JP2003507339A - PEG−IFN−αと共同させたミコフェノラートモフェチル - Google Patents

PEG−IFN−αと共同させたミコフェノラートモフェチル

Info

Publication number
JP2003507339A
JP2003507339A JP2001516559A JP2001516559A JP2003507339A JP 2003507339 A JP2003507339 A JP 2003507339A JP 2001516559 A JP2001516559 A JP 2001516559A JP 2001516559 A JP2001516559 A JP 2001516559A JP 2003507339 A JP2003507339 A JP 2003507339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ifn
peg
prodrug
pharmaceutically acceptable
acceptable salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001516559A
Other languages
English (en)
Inventor
グレイブズ,メアリー・キャサリン
パッパス,スティーブン・クリストファー
ツァーム,フリーデリーケ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2003507339A publication Critical patent/JP2003507339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/19Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • A61K38/21Interferons [IFN]
    • A61K38/212IFN-alpha
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 肝臓病患者を処置するための薬の製造のための、処置に有効な量のミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグと共同させた処置に有効な量のIFN−α又はPEG−IFN−αの使用。両成分を、処置終了後24週間で前記患者の末梢血液中に存在するHCV−RNAの量を100コピー/ml未満に減らすのに少なくとも充分な期間にわたって投与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、(i)インターフェロンα又はPEG化インターフェロンα及び(
ii)ミコフェノール酸の薬学的許容しうる塩又はプロドラッグを投与することに
よって肝臓病、特にC型肝炎感染症を処置する分野に関する。
【0002】 発明の背景 C型肝炎ウイルス(HCV)は、肝硬変、肝不全又は肝臓ガンにつながるおそ
れのある、肝臓を損傷する感染症である。現在、このウイルスに感染している人
が全世界で1億7000万〜2億人いると推定される。
【0003】 インターフェロン(IFN)は、抗ウイルス活性、免疫調節活性及び抗腫瘍活
性のような特徴的な生物学的効果を有する自然に産生する小さなタンパク質及び
糖タンパク質の種族である。これらは、いくつかの疾病、特にウイルス感染に反
応して大部分の動物有核細胞によって産生、分泌される。
【0004】 インターフェロン系は、より抗ウイルス性の保護機構よりも広い意義を有する
。IFNは、ウイルス性、悪性、血管由来性、アレルギー性、炎症性及び線維症
性の起源の多くの異なる疾病で見られている(A. Billiau (1984), Elsevier Sc
iences Publisher B. V., vol. 1, 25-28)。
【0005】 ヒトIFNの四つの異なるクラスがすでに記載されている(Peska et al. (19
87), Ann. Rev. Biochem, 56, 727-777 and Emanuel and Peska (1993), J. Bio
l. Chem., 268, 12565-12569)。天然起源からの精製IFN及び組み換えDNA
技術が多くの出版物の主題である。組み換えIFNの調製は、たとえばNature 2
95, (1982), 503-508、Nature 284, (1980), 320-326、Nature 290, (1981), 20-
26、Nucleic Acids Res. 8 (1980), 4057-4074ならびに欧州特許第32134号
、第43980号及び第211148号から公知である。
【0006】 IFNの種族のうち、IFN−αが、刺激を受けた末梢血液白血球(Peska et
al. loc. cit.、Have et al., (1975), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 72, 2185-
2187、Cavalieri et al., (1977), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 74, 3287-3291
)ならびにリンパ芽球及び骨髄芽球セルライン(Familletti et al., (1981), A
ntimicrob. Agents. Chemother., 20, 5-9)によって産生されるIFNの主要な
クラスを構成する。IFN−αは、細胞連絡及び免疫学的制御に影響する、成長
及び分化の重要な調節体として明らかになった。IFN−αは、慢性C型肝炎の
ような慢性肝炎の処置にしばしば使用される。
【0007】 実際、IFNは、今なお、慢性HCV感染症(CHC)に認められた唯一のモ
ノセラピーである。処置の目標は、処置終了後6ヶ月の時点で持続性のウイルス
学的反応(すなわち、末梢血液中でHCV−RNAが検出不可能(<100コピ
ー/ml))を達成することである。しかし、CHCの処置におけるIFNの有効
性は不満足である。IFN−αモノセラピーは、全CHC人口の5〜20%でし
か持続性の反応をもたらさない(Fried et al., (1995), “Therapy of hepatit
is C”, Semin. Liver Dis., 15 (1), 82-91)。さらに、IFNは通常、処置の
開始時にインフルエンザ様の症候を引き起こす。
【0008】 IFNは、とりわけ体循環から急速に消去されるため、最大臨床効力を達成す
ることはないと考えられている。IFNαに関して、ポリエチレングリコール(
PEG)との結合が浄化率を低減させることがわかった。さらには最近、第二相
の研究で、PEG IFN−α2A結合体が、肝硬変を伴わないCHCの36%
において、ウイルスを検出不可能レベルまで持続的に減少させることがわかった
(Shiffman M, Pockros PJ, Reddy RK et al., “A controlled, randomized, m
ulticenter, ascending dose phase II trial of pegylated interferon alfa-2
a (PEG) vs. standard interferon alfa-2a (IFN) for treatment of chronic h
epatitis C”, Gastroneterology 1999; 116 (pt 2): 1275. Abstract LO148)
。その後、肝硬変を伴うCHC患者における第三相の研究が29%の持続性ウイ
ルス学的反応を実証した(Heathcote J, Shiffman ML, Cooksley G, et al., “
Multinational evaluation of the efficacy and safety of once weekly PEG i
nterferon alfa-2a (PEG-IFN) in patients with chronic hepatitis C (CHC) w
ith compensated cirrhosis.” Hepatology 1999; 30 (suppl): 316A)。
【0009】 ミコフェノール酸(MPA)は、グアニンヌクレオチドの新生合成経路におけ
る主要酵素であるイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(IMP−DH)の非競合
的かつ可逆性の阻害によってB及びTリンパ球の増殖を阻害する活性薬剤である
。MPAのモルホリノエチルエステルプロドラッグであるミコフェノラートモフ
ェチルが、特に肝移植患者における難治性拒絶反応の処置に有効である免疫抑制
剤として実証されている。これは、モノセラピーとして、又はシクロスポリン及
びコルチコステロイドとの組み合わせで使用されてきた(J. Neyts and E. de C
lercq, (1998), Antiviral Research 40, 53-56; Z. J. Gong et al., “The In
fluences of immunosuppressive agents on HBV replication in vitro” and K
. P. Platz et al., (1998), Elsevier Science Inc., 2232-2233)。
【0010】 ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグとの共同における
IFN−αは、肝臓病、特に慢性C型ウイルス肝炎の処置で重要であり得る。
【0011】 発明の概要 本発明は、肝臓病患者を処置するための医薬の製造のための、ミコフェノール
酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグと共同させたIFN−αの使用を提
供する。本発明はまた、肝臓病の処置で同時、部分的に同時、別々又は順次に使
用するための複合製剤としての、IFN−α及びミコフェノール酸の薬学的に許
容しうる塩又はプロドラッグを含む医薬を目的とする。最後に、本発明は、肝臓
病患者を処置するための、MPA又はそのプロドラッグの1種、たとえばミコフ
ェノラートモフェチルと共同させたIFN−αを前記患者に投与することを含む
方法に関する。
【0012】 本発明の組み合わせ処置を実施するためのIFN−αの量は、週3回の投与で
3,000,000〜6,000,000国際単位(IU)である。本発明の組み
合わせ処置を実施するのに好ましい量は、週3回の投与で3,000,000IU
である。本発明の組み合わせ処置を実施するためのPEG IFN−αの用量は
、週1回の投与で40〜270μgである。好ましい量は、週1回の投与で18
0μgである。本発明を実施するためのMPA又はそのプロドラッグもしくは塩
の1種(たとえばMMF)の用量は、1日当り250〜2000mg、好ましくは
500〜1000mgである。この1日用量は、1日2〜4回に分けて投与するこ
ともできる。
【0013】 換算に関して、IFN−α1mgは2.7×108IUに等しい。したがって、I
FN−α3,000,000IUはIFN−α11.1μgに等しい。
【0014】 特に、本発明は、HCV感染症患者を処置してウイルス感染症の重症度を軽減
するための、ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグと共同
させたIFN−αの使用に関する。使用は、活性成分としてMPAのプロドラッ
グ又は薬学的に許容しうる塩をウイルス感染症の重症度を軽減するための処置に
有効な量で含む医薬組成物からなる第一の成分と、活性成分としてIFN−α又
はPEG化IFN−α結合体をウイルス感染症の重症度を軽減するための処置に
有効な量で含む注射溶液からなる第二の成分とを患者に随伴的に投与することを
含む。両成分は、少なくとも患者の末梢血液中に存在するHCV−RNAの量を
100コピー/ml未満に減らすのに十分な期間にわたって投与される。
【0015】 特定の態様で、本発明は、C型肝炎ウイルスに感染した患者を処置するための
ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグと共同させたIFN
−αの使用であって、 (i)式
【0016】
【化1】
【0017】 の薬学的に許容しうる塩又は式
【0018】
【化2】
【0019】 (式中、Yは、
【0020】
【化3】
【0021】 であり、Zは、水素又は−(CO)Rであり、Rは、低級アルキル又はアリール
である) の化合物を活性成分として含む医薬組成物からなる第一の成分(第一の成分の充
分な有効量は、毎日、1日当り約250mg〜約2000mgの量で投与される)と
、 (ii)インターフェロンα又はPEG化インターフェロンα結合体を活性成分
として含む注射溶液からなる第二の成分(第二の成分の活性成分は、週3回、3
,000,000〜6,000,000IUの量で投与される)と を、約24週〜約72週の期間にわたって随伴的に患者に投与することを含む使
用に関する。
【0022】 本発明の二成分の投与は、結果として、たとえば投与終了後24週間で、末梢
血液中に存在するHCV−RNAの量を100コピー/ml未満に減らす。
【0023】 もう一つ態様で、本発明はキットに関する。キットは、第一の成分及び第二の
成分を含む。第一の成分は活性成分の1個以上の経口単位剤形を含み、各単位は
活性成分を約250mg〜約2000mgの量で含み、活性成分はMPAの薬学的に
許容しうる塩又はプロドラッグである。第二の成分はバイアル又は一連のバイア
ルを含み、各バイアルは単一の注射可能な溶液用量又は複数の注射可能な溶液用
量を含み、各用量はインターフェロンα又はPEG化インターフェロンα約40
μg〜約270μgを活性成分として含む。
【0024】 ある特定の態様で、本発明は、第一の成分及び第二の成分を含むキットに関す
る。第一の成分は活性成分の1個以上の経口単位剤形を含み、各単位は活性成分
を約250mg〜約2000mg含み、活性成分は、式
【0025】
【化4】
【0026】 (式中、Yは、
【0027】
【化5】
【0028】 であり、Zは、水素である) の化合物である。第二の成分はバイアル又は一連のバイアルを含み、各バイアル
は単一の注射可能な溶液用量又は複数の注射可能な溶液用量を含み、各用量はP
EG化インターフェロンα結合体約40μg〜約270μgを活性成分として含む
【0029】 発明の詳細な説明 MPAは、式
【0030】
【化6】
【0031】 の公知の化合物である。
【0032】 本発明の第一の成分は、活性成分としてMPAのプロドラッグ又は薬学的に許
容しうる塩をウイルス感染症の重症度を軽減するための処置に有効な量で含む医
薬組成物からなる。
【0033】 本明細書で使用する「MPAの薬学的に許容しうる塩」とは、MPAの生物学
的有効性及び性質を保持し、適当な非毒性の有機もしくは無機酸又は有機もしく
は無機塩基から形成される慣用の塩又は塩基付加塩である。好ましいものは、た
とえばアルカリ金属のカチオン性塩、特にナトリウム塩である。ナトリウムミコ
フェノラート塩がたとえばWO97/38689で公知である。
【0034】 本明細書で使用する「MPAのプロドラッグ」とは、生理学的条件の下又はソ
ルボリシスによってMPAに転換される化合物をいう。MPAのプロドラッグは
、対象者に投与されたとき不活性であってもよいが、インビボでMPAに転換さ
れる。
【0035】 MPAのプロドラッグとして好ましいものは、式
【0036】
【化7】
【0037】 (式中、Yは、
【0038】
【化8】
【0039】 であり、Zは、水素又は−(CO)Rであり、Rは、低級アルキル又はアリール
である) の化合物である。
【0040】 これらの化合物は、引用例として本明細書に取り込む米国特許第4,753,
935号から公知である。もっとも好ましいものは、化合物MMF(Zは水素で
ある)である。
【0041】 第二の成分は、活性成分としてIFN−α又はPEG化IFN−α結合体をウ
イルス感染症の重症度を軽減するための処置に有効な量で含む注射溶液からなる
【0042】 本明細書で使用する「IFN−α」は、天然物質(たとえば白血球、線維芽細
胞、リンパ球)又は天然物質由来の物質(たとえばセルライン)又は組み換えD
NA技術によって調製されたものに由来するIFN−αを含む。IFN−αのク
ローニング及び特にE. coliにおけるその直接発現の詳細が多くの出版物の主題
になっている。組み換えIFN−αの調製は、たとえばGoeddel et al. (1980)
Nature 284, 316-320及び(1980), Nature 290, 20-26ならびに欧州特許第321
34号、第43980号及び第211148号から公知である。多くのタイプの
IFN−α、たとえばIFN−αI、IFN−α2ならびにさらにはそのサブタ
イプ、たとえばIFN−α2A、IFN−α2B、IFN−α2C及びIFN−
αII(IFN−αII又はw−IFNとも呼ぶ)がある。本発明では、IFN−α
2Aの使用が好ましい。IFN−α2Aの製造は、欧州特許第43980号及び
第211148号に記載されている。
【0043】 本発明で使用されるIFN−αは、ポリマー、たとえばポリアルキレングリコ
ール(置換又は非置換)、たとえばポリエチレングリコールと結合してPEG−
IFN−αを形成することができる。結合は、当該技術で公知の種々の結合体、
特に欧州特許出願第0510356及び第593868号公報ならびに欧州特許
第97108261.5号に開示されている結合体によって達成することができ
る。好ましくはポリエチレングリコールであるポリマーの分子量は、300〜3
00,000ダルトンの範囲であることができ、1個以上、好ましくは1〜3個
のポリマーがIFN−αに結合することができる。
【0044】 もっとも好ましくは、試薬は、たとえばリジンの第一級アミノ基又はIFN−
αのN末端に結合する。試薬はまた、たとえばセリンのヒドロキシルに結合する
ができる。1個以上、好ましくは1〜3個のPEGがIFN−αに結合すること
ができる。
【0045】 もっとも好ましい試薬は、式
【0046】
【化9】
【0047】 (式中、全部で2個のモノメトキシPEG(m−PEG)鎖が、リジンに対し、
カルバメート(ウレタン)結合により、αアミノ基及びεアミノ基に1個ずつ結
合し、リジンカルボキシル基がスクシンイミジルエステルに活性化されている)
の試薬である。この試薬は、従来の手段により、Rが低級アルキルであり、所望
のnを有する試薬に適用しうる公知の手法(Monfardini et al., “A branched
monomethoxypoly(ethylene glycol) for protein modification”, Bioconjugat
e Chem. 6:62, 1995)にしたがって得ることができる。この試薬は、Shearwater
Polymers, Inc.(アラバマ州Huntsville)から得ることができる。PEGの好
ましい平均分子量は約20,000ダルトンであり、PEG2−NHSで約40
,000ダルトンの総PEG質量を与える(他の分子量は、上記式の試薬の場合
、PEG−アルコール出発原料のnを従来の手段によって変化させることによっ
て得ることができる)。
【0048】 好ましいPEG化IFN−α結合体は、式
【0049】
【化10】
【0050】 (式中、R及びR′は、独立して、低級アルキルであり、Xは、NH又はOであ
り、n及びn′は、600〜1500の合計を有する整数であり、前記結合体中
のポリエチレングリコールの平均分子量は約26,000ダルトン〜約66,0
00ダルトンである) を有する。
【0051】 もっとも好ましいものは、式
【0052】
【化11】
【0053】 (式中、n及びn′は、独立して、420又は520である) のPEG化インターフェロンαである。このPEG化IFN−α結合体は、たと
えば、引用例として本明細書に取り込む欧州特許出願EP809996で公知で
ある。
【0054】 本発明を実施するには、IFN−α及びミコフェノール酸の薬学的に許容しう
る塩又はプロドラッグを肝臓病患者に投与する。
【0055】 特に、本発明で記載される、IFN−αと、ミコフェノール酸の薬学的に許容
しうる塩又はプロドラッグとの共同は、ウイルス感染症、特に慢性C型肝炎を処
置するのに効果的である。
【0056】 本発明によると、ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグ
と共同させたIFN−αの投与は、各成分を別々に投与することによって得られ
る慢性C型肝炎の処置を相乗的に増強する。この相乗効果が持続性の反応をもた
らす。「持続性の反応」とは、末梢血液中のHCV−RNAのコピー数として記
される末梢血液中のHCVの量が、二成分の投与終了後24週間で計測した場合
に100コピー/ml未満になることをいう。
【0057】 HCV−RNA/mlのコピー数として記される末梢血液中のHCVの量は、公
知の方法によって測定される。量を測定するためのインビトロ診断キットは市販
されており、たとえば、Amplicor(登録商標)HCVモニターテスト(1000
コピー/mlまで感知する定量試験)、Amplicor(登録商標)C型肝炎ウイルス(
HCV)テスト(100コピー/mlまで感知する定性試験)、Cobas Amplicor(
商標)C型肝炎ウイルステスト(100コピー/mlまで感知する自動化定性試験
)及びCobas Amplicor(商標)HCVモニターテスト(1000コピー/mlまで
感知する自動化定量試験)である(各テストは、Roche Diagnostic Systems, In
c.、ニュージャージー州Branchburgから得ることができる)。量を測定するのに
好ましい方法は例で述べる。
【0058】 IFN−α又はPEG化IFN−αの注射溶液は、非経口的に、好ましくは皮
下(sc)注射又は筋内(im)注射によって患者に投与する。好ましくは、M
PAの薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグは、経口単位剤形、より好ましく
はカプセル、丸剤、サシェ又は錠剤の形態で、IFN−α又はPEG化IFN−
αの非経口投与と共同させて患者に投与する。
【0059】 当然、利用可能であるならば、両方の薬の他のタイプの投与、たとえば点鼻ス
プレー、経皮、坐剤、徐放剤形などによる投与が考えられる。活性成分を破壊す
ることなく適量が送達される限り、あらゆる投与形態が有効である。
【0060】 本発明の成分は、C型肝炎感染症の重症度を軽減するのに効果的である量及び
期間で投与される。
【0061】 一般に、第一の成分の投与と第二の成分の投与とは、約24〜約72週間、好
ましくは約24〜約48週間、もっとも好ましくは約48週間、随伴的に実施す
る。
【0062】 一般に、注射溶液の活性成分(IFN−α又はPEG化IFN−α)の量は、
週に約1回の投与で、約0.5μg/kg体重〜約3.6μg/kg体重である。一般に
、MPAの薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグの量は、毎日の投与で、約3
mg/kg〜約40mg/kg、好ましくは約5mg/kg〜約36mg/kg、もっとも好ましくは
約12mg/kg〜約25mg/kgである。用量のレベルは、患者の必要性及び処置に対
する患者の反応に依存しながら医師が変更して、本明細書で記したものよりも高
く又は低くすることもある。
【0063】 量は、患者の要件にしたがって医師によって決定される服用スケジュールにし
たがって投与することができる。たとえば、二成分それぞれの量は、一回で投与
することもできるし、分けて投与することもできる。
【0064】 IFN−α又はPEG−αの処置に有効な量及びMPA又はそのプロドラッグ
もしくは塩の1種(たとえばMMF)の処置に有効な量は、同時、部分的に同時
、別々又は順次に投与することができる。たとえば、MPA又はそのプロドラッ
グもしくは塩の1種(たとえばMMF)の処置に有効な量は、IFN−α又はP
EG IFN−αの処置に有効な量と共同させて患者に投与することができる。
すなわち、IFN−α又はPEG IFN−α量は、患者がMPA又はそのプロ
ドラッグもしくは塩の1種(たとえばMMF)の投与量を受ける同じ期間に投与
することもできるし、異なる期間に投与することもできる。
【0065】 本発明によると、C型肝炎を処置するのに有用なキットが提供される。キット
は、第一の成分及び第二の成分を含む。第一の成分は活性成分の1個以上の経口
単位剤形を含み、各単位は活性成分を約250mg〜約2000mg(好ましくは5
00〜1000mg)含み、活性成分はMPAの薬学的に許容しうる塩又はプロド
ラッグである。第二の成分はバイアル又は一連のバイアルを含み、各バイアルは
単一の注射可能な溶液用量又は複数の注射可能な溶液用量を含み、各用量はイン
ターフェロン又はPEG化インターフェロンα結合体約40μg〜約270μg(
好ましくは180μg)を活性成分として含む。
【0066】 好ましくは、第一の成分は、患者が約1〜約4週間、活性成分1日当り約2グ
ラムを投与されるのに充分な数の単位を含み、第二の成分は、患者が約1〜約4
週間、週当りインターフェロンα又はPEG化インターフェロンα結合体約18
0μgを投与されるのに充分な数の用量を含む。
【0067】 好ましくは、第一の成分の活性成分は、式
【0068】
【化12】
【0069】 (式中、Yは、
【0070】
【化13】
【0071】 であり、Zは、水素又は−(CO)Rであり、Rは、低級アルキル又はアリール
である) を有するミコフェノラートモフェチルのプロドラッグである。
【0072】 もっとも好ましくは、第一の成分の活性成分は、式
【0073】
【化14】
【0074】 (式中、Yは、
【0075】
【化15】
【0076】 であり、Zは、水素である) の化合物である。
【0077】 好ましくは、各注射可能な溶液用量の活性成分は、PEG化インターフェロン
α2a結合体、より好ましくは、式
【0078】
【化16】
【0079】 (式中、R及びR′は、独立して、低級アルキルであり、Xは、NH又はOであ
り、n及びn′は、600〜1500の合計を有する整数であり、前記結合体中
のポリエチレングリコールの平均分子量は、約26,000〜約66,000ダ
ルトンである) のPEG化インターフェロンα2a結合体である。
【0080】 もっとも好ましくは、各注射可能な溶液用量の活性成分は、式
【0081】
【化17】
【0082】 (式中、n及びn′は、独立して、420又は520である) のPEG化インターフェロンα2a結合体である。
【0083】 本発明は、本発明を限定せずに例示する、以下の例に示すコントロールされた
臨床試験によって例証することができる。
【0084】 例 患者 患者60人を処置した。全患者は、HCVの血清学的証拠を示し、>2000
コピー/mlで定量しうる血清HCV−RNAを有し、試験薬服用開始前35日間
に記録された血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)活性の増強を示
し、試験薬服用開始前24ヶ月間に得られた生検で慢性HCV感染症と合致する
慢性肝臓病を有していた。
【0085】 患者は、他の形態の肝臓病(肝硬変を含む)、貧血、肝細胞ガン、以前からの
重度のうつ症もしくは他の精神病、心臓病、腎臓病、発作障害又は重度の網膜症
を有しないものとした。
【0086】 薬処方 処方1 錠剤処方
【0087】
【表1】
【0088】 処方2
【0089】
【表2】
【0090】 処置 処方1を、1日2回で48週間、各患者に経口投与した。それに伴い、処方2
を、週1回で48週間、各患者に皮下注射として投与した。
【0091】 一次効力パラメータ 一次効力パラメータとは、持続性のウイルス学的反応速度である(すなわち、
24週間の非処置追跡期間の終了時に検出不可能な(<100コピー/ml)HC
V−RNA)。
【0092】 HCV−RNAを検出するために、まず、HCV−RNAを、カオトロピー剤
によるウイルス粒子の溶解により、血清又は血漿から単離させ、次いで、アルコ
ールでRNAを沈殿させた。第二の標的配列(標準)を溶解試薬とともに導入し
た。好ましくは、標準は、HCV標的配列と同一のプライマ結合領域を有する非
感染性351ヌクレオチドインビトロ転写RNA分子であった。好ましくは、標
準は、KY78及びKY80プライマ結合領域を含み、HCV標的RNAと同じ
長さ(244塩基)及びベース組成の生成物を産生するものであった。標準アン
プリコンのプローブ結合領域を増幅して、標準アンプリコンをHCV標的アンプ
リコンから区別した。標準を標本調製工程、逆転写工程、増幅工程及び検出工程
に通した。標準は、阻害の効果を補正し、増幅過程を制御して、HCV−RNA
の正確な定量を可能にした。
【0093】 HCVの標的RNA配列の選択は、種々のHCV遺伝子型の間で最大保存を示
すHCVゲノム内の領域の特定に依存した。HCVゲノムの5′非翻訳領域が、
公知のHCV遺伝子型の中でRNA配列の最大保存を有することが示された。好
ましくは、プライマKY78及びKY80を使用して、HCVゲノムの高度に保
存された5′非翻訳領域のヌクレオチド244個の配列を定義した。Young, K.,
Resnick, and Myers, T., 1992. Detection of Hepatitis C Virus RNA by com
bined reverse transcriptase-polymerase chain reaction assay, Journal of
Clinical Microbiology 31:882-866)。捕捉プローブ配列及びプライマー配列を
、5′非翻訳領域内のもっとも保存されたドメインに位置づけた(Bukh, J., Pu
rcell, R. H., and Miller R. H., 1992. Sequence analysis of the 5' noncod
ing region of hepatitis C virus, Proceedings of the National Academy of
Sciences, USA 89:4942-4946)。
【0094】 熱安定性の組み換え酵素Thermus thermophilus DNAポリメラーゼ(rTt
h pol)を用いて逆転写及び増幅反応を実施した。マンガンの存在で、適当
な緩衝条件の下、rTth polは、逆転写酵素活性及びDNAポリメラーゼ
活性を示した。これは、逆転写及びPCR増幅を同じ反応混合物中で発生させた
【0095】 処理した標本を、逆転写及びPCR増幅の両方が起こる反応管の中で増幅混合
物に加えた。下流側又はアンチセンスプライマ(KY78)を5′末端でビオチ
ニル化した。上流側又はセンスプライマ(KY80)はビオチニル化しなかった
。反応混合物を加熱して、下流側プライマをHCV標的RNA及びHCV標準R
NAに特異的にアニーリングさせた。過剰なデオキシヌクレオシド三リン酸(d
NTP)、たとえばデオキシアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシシチジ
ン及びデオキシウリジン(チミジンの代わり)三リン酸の存在で、rTth p
olが、アニーリングしたプライマを延長させて、RNA標的に相補的なDNA
鎖(cDNA)を形成した。
【0096】 HCV標的DNA及びHCV標準RNAの逆転写ののち、反応混合物を加熱し
てRNA:cDNAハイブリッドを変性させ、プライマ標的配列を露出させた。
混合物が冷めるにつれ、上流側プライマ(KY80)がcDNA鎖に特異的にア
ニーリングし、rTth polがプライマを延長させ、第二のDNA鎖が合成
された。これがPCRの最初のサイクルを完了させ、HCV及び標準RNAの標
的領域の二本鎖DNAコピーを生じさせた。反応混合物を再び加熱して、得られ
た二本鎖DNAを分離させ、プライマ標的配列を露出させた。混合物が冷めるに
つれ、プライマKY78及びKY80は標的DNAにアニーリングした。RTt
h polは、過剰なdNTPの存在で、アニーリングしたプライマを標的鋳型
に沿って延長させて、アンプリコンと呼ばれる244塩基対二本鎖DNA分子を
生成した。この方法を指定のサイクル数だけ繰り返すと、各サイクルがアンプリ
コンDNAの量を効果的に倍増した。増幅は、プライマ間のHCVゲノムの領域
でのみ起こった。HCVゲノム全体が増幅されたわけではない。
【0097】 ウラシル−N−グリコシラーゼUNG及びデオキシウリジン三リン酸(dUT
P)の使用により、臨床標本からの標的核酸の選択的増幅を達成した。ウラシル
−N−グリコシラーゼUNGは、デオキシウリジンを含むDNA鎖の崩壊を認識
し、触媒したが、チミジンを含むDNAの崩壊は認識、触媒しなかった。デオキ
シウリジンは、自然に発生するDNA中には存在しないが、マスタミックス試薬
中のdNTPの一つとしてチミジン三リン酸に代わるデオキシウリジン三リン酸
の使用により、アンプリコン中に常に存在した。したがって、アンプリコンだけ
がデオキシウリジンを含有した。デオキシウリジンは、標的DNAの増幅の前に
、汚染性のアンプリコンをウラシル−N−グリコシラーゼUNGによる崩壊を受
けやすくした。マスタミックス試薬に含まれるウラシル−N−グリコシラーゼU
NGは、デオキシリボース鎖をC−1位置で開裂させることによってデオキシウ
リジン残基でデオキシウリジン含有DNAの開裂を触媒した。第一の熱循環工程
でマスタミックスのアルカリ性pHで加熱されると、アンプリコンDNA鎖は、
デオキシウリジンの位置で破断し、それにより、DNAを増幅不可能にした。ウ
ラシル−N−グリコシラーゼUNGは、55℃を超える温度、すなわち、熱循環
工程を通じて不活性であり、したがって、標的アンプリコンを破壊しなかった。
増幅の後、残留する酵素を変性溶液の添加によって変性させ、それにより、標的
アンプリコンの破壊を防止した。ウラシル−N−グリコシラーゼUNGは、PC
Rあたり少なくとも103コピーのデオキシウリジン含有HCVアンプリコンを
不活性化することが実証された。
【0098】 PCR増幅ののち、変性溶液の添加によってHCVアンプリコン及び標準アン
プリコンを化学的に変性して一本鎖DNAを形成した。変性したアンプリコンの
アリコートを、HCV特異的オリゴヌクレオチドプローブ(たとえばKY150
)及び標準特異的オリゴヌクレオチドプローブ(たとえばSK535)でコーテ
ィングしたマイクロウェルプレース(MWP)の個々のウェルに添加した。HC
V及び標準アンプリコンを、MWP結合オリゴヌクレオチドプローブへのハイブ
リダイゼーションにより、それぞれHCV及び標準ウェルに結合させた。大きな
ダイナミックレンジにわたって定量的結果を達成するため、変性アンプリコンの
連続希釈物をMWPによって分析した。
【0099】 ハイブリダイゼーション反応ののち、MWPを洗浄して非結合物質を除去し、
アビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体をMWPの各ウェルに加えた。ア
ビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体は、MWPに結合した標的特異的オ
リゴヌクレオチドプローブ(HCV又は標準)によって捕捉されたビオチン標識
アンプリコンに結合した。MWPを再び洗浄して非結合の結合体を除去し、過酸
化水素及び3,3′,5,5′−テトラメチルベンジジン(TMB)を含有する
基質溶液をウェルに加えた。過酸化水素の存在で、結合した西洋ワサビペルオキ
シダーゼがTMBの酸化を触媒して、着色された複合体を形成した。弱酸の添加
によって反応を停止させ、自動化マイクロウェルプレートリーダを使用して45
0nmで光学密度を計測した。
【0100】 検定の直線範囲内で、MWPの各ウェルの光学密度(OD)は、ウェル中のH
CVアンプリコン又は標準アンプリコンの量に比例していた。計算した全ODは
、各逆転写/PCR増幅反応中にそれぞれ存在するHCV RNA又は標準RN
Aの量に比例していた。各標本中のHCV RNAの量は、以下の等式を使用し
て、全標準ODに対する全HCV ODの比率及び標準RNA分子の入力数から
計算した。
【0101】
【数1】
【0102】 ただし、全HCV OD=HCVアンプリコンの場合で計算された全OD 全QS OD=QSアンプリコンの場合で計算された全OD 入力HCV QSコピー/PCR=各反応におけるQSのコピー数 200=コピー/PCRをコピー/mlに換算するための係数
【0103】 結果 予想外にも、処置した患者の20%超で、上記例の2種の処方の投与が、処置
終了後24週間で末梢血液中に存在するHCV−RNAの量を100コピー/ml
未満に減らすことが見いだされた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/14 A61P 43/00 121 43/00 121 A61K 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (72)発明者 パッパス,スティーブン・クリストファー アメリカ合衆国、ニュージャージー 07013、クリフトン、シー−4、バリー・ ロード 900 (72)発明者 ツァーム,フリーデリーケ ドイツ国、79104 フライブルク、シュタ ットシュトラーセ 18 Fターム(参考) 4C076 AA11 BB11 CC16 CC35 4C084 AA02 BA44 CA62 DA21 DA22 MA02 MA17 MA66 NA05 ZA751 ZB332 ZC751 4C086 AA01 AA02 BA17 MA02 MA04 MA07 MA17 MA52 NA05 NA14 ZA75 ZB33 ZC75

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肝臓病患者を処置するための医薬の製造のための、処置に有
    効な量のミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグと共同させ
    た処置に有効な量のIFN−α又はPEG−IFN−αの使用。
  2. 【請求項2】 ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグ
    の充分な有効量が1日約250mg〜約2000mgである、請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 IFN−αの充分な有効量が週3回の投与で3,000,0
    00〜6,000,000国際単位である、請求項1記載の使用。
  4. 【請求項4】 PEG−IFN−αの充分な有効量が週1回の投与で約40
    〜270μgである、請求項1記載の使用。
  5. 【請求項5】 IFN−αがIFN−α2Aである、請求項1〜4のいずれ
    かに記載の使用。
  6. 【請求項6】 肝臓病がウイルス感染症である、請求項1〜5のいずれかに
    記載の使用。
  7. 【請求項7】 ウイルス感染症が慢性C型肝炎である、請求項6記載の使用
  8. 【請求項8】 ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグ
    の充分な量を経口投与する、請求項1記載の使用。
  9. 【請求項9】 IFN−α又はPEG−IFN−αの充分な量を非経口投与
    する、請求項1記載の使用。
  10. 【請求項10】 まず、ミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロ
    ドラッグの処置に有効な量の一部を投与し、次に、ミコフェノール酸の薬学的に
    許容しうる塩又はプロドラッグの処置に有効な量の残りとIFN−α又はPEG
    −IFN−αの処置に有効な量とを組み合わせて投与する、請求項1〜9のいず
    れかに記載の使用。
  11. 【請求項11】 活性成分としてミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩
    又はプロドラッグをウイルス感染症の症状を軽減するための処置に有効な量で含
    む医薬組成物からなる第一の成分と、活性成分としてIFN−α又はPEG−I
    FN−αをウイルス感染症の症状を軽減するための処置に有効な量で含む注射溶
    液からなる第二の成分とを、所与の期間にわたり、患者に随伴的に投与すること
    を含み、前記成分を、少なくとも前記患者の末梢血液中に存在するHCV−RN
    Aの量を100コピー/ml未満に減らすのに十分な期間にわたって随伴的に投与
    する、請求項1〜9のいずれかに記載の使用。
  12. 【請求項12】 肝臓病の処置で同時、一部同時、別々又は順次に使用する
    ための複合製剤としての、IFN−α又はPEG−IFN−α及びミコフェノー
    ル酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグを含む医薬。
  13. 【請求項13】 IFN−αがIFN−α2Aである、請求項12記載の医
    薬。
  14. 【請求項14】 PEG−IFN−αがPEG−IFN−α2Aである、請
    求項12記載の医薬。
  15. 【請求項15】 肝臓病がウイルス感染症である、請求項10〜14のいず
    れかに記載の医薬。
  16. 【請求項16】 ウイルス感染症が慢性C型肝炎である、請求項14記載の
    医薬。
  17. 【請求項17】 (a)活性成分の1個以上の経口単位剤形を含み、各単位
    が活性成分を約250mg〜約2000mg含み、活性成分がミコフェノール酸の薬
    学的許容しうる塩又はプロドラッグである第一の成分と、 (b)バイアル又は一連のバイアルを含み、各バイアルが単一の注射可能な溶
    液用量又は複数の注射可能な溶液用量を含み、各用量が約3,000,000〜
    6,000,000国際単位のIFN−α又は約40μg〜約270μgのPEG
    −IFN−αを活性成分として含有する第二の成分と を含むキット。
  18. 【請求項18】 第一の成分が、患者が1日当り約2gのミコフェノール酸
    の薬学的に許容しうる塩又はプロドラッグを約1〜約4週間、投与されるのに充
    分な数の単位を含み、第二の成分が、患者が1週当り約180μgのIFN−α
    又はPEG−IFN−αを約1〜約4週間、投与されるのに充分な数の用量を含
    む、請求項17記載のキット。
  19. 【請求項19】 各注射可能な溶液の活性成分がPEG−IFN−α2aで
    ある、請求項17又は18記載のキット。
  20. 【請求項20】 肝臓病に感染した患者を処置して病気の症状を軽減する方
    法であって、処置に有効な量のインターフェロンα又はPEG化インターフェロ
    ンαを処置に有効な量のミコフェノール酸の薬学的に許容しうる塩又はプロドラ
    ッグと共同させて前記患者に投与することを含む方法。
JP2001516559A 1999-08-13 2000-08-08 PEG−IFN−αと共同させたミコフェノラートモフェチル Pending JP2003507339A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99115950.0 1999-08-13
EP99115950 1999-08-13
US18790700P 2000-03-08 2000-03-08
US60/187,907 2000-03-08
PCT/EP2000/007666 WO2001012214A2 (en) 1999-08-13 2000-08-08 MYCOPHENOLATE MOFETIL IN ASSOCIATION WITH PEG-IFN-$g(a)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003507339A true JP2003507339A (ja) 2003-02-25

Family

ID=29762814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001516559A Pending JP2003507339A (ja) 1999-08-13 2000-08-08 PEG−IFN−αと共同させたミコフェノラートモフェチル

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP1220683A2 (ja)
JP (1) JP2003507339A (ja)
CN (1) CN1368887A (ja)
AU (1) AU7408200A (ja)
BR (1) BR0013252A (ja)
CA (1) CA2380653A1 (ja)
HU (1) HUP0202525A3 (ja)
MX (1) MXPA02001296A (ja)
PE (1) PE20010490A1 (ja)
PL (1) PL357367A1 (ja)
RU (1) RU2002105485A (ja)
TR (1) TR200200401T2 (ja)
WO (1) WO2001012214A2 (ja)
ZA (1) ZA200200280B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522052A (ja) * 2003-04-01 2006-09-28 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト ミコフェノール酸、その塩またはプロドラッグの非経腸製剤
JP2012521754A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ジェイダブリュ ファーマシューティカル コーポレーション インターフェロン−アルファ及び細胞質残留性細胞膜透過ペプチドを含むIFN−α融合タンパク質

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1719773B1 (en) 2004-02-24 2009-04-15 Japan Tobacco, Inc. Fused heterotetracyclic compounds and use tehreof as hcv polymerase inhibitor
US20070049593A1 (en) 2004-02-24 2007-03-01 Japan Tobacco Inc. Tetracyclic fused heterocyclic compound and use thereof as HCV polymerase inhibitor
WO2006020720A2 (en) * 2004-08-12 2006-02-23 Schering Corporation Stable pegylated interferon formulation
US7659263B2 (en) 2004-11-12 2010-02-09 Japan Tobacco Inc. Thienopyrrole compound and use thereof as HCV polymerase inhibitor
US8017612B2 (en) 2006-04-18 2011-09-13 Japan Tobacco Inc. Piperazine compound and use thereof as a HCV polymerase inhibitor
US8492386B2 (en) 2011-10-21 2013-07-23 Abbvie Inc. Methods for treating HCV
US8466159B2 (en) 2011-10-21 2013-06-18 Abbvie Inc. Methods for treating HCV
BR112014005617A2 (pt) 2011-10-21 2017-06-13 Abbvie Inc tratamento de combinação (por exemplo, com abt-072 ou abt -333) de daas para uso no tratamento de hcv
ES2572329B1 (es) 2011-10-21 2017-08-24 Abbvie Inc. Combinación de al menos dos agentes antivirales de acción directa y ribavirina pero no interferón, para uso en el tratamientodel vhc
US11559567B2 (en) * 2014-11-06 2023-01-24 Pharmaessentia Corporation Dosage regimen for pegylated interferon
WO2017189978A1 (en) 2016-04-28 2017-11-02 Emory University Alkyne containing nucleotide and nucleoside therapeutic compositions and uses related thereto

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908621A (en) * 1995-11-02 1999-06-01 Schering Corporation Polyethylene glycol modified interferon therapy
MY125300A (en) * 1999-02-26 2006-07-31 Inst Of Molecular And Cell Biology Synergistic combination for treatment of viral-mediated diseases

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522052A (ja) * 2003-04-01 2006-09-28 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト ミコフェノール酸、その塩またはプロドラッグの非経腸製剤
JP2012521754A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ジェイダブリュ ファーマシューティカル コーポレーション インターフェロン−アルファ及び細胞質残留性細胞膜透過ペプチドを含むIFN−α融合タンパク質

Also Published As

Publication number Publication date
TR200200401T2 (tr) 2002-06-21
AU7408200A (en) 2001-03-13
HUP0202525A2 (hu) 2002-11-28
WO2001012214A3 (en) 2001-10-04
CN1368887A (zh) 2002-09-11
HUP0202525A3 (en) 2003-11-28
MXPA02001296A (es) 2002-07-22
RU2002105485A (ru) 2004-01-27
PL357367A1 (en) 2004-07-26
WO2001012214A2 (en) 2001-02-22
BR0013252A (pt) 2002-04-16
CA2380653A1 (en) 2001-02-22
EP1220683A2 (en) 2002-07-10
PE20010490A1 (es) 2001-04-27
ZA200200280B (en) 2003-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2271217C2 (ru) ПРИМЕНЕНИЕ ПЭГ-ИНТЕРФЕРОНА-α(ПЭГ-IFN-α) И РИБАВИРИНА ДЛЯ ЛЕЧЕНИЯ ХРОНИЧЕСКОГО ГЕПАТИТА С
TWI454263B (zh) 用於治療hcv感染之組合療法
De Clercq Suramin in the treatment of AIDS: mechanism of action
US20020127203A1 (en) Ribavirin-pegylated interferon alfa HCV combination therapy
US6316495B1 (en) Method for inhibition of retroviral replication
JP2002542202A (ja) 抗酸化剤を伴ったリバビリンを含有するhcv組み合わせ治療薬
JP2002515453A (ja) 慢性C型肝炎感染を有する、抗ウイルス処置を受けていない患者における、リバビリンおよびインターフェロンαを含む併用療法
JP2003507339A (ja) PEG−IFN−αと共同させたミコフェノラートモフェチル
US6849254B1 (en) HCV combination therapy
AU2007314649B2 (en) Broad spectrum immune and antiviral gene modulation by oral interferon
HRP20020118A2 (en) MYCOPHENOLATE MOFETIL IN ASSOCIATION WITH PEG-IFN-alpha
US9084758B2 (en) Antiviral compositions comprising ethanol extract of Tetracera scandens and use thereof
AU746648B2 (en) Use of IFN-alpha and amantadine for the treatment of chronic hepatitis C
WO2007020195A2 (en) Peg-ifn alpha and ribavirin for hbv treatment
JPH07188052A (ja) インターフェロン用作用効果増強剤及び該増強剤とインターフェロンとを含有する抗ウイルス活性増強組成物
US20150147295A1 (en) Combination therapy for treating hcv infection in specific patient subgenotype sub-population
Marco et al. The hepatitis report
WO2013143581A1 (en) Combination therapy for treating hcv infection in specific patient subgenotype sub-population
EP1113794A2 (en) Methods of treating viral disease

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419