JP2003508024A - 核酸断片の特定方法 - Google Patents

核酸断片の特定方法

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JP2003508024A JP2001513629A JP2001513629A JP2003508024A JP 2003508024 A JP2003508024 A JP 2003508024A JP 2001513629 A JP2001513629 A JP 2001513629A JP 2001513629 A JP2001513629 A JP 2001513629A JP 2003508024 A JP2003508024 A JP 2003508024A
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    • C12Q1/6837Enzymatic or biochemical coupling of nucleic acids to a solid phase using probe arrays or probe chips

Abstract

(57)【要約】 本発明は核酸断片の特定方法に関する。 【解決手段】 下記a)〜f)からなることを特徴とする核酸断片の特定方法。a)特定しようとする核酸断片を表面上に固定する。b)他の第2の表面上でオリゴマーの一つの配列を製造し、その際、オリゴマーに標識を付加する。c)予め決められた表面の範囲を残すことなく、合成されたオリゴマーを表面から剥がす。d)特定しようとする核酸を固定した表面に接触し、その際、オリゴマー配列の表面で、相補的なオリゴマー配列を特定しようとするDNAにハイブリッド形成する。e)相補的ではないオリゴマーを除去する。f)相補的オリゴマーをその標識により検出する。その際、表面の位置により配列の情報を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は核酸断片の特定方法に関する。
【0002】 ドイツ公開公報99/29897号には核酸の同定用キット及び同定方法が記
載されている。
【0003】 米国特許第5,929,208号には、特定しようとする核酸が、オリゴマー
配列の表面と接触し、相補的なオリゴマー配列が特定しようとするDNAとハイ
ブリット形成し、ハイブリット形成されない核酸が除去されることが記載されて
いる。ここでは配列の中の特定の位置に荷電されているので、オリゴマーが特定
の位置に結合するように制御される。
【0004】 今日ではオリゴヌクレオチッド配列を形成できる種々の方法が公知である。
【0005】 1)全てのオリゴマーは各々従来の方法で、比較的大量の反応用ガラス中また
は特殊な自動合成で製造され、次いで、これが各担体上にピペットされる。その
他の方法としては、自動の高精度のマイクロピペットロボットが使用されている
。これらの方法の利点は広範囲の、殆ど最善の標準的方法であり、装置であるこ
とである。この方法により高品質のDNA配列を高純度のオリゴマーで製造でき
る。このことは、極めて良い影響を配列の検出感度及びその信頼性に与える。ま
たこの方法の大きな問題点は、著しく費用がかかり、従って高コストであること
である。このことは個々のオリゴマーの合成に特によく当てはまる。
【0006】 商業的に合成されたオリゴヌクレオチッドは特に高価で、モノマーの合成には
比較的費用がかかり、いくつかの特別な特許の実施許諾料がコストに加算され、
その他に、使用する溶剤は高純度であることが要求されるから、購入した市販の
オリゴマーでは、問題は解決しない。
【0007】 2)オリゴマーは極少量を基質上に直接ピペットで供給して合成される。どの
ラスター点でも、ヌクレオ塩基の連続するオリゴマー鎖が合成される。ピペット
による供給は方法1)に類似する方法で、特殊なマイクロピペットロボットまた
は、例えば、個々の合成原料を配列位置にまで供給する導管を備えた装置を使用
する。化学合成法は原理的には従来の自動合成器によるオリゴマー合成と同じで
あるが、その間の差異は、全てのオリゴマーがその数に依ることなく、同時に一
つの自動装置によって、直接、予め、決められた位置で合成されることである。
方法1)で区別されたオリゴマー合成及びマイクロピペット法は一つの過程に合
体する。装置及び手作業に要する経費は方法1)に比較して大幅に減少する。
【0008】 オリゴマーは方法2)のように基質上で直接合成される。完全に平行な、半導
体技術に由来するホトグラフ技術が、目的に合致した正確な配列を与えるピペッ
ト法の代わりに、正しいヌクレオ塩基が正しいラスター点に結合される。この方
法は一定の波長の光を5’−OH保護基に照射して、これを除去することができ
る。好適な位置に照射できる器具により、オリゴヌクレオチッド末端で正確にラ
スター点に反応させることができ、その位置に、次の段階で新しいヌクレオチッ
ドの構成成分を結合させることができる。ヌクレオチッド構成成分の溶液で配列
表面を完全に濡らすことで、これまで光照射された位置にクレオチッド塩基が結
合される。そして光が照射されない位置のものは全て変化しないままである。光
照射サンプルはマイクロホトグラフの白黒マスクを基質と光源の間に設け、この
マスクで全てのラスター点を蔽い、反応させないようにする。ヌクレオ塩基の周
囲の全てのラスター点でオリゴマー鎖長を伸ばすには、最初のマスクにより正確
に、最初の4種類の可能なヌクレオ塩基(例えばC)の周囲に拡大されるところ
の、ラスター点が光照射される。その後に、これらの塩基の光照射された位置の
みが伸長するように、配列は対応するヌクレオチッドの溶液で濡らされる。新た
に結合したヌクレオチッド構成成分は、全て保護基に付加されるので、これら保
護基が更に照射され、分解されるまでは、次の反応段階に進むことができない。
この反応段階の後、配列は洗浄される。次に、第2のマスクにより正確にラスタ
ー点が照射され、4種類の可能なヌクレオ塩基(例えば、T)の周囲に拡大され
る。更に、この配列は、対応するヌクレオチッド構成成分の溶液によって、濡ら
され、光照射された位置はそれにより塩基の周囲に伸張する。正確には、そのま
まの二つのヌクレオ塩基(G及びA)、ヌクレオ塩基の周囲にある全てのオリゴ
マーの伸長には、4つの照射段階と4つのホトマスクが必要である。
【0009】 この方法は処理時の高い平行性のために非常に速く、且つ効率的で、それは高
精度のフォトリソグラフで達成できる精度が好適であり、非常に高いラスター点
密度によって達成できる。
【0010】 オリゴマー配列の従来技術の概観としては、Nature Geneticsの別冊(Natu
re Genetics Supplement、Volume 21、January 1999)及びそこで引
用されている文献がある。
【0011】 一般にオリゴマー配列及びホトマスクの設計に関する特許としては、例えば、
米国特許第5837832号、米国特許第5856174号、米国特許第585
6101号、ドイツ公開公報98/27430号がある。それらの特許の中で光
分解性のヌクレオシッドの保護基の使用に関するものに、例えば、ドイツ公開公
報98/39348号、米国特許第第5763599号がある。
【0012】 DNAを固定するには、多くの方法があるが最も知られた方法は、DNAをビ
オチンで官能化して、ストレプトアビジンの皮膜で被覆した表面に固定するもの
である。このシステムの結合の強さは単独で存在するのではなく、化学的共有結
合に対応するものである。一つの目的−DNAを化学処理済みの表面に共有結合
させるためには、目的−DNAが対応する官能基を必要とする。DNA自体は好
適な官能化能力を有しない。一つの目的−DNAの異なる変形には好適な官能化
機能に通じるものがある。二つの、容易に手作業で出来る、官能化機能を与える
基は、まず第一に脂肪族アミン及びチオールである。この脂肪族アミンはN−ヒ
ドロキシ−サクシンイミドエステルと定量的に反応する。また、チオールは好適
な条件下で沃化アルキルと反応する。このDNAの官能化機能の実施には一つの
困難が存在する。最も簡明な変形は一つのPCRのプライマーにより実行される
。示される変形には5’位置が反応したプライマー(NH2、SH)及び2官能
性リンカーを使用する。 表面への固定の本質的な構成要素はその性状による。今日まで報告されたシス
テムは主として、シリコンまたは金属(磁性粒子)である。目的−DNAの結合
に関するその他の方法は、目的−DNAにおける短い配列長さ(例えば、20個
の塩基)をハイブリッド形成のために表面固定されるオリゴヌクレオチッドに使
用する方法である。酵素反応による変化では目的−DNAの化学的に活性化され
た位置に書き込みが行われる。ここでは、目的−DNAにおいて、5’−NH2
−官能化が酵素反応で行われる。
【0013】 5−メチルシトシンはしばしば真核生物の細胞の共有結合した塩基である。こ
れは、例えば、転写、ゲノム書き込み及び腫瘍遺伝子の制御において一定の役割
を演じる。遺伝情報の構成要素としての5−メチルシトシンの同定はそれ故非情
に興味のあるものとなる。5−メチルシトシンの位置は、5−メチルシトシンが
シトシンと同じ塩基対の挙動を示すので、配列決定よっては同定できない。更に
、PCR−増幅においては、5−メチルシトシンが有する新生の情報は全く失わ
れることになる。
【0014】 これらの問題点を解決する方法は多数ある。最も多いのは、ゲノムDNAを化
学反応させるか、または、酵素で処理することであり、それによってシトシンが
メチルシトシン塩基から区別される。従来の方法はゲノムDNAを重亜硫酸塩溶
液で化学変化させるもので、これはアルカリ加水分解で、2段階でシトシン塩基
をウラシルに変換する方法である[Shapiro、R.、Cohen、B.、Servis、R
.、Nature 227、1047(1970)]。5−メチルシトシンはこの条件
下では変化しない。CからUヘの変換は塩基配列を変化させる。その結果から配
列決定により、最初の5−メチルシトシンが調べられる(Cシュプール帯を提供
する)。
【0015】 更に、5−メチルシトシンを証明する公知の方法についての概説は、それに引
用されている文献なども含めて、下記の文献から得られる。[Rein、T.、De
Pamphilis、M.L.、Zorbas、H.、Nucleic Acids Res.26、225
5(1998)。]
【0016】 マトリックス補助レーザー脱離/イオン化−質量分析法(MALDI)は分子
生物学的な分析のために、新しく、非常に性能の良い方法である(Karas、M.
and Hillenkamp、F.1988.10,000ダルトンを超える分子量の蛋白
質のレーザー脱離、イオン化。Anal.Chem.60、2299〜2301)。分
析される分子はUV吸収マトリックス中に埋め込まれる。短いレーザーパルスに
より、マトリックスは真空中に蒸発し、分析分子は断片化しないで、気相中へ送
り出される。設定電圧によりイオンは加速されて自由電場の飛行導管に入る。異
なる質量毎に、イオンは個々の大きさに加速される。小さい質量のイオンは大き
いイオンよりも早く検出器に到達する。飛行時間はイオン質量に加算される。ハ
ードウエアの技術革新は方法を著しく改善した。遅延抽出(DE)は言及に値す
る技術である。DEは加速された電場がレーザーパルスの遅延によって挿入され
、衝撃数が減少するので信号の解明が改善される。
【0017】 MALDIはペプチッド及び蛋白質の分析に特に優れている。核酸の分析に使
用した場合は、感度が約100malではペプチッドに対してよりも結果は劣り、
断片の大きさが増加するに従がって、比率が低下する。その理由は、ペプチッド
及び蛋白質のイオン化には、単に唯一のプロトンが捕捉されねばならぬというこ
とである。数倍の負電荷のバックボーンを有する核酸には、マトリックスによる
イオン化プロセスは本質的に効率的ではない。MALDIにとってはマトリック
スの選択が極めて重要である。ペプチッドの脱離にはいくつかの高性能のマトリ
ックスが発見され、これは微細に結晶化する。DNAに対しては2、3の請求さ
れているマトリックスが発見されており、これにより感度の差が減少した。感度
の差はDNAが化学的に変化し、ペプチッドに類似するようになって、減少する
。ホスホロチオ核酸はバックボーンの通常のリン酸がチオリン酸で置換されたも
のであるが、これは簡単なアルキル化合物により、荷電していないDNAに変化
する。
【0018】 一つのcharge tagsをこれら変化したDNAに結合させると、ペプチッドの場
合のように、同じ範囲内で感度が上昇する。この変化により、ペプチッドの脱離
に使用されたのと類似のマトリックスを使用できる可能性が開けた。更に、もう
一つのcharge taggingの利点は、変化していない基質を証明するのを著しく困難
にする不純物の分析の安定性が高められることである。PNAs及びメチルホス
ホナートオリゴヌクレオチッドはMALDIで調べられ、分析される。
【0019】 数千の目的−DNAsの配列は固相に固定され、次いで、全ての目的−DNAs
は一般的に一つの配列の存在で、一つのSonde(相補的配列の核酸)により調べ
られる。
【0020】 目的−DNAsのSondeとの一致は、相互の二つの部分のハイブリッド形成に
よって、はじめて成就する。Sondeは任意の長さの任意の核酸配列である。最小
限度重複するSonde配列の最適のものを選択する方法が多数ある。
【0021】 一定のSonde配列を見出すために、Sonde配列の組合わせによって、それが達
成される。Oligofinger印刷はこの技術が使用される発端になった。目的−DN
Asの蓄積は、短い核酸Sondeで探索される。概して、Sondeの塩基長は8〜1
2塩基である。ナイロン膜上に固定された目的−DNAにSondeがハイブリッド
形成される、Sondeには放射性標識が施され、ハイブリッド形成され、ハイブリ
ッド形成は放射能の所在位置によって判定される。
【0022】 固定された核酸の同定を質量分析で行うためのオリゴマーのSondeの利用につ
いて特許に記載されている(英国特許97121471.3号及び英国特許97
121470.5号)。この方法では勿論オリゴマー配列は使用されていない。
【0023】 固定されたDNA配列の探索には、複数回、フルオレスセンスで標識されたS
ondeが使用される。特にフルオレスセンス標識にはCy3及びCy5色素をSonde
の5’−OHに使用することが好ましい。ハイブリッド形成されたSondeのフル
オレスセンスの検出には、例えば、Konfokal顕微鏡が使用され得る。Cy3及び
Cy5色素及びその類似品は市販されている。
【0024】 本発明の課題は従来技術の問題点を解決することにある。
【0025】 本発明は核酸断片の特定方法を創作したものであり、詳しくは下記の各段階か
らなる方法である。 a)特定しようとする核酸断片を表面に固定し、b)第2の表面上にオリゴマーを
形成し、このオリゴマーに標識を施し、c)合成したオリゴマーを、予め、決め
られた範囲の表面を残さないようにして、表面から分離し、d)特定しようとす
る核酸が固定されている表面とオリゴマー配列の表面、−このとき、相補的オリ
ゴマー配列を特定しようとするDNAにハイブリッド形成するが、−とを接触さ
せる、e)相補的でないオリゴマーを除去し、f)相補的オリゴマーをその標識に
よって検出する(その際、表面上の場所によって配列の情報を確認する)。
【0026】 本発明において特定しようとするDNA断片はゲノムDNAの増幅産物である
【0027】 本発明の主要な形態はゲノムDNAをその増幅に先だって、重亜硫酸塩、酸性
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩の中の1種の溶液で処理することである。
【0028】 本発明においては、更に、特定しようとする核酸断片が表面に共有結合してい
る。特定しようとする核酸断片にアミノ官能基を付加し、シリル化ガラス表面に
結合させる。
【0029】 本発明においては、更に、オリゴマー配列を第2の表面に共有結合させる。こ
のとき、オリゴマー配列にアミノ官能基を導入し、このオリゴマー配列はシリル
化したガラス表面に結合する。更に、本発明においてはオリゴマー配列を第2の
表面上でのオリゴマーの固相合成により形成する。
【0030】 本発明においては、特に、第2の表面におけるオリゴヌクレオチッドの固相合
成を閉鎖系の反応器で行い、この合成器に選択的に、特に、この場合、オリゴマ
ーの合成が合成原料を選択的に反応器に供給することにより行われる。
【0031】 本発明においては、更に、フォトリソグラフ法及び光分解性保護基がオリゴマ
ーの合成に使用される。
【0032】 本発明においては、更に、フォトリソグラフ法に電子的制御及び電子的変換が
可能なマスクが使用される。特に、この場合、フォトリソグラフ法は、選択的に
、切替え可能な鏡像配列を露光見本の作製のために使用される。
【0033】 本発明においては、更に、オリゴマー合成を窩洞配列で行うが、この窩洞は場
合によっては、更に、ハイブリッド形成のための合成器として使用される。
【0034】 更に、本発明の他の形態は、特定しようとする核酸断片を、場合によっては、
ハイブリッド形成のための合成器として使用されるところの、窩洞配列に固定す
る。その際、質量変化をもたらすか及び/またはフルオレスセンスとして作用す
る化合物を標識として使用する。特に、本発明においては、ハイブリッド形成さ
れたオリゴマーの検出を質量分析、とりわけ、マトリックス補助レーザー脱離及
び/またはイオン化−質量分析(MALDI)により行う。
【0035】 更に、本発明の対象となるキットは、本発明の各請求項に記載の方法を実施す
るためのキットであり、これは合成原料及び/または調べる核酸断片及び/また
は調べるDNA及び/または処理済み表面及び/またはフォトリソグラフマスク
及び/またはオリゴマーを包含する。
【0036】 本発明においては、また、核酸の特定法についても記載されている。特に本発
明の他の形態は、ゲノムDNAの増幅時のシトシンメチル化サンプルの同定に使
用することができる。
【0037】 本発明は核酸の特定方法に関する。その際、核酸は表面に固定される。第2の
表面上で標識されたオリゴマーの配列、とりわけ、オリゴヌクレオチッドが固相
合成され、次いで、オリゴマーが予め決められた範囲を残すことなく表面から分
離される。両者の表面に僅少量のバッファー液が添加され、オリゴマー合成が行
われる場所で、第1の表面に固定された核酸にハイブリッド形成される。次いで
、ハイブリッド形成される場所に、オリゴマーがそれらの標識で記録される。そ
の際含有するハイブリッド形成されたオリゴマーの見本は特定しようとする核酸
の配列情報を調べるために使用される。本発明の他の特別な形態において、ゲノ
ムDNAにおける、シトシンのメチル化見本の同定方法が使用される。そのため
に、第1の表面上にもたらされる前に、亜硫酸塩溶液による処理及び増幅がなさ
れる。
【0038】 増幅されたゲノムDNAの特定のために、DNAサンプルがフルオレスセンス
で標識され、固定されたオリゴマーの配列に、ハイブリッド形成することにより
(従来技術)、オリゴマー配列が組み込まれる。同様に、増幅産物の配列を形成
し、それにSondeをハイブリッド形成することは可能である。しかし、ほんの僅
かの量のSondeが、例えば、フルオレスセンスによって限定的に区別されるので
、同時に使用できる。この問題をマススペクトル法で処理することは従来技術と
して、特許に記載されている。
【0039】 本発明の他の形態は同定すべきDNAを表面上に固定し、オリゴマー配列の技
術を利用することである。これは多くの利点を提供する。その一つとして、ハイ
ブリッド形成が本質的に速く行われ、ここで述べられる形態では、他の利点は高
価な固定された目的−DNAのチップが、しばしば、完全に特定化によって必須
であるかのごとく、オリゴマーの除去後に再使用できることである。しばしば、
少量の増幅されたDNAとして、オリゴマーに標識が付加される。この場合、オ
リゴマーが直接検出されるので、特に、一般的にマススペクトル法による検出が
行われる。この形態ではオリゴマーBibliothekが使用され、その構成要素は各
質量で区別される得る。
【0040】 更に、本発明の本質的利点は、オリゴマーが固定されているオリゴマーの配列
では必然的に起こるように、無条件に、直接表面付近で、目的−DNAにハイブ
リッド形成することである。これは、しばしば、ハイブリッド形成の効率に関す
る問題を引起こしている。本発明において、オリゴマー配列形成の一般的利点は
、従来技術として述べられている。
【0041】 本発明の核酸の特定方法は以下の各段階に要約される。 1.特定しようとする核酸が表面に固定される。 2.第2の表面上にオリゴマー配列が形成され、これが検出可能な標識を含んで
いる。 3.予め、決められた表面の範囲を残さずに、合成したオリゴマーを表面から分
離する。 4.特定しようとする核酸が固定された表面はオリゴマーでコンタクトされる。 5.相補的なオリゴマー配列が特定しようとするDNAにハイブリッド形成され
、 6.相補的なオリゴマーはその標識によって検出可能で、その表面上の場所によ
り配列情報が調査される。
【0042】 特定しようとする核酸はゲノムDNAであり、特に、ゲノムDNA試料または
RNAであり得る。本発明の特別な形態は、ゲノムDNA試料の処理前に、重亜
硫酸塩溶液で処理してシトシンをウラシルに変換させることである。一方メチル
シトシンはこの条件下では変化しない。これまで先行した段階で、ゲノムDNA
中のメチル化サンプルの同定のために使用され得る。ゲノムDNA試料はこの方
法の感度を改良するために増幅される。これは特にPCRにより達成される。
【0043】 本発明の第1段階では、まず、特定しようとするDNAが表面上に固定される
。 この表面はガラス、石英ガラスまたは例えば、シリカからなる。本発明の方法の
他の形態では、表面は化学的に活性化され、特定しようとする核酸と官能化され
た表面とが結合することができる。この表面の活性化は、特にシリル化である。
そのとき、エポキシ官能基による活性化が問題となる。特定しようとするDNA
に、直接、または、特に、PCRで、プライマーを経由して付加された1級アミ
ノ官能基が結合する。他に、表面はシリル化により、アミノ官能化される。それ
から、特定しようとするDNAは一つのリンカー分子を経由して、アミノ官能基
と結合する。特定しようとするDNAはこの場合、特にPCR中で付加されるア
ミノまたはメルカプト官能基を有している。2官能性リンカー分子としては、例
えば、SIAB、DMSまたはPITCが使用される。
【0044】 表面の前処理及びリンカー法は、本発明の第2段階である第2の表面上でのオ
リゴマー配列の形成に当てはまる。オリゴマー配列は従来技術のように効率的に
形成されるが、オリゴマー配列が固相から再び分離できる点が従来技術とは異な
る。この分離は光化学的または酸または塩基、好ましくは塩基によって達成され
る。表面はオリゴマー配列のために、第1級アルコールまたはアミノ官能基によ
って処理される。第1級アルコール官能基は従来技術に対応して、表面のエポキ
シ化及びそれに続くオリゴエチレングライコールによる変換、特に、これについ
ては、簡略に、Beier等(Nucleic Acids Research、1999、1970〜77
頁)によって前記のガラス表面のアミノ官能化が行われている。光化学的分離が
実施可能となるためには、アミノまたはOH−官能化の後に、光分離を可能にす
るリンカーが使用される。本発明の他の実施では、合成後のオリゴマーの分離に
投入されるBeier及びPfleiderer等によって置換された保護基が使用され、そ
の際、表面からのオリゴマーの分離のために、塩基としてDBUが使用される(
ドイツ特許A19625397)。
【0045】 オリゴマー配列の形成は、本発明の他の形態であって、閉鎖系の合成反応基中
で行われ、この反応基には選択的に合成原料が供給される。モノマーがピンによ
るか、または、ピエゾピペットロボットを介して直接導入され、そのとき反応基
は開放されている。他の合成法として、従来のフォトリソグラフ法によっても行
うことができる。その方法はマスクを通して、一定のモノマーの周囲に、オリゴ
マーの鎖延長化が行われる範囲に、光を照射するものである(従来技術参照)。
特に、その際、電子技術で変換できるダイナミックマスクが使用される。このマ
スクはLCDデイスプレー、マイクロコード配列または接続可能なガラス繊維束
からなる。それには、新型のプロジェクターで使用されている傾斜式マイクロ鏡
が配列を通して表面上の点に選択的に照射される。一方、粘性、弾性マイクロ鏡
も使用可能である。フォトリソグラフ法ではモノマーに光分解性保護基を含有さ
せることが必要であり、モノマーの導入には、例えば、ピペットシステムを使用
して、従来の保護基が使用され得る。
【0046】 表面上の1箇所または複数箇所で、多くの異なるオリゴマーまたはオリゴマー
Bibliothekは、それらが、ハイブリッド形成後、全ての使用されている検出方
法で区別可能である限り、合成可能である。
【0047】 オリゴマー配列はオリゴヌクレオチッド及び/またはPNAs(Peptide Nuc
leic Acids)から構成することができる。従来技術に対応する合成方法が使用
されているが、これは従来技術とは若干変わっている。配列の1箇所または複数
箇所でオリゴマーBibliothekが使用されるならば、ここではオリゴマーBiblio
thekの構成成分の質量による分別がより容易にできるので、PNAが使用される
。オリゴマーは配列形成で、フルオレスセンスまたは特定の物質でもよい、標識
を含んでいる。この物質はオリゴマー自体またはオリゴマーに付随する官能基形
体の指標でもよい。
【0048】 本発明の方法の3番目は表面からオリゴマーを分離させることである。この分
離の際は、オリゴマーの配列順が崩れるような、表面上のオリゴマーの横への動
きをさせないように注意すべきである。これを防ぐために、本発明のその他の形
態において、既に、オリゴマー配列の形成が、どのようなタイプのオリゴマー配
列の形成でも、それに対して用意された窩洞において行われている。オリゴマー
は、この表面からの光化学的分離後には、窩洞には残っていない。
【0049】 本発明の方法の4番目は、最初の2次元配列中の標識されたオリゴマーを特定
しようとする核酸にハイブリッド形成することである。本発明の方法の他の形態
において、第2の表面の窩洞に、オリゴマーを結合させ、ハイブリッド形成用バ
ッファーを加え、次いで、特定しようとする核酸を有する表面を第2の表面と接
触させる。他の方法では、第1の表面または両表面は、ハイブリッド形成用バッ
ファーで満たされた窩洞を含む。この方法は、例えば、ピペットロボットまたは
ピンロボットにより行われる。窩洞のRasterは第2の表面上のオリゴマー配列
のRasterに対応する。
【0050】 相補的オリゴマーの特定しようとする核酸へのハイブリッド形成の後、両表面
は互いに分離され、非相補的オリゴマーが最初の表面から洗浄で除去される。
【0051】 本発明の方法の4番目で、相補的オリゴマーはその標識によって検出される。
配列形成から、第1の表面のどの点で、どのオリゴマーがハイブリッド形成され
るかが解る。本発明のその他の形態において、標識は、特に、Cy3またはCy5
が好ましい。フルオレスセンススキャナで表面上のどの位置のフルオレスセンス
も検出されることができ、存在する位置についての情報でハイブリッド形成され
たオリゴマーが決められる。それから、特定しようとするDNAについての部分
的または完全な情報が得られる。本発明のその他の形態において、ハイブリッド
形成されたオリゴマーの同一性は、この方法の第1段階に先だって、重亜硫酸塩
溶液で処理される場合は、特定しようとするDNAのシトシンメチル化について
の情報による。
【0052】 本発明のその他の形態において、ハイブリッド形成されたオリゴマーの検出は
質量分析、特に、好ましくはマトリックス補助レーザー脱離/イオン化−質量分
析(MALDI−MS)により行われる。そのためには、先ず、ハイブリッド形
成されたオリゴマーを有する第1の表面を1つのマトリックスで被覆し、次いで
、質量分析計の点を目指す。質量分析計のソフトウエアは表面の点についての得
られたスペクトルを整理する。ハイブリッド形成されたオリゴマーはその質量に
よって一義的に同定される。本発明のその他の形態において、配列形成によるオ
リゴマーは質量ラベルを備えている。もし、それらのオリゴマーの質量による区
別の可能性が少なくとも配列の1点で確実ならば、第2の表面上の1点で、最初
から、多数の異なるオリゴマーまたはオリゴマーBibliothekが合成され得る。
本発明のその他の形態において、ハイブリッド形成されたオリゴマーの同一性は
、この方法の段階1に先だって、重亜硫酸塩溶液で処理される場合は、特定しよ
うとするDNAのシトシンメチル化についての情報による。本発明のその他の形
態において、これらの情報はデータバンクの預けられ、特定しようとするDNA
に属する表現型と相関する。
【0053】 以下の実施例によって本発明を詳細に説明する。
【0054】 実施例1 5’−DMT及び光分解性保護基によるDNAの合成 DNAオリゴマーの合成は公知の、処理済みガラス表面でのリン酸アミド法に
よる。5’−保護基としては、酸非耐性のDMT基または光分解性基として知ら
れているものが使用される。これらの基の分解にはDMT基の場合はジクロロメ
タンにトリクロロ酢酸を添加した溶液が、光分解性基の場合には、波長320〜
365nmの光が使用される。環外アミン及びリン酸塩の保護基の分解は濃アンモ
ニア水による標準法が使用される。
【0055】 実施例2 PNAオリゴマー配列の形成 PNAオリゴマー(オリゴマー配列として)の形成は各構成成分のSpottenに
よってチップ上で行われる。モノマーまたは原料のSpottenの後、チップはジメ
チルホルムアミドによって未反応の化合物を除去するために洗浄される。そのと
き、例えば、PNA配列の5’−AGC CAG CTC ACT ACC TAG
−3’、C末端(3’)からN末端(5’)までが形成される。これは処理済み
のガラス表面上で、DMF(ジメチルホルムアミド)溶液中のN−保護モノマー
G(Fmoc、5当量)の酸官能基の結合によって行われ、その際、DMF溶液中
には、5当量のDIPEA、7.5当量のルチジン酸及び4.5当量のHATU
が同時に添加される。モノマーA、C、G及びTの5’アミノ基はFmoc基で、
モノマーA、C及びG上の環外アミノ基はBhoc基で保護される。PNAモノマ
ー及び各化合物は市販されている(例えば、Perkin Elmer社)ので入手可能で
ある。
【0056】 次いで、DMFで洗浄され、未反応のアミノ基は無水酢酸/ルチジン酸−混液
と共にDMF中に残っているが、DMFで洗浄され、保護されている5’アミノ
官能基は20%ピペリジン含有DMFで洗浄され、保護が解かれる。DMFによ
る洗浄後、結合しているGモノマー上のAモノマーがSpottenされる。それに続
く合成サイクルによって完全なPNA配列が形成される。塩基A、C及びGの素
環外アミノ基を保護しているBhoc基は合成が終わった段階で、m−クレゾールの
不存在下、トリフルオロ酢酸で洗浄し除去される。
【0057】 実施例3 チップ上での、光分解性リンカーを含むDNAの合成 最初の段階で、目的とするオリゴヌクレオチッド構成物の結合が従来技術と同
様にできるように、ガラス基質を化学的に処理する。多種類のオリゴヌクレオチ
ッドを基質上に加えて、通常の方法でオリゴヌクレオチッド配列が形成される。
ガラス基質はシリル化されるが、これに使用されるシランは、例えば、OH、N
2基などの官能基を含むアルキル基を有している。次いで、表面には光分解性
リンカー、例えば、4[1,4−(Fmoc−アミノメチル)−2−メトキシ−5−
ニトロフェノキシ]ブタン酸(Novabiochem社)が導入される。このリンカーは
波長365nmの光の照射で分解する。オリゴヌクレオチッドの合成、例えば、配
列5’−AGC CAG CTC ACT ACC TAG−3’の形成は、実施例
1でDMTについて記載されたように、保護を解かれたリンカーのアミノ官能基
上で行われる。環外アミンの保護基、例えば、ベンゾイル基またはイソブチル基
は濃アンモニア水により除去される。DNAのチップ全体からの分離は光化学的
に行われ、最終的には表面の洗浄による。
【0058】 実施例4 チップ上での、光分解性リンカーを含むPNAの合成 ガラス基質表面の処理は実施例3記載の様に、spottenされた光分解性リンカ
ーにより行われる。PNA配列は、例えば、配列5’−AGC CAG CTC
ACT ACC TAG−3’の形成は、実施例2で記載されたように、構成成分
のSpottenにより、保護を解かれたリンカーのアミノ官能基上で行われる。Bho
c保護基はトリフルオロ酢酸で洗浄し、除去され、合成されたPNA鎖は波長3
65nmの光照射で分解される。
【0059】 PNAの合成は光分解性リンカー上で、極めて平坦なチップ上で行われる。そ
のとき、チップ上の構成成分は洗浄される。保護基の解放は前記の如くである。
【0060】 実施例5 チップ上での、非光分解性リンカーを含むDNAの合成 最初の段階で、目的とするオリゴヌクレオチッド構成物の結合ができるように
、ガラス基質を化学的に処理する。それには、ガラス基質がシリル化される。こ
れに使用されるシランは、例えば、OHまたはNH2基などの官能基を含むアル
キル基を有している。非光分解性リンカーの合成は5’を保護されたT、A、C
またはGモノマーと無水クエン酸及びジメチルアミノピリジンのカップリングに
より行われる。モノマーに含まれる保護基としては、例えば、従来使用のDNA
合成用のDMT基またはDNA配列に使用される光分解性基が使用される。予め
処理されたモノマーは基質と結合し、例えば、配列5’−AGC CAG CTC
ACT ACC TAG−3’の形成が実施例1に記載されているように行われ
る。 5’保護基の分離はトリクロロ酢酸または波長365nm光照射により達成される
。アンモニア蒸気によりDNAは基質から分離され、配列はBlottingによって
ニトロセルロース膜へ吸収される。
【0061】 実施例6 DNAオリゴマー配列のBlotting 実施例5の処理済みガラス表面から分離したオリゴマー配列をDNA試料にハ
イブリッド形成するために、オリゴマー配列がニトロセルロース(Amersham P
harmacia Biotech、 Hybond Serie、Nitrocellulose auf Nylon oder PV
DF)へ、ブロットされる。これは創案された、Southern Blots、に類似して
いる。そのとき、オリゴマー配列の順序は、配列内の点の距離が十分である限り
、本質的に変化しない。そのために、ガラス基質は搭載サイトで、予めハイブリ
ッド形成用バッファー(SSC+SDS、Denhardtの試薬)で湿らされたニト
ロセルロース膜上に置かれる。加圧によってオリゴマーはニトロセルロース上に
吸収される。ニトロセルロース上にはDNA試料が固定され、これとオリゴマー
がハイブリッド形成する。ハイブリッド形成されないオリゴマーは洗い流される
。オリゴマーに導入されているフルオレスセンス標識によって検出が行われる(
実施例9参照)。
【0062】 実施例7 チップ上での、非光分解性リンカーを含むPNAの合成 基質表面がシリル化される。これに使用されるシランは、例えば、OH、NH 2 基などの官能基を含むアルキル基を有している。次いで、アミンと非光分離性
リンカーであるカルボン酸、例えば、ヒドロキシアルキルカルボン酸またはエポ
キシ化合物を酸性条件下で、区別可能な鎖長のエチレングライコールとカップリ
ングさせる。PNAの合成は例えば、実施例2記載のように、配列5’−AGC
CAG CTC ACT ACC TAG−3’が形成される。モノマーGと末端
にあるアルコールとのカップリングでエステルが形成される。PNAの合成は光
分解性保護基とともにアミノ基上で行われる。そのとき、分解は20%ピペリジ
ン含有DMFを使用する代わりに、波長365nmの光で行われる。アンモニア蒸
気の作用でPNAが基質から分離され、Blottingによりニトロセルロース上で
DNA試料と接触する。
【0063】 実施例8 PNAオリゴマー配列のBlotting PNAオリゴマーの同定方法はDNAの同定方法に類似しており、PNAバッ
ファーが使用される。この方法は蛋白質同定用のWestern Blots法に似ている
【0064】 実施例9 フルオレスセンス色素のPNAオリゴマーヘのカップリング フルオレスセンス色素、好ましくは、Cy3またはCy5をPNAオリゴマーヘ
カップリングさせるために、N末端(5’アミノ基)を色素のN−ヒドロキシ−
サクシンイミド誘導体とアミドの形成下反応させる。そのとき、色素誘導体はD
MFまたはDMSOに溶け、トリエチルアンモニウムハイドロジェンカルボナー
ト−バッファーの存在で固定されているオリゴマーと接触する。2時間後反応が
終了し、過剰になったか、または、加水分解した色素が水及びメタノールで洗浄
、除去される。
【0065】 実施例10 処理済みガラス表面へのPCR産物の固定 PCR産物を処理済みガラス表面へ固定するには、PCR産物をガラス表面に
処理する。PCR産物の3’末端に、フリーのアミノ基を備えたアミノプロピル
誘導体をカップリングする。ガラス表面は、3’−グリシドキシアルキルトリメ
トキシシラン及び触媒量のジイソプロピルエチルアミンで反応処理され、表面に
エポキシ化合物を形成する。固定の操作はPCR産物の0.1モル水酸化カリウ
ム溶液でspottenし、次いで、6時間、37℃、湿度100%の空気で培養する
。 次いで、結合していないPCR産物を水洗除去する。
【0066】 実施例11 DNA試料のニトロセルロースまたはPVDF膜への固定 DNA試料のニトロセルロースまたはPVDF膜への固定法は実験者のレポー
トによる。特に、膜はガラス表面上に顕微鏡フォーマット(例えば、Schleiche
r及びSchuell)で付着させ、ハイブリッド形成後、従来のフルオレスセンスス
キャナで簡単に分析できるので、好ましい。固定後、膜はハイブリッド形成用バ
ッファーで湿らされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記a)〜f)からなることを特徴とする核酸断片の特定方法。 a)特定しようとする核酸断片を表面上に固定する。 b)第2の表面上でオリゴマーの一つの配列を形成し、その際、オリゴマーに
    標識を付加する。 c)予め、決められた表面の範囲を残すことなく、合成されたオリゴマーを表
    面から分離する。 d)特定しようとする核酸を固定した表面に接触し、その際、オリゴマー配列
    の表面で、相補的なオリゴマー配列を特定しようとするDNAにハイブリッド形
    成する。 e)相補的ではないオリゴマーを除去する。 f)相補的なオリゴマーをその標識により検出する。その際、表面の位置によ
    り配列の情報を確認する。
  2. 【請求項2】 特定しようとする核酸断片がゲノムDNAの増幅産物であること
    を特徴とする請求項1に記載の核酸断片の特定方法。
  3. 【請求項3】 増幅に先立ち、ゲノムDNAを重亜硫酸塩、亜硫酸水素塩または
    酸性亜硫酸塩の中の1種の溶液で処理することを特徴とする請求項2に記載の核
    酸断片の特定方法。
  4. 【請求項4】 特定しようとする核酸断片を表面に共有結合させることを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  5. 【請求項5】 特定しようとする核酸断片にアミノ官能基を導入し、シリル化ガ
    ラス表面に結合させることを特徴とする請求項4に記載の核酸断片の特定方法。
  6. 【請求項6】 オリゴマー配列を第2の表面に共有結合させることを特徴とする
    請求項1〜5の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  7. 【請求項7】 オリゴマー配列にアミノ官能基を導入し、シリル化ガラス表面に
    結合させることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の核酸断片の特定
    方法。
  8. 【請求項8】 オリゴマー配列を第2の表面上で、オリゴマーの固相合成で製造
    することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  9. 【請求項9】 オリゴヌクレオチッドの固相合成を、閉鎖系反応器中で、これに
    選択的に合成原料を供給し、且つ、反応器中の第2の表面上で行うことを特徴と
    する請求項8に記載の核酸断片の特定方法。
  10. 【請求項10】 オリゴマーの合成を、合成原料をオリゴマーが合成される場所
    に選択的に供給することにより行うことを特徴とする請求項9に記載の核酸断片
    の特定方法。
  11. 【請求項11】 フォトリソグラフ法及び光分解性の保護基を使用することを特
    徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  12. 【請求項12】 フォトリソグラフ法を、電子的制御及び変換可能なマスクを使
    用して行うことを特徴とする請求項11に記載の核酸断片の特定方法。
  13. 【請求項13】 フォトリソグラフ法において、選択的に切り替え可能な鏡像配
    列を露光見本の作製のために使用することを特徴とする請求項11に記載の核酸
    断片の特定方法。
  14. 【請求項14】 オリゴマーの合成を窩洞のある配列で行い、場合によってはこ
    れをハイブリッド形成に使用することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項
    に記載の核酸断片の特定方法。
  15. 【請求項15】 窩洞のある配列に特定しようとする核酸断片を固定し、場合に
    よってはこれをハイブリッド形成に使用することを特徴とする請求項1〜13の
    何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  16. 【請求項16】 オリゴマーの標識として、変化及び/またはフルオレスセンス
    として作用する化学基を使用することを特徴とする請求項1〜15の何れか1項
    に記載の核酸断片の特定方法。
  17. 【請求項17】 ハイブリッド形成されたオリゴマーの検出を質量分析、とりわ
    け、マトリックス補助レーザー脱離/イオン化−質量分析(MALDI)を使用
    して行うことを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の核酸断片の特定
    方法。
  18. 【請求項18】 ゲノムDNA試料中のシトシンのメチル化の情報を確認するこ
    とを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法。
  19. 【請求項19】 合成原料及び/または調べる核酸断片及び/または調べるDN
    A及び/または処理された表面及び/またはフォトリソグラフマスク及び/また
    はオリゴマーを含む請求項1〜18の何れか1項に記載の核酸断片の特定方法を
    実施するためのキット。
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