JP2003506068A - 蛍光エネルギー移動を含む標的核酸を検出するための増幅方法 - Google Patents

蛍光エネルギー移動を含む標的核酸を検出するための増幅方法

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Abstract

(57)【要約】 試料中の標的核酸配列の存在を検出する方法であって、少なくとも1つが第1標識で標識されている一組のヌクレオチド、及び一本鎖の形にあるときに前記標的配列に対してハイブリッド形成することができかつ第2標識を有しているプローブに化学結合基によって5' 端で結合している増幅プライマーを含んでいる試薬を用いて前記試料を増幅反応に供し、標識した前記プローブが、増幅産物の相補的領域に対してハイブリッド形成することができるように前記標的配列と同様の配列を有し、該第1標識又は該第2標識の一方が供与標識を含み、もう一方が受容標識を含み、該供与標識が蛍光エネルギーを該受容標識に供与し得る蛍光分子を含んでいる段階; 及び前記試料の蛍光をモニターする段階を含む方法;該方法を行うためのキット。該方法及びキットは、試料中の標的核酸の量を定量し、また、配列の特徴を求めるのに使用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、試料中の標的ポリヌクレオチドを、例えば、増幅反応を、好ましく
は定量的方法でモニターすることにより検出する方法、及びその方法に用いられ
るプローブ及びキットに関する。該方法は、多型性又は対立遺伝子変化のような
配列の特徴の検出に適しているので、診断法に用いることができる。 既知の蛍光ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)モニター法には、わずかな第二世代のP
CR熱サイクル装置により使用し得る鎖特異的DNA挿入法と包括的DNA挿入法の双方
が含まれている。 包括的蛍光PCR法は、二本鎖DNA化学種に結合した場合に蛍光が増加するDNA挿
入色素を利用している。増幅中のDNAの容積濃度の上昇による蛍光増加は、反応
の進行を測定するために、また、最初の標的分子コピー数を求めるために使用し
得る。更に、温度変化が制御された蛍光をモニターすることにより、例えば、PC
R熱サイクルの終わりにDNA融解曲線が作成され得る。 これらの包括的蛍光PCR法は、時間を遅延させずに核酸の容積濃度の上昇をモ
ニターする方法である。単一の蛍光読取りは、反応毎に同じ点で読み取ることが
できる。終点融解曲線分析は、アンプリコンからの人為産物を判別するために、
また、アンプリコンを判別するために使用し得る。産物のピークは、アガロース
ゲル電気泳動によって可視化し得る濃度で見ることができない。
【0002】 高分解能融解データを得るために、既存のハードウエアにより5分までかけて
徐々に融解実験を行わなければならない。しかしながら、蛍光増幅を連続してモ
ニターすることにより、融解とハイブリダイゼーションのヒステリシスの3D画像
が作成され得る。この3D画像は、アンプリコン依存性であり、産物の判別に十分
な情報を与えることができる。 一般的にDNA融解曲線分析は、PCR熱サイクルを最適化するのに強力な手段であ
ることがわかった。アンプリコンの融解温度を求めることにより、後のPCRサイ
クルの変性温度をこの温度まで下げることが可能である。ゲノムDNAよりむしろ
第一世代の反応産物からの増幅の最適化により、後のサイクルで生じる人為産物
の生成が減少する。プライマーオリゴヌクレオチドとその補体の融解温度は、ア
ニーリング温度を求めるために用いることができ、経験的最適化の要求が減少す
る。 しかしながら、包括的挿入法は、擬似鎖特異的にすぎないので、鎖特異的検出
が必要とされる場合にはほとんど役に立たない。
【0003】 蛍光PCR鎖特異的方法は、更に、核酸反応成分を用いて増幅反応の進行をモニ
ターする方法である。その方法は、検出の根拠として蛍光エネルギー移動(FET)
を用いることができる。1種以上の核酸プローブを蛍光分子で標識し、その一方
がエネルギー供与分子として、もう一方がエネルギー受容分子として作用し得る
。これらは、それぞれリポーター分子及び消光分子としてしばしば知られている
。供与分子は、通常は蛍光発光波長を示す光の特定の波長で励起する。受容分子
は、この発光波長で励起し、様々な距離依存性エネルギー移動メカニズムによっ
て供与分子の発光エネルギーを受容し得る。起こり得る蛍光エネルギー移動の個
々の例は、蛍光共鳴エネルギー移動又は『FRET』である。一般に、受容分子は、
密接に近接している(例えば、同じ分子、又は隣接分子)場合に供与分子の発光エ
ネルギーを受容する。FET又はFRET検出の根拠は、供与体発光波長での変化をモ
ニターすることである。受容体が蛍光分子である場合、受容体発光波長をモニタ
ーすることもできる。 2種類の一般に用いられるFETプローブ又はFRETプローブ、供与体を受容体から
分けるために核酸プローブの加水分解を用いるプローブ、及び供与分子と受容分
子の空間的関係を変えるためにハイブリダイゼーションを用いるプローブがある
【0004】 加水分解プローブは、TaqMan(登録商標)プローブとして市販されている。これ
らは、供与分子と受容分子で標識されているDNAオリゴヌクレオチドからなって
いる。プローブは、PCR産物の1本の鎖の特定領域に結合するように設計されてい
る。PCRプライマーとこの鎖をアニーリングした後、Taq酵素が5' →3' ポリメラ
ーゼ活性によりDNAを伸長させる。Taq酵素は、5' →3' エキソヌクレアーゼ活性
も示す。TaqMan(登録商標)プローブは、Taq伸長を開始するのを防止するために
リン酸化によって3' 端で保護される。TaqMan(登録商標)プローブが産物鎖に対
してハイブリッド形成する場合には、伸長しているTaq分子もプローブを加水分
解することができ、検出の根拠として供与体を受容体から遊離させる。この場合
のシグナルは累積し、遊離供与分子と受容分子の濃度は増幅反応の各サイクルと
共に増大する。 シグナル生成がプローブ加水分解反応の発生に左右されるという事実は、この
方法に伴う時間の遅延があることを意味する。更に、プローブの存在がPCR法の
順調な操作を中断することがある。 更に、加水分解が非特異的になることがあり、特に、例えば、50サイクルを超
える多数の増幅が必要であることがわかった。その場合、プローブの非特異的加
水分解によって、過度に高いシグナルが生じる。
【0005】 このことは、そのような手法がアイダホテクノロジー社(Idaho Technologies
Inc.)のRapidCycler(登録商標)やLightCycler(登録商標)のような急速熱風サー
マルサイクラーの開発とともに更に優れてきている急速PCR法と全く適合しない
ことを意味している。他の急速PCR装置は、例えば、同時係属英国特許出願第962
5442.0号及び同第9716052.7号に記載されている。従来の熱サイクルを超える急
速サイクルの長所は、別の方法で報告されている。そのような手法は、例えば、
生物学的闘争の検出システムに特に有効であり、生命の喪失又は重大な損傷が避
けられる場合には結果の速度が重要である。 更に、シグナル生成が、一般的には、アンプリコン又はプローブの融解温度よ
りむしろプローブの加水分解に左右されるので、加水分解プローブは融解のヒス
テリシスについての情報をほとんど与えない。 ハイブリダイゼーションプローブは、多くの外観で入手できる。分子ビーコン
は、相補的5' 配列と3' 配列をもつオリゴヌクレオチドであり、その結果、ヘア
ピンループを形成する。末端蛍光標識は、ヘアピン構造が形成されるときにFRET
が生じるように密接に近接している。分子ビーコンを相補的配列に対してハイブ
リッド形成した後、蛍光標識が分離されるので、FRETは起こらず、これにより検
出の根拠が生じる。
【0006】 一対の標識オリゴヌクレオチドを用いることができる。これらは、FRETが起こ
り得るように供与分子と受容分子を共にもたらすPCR産物鎖により密接に近接し
てハイブリッド形成する。増強されたFRETが検出の根拠である。隣接の単一プロ
ーブを含む標識増幅プライマーを用いたこのタイプの変形も含まれている。 2つのプローブ、又は2つの標識分子を含んでいる分子ビーコン型のプローブの
使用によって、プロセスに関係するコストがかかる。更に、この方法には、特に
相互に密接に近接して結合するのに十分長い2つのプローブが既知であるように
かなり長い既知の配列の存在が必要である。これは、HIVウイルスのような有効
なプローブを設計するために使用し得る生物体の保存配列の長さが相対的に短か
くてもよい一部の診断用途においては問題となり得る。 更に、一対のプローブの使用は、複雑な実験設計を必要とする。例えば、プロ
ーブの融解物によって得られるシグナルは、双方のプローブの融解の関数である
。小さな不適合の実験又はプローブの一方がスプライス領域を横切って結合する
ことを必要とする実験(例えば、イントロンの両側の配列がプローブ部位として
利用し得る試料においてDNAに比べてRNAを検出する)は、もう一方が最初に融解
する場合には不正確な結果を生じることがある。
【0007】 同時係属国際特許出願第PCT/GB990504号には、試料中の標的配列の量を定量す
るように適合することができる具体的な核酸配列の存在を検出する分析が記載さ
れている。この分析においては、少なくとも1つが蛍光で標識されている一組の
ヌクレオチドを用いて増幅反応が行われる。従って、増幅産物は、蛍光標識がそ
の中に取込まれている。反応は、増幅産物に対してハイブリッド形成することが
できかつ前記蛍光標識ヌクレオチドから蛍光を吸収し得る又は蛍光エネルギーを
それに供与し得る反応性分子を含んでいるプローブの存在下に行われる。次に、
プローブに対してハイブリッド形成しかつそれらの間でFET又はFRET相互作用を
生じる反応の過程で変わる前記試料の蛍光を測定することにより、反応がモニタ
ーされ得る。 ここで、出願人は、前記分析の改良された方法を見出した。 本発明は、試料中の標的核酸配列の存在を検出する方法であって、少なくとも
1つが第1標識で標識されている一組のヌクレオチド、及び一本鎖の形にあるとき
の前記標的核酸配列に対してハイブリッド形成することができかつ第2標識を有
しているプローブに化学結合基によって5' 端で結合している増幅プライマーを
含んでいる試薬を用いて前記試料を増幅反応に供し、標識した前記プローブが、
増幅産物の相補的領域に対してハイブリッド形成することができるように前記標
的配列と同様の配列を有し、該第1標識又は該第2標識の一方が蛍光エネルギーを
該第1標識又は該第2標識のもう一方に供与し得る蛍光分子を含んでいる段階; 及
び前記試料の蛍光をモニターする段階を含む、前記方法を提供する。
【0008】 本分析においては、第1段階で標的配列が一本鎖にされるので、試薬のプライ
マー領域がハイブリッド形成し得る。従って、これにより、標識ヌクレオチドを
含みかつ産物の下流に相補的な5' 端の下流に標識したプローブ領域をもつ相補
鎖を生成する鎖の伸長が開始し得る。 伸長相が完了するとすぐに、融解相中に産物がその鋳型鎖から分けられるので
、一本鎖になる。この形で、標識したプローブ領域がねじれるとともに産物鎖の
相補的領域に対してハイブリッド形成することができ、そのときに蛍光エネルギ
ー(供与体)をもう一方の標識にFET又はFRETによって供与し得る標識がそのよう
にされるので、試料からの蛍光シグナルが変化する。このシグナルの変化は、増
幅反応の過程をモニターするために反応全体でモニターし得る。 増幅の第2段階と後続段階においては、産物鎖は、それ自体伸長の鋳型鎖とし
て作用することができる。しかしながら、化学結合が伸長反応を停止させた後、
前記プローブに相補的な配列が生じる。従って、プローブ領域は一本鎖のままで
ある。 必要な場合には、増幅反応中に標識したプローブ領域に結合しない対応する増
幅プライマーが存在してもよい。このプライマーにより、用いられている検出装
置の動的範囲へシグナルを仲介する働きをすることができる従来の非標識増幅産
物の作製がもたらされる。複雑なプローブ/プライマー構造の存在によって悪影
響を及ぼすことがある反応効率を改善することができる。
【0009】 供与標識(受容体)から蛍光を吸収し得る標識がこの機能を行う場合、供与体か
らの蛍光が減少する。この減少は、検出することができ、これにより、プローブ
領域の結合が示される。 最も好ましくは、蛍光を吸収し得る標識(受容体)は、それ自体固有の波長で蛍
光を放射する蛍光分子である。この場合、供与標識と異なる波長を有している受
容分子からの蛍光の増加によって、プローブの結合が示される。 適切には、供与標識はヌクレオチドについて標識され、受容標識はプローブに
ついて標識される。この場合、このように標識した増幅産物の存在は、プローブ
について受容分子からの蛍光をモニターすることによって検出することができ、
同じ産物鎖の下流領域に主として結合する。この場合、増幅産物からのシグナル
は、蛍光標識のバックグラウンドシグナルからも非特異的増幅産物からも区別し
得る。 シグナルが標識した増幅産物によってのみ生じるという事実は、多量のバック
グラウンドDNAを含む反応混合物中の特定の標的配列を検出することによって系
が非常に特異的であることを意味する。これは、非特異的増幅産物がプローブ領
域に対してハイブリッド形成しないので、測定したシグナルに寄与しないためで
ある。
【0010】 この種類の分析は、安価な試薬を用いて行うことができる。標識した単一プロ
ーブは、受容分子と供与分子双方を含むものより経済的である。 試薬の中の標識したプローブは、一本鎖であってもよく、上記の分子ビーコン
の形を取るように5' 及び3' 相補的配列を含んでいてもよい。しかしながら、こ
の場合、プローブには、プローブについての標識とアンプリコン鎖内の標識ヌク
レオチド間の相互作用の結果として検出の根拠となるFET又はFRETシグナルが生
じる1つの標識分子だけが必要である。 本明細書に用いられる『一組のヌクレオチド』という表現は、DNAやRNAや他の
類縁体のような核酸を形成するのに十分なヌクレオチドのグループを意味する。
従って、これらは、アデノシン、シトシン、グアニン及びチミン又はウラシル含
有ヌクレオチドを含んでいる。これらの1つ以上は、蛍光で標識されている。標
識ウラシルは、ベーリンガーマンハイム(Boehringer Mannhaeim)から入手できる
。適切な蛍光標識としては、フルオレセインが含まれる。 標識したウラシルの使用は、その使用が反応容器内で行われる増幅反応から次
の反応への汚染又は持ち越し汚染を防止する戦略に組入れることができる点で特
に好ましいものである。ウラシル含有核酸を消化する酵素、例えば、ウラシル-N
-グリコシラーゼは、プレサイクルインキュベーション段階に用いることができ
、次の適用の熱サイクルが始まる前に残留アンプリコンを消化することを確実に
する。
【0011】 増幅産物からのシグナルレベル、よってFET又はFRETシグナルを緩和するよう
に適切には1を超えるヌクレオチド、おそらくすべてのヌクレオチドを標識する
。 増幅は、適切には、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又はリガーゼ連鎖反応(LCR)、
鎖置換分析(SDA)又はNASBAのような既知の増幅反応、好ましくはPCRを用いて行
われる。 好ましくは、第1標識と第2標識双方(即ち、供与標識と受容標識の双方)の蛍光
をモニターし、発光間の関係を計算する。 適切な受容標識は、蛍光色素、例えば、ローダミン色素又はCy5のような他の
色素である。また、受容標識は、DABCYL又はメチルレッドのような『暗受容体』
としてしばしば知られる非蛍光受容分子を含むことができる。これらは、慣用的
方法でプローブに結合することができる。プローブに沿った受容標識の位置は重
要ではないが、たいてい、プローブの末端領域に位置する。 FET、例えば、FRETが第1標識と第2標識間に生じるように、供与標識の蛍光放
射は、受容標識より短い波長でなければならない。 従って、適切な組合わせを次の表に示す。
【0012】 * モレキュラープローブス(Molecular Probes)、英国から入手できる。
【0013】 好ましくは、供与体及び/又は受容体として用いられる分子は、尖った発光ピ
ークを生じ、発光の波長には重なりがほとんど又は全くない。これらの状況下で
、増幅産物によって生じるシグナルからの『鎖特異的ピーク』を分割することは
必要なくてよい。鎖特異的シグナルのみの単純な測定(即ち、受容標識によって
示される)は、標的反応によるFET又はFRETの程度に関する情報を与える。 しかしながら、供与標識と受容標識からの蛍光シグナルにスペクトルの重なり
がある場合には、例えば、スペクトル間の関係を経験的に求めるとともにこの関
係を用いて2つのシグナルからシグナルを規格化することにより結局は説明し得
る。 標識プローブをプローブから分ける化学結合は、適切には、ヌクレオチド配列
を結合し得るがDNAポリメラーゼによって認識されない分子である。この要求を
満たす広範囲の化学リンカーが利用できる。 リンカーの形成に用いることができる化学のタイプと反応の例は、例えば、国
際出願第95/08642号に記載されている。特に、化学リンカーは、2つのポリヌク
レオチド配列(プライマーとプローブ)を共に結合する原子のグループを含んでい
る。リンカーは、慣用的方法のいずれによってもそれぞれのポリヌクレオチドに
結合し得る。
【0014】 一般的に言えば、リンカーは、第1官能基と第2官能基を有し、それによってそ
れぞれプローブ配列とプライマー配列に又は引き続きプローブ配列又はプライマ
ー配列が生成される個々のヌクレオチドに結合し得る有機化学から誘導される。 リンカーの結合は、例えば、炭素-炭素単結合、炭素-炭素二重結合、炭素-炭
素三重結合、炭素-窒素単結合、炭素-窒素二重結合、炭素-酸素単結合、炭素-イ
オウ単結合、炭素-ケイ素単結合、イオウ-窒素結合、イオウ-酸素結合、リン-酸
素結合、又はリン-窒素結合により、リンカーを形成するのに用いられる有機化
学と反応の種類に左右される。 適切な官能基としては、ヒドロキシル基、アミノ基、チオ基、アルキル硫酸基
、ハロゲン基が含まれるがこれらに限定されない。 適切には、リンカーは段階で導入することができる。 例えば、第1官能基を有するが第2官能基(例えば、アルコール基、エステル基
、チオアルキル基等)が遮断された有機化学を、プローブ配列か又はプライマー
配列とその末端に結合するために反応させ得る。慣用的な方法を用いて遮断基を
除去した後、化学リンカーを形成するために第2官能基をプローブ又はプライマ
ーのもう一方と反応させることができる。 また、化学リンカーは、例えば、次の反応スキームを用いて2つの部分からそ
の場で生成させることができる。
【0015】
【化1】
【0016】 (式中、P1及びP2はプライマーポリヌクレオチド配列とプローブポリヌクレオチ
ド配列であり; Xはポリヌクレオチド配列の3' 端と反応させて-X' -部分をつく
る官能基であり; Zはポリヌクレオチド配列の5' 端と反応させて-Z' -部分をつ
くる官能基であり; Y及びY' はポリヌクレオチドと反応せず相互に反応してY''
基をつくる官能基であり; R1及びR2はリンカーの一部である。) 行われる反応の種類によっては、X'、Y" 又はX' は直接結合することができる
。適切な基R1及び/又はR2の例としては、次のものが含まれる。 -NH-CH2-CH=CH-、SH-CH2-CH2-CH=CH-、-NH-CH2-CH2-O-CH2-CH=CH-、-(CH2)n-O-
(式中、nは1〜20の整数である。) リンカーをポリヌクレオチドの5' 又は3' 末端に結合する場合、便利な結合と
しては、リン酸結合、カルボキシ結合又はエーテル結合、特にリン酸結合が含ま
れる。適切なリン酸リンカーとしては、アミノアルキルホスホリル基、特にC1-1 2 アルキル鎖、特にC6アルキル鎖を含むものが含まれる。これらのリンカーは、
固相合成で合成オリゴヌクレオチドに容易に結合することができる。例えば、S.
Agrawalら, Nucleic Acids Research, 1986, 14, 6227及び国際出願第88/02004
号(アプライドバイオシステムズ)を参照されたい。
【0017】 リンカーをポリヌクレオチドベースに結合する他の一般法は、J. L. Ruth & D
. E. Bergstrom, J. Org. Chem., 1978, 43, 2870; D. E. Bergstrom & M. K. O
gawa, J. Amer. Chem. Soc., 1978, 10, 8106; C. F. Bigge, P. Kalaritis, J.
R. Deck & M. P. Mertes, J. Amer. Chem. Soc., 1980, 102, 2033に記載され
ている。好ましい方法は、欧州特許出願第063,879号に開示されているものであ
る。該方法は、αビニル基を有するリンカー又はリンカー基と水銀化塩基とをK2 PdCl4の存在下に反応させ、その水銀がHg+ としてリンカーと反応させる塩基の
位置に結合している段階を含んでいる。 リンカーのサイズ又は含量は、プローブ領域と標的配列間でハイブリダイゼー
ションを可能にしつつ伸長に対する遮断として作用し得るのであればかなり変動
させ得る。リンカーは、約2個の炭素から任意数の炭素まで、例えば、20原子ま
で有することができる。リンカーは、ヘテロ原子と不飽和を含むことができる。
脂肪族基、脂環式基、芳香族基又は複素環基が化学リンカー内に有してもよい。
便利には、-(CH2)n-を含んでいる。しかしながら、水溶解性の維持を援助する-O
-、-CHOH-、-COO-、又は-CH2CH2-O-のような他の基を含んでもよい。
【0018】 リンカーのポリヌクレオチドの糖基への結合は、シッフ塩基によって予め選ば
れた塩基の脱プリン又は脱ピリミジン後に1' アルデヒドに結合することができ
、糖がリボースの場合には2' ヒドロキシに結合することができる。リン酸部分
へのリンカーアームの結合は、例えば、米国特許第4,469,863号に記載されてい
ようにリン酸基のアルキル化によることができる。 化学リンカーをポリヌクレオチドの塩基の基に結合するために、ポリヌクレオ
チドを生成する前に塩基に結合してもよいことは好ましいことである。これは、
リンカーを塩基に結合するのに必要とされてもよい反応条件がポリヌクレオチド
内で望ましくない副反応を引き起こしてしまうからである。更に、ポリヌクレオ
チドレベルでの結合が一様でない再生不可能な収量を与えることがある。ヌクレ
オチド又はヌクレオチドレベルでの結合は、修飾ヌクレオチド又はヌクレオチド
を、まず精製し、次にポリヌクレオチドに組込ませる。組込みは、クローニング
、例えば、M13ベクター中でのクローニングによるか又はポリヌクレオチドシン
セサイザー装置における常法での合成によることができる。
【0019】 リンカーを糖の1' アルデヒドに結合する場合、ポリヌクレオチドプローブの
ポリヌクレオチド部分の形成後にリンカーを適切に結合する。これは、糖の結合
には糖の1' 位に遊離アルデヒドを必要とするためである。遊離アルデヒドは、
脱プリン又は脱ピリミジンによって生成される。塩基を含まずに糖とリン酸を含
んでいる基は、ポリメラーゼ酵素の基質ではない。従って、まず、所望のポリヌ
クレオチド配列を選択的に脱プリン又は脱ピリミジンさせ、次に、リンカーを糖
にアルデヒドによって結合させることにより、リンカーを結合させなければなら
ない。リンカーをリボース糖の2' ヒドロキシ基に結合する場合、リンカーは、
ヌクレオシド、ヌクレオチド又はポリヌクレオチドのレベルで結合し得る。 これは、リンカーで修飾したヌクレオチドがポリヌクレオチドシンセサイザー
装置によってポリヌクレオチドに組込み得るからである。リンカーアームがリン
酸基に結合する場合、リンカーアームは、好ましくは、ヌクレオシド又はヌクレ
オチドのレベルで結合するので、結合はリン酸基以外の位置ではない。リンカー
をポリヌクレオチドの5' 又は3' 端に組込むために核酸シンセサイザーにおいて
ホスホルアミダイト技術を用いることができる。
【0020】 特に、リンカーは、エチレングリコール、例えば、Hexエチレングリコールの
多重形を含んでいる。そのようなリンカーは、構造-(CHOH-CHOH)n-(nは1を超え
る整数、例えば、1〜10、適切には6である。)であってもよい。 リンカー基を含んでいるプローブは、オズウェル社(Oswell Ltd)、英国から
入手し得る。 本発明の方法は、その適用に非常に反応しやすい。本方法は、後に詳述される
ように、試料中の標的核酸配列に関して定量的データと定性的データ双方をつく
るために使用し得る。特に、本発明は、定量的増幅を与えるだけでなく、更に又
は代わりに、二重らせんの不安定化温度又は融点のような確認するデータを得る
ために使用し得る。 本発明の方法においては、標識プローブは、増幅プローブとともに欠くことの
できないものであるので、増幅反応の過程全体に存在する。プロセスは、すべて
の試薬が最初に添加された単一容器内で増幅とモニターが行われ得るという点で
、均質な方法で検出を行うことができる。後続の試薬添加段階は必要としない。
固体支持体(これは後述されるように選択であるが)の存在下に本方法を行うこ
とも求められていない。
【0021】 プローブが増幅反応全体に存在するので、蛍光シグナルによって増幅反応の進
行をモニターすることができる。これにより、試料中に存在する標的配列の量を
定量する手段を与えることができる。 増幅反応の各サイクル中、標的配列とプローブ領域を有するアンプリコン鎖に
よって受容体シグナルが生じる。その試料中のアンプリコンの量が増加するにつ
れて、受容体シグナルが増加する。サイクルについて増加率をプロットすること
により、増加の開始点を求めることができる。 標識プローブは、DNA又はRNAのような核酸分子を含むことができ、一本鎖の形
にあるときの標的核酸配列に対してハイブリッド形成する。この場合、段階(b)
は、標的核酸を一本鎖にする条件の使用を必要とする。また、プローブは、ぺプ
チド核酸又は二本鎖の形でも標的配列を結合する他の核酸類縁体のような分子を
含むこともできる。 特に、用いられる増幅は、PCR又はLCRのような、試料中に存在する標的核酸配
列のいずれもが一本鎖になる条件に試料を供する段階を必要とする。次に、プロ
ーブ領域は、適切なハイブリダイゼーション条件が起こるのであれば増幅反応の
過程でそれを含むアンプリコン鎖の下流領域に対してハイブリッド形成すること
が可能である。
【0022】 好適実施態様においては、増幅反応の各サイクルでこれらの条件を満たすよう
にプローブを設計することができる。従って、増幅反応の各サイクル中の点で、
プローブは標的配列に対してハイブリッド形成し、FET又はFRETの結果としてシ
グナルを生じる。増幅が進行するのにつれて、プローブ領域が下流配列から分離
又は融解するので、受容標識によって生じるシグナルは、供与分子を含むか受容
分子を含むかによって減少又は増加する。例えば、受容体である場合、増幅の各
サイクルにおいて受容標識からの蛍光ピークが生じる。ピークの強さは、プロー
ブを含むアンプリコン鎖が利用できることから増幅が進行するにつれて増加する
。 各サイクルで試料からの受容標識の蛍光をモニターすることにより、増幅反応
の進行がさまざまな方法でモニターし得る。例えば、融解ピークによって得られ
るデータは、例えば、その融解ピーク下の面積を計算することにより分析するこ
とができ、このデータはサイクル数に対してプロットされ得る。 蛍光は、既知の蛍光光度計を用いて適切にモニターされる。これらからのシグ
ナルは、例えば、光電子倍増電圧の形で、データプロセッサボードに送られ、各
試料管と関連があるスペクトルに変換される。多重管、例えば、96管を同時に評
価し得る。データは、この方法で反応全体で頻繁な間隔で、例えば、10回おきに
収集し得る。
【0023】 この方法で生じたスペクトルを、例えば、色素のような予め選ばれた蛍光部分
の『一致』を用いて分割することができ、各シグナル部分(即ち、ヌクレオチド
標識及び/又はプローブ標識)の代表的なピークを生じる。ピーク下の面積を求め
て各シグナルに対する強度値を示すことができ、必要な場合には、相互に商とし
て表すことができる。シグナル強度及び/又は比率の差によって、FET又はFRETの
変化を反応によって又は温度のような異なる反応条件で記録することができる。
微分ピーク下の面積の積分によって、FET又はFRET作用の強度値を計算すること
ができる。 このデータによって、試料中に存在する標的核酸の量を定量する手段が示され
る。 プライマー/標識プローブ試薬は、溶液中に遊離していてもよく、固体支持体
、例えば、産物を分離するのに有効な磁気ビーズのようなビーズの表面、又は表
面プラスモン共鳴検出器の導波管のような検出装置の表面上に固定化されてもよ
い。その選択は、調べる具体的な分析の種類や用いられる具体的な検出手段に左
右される。 プローブは、増幅反応に用いられるDNAポリメラーゼによって加水分解され、
よって受容分子を遊離するように設計することができる。これにより、累積した
シグナルが得られ、遊離プローブ標識量がシステム内に存在し、各サイクルとと
もに増加する。しかしながら、この分析において、シグナルがプローブの加水分
解に左右されないこの方法においてはプローブが消費されることは必要でない。
【0024】 適切には、プローブは、標的配列から無傷で遊離され、適切なハイブリダイゼ
ーション条件が増幅反応中に満たされる場合に再び結合し得るように設計される
。これは、例えば、増幅反応の伸長相であってもよい。しかしながら、シグナル
がプローブ加水分解に左右されないので、プローブは、増幅サイクル中の段階で
ハイブリッド形成するとともに標的配列から融解するように設計されてもよい。
特に、プローブは、増幅反応による妨害ができるだけ少なくすることを確実にす
る反応の伸長温度より高い温度でハイブリッド形成するように設計される。 これにより、反応の各段階に有する増幅産物の量に直接関係する十分に可逆的
なシグナルが得られる。更に、反応速度が非常に重要である場合、例えば、急速
PCRにおいてには、検出されるアンプリコン鎖とともに欠くことのできないプロ
ーブがそれに対して急速にハイブリッド形成し得るので有利である。 この方法で作成されるデータは、様々な方法で説明し得る。その最も単純な形
においては、増幅反応の過程で又は終わりに受容分子の蛍光の増加は、増幅反応
が進行したので標的配列が実際に試料中に存在するという事実を示す、標的配列
の存在量の増加を示している。しかしながら、上記のように、増幅反応全体にモ
ニターすることにより定量が可能である。更に、後述されるように配列について
の情報を得るために、終点測定としてか又は全体で確認データや特に融点分析を
得ることが可能である。
【0025】 従って、本発明の好適実施態様は、核酸増幅を検出する方法であって、(a)核
酸ポリメラーゼ、(b)少なくとも1つが第1標識で標識されている一組のヌクレオ
チド及び(c)一本鎖の形にあるときの標的配列に対してハイブリッド形成するこ
とができかつ第2標識を有しているプローブに化学結合基によって5' 端で結合し
ている増幅プライマーを含んでいる試薬の存在下に標的ポリヌクレオチドについ
て核酸増幅を行い、標識した前記プローブが、増幅産物の相補的領域に対してハ
イブリッド形成することができるように前記標的配列と同様の配列を有し、該第
1標識又は該第2標識の一方が、供与分子からの蛍光エネルギーを吸収しうる受容
標識を含んでいる該第1標識又は該第2標識のもう一方に供与し得る供与標識を含
み、前記プライマーが前記標的ポリヌクレオチドに対してハイブリッド形成し得
る段階; 及び増幅反応中の蛍光の変化をモニターする段階を含む、前記方法を含
んでいる。適切には、受容標識は、それ自体蛍光であり、固有の波長において蛍
光エネルギーを放射する。 増幅は、適切には、当該技術において十分に理解されるようにDNA鎖内の標的
ヌクレオチド配列のみが増幅されるように設計されている一対のプライマーを用
いて行われる。核酸ポリメラーゼは、適切には、Taqポリメラーゼのような熱安
定ポリメラーゼである。
【0026】 増幅反応を行うことができる適切な条件は、当該技術において周知である。最
適条件は、それぞれの場合において可変であってもよく、必要とされる具体的な
アンプリコン、用いられるプライマーの種類又は用いられる酵素に左右される。
最適条件は、それぞれの場合において当業者が決定することができる。典型的な
変性温度は95℃程度であり、典型的なアニーリング温度は55℃程度であり、伸長
温度は72℃程度である。 本発明の具体的な実施態様においては、標識したプローブは、薬剤発見に用い
ることができるRNA転写物を定量するために、例えば、発現実験において用いる
ことができる。特に、本実施態様は、真核生物体からの組織における発現実験に
適している。真核細胞におけるタンパク質をコードしているDNAは、イントロン
、DNA配列の非コード領域、及びタンパク質配列をコードしているエキソンを含
んでいてもよい。非コードイントロン配列は、細胞の『スプライシング』プロセ
ス中にDNA配列から誘導されるRNA配列から除去される。PCRプライマーは、通常
は、コード領域に標的があり、逆転写酵素PCRが全核酸抽出物について用いられ
る場合、産物はDNA依存性増幅とRNA依存性増幅双方から得られる。従って、発現
実験に用いられる場合、PCRのみがゲノムDNAと発現したRNAから得られる増幅を
有する。
【0027】 コードエキソンの隣接末端領域についてイントロンを横切って結合するように
設計されている標識したプローブは、イントロン領域のために相互作用が制限さ
れる。スプライスRNAはこれらの領域が除去されているので、コードエキソンの
隣接末端領域は、連続配列をなし、プローブ領域の効率のよい結合を可能にする
。 逆に、プローブ領域がイントロン領域を結合するように設計されている場合に
は、ゲノムDNAの増幅産物だけを検出することができる。そのようなプローブか
ら生じるシグナルは、DNA濃度にのみ関係し、試料のRNA濃度に関係しない。 従って、実施態様においては、更に、プローブ領域は、RNAのスプライス領域
か又はDNAのイントロンに特異的であるので、増幅RNA又は増幅DNAの一方のみが
検出及び/又は定量される。 代わりに又は更に、本発明の方法は、配列の特徴を求めるハイブリダイゼーシ
ョン分析に使用し得る。従って、態様においては、更に、本発明は、配列の特徴
を決定する方法であって、(a)少なくとも一方が第1標識で標識されている一組の
ヌクレオチド、及び標的配列の領域と同様の配列を含みかつ第2標識を更に含ん
でいるプローブに化学結合によって5' 端で結合している増幅プライマーを含ん
でいる試薬を用いて前記配列を増幅し、前記第1標識又は前記第2標識の一方が供
与標識であり、もう一方が受容標識であり、該供与標識が蛍光エネルギーを該受
容標識に供与することができ、その結果、プローブ領域を組込んでいる増幅産物
を形成する段階、(b)増幅産物を、該プローブ領域が該増幅産物の相補的領域に
対してハイブリッド形成する条件に供する段階、及び(c)前記試料の蛍光をモニ
ターするとともに、該試料に対する該プローブ領域のハイブリダイゼーション又
は該プローブ領域と標的核酸配列間に形成された二重らせんの不安定化の結果と
して蛍光が変化する、前記配列に特有の具体的な反応条件を求める段階を含む、
前記方法を提供する。
【0028】 適切な反応条件としては、温度、電気化学、又は具体的な酵素又は化学薬品の
存在に対する応答が含まれる。蛍光の変化をこれらの特性が変化するにつれてモ
ニターすることにより、配列の正確な種類に特有な情報を得ることができる。例
えば、温度の場合には、プローブが加熱の結果として試料中の配列から分離する
温度を求めることができる。このことは、遺伝子診断において多型性及び/又は
対立遺伝子の変化を検出及び所望される場合には定量するのに非常に有効になり
得る。『多型性』とは、配列に起こることができる、特に天然に起こることがで
きる転移、トランスバージョン、挿入、逆位の欠失が含まれる。 融解のヒステリシスは、標的配列が唯一の塩基対によって変化する場合には異
なる。従って、例えば、試料が単一の対立遺伝子変異体のみを有する場合、プロ
ーブ領域の融解温度は、他の対立遺伝子変異体のみを有する試料中に見出される
ものと異なる特定値となる。両方の対立遺伝子変異体を有する試料は、対立遺伝
子変異体のそれぞれに対応する2つの融点を示す。同様の考察が電気化学的性質
について、又はある種の酵素又は化学薬品の存在に当てはまる。標識プローブは
、電気化学ポテンシャルを加えることができる固体表面上に固定化することがで
きる。下流の標的配列は、配列の正確な種類によって特定の電気化学値でプロー
ブに結合し、プローブから反発もする。
【0029】 更に、プローブハイブリダイゼーションの速度論は、絶対項で標的配列濃度の
定量を可能にする。試料からの蛍光の変化により、試料に対するプローブ領域の
ハイブリダイゼーション速度を計算することができる。ハイブリダイゼーション
速度の増加は、試料中に有する標的配列の量に関係する。増幅反応が進行するに
つれて標的配列の濃度が高くなるので、プローブ領域のハイブリダイゼーション
は急速に起こる。従って、このパラメータは、定量化の根拠として用いることが
できる。このデータ処理方式は、シグナル強度に直接依存せずに情報を得る点で
有効である。 本発明の態様は、更に、本発明の方法に用いられるキットを含んでいる。その
キットは、増幅プライマーの5' 端に結合した標識、特に受容標識を含む標的ヌ
クレオチド配列に特異的なプローブを有する。所望される場合には、プローブは
、ビーズ、例えば、磁気ビーズのような支持体、又は消失性波形検出装置の導波
管のような検出器に用いられる支持体上に固定化し得る。
【0030】 更に、キットは、1つ以上の標識ヌクレオチド、特に前記受容標識と適合する
蛍光標識ヌクレオチドを含むことができる。キットの他の潜在的成分としては、
DNAポリメラーゼのような増殖反応に用いられる試薬が含まれる。 非蛍光受容分子の使用は、同時係属国際特許出願第PCT/GB990504号に記載され
る分析に用いることができる。 従って、態様においては、本発明は、更に、試料中の標的核酸配列の存在を検
出する方法であって、(a)少なくとも1つが第1標識で標識されている一組のヌク
レオチドを用いて前記試料を増幅反応に供する段階、(b)増幅産物とプローブと
を、第2標識分子を含んでいる該プローブが前記標的配列に対してハイブリッド
形成する条件下で接触させ、前記第1標識又は前記第2標識の一方が蛍光分子であ
り、もう一方が蛍光エネルギーを受容し得る非蛍光分子である段階及び(c)前記
試料の蛍光をモニターする段階を含んでいる、前記方法を提供する。 適切には、非蛍光レベルは、DABCYL、マルリック(メチル)レッド又はQSY-7ジ
アリールローダミン色素である。非蛍光標識は、好ましくは第2標識であり、プ
ローブについて標識される。
【0031】 ここで、本発明を、添付の図面によって一例として特に記載する。 図1は、本発明の方法で行われる相互作用を示す概略図である。 図示した増幅反応においては、DNA分子(1)を一組の増幅プライマー(2)、(3)及
び一部が蛍光標識(5)で標識している一組のヌクレオチド(4)と接触させることに
より増幅用に調製する。プライマー(2)の一方を受容標識(7)を含むプローブ(6)
に化学結合によって結合する。 DNA分子(1)を一本鎖にし(図1B)、そのときプライマー(2、3)は、周知である増
幅反応において前進プライマーと逆プライマーとして結合する。 続いての増幅反応の過程で、アンプリコン産物(9)が作製される(図1C)。標識
及び非標識双方のヌクレオチドが形成される産物に組込まれている。アンプリコ
ン鎖のかなりの割合が標識プローブ領域(6、7)を含んでいる。 この産物を続いての増幅相で融解したときに、受容分子(7)を含むプローブ領
域(6)はアンプリコン鎖内で標的配列を結合する。蛍光ヌクレオチドと受容分子(
7)間のFRET相互作用によって、受容体に固有の波長でシグナルが生成する。 次に、受容分子(7)からのシグナルを、慣用の蛍光検出装置を用いてモニター
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明の方法で行われる相互作用を示す概略図である。
【図1B】 本発明の方法で行われる相互作用を示す概略図である。
【図1C】 本発明の方法で行われる相互作用を示す概略図である。
【図1D】 本発明の方法で行われる相互作用を示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/58 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 リー マーティン アラン イギリス ウィルトシャー エスピー4 0ジェイキュー ソールズバリー ポート ン ダウン シービーディー (72)発明者 レスリー ダリオ ライアル イギリス ウィルトシャー エスピー4 0ジェイキュー ソールズバリー ポート ン ダウン シービーディー Fターム(参考) 2G045 AA35 DA13 FB02 FB12 2G054 AA02 AA06 AB10 CE02 EA03 GB02 GE01 4B024 AA11 AA20 CA01 CA11 HA13 HA19 4B063 QA01 QA12 QA13 QA18 QA19 QQ03 QQ41 QR31 QR56 QR62 QR63 QR66 QS03 QS34 QS36 QX02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中の標的核酸配列の存在を検出する方法であって、少な
    くとも1つが第1標識で標識されている一組のヌクレオチド、及び一本鎖の形にあ
    るときの前記標的核酸配列に対してハイブリッド形成することができかつ第2標
    識を有しているプローブに化学結合基によって5' 端で結合している増幅プライ
    マーを含んでいる試薬を用いて前記試料を増幅反応に供し、標識した前記プロー
    ブが、増幅産物の相補的領域に対してハイブリッド形成することができるように
    前記標的配列と同様の配列を有し、該第1標識又は該第2標識の一方が供与標識を
    含み、もう一方が受容標識を含み、該供与標識が蛍光エネルギーを該受容標識に
    供与し得る蛍光分子を含んでいる段階; 及び前記試料の蛍光をモニターする段階
    を含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記第1標識が供与標識を含み、前記第2標識がその受容標識
    を含んでいる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該受容標識が、固有の波長でエネルギーを放射する蛍光分子
    である、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該受容標識がローダミン色素又はCy5のような他の色素であ
    る、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該受容標識がDABCYL、メチルレッド又はQSY-7ジアリールロ
    ーダミン色素のような暗受容体である、請求項1又は2記載の方法。
  6. 【請求項6】 標識した該ヌクレオチドが標識ウラシル含有ヌクレオチドで
    ある、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該増幅反応に用いられるすべてのヌクレオチドが標識してい
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 該増幅反応がポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を含んでいる、請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該受容分子が蛍光分子であり、該供与分子と該受容分子双方
    の蛍光をモニターし、発光間の関係を計算する、請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 該試料からの蛍光シグナルを該増幅反応全体でモニターし
    、その結果が該試料中に存在する標的配列量を定量するために用いられる、請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 核酸増幅を検出する方法であって、(a)核酸ポリメラーゼ
    、(b)少なくとも1つが第1標識で標識されている一組のヌクレオチド及び(c)一本
    鎖の形にあるときの標的配列に対してハイブリッド形成することができかつ第2
    標識を有しているプローブに化学結合基によって5' 端で結合している増幅プラ
    イマーを含んでいる試薬の存在下に標的ポリヌクレオチドについて核酸増幅を行
    い、標識した前記プローブが、増幅産物の相補的領域に対してハイブリッド形成
    することができるように前記標的配列と同様の配列を有し、該第1標識又は該第2
    標識の一方が、供与分子からの蛍光エネルギーを吸収しうる受容標識を含んでい
    る該第1標識又は該第2標識のもう一方に供与し得る供与標識を含み、前記プライ
    マーが前記標的ポリヌクレオチドに対してハイブリッド形成し得る段階; 及び増
    幅反応中の蛍光の変化をモニターする段階を含む、前記方法。
  12. 【請求項12】 DNA鎖内の標的ヌクレオチド配列のみが増幅されるように
    設計されている一対のプライマーを用いて増幅が行われる、請求項11記載の方法
  13. 【請求項13】 該プローブがRNAのスプライス領域か又はDNAのイントロン
    に特異的であるので、増幅したRNA又は増幅したDNAの一方だけが検出及び/又は
    定量される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 配列の特徴を決定する方法であって、(a)少なくとも一方
    が第1標識で標識されている一組のヌクレオチド、及び標的配列の領域と同様の
    配列を含みかつ第2標識を更に含んでいるプローブに化学結合によって5' 端で結
    合している増幅プライマーを含んでいる試薬を用いて前記配列を増幅し、前記第
    1標識又は前記第2標識の一方が供与標識であり、もう一方が受容標識であり、該
    供与標識が蛍光エネルギーを該受容標識に供与することができ、その結果、プロ
    ーブ領域を組込んでいる増幅産物を形成する段階、(b)増幅産物を、該プローブ
    領域が該増幅産物の相補的領域に対してハイブリッド形成する条件に供する段階
    、及び(c)前記試料の蛍光をモニターするとともに、該試料に対する該プローブ
    領域のハイブリダイゼーション又は該プローブ領域と標的核酸配列間に形成され
    た二重らせんの不安定化の結果として蛍光が変化する、前記配列に特有の具体的
    な反応条件を求める段階を含む、前記方法。
  15. 【請求項15】 多型性及び/又は対立遺伝子変化を検出する方法であって
    、請求項1記載の方法を用いて前記多型性又は変化を含むことが疑われる配列を
    増幅する段階、生成した蛍光シグナルを用いて増幅産物内の相補的配列からプロ
    ーブ領域が融解する温度を測定する段階、及びこれを多型性及び/又は対立遺伝
    子変化の存在に関係させる段階を含む、前記方法。
  16. 【請求項16】 標識を含む標的ヌクレオチド配列に特異的なプローブに化
    学結合によって5' 端で結合している増幅プライマーを含んでいる試薬; 及びヌ
    クレオチド上の標識が該プローブ上の標識と相互作用し得る標識したヌクレオチ
    ドを含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法に用いられるキット。
  17. 【請求項17】 試料中の標的核酸配列の存在を検出する方法であって、(a
    )少なくとも1つが第1標識で標識している一組のヌクレオチドを用いて前記試料
    を増幅反応に供する段階、(b)増幅産物とプローブとを、第2標識分子を含んでい
    る該プローブが前記標的配列に対してハイブリッド形成する条件下で接触させ、
    前記第1標識又は前記第2標識の一方が蛍光分子であり、もう一方が蛍光エネルギ
    ーを受容し得る非蛍光分子である段階及び(c)前記試料の蛍光をモニターする段
    階を含んでいる、前記方法。
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