JP2003507314A - 無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過するためのスカル坩堝 - Google Patents

無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過するためのスカル坩堝

Info

Publication number
JP2003507314A
JP2003507314A JP2001518369A JP2001518369A JP2003507314A JP 2003507314 A JP2003507314 A JP 2003507314A JP 2001518369 A JP2001518369 A JP 2001518369A JP 2001518369 A JP2001518369 A JP 2001518369A JP 2003507314 A JP2003507314 A JP 2003507314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
sleeve
melt
glass
skull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001518369A
Other languages
English (en)
Inventor
レーマー ヒルデガルド
コルベルグ ウーヴェ
ラーケ ギドー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Carl Zeiss AG
Original Assignee
Carl Zeiss AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Carl Zeiss AG filed Critical Carl Zeiss AG
Publication of JP2003507314A publication Critical patent/JP2003507314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/02Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in electric furnaces, e.g. by dielectric heating
    • C03B5/021Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in electric furnaces, e.g. by dielectric heating by induction heating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/225Refining
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/26Outlets, e.g. drains, siphons; Overflows, e.g. for supplying the float tank, tweels
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/42Details of construction of furnace walls, e.g. to prevent corrosion; Use of materials for furnace walls
    • C03B5/44Cooling arrangements for furnace walls
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2211/00Heating processes for glass melting in glass melting furnaces
    • C03B2211/70Skull melting, i.e. melting or refining in cooled wall crucibles or within solidified glass crust, e.g. in continuous walled vessels
    • C03B2211/71Skull melting, i.e. melting or refining in cooled wall crucibles or within solidified glass crust, e.g. in continuous walled vessels within segmented wall vessels where the molten glass solidifies between and seals the gaps between wall segments

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、無機物質を溶融、結晶化または清澄濾過するためのスカル坩堝(1)に関するものであって;坩堝壁(1.1)と、坩堝底(1.2)と、誘導コイル(2)とを有し、その誘導コイルは坩堝壁(1.1)を包囲しており、かつその誘導コイルを介して高周波エネルギを坩堝内容物内へ結合することができる。坩堝壁(1.1)は、金属パイプの環から形成されており、その金属パイプは冷却媒体に接続可能であり、互いに隣接する金属パイプ間にスリットが形成されており;底(1.2)は溶融物(3)のための排出部を有しており;排出部にスリーブ(4)が付設されている。スリーブ(4)の入口端部(4.1)は、スカル坩堝(1)の内部空間内へ、使用時に溶融物(3)が結晶化された底層(3.3)によって品質を損なわれることなしにコントロールされた方法で引き出せるような距離突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過
するための、いわゆるスカル坩堝に関する。
【0002】 (背景技術) この種のスカル坩堝は、坩堝壁を有している。この坩堝壁は、一般に円筒状で
ある。坩堝壁は、垂直の金属パイプの環から構成されている。互いに隣接するパ
イプ間には、スリットが残っている。坩堝底も、金属パイプから形成することが
できる。しかし坩堝底は、耐火材料から形成することもできる。それらの端部は
、冷媒供給ないし冷媒排出のための垂直のパイプに接続されている。
【0003】 加熱は、誘導コイルによって行われ、その誘導コイルは坩堝壁を包囲しており
、かつその誘導コイルを介して高周波エネルギを坩堝内容物へ結合することがで
きる。
【0004】 無機物質を溶融するためのスカル坩堝は、たとえばEP0528025B1か
ら知られている。
【0005】 スカル坩堝は、次のように作動する:坩堝は、フリットまたはカレットあるい
はその混合物を充填される。ガラスないし溶融物は、まず、所定の最少伝導性を
得るために、予備加熱されなければならない。予備加熱は、バーナー加熱によっ
て行われることが多い。結合温度に達した場合には、高周波エネルギの入射を介
してそれ以降のエネルギ供給を行うことができる。駆動の間も、溶融物を高周波
による加熱に加えて、溶融物に上方から作用するバーナーによって、あるいは熱
い排ガスによって、加熱することができる。
【0006】 金属パイプからなる、冷却される坩堝壁において、駆動の間硬化した溶融物か
らなる端縁層が形成される。好ましくはこの層は、結晶性の材料からなる。この
層は、ガラス層に比べて良好な熱緩衝を有する。端縁層は、坩堝壁を腐食性のあ
るいは熱い溶融物による腐食から保護する。この冷たい端縁層は、それぞれガラ
ス溶融物に応じてガラス質であり、あるいは結晶性である。
【0007】 底も同様に冷却されるので、底層も周壁とまったく同様に冷たい。そこでは同
様にガラス質の、あるいは結晶した、冷たい底層が形成される。これは、底出口
を通して溶融物を注ぎ出すためには、好ましくない。すなわち溶融物を底出口を
通して流出させるために、硬化した底層を、突き破ることにより、あるいは付加
加熱により熱的に分解しなければならない。その場合に結晶性の層はそばを流れ
る溶融物にとって芽形成体として作用し、それは望ましくないことである。さら
に、底領域においては、コイルが底上約2−5cmで終わっているために、HF
−場は比較的弱い。
【0008】 高周波エネルギは、スカル坩堝内部空間を加熱するためだけに使用される。そ
れに対して高周波エネルギは、冷却された底領域を所望に加熱するためには使用
できない。すなわち誘導加熱によって底近傍の層も加熱しようとする場合には、
この層から底冷却により再び熱を引き出すことになる。これは、−溶融物の冷却
されない、熱い中央ゾーンと比較して−エネルギ使用を悪化させてしまう。
【0009】 高周波出力を全体として増大させて、それによって底領域の温度が上方のガス
除去温度を上回ることも考えられる。それによって注ぎ出しの問題は解決される
。しかし、スカル坩堝の中央の領域における溶融物は、過度に加熱されてしまう
。それは、選択的蒸発により合成がシフトされることをもたらし、それと共に屈
折値変動と脈理が生じる。
【0010】 スカル坩堝からガラス溶融物を排出させる特殊な技術に関する文献は、存在し
ない。一般的には、流出開口部が概略的に示されているだけである。US556
7218は、排出開口部を記載しており、その排出開口部はわずかに冷却され、
かつ比較的大きく、その排出開口部には良好に冷却されるスライダが付設されて
いる。その場合に溶融物内へ、短いセラミックのスリーブが突出する。しかしこ
れは、流出を容易にするために、流出領域を熱的に絶縁する、という課題のみを
有している。さらに、そこには、間接的に加熱される流出フィーダを有する変形
例が述べられている。
【0011】 これらの実施形態が、結晶化に敏感ではない、あるいはわずかに敏感な溶融物
にとって十分である場合でも、それは、溶融物が流出後に多数の結晶と脈理を含
んでいる、という欠点を有している。すなわち光学的な、結晶化に敏感な溶融物
においては、この種の流出においては上述したセラミックのスリーブに結晶が形
成される。この結晶は、底領域からの溶融物の引出しを損なう。その結晶は、コ
ントロールされた流出を許さない。特に、流出速度をコントロールすることはで
きない。さらに、腐食性のガラスにおいては、セラミックのスリーブがすぐに分
解されて、分解生成物がガラス内に欠陥をもたらす危険がある。
【0012】 本発明の課題は、上述した種類のスカル坩堝を、問題のあるガラスにおいても
溶融物を底領域からコントロールされた方法で排出させることができ、その場合
に特に、腐食性の、あるいは質的に高価値のガラスにおいて、ガラス品質を損な
うことのないように形成することである。
【0013】 この課題は、請求項1の特徴によって解決される。発明者等は、溶融物を完璧
に引き出す可能性は、溶融物を熱いゾーンからだけ引き出す手段がとられた場合
に存在することを、認識した。従って底領域の冷たい、結晶化されたガラスは、
本発明によれば取り出されない。
【0014】 それによって、結晶化された材料が底領域から鋳造ブロック内へ達しないこと
、溶融物は鋳込みプロセスの間結晶化された底層を通過せず、従って常に新しい
芽が形成されて、引きさらわれること、および底領域内に堆積した、ガラス溶融
物自体よりも高い濃度を有する凝離生成物は鋳造ブロック内へは一緒に引込まれ
ないことが、保証される。さらに、排出スリーブの直径と長さを、溶融物の粘性
に応じて、乱流なしに溶融物が層状に型内へ流出することが保証されるように、
設定することができる。この技術によって、光学ガラスからなる、結晶のない、
かつ脈理のない鋳造ブロックを形成することができる。
【0015】 本発明は、他の利点をもたらす:非連続的な坩堝溶融においては、ガラス流を
停止させる必要がない;むしろ、−スリーブの高さを適当に選択した場合には−
ガラス流自体が停止する。坩堝内に残る残留ガスは、さらにHF−結合を保証す
る。
【0016】 従ってプロセスを、直接さらに案内することができる。その場合に新しいフリ
ットを補充することができ、その場合に新たに補助加熱によって−たとえばバー
ナー火炎によって−作業する必要はない。
【0017】 これは、結合が困難なわずかな伝導性を有するガラスの場合、および、バーナ
ー加熱を使用した場合に著しく蒸発ないしは霧化する、揮発性のフリット成分を
有するガラスの場合に、特に効果的である。
【0018】 実施例として、2つの白金変形例がテストされた。両変形例において共通なの
は、排出パイプとスリーブが白金または白金合金からなり、排出パイプが50H
z−抵抗加熱を有していることである。白金は、それが酸化する条件の元で16
00℃までは安定であって、ガラス内に着色の痕跡を残さないので、使用される
。より高い温度については、イリジウム、モリブデンおよびタングステンあるい
はこれらの材料の化合物からなるスリーブが適している。
【0019】 排出パイプは、第1の変形例によれば、同時に鋳込みの間とその後も結合を保
証しようとする場合には、理想的には全溶融物液位の約3分の1の高さを有する
。この要請がない場合には、白金スリーブの材料による溶融物の汚染に基づき、
スリーブをずっと短く設計することが望ましい。2cmから6cmまでの長さを
有するスリーブがよいことが明らかにされている。白金フランジと水冷されるス
カル坩堝との間のガラス密性は、石英プレートと白金フランジの回りのリング状
の空冷によって保証される。白金材料プレートは、それぞれ溶融物と腐食要請に
従って1cmと2cmの間の厚みである。白金スリーブは、すべての場合に石英
材料プレートの上方少なくとも1cm突出していなければならない。
【0020】 第2の変形例においては、白金を含まないことに対する極端な要請のために構
造がさらに最適化された。この場合に白金スリーブは、溶融と清澄濾過の間空気
で冷却された。それによって、この溶融相の間白金は固体のガラス層によって溶
融物から分離されており、分解は行われない。鋳込みの相の直前に初めて、冷却
が減少され、あるいは完全にオフにされて、白金スリーブに接したガラスは凝離
限界を超えた温度に加熱される。流し口の領域内のすべての結晶が分解されてい
る場合には、白金パイプの50Hz−抵抗加熱は鋳造温度にされて、溶融物が排
出される。ガラス境界層の分解がいつ達成されるかは、スリーブに取り付けられ
たサーモ素子により温度を測定することによって定めることができる。
【0021】 サーモ素子は、ガス出口を通して冷却されたスリーブから導出され、ダクトキ
ャパシタを介して測定装置へ導かれる。ダクトキャパシタは、場合によっては発
生するHF−ノイズ信号のフィルタリングないし平滑化に用いられる。
【0022】 白金からなる排出スリーブは、原理的には電気的な視点から、水冷されるスカ
ル坩堝に対する接触を有することができる。この変形例は、もちろん冷却に関す
る欠点を有している。というのは、この場合には白金排出部はスカル坩堝の水冷
を介して影響を受け、それによって排出スリーブの領域の強すぎる冷却の危険が
あるからである。極めて腐食性のガラス溶融物については、この変形例はもちろ
ん効果的である。というのは、この場合にはスカルと白金排出スリーブとの間の
ガラス密性の問題は省かれるからである。
【0023】 フランジと金属スカル坩堝を電気的に分離することは、ガラス密性が問題ない
場合には、望ましい。これは、Pt−加熱におけるより小さいHF−ノイズレベ
ルをもたらす。フランジと金属のスカル坩堝を電気的に分離する場合には、両構
成部分の間に少なくとも0.5cmの距離をおかなければならず、その距離は電
気的に絶縁性のセラミックによって充填されている。ここでは石英材料が最良で
あることが、明らかにされている。
【0024】 考えられる他の排出変形例は、石英ガラスパイプであって、それは上方の領域
において数センチメートル溶融物内へ突出し、かつ坩堝底の下方で間接的に加熱
される。この変形例の利点は、溶融物が絶対的に白金を含まないことである。欠
点は、特に腐食性のガラス溶融物による腐食に基づき、排出部の安定性が制限さ
れることである。
【0025】 実施例: ランタンクラウンのファミリーからなるガラスが溶融されて、鋳造された。H
F−エネルギは、ジェネレータを介して1MHzの周波数で供給される。溶融物
体積は、約8lである。スカル坩堝内の溶融物液位は、21cmであった。鋳造
のために必要なHF−出力は、30kWである。ガラスの上方の凝離温度は、約
1040℃である。鋳造温度は、1100℃である。この目標温度において、坩
堝中央内の温度は、底、中央および表面の間で、底の1000℃、中央の115
0℃および溶融物表面近傍の1100℃の間で相違している。すなわち、底では
鋳造の間結晶層が存在するが、それはスリーブ構造によって障害として作用する
ことはない。
【0026】 50cmの長さ、8mmのパイプ直径を有し、かつ取り付けられた、10mm
直径と7cmのスリーブ長さのスリーブを有する白金排出パイプが使用された。
白金パイプは、坩堝底の領域にフランジを有しており、そのフランジはスカル坩
堝の石英底プレートに直接取り付けられ、かつ加熱回路を接続するために用いら
れる。フランジと水冷されるスカル坩堝との間の距離は、5mmである。フラン
ジ端縁の上方は、空冷されている。必要な場合にはここで、極めて腐食性のガラ
ス溶融物の場合、あるいは清澄濾過温度が高い場合には、空冷から水冷へ切り換
えることができる。白金パイプの下方の端部には、フランジの加熱用の電圧を印
加するための他のプレートラグが設けられている。白金フランジは、フランジと
プレートラグとの間の加熱回路によって、最大で1400℃までの温度に加熱す
ることができる。パイプ自体だけが加熱され、ガラス内へ突出するスリーブは白
金パイプから、および熱い溶融物からの熱伝達を介して間接的にのみ加熱される
【0027】 溶融および清澄濾過の間、白金排出パイプは加熱されない。鋳造開始前の約1
から2時間、坩堝は鋳造温度に調節されて、白金フランジはゆっくりと同様に鋳
造温度に高められる。溶融物の側からも排出部の側からも目標温度が達成された
場合に、ガラスが流れ始める。
【0028】 空冷されるスリーブを使用する場合には、鋳造のためにパイプと溶融物内の目
標温度の調節に加えて、スリーブの空冷がオフにされる。ガラスは、目標温度が
達成されて、スリーブの温度が1050℃−従って上方の凝離限界のずっと上−
の上になるまで、ストッパによって流れ始めるのを阻止される。
【0029】 本発明を、図面を用いて詳細に説明する。
【0030】 図に示すスカル坩堝1は、無機物質、特にガラスまたはセラミック、特にカレ
ットまたはいわゆるフリットあるいはその両者を溶融または清澄濾過するために
用いられる。
【0031】 スカル坩堝は、壁1.1を有している。壁は、互いに導通接続されて、冷却媒
体に、たとえば水に接続された、垂直の金属パイプの環から形成されている。
【0032】 スカル坩堝1.1の底1.2は、石英材料プレートから形成されている。底は
また、特にパイプ1.3から流出する空気によって、冷却されている。
【0033】 壁1.1は、誘導コイル2によって包囲されている。誘導コイルは、高周波装
置の構成部分であって、その高周波装置を介して高周波エネルギがスカル坩堝の
内容物へ結合される。
【0034】 図から明らかなように、スカル坩堝の内部には、溶融物3が存在している。ス
カル坩堝1.1の壁1.1と底1.2は、それぞれ結晶化された層3.1、3.
2によって覆われている。底領域内には、凝離生成物3.3が概略的に図示され
ている。これらは、所定のガラスにおいて形成されることがあり、溶融物の内部
から底へ向かって沈下する。
【0035】 本発明によれば、排出部として白金スリーブ4が設けられている。スリーブ4
の上端縁4.1は、底1.2の上端縁のずっと上に突出している。上端縁は、結
晶化された底層のずっと上方に位置するゾーン内に存在し、そのゾーン内では温
度は失透温度のずっと上にある。さらに、上端縁4.1の位置によって、凝離生
成物3.3がスリーブ4内へ達して、引き出されたガラス溶融物の品質を損なう
危険はない。
【0036】 図2に示すスカル坩堝1は、原則的に図1に基づくそれと等しい構造を有して
いる。このスカル坩堝も、ガラス溶融物を引き出すためのスリーブ4を有してい
る。スリーブ4の上端縁4.1は、ここでもガラス溶融物の比較的熱い領域内に
ある。
【0037】 しかし、図1の実施例に比較して、この場合には冷却システムが設けられてお
り、同システムはスリーブ4の、溶融物3の内部にある領域に対応づけられてい
る。この冷却システムは、被覆4.2を有しており、その被覆がスリーブ4の上
方の領域を包囲している。従って被覆4.2とスリーブ4の上方の領域との間に
は中空空間が形成されており、その中空空間は入口4.3と出口4.4とを有し
ている。入口4.3には冷却媒体、たとえばガスが接続されている。中空空間内
には、サーモ素子4.5が設けられている。
【0038】 スカル坩堝を駆動する場合に、極めて一般的には、スリーブの、溶融物3内へ
突出する部分の温度を、溶融相の間スリーブ4の温度が低く維持されるように制
御すると、効果的である。その場合に温度は、固体のガラス層または結晶層が形
成され、かつ溶融物の排出の間温度の値が上方の失透点より上へ上げられるよう
な、低くさにするべきである。
【0039】 さらに、スカル坩堝の底領域を、その上にあるガラス溶融物よりも低い温度水
準に維持すると効果的であろう。これは、底の腐食が少なくなる、という利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の変形例に基づくスカル坩堝を概略的に示す立面図である。
【図2】 第2の変形例に基づくスカル坩堝を概略的に示す立面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月12日(2001.5.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】 この課題は、請求項1の特徴によって解決される。発明者等は、溶融物を完璧
に引き出す可能性は、溶融物を熱いゾーンからだけ引き出す手段がとられた場合
に存在することを、認識した。従って底領域の冷たい、結晶化されたガラスは、
本発明によれば取り出されない。 この構造のスカル坩堝によって、次のことが達成される: スリーブの温度は、溶融相の間低く抑えることができる。従ってその温度は、
固体のガラス層または結晶層が形成され、かつ溶融物を排出する間温度の値が上
方の凝離点より上に高められるように、低くすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ギドー ラーケ ドイツ連邦共和国 ディ−55411 ビンゲ ン, ストロームブルガーストラッセ 27 ベー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機物質、特にガラスまたはガラスセラミックスを溶融ある
    いは清澄濾過するためのスカル坩堝(1)であって; 1.1 坩堝壁(1.1)を有し; 1.2 坩堝底(1.2)を有し; 1.3 誘導コイル(2)を有し、前記誘導コイルは坩堝壁(1.1)を包囲
    し、かつその誘導コイルを介して高周波エネルギが坩堝内容物内へ結合可能であ
    って; 1.4 坩堝壁は、金属パイプの環から形成されており、前記金属パイプは冷
    却媒体に接続可能であって、互いに隣接する金属パイプ間にスリット形状の間隙
    が設けられており; 1.5 底(1.2)は、溶融物のための排出部を有しており; 1.6 排出部にスリーブ(4)が付設されており; 1.7 スリーブの入口端部は、スカル坩堝(1)の内部空間内へ、溶融物が
    結晶化された底層により品質を損なう危険なしに、コントロールされた方法で引
    き出されるような距離突出している、 スカル坩堝。
  2. 【請求項2】 スリーブ(4)の上端縁は、坩堝底(1.2)から測定して
    、溶融物高さの10分の1と半分との間にある高さに位置していることを特徴と
    する請求項1に記載のスカル坩堝。
  3. 【請求項3】 スリーブ(4)に、その温度を調節または制御するための装
    置が付設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスカル坩堝。
  4. 【請求項4】 スリーブ(4)の、溶融物内へ突出する上方の領域は、二重
    壁となって中空空間を形成し、かつ 中空空間は、冷却媒体のための入口(4.3)と出口(4.4)とを有してい
    ることを特徴とする請求項3に記載のスカル坩堝。
  5. 【請求項5】 次の特徴を有する: 5.1 スリーブ(4)は、互いに対して同軸の2つのスリーブを有しており
    ; 5.2 外側のスリーブは、金属スリーブであって; 5.3 内側のスリーブは、石英ガラスパイプである、 ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスカル坩堝。
  6. 【請求項6】 スリーブは、高さ調節可能であることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか1項に記載のスカル坩堝。
JP2001518369A 1999-08-21 2000-08-16 無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過するためのスカル坩堝 Pending JP2003507314A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19939781.3 1999-08-21
DE19939781A DE19939781C2 (de) 1999-08-21 1999-08-21 Skulltiegel für das Erschmelzen oder das Läutern von anorganischen Substanzen, insbesondere von Gläsern und Glaskeramiken
PCT/EP2000/007987 WO2001014268A1 (de) 1999-08-21 2000-08-16 Skulltiegel für das erschmelzen oder das laütern von anorganischen substanzen, insbesondere von gläsern und glaskeramiken

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003507314A true JP2003507314A (ja) 2003-02-25

Family

ID=7919216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001518369A Pending JP2003507314A (ja) 1999-08-21 2000-08-16 無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過するためのスカル坩堝

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6889527B1 (ja)
EP (1) EP1206421A1 (ja)
JP (1) JP2003507314A (ja)
KR (1) KR20020038727A (ja)
AU (1) AU7276500A (ja)
DE (1) DE19939781C2 (ja)
WO (1) WO2001014268A1 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10041759A1 (de) * 2000-08-25 2002-03-28 Schott Glas Vorrichtung zum Homogenisieren einer Glasschmelze
DE10231847B4 (de) * 2002-07-12 2006-04-13 Schott Ag Verfahren zum Erzeugen einer blasenarmen oder blasenfreien Glasschmelze
DE10314955B4 (de) * 2003-04-02 2008-04-17 Schott Ag Verfahren zum Schmelzen anorganischer Materialien
DE10329718B4 (de) * 2003-07-02 2006-04-27 Schott Ag Verfahren und Vorrichtung zum Einschmelzen von anorganischen Substanzen, insbesondere von Gläsern
DE10348466B4 (de) * 2003-10-14 2007-05-31 Schott Ag Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von hoch schmelzenden Gläsern oder Glaskeramiken und Verwendung einer Vorrichtung
ES2710099T3 (es) 2004-09-24 2019-04-23 Mesoblast Inc Progenie de células precursoras mesenquimales expandidas multipotenciales (MEMP) y sus usos
WO2006088339A1 (en) * 2005-02-21 2006-08-24 Bong Ki Ryu Glass melting apparatus and method using high frequency induction heating
US20070151504A1 (en) * 2005-10-19 2007-07-05 General Electric Company Quartz glass crucible and method for treating surface of quartz glass crucible
US7454925B2 (en) * 2005-12-29 2008-11-25 Corning Incorporated Method of forming a glass melt
UA88150C2 (ru) * 2006-04-05 2009-09-25 Ооо "Центр Компетенции "Базальт" Способ производства беспрерывных минеральных волокон
DE102007023497B4 (de) * 2007-05-18 2010-08-05 Schott Ag Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Gläsern, Glaskeramiken oder Keramiken sowie deren Verwendung
CA2694107C (en) 2007-08-06 2018-03-27 Angioblast Systems, Inc. Method for generating, repairing and/or maintaining connective tissue in vivo
KR20190025067A (ko) 2008-06-25 2019-03-08 메소블라스트, 아이엔씨. 추간판의 치료 및/또는 재구성
EP3002329B1 (en) 2008-11-20 2017-08-16 Mesoblast, Inc. Method for treating or preventing a pancreatic dysfunction
DE102008061871B4 (de) * 2008-12-15 2012-10-31 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Schmelztiegel für den Einsatz in einem Tiegelziehverfahren für Quarzglas
US9487756B2 (en) 2009-03-20 2016-11-08 Mesoblast, Inc. Production of reprogrammed pluripotent cells
DE102009033501B4 (de) * 2009-07-15 2016-07-21 Schott Ag Verfahren und Vorrichtung zum kontinuierlichen Schmelzen oder Läutern von Schmelzen
DE102009033502B4 (de) * 2009-07-15 2016-03-03 Schott Ag Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Glasprodukten aus einer Glasschmelze
JP2012036056A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Sumco Corp シリコンの電磁鋳造装置
JP6265890B2 (ja) 2011-06-03 2018-01-24 メゾブラスト,インコーポレーテッド 脳梗塞の影響を治療する方法
US9265796B2 (en) 2011-07-04 2016-02-23 Mesoblast, Inc. Methods of treating or preventing rheumatic disease
KR102009056B1 (ko) 2011-09-09 2019-08-08 메소블라스트, 아이엔씨. 조골세포 기능의 향상방법
EP3556850A1 (en) 2012-12-12 2019-10-23 Mesoblast, Inc. Treatment of diseases of endothelial dysfunction and inflammation
KR20200099549A (ko) * 2017-12-21 2020-08-24 쌩-고벵 이조베르 자가-도가니 벽을 갖는 침잠형-버너 용해로
CA3140964A1 (en) 2019-05-23 2020-11-26 Mesoblast International Sarl Functional recovery from cerebral infarction
WO2023238074A1 (en) 2022-06-08 2023-12-14 Mesoblast International Sarl Mesenchymal progenitor cells for enhancing partial reprogramming of target cells

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2531062A2 (fr) 1981-11-06 1984-02-03 Saphymo Stel Dispositif de fusion par induction directe de substances dielectriques du genre verres ou emaux
DE3316546C1 (de) * 1983-05-06 1984-04-26 Philips Patentverwaltung Gmbh, 2000 Hamburg Kalter Tiegel fuer das Erschmelzen und die Kristallisation nichtmetallischer anorganischer Verbindungen
US4592770A (en) * 1984-06-15 1986-06-03 Gaf Corporation Glass melter
DE3566527D1 (en) * 1984-10-01 1989-01-05 Ppg Industries Inc Method and apparatus for inductively heating molten glass or the like
DE4005746A1 (de) 1990-02-23 1991-08-29 Kernforschungsz Karlsruhe Bodenauslaufvorrichtung fuer einen glasschmelzofen
DE69211446T2 (de) 1991-03-05 1997-01-02 Cfei Co Fr Electrotherm Ind Kontinuierlicher schmelzofen für oxidgemenge, direkte hoch-frequenz-induktion verwendend, mit sehr kurzen raffinierzeiten und niedrigem energieverbrauch
FR2704634B1 (fr) * 1993-04-29 1995-06-02 Commissariat Energie Atomique Dispositif d'extraction par coulée à débit réglable d'un matériau fondu dans un four de fusion à parois froides.
FR2705912B1 (fr) * 1993-06-01 1997-10-24 Cnim Procédé de vitrification de résidus solides issus de l'incinération de déchets ménagers et/ou industriels, four de fusion pour la mise en Óoeuvre de ce procédé et produit issu de ce procédé.
FR2751738B1 (fr) * 1996-07-25 1998-08-28 Commissariat Energie Atomique Four de fusion par induction directe en creuset froid
RU2115182C1 (ru) * 1997-09-09 1998-07-10 Московское государственное предприятие Объединенный эколого-технологический и научно-исследовательский центр по обезвреживанию РАО и охране окружающей среды Устройство для остекловывания радиоактивных отходов, содержащих ионообменные смолы

Also Published As

Publication number Publication date
US6889527B1 (en) 2005-05-10
WO2001014268A1 (de) 2001-03-01
DE19939781A1 (de) 2001-02-22
EP1206421A1 (de) 2002-05-22
DE19939781C2 (de) 2003-06-18
KR20020038727A (ko) 2002-05-23
AU7276500A (en) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003507314A (ja) 無機物質、特にガラスとガラスセラミックスを溶融または清澄濾過するためのスカル坩堝
US7694533B2 (en) Method for the refining of glass
JP2003507310A (ja) ガラスまたはガラスセラミックを溶解または精製するためのスカルポット
CA1234531A (en) Cold crucible for melting non-metallic inorganic compounds
US4617041A (en) Method for continuously manufacturing elongated bodies starting from unmolten solid starting material
US7296441B2 (en) Device and method for melting a substance with the occurrence of a low level of contamination
JP2005022969A (ja) 無機物を溶融する方法および装置
JP4181321B2 (ja) ガラスとガラスセラミックスを連続的に溶融して清澄濾過する装置
JP2003507311A (ja) 無機物質を溶融ないし精製するためのスカル坩堝
JP2003507312A (ja) 着色ガラスを形成する方法と装置
TWI487675B (zh) 產生玻璃片之融流處理
CN102849920B (zh) 一种光学玻璃熔炼方法及用于该方法的光学玻璃熔炼装置
US3937625A (en) Radio frequency preparation of pure glass
JP2003520179A (ja) 無機物の融解または精製のための装置
JPH10287435A (ja) 石英部材の成型装置および成型方法
JPH11130445A (ja) ガラス流出方法および装置
JPS58156542A (ja) 光学ガラスの溶融方法
JP2789804B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ルツボとその製造方法
JP2002121033A (ja) ガラスゴブの製造方法および製造装置
JPH0619539Y2 (ja) ガラス溶融炉
US20240246852A1 (en) High capacity bushing plate for producing igneous rock fibers
JPH0524851A (ja) ガラスの溶解方法
JPS6283322A (ja) 垂直形白金連続ガラス溶融炉
JPS6236972B2 (ja)
JPS60190535A (ja) るつぼ周壁内面への凝固アルミニウム付着防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050831

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050926

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050927