塩酸、クエン
酸、乳酸、グリコール酸、サリチル酸およびリン酸が挙げられる。塩基性剤の例
としては、限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化ア
ンモニウムが挙げられる。緩衝剤の例としては、限定されないが、リン酸緩衝液
およびクエン酸緩衝液が挙げられる。他のそのようなpH調整剤および緩衝剤は
国際化粧品成分辞典およびハンドブック(International Cosmetic Ingredient
Dictionary and Handbook)、Wenninger 及びMcEwen編集、第1625頁乃至第
1653頁(第7版、1997年)に記載されている。一実施形態において、上
記成長培地のpHは約3乃至約7(例えば、約pH5.6のような、pH4乃至
約pH6)である。
よび不織パッド)または半固形(例えば、ゲル化剤)構造を与える支持マトリッ
クスを含む。ゲル化剤の例としては、限定されないが、寒天、ゼラチン、ペクチ
ン類、アルギン酸類、ガム類(例えば、カラヤガム、アラビアゴム、トラガカン
トガム、カラギーナンガム、グアーガム、ガッティガム、ローカストビーンガム
、タマリンドガムおよびキサンタンガム)、親水性セルロースポリマー類(例え
ば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース)、ポリアクリルアミド、
ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコー
ル類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、澱粉類およびその変
性物、ポリアクリル酸およびその同族体、ポリアクリレート類、並びに前記ポリ
マー類の共重合体類及びポリマーブレンド類が挙げられる。他のそのようなゲル
化剤は「水溶性ガム類及び樹脂類の伎倆」(Hand of Water-soluble Gums and R
esins)、Crawford及びWilliams編集(1980年、McGraw-Hill, Inc.)に記載
されている。
阻害剤(例えば、シクロヘキシミド)、抗菌剤/抗生物質類(例えば、ペニシリ
ン、ストレプトマイシンおよびクロランフェニコール)、ホウ素、亜鉛、マンガ
ン、銅、鉄、モリブデンおよび酸化マグネシウムのような金属類および金属含有
化合物類、P2 O5 、K2 O、「ディフコマニュアル−脱水培養培地および
微生物額用試薬」(Difco Manual - Dehydrated Culture Media and Reagents f
or Microbiology,(10版、1984年 ディフコラボラトリーズ、デトロイト
市、ミズーリー州))に記載されている成分が挙げられる。
試薬」(Difco Manual - Dehydrated Culture Media and Reagents for Microbi
ology,(10版、1984年 ディフコラボラトリーズ、デトロイト市、ミズー
リー州))に記載されている。そのような真菌成長培地の例としては、限定され
ないが、Sabouraud寒天培地(グルコース(2%乃至4%))、ペプトン(1%
)、寒天(2%)および蒸留水(100%にするのに十分な量)およびKimmig寒
天培地(グルコース(1%)、ペプトン(0.5%)、塩化ナトリウム(0.5
%)、培養ブイヨン(1%)、フレーク寒天(3%)および蒸留水(100%に
するのに十分な量))が挙げられる。
方、スプレー剤、ラッカーまたはゲルとして、あるいは下記のように感染部位に
貼付される包帯内に導入されて感染部位に局所投与される。
コナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、ビホコナゾール、テルコナゾ
ール、ブタコナゾール、チオコナゾール、オキシコナゾール、スルコナゾール、
サペルコナゾール、クロトリマゾール、ボリコナゾール、クロトリマゾールおよ
びエルビオールのようなアゾール類(例えばイミダゾール類)、テルビナフィン
のようなアリルアミン類、アモロルフィンのようなモルホリン類、ナフチフィン
、グリセオフルビン、ウンデシレン酸、ハロプロギン、ブテナフィン、トルナフ
テート、ニスタチン、シクロヘキサミド、ヨウ素、シクロピロックス、ティーツ
リーオイル(tea tree oil)およびそれらの製薬上許容し得る塩類が挙げられる
。
。この担体は抗真菌剤と適合性であり、かつ治療を受ける者に対して有害でない
という意味で「許容し得る」ものでなければならない。上記抗真菌剤は経口(例
えば、丸薬またはカプセル剤)、非経口(例えば、静脈内、筋肉内または皮下注
射用溶液)、または局所投与形態(例えば、溶液、ローション、クリーム、軟膏
、スプレー剤、ラッカーまたはゲル、あるいは下記のように感染部位に貼付され
る包帯内に導入されて感染部位に局所投与される)として投与することができる
。上記抗真菌剤はまた局所真菌成長培地に添加することもできる。局所投薬製剤
(例えば、皮膚および膣真菌感染用の抗真菌クリーム類およびふけ治療用シャン
プー)の例は下記の通りである。米国特許第4,775,678号および同第5
,514,698号は抗真菌クリーム組成物および製造方法を記載している。本
発明は抗真菌剤(例えば、硝酸ミコナゾール)、真菌成長培地、酸化亜鉛微粒子
およびワセリンを含む抗真菌おむつ発疹用軟膏を調製するのに使用することもで
きる。
真菌剤、投与方法並びに治療を受ける対象の年齢および体重によって変わるが、
最終的には治療に当たる医師または獣医によって決定される。抗真菌剤のこのよ
うな量は本明細書においては「治療有効量」という。一実施形態において、抗真
菌処方は0.01重量%乃至10重量%(例えば0.5重量%乃至5重量%)の抗真
菌剤を含む。
感染角質組織への侵入を増加させることができる少なくとも一種類のケラチン軟
化剤を投与する工程をさらに備える。このケラチン軟化剤は、抗真菌剤および/
または真菌成長培地の適用に先立ってまたはその際に、角質組織(例えば、爪)
を治療するために使用してもよい。上記ケラチン軟化剤は真菌成長培地処方およ
び/または抗真菌剤処方に添加してもよい。
長部(overgrowth)が挙げられる。本発明における角質軟化剤としては、限定さ
れないが、イオウ含有化合物、尿素、サリチル酸およびこれらの混合物が挙げら
れる。本発明によれば、「イオウ含有化合物」という用語は(a)一種以上のス
ルフヒドリル官能基を有しケラチンのジスルフィド結合と反応することができる
チオ化合物類、(b)チオ含有アミノ酸類およびそれらの誘導体、並びに(c)
あるスルフィド類をいう。一種以上のスルフヒドリル官能基を有しケラチンのジ
スルフィド結合と反応することができるチオ化合物類の例としては、限定されな
いが、チオグリコール酸およびその塩類(例えば、グリコール酸カルシウム、ナ
トリウム、ストロンチウム、カリウム、アンモニウム、リチウム、マグネシウム
その他の金属塩類)、チオエチレングリコール、チオグリセロール、チオエタノ
ール、並びにチオ酢酸、チオサリチル酸およびそれらの塩類が挙げられる。チオ
含有アミノ酸類およびそれらの誘導体の例としては、限定されないが、システイ
ンのL−またはD−異性体、D−システイン、N−アセチルシステイン、ホモシ
ステイン、システインメチルエステル、システインエチルエステル並びにN−カ
ルバモイルシステイン、グルタチオンおよびシステアミンが挙げられる。スルフ
ィド類の例としては、限定されないが、カルシウム、ナトリウム、カリウム、リ
チウムおよびストロンチウムスルフィド類が挙げられる。米国特許第5,696
,164号が爪の真菌感染を治療するために上記チオ含有アミノ酸類およびそれ
らの誘導体を使用して爪を軟化することを記載している。
は、上記組成物のpHはpH7より低い(例えば、pH5より低い)ことが好ま
しい。あるいはまた、イオウ含有化合物類がチオ化合物およびスルフィド類であ
る場合は、上記組成物のpHはpH6より高い(例えば、pH9より高い)こと
が好ましい。上記イオウ含有化合物の濃度範囲は投与される組成物の約0.5重
量%乃至約20重量%(例えば、約1重量%乃至約10重量%)である。他のケラチ
ン軟化剤、尿素およびサリチル酸が使用される場合、使用される尿素の濃度範囲
は投与される組成物の1重量%乃至約50重量%(例えば、約5重量%乃至約40
重量%)であり、使用されるサリチル酸の濃度範囲は投与される組成物の約0.
1重量%乃至約40重量%(例えば、約1重量%乃至約20重量%)である。
化剤は感染部位に(例えば所望の閉鎖を与え、かつこれらの剤が誤って拭き取ら
れることを防止するために)貼付される包帯器具内に導入される。この目的のた
めに米国特許第5,696,164号、同第5,181,914号及び同第5,
814,031号明細書に記載された包帯器具を使用することができ、これらの
内容は本明細書において参照されることによって本出願の一部をなす。これえら
の器具は治療の際に感染部位のみが上記の剤と直接接触するように構成されてい
る。従って、上記の剤と周りの皮膚組織との接触が最低限となり、皮膚刺激が防
止される。他の実施形態において、本発明の剤は接着層に導入されるが、この層
は柔軟なポリマー基体シート上に塗布されている。この器具は上記治療用組成物
が接着層内に埋め込まれている点だけを除いて接着テープに類似している。
ドロゲル層内に固定化されているヒドロゲル器具内に導入されるが、この層は柔
軟なポリマー基体シート上に塗布されている。適用の際、上記ヒドロゲル層は真
菌感染部位上に配置される。上記ヒドロゲル器具はヒドロゲル層と感染組織およ
び/または周りの皮膚組織との間の接着によりその位置に固定される。あるいは
また、上記ヒドロゲル器具はポリマー基体シート上に縁部において塗布された接
着剤層により、当技術において「島型包帯」と呼ばれる周知の形状に固定される
。米国特許第5,160,328号、同第5,181,914号、同第5,26
0,066号および同第5,620,702号には本発明に従って使用すること
ができるそのようなヒドロゲル器具の基本的組成および構造が記載されている。
を塗布した基体層上に設けた包帯器具を本発明による担体装置として使用しても
よい。米国特許第4,530,353号、同第4,549,653号、同第4,
622,089号、同第5,633,070号および同第5,814,031号
を参照されたい。前記ヒドロゲル包帯および吸収パッド−包帯は水分を保持しか
つ通気を容易にするために閉鎖性(occlusive)にしてもよい。
ていてもよい。真菌感染の例としては、爪(例えば爪真菌症)、皮膚(例えば、
皮膚真菌症)、粘膜(例えば、膣および口腔粘膜における真菌感染症)、耳(例
えば、外耳道真菌症)および角膜(例えば、角膜真菌症)が挙げられる。皮膚真
菌症の例としては頭部白癬、結節白癬、腋窩白癬、須毛白癬、足部白癬、変色白
癬およびイーストピチロスポルムオバール(yeast pityrosporum ovale)に関連
するふけが挙げられる。
他の方法および組成物は当業者により類似の方法により実施することができる。
加した。彼らの病状は以前フルコナゾール(ジフルカン(登録商標)、ファイザ
ー、100mg/週)、イトラコナゾール(スポラノックス(登録商標)、ジャ
ンセン、400mg/日、1週間/月)またはテルビナフィン(ラミシル(登録
商標)、ノバーティス、250mg/日)で数カ月にわたって治療したが成功し
なかった。すべての症例においてこの疾病が上記経口治療を終了してから6カ月
以内に再発した。 各患者は5%アモロルフィン爪ラッカー(ロセリル(登録商標)、ロシュ)を
週一度投与された。週の残りの一日置きに各患者は一片のSabouraud寒天(ミコ
リン ビオメリエ社、フランス国マルシエトワール市)を感染した爪に適用され
た。この寒天は接着剤(ハンサメド(登録商標)、バイエスドルフ社、ドイツ国
ハンブルグ市)を用いて適切な位置に保持された。この治療を1カ月継続し、続
く1カ月は治療を行わず、症例によってはさらに1カ月同じ治療を施した。 菌学的培養は治療後2カ月、4カ月および6カ月目に行った。患者の内3名(
38%)が治療1カ月後に菌学的に治癒した、患者の内4名(50%)がそのよ
うに治癒するためには2度目の1カ月治療を必要とし、1名の患者(12%)の
みがそのように治癒しなかった。
とを含有する局所抗真菌クリームを、下記成分を配合することにより製造する。
とを含有する局所抗真菌クリームを、下記成分を配合することにより製造する。
地とを含有する抗ふけシャンプーを、下記成分を配合することにより製造する。
抗真菌クリームを、下記成分を配合することにより製造する。
、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によっ
て定義されるものであることが了解される。その他の態様、利点、改善は特許請
求の範囲内である。
Claims (20)
- 【請求項1】 哺乳類の局所真菌感染を治療する方法であって、 該真菌に感染した組織に、該真菌を休眠状態から生長状態に誘導するのに有効
な量の真菌成長培地を局所的に適用する工程、および 該哺乳類に治療有効量の抗真菌剤を投与する工程 を備える方法。 - 【請求項2】 前記真菌成長培地が炭化水素および窒素含有化合物を含む請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記炭化水素が単糖類、二糖類、多糖類および澱粉類からな
る群から選ばれ、かつ前記窒素含有化合物がアミノ酸類、ペプチド類、ポリペプ
チド類、蛋白類およびそれらの断片からなる群から選ばれる請求項2記載の方法
。 - 【請求項4】 前記真菌成長培地がグルコース約0.1重量%乃至20重量%
、ペプトン約0.1重量%乃至20重量%、および水を含む請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 前記真菌成長培地が寒天、ゼラチン、ペクチン類、アルギン
酸類、ガム類、および親水性セルロースポリマー類、ポリアクリルアミド、ポリ
エチレンオキサイド、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類
、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、澱粉類およびその変性物
、ポリアクリル酸およびその同族体、ポリアクリレート類、並びに前記ポリマー
類の共重合体類及びポリマーブレンド類からなる群から選ばれるゲル化剤をさら
に含む請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 前記抗真菌剤がアゾール、モルホリンまたはアリルアミンで
ある請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 前記抗真菌剤がイトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナ
ゾール、エコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、クロトリマゾール、
アモロルフィン、テルビナフィン、ナフチフィン、ブテナフィン、シクロピロッ
クス、ビホコナゾール、テルコナゾール、ブタコナゾール、チオコナゾール、オ
キシコナゾール、スルコナゾール、サペルコナゾール、エルビオール、グリセオ
フルビン、ウンデシレン酸、ハロプロギン、トルナフテート、シクロヘキサミド
、ニスタチン、ヨウ素、ティーツリーオイルおよびそれらの製薬上許容し得る塩
類からなる群から選ばれる請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 前記抗真菌剤が前記真菌成長培地の投与の際に投与される請
求項1記載の方法。 - 【請求項9】 前記方法がケラチン軟化剤を前記哺乳類に投与する工程をさ
らに備える請求項1記載の方法。 - 【請求項10】 前記局所真菌感染が爪真菌症、頭部白癬、足部白癬および
手白癬からなる群から選ばれる請求項1記載の方法。 - 【請求項11】 治療有効量の抗真菌剤および真菌を休眠状態から生長状態
に誘導するのに有効な量の真菌成長培地を含む組成物。 - 【請求項12】 前記真菌成長培地が炭化水素および窒素含有化合物を含む
請求項11記載の組成物。 - 【請求項13】 前記炭化水素が単糖類、二糖類、多糖類および澱粉類から
なる群から選ばれ、かつ前記窒素含有化合物がアミノ酸類、ペプチド類、ポリペ
プチド類、蛋白類およびそれらの断片からなる群から選ばれる請求項12記載の
組成物。 - 【請求項14】 前記真菌成長培地がグルコース約0.1重量%乃至20重
量%、ペプトン約0.1重量%乃至20重量%、および水を含む請求項13記載の
組成物。 - 【請求項15】 前記真菌成長培地が寒天、ゼラチン、ペクチン類、アルギ
ン酸類、ガム類、および親水性セルロースポリマー類、ポリアクリルアミド、ポ
リエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール
類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、澱粉類およびその変性
物、ポリアクリル酸およびその同族体、ポリアクリレート類、並びに前記ポリマ
ー類の共重合体類及びポリマーブレンド類からなる群から選ばれるゲル化剤をさ
らに含む請求項11記載の組成物。 - 【請求項16】 前記抗真菌剤がアゾール、モルホリンまたはアリルアミン
である請求項11記載の組成物。 - 【請求項17】 前記抗真菌剤がイトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコ
ナゾール、エコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、クロトリマゾール
、アモロルフィン、テルビナフィン、ナフチフィン、ブテナフィン、シクロピロ
ックス、ビホコナゾール、テルコナゾール、ブタコナゾール、チオコナゾール、
オキシコナゾール、スルコナゾール、サペルコナゾール、エルビオール、グリセ
オフルビン、ウンデシレン酸、ハロプロギン、トルナフテート、シクロヘキサミ
ド、ニスタチン、ヨウ素、ティーツリーオイルおよびそれらの製薬上許容し得る
塩類からなる群から選ばれる請求項16記載の組成物。 - 【請求項18】 前記組成物がさらにケラチン軟化剤を含む請求項11記載
の組成物。 - 【請求項19】 真菌を休眠状態から生長状態に誘導するのに有効な量の真
菌成長培地を含む包帯。 - 【請求項20】 前記包帯がさらに治療有効量の抗真菌剤を含む請求項19
記載の包帯。
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